JP5812965B2 - 人工光利用型植物工場向け照明装置 - Google Patents

人工光利用型植物工場向け照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5812965B2
JP5812965B2 JP2012227233A JP2012227233A JP5812965B2 JP 5812965 B2 JP5812965 B2 JP 5812965B2 JP 2012227233 A JP2012227233 A JP 2012227233A JP 2012227233 A JP2012227233 A JP 2012227233A JP 5812965 B2 JP5812965 B2 JP 5812965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide plate
light
light guide
lighting device
source module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012227233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014082016A (ja
Inventor
直康 今村
直康 今村
安隆 河野
安隆 河野
克昭 立石
克昭 立石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokoku Kogyo Co Ltd filed Critical Hokoku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2012227233A priority Critical patent/JP5812965B2/ja
Publication of JP2014082016A publication Critical patent/JP2014082016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5812965B2 publication Critical patent/JP5812965B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)

Description

本発明は、人工光利用型植物工場向けの照明装置に関するものである。
近年、温度・湿度・CO濃度・PPFD・光周期・養液温度などの環境を高度に制御した建屋内で植物を栽培する、いわゆる植物工場が注目されている。この植物工場には、植物の理想的な生育環境を人工光のみで再現する完全密閉型と、人工光と共に太陽光を利用する太陽光併用型とがあるが、いずれの形式の植物工場にも、人工光の照明装置は必要不可欠となっている。従来、照明装置には、光源として3波長蛍光管が用いられることが一般的であったが、今日の、発光ダイオード(LED)の高性能化に伴い、LEDを用いた照明装置も用いられるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、3波長蛍光管式照明装置と同等の光量を得るための電力消費量も半減できるため、地球環境負荷の軽減に大変貢献する。
特開2011−193832号公報 特開2012−55200号公報
ところで、人工光利用型植物工場において用いられる照明装置は、太陽光に代って植物に対し十分な光を与えるために、植物栽培棚にて育成される植物の上方から、植物の育成を考慮した必要十分な距離を空けて、植物栽培棚に対して光を照射する必要がある。又、植物栽培棚の全体にわたり、均一に植物が生長するように、光の照射ムラを可能な限り低減することが望まれており、更なる改良が望まれているところである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人工光利用型植物工場向け照明装置として要求される、光源から広範囲にわたり可能な限り均一かつ高効率な光照射と低価格化を、実現することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)平面視で矩形の導光板と、該導光板の側面のうち少なくとも2辺の全長にわたって密接配置される、複数のLEDを長手方向に有する光源モジュールと、前記導光板の上面に刻印されたドットパターンと、前記光源モジュールを保持する金属枠とを有し、前記導光板の上面のドットパターンは、複数の円形のドットを等間隔に、かつ、前記導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、円形のドットの直径が大きくなるように刻印されている人工光利用型植物工場向け照明装置(請求項1)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置は、平面視で矩形の導光板と、該導光板の側面のうち少なくとも2辺の全長にわたって密接配置される、複数のLEDを長手方向に有する光源モジュールとを備えており、光源モジュールが金属枠によって保持されて、照明装置を構成するものである。又、光源モジュールからの出射光が、導光板の少なくとも2辺の全長にわたる部分から導光板内へと入光し、導光板内を進行する過程で、導光板の上面又は下面で光路が屈折され、導光板の下面から、面状の光として照射されるものである。
しかも、導光板内を進行する光の光路が上面又は下面で屈折される際に、導光板の上面に刻印されたドットパターンによって、導光板の下面方向へと屈折するよう促すものである。すなわち、導光板内を進行する光の光路は、全反射角度以下の角度で導光板の上面又は下面に到達すると、導光板から出射することなく、導光板内に全反射されることから、ドットパターンによって、導光板内を進行する光の光路を、全反射角度を超える角度へと偏向し、導光板からの出射を促すものである。
ここで、導光板の上面のドットパターンは、複数の円形のドットを等間隔に、かつ、導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、円形のドットの直径が大きくなるように刻印されている。そして、ドットの直径が大きい場所ほど、ドットによる光路の屈折作用が得られる面積が増大することから、導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、この光路の屈折作用も大きくなる。そして、導光板の下面の全体にわたる光量子束密度を適切に制御し、広範囲にわたり可能な限り均一かつ高輝度な光照射を目指すものである。
(2)上記(1)項において、前記複数の円形のドットが、格子状に等間隔で配置され、かつ、最大直径と最小直径との比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されている人工光利用型植物工場向け照明装置(請求項2)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置は、複数の円形のドットが、格子状に等間隔で配置され、かつ、最大直径と最小直径との比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されていることで、上記(1)項記載の作用を得るものである。すなわち、導光板の上面の中央部及び四隅部に刻印される円形のドットの直径を1としたとき、導光板の上面の中央部及び四隅部の中間部に刻印される円形のドットの直径を0.7とするものである。そして、導光板の下面の全体にわたる光量子束密度を適切に制御し、育苗棚の広範囲にわたり可能な限り均一かつ高効率な光照射を目指すものである。
又、複数の円形のドットが、格子状に等間隔で配置されていることで、ドットによる導光板内の光路の屈折作用の調整を、主としてドットの直径に基づき行なうものとなる。
(3)上記(2)項において、前記円形のドットに球面形状の凹形状が与えられ、及び/又は、前記ドットパターンの最大直径と最小直径との間で平面視同心円状に徐々に変化する直径変化が与えられている人工光利用型植物工場向け照明装置(請求項3)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置は、円形のドットの凹形状として球形の一部である球面形状が与えられ、及び/又は、ドットパターンの最大直径と最小直径との間の直径変化が、平面視同心円状に徐々に変化するように与えられている。これらは、例えば、導光板の下面に対して所定間隔だけ離間した位置における、光の照射ムラを低減する所望の光量子束密度を得られるように与えられているものである
(4)上記(1)から(3)項において、前記導光板が、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなる人工光利用型植物工場向け照明装置(請求項4)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置は、導光板が、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなることで、光源モジュールからの出射光が、導光板の少なくとも2辺から導光板内へと入光し、導光板内を進行する過程での減衰を、可能な限り防ぐものである。
(5)上記(1)から(4)項において、前記光源モジュールが、青色LEDと赤色LEDとで構成される人工光利用型植物工場向け照明装置(請求項5)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置は、光源モジュールの青色LEDと赤色LEDとからの出射光が、導光板の少なくとも2辺から導光板内へと入光し、導光板内を進行する過程で混ざり合い、導光板の下面の全体にわたり照射される光の周波数を、植物の育成に適したものとするものである。
(6)上記(1)から(5)項において、前記導光板の上面に密接配置される反射シート材を備える人工光利用型植物工場向け照明装置(請求項6)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置は、導光板の上面に密接配置される反射シート材により、光源モジュールからの出射光が、導光板の少なくとも2辺から導光板内へと入光し、導光板内を進行する過程で、導光板の上面から漏れることを防ぐものである。そして、光源モジュールからの出射光の光路を余すことなく下面へと屈折させ、下面からの照光として用いるものである。
(7)上記(1)から(6)項において、前記光源モジュールが、前記金属枠に対し、防湿樹脂によって封止されている人工光利用型植物工場向け照明装置(請求項7)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置は、光源モジュールが、金属枠に対し、防湿樹脂によって封止されていることにより、植物栽培に必要な湿度環境下での使用を可能としつつ、高湿度が光源モジュールに与える影響を排除するものである。
(8)上記(1)から(7)項において、前記金属枠が放熱フィンを備える人工光利用型植物工場向け照明装置(請求項8)。
本項に記載の人工光利用型植物工場向け照明装置は、導光板及び光源モジュールを保持する金属枠が放熱フィンを備えることにより、光源モジュールからの発熱を、金属枠の放熱フィンから効率的に放出し、LEDパッケージの温度上昇に起因する発光効率の低下と短命化を防ぐものである。
本発明はこのように構成したので、人工光利用型植物工場向け照明装置として要求される、光源から広範囲にわたり可能な限り均一かつ高効率な光照射が可能となる。
本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置の要部断面図を、植物栽培棚と共に示したものである。 図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置の外観模式図である。 図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置の、要部分解図である。 図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置の構成部品の単体図であり、(a)は金属枠、(b)はLEDモジュール、(c)はLEDパッケージを示すものである。 図4に示される各構成部品が一体となった状態を示す断面模式図である。 図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置の構成部品である、導光板を模式的に示すものであり、(a)は上面図、(b)は中央部及び四隅部の断面図、(c)は中央部及び四隅部の間の範囲における断面図である。 図6に示される導光板に円形の凹状ドットを刻印する具体的手法を示す説明図であり、(a)は凹状ドットをレーザー加工機によって刻印する様子を、(b)は、刻印されたドットの配列を例示するものである。 (a)は、図1に示される人工光利用型植物工場向け照明装置により得られる光量子束密度値を等高線で示すものであり、(b)は、比較例として、導光板に本発明の実施の形態に係る特徴を備えないものの、光量子束密度値を等高線で示すものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施の形態に係る、人工光利用型植物工場向け照明装置10(以下、単に「照明装置」ともいう。)が、植物栽培棚(育苗棚)12と共に示されている。この照明装置10は、平面視で矩形の導光板14(図3、図6参照)と、導光板14の側面のうち少なくとも2辺の全長にわたって密接配置される、光源モジュール16とを有している。本実施の形態では図3に示されるように、導光板14の4辺の外周端面14cに、各端面14cの略全長にわたって、光源モジュール16を配置している。この光源モジュール16は、長手方向に複数のLEDパッケージ18を有している。又、光源モジュール16を保持する金属枠20を有している。又、導光板14の上面14aには、反射シート材22が密接配置されている。そして、導光板14、光源モジュール16を保持する金属枠20及び反射シート材22は、外枠24によって保持される。
又、金属枠20は、外枠24の鍔部24aによって下支えされている。又、金属枠20の外周面は、ゴム、スポンジ等の弾性部材26を介して外枠24に保持されている。又、導光板14は、外枠24の顎部24aの端部に形成された額縁部24bによって、光源モジュール16の発光部と導光板14の外周端面とが位置合わせされた状態で、下支えされている。又、この状態で、導光板14の外周端面14cは、光源モジュール16に密着している。反射シート材22は、反射シート貼付板28に貼付され、導光板14の上面14aに載置されている。反射シート貼付板28は、反射シート貼付板押え30によって導光板14の上面14aに押し付けられている。この、反射シート貼付板押え30は、ねじ32によって外枠24にねじ止めされている。
又、図2に示されるように、照明装置10は、光源モジュール16に電力を供給するための電源コード34を備えている。そして、電源コード34は、定電流型電源装置36と、100V電源のコンセントに接続するための差込プラグ38とを備えており、光源モジュール16に対して安定した電流が供給される。そして、照明装置10は、植物栽培棚12における植物の栽培面積に応じ、複数並べて用いられるものである。
続いて、照明装置10を構成する導光板14、光源モジュール16及び金属枠20について、詳しく説明する。
導光板14は、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなるものである。一例として、住化アクリル販売株式会社のスミペックス000(クリア:透過率92.6%)や、カナセ工業株式会社のカナセライト#1300(クリア:透過率92.6%)が使用可能である。図示の例では、導光板14の寸法は、平面視で630mm×630mmの四角形であり、厚みは5mmである。導光板14の上面14aには、図6に示されるように、ドットパターンが刻印されている。導光板14の上面14aのドットパターンは複数の円形のドット40を等間隔に、かつ、図6(a)に濃淡で示されるように、導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、円形のドット40の直径が大きくなる(濃く図示されている)ように刻印されている。又、図7(b)にも示されるように、複数の円形のドット40は、格子状に等間隔(図示の例ではa=1.5mm)で配置され、かつ、ドット40の直径Dは、最大直径Dと最小直径Dとの比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されている。
導光板14の上面14aにドット40を刻印する手法としては、図7(a)に示されるように、レーザー加工機48によってレーザー光Laを照射することで、必要な形状のドット40を、適切な配置で刻印が可能である。又、量産時には、必要な形状のドット40に対応する凸形状を有する金型を用い、射出成型等によって導光板14の成型と同時にドット40を成型することとしても良い。
なお、図示の例では、円形のドット40の凹形状は、球面形状(球形の一部)が与えられている。そして、最大直径Dのドット40Lから最小直径Dのドット40Sに至る間に配置されるドット40の直径は、好ましくは同心円状に徐々に変化するように形成されている。なお、図示の例では、最大直径D=0.60mm、最小直径D=0.42mmとなっている。
上述のドット40の構成は、導光板14の下面14bに対して所定間隔X(図1)、すなわち、植物栽培棚12で栽培される植物の種類に応じて、育成を促すに適した距離(図示の例ではX=300mm)だけ下方に離間した位置における、光の照射ムラを低減する所望の光量子束密度を得るために、本発明者らの鋭意研究の結果、得られたものである。
光源モジュール16は、図4(b)に示されるように、短冊状の長方形の基板42(ガラスエポキシ板)上に、複数のLED18が、赤色LED18R、青色LED18B、赤色LED18R、青色LED18B、赤色LED18R、青色LED18B、の順番で、しかも、六つのLEDパッケージ18で一組となるように実装されたものである。
個々で用いられるLEDパッケージ18は、何れも、図4(c)に示されるように、中心部にLEDチップ18aが配置され、その周囲が透明樹脂18b等によって、樹脂封袋18cに封止されたものである。樹脂封袋18cには、LEDチップ18aへと通電するための電極(リード)18dが設けられており、この電極18dが基板42に実装される。又、基板42には、抵抗素子44も実装されている。
なお、青色LED18B、赤色LED18Rの配列については、必要に応じて適宜変更して構成することとする。
金属枠20は、図4(a)に示されるように、放熱性向上のために、表面積を拡大する放熱フィン20a、20bを備える複雑な断面形状を有している。更に、熱伝導率が高いアルミニウム合金により構成されている。そして、放熱フィン20aによって、光源モジュール16を保持するための保持溝20cが構成されている。図5に示されるように、光源モジュール16は、金属枠20の保持溝20c内に、LEDパッケージ18を露出するよう、かつ電極(リード)18d・基板42・抵抗素子44を湿気にさらさないよう、防湿樹脂46によって封入されている。
なお、金属枠20と同様の理由から、外枠24についても、アルミニウム合金により構成されており、図1に示されるように、外枠24の放熱性を高めるための放熱フィン24cが設けられている。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。
まず、本発明の実施の形態に係る、人工光利用型植物工場向け照明装置10は、平面視で矩形の導光板14と、導光板14の側面14cの全長にわたって密接配置される、複数のLEDパッケージ18を長手方向に有する光源モジュール16とを備えており、光源モジュール16が金属枠20によって保持されて、照明装置を構成するものである。又、光源モジュール16からの出射光L16が、導光板14の少なくとも2辺の全長にわたる部分から導光板14内へと入光し、導光板14内を進行する過程で、導光板14の上面14a又は下面14bで光路が屈折され、導光板14の下面14bから、面状の光として照射されるものである。
しかも、導光板14内を進行する光(光源モジュール16からの出射光L16)の光路が、図1に示されるように、導光板14の上面14a又は下面14bで屈折される際に、導光板14の上面14aに刻印されたドットパターンによって、導光板14の下面14b方向へと屈折するよう促すものである。すなわち、導光板14内を進行する光L16の光路は、全反射角度以下の角度で導光板の上面14a又は下面14bに到達すると、導光板14から出射することなく、導光板14内に全反射されることとなる。この際、ドットパターンを構成するドット40によって、導光板14内を進行する光の光路を、全反射角度を超える角度へと偏向し、導光板14の下面14bからの出射を促すものである。
ここで、導光板14の上面14aのドットパターンは、複数の円形のドット40を等間隔a(図7(b))で、かつ、図6(a)に示されるように、導光板14の上面14aの中央部及び四隅部に近くなるに従い、円形のドットの直径が大きくなるように刻印されている。そして、ドット40の直径が大きい場所ほど、上面14aの単位面積あたりの、ドット40による光路の屈折作用が得られる面積が増大することから(図6(b)(c)に示される矢印参L16参照)、導光板14の上面14aの中央部及び四隅部に近くなるに従い、光路の屈折作用も大きくなる。そして、導光板14の下面14aの全体にわたる光量子束密度を適切に制御し、広範囲にわたり可能な限り均一かつ高効率な光照射を実現するものとなる。
なお、本発明の実施の形態では、導光板14の4辺の外周端面14cに光源モジュール16が配置されていることにより、4辺の外周端面14cの光源モジュール16からの出射光L16のいずれについても、上記作用効果を得ることが可能である。しかしながら、必要な光量等諸条件を勘案して、導光板14の4辺の外周端面14cの全てではなく、そのうちの3辺又は2辺に光源モジュール16を配置することとしても良い。この場合、各辺の外周端面14cに配置された光源モジュール16からの出射光L16について、上記作用効果を奏するものとなる。
そして、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10によれば、植物栽培棚12の全体にわたり、植物がより均等に育成されることとなり、品質の一定な植物生産を行なうことが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10は、複数の円形のドット40が、図7(b)に示されるように、格子状に等間隔aで配置され、かつ、図6(b)(c)に示される最大直径Dと最小直径Dとの比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されていることで、作用効果を奏するものとなっている。すなわち、導光板14の上面14aの中央部及び四隅部に刻印される円形のドットの最大直径D=0.60mmであるとき、導光板14の上面14aの中央部及び四隅部の中間部に刻印される円形のドットの最小直径D=0.42mmで刻印されるものとなる。
又、複数の円形のドット40が、格子状に等間隔aで配置されていることで、導光板14内の光L16の屈折作用の調整を、主としてドット40の直径に基づき、簡単かつ高い再現性を以って行なうことが可能となる。
上記設定は、円形のドット40の凹形状、及び/又は、ドットパターンの最大直径Dと最小直径Dとの間の直径変化が、導光板14の下面14bに対して所定間隔X、本例ではX=300mmだけ離間した位置における、光の照射ムラを低減するための、所望の光量子束密度を得られるように、与えられているものである。又、円形のドット40の凹形状は、球形の一部であることが望ましく、又、好ましくは、ドットパターンの最大直径Dと最小直径Dとの間の直径変化が、序所に生じるように刻印されるものとする。
さて、図8(a)には、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10により得られる、導光板14の下面14bに対して300mmだけ離間した位置における、光量子束密度値を等高線で示している。又、図8(b)には、比較例として、導光板に本発明の実施の形態に係る特徴を備えない照明装置による、光量子束密度を等高線で示している。図8中、光量子束密度の違いは濃淡で示され、光量子束密度の高い場所ほど薄く示されている。
本データを得るにあたり、導光板14の下面14b(発光面)の平面視で600mm×600mmの範囲を、25mmピッチの碁盤の目状に割り振った交点位置を、光量子束密度計で計測している。そして、図8(a)(b)の比較から明らかなように、本発明の実施の形態に係る、図8(a)に示される光量子束密度の等高線の方が、光量子束密度の大きい範囲が広く、光の照射ムラが低減されていることが確認される。又、光量子束密度の合計で、200PPFD以上の光を供給することが可能となっている。
又、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10は、導光板14が、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなることで、光源モジュール16からの出射光L16が、導光板14の外周端面14aから導光板14内へと入光し、導光板14内を進行する過程での減衰を、可能な限り防ぎ、導光板14の下面14bの全体にわたる光量子束密度を、向上させることが可能となる。
又、光源モジュール16の青色LED18Bと赤色LED18Rとからの出射光が、導光板14の外周端面14aから導光板14内へと入光し、導光板14内を進行する過程で混ざり合い、導光板14の下面14bの全体にわたり照射される光の周波数を、植物栽培棚12における、植物の育成に適したものとしている。
更に、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10は、導光板14の上面14aに密接配置される反射シート材により、光源モジュール16からの出射光L16が、導光板14の外周端面14aから導光板14内へと入光し、導光板14内を進行する過程で、導光板14の上面14aから漏れることを、効率的に防ぐことが可能となる。そして、光源モジュール16からの出射光L16の光路を余すことなく導光板14の下面14bへと屈折させ、下面14bからの照光として効率的に用いることが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10は、光源モジュール16が、金属枠20に対し、防湿樹脂46(図5)によって封止されていることにより、植物栽培に必要な湿度環境下での使用を可能としつつ、高湿度が光源モジュール16に与える影響を排除することが可能となる。
更に、本発明の実施の形態に係る人工光利用型植物工場向け照明装置10は、導光板14及び光源モジュール16を保持する金属枠20が放熱フィン20a、20b(図4(a)、図5)を備えることにより、LEDパッケージ18からの発熱を、金属枠20の放熱フィン20a、20bから効率的に放出し、光源モジュール16を構成するLEDパッケージ18の温度上昇に起因する、発光効率の低下と短命化を防ぐことが可能となる。
10:人工光利用型植物工場向け照明装置、12:植物栽培棚、14:導光板、14a:上面、14b:下面、14c:外周端面、16:光源モジュール、18:LEDパッケージ、18B:青色LEDパッケージ、18R:赤色LEDパッケージ、20:金属枠、 20a、20b:放熱フィン、 22:反射シート材、40:ドット、42:基板、46:防湿樹脂、L16:LEDパッケージからの出射光

Claims (8)

  1. 平面視で矩形の導光板と、該導光板の側面のうち少なくとも2辺の全長にわたって密接配置される、複数のLEDを長手方向に有する光源モジュールと、前記導光板の上面に刻印されたドットパターンと、前記光源モジュールを保持する金属枠とを有し、
    前記導光板の上面のドットパターンは、複数の円形のドットを等間隔に、かつ、前記導光板の上面の中央部及び四隅部に近くなるに従い、円形のドットの直径が大きくなるように刻印されていることを特徴とする人工光利用型植物工場向け照明装置。
  2. 前記複数の円形のドットが、格子状に等間隔で配置され、かつ、最大直径と最小直径との比率が1:0.7の範囲に収まるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の人工光利用型植物工場向け照明装置。
  3. 記円形のドットに球面形状の凹形状が与えられ、及び/又は、前記ドットパターンの最大直径と最小直径との間で平面視同心円状に徐々に変化する直径変化が与えられていることを特徴とする請求項2記載の人工光利用型植物工場向け照明装置。
  4. 前記導光板が、所定値以上の透過率を有するアクリル板からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置。
  5. 前記光源モジュールが、青色LEDと赤色LEDとで構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置。
  6. 前記導光板の上面に密接配置される反射シート材を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置。
  7. 前記光源モジュールが、前記金属枠に対し、防湿樹脂によって封止されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置。
  8. 前記金属枠が放熱フィンを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の人工光利用型植物工場向け照明装置。
JP2012227233A 2012-10-12 2012-10-12 人工光利用型植物工場向け照明装置 Active JP5812965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227233A JP5812965B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 人工光利用型植物工場向け照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227233A JP5812965B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 人工光利用型植物工場向け照明装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014082016A JP2014082016A (ja) 2014-05-08
JP5812965B2 true JP5812965B2 (ja) 2015-11-17

Family

ID=50786064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012227233A Active JP5812965B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 人工光利用型植物工場向け照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5812965B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111664392A (zh) * 2020-06-18 2020-09-15 湖南省大观溪生物科技有限公司 一种多色光led植物生长灯系统及其调控方法
CN111664391A (zh) * 2020-06-18 2020-09-15 湖南省大观溪生物科技有限公司 一种光照可调的led植物智能生长灯
CN113317082A (zh) * 2021-04-30 2021-08-31 黄朝国 无人化植物工厂

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4388664B2 (ja) * 2000-03-31 2009-12-24 三菱電機株式会社 植物照明装置
JP2009048847A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Seiko Instruments Inc 照明装置及びこれを用いた表示装置
JP4513918B2 (ja) * 2008-06-03 2010-07-28 エプソンイメージングデバイス株式会社 照明装置及び電気光学装置
JP5526587B2 (ja) * 2009-04-14 2014-06-18 住友ベークライト株式会社 導光板および面発光装置
JP2011076834A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 I-Ene Planning Co Ltd 防水性エッジライト
JP5597003B2 (ja) * 2010-03-23 2014-10-01 スタンレー電気株式会社 植物育成用照明装置およびそれを用いた植物育成装置
JP5864397B2 (ja) * 2012-10-12 2016-02-17 豊国工業株式会社 人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014082016A (ja) 2014-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5732157B1 (ja) 光照射装置
JP4861328B2 (ja) 照明システム
US9169991B2 (en) Lens and backlight module having the lens
JP5597003B2 (ja) 植物育成用照明装置およびそれを用いた植物育成装置
US20170020084A1 (en) Lighting device, for instance for greenhouse lighting, and corresponding method of use
JP2010246486A (ja) 水槽用照明装置
JP5812965B2 (ja) 人工光利用型植物工場向け照明装置
JP2017121197A (ja) 生物成長範囲に合わせた照明の可能な生物育成システム、照明装置及び生物育成方法
KR101568260B1 (ko) Led군집의 배광 제어용 렌즈 광학계 및 이를 포함하는 led군집 조명
CN203477930U (zh) 光照射装置
US20190120460A1 (en) Horticultural led illuminator
KR101506571B1 (ko) 사각 반구형 마이크로렌즈 어레이를 구비한 엘이디 조명 시스템
JP5864397B2 (ja) 人工光利用型植物工場向け照明装置の導光板及びその製造方法
KR101175544B1 (ko) 식물 재배용 조명 장치
JP5588217B2 (ja) 照明装置
CN216789972U (zh) 植物生长光源模组及植物生长灯
JP2013026528A (ja) 発光装置および表示装置
TWI504344B (zh) 植物生長裝置
Tran et al. LED package design for high optical efficiency and low viewing angle
JP2014217280A (ja) 照明装置、及び植物育成装置
KR20160143902A (ko) 식물공장용 면광원, 및 면광원 시스템
EP3777520A1 (en) Indoor agriculture system
CN220983713U (zh) Lcd投影的照明结构
KR20120019223A (ko) 레이저 패턴이 형성된 도광판
KR101361292B1 (ko) 집광 렌즈 및 이를 구비하는 발광 다이오드 모듈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5812965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250