JP5865084B2 - 受信装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)信号を受信する受信装置及びプログラムに関するものである。
地上伝送において、同一周波数・同一内容の妨害波の影響を軽減するため、OFDM信号にGI(Guard Interval)を付加することが行われている。マルチパス環境やSFN(Single Frequency Network)環境において、妨害波の遅延時間がGI長以内となるとき、受信装置においてGIを除去することで、受信したOFDMシンボルのシンボル間干渉を除去できることが知られている。
一方、マルチパス環境やSFN環境における伝送路歪みについては、パイロット信号から求めた伝送路応答により等化が行われる。しかし、妨害波の遅延時間がGI長以内となる場合でも、伝送路歪みを完全に等化することは困難であり、伝送路特性は劣化する。希望波と妨害波のDU比(Desired to Undesired signal ratio)が大きい場合、伝送路歪みは小さいため、受信特性の劣化も小さい。しかし、DU比が0dBに近づいてくると、ある特定のキャリアの受信電力が0に近づいていくため、伝送路歪みが大きくなり、伝送特性は極端に劣化する。
そこで、OFDM信号の各キャリアの復調データを等化するための各キャリアに対する伝送路応答の振幅を、予め与えられた閾値と比較し、受信電力が極端に小さいキャリアと大きいキャリアを消失させる(復調データをヌルとする)ことで、受信特性を改善する受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3782233号公報
しかし、特許文献1に記載の受信装置では、あるキャリアの復調データをヌルとしたとき、当該キャリアで伝送された情報が完全に捨てられてしまうため、受信特性が劣化するという課題があった。
また、特許文献1では閾値Pの決め方については言及されていないが、閾値Pを大きくしすぎると、復調データがヌルになるキャリアの数が多くなりすぎてしまい、受信特性が劣化するおそれがある。また、閾値を小さくしすぎると、受信電力が小さいキャリアの復調データがヌルにならないため、受信特性の改善が得られなくなるという課題があった。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、特定のキャリアの信頼度が低くなる伝送路を通過したOFDM信号を受信した場合でも受信特性の劣化を抑制することが可能な受信装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る受信装置は、軟判定復号により復号可能な誤り訂正符号により符号化されたOFDM信号を受信する受信装置であって、受信したOFDM信号をフーリエ変換して周波数領域の複素ベースバンド信号を生成するフーリエ変換部と、前記複素ベースバンド信号に含まれる既知のパイロット信号を抽出し、該抽出したパイロット信号をもとに各キャリアの伝送路応答を算出する伝送路応答算出部と、前記複素ベースバンド信号を前記伝送路応答で除算して送信信号の推定値を生成する等化部と、各キャリアの前記伝送路応答と閾値とを比較し、前記伝送路応答が前記閾値以下となるキャリアを消失キャリアと判定する消失キャリア判定部と、受信したOFDM信号の帯域雑音分散を算出する帯域雑音分散算出部と、前記消失キャリアと判定されたキャリアについて前記帯域雑音分散よりも大きな値となるようにキャリアごとのキャリア雑音分散を前記帯域雑音分散を用いて算出するキャリア雑音分散算出部と、前記キャリア雑音分散及び前記送信信号の推定値を用いて、送信された各ビットの尤度比を算出する尤度比算出部と、前記尤度比を用いて、送信されたビットの推定値を復号する誤り訂正復号部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記尤度比算出部は、前記消失キャリア判定部により消失キャリアであると判定されたキャリアについては対数尤度比を0とすることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記キャリア雑音分散算出部は、前記帯域雑音分散に対してキャリアごとに重み係数を乗じ、前記伝送路応答の振幅が大きいキャリアほど小さくなるように前記各キャリアの雑音分散を算出することを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記帯域雑音分散算出部は、前記消失キャリア判定部により消失キャリアではないと判定されたキャリアのみを用いて、前記帯域雑音分散を算出することを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記消失キャリア判定部は、全キャリア数に対する前記消失キャリア数の比率が所定の値を超えないように、前記閾値を調整することを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記尤度比の絶対値が所定の値を超える場合には、該所定の値でクリップする尤度比クリップ部を更に備え、前記誤り訂正復号部は、前記尤度比の絶対値が前記所定の値を超える場合には、前記尤度比クリップ部によりクリップされた尤度比を用いて、送信されたビットの推定値を復号することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記受信装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、特定のキャリアの信頼度が低くなる伝送路を通過したOFDM信号を受信した場合でも受信特性の劣化を抑制することができる。
本発明に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る受信装置における尤度比算出部により算出される尤度比について説明する図である。 本発明に係る受信装置における消失キャリア判定部の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る受信装置における閾値調整部の動作例を示すフローチャートである。 本発明に係る受信装置における消失キャリア判定部の処理を説明する図である。 本発明に係る受信装置における雑音分散算出部の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る受信装置の第2の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る受信装置の第3の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、添え字のiはOFDM信号のキャリア番号を意味する。また、添え字のiは、適宜省略するものとする。
図1は、本発明に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、受信装置1は、フーリエ変換部11と、伝送路応答算出部12と、等化部13と、消失キャリア判定部14と、雑音分散算出部15と、尤度比算出部16と、誤り訂正復号部17と、を備える。
受信装置1は、送信側から送信される、軟判定復号により復号可能な誤り訂正符号により符号化されたOFDM信号を受信する。軟判定復号により復号可能な誤り訂正符号とは、LDPC符号やターボ符号などである。LDPC符号やターボ符号の復号は、軟入力軟出力の繰り返し復号となる。受信装置1は、伝送路の雑音分散σを算出する必要がある。送信されたビットが0であったのか1であったのかについて、雑音分散σとIQ平面上のユークリッド距離から尤度比Sを算出し、誤り訂正復号を行う。
フーリエ変換部11は、受信したOFDM信号を離散フーリエ変換して周波数領域の複素ベースバンド信号yを生成し、伝送路応答算出部12、等化部13、及び雑音分散算出部15に出力する。
伝送路応答算出部12は、フーリエ変換部11により生成された複素ベースバンド信号yに含まれる既知のパイロット信号を抽出し、抽出したパイロット信号をもとに各キャリアの伝送路応答Hを算出(推定)する。伝送路応答Hは、等化部13、消失キャリア判定部14、及び雑音分散算出部15に出力される。
等化部13は、フーリエ変換部11により生成された複素ベースバンド信号yを伝送路応答算出部12により算出された伝送路応答Hで複素除算し、伝送路歪みを除去して送信信号の推定値
Figure 0005865084
を生成し、尤度比算出部16に出力する。
消失キャリア判定部14は、伝送路応答算出部12により算出された各キャリアの伝送路応答Hを閾値Pと比較して、伝送路応答Hが閾値P以下となるキャリアを消失キャリアと判定し、判定結果を示す判定フラグTをキャリアごとに生成し、雑音分散算出部15に出力する。以下の説明では、消失キャリアであると判定したときは判定フラグT=1とし、消失キャリアではないと判定したときは判定フラグT=0とするものとする。詳細については後述する。
雑音分散算出部15は、消失キャリア判定部14により消失キャリアであると判定されたキャリアについて、OFDM信号の帯域雑音分散よりも大きな値となるように、キャリアごとの雑音分散であるキャリア雑音分散
Figure 0005865084
を算出(推定)し、尤度比算出部16に出力する。詳細については後述する。
尤度比算出部16は、等化部13により生成された送信信号の推定値x^、及び雑音分散算出部15により算出されたキャリア雑音分散σ^ を用いて、送信された各ビットの尤度比Sを算出し、誤り訂正復号部17に出力する。
図2は、尤度比算出部16により算出される尤度比について説明する図である。ここでは変調方式がQPSKである場合を例にとって説明する。図2(a)はQPSKの2ビット(b)の信号点配置と送信信号の推定値x^を示している。尤度比としては、一般的に対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)が用いられる。対数尤度比Sは、b=0となる尤度関数とb=1となる尤度関数の比の対数で表される。つまり、対数尤度比Sは、送信信号の推定値x^、雑音分散σとして、式(1)により求められる。d ,d は理想シンボル点と送信信号の推定値x^との間の2乗ユークリッド距離である。
Figure 0005865084
図2(b)は雑音分散σが大きい場合のbの尤度関数Pを示しており、図2(c)は雑音分散σが小さい場合のbの尤度関数Pを示している。雑音分散σが小さいほど式(1)により求まる対数尤度比の値は大きくなり、対数尤度比の信頼度が高くなる。尤度比算出部16は、雑音分散算出部15により算出されたキャリア雑音分散σ^ を用いて、式(2)により送信された各ビットの尤度比Sを算出する。
Figure 0005865084
誤り訂正復号部17は、尤度比算出部16により算出された尤度比Sを用いて、誤り訂正符号(LDPC復号やターボ復号)の復号を行う。例えば、LDPC符号の復号には、既知のsum-product復号法を用いる。
[消失キャリア判定部]
次に、消失キャリア判定部14について詳細に説明する。消失キャリア判定部14では、復調データをヌルとする閾値Pを、伝送路の状態に応じて調整する。閾値Pには上限値Pmaxを設定し、閾値Pが大きくなりすぎて受信特性が劣化することを防止する。図3は、消失キャリア判定部14の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、消失キャリア判定部14は、閾値比較部141と、閾値調整部142と、を備える。
閾値比較部141は、伝送路応答算出部12により生成された伝送路応答Hの振幅と、閾値調整部142により生成された閾値Pとを比較し、伝送路応答Hが閾値P以下である場合には、消失キャリアであると判定する。閾値比較部141は、判定結果である判定フラグTを、雑音分散算出部15に出力する。本実施例では、伝送路応答Hが閾値Pを超える場合には、判定フラグT=0とし、伝送路応答Hが閾値P以下である場合には、判定フラグT=1とする。
閾値調整部142は、閾値Pの値の調整を行い、調整後の閾値Pの値を閾値比較部141に出力する。図4は、閾値調整部142の動作例を示すフローチャートである。図4を参照して閾値調整部142の動作を説明する。閾値調整部142は、最初に閾値Pの初期値Pmaxを設定する(ステップS101)。Pmaxは閾値Pの上限値である。そして、全キャリアについて伝送路応答Hの振幅と閾値Pとを比較し、伝送路応答Hの振幅が閾値P以下となるキャリア、すなわち消失キャリアの数をカウントする(ステップS102)。
次に、全キャリア数に対する消失キャリア数の比率(以下、「消失キャリア比率R」という)を算出する(ステップS103)。そして、消失キャリア比率Rと消失限度比率Xとを比較判定する(ステップS104)。ステップS104にて消失キャリア比率R≦消失限度比率Xであると判定した場合には(ステップS104−Yes)、閾値Pの値を出力する(ステップS106)。
一方、ステップS104にて消失キャリア比率R>消失限度比率Xであると判定した場合には(ステップS104−No)、閾値Pが大きすぎることが予想できる。消失キャリア数が多くなりすぎると伝送特性は劣化するため、閾値Pの値を所定値Qだけ小さくする(ステップS105)。そして、処理をステップS102に戻し、消失キャリア比率R≦消失限度比率Xとなるまで、同様の処理を繰り返し行う。
図5は、消失キャリア判定部14の処理を説明する図である。閾値調整部142により、閾値Pの値は消失限度比率Xを超えないように調整される。そして、閾値比較部141により、伝送路応答Hと閾値Pとの比較により判定フラグTを決定する。このような処理を行うことにより、伝送路の状態に応じて閾値Pを調整し、消失キャリア比率Rが消失限度比率Xを超えないように適切な閾値Pを決定することができる。消失限度比率Xをある程度小さくしておくことで、消失キャリア数が多くなりすぎてしまうことを防止することができる。例えば、消失限度比率Xを0.05としたとき、消失キャリア比率Rは最大でも5%となる。
[雑音分散算出部]
次に、雑音分散算出部15について詳細に説明する。図6は、雑音分散算出部15の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、雑音分散算出部15は、帯域雑音分散算出部151と、キャリア雑音分散算出部152と、を備える。
帯域雑音分散算出部151は、受信したOFDM信号の帯域雑音分散(OFDM信号の帯域全体における平均雑音分散)
Figure 0005865084
を算出(推定)する。
帯域雑音分散の算出方法としては、MER(Modulation Error Ratio)の値から算出する方法などが知られている。変調多値数が大きいキャリアのMERの値は、低CN比(Carrier to Noise Ratio)領域において信頼できる値が得られず、MERの値から算出した雑音分散も信頼できる値とはならない。そのため、送信信号が地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式のように64QAM、QPSK、BPSKなどで変調されているキャリアが混在するOFDM信号の場合には、変調多値数の小さいキャリア(この場合BPSK)のMERの値から雑音分散を算出するほうが良い精度を得られる。例えば、地上デジタル放送ISDB−Tの場合、AC(Auxiliary Channel)、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)と呼ばれるキャリアはBPSK変調されるため、これらのキャリアのそれぞれに雑音分散を求め、消失キャリアではないキャリアの平均を求めるなどして帯域雑音分散を算出するのが好適である。
また、帯域雑音分散算出部151は、消失キャリア判定部14から入力される判定フラグTを参照して、フーリエ変換部11により生成された複素ベースバンド信号yのうち、消失キャリアではないと判定された(判定フラグT=0)キャリアの複素ベースバンド信号yのみを用いて、OFDM信号帯域の帯域雑音分散σ−を算出するようにしてもよい。消失キャリアを除いて帯域雑音分散を算出することにより、信頼度の高いキャリアだけを用いて信頼度の高い帯域雑音分散を算出することができる。なお、複素ベースバンド信号yではなく等化部13により生成された送信信号の推定値x^を用い、消失キャリアではないと判定された(判定フラグT=0)キャリアの推定値x^のみから、OFDM信号帯域の帯域雑音分散σ−を算出するようにしてもよい。
キャリア雑音分散算出部152は、帯域雑音分散算出部151により算出された帯域雑音分散σ−に対して、式(3)に示すようにキャリアごとに重み係数Cを乗じ、伝送路応答Hの振幅が大きいキャリアほど小さくなるようにキャリアごとの雑音分散(以下、「キャリア雑音分散」という)σ^ を算出(推定)する。重み係数Cは式(4)に示すαと式(5)に示すα−との比で求まる。E[・]は消失キャリアではない判定フラグT=0のキャリアについての相加平均を表す。αの逆数はキャリアの信頼度を表すため、信頼度が大きいキャリアほど雑音分散を小さくすることができる。
Figure 0005865084
さらに、式(6)に示すように、消失キャリア判定部14により消失キャリアであると判定された判定フラグT=1のキャリアについては、キャリア雑音分散σ^ =∞としてもよい。キャリア雑音分散σ^ =∞としたときには、上述した式(2)により、当該キャリアの対数尤度比Sは0となる。
Figure 0005865084
なお、受信装置1との間で伝送を行う送信装置においてインターリーブ処理を行っていた場合には、図7に示すように、受信装置1は、図1に示した構成に加え、デインターリーブ部18を備える。デインターリーブ部18は、等化部13により生成された送信信号の推定値x^、及び雑音分散算出部15により算出されたキャリア雑音分散σ^ のそれぞれについてデインターリーブ処理を行う。これにより、送信装置側のインターリーブ処理により並べ替えられたデータを、元の順序に戻す。そして、尤度比算出部16は、デインターリーブ処理後の送信信号の推定値x^、及びキャリア雑音分散σ^ を用いて、送信された各ビットの尤度比Sを算出し、誤り訂正復号部17に出力する。
また、受信装置1は、256QAMや1024QAMといった変調多値数が大きい変調方式により変調された信号を受信する場合には、図8に示すように、尤度比算出部16の後に尤度比クリップ部19を備えるのが好適である。尤度比クリップ部19は、尤度比算出部16により算出された尤度比Sの絶対値が所定の値を超える場合には、所定の値でクリップする。例えば対数尤度比Sが−10以下となる場合は最小値−10にクリップし、10以上となるときは最大値10にクリップする。誤り訂正復号部17は、尤度比算出部16により算出された尤度比Sの絶対値が所定の値を超える場合には、尤度比クリップ部19によりクリップされた尤度比を用いて、送信されたビットの推定値を復号する。
一般に、変調多値数が大きいほど伝送するために必要なCN比は大きくなり、CN比が大きい伝送路の雑音分散は小さくなる。そのため、上述した式(1)において、分子の値は変調多値数が大きい場合でもほとんど変わらないのに対し、分母の値は変調多値数が大きくなると小さくなり、その結果、対数尤度比Sの絶対値は大きくなる。誤り訂正復号部17は、LDPC符号の例ではSum-Product復号によって送信ビットの復号を行うが、マルチパス環境やSFN環境において、信頼度の低いキャリアの尤度比Sが、誤っているにも関わらず非常に大きい絶対値となり誤り訂正しきれない状態が発生してしまうことがある。そこで、尤度比クリップ部19によりクリップ処理を行うことで、変調多値数が大きく、信頼度の低いキャリアの信号を受信した場合において、受信特性の劣化を防ぐことができる。
上述したように、受信装置1は、フーリエ変換部11により、受信したOFDM信号をフーリエ変換して周波数領域の複素ベースバンド信号yを生成し、伝送路応答算出部12により、複素ベースバンド信号yに含まれる既知のパイロット信号を抽出し、該抽出したパイロット信号をもとに各キャリアの伝送路応答Hを算出し、等化部13により、複素ベースバンド信号yを伝送路応答Hで除算して送信信号の推定値x^を生成し、消失キャリア判定部14により、各キャリアの伝送路応答Hと閾値Pとを比較し、伝送路応答Hが閾値P以下となるキャリアを消失キャリアと判定し、このとき、消失キャリア判定部14は、全キャリア数に対する消失キャリア数の比率が所定の値を超えないように、閾値Pを調整し、帯域雑音分散算出部151により、受信したOFDM信号の帯域雑音分散σ−を算出し、キャリア雑音分散算出部152により、消失キャリアと判定されたキャリアについて帯域雑音分散σ−よりも大きな値となるようにキャリアごとのキャリア雑音分散σ^ を算出し、尤度比算出部16により、キャリア雑音分散σ^ 及び送信信号の推定値x^を用いて、送信された各ビットの尤度比Sを算出し、誤り訂正復号部17により、尤度比Sを用いて誤り訂正復号を行い、送信されたビットの推定値を得る。
キャリア雑音分散算出部152は、消失キャリアと判定されたキャリアについて帯域雑音分散σ−よりも大きな値となるようにキャリアごとのキャリア雑音分散σ^ を算出するため、信頼度の高い(伝送路応答の振幅が大きい)キャリアについては雑音分散が小さく、信頼度の低いキャリア(伝送路応答の振幅が小さい)は雑音分散が大きいとして、尤度算出を行うことができる。雑音分散を非常に大きな値とすれば、対数尤度比は0となり、復調データはヌル扱いとなる。このように、信頼度を考慮しながら復調データをできる限り復号に使用することができるため、受信特性の劣化を抑制することができる。
また、消失キャリア判定部14は、全キャリア数に対する消失キャリア数の比率が所定の値を超えないように閾値Pを調整するため、閾値Pが大きくなりすぎて受信特性が劣化することを防止することができる。
また、帯域雑音分散算出部151は、消失キャリア判定部14により消失キャリアではないと判定されたキャリアのみを用いて、帯域雑音分散σ−を算出するようにしてもよい。これにより、信頼度の高いキャリアのみを用いて帯域雑音分散σ−を算出することができるため、マルチパスによる雑音強調などを抑制でき、帯域雑音分散σ−の精度を向上させることができる。
なお、上述した受信装置1として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、受信装置1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
上述の実施例は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
このように、本発明によれば、受信特性の劣化を防止することができるので、OFDM信号を受信する任意の用途に有用である。
1 受信装置
11 フーリエ変換部
12 伝送路応答算出部
13 等化部
14 消失キャリア判定部
15 雑音分散算出部
16 尤度比算出部
17 誤り訂正復号部
18 デインターリーブ部
141 閾値比較部
142 閾値調整部
151 帯域雑音分散算出部
152 キャリア雑音分散算出部

Claims (7)

  1. 軟判定復号により復号可能な誤り訂正符号により符号化されたOFDM信号を受信する受信装置であって、
    受信したOFDM信号をフーリエ変換して周波数領域の複素ベースバンド信号を生成するフーリエ変換部と、
    前記複素ベースバンド信号に含まれる既知のパイロット信号を抽出し、該抽出したパイロット信号をもとに各キャリアの伝送路応答を算出する伝送路応答算出部と、
    前記複素ベースバンド信号を前記伝送路応答で除算して送信信号の推定値を生成する等化部と、
    各キャリアの前記伝送路応答と閾値とを比較し、前記伝送路応答が前記閾値以下となるキャリアを消失キャリアと判定する消失キャリア判定部と、
    受信したOFDM信号の帯域雑音分散を算出する帯域雑音分散算出部と、
    前記消失キャリアと判定されたキャリアについて前記帯域雑音分散よりも大きな値となるようにキャリアごとのキャリア雑音分散を前記帯域雑音分散を用いて算出するキャリア雑音分散算出部と、
    前記キャリア雑音分散及び前記送信信号の推定値を用いて、送信された各ビットの尤度比を算出する尤度比算出部と、
    前記尤度比を用いて、送信されたビットの推定値を復号する誤り訂正復号部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記尤度比算出部は、前記消失キャリア判定部により消失キャリアであると判定されたキャリアについては対数尤度比を0とすることを特徴とする、請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記キャリア雑音分散算出部は、前記帯域雑音分散に対してキャリアごとに重み係数を乗じ、前記伝送路応答の振幅が大きいキャリアほど小さくなるように前記各キャリアの雑音分散を算出することを特徴とする、請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記帯域雑音分散算出部は、前記消失キャリア判定部により消失キャリアではないと判定されたキャリアのみを用いて、前記帯域雑音分散を算出することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の受信装置。
  5. 前記消失キャリア判定部は、全キャリア数に対する前記消失キャリア数の比率が所定の値を超えないように、前記閾値を調整することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の受信装置。
  6. 前記尤度比の絶対値が所定の値を超える場合には、該所定の値でクリップする尤度比クリップ部を更に備え、
    前記誤り訂正復号部は、前記尤度比の絶対値が前記所定の値を超える場合には、前記尤度比クリップ部によりクリップされた尤度比を用いて、送信されたビットの推定値を復号することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の受信装置。
  7. コンピュータを、請求項1から6のいずれか一項に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。
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