JP5864397B2 - 人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板及びその製造方法 - Google Patents

人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板及びその製造方法に関するものである。
近年、温度・湿度・CO濃度・PPFD・光周期・養液温度などの環境を高度に制御した建屋内で植物を栽培する、いわゆる植物工場が注目されている。この植物工場には、植物の理想的な生育環境を人工光のみで再現する完全密閉型と、人工光と共に太陽光を利用する太陽光併用型とがあるが、いずれの形式の植物工場にも、人工光利用型植物工場向け照明装置は必要不可欠となっている。従来、人工光利用型植物工場向け照明装置には、光源として3波長蛍光管が用いられることが一般的であったが、今日の、発光ダイオード(LED)の高性能化に伴い、LEDを用いた照明装置も用いられるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、3波長蛍光管式照明装置と同等の光量を得るための電力消費量も半減できるため、地球環境負荷の軽減に大変貢献するものである。
特開2011−193832号公報 特開2012−55200号公報
ところで、植物工場において用いられる人工光利用型照明装置は、太陽光に代って植物に対し十分な光を与えるために、植物栽培棚にて育成される植物の上方から、植物の育成を考慮した必要十分な距離を空けて、植物栽培棚に対して光を照射する必要がある。又、植物栽培棚の全体にわたり、均一に植物が生長するように、光の照射ムラを可能な限り低減することが望まれており、更なる改良が望まれているところである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光源から広範囲にわたり可能な限り均一かつ高効率な光照射と低価格化を実現するための、人工光利用型植物工場向け照明装置に用いられる、導光板及びその製造方法を提供することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)複数のLEDを有する光源モジュールを光源に有する、人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板であって、平面視で矩形をなし、少なくとも側面の2辺の全長にわたって密接配置されると共に前記複数のLEDを長手方向に有する前記光源モジュールからの出射光を、前記側面から受けて下面へと出射させるためのドットパターンが、上面に形成され、該ドットパターンは、複数の円形の凹状ドットが等間隔に、かつ、前記導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、前記円形の凹状ドットの直径が大きくなるように形成されていることを特徴とする人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板(請求項1)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板は、平面視で矩形をなし、導光板の側面のうち少なくとも2辺の全長にわたって密接配置される、複数のLEDを長手方向に有する光源モジュールからの出射光が、導光板の少なくとも2辺から導光板内へと入光し、導光板内を進行する過程で、導光板の上面又は下面で光路が屈折され、導光板の下面から、面状の光として照射されるものである。
しかも、導光板内を進行する光の光路が上面又は下面で屈折される際に、導光板の上面に刻印されたドットパターンによって、導光板の下面方向へと屈折するよう促すものである。すなわち、導光板内を進行する光の光路は、全反射角度以下の角度で導光板の上面又は下面に到達すると、導光板から出射することなく、導光板内に全反射されることから、ドットパターンによって、導光板内を進行する光の光路を、全反射角度を超える角度へと偏向し、導光板からの出射を促すものである。
ここで、導光板の上面のドットパターンは、複数の円形のドットを等間隔に、かつ、導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、円形のドットの直径が大きくなるように刻印されている。そして、ドットの直径が大きい場所ほど、ドットによる光路の屈折作用が得られる面積が増大することから、導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、この光路の屈折作用も大きくなる。そして、導光板の下面の全体にわたる光量子束密度を適切に制御し、広範囲にわたり可能な限り均一かつ高輝度な光照射を目指すものである。
(2)上記(1)項において、前記複数の円形の凹状ドットが、格子状に等間隔で配置され、かつ、最大直径と最小直径との比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されている人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板(請求項2)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板は、複数の円形のドットが、格子状に等間隔で配置され、かつ、最大直径と最小直径との比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されていることで、上記(1)項記載の作用を得るものである。すなわち、導光板の上面の中央部及び四隅部に刻印される円形のドットの直径を1としたとき、導光板の上面の中央部及び四隅部の中間部に刻印される円形のドットの直径を0.7とするものである。そして、導光板の下面の全体にわたる光量子束密度を適切に制御し、育苗棚の広範囲にわたり可能な限り均一かつ高効率な光照射を目指すものである。
(3)上記(2)項において、前記円形のドットに球面形状の凹形状が与えられ、及び、前記ドットパターンは、前記導光板の上面の中央部及び四隅部において最大直径が与えられると共に、前記中央部及び前記四隅部の中間部において最小直径が与えられ、前記中央部を中心とする平面視同心円状に、前記中央部から前記中間部に至るまでは、ドットの直径が最大直径から最小直径へと徐々に変化し、前記中間部から前記四隅部に至るまでは、ドットの直径が最小直径から最大直径へと徐々に変化する人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板(請求項3)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板は、円形のドットの凹形状として球形の一部である球面形状が与えられ、更に、ドットパターンは、導光板の上面の中央部及び四隅部において最大直径が与えられると共に、導光板の上面の中央部及び四隅部の中間部において最小直径が与えられている。そして、ドットパターンは、導光板の上面において、中央部を中心とする平面視同心円状に、中央部から中間部に至るまでは、ドットの直径が最大直径から最小直径へと徐々に変化し、中間部から四隅部に至るまでは、ドットの直径が最小直径から最大直径へと徐々に変化している。これらは、例えば、導光板の下面に対して所定間隔だけ離間した位置における、光の照射ムラを低減する所望の光量子束密度を得られるように与えられているものである。
(4)上記(1)から(3)項において、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなる人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板(請求項4)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板は、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなることで、光源モジュールからの出射光が、導光板の少なくとも2辺から導光板内へと入光し、導光板内を進行する過程での減衰を、可能な限り防ぐものである。
(5)上記(1)から(4)項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板の製造方法であって、平面視で矩形のアクリル板の表裏面の一方に、前記円形の凹状ドットをレーザー加工機によって刻印する製造方法(請求項5)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板の製造方法は、平面視で矩形のアクリル板の表裏面の一方に、円形の凹状ドットをレーザー加工機によって刻印することで、所定のドットパターンを有する導光板を製造するものである。レーザー加工機により円形の凹状ドットからなるドットパターンを刻印する際には、例えば、所定のグラデーション原画を作成し、このグラデーション原画をドットパターン情報へと変換して、レーザー加工機を駆動するものである。
(6)上記(1)から(4)項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板の製造方法であって、表裏面の一方に、前記円形の凹状ドットを有する平面視で矩形のアクリル板を、金型を用いて成型する製造方法(請求項6)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板の製造方法は、平面視で矩形のアクリル板の表裏面の一方に対し、金型によって凹状ドットを成型するものである。なお、金型に円形の状ドットに対応する凸状ドットからなるドットパターンを形成する際には、例えば、所定のグラデーション原画を作成し、このグラデーション原画をドットパターン情報へと変換して、金型加工機を駆動するものである。
本発明はこのように構成したので、光源から広範囲にわたり可能な限り均一かつ高効率な光照射を実現するための、人工光利用型植物工場向け照明装置に用いられる、導光板を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置の要部断面図を、植物栽培棚と共に示したものである。 図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置の外観模式図である。 図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置の、要部分解図である。 図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置の構成部品の単体図であり、(a)は金属枠、(b)はLEDモジュール、(c)はLEDパッケージを示すものである。 図4に示される各構成部品が一体となった状態を示す断面模式図である。 図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置の構成部品である、導光板を模式的に示すものであり、(a)は上面図、(b)は中央部及び四隅部の断面図、(c)は中央部及び四隅部の間の範囲における断面図である。 図6に示される導光板に円形の凹状ドットを刻印する具体的手法を示す説明図であり、(a)は凹状ドットをレーザー加工機によって刻印する様子を、(b)は、刻印されたドットの配列を例示するものである。 (a)は、図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置により得られる光量子束密度値を等高線で示すものであり、(b)は、比較例として、導光板に本発明の実施の形態に係る特徴を備えないものの、光量子束密度値を等高線で示すものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施の形態に係る導光板14を備える、人工光利用型植物工場向け照明装置10(以下、単に「照明装置」ともいう。)が、植物栽培棚(育苗棚)12と共に示されている。この照明装置10は、平面視で矩形の導光板14(図3、図6参照)と、導光板14の側面のうち少なくとも2辺の全長にわたって密接配置される、光源モジュール16とを有している。本実施の形態では図3に示されるように、導光板14の4辺の外周端面14cに、各端面14cの略全長にわたって、光源モジュール16を配置している。この光源モジュール16は、長手方向に複数のLEDパッケージ18を有している。又、光源モジュール16を保持する金属枠20を有している。又、導光板14の上面14aには、反射シート材22が密接配置されている。そして、導光板14、光源モジュール16を保持する金属枠20及び反射シート材22は、外枠24によって保持される。
又、金属枠20は、外枠24の鍔部24aによって下支えされている。又、金属枠20の外周面は、ゴム、スポンジ等の弾性部材26を介して外枠24に保持されている。又、導光板14は、外枠24の顎部24aの端部に形成された額縁部24bによって、光源モジュール16の発光部と導光板14の外周端面とが位置合わせされた状態で、下支えされている。又、この状態で、導光板14の外周端面14cは、光源モジュール16に密着している。反射シート材22は、反射シート貼付板28に貼付され、導光板14の上面14aに載置されている。反射シート貼付板28は、反射シート貼付板押え30によって導光板14の上面14aに押し付けられている。この、反射シート貼付板押え30は、ねじ32によって外枠24にねじ止めされている。
又、図2に示されるように、照明装置10は、光源モジュール16に電力を供給するための電源コード34を備えている。そして、電源コード34は、定電流型電源装置36と、100V電源のコンセントに接続するための差込プラグ38とを備えており、光源モジュール16に対して安定した電流が供給される。そして、照明装置10は、植物栽培棚12における植物の栽培面積に応じ、複数並べて用いられるものである。
続いて、照明装置10を構成する導光板14、光源モジュール16及び金属枠20について、詳しく説明する。
導光板14は、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなるものである。一例として、住化アクリル販売株式会社のスミペックス000(クリア:透過率92.6%)や、カナセ工業株式会社のカナセライト#1300(クリア:透過率92.6%)が使用可能である。図示の例では、導光板14の寸法は、平面視で630mm×630mmの四角形であり、厚みは5mmである。導光板14の上面14aには、図6に示されるように、ドットパターンが刻印されている。導光板14の上面14aのドットパターンは複数の円形のドット40を等間隔に、かつ、図6(a)に濃淡で示されるように、導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、円形のドット40の直径が大きくなる(濃く図示されている)ように刻印されている。又、図7(b)にも示されるように、複数の円形のドット40は、格子状に等間隔(図示の例ではa=1.5mm)で配置され、かつ、ドット40の直径Dは、最大直径Dと最小直径Dとの比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されている。
導光板14の上面14aにドット40を刻印する手法としては、図7(a)に示されるように、レーザー加工機48によってレーザー光Laを照射することで、必要な形状のドット40を、適切な配置で刻印が可能である。又、量産時には、必要な形状のドット40に対応する凸形状を有する金型を用い、射出成型等によって導光板14の成型と同時にドット40を成型するものである。
なお、図示の例では、円形のドット40の凹形状は、球面形状(球形の一部)が与えられている。そして、最大直径Dのドット40Lから最小直径Dのドット40Sに至る間に配置されるドット40の直径は、好ましくは同心円状に徐々に変化するように形成されている。なお、図示の例では、最大直径D=0.60mm、最小直径D=0.42mmとなっている。
上述のドット40の構成は、導光板14の下面14bに対して所定間隔X(図1)、すなわち、植物栽培棚12で栽培される植物の種類に応じて育成を促すに適した距離(図示の例ではX=300mm)だけ下方に離間した位置における、光の照射ムラを低減する所望の光量子束密度を得るために、本発明者らの鋭意研究の結果、得られたものである。
光源モジュール16は、図4(b)に示されるように、短冊状の長方形の基板42(ガラスエポキシ板)上に、複数のLED18が、青色LED18B、赤色LED18R、青色LED18Bの順番で、しかも、三つで一組となるように実装されたものである。
個々で用いられるLEDパッケージ18は、何れも、図4(c)に示されるように、中心部にLEDチップ18aが配置され、その周囲が透明樹脂18b等によって、樹脂封袋18cに封止されたものである。樹脂封袋18cには、LEDチップ18aへと通電するための電極(リード)18dが設けられており、この電極18dが基板42に実装される。又、基板42には、抵抗素子44も実装されている。
なお、青色LED18B、赤色LED18Rの配列については、必要に応じて適宜変更して構成することとする。
金属枠20は、図4(a)に示されるように、放熱性向上のために、表面積を拡大する放熱フィン20a、20bを備える複雑な断面形状を有している。更に、熱伝導率が高いアルミニウム合金により構成されている。そして、放熱フィン20aによって、光源モジュール16を保持するための保持溝20cが構成されている。図5に示されるように、光源モジュール16は、金属枠20の保持溝20c内に、LEDパッケージ18を露出するよう、かつ電極(リード)18d・基板42・抵抗素子44を湿気にさらさないよう、防湿樹脂46によって封入されている。
なお、金属枠20と同様の理由から、外枠24についても、アルミニウム合金により構成されており、図1に示されるように、外枠24の放熱性を高めるための放熱フィン24cが設けられている。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。
まず、本発明の実施の形態に係る、人工光利用型植物工場向け照明装置10の導光板14は、平面視で矩形をなし、導光板14の側面14cの全長にわたって密接配置される、複数のLEDパッケージ18を長手方向に有する光源モジュール16と共に用いられるものであり、光源モジュール16が金属枠20によって保持されて、照明装置を構成するものである。又、光源モジュール16からの出射光L16が、導光板14の少なくとも2辺の全長にわたる部分から導光板14内へと入光し、導光板14内を進行する過程で、導光板の上面14a又は下面14bで光路が屈折され、導光板14の下面14bから、面状の光として照射されるものである。
しかも、導光板14内を進行する光(光源モジュール16からの出射光L16)の光路が、図1に示されるように、導光板14の上面14a又は下面14bで屈折される際に、導光板14の上面14aに刻印されたドットパターンによって、導光板14の下面14b方向へと屈折するよう促すものである。すなわち、導光板14内を進行する光L16の光路は、全反射角度以下の角度で導光板の上面14a又は下面14bに到達すると、導光板14から出射することなく、導光板14内に全反射されることとなる。この際、ドットパターンを構成するドット40によって、導光板14内を進行する光の光路を、全反射角度を超える角度へと偏向し、導光板14の下面14bからの出射を促すものである。
ここで、導光板14の上面14aのドットパターンは、複数の円形のドット40を等間隔a(図7(b))で、かつ、図6(a)に示されるように、導光板14の上面14aの中央部及び四隅部に近くなるに従い、円形のドットの直径が大きくなるように刻印されている。そして、ドット40の直径が大きい場所ほど、上面14aの単位面積あたりの、ドット40による光路の屈折作用が得られる面積が増大することから(図6(b)(c)に示される矢印参L16参照)、導光板14の上面14aの中央部及び四隅部に近くなるに従い、光路の屈折作用も大きくなる。そして、導光板14の下面14aの全体にわたる光量子束密度を適切に制御し、広範囲にわたり可能な限り均一かつ高効率な光照射を実現するものとなる。
なお、本発明の実施の形態では、導光板14の4辺の外周端面14cに光源モジュール16が配置されていることにより、4辺の外周端面14cの光源モジュール16からの出射光L16のいずれについても、上記作用効果を得ることが可能である。しかしながら、必要な光量等諸条件を勘案して、導光板14の4辺の外周端面14cの全てではなく、そのうちの3辺又は2辺に光源モジュール16を配置することとしても良い。この場合、各辺の外周端面14cに配置された光源モジュール16からの出射光L16について、上記作用効果を奏するものとなる。
そして、本発明の実施の形態に係る導光板14を備える人工光利用型植物工場向け照明装置10によれば、植物栽培棚12の全体にわたり、植物がより均等に育成されることとなり、品質の一定な植物生産を行なうことが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10の導光板14は、複数の円形のドット40が、図7(b)に示されるように、格子状に等間隔aで配置され、かつ、図6(b)(c)に示される最大直径Dと最小直径Dとの比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されていることで、作用効果を奏するものとなっている。すなわち、導光板14の上面14aの中央部及び四隅部に刻印される円形のドットの最大直径D=0.60mmであるとき、導光板14の上面14aの中央部及び四隅部の中間部に刻印される円形のドットの最小直径D=0.42mmで刻印されるものとなる。
又、複数の円形のドット40が、格子状に等間隔aで配置されていることで、導光板14内の光L16の屈折作用の調整を、主としてドット40の直径に基づき、簡単かつ高い再現性を以って行なうことが可能となる。
上記設定は、円形のドット40の凹形状、及び/又は、ドットパターンの最大直径Dと最小直径Dとの間の直径変化が、導光板14の下面14bに対して所定間隔X、本例ではX=300mmだけ離間した位置における、光の照射ムラを低減する、所望の光量子束密度を得られるように与えられているものである。円形のドット40の凹形状は、球形の一部であることが望ましく、又、好ましくは、ドットパターンの最大直径Dと最小直径Dとの間の直径変化が、序所に生じるように刻印されるものとする。
さて、図8(a)には、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10により得られる、導光板14の下面14bに対して300mmだけ離間した位置における、光量子束密度を等高線で示している。又、図8(b)には、比較例として、導光板に本発明の実施の形態に係る特徴を備えない照明装置による、光量子束密度値を等高線で示している。図8中、光量子束密度の違いは濃淡で示され、光量子束密度の高い場所ほど薄く示されている。
本データを得るにあたり、導光板14の下面14b(発光面)の平面視で600mm×600mmの範囲を、25mmピッチの碁盤の目状に割り振った交点位置を、光量子束密度計で計測している。そして、図8(a)(b)の比較から明らかなように、本発明の実施の形態に係る、図8(a)に示される光量子束密度の等高線の方が、光量子束密度の大きい範囲が広く、光の照射ムラが低減されていることが確認される。又、光量子束密度の合計で、200PPFD以上の光を供給することが可能となっている。
又、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10の導光板14は、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなることで、光源モジュール16からの出射光L16が、導光板14の外周端面14aから導光板14内へと入光し、導光板14内を進行する過程での減衰を、可能な限り防ぎ、導光板14の下面14bの全体にわたる光量子束密度を、向上させることが可能となる。
又、光源モジュール16の青色LED18Bと赤色LED18Rとからの出射光が、導光板14の外周端面14aから導光板14内へと入光し、導光板14内を進行する過程で混ざり合い、導光板14の下面14bの全体にわたり照射される光の周波数を、植物栽培棚12における、植物の育成に適したものとしている。
更に、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10の導光板14は、平面視で矩形のアクリル板の表裏面の一方に、円形の凹状ドットをレーザー加工機48(図7(a))によって刻印することで、所定のドットパターンを有するものとなる。又、レーザー加工機48により円形の凹状ドット40からなるドットパターンを刻印する際には、例えば、所定のグラデーション原画(図6に対応する)を作成し、このグラデーション原画をドットパターン情報へと変換して、レーザー加工機40を駆動するものである。
又、平面視で矩形のアクリル板の表裏面の一方に対し、金型によって凹状ドット44を成型することとしても良い。なお、金型に円形の凹状ドット40に対応する凸状ドットからなるドットパターンを形成する際には、例えば、所定のグラデーション原画を作成し、このグラデーション原画をドットパターン情報へと変換して、金型加工機を駆動するものである。なお、金型を用いる手法は、特に大量生産段階において、導光板14の製造コストを低減するのに適している。
10:人工光利用型植物工場向け照明装置、12:植物栽培棚、14:導光板、14a:上面、14b:下面、14c:外周端面、16:光源モジュール、18:LEDパッケージ、40:ドット、48:レーザー加工機、L16:LEDパッケージからの出射光

Claims (6)

  1. 複数のLEDを有する光源モジュールを光源に有する、人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板であって、
    平面視で矩形をなし、少なくとも側面の2辺の全長にわたって密接配置されると共に前記複数のLEDを長手方向に有する前記光源モジュールからの出射光を、前記側面から受けて下面へと出射させるためのドットパターンが、上面に形成され、
    該ドットパターンは、複数の円形の凹状ドットが等間隔に、かつ、前記導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、前記円形の凹状ドットの直径が大きくなるように形成されていることを特徴とする人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板。
  2. 前記複数の円形の凹状ドットが、格子状に等間隔で配置され、かつ、最大直径と最小直径との比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板。
  3. 前記円形のドットに球面形状の凹形状が与えられ、及び、前記ドットパターンは、前記導光板の上面の中央部及び四隅部において最大直径が与えられると共に、前記中央部及び前記四隅部の中間部において最小直径が与えられ、前記中央部を中心とする平面視同心円状に、前記中央部から前記中間部に至るまでは、ドットの直径が最大直径から最小直径へと徐々に変化し、前記中間部から前記四隅部に至るまでは、ドットの直径が最小直径から最大直径へと徐々に変化することを特徴とする請求項2記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板。
  4. 所定値以上の透過率を有するアクリル板からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板の製造方法であって、平面視で矩形のアクリル板の表裏面の一方に、前記円形の凹状ドットをレーザー加工機によって刻印することを特徴とする製造方法。
  6. 請求項1から4のいずれか1項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板の製造方法であって、表裏面の一方に、前記円形の凹状ドットを有する平面視で矩形のアクリル板を、金型を用いて成型することを特徴とする製造方法。
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