JP5865077B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、照明光を標本に照射し、標本が透過または反射した光をもとに生成された標本像を取得する顕微鏡装置を設置台に固定する固定部材および顕微鏡システムに関するものである。
従来から、医学や生物学等の分野では、細胞等の観察に、標本を照明して観察する顕微鏡装置を有する顕微鏡システムが用いられている。また、工業分野においても、金属組織等の品質管理や、新素材の研究開発、電子デバイスや磁気ヘッドの検査等、種々の用途で顕微鏡装置が利用されている。標本の観察を行う顕微鏡システムとして、目視によるものの他、CCDカメラ等を用いて標本像を撮像し、撮像した画像をモニタで表示する構成を有するものが知られている。
上述した顕微鏡装置は、固定部材を介して定盤や除振台などの設置台上に固定される。これにより、顕微鏡装置の操作性および安定性が確保される。この固定部材として、例えば、顕微鏡装置と設置台との間に設けられ、顕微鏡装置の脚部をなすゴム足を浮かせた状態で顕微鏡の底部と当接する当接アダプタと、顕微鏡装置の側面部および設置台にそれぞれ固定され、顕微鏡装置および設置台を結合するL字状の結合アダプタとを有する顕微鏡システムが開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
ここで、特許文献1が開示する顕微鏡システムは、L字状の結合アダプタが取り付けられる面によって、顕微鏡装置からの突出方向が決まるため、省スペース化を図ったり、他のユニットを配設するスペースを確保したりするには不向きであった。これに対し、上述した省スペース化や他のユニットを配設するスペースを確保するための技術として、長手方向の一方の端部側に設けられた脚部によって設置台に取り付けられるとともに、長手方向の他方の端部が顕微鏡装置に対して回動自在に取り付けられた略板状の転倒防止部材を備えた顕微鏡システムが開示されている(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2が開示する顕微鏡システムでは、使用形態に応じて脚部の位置を変更して、脚部の固定位置の自由度を向上させることが可能である。
特開2002−207172号公報 特開2003−5085号公報
しかしながら、特許文献2が開示する顕微鏡システムは、脚部と設置台との位置関係が固定でき、脚部の配置の変更が可能であるものの、顕微鏡装置に対して転倒防止部材の位置を固定する構成がない。このため、外部からの荷重によって転倒防止部材が顕微鏡装置に対して回転して、顕微鏡装置と設置台との位置関係が変化してしまい、顕微鏡装置と設置台との位置関係が固定できないというおそれがあった。特に、観察者が、別個設けられる光学装置および顕微鏡装置を独自に組み立てて使用する場合、光学装置から顕微鏡装置への光の導入や、光学装置から射出される光の光軸と顕微鏡装置における光軸との調整において、顕微鏡装置と設置台との位置関係が固定できていないと、光軸等の位置関係にずれが生じ、標本の観察に影響を及ぼすおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、設置台に対する固定位置の変更が可能であるとともに、顕微鏡装置と設置台との位置関係を確実に固定することができる固定部材および顕微鏡システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡システムは、本が載置されるステージと、少なくとも前記ステージ上の前記標本からの観察光を集光する対物レンズと、土台となるベース部、および該ベース部から直立し、少なくとも前記対物レンズを昇降可能に保持する支柱からなる基部を有する顕微鏡本体部と、平面上に所定のパターンで設けられる複数の固定穴を有する設置台に対して固定され、前記顕微鏡本体部と前記設置台とにそれぞれ連結して両者の位置関係を固定する固定部材と、前記顕微鏡本体部に取り付けられる取付部と、を備え、前記固定部材は、平板状をなして延び、一端側に設けられ、板厚方向に貫通する貫通孔を有する延在部と、前記延在部の他端側に設けられ、前記取付部に対して移動可能に連結する連結部と、を有し、前記連結部は、前記設置台側と反対方向に突出し、前記取付部内に挿通する挿通ピンと、前記挿通ピンと異なる位置から該挿通ピンと同一方向に突出し、突出量が、前記挿通ピンの突出量より短い突出ピンと、を有し、前記取付部は、前記挿通ピンを収容可能な第1収容孔と、前記突出ピンを収容可能な第2収容孔と、を有し、前記挿通ピンを第1収容孔に収容することで、前記挿通ピンを回転中心として前記連結部の配置パターンを少なくとも2つ以上に変更可能であり、前記配置パターンは、前記貫通孔といずれかの前記固定穴とが連通していることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記の発明において、前記取付部は複数設けられ、各取付部は、前記固定部材をそれぞれ取り付けることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記の発明において、前記顕微鏡本体部の側面において、前記対物レンズの光軸を含む平面と交差する位置に設けられたマーカを有することを特徴とする。
本発明によれば、板厚方向に貫通する貫通孔を有し、顕微鏡装置に対する配置パターンが複数設定された固定部材を介して顕微鏡装置を設置台の配設位置においた状態で、少なくとも2以上の配置パターンにおいて、貫通孔と固定穴とが連通するようにしたので、設置台に対する固定位置の変更が可能であるとともに、顕微鏡装置と設置台との位置関係を確実に固定することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの構成を示す模式図である。 図2は、図1に示す顕微鏡システムを下方からみた模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの固定部材の構成を示す斜視図である。 図4は、図3に示す固定部材のA−A線断面を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの顕微鏡本体部の要部の構成を示す模式図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を示す模式図である。 図7は、本発明の実施の形態2にかかる固定部材を顕微鏡装置に取付けた図である。 図8は、本発明の実施の形態2にかかる固定部材の構成を示す模式図である。 図9は、本発明の実施の形態3にかかる固定部材を顕微鏡装置に取付けた図である。 図10は、本発明の実施の形態3にかかる固定部材の構成を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。すなわち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
まず、本実施の形態1にかかる顕微鏡システムについて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システム1の全体構成を示す模式図である。図2は、図1に示す顕微鏡システム1を下方からみた模式図である。本実施の形態1では、正立型の顕微鏡を例に説明する。
顕微鏡システム1は、観察対象の標本が載置されるステージ10と、側面視略C字状をなす顕微鏡本体部20と、顕微鏡本体部20の上部後方(図1の左方)に配設された落射照明用ランプハウス30と、顕微鏡本体部20の上部に載置された鏡筒31と、を備えた顕微鏡装置2が、固定部材3a〜3dを介して、平面上に所定のピッチ(パターン)で設けられた固定穴P(図2参照)を有する除振台などの設置台上に固定されてなる。また、鏡筒31には、標本の標本像を目視観察するための接眼レンズ32が取り付けられている。固定部材3a(固定部材3a〜3d)は、例えばネジSによって設置台に固定される。固定穴Pの配設ピッチは、例えば、25mm、25.4mm(1インチ)、50mmなどが挙げられる。
ステージ10は、ステージ10の標本を載置する標本載置面から鉛直に延びる複数の脚部10aを有する。ステージ10は、脚部10aが設置面に固定されることによって、顕微鏡本体部20とは別に設置台上に固定されている。ここで、ステージ10には、標本を載置する標本載置面をXY平面とみたときに、ステージ10をX方向およびY方向にそれぞれ独立して移動させるステージ移動機構が設けられていてもよい。
顕微鏡本体部20は、略角柱状をなすベース部21a、およびベース部21aの端部からベース部21aと直交する方向に延び、この直交する方向からみた形状が略C字状をなす支柱21bを有し、上方からみて略Y字状をなす基部21と、支柱21bのベース部21aに連結する側と異なる側の端部に設けられ、支柱21bが延びる方向と垂直な方向(ベース部21aと平行な方向)に延び、落射照明用ランプハウス30から射出される落射照明光を通過させる落射投光管22と、支柱21bによって上下動可能に支持されるとともに、レボルバ23を介して対物レンズ24を保持する側面視略L字状をなす対物アーム25と、を有する。また、ベース部21aは、標本に透過させる透過照明光を射出する透過照明用ランプハウスが設置された際に、透過照明光を標本に集光させるコンデンサを有するコンデンサユニット26を支持している。
ベース部21aは、透過照明用ランプハウスが支柱21bに接続された場合、支柱21bを介して射出される透過照明光を通過させるとともに、内部に設けたミラーによって、コンデンサユニット26に向けて透過照明光を出射する。なお、ベース部21aから出射された透過照明光の光軸は、対物レンズ24の光軸と一致する。
支柱21bは、ベース部21aの板面から鉛直方向に延び、対物アーム25を移動させるための動力の入力を行う自転可能な入力部を有する。入力部は、例えばラックアンドピニオン等の焦準機構を介して回転動力を対物アーム25側に伝達し、入力部(ピニオン)の回転量に応じて対物アーム25を上下方向に移動させる。なお、ラックは、対物アーム25に形成されてもよいし、対物アーム25と連結する別部材として設けられてもよい。また、支柱21bは、透過照明用ランプハウスと接続し、透過照明用ランプハウスから射出された透過照明光をベース部21aに対して出射する。
落射投光管22は、落射照明用ランプハウス30から射出される落射照明光を通過させるとともに、キューブユニット221によって、対物レンズ24の光軸と一致する方向に落射照明光を反射させる。キューブユニット221は、図示しない複数のキューブを有し、各キューブを検鏡法に応じて選択的に光路上に配置させる。このキューブによって、落射照明用ランプハウス30からの落射照明光の標本側への切り替え、または標本からの光(観察光)の鏡筒31側への切り替えを行うことで、光路の切り替えを行うことができる。
レボルバ23は、所定の軸に対してスライド自在または回転自在に設けられ、対物レンズ24を標本の上方に配置する。レボルバ23は、電動レボルバ等を用いて構成される。レボルバ23は、マウンタによって倍率(観察倍率)が異なる複数の対物レンズ24を保持し、観察光の光路上に挿入されて標本の観察に用いる対物レンズ24を択一的に切換える。
対物レンズ24は、たとえば1倍,2倍,4倍の比較的倍率の低い対物レンズ(以下、「低倍対物レンズ」という)と、10倍,20倍,40倍の低倍対物レンズの倍率に対して高倍率である対物レンズ(以下、「高倍対物レンズ」という)とを少なくとも一つずつレボルバ23に装着させる。なお、低倍対物レンズおよび高倍対物レンズの倍率は一例であり、高倍対物レンズが低倍対物レンズに対して高ければよい。
落射照明用ランプハウス30は、光源から出射された光を集光レンズによって集光して、ランプハウスの外部に射出する。
このような構成において、ステージ10上に載置された標本を落射観察する場合、落射照明用ランプハウス30からの落射照明光は、キューブユニット221で反射され、対物レンズ24を介して標本に照射されるとともに、この照射光を反射した標本からの光が対物レンズ24、キューブユニット221を介して接眼レンズ32に入射される。
このとき、入力部を回転操作して図示しない焦準機構を介して対物アーム25を支柱21bの長手方向に沿って上下動させることにより、対物レンズ24を対物レンズ24の光軸に沿って移動させることで焦準操作を行うことができる。
図3は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システムの固定部材3aの構成を示す斜視図である。図4は、図3に示す固定部材3aのA−A線断面を示す断面図である。固定部材3aは、一端に設けられ、板厚方向に貫通する貫通孔41aを有し、略平板状をなして延びる延在部41と、延在部41の一方の端部(延在部41の他端側)に載置されて固定される略円板状をなす円板部42(連結部)と、円板部42に挿通され、円板部42の延在部41側の端部と異なる側の端部から突出する挿通ピン43と、挿通ピン43の突出位置と異なる位置から突出する突出ピン44,45とを備える。挿通ピン43は、大径部43aと小径部43bとを有する段付き形状をなす。また、突出ピン44,45は、挿通ピン43と同様、大径部と小径部とを有する段付き形状をなしている。
延在部41は、上述した貫通孔41aと、円板部42を載置する位置に設けられる略円柱状の内部空間を形成する穴部41bと、穴部41bに連通し、挿通ピン43の大径部43aを挿通可能な内部空間を形成するピン挿入孔41cと、を有する。また、延在部41は、穴部41bに連通する孔41c,41dをそれぞれ有する。貫通孔41aは、延在部41が延びる方向の径が、延在部41が延びる方向に直交する方向の径より大きい長穴である。
円板部42は、延在部41との接触側の面から突出するように設けられ、穴部41bが形成する内部空間の形状に応じて凸状に突出する凸部42aと、延在部41側がピン挿入孔41cと同等の径をなすとともに、延在部41側と異なる側が小径部43bの径の段付き形状をなす内部空間を形成する挿通孔42bと、突出ピン44,45の小径部を挿通可能な内部空間を形成する挿通孔42c,42dと、を有する。挿通孔42c,42dは、挿通孔42cと挿通孔42dとを結ぶ線が挿通孔42bを通過する位置に設けられる。
固定部材3aは、延在部41の穴部41bと円板部42の凸部42aとが嵌合することで延在部41に円板部42が取り付けられるとともに、挿通ピン43の小径部43bが挿通孔42bに挿通されて円板部42から突出し、挿通孔42c,42dに突出ピン44,45がそれぞれ取り付けられることによって構成される。なお、固定部材3b〜3dにおいても、固定部材3aと同様の構成を有する。
図5は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システム1の顕微鏡本体部20の支柱21bの構成を示す模式図である。支柱21bの底部には、固定部材3aを取り付ける取付部27が設けられている。取付部27は、円板部42の形状に応じた内部空間を形成し、円板部42が配設された際に、円板部42の移動方向(回転方向)を規制する規制部27aと、規制部27aの中央部に設けられ、挿通ピン43を収容する収容孔27b(第1収容孔)と、突出ピン44を収容する収容孔27c(第2収容孔)と、突出ピン45を収容する収容孔27d(第2収容孔)と、を有する。収容孔27cおよび収容孔27dは、収容孔27bを通過する線上に位置する収容孔27cおよび収容孔27dを一組の収容孔としてそれぞれ4つ設けられている。また、収容孔27dの径において、規制部27aにおける周方向の径は、規制部27aにおける径方向の径と比して小さく、かつ突出ピン45の径より大きい。なお、ベース部21aおよび支柱21bの底部には、固定部材3b〜3dに応じて、取付部27と同様の構成を有する取付部が設けられる。また、挿通ピン43は、収容孔27bと螺合等によって連結される。
図6は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システム1の要部の構成を示す模式図である。固定部材3a〜3dは、設置面上に格子状に設けられたラインRの各交点(固定穴P)において固定される。ここで、顕微鏡装置2は、例えばベース部21aの直交する側面にそれぞれ設けられるマーカM1,M2を用いて設置台上の位置が決められる(図1参照)。具体的には、マーカM1,M2をそれぞれラインR上に配置することによって、顕微鏡装置2の設置台上の配設位置を決定する。このとき、対物レンズの光軸Nと一致する直線は、固定穴Pを通過している(図2参照)。
また、固定部材3aは、挿通ピン43を軸に回転した場合、貫通孔41aが顕微鏡装置2の外部に配置される領域であって、貫通孔41aが通過する領域E内に位置する固定穴P(固定穴P1〜P4)のいずれかによって、設置台上に例えばネジSによって固定される。ここで、固定部材3aは、突出ピン44,45と収容孔27c,27dとの関係により、顕微鏡装置2と相互の位置関係で固定される複数の配置パターン(LP1〜LP4)を有する。固定部材3aが、配置パターンLP1〜LP4にそれぞれ位置した状態では、挿通ピン43を軸とする回転が規制され、固定部材3aが顕微鏡装置2に対して固定されている。このとき、各配置パターンLP1〜LP4における貫通孔41aは、各固定穴P1〜P4のいずれかと連通している。なお、固定部材3b〜3dにおいても同様に設置面に固定するとともに、挿通ピン43を軸とする回転が規制された状態とすることができる。
このように、固定部材3a〜3dが、各配置パターンLP1〜LP4において挿通ピン43を軸とする回転が規制された状態となって設置台上に固定されることによって、顕微鏡装置と設置台との位置関係を確実に固定することが可能となる。また、例えば、ステージ10の脚部10aの固定位置が、図6に示す固定穴P1である場合、固定部材3aを回転させて固定穴P2〜P3のいずれかの位置で固定することで、固定位置を変更することができる。
上述した本実施の形態1によれば、固定部材3a〜3dが、各配置パターンLP1〜LP4において挿通ピン43を軸とする回転が規制された状態となって設置台上に固定されるようにしたので、設置台に対する固定位置の変更が可能であるとともに、顕微鏡装置と設置台との位置関係を確実に固定することができる。
また、本実施の形態1では、同一の形状をなす固定部材を用いて、顕微鏡装置と設置面とを固定することができるため、製造の容易性を向上させるとともに、製造にかかるコストを削減することが可能となる。
また、固定部材の突出ピン45を収容する収容孔27dが長穴であり、長軸が突出ピン45の径より大きいため、突出ピン45の収容を一段と容易なものとすることが可能となる。なお、収容孔27dが突出ピン45に応じた円形をなすものであっても適用可能である。
また、本実施の形態1では、貫通孔41aを介して固定穴Pの位置を確認することが可能であるため、例えば、取付部から突出するピンを固定穴Pに挿通する場合と比して、固定穴Pの確認が容易であり、一段と容易に固定することができる。
また、本実施の形態1では、対物レンズの光軸を、固定穴Pを通過する位置に設定するため、配設する他のユニットの位置決めや光軸合わせを行うことが容易となる。
なお、上述した本実施の形態1では、配置パターンLP1〜LP〜4のうち、すべての配置パターンにおいて貫通孔と固定穴とが連通するものとして説明したが、少なくとも2つ以上の配置パターンで貫通孔と固定穴とが連通していれば適用可能である。
また、顕微鏡装置と固定部材との間の固定は、ネジによる固定に限らず、固定部材の突出ピンを突出方向に対して進退可能なピンとし、挿通ピンを軸とした回転に追従した進退動作によって隣接する収容孔に突出ピンが収容される構成であってもよい。また、突出ピンは、2つ設けられているものとして説明したが、1以上あれば適用可能である。
図7は、本実施の形態2にかかる固定部材3eを顕微鏡装置に取付けた図であって、図7(a)は斜視図であり、図7(b)は正面図である。図8は、本実施の形態2にかかる固定部材3eの構成を示す模式図であって、図8(a)は上面図であり、図8(b)は側面図であり、図8(c)は下面図である。上述した実施の形態1では、固定部材3a(固定部材3b〜3d)が規制部27aによる規制のうえ、回転して固定位置を変更するものとして説明したが、固定部材をスライドさせることによって移動して固定位置を変更するものであってもよい。なお、本実施の形態2では、上述した顕微鏡装置1の支柱21bに代えて、取付部211を有する支柱21cであるものとして説明する。また、取付部211は、例えば支柱21cが延びる方向と垂直な方向に板状をなして突出し、板厚方向に貫通する貫通孔211aを有する。
図7,8に示す固定部材3eは、略平板状をなして延びる延在部46と、延在部46の一方の端部側に連結して固定される略平板状をなす平板部47(連結部)とを有する。固定部材3eは、平板部47は、延在部46の端部に載置された側面視Z形状をなす。また、顕微鏡装置に対する固定は、上述した挿通ピン43のような、ピン、ネジ等を用いて螺合等により固定される。
延在部46は、板厚方向に貫通する貫通孔46aを有する。貫通孔46aは、延在部46が延びる方向の径が、延在部46が延びる方向に直交する方向の径より大きい長穴である。また、平板部47は、延在部46との連結側と異なる側に設けられてピン、ネジ等を挿通可能であり、板厚方向に貫通する貫通孔47aを有する。貫通孔47aは、固定部材3eの長手方向の径(延在部46との連結状態において、延在部46が延びる方向)が、長手方向に直交する方向の径より小さい長穴である。貫通孔46aは、上述した貫通孔41aと同様、ネジSによって、設置台上に固定される。
また、貫通孔47aは、例えばネジを挿通し、貫通孔211aと螺合等によって固定される。この状態において、固定部材3eは、ネジを軸に回転可能となるとともに、貫通孔47a内でネジを移動させることが可能である。すなわち、固定部材3eは、ネジの貫通孔47a内における各移動位置において回転することができる。このとき、貫通孔46aの移動領域は、上述した貫通孔41aの移動領域Eよりも大きくなる。これにより、上述した回転移動と比して、挿通孔46aの移動領域内に固定穴Pをより多く含むことになり、固定位置を変更させることの自由度を向上することが可能となる。また、固定部材を顕微鏡装置(取付部)の上方から取り付けるため、顕微鏡装置を裏返すことなく固定部材を顕微鏡装置に固定でき、顕微鏡装置に対して固定部材を容易に固定することが可能となる。
図9は、本実施の形態3にかかる固定部材3fを顕微鏡装置に取付けた図であって、図9(a)は斜視図であり、図9(b)は正面図である。図10は、本実施の形態3にかかる固定部材3fの構成を示す模式図であって、図10(a)は上面図であり、図10(b)は側面図である。上述した実施の形態2では、固定部材3eの顕微鏡装置(取付部)との連結側の貫通孔47aが長穴であるものとして説明したが、顕微鏡装置の取付部側に長穴が設けられている場合、固定部材3eの顕微鏡装置(取付部)との連結側の貫通孔が円柱状をなすものであってもよい。
なお、本実施の形態3では、上述した顕微鏡装置1の支柱21bに代えて、取付部212を有する支柱21dであるものとして説明する。また、取付部212は、支柱21cが延びる方向と垂直な方向に板状をなして突出し、板厚方向に貫通する貫通孔212aを有する。貫通孔212aは、突出方向の径が、突出方向に直交する方向の径より小さい長穴である。また、取付部212は、支柱21dの底部から固定部材3fの厚み分高い位置に設けられる。
図9,10に示す固定部材3fは、略平板状をなす平板部48を有する。また、顕微鏡装置に対する固定は、上述した挿通ピン43のような、ピン、ネジ等を用いて螺合等により固定される。なお、平板部48は、延在部と連結部とが一体となった構成である。
平板部48は、一端側に設けられ、板厚方向に貫通する第1貫通孔48aと、他端側に設けられ、板厚方向に貫通する第2貫通孔48bを有する。第1貫通孔48aは、一端から他端側に向けて延びる方向の径が、この延びる方向に直交する方向の径より大きい。また、第2貫通孔48bは、円柱状をなす内部空間を形成している。
第1貫通孔48aは、上述した貫通孔41aと同様、ネジSによって、設置台上に固定される。また、第2貫通孔48bは、例えばネジを挿通し、貫通孔212aと螺合等によって固定される。この状態において、固定部材3eは、ネジを軸に回転可能となるとともに、貫通孔212a内でネジを移動させることが可能である。すなわち、固定部材3fは、ネジの貫通孔212a内における各移動位置において回転することができる。このとき、第1貫通孔48aの移動領域は、上述した貫通孔41aの移動領域Eよりも大きくなる。これにより、上述した回転移動と比して、第1貫通孔48aの移動領域内に固定穴Pをより多く含むことになり、固定位置を変更させることの自由度を向上することが可能となる。
また、固定部材を設置台の上面と取付部との間に入れ込んで取り付けるため、顕微鏡装置を裏返すことなく固定部材を顕微鏡装置に固定でき、顕微鏡装置に対して固定部材を容易に固定することが可能となる。さらに、固定部材3fの第2貫通孔48bの形状が単純(板に穴を開けただけ)になり、上述した実施の形態1,2にかかる固定部材と比して製造単価を安くすることができる。
なお、取付部211,212に取付部27のような凹形状(収容孔27b,27c,27d)を設け、固定部材3e,3fに凸形状(挿通ピン43、突出ピン44,45)を設けることで上述した実施の形態1に示したような構成にすることも可能である。また、上述したような凹形状を設けた取付部211,212とすることで、実施の形態1の固定部材3a〜3dを適用でき、顕微鏡装置を裏返すことなく固定部材を顕微鏡に固定することが可能になる。
また、上述した実施の形態2,3は、支柱21c,21dに固定部材3e,3fが取り付けられるもの、例えば固定部材3aに対応するものとして説明したが、固定部材3b〜3dに対応するものについても同様の構成である。また、上述した実施の形態2,3は、支柱21c、21dを支柱21bに対応するものとして説明したが、ベース部21aについても同様の構成である。
また、上述した実施の形態では、顕微鏡装置として正立型顕微鏡装置を例に説明したが、たとえば倒立型顕微鏡装置であっても本発明を適用することができる。さらに、顕微鏡装置を組み込んだライン装置といった各種システムにも、本発明を適用することができる。
また、上述した実施の形態では、顕微鏡装置、撮像装置、表示入力部および制御端末を備えた顕微鏡システムを例に説明したが、たとえば標本を拡大する対物レンズ、対物レンズを介して標本を撮像する撮像機能、および画像を表示する表示機能を備えた撮像装置、たとえばビデオマイクロスコープ等であっても、本発明を適用することができる。
以上のように、本発明にかかる固定部材および顕微鏡システムは、設置台に対する固定位置の変更が可能であるとともに、顕微鏡装置と設置台との位置関係を確実に固定することに有用である。
1 顕微鏡システム
2 顕微鏡装置
3a〜3e 固定部材
10 ステージ
10a 脚部
20 顕微鏡本体部
21 基部
21a ベース部
21b,21c,21d 支柱
22 落射投光管
23 レボルバ
24 対物レンズ
25 対物アーム
26 コンデンサユニット
27,211,212 取付部
27a 規制部
27b,27c,27d 収容孔
30 落射照明用ランプハウス
31 鏡筒
32 接眼レンズ
41,46 延在部
41a,46a,47a,211a,212a 貫通孔
41b 穴部
41c,41d 孔
42 円板部
42a 凸部
42b,42c,42d 挿通孔
43 挿通ピン
43a 大径部
43b 小径部
44,45 突出ピン
47,48 平板部
48a 第1貫通孔
48b 第2貫通孔
221 キューブユニット
M1,M2 マーカ
P 固定穴

Claims (3)

  1. 本が載置されるステージと、
    少なくとも前記ステージ上の前記標本からの観察光を集光する対物レンズと、
    土台となるベース部、および該ベース部から直立し、少なくとも前記対物レンズを昇降可能に保持する支柱からなる基部を有する顕微鏡本体部と、
    平面上に所定のパターンで設けられる複数の固定穴を有する設置台に対して固定され、前記顕微鏡本体部と前記設置台とにそれぞれ連結して両者の位置関係を固定する固定部材と、
    前記顕微鏡本体部に取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記固定部材は、
    平板状をなして延び、一端側に設けられ、板厚方向に貫通する貫通孔を有する延在部と、
    前記延在部の他端側に設けられ、前記取付部に対して移動可能に連結する連結部と、
    を有し、
    前記連結部は、
    前記設置台側と反対方向に突出し、前記取付部内に挿通する挿通ピンと、
    前記挿通ピンと異なる位置から該挿通ピンと同一方向に突出し、突出量が、前記挿通ピンの突出量より短い突出ピンと、
    を有し、
    前記取付部は、
    前記挿通ピンを収容可能な第1収容孔と、
    前記突出ピンを収容可能な第2収容孔と、
    を有し、
    前記挿通ピンを第1収容孔に収容することで、前記挿通ピンを回転中心として前記連結部の配置パターンを少なくとも2つ以上に変更可能であり、
    前記配置パターンは、前記貫通孔といずれかの前記固定穴とが連通している
    とを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記取付部は複数設けられ、
    各取付部は、前記固定部材をそれぞれ取り付けることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記顕微鏡本体部の側面において、前記対物レンズの光軸を含む平面と交差する位置に設けられたマーカ
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡システム。
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