JP5876010B2 - 電動機付自転車 - Google Patents

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Description

本発明は、補助駆動力を発生するモータを備えた電動機付自転車に関する。
所謂電動アシスト自転車等の電動機付自転車は、補助駆動力を発生させるモータと、モータに電力を供給するためのバッテリを備えている。バッテリは、前照灯(ヘッドライト)を点灯するための電源として使用される場合もある。このような電動機付自転車においては、バッテリ寿命の低下を防止するためにバッテリの過放電を回避する必要がある。
例えば、特許文献1には、電池を電源として駆動するモータと、モータの駆動を制御するモータ駆動回路と、電池を電源として点灯するランプと、電池の電圧を検出する電圧検出回路とを有する電動車において、電圧検出回路の検出する電圧が第1の所定値以下となったときにランプを消灯し、電圧検出回路の検出する電圧が第1の所定値よりも大きい第2の所定値以下となったときにモータを停止することが記載されている。
特開平9−323694号公報
上記特許文献1に記載の技術によれば、バッテリ電圧が第2の所定値以下となったときにモータが停止され、バッテリ電圧が第2の所定値よりも低い第1の所定値以下となったときにランプが消灯されるので、バッテリの過放電の発生を抑制することが可能となる。また、バッテリ電圧が第2の所定値以下となってモータが停止された後でも、バッテリ電圧が第1の所定値に達するまでの間はランプを点灯させることが可能となる。ここで、モータによるアシスト走行を行うことができる距離をより長くする観点から、モータが停止されることとなる上記第2の所定値をある程度低い値に設定しておくことが好ましい。この場合において、バッテリ電圧が上記第2の所定値よりも更に低い第1の所定値となるまでランプを点灯させた場合には、バッテリが過放電となる直前の状態まで消費されるおそれがある。過放電直前の状態で充電せずに長期間放置した場合には、バッテリは過放電に至りバッテリ寿命に深刻な影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、バッテリ電圧に応じてバッテリからモータおよびその他の電装品への電力供給を段階的に停止させるとともに、バッテリの過放電を従来よりも効果的に抑制することができる電動機付自転車を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、ペダルに加えられた踏力に応じた大きさの補助駆動力をモータによって発生させ、前記補助駆動力によって車輪を駆動する補助駆動系と、前記モータおよび前記モータ以外の電装品に電力を供給するためのバッテリと、前記バッテリの電圧レベルを検出して検出した電圧レベルを示す電圧検出信号を生成する電圧検出手段と、前記電圧検出信号によって示される前記バッテリの電圧レベルが所定の閾値電圧のレベル以下となったと判定したときに前記バッテリから前記モータへの電力供給を停止し、前記モータへの電力供給の停止が継続されている状態で、前記電圧検出信号によって示される前記バッテリの電圧レベルが再度前記閾値電圧のレベル以下となったと判定したときに前記バッテリから前記モータ以外の電装品への電力供給を停止する制御手段と、を含む電動機付自転車が提供される。
本発明の第2の観点によれば、前記制御手段は、前記バッテリの電圧レベルが前記閾値電圧のレベル以下となったことを記憶する記憶部を有し、前記記憶部において前記バッテリの電圧レベルが前記閾値電圧のレベル以下となったことを記憶している間、前記モータへの電力供給の停止を維持する第1の観点による電動機付自転車が提供される。
本発明の第3の観点によれば、前記制御手段は、前記バッテリの電圧レベルが前記閾値電圧のレベル以下となったと判定したときに前記記憶部において所定値をセットし、前記記憶部において前記所定値がセットされている間、前記モータへの電力供給の停止を維持する第2の観点による電動機付自転車が提供される。
本発明の第4の観点によれば、前記制御手段は、起動時において前記所定値をリセットする第3の観点による電動機付自転車が提供される。
本発明の第5の観点によれば、前記モータ以外の電装品としてライトを含む第1乃至第3のいずれかの観点による電動機付自転車が提供される。
本発明の第6の観点によれば、前記モータ以外の電装品として前記ライトの点灯および消灯を表示する表示部を備えた表示手段を更に含む第5の観点による電動機付自転車が提供される。
本発明によれば、バッテリ電圧に応じてバッテリからモータおよびその他の電装品への電力供給を段階的に停止させるとともに、バッテリの過放電を従来よりも効果的に抑制することができる電動機付自転車を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電動機付自転車の構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る電動機付自転車の電気系統の構成を示すブロック図である。 図3(a)は、本発明の実施形態に係る操作・表示部の表示面の構成を示す平面図、図3(b)は、操作・表示部の操作面の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る操作・表示部の電気系統の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る過放電防止処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 図6(a)は、本発明の実施形態に係るモータの駆動が停止されたときのバッテリ電圧Vのレベルの時間推移を示す図である。図6(b)は、本発明の実施形態に係るバッテリの電力消費量とバッテリ電圧との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。
図1は、本発明の実施形態に係る電動機付自転車1の構成を示す側面図である。電動機付自転車1は、フロントフォーク11、ヘッドパイプ12、ダウンチューブ13、シートチューブ14、シートステー15、チェーンステー16からなるフレームを有している。前輪21はフロントフォーク11に回動自在に取り付けられ、後輪22はシートステー15とチェーンステー16との交点に回動自在に取り付けられている。
ヘッドパイプ12には、ハンドルステム23が回動自在に挿通され、ハンドルステム23の上端にはハンドル24が取り付けられている。一方、シートチューブ14には、シートポスト25が嵌合されており、シートポスト25の上端にはサドル26が取り付けられている。
ペダル27は、クランク28を介してスプロケット(図示せず)に接続されている。ユーザがペダル27に踏力を加えることによりスプロケットが回転し、スプロケットが回転することによってチェーン29を介して後輪22に駆動力が伝達されるようになっている。
ドライブユニット40は、車体の略中央部においてダウンチューブ13、シートチューブ14およびチェーンステー16に支持されている。ドライブユニット40は、ペダル27に加えられる踏力を検知するトルクセンサ200(図2参照)と、走行スピードを検知する車速センサ210(図2参照)と、これらのセンサからの検知信号に基づいて走行状況に適したアシスト量を演算によって導出する制御部100(図2参照)と、導出されたアシスト量に応じた電力をバッテリ110から取り出してモータ160を駆動するモータ駆動回路120(図2参照)と、モータ駆動回路120から供給された電力によって駆動されるモータ160と、モータ160の駆動に伴って発生した補助駆動力をチェーン29に伝達するための動力伝達機構(図示せず)と、を含んでいる。なお、本実施形態では、モータ160をボトムブラケット付近に搭載してモータ160による補助駆動力をチェーン29に伝達する所謂センターマウント方式の電動機付自転車を例示しているが、駆動方式は、特に限定されるものではなく、前輪21または後輪22にハブモータを組み込む方式のものに本発明を適用することも可能である。
モータ160を駆動するための電力は、シートチューブ14に沿って着脱可能に設けられたバッテリ110から供給される。バッテリ110は、例えばリチウムイオン二次電池により構成され、充電を行うことによって繰り返し使用することが可能となっている。
フロントフォーク11の先端部には、カゴ30を支持するためのステー31が接続されている。このステー31には、ライト170が取り付けられている。ライト170は、自車両の前方に向けて光を出射する灯具である。ライト170は、バッテリ110から電力の供給を受けて発光するLEDや白熱電球等の光源を含んで構成されている。なお、ライト170は、投光方向が自車両の前方に向くようにハンドル24やフロントフォーク11の適当な位置に設けられていてもよい。
ハンドル24には、電動機付自転車1の電気系統を起動および停止させるための入力操作を受け付けるための電源ボタン184(図3(b)、図4参照)、踏力に対する補助駆動力の比率(以下、アシスト比率ともいう)の設定を選択するための操作入力を受け付けるモード選択ボタン185(図3(b)、図4参照)、ライト170を点灯および消灯させるための入力操作を受け付けるライトボタン186(図3(b)、図4参照)、や自車両の状態を表示する表示部181〜183(図3(a)、図4参照)を有する操作・表示部180が設けられている。なお、操作・表示部180の設置位置は、ハンドル24に限定されるものではないが、乗車時において操作面180Bおよび表示面180Aをユーザが操作および視認しやすい位置に設けられていることが好ましい。
図2は、本発明の実施形態に係る電動機付自転車1の電気系統の構成を示すブロック図である。制御部100は、ユーザによる操作・表示部180に対する操作入力に基づいてライト170およびモータ160の駆動を統括的に制御するものであり、例えば単一の半導体チップにCPU(演算処理装置)、メモリ、入出力回路、タイマー回路などを含むコンピュータシステムを集積したLSI(Large Scale Integration)を含んで構成されている。なお、本実施形態において制御部100は、バッテリ110から供給される電力によって動作する。制御部100は、操作・表示部180に設けられた電源ボタン184を押下することによって起動され、または停止状態となる。
制御部100は、トルクセンサ200および車速センサ210から供給される検知信号に基づいて走行状況に適したアシスト量を演算によって導出する。例えば、車速が低く且つ入力トルク(踏力)が大きい場合には、発進直後の状態または上り坂を走行している状態等であると推測されるので、このような場合、制御部100は、より大きなアシスト量を導出する。なお、制御部100は、操作・表示部180のモード選択ボタン185(図3(b)、図4参照)に対する入力操作によって選択されたアシストモードに応じてアシスト比率を変化させる。本実施形態に係る電動機付自転車1においては、アシスト比率の大きさが互いに異なる3つのアシストモード(エコ、標準、パワー)が予め定められており、これらのいずれかをモード選択ボタン185を押下することによって選択することが可能となっている。制御部100は、導出したアシスト量を示す制御信号(トルク指令値)をモータ駆動回路120に供給する。
モータ駆動回路120は、電源ラインL1を介してバッテリ110に接続されている。モータ駆動回路120は、インバータ回路を含んで構成されており、制御部100によって導出されたアシスト量(トルク指令値)に対応した駆動電力をバッテリ110から取り出してモータ160に供給する。モータ160は、例えば、インナーロータ型のブラシレスモータであり、モータ駆動回路120を介してバッテリ110から供給される電力によって回転力を発生させる。
ライト駆動回路130は、電源ラインL2を介してバッテリ110に接続されている。ライト駆動回路130は、制御部100から供給される制御信号に基づいて、駆動電力をバッテリ110から取り出してライト170に供給することによってライト170を点灯させる。制御部100は、操作・表示部180に対する操作入力に基づいてライト駆動回路130を制御することによってライト170の点灯および消灯を制御する。
電圧センサ220は、バッテリ110の端子間電圧(以下バッテリ電圧ともいう)のレベルを検出し、検出した電圧レベルを示す電圧検出信号を生成して、これを制御部100に供給する。電圧センサ220は、バッテリ110を構成する複数の電池セルの各々の電圧を測定することが可能な公知の電池監視ICを含んで構成され得る。
制御部100は、信号線を介して操作・表示部180と接続されており、ユーザによる操作・表示部180に対する操作入力に応じてモータ駆動回路120およびライト駆動回路130の制御を行う。
図3(a)は、操作・表示部180の表示面180Aの構成の一例を示す平面図、図3(b)は、操作・表示部180の操作面180Bの構成の一例を示す平面図、図4は、操作・表示部180の電気系統の構成を示すブロック図である。
本実施形態において、操作・表示部180は、略直方体の形状を有しており、表示面180Aおよび操作面180Bは、上記直方体の互いに隣接する2つの面を構成している。また、本実施形態において、表示面180Aが上方を向き、操作面180Bが乗車しているユーザ側に向くように操作・表示部180がハンドル24に設置されている。
操作・表示部180の表示面180Aには、自車両の状態を表示するための各種表示部181〜183が設けられている。また、操作・表示部180の操作面180Bには、電動機付自転車1の電気系統を起動および停止させるための入力操作を受け付ける電源ボタン184と、ユーザがモータ160によるアシスト比率の設定を選択するためのモード選択ボタン185と、ユーザがライト170の点灯および消灯を選択するためのライトボタン186と、が設けられている。
バッテリ残量表示部181は、バッテリ110の現在の電圧レベルを表示する表示部である。バッテリ残量表示部181は、図3(a)に例示すように、現在のバッテリ電圧のレベルを5段階で表示するための5つの発光部を含んでいる。表示制御部187は、バッテリ110の電圧レベルを示す情報を制御部100から受信すると、当該電圧レベルに応じた数だけ上記発光部を点灯させる。
アシストモード表示部182は、モード選択ボタン185の操作によって選択されたアシストモードを表示する表示部である。本実施形態においては、アシスト比率の大きさが互いに異なる3つのアシストモード(エコ、標準、パワー)のいずれかをモード選択ボタン185を押下することによって選択することが可能となっている。なお、モード選択ボタン185を押下する毎に上記3つのアシストモードが順次選択されるようになっている。表示制御部187は、現在選択されているアシストモードを示す情報を制御部100から受信すると、当該選択されているアシストモードに対応する発光部を点灯させる。
ライト点灯表示部183は、ライト170が点灯していることを示す表示部である。ライト点灯表示部183は、ライト170の点灯時に点灯し、ライト170の消灯時に消灯する発光部を含んでいる。表示制御部187は、ライト170が点灯していることを示す情報を制御部100から受信すると、上記発光部を点灯させる。
表示制御部187は、電源ボタン184、モード選択ボタン185またはライトボタン186が押下されると、制御部100にこれらのボタンが押下されたことを示す制御信号を供給する。また、表示制御部187は、制御部100から供給される情報に基づいて、上記したようにバッテリ残量表示部181、アシストモード表示部182およびライト点灯表示部183を構成する各発光部の点灯および消灯を制御する。なお、操作・表示部180は、バッテリ110から供給される電力によって動作する。
このように、本実施形態に係る電動機付自転車1は、モータ160以外の電装品として、ライト170および操作・表示部180を含んでおり、これらは全てバッテリ110から供給される電力によって動作する。また、ライト170およびモータ160の駆動を統括的に制御する制御部100もバッテリ110から供給される電力によって動作する。
図5は、制御部100によって実行されるバッテリ110の過放電を防止するための過放電防止処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。過放電防止処理プログラムは、例えば、制御部100を構成するメモリ(図示せず)に予め記憶されており、電源ボタン184が押下され、制御部100が起動されると実行される。
ステップS1において、制御部100は、電圧センサ220からバッテリ電圧Vのレベルを示す電圧検出信号を取得する。
ステップS2において、制御部100は、先のステップS1において取得した電圧検出信号によって示されるバッテリ電圧Vのレベルが所定の閾値電圧Vのレベル以下であるか否かを判断する。制御部100は、バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下であると判断した場合には処理をステップS3に移行する一方、バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下ではないと判断した場合には、処理をステップS1に戻す。
ステップS3において、制御部100は、自身に備えているフラグレジスタ(図示せず)の値をバッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下となったことを示す値“1”にセットする。フラグレジスタは、バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下となったことを記憶しておくための記憶領域である。フラグレジスタにセットされた値は、例えば、制御部100の起動時に初期値にリセットされる。なお、制御部100がバッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下であると判断した場合にフラグレジスタにセットする値は、“1”に限らずいかなる値であってもよい。
ステップS4において、制御部100は、バッテリ110からモータ160への電力供給を停止させる。すなわち、制御部100は、フラグレジスタの値が“1”である間、バッテリ110からモータ160への電流を遮断するようにモータ駆動回路120を制御する。また、制御部100は、フラグレジスタの値が“1”である間、モータ駆動回路120に対する制御信号(トルク指令値)の供給を停止する。これにより、モータ160による補助駆動力の発生が停止される。なお、本ステップS4において、電力供給が停止されるのは、モータ160に対してのみであり、バッテリ110からライト170および操作・表示部180への電力供給は維持される。
ここで、図6(a)は、モータ160の駆動中(すなわち、アシスト走行時)において、バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下となり、モータ160の駆動が停止されたときのバッテリ電圧Vのレベルの時間推移を示す図である。モータ160が駆動されている期間Tにおいては、バッテリ110からモータ160に向けて比較的大きな駆動電流が流れる。バッテリ110は比較的抵抗値の大きい内部抵抗を有しているので、モータ160が駆動されている期間Tにおいて、内部抵抗において電圧降下が生じる。すなわち、制御部100は、モータ160が駆動されている期間Tにおいて、バッテリ110の内部抵抗による電圧降下を生じているバッテリ電圧Vのレベルをモニタすることになる。
内部抵抗による電圧降下が生じているバッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下となり、バッテリ110からモータ160への電力供給が停止されると、バッテリ110からモータ160に向けて流れる駆動電流がゼロとなる。これにより、バッテリ110の内部抵抗による電圧降下も生じなくなる。従って、図6(a)に示すように、モータ160への電力供給が停止されると、バッテリ電圧Vのレベルは数ボルト程度上昇し、閾値電圧Vのレベルを上回る。このとき、フラグレジスタにセットされた値“1”はそのまま保持されるので、制御部100は、モータ160への電力供給の停止を維持する。
制御部100は、ステップS4においてモータ160への電力供給を停止すると、ステップS5においてモータ160の電力供給停止後、所定時間が経過したか否かを判断する。この所定時間は、モータ160の駆動停止後、バッテリ電圧Vのレベルが上昇するのに必要な時間であり、例えば2秒程度とすることができる。
モータ160への電力供給の停止後、所定時間が経過すると、制御部100は、ステップS6において電圧センサ220からバッテリ電圧Vのレベルを示す電圧検出信号を取得する。
ステップS7において、制御部100は、先のステップS6において取得した電圧検出信号によって示されるバッテリ電圧Vのレベルが所定の閾値電圧Vのレベル以下であるか否かを判断する。なお、本ステップS7における判定に使用する閾値電圧Vのレベルと先のステップS2における判定に使用する閾値電圧Vのレベルは同一である。制御部100は、バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下であると判断した場合には処理をステップS8に移行する一方、バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下ではないと判断した場合には、処理をステップS6に戻す。
ステップS8において、制御部100は、モータ160以外の他の電装品(本実施形態においては、ライト170および操作・表示部180)への電力供給を停止する。具体的には、制御部100は、バッテリ110からライト170に向けて流れる電流を遮断するようにライト駆動回路130を制御する。また、制御部100は、操作・表示部180のバッテリ残量表示部181、アシストモード表示部182、ライト点灯表示部183を構成する各発光部を消灯状態に維持する。すなわち、モータ160への電力供給の停止が維持された状態で、再度バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下となった場合には、ライト170の消灯状態が維持されるとともに、操作・表示部180の各発光部の消灯状態が維持される。また、本ステップS8において、バッテリ110から制御部100への電力供給も遮断される。これにより、制御部100は機能停止状態となる。このように、モータ160の停止後、バッテリ電圧Vのレベルが再び閾値電圧Vのレベル以下となると、バッテリ110から供給される電力によって動作する全ての構成要素に対する電力供給が遮断される。これにより、更なるバッテリ電圧Vのレベル低下が防止される。
図6(b)は、バッテリ110からの電力消費量(放電電荷量)とバッテリ電圧Vとの関係の一態様を示す図である。図6(b)に示すように、バッテリ電圧Vのレベルは、バッテリ110からの電力消費量に伴って低下する。バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベルに達し、モータ160の駆動が停止されると、バッテリ電圧Vのレベルが一旦上昇する。バッテリ110を更に消費し、バッテリ電圧Vのレベルが再度閾値電圧Vのレベルに達すると、ライト170および操作・表示部180への電力供給も停止される。
このように、本実施形態に係る電動機付自転車1においては、制御部100が起動された後、バッテリ電圧Vのレベルが最初に閾値電圧Vのレベル以下となった場合に、モータ160への電力供給が停止される。モータ160への電力供給を停止することによりバッテリ電圧Vが数ボルト程度上昇する。本実施形態に係る電動機付自転車1においては、バッテリ電圧Vのレベルが最初に閾値電圧Vのレベル以下となった後は、バッテリ電圧Vの上昇分に相当する電力によってモータ160以外の他の電装品(本実施形態においてはライト170および操作・表示部180)を有効に機能させることが可能である。また、モータ160への電力供給が停止された後、バッテリ電圧Vのレベルが再度閾値電圧Vのレベル以下となった場合にモータ160以外の他の電装品への電力供給が停止される。
すなわち、本実施形態に係る電動機付自転車1においては、モータ160への電力供給可否を判定するための閾値電圧Vと、モータ160以外の他の電装品への電力供給可否を判定するための閾値電圧Vとが同一となっている。制御部100は、起動後、バッテリ電圧Vのレベルが最初に閾値電圧Vのレベル以下となったときにフラグレジスタの値を所定値(本実施形態では“1”)に設定し、フラグレジスタの値が上記所定値を保持している間、モータ160への電力供給の停止を維持する。従って、モータ160への電力供給の停止によってバッテリ電圧Vのレベルが回復しても、モータ160の駆動が再開されることはない。
なお、モータ160が駆動されていない状態でバッテリ電圧Vのレベルが最初に閾値電圧Vのレベル以下となった場合においては、モータ160への電力供給を停止してもバッテリ電圧Vのレベルは回復することはない。この場合、モータ160への電力供給が停止された後、直ちにモータ160以外の他の電装品への電力供給も停止される。また、本実施形態においては、バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下となった状態で制御部100が再起動されると、フラグレジスタの値が初期値にリセットされるが、その後、直ちにバッテリ電圧Vのレベルが制御部100によってモニタされる。そして、バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下であることが検出され、フラグレジスタの値が“1”にセットされ、モータ160への電力供給を禁止する状態に移行する。一方、バッテリ110を十分充電した後制御部100を起動すれば、フラグレジスタの値がリセットされることによりモータ160への電力供給の停止が解除される。
本発明の実施形態に係る電動機付自転車1によれば、モータ160によるアシスト走行時にバッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下となった場合には、モータ160が停止されるものの、モータ160の停止によってバッテリ電圧Vのレベルが回復するので、しばらくの間はライト170を点灯させることや、操作・表示部180における各種の表示を行うことが可能である。また、モータ160への電力供給可否を判定するための閾値電圧Vと、ライト170への電力供給可否を判定するための閾値電圧Vとが同一であるので、複数の閾値電圧を用いてモータおよびライトへの電力供給を段階的に停止させる従来のものよりバッテリの過放電を効果的に抑制することができる。このように、本発明の実施形態に係る電動機付自転車によれば、バッテリ電圧に応じてモータおよびモータ以外の電装品を段階的に停止させるとともにバッテリの過放電を従来よりも効果的に抑制することが可能となる。
なお、上記した実施形態では、バッテリ電圧Vのレベルが再度閾値電圧Vのレベル以下となったときに、バッテリ110からライト170および操作・表示部180の双方への電力供給を停止することとしたが、ライト170および操作・表示部180いずれか一方の電力供給を停止することとしてもよい。また、上記した実施形態では、モータ160以外の他の電装品として、ライト170および操作・表示部180を例示したが、モータ160以外の他の電装品として、テールライト、電動変速機等を更に備えた電動機付自転車に本発明を適用することも可能である。この場合、バッテリ電圧Vのレベルが最初に閾値電圧Vのレベル以下となったときに、モータ160への電力供給を停止し、その後、再度バッテリ電圧Vのレベルが閾値電圧Vのレベル以下となったときに、これらの全てまたは一部の電装品への電力供給を停止させるようにしてもよい。
1 電動機付自転車
100 制御部
110 バッテリ
120 モータ駆動回路
130 ライト駆動回路
160 モータ
170 ライト
180 操作・表示部

Claims (6)

  1. ペダルに加えられた踏力に応じた大きさの補助駆動力をモータによって発生させ、前記補助駆動力によって車輪を駆動する補助駆動系と、
    前記モータおよび前記モータ以外の電装品に電力を供給するためのバッテリと、
    前記バッテリの電圧レベルを検出して検出した電圧レベルを示す電圧検出信号を生成する電圧検出手段と、
    前記電圧検出信号によって示される前記バッテリの電圧レベルが所定の閾値電圧のレベル以下となったと判定したときに前記バッテリから前記モータへの電力供給を停止し、前記モータへの電力供給の停止が継続されている状態で、前記電圧検出信号によって示される前記バッテリの電圧レベルが再度前記閾値電圧のレベル以下となったと判定したときに前記バッテリから前記モータ以外の電装品への電力供給を停止する制御手段と、
    を含む電動機付自転車。
  2. 前記制御手段は、前記バッテリの電圧レベルが前記閾値電圧のレベル以下となったことを記憶する記憶部を有し、前記記憶部において前記バッテリの電圧レベルが前記閾値電圧のレベル以下となったことを記憶している間、前記モータへの電力供給の停止を維持する請求項1に記載の電動機付自転車。
  3. 前記制御手段は、前記バッテリの電圧レベルが前記閾値電圧のレベル以下となったと判定したときに前記記憶部において所定値をセットし、前記記憶部において前記所定値がセットされている間、前記モータへの電力供給の停止を維持する請求項2に記載の電動機付自転車。
  4. 前記制御手段は、起動時において前記所定値をリセットする請求項3に記載の電動機付自転車。
  5. 前記モータ以外の電装品としてライトを含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動機付自転車。
  6. 前記モータ以外の電装品として前記ライトの点灯および消灯を表示する表示部を備えた表示手段を更に含む請求項5に記載の電動機付自転車。
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