JP5865975B1 - 分析装置、分析方法及び分析プログラム - Google Patents

分析装置、分析方法及び分析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる分析装置、分析方法及び分析プログラムを提供する。【解決手段】分析装置100は、取得部131と、分析部132とを備える。取得部131は、所定の事象に関する各要素に対応する複数の個別指標であって、要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、複数の個別指標の変化により変化する指標であって、所定の事象全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する。分析部132は、各要素に対応する個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を全体指標の変化とすることにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。【選択図】図2

Description

本発明は、分析装置、分析方法及び分析プログラムに関する。
従来、所定の事象の評価に関して様々な指標に基づく分析が行われている。例えば、インターネット広告配信においては、広告配信全体の評価を示す全体指標として、いわゆるクリック単価を示すCPC(Cost Per Click)や、検索行動一回当たりの収益を示すRPS(Revenue Per Search)等を用いて分析が行われている。
特開2013−254295号公報
しかしながら、上記の従来技術では、所定の事象の評価を示す全体指標に変化が生じた場合に、その要因を分析することが困難である。具体的には、広告配信全体のCPCの変化には、広告主ごとのCPCなどの各個別指標の変化が影響を与えるため、各個別指標の変化が広告配信全体のCPCの変化にどの程度影響を与えたのかを分析することは困難である。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる分析装置、分析方法及び分析プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る分析装置は、所定の事象に関する各要素に対応する複数の個別指標であって、前記要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、前記複数の個別指標の変化により変化する指標であって、前記所定の事象全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する取得部と、前記各要素に対応する個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を前記全体指標の変化とすることにより、各個別指標の変化が前記全体指標の変化に与える影響度を分析する分析部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、全体指標の変化を生じさせた要因を分析できるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る分析処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る分析装置の構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る分析処理での力学の概念の応用例を示す図である。 図4は、実施形態に係る分析処理のフローチャート図である。 図5は、分析装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る分析装置、分析方法及び分析プログラムを実現するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る分析装置、分析方法及び分析プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する記載は省略される。
〔1.分析処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る分析処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る分析処理の一例を示す図である。図1に示す例では、インターネット広告の配信において、要素である広告主ごとのCPCやクリック数の変化が、全広告主のCPCの変化に与える影響を分析する。つまり、図1に示す例において、分析装置100は、各広告主のCPCの変化が全広告主のCPCの変化を与える影響度と、各広告主のクリック占有率の変化が全広告主のCPCの変化を与える影響度とを分析する。以下では、全体指標である全広告主のCPCを全体CPCと称し、個別指標である各広告主のCPCを個別CPCと称する場合がある。なお、個別指標であるクリック占有率についての詳細は後述する。
図1には、実施形態に係る分析装置100が有する記憶部120の一例を示している。図1に示す例において、記憶部120は、分析対象情報として「期間a」と「期間b」の2つの期間ごとの各広告主の広告配信に関する情報と全広告主の広告配信に関する情報とを記憶する。分析装置100は、記憶部120に記憶された分析対象情報を用いて分析処理を行う。記憶部120には、「広告主ID」、「クリック数」、「CPC」、「費用」といった情報が記憶される。
「広告主ID」は、広告主を識別するための識別情報を示す。また、「期間a」、「期間b」は、その広告主IDにより識別される広告主の広告配信を対象とする期間を示す。具体的には、図1に示すように「期間a」は、「2014年7月5日12時00分00秒から23時59分59秒まで」の期間であり、「期間b」は、「2014年8月2日12時00分00秒から23時59分59秒まで」の期間である。したがって、図1に示す例においては、「期間a」と「期間b」との2つの期間における各広告主の広告配信に関する情報をそれぞれ記憶する。なお、「期間a」や「期間b」は、対象とする全体指標や個別指標に応じて、例えば、1日間や1週間などに設定可能であってもよい。また、「期間b」の開始時点は、期間aの後であれば、期間aの終了直後であってもよいし、期間aから所定の期間が経過した後であってもよい。
「クリック数」は、各広告主の広告コンテンツが選択された回数を示す。例えば、図1に示す例において、広告主ID「A11」により識別される広告主は、「期間a」において広告コンテンツが「20」回選択されていることを示す。また、図1に示す分析処理においては、広告主ごとの広告コンテンツが選択された回数を合算した総選択数に占める各広告主の広告コンテンツの選択数の割合であるクリック占有率を用いる。具体的には、各広告主のクリック数を全広告主の合計のクリック数により除算して得られるクリック占有率を用いる。例えば、図1に示す例において、「期間a」での広告主ID「A11」により識別される広告主のクリック占有率は、クリック数「20」から合計のクリック数「500」を除算して得られる「0.04」となる。つまり、「期間a」での広告主ID「A11」により識別される広告主のクリック占有率は、図1に示す例では4%であることを示す。なお、ある広告主のクリック数が変化することにより全広告主の合計のクリック数が変化するため、ある広告主のクリック占有率が変化した場合、他の広告主のクリック占有率も変化する。したがって、図1に示す例において、クリック占有率は、要素である広告主間で互いに影響を与える個別指標である。
「CPC」は、広告主の広告コンテンツが1回選択された場合にその広告主が広告配信者に支払う額を示す。以下では、「CPC」をクリック単価と称する場合がある。例えば、図1に示す例において、広告主ID「A12」により識別される広告主は、「期間a」においてクリック単価が「¥50」であり、「期間b」においてクリック単価が「¥20」であることを示す。また、クリック単価は、例えば、最も高い入札金額を提示した広告主が、2番目に高い他の広告主の入札金額を支払う、いわゆるセカンドプライスオークションの場合のように、他の広告主が設定した金額であってもよい。
「費用」は、各広告主が広告配信にかけた費用を示す。例えば、図1に示す例において、広告主ID「A13」により識別される広告主は、「期間a」において「¥600」の費用をかけており、「期間b」において「¥2,508」の費用をかけていることを示す。なお、図1に示す例において「費用」は、「クリック数」と「CPC」とを乗算することにより算出される。具体的には、「A13」の広告主は、「期間b」においてはクリック数「44」にCPC「¥57」を乗算して得られる「¥2,508」の費用をかけていることを示す。
図1に示す記憶部120中の最下部に示す「合計」は、全広告主の数値を合計した値を示す。具体的には、「期間a」において「合計」に対応する「クリック数」には、広告主ID「A11」〜「A15」・・・で識別される各広告主のクリック数を合算した「500」が、「費用」には、広告主ID「A11」〜「A15」・・・で識別される各広告主の費用を合算した「¥30,000」が、「CPC」には、費用「¥30,000」をクリック数「500」によって除算した値「¥60」が記憶される。したがって、図1に示す例において、「¥60」が「期間a」における広告コンテンツ全体について1回選択された場合の平均の料金である全体CPCを示す。つまり、「¥60」が「期間a」における全広告主の「CPC」であり、全体指標を示す。また、「期間b」において「合計」に対応する「クリック数」には、広告主ID「A11」〜「A15」・・・で識別される各広告主のクリック数を合算した「720」が、「費用」には、広告主ID「A11」〜「A15」・・・で識別される各広告主の費用を合算した「¥50,400」が、「CPC」には、費用「¥50,400」をクリック数「720」によって除算した値「¥70」が記憶される。したがって、図1に示す例において、「¥70」が「期間b」における広告コンテンツ全体について1回選択された場合の平均の料金である全体CPCを示す。つまり、「¥70」が「期間b」における全広告主の「CPC」であり、全体指標を示す。なお、「合計」に関する各情報は、その都度算出されてもよい。
ここで、「期間a」と「期間b」との間の各広告主に関する個別指標の変化について説明する。図1に示す例では、広告主ID「A11」により識別される広告主は、「期間a」においてクリック数が「20」であり、クリック占有率が「0.04」である。また、「A11」の広告主は、「期間b」においてクリック数が「24」であり、クリック占有率が「0.033・・・」である。つまり、「A11」の広告主は、「期間a」と「期間b」との間でクリック占有率は「0.0066・・・」減少している。また、「A11」の広告主は、「期間a」においてCPCが「¥100」であり、「期間b」においてCPCが「¥102」である。つまり、「A11」の広告主は、「期間a」と「期間b」との間でCPCが「¥2」増加している。同様に、「A12」の広告主は、「期間a」と「期間b」との間でクリック占有率が「0.0372・・・」減少し、CPCが「¥30」減少している。同様に、「A13」の広告主は、「期間a」と「期間b」との間でクリック占有率が「0.021・・・」増加し、CPCが「¥27」増加している。つまり、広告主ID「A11」〜「A13」により識別される広告主は、「期間a」及び「期間b」の両期間において対象となっている広告主である。図1に示す分析処理においては、「期間a」と「期間b」との間の各個別指標の変化が、「期間a」と「期間b」との間の全体指標の変化に与える影響度を分析する。
また、広告主ID「A14」により識別される広告主は、「期間a」においてクリック占有率がクリック数「35」を合計「500」で除算した値「0.07」であり、CPCが「¥45」である。また、「A14」の広告主は、「期間b」においてクリック数が「0」などの理由により、「期間b」においては対象でなくなっている。つまり、「A14」の広告主は、「期間a」においてのみ対象となる広告主である。言い換えると、分析対象情報には、「A14」の広告主に関する「期間b」での広告配信に関する情報は含まれない。図1に示す分析処理においては、「期間a」において対象となる広告主が、「期間b」において対象でなくなることが全体指標の変化に与える影響度も分析の対象とする。
また、広告主ID「A15」により識別される広告主は、「期間a」においてクリック数が「0」などの理由により、「期間a」においては対象ではない。また、「A15」の広告主は、「期間b」においてクリック占有率がクリック数「20」を合計「720」で除算した値「0.027・・・」であり、CPCが「¥40」である。つまり、「A15」の広告主は、「期間b」においてのみ対象となる広告主である。図1に示す分析処理においては、「期間a」において対象でない広告主が、「期間b」において対象となることが全体指標の変化に与える影響度も分析の対象とする。
ここで、図1に示す例において、全体指標である全体CPCの変化には、個別指標である広告主ごとの個別CPCの変化やクリック占有率の変化が影響を与えるため、個別CPCの変化やクリック占有率の変化が全体CPCの変化にどの程度影響を与えたのかを分析することは困難である。例えば、広告主ID「A11」の広告主は、「期間a」と「期間b」との間で、クリック占有率が「0.04」から「0.033・・・」に減少している一方、CPCが「¥100」から「¥102」に増加している。このように、全体指標の変化に影響を与える複数の個別指標が変化した場合、各個別指標の変化が全体指標の変化にどの程度影響を与えたかを分析することは困難である。そこで、分析装置100は、以下の分析処理によって各個別指標の変化が全体指標の変化にどの程度影響を与えたかを分析する。
まず、分析装置100は、記憶部120に記憶された分析対象情報中の「合計」に対応する「CPC」により、全体CPCの変化を求める(ステップS1)。具体的には、分析装置100は、「期間b」における「合計」のCPC「¥70」から「期間a」における「合計」のCPC「¥60」を減算することにより、「¥10」を得る。つまり、分析装置100は、「期間a」と「期間b」との間で、全体CPCが「¥10」増加したことを導出する。言い換えると、分析装置100は、「期間a」と「期間b」との間の全体指標の変化が「+¥10」であることを導出する。
続いて、分析装置100は、全体CPCが「¥10」増加したことに与えた各個別指標の影響度を分析する(ステップS2)。具体的には、分析装置100は、個別CPCの変化が全体CPCの増加分「¥10」に与えた影響度(金額)と、各広告主のクリック占有率の変化が全体CPCの増加分「¥10」に与えた影響度(金額)とを分析する。言い換えると、分析装置100は、全体CPCの増加分「¥10」を、個別CPCが変化したことによる増加分と、各広告主のクリック占有率が変化したことによる増加分とに分割する。
この場合、分析装置100は、各広告主の個別CPC及びクリック占有率が変化した場合における各全体CPCの変化の合成を全体CPCの変化とすることにより、個別CPCの変化やクリック占有率の変化のそれぞれが、全体CPCの変化に与える影響度を分析する。具体的には、分析装置100は、力学の概念を応用して、各広告主の個別CPC及びクリック占有率の合成から導出される重心を全体CPCとし、各広告主の個別CPC及びクリック占有率の合成をその重心を中心としたモーメントとすることにより、個別CPCの変化やクリック占有率の変化のそれぞれが、全体CPCの変化に与える影響度を分析する。これにより、図1に示す例では、個別CPCが変化したことによる増加分が「¥1.7」であり、各広告主のクリック占有率が変化したことによる増加分が「¥8.3」であることを示す分析処理の結果が得られる。なお、分析装置100が行う分析処理の詳細については後述する。
このように、実施形態に係る分析装置100は、全体指標が変化した場合に、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。具体的には、分析装置100は、個別CPCの変化が全広告主のCPCの変化を与える影響度と、各広告主のクリック占有率の変化が全広告主のCPCの変化を与える影響度とを分析することができる。例えば、図1に示す例のように要素を広告主とする場合、その数は数万に達することがある。このような場合において、個別指標の中に要素である広告主間で互いに影響を与える指標が含まれていると、全体指標に変化が生じた場合の要因を分析することが極めて困難になる。具体的には、図1に示す例のように、個別指標の中にクリック占有率が含まれている場合、ある広告主のクリック占有率が変化すると、他の数万の広告主のクリック占有率も全て変化する。このような場合において、全ての個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を同時に演算するには、膨大な計算量が必要になる。しかし、分析装置100は、重心やモーメントなどの力学の概念を応用することにより、各広告主の個別CPC及びクリック占有率が変化した場合における各全体CPCの変化の合成を全体CPCの変化とすることにより、個別CPCの変化やクリック占有率の変化のそれぞれが、全体CPCの変化に与える影響度を分析する。言い換えると、分析装置100は、力学の概念を応用することにより広告主ごとに影響度を演算し合算することにより、個別CPCの変化やクリック占有率の変化が、全体CPCの変化に与える影響度を分析する。これにより、分析装置100は、計算量が増大することを抑制するとともに、全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
〔2.分析装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る分析装置100の構成について説明する。図2は、実施例に係る分析装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、分析装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)によって実現される。かかる通信部110は、通信網20と有線又は無線で接続される。そして、通信部110は、通信網20を介して、情報処理装置10との間で情報の送受信を行う。図2に示す例において、情報処理装置10は、例えば、広告装置であって、ユーザ端末に対して広告を配信する装置である。なお、情報処理装置10は、分析対象情報を分析装置100へ送信し、分析装置100から分析処理の結果を受信可能であれば、どのような装置であってもよい。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図1に示すように、記憶部120は、情報処理装置10から取得した分析対象情報を記憶する。
(制御部130)
制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、分析装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(分析プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、分析部132と、送信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、所定の事象に関する各要素に対応する複数の指標であって、要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、複数の個別指標の変化により変化する指標であって、所定の事象全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する。例えば、取得部131は、情報処理装置10から分析対象情報を取得する。具体的には、取得部131は、各広告主の個別CPCやクリック占有率の変化に関する情報と、全体CPCの変化に関する情報を取得する。また、取得部131は、例えば、情報処理装置10から分析対象情報を取得した場合、取得した分析対象情報を記憶部120に格納する。なお、分析装置100と情報処理装置10とは、一体であってもよい。この場合、分析装置100と情報処理装置10とが一体である場合、分析装置100は分析対象情報を記憶したデータベースから取得してもよい。
(分析部132)
分析部132は、各広告主に対応する個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を全体指標の変化とすることにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。言い換えると、分析部132は、全体指標の変化を各広告主に対応する複数の個別指標の変化に分解することにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。具体的には、分析部132は、各広告主の個別CPCの変化が全体CPCの変化を与える影響度と、各広告主のクリック占有率の変化が全体CPCの変化を与える影響度とを分析する。つまり、図1に示す例において、分析部132は、個別CPCの変化が全体CPCの増加分「¥10」に与えた影響度(金額)と、各広告主のクリック占有率の変化が全体CPCの増加分「¥10」に与えた影響度(金額)とを分析する。
ここで、全体CPCの変化と、各広告主の個別CPCの変化及び各広告主のクリック占有率の変化との関係は以下の式(1)で示される。
Figure 0005865975
上記式(1)において、左辺中の「CPCtotal,b」は図1に示す例における期間bでの全体CPCを示し、「CPCtotal,a」は図1に示す例における期間aでの全体CPCを示す。上記式(1)に示すように、期間bでの全体CPCから期間aでの全体CPCを減算することにより、全体CPCの変化が得られる。
一方、上記式(1)において、右辺中の「CPCの期間差に比例する項」は、個別CPCの変化が全体CPCの変化を与える影響度に対応し、「クリック占有率の期間差に比例する項」は、各広告主のクリック占有率の変化が全体CPCの変化を与える影響度に対応する。このように、分析部132は、「CPCの期間差に比例する項」と「クリック占有率の期間差に比例する項」とに分解することにより、個別CPCの変化が全体CPCの変化を与える影響度と、クリック占有率の変化が全体CPCの変化を与える影響度とを分析する。
ここで、分析部132は、上記式(1)を用いて分析を行う際に、モーメントや重力などの力学の概念を応用して、個別CPCの変化が全体CPCの変化を与える影響度と、クリック占有率の変化が全体CPCの変化を与える影響度とを分析する。
図3は、分析部132が行う分析処理での力学の概念の応用例を示す図である。図3に示す例は、横軸を「CPC」とし、縦軸を「クリック占有率」とした場合を示す。また、図3(a)は、期間aにおける各広告主の個別CPC及びクリック占有率と、全体CPCとの関係を示す。ここで、図3に示す例において、各広告主のクリック占有率を力の大きさとし、その力が下向き(縦軸「クリック占有率」の矢印の向きと反対方向)に働くと仮定した場合、横軸「CPC」上において全広告主の力のつり合いの取れる点が重心となる。そして、その重心は全体CPCを示しており、以下の式(2)により算出される。
Figure 0005865975
上記式(2)において、左辺中の「CPCtotal,a」は図1に示す例における期間aでの全体CPCを示す。また、右辺中の「CPCi,a」は期間aでの広告主iの個別CPCを示し、「Click_Sharei,a」は期間aでの広告主iのクリック占有率を示す。つまり、期間aでの全体CPCは、期間aでの広告主ごとの個別CPCとクリック占有率との乗算した値を合計することにより求まる。言い換えると、分析部132は、各広告主に対応する複数の個別指標の合成から導出される重心を全体指標とすることにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。なお、図3(b)に示す期間bについても同様に全体CPCが算出される。
ここで、分析部132は、全体CPCの期間差、すなわち全体CPCの変化を、個別CPC及びクリック占有率の変化に伴う重心の変化量とする。これにより、分析部132は、全体CPCの変化を、各広告主の個別CPC、クリック占有率の変化に伴う重心の変化量の総和で近似する。また、分析部132は、各広告主の個別CPC、クリック占有率の変化に伴う重心の変化量は、重心周りのモーメントの変化量のつり合いから求める。
図3(a)に示す例において、広告主iの期間aでの重心周りのモーメントは、以下の式(3)により求まる。
Figure 0005865975
上記式(3)に示すように、広告主iの期間aでの重心周りのモーメントは、期間aでの広告主iの個別CPC「CPCi,a」から図3(a)における重心である期間aでの全体CPC「CPCtotal,a」を減算し、期間aでの広告主iのクリック占有率「Click_Sharei,a」を乗算することにより求まる。つまり、分析部132は、各広告主に対応する複数の個別指標の合成を重心を中心としたモーメントとすることにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。
ここで、図3(a)と図3(b)との関係について説明する。図3(b)は、期間bでの広告主iの個別CPC「CPCi,b」及びクリック占有率「Click_Sharei,b」を示す。図3に示す例では、期間aと期間bとの間で、広告主iの個別CPCが、「CPCi,a」から「CPCi,b」に増加し、クリック占有率「Click_Sharei,a」から「Click_Sharei,b」に減少している。つまり、図3(a)と図3(b)とは、広告主iのみの個別CPC及びクリック占有率が変化した場合の重心の変化を示す例である。したがって、図3に示す例では、期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」から期間aでの全体CPC「CPCtotal,a」を減算することにより、広告主iのみの個別CPC及びクリック占有率が変化した場合の重心の変化量「DELTA_CPC」が求まる。そして、各広告主のみの個別CPC及びクリック占有率の変化により生じる重心の変化量の総和を、重心の変化量、すなわち全体CPCの変化量の近似値とみなすことにより、以下の式(4)を得る。
Figure 0005865975
上記式(4)において、左辺の「CPCtotal,b−CPCtotal,a」は期間aと期間bとの間の全体CPCの変化を示す。上記式(4)の近似を補正する補正係数を「Coefcorrection」とすると、以下の式(5)となる。
Figure 0005865975
例えば、上記式(4)において、期間aと期間bとの間の全体CPCの変化を示す左辺が「10」であり、各広告主のみの個別CPC及びクリック占有率の変化により生じる重心の変化量の総和を示す右辺が「8」である場合、上記式(5)における補正係数「Coefcorrection」は、「10」を「8」で除算した、「1.25」となる。
ここで、広告主は以下の3つの分類A〜Cに分類される。
(分類A)期間aにのみ存在し、期間bには存在しない広告主
(分類B)期間aには存在せず、期間bにのみ存在する広告主
(分類C)期間aと期間bとの両期間に存在する広告主
すなわち、分類Aには、期間aにおいて対象となっており、期間bにおいて対象でなくなる要素である広告主が分類される。例えば、図1に示す例において、広告主ID「A14」により識別される広告主等が分類される。また、分類Bには、期間aにおいて対象となっておらず、期間bにおいて対象となる要素である広告主が分類される。例えば、図1に示す例において、広告主ID「A15」により識別される広告主等が分類される。また、分類Cには、期間aと期間bとの両期間において対象となる要素である広告主が分類される。例えば、図1に示す例において、広告主ID「A11」〜「A13」により識別される広告主等が分類される。
上記の分類A〜Cに従って、上記式(5)を変形すると以下の式(6)を得る。
Figure 0005865975
以下では、分類A〜分類Cそれぞれについて、重心の変化量「DELTA_CPC」の導出について説明する。
(分類Aについて)
まず、期間aにのみ存在し、期間bには存在しない広告主iについて重心の変化量「DELTA_CPC」を導出する。これにより、分析部132は、期間aにおいて対象となる広告主が、期間bにおいて対象でなくなることが全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。以下では、期間aと期間bとの間で広告主i以外の広告主の個別CPC及びクリック占有率は変化しないとして、期間aにおいて対象となる広告主iが、期間bにおいて対象でなくなることが全体CPCの変化に与える影響度を分析する。これにより、分析部132は、各広告主iに対応する個別CPC及びクリック占有率が変化した場合における各全体CPCの変化の合成を全体CPCの変化とすることにより、個別CPC及びクリック占有率の変化が全体CPCの変化に与える影響度を分析することができる。
広告主iの期間aでの重心周りのモーメントは、上記式(3)により求まる。また、広告主iの期間bでの重心周りのモーメントは、以下の式(7)により求まる。つまり、広告主iの期間bでの重心周りのモーメントは、分類Aの広告主は期間bにおいて存在しないため、「0」となる。
Figure 0005865975
次に、広告主i以外の全広告主の重心周りの合成モーメントを求める。広告主i以外の全広告主の期間aでの重心周りの合成モーメントは、以下の式(8)により求まる。
Figure 0005865975
上記式(8)に示すように、広告主i以外の全広告主の期間aでの重心周りの合成モーメントは、広告主iを除く各広告主の期間aでの重心周りのモーメントの合算により求まる。なお、広告主i以外の各広告主jの期間aでの重心周りのモーメントは、期間aでの広告主jの個別CPC「CPCj,a」から図3(a)における重心である期間aでの全体CPC「CPCtotal,a」を減算し、期間aでの広告主jのクリック占有率「Click_Sharej,a」を乗算することにより求まる。
ここで、期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」は、以下に式(9)により求まる。
Figure 0005865975
つまり、期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」は、期間aでの全体CPC「CPCtotal,a」に広告主iのみの個別CPC及びクリック占有率が変化した場合の重心の変化量「DELTA_CPC」を加算することにより求まる。上記式(9)に基づいて、広告主i以外の広告主の期間bでの重心周りの合成モーメントは、以下の式(10)により求まる。なお、期間aと期間bとの間で広告主i以外の広告主の個別CPC及びクリック占有率は変化しない前提により、期間bでの広告主jの個別CPC「CPCj,b」は「CPCj,a」と、期間bでの広告主jのクリック占有率「Click_Sharej,b」は「Click_Sharej,a」とすることができる。
Figure 0005865975
上記式(10)に示すように、広告主i以外の全広告主の期間bでの重心周りの合成モーメントは、広告主iを除く各広告主の期間bでの重心周りのモーメントの合算により求まる。なお、広告主i以外の各広告主jの期間bでの重心周りのモーメントは、期間bでの広告主jの個別CPC「CPCj,b」=「CPCj,a」から図3(b)における重心である期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」=「CPCtotal,a+DELTA_CPC」を減算し、期間bでの広告主jのクリック占有率「Click_Sharej,b」=「Click_Sharej,a」を乗算することにより求まる。
ここで、広告主iの重心周りのモーメントの変化量と広告主i以外の全広告主の重心周りの合成モーメントの変化量との総和は「0」となることと、上記式(3)、(7)、(8)、及び(10)とにより、以下の式(11)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(11)を整理すると、以下の式(12)が得られる。
Figure 0005865975
ここで、以下の式(13)に示すように、広告主i以外の全広告主のクリック占有率の合算は、「1」から広告主iのクリック占有率を減算した値と等しい。
Figure 0005865975
上記式(12)と上記式(13)とから、以下の式(14)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(14)を「DELTA_CPC」で整理すると、以下の式(15)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(15)により、分類Aの広告主iのみの個別CPC及びクリック占有率が変化した場合の重心の変化量「DELTA_CPC」が求まる。つまり、上記式(15)により、分類Aの広告主iに対応する個別CPC及びクリック占有率の変化が、全体CPCの変化に与える影響度の近似値が得られる。なお、分類Aの広告主は、期間aにのみ存在し、期間bには存在しないため、その影響度は、上記式(15)に示すようにクリック占有率の変化「Click_Sharei,a」に関する項のみとなる。これにより、分析部132は、期間aにおいて対象となる広告主が、期間bにおいて対象でなくなることが全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。なお、上記式(15)の右辺に補正係数を「Coefcorrection」を乗算することにより、分類Aの広告主iが全体指標の変化に与える影響度が求まる。
(分類Bについて)
次に、期間aには存在せず、期間bにのみ存在する広告主iについて重心の変化量「DELTA_CPC」を導出する。これにより、分析部132は、期間aにおいて対象となっていない広告主が、期間bにおいて対象となることが全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。なお、期間aと期間bとの間で、広告主i以外の広告主の個別CPC及びクリック占有率は変化しないとして、期間aにおいて対象となっていない広告主iが、期間bにおいて対象となることが全体CPCの変化に与える影響度を分析する。これにより、分析部132は、各広告主iに対応する個別CPC及びクリック占有率が変化した場合における各全体CPCの変化の合成を全体CPCの変化とすることにより、個別CPC及びクリック占有率の変化が全体CPCの変化に与える影響度を分析することができる。
広告主iの期間aでの重心周りのモーメントは、以下の式(16)により求まる。つまり、広告主iの期間aでの重心周りのモーメントは、分類Bの広告主は期間aにおいて存在しないため、「0」となる。
Figure 0005865975
また、広告主iの期間bでの重心周りのモーメントは、以下の式(17)により求まる。つまり、上記式(9)を参照すると、図3(b)における重心である期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」=「CPCtotal,a+DELTA_CPC」とすることができるため、以下の式(17)が得られる。
Figure 0005865975
次に、広告主i以外の全広告主の重心周りの合成モーメントを求める。広告主i以外の全広告主の期間aでの重心周りの合成モーメントは、以下の式(18)により求まる。つまり、広告主i以外の全広告主の期間aでの重心周りの合成モーメントは、分類Bの広告主は期間aにおいて存在しないため、「0」となる。
Figure 0005865975
そして、広告主i以外の広告主の期間bでの重心周りの合成モーメントは、以下の式(19)により求まる。ここで、上記式(9)を参照すると、図3(b)における重心である期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」=「CPCtotal,a+DELTA_CPC」とすることができるため、以下の式(19)が得られる。なお、期間aと期間bとの間で広告主i以外の広告主の個別CPC及びクリック占有率は変化しない前提により、期間bでの広告主jの個別CPC「CPCj,b」は「CPCj,a」と、期間bでの広告主jのクリック占有率「Click_Sharej,b」は「Click_Sharej,a」とすることができる。
Figure 0005865975
上記式(19)に示すように、広告主i以外の全広告主の期間bでの重心周りの合成モーメントは、広告主iを除く各広告主の期間bでの重心周りのモーメントの合算により求まる。なお、広告主i以外の各広告主jの期間bでの重心周りのモーメントは、期間bでの広告主jの個別CPC「CPCj,b」=「CPCj,a」から図3(b)における重心である期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」=「CPCtotal,a+DELTA_CPC」を減算し、期間bでの広告主jのクリック占有率「Click_Sharej,b」=「Click_Sharej,a」を乗算することにより求まる。
ここで、広告主iの重心周りのモーメントの変化量と広告主i以外の全広告主の重心周りの合成モーメントの変化量との総和は「0」となることと、上記式(16)〜(19)とにより、以下の式(20)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(20)を整理すると、以下の式(21)が得られる。
Figure 0005865975
ここで、期間aでの全広告主の重心周りの合成モーメントは「0」となることにより、以下の式(22)が得られる。
Figure 0005865975
また、分類Bの広告主は期間aにおいて存在しないため、期間aでの広告主i以外の各広のクリック占有率の合算は「1」となることにより、以下の式(23)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(22)及び上記式(23)を用いて上記式(21)を整理すると、以下の式(24)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(24)を「DELTA_CPC」で整理すると、以下の式(25)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(25)により、分類Bの広告主iのみの個別CPC及びクリック占有率が変化した場合の重心の変化量「DELTA_CPC」が求まる。つまり、上記式(25)により、分類Bの広告主iに対応する個別CPC及びクリック占有率の変化が、全体CPCの変化に与える影響度の近似値が得られる。なお、分類Bの広告主は、期間aには存在せず、期間bにのみ存在するため、その影響度は、上記式(25)に示すようにクリック占有率「Click_Sharej,b」に関する項のみとなる。これにより、分析部132は、期間aにおいて対象となっていない広告主が、期間bにおいて対象となることが全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。なお、上記式(25)の右辺に補正係数を「Coefcorrection」を乗算することにより、分類Bの広告主iが全体指標の変化に与える影響度が求まる。
(分類Cについて)
次に、期間aと期間bとの両方に存在する広告主iについて重心の変化量「DELTA_CPC」を導出する。これにより、分析部132は、期間aと期間bとの間の各個別指標の変化が、期間aと期間bとの間の全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。なお、期間aと期間bとの間で、広告主i以外の広告主の個別CPC及びクリック占有率は変化しないとして、期間aと期間bとの間の各広告主iに対応する個別CPC及びクリック占有率の変化が、期間aと期間bとの間の全体CPCの変化に与える影響度を分析する。これにより、分析部132は、各広告主iに対応する個別CPC及びクリック占有率が変化した場合における各全体CPCの変化の合成を全体CPCの変化とすることにより、個別CPC及びクリック占有率の変化が全体CPCの変化に与える影響度を分析することができる。
広告主iの期間aでの重心周りのモーメントは、以下の式(26)により求まる。
Figure 0005865975
また、広告主iの期間bでの重心周りのモーメントは、以下の式(27)により求まる。ここで、上記式(9)を参照すると、図3(b)における重心である期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」=「CPCtotal,a+DELTA_CPC」とすることができるため、式(27)が得られる。
Figure 0005865975
次に、広告主i以外の全広告主の重心周りの合成モーメントを求める。広告主i以外の全広告主の期間aでの重心周りの合成モーメントは、以下の式(28)により求まる。
Figure 0005865975
上記式(28)に示すように、広告主i以外の全広告主の期間aでの重心周りの合成モーメントは、広告主iを除く各広告主の期間aでの重心周りのモーメントの合算により求まる。なお、広告主i以外の各広告主jの期間aでの重心周りのモーメントは、期間aでの広告主jの個別CPC「CPCj,a」から図3(a)における重心である期間aでの全体CPC「CPCtotal,a」を減算し、期間aでの広告主jのクリック占有率「Click_Sharej,a」を乗算することにより求まる。
また、広告主iの期間bでの重心周りのモーメントは、以下の式(29)により求まる。ここで、上記式(9)を参照すると、図3(b)における重心である期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」=「CPCtotal,a+DELTA_CPC」とすることができるため、以下の式(29)が得られる。なお、期間aと期間bとの間で広告主i以外の広告主の個別CPC及びクリック占有率は変化しない前提により、期間bでの広告主jの個別CPC「CPCj,b」は「CPCj,a」と、期間bでの広告主jのクリック占有率「Click_Sharej,b」は「Click_Sharej,a」とすることができる。
Figure 0005865975
上記式(29)に示すように、広告主i以外の全広告主の期間bでの重心周りの合成モーメントは、広告主iを除く各広告主の期間bでの重心周りのモーメントの合算により求まる。なお、広告主i以外の各広告主jの期間bでの重心周りのモーメントは、期間bでの広告主jの個別CPC「CPCj,b」=「CPCj,a」から図3(b)における重心である期間bでの全体CPC「CPCtotal,b」=「CPCtotal,a+DELTA_CPC」を減算し、期間bでの広告主jのクリック占有率「Click_Sharej,b」=「Click_Sharej,a」を乗算することにより求まる。
ここで、広告主iの重心周りのモーメントの変化量と広告主i以外の全広告主の重心周りの合成モーメントの変化量との総和は「0」となることと、上記式(26)〜(29)とにより、以下の式(30)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(30)を整理すると、以下の式(31)が得られる。
Figure 0005865975
ここで、期間aでの全広告主の重心周りの合成モーメントは「0」となることにより、以下の式(32)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(32)を用いて上記式(31)を整理すると、以下の式(33)が得られる。
Figure 0005865975
ここで、上記式(33)の左辺に、「(CPCi,a−CPCtotal,a−DELTA_CPC)×Click_Sharei,a」を加算する項と減算する項を追加すると、以下の式(34)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(34)を整理すると、以下の式(35)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(22)及び上記式(23)を参照して上記式(35)を整理すると、以下の式(36)が得られる。
Figure 0005865975
さらに上記式(36)を「Click_Sharei,b」の項と、「Click_Sharei,a」の項と、「DELTA_CPC」の項とに整理し、「DELTA_CPC」の項を右辺に移動すると、以下の式(37)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(37)の左辺を「Click_Share」の差分項と、「CPC」の差分項とに整理すると、以下の式(38)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(38)を「DELTA_CPC」で整理すると、以下の式(39)が得られる。
Figure 0005865975
上記式(39)により、分類Cの広告主iのみの個別CPC及びクリック占有率が変化した場合の重心の変化量「DELTA_CPC」が求まる。つまり、上記式(39)により、分類Cの広告主iに対応する個別CPC及びクリック占有率の変化が、全体CPCの変化に与える影響度の近似値が得られる。なお、分類Cの広告主は、期間aと期間bとの両期間に存在するため、その影響度は、上記式(39)に示すように個別CPCの変化「CPCi,b−CPCi,a」に関する項と、クリック占有率の変化「Click_Sharei,b−Click_Sharei,a」に関する項とに分割される。これにより、分析部132は、期間aと期間bとの間の各個別指標の変化が、期間aと期間bとの間の全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。
なお、上記式(39)の左辺に補正係数を「Coefcorrection」を乗算することにより、分類Cの広告主iが全体指標の変化に与える影響度が求まる。また、上記式(39)の左辺に補正係数を「Coefcorrection」を乗算した式において、「CPCj,b−CPCj,a」に関する項は、分類Cの広告主iに対応する個別CPCの変化が全体指標の変化に与える影響度を示す。また、上記式(39)の左辺に補正係数を「Coefcorrection」を乗算した式において、「Click_Sharej,b−Click_Sharej,a」に関する項は、分類Cの広告主iに対応するクリック占有率の変化が全体指標の変化に与える影響度を示す。
ここで、上記式(6)に示すように、上記の分類A〜Cのそれぞれの広告主のみの個別CPC及びクリック占有率が変化した場合の重心の変化量「DELTA_CPC」の総和に補正係数を「Coefcorrection」を乗算することにより、全体CPCの変化が得られる。つまり、上記式(6)と、分類Aの重心の変化量「DELTA_CPC」を示す式(15)と、分類Bの重心の変化量「DELTA_CPC」を示す式(25)と、分類Cの重心の変化量「DELTA_CPC」を示す式(39)とから、以下の式(40)が得られる。つまり、分析部132は、各広告主に対応する複数の個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を全体指標の変化に近似させるための補正係数を導出し、各個別指標の変化に補正係数を乗算することにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。
Figure 0005865975
ここで、上記式(40)を上記式(1)に示すように「CPCの期間差に比例する項」と、「クリック占有率の期間差に比例する項」とに分解すると、以下の式(41)と式(42)とが得られる。
Figure 0005865975
Figure 0005865975
上記式(41)は、「CPCの期間差に比例する項」、すなわち個別CPCの変化が全体CPCの変化を与える影響度を示す。一方、上記式(42)は、「クリック占有率の期間差に比例する項」、すなわちクリック占有率の変化が全体CPCの変化を与える影響度を示す。このように、上記式(40)に基づいて全体指標の変化を各広告主に対応する複数の個別指標の変化に分解することにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。
例えば、図1に示す分析処理においては、分析部132は、上記式(40)により、個別CPCが変化したことによる増加分が「¥1.7」であり、各広告主のクリック占有率が変化したことによる増加分が「¥8.3」であることを導出することができる。
ここで、図4を用いて、分析部132による分析処理の手順について説明する。図4は、実施形態に係る分析装置100による分析処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、分析部132は、期間aのみでクリックされた広告主について、クリック占有率の変化の影響度を算出する(ステップS101)。続いて、分析部132は、期間bのみでクリックされた広告主についてクリック占有率の変化の影響度を算出する(ステップS102)。そして、分析部132は、期間a、bの両期間でクリックされた広告主についてクリック占有率の変化の影響度を算出し(ステップS103)、期間a、bの両期間でクリックされた広告主について個別CPCの変化の影響度を算出する(ステップS104)。その後、分析部132は、全広告主のクリック占有率の変化の影響度を合算し、クリック占有率の変化が全体CPCに与える影響度を算出する(ステップS105)。また、分析部132は、全広告主の個別CPCの変化の影響度を合算し、個別CPCの変化が全体CPCに与える影響度を算出する(ステップS106)。
(送信部133)
送信部133は、分析部132による分析処理の結果を情報処理装置10へ送信する。図1に示す例において、送信部134は、分析部132による分析処理の結果である、個別CPCの変化が全体CPCの増加分「¥10」に与えた影響度(金額)と、各広告主のクリック占有率の変化が全体CPCの増加分「¥10」に与えた影響度(金額)とに関する情報を情報処理装置10へ送信する。言い換えると、送信部133は、全体CPCの増加分「¥10」を、個別CPCが変化したことによる増加分と、各広告主のクリック占有率が変化したことによる増加分とに分割した情報を情報処理装置10へ送信する。図1に示す分析処理においては、送信部133は、個別CPCが変化したことによる増加分が「¥1.7」であり、各広告主のクリック占有率が変化したことによる増加分が「¥8.3」であることを示す情報を情報処理装置10へ送信する。
〔3.変形例〕
上述した実施形態に係る分析システム1は、要素を広告主とし、全体指標及び個別指標にCPCに関する情報を用いた例について説明した。しかし、上記実施形態以外にも種々の異なる要素や指標に関して実施されてよい。
〔3−1.要素〕
分析システムは、広告主に限らず、広告コンテンツを表示する場合に用いられた検索ワードを要素として用いてもよい。また、分析システムは、ユーザ端末に表示された広告コンテンツであるコンテンツを要素として用いてもよい。他にも、分析システムは、広告コンテンツが表示されたユーザ端末やそのユーザ端末を所有するユーザなど、様々な事物を要素として用いてもよい。
〔3−2.全体指標及び個別指標〕
また、分析システムは、検索が行われた場合に広告コンテンツを応答できた回数の変化に関する情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。すなわち、分析システムは、検索におけるカバレッジ(被覆率)等に関する情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。また、分析システムは、検索が行われた回数に対する収益の変化に関する情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。すなわち、分析システムは、リスティング広告などにおける収益率を示すRPSに関すると情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。また、分析システムは、広告コンテンツが選択された場合の収益の変化に関する情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。すなわち、分析システムは、クリック収益(Click Yield)に関すると情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。また、分析システムは、広告コンテンツが表示された場合にその広告コンテンツが選択された回数の変化に関する情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。すなわち、分析システムは、広告コンテンツが表示された回数に対するその広告コンテンツが選択された回数の割合を示すCTR(Click Through Ratio)に関すると情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。また、分析システムは、いわゆるデプス(Depth)と呼ばれ、1回のセッションにおいてユーザに対して表示されるページ数の変化に関する情報を全体指標及び個別指標として用いてもよい。
ここで、分析システムが検索ワードを要素とし、検索におけるカバレッジに関する情報を全体指標及び個別指標として用いた場合を例として以下説明する。なお、ここでいうカバレッジとは、検索ワードが入力された場合、検索結果を表示する画面に検索ワードに対応する広告コンテンツを表示するサービスにおいて、入力された検索ワードに対してどれだけ広告コンテンツを配信できたかを示す指標である。
この場合、分析システムは、例えば、全体指標として全検索ワードに対するカバレッジである全体カバレッジを用いる。ここで、全体カバレッジは、検索に対して広告コンテンツを応答できた回数を全検索ワードの合計の検索回数により除算することにより得られる。そして、分析システムは、例えば、個別指標として、各検索ワードのカバレッジである個別カバレッジや、各検索ワードの検索回数を全検索ワードの合計の検索回数により除算して得られる検索占有率を用いる。この場合、ある検索ワードの検索回数が変化することにより全検索ワードの合計の検索回数が変化するため、ある検索ワードの検索占有率が変化した場合、他の検索ワードの検索占有率も変化する。したがって、検索占有率は、要素である広告主間で互いに影響を与える個別指標となる。そして、分析システムは、全体カバレッジが変化した場合に、個別カバレッの変化や検索占有率の変化が全体カバレッジの変化に与える影響度を分析する。
〔4.装置構成〕
ここで、図2に示した分析装置100は、記憶部120を有しなくてもよい。具体的には、分析装置100は、記憶部120を保持するデータベースサーバと接続されてもよい。
〔5.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る分析装置100は、例えば図5に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図5は、分析装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網20を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを他の機器へ通信網20を介して送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る分析装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、注目ワード記憶部121及び分析情報記憶部122内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網20を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図2に示した取得部131と送信部133とは統合されてもよい。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る分析装置100は、取得部131と、分析部132とを有する。取得部131は、所定の事象に関する各要素に対応する複数の個別指標であって、要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、複数の個別指標の変化により変化する指標であって、所定の事象全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する取得する。分析部132は、各要素に対応する個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を全体指標の変化とすることにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
また、実施形態に係る分析装置100において、分析部132は、各要素に対応する複数の個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を全体指標の変化に近似させるための補正係数を導出し、各個別指標の変化に補正係数を乗算することにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
また、実施形態に係る分析装置100において、分析部132は、各要素に対応する複数の個別指標の合成から導出される重心を全体指標とすることにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、力学の概念を応用することにより全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
また、実施形態に係る分析装置100において、分析部132は、各要素に対応する複数の個別指標の合成を重心を中心としたモーメントとすることにより、各個別指標の変化が全体指標の変化に与える影響度を分析する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、力学の概念を応用することにより全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
また、実施形態に係る分析装置100において、取得部131は、複数の個別指標の変化に関する情報として、第1の期間(実施形態においては、期間a)における複数の個別指標に関する情報と、第1の期間より後の第2の期間(実施形態においては、期間b)における複数の個別指標に関する情報とを取得し、全体指標の変化に関する情報として、第1の期間における全体指標に関する情報と、第2の期間における全体指標に関する情報とを取得する。分析部132は、第1の期間と第2の期間との間の各個別指標の変化が、第1の期間と第2の期間との間の全体指標の変化に与える影響度を分析する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、期間aと期間bとの間の各個別指標の変化が、期間aと期間bとの間の全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。
また、実施形態に係る分析装置100において、取得部131は、複数の個別指標の変化に関する情報として、第1の期間及び第2の期間のうち、第1の期間においてのみ対象となる要素に対応する複数の個別指標に関する情報を取得する。分析部132は、第1の期間において対象となる要素が、第2の期間において対象でなくなることが全体指標の変化に与える影響度を分析する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、期間aにおいて対象となる広告主が、期間bにおいて対象でなくなることが全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。
また、実施形態に係る分析装置100において、取得部131は、複数の個別指標の変化に関する情報として、第1の期間及び第2の期間のうち、第2の期間においてのみ対象となる要素に対応する複数の個別指標に関する情報を取得する。分析部132は、第1の期間において対象でない要素が、第2の期間において対象となることが全体指標の変化に与える影響度を分析する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、期間aにおいて対象となっていない広告主が、期間bにおいて対象となることが全体指標の変化に与える影響度を分析することができる。
また、実施形態に係る分析装置100において、取得部131は、インターネット広告に関する各要素に対応する複数の指標であって、要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、複数の個別指標の変化により変化する指標であって、インターネット広告全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、インターネット広告に関する全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
また、実施形態に係る分析装置100において、取得部131は、インターネット広告に関する広告コンテンツの提供元である広告主、又はインターネット広告に関する広告コンテンツを表示する場合に用いられた検索ワードを、要素とする複数の個別指標の変化に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、インターネット広告に関する全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
また、実施形態に係る分析装置100において、取得部131は、全体指標の変化に関する情報として、インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された場合に広告コンテンツの広告主に発生する料金の変化に関する情報と、検索が行われた場合にインターネット広告に関する広告コンテンツを応答できた回数の変化に関する情報と、検索が行われた回数に対する収益の変化に関する情報と、インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された場合の収益の変化に関する情報と、インターネット広告に関する広告コンテンツが表示された場合にインターネット広告に関する広告コンテンツが選択された回数の変化に関する情報と、1回のセッションにおいてユーザに対して表示されるページ数の変化に関する情報とのうち少なくとも1つを取得する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、インターネット広告に関する全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
また、実施形態に係る分析装置100において、取得部131は、複数の個別指標の変化に関する情報として、インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された場合に広告コンテンツの広告主に発生する料金の変化に関する情報と、検索が行われた場合にインターネット広告に関する広告コンテンツを応答できた回数の変化に関する情報と、検索が行われた回数に対する収益の変化に関する情報と、インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された場合の収益の変化に関する情報と、インターネット広告に関する広告コンテンツが表示された場合にインターネット広告に関する広告コンテンツが選択された回数の変化に関する情報と、1回のセッションにおいてユーザに対して表示されるページ数の変化に関する情報とのうち少なくとも1つを取得する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、インターネット広告に関する全体指標の変化を生じさせた要因を分析できる。
また、実施形態に係る分析装置100において、取得部131は、各要素(実施形態においては、広告主)に対応する広告コンテンツが1回選択された場合の料金である個別選択単価(実施形態においては、個別CPC)や、広告コンテンツが選択された回数を合算した総選択数に占める広告コンテンツの選択数の割合である選択占有率(実施形態においては、クリック占有率)を、複数の個別指標とする複数の個別指標の変化に関する情報を取得し、広告コンテンツ全体について1回選択された場合の平均の料金である全体選択単価(実施形態においては、全体CPC)を全体指標とする全体指標の変化に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る分析装置100は、インターネット広告に関する全体CPCの変化を生じさせた要因を分析できる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 分析システム
10 情報処理装置
100 分析装置
120 記憶部
131 取得部
132 分析部
133 送信部

Claims (14)

  1. 所定の事象に関する各要素に対応する複数の個別指標であって、前記要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、前記複数の個別指標の変化により変化する指標であって、前記所定の事象全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する取得部と、
    前記各要素に対応する個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を前記全体指標の変化とすることにより、各個別指標の変化が前記全体指標の変化に与える影響度を分析する分析部と、
    を備えたことを特徴とする分析装置。
  2. 前記分析部は、
    前記各要素に対応する複数の個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を前記全体指標の変化に近似させるための補正係数を導出し、前記各個別指標の変化に前記補正係数を乗算することにより、前記各個別指標の変化が前記全体指標の変化に与える影響度を分析する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記分析部は、
    前記各要素に対応する前記複数の個別指標の合成から導出される重心を前記全体指標とすることにより、各個別指標の変化が前記全体指標の変化に与える影響度を分析する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分析装置。
  4. 前記分析部は、
    前記各要素に対応する前記複数の個別指標の合成を前記重心を中心としたモーメントとすることにより、各個別指標の変化が前記全体指標の変化に与える影響度を分析する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の分析装置。
  5. 前記取得部は、
    前記複数の個別指標の変化に関する情報として、第1の期間における複数の個別指標に関する情報と、前記第1の期間より後の第2の期間における複数の個別指標に関する情報とを取得し、前記全体指標の変化に関する情報として、前記第1の期間における全体指標に関する情報と、前記第2の期間における全体指標に関する情報とを取得し、
    前記分析部は、
    前記第1の期間と前記第2の期間との間の各個別指標の変化が、前記第1の期間と前記第2の期間との間の前記全体指標の変化に与える影響度を分析する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の分析装置。
  6. 前記取得部は、
    前記複数の個別指標の変化に関する情報として、前記第1の期間及び前記第2の期間のうち、前記第1の期間においてのみ対象となる要素に対応する複数の個別指標に関する情報を取得し、
    前記分析部は、
    前記第1の期間において対象となる要素が、前記第2の期間において対象でなくなることが前記全体指標の変化に与える影響度を分析する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の分析装置。
  7. 前記取得部は、
    前記複数の個別指標の変化に関する情報として、前記第1の期間及び前記第2の期間のうち、前記第2の期間においてのみ対象となる要素に対応する複数の個別指標に関する情報を取得し、
    前記分析部は、
    前記第1の期間において対象でない要素が、前記第2の期間において対象となることが前記全体指標の変化に与える影響度を分析する、
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の分析装置。
  8. 前記取得部は、
    インターネット広告に関する各要素に対応する複数の指標であって、前記要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、前記複数の個別指標の変化により変化する指標であって、前記インターネット広告全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の分析装置。
  9. 前記取得部は、
    前記インターネット広告に関する広告コンテンツの提供元である広告主、又は前記インターネット広告に関する広告コンテンツを表示する場合に用いられた検索ワードを、前記要素とする前記複数の個別指標の変化に関する情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の分析装置。
  10. 前記取得部は、
    前記全体指標の変化に関する情報として、前記インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された場合に前記広告コンテンツの広告主に発生する料金の変化に関する情報と、検索が行われた場合に前記インターネット広告に関する広告コンテンツを応答できた回数の変化に関する情報と、検索が行われた回数に対する収益の変化に関する情報と、前記インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された場合の収益の変化に関する情報と、前記インターネット広告に関する広告コンテンツが表示された場合に前記インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された回数の変化に関する情報と、1回のセッションにおいてユーザに対して表示されるページ数の変化に関する情報とのうち少なくとも1つを取得する、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の分析装置。
  11. 前記取得部は、
    前記複数の個別指標の変化に関する情報として、前記インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された場合に前記広告コンテンツの広告主に発生する料金の変化に関する情報と、検索が行われた場合に前記インターネット広告に関する広告コンテンツを応答できた回数の変化に関する情報と、検索が行われた回数に対する収益の変化に関する情報と、前記インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された場合の収益の変化に関する情報と、前記インターネット広告に関する広告コンテンツが表示された場合に前記インターネット広告に関する広告コンテンツが選択された回数の変化に関する情報と、1回のセッションにおいてユーザに対して表示されるページ数の変化に関する情報とのうち少なくとも1つを取得する、
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載の分析装置。
  12. 前記取得部は、
    前記各要素に対応する広告コンテンツが1回選択された場合の料金である個別選択単価や、前記広告コンテンツが選択された回数を合算した総選択数に占める前記広告コンテンツの選択数の割合である選択占有率を、前記複数の個別指標とする前記複数の個別指標の変化に関する情報を取得し、広告コンテンツ全体について1回選択された場合の平均の料金である全体選択単価を前記全体指標とする前記全体指標の変化に関する情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の分析装置。
  13. コンピュータが実行する分析方法であって、
    所定の事象に関する各要素に対応する複数の個別指標であって、前記要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、前記複数の個別指標の変化により変化する指標であって、前記所定の事象全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する取得工程と、
    前記各要素に対応する個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を前記全体指標の変化とすることにより、各個別指標の変化が前記全体指標の変化に与える影響度を分析する分析工程と、
    を含むことを特徴とする分析方法。
  14. 所定の事象に関する各要素に対応する複数の個別指標であって、前記要素間で互いに影響を与える指標を含む複数の個別指標の変化に関する情報と、前記複数の個別指標の変化により変化する指標であって、前記所定の事象全体の評価の指標を示す全体指標の変化に関する情報とを取得する取得手順と、
    前記各要素に対応する個別指標が変化した場合における各全体指標の変化の合成を前記全体指標の変化とすることにより、各個別指標の変化が前記全体指標の変化に与える影響度を分析する分析手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする分析プログラム。
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