JP5864240B2 - 配線ボックス - Google Patents

配線ボックス Download PDF

Info

Publication number
JP5864240B2
JP5864240B2 JP2011270201A JP2011270201A JP5864240B2 JP 5864240 B2 JP5864240 B2 JP 5864240B2 JP 2011270201 A JP2011270201 A JP 2011270201A JP 2011270201 A JP2011270201 A JP 2011270201A JP 5864240 B2 JP5864240 B2 JP 5864240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
hole
box body
wiring box
covering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011270201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013123298A (ja
Inventor
渡辺 佳樹
佳樹 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mirai Kogyo KK
Original Assignee
Mirai Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mirai Kogyo KK filed Critical Mirai Kogyo KK
Priority to JP2011270201A priority Critical patent/JP5864240B2/ja
Publication of JP2013123298A publication Critical patent/JP2013123298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5864240B2 publication Critical patent/JP5864240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

この発明は、気密性を確保することができる配線ボックスに関するものである。
従来、壁材の裏面側となる壁裏に配置されて壁表に臨む配線ボックスにおいては、その配線ボックスの気密性を高めることが望まれた。そこで、壁材に固定されるタイプの配線ボックス、すなわち、壁を構築した後に、その壁の前面を形成する壁材に孔をあけ、配線ボックスを、壁表からその孔に押し込んで壁材に固定するような、配線ボックスにおいては、ケーブルを配線ボックス内に引き込むための挿通孔に、ケーブル保護ブッシュとして機能する気密材を嵌着することがあった(例えば、特許文献1参照)。ここで、気密材は、軟質材からなり、この気密材の中央部をケーブルで突き破るとかカッターで切断するとかすることで、気密材にケーブルが通る孔が形成された。
一方、壁裏の柱とか桟等の造営材に固定されるタイプの配線ボックス、すなわち、壁材を配設する前に、配線ボックスを造営材に固定し、その後に壁材を配設するような、配線ボックスにおいては、ケーブル挿通孔以外にも、造営材に固定するためのビスを挿通する孔とか、壁材を配設した後に壁表から配線ボックスの位置を探知するための探知部材を取り付ける孔とかがあけられていた。そこで、この配線ボックスの気密性を高めるために、ボックスカバーが用いられることがあった(例えば、特許文献2参照)。このボックスカバーは、前側が開口する箱状に形成されて、配線ボックスを収容する大きさを有していた。そこで、配線ボックスは、その配線ボックスを収容するボックスカバーと共に壁裏に配置され、そのボックスカバーが後に配設される壁材に密接することとなった。
特開2005−151666号公報 特開2010−259239号公報
ところで、前記従来の、壁裏の造営材に固定される配線ボックスにおいては、配線ボックスとは別に、ボックスカバーを用意しなければならなかったり、配線ボックスよりも大きなボックスカバーを壁裏に配置するために、それだけのスペースを壁裏に確保しなければならなかった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、壁裏の造営材に固定される配線ボックスにおいて、気密性を簡単に確保することができる配線ボックスを提供することにある。
この発明に係る配線ボックスは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
求項に記載の発明に係る配線ボックスは、側壁および底壁からなる周壁を有して前面側が開口する箱状のボックス本体を備え、建物の壁材に形成された透孔から前記ボックス本体の前面側の開口が壁表に臨むようにして壁裏の造営材に固定される。前記ボックス本体には、前記配線ボックスを壁裏の造営材に固定するための固定部材が通る固定部材挿通孔となる貫通孔と、壁裏に配線されたケーブルを前記ボックス本体内に引き込むためのケーブル挿通孔となる貫通孔とを含めて、前記ボックス本体の内外を連通する複数の貫通孔が設けられる。そして、前記複数の貫通孔の全てと前記周壁は、前記ボックス本体に一体成形された軟質の合成樹脂からなる覆い材により覆われ、かつ、その覆い材における、前記貫通孔を覆う貫通孔覆い部と、前記周壁を覆う周壁覆い部とが、繋がって一体となっている。また、前記ボックス本体の前端に、前記ボックス本体に一体成形された軟質の合成樹脂からなるシール材が設けられる。ここにおいて、前記ボックス本体は、前記側壁の前端から延設されて側方に突出するフランジを有し、前記フランジに、前記シール材が、前方に突出するように設けられる。そして、前記フランジは、前記シール材の基端側が嵌まる溝部と、その溝部から後方に貫通する通孔とを有し、前記シール材は、前記通孔を通じて前記覆い材と一体に形成される。
この配線ボックスによれば、軟質の合成樹脂からなる覆い材が、固定部材が通る固定部材挿通孔とケーブルを引き込むためのケーブル挿通孔とを含めて、ボックス本体の内外を連通する複数の貫通孔の全てを覆っている。そこで、配線ボックスを壁裏の造営材に固定する場合には、固定部材挿通孔を覆う覆い材に、固定部材が通るだけの孔をあけて、その孔に固定部材を通すことで、配線ボックスを造営材に固定することができる。そして、壁裏に配線されたケーブルをボックス本体内に引きこむ場合には、ケーブル挿通孔を覆う覆い材に、ケーブルが通るだけの孔をあけて、その孔にケーブルを通すことで、ケーブルをボックス本体内に引き込むことができる。こうして、ボックス本体の内外を連通する複数の貫通孔の全てが覆い材で覆われ、配線ボックスを壁裏の造営材に固定したりケーブルをボックス本体内に引き込んだりする場合にも、固定部材やケーブルが通過する孔の大きさを、軟質の合成樹脂からなる覆い材によって最小限に抑えることができるため、この配線ボックスの気密性を確保することができる。そして、この配線ボックスの気密性を確保するための覆い材が、ボックス本体に一体成形されるため、固定部材挿通孔とケーブル挿通孔とを含めて貫通孔が複数あるにも拘わらず、配線ボックスの製造が容易となり、これによって、配線ボックスの気密性が簡単に確保される。
また、覆い材が、貫通孔覆い部と周壁覆い部とで構成されて、それらが繋がって一体となることで、この配線ボックスの製造が一層容易となる。そして、貫通孔覆い部に加えて軟質の合成樹脂からなる周壁覆い部が設けられることで、この配線ボックスにおける遮音性を高めることができる。
また、シール材を介して、すなわち軟質のシール材が壁材に押されて潰れることで、配線ボックスを壁材に密接させることができ、この配線ボックスと壁材との間の気密性を確実に確保することができる。そして、シール材が覆い材と一体に形成されることで、このシール材を含めて配線ボックスを容易に製造することができる。
また、請求項に記載の発明に係る配線ボックスは、請求項に記載の配線ボックスにおいて、前記周壁には、前記周壁覆い部によって覆われることなく露出して前記造営材に食い込む突起が設けられる。こうして、突起が、軟質の合成樹脂からなる周壁覆い部によって覆われることなく露出することで、この突起を、壁裏の造営材に確実に食い込ませることができる。
また、請求項に記載の発明に係る配線ボックスは、請求項1または2に記載の配線ボックスにおいて、前記周壁には、前記周壁覆い部によって覆われることなく露出して前記造営材に当接する当接座面が設けられる。こうして、当接座面が、軟質の合成樹脂からなる周壁覆い部によって覆われることなく露出することで、この当接座面を、壁裏の造営材に安定して当接させることができる。
また、請求項に記載の発明に係る配線ボックスは、請求項1ないしのいずれか1項に記載の配線ボックスにおいて、前記ケーブル挿通孔の少なくとも一つは、ケーブルが内部に挿通される保護管が、接続可能となっている。
また、請求項に記載の発明に係る配線ボックスは、請求項1ないしのいずれか1項に記載の配線ボックスにおいて、前記固定部材挿通孔の少なくとも一つは、前記側壁に形成されて前後方向に延びる長孔からなる。こうして、固定部材挿通孔が長孔からなることで、配線ボックスを容易に前後方向に調整して固定することができる。そして、長孔からなる固定部材挿通孔が、軟質の合成樹脂からなる覆い材によって覆われることで、固定部材挿通孔を通る固定部材が、固定の際に、長孔の長手方向に滑るのを防ぐことができる。
この発明に係る配線ボックスによれば、壁裏の造営材に固定される配線ボックスにおいて、固定部材挿通孔とケーブル挿通孔とを含めてボックス本体の内外を連通する貫通孔の全てを覆う覆い材が、ボックス本体に一体成形されることで、配線ボックスの気密性を簡単に確保することができる。また、貫通孔覆い部に加えて軟質の合成樹脂からなる周壁覆い部が設けられることで、この配線ボックスにおける遮音性を高めることができる。また、シール材を介して、配線ボックスを壁材に密接させることができる。
この発明の一実施の形態の、斜視図である。 同じく、正面図である。 同じく、左側面図である。 同じく、右側面図である。 同じく、底面図である。 同じく、図2におけるA−A線による断面図である。 同じく、図2におけるB−B線による断面図である。 同じく、図2におけるC−C線による断面図である。 同じく、図2におけるD−D線による断面図である。 この発明の他の実施の形態の、正面図である。 同じく、右側面図である。 同じく、底面図である。 同じく、図10におけるE−E線による断面図である。 同じく、図10におけるF−F線による断面図である。 同じく、図10におけるG−G線による断面図である。
以下、この発明に係る配線ボックスを実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、建物の壁材を示す。2は、配線ボックスを示す。
配線ボックス2は、側壁3aおよび底壁3bからなる周壁3cを有して前面側が開口する箱状のボックス本体3を備える。そして、配線ボックス2は、建物の壁材1に形成された透孔1aからボックス本体3の前面側の開口3dが壁表1bに臨むようにして壁裏1cの柱とか桟等の造営材10に固定される(図6参照)。
ここで、前記ボックス本体3には、配線ボックス2を壁裏1cの造営材10に固定するための固定部材(ビスとか釘等)が通る固定部材挿通孔4aとなる貫通孔4と、壁裏1cに配線されたケーブルをボックス本体3内(つまり、配線ボックス2内)に引き込むためのケーブル挿通孔4bとなる貫通孔4とを含めて、ボックス本体3の内外を連通する複数の貫通孔4、4が設けられている。そして、前記複数の貫通孔4、4の全ては、ボックス本体3に一体成形された軟質の合成樹脂からなる覆い材5により覆われている。詳細には、覆い材5は、複数の貫通孔4、4の全てと周壁3cとを覆い、その覆い材5における、貫通孔4、4を覆う貫通孔覆い部5aと、周壁3cを覆う周壁覆い部5bとが、繋がって一体となっている。
また、周壁3cには、覆い材5(詳しくは、周壁覆い部5b)によって覆われることなく露出して造営材10に食い込む突起3eが設けられている。さらに、周壁3cには、覆い材5(詳しくは、周壁覆い部5b)によって覆われることなく露出して造営材10に当接する当接座面3fが設けられており、この当接座面3fから前記突起3eが突出して形成される。
また、ボックス本体3の前端に、そのボックス本体3に一体成形された軟質の合成樹脂からなるシール材6が設けられる。詳細には、ボックス本体3は、側壁3aの前端から延設されて側方に突出するフランジ3gを有し、そのフランジ3gに、前記シール材6が、前方に突出するように設けられている。より詳細には、フランジ3gは、シール材6の基端側が嵌まる溝部3hと、その溝部3hから後方に貫通する通孔3iとを有する(図8、図9参照)。そして、シール材6は、前記通孔3iを通じて覆い材5と一体に形成される。
具体的には、ボックス本体3は、硬質材からなり、例えば硬質塩化ビニル等の合成樹脂製であって、前面側が開口する箱形形状、例えば直方体形状をしている。すなわち、ボックス本体3における前記側壁3aは、左壁3j、右壁3k、上壁3mおよび下壁3nによって構成され、前記底壁3bは、この側壁3aの後面側を塞ぐように形成される。
そこで、前記固定部材挿通孔4aの少なくとも一つは、側壁3aに形成されて前後方向に延びる長孔からなる。図示実施の形態においては、この長孔からなる固定部材挿通孔4aが、左壁3jと右壁3kとに形成されるが、他に、丸孔からなる固定部材挿通孔4aが、底壁3bに形成される。そして、前記ケーブル挿通孔4bの少なくとも一つは、ケーブルが内部に挿通される保護管が、接続可能となっている。図示実施の形態においては、保護管が接続可能なケーブル挿通孔4bが、側壁3a(詳しくは、上壁3mと下壁3n)に形成され、それ以外のケーブル挿通孔4bが、底壁3bに形成されている。
また、ボックス本体3には、そのボックス本体3の内外を連通する貫通孔4として、固定部材挿通孔4aおよびケーブル挿通孔4bの他に、ビス逃がし孔4cが設けられている。このビス逃がし孔4cは、配線ボックス2の内部において、底壁3bに一時的に保持される取付ビス11の頭部等を逃がすための孔である。この取付ビス11は、配線ボックス2に、配線器具12を保持する保持パネル13を取り付けるためのビスであり(図6参照)、底壁3bに保持された取付ビス11は、壁表1bから、壁材1の透孔1aを介して取り出されて用いられる。なお、図中符号3pは、この取付ビス11を保持するためのビス保持部を示し、図示実施の形態においては、ビス保持部3pは、底壁3bから突出するように形成されている。
また、ボックス本体3には、前記保持パネル13の取付ビス11が挿入されるビス孔3qを備えたボス3rが設けられている。そして、ビス孔3q内に、取付ビス11が螺合するナット14が収容される。ボス3rは、底壁3bから起立して、ボックス本体3の前面側まで延びている。詳細には、ボス3rは、二つ設けられ、一方は、上壁3mの内面に密着して延び、もう一方は、下壁3nの内面に密着して延びている。そして、ビス孔3qは、ボックス本体3の前面と後面(つまり、底壁3bの外面)に開口するように、前後に貫通して形成されている。したがって、このビス孔3qは、ボックス本体3の内外を連通する前記貫通孔4とは、異なる構造となっている。
このボックス本体3に設けられる前記当接座面3fは、周壁3c(図示実施の形態においては、側壁3a)から突出する座部3sの先端面からなる。詳細には、座部3sは、左壁3jと右壁3kとに設けられている。そして、この座部3sの基端側から先端の当接座面3fに至るまでが、覆い材5(詳しくは、周壁覆い部5b)によって覆われることなく露出している。さらに、図示実施の形態においては、フランジ3gにおける左右の側面が、座部3sの先端面と面一となって、当接座面3fとしての役割を果たしている。また、造営材10に食い込む前記突起3eは、当接座面3fから突出するように形成され、図示実施の形態においては、左壁3j側の当接座面3fにのみ設けられ、その突起3eは、当接座面3fと同様に露出している。
前記フランジ3gは、ボックス本体3の開口3dを囲むように形成され、そのフランジ3gの前面に、前記溝部3hが、ボックス本体3の開口3dを囲むようにフランジ3gに沿って延びている。そして、この溝部3hの適宜位置に、後方に貫通する前記通孔3iが形成される。
覆い材5とシール材6は、例えば軟質塩化ビニル等の、軟質の合成樹脂からなり、いわゆるインサート成形により形成される。すなわち、ボックス本体3が挿入された金型内に、軟質の合成樹脂を射出することで、覆い材5とシール材6とがボックス本体3に一体成形される。もっとも、金型を用いることなく、ボックス本体3を、軟質の合成樹脂の液に漬けるデッピングにより、覆い材5とシール材6とをボックス本体3に一体成形してもよい。
また、覆い材5は、ボックス本体3における貫通孔4や周壁3cを覆うものであるが、そのボックス本体3の外側を覆うものであっても内側を覆うものであってもよく、特に、貫通孔覆い部5aにおいては、ボックス本体3の外側や内側を覆う以外に、貫通孔4内に進入するようにして覆うものであってもよい。なお、図示実施の形態においては、ケーブル挿通孔4bを覆う貫通孔覆い部5aは、ケーブル挿通孔4b内において周囲に比して中央側に薄肉部5xを有するように形成されている。そして、ボックス本体3の左壁3jおよび右壁3kに形成された長孔からなる固定部材挿通孔4aを覆う貫通孔覆い部5aは、固定部材挿通孔4a内においてそのほぼ全体が薄肉に形成されている。
次に、以上の構成からなる配線ボックス2の作用効果について説明する。この配線ボックス2によれば、軟質の合成樹脂からなる覆い材5が、固定部材が通る固定部材挿通孔4aとケーブルを引き込むためのケーブル挿通孔4bとを含めて、ボックス本体3の内外を連通する複数の貫通孔4、4の全てを覆っている。そこで、配線ボックス2を壁裏1cの造営材10に固定する場合には、固定部材挿通孔4aを覆う覆い材5(詳しくは、貫通孔覆い部5a)に、固定部材が通るだけの孔をあけて、その孔に固定部材を通すことで(詳しくは、その孔に固定部材を通して造営材10にねじ込んだり打ち込んだりすることで)、配線ボックス2を造営材10に固定することができる。そして、壁裏1cに配線されたケーブルをボックス本体3内に引きこむ場合には、ケーブル挿通孔4bを覆う覆い材5(詳しくは、貫通孔覆い部5a)に、ケーブルが通るだけの孔をあけて、その孔にケーブルを通すことで、ケーブルをボックス本体3内に引き込むことができる。
こうして、ボックス本体3の内外を連通する複数の貫通孔4、4の全てが覆い材5(詳しくは、貫通孔覆い部5a)で覆われ、配線ボックス2を壁裏1cの造営材10に固定したりケーブルをボックス本体3内に引き込んだりする場合にも、固定部材やケーブルが通過する孔の大きさを、軟質の合成樹脂からなる覆い材5によって最小限に抑えることができるため、この配線ボックス2の気密性を確保することができる。そして、気密性を確保することで、壁材1の透孔1aを通る空気を遮断して、室内の冷暖房効率を高めることができ、また、壁裏1cや室内から配線ボックス2内へ塵や埃が侵入するのを防ぐことができる。なお、覆い材5(詳しくは、貫通孔覆い部5a)に、固定部材やケーブルが通る孔をあけるにあたっては、その孔を、固定部材やケーブルを通す前にあけてもよいが、固定部材やケーブルを覆い材5(詳しくは、貫通孔覆い部5a)に突き通すようにしてあけてもよい。そして、このように、固定部材やケーブルを用いて孔をあけることで、固定部材やケーブルを覆い材5に確実に密着させて、配線ボックス2の気密性を的確に確保することができる。
そして、この配線ボックス2の気密性を確保するための覆い材5が、ボックス本体3に一体成形されるため、固定部材挿通孔4aとケーブル挿通孔4bとを含めて貫通孔4が複数あるにも拘わらず、配線ボックス2の製造が容易となり、これによって、配線ボックス2の気密性が簡単に確保される。すなわち、壁裏の造営材10に固定される配線ボックス2において、固定部材挿通孔4aとケーブル挿通孔4bとを含めてボックス本体3の内外を連通する貫通孔4の全てを覆う覆い材5が、ボックス本体3に一体成形されることで、配線ボックス2の気密性を簡単に確保することができる。
ここにおいて、複数あるケーブル挿通孔4b、4bのうち、一部のケーブル挿通孔4bは、ケーブルが内部に挿通される保護管が接続可能となっている。そこで、このケーブル挿通孔4bに保護管を接続する場合には、このケーブル挿通孔4bを覆う覆い材5(詳しくは、貫通孔覆い部5a)の全体を除去することで、保護管を接続することができ、また、このケーブル挿通孔4bにケーブルを直接通す場合には、前述したように、覆い材5(詳しくは、貫通孔覆い部5a)に、ケーブルが通るだけの孔をあける。
また、覆い材5が、貫通孔覆い部5aと周壁覆い部5bとで構成されて、それらが繋がって一体となることで、この配線ボックス2の製造が一層容易となる。そして、貫通孔覆い部5aに加えて軟質の合成樹脂からなる周壁覆い部5bが設けられることで、この配線ボックス2における遮音性、ひいては壁材1の遮音性を高めることができる。
また、ボックス本体3の前端には、ボックス本体3に一体成形された軟質の合成樹脂からなるシール材6が設けられている。これによって、このシール材6を介して、すなわち軟質のシール材6が壁材1に押されて潰れることで、配線ボックス2を壁材1に密接させることができ、この配線ボックス2と壁材1との間の気密性を確実に確保することができる。そして、このシール材6が、覆い材5と一体に形成されることで、このシール材6を含めて配線ボックス2を容易に製造することができる。
また、周壁3cに設けられる突起3eが、軟質の合成樹脂からなる覆い材5(詳しくは、周壁覆い部5b)によって覆われることなく露出することで、配線ボックス2を壁裏1cの造営材10に固定する際に、この突起3eを造営材10に確実に食い込ませることができる。さらに、周壁3cに設けられる当接座面3fが、軟質の合成樹脂からなる覆い材5(詳しくは、周壁覆い部5b)によって覆われることなく露出することで、この当接座面3fを、造営材10に安定して当接させることができる。
そして、固定部材挿通孔4aが長孔からなることで、配線ボックス2を容易に前後方向に調整して固定することができる。しかも、長孔からなる固定部材挿通孔4aが、軟質の合成樹脂からなる覆い材5(詳しくは、貫通孔覆い部5a)によって覆われることで、固定部材挿通孔4aを通る固定部材が、固定の際に、長孔の長手方向に滑るのを防ぐことができる。このことは、特に、造営材10が軽量鉄骨等の金属材からなる場合に、固定部材がその造営材10の表面を滑ることなく、その固定部材を造営材10にねじ込んだり打ち込んだりすることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、ボックス本体3は、合成樹脂製でなくとも、図10〜図15に示すような、金属製、特に、鋼板等の板材からなるものであってもよい。この図においては、配線器具用の保持パネルの取付ビスが挿入されるビス孔3qが、ボックス本体3の上壁3mおよび下壁3nから切曲げ形成された曲げ片3tにあけられている(図13参照)。そして、その切曲げられた跡に形成される上壁3mおよび下壁3nの形成孔4dが、ボックス本体3の内外を連通する貫通孔4となっている。そこで、覆い材5は、複数の貫通孔4、4の全て(つまり、固定部材挿通孔4a、ケーブル挿通孔4bおよび形成孔4d)と、周壁3c全体とを覆う。これにより、この配線ボックス2における遮音性、ひいては壁材の遮音性を一層高めることができる。ここで、覆い材5は、ボックス本体3の外側と内側の両方を覆い、特に貫通孔覆い部5aにおいては、ボックス本体3の外側および内側を覆う以外に、貫通孔4内に進入するようにして覆っている。また、この図においては、ボックス本体3の前端に、そのボックス本体3に一体成形された軟質の合成樹脂からなるシール材6が設けられている。詳細には、シール材6は、ボックス本体3の周壁3cを覆う周壁覆い部5bの前端から突出するようにして、覆い材5と一体に形成される。つまり、シール材6は、覆い材5とともに、ボックス本体3に一体成形される。
また、参考として、覆い材5は、周壁覆い部5bを備えなくとも、貫通孔覆い部5aのみからなっていてもよい。
また、ボックス本体3に設けられた座部3sは、覆い材5(詳しくは、周壁覆い部5b)によって覆われることなく露出しているが、先端の当接座面3fと突起3eのみが露出していてもよく(突起3eが設けられない右壁3k側は、先端の当接座面3fのみが露出していてもよく)、また、突起3eのみが露出していてもよく、場合によっては、その座部3sおよび突起3eなどを含む周壁3c全体が、露出することなく覆い材5(詳しくは、周壁覆い部5b)によって覆われていてもよい。
また、側壁3aに形成される固定部材挿通孔4aは、前後方向に延びる長孔からならなくとも、丸孔等他の形状の孔であってもよい。また、底壁3bに形成される固定部材挿通孔4aにおいても、丸孔以外に、長孔等他の形状の孔であってもよい。
また、参考として、シール材6は、覆い材5と一体に形成さなくとも、別体となるように形成されてもよい。また、参考として、このシール材6は無くともよい。
また、ボックス本体3の内外を連通する貫通孔4としては、固定部材挿通孔4aおよびケーブル挿通孔4b以外に、前述したビス逃がし孔4cや形成孔4dがあるが、その他にも、例えば、壁材1を配設した後に壁表1bから配線ボックス2の位置(つまり、透孔1aをあける位置)を探知するための探知部材を取り付ける探知部材取付孔等の貫通孔がある。
1 壁材
1a 透孔
1b 壁表
1c 壁裏
2 配線ボックス
3 ボックス本体
3a 側壁
3b 底壁
3c 周壁
3d 開口
3e 突起
3f 当接座面
3g フランジ
3h 溝部
3i 通孔
4 貫通孔
4a 固定部材挿通孔
4b ケーブル挿通孔
5 覆い材
5a 貫通孔覆い部
5b 周壁覆い部
6 シール材
10 造営材

Claims (5)

  1. 側壁および底壁からなる周壁を有して前面側が開口する箱状のボックス本体を備え、建物の壁材に形成された透孔から前記ボックス本体の前面側の開口が壁表に臨むようにして壁裏の造営材に固定される、配線ボックスであって、
    前記ボックス本体には、前記配線ボックスを前記造営材に固定するための固定部材が通る固定部材挿通孔となる貫通孔と、壁裏に配線されたケーブルを前記ボックス本体内に引き込むためのケーブル挿通孔となる貫通孔とを含めて、前記ボックス本体の内外を連通する複数の貫通孔が設けられ、
    前記複数の貫通孔の全てと前記周壁は、前記ボックス本体に一体成形された軟質の合成樹脂からなる覆い材により覆われ、かつ、その覆い材における、前記貫通孔を覆う貫通孔覆い部と、前記周壁を覆う周壁覆い部とが、繋がって一体となっており、
    前記ボックス本体の前端に、前記ボックス本体に一体成形された軟質の合成樹脂からなるシール材が設けられ、
    前記ボックス本体は、前記側壁の前端から延設されて側方に突出するフランジを有し、
    前記フランジに、前記シール材が、前方に突出するように設けられ、
    前記フランジは、前記シール材の基端側が嵌まる溝部と、その溝部から後方に貫通する通孔とを有し、
    前記シール材は、前記通孔を通じて前記覆い材と一体に形成されることを特徴とする、配線ボックス。
  2. 前記周壁には、前記周壁覆い部によって覆われることなく露出して前記造営材に食い込む突起が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の配線ボックス。
  3. 前記周壁には、前記周壁覆い部によって覆われることなく露出して前記造営材に当接する当接座面が設けられることを特徴とする、請求項1または2に記載の配線ボックス。
  4. 前記ケーブル挿通孔の少なくとも一つは、ケーブルが内部に挿通される保護管が、接続可能となっていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の配線ボックス。
  5. 前記固定部材挿通孔の少なくとも一つは、前記側壁に形成されて前後方向に延びる長孔からなることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の配線ボックス。
JP2011270201A 2011-12-09 2011-12-09 配線ボックス Active JP5864240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011270201A JP5864240B2 (ja) 2011-12-09 2011-12-09 配線ボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011270201A JP5864240B2 (ja) 2011-12-09 2011-12-09 配線ボックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013123298A JP2013123298A (ja) 2013-06-20
JP5864240B2 true JP5864240B2 (ja) 2016-02-17

Family

ID=48774965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011270201A Active JP5864240B2 (ja) 2011-12-09 2011-12-09 配線ボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5864240B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3481110B2 (ja) * 1997-12-04 2003-12-22 未来工業株式会社 配線・配管用ボックス
JPH11289634A (ja) * 1998-03-31 1999-10-19 Toshiba Lighting & Technology Corp 配線装置用保護カバーおよび配線装置用ボックス
JP2000341823A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Sekisui House Ltd 埋込型配線器具の気密防塵カバー
JP4166729B2 (ja) * 2003-07-11 2008-10-15 未来工業株式会社 配線ボックス
JP4341051B2 (ja) * 2003-11-13 2009-10-07 未来工業株式会社 配線用ボックス
JP5037477B2 (ja) * 2008-11-13 2012-09-26 未来工業株式会社 配線ボックス及び配線ボックス装置
JP2010259239A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Mirai Ind Co Ltd 気密用ボックスカバー、及び気密用ボックスカバーを用いた配線ボックスの設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013123298A (ja) 2013-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USD557112S1 (en) Mounting profile for the head rail of a covering for an architectural opening
USD521462S1 (en) Electrical control device
USD588063S1 (en) Box of a motor
USD553717S1 (en) Venting plug
JP5864240B2 (ja) 配線ボックス
JP2006244719A (ja) 防水コンセント
USD591129S1 (en) Air impact tool
JP5136846B2 (ja) ドアトリム
USD590679S1 (en) Air impact tool
USD564850S1 (en) Portion of a tool housing
USD590044S1 (en) Ion water purifier
USD548554S1 (en) Wire insulation stripping tool
USD593673S1 (en) Air louver
JP5412378B2 (ja) ドアの製造方法及びドア
JP2011208822A (ja) 空気調和機の室外機
JP5507491B2 (ja) 通気部材とその取付構造
JP5480603B2 (ja) 配線引込口装置
JP4695051B2 (ja) Ecuケースの組み付け構造
JP6374907B2 (ja) 車両用ドア
JP4701945B2 (ja) 電気接続箱の位置決め構造
JP2007173331A (ja) ルーバー
JP6295838B2 (ja) ラジエータグリルと車両
JP4432998B2 (ja) ガーニッシュの取付構造
USD547574S1 (en) Pole guide for a head rest of an automobile
JP2007253724A (ja) ランチャンネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150702

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151006

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20151116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5864240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250