JP5861042B2 - 判定基準値の設定方法及びはんだ印刷部の検査方法 - Google Patents

判定基準値の設定方法及びはんだ印刷部の検査方法 Download PDF

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本発明は、基板上に存在する複数の検査対象物を検査する際の良否判定に使用される判定基準値の設定方法及び基板上の複数のはんだ印刷部の検査方法に関するものである。
基板に電子部品を搭載して実装基板を生産するための部品実装用装置を複数配設して構成される電子部品実装システムにおいては、基板の電極に対応したパターン孔が複数形成されたマスクプレートを用いて電極に半田ペーストをスクリーン印刷する印刷装置、電極に印刷された半田ペースト上に電子部品を搭載する電子部品搭載装置、電極に印刷された半田ペーストの状態を検査する印刷検査装置、及び基板に搭載された電子部品の状態を検査する搭載検査装置を含んだ形態のものが一般に用いられている。
各種の検査装置には検査用カメラが備えられており、電極に印刷された半田ペースト(基板に搭載された電子部品)を検査用カメラで撮像し、取得した撮像データを画像処理して各種の検査が実行される(例えば特許文献1,2)。ここで、印刷検査装置での検査項目の一つに印刷量の良否判定があり、基準面積に対して半田ペーストが何パーセント印刷されているかによってその良否が判断され、印刷量が所定の割合以下である場合に「かすれ(印刷不足)」と判定される。この「かすれ」の判定基準値は印刷部位毎に設定され、当該判定基準値を含む検査データが作業員によって検査前に作成される。
特開2008−117975号公報 特開2000−2667号公報
電極に印刷される半田ペーストのサイズ(面積)は電極や搭載対象となる電子部品のサイズによって異なり、これに伴って判定基準値も半田ペーストのサイズによって異なる。そのため、検査データの作成においては半田ペーストを一定範囲のサイズ毎にグループ分けし、グループ毎に判定基準値を設定する等の方法が用いられていた。しかしながら、設定すべき半田ペーストのサイズ(グループ)の数が膨大である場合、検査データの作成に多大な労力と手間が生じていた。また、判定基準値は作業員の経験に基づいて設定されるため、必ずしも適切な値を設定することができなかった。そしてこの課題は、搭載検査装置で電子部品のサイズに応じて搭載状態(例えば位置ずれ)の良否を判定する際に用いられる判定基準値を設定する場合においても共通するものであった。
そこで本発明は、検査対象物のサイズに応じた判定基準値の設定作業を容易に行うことができる判定基準値の設定方法及びはんだ印刷部の検査方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明は、基板上に存在する複数の検査対象物を検査する際の良否判定に使用される判定基準値の設定方法であって、検査対象物のサイズに関する情報と当該サイズの検査対象物に適用する判定基準値との組合せを複数設定する組合せ設定工程と、設定した複数の組合せに基づいて検査対象物のサイズと適用する判定基準値との相関関係を表す関数を作成して記憶する関数作成工程と、予め作成した複数の検査対象物のサイズに関する情報を含む検査データから所望の検査対象物のサイズを読み取り、読み取った検査対象物のサイズと前記関数から当該サイズの検査対象物に適用する判定基準値を導出する判定基準値導出工程とを含む。
また請求項5記載の本発明は、基板上の複数のはんだ印刷部の検査方法であって、はんだ印刷部のサイズに関する情報と当該サイズのはんだ印刷部に適用する判定基準値との組合せを複数設定する組合せ設定工程と、設定した複数の組合せに基づいてはんだ印刷部のサイズと適用する判定基準値との相関関係を表す関数を作成して記憶する関数作成工程と、予め作成した複数のはんだ印刷部のサイズに関する情報を含む検査データから所望のはんだ印刷部のサイズを読み取り、読み取ったはんだ印刷部のサイズと前記関数から当該サイズのはんだ印刷部に適用する判定基準値を導出する判定基準値導出工程と、基板上の複数のはんだ印刷部を撮像して当該複数のはんだ印刷部の画像データを取得する画像データ取得工程と、前記画像データを認識することによりはんだ印刷部のかすれの度合いを示す数値を求め、この数値を前記判定基準値導出工程で設定した判定基準値と比較してはんだ印刷部の良否を判定するはんだ印刷部検査工程とを含む。
本発明によれば、検査対象物のサイズに関する情報と当該サイズの検査対象物に適用する判定基準値との組合せを複数設定し、設定した複数の組合せに基づいて検査対象物のサイズと適用する判定基準値との相関関係を表す関数を作成して記憶し、予め作成した複数の検査対象物のサイズに関する情報を含む検査データから所望の検査対象物のサイズを読み取り、読み取った検査対象物のサイズと関数から当該サイズの検査対象物に適用する判定基準値を導出するので、検査対象物のサイズに応じた判定基準値の設定作業を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態における電子部品実装ラインの平面図 本発明の実施の形態における基板の平面図 本発明の実施の形態における基板の平面図 本発明の実施の形態における印刷はんだ検査装置の平面図 本発明の実施の形態における検査データの説明図 (a)本発明の実施の形態における検査データ作成装置の説明図(b)本発明の実施の形態における検査データ作成装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における判定値表示画面の説明図 本発明の実施の形態における判定値表示画面の説明図 本発明の実施の形態における判定値表示画面の説明図 本発明の実施の形態における判定値表示画面の説明図 本発明の実施の形態における判定値表示画面の説明図 本発明の実施の形態の応用例を示す判定値表示画面の説明図
まず図1を参照して、電子部品実装ラインについて説明する。電子部品実装ライン1は、基板2に電子部品3を搭載して実装基板を生産するための各種装置をX方向に複数配設して成り(図3も併せて参照)、上流側から基板供給装置M1、はんだ印刷装置M2、印刷はんだ検査装置M3、電子部品搭載装置M4、M5、M6、リフロー装置M7及び基板回収装置M8を含んで構成される。
基板供給装置M1は、作業対象となる基板2をはんだ印刷装置M2に供給する。はんだ印刷装置M2は、基板2に形成された電極に応じて開口部が複数形成されたマスクプレートを基板2の上面に当接させ、へら状のスキージをマスクプレート上で摺動させることによって、開口部を介してマスクプレート上に供給されたはんだペーストを基板2にスクリーン印刷する。これにより図2に示すように、基板2の電極にははんだペーストが印刷された個別のはんだ印刷部Pが形成される。印刷はんだ検査装置M3は、はんだ印刷装置M2で基板2の電極上に印刷された検査対象物としてのはんだ印刷部P(図2参照)の状態を検査する。電子部品搭載装置M4〜M6は、はんだ印刷部Pが形成された基板2の電極に対して電子部品3を搭載する(図3参照)。リフロー装置M7は、電子部品3が搭載された基板2を所定の加熱プロファイルに従ってリフロー(加熱)することにより、はんだ印刷部Pを溶融させて基板2と電子部品3をはんだ接合させる。基板回収装置M8は、リフロー後の基板2を回収する。
次に図4を参照して、印刷はんだ検査装置M3の構成について説明する。印刷はんだ検査装置M3の基台4の上面には、はんだ印刷装置M2と連結された基板搬送機構5と基板位置決め部6が配置されている。また基板位置決め部6の上方には、X方向と直交するY方向に伸びたY軸テーブル7とX方向に伸びた移動ビーム8より成るカメラ移動機構によって水平移動する検査用カメラ9が配設されている。カメラ移動機構を作動させることにより、検査用カメラ9は基板位置決め部6によって所定の検査位置に位置決めされた基板2の上方でXY方向に水平移動してはんだ印刷部Pを撮像する。
はんだ印刷部Pの撮像データは印刷はんだ検査装置M3に備えられた検査処理部によって認識処理され、当該認識処理結果に基づいてはんだ印刷部P、すなわち基板2に印刷されたはんだペーストの印刷状態の各種検査が実行される。ここでの検査項目の一つにはんだ印刷部Pのかすれ判定があり、認識処理結果と予め作成した検査データ10(図5参照)を照合することによってなされる。なお、印刷はんだ検査装置M3が有する機能をはんだ印刷装置M2に組み入れ、はんだ印刷装置M2ではんだ印刷部Pの印刷状態の検査を実行するようにしてもよい。
次に、図5を参照して検査データ10について説明する。検査データ10は、はんだ印刷部Pの印刷量の良否判定に必要な各種の情報を含んでおり、基板品種毎に作成される。この検査データ10には、基板2にはんだペーストを印刷することにより形成されたはんだ印刷部Pを個別に識別する識別情報としての「番号」11と、各「番号」11に対応する「位置X」12、「位置Y」13、「装着点」14、「面積」15、「かすれ判定基準値」16に関する情報が含まれる。
「位置X」12、「位置Y」13は、基板2上のはんだ印刷部PのX座標、Y座標を示す。「装着点」14は、はんだ印刷部Pに搭載される電子部品の名称又は当該電子部品の基板2に対する装着位置の番号を示す。「面積」15は、はんだペーストの印刷時に用いられるマスクプレートの開口部の面積(以下、単に「開口部面積」と称する)であり、検査対象のはんだ印刷部Pに対応する開口部面積を示す。なお、マスクプレートは均一な厚みを有する薄板であり、はんだ印刷部Pの平面形状は開口部の形状と一致することから、ここでは「面積」15をはんだ印刷部Pのサイズに関する情報として用いるようにしている。
「かすれ判定基準値」16は、はんだ印刷部Pの「かすれ(印刷不足)」の良否判定に使用される判定基準値である。ここでかすれの度合いを示す「かすれ判定値」について説明する。「かすれ判定値」はマスクプレートの開口部面積に対するはんだ印刷部Pの非印刷面積の割合を示す数値であり、数値が高いほど「かすれ」の度合いが大きくなる。そしてはんだ印刷部Pの検査時においては、「かすれ判定値」が「かすれ判定基準値」以上であれば印刷不良を意味する「かすれ」と判定される。このように、「かすれ判定基準値」16は基板2上に存在する複数の検査対象物(はんだ印刷部P)を検査する際の良否判定に使用される判定基準値となっている。
ここで、はんだ印刷部Pのサイズと「かすれ判定基準値」との関係について説明する。大きい開口部面積で印刷されたはんだ印刷部Pは、かすれによりはんだ量が多少不足したとしてもある程度の量(面積)で印刷されていれば電子部品3の実装品質に悪影響を及ぼす可能性は低い。その一方で、小さい開口部面積で印刷されたはんだ印刷部Pは、かすれが発生してわずかでも量(面積)が不足すると接続不良となるおそれが高い。そのため、基板に印刷されたはんだ印刷部Pはサイズが小さくなるほど印刷品質、とりわけ「かすれ」による量の不足を厳しく判定する必要がある。従って、「かすれ判定基準値」はサイズの小さいはんだ印刷部Pほど低い数値に設定される。
次に、図6(a)、(b)を参照して検査データ10の作成装置(以下、「検査データ作成装置」と称する)について説明する。図6(a)において、検査データ作成装置M9は図示しない通信ネットワークを介して印刷はんだ検査装置M3と接続されており、作成した検査データ10を印刷はんだ検査装置M3に送信可能となっている。図6(b)において、この検査データ作成装置M9は処理・演算部17を備えており、検査データ記憶部18、関数作成部19及び判定値設定部20を含んで構成されている。また、処理・演算部17は表示部21と入力部22に接続されている。
検査データ記憶部18は、「かすれ判定基準値」16以外の各種情報を記録した検査データ10を記憶する。関数作成部19は、はんだ印刷部Pのサイズ(開口部面積)と各サイズのはんだ印刷部Pに適用するかすれ判定基準値との相関関係を表す関数(グラフ)を作成するとともに、これを記憶する。判定値設定部20は、関数作成部19によって作成された関数に基づき、検査データ10上の各「番号」11に対応する「かすれ判定基準値」16を設定・記録する。
表示部21はモニタ等の表示装置から成り、処理・演算部17が有する表示処理機能によって各種の情報や操作用スイッチを含む判定値設定画面21a(図7参照)を表示する。入力部22はキーボードやマウス等の入力装置から成り、キーボードを介しての数値データの入力や、マウス操作により判定値設定画面21a上でポインタ22a(図7参照)を介して任意の位置を指定(クリック)する等の入力操作を行う。
次に、図7を参照して判定値設定画面21aについて説明する。判定値設定画面21aはかすれ判定基準値の設定作業を行う際に用いられる各種の情報を表示する。この判定値設定画面21aには、はんだ印刷部Pのサイズ(開口部面積)と適用するかすれ判定基準値との相関関係を表す関数(図9参照)を表示する関数表示部21bが設けられている。また、判定値設定画面21aには下限値表示欄23、上限値表示欄24、中間値表示欄25A,25B、検査対象リストスイッチ26、関数(グラフ)スイッチ27、関数設定スイッチ28、適用スイッチ29及び判定値設定スイッチ30(図9〜図11参照)が併せて表示される。
下限値表示欄23、上限値表示欄24、中間値表示欄25A,25Bには、ポインタ22aによって指定した判定値設定画面21a上の各データ点P1〜P4(図8参照)の開口部面積とかすれ判定基準値が表示される(画面上では「面積」、「判定値」と表示)。このうち下限値表示欄23には、指定した複数のデータ点のうちかすれ判定基準値が最小となるデータ点P1の開口部面積と当該かすれ判定基準値の組合せである「下限値」が表示される。また上限値表示欄24には、指定した複数のデータ点のうちかすれ判定基準値が最大となるデータ点P4の開口部面積と当該かすれ判定基準値の組合せである「上限値」が表示される。さらに中間値表示欄25A、25Bには、下限値から上限値までの範囲内で指定したデータ点P2,P3の開口部面積とかすれ判定基準値の組合せである「中間値1」、「中間値2」が表示される。このように、下限値、上限値、中間値1、中間値2は、はんだ印刷部Pのサイズに関する情報と当該サイズのはんだ印刷部Pに適用するかすれ判定基準値との組合せによって表される。
次に、図8〜図11を参照して検査データ作成装置M9を用いたかすれ判定基準値の設定方法について説明する。なお、検査データ10に含まれる「かすれ判定基準値」16以外の情報は、基板2やマスクプレートの設計データに基づいて既に求められていることとする。すなわちかすれ判定基準値の設定時には、検査データ10に含まれる複数のはんだ印刷部Pのサイズに関する情報が予め作成された状態となっている。
まず図8に示すように、作業員はポインタ22aを移動させて判定値設定画面21a上の複数のデータ点P1〜P4を指定して下限値、上限値、中間値1及び中間値2を特定する。なお、当該指定は作業員の知識と経験に基づいてなされる。また、ポインタ22aによるデータ点の指定は下限値、上限値、中間値1、中間値2の順で行う。つまり最初に指定したデータ点P1が下限値に対応し、データ点P1の指定を受けて処理・演算部17は下限値表示欄23にデータ点P1の開口部面積とかすれ判定基準値を表示する。また2,3,4番目に指定したデータ点P4,P2,P3はそれぞれ上限値、中間値1、中間値2に対応し、各データ点の指定を受けて処理・演算部17は各表示欄24,25A,25Bにそれぞれ対応するデータ点の開口部面積とかすれ判定基準値を表示する。すなわちここでは、はんだ印刷部Pのサイズに関する情報と当該サイズのはんだ印刷部Pに適用するかすれ判定基準値との組合せを複数設定する(ST1:組合せ設定工程)。
データ点P1〜P4を指定後、作業員は関数(グラフ)スイッチ27を操作する。これを受け、図9に示すように関数作成部19はデータ点P1〜P2、P2〜P3、P3〜P4間をそれぞれ補間する補間関数を生成する。ここでは、補間関数として各データ点間を簡易的に直線近似する例を示しており、データ点P1とP2、P2とP3、P3とP4を線分で結ぶ処理が行われる。これに加え、関数作成部19はデータ点P1以下の開口部面積に適用するかすれ判定基準値を一定とする線分を表示する処理を行うとともに、データ点P4以上の開口部面積に適用するかすれ判定基準値を一定とする線分を表示する処理を行う。これにより、開口部面積(はんだ印刷部Pのサイズ)と適用するかすれ判定基準値の相関関係を表す関数が作成される。
より具体的には、データ点P1からP2までの開口部面積に対するかすれ判定基準値は開口部面積Aを変数とする関数f(A)にて設定され、データ点P2からP3までの開口部面積に対するかすれ判定基準値は関数g(A)にて設定され、データ点P3からP4までの開口部面積に対するかすれ判定基準値は関数h(A)にて設定される。そして、作成された関数は処理・演算部17に記憶される。すなわちここでは、設定した複数の組合せに基づいてはんだ印刷部Pのサイズと適用するかすれ判定基準値との相関関係を表す関数を作成して記憶する(ST2:関数作成工程)。
ここで、データ点P1以下とP4以上の開口部面積に適用するかすれ判定基準値を一定とする意義について説明する。前述のとおり、かすれ判定基準値は開口部面積が小さくなるにつれ低くなるが、これを厳守すると所定サイズ以下のはんだ印刷部Pに対する「かすれ」の許容範囲が過度に狭くなり、検査において過判定が頻出するという弊害が生じ得る。そのため、所定サイズ以下のはんだ印刷部Pを一つのグループとし、当該グループについてはかすれ判定基準値を一定にしている。つまり、かすれ判定基準値の最小値とこの最小値が適用されるサイズのはんだ印刷部Pのグループのうちの最大サイズのはんだ印刷部Pの組合せとなるデータ点P1に下限値を設定するようにしている。これにより、サイズの小さいはんだ印刷部Pに対する「かすれ」の許容範囲が過度に狭くなることによって生じる「かすれ」の過判定を防止することができる。
また、かすれ判定基準値は開口部面積が大きくなるにつれ高くなるが、これを厳守すると所定サイズ以上のはんだ印刷部Pに対する「かすれ」の許容範囲が過度に広くなり、検査において「かすれ」と判定すべきものが看過されてしまうという弊害が生じ得る。そのため、所定サイズ以上のはんだ印刷部Pを一つのグル―プとし、当該グループについてはかすれ判定基準値を一定にしている。つまり、かすれ判定基準値の最大値とこの最大値が適用されるサイズのはんだ印刷部Pのグループのうちの最小サイズのはんだ印刷部Pの組合せとなるデータ点P4に上限値を設定するようにしている。これにより、サイズの大きいはんだ印刷部Pに対する「かすれ」の許容範囲が過度に広くなることによって生じる誤判定を防止することができる。また、データ点P1以下とP4以上の開口部面積に適用するかすれ判定基準値を一定とすることには、関数で定義する範囲を下限値から上限値までの範囲に限定するという意味も含まれている。
関数を作成後、作業員は適用スイッチ29を操作する。これを受け、判定値設定部20は検査データ10から個々のはんだ印刷部Pのサイズ(「面積」15)を読み取り、読み取ったサイズに対応するかすれ判定基準値を作成された関数から求め、検査データ10上の「かすれ判定基準値」16に入力する。これにより、検査データ10上の個々のはんだ印刷部Pに適用される「かすれ判定基準値」16が設定される。
すなわちここでは、予め作成した複数のはんだ印刷部Pのサイズに関する情報を含む検査データ10から所望のはんだ印刷部Pのサイズを読み取り、読み取ったはんだ印刷部Pのサイズと関数から当該サイズのはんだ印刷部Pに適用するかすれ判定基準値を導出する(ST3:判定基準値導出工程)。これにより、はんだ印刷部Pのサイズに応じたかすれ判定基準値の設定作業を容易に行うことができる。また適用スイッチ29の操作を受け、処理・演算部17は判定値設定画面21a上に判定値設定スイッチ30を表示する。
また、本実施の形態では様々な関数を設定することが可能であり、作業員が関数設定スイッチ28を操作すると、処理・演算部17は判定値設定画面21a上に「直線」、「曲線」、「ステップ関数」の何れかを選択可能な選択画面21cを表示する(図10参照)。そして作業員が任意のものを選択して適用スイッチ29を操作すると、処理・演算部17は選択画面21cの表示を解除するとともに、関数表示部21b上の表示を選択した関数に切り替える。これに併せて、判定値設定部20は検査データ10上の「かすれ判定基準値」16の設定を選択した関数に基づいた数値に変更する。なお、ステップ関数を選択した場合には「ステップ数」の選択も可能である。図11は、ステップ関数を表示した判定値設定画面21aを示している。
関数を設定後、作業員は判定値設定スイッチ30を操作する。これを受け、判定値設定部20は設定した検査データ10上の「かすれ判定基準値」16を記録し、これにより検査データ10が完成する。完成した検査データ10は検査データ記憶部18に記憶され、その後、印刷はんだ検査装置M3に送信される。
その後、印刷はんだ検査装置M3においては、受信した検査データ10を用いてはんだ印刷装置M2で基板2の電極上に印刷されたはんだ印刷部Pの検査(かすれ判定)が行われる。すなわち、印刷はんだ検査装置M3の検査処理部は検査用カメラ9によって基板2に印刷された所望のはんだ印刷部Pを撮像して画像データを取得する(ST4:画像データ取得工程)。次に、検査処理部は取得した画像データを認識処理して印刷されたはんだ印刷部Pの面積を測定し、測定した面積に基づいて「かすれ判定値」を算出する。そして、検査処理部は算出した「かすれ判定値」と検査データ10に記録された対応するはんだ印刷部Pの「かすれ判定基準値」16を比較し、「かすれ判定値」が「かすれ判定基準値」以上であれば「かすれ」と判定し、「かすれ判定値」が「かすれ判定基準値」以下であれば印刷量は十分である(印刷量OK)と判定する(ST5:はんだ印刷部検査工程)。すなわち、はんだ印刷部検査工程では、取得した画像データを認識することによりはんだ印刷部Pのかすれの度合いを示す数値を求め、この数値を判定基準値導出工程で設定した判定基準値と比較してはんだ印刷部Pの良否を判定する。
そして、かすれ判定を含む全ての検査をクリアした基板2は電子部品搭載装置M4に送られ、部品搭載動作が実行される。その一方で、「かすれ」を含む印刷不良の判定を受けたはんだ印刷部Pを有する基板2については、電子部品実装ラインから取り出されて所定の修復作業が行われる。
次に、図12を参照して本実施の形態の応用例を説明する。なお、既に説明した構成と同一のものについては同一符号を付し、説明を省略する。この応用例では、判定基準値として「位置ずれ判定基準値」が設定される。位置ずれ判定基準値とは、基板2に対する電子部品3の位置ずれの度合いを示す数値であって、数値が高いほど位置ずれの度合いが大きくなる。この位置ずれ判定基準値は、検査対象物である電子部品3のサイズ(寸法)によって異なり、リフロー後の基板2に対する検査の一つに含まれる電子部品3の位置ずれの良否判定で用いられる。なお、ここでの電子部品3の種類としては、チップ部品等の微小部品が挙げられる。
ここで、電子部品3のサイズと要求される搭載精度の関係について説明する。基板2に搭載される電子部品3は、そのサイズが小さくなるにつれ高い搭載精度が要求され、位置ずれを許容する範囲が狭くなる傾向にある。その一方、電子部品3のサイズが大きくなるにつれ要求される搭載精度は低くなり、位置ずれを許容する範囲が広くなる傾向にある。そして、電子部品3のサイズが小さいほど位置ずれ判定基準値は小さくなる。
このような電子部品3のサイズと要求される搭載精度の関係に基づき、判定値設定画面21a上で電子部品3のサイズ(画面上では「部品寸法」と表示)と適用する位置ずれ判定基準値の相関関係を表す関数を上述の方法によって作成する。なお、電子部品3のサイズは規格で定められており、連続的に変化するものではないので、位置ずれ判定基準値はステップ関数によって設定した方が実用的である。また、判定値設定画面21a上で表示される下限値表示欄23a、上限値表示欄24a、中間値表示欄25Aa、25Baには、ポインタ22aによって指定した各データ点P1a〜P4aの部品寸法と位置ずれ判定基準値が表示される(画面上では「寸法」、「判定値」と表示)。
また、この応用例でもデータ点P1a以下の部品寸法に適用する位置ずれ判定基準値とデータ点P4a以上の部品寸法に適用する位置ずれ判定基準値を一定としている。これにより、サイズの小さい電子部品3に対する位置ずれの許容範囲が過度に狭くなることに起因する過判定を防止することができるとともに、サイズの大きい電子部品3に対する位置ずれの許容範囲が過度に広くなることに起因する誤判定を防止することができる。
作業員は作成した関数に基づき所定サイズの電子部品3に適用する位置ずれ判定基準値を求め、求めた位置ずれ判定基準値の情報を含む検査データ(図示せず)を作成する。そして、専用の検査装置(図示せず)で当該検査データを用いた電子部品3の位置ずれの良否判定を行う。
以上説明したように本発明によれば、検査対象物のサイズと適用する判定基準値との相関関係を表す関数から当該サイズの検査対象物に適用する判定基準値を導出するようにしている。したがって、検査対象物のサイズが多数存在する場合であっても、作業員に対して多大な手間と労力をかけることなく判定基準値を迅速且つ容易に設定することができるとともに、適切な値を設定することができる。
なお、本発明はこれまで説明した実施の形態に限定されるものではない。例えば、中間値の設定数は任意であり、中間値を多く設定することで精密な近似直線(近似曲線)を求めることができる。また、中間値を設定せずに上限値と下限値のみで関数を作成してもよい。さらに、かすれ判定基準値、位置ずれ判定値以外の判定基準値を設定してもよい。
本発明によれば、検査対象物のサイズに応じた判定基準値の設定作業を容易に行うことができ、基板にはんだペーストを介して電子部品を実装する電子部品実装分野において有用である。
2 基板
3 電子部品
10 検査データ
16 かすれ判定基準値
P はんだ印刷部

Claims (5)

  1. 基板上に存在する複数の検査対象物を検査する際の良否判定に使用される判定基準値の設定方法であって、
    検査対象物のサイズに関する情報と当該サイズの検査対象物に適用する判定基準値との組合せを複数設定する組合せ設定工程と、
    設定した複数の組合せに基づいて検査対象物のサイズと適用する判定基準値との相関関係を表す関数を作成して記憶する関数作成工程と、
    予め作成した複数の検査対象物のサイズに関する情報を含む検査データから所望の検査対象物のサイズを読み取り、読み取った検査対象物のサイズと前記関数から当該サイズの検査対象物に適用する判定基準値を導出する判定基準値導出工程とを含むことを特徴とする判定基準値の設定方法。
  2. 前記組合せ工程において、少なくとも判定基準値の最小値とこの最小値が適用されるサイズの検査対象物のグループのうちの最大サイズの検査対象物の組合せと、判定基準値の最大値とこの最大値が適用されるサイズの検査対象物のグループのうちの最小サイズの検査対象物の組合せを設定することを特徴とする請求項1記載の判定基準値の設定方法。
  3. 前記検査対象物が基板に印刷されたはんだペーストから成るはんだ印刷部であり、前記判定基準値が前記はんだ印刷部のかすれの度合いを示す数値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の判定基準値の設定方法。
  4. 前記検査対象物が基板に搭載された電子部品であり、前記判定基準値が前記電子部品の位置ずれの度合いを示す数値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の判定基準値の設定方法。
  5. 基板上の複数のはんだ印刷部の検査方法であって、
    はんだ印刷部のサイズに関する情報と当該サイズのはんだ印刷部に適用する判定基準値との組合せを複数設定する組合せ設定工程と、
    設定した複数の組合せに基づいてはんだ印刷部のサイズと適用する判定基準値との相関関係を表す関数を作成して記憶する関数作成工程と、
    予め作成した複数のはんだ印刷部のサイズに関する情報を含む検査データから所望のはんだ印刷部のサイズを読み取り、読み取ったはんだ印刷部のサイズと前記関数から当該サイズのはんだ印刷部に適用する判定基準値を導出する判定基準値導出工程と、
    基板上の複数のはんだ印刷部を撮像して当該複数のはんだ印刷部の画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記画像データを認識することによりはんだ印刷部のかすれの度合いを示す数値を求め、この数値を前記判定基準値導出工程で設定した判定基準値と比較してはんだ印刷部の良否を判定するはんだ印刷部検査工程とを含むことを特徴とするはんだ印刷部の検査方法。
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