JP5881445B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、観察対象の標本の像を結像し、この像を撮像する機能を有する顕微鏡に関する。
近年、顕微鏡の分野では、デジタルカメラ等の撮像装置を搭載し、撮像装置が撮像した画像を表示部で表示する構成を有するものが知られている。このような顕微鏡が測定機能を有する場合、対物レンズやズーム倍率の誤差を予め測定し、取得した画像のXY平面内の測定誤差を倍率誤差補正係数として記録する。
図11は、ズーム倍率の誤差を測定する際に使用するサンプルの構成を示す図である。同図に示すキャリブレーションサンプル101は、ガラスの基材の表面に金属のパターンを蒸着等によって形成したラインアンドスペース(L/S)サンプルである。キャリブレーションサンプル101の表面102には、高倍対物レンズ用のL/SパターンLS1、中倍対物レンズ用のL/SパターンLS2、および低倍対物レンズ用のL/SパターンLS3が形成されている。各L/Sパターンは、線幅およびピッチが互いに異なる。例えば、低倍とは20倍以下であり、高倍とは20倍以上である。
図12は、キャリブレーションサンプル101の顕微鏡画像の表示例を示す図である。顕微鏡画像では、ガラスと金属製のL/Sパターンとの明暗が逆転する。これは、ガラスの方が光の吸収率が大きいためである。
顕微鏡では、ズームのストローク中の複数の位置に対して、各ズーム倍率でキャリブレーションサンプル101のピッチに相当するピクセル数をカウントし、理想の倍率におけるピクセル数と比較して誤差率を算出する。
また、顕微鏡では、ズームのストローク中の複数の位置における測定値の間を所定の関数で補間することにより、全ズーム領域に対してXY平面測定用の倍率誤差の補正を行っている。図13は、倍率誤差の補正に使用する曲線の例を示す図である。同図に示す曲線Cは、顕微鏡の所定の要素(例えば、ズームレンズ)を駆動するモータの位置とズーム倍率との関係を与えている。
誤差率を正確に算出するためには、キャリブレーション対象の各ズーム倍率で基準となるキャリブレーションサンプル101に対して確実にピントを合わせる必要がある。しかしながら、作業者がマニュアルでピント合わせを行うと手間がかかるだけでなく、作業者による個人差が出てキャリブレーションを正しく行うことができないおそれがあった。そこで、オートフォーカス(AF)機能を備えた顕微鏡を用いて、自動キャリブレーションを行う方法が一般的に知られている。
顕微鏡観察のAF処理として、コントラストAFが知られている。コントラストAFでは、コントラスト演算の結果からコントラスト値が最大となる合焦位置を探す山登り法が広く実用化されている。ここでのコントラスト演算は、隣接画素の差分または隣接画素の差分の自乗を画素全体または指定した範囲で平均化することによって算出するのが一般的である。
コントラストAFの一例として、ステージをAF開始位置から細かいピッチで移動させながら、コントラストAFを行う技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。この技術では、コントラストAFを高速化するために、ステージの駆動ピッチが大きい粗フォーカス動作(以下、Roughスキャンと呼ぶ)と、ステージの駆動ピッチが小さい密フォーカス動作(以下、Fineスキャンと呼ぶ)の2種類のAF処理を行う。より具体的には、Roughスキャンで大まかな合焦位置を見つけた後に、Fineスキャンで正確な合焦位置を見つけている。また、キャリブレーションを行う際には、キャリブレーションの速度を上げるために、ズーム低倍でAFを行った後、ズーム高倍でAFをかけることが一般的である。
特開平10−197784号公報
しかしながら、上述した従来技術のAF処理を使用してキャリブレーションを行う場合、本来見つけたい合焦位置とは異なる位置で合焦してしまう現象(偽合焦)が発生するおそれがあった。以下、この点について詳細に説明する。
図14Aは、従来の顕微鏡において、使用している対物レンズの倍率が所定の倍率より低い場合(焦点深度が大きく、AFサーチ範囲が大きい場合)に生じる偽合焦の概要を説明する図である。キャリブレーションサンプル101は、基材としてガラスを適用しているので、ズーム倍率が最小の状態では焦点深度DOF1が大きい(大きさD1)。このため、コントラスト曲線C1はAFサーチSRの範囲内でキャリブレーションサンプル101の表面102を中心とした一つのピークのみ存在する。これに対し、ズーム倍率が最大の状態では焦点深度が小さい。このため、コントラスト曲線C2のピークが、表面102と裏面103(キャリブレーションサンプル101を載置するステージ表面に相当)との2つ存在する。
ズーム倍率が最小の状態でのAF実行後は、サーチ範囲SR1の1/2の分(R1/2)だけZ軸負の方向(以下、Near方向という)にステージを駆動した後、Z軸正の方向(以下、Far方向という)にサーチする。これにより、コントラスト曲線C1のピークを検出してからFineサーチしてピント合わせを行う。
その後、顕微鏡の制御部は、駆動モータに対してズーム倍率が最大となるようにヘッド部を駆動させた後、AFを実行する。この場合、同じくR1/2分だけNear方向にステージを駆動した後、Far方向にサーチするので、キャリブレーションサンプル101の裏面103におけるコントラスト曲線C2のピークを検出し、Fineサーチによって合焦したと判断してしまう(図14Aの位置A)。なお、コントラスト曲線C2において、二つのピークの焦点深度DOF2の大きさD2と焦点深度DOF’2の大きさD’2は一般に異なる。また、D2、D’2は、焦点深度DOF1の大きさD1より大きい。
そのため、キャリブレーションサンプル101の表面102にピントが合わず、キャリブレーションが実行できないという問題があった。
図14Bは、従来の顕微鏡において、使用している対物レンズの倍率が所定の倍率より高い場合(撮像素子への入射光量が小さい場合)に生じる偽合焦の概要を説明する図である。図14Bにおいて、ズーム倍率が最小の状態の焦点深度をDOF3(大きさD3)とし、コントラスト曲線をC3としている。また、ズーム倍率が最大の状態の焦点深度をDOF4(大きさD4)とし、コントラスト曲線をC4としている。
このような高倍対物レンズ使用時において、ズーム倍率が最小の状態でのAFでは、サーチ範囲SR2は低倍対物レンズのサーチ範囲SR1より小さいため、サーチ範囲SR2の中では、キャリブレーションサンプル101の表面102を中心とした一つのピークのみ存在する。
これに対し、高倍対物レンズ使用時において、ズーム倍率を最大にしてAFを実行すると、ピントから大きく外れた位置において、撮像素子における受光量が激減して顕微鏡画像が暗くなる。この傾向は、デフォーカスした場合にさらに顕著になる。図15は、図14Bのコントラスト曲線C4を拡大してより詳細に記載した図である。
コントラスト値を算出する際には、隣接画素比較をしているため、顕微鏡画像が暗くなると、顕微鏡画像にノイズが現れ、画像コントラスト値が大きくなる。図16はこのような場合の例として、ピント内外で撮像素子への入射光量が激的に変化するズーム高倍で自動露出のターゲット値が70である場合において、ピント位置から大きく外れた位置(AF開始位置に相当する位置)の直線上の輝度プロファイルを示す図である。図17は、撮像素子のシャッタスピード、ゲイン等の露出条件が図16と同様で、自動露出のターゲット値が100である場合の直線上の輝度プロファイルを示す図であり、図16に示す状態よりもピント位置に近づいた状態における直線上の輝度プロファイルを示す図である。図16と図17の比較からも明らかなように、撮像素子への入射光量はピント位置に近づくにつれ大きくなるため、画像輝度値が大きくなり、またノイズ成分も小さくなる。このため、コントラスト値は、ピント位置に近づくにつれて小さくなる。
このように、ノイズが加わった画像でピント位置に大きく外れた場所からAFを実行すると、ピント位置に近づくにつれてコントラスト値が小さくなり、本体検出すべき合焦位置と異なる位置で合焦してしまう現象(偽合焦)が発生する。このような偽合焦を回避するために、顕微鏡画像におけるノイズを除去するためにローパスフィルタをかける方法もあるが、低倍対物レンズや低倍ズーム時の細かいピッチのパターンでAFが合わなくなる可能性があるとともに、条件出しが大変であり、正確さに問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ズーム倍率キャリブレーションを迅速にかつ正確に実行できる顕微鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る顕微鏡は、ステージ上に載置された標本からの光を対物レンズによって集光し、この集光した光をもとに前記標本の像を撮像することによって観察用の画像データを生成する顕微鏡であって、前記対物レンズによって集光する光学系のズーム倍率を変更可能なズーム光学系と、前記ステージおよび前記ズーム光学系の少なくとも一方を駆動して他方に対する相対距離を変化させる駆動手段と、前記画像データを用いて該画像データのコントラスト値を算出するコントラスト演算を行うコントラスト演算部と、前記コントラスト演算部が算出したコントラスト値に基づいて前記駆動手段を動作させることによって前記標本の像を合焦させるオートフォーカスを、前記ズーム倍率が低い倍率の状態および高い倍率の状態の順に実行した後、前記ズーム倍率を小さくしていきながら撮像した前記画像データを順次取得する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ズーム倍率が高い倍率の状態で前記オートフォーカスを実行する際に前記コントラスト演算部が前記コントラスト演算を開始する位置を偽合焦しない範囲に設定することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記ズーム倍率が低い倍率の状態は、前記ズーム倍率が最小の状態であり、前記ズーム倍率が高い倍率の状態は、前記ズーム倍率が最大の状態であることを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記ズーム光学系は、前記ステージの上方に位置し、前記ズーム倍率が最大の状態で偽合焦しない範囲は、前記対物レンズの倍率が所定の倍率より低い場合、前記ズーム光学系の光軸に沿って見たとき少なくとも前記標本の底面より上方に位置する領域であり、前記対物レンズの倍率が所定の倍率より高い場合、前記コントラスト演算部が算出した前記コントラスト値の前記相対距離に応じた変化を示すコントラスト曲線において、偽ピークが立ち上がって所定のコントラスト値を超える位置よりも該コントラスト曲線の真のピーク位置に近い領域であることを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記制御部は、前記ズーム倍率が最大の状態で、前記駆動手段を動作させて前記相対距離を所定のオフセット量だけ大きくした後、前記オートフォーカスを実行することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記オフセット量は、以下の式(1)、(2)を満たすことを特徴とする:
−Z0<−D/Pr+OS−R/2<0 ・・・(1)
OS−R/2<0 ・・・(2)
ここで、OSは前記オフセット量、Rは前記オートフォーカスのサーチ範囲、Dは前記ズーム光学系のズーム倍率に応じた焦点深度、Prは前記焦点深度を前記オートフォーカス時における前記駆動手段の移動ピッチで除した量である。また、Zは、前記対物レンズの倍率が前記所定の倍率より低い場合、前記ズーム光学系に沿って見たときの前記標本の厚さであり、前記対物レンズの倍率が前記所定の倍率より高い場合、前記コントラスト曲線において、前記偽ピークが立ち上がって前記所定のコントラスト値に達する位置と該コントラスト曲線の真のピーク位置との距離である。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記制御部は、前記ズーム倍率が最大の状態で、前記駆動手段に対し、前記相対距離を所定のオフセット量だけ大きくする処理と、前記オートフォーカスの際に前記コントラスト演算部による前記コントラスト演算の開始位置まで前記ステージおよび前記ズーム光学系の少なくとも一方を駆動する処理とを一括して行わせることを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記制御部は、前記ズーム倍率が最小の状態における前記オートフォーカスのサーチ方向と前記ズーム倍率が最大の状態における前記オートフォーカスのサーチ方向とを反対に設定することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記制御部は、前記ズーム倍率が最小の場合と最大の場合とで前記オートフォーカスのサーチ範囲の大きさを変更することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする:
|コントラスト演算開始位置|<|Z0−D/2| ・・・(3)
ここで、Zは、前記対物レンズの倍率が前記所定の倍率より低い場合、前記ズーム光学系に沿って見たときの前記標本の厚さであり、前記対物レンズの倍率が前記所定の倍率より高い場合、前記コントラスト曲線において、前記偽ピークが立ち上がって前記所定のコントラスト値を超える位置と該コントラスト曲線の真のピーク位置との距離である。また、Dは前記ズーム光学系のズーム倍率に応じた焦点深度である。
本発明によれば、ズーム倍率が最大の状態でオートフォーカスを行う際に、コントラスト演算部がコントラスト演算を開始する位置を偽合焦しない範囲に設定するため、ズーム倍率キャリブレーションを迅速にかつ正確に実行することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡が備える記憶部が記憶する対物レンズの倍率とオフセット量との関係を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡が備える表示装置のモニタ画面における表示例を示す図である。 図4Aは、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡がズーム倍率最大の状態で行うAF処理の概要(焦点深度の最もNear側でピントが合った場合)を示す図である。 図4Bは、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡がズーム倍率最大の状態で行うAF処理の概要(焦点深度の中心でピントが合った場合)を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡が行うズームキャリブレーション処理の概要を示すフローチャートである。 図6Aは、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡に適用される対物レンズの倍率が所定の倍率よりも低い場合に該顕微鏡が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明する図である。 図6Bは、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡に適用される対物レンズの倍率が所定の倍率よりも高い場合に該顕微鏡が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明する図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明するフローチャートである。 図8Aは、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡に適用される対物レンズの倍率が所定の倍率よりも高い場合に該顕微鏡が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明する図である。 図8Bは、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡に適用される対物レンズの倍率が所定の倍率よりも高い場合に該顕微鏡が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡が行うオートフォーカス処理の概要を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態4に係る顕微鏡が行うオートフォーカス処理の概要を示す図である。 図11は、ズーム倍率の誤差を測定する際に使用するキャリブレーションサンプルの構成を示す図である。 図12は、キャリブレーションサンプルの顕微鏡画像の表示例を示す図である。 図13は、倍率誤差の補正に使用する曲線の例を示す図である。 図14Aは、従来の顕微鏡において、対物レンズの倍率が所定の倍率より低い場合に生じる偽合焦の概要を説明する図である。 図14Bは、従来の顕微鏡において、使用している対物レンズの倍率が所定の倍率より高い場合に生じる偽合焦の概要を説明する図である。 図15は、高倍対物レンズ使用時において、ズーム倍率を最大にした場合のコントラスト曲線を示す図である。 図16は、ピント内外で撮像素子への入射光量が激的に変化するズーム高倍で自動露出の自動露出のターゲット値が70である場合において、ピント位置から大きく外れた位置の直線上の輝度プロファイルを示す図である。 図17は、撮像素子のシャッタスピード、ゲイン等の露出条件が図16と同様で、図16に示す状態よりもピント位置に近づいた状態における直線上の輝度プロファイルを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。なお、以下の説明で参照する図面は模式的なものであって、同じ物体を異なる図面で示す場合には、寸法や縮尺等が異なる場合もある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡の構成を示す図である。同図に示す顕微鏡1は、オートフォーカス(AF)機能を有しており、顕微鏡架台2、ステージ3、投光管4、撮像装置5、制御装置6、表示装置7を備える。
顕微鏡架台2は、ステージ3を固定して支持するステージ支持部21と、投光管4を上下動可能に支持する投光管支持部22と、投光管4が有する駆動モータ48(後述)を制御することによって投光管4および撮像装置5の上下動を制御する駆動モータ制御部23とを有する。
駆動モータ制御部23は、制御装置6から送られてくるモータ駆動量に基づいて、投光管4が有する駆動モータ48を駆動させることにより、投光管4および撮像装置5を上下動させる。
投光管4は、結像光学系41と、ズーム光学系42と、ズームモータ43と、ズームモータ制御部44と、光源45と、光源制御部46と、ハーフミラー47と、駆動モータ48と、を有する。投光管4は、対物レンズ8を保持する。投光管4には、倍率の異なる対物レンズが、付け替え可能である。
ズーム光学系42は、対物レンズ8によって集光する光学系のズーム倍率を変更可能である。
ズームモータ制御部44は、制御装置6から送られてくる駆動量に基づいてズームモータ43を駆動させることにより、ズーム光学系42を移動させる。
光源45から出射した光は、ハーフミラー47で反射して対物レンズ8を経由してステージ3に載置された標本Spへ照射される。これに対し、標本Spによって反射された光は、対物レンズ8からハーフミラー47を経由し、ズーム光学系42、結像光学系41を通過して撮像素子51で集光されて電気信号へ光電変換される。
駆動モータ48は、ズーム光学系42を含む投光管4および撮像装置5を駆動する駆動手段の機能を有する。以下、投光管4および撮像装置5をまとめて「ヘッド部」という。
撮像装置5は、CCDまたはCMOS等の撮像素子51と、撮像素子51が取得した信号に対してA/D変換等の信号処理を施す信号処理部52と、撮像装置5の動作を制御する撮像制御部53とを有する。
制御装置6は、入力部61と、コントラスト演算部62と、記憶部63と、制御部64とを有する。
コントラスト演算部62は、撮像装置5から画像データを受信し、該画像データのコントラスト値を算出するコントラスト演算を行う。
記憶部63は、AF実行時にズーム倍率が最低の状態のピント合わせ位置からヘッド部がオフセットする量を対物レンズ8の倍率と関連付けて記憶する。図2は、記憶部63が記憶する対物レンズの倍率とヘッド部のオフセット量との関係を示す図である。同図に示すテーブルTbは、対物レンズの倍率に応じてオートフォーカス時にヘッド部をオフセットさせる量を与える。図2からも明らかなように、オフセット量は、対物レンズ8の倍率が低いほど大きい。記憶部63は、顕微鏡1の動作を制御するプログラム(アプリケーションソフトウェア)を記憶する。
制御部64は、CPU等を用いて構成され、顕微鏡1全体の動作を統括的に制御する。制御部64は、コントラスト演算部62による演算結果の最大値および該最大値をとるときのZ座標等を記憶部63に書き込んで記憶させる。制御部64は、光源制御部46に対して光源45の明るさを調整するための指示信号を送信する。
制御部64は、コントラスト演算部62が算出したコントラスト値に基づいて駆動モータ48を動作させることによって標本Spの像を合焦させるオートフォーカスを、ズーム光学系42のズーム倍率が最小および最大の状態(低い倍率および高い倍率)でこの順に実行した後、そのズーム倍率を小さくしていきながら撮像装置5が撮像した画像データを順次取得してズームキャリブレーション処理を行う。
表示装置7は、顕微鏡画像等を表示するモニタ画面と、顕微鏡操作用GUIタッチパネルとを有する。タッチパネルは、モニタ画面上に積層され、外部からの接触位置に応じた入力信号を受け付ける。
図3は、表示装置7のモニタ画面における表示例を示す図である。同図に示す表示画像70は、顕微鏡画像を表示する顕微鏡画像表示部71と、ヘッド部を動作させてフォーカス操作を行わせる際の操作信号を入力可能なフォーカス操作入力部72と、オートフォーカスの実行を指示するAF信号を入力可能なAF操作入力部73と、光源45の明るさやオン・オフを操作する信号を入力可能な光源操作入力部74と、キャリブレーションの実行を指示するキャリブレーション信号を入力可能なキャリブレーション操作入力部75と、ズーム倍率を変更する指示信号を入力可能なズーム操作入力部76とを有する。各操作入力部72〜76にそれぞれ表示されているアイコンの部分に外部からの接触があると、タッチパネルがその接触を検知して、接触位置に応じた信号の入力を受け付ける。
以上の構成を有する顕微鏡1において、制御部64は、ズーム倍率が最大の状態でオートフォーカスを実行する際、コントラスト演算部62がコントラスト演算を開始する位置を偽合焦しない範囲に設定する。以下、図4Aおよび図4Bを参照して、偽合焦を回避する機構を説明する。
図4Aおよび図4Bは、ズーム倍率最小の状態でAF処理が終了後、キャリブレーションサンプル101の表面102にピントを合わせる処理のうち、ズーム倍率最大の状態におけるAF処理を行う状況を示す図である。図4Aおよび図4Bにおいて、範囲SR1は、ズーム倍率が最小である場合のAFのサーチ範囲(大きさR1)を示している。また、図4Aおよび図4Bにおいて、範囲DOF1は、焦点深度(大きさD)を示している。図4Aは、焦点深度DOF1の最もNear側でピントが合った場合を示す一方、図4Bは、焦点深度DOF1の中心でピントが合った場合を示している。
図4Aおよび図4Bにおいて、駆動モータ制御部23は、ズーム倍率が最小である場合のピント合わせ完了位置P1からFar側へオフセット量OSだけ移動させる(処理(I))。ここでのオフセット量OSの情報は、制御部64が記憶部63のテーブルTbを参照することによって得られる。
この処理(I)の後、顕微鏡1は、ズーム倍率を最大にしてAFを実行する。その際、制御部64は、オフセット後の位置P2を中心とする新たなサーチ範囲SR’1(大きさR1)の半分の距離R1/2だけヘッド部をNear側へ移動させる(処理(II))。その後、処理(II)における移動後の位置P3からコントラスト演算を開始し、ヘッド部をFar側へ移動させながらピント位置をサーチする。
顕微鏡1が偽合焦を回避するためには、(1)ズーム倍率が最小でAF完了時に焦点深度DOF1の最下端でピントが合った場合(図4A)、(2)ズーム倍率が最小でAF完了時に焦点深度DOF1の中心でピントが合った場合(図4B)に分けて考える必要がある。
(1)ズーム倍率が最小でAF完了時に焦点深度DOF1の最下端でピントが合った場合
所定の倍率より低い倍率の対物レンズ8(以下、低倍の対物レンズ8という)を使用する場合、ズーム倍率が最大でのサーチ範囲SR’1に、キャリブレーションサンプル101の裏面103の位置が含まれないことが必要である(図14Aを参照)。一方、所定の倍率よりも高い倍率の対物レンズ8(以下、高倍の対物レンズ8という)を使用する場合、ズーム倍率が最大の状態でのサーチ範囲SR’2が、図14Bに示すコントラスト曲線C4がピークよりもNear側で立ち上がり始める位置に対してFar側に位置していることが必要である。
以上をまとめると、偽合焦回避条件は、以下の式(1)で表される。
−Z0<−D/2+OS−R/2<0 ・・・(1)
ここで、Z0は、低倍の対物レンズ8を使用している場合、キャリブレーションサンプル101の厚さTであり、高倍の対物レンズ8を使用している場合、図14Bに示すコントラスト曲線C4がピークよりもNear側で立ち上がって所定のコントラスト値に達する位置と真のピーク位置との距離Uである。また、Dはズーム光学系42のズーム倍率に応じた焦点深度、Rは、AFサーチ範囲である(低倍の対物レンズ8ではR=R1、高倍の対物レンズではR=R2)。なお、低倍の対物レンズ8としては、例えば20倍以下の対物レンズが想定される。また、高倍の対物レンズ8としては、例えば20倍以上の対物レンズが想定される。
(2)ズーム倍率が最小でAF完了時に焦点深度DOF1の中心でピントが合った場合
この場合、偽合焦を回避するためには、キャリブレーションサンプル101の表面102がズーム倍率が最大の状態でのサーチ範囲SR’1(またはSR’2)に含まれていればよく、その条件式は次式(2)で与えられる。
OS−R/2<0 ・・・(2)
ズーム倍率が最大の状態におけるAF処理は、ヘッド部をサーチ範囲R1の1/2だけNear方向にオフセット移動した位置P3から開始することで、図4A、図4Bに示す通り、新たなサーチ範囲SR’1にキャリブレーションサンプル101の裏面103が含まれないようにすることができる。
図5は、顕微鏡が行うズームキャリブレーション処理の概要を示すフローチャートである。図6Aは、対物レンズ8の倍率が所定の倍率よりも低い場合(焦点深度が大きく、AFサーチ範囲が大きい場合)に顕微鏡1が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明する図である。また、図6Bは、対物レンズ8の倍率が所定の倍率よりも高い場合(撮像素子への入射光量が小さい場合)に顕微鏡1が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明する図である。
制御部64は、ズームモータ制御部44に信号を送り、ズーム光学系42が位置合わせ用のズーム倍率(最小)になるようにズームモータ43を移動させる(ステップS1)。その後、顕微鏡1は、AF処理を実行する(ステップS2)。
ズーム倍率が最小の状態でピントが合った後、制御部64は、ズームモータ制御部44を介してズームモータ43を駆動し、ズーム光学系42のズーム倍率を、キャリブレーション開始倍率であるズーム倍率(最大)にする(ステップS3)。
続いて、制御部64は、記憶部63のテーブルTbから使用中の対物レンズ8に対応するオフセット量OSを取得する(ステップS4)。
続いて、制御部64は、駆動モータ制御部23を介して駆動モータ48を駆動し、オフセット量OSだけFar方向にヘッド部を駆動する(ステップS5)。
この後、制御部64は、駆動モータ制御部23を介して駆動モータ48を駆動し、ヘッド部をサーチ範囲の半分だけNear側へ移動させてからコントラスト演算を開始することによってAF処理を実行する(ステップS6)。この際、コントラスト演算開始位置とズーム倍率が最小の状態のピント合わせ完了位置とは、上述した条件式(1)、(2)を満たしている。このため、低倍の対物レンズ8を使用している場合、ズーム倍率が最大の状態におけるコントラスト曲線C2の二つのピーク(ピーク位置P11、A)のうち、キャリブレーションサンプル101の裏面103に対応するピーク位置Aでピントが合うことがない。また、高倍の対物レンズ8を使用している場合、ズーム倍率が最大の状態におけるコントラスト曲線C2のピークよりもNear側で立ち上がる領域(位置P13よりもNear側の部分)でピントが合うこともない。
続いて、制御部64は、ズームキャリブレーション処理を実行する(ステップS7)。ここでのズームキャリブレーション処理は、キャリブレーションサンプル101の表面102のL/Sパターンを用いた公知の手法によって行われる。
したがって、AF処理によってキャリブレーションサンプル101の表面102に確実にピントを合わせることができ、L/Sパターンに基づいたズームキャリブレーションを迅速にかつ正確に実行することができる。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、ズーム倍率が最大の状態で、駆動手段を動作させてステージに対する投光管の距離(相対距離)を所定のオフセット量だけ大きくした後、オートフォーカスを実行するため、偽合焦を生じることなく、ズーム倍率キャリブレーションを迅速にかつ正確に実行できる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明するフローチャートである。本実施の形態2に係る顕微鏡の構成は、実施の形態1で説明した顕微鏡1の構成と同様である。図8Aは、対物レンズ8の倍率が所定の倍率よりも低い場合に顕微鏡1が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明する図である。また、図8Bは、対物レンズ8の倍率が所定の倍率よりも高い場合に顕微鏡1が行うズームキャリブレーション処理の概要を説明する図である。
以下、図7、図8Aおよび図8Bを参照して、本実施の形態2に係るズームキャリブレーション処理を説明する。図7において、ステップS11〜S14の処理は、図5で説明したステップS1〜S4の処理に順次対応している。
ステップS15において、制御部64は、駆動モータ制御部23を介して駆動モータ48をNear側へ駆動する(ステップS15)。このときの駆動量は、低倍の対物レンズ8を使用している場合、OS−R1/2であり、高倍の対物レンズ8を使用している場合、OS−R2/2である。
続いて、制御部64は、駆動モータ制御部23を介して駆動モータ48を駆動し、ヘッド部をFar側へ移動させながらコントラスト演算を行うことによってAF処理を実行する(ステップS16)。本実施の形態2においては、AF処理において、ズーム光学系42のNear側への移動を省略することにより、高速のAF処理を実現している。
最後に、制御部64は、ズームキャリブレーション処理を実行する(ステップS17)。このズームキャリブレーション処理は、実施の形態1と同様に、キャリブレーションサンプル101の表面102のL/Sパターンを用いた公知の手法によって行われる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、距離を所定のオフセット量だけ大きくする処理と、オートフォーカスの際にコントラスト演算部によるコントラスト演算の開始位置までヘッド部を駆動する処理とを駆動手段が一括して行うため、ズーム倍率キャリブレーションを迅速にかつ正確に実行することができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡が行うオートフォーカス処理の概要を示す図である。図9に示す場合、実施の形態1と異なるのは、ズーム倍率が最大の状態におけるAF処理において、ズーム倍率が最小の状態におけるピント位置P31からオフセット距離OSだけオフセットした後(位置P32)、ヘッド部をNear側へ向けて移動させる際にコントラスト演算も合わせて行う。すなわち、本実施の形態3では、ズーム倍率が最小の状態におけるAFサーチ方向と、ズーム倍率が最大の状態におけるAFサーチ方向とが異なる。
以上説明した本発明の実施の形態3によれば、AF処理において、ヘッド部のNear側への移動を省略することにより、高速のAF処理を実現することができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4に係る顕微鏡が行うオートフォーカス処理の概要を示す図である。本実施の形態4では、ズーム倍率が最大の状態におけるサーチ範囲SR3の大きさR3を、ズーム倍率が最小の状態におけるサーチ範囲SR1の大きさR1と異なる値にしている。本実施の形態4では、ズーム倍率が最小の状態でピント合わせを行った後、Roughサーチの際に焦点深度R3の1/2のピッチ(R3/2)で動く。
この場合には、以下の式(3)が成り立つようにサーチ範囲が設定されていればよい。
|コントラスト演算開始位置|<|Z0−D/2| ・・・(3)
ここで、式(3)の右辺のZ0、Dは、式(1)のZ0、Dと同じである。また、| |は絶対値を示す。
以上説明した本発明の実施の形態4によれば、上記条件式(3)を満たすようにすることで、上述した実施の形態におけるオフセット動作を行わないで同様の効果を得ることができる。
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、サーチを行う際のズーム結像光学系の移動ピッチは焦点深度の1/2であることを想定しているが、より一般に焦点深度の1/N(0<N<2.5)としてもよい。また、ズーム結像光学系を連続的に移動できるようにしてもよい。
また、本発明において、ステージを動かすことができる構成としてもよいし、ステージとヘッド部(投光管および撮像装置)を個別に動かすことができる構成としてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含みうるものである。
1 顕微鏡
2 顕微鏡架台
3 ステージ
4 投光管
5 撮像装置
6 制御装置
7 表示装置
8 対物レンズ
21 ステージ支持部
22 投光管支持部
23 駆動モータ制御部
41 結像光学系
42 ズーム光学系
43 ズームモータ
44 ズームモータ制御部
45 光源
46 光源制御部
47 ハーフミラー
48 駆動モータ
51 撮像素子
52 信号処理部
53 撮像制御部
61 入力部
62 コントラスト演算部
63 記憶部
64 制御部
70 表示画像
71 顕微鏡画像表示部
72 フォーカス操作入力部
73 AF操作入力部
74 光源操作入力部
75 キャリブレーション操作入力部
76 ズーム操作入力部
101 キャリブレーションサンプル
102 表面
103 裏面
1、C2、C3、C コントラスト曲線
Sp 標本
Tb テーブル

Claims (11)

  1. ステージ上に載置された標本からの光を対物レンズによって集光し、この集光した光をもとに前記標本の像を撮像することによって観察用の画像データを生成する顕微鏡であって、
    前記対物レンズによって集光する光学系のズーム倍率を変更可能なズーム光学系と、
    前記ステージおよび前記ズーム光学系の少なくとも一方を駆動して他方に対する相対距離を変化させる駆動手段と、
    前記画像データを用いて該画像データのコントラスト値を算出するコントラスト演算を行うコントラスト演算部と、
    前記コントラスト演算部が算出したコントラスト値に基づいて前記駆動手段を動作させることによって前記標本の像を合焦させるオートフォーカスを、前記ズーム倍率が低い倍率の状態および高い倍率の状態の順に実行した後、前記ズーム倍率を小さくしていきながら撮像した前記画像データを順次取得する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記ズーム倍率が高い倍率の状態で前記オートフォーカスを実行する際に前記コントラスト演算部が前記コントラスト演算を開始する位置を偽合焦しない範囲に設定することを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記ズーム倍率が低い倍率の状態は、前記ズーム倍率が最小の状態であり、
    前記ズーム倍率が高い倍率の状態は、前記ズーム倍率が最大の状態であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記ズーム光学系は、前記ステージの上方に位置し、
    前記ズーム倍率が最大の状態で偽合焦しない範囲は、
    前記対物レンズの倍率が所定の倍率より低い場合、前記ズーム光学系の光軸に沿って見たとき少なくとも前記標本の底面より上方に位置する領域であり、
    前記対物レンズの倍率が所定の倍率より高い場合、前記コントラスト演算部が算出した前記コントラスト値の前記相対距離に応じた変化を示すコントラスト曲線において、偽ピークが立ち上がって所定のコントラスト値を超える位置よりも該コントラスト曲線の真のピーク位置に近い領域であることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡。
  4. 前記制御部は、
    前記ズーム倍率が最大の状態で、前記駆動手段を動作させて前記相対距離を所定のオフセット量だけ大きくした後、前記オートフォーカスを実行することを特徴とする請求項2記載の顕微鏡。
  5. 前記制御部は、
    前記ズーム倍率が最大の状態で、前記駆動手段を動作させて前記相対距離を所定のオフセット量だけ大きくした後、前記オートフォーカスを実行することを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡。
  6. 前記オフセット量は、以下の式(1)、(2)を満たすことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡:
    −Z0<−D/Pr+OS−R/2<0 ・・・(1)
    OS−R/2<0 ・・・(2)
    ここで、OSは前記オフセット量、Rは前記オートフォーカスのサーチ範囲、Dは前記ズーム光学系のズーム倍率に応じた焦点深度、Prは前記焦点深度を前記オートフォーカス時における前記駆動手段の移動ピッチで除した量である。また、Zは、前記対物レンズの倍率が前記所定の倍率より低い場合、前記ズーム光学系に沿って見たときの前記標本の厚さであり、前記対物レンズの倍率が前記所定の倍率より高い場合、前記コントラスト曲線において、前記偽ピークが立ち上がって前記所定のコントラスト値に達する位置と該コントラスト曲線の真のピーク位置との距離である。
  7. 前記制御部は、
    前記ズーム倍率が最大の状態で、前記駆動手段に対し、前記相対距離を所定のオフセット量だけ大きくする処理と、前記オートフォーカスの際に前記コントラスト演算部による前記コントラスト演算の開始位置まで前記ステージおよび前記ズーム光学系の少なくとも一方を駆動する処理とを一括して行わせることを特徴とする請求項またはに記載の顕微鏡。
  8. 前記制御部は、
    前記ズーム倍率が最小の状態における前記オートフォーカスのサーチ方向と前記ズーム倍率が最大の状態における前記オートフォーカスのサーチ方向とを反対に設定することを特徴とする請求項2〜のいずれか一項に記載の顕微鏡。
  9. 前記制御部は、
    前記ズーム倍率が最小の場合と最大の場合とで前記オートフォーカスのサーチ範囲の大きさを変更することを特徴とする請求項2記載の顕微鏡。
  10. 前記制御部は、
    前記ズーム倍率が最小の場合と最大の場合とで前記オートフォーカスのサーチ範囲の大きさを変更することを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡。
  11. 以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項10に記載の顕微鏡:
    |コントラスト演算開始位置|<|Z0−D/2| ・・・(3)
    ここで、Zは、前記対物レンズの倍率が前記所定の倍率より低い場合、前記ズーム光学系に沿って見たときの前記標本の厚さであり、前記対物レンズの倍率が前記所定の倍率より高い場合、前記コントラスト曲線において、前記偽ピークが立ち上がって前記所定のコントラスト値を超える位置と該コントラスト曲線の真のピーク位置との距離である。また、Dは前記ズーム光学系のズーム倍率に応じた焦点深度である。
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