JP5862361B2 - 吸気弁および吸気弁装置の製造方法 - Google Patents
吸気弁および吸気弁装置の製造方法 Download PDFInfo
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Description
吸気弁では、主に弁体の寸法ばらつきに起因して、流路の開度が最小になっている全閉状態のときの流量がばらつく。そして、全閉状態における流量ばらつきが大きい場合、様々な不具合が生じる。
そこで、弁体100をZ形にして吸気弁に採用する場合に、全閉状態における信頼性を維持しながら寸法管理の煩雑さを低減するため、新規な対策が求められている。
以上により、Z形を呈する吸気弁の弁体に関し、全閉状態における信頼性を維持しながら寸法管理の煩雑さを低減することができる。
また、重層部を形成する2つの板状パーツのそれぞれの重なり代には、締結部材が通る締結穴が設けられ、弁体の外形は、一方の板状パーツの締結穴と他方の板状パーツの締結穴との重なり方を変えることで調節されている。
これにより、締結部材が重なり代を貫通してシャフトに螺合する状態を確実に確保しながら、重層部の重なり方を調節することができる。
また、2つの板状パーツは、ボアの内径よりも小さい内径の円筒空洞に嵌まるように重層部を形成して互いに仮止めされた後、ボアに収容されてシャフトに一体化される。
これにより、弁体が、例えば全開状態から閉側に回転したときに、ボア壁に当たり、メカ的にロック状態になるのを確実に回避することができる(詳細は実施例参照。)。
実施例の吸気弁1の構成を、図1〜図6を用いて説明する。
吸気弁1は、例えば、内燃機関2の給排気系統を形成する1つの要素である低圧EGR装置3を構成する吸気絞り弁である。
そして、吸気弁1と低圧EGR弁23とは、1つのユニット24として構成されている。
なお、締結穴51の長軸方向の幅は、ネジ45の軸部を締結穴51に対して垂直に通すことができ、かつ、ネジ45の頭部を締結穴51に対して垂直に通すことができない程度の広さである。
実施例1の吸気弁1によれば、弁体46は、側面視でくの字状を呈するように屈曲する同一形状の2つの板状パーツ47からなり、2つの板状パーツ47は側面視で2回対称を呈するように部分的に重なって重層部48を形成し、重層部48にネジ45が配されて締結力を受けることでシャフト37に一体化している。
なお、弁体46はZ形であって、弁部49が流路軸αに対して鋭角θだけ傾斜し、かつ重層部48が流路軸αに対して直角をなす状態で全閉状態を実現しているので、第1ボア42にネジ45を差し入れて弁ASSY57をシャフト37に締結する作業が容易である。
これにより、ネジ45の軸部が2つの締結部50を貫通してシャフト37に螺合する状態を確実に確保しながら、重層部48の重なり方を調節することができる。
これにより、弁体46が、例えば全開状態から閉側に回転したときに、鋭角θよりも小さい回転角でボア壁に当たり、メカ的にロック状態になるのを確実に回避することができる。
吸気弁1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の吸気弁1は、吸気絞り弁に採用されていたが、吸気弁1をスロットル装置10におけるスロットル弁に採用してもよい。
Claims (2)
- 内燃機関(2)に吸入される吸入空気の流量を増減する吸気弁(1)において、
所定のアクチュエータにより回転駆動されるシャフト(37)と、
側面視でくの字状を呈するように屈曲する同一形状の2つの板状パーツ(47)からなり、この2つの板状パーツ(47)は側面視で2回対称を呈するように部分的に重なって重層部(48)を形成し、この重層部(48)に所定の締結部材(45)が配されて締結力を受けることで前記シャフト(37)に一体化している板状の弁体(46)とを備え、
前記重層部(48)を形成する前記2つの板状パーツ(47)のそれぞれの重なり代(50)には、前記締結部材(45)が通る締結穴(51)が設けられ、
前記弁体(46)の外形は、一方の板状パーツ(47)の締結穴(51)と他方の板状パーツ(47)の締結穴(51)との重なり方を変えることで調節されている吸気弁(1)。 - 内燃機関(2)に吸入される吸入空気の流量を増減する吸気弁(1)と、
この吸気弁(1)を回転自在に収容するボア(42)とを備える吸気弁装置(24)の製造方法において、
前記吸気弁(1)は、
所定のアクチュエータにより回転駆動されるシャフト(37)と、
側面視でくの字状を呈するように屈曲する同一形状の2つの板状パーツ(47)からなり、この2つの板状パーツ(47)は側面視で2回対称を呈するように部分的に重なって重層部(48)を形成し、この重層部(48)に所定の締結部材(45)が配されて締結力を受けることで前記シャフト(37)に一体化している板状の弁体(46)とを備え、
前記2つの板状パーツ(47)を、前記ボア(42)の内径よりも小さい内径の円筒空洞(58)に嵌まるように前記重層部(48)を形成して互いに仮止めした後、前記ボア(42)に収容して前記シャフト(37)に一体化することを特徴とする吸気弁装置(24)の製造方法。
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