JP5863515B2 - 飛しょう体の制御装置及び飛しょう体の制御方法 - Google Patents

飛しょう体の制御装置及び飛しょう体の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、飛しょう体に関し、特に、飛しょう体の制御装置及び制御方法に関する。
特許文献1は、複数の飛しょう体が所定の時刻に目標に到達するように制御する飛しょう体の制御装置を開示している。飛しょう体の制御装置において、地球位置座標システムは、複数の飛しょう体にそれぞれの位置情報と時刻情報とを与える。各飛しょう体に慣性航法装置が備えられる。GPS(Global Positioning System)受信機が地球位置座標システムからの位置情報と時刻情報とを受信する。飛しょう制御装置は、位置情報と時刻情報と速度情報とから推力と操舵とを制御して所定の時刻に飛しょう体が目標に到達するように制御する。
特許文献2は、誘導飛しょう体の制御方法を開示している。誘導飛しょう体の制御方法において、誘導飛しょう体の飛しょう経路を予定から変更することなく推進装置の推力の時間変化パターンを制御することにより、要撃目標との会合可能条件を維持できるようにされている。
特許文献2には、更に以下の内容が記載されている。大気密度が高度とともに減少するので、誘導飛しょう体の飛しょう経路は、一般に、飛しょう体の発射位置から飛しょう体と要撃目標との会合位置に至る最短経路とするよりも、更に高空を通過させる方が経路上で発生する空気抵抗の力積を低減できる。その結果、総飛しょう時間が短くなるとともに会合位置に到達したときの誘導飛しょう体の速度が大きくなる。会合位置に到達したときの誘導飛しょう体の速度の増大は、誘導飛しょう体の旋回性能及び応答性能を向上させるため、目標撃破率を増加させる。
特開平6−159997号公報 特開平3−274400号公報
本発明の目的は、指定時刻に指定位置に到達するように制御される飛しょう体において、指定位置が途中で変更された場合であっても飛しょう体の速度の計画速度からのずれを抑制することである。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の第1の観点による飛しょう体の制御装置(10)は、操舵制御部(18)と、速度制御器(24)と、位置制御器(21)と、通過点位置修正部(26)と、エンジン(14)とを具備する。前記操舵制御部は、指定位置(S)に至る計画経路(31)に基づいて飛しょう体(6)の操舵を行う。前記速度制御器は、前記飛しょう体の速度(V)と計画速度の時系列(32)とに基づいて速度制御推力指令を生成する。前記位置制御器は、前記飛しょう体が現在時刻(T)から前記指定位置に到達すべき指定時刻(Ts)まで前記計画速度の時系列に従って飛しょうした場合の予想飛しょう距離(Rm)と前記計画経路上の前記飛しょう体の現在位置(P)から前記指定位置までの残り距離(Rc)との差分(ΔR)に基づいて位置制御推力指令を生成する。前記エンジンは、前記速度制御推力指令及び前記位置制御推力指令に基づいて推力(Ft)を生成する。前記通過点位置修正部は、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分に基づいて、前記飛しょう体が前記指定位置に到達する前に通過すべき通過点(M2)の位置が修正されるように前記計画経路を変更する。
前記位置制御器は、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分と第1配分係数(A)との積に基づいて前記位置制御推力指令を生成する。前記通過点位置修正部は、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分と第2配分係数(1−A)との積に基づいて前記計画経路を変更する。上記制御装置は、前記飛しょう体の飛しょう中に前記第1配分係数及び前記第2配分係数を変更する配分係数変更部(29)を更に具備する。
前記飛しょう体は飛しょう中に新しい指定位置(S’)を受信する。前記通過点位置修正部は、前記指定位置が前記新しい指定位置に変更されるように前記計画経路を変更する。
前記飛しょう体は、前記飛しょう体に対する目標の相対位置と前記飛しょう体の現在位置とに基づいて新しい指定位置(S’)を算出する。前記通過点位置修正部は、前記指定位置が前記新しい指定位置に変更されるように前記計画経路を変更する。
本発明の第2の観点による飛しょう体(6)は、上記制御装置と、前記操舵制御部が生成する操舵指令に基づいて駆動される舵翼(15)とを具備する。
本発明の第3の観点による飛しょう体の制御方法において、指定位置(S)に至る計画経路(31)に基づいて飛しょう体(6)の操舵を行う。前記飛しょう体の速度(V)と計画速度の時系列(32)とに基づいて速度制御推力指令を生成する。前記飛しょう体が現在時刻(T)から前記指定位置に到達すべき指定時刻(Ts)まで前記計画速度の時系列に従って飛しょうした場合の予想飛しょう距離(Rm)と前記計画経路上の前記飛しょう体の現在位置(P)から前記指定位置までの残り距離(Rc)との差分(ΔR)に基づいて位置制御推力指令を生成する。前記速度制御推力指令及び前記位置制御推力指令に基づいて前記飛しょう体のエンジン(14)が推力(Ft)を生成する。前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分に基づいて、前記飛しょう体が前記指定位置に到達する前に通過すべき通過点(M2)の位置が修正されるように前記計画経路を変更する。
前記位置制御推力指令を生成することにおいて、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分と第1配分係数(A)との積に基づいて前記位置制御推力指令を生成する。前記計画経路を変更することにおいて、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分と第2配分係数(1―A)との積に基づいて前記計画経路を変更する。前記飛しょう体の飛しょう中に前記第1配分係数及び前記第2配分係数を変更する。
前記飛しょう体が飛しょう中に新しい指定位置(S’)を受信する。前記指定位置が前記新しい指定位置に変更されるように前記計画経路を変更する。
前記飛しょう体に対する目標の相対位置と前記飛しょう体の現在位置とに基づいて前記飛しょう体が新しい指定位置(S’)を算出する。前記指定位置が前記新しい指定位置に変更されるように前記計画経路を変更する。
本発明によれば、指定時刻に指定位置に到達するように制御される飛しょう体において、指定位置が途中で変更された場合であっても飛しょう体の速度の計画速度からのずれを抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る飛しょう体システムの概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る飛しょう体の概略図である。 図3は、第1の実施形態に係る飛しょう体の制御方法(指定時刻に指定位置に到達するための制御方法)の概念図である。 図4は、第1の実施形態に係る飛しょう体の制御方法(計画経路に沿って飛しょうするための制御方法)の概念図である。 図5は、飛しょう体に設定される計画経路データ及び計画速度データの初期状態を示す概念図である。 図6は、計画経路データ及び計画速度データに基づいて生成される制御パラメータを示す概念図である。 図7は、通過点位置修正部による計画経路の変更を示す概念図である。 図8は、飛しょう中に新しい指定位置を受信した場合における計画経路の変更を示す概念図である。 図9は、第1比較例に係る飛しょう体の制御方法の概念図である。 図10は、第2比較例に係る飛しょう体の制御方法の概念図である。 図11は、第2の実施形態に係る飛しょう体の制御方法(指定時刻に指定位置に到達するための制御方法)の概念図である。
添付図面を参照して、本発明による飛しょう体システム、飛しょう体、飛しょう体の制御装置及び制御方法を実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る飛しょう体システム1は、射撃計算機2と、レーダ装置3と、無線送信機4と、複数の発射機5と、複数の飛しょう体6とを備える。複数の飛しょう体6は複数の発射機5にそれぞれ搭載される。
図2を参照して、飛しょう体6は、飛しょう制御装置10と、無線受信機11と、速度計12と、慣性航法装置13と、エンジン14と、舵翼15と、舵翼駆動部16と、シーカ19とを備える。飛しょう制御装置10は、エンジン14を含んでいてもよい。
図3を参照して、飛しょう制御装置10は、減算器20と、位置制御器21と、加算器22と、減算器23と、速度制御器24と、サンプリング器25と、通過点位置修正部26と、記憶装置30とを備える。記憶装置30には、計画経路データ31及び計画速度データ32が格納される。計画経路データ31は、後述する計画経路を記述する。計画速度データ32は、後述する計画速度の時系列を記述する。通過点位置修正部26は、例えば、計算機である。
図4を参照して、飛しょう制御装置10は、操舵制御部18を備える。
以下、飛しょう体システム1の動作方法を説明する。特に、飛しょう体システム1の動作方法の中で行われる飛しょう体6の制御方法を重点的に説明する。
図1を参照して、レーダ装置3は目標を検出及び追尾する。射撃計算機2は目標の未来の時刻(未来時刻)における位置(未来位置)を予測し、未来時刻及び未来位置をそれぞれ指定時刻及び指定位置として設定する。射撃計算機2は、各飛しょう体6ために、発射時刻と、発射時刻から指定時刻までの計画速度の時系列と、発射位置(例えば、発射機5の位置)から指定位置に至る計画経路とを設定する。指定位置及び指定時刻は複数の飛しょう体6について共通である。発射時刻、計画速度の時系列、及び計画経路は、一般的に、飛しょう体6ごとに異なる。射撃計算機2は、計画経路を示す計画経路データ31及び計画速度の時系列を示す計画速度データ32を飛しょう体6に発射機5を介して出力する。飛しょう体6の記憶装置30は、計画経路データ31及び計画速度データ32を格納する。
図5を参照して、計画経路データ31及び計画速度データ32の初期状態(飛しょう体6が射撃計算機2から受け取ったときの状態)を説明する。計画経路データ31は、発射位置Oから指定位置Sに至る計画経路を記述している。計画経路は、飛しょう体6が指定位置Sに到達する前に通過すべき通過点M1及びM2を含む。ここでは、計画経路は2次元の経路として示されているが、3次元の経路であってもよい。計画速度データ32は、発射時刻Toから指定時刻Tsまでの計画速度の時系列を記述している。指定時刻Tsは、飛しょう体6が指定位置Sに到達すべき時刻である。計画速度は、途中までは経済速度で一定であることが好ましい、そして、目標との会合直前の飛しょう体6の旋回性能及び応答性能が向上するように、指定時刻Tsが近づくに従って計画速度が増大することが好ましい。後述するように、計画経路データ31は初期状態から変更される場合がある。これに対し、計画速度データ32は初期状態から変更されないことが一般的である。
図1を参照して、飛しょう体6について設定された発射時刻になると、発射機5は飛しょう体6を発射する。発射された飛しょう体6は指定位置に向かって飛しょうする。
図3を参照して、慣性航法装置13は、現在時刻Tにおける飛しょう体6の位置としての現在位置Pを検出する。速度計12は、現在時刻Tにおける飛しょう体6の現在速度Vを検出する。減算器20は、計画経路上の残り距離Rcと予想飛しょう距離Rmとの差分としての距離差分ΔRを出力する。減算器23は、現在時刻Tにおける計画速度Vcと現在速度Vとの差分としての速度差分ΔVを出力する。
図6を参照して、計画経路上の残り距離Rcは、計画経路データ31が記述する計画経路上の現在位置Pから指定位置Sまでの距離である。予想飛しょう距離Rmは、現在時刻Tから指定時刻Tsまで計画速度データ32が記述する計画速度の時系列に従って飛しょう体6が飛しょうした場合の飛しょう距離である。予想飛しょう距離Rmは、斜線部分の面積に対応する。計画速度Vcは、計画速度データ32が記述する計画速度の時系列中の現在時刻Tに対応する速度である。
図3を参照して、位置制御器21は、距離差分ΔRに基づいて位置制御推力指令を生成する。速度制御器24は、速度差分ΔVに基づいて速度制御推力指令を生成する。加算器22は、位置制御推力指令と速度制御推力指令の和を出力する。エンジン14は、位置制御推力指令と速度制御推力指令の和に基づいて推力Ftを生成する。位置制御器21は、予想飛しょう距離Rmが残り距離Rcより大きい場合、距離差分ΔRの絶対値が大きいほど推力Ftが大きく減少するように位置制御推力指令を出力する。位置制御器21は、予想飛しょう距離Rmが残り距離Rcより小さい場合、距離差分ΔRの絶対値が大きいほど推力Ftが大きく増加するように位置制御推力指令を出力する。すなわち、位置制御器21は、飛しょう体6が指定時刻Tsに指定位置Sに到達するようにエンジン14の推力Ftを制御する。速度制御器24は、現在速度Vが現在時刻Tにおける計画速度Vcより大きい場合、速度差分ΔVの絶対値が大きいほど推力Ftが大きく減少するように速度制御推力指令を出力する。速度制御器24は、現在速度Vが現在時刻Tにおける計画速度Vcより小さい場合、速度差分ΔVの絶対値が大きいほど推力Ftが大きく増加するように速度制御推力指令を出力する。すなわち、速度制御器24は、飛しょう体6の速度が計画速度データ32が記述する計画速度の時系列に従うようにエンジン14の推力Ftを制御する。このような推力Ftの制御は、指定時刻Tsになるまで行われる。
飛しょう体6の加速度αは、推力Ftと、飛しょう体6の速度によって定まる抵抗力Frと、飛しょう体6の質量Wに基づいて定まる。飛しょう体6の速度は飛しょう体6の加速度αの時間積分に基づいて定まる。飛しょう体6の変位は飛しょう体6の速度の時間積分に基づいて定まる。飛しょう体6の位置は、飛しょう体6の変位に基づいて定まる。
図4を参照して、操舵制御部18は、計画経路データ31が記述する計画経路に基づいて飛しょう体6の操舵を行う。操舵制御部18は、飛しょう体6が計画経路に沿って飛しょうするように操舵指令を生成する。舵翼駆動部16は、操舵指令に基づいて、舵翼15を駆動する。このような操舵制御部18による制御は、指定時刻Tsになるまで行われる。尚、舵翼15を用いた操舵に追加又は代替して、エンジン14によるスラスト・ベクター・コントロールが行われてもよい。
図3を参照して、サンプリング器25は、距離差分ΔRのサンプリングを行う。通過点位置修正部26は、サンプリング器25を介して距離差分ΔRを受け取る。通過点位置修正部26は、距離差分ΔRに基づいて計画経路データ31を変更する。
図7を参照して、通過点位置修正部26による計画経路データ31の変更を説明する。通過点位置修正部26は、距離差分ΔRに基づいて、計画経路上の現在位置Pから指定位置Sまでの部分を、通過点M2を通る経路から通過点M3を通る経路に変更する。このとき、通過点位置修正部26は、飛しょう体6の最小旋回半径等の制約条件を考慮する。これにより、指定位置Sが変更されずに飛しょう体6が指定位置Sに到達する前に通過すべき通過点の位置が修正される。通過点位置修正部26は、残り距離Rcが予想飛しょう距離Rmより長いとき、通過点M3を通る変更後の経路が通過点M2を通る変更前の経路より短くなるように計画経路を変更する。通過点位置修正部26は、残り距離Rcが予想飛しょう距離Rmより短いとき、通過点M3を通る変更後の経路が通過点M2を通る変更前の経路より長くなるように計画経路を変更する。すなわち、通過点位置修正部26は、飛しょう体6が指定位置Sに指定時刻Tsに到達するように通過点の位置を修正する。距離差分ΔRに基づく通過点の位置の修正は、指定時刻Tsになるまで定期的に行われる。
尚、通過点位置修正部26がサンプリング器25を介して距離差分ΔRを受け取るため、通過点位置修正部26が計画経路を変更する周期は、計画経路及び現在位置Pに基づいて残り距離Rcが検出される周期より長い。そのため、安定した制御が行われる。
図1を参照して、射撃計算機2は、飛しょう体6が発射された後に取得されたデータに基づいて、目標の指定時刻における位置(未来位置)を予測する。新しく予測した未来位置が指定位置Sと異なる場合、射撃計算機2は、新しく予測した未来位置を新しい指定位置S’として設定する。無線送信機4は、各飛しょう体6に新しい指定位置S’を送信する。
図8を参照して、無線受信機11は、飛しょう体6の飛しょう中に新しい指定位置S’を受信する。通過点位置修正部26は、新しい指定位置S’の受信に応答して、指定位置Sが新しい指定位置S’に変更されるように計画経路データ31を変更する。具体的には、計画経路において、現在位置Pから通過点M3を通って指定位置Sに至る経路から現在位置Pから通過点M4を通って新しい指定位置S’に至る経路に変更される。例えば、通過点位置修正部26は、飛しょう体6の最小旋回半径等の制約条件を考慮して、現在位置Pから通過点M3を通って指定位置Sに至る経路上の距離と現在位置Pから通過点M4を通って新しい指定位置S’に至る経路上の距離との差ができるだけ小さくなるように計画経路を変更する。
尚、シーカ19が目標の移動を検知した場合、飛しょう体6が新しい指定位置S’を算出してもよい。この場合、シーカ19は、飛しょう体6に対する目標の相対位置を検出する。飛しょう制御装置10が備える計算機(例えば、通過点位置修正部26)は、目標の相対位置と慣性航法装置13が出力する飛しょう体6の現在位置Pとに基づいて新しい指定位置S’を算出する。
以下、本実施形態に係る飛しょう体6の制御方法による効果を明らかにするために、本実施形態に係る飛しょう体6の制御方法を第1及び第2比較例に係る飛しょう体6の制御方法と比較する。
図9を参照して、第1比較例に係る飛しょう体6の制御方法を説明する。減算器120は、計画全飛しょう距離Rgと現在時刻Tにおける飛しょう距離R(T)との差分としての距離差分ΔXを出力する。計画全飛しょう距離Rgは、発射位置Oから指定位置Sに至る計画経路上の総距離である。現在時刻Tにおける飛しょう距離R(T)は、飛しょう体6が発射時刻Toから現在時刻Tまでに実際に飛しょうした距離である。距離差分ΔXは、飛しょう体6が指定位置Sに到達するまでに飛しょうすべき残り距離に対応する。除算器121は、距離差分ΔXを残り時間ΔT(ΔT=Ts−T)で除算して目標速度を出力する。減算器122は、目標速度と飛しょう体6の現在速度Vとの差分としての速度差分を出力する。速度制御器123は、速度差分に基づいて速度制御推力指令を出力する。エンジン14は、速度制御推力指令に基づいて推力Ftを生成する。尚、飛しょう体6が計画経路に沿って飛しょうするための舵翼15の制御は、本実施形態と同様である。
図9に示した第1比較例に係る制御方法では、指定位置Sが飛しょう体6の飛しょう中に変更された場合の飛しょう体6の速度変化が大きい。特に、指定位置Sが飛しょう体6の近くに変更された場合、飛しょう体6の速度が低下する。揚力を得るためには過度の速度低下を防ぐ必要があるため、第1比較例に係る制御方法では、限定された範囲内の指定位置Sの変更にしか対応できない。更に、第1比較例に係る制御方法では、飛しょう体6を所望の速度履歴に制御することができない。これに対し、本実施形態に係る制御方法では、飛しょう体6の速度履歴を指定することができる。
図10を参照して、第2比較例に係る飛しょう体6の制御方法を説明する。計画飛しょう距離データ33は、発射時刻Toから指定時刻Tsまでの計画飛しょう距離Rの時系列を記述している。現在時刻Tにおける計画飛しょう距離Rlは、発射時刻Toから現在時刻Tまで計画速度データ32が記述する計画速度の時系列に従って飛しょう体6が飛しょうした場合の飛しょう距離である。計画飛しょう距離Rlは、計画速度データ32の斜線部分の面積に対応する。計画速度Vcは、計画速度データ32が記述する計画速度の時系列中の現在時刻Tに対応する速度である。減算器130は、計画飛しょう距離Rlと飛しょう距離R(T)との差分を出力する。位置制御器131は、計画飛しょう距離Rlと飛しょう距離R(T)との差分に基づいて、位置制御推力指令を出力する。減算器133は、現在時刻Tにおける計画速度Vcと現在速度Vとの差分としての速度差分ΔVを出力する。速度制御器134は、速度差分ΔVに基づいて速度制御推力指令を出力する。加算器132は、位置制御推力指令と速度制御推力指令の和を出力する。エンジン14は、位置制御推力指令と速度制御推力指令の和に基づいて推力Ftを生成する。
図10に示した第2比較例に係る制御方法では、飛しょう体6の速度履歴を指定できるものの、指定位置Sを変更し、指定位置Sの変更に対応して計画飛しょう距離データ33を変更すると、計画飛しょう距離データ33と計画速度データ32とが整合しなくなる。そのため、制御が困難になる場合がある。更に、飛しょう体6の速度が計画速度の時系列から変動する。これに対し、本実施形態に係る制御方法では、計画経路上の残り距離Rcと予想飛しょう距離Rmとの差分としての距離差分ΔRに基づいて、計画経路の変更(通過点の位置修正)及びエンジン14が生成する推力Ftの制御を行っている。そのため、指定位置Sを飛しょう体6の飛しょう中に変更しても、飛しょう体6の速度の計画速度の時系列からのずれを抑制することができる。
(第2の実施形態)
図11を参照して、本発明の第2の実施形態に係る飛しょう制御装置10及び飛しょう体6の制御方法を説明する。第2の実施形態に係る飛しょう制御装置10及び飛しょう体6の制御方法は、以下の説明を除いて第1の実施形態と同様である。第2の実施形態に係る飛しょう制御装置10は、乗算器27と、乗算器28と、配分係数変更部29を更に備える。乗算器27には配分係数Aが設定されている。乗算器28には配分係数(1−A)が設定されている。ここで、Aは、0より大きく1より小さい可変の値である。乗算器27は、距離差分ΔRと配分係数Aとの積を出力する。位置制御器21は、距離差分ΔRと配分係数Aとの積に基づいて位置制御推力指令を生成する。乗算器28は、距離差分ΔRと配分係数(1−A)との積を出力する。通過点位置修正部26は、サンプリング器25を介して距離差分ΔRと配分係数(1−A)との積を受け取る。通過点位置修正部26は、距離差分ΔRと配分係数(1−A)との積に基づいて、計画経路の現在位置Pから指定位置Sまでの部分を変更する。このとき、通過点位置修正部26は、飛しょう体6の最小旋回半径等の制約条件を考慮して、指定位置Sを変更しないで飛しょう体6が指定位置Sに到達する前に通過すべき通過点の位置を修正する。配分係数変更部29は、飛しょう体6の飛しょう中に、すなわち発射時刻Toと指定時刻Tsとの間に、値Aを変化させる。これにより、飛しょう体6の飛しょう中に配分係数A及び配分係数(1−A)が変更される。例えば、複数の飛しょう体6が異なる方向から目標に接近するように発射時刻Toの直後は飛しょう体6を当初の計画経路に従って飛しょうさせ、且つ、目標に会合する直前の飛しょう体6の旋回性能及び応答性能が高くなるように指定時刻Tsの直前は飛しょう体6を計画速度の時系列に従って飛しょうさせたい場合が考えられる。この場合、配分係数変更部29は値Aを飛しょう中に小さくすることで、発射時刻Toの直後における大きい配分係数A及び小さい配分係数(1−A)と、指定時刻Tsの直前における小さい配分係数A及び大きい配分係数(1−A)を実現する。発射時刻Toの直後は、配分係数(1−A)が小さいために計画経路の変更はわずかである。指定時刻Tsの直前は、配分係数Aが小さいためにほとんど速度差分ΔVだけによってエンジン14の推力Ftが制御されるため、飛しょう体6の速度の計画速度の時系列からのずれが非常に小さくなる。
以上、実施の形態を参照して本発明による飛しょう体システム、飛しょう体、飛しょう体の制御装置及び制御方法を説明したが、本発明による飛しょう体システム、飛しょう体、飛しょう体の制御装置及び制御方法は上記実施形態に限定されない。上記実施形態に変更を加えたり上記実施形態どうしを組み合わせたりすることが可能である。
1…飛しょう体システム
2…射撃計算機
3…レーダ装置
4…無線送信機
5…発射機
6…飛しょう体
10…飛しょう制御装置
11…無線受信機
12…速度計
13…慣性航法装置
14…エンジン
15…舵翼
16…舵翼駆動部
18…操舵制御部
19…シーカ
20…減算器
21…位置制御器
22…加算器
23…減算器
24…速度制御器
25…サンプリング器
26…通過点位置修正部
27、28…乗算器
29…配分係数変更部
30…記憶装置
31…計画経路データ
32…計画速度データ
33…計画飛しょう距離データ
120…減算器
121…除算器
122…減算器
123…速度制御器
130…減算器
131…位置制御器
132…加算器
133…減算器
134…速度制御器
Ft…推力
Fr…抵抗力
W…質量
α…加速度
V…現在速度
P…現在位置
Rc…計画経路上の残り距離
O…発射位置
S、S’…指定位置
M1〜M4…通過点
Vc…現在時刻における計画速度
To…発射時刻
Ts…指定時刻
T…現在時刻
Rm…予想飛しょう距離
ΔR…距離差分
ΔV…速度差分
Rg…計画全飛しょう距離
R(T)…現在時刻における飛しょう距離
ΔX…距離差分
Δt…残り時間
Rl…現在時刻における計画飛しょう距離
R…計画飛しょう距離

Claims (9)

  1. 指定位置に至る計画経路に基づいて飛しょう体の操舵を行う操舵制御部と、
    前記飛しょう体の速度と計画速度の時系列とに基づいて速度制御推力指令を生成する速度制御器と、
    前記飛しょう体が現在時刻から前記指定位置に到達すべき指定時刻まで前記計画速度の時系列に従って飛しょうした場合の予想飛しょう距離と前記計画経路上の前記飛しょう体の現在位置から前記指定位置までの残り距離との差分に基づいて位置制御推力指令を生成する位置制御器と、
    前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分に基づいて、前記飛しょう体が前記指定位置に到達する前に通過すべき通過点の位置が修正されるように前記計画経路を変更する通過点位置修正部と、
    前記速度制御推力指令及び前記位置制御推力指令に基づいて推力を生成するエンジンと
    を具備する
    飛しょう体の制御装置。
  2. 請求項1に記載の飛しょう体の制御装置であって、
    前記位置制御器は、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分と第1配分係数との積に基づいて前記位置制御推力指令を生成し、
    前記通過点位置修正部は、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分と第2配分係数との積に基づいて前記計画経路を変更し、
    前記飛しょう体の飛しょう中に前記第1配分係数及び前記第2配分係数を変更する配分係数変更部を更に具備する
    飛しょう体の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の飛しょう体の制御装置であって、
    前記飛しょう体は飛しょう中に新しい指定位置を受信し、
    前記通過点位置修正部は、前記指定位置が前記新しい指定位置に変更されるように前記計画経路を変更する
    飛しょう体の制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の飛しょう体の制御装置であって、
    前記飛しょう体は、前記飛しょう体に対する目標の相対位置と前記飛しょう体の現在位置とに基づいて新しい指定位置を算出し、
    前記通過点位置修正部は、前記指定位置が前記新しい指定位置に変更されるように前記計画経路を変更する
    飛しょう体の制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の制御装置と、
    前記操舵制御部が生成する操舵指令に基づいて駆動される舵翼と
    を具備する
    飛しょう体。
  6. 指定位置に至る計画経路に基づいて飛しょう体の操舵を行うことと、
    前記飛しょう体の速度と計画速度の時系列とに基づいて速度制御推力指令を生成することと、
    前記飛しょう体が現在時刻から前記指定位置に到達すべき指定時刻まで前記計画速度の時系列に従って飛しょうした場合の予想飛しょう距離と前記計画経路上の前記飛しょう体の現在位置から前記指定位置までの残り距離との差分に基づいて位置制御推力指令を生成することと、
    前記速度制御推力指令及び前記位置制御推力指令に基づいて前記飛しょう体のエンジンが推力を生成することと、
    前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分に基づいて、前記飛しょう体が前記指定位置に到達する前に通過すべき通過点の位置が修正されるように前記計画経路を変更することと
    を具備する
    飛しょう体の制御方法。
  7. 請求項6に記載の飛しょう体の制御方法であって、
    前記位置制御推力指令を生成することにおいて、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分と第1配分係数との積に基づいて前記位置制御推力指令を生成し、
    前記計画経路を変更することにおいて、前記予想飛しょう距離と前記残り距離との前記差分と第2配分係数との積に基づいて前記計画経路を変更し、
    前記飛しょう体の飛しょう中に前記第1配分係数及び前記第2配分係数を変更することを更に具備する
    飛しょう体の制御方法。
  8. 請求項6又は7に記載の飛しょう体の制御方法であって、
    前記飛しょう体が飛しょう中に新しい指定位置を受信することと、
    前記指定位置が前記新しい指定位置に変更されるように前記計画経路を変更することと
    を更に具備する
    飛しょう体の制御方法。
  9. 請求項6又は7に記載の飛しょう体の制御方法であって、
    前記飛しょう体に対する目標の相対位置と前記飛しょう体の現在位置とに基づいて前記飛しょう体が新しい指定位置を算出することと、
    前記指定位置が前記新しい指定位置に変更されるように前記計画経路を変更することと
    を更に具備する
    飛しょう体の制御方法。
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