JP5878147B2 - ワイヤラッピング作業方法およびラッピング端子絶縁カバー - Google Patents

ワイヤラッピング作業方法およびラッピング端子絶縁カバー Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤラッピング作業方法およびラッピング端子絶縁カバーに関し、特に、中間配線盤におけるジャンパー線のアンラッピング作業を行うのに好適なワイヤラッピング作業方法およびラッピング端子絶縁カバーに関する。
電力会社では通信回線を構成するために、図4に示すような中間配線盤(IDF:Intermediate Distribution Frame)110を使用している。
中間配線盤110の前面には、多数本のラッピング端子122が等間隔(たとえば、縦横6mmの間隔)にかつ格子状に絶縁板121の前面および後面にそれぞれ設けられた端子板120(図1(d)参照)が格子状に複数枚配置されている。
従来、中間配線盤110においてジャンパー線のラッピング作業(ジャンパ線接続作業)を行う際には、作業員は目視のみで作業対象箇所(作業対象端子板および作業対象外ラッピング端子列)を確認しているため、作業対象箇所を誤認するという問題があるとともに、ラッピング工具の先端部の作業対象外ラッピング端子列のラッピング端子122への接触による電気的短絡を防止するため、作業対象ラッピング端子列周辺の対象外ラッピング端子列のラッピング端子122の上部にビニールテープなどの絶縁物で養生をする必要があるという問題があった。
また、中間配線盤110においてジャンパー線のアンラッピング作業(ジャンパー線取外し作業)を行う際には、作業員への作業対象箇所の指示間違いや作業員による作業対象箇所の誤認が発生したり、取り外したジャンパー線の作業対象外ラッピング端子列のラッピング端子122への接触による電気的短絡が発生したりすると、通信システムの停止により企業活動に重大な損失を与えるという問題があった。
そのため、ラッピング工具の作業対象外ラッピング端子列のラッピング端子122への接触による電気的短絡を防止するために、作業対象ラッピング端子列に隣接するラッピング端子列をセパレータにより区分するラッピング型配線盤が開発されている。
また、本出願人は、下記の特許文献1において、ラッピング端子の側面部を絶縁被覆可能に形成されるとともにラッピング端子に着脱自在に係止される一対の係止部と、弾性を有する絶縁部材によって帯板状に形成され、一対の係止部と長手方向両端部で接続されるとともに係止部によって係止されるラッピング端子の間に位置するラッピング端子の一の側面部を遮蔽可能に形成された遮蔽シート部とを備えた、かつ、ラッピング端子識別用の識別表示部を遮蔽シート部に備えさせた絶縁カバーを提案している。
特開2010−140698号公報
しかしながら、上述したラッピング型配線盤では、セパレータを取り付けるためにラッピング端子配置の間隔が大きくなるため、ラッピング端子群の収容効率が低下するという問題がある。
また、上記の特許文献1で提案した絶縁カバーでは、ラッピング作業およびアンラッピング作業時にのみ作業対象ラッピング端子列に隣接する作業対象外ラッピング端子列に装着して使用するものであるとともに、ラッピング端子識別用の識別表示がラッピング端子列の各ラッピング端子に対応するピン番号であるため、特にアンラッピング作業時の作業員への作業対象箇所の指示間違いや作業員による作業対象箇所の誤認を防止するためには必ずしも十分ではないという問題がある。
本発明の目的は、配線盤におけるジャンパー線のアンラッピング作業を作業員への作業対象箇所の指示間違いや作業員による作業対象箇所の誤認を発生させることなく正確に行わせることができるワイヤラッピング作業方法およびラッピング端子絶縁カバーを提供することにある。
本発明のワイヤラッピング作業方法は、多数本のラッピング端子(122)が格子状に設けられた端子板(120)が格子状に複数枚配置された配線盤(110)におけるジャンパー線のラッピング作業およびアンラッピング作業を行うための、かつ、該多数本のラッピング端子のうちの1列分の複数本のラッピング端子を先端部までそれぞれ挿入するための複数個の挿入孔が形成された矩形板状のラッピング端子絶縁カバー(10)を用いたワイヤラッピング作業方法であって、前記ラッピング作業前に、作業対象箇所を表示するための回線表示板(13)を前記ラッピング端子絶縁カバーに取り付けて、装着用絶縁カバー(10’)を用意する第1のステップと、前記ラッピング作業時に、前記装着用絶縁カバーに取り付けられた前記回線表示板に表示された前記作業対象箇所を参照して前記複数枚の端子板のうちの該作業対象箇所に対応する作業対象端子板および前記多数本のラッピング端子のうちの該作業対象箇所に対応する作業対象ラッピング端子列を確認したのち、該作業対象端子板の該作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子に前記ジャンパー線を配線していく第2のステップと、前記ジャンパー線が配線された前記作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子を前記複数個の挿入孔にそれぞれ挿入して、前記装着用絶縁カバーを該作業対象ラッピング端子列に装着する第3のステップと、前記作業対象端子板の前記作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子に配線された前記ジャンパー線を取り外す前記アンラッピング作業時に、該作業対象ラッピング端子列に装着されている前記装着用絶縁カバーを取り外し、該取り外した装着用絶縁カバーに取り付けられた前記回線表示板に表示された前記作業対象箇所を参照して該作業対象端子板および該作業対象ラッピング端子列が該作業対象箇所に対応することを確認したのち、該作業対象端子板の該作業対象ラッピング端子列の該複数本のラッピング端子に配線された前記ジャンパー線を取り外していく第4のステップとを具備し、前記装着用絶縁カバーの前面に蓋がされておらず、前記第3のステップにおいて前記作業対象ラッピング端子列に装着した該装着用絶縁カバーを常時装着しておいても、棒状の試験端子または測定端子の先端部を該装着用絶縁カバーの前面から挿入して該作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子のうち試験対象または測定対象のラッピング端子の先端部と電気的に接触させることができるようにしたことを特徴とする。
ここで、前記第4のステップの後に、前記ジャンパー線が取り外された前記作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子を前記複数個の挿入孔にそれぞれ挿入して、前記回線表示板が取り付けられていない前記ラッピング端子絶縁カバーである作業用絶縁カバー(10”)を該作業対象ラッピング端子列に装着するステップをさらに具備してもよい。
前記第3のステップの前に、前記作業対象端子板の前記作業対象ラッピング端子列に隣接するラッピング端子列の複数本のラッピング端子を前記複数個の挿入孔にそれぞれ挿入して、別の前記作業用絶縁カバーを該隣接するラッピング端子列に装着するステップをさらに具備してもよい。
前記ラッピング端子絶縁カバーが、波型に加工された中芯(12)を矩形板状の左側および右側ライナー(11L,11R)の間に貼り付けた段ボールシート状の形状を有してもよい。
前記回線表示板に、前記作業対象端子板の配置および前記作業対象ラッピング端子列を示す「接続元」と、前記ジャンパー線の他端が接続される端子板の配置およびラッピング端子列を示す「接続先」と、作業対象の通信システムの接続区間を示す「区間」と、該作業対象の通信システムの種類を示す「種類」と、該作業対象の通信システムの用途を示す「用途」と、該作業対象の通信システムの管理番号を示す「管理No.」とが表示されていてもよい。
本発明のラッピング端子絶縁カバーは、本発明のワイヤラッピング作業方法に用いるための矩形板状のラッピング端子絶縁カバー(10)であって、前記多数本のラッピング端子のうちの前記1列分の複数本のラッピング端子を先端部までそれぞれ挿入するための前記複数個の挿入孔が形成されており、前記装着用絶縁カバー(10’)に取り付けられる、かつ、前記作業対象箇所を表示するための前記回線表示板(13)を備えることを特徴とする。
ここで、波型に加工された中芯(12)を矩形板状の左側および右側ライナー(11L,11R)の間に貼り付けた段ボールシート状の形状を有してもよい。
前記回線表示板に、前記作業対象端子板の配置および前記作業対象ラッピング端子列を示す「接続元」と、前記ジャンパー線の他端が接続される端子板の配置およびラッピング端子列を示す「接続先」と、作業対象の通信システムの接続区間を示す「区間」と、該作業対象の通信システムの種類を示す「種類」と、該作業対象の通信システムの用途を示す「用途」と、該作業対象の通信システムの管理番号を示す「管理No.」とが表示されていてもよい。
本発明のワイヤラッピング作業方法およびラッピング端子絶縁カバーは、以下に示す効果を奏する。
(1)ジャンパー線が配線された作業対象端子板および作業対象ラッピング端子列に装着用絶縁カバーを常時装着しておくことにより、アンラッピング作業時にこの装着用絶縁カバーに取り付けられた回線表示板により作業対象箇所が正しいか否かを確認してからジャンパー線を取り外していくことができるため、配線盤におけるジャンパー線のアンラッピング作業を作業員への作業対象箇所の指示間違いや作業員による作業対象箇所の誤認を発生させることなく正確に行わせることができる。
(2)既設の中間配線盤にも適用でき、低廉なコストで導入が可能である。
(3)配線盤接続管理票がなくても現場で盤内の追跡管理が行える。
(4)人為的な作業ミスを防ぎ、作業者の熟練度に依存しない確実な配線作業が可能になる。
(5)常時設置した状態で維持管理のために必要な試験および電気的測定確認が可能である。
本発明の一実施例によるラッピング端子絶縁カバー10の構成を示す図であり、(a)は右側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は回線表示札13に表示された作業対象箇所の一表示例を示す図であり、(d)は端子板120に装着されたラッピング端子絶縁カバー10の状態を示すための図である。 図1に示したラッピング端子絶縁カバー10を用いたラッピング作業手順について説明するための図である。 図1に示したラッピング端子絶縁カバー10を用いたアンラッピング作業手順について説明するための図である。 中間配線盤110の前面の状態を説明するための図である。
上記の目的を、作業対象箇所を表示するための回線表示板が取り付けられた装着用絶縁カバーを予め用意し、ラッピング作業時には、回線表示板を参照して作業対象箇所に対応すると確認した作業対象端子板の作業対象ラッピング端子列の複数本のラッピング端子にジャンパー線を配線したのちにこの作業対象ラッピング端子列に装着用絶縁カバーを装着するとともに、アンラッピング作業時には、作業対象端子板の作業対象ラッピング端子列から取り外した装着用絶縁カバーの回線表示板を参照してこの作業対象端子板およびこの作業対象ラッピング端子列が作業対象箇所に対応すると確認したのちにジャンパー線を取り外していくことにより実現した。
以下、本発明のワイヤラッピング作業方法およびラッピング端子絶縁カバーの実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例によるラッピング端子絶縁カバー10(以下、「絶縁カバー10」と称する。)は、電気絶縁部材を用いて構成されており、図1(a),(b)に示すように波型に加工された中芯12を矩形板状の左側および右側ライナー11L,11Rの間に貼り付けた段ボールシート状の形状を有する。
ここで、左側および右側ライナー11L,11Rは、図1(d)に示すように絶縁カバー10を端子板120の1つのラッピング端子列に装着したときにこのラッピング端子列の10本のラッピング端子122が先端部まで挿入されるように、幅(図1(a),(d)図示横方向の長さ)が25mm(ラッピング端子122の長さ20mmよりも長く)とされているとともに、長さ(図1(a),(b),(d)図示縦方向の長さ)が80mmとされている。
また、左側および右側ライナー11L,11Rの間隔は、2mmとされている。
中芯12は、絶縁カバー10を端子板120の1つのラッピング端子列に装着したときにこのラッピング端子列の10本のラッピング端子122を左側ライナー11Lと中芯12とによって形成される閉空間に1本ずつ挿入できるように、ピッチ(波長)が6mm(ラッピング端子列の隣接するラッピング端子122間の縦方向の間隔と同じ)とされている。
また、左側ライナー11Lと中芯12とによって形成される閉空間の大きさは、ジャンパー線1が接続されたラッピング端子122を挿入することができる大きさとされている。
左側ライナー11Lの表面(中芯12と反対側の面)には、作業対象箇所を表示するための回線表示板13が取り付けられている。
ここで、回線表示板13には、図1(c)に示すように、作業対象端子板の配置および作業対象ラッピング端子列を示す「接続元」と、配線するジャンパー線1の他端が接続される端子板の配置およびラッピング端子列を示す「接続先」と、作業対象の通信システムの接続区間を示す「区間」と、作業対象の通信システムの種類を示す「種類」と、作業対象の通信システムの用途を示す「用途」と、作業対象の通信システムの管理番号を示す「管理No.」とが表示されている。
すなわち、図1(c)に示した例では、「<接続元>1A−1」は、作業対象端子板が図4に示した中間配線盤110の1行目およびA列に配置された端子板120であるとともに作業対象ラッピング端子列がこの端子板120の1列目のラッピング端子列(図2(a)参照)であることを示し、「<接続先>2B−20」は、配線するジャンパー線1の他端が接続される端子板が中間配線盤110の2行目およびB列に配置された端子板120であるとともに配線するジャンパー線1の他端が接続されるラッピング端子列がこの端子板120の20列目のラッピング端子列であることを示し、「<区間>制御所→営業所」は、作業対象の通信システムが制御所と営業所とを接続するものであることを示し、「<種類>保安用」は、作業対象の通信システムが保安用のものであることを示し、「<用途>電話」は、作業対象の通信システムが電話であることを示し、「<管理No.>8888888」は、作業対象の通信システムの管理番号が“8888888”であることを示す。
また、回線表示板13は、作業員への作業対象箇所の指示間違いを防止するために、回線管理データベース(不図示)および中間配線盤接続管理データベース(不図示)を参照して作成される。
次に、絶縁カバー10を用いてジャンパー線1を配線するときの作業手順(ラッピング作業手順)について、図2(a)〜(d)を参照して説明する。
なお、この例では、各端子板120には、図2(a)に示すように、上端部にラッピング端子列の番号を示す数字“1”〜“9”が左から順に表示されているとともに、左端部にラッピング端子行を示す文字“A”〜“H”,“J”,“K”が上から順に表示されているとする。
また、以下では、説明の簡単のために、ラッピング作業後のラッピング端子列に装着する絶縁カバー10を「装着用絶縁カバー10’」と称し、回線表示札13が取り付けられていない絶縁カバー10を「作業用絶縁カバー10”」と称する。
なお、ラッピング作業時における作業用絶縁カバー10”は、ラッピング工具の先端部の作業対象外ラッピング端子列のラッピング端子122への接触による電気的短絡を防止するためのものであるため、作業用絶縁カバー10”の代わりに上記の特許文献1で提案したような絶縁カバーなどを用いてもよい。
ジャンパー線1が未配線である端子板120の3列目のラッピング端子列のA〜D行にジャンパー線1を1本ずつ配線する場合には、ラッピング作業前に、作業対象箇所(この端子板120の配置および3列目のラッピング端子列)を表示するための回線表示板13を回線管理データベースおよび中間配線盤接続管理データベースを参照して作成したのちに絶縁カバー10に取り付けて、装着用絶縁カバー10’を用意する。
作業員は、用意された装着用絶縁カバー10’に取り付けられた回線表示板13を見て、作業対象箇所がこの端子板120の3列目のラッピング端子列であることを確認したのち、図2(a)に示すように作業対象ラッピング端子列の両隣の作業対象外ラッピング端子列である2列目および4列目のラッピング端子列に作業用絶縁カバー10”を装着する。
なお、ラッピング作業時に作業用絶縁カバー10”を2列目および4列目のラッピング端子列に装着する主目的はラッピング工具の接触による電気的短絡を防止することであるため、この例のように2列目および4列目のラッピング端子列にジャンパー線1が未だ配線されていない場合には、2列目および4列目のラッピング端子列に作業用絶縁カバー10”を装着しなくてもよい。
続いて、作業員は、ラッピング工具を用いて3列目のラッピング端子列のA〜D行にジャンパー線1を1本ずつ配線する。
続いて、作業員は、図2(b)に示すように、2列目および4列目のラッピング端子列に装着した作業用絶縁カバー10”を取り外すとともに、4本のジャンパー線1が配線された3列目のラッピング端子列に装着用絶縁カバー10’を装着して、ラッピング作業を終了する。
したがって、この端子板120の3列目のラッピング端子列には装着用絶縁カバー10’が常時装着されることになる。
続いてまたは後日、通信システムの追加などによりこの端子板120の4列目のラッピング端子列のA〜D行にジャンパー線1を1本ずつ配線する場合には、ラッピング作業前に、作業対象箇所(この端子板120の配置および4列目のラッピング端子列)を表示するための回線表示板13を回線管理データベースおよび中間配線盤接続管理データベースを参照して作成したのちに絶縁カバー10に取り付けて、別の装着用絶縁カバー10’を用意する。
作業員は、別の装着用絶縁カバー10’に取り付けられた回線表示板120を見て、作業対象ラッピング端子列がこの端子板120の4列目のラッピング端子列であることを確認する。
その後、作業員は、3列目のラッピング端子列には装着用絶縁カバー10’が装着されたままとなっているため、図2(c)に示すように5列目のラッピング端子列にのみ作業用絶縁カバー10”を装着する。
なお、ラッピング作業時に作業用絶縁カバー10”を5列目のラッピング端子列に装着する主目的はラッピング工具の接触による電気的短絡を防止することであるため、このように5列目のラッピング端子列にジャンパー線1が未だ配線されていない場合には、5列目のラッピング端子列に作業用絶縁カバー10”を装着しなくてもよい。
続いて、作業員は、ラッピング工具を用いて4列目のラッピング端子列のA〜D行にジャンパー線1を1本ずつ配線する。
このとき、4本のジャンパー線1が配線されている3列目のラッピング端子列は装着用絶縁カバー10’が装着されたままとなっているため、ラッピング工具の接触による電気的短絡を防止することができる。
続いて、作業員は、図2(d)に示すように、5列目のラッピング端子列に装着した作業用絶縁カバー10”を取り外すとともに、4本のジャンパー線1が配線された4列目のラッピング端子列に別の装着用絶縁カバー10’を装着して、ラッピング作業を終了する。
したがって、この端子板120の4列目のラッピング端子列には別の装着用絶縁カバー10’が常時装着されることになる。
このようにジャンパー線1が配線されたラッピング端子列には装着用絶縁カバー10’が常時装着されたままとなるが、装着された装着用絶縁カバー10’の前面は蓋がされていないため、維持管理のために必要な試験や電気的測定確認を行う際には、試験機や測定機に接続された棒状の試験端子または測定端子の先端部を装着用絶縁カバー10’の前面から挿入して試験対象または測定対象のラッピング端子122の先端部と電気的に接触させることができる。
次に、絶縁カバー10を用いてジャンパー線1を取り外すときの作業手順(アンラッピング作業手順)について、図3(a),(b)を参照して説明する。
なお、この例では、図3(a)に示すように3〜7列目のラッピング端子列のA〜D行のラッピング端子122にジャンパー線1が1本ずつ配線されており、5列目のラッピング端子列のA〜D行のラッピング端子122に1本ずつ配線された4本のジャンパー線1を取り外す場合について説明する。
作業員は、作業対象の端子板120の5列目のラッピング端子列に装着されている装着用絶縁カバー10’を取り外したのち、取り外した装着用絶縁カバー10’に取り付けられている回線表示札13を見て、作業対象箇所が間違っていないか(すなわち、作業対象端子板がこの端子板120であるとともに作業対象ラッピング端子列が5列目のラッピング端子列であること)を確認する。
これにより、従来ではアンラッピング作業時に問題となることが多かった作業員への作業対象箇所の指示間違いや作業員による作業対象箇所の誤認を防止することができる。
続いて、作業員は、ラッピング工具を用いて、この端子板120の5列目のラッピング端子列のA〜D行に配線されている4本のジャンパー線1を1本ずつ取り外していく。
このとき、作業員のミスにより取り外したジャンパー線1がラッピング工具から外れても、ジャンパー線1が配線されている3列目,4列目,6列目および7列目のラッピング端子列には装着用絶縁カバー10’が装着されているため、ラッピング工具の接触による電気的短絡を防止することができるとともに、外れたジャンパー線1の先端部が3列目,4列目,6列目および7列目のラッピング端子列のラッピング端子122のいずれかに接触することによる電気的短絡を防止することができる。
続いて、作業員は、好ましくは、ジャンパー線1が取り外された5列目のラッピング端子列に作業用絶縁カバー10”を装着して、アンラッピング作業を終了する。
これにより、4列目または5列目のラッピング端子列についてアンラッピング作業を行う際に、作業用絶縁カバー10”をラッピング工具やジャンパー線1の接触による電気的短絡を防止することに使用することができる。
以上の説明では、絶縁カバー10は、波型に加工された中芯12を矩形板状の左側および右側ライナー11L,11Rの間に貼り付けた段ボールシート状の形状を有したが、ラッピング端子列の複数本のラッピング端子を先端部までそれぞれ挿入するための複数個の挿入孔を形成しものであれば任意の形状のものでもよい(たとえば、矩形板状の本体に複数個の挿入孔を形成したものでもよい。)。
1 ジャンパー線
10 絶縁カバー
10’ 装着用絶縁カバー
10” 作業用絶縁カバー
11L,11R 左側および右側ライナー
12 中芯
13 回線表示板
110 中間配線盤
120 端子板
121 絶縁板
122 ラッピング端子

Claims (8)

  1. 多数本のラッピング端子(122)が格子状に設けられた端子板(120)が格子状に複数枚配置された配線盤(110)におけるジャンパー線のラッピング作業およびアンラッピング作業を行うための、かつ、該多数本のラッピング端子のうちの1列分の複数本のラッピング端子を先端部までそれぞれ挿入するための複数個の挿入孔が形成された矩形板状のラッピング端子絶縁カバー(10)を用いたワイヤラッピング作業方法であって、
    前記ラッピング作業前に、作業対象箇所を表示するための回線表示板(13)を前記ラッピング端子絶縁カバーに取り付けて、装着用絶縁カバー(10’)を用意する第1のステップと、
    前記ラッピング作業時に、前記装着用絶縁カバーに取り付けられた前記回線表示板に表示された前記作業対象箇所を参照して前記複数枚の端子板のうちの該作業対象箇所に対応する作業対象端子板および前記多数本のラッピング端子のうちの該作業対象箇所に対応する作業対象ラッピング端子列を確認したのち、該作業対象端子板の該作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子に前記ジャンパー線を配線していく第2のステップと、
    前記ジャンパー線が配線された前記作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子を前記複数個の挿入孔にそれぞれ挿入して、前記装着用絶縁カバーを該作業対象ラッピング端子列に装着する第3のステップと、
    前記作業対象端子板の前記作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子に配線された前記ジャンパー線を取り外す前記アンラッピング作業時に、該作業対象ラッピング端子列に装着されている前記装着用絶縁カバーを取り外し、該取り外した装着用絶縁カバーに取り付けられた前記回線表示板に表示された前記作業対象箇所を参照して該作業対象端子板および該作業対象ラッピング端子列が該作業対象箇所に対応することを確認したのち、該作業対象端子板の該作業対象ラッピング端子列の該複数本のラッピング端子に配線された前記ジャンパー線を取り外していく第4のステップとを具備し、
    前記装着用絶縁カバーの前面に蓋がされておらず、前記第3のステップにおいて前記作業対象ラッピング端子列に装着した該装着用絶縁カバーを常時装着しておいても、棒状の試験端子または測定端子の先端部を該装着用絶縁カバーの前面から挿入して該作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子のうち試験対象または測定対象のラッピング端子の先端部と電気的に接触させることができるようにした、
    ことを特徴とする、ワイヤラッピング作業方法。
  2. 前記第4のステップの後に、前記ジャンパー線が取り外された前記作業対象ラッピング端子列の前記複数本のラッピング端子を前記複数個の挿入孔にそれぞれ挿入して、前記回線表示板が取り付けられていない前記ラッピング端子絶縁カバーである作業用絶縁カバー(10”)を該作業対象ラッピング端子列に装着するステップをさらに具備することを特徴とする、請求項1記載のワイヤラッピング作業方法。
  3. 前記第3のステップの前に、前記作業対象端子板の前記作業対象ラッピング端子列に隣接するラッピング端子列の複数本のラッピング端子を前記複数個の挿入孔にそれぞれ挿入して、別の前記作業用絶縁カバーを該隣接するラッピング端子列に装着するステップをさらに具備することを特徴とする、請求項2記載のワイヤラッピング作業方法。
  4. 前記ラッピング端子絶縁カバーが、波型に加工された中芯(12)を矩形板状の左側および右側ライナー(11L,11R)の間に貼り付けた段ボールシート状の形状を有することを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載のワイヤラッピング作業方法。
  5. 前記回線表示板に、前記作業対象端子板の配置および前記作業対象ラッピング端子列を示す「接続元」と、前記ジャンパー線の他端が接続される端子板の配置およびラッピング端子列を示す「接続先」と、作業対象の通信システムの接続区間を示す「区間」と、該作業対象の通信システムの種類を示す「種類」と、該作業対象の通信システムの用途を示す「用途」と、該作業対象の通信システムの管理番号を示す「管理No.」とが表示されていることを特徴とする、請求項1乃至4いずれかに記載のワイヤラッピング作業方法。
  6. 請求項1記載のワイヤラッピング作業方法に用いるための矩形板状のラッピング端子絶縁カバー(10)であって、
    前記多数本のラッピング端子のうちの1列分の複数本のラッピング端子を先端部までそれぞれ挿入するための前記複数個の挿入孔が形成されており、
    前記装着用絶縁カバー(10’)に取り付けられる、かつ、前記作業対象箇所を表示するための前記回線表示板(13)を備える、
    ことを特徴とする、ラッピング端子絶縁カバー。
  7. 波型に加工された中芯(12)を矩形板状の左側および右側ライナー(11L,11R)の間に貼り付けた段ボールシート状の形状を有することを特徴とする、請求項6記載のラッピング端子絶縁カバー。
  8. 前記回線表示板に、前記作業対象端子板の配置および前記作業対象ラッピング端子列を示す「接続元」と、前記ジャンパー線の他端が接続される前記端子板の配置および前記ラッピング端子列を示す「接続先」と、作業対象の通信システムの接続区間を示す「区間」と、該作業対象の通信システムの種類を示す「種類」と、該作業対象の通信システムの用途を示す「用途」と、該作業対象の通信システムの管理番号を示す「管理No.」とが表示されていることを特徴とする、請求項6または7記載のラッピング端子絶縁カバー。
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