JP5873816B2 - 画像生成装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像生成装置及び方法に関し、更に詳しくは、被検体内から検出された音響波に基づいて画像を生成する画像生成装置及び方法に関する。
生体内部の状態を非侵襲で検査できる画像検査法の一種として、超音波検査法が知られている。超音波検査では、超音波の送信及び受信が可能な超音波探触子を用いる。超音波探触子から被検体(生体)に超音波を送信させると、その超音波は生体内部を進んでいき、組織界面で反射する。超音波探触子でその反射音波を受信し、反射超音波が超音波探触子に戻ってくるまでの時間に基づいて距離を計算することで、内部の様子を画像化することができる。
また、光音響効果を利用して生体の内部を画像化する光音響イメージングが知られている。一般に光音響イメージングでは、パルスレーザ光を生体内に照射する。生体内部では、生体組織がパルスレーザ光のエネルギーを吸収し、そのエネルギーによる断熱膨張により超音波(光音響信号)が発生する。この光音響信号を超音波プローブなどで検出し、検出信号に基づいて光音響画像を構成することで、光音響信号に基づく生体内の可視化が可能である。
通常、超音波画像や光音響画像の生成では、被検体内を進行する音響波の音速が一定であると仮定して画像再構成を行う。しかしながら、音速には個体差があり、また、被検体内部で音速が一様であるとは限らない。画像再構成時に用いた音速と、実際の被検体内の音速とにずれが生じると、生成された画像の解像度が劣化するなどの問題が生じる。この問題に対し、特許文献1には、音響波の検出信号に基づいて被検体内の音速分布を測定し、それを用いて画像生成を行うことが記載されている。
特開2011−120765号公報
特許文献1には、光源から被検体に強度変調光を照射することで生じた音響波(光音響波)に基づいて、音速の分布を求めることが記載されている。しかしながら、光音響信号は通常被検体内の限られた場所から発生し、多数の光吸収体が画像全体に分布していないような場合には、音速分布を高い精度で求めることができない。一方、送信された超音波に対する反射超音波に基づいて音速分布を求めた場合には、一般に、超音波画像の方が光音響画像よりも輝度が高い点(信号発生源)が多いため、音速分布を高い精度で求めることができると考えられる。しかし、その場合、多くの点を処理しなければならないため、処理に時間がかかるという問題がある。従来、光音響画像の生成では光音響波に基づいて音速分布を生成し、超音波画像の生成では反射超音波に基づいて音速分布を生成しており、それらを相互に組み合わせることは考慮されていなかった。
本発明は、上記に鑑み、光音響波と反射音響波との双方を検出する装置において、生成対象とは異なる音響波の検出信号に基づいて生成された音速分布を適用して画像生成を行うことができる画像生成装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、被検体に照射される光を出射する光源と、被検体に音響波を送信する音響波送信手段と、音響波送信手段から送信された音響波に対する反射音響波、及び、被検体に対する光照射により被検体内で生じた光音響波を検出する音響波検出手段と、音響波検出手段で検出された反射音響波の検出信号である反射音響信号、及び、光音響波の検出信号である光音響信号のうちの一方に基づいて、被検体内を進行する音響波の音速分布を生成する音速分布生成手段と、反射音響信号及び光音響信号のうちの他方と音速分布とに基づいて第1の画像を生成する第1の画像生成手段とを備えたことを特徴とする画像生成装置を提供する。
本発明では、第1の画像生成手段が、音響波検出手段の複数の音響波検出器素子で検出された反射音響信号及び光音響信号のうちの他方を、音速分布に基づく遅延時間で遅延加算することで第1の画像を生成する構成を採用できる。
音速分布生成手段を、反射音響信号に基づいて音速分布を生成するものとし、第1の画像生成手段を、光音響信号に基づく光音響画像を第1の画像として生成するものとしてもよい。
光源が、相互に異なる複数の波長の光を出射し、第1の画像生成手段が、被検体に照射された複数の波長の光に対して音響波検出手段で検出された、複数の波長のそれぞれに対応した光音響信号間の相対的な信号強度の大小関係を抽出する2波長データ演算手段と、複数の波長のそれぞれに対応した光音響信号に基づいて信号強度を示す強度情報を生成する強度情報抽出手段とを含み、光音響画像の各画素の階調値を強度情報に基づいて決定すると共に、各画素の表示色を相対的な信号強度の大小関係に基づいて決定する構成としてもよい。
上記したものに代えて、音速分布生成手段を、光音響信号に基づいて音速分布を生成するものとし、第1の画像生成手段を、反射音響信号に基づく反射音響波画像を第1の画像として生成するものとしてもよい。
反射音響信号及び光音響信号のうちの一方と音速分布とに基づいて第2の画像を生成する第2の画像生成手段を更に備えていてもよい。
本発明では、第2の画像生成手段が、音響波検出手段の複数の音響波検出器素子で検出された反射音響信号及び光音響信号のうちの一方を、音速分布に基づく遅延時間で遅延加算することで第2の画像を生成する構成を採用できる。
第1の画像と第2の画像とを合成する画像合成手段を更に備えていてもよい。
音速分布生成手段が、着目画素に対応する、反射音響信号及び光音響信号のうちの一方の信号値が所定の値以上のとき、遅延加算後の画素の輝度が最大となるように、遅延加算する音響波検出手段の音響波検出器素子の範囲の各素子に対する遅延時間を調整し、該調整した遅延時間に基づいて音速分布を生成するようにしてもよい。
本発明は、また、被検体に光を照射するステップと、光が被検体に照射された後に、被検体から光音響波を検出するステップと、被検体に音響波を送信するステップと、送信された音響波に対する反射音響波を検出するステップと、光音響波及び反射音響波のうちの一方に基づいて、被検体内を進行する音響波の音速分布を求めるステップと、光音響波及び反射音響波のうちの他方と音速分布とに基づいて、第1の画像を生成するステップとを有することを特徴とする画像生成方法を提供する。
本発明の画像生成装置及び方法では、光音響信号と反射音響信号のうちの一方に基づいて画像を生成する際に、他方の信号に基づいて生成された音速分布を用いる。例えば光音響信号に基づく光音響画像生成の際に、反射音響信号に基づいて生成された音速分布を用いる。また、反射音響信号に基づく反射音響波画像の生成に際して、光音響信号に基づいて生成された音速分布を用いる。このように、本発明では、生成対象とは異なる音響波の検出信号に基づいて生成された音速分布を適用して、画像生成を行うことができる。
本発明の第1実施形態の画像生成装置を示すブロック図。 は、データ取得シーケンス例を示す図。 USモードの各ラインに対応する開口素子で検出された反射音響信号を示す図。 再構成後の超音波画像を示す図。 PAモードの各エリアに対応する開口素子で検出された光音響信号を示す図。 再構成後の光音響信号を示す図。 プローブの超音波振動子と被検体内の光吸収体とを示す図。 開口素子で検出された反射音響信号の時間分布に示す図。 再構成された1ライン分のデータを示す図。 被検体内の音速が一定ではないときの反射音響信号の時間分布を示す図。 音速分布を求める際の動作手順を示すフローチャート。 光音響画像処理装置の動作手順を示すフローチャート。 複数の波長の光を被検体に照射する場合の光音響画像生成手段の構成例を示すブロック図。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態の画像生成装置を示す。画像生成装置(光音響画像生成装置)10は、超音波探触子(プローブ)11、超音波ユニット12、及び光源(レーザユニット)13を備える。光音響画像生成装置10は、超音波画像と光音響画像との双方を生成可能である。
レーザユニット13は、光源であり、被検体に照射する光(レーザ光)を生成する。レーザ光の波長は、観察対象物に応じて適宜設定すればよい。レーザユニット13は、例えばヘモグロビンの吸収が大きい波長、具体的には750nmや800nmの波長の光を出射する。レーザユニット13が出射するレーザ光は、例えば光ファイバなどの導光手段を用いてプローブ11まで導光され、プローブ11から被検体に照射される。あるいは、プローブ11以外の場所から光照射を行うこととしてもよい。
プローブ11は、被検体に対して音響波(超音波)を出力(送信)する音響波送信手段と、被検体内からの音響波(超音波)を検出する音響波検出手段とを有する。音響波検出手段の音響波検出素子は、音響波送信手段の音響波送信素子を兼ねていてもよい。例えば1つの超音波振動子(素子)を、超音波の送信と検出との双方に用いてもよい。プローブ11は、例えば一次元的に配列された複数の超音波振動子を有しており、それら複数の超音波振動子から超音波を出力し、出力された超音波に対する反射音響波(以下、反射音響信号とも呼ぶ)を複数の超音波振動子により検出する。また、プローブ11は、被検体内の測定対象物がレーザユニット13からの光を吸収することで生じた光音響波(以下、光音響信号とも呼ぶ)を複数の超音波振動子により検出する。なお、1つのプローブ11が超音波送信手段と超音波検出手段との双方を有している必要はなく、超音波送信手段と超音波検出手段とを分けて、超音波の送信と超音波の受信とを別の場所で行うこととしてもよい。
超音波ユニット12は、受信回路21、AD変換手段22、受信メモリ23、データ分離手段24、光音響画像生成手段25、超音波画像生成手段26、音速分布生成手段27、画像合成手段29、トリガ制御回路30、送信制御回路31、及び制御手段32を有する。制御手段32は、超音波ユニット12内の各部を制御する。受信回路21は、プローブ11が検出した音響波の検出信号(光音響信号又は反射音響信号)を受信する。AD変換手段22は、受信回路21が受信した光音響信号及び反射音響信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。AD変換手段22は、例えばADクロック信号に同期して、所定のサンプリング周期で音響波の検出信号をサンプリングする。
トリガ制御回路30は、レーザユニット13に対して光出射を指示する光トリガ信号を出力する。レーザユニット13は、図示しないYAGやチタン−サファイアなどのレーザ媒質を励起するフラッシュランプ41と、レーザ発振を制御するQスイッチ42とを含む。レーザユニット13は、トリガ制御回路30がフラッシュランプトリガ信号を出力すると、フラッシュランプ41を点灯し、レーザ媒質を励起する。トリガ制御回路30は、例えばフラッシュランプ41がレーザ媒質を十分に励起させると、Qスイッチトリガ信号を出力する。Qスイッチ42は、Qスイッチトリガ信号を受けるとオンし、レーザユニット13からレーザ光を出射させる。フラッシュランプ41の点灯からレーザ媒質が十分な励起状態となるまでに要する時間は、レーザ媒質の特性などから見積もることができる。
なお、トリガ制御回路30からQスイッチを制御するのに代えて、レーザユニット13内において、レーザ媒質を十分に励起させた後にQスイッチ42をオンにしてもよい。その場合は、Qスイッチ42をオンにした旨を示す信号を超音波ユニット12側に通知してもよい。ここで、光トリガ信号とは、フラッシュランプトリガ信号とQスイッチトリガ信号の少なくとも一方を含む概念である。トリガ制御回路30からQスイッチトリガ信号を出力する場合はQスイッチトリガ信号が光トリガ信号に対応し、レーザユニット13にてQスイッチトリガのタイミングを生成する場合はフラッシュランプトリガ信号が光トリガ信号に対応していてもよい。光トリガ信号が出力されることで、被検体に対するレーザ光の照射及び光音響信号の検出が行われる。
また、トリガ制御回路30は、送信制御回路31に、超音波送信を指示する超音波送信トリガ信号を出力する。送信制御回路31は、超音波送信トリガ信号を受けると、プローブ11から超音波を送信させる。超音波送信トリガ信号が出力されることで、被検体に対する超音波の送信及び反射音響信号の検出が行われる。
更に、トリガ制御回路30は、AD変換手段22に対して、サンプリング開始を指示するサンプリングトリガ信号を出力する。トリガ制御回路30は、光トリガ信号又は超音波送信トリガ信号の出力後、所定のタイミングでサンプリングトリガ信号を出力する。トリガ制御回路30は、例えば光音響信号を検出する場合は、光トリガ信号の出力後、好ましくは、被検体に実際にレーザ光が照射されるタイミングで、サンプリングトリガ信号を出力する。例えばトリガ制御回路30は、Qスイッチトリガ信号の出力と同期してサンプリングトリガ信号を出力する。また、トリガ制御回路30は、反射音響信号を検出する場合は、超音波送信トリガ信号と同期してサンプリングトリガ信号を出力する。AD変換手段22は、サンプリングトリガ信号を受けると、プローブ11にて検出された光音響信号又は反射音響信号のサンプリングを開始する。
AD変換手段22は、サンプリングした光音響信号及び反射音響信号を、受信メモリ23に格納する。受信メモリ23には、例えば半導体記憶装置を用いることができる。あるいは、受信メモリ23に、その他の記憶装置、例えば磁気記憶装置を用いてもよい。受信メモリ23には、光音響信号のサンプリングデータ(光音響データ)と、反射音響信号のサンプリングデータ(反射超音波データ)とが格納される。データ分離手段24は、受信メモリ23に格納された光音響信号と反射音響信号とを分離する。データ分離手段24は、分離した光音響信号を光音響画像生成手段25に渡す。また、分離した反射音響信号を超音波画像生成手段26と音速分布生成手段27に渡す。
音速分布生成手段27は、データ分離手段24から反射音響信号を受け取り、受け取った反射音響信号に基づいて、被検体内を進行する音響波の音速分布を生成する。音速分布の生成の手法は特に限定されない。音速分布の生成には、音響波に基づいて音速分布の推定を行う任意の手法を用いることができる。
光音響画像生成手段25は、第1の画像手段であり、光音響信号に基づいて光音響画像(第1の画像)を生成する。光音響画像生成手段25は、光音響画像再構成手段251、検波・対数変換手段252、及び光音響画像構築手段253を含む。超音波画像生成手段26は、第2の画像手段であり、反射音響信号に基づいて超音波画像(第2の画像)を生成する。超音波画像生成手段(反射音響波画像生成手段)26は、超音波画像再構成手段261、検波・対数変換手段262、及び超音波画像構築手段263を含む。
光音響画像再構成手段251は、データ分離手段24から光音響信号を受け取り、光音響信号を再構成する。光音響画像再構成手段251は、光音響信号に基づいて、断層画像である光音響画像の各ラインのデータを生成する。ここで、再構成された光音響信号は、光音響画像とみなすことができる。光音響画像再構成手段251は、遅延加算法(Delay and Sum、位相整合加算、整相加算と同義)により、光音響信号を再構成する。光音響画像再構成手段251は、例えば64素子分の光音響信号を、各素子(各超音波振動子)の位置に応じた遅延時間で加算し、1ライン分のデータを生成する。このとき、光音響画像再構成手段251は、各素子で検出された光音響信号を、音速分布生成手段27で生成された音速分布を用いて各素子の遅延時間を補正しながら遅延加算する。
検波・対数変換手段252は、光音響画像再構成手段251が出力する各ラインのデータの包絡線を生成し、その包絡線を対数変換してダイナミックレンジを広げる。光音響画像構築手段253は、対数変換が施された各ラインのデータに基づいて、光音響画像を生成する。光音響画像構築手段253は、例えば光音響信号(ピーク部分)の時間軸方向の位置を、断層画像における深さ方向の位置に変換して光音響画像を生成する。
超音波画像再構成手段261は、データ分離手段24から反射音響信号を受け取り、反射音響信号を再構成する。超音波画像再構成手段261は、受け取った反射音響信号に基づいて、断層画像である超音波画像(反射音響画像)の各ラインのデータを生成する。ここで、再構成された反射音響信号は、超音波画像とみなすことができる。超音波画像再構成手段261は、例えば64素子分の反射音響信号を、各素子の位置に応じた遅延時間で加算し、1ライン分のデータを生成する。このとき、超音波画像再構成手段261は、各素子で検出された反射音響信号を、音速分布生成手段27で生成された音速分布を用いて各素子の遅延時間を補正しながら遅延加算する。
検波・対数変換手段262は、超音波画像再構成手段261が出力する各ラインのデータの包絡線を生成し、その包絡線を対数変換してダイナミックレンジを広げる。超音波画像構築手段263は、対数変換が施された各ラインのデータに基づいて、超音波画像を生成する。超音波画像生成手段26における超音波画像の生成は、信号が反射音響信号であることを除けば、光音響画像生成手段25における光音響画像の生成と同様でよい。
画像合成手段29は、光音響画像生成手段25で生成された光音響画像と、超音波画像生成手段26で生成された超音波画像とを合成する。画像合成手段29は、例えば超音波画像に対して光音響画像を重畳することで、画像合成を行う。画像表示手段14は、画像合成手段29で合成された画像を、表示モニタなどに表示する。画像合成を行わずに、画像表示手段14に、光音響画像と超音波画像と切り替えて表示してもよい。あるいは、光音響画像と超音波画像とを並べて表示してもよい。
光音響信号と反射音響信号の取得シーケンスについて説明する。図2は、データ取得シーケンス例を示す。同図において、モード「US」は反射音響信号の取得を表し、モード「PA」は光音響信号の取得を表している。ここでは、プローブ11は、音響波検出器素子及び音響波送信素子として、1次元配列された128素子の超音波振動子を有しているものとする。
光音響信号の取得では、レーザユニット13からの光を被検体に照射した後に、64素子ずつ光音響信号の取り込みを行う。すなわち、計128素子のデータを2回に分けて取得する。例えば、1回目のレーザ発光後に素子番号が1−64素子の超音波振動子で検出された光音響信号を取得し、2回目のレーザ発光後に素子番号が65−128素子の超音波振動子で検出された光音響信号を取得する。一方、反射音響信号の取得では、64素子の超音波振動子から超音波の送信を行った後に、その64素子の超音波振動子で反射音響信号を取得する。なお、一次元配列された超音波振動子の端部では、64素子よりも少ない数の素子で超音波の送受信を行う。反射音響信号の取得では、超音波の送受信を行う超音波振動子の範囲(開口位置)を1素子ずつずらしながら、ラインbyラインで反射音響信号を取得する。
図2のシーケンス例では、反射音響信号の取得と、光音響信号の取得とを交互に行っている。より詳細には、装置はUSモードで動作を開始し、ライン1からライン31まで開口位置を1素子ずつずらしながら(ライン1からライン31は端部であるため、実際には1素子ずつ開口素子を広げながら)超音波の送受信を行い、反射音響信号を取得する。次いで、PAモードに移行し、レーザユニット13からのレーザ光を被検体に照射して、1つ目のエリアに対応する64素子で光音響信号を検出する。次いで、USモードで、ライン32からライン95まで開口位置を1素子ずつずらしながら超音波の送受信を行い、反射音響信号を取得する。その後、PAモードに移行してレーザユニット13からのレーザ光を被検体に照射し、2つ目のエリアに対応する64素子で光音響信号を取得する。続いて、USモードで、ライン96からライン128まで開口位置を1素子ずつずらしながら(ライン95からライン128は端部であるため、実際には1素子ずつ開口素子を狭めながら)超音波の送受信を行い、反射音響信号を取得する。
図3は、図2のUSモードの各ラインに対応する開口素子で検出された反射音響信号を示し、図4は、再構成後の超音波画像を示す。図3において、縦軸は超音波送信からの経過時間を示している。各ライン64素子の反射音響信号(ただし端部では開口素子は64素子よりも少ない)を遅延加算(位相整合加算)することで、ライン1からライン128までの各ラインのデータが生成され、図4に示す1フレームの超音波画像を生成できる・
図5は、図2のPAモードの各エリアに対応する開口素子で検出された光音響信号を示し、図6は、再構成後の光音響信号(光音響画像)を示す。図5において、縦軸は被検体に対するレーザ光の照射からの経過時間を示している。2つのエリアの計128素子分の光音響信号を再構成することで、図6に示す光音響画像を生成できる。
なお、上記では超音波はラインbyライン、光音響は2つのエリアに分割して光音響信号を検出するものとして説明したが、超音波についても、2つのエリアのそれぞれで超音波の送受信を行い、反射音響信号を検出することとしてもよい。例えば、被検体に対して光を照射してエリア1に対応する素子番号1−64の超音波振動子で光音響信号を検出した後に、素子番号1−64の超音波振動子からフォーカスなしで被検体に対して超音波を送信し、反射音響信号を検出してもよい。エリア2についても同様に、光照射後にエリア2に対応する素子番号65−128の超音波振動子で光音響信号を検出し、次いで、素子番号65−128の超音波振動子から被検体に対して超音波を送信して反射音響信号を検出してもよい。光音響信号と反射音響信号の検出は、どちらが先でもよい。
上記では、光音響信号を2つのエリアに分割して検出することとしたが、領域分割は行わなくてもよい。例えば被検体に対して光を照射した後に、全128素子で光音響信号を検出するようにしてもよい。この場合、光照射は1回で済む。また、反射音響信号についても同様に、全128素子から例えばフォーカスなしで超音波を送信し、128素子で反射音響信号を検出してもよい。
光音響信号と反射音響信号とを同じエリアで検出する場合、一方の信号の検出を開始したのち、AD変換手段22によるサンプリングを継続した状態で他方の信号を検出し、双方の信号を連続的に取得するようにしてもよい。例えば光音響信号の検出を先に行う場合、トリガ制御回路30は、光トリガ信号(フラッシュランプトリガ信号又はQスイッチトリガ信号)を出力した後、光音響信号の検出を終了するタイミングで超音波送信トリガ信号を出力する。このとき、AD変換手段22はサンプリングを中断せず、サンプリングを継続する。言い換えれば、トリガ制御回路30は、AD変換手段22がサンプリングを継続している状態で、超音波送信トリガ信号を出力する。超音波送信トリガ信号に応答してプローブ11が超音波送信を行うことで、プローブ11で検出される音響波は、光音響波から反射音響波に変わる。AD変換手段22がサンプリングを継続することで、光音響信号と反射音響信号とを連続的にサンプリングすることができる。この場合、光音響波の検出開始から反射音響波の検出終了までの間の時間を、別々にサンプリングする場合に比して短縮することができ、双方の画像を重畳して表示する際に、画像間の位置ずれを抑制することができる。
ここで、AD変換手段22が光音響信号と反射音響信号とを同一のサンプリングレートでサンプリングする場合には、反射音響信号を1/2にリサンプルするリサンプル手段を設けるとよい。1/2リサンプル手段は、例えば反射音響信号を時間軸方向に1/2に圧縮する。リサンプルを行う理由は、被検体内の深さ方向の同じ位置で光音響信号及び反射音響信号が発生したとすると、反射音響信号の場合は、プローブ11から送信された超音波がその位置まで進むまでに要する時間が必要なため、超音波送信から反射音響信号検出までの時間が、光照射から光音響信号検出までの時間の倍の時間となるためである。つまり、光音響信号は片道分の時間で検出されるのに対し、反射音響信号は往復分の時間がかかるためである。リサンプルを行うのに代えて、反射音響信号検出時のAD変換手段22のサンプリングレートを、光音響信号検出時のサンプリングレートの半分に制御してもよい。
続いて、音速分布の生成について説明する。図7は、プローブの超音波振動子と被検体内の光吸収体とを示す。同図において、横軸方向は一次元配列された超音波振動子の配列方向を表し、縦軸は被検体の深さ方向を表している。斜線で示す領域は、反射音響信号検出時の開口素子を表す。開口素子の直下には反射体45が存在する。開口素子を形成する例えば64素子から被検体の深さ方向に超音波を送信し、反射体45からの反射音響波を検出することを考える。
図8は、開口素子で検出された反射音響信号の時間分布に示す。同図において、縦軸は超音波送信からの経過時間を表している。同図に示すように、開口内の各素子で検出される反射体45(図7)からの反射音響信号の検出時刻は、開口内における反射体45の位置と、各超音波振動子との位置関係に応じて変化する。図9は、再構成された1ライン分のデータを示す。図8に示す64素子分の反射音響信号を遅延加算することで、反射音響信号が1点に収束する、超音波画像の1ライン分のデータが得られる。一連の処理を各ラインに対して行うことで、1フレームの超音波画像が生成できる。
図10は、被検体内の音速が一定ではないときの反射音響信号の時間分布を示す。図8に示す反射音響信号を再構成する際に、被検体内の音速が想定音速に一致しており、かつ、音速が被検体内の位置に依存して変化しなければ、反射音響信号を遅延加算する際に各素子に与える遅延時間は、反射体と各素子との位置関係から一義的に定まる。しかし、音速が均一でない場合、検出された反射音響信号の時間分布は、図10に破線で示すように、実線で示す音速が均一である場合からずれる。その場合、遅延加算する際に均一な想定音速を仮定した理想的な遅延曲線で遅延しても、反射音響信号を1点に収束させることができなくなる。そこで、検出された反射音響信号が1点に再構成されるような仮想音速値を求める。仮想音速値を各画素について求めていくことで、被検体内の音速分布が求まる。
図11は、音速分布を求める際の動作手順の一例を示す。ここでは、反射音響信号を、時間軸を深さ方向の位置に置き換えた画像とみなして説明する。音速分布生成手段27は、ある素子のある時間軸方向の位置(ある画素)における反射音響信号の信号強度が所定の値以上であるか否かを判断する(ステップA1)。音速分布生成手段27は、信号強度が所定の値以上のとき、その画素(着目画素)について位相を計算する(ステップA2)。音速分布生成手段27は、ステップA2では、例えば被検体内の音速分布を仮定し、その仮定に基づいて、着目画素に対応する素子をほぼ中心に含む開口素子のそれぞれに対して、遅延加算を行う際の遅延時間を設定する。
音速分布生成手段27は、ステップA2で計算した位相に基づいて、開口素子内の反射音響信号を遅延加算した際の画素の輝度値(再構成された信号の信号強度)を評価する(ステップA3)。音速分布生成手段27は、ステップA3で評価した輝度値が最大値であるか否かを判断する(ステップA4)。最大値でない場合は、ステップA2に戻り、異なる音速分布を仮定して位相を計算し直す。音速分布生成手段27は、ステップA4で輝度値が最大になったと判断するまで、ステップA2とステップA3を繰り返し実行し、最大輝度値を与える位相を求める。
音速分布生成手段27は、ステップA4で輝度値が最大であると判断すると、着目画素における位相データ(位相分布)をメモリなどの記憶手段に格納する(ステップA5)。音速分布生成手段27は、例えば輝度値が最大になるときの、開口素子のそれぞれに与える遅延時間の情報を、着目画素における位相データとして記憶手段に格納する。遅延時間情報に代えて、着目画素から各素子に向かう方向の音速のデータを、位相データとして格納してもよい。また、各素子に与える遅延時間又は各素子に向かう方向の音速データを、所定の関数(例えば二次関数以上の関数)で近似した際の関数パラメータを、位相データとして記憶手段に格納してもよい。
音速分布生成手段27は、全ての画素を処理したか否かを判断する(ステップA6)。未処理の画素が残っているときはステップA1に戻り、次の画素について、輝度値が所定の値以上であるか否かを判断する。ここで、輝度値が所定の値よりも小さいと判断された画素は、位相の変化に対する輝度値の変化が評価できない。従って、ステップA1で輝度値が所定の値よりも小さいと判断された場合は、位相計算を行わずに、輝度値が所定の値以上となる画素が選択されるまで、ステップA1を繰り返す。
音速分布生成手段27は、ステップA6で未処理の画素がないと判断すると、ステップA5で格納された位相データに基づいて、音速分布を生成する(ステップA7)。位相データに基づく音速分布の生成(推定)には、既知の手法を用いることができる。
音速分布生成手段27は、音速分布に基づく位相データを、音速補正テーブルとして光音響画像再構成手段251と超音波画像再構成手段261とに出力する。光音響画像再構成手段251は、音速補正テーブルに基づく遅延時間で、光音響信号を遅延加算する。また、超音波画像再構成手段261は、音速補正テーブルに基づく遅延時間で、反射音響信号を再構成する。音速分布生成手段27から音速補正テーブルを出力するのに代えて、音速分布データを光音響画像再構成手段251と超音波画像再構成手段261とに出力し、それら手段において音速分布データに基づく遅延時間で遅延加算を行うようにしてもよい。
音速分布の求め方は、上記したものには限定されない。例えば特許文献3に記載された方法と同様な方法で局所音速値を計算し、その分布を求めることとしてもよい。すなわち、ホイヘンスの原理を用いて、被検体内の着目領域よりも浅い領域に設定された格子点と着目領域とにおける最適音速値を判定し、着目領域における最適音速値に基づいて、超音波を着目領域に送信したときに着目領域から受信される受信波を演算し、着目領域における仮定音速を仮定して、仮定音速に基づいて各格子点における最適音速値から求めた各格子点からの受信波を合成して合成受信波を得て、受信波と合成受信波に基づいて着目領域における局所音速値を判定することで局所音速値を求め、その分布を求めてもよい。
引き続き、動作手順を説明する。図12は光音響画像生成装置の動作手順を示す。トリガ制御回路30は、超音波送信トリガ信号を送信制御回路31に出力する。送信制御回路31は、超音波送信トリガ信号を受け取ると、プローブ11から超音波を送信させる(ステップB1)。プローブ11は、超音波の送信後、送信した超音波に対する反射音響信号を検出する(ステップB2)。プローブ11が検出した反射音響信号は、受信回路21を介してAD変換手段22に入力される。AD変換手段22は、反射音響信号をサンプリングしてデジタルデータに変換し、受信メモリ23に格納する。
続いて、トリガ制御回路30は、フラッシュランプトリガ信号をレーザユニット13に出力する。レーザユニット13では、フラッシュランプトリガ信号に応答してフラッシュランプ41が点灯し、レーザ媒質の励起が開始される。トリガ制御回路30は、Qスイッチトリガ信号をレーザユニット13に送り、Qスイッチ42をオンさせることで、レーザユニット13からパルスレーザ光を出射させる(ステップB3)。トリガ制御回路30は、例えばフラッシュランプトリガ信号を出力するタイミングと所定の時間関係にあるタイミングでQスイッチトリガ信号を出力する。例えばトリガ制御回路30は、フラッシュランプ発光から150μ秒後に、Qスイッチトリガ信号を出力する。
レーザユニット13から出射したレーザ光は、被検体に照射される。被検体内では、照射されたパルスレーザ光による光音響信号が発生する。プローブ11は、被検体内で発生した光音響信号を検出する(ステップB4)。プローブが検出した光音響信号は、受信回路21を介してAD変換手段22に入力さえる。AD変換手段22は、光音響信号をサンプリングしてデジタルデータに変換し、受信メモリ23に格納する。なお、反射音響信号と光音響信号の検出は、どちらを先に行ってもよい。また、例えば図2に示すシーケンスに従って、反射音響信号と光音響信号とを交互に検出するようにしてもよい。
データ分離手段24は、受信メモリ23から光音響信号を読み出し、読み出した光音響信号を光音響画像生成手段25に与える。また、受信メモリ23から反射音響信号を読み出し、読み出した反射音響信号を超音波画像生成手段26と音速分布生成手段27とに与える。音速分布生成手段27は、データ分離手段24から受け取った反射音響信号に基づいて、音速分布を生成する(ステップB5)。
光音響画像生成手段25は、データ分離手段24から受け取った光音響信号に基づいて、光音響画像を生成する(ステップB6)。その際、光音響画像生成手段25は、ステップB5で生成された音速分布に基づく遅延時間で各素子の光音響信号を遅延加算する。被検体内部の位置に応じた音速の違いを考慮した再構成を行うことで、音速の分布が均一でない場合でも、1つの光音響波の発生源から出た光音響信号を光音響画像上の1つの点に収束させることができる。
超音波画像生成手段26は、データ分離手段24から受け取った反射音響信号に基づいて、超音波画像を生成する(ステップB7)。その際、超音波画像生成手段26は、ステップB5で生成された音速分布に基づく遅延時間で各素子の反射音響信号を遅延加算する。被検体内部の位置に応じた音速の違いを考慮した再構成を行うことで、音速の分布が均一でない場合でも、1つの反射音響波の発生源から出た反射音響信号を超音波画像上の1つの点に収束させることができる。画像合成手段29は、超音波画像と光音響画像とを合成し(ステップB8)、画像表示手段14の表示画面上に合成画像を表示させる。
本実施形態では、光音響信号と反射音響信号のうちの反射音響信号に基づいて音速分布を生成し、反射音響信号に基づいて生成された音速分布を、光音響画像の生成に利用する。光音響画像と超音波画像とを比較すると、一般に、超音波画像の方が輝度が高い(信号強度が大きい)点が多く含まれている。また、超音波画像の方が、輝度が高い点が画像全体にわたって存在している。このため、例えば図11に示す手順に従って音速分布を生成する際に、より多くの点において位相データが得られ、光音響信号に基づいて音速分布を求める場合に比して、音速分布を精度よく求めることができる。そのような音速分布を用いて光音響画像を生成することで、光音響画像の画質を向上できる。
次いで、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態における画像生成装置の構成は、図1に示すものと同様である。本実施形態では、音速分布の生成に、反射音響信号ではなく、光音響信号を用いる。その他の点は、第1実施形態と同様でよい。なお、本実施形態では、超音波画像が第1の画像に対応し、光音響画像が第2の画像に対応する。また、超音波画像生成手段が第1の画像生成手段に対応し、光音響画像生成手段が第2の画像生成手段に対応する。
本実施形態では、音速分布生成手段27は、データ分離手段24から、光音響信号(光音響データ)を受け取る。音速分布生成手段27は、光音響信号に基づいて音速分布を生成する。音速分布の生成は、使用する信号が反射音響信号から光音響信号に変わることを除けば、第1実施形態と同様でよい。音速分布生成手段27は、例えば図11に示す手順に従って、音速分布を生成する。
音速分布生成手段27は、例えば生成した音速分布に基づく音速補正テーブルを、光音響画像生成手段25と超音波画像生成手段26とに出力する。光音響画像生成手段25の光音響画像再構成手段251は、光音響信号に基づいて生成された音速分布に基づく遅延時間で、各素子で検出された光音響信号を遅延加算する。また、超音波画像生成手段26の超音波画像再構成手段261は、光音響信号に基づいて生成された音速分布に基づく遅延時間で、各素子で検出された反射音響信号を遅延時間で遅延加算する。
本実施形態では、光音響信号と反射音響信号のうちの光音響信号に基づいて音速分布を生成し、光音響信号に基づいて生成された音速分布を、超音波画像の生成に利用する。光音響画像と超音波画像とを比較すると、一般に、光音響画像は輝度が高い(信号強度が大きい)点が少ない。このため、音速分布の生成の際に位相調整(図11のフローチャートにおけるステップA2〜A4)を行う回数は、反射音響信号に基づいて音速分布を生成する場合に比して少なくなる。従って、反射音響信号を用い音速分布を生成する場合よりも、音速分布を高速に求めることができる。高速に画像表示を行う場合は、第2実施形態のように光音響信号に基づいて音速分布を生成する方が有利である。
なお、光音響画像の生成に際しては、レーザユニット13を複数の波長の光を出射可能に構成し、レーザユニット13から被検体に相互に異なる複数の波長のレーザ光を照射してもよい。その場合、光音響画像生成手段25は、被検体内の光吸収体における光吸収特性の波長依存性を利用して、例えば動脈と静脈とが判別可能な光音響画像を生成してもよい。
例えば被検体に対して波長約750nmの光と、波長約800nmの光を照射する。ヒトの動脈に多く含まれる酸素化ヘモグロビン(酸素と結合したヘモグロビン:oxy-Hb)の波長750nmにおける分子吸収係数は、波長800nmにおける分子吸収係数よりも低い。一方、静脈に多く含まれる脱酸素化ヘモグロビン(酸素と結合していないヘモグロビンdeoxy-Hb)の波長750nmにおける分子吸収係数は、波長800nmにおける分子吸収係数よりも高い。この性質を利用し、波長800nmで得られた光音響信号に対して、波長750nmで得られた光音響信号が相対的に大きいのか小さいのかを調べることで、動脈からの光音響信号と静脈からの光音響信号とを判別することができる。
図13は、2つの波長の光を被検体に照射する場合の光音響画像生成手段の構成例を示す。光音響画像生成手段25aは、光音響画像再構成手段251、検波・対数変換手段252、及び光音響画像構築手段253に加えて、2波長データ演算手段254と強度情報抽出手段255と有する。光音響画像再構成手段251は、被検体に第1の波長(例えば750nm)の光が照射されたときの光音響信号(第1の光音響信号)と、第2の波長(例えば800nm)の光が照射されたときの光音響信号(第2の光音響信号)とを、それぞれ再構成する。光音響画像再構成手段251は、再構成した第1の光音響信号及び第2の光音響信号を、2波長データ演算手段254と強度情報抽出手段255とに渡す。
2波長データ演算手段254は、被検体に照射された複数波長の光のそれぞれに対応した光音響信号間の相対的な信号強度の大小関係を示すデータを生成する。2波長データ演算手段254は、例えば第1の光音響信号と第2の光音響信号との比を、相対的な信号強度の大小関係を示すデータとして生成する。例えば、第1の光音響信号の信号強度をXとし、第2の光音響信号の信号強度をYとしたとき、Y/Xを、相対的な信号強度の大小関係を示すデータとする。2つの光音響信号の比(Y/X)を相対的な信号強度の大小関係を示すデータにするのに代えて、tan−1(Y/X)を相対的な信号強度の大小関係を示すデータとして用いてもよい。
強度情報抽出手段255は、各波長に対応した光音響信号に基づいて信号強度を示す強度情報を生成する。強度情報抽出手段255は、例えば(X+Y1/2を、強度情報として生成する。検波・対数変換手段252は、強度情報抽出手段255で抽出された強度情報を示すデータの包絡線を生成し、次いでその包絡線を対数変換してダイナミックレンジを広げる。
光音響画像構築手段253は、2波長データ演算手段254で生成された2波長データの相対的な大小関係の情報と、強度情報抽出手段255で生成された強度情報とに基づいて、光音響画像を生成する。光音響画像構築手段253は、例えば入力された強度情報に基づいて、光吸収体の分布画像における各画素の輝度(階調値)を決定する。また、光音響画像構築手段253は、例えば位相情報に基づいて、光吸収体の分布画像における各画素の色(表示色)を決定する。光音響画像構築手段253は、例えば相対的な大小関係を示すデータの範囲を所定の色に対応させたカラーマップに用いて、入力された大小関係を示すデータに基づいて各画素の色を決定する。
光音響画像構築手段253は、例えばtan−1(Y/X)を光音響信号間の相対的な大小関係を示すデータとしたとき、例えば0°が青色で45°に近づくに連れて無色(白色)になるように色が徐々に変化すると共に、90°が赤色で45°に近づくに連れて白色になるように色が徐々に変化するようなカラーマップを用いて光音響画像を生成する。第1の光音響信号が第2の光音響信号よりも大きい部分は静脈に対応し、第2の光音響信号が第1の光音響信号よりも大きい部分は動脈に対応するため、そのようなカラーマップを用いることで、光音響画像上で、動脈に対応した部分を赤色で表わし、静脈に対応した部分を青色で表わすことができる。
複数波長の光を照射する場合で、かつ、光音響信号に基づいて音速分布を求める場合は、複数の波長のうちの1つが照射されたときの光音響信号に基づいて音速分布を生成すればよい。例えば、複数波長のうちで、光音響信号の信号強度が大きい点が最も多い波長を選択し、その波長に対応する光音響信号に基づいて音速分布を生成する。例えば波長750nmの光と波長800nmの光が照射されるときは、波長750nmの光が照射されたときに検出された光音響信号に基づいて音速分布を生成すればよい。
上記では、2つの波長の光が照射される例について説明したが、光音響画像の生成に際して被検体に照射されるパルスレーザ光の波長の数は2つには限られない。3以上のパルスレーザ光を被検体に照射し、各波長に対応する光音響信号に基づいて光音響画像を生成してもよい。
音速分布を生成する際に使用する音響波の検出信号は、1回分の音響波送信に対して検出された反射音響信号、又は、1回分の光照射により生じた光音響信号には限定されない。例えば、超音波送信を複数回行い、複数回分の反射音響信号を加算平均して音速分布を生成してもよい。また、光照射を複数回行い、複数回分の光音響信号を加算平均して音速分布を生成してもよい。超音波画像及び光音響画像の生成も、同様に、加算平均された反射音響信号及び光音響信号に基づいて画像生成を行ってもよい。
上記各実施形態では、画像生成装置が光音響画像と超音波画像の双方を生成するものとして説明したが、第1実施形態においては超音波画像の生成を省略し、第2実施形態においては光音響画像の生成を省略できる。この場合、例えば第1実施形態では、反射音響信号は、光音響画像を生成する際に用いる音速分布を生成するために用いられる。光音響画像の生成に際し、反射音響信号に基づく精度の高い音速分布を用いることで、光音響画像の画質を向上できる。一方、第2実施形態では、光音響信号は、超音波画像を生成する際に用いる音速分布を生成するために用いられる。超音波画像の生成に際し、光音響信号に基づいてより短い時間で生成できる音速分布を用いることで、超音波画像生成に要する時間を短縮できる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の画像生成装置及び方法は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
10:光音響画像生成装置
11:プローブ
12:超音波ユニット
13:レーザユニット
14:画像表示手段
21:受信回路
22:AD変換手段
23:受信メモリ
24:データ分離手段
25:光音響画像生成手段
26:超音波画像生成手段
27:音速分布生成手段
29:画像合成手段
30:トリガ制御回路
31:送信制御回路
32:制御手段
41:フラッシュランプ
42:Qスイッチ
251:光音響画像再構成手段
252:検波・対数変換手段
253:光音響画像構築手段
254:2波長データ演算手段
255:強度情報抽出手段
261:超音波画像再構成手段
262:検波・対数変換手段
263:超音波画像構築手段

Claims (12)

  1. 被検体に照射される光を出射する光源と、
    被検体に音響波を送信する音響波送信手段と、
    前記音響波送信手段から送信された音響波に対する反射音響波、及び、被検体に対する光照射により被検体内で生じた光音響波を検出する音響波検出手段と、
    前記音響波検出手段で検出された反射音響波の検出信号である反射音響信号、及び、光音響波の検出信号である光音響信号のうちの一方に基づいて、被検体内を進行する音響波の音速分布を生成する音速分布生成手段と、
    前記反射音響信号及び光音響信号のうちの他方と前記音速分布とに基づいて第1の画像を生成する第1の画像生成手段とを備え、
    前記音速分布生成手段が、前記反射音響信号及び光音響信号のうちの一方の信号値が所定の値以上の部分を着目画素として、該着目画素について、遅延加算する音響波検出手段の音響波検出器素子の範囲の各素子に対する遅延時間を調整し、該調整した遅延時間に基づいて前記音速分布を生成するものであることを特徴とする画像生成装置。
  2. 前記音速分布生成手段は、遅延加算後の画素の輝度が最大となるように、遅延加算する音響波検出手段の音響波検出器素子の範囲の各素子に対する遅延時間を調整する請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 前記第1の画像生成手段が、前記音響波検出手段の複数の音響波検出器素子で検出された反射音響信号及び光音響信号のうちの他方を、前記音速分布に基づく遅延時間で遅延加算することで前記第1の画像を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  4. 前記音速分布生成手段が、反射音響信号に基づいて音速分布を生成するものであり、前記第1の画像生成手段が、前記光音響信号に基づく光音響画像を第1の画像として生成するものであることを特徴とする請求項1から3何れか1項に記載の画像生成装置。
  5. 前記光源が、相互に異なる複数の波長の光を出射し、
    前記第1の画像生成手段が、被検体に照射された複数の波長の光に対して前記音響波検出手段で検出された、複数の波長のそれぞれに対応した光音響信号間の相対的な信号強度の大小関係を抽出する2波長データ演算手段と、複数の波長のそれぞれに対応した光音響信号に基づいて信号強度を示す強度情報を生成する強度情報抽出手段とを含み、前記光音響画像の各画素の階調値を前記強度情報に基づいて決定すると共に、各画素の表示色を前記相対的な信号強度の大小関係に基づいて決定することを特徴とする請求項に記載の画像生成装置。
  6. 前記音速分布生成手段が、光音響信号に基づいて音速分布を生成するものであり、前記第1の画像生成手段が、前記反射音響信号に基づく反射音響波画像を第1の画像として生成するものであることを特徴とする請求項1から3何れか1項に記載の画像生成装置。
  7. 前記反射音響信号及び光音響信号のうちの一方と前記音速分布とに基づいて第2の画像を生成する第2の画像生成手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から何れかに記載の画像生成装置。
  8. 前記第2の画像生成手段が、前記音響波検出手段の複数の音響波検出器素子で検出された反射音響信号及び光音響信号のうちの一方を、前記音速分布に基づく遅延時間で遅延加算することで前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項に記載の画像生成装置。
  9. 前記第1の画像と第2の画像とを合成する画像合成手段を更に備えたことを特徴とする請求項又はに記載の画像生成装置。
  10. 被検体に光を照射するステップと、
    前記光が被検体に照射された後に、被検体から光音響波を検出するステップと、
    被検体に音響波を送信するステップと、
    前記送信された音響波に対する反射音響波を検出するステップと、
    前記光音響波及び反射音響波のうちの一方に基づいて、被検体内を進行する音響波の音速分布を求めるステップと、
    前記光音響波及び反射音響波のうちの他方と前記音速分布とに基づいて、第1の画像を生成するステップとを有し、
    前記音速分布を求めるステップでは、前記反射音響信号及び光音響信号のうちの一方の信号値が所定の値以上の部分を着目画素として、該着目画素について、遅延加算する音響波検出手段の音響波検出器素子の範囲の各素子に対する遅延時間を調整し、該調整した遅延時間に基づいて前記音速分布を生成することを特徴とする画像生成方法。
  11. 被検体に照射される光を出射する光源と、
    被検体に音響波を送信する音響波送信手段と、
    前記音響波送信手段から送信された音響波に対する反射音響波、及び、被検体に対する光照射により被検体内で生じた光音響波を検出する音響波検出手段と、
    前記音響波検出手段で検出された反射音響波の検出信号である反射音響信号、及び、光音響波の検出信号である光音響信号のうちの一方に基づいて、被検体内を進行する音響波の音速分布を生成する音速分布生成手段と、
    前記反射音響信号及び光音響信号のうちの他方と前記音速分布とに基づいて第1の画像を生成する第1の画像生成手段とを備え、
    前記光源が、相互に異なる複数の波長の光を出射し、
    前記第1の画像生成手段が、被検体に照射された複数の波長の光に対して前記音響波検出手段で検出された、複数の波長のそれぞれに対応した光音響信号間の相対的な信号強度の大小関係を抽出する2波長データ演算手段と、複数の波長のそれぞれに対応した光音響信号に基づいて信号強度を示す強度情報を生成する強度情報抽出手段とを含み、前記光音響画像の各画素の階調値を前記強度情報に基づいて決定すると共に、各画素の表示色を前記相対的な信号強度の大小関係に基づいて決定することを特徴とする画像生成装置。
  12. 被検体に照射される光を出射する光源と、
    被検体に音響波を送信する音響波送信手段と、
    前記音響波送信手段から送信された音響波に対する反射音響波、及び、被検体に対する光照射により被検体内で生じた光音響波を検出する音響波検出手段と、
    前記音響波検出手段で検出された反射音響波の検出信号である反射音響信号、及び、光音響波の検出信号である光音響信号のうちの一方に基づいて、被検体内を進行する音響波の音速分布を生成する音速分布生成手段と、
    前記反射音響信号及び光音響信号のうちの他方と前記音速分布とに基づいて第1の画像を生成する第1の画像生成手段とを備え、
    前記音速分布生成手段が、光音響信号に基づいて音速分布を生成するものであり、前記第1の画像生成手段が、前記反射音響信号に基づく反射音響波画像を第1の画像として生成するものである画像生成装置。
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