JP5876773B2 - プロセス制御装置 - Google Patents
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Description
オペレータは、ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)装置の画面上に表示されるSV,MV表示部をマウスなどで選択し、設定すべき値(SV,MV)をキーボードから入力する。
HMI装置は入力された値が制限値を逸脱していないことの判定を行い、正常値であればコントローラに設定の伝送を行う。逸脱している場合はHMI画面上に入力値が不正であることの表示を行い、コントローラへの設定値伝送は行わない。制限値の判定には、絶対値(計器レンジ上限、下限など)、その他のパラメータとの相対値(上限、下限警報設定の範囲など)、及び現在値からの変化幅(現在のSV,MV値から10%以内など)が用いられる。
HMI装置の画面上に,SV、MVの増加、減少操作用のボタンを表示する。オペレータは操作したいボタンをマウスなどで選択することで、SV、MV値を現在値+所定の変化幅の値に変更する。所定の変化幅は10%/秒、1%/秒、0.1%/秒などの切替を行うことができる。
ボタン選択を長く操作し続けることで、SV,MVの連続的な変更を行う。
オペレータはキーボード入力した数値を、数字表記の状態で確認するため、誤入力に気付かずにコントローラに対して設定してしまう可能性があった。HMI装置での入力範囲判定は、判定値以内であれば検出されない。
例えば、計器レンジ0−1000℃、変化幅チェック10%の調節計で、SVを100.0℃から100.5℃に変更する場合、小数点位置誤設定「1005.」は検出されるが、誤設定「10.05」は検出されない。
現在値に対して変化幅分を設定する方式のため、特定の数値に設定することができない、また、変化幅を切替えながら操作するなど煩雑な操作となる。
図1はこの発明の一実施の形態によるプロセス制御装置の構成を示す図である。図1においてプロセス制御装置は、それぞれ制御対象300が接続された少なくとも1つのコントローラ200と、これらのコントローラ200に接続されてオペレータが制御のための種々の設定値、操作量の設定を行うHMI装置100を備える。コントローラ200とHMI装置100はそれぞれコンピュータで構成される。HMI装置100は一例として、演算部やメモリを含む本体部(HMI制御部)100a、本体部100aに接続されたディスプレイ(表示部)100b、そして本体部100a上に設けられたキーボート(入力部)100cと本体部100aに接続されたマウス(入力部)100dで構成される。なお、本願では説明の便宜上、ディスプレイ100bは、画面(表示部)と画面表示機能制御を含むHMI機能制御を行う本体部100a(HMI制御部)とを含むものとする。
プロセス制御には、設定値SVを入力設定することで該設定値と測定値PVに従って制御操作量MVが自動的に調節されて制御が行われるSV操作と、操作量MVを入力設定すると該操作量に従って制御操作量MVが自動的に調節されて制御が行われるMV操作がある。
また、設定値の急変によるプロセス状態変動に関し、時間幅を設定することで、1度の操作でプロセス状態に大きな変動を与えない設定が可能となる。
また、大幅変更時の操作時間に関し、時間幅を設定することで、1度の操作でプロセス状態に大きな変動を与えない設定が可能となる。また、設定後のSV,MV漸近処理はコントローラで実行されるので、HMI画面が占有されることはない。
また、機器故障時の異常動作に関し、コントローラに対する伝送はRMP実行時だけであり、途中故障で過剰操作となることはない。
Claims (4)
- オペレータにより入力が設定されるヒューマン・マシン・インタフェース装置と、
制御対象への制御を調節するコントローラと、
を備え、
前記コントローラが、前記ヒューマン・マシン・インタフェース装置に入力される設定値または操作量に従って前記制御対象の制御を行う際の制御操作量を求めて制御を調整する調節計を有し、
前記調節計が、前記設定値または操作量の目標値および前記目標値に到達させるまでの操作時間幅が組み合わせて設定された時に、前記設定値または操作量を前記目標値に対する前記操作時間幅で定まる勾配で漸近処理する漸近処理手段を含み、
前記ヒューマン・マシン・インタフェース装置が、入力設定された前記設定値または操作量の目標値および操作時間幅をグラフィカルに表示するディスプレイを含み、
前記ディスプレイが、前記コントローラの制御状態を示す機器フェースプレート表示と、前記機器フェースプレート表示に対して前記設定値または操作量の目標値および操作時間幅を入力設定するための計器操作パネル表示を同時に表示し、前記計器操作パネル表示に従った入力設定による制御状態が前記機器フェースプレート表示に表示される、
ことを特徴とするプロセス制御装置。 - 前記ヒューマン・マシン・インタフェース装置に対して複数の前記コントローラが接続され、前記ディスプレイが入力に従って前記各コントローラのための設定内容を切り換えてウィンドウ表示することを特徴とする請求項1に記載のプロセス制御装置。
- 前記調節計が、前記設定値または操作量に対してPID制御処理を行うPID演算手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプロセス制御装置。
- 前記調節計が、前記設定値または操作量に対して前記制御対象の操作端の予め設定された動作特性補償処理を行う操作端特性補償処理手段を含むことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のプロセス制御装置。
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