JP5861621B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、導電性の筐体に電子部品が収容されてなる電子装置に関するものである。
従来、筐体内に半導体デバイス等の電子部品が1または2以上収容されて構成される電子装置では、リードフレームや信号ピン等の外部接続端子に印加された静電気放電に起因して生じた電流(以下、ノイズ電流という)から電子部品を保護する必要がある場合に、筐体内にて外部接続端子に電気的に接続される静電気放電保護回路が設けられている。しかしながら、導電性の筐体、例えば、金属製筐体では、ノイズ電流が外部接続端子を介して筐体自体に流れ込むと、筐体を接地している場合でも一部のノイズ電流が筐体内の設置面を介して筐体内の電子部品に到達してしまう場合がある。この場合、ノイズ電流のために電子部品に静電破壊や誤動作等が生じる可能性がある。
このような問題を解決する技術として、下記特許文献1に開示される半導体装置が知られている。この半導体装置は、ガリウム砒素(GaAs)を用いた電解効果トランジスタ(FET)を備えており、このGaAsFETのゲート電極に接続されるリードフレームの端部にスパイラルコイル形状のスパイラルコイル部が形成されている。このスパイラルコイル部が高周波ノイズに対して高リアクタンスとなるため、イミュニティ・ESD耐性を向上させて半導体デバイスへのノイズ伝播を抑制している。
特許3130809号公報
しかしながら、上述のようにイミュニティ・ESD耐性を向上させる構成では、筐体内に収容されるリードフレームにスパイラル部を設ける必要があり、装置自体が大型化してしまう。特に、抑制すべきノイズ電流が大きくなるほどスパイラル部を大きくする必要があり、装置の小型化が困難になるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、導電性の筐体に電子部品が収容される場合でも大型化を招くことなくイミュニティ・ESD耐性を向上させ得る電子装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、導電性の筐体(11)内に電子部品(12a〜12d)が収容される電子装置(10,10a,10b)において、前記電子部品と前記筐体外の電子機器とを電気的に接続するための端子であって前記筐体に形成される挿通部(11b)を当該筐体に接触することなく挿通するように配置される外部接続端子(14)と、前記外部接続端子と前記挿通部の内面との間に介在する誘電体(20)と、前記外部接続端子に印加された静電気放電に起因して生じたノイズ電流から前記電子部品を保護するために前記筐体内に収容されて前記外部接続端子に接続される静電気放電保護回路(16)と、を備え、前記外部接続端子は、前記誘電体に覆われる被覆部位(14a,14b)の前記ノイズ電流が流れる経路長さ(Lb)が当該誘電体の挿通方向の長さ(La)よりも長くなるように形成されることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲および上記手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、外部接続端子と筐体の挿通部の内面との間に誘電体が介在しており、外部接続端子に印加された静電気放電に起因して生じたノイズ電流から筐体内に収容される電子部品を保護するために、外部接続端子に接続される静電気放電保護回路が筐体内に収容される。そして、外部接続端子は、誘電体に覆われる被覆部位のノイズ電流が流れる経路長さが当該誘電体の挿通方向の長さよりも長くなるように形成される。
これにより、筐体と外部接続端子との間の相互インダクタンスが、被覆部位のノイズ電流が流れる経路長さが当該誘電体の挿通方向の長さと同じとなる従来の構成と比較して、大きくなるので、ノイズ電流が外部接続端子および誘電体を介して筐体自体に流れ込みにくくなる。このため、ノイズ電流が筐体の収容空間内の外部接続端子を流れるが、このノイズ電流から静電気放電保護回路により筐体内に収容される電子部品が保護される。このように、ノイズ電流が筐体自体に流れ込みにくくなり、特に筐体内部にスパイラルコイル部等を設ける必要もないので、導電性の筐体に電子部品が収容される場合でも大型化を招くことなく電子装置のイミュニティ・ESD耐性を向上させることができる。
第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す断面図である。 ESDダイオードとその保護対象の素子との配置を示す説明図である。 筐体内に収容される電子部品に対する外部接続端子を介したノイズ電流の影響を説明するための説明図である。 自己インダクタンスごとの相互インダクタンスと印加電圧比率との関係を示すグラフである。 誘電体を介して筐体に保持されるリードフレームの被覆部位を拡大して示す断面図である。 第1実施形態の変形例に係る電子装置の要部を示す断面図である。 第2実施形態に係る電子装置の要部を示す断面図である。 第2実施形態の変形例に係る電子装置の要部を示す断面図である。 第3実施形態に係る電子装置の要部を示す断面図である。 第3実施形態の変形例に係る電子装置の要部を示す断面図である。 絶縁性接着剤にNi−Zn系のフェライト粉を含有させたときの透磁率の周波数依存性を示すグラフである。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る電子装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る電子装置10は、金属材料等からなる導電性の筐体11内に複数の電子部品が収容されて構成されている。本実施形態では、筐体11内には、例えば、4つの半導体デバイス12a〜12dが接着剤等の絶縁物13を介して底壁11a上に配置されて収容されている。なお、上記半導体デバイス12a〜12dとしては、例えば、ロジック回路,センサ,パワーデバイス,SRAMやフラッシュメモリ等がある。なお、図1では、便宜上、筐体11内に収容される他の電子部品等の図示を省略している。
各半導体デバイス12a〜12dや他の電子部品の少なくとも一部は、筐体11外の電子機器と電気的に接続するための外部接続端子として構成される複数のリードフレーム14のいずれかにそれぞれボンディングワイヤ15等を介して電気的に接続されている。各半導体デバイス12a〜12dのうち、リードフレーム14に印加された静電気放電に起因して生じたノイズ電流から保護する必要がある半導体デバイスには、静電気放電保護回路が設けられている。例えば、半導体デバイス12aには、図2に示すように、静電気放電保護回路として、ESDダイオード16がリードフレーム14に接続される入力端子17に接続されるようにチップ上に設けられている。また、入力端子17には、ESDダイオード16の保護対象である素子18(例えば、PolyCapa)が所定の抵抗19を介して接続されている。
各リードフレーム14は、その一部が筐体11の側壁等に挿通部として形成される挿通穴11bを挿通して外部にそれぞれ露出している。各挿通穴11bは、例えば、筐体11が上下ケースの組み付けにより構成される場合に、下ケースの上縁と上ケースの下縁とにそれぞれ形成される凹部同士を組み合わせることで構成される。
リードフレーム14の中間部位と挿通穴11bの内面(内周面)との間には、リードフレーム14と筐体11との導通を抑制するとともにリードフレーム14を保持するために、絶縁性を有するエポキシ樹脂からなる絶縁性接着剤20がそれぞれ介在しており、各リードフレーム14と筐体11とが直接接触しないように構成されている。絶縁性接着剤20およびこの絶縁性接着剤20により覆われるリードフレーム14の中間部位(以下、被覆部位14aという)との詳細構成については後述する。なお、リードフレーム14は、その一部が円筒面状の内周面を有する挿通穴11bに対して絶縁性接着剤20を介在させて挿通することに限らず、他の形状の挿通部に対して絶縁性接着剤20を介在させて挿通してもよい。なお、接着剤20は、特許請求の範囲に記載の「誘電体」の一例に相当し得る。
次に、筐体11内に収容される各半導体デバイス12a〜12dに対する外部接続端子14を介したノイズ電流の影響について、図3および図4を用いて詳細に説明する。図3は、筐体11内に収容される電子部品12に対するリードフレーム14を介したノイズ電流の影響を説明するための説明図である。図4は、自己インダクタンスLkごとの相互インダクタンスMとデバイス印加電圧比率との関係を示すグラフである。
通常、上述のように生じるノイズ電流は、リードフレーム14と電子部品12との電流経路を流れる際にESDダイオード16により低減される(図3の矢印α参照)。しかしながら、導電性の筐体11を採用しているため、絶縁性接着剤20と筐体11との間の容量カップリングにより、ノイズ電流の一部がリードフレーム14および絶縁性接着剤20を介して筐体11自体に流れ込む場合がある(図3の矢印β参照)。このように筐体11自体に流れ込んだノイズ電流は、筐体11が接地されており筐体11の内面と電子部品12との間に絶縁物13を介在させている場合でも、その一部が上記絶縁物13を介して電子部品12に到達してしまう場合がある。
そこで、本実施形態では、上述のようなノイズ電流が筐体11自体に流れ込むことを確実に抑制するため、リードフレーム14と筐体11との間の相互インダクタンスMを増加させるようにリードフレーム14が形成される。相互インダクタンスMを増加させることで、ノイズ電流が筐体11自体に流れ込みにくくなるからである。この相互インダクタンスMは、μをリードフレーム14の透磁率、lをリードフレーム14の被覆部位14aのノイズ電流が流れる経路長さ、dをリードフレーム14間距離とするとき、以下に示す式(1)の関係が成立する。
Figure 0005861621
また、図4に示すように、筐体11の自己インダクタンスLkにかかわらず、相互インダクタンスMが大きくなるほど筐体11内に配置される電子部品に印加される電圧の比率(デバイス印加電圧比率)が低減することがわかる。例えば、図4に示す条件では、デバイス印加電圧比率が0.3で電子部品が破壊すると仮定すると、自己インダクタンスLk=1.0×10−12(H)である場合には、相互インダクタンスMがおよそ6.0(H)を超えると電子部品の破壊が防止され、自己インダクタンスLk=1.0×10−9(H)である場合には、相互インダクタンスMがおよそ1.0(H)を超えると電子部品の破壊が防止される。なお、自己インダクタンスLk=1.0×10−6(H)である場合には、相互インダクタンスMの値にかかわらず電子部品の破壊が防止される。
次に、上述のように相互インダクタンスMを増加させるための具体的な構成について、図5を用いて説明する。図5は、絶縁性接着剤20を介して筐体11に保持されるリードフレーム14の被覆部位14aを拡大して示す断面図である。
図5に示すように、リードフレーム14の被覆部位14aは、そのノイズ電流が流れる経路長さ(図5の一点鎖線参照)Lbが絶縁性接着剤20の挿通方向の長さLaよりも長くなるように、折り畳まれるようにして形成されている。
すなわち、本実施形態に係る電子装置10では、リードフレーム14と筐体11の挿通穴11bの内面との間に絶縁性接着剤20が介在しており、リードフレーム14に印加された静電気放電に起因して生じたノイズ電流から筐体11内に収容される電子部品を保護するために、リードフレーム14に接続されるESDダイオード16が筐体11内に収容される。そして、リードフレーム14は、絶縁性接着剤20に覆われる被覆部位14aのノイズ電流が流れる経路長さLbが当該絶縁性接着剤20の挿通方向の長さLaよりも長くなるように形成される。
これにより、筐体11とリードフレーム14との間の相互インダクタンスMが、被覆部位14aのノイズ電流が流れる経路長さLbが絶縁性接着剤20の挿通方向の長さLaと同じとなる従来の構成と比較して、大きくなるので、ノイズ電流がリードフレーム14および絶縁性接着剤20を介して筐体11自体に流れ込みにくくなる。このため、ノイズ電流が筐体11の収容空間内のリードフレーム14を流れるが、このノイズ電流からESDダイオード16により筐体11内に収容される電子部品が保護される。このように、ノイズ電流が筐体11自体に流れ込みにくくなり、特に筐体11内部にスパイラルコイル部等を設ける必要もないので、導電性の筐体11に電子部品が収容される場合でも大型化を招くことなく電子装置10のイミュニティ・ESD耐性を向上させることができる。
図6は、第1実施形態の変形例に係る電子装置10の要部を示す断面図である。
リードフレーム14の被覆部位として、そのノイズ電流が流れる経路長さLbを絶縁性接着剤20の挿通方向の長さLaよりも長くするために、折り畳まれるようにして形成される被覆部位14aを採用することに限らず、他の形状の被覆部位を採用してもよい。具体的には、例えば、図6に示すように、山型形状の被覆部位14bを採用することで、被覆部位14bの経路長さLbを絶縁性接着剤20の挿通方向の長さLaよりも長く形成することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る電子装置について図7を参照して説明する。図7は、第2実施形態に係る電子装置10aの要部を示す断面図である。
本第2実施形態に係る電子装置10aは、さらにイミュニティ・ESD耐性を向上させるため、高透磁率部材21を新たに採用する点が、上記第1実施形態に係る電子装置と異なる。したがって、第1実施形態の電子装置と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、図7に示すように、上述したリードフレーム14の被覆部位14aの周囲に絶縁性接着剤20よりも透磁率の高い高透磁率部材21を絶縁性接着剤20との間に巻き付けて介在させている。ここで、高透磁率部材21としては、例えば、コバールTM,42アロイ,インバーコア,42アロイコア,パーマロイB,SUS430,パーマロイC等を採用することができる。
このようにしても、筐体11とリードフレーム14との間の相互インダクタンスMが大きくなるので、ノイズ電流がリードフレーム14および絶縁性接着剤20を介して筐体11自体に流れ込みにくくなり、導電性の筐体11に電子部品が収容される場合でも大型化を招くことなく電子装置10のイミュニティ・ESD耐性を向上させることができる。
図8は、第2実施形態の変形例に係る電子装置10aの要部を示す断面図である。
図8に示すように、ノイズ電流が流れる経路長さLbが絶縁性接着剤20の挿通方向の長さLaと等しい従来の被覆部位14cに対して、高透磁率部材21を巻き付けることで、被覆部位14cと絶縁性接着剤20との間に高透磁率部材21を介在させてもよい。このようにしても、筐体11とリードフレーム14との間の相互インダクタンスMが大きくなるので、ノイズ電流がリードフレーム14および絶縁性接着剤20を介して筐体11自体に流れ込みにくくなり、導電性の筐体11に電子部品が収容される場合でも大型化を招くことなく電子装置10のイミュニティ・ESD耐性を向上させることができる。
また、相互インダクタンスMを増加させるため、高透磁率部材21を、上述した被覆部位14aや被覆部位14cと絶縁性接着剤20との間に介在させることに限らず、被覆部位14bと絶縁性接着剤20との間に介在させてもよいし、ノイズ電流が流れる経路長さLbを絶縁性接着剤20の挿通方向の長さLaよりも長くするように形成されるリードフレーム14の被覆部位と絶縁性接着剤20との間に介在させてもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る電子装置について図9を参照して説明する。図9は、第3実施形態に係る電子装置10bの要部を示す断面図である。
本第3実施形態に係る電子装置10bは、さらにイミュニティ・ESD耐性を向上させるため、筐体11がその自己インダクタンスLkを増加させるように形成される点が、上記第1実施形態に係る電子装置と異なる。したがって、第1実施形態の電子装置と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、ノイズ電流が筐体11自体に流れ込むことを確実に抑制するため、筐体11がその自己インダクタンスLkを増加させるように形成される。自己インダクタンスLkを増加させることで、ノイズ電流が筐体11自体に流れ込みにくくなるからである。この自己インダクタンスLkは、μを筐体11の透磁率、lをノイズ電流伝搬方向の筐体11の長さ、aをノイズ電流伝搬方向の筐体11の厚さとするとき、以下に示す式(2)の関係が成立する。
Figure 0005861621
そこで、本実施形態では、図9に示すように、筐体11の挿通穴11bの内面には、その表面積を大きくするように凹凸部11cが形成されている。これにより、ノイズ電流伝搬方向の筐体11の長さlを大きくすることができ、自己インダクタンスLkを増加させることができる。
また、本実施形態では、図9に示すように、各半導体デバイス12a〜12dが配置される底壁11aには、その厚さが他の壁部よりも薄くなるように凹部11dが形成されている。これにより、ノイズ電流伝搬方向の筐体11の厚さaを小さくすることができ、自己インダクタンスLkを増加させることができる。
このように、筐体11の自己インダクタンスLkを増加させることで、ノイズ電流がリードフレーム14および絶縁性接着剤20を介して筐体11自体に流れ込みにくくなり、大型化を招くことなく電子装置10のイミュニティ・ESD耐性を向上させることができる。
図10は、第3実施形態の変形例に係る電子装置10bの要部を示す断面図である。
図10に示すように、上述した被覆部位14cが採用される場合に、筐体11の挿通穴11bの内面に凹凸部11cを形成してもよい。このようにしても、筐体11の自己インダクタンスLkが大きくなるので、ノイズ電流がリードフレーム14および絶縁性接着剤20を介して筐体11自体に流れ込みにくくなり、大型化を招くことなく電子装置10のイミュニティ・ESD耐性を向上させることができる。
なお、凹凸部11cおよび凹部11dの少なくともいずれか一方は、イミュニティ・ESD耐性を向上させるための構成として、上述した他の実施形態およびその変形例等の筐体11に採用することができる。
なお、本発明は上記各実施形態や変形例に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)図11は、絶縁性接着剤20にNi−Zn系のフェライト粉を含有させたときの透磁率μiの周波数依存性を示すグラフである。
上記各実施形態およびその変形例において、相互インダクタンスMを増加させるため、絶縁性接着剤20に対して透磁率の比較的高い粉末、例えば、Ni−Zn系のフェライト粉を含有させてもよい。例えば、図11に例示するように、絶縁性接着剤20に対して、80wt%(質量百分率),85wt%,88wt%にてNi−Zn系のフェライト粉を含有させると、88wt%のものが最も透磁率μiを高めることができる。
(2)ノイズ電流から電子部品を保護するために筐体11内に収容されてリードフレーム14に接続される静電気放電保護回路として、ESDダイオード16が採用されることに限らず、他の静電気放電保護回路が採用されてもよい。
(3)リードフレーム14の中間部位と挿通部(11b)の内面との間には、絶縁性を有するエポキシ樹脂が絶縁性接着剤20として介在することに限らず、他の誘電体が介在することで、各リードフレーム14を筐体11に対して直接接触させないようにそれぞれ保持してもよい。
10,10a,10b…電子装置
11…筐体 11a…底壁 11b…挿通穴(挿通部) 11c…凹凸部
12a〜12d…半導体デバイス(電子部品)
14…リードフレーム(外部接続端子)
14a,14b…被覆部位
16…ESDダイオード(静電気放電保護回路)
20…絶縁性接着剤(誘電体)
21…高透磁率部材

Claims (4)

  1. 導電性の筐体(11)内に電子部品(12a〜12d)が収容される電子装置(10,10a,10b)において、
    前記電子部品と前記筐体外の電子機器とを電気的に接続するための端子であって前記筐体に形成される挿通部(11b)を当該筐体に接触することなく挿通するように配置される外部接続端子(14)と、
    前記外部接続端子と前記挿通部の内面との間に介在する誘電体(20)と、
    前記外部接続端子に印加された静電気放電に起因して生じたノイズ電流から前記電子部品を保護するために前記筐体内に収容されて前記外部接続端子に接続される静電気放電保護回路(16)と、を備え、
    前記外部接続端子は、前記誘電体に覆われる被覆部位(14a,14b)の前記ノイズ電流が流れる経路長さ(Lb)が当該誘電体の挿通方向の長さ(La)よりも長くなるように形成されることを特徴とする電子装置。
  2. 前記被覆部位の少なくとも一部と前記誘電体との間に前記誘電体よりも透磁率の高い高透磁率部材(21)を介在させることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記誘電体と接触する前記挿通部の内面に凹凸部(11c)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記筐体を構成する壁部のうち前記電子部品が配置される壁部(11a)は、その厚さが他の壁部よりも薄くなるように形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子装置。
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