JP5875955B2 - 静油圧式無段変速装置のチャージ油供給構造 - Google Patents

静油圧式無段変速装置のチャージ油供給構造 Download PDF

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Description

本発明は、作業車に備えられる静油圧式無段変速装置(HST)のチャージ油供給構造に関する。
静油圧式無段変速装置では、油圧ポンプと油圧モータとをつなぐ一対の油路を備えた閉回路を備えており、その閉回路にエンジン動力で駆動されるチャージポンプからのチャージ油を供給するようにしている。そのチャージ油を供給するためのチャージ油供給構造として、チャージポンプから吐出される所定圧の油を閉回路に供給するチャージ油供給路を備えており、そのチャージ油供給路には、チャージ油の通流方向の上流側から順に、メインフィルタ、チャージポンプ、HSTフィルタが備えられている。このようにして、チャージ油供給路によって、メインフィルタとHSTフィルタの2つのフィルタを通過したチャージ油を閉回路に供給するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載の構造では、静油圧式無段変速装置が収納される変速ケーシングと、その変速ケーシングの端部に連結されたポートブロック及びミッションケースとが備えられている。チャージ油供給路は、ポートブロック、変速ケーシング、及び、ミッションケースの壁内に形成された内部油路を備えており、その内部油路の途中部位が、ミッションケースの外側に備えられたメインフィルタ及びHSTフィルタに接続されている。メインフィルタは、ミッションケースの横外側部の一方側に備えられ、HSTフィルタは、ミッションケースの横外側部の他方側に備えられている。
特開2006−329301号公報
上記特許文献1に記載の構造では、メインフィルタは、ミッションケースの横外側部の一方側に備えられ、HSTフィルタは、ミッションケースの横外側部の他方側に備えられている。これにより、ミッションケースの横外側部の一方側及び他方側の両側において、ミッションケースの横幅方向の外側に突出するようにフィルタが備えられることになり、ミッションケースの横幅方向での大きさが大きくなる。また、ミッションケースの横外側部の一方側及び他方側の両側において、油密状にフィルタを組み付けなければならず、その組み付け作業が手間のかかるものとなる。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、ミッションケースの横幅方向での大きさの小型化を図りながら、メインフィルタ及びHSTフィルタの組み付け作業の簡素化を図ることができる静油圧式無段変速装置のチャージ油供給構造を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る静油圧式無段変速装置のチャージ油供給構造の特徴構成は、静油圧式無段変速装置が収納される変速ケーシングと、その変速ケーシングに対してミッションケースが位置する側の端部に連結されるポートブロックと、前記変速ケーシング、前記ポートブロック、及び、前記ミッションケース内に備えられて、前記静油圧式無段変速装置にチャージ油を供給するチャージ油供給路とが備えられ、前記チャージ油供給路には、チャージ油の通流方向の上流側から順に、メインフィルタ、チャージポンプ、HSTフィルタが備えられ、前記ミッションケースの横側部の一方側には、前記メインフィルタを組み付けるメイン用組付箇所と前記HSTフィルタを組み付けるHST用組付箇所とが隣接配置されており、前記メイン用組付箇所には、前記ミッションケース側から前記メインフィルタに油を供給するメイン用供給口と前記メインフィルタから排出される油を前記ミッションケース側に受け入れるメイン用受入口とが備えられ、前記HST用組付箇所には、前記ミッションケース側から前記HSTフィルタに油を供給するHST用供給口と前記HSTフィルタから排出される油を前記ミッションケース側に受け入れるHST用受入口とが備えられ、前記チャージポンプは、前記ポートブロックの前記ミッションケースが位置する側の端部に備えられ、前記チャージ油供給路において前記メイン用受入口から前記チャージポンプに至るチャージポンプ供給用部位が油の通流方向を変更させるように折曲状に形成されており、前記チャージ油供給路において前記チャージポンプから前記HST用供給口に至るチャージポンプ排出用部位が油の通流方向を変更させるように折曲状に形成されており、前記チャージポンプ供給用部位及び前記チャージポンプ排出用部位は、前記ミッションケースの壁内に形成された内部流路にて構成されている点にある。
本特徴構成によれば、メイン用組付箇所とHST用組付箇所とがミッションケースの横側部の一方側に備えられており、そのミッションケースの横側部の一方側において隣接配置されているので、メインフィルタとHSTフィルタとをミッションケースの横側部の一方側に集中して組み付けることができるとともに、そのメインフィルタとHSTフィルタとの設置スペースとしても極力小さくすることができる。よって、ミッションケースの横幅方向での大きさを小さくできるだけでなく、メインフィルタとHSTフィルタの設置スペースとしても小型化を図ることができる。また、メインフィルタとHSTフィルタを組み付ける際には、メイン用供給口から供給される油を吸引してメイン用受入口に排出するようにメインフィルタを組み付けるだけでよく、メインフィルタを油密状に簡易に組み付けることができる。HSTフィルタについても、メインフィルタと同様に、HST用供給口から供給される油を吸引してHST用受入口に排出するようにHSTフィルタを組み付けるだけでよい。
メイン用受入口から受け入れる油の通流方向とチャージポンプにおける油の流入方向とが異なる場合や、チャージポンプにおける油の吐出方向とHST用供給口に向けて通流する油の通流方向とが異なる場合がある。この場合に、例えば、チャージ油供給路をパイプ等の管状体にて構成していると、その管状体を折り曲げて流路を構成しなければならない。よって、管状体の折り曲げ角度に限界があり、流路の配置位置についての自由度が低下したり、或いは、管状体の損傷を招き易くなる等の問題が生じる。そこで、本特徴構成によれば、折曲状に形成するチャージポンプ供給用部位及びチャージポンプ排出用部位を、ミッションケースの壁内に形成された内部流路にて構成することで、上述の問題を解消するようにしている。
本発明に係る静油圧式無段変速装置のチャージ油供給構造の更なる特徴構成は、前記メインフィルタは、前記メイン用組付箇所に対して、その先端側がその基端側よりも下方側に位置するように傾斜する傾斜姿勢にて組み付け自在に構成され、前記HSTフィルタは、前記HST用組付箇所に対して、その先端側がその基端側よりも下方側に位置するように傾斜する傾斜姿勢にて組み付け自在に構成されている点にある。
本特徴構成によれば、メインフィルタ及びHSTフィルタを傾斜姿勢にて組み付けることで、ミッションケースの横幅方向での設置スペースを小さくすることができるとともに、両フィルタの吸引口を油面よりも下方側に位置させるように組み付けることができ、両フィルタ内でのエア溜りを抑制することができる。しかも、メンテナンス等により両フィルタを交換する場合でも、その取り外し方向をその組付箇所から斜め下方側に向かう方向とすることができ、その組み付け方向を地面等からその組付箇所に向かう斜め上方側とすることができる。これにより、他の部材との干渉を抑制しながら両フィルタの取り外し及び組み付けを行うことができ、限られたスペースに両フィルタを適切に配置させながら、その交換作業を簡易に行うことができる。
トラクタの全体側面図 トラクタの伝動系を示す図 走行機体の要部の側面図 トラクタの伝動系の一部の断面図 静油圧式無段変速装置の油圧回路を示す図 ミッションケースの要部を示す断面図 ミッションケースの要部を示す平面視での断面図 トラクタの要部の縦断背面図 静油圧式無段変速装置の油圧回路の要部を示す図
本発明に係る静油圧式無段変速装置のチャージ油供給構造を作業車の一例である作業車に適応した実施形態について図面に基づいて説明する。
このトラクタは、図1に示すように、車体前方側から順に、エンジン1、クラッチハウジング2、ミッションケース3を連結して走行機体が構成されている。クラッチハウジング2は、図2及び図3に示すように、エンジン1に連結されるフロントハウジング4とこのフロントハウジング4の後端に連結された変速ケーシング5とから構成されている。ミッションケース3は、クラッチハウジング2に連結されるミッドケース6とこのミッドケース6の後端に連結されたリアケース7とから構成されている。図1は、トラクタの側面図であり、図2は、伝動系の概略図であり、図3は、走行機体の要部の側面図である。
このトラクタの伝動系について説明する。
図2に示すように、クラッチハウジング2のフロントハウジング4には乾式の主クラッチ8が備えられており、クラッチハウジング2の変速ケーシング5には主変速装置としての静油圧式無段変速装置9が備えられている。エンジン1の出力が主クラッチ8及びギヤ伝動部10を経て静油圧式無段変速装置9の入力軸(ポンプ軸)20aに入力されている。静油圧式無段変速装置9の出力軸(モータ軸)21bから取り出された変速動力は、ミッションケース3に伝達されて副変速装置11で3段にギヤ変速され、最終変速された動力が後部デフ装置12を介して左右の後輪13に伝達されている。また、最終変速された動力の一部が取り出されて伝動軸14を介して前車軸ケース15の前部デフ装置16に伝達され、前車軸ケース15の左右に操向自在に装備された前輪17が駆動される4輪駆動型の走行伝動系が構成されている。入力軸9aに伝達された動力の一部が分岐され、ミッションケース3の後端に備えられたPTO軸18に多板式のPTOクラッチ19を介して伝達されている。
静油圧式無段変速装置9は、アキシャルプランジャー型の可変容量ポンプ20と可変容量モータ21とを備えており、エンジン1の出力が可変容量ポンプ20の入力軸20aに入力されると、可変容量ポンプ20の出力軸20bから作業用の動力を出力し、可変容量モータ21の出力軸21bから走行用の動力を出力するように構成されている。
図4は、伝動系の一部を示す断面図であり、変速ケーシング5の後端面には、ミッションケース3との接合連結部より内側に位置させてポートブロック22が連結されている。これにより、変速ケーシング5内に油密状の変速室23を形成しており、その変速室23に可変容量ポンプ20と可変容量モータ21が収納されている。このようにして、静油圧式無段変速装置9は、変速ケーシング5に収納されている。
以下、図5に基づいて、静油圧式無段変速装置9の油圧回路について説明する。
可変容量ポンプ20と可変容量モータ21は、第1油路24と第2油路25を介して閉回路Pを形成するように接続されている。この閉回路Pには、第1油路24と第2油路25のうち、高圧側の油路圧が設定圧以上になると低圧側の油路に逃がす安全弁36が備えられており、その安全弁36が備えられる部位にチェック弁37が備えられている。第1油路24と第2油路25のうち、低圧側となる油路にチャージリリーフ弁38で設定された圧力の油が補充されるように構成されている。
可変容量ポンプ20は、変速シリンダ28の作動により、ポンプ斜板20cの操作角を無段階に変更するように構成されている。変速シリンダ28は、ポンプ斜板20cの操作角がゼロになる中立状態に変速シリンダ28を復帰付勢する一対の圧縮バネ29が備えられた複動型の油圧シリンダにて構成されている。変速シリンダ28の作動を制御する電磁操作式の前進用の変速弁30と後進用の変速弁31とが備えられ、それら変速弁30、31の作動が図外の制御装置によって制御されている。
可変容量モータ21は、低速シリンダ32と高速シリンダ33の作動により、モータ斜板21cの操作角を低速用の設定角度に設定する低速段と高速用の設定角度に設定する高速段との高低2段に切換自在に構成されている。低速シリンダ32と高速シリンダ33は、単動型の油圧シリンダにて構成されており、低速シリンダ32及び高速シリンダ33の作動を制御するパイロット操作式の変速弁34が備えられている。この変速弁34の作動を制御する電磁操作式の変速操作弁35が備えられ、この変速操作弁35の作動が図外の制御装置によって制御されている。
第1油路24と第2油路25の閉回路Pに対してチャージ油を供給するために、チャージポンプ26と、そのチャージポンプ26から吐出されるチャージ油を供給するチャージ油供給路27とが備えられている。チャージポンプ26は、エンジン1からの動力で駆動するように構成されている。チャージ油供給路27には、チャージポンプ26以外に、メインフィルタ40とHSTフィルタ41とが備えられており、これら2つのフィルタを通過したチャージ油を閉回路Pに供給するようにしている。そして、チャージ油供給路27には、チャージ油の通流方向の上流側から順に、メインフィルタ40、チャージポンプ26、HSTフィルタ41が備えられている。
チャージポンプ26は、図4及び図5に示すように、ミッションケース3内において、ポートブロック22のミッションケース3が位置する側の端部(後端部)に備えられている。メインフィルタ40とHSTフィルタ41は、図3及び図5に示すように、ミッションケース3の横側部の一方側(右側面)において機体前後方向に隣接して配置されている。チャージ油供給路27は、変速ケーシング5、ポートブロック22、及び、ミッションケース3内に形成された内部流路と、ミッションケース3の外側に組み付けられるメインフィルタ40及びHSTフィルタ41とを接続することで、油供給源39から閉回路Pに至る流路を構成している。
チャージ油供給路27は、油供給源39とメインフィルタ40とを接続する第1流路部位R1と、メインフィルタ40とチャージポンプ26とを接続する第2流路部位R2と、チャージポンプ26とHSTフィルタ41とを接続する第3流路部位R3と、HSTフィルタ41と閉回路Pとを接続する第4流路部位R4とが備えられている。また、第2流路部位R2の途中部位から分岐され、メインフィルタ40を通過した油を図外のメインポンプに供給する分岐供給路42が備えられている。これにより、メインフィルタ40を通過した油をその他の油圧装置(例えば、パワーステアリング装置や作業装置を昇降させる油圧昇降装置等)にも供給自在に構成されている。
第1流路部位R1は、ミッションケース3内に鋳抜きにより形成された内部流路にて構成されており、図5及び図8に示すように、そのチャージ油の通流方向で下流側端部がミッションケース3の横側部の一方側(右側面)に形成されたメイン用供給口43に連通されている。このメイン用供給口43は、ミッションケース3側からメインフィルタ40に油を供給するためのものである。
第2流路部位R2は、ミッションケース3内に鋳抜きにより形成された内部流路にて構成されており、そのチャージ油の通流方向で上流側端部がミッションケース3の横側部の一方側(右側面)に形成されたメイン用受入口44に連通されている。このメイン用受入口44は、メインフィルタ40から排出される油をミッションケース3側に受け入れるためのものである。チャージ油の通流方向で第2流路部位R2の下流側端部は、接続スリーブ47によりチャージポンプ26に接続されている。ここで、メイン用受入口44から受け入れる油の通流方向とチャージポンプ26における油の通流方向とが直交するようになっている。そこで、第2流路部位R2は、図7及び図8に示すように、メイン用受入口44から受け入れた油の通流方向を直交する方向に変更させるように折曲状に形成されている。このような折曲状の流路部位であっても、パイプ等の管状体を折り曲げるのではなく、鋳抜きにより形成しているので、簡易に油密状に形成することができる。この第2流路部位が、チャージポンプ供給用部位に相当する。
第3流路部位R3は、ミッションケース3内に鋳抜きにより形成された内部流路にて構成されており、そのチャージ油の通流方向で上流側端部が接続スリーブ47によりチャージポンプ26に接続されている。ここで、接続スリーブ47は、流路同士を接続するものであり、Oリング等を用いて所望位置に保持されている。チャージ油の通流方向で第3流路部位R3の下流側端部は、ミッションケース3の横側部の一方側(右側面)に形成されたHST用供給口45に連通されている。このHST用供給口45は、ミッションケース3側からHSTフィルタ41に油を供給するためのものである。この第3流路部位R3についても、第2流路部位R2と同様に、チャージポンプ26から吐出された油の通流方向を直交する方向に変更させるように折曲状に形成されている。この第3流路部位R3が、チャージポンプ排出用部位に相当する。
第4流路部位R4は、ミッションケース3内に鋳抜きにより形成された内部流路と、変速ケーシング5内に形成された内部流路と、ポートブロック22内に形成された内部流路とを接続スリーブ47等を用いて接続して構成されている。チャージ油の通流方向で第4流路部位R4の上流側端部は、ミッションケース3の横側部の一方側(右側面)に形成されたHST用受入口46に連通されている。このHST用受入口46は、HSTフィルタ41から排出される油をミッションケース3側に受け入れるためのものである。
以下、図6〜図9に基づいて、メインフィルタ40とHSTフィルタ41の組み付けについて説明する。図6は、ミッションケース3の要部を示す断面図であり、図7は、ミッションケース3の要部を示す平面視での断面図である。図8は、メインフィルタ40及びHSTフィルタ41の組付箇所の周辺を示す縦断背面図である。図9は、図5においてメインフィルタ40及びHSTフィルタ41の組付箇所の周辺を拡大した断面図である。
ミッションケース3の横側部の一方側(右側面)は、平面状に形成されており、その一方側には、メインフィルタ40を組み付けるメイン用組付箇所48とHSTフィルタ41を組み付けるHST用組付箇所49とが機体前後方向に隣接配置されている。メイン用組付箇所48とHST用組付箇所49とに亘るように取り付け座部50が備えられており、この取り付け座部50を介してメインフィルタ40とHSTフィルタ41がねじ込み装着自在に構成されている。メイン用組付箇所48には、メイン用供給口43とメイン用受入口44とが機体前後方向に隣接して備えられている。HST用組付箇所49には、HST用供給口45とHST用受入口46とが機体前後方向に隣接して備えられている。両フィルタ40、41は、円柱状に形成されており、その中央部に排出口40b、41bが備えられ、その排出口40b、41bの周囲に吸引口40a、41aが備えられている。
メインフィルタ40は、図9に示すように、メイン用供給口43から供給される油を吸引口40aから吸引して排出口40bからメイン用受入口44に排出するようにメインフィルタ40が組み付けられている。このように、メインフィルタ40を組み付けるに当たり、メイン用供給口43と吸引口40aとを対向させて直接連通接続させ、且つ、メイン用受入口44と出口40bとを対向させて直接連通接続させるだけでよく、ミッションケース3の横側部に対して簡易にメインフィルタ40を油密状に組み付けることができる。そして、図6及び図7に示すように、分岐供給路42は、取り付け座部50とメインフィルタ40との接続箇所から分岐接続されており、メインフィルタ40を通過した油を図外のメインポンプに供給するように構成されている。この分岐供給路42は、その分岐箇所からメインフィルタ40の上方側に延び、その後、機体前後方向に沿うように延びている。
HSTフィルタ41についても、HST用供給口45から供給される油を吸引口41aから吸引して排出口40bからHST用受入口46に排出するようにHSTフィルタ41が組み付けられている。このHSTフィルタ41についても、メインフィルタ40と同様に、HST用供給口45と吸引口41aとを対向させて直接連通接続させ、且つ、HST用受入口46と排出口40bとを対向させて直接連通接続させるだけでよく、簡易に油密状に組み付けることができる。
図1及び図8に示すように、クラッチハウジング2やミッションケース3の上部を覆う搭乗ステップ52が備えられており、その搭乗ステップ52の上部に搭乗運転部51が形成されている。メインフィルタ40及びHSTフィルタ41は、その搭乗ステップ52の裏面側(下方側)に形成される収納空間53に収納されている。搭乗ステップ52の裏面側(下方側)には、ミッションケース3によって左右に分割された収納空間53が形成されている。その右側の収納空間53には、ミッションケース3の右側面にメインフィルタ40及びHSTフィルタ41が着脱可能に取り付けられている。また、右側の収納空間53には、メインフィルタ40及びHSTフィルタ41だけでなく、燃料タンク54も収納されており、左側の収納空間53にも、燃料タンク54が収納されている。右側の収納空間53では、燃料タンク54が、機体横幅方向でメインフィルタ40及びHSTフィルタ41の外側に位置するように配置されており、側面視でメインフィルタ40及びHSTフィルタ41と燃料タンク54とが重複するように配置されている。このようにして、搭乗ステップ52の裏面側(下方側)の右側の収納空間53には、メインフィルタ40及びHSTフィルタ41と燃料タンク54が機体横幅方向に並ぶ状態で備えられている。ここで、収納空間53に収納する部材として、メインフィルタ40及びHSTフィルタ41の他に、燃料タンク54を収納した例を例示しているが、例えば、バッテリ等の他の部材を収納することもできる。
図6及び図7に示すように、メインフィルタ40は、メイン用組付箇所48に対して、その先端側がその基端側よりも下方側に位置するように傾斜する傾斜姿勢にて組み付け自在に構成されている。HSTフィルタ41も、HST用組付箇所49に対して、その先端側がその基端側よりも下方側に位置するように傾斜する傾斜姿勢にて組み付け自在に構成されている。例えば、地面等に対して設定角度(45度)だけ傾斜した傾斜姿勢にて、両フィルタ40、41を組み付けることができる。このように、メインフィルタ40及びHSTフィルタ41を傾斜姿勢にて組み付けることで、機体横幅方向での設置スペースを小さくすることができるとともに、両フィルタ40、41の吸引口40a、41aを油面よりも下方側に位置させることができ、両フィルタ40、41内でのエア溜りを抑制することができる。しかも、メンテナンス等により両フィルタ40、41を交換する場合でも、その取り外し方向をその組付箇所48、49から斜め下方側に向かう方向とすることができ、その組み付け方向を地面等からその組付箇所48、49に向かう斜め上方側とすることができる。これにより、メインフィルタ40及びHSTフィルタ41が傾斜する方向に、ねじ込み装着するときのねじ込み量だけのスペースを確保すれば、その組付箇所48、49の下方側の開放空間を利用して、ミッションケース3に対する両フィルタ40、41の組み付け及び取り外しを行うことができる。したがって、上述の如く、図8に示すように、収納空間53にメインフィルタ40及びHSTフィルタ41と燃料タンク54を機体横幅方向に並ぶ状態で備えても、燃料タンク54等の他の部材との干渉を抑制することができながら、両フィルタ40、41の取り外し及び組み付けを行うことができ、限られたスペースに両フィルタ40、41を適切に配置させながら、その交換作業を簡易に行うことができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、チャージ油供給路27を、ミッションケース3、変速ケーシング5、ポートブロック22の壁内に形成した内部流路にて構成している。これに代えて、例えば、ミッションケース3、変速ケーシング5、ポートブロック22内に配置するパイプ等の管状体にてチャージ油供給路を構成することもできる。
(2)上記実施形態では、作業車として、トラクタに適応した例を示したが、その他、各種の作業車に適応することができる。
本発明は、ミッションケースの横幅方向での大きさの小型化を図りながら、メインフィルタ及びHSTフィルタの組み付けが行い易いものとなる静油圧式無段変速装置の各種のチャージ油供給構造に適応可能である。
3 ミッションケース
5 変速ケーシング
9 静油圧式無段変速装置
22 ポートブロック
26 チャージポンプ
27 チャージ油供給路
40 メインフィルタ
41 HSTフィルタ
43 メイン用供給口
44 メイン用受入口
45 HST用供給口
46 HST用受入口
48 メイン用組付箇所
49 HST用組付箇所
R2 第2流路部位(チャージポンプ供給用部位)
R3 第3流路部位(チャージポンプ排出用部位)

Claims (2)

  1. 静油圧式無段変速装置が収納される変速ケーシングと、その変速ケーシングに対してミッションケースが位置する側の端部に連結されるポートブロックと、前記変速ケーシング、前記ポートブロック、及び、前記ミッションケース内に備えられて、前記静油圧式無段変速装置にチャージ油を供給するチャージ油供給路とが備えられ、
    前記チャージ油供給路には、チャージ油の通流方向の上流側から順に、メインフィルタ、チャージポンプ、HSTフィルタが備えられ、
    前記ミッションケースの横側部の一方側には、前記メインフィルタを組み付けるメイン用組付箇所と前記HSTフィルタを組み付けるHST用組付箇所とが隣接配置されており、
    前記メイン用組付箇所には、前記ミッションケース側から前記メインフィルタに油を供給するメイン用供給口と前記メインフィルタから排出される油を前記ミッションケース側に受け入れるメイン用受入口とが備えられ、
    前記HST用組付箇所には、前記ミッションケース側から前記HSTフィルタに油を供給するHST用供給口と前記HSTフィルタから排出される油を前記ミッションケース側に受け入れるHST用受入口とが備えられ
    前記チャージポンプは、前記ポートブロックの前記ミッションケースが位置する側の端部に備えられ、前記チャージ油供給路において前記メイン用受入口から前記チャージポンプに至るチャージポンプ供給用部位が油の通流方向を変更させるように折曲状に形成されており、前記チャージ油供給路において前記チャージポンプから前記HST用供給口に至るチャージポンプ排出用部位が油の通流方向を変更させるように折曲状に形成されており、前記チャージポンプ供給用部位及び前記チャージポンプ排出用部位は、前記ミッションケースの壁内に形成された内部流路にて構成されている静油圧式無段変速装置のチャージ油供給構造。
  2. 前記メインフィルタは、前記メイン用組付箇所に対して、その先端側がその基端側よりも下方側に位置するように傾斜する傾斜姿勢にて組み付け自在に構成され、前記HSTフィルタは、前記HST用組付箇所に対して、その先端側がその基端側よりも下方側に位置するように傾斜する傾斜姿勢にて組み付け自在に構成されている請求項1に記載の静油圧式無段変速装置のチャージ油供給構造。
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