JP5867005B2 - 分散剤及びその分散剤を用いた分散方法 - Google Patents

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本発明は、ポリスチレンスルホン酸を含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)粉末用N−メチルホルムアミドを含む分散剤及びその分散剤を用いた分散方法に関する。
有用な導電性高分子を提供するポリスチレンスルホン酸をポリ陰イオンとして含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(以下、PEDOT−PSSと略す)は、従来、良好な水分散体であることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、最近では、PEDOT−PSSを多様な素材へ塗布することにより、コンデンサ、太陽電池、有機EL、キャパシタ、センサ等の幅広い用途へ使用することが望まれている。
そのために、例えば、アミド化合物等の水混和性有機溶媒や水混和性の混合溶媒を水分散体に加えて水を留去し、無水または水含有量の少ない有機溶媒の組成物を得る方法が提示されている(例えば、特許文献2参照)。また、共沸蒸留や凍結乾燥などの方法で水を除去して得られた粉末を成形材料に配合する方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。尚、取り上げられた粉末をイオン交換水に再分散した例では、得られた粉末をエチレングリコールで処理することで高導電性の塗布組成物が得られることも報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
しかし、例えば、アミド化合物であるN−メチル−ピロリジノンを単独使用した際に、分散し難いPEDOT−PSSの塊および片が容易に生じることが開示されている(例えば、特許文献4参照)。同様に、有機溶媒として10%以下のアミド化合物を用いた系で、導電性高分子の水溶液と10重量%から75重量%以下のアルコール系有機溶媒を加えて好適化することで、良好な組成物を得ることが提案されている(例えば、特許文献5参照)。
以上のように、主溶媒としてアミド化合物を用いたPEDOT−PSS分散剤を得ることは難しく、アミド化合物を用いてPEDOT−PSS粉末を分散した例はなかった。
一方、アミド化合物のひとつであるN−メチルホルムアミドは、レジスト除去に有用な有機溶剤として知られているが(例えば、特許文献6参照)、PEDOT−PSS粉末の分散剤として使用された例はない。
特許第2636968号公報 米国特許公開20060071201号公報 特表2004−514753号公報 特表2005−511810号公報 特表2011−500936号公報 特開2010−2580号公報
Polymer Journal,Vol.41,No.12,1028−1029頁(2009)
以上のように、良好な導電性材料であるPEDOT−PSSの粉末を分散するアミド系分散剤についての報告はまだされていない。
本発明は、上記の背景技術に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、PEDOT−PSSの粉末を分散する分散剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下に示すとおり、良好な導電性材料であるPEDOT−PSSの粉末を分散するためのN−メチルホルムアミドを含む分散剤及びその分散剤を用いた分散方法に関する。
[1] ポリスチレンスルホン酸を含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)粉末用N−メチルホルムアミドを含むことを特徴とする分散剤。
[2] N−メチルホルムアミドの含有量が分散剤全体に対して50〜100重量%であることを特徴とする上記[1]に記載の分散剤。
[3] 上記[1]又は[2]に記載の分散剤を使用したポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)粉末の分散方法。
本発明は、良好な導電性材料であるPEDOT−PSSの粉末を良好に分散するためのN−メチルホルムアミドを含む分散剤及びその分散剤を使用したポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)粉末の分散方法を提供する。
以下、本発明を詳細に説明する。
<PEDOT−PSSの合成>
本発明の分散剤におけるポリスチレンスルホン酸の重量平均分子量は、2,000〜500,000が好ましい。
得られたポリスチレンスルホン酸の水溶液と3,4−エチレンジオキシチオフェンとを、ジメチルスルホキシド及び水系溶媒存在下酸化重合することによりポリスチレンスルホン酸を含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を得ることができる。ここで、水系溶媒としては好ましくは水である。
本発明の酸化重合反応で使用されるポリスチレンスルホン酸の使用量は、3,4−エチレンジオキシチオフェン100重量部に対して50〜2,000重量部が好ましく、より好ましくは100〜500重量部であり、特に好ましくは150〜300重量部である。
本発明の酸化重合反応に用いる触媒としては、過硫酸塩及び第二鉄塩などの一般的なものを用いることができる。過硫酸塩としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどが用いられ、また、第二鉄塩としては、例えば、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、トルエンスルホン酸第二鉄などが用いられ、過硫酸アンモニウムと硫酸第二鉄が特に好ましい。
酸化重合触媒の使用量は3,4−エチレンジオキシチオフェン1モルに対し、1.0〜5.0倍モルが好ましく、1.0〜1.5倍モルが特に好ましい。
上記に記載の酸化重合反応には、他に補助溶媒を用いることも可能であり、補助溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、ジエチレングリコール、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどが挙げられ、単一又は混合で使用してもよい。
尚、補助溶媒の使用量としては、特に限定されるものではなく、好ましくは原料のスチレンスルホン酸モノマーまたはポリマーに含有される繰り返し単位中のスチレンスルホン酸(ポリスチレン換算での数平均分子量Mnから推定)に対し、0.2〜100倍モルが好ましく、特に好ましくは0.5〜2.0倍モルである。
酸化重合法において反応温度は、水系溶媒を取り扱うことが可能な反応温度であれば特に限定するものではなく、0〜100℃が好ましく、濃度変化をさせずに反応を進行させるため、さらに好ましくは0〜50℃、特に好ましくは0〜30℃である。
<PEDOT−PSS粉末の合成>
本発明に用いられるPEDOT−PSS粉末は、上記のPEDOT−PSSを好ましくを25〜100℃の加温状態で0.1mmHg〜常圧下、さらに好ましくは0.1〜100mmHgの減圧下、特に好ましくは1〜20mmHgの減圧下で水を留去して得られる。
<分散剤>
本発明の分散剤は、ポリスチレンスルホン酸を含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)粉末用N−メチルホルムアミドを含む分散剤である。
本発明の分散剤には他の有機溶媒を含んでいてもよく、N−メチルホルムアミド及び他の有機溶媒の含有量は、分散性向上のため分散剤液全体に対し、N−メチルホルムアミド50〜100重量%、他の有機溶媒0〜50重量%が好ましい。
本発明の分散剤における他の有機溶媒としては、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N−メチルカプロラクタム等のアミド化合物;メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロピルアルコール、2−プロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,6−ヘキサンジオール等のアルコール系溶媒;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール等のエーテル系溶媒;ジメチルスルホン、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の含硫黄系溶媒;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等のイミダゾリジノン系溶媒;γ−ブチロラクトン等のラクトン系溶媒が挙げられ、その中でもメチルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、及び、ジメチルスルホキシド等が好ましい。これらの有機溶媒は単独でまたは二種以上を混合して使用しても一向に差し支えない。
本発明の分散剤は、ポリスチレンスルホン酸を含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)にN−メチルホルムアミドを添加することにより製造される。
<PEDOT−PSSの分散方法>
本発明の分散剤を用いることにより分散性に優れたPEDOT−PSSを得ることができる。
分散させる際のPEDOT−PSSの固形分濃度は、凝集防止の観点から分散剤全体に対し、3重量%までが好ましい。
PEDOT−PSS粉末を分散する方法としては、特に、限定はなく、撹拌及び超音波処理等の通常の方法を用いることができる。
本発明の分散剤を使用すれば、PEDOT−PSS粉末を分散することができる。
この新規な分散剤を用いて得られるPEDOT−PSS粉末は、帯電防止剤、コンデンサ、太陽電池、有機EL、キャパシタ、センサ用途に用いられる導電性高分子の原料として利用が期待される。
本発明を以下の実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
なお、本実施例における物性値の測定は下記の機器を用いて実施した。
分子量測定は、水−アセトニトリル系GPC(東ソー製、HLC−8200)を使用した。
分散性評価:目視で粒体のない均一液を得た場合を○とし、目視で粒体が残存し不均一な液を得た場合を×で表した。
製造例1
(ポリスチレンスルホン酸の製造例)
冷却管、温度計、撹拌翼を装着した200mlの四つ口フラスコに、25℃下、スチレンスルホン酸ナトリウム10.0g(東ソー株式会社製スピノマーNaSS、純度87%)と水40.0gを仕込んで溶解させ、90℃に加熱し過硫酸アンモニウム0.05gを添加し2時間重合させた。得られた反応液に水50.0gを加え、陽イオン交換樹脂(オルガノ社製アンバーライトIR120B)50mlを充填したカラムを用いて1ml/分で通液処理した後、同カラムに洗浄水50mlを1ml/分で通液処理した。更に、その全処理液を陰イオン交換樹脂(オルガノ社製アンバーライトIRA96SB)50mlを充填したカラムを用いて1ml/分で通液処理した後、同カラムに洗浄水50mlを1ml/分で通液処理し、ポリスチレンスルホン酸塩水溶液を得た。得られたポリスチレンスルホン酸塩水溶液をGPCで分析した結果、低分子のスチレンスルホン酸塩は検出されなかった。また、標準ポリスチレンスルホン酸ナトリウムを基準とした重量平均分子量は34万であった。更に、塩素、臭素、ナトリウム含有量はイオンクロマトグラフィー及び誘導結合プラズマ発光分光分析の測定から、全て、ポリスチレンスルホン酸塩に対して50ppm以下であった。
製造例2
(PEDOT−PSSの製造例)
冷却管、温度計、撹拌翼を装着した200mlの四つ口フラスコに、25℃で、製造例1で得られたポリスチレンスルホン酸の5重量%水溶液18.6g、ジメチルスルホキシド0.26g、過硫酸アンモニウム0.77g、硫酸第二鉄0.02gを仕込み、水を加えて全量を100gとし撹拌溶解させた。続いて強撹拌下で3,4−エチレンジオキシチオフェン0.47gを添加し、25℃で24時間重合させた。得られた重合液を、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理した後、陽イオン交換樹脂(オルガノ社製アンバーライトIR120B)10gと陰イオン交換樹脂(オルガノ社製アンバーライトIRA96SB)10gを加え、1時間撹拌した。その後、この分散液をろ紙(東洋濾紙社製No.2)でろ過してイオン交換樹脂を陽イオン、陰イオンと共に除去した。次に、このろ液に水400mlを加え、限外ろ過装置(アドバンテック東洋社製撹拌型ウルトラフィルター、分画分子量1万)を用いて約400mlの水溶液を除去した。この操作を3回繰り返し、遊離の低分子成分を除去した。更に、この処理液をメンブランフィルター(孔径0.45μm)に通し、導電性のPEDOT−PSSを得た。
製造例3
(PEDOT−PSS粉末の製造例−1)
蒸留管を装着した200mlの四つ口フラスコに、製造例2で得られたPEDOT−PSSの1.3重量%水溶液220.0gを仕込み、バス温を90℃付近に保ちながら1〜20mmHgの減圧条件下で水を減圧留去し、黒色固体2.9gを得た。得られた固体は、メノー乳鉢で粉砕し、黒色粉末2.8gを得た。
製造例4
(精製PEDOT−PSS粉末の製造例−1)
製造例3と同様の方法で得られたPEDOT−PSS粉末3.0gにエチレングリコール300.0gを添加し、25℃で16時間撹拌して洗浄を行った。エチレングリコールには粉末は分散せず、溶液は沈殿を生じ不均一であった。1時間静置後、デカンテーションで上澄み液を除去し、次いでアセトン50gを加えて撹拌洗浄後にデカンテーションを5回繰り返した。更に、アセトン50gを加えて撹拌洗浄後にろ過し、得られた精製粉末を60℃で乾燥し、精製PEDOT−PSS粉末の黒色粉末2.4gを得た。
実施例1
(PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の製造例−1)
製造例3で得られたPEDOT−PSS粉末0.26gにN−メチルホルムアミド19.8g(N−メチルホルムアミドを含む分散剤)を添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表1にまとめて示した。
比較例1
製造例3で得られたPEDOT−PSS粉末0.26gにエチレングリコール19.8gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体が残存し不均一な液を得た。また、結果を表1にまとめて示した。
N−メチルホルムアミドを用いなかったことから、PEDOT−PSS粉末は分散性に劣るものであった。
比較例2
(PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の比較例−2)
製造例3で得られたPEDOT−PSS粉末0.26gにメタノール19.8gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体が残存し不均一な液を得た。また、結果を表1にまとめて示した。
N−メチルホルムアミドを用いなかったことから、PEDOT−PSS粉末は分散性に劣るものであった。
比較例3
(PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の比較例−3)
製造例3で得られたPEDOT−PSS粉末0.13gにメタノール19.8gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体が残存し不均一な液を得た。また、結果を表1にまとめて示した。
N−メチルホルムアミドを用いなかったことから、PEDOT−PSS粉末は分散性に劣るものであった。
実施例2
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の製造例−1)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.02gにN−メチルホルムアミド19.8g(N−メチルホルムアミドを含む分散剤)を添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
製造例3で得られた不均一なPEDOT−PSS粉末においても、本発明のN−メチルホルムアミドを含む分散剤を用いることにより、PEDOT−PSSを分散させることができる。
実施例3
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の製造例−2)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.13gにN−メチルホルムアミド19.8g(N−メチルホルムアミドを含む分散剤)を添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
製造例3で得られた不均一なPEDOT−PSS粉末においても、本発明のN−メチルホルムアミドを含む分散剤を用いることにより、PEDOT−PSSを分散させることができる。
実施例4
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散液の製造剤−3)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにN−メチルホルムアミド19.8g(N−メチルホルムアミドを含む分散剤)を添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
製造例3で得られた不均一なPEDOT−PSS粉末においても、本発明のN−メチルホルムアミドを含む分散剤を用いることにより、PEDOT−PSSを分散させることができる。
実施例5
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の製造例−4)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにN−メチルホルムアミド9.9g及びメタノール9.9gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
製造例3で得られた不均一なPEDOT−PSS粉末においても、本発明のN−メチルホルムアミドを含む分散剤を用いることにより、PEDOT−PSSを分散させることができる。
実施例6
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の製造例−5)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにN−メチルホルムアミド9.9g及びジメチルスルホキシド9.9g(N−メチルホルムアミドを含む分散剤)を添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
製造例3で得られた不均一なPEDOT−PSS粉末においても、本発明のN−メチルホルムアミドを含む分散剤を用いることにより、PEDOT−PSSを分散させることができる。
実施例7
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の製造例−6)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにN−メチルホルムアミド9.9g及びエチレングリコール9.9g(N−メチルホルムアミドを含む分散剤)を添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
製造例3で得られた不均一なPEDOT−PSS粉末においても、本発明のN−メチルホルムアミドを含む分散剤を用いることにより、PEDOT−PSSを分散させることができる。
実施例8
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の製造例−7)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにN−メチルホルムアミド9.9g及びジエチレングリコールモノメチルエーテル9.9g(N−メチルホルムアミドを含む分散剤)を添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
製造例3で得られた不均一なPEDOT−PSS粉末においても、本発明のN−メチルホルムアミドを含む分散剤を用いることにより、PEDOT−PSSを分散させることができる。
実施例9
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の製造例−8)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにN−メチルホルムアミド9.9g及び水9.9g(N−メチルホルムアミドを含む分散剤)を添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体のない均一液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
製造例3で得られた不均一なPEDOT−PSS粉末においても、本発明のN−メチルホルムアミドを含む分散剤を用いることにより、PEDOT−PSSを分散させることができる。
比較例4
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の比較例−1)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにN−メチル−ピロリジノン19.8gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体が残存し不均一な液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
N−メチルホルムアミドを用いなかったことから、PEDOT−PSS粉末は分散性に劣るものであった。
比較例5
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の比較例−2)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにN、N−ジメチルアセトアミド19.8gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体が残存し不均一な液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
N−メチルホルムアミドを用いなかったことから、PEDOT−PSS粉末は分散性に劣るものであった。
比較例6
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の比較例−3)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにジメチルスルホキシド19.8gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体が残存し不均一な液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
N−メチルホルムアミドを用いなかったことから、PEDOT−PSS粉末は分散性に劣るものであった。
比較例7
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の比較例−4)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにジエチレングリコールモノメチルエーテル19.8gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体が残存し不均一な液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
N−メチルホルムアミドを用いなかったことから、PEDOT−PSS粉末は分散性に劣るものであった。
比較例8
(精製PEDOT−PSS粉末を用いた分散剤の比較例−5)
製造例4で得られた精製PEDOT−PSS粉末0.26gにジエチレングリコールモノブチルエーテル19.8gを添加し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製UT−300T)で20分間分散処理したところ、目視で粒体が残存し不均一な液を得た。また、結果を表2にまとめて示した。
N−メチルホルムアミドを用いなかったことから、PEDOT−PSS粉末は分散性に劣るものであった。
尚、表記を簡潔にするために、以下の略号を使用した。
DMF:N−メチルホルムアミド
NMP:N−メチル−ピロリジノン
DMF:N、N−ジメチルホルムアミド
DMA:N、N−ジメチルアセトアミド
MeOH:メタノール
EG:エチレングリコール
DMSO:ジメチルスルホキシド
DEGME:ジエチレングリコールモノメチルエーテル
DEGBE:ジエチレングリコールモノブチルエーテル
PW:水
Figure 0005867005
Figure 0005867005

Claims (3)

  1. ポリスチレンスルホン酸を含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)粉末N−メチルホルムアミドを含むことを特徴とする組成物
  2. ポリスチレンスルホン酸を含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)粉末が全体の3重量%以下であることと特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. ポリスチレンスルホン酸を含むポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)粉末とN−メチルホルムアミドを含む分散剤を撹拌混合することを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物の製造方法。
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