JP5860817B2 - 医薬組成物およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、癌および感染症などの疾病の治療や予防に有用な、ヒト血清酵素処理物を含んでなる医薬組成物およびその製造方法に関する。
マクロファージは体内の老廃物の処理や、微生物、ウイルスなどの病原体や腫瘍細胞に対する防御機能を担っている。また、T細胞への抗原の提示とインターロイキン1の産生を介し、細胞性免疫のエフェクターとしての機能も有している。したがって、癌や感染症などの治療や予防にはマクロファージを活性化させることが重要であり、マクロファージの活性化により、癌や感染症の治療や予防を行うことが可能である。
マクロファージを活性化する因子としては、例えばインターフェロンが挙げられ、その臨床応用も試みられている。また、ある種の多糖類が免疫賦活活性を有することが知られており、これらの一部は抗ウイルス剤や抗ガン剤としての開発が期待されるものである(特許文献1または2)。
また、癌は、イニシエーション(第1段階、不死化)、プロモーション(第2段階、増殖)、プログレッション(第3段階、転移および浸潤)の過程を経て進展するが、このうち、プログレッションの段階において、血管新生が関与している。したがって、血管新生を阻害することにより、癌の転移・浸潤を抑制することができ、そのような効果を奏する薬剤は、癌転移の抑制薬や予防薬として有用である。
特開平05−097695号公報 特公平06−099314号公報
本発明は、癌および感染症などの疾病の治療や予防に有用な、ヒト血清酵素処理物を含んでなる医薬組成物およびその製造方法を提供しようとするものである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、ヒト血清を特定の酵素、すなわち、β−ガラクトシダーゼ、または、β−ガラクトシダーゼおよびシアリダーゼと接触させ、酵素処理すると、優れたマクロファージ活性化作用および/または血管新生阻害作用を示すことを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1]ヒト血清を、β−ガラクトシダーゼと接触させる工程を含んでなる、ヒト血清酵素処理物を含んでなる医薬組成物の製造方法、
[2]ヒト血清を、シアリダーゼと接触させる工程をさらに含んでなる、上記[1]記載の製造方法、
[3]上記[1]または[2]記載の製造方法により得られる、ヒト血清酵素処理物を含んでなる医薬組成物、
[4]ヒト血清が、健康な他人から採取した血液から調製されたものである、上記[3]記載の医薬組成物、
[5]医薬組成物が抗癌用または抗感染症用である、上記[3]または[4]記載の医薬組成物、
[6]ヒト血清が癌患者または感染症患者から採取した血液から調製されたものであって、かつ、医薬組成物が血液を採取した該患者に投与されるものである、上記[5]記載の医薬組成物、
[7]1回の投与用として、0.1〜0.4mg/kgのタンパク質を含む、上記[3]〜[6]のいずれか一つに記載の医薬組成物、
に関する。
前記製造方法は、ヒト血清をシアリダーゼと接触させる工程をさらに含んでなるものであることが好ましい。
前記ヒト血清は、健康な他人から採取した血液から調製されたものであることが好ましい。
前記医薬組成物は、抗癌用または抗感染症用であることが好ましい。
前記ヒト血清は、癌患者または感染症患者から採取した血液から調製されたものであることが好ましい。
医薬組成物は、血液を採取した患者に投与されるものであることが好ましい。
前記医薬組成物は、1回の投与用として、0.1〜0.4mg/kgのタンパク質を含むものであることが好ましい。
本発明の、ヒト血清酵素処理物を含んでなる医薬組成物は、優れたマクロファージ活性化作用および/または血管新生阻害作用を有するので、癌や感染症などの疾病の治療や予防に有用であり、抗癌剤、抗感染症剤(抗ウイルス剤)などとして用いることができる。また、血管新生阻害作用を有することから、癌の転移の抑制剤や予防剤として用いることもできる。
また、本発明の医薬組成物は、患者自身の血清を用いて調製することができるため、この場合には、他人の血清を用いることによる免疫応答に係る副作用リスクや未知の感染症に対する感染リスクを排除することができる。
さらに、本発明に係るヒト血清酵素処理物は、ヒト血清をβ−ガラクトシダーゼ、または、β−ガラクトシダーゼおよびシアリダーゼで処理することによって調製できるため、これを含んでなる本発明の医薬組成物の製造方法は、簡便かつ低コストであるという利点を有する。
貪食能を評価するためギムザ染色したマクロファージを示す図面代用写真である。 本発明に係る検体の、0.5%オプソニン化SRBCを用いたマクロファージ貪食能活性についての結果を示すグラフである。 比較検体の、0.5%オプソニン化SRBCを用いたマクロファージ貪食能活性についての結果を示すグラフである。 Aは受精卵の卵殻の気室上方部と側部の2ヶ所に、錐で穴をあけた状態を示す図面代用写真であり、Bは受精卵の卵殻膜の一部を、先の尖ったピンセットを用いて取り除いている状態を示す図面代用写真である。 受精卵に各検体を投与している状態を示す図面代用写真である。 エールリッヒ腹水癌担癌マウスを用いた抗腫瘍活性試験における、マウスの体重変化(癌細胞移植後の体重変化)の推移を示すグラフである。
本発明で使用する血清は、ヒトから採取された血液から調製されたものであれば、特に限定はなくいずれのものをも使用することができ、かかる血清は常法により調製することができる。血清については、他人の血清を用いることによる免疫応答に係る副作用リスクや未知の感染症に対する感染リスクを考慮すれば、本発明の抗癌用または抗感染症用医薬組成物が投与される患者自身の血液から調製されたものが好ましい。あるいは、血清は、癌および/または感染症などの疾病による悪影響を未だ受けていない血液を原料として使用することによる有利な効果を期待するとの観点からは、健康な他人の血液から調製されたものが好ましい。本明細書において、「健康な他人」とは、治療を受ける本人以外であって、癌および/または感染症などの疾病に罹患していない人をいう。
本発明で使用するβ−ガラクトシダーゼは、特に限定なく、周知のいずれの種類のものも使用することができる。そのようなものとしては、例えば、大腸菌(Escherichia coli)由来のもの、ウシ肝臓(bovine liver)由来のものなどがあげられる。市販されたものとしては、例えば、和光純薬工業(株)のカタログNo.072−04141、SIGMA−ALDRICH社のG1875などが挙げられる。
本発明において、β−ガラクトシダーゼは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で使用するシアリダーゼは、特に限定なく、周知のいずれの種類のものも使用することができる。そのようなものとしては、例えば、ウェルシュ菌(Clostridium perfringenes)由来のもの、レンサ球菌(Streptococcus 6646K)由来のもの、コレラ菌(Vibrio cholerae)由来のもの、アースロバクター・ウレアファシエンス(Arthrobacter ureafaciens)由来のものなどがあげられる。市販されたものとしては、例えば、SIGMA−ALDRICH社の製品番号(Sigma Prod. Nos.)N2876、N2133、N2904、N3001、N5631、生化学バイオビジネス社のコード番号(Code Number)120052、BioLabs社のカタログ番号(Catalog#)P0720L、P0720Sなどがあげられる。
本発明において、シアリダーゼは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明において、ヒト血清と、β−ガラクトシダーゼ若しくはシアリダーゼとの接触(酵素処理)は、それぞれ、十分な量の酵素を用いて十分な時間接触させることにより、それ以上実質的に酵素反応が進行しない程度まで行うのが好ましい。このような目的には、酵素の種類にもよるが、例えば、β−ガラクトシダーゼとして和光純薬工業(株)のカタログNo.072−04141を用いる場合、ヒト血清100μlに対して、酵素を65mU使用すれば十分である。また、例えば、シアリダーゼとしてSIGMA−ALDRICH社の製品番号(N2876)を用いる場合、ヒト血清100μlに対して、酵素を65mU使用すれば十分である。この場合の酵素処理の時間としては、3時間行えば十分である。
酵素処理は、任意の容器中で、これら酵素を、ヒト血清に添加して実施することができるが、所望により、ヒト血清中の総タンパク質濃度を調整するために、この分野で通常用いられる緩衝液を加えてもよい。そのような緩衝液としては、生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水(SPB)、リンゲル液などが挙げられる。
酵素処理の温度は、酵素が活性を示す温度であれば特に限定はないが、通常酵素が高い活性を示す37℃付近の温度である。
酵素処理は、加熱(熱処理)により、酵素を失活させることにより終了する。かかる熱処理は、酵素を失活させることができる限り特に限定されないが、例えば、60℃付近の温度で、約10分間加熱することにより、実施することができる。
熱処理後の検体は、所望により、濃縮してもよい。当該濃縮は、市販の機器、例えば遠心濃縮器(例えば、MILLIPORE社製の10000MWCO YM−10)を用いて行うことができる。
また、酵素処理は、固相に固定した酵素(固定化酵素)を用いて行うこともできる。酵素を固相に固定させる方法は、当業者に知られており、例えば、β−ガラクトシダーゼおよび/またはシアリダーゼを、シアンブロマイドの如きカップリング剤により、アガロースビーズに固定することができる。そのような固定化酵素としては、例えば、イモビライズド β−ガラクトシダーゼ G3M(Mo Bi Tec社、#A3102)、ノイラミニダーゼアガロース Clostridium perfringens(ウェルシュ菌)由来(SIGMA−ALDRICH社製、製品番号(Product Number):N5254)などが市販されている。固定化酵素を用いる利点は、酵素処理後、酵素を熱処理により失活させることなく回収することが可能なこと、および、そのような回収により夾雑物(熱処理により失活した酵素などのタンパク質等)の存在を減じることができることである。
このようにして得られる本発明のヒト血清酵素処理物は、そのまま医薬組成物として使用することができるが、さらに、適宜、薬学的に許容しうる担体を配合してもよい。このような薬学的に許容し得る担体としては、この分野で通常用いられるものをいずれも好適に使用することができ、そのような具体例として、例えば、希釈剤、安定剤、保存剤、緩衝剤等が挙げられる。
本発明の医薬組成物の剤型は特に制限されないが、注射剤が好ましい。注射剤は、本発明のヒト血清酵素処理物に、必要に応じて、希釈剤、安定剤、保存剤、緩衝剤等を添加することによって製造することができる。投与の形態としては、静脈内注射、皮下注射、皮内注射、筋肉内注射、腹腔内注射などが挙げられるが、好ましくは筋肉内注射である。
本発明の医薬組成物の投与量は、患者の年齢、性別、体重および症状、投与方法などにより異なるが、典型的な例としては、例えば、本医薬組成物に含まれるタンパク質の総量として、1回の投与あたり、体重1kgあたり、約0.1mg〜約0.4mg、好ましくは約0.2mg〜約2.0mg、さらに好ましくは約0.3mg〜約1.3mgの範囲にあるのがよい。なお、本明細書において、タンパク質の量は、波長570nmでの吸光度により決定したタンパク質濃度をもとに、算定するものである。
本発明の医薬組成物を、上記の如き1回あたりの投与量で投与する場合の、典型的な投与間隔および投与回数としては、週1〜2回の投与間隔で、全12〜24回投与することが挙げられる。また、投与方法としては、典型的には、投与初期(例えば、1〜2ヶ月間)に週2回投与し、その後週1回投与することが好ましい。なお、投与量および投与間隔は、医薬組成物中に含まれるタンパク質の総量を指標として、投与されるタンパク質の総量が同等となるような範囲内で、適宜変更することができる。
本発明の医薬組成物はマクロファージ活性化作用および/または血管新生阻害作用を有する。したがって、本発明の医薬組成物は、これら作用によって治療または予防しうる疾患の治療剤または予防剤として使用することができる。このような疾患としては、癌や感染症があげられる。
癌としては、癌腫(carcinoma)、肉腫(sarcoma)、その他の悪性腫瘍(malignant tumor)のいずれをも含むものであり、例えば、皮膚癌、気管支癌、肺癌、非小細胞肺癌、乳癌、卵巣癌、舌癌、咽頭癌、食道癌、胃癌、小腸癌、大腸癌、直腸癌、結腸癌、肝癌、膵臓癌、腎臓癌、腎細胞癌、膀胱癌、前立腺癌、子宮癌、子宮頸癌、ウィルムス腫瘍、悪性黒色腫、髄膜腫、神経芽腫、骨肉腫、カポジ肉腫、リンパ腫、白血病などが挙げられる。なお、本明細書において、用語「癌」は、これら悪性腫瘍の他、その転移をも含むものである。
また、感染症としては、例えば、ウイルス感染症が挙げられ、具体的には、HIV感染症、エイズなどが挙げられる。
本発明の医薬組成物は、他の抗癌剤や抗感染症剤とともに併用することができる。併用する場合には、当該他の薬剤の効能、効果、投与量を考慮の上、本発明の医薬組成物の投与量を適宜調節する。
本発明の医薬組成物は、他人(例えば、健康な人)から採取した血液を用いて調製し、患者に投与することも、あるいは、患者自身から採取した血液を用いて調製し、当該患者自身に投与することもできる。前者の場合であって、健康な他人から血液を採取する場合、癌や感染症などの疾病による悪影響を未だ受けていない血液を使用することによる有利な効果を期待することができる。一方、後者の場合には、他人の血液を用いることによる免疫応答に係る副作用リスクや未知の感染症に対する感染リスクを排除することができる。
実施例にもとづいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
1.ヒト血清酵素処理物の調製
(検体1)
患者(属性:男性、63歳、家族性高コレステロール血症)から血液50mlを、真空採血管に採取した。該血液を遠心(3000rpm、10分間)して、血球成分を分離し、血清を得た。
該血清100μlをエッペンチューブにとり、β−ガラクトシダーゼ(和光純薬工業(株)製、カタログNo.072−04141,10mU/μl)6.5μl、シアリダーゼ(SIGMA−ALDRICH社製,N2876,10mU/μl)6.5μl、および100mMSPB(15.601gのNaH2PO4・2H2Oおよび35.814gのNa2HPO4・12H2Oを、500mlの蒸留水に溶解して、200mM SPB(pH7.0)を調製し、これを希釈して、100mM SPBとした。)87μlを加え、37℃で3時間インキュベートした。インキュベート後、100mMSPBをさらに200μl加え、60℃で10分間、熱処理した。熱処理後、マイクロコン(10000MWCO YM−10、MILLIPORE社)で濃縮し、タンパク質濃度を、波長570nmでの吸光度測定により決定したところ(BSA(bovine serum albumin、SIGMA,A4503)について作成した検量線を使用)、79.4μg/μlであった(検体1)。
かかる検体1を、100mMSPBを用いて希釈し、タンパク質濃度がそれぞれ、0.1ng/10μl(検体1−1)、1ng/10μl(検体1−2)、10ng/10μl(検体1−3)、100ng/10μl(検体1−4)、1μg/10μl(検体1−5)、10μg/10μl(検体1−6)である各検体を調製した。
また、かかる検体1を、1%メチルセルロースを含む生理食塩水(ここで、生理食塩水とは、0.9%NaCl溶液をいう。)を用いて希釈し、タンパク質濃度がそれぞれ、0.1ng/10μl(検体1−7)、1ng/10μl(検体1−8)、10ng/10μl(検体1−9)、100ng/10μl(検体1−10)である各検体を調製した。
(検体2)
患者(属性:男性、63歳、家族性高コレステロール血症)から血液を採取し、上記検体1の調製と同様に処理して、検体2(タンパク質濃度:137.96μg/μl)を得た。
(比較検体1)
検体1の調製に際し、酵素処理する前の血清について、タンパク質濃度を同様に決定したところ、134.1μg/μlであった(比較検体1)。該比較検体1を、100mMSPBを用いて希釈し、タンパク質濃度がそれぞれ、0.1ng/10μl(比較検体1−1)、1ng/10μl(比較検体1−2)、10ng/10μl(比較検体1−3)、100ng/10μl(比較検体1−4)、1μg/10μl(比較検体1−5)、10μg/10μl(比較検体1−6)である各検体を調製した。
また、かかる比較検体1を、1%メチルセルロースを含む生理食塩水を用いて希釈し、タンパク質濃度がそれぞれ、0.1ng/10μl(比較検体1−7)、1ng/10μl(比較検体1−8)、10ng/10μl(比較検体1−9)、100ng/10μl(比較検体1−10)である各検体を調製した。
(比較検体2)
さらに、TX−1934(2−[(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)メチレン]−4−シクロペンテン−1,3−ジオン)を、(DMSO):(生理食塩水):(2%メチルセルロースを含む生理食塩水)=1:9:10の割合で混合した溶媒に溶解して、10μg/10μlの濃度とし、これを、比較検体2とした。該比較検体2は、血管新生阻害作用の観察において、ポジティブコントロールとして用いた。
2.マクロファージ貪食能活性
マウス(8週齢、ICR系雌性、日本エスエルシー)を頸椎脱臼し、腹部の外皮を剥ぎ、内臓を傷つけないようにして、腹腔にリン酸緩衝生理食塩水(PBS:0.01Mのリン酸ナトリウム、0.9%のNaClおよび5単位/mlのヘパリンを含有する)を10 mlを注入した。腹部を1分程度タッピングした後、腹腔液を回収し、腹膜細胞を収集した。回収した腹腔液を遠心(1000rpm,4℃,15分)した後、上清を破棄しRPMI培地を加え、ピペッティングした。Burker−Turk型血球計算盤で細胞数を計測し、1.0×106cells/mlになるように、さらにRPMI培地を加えて調整した。なお、RPMI培地は以下の操作にて調製した。すなわち、クリーンベンチ内で、粉末培地(GIBCO社製、カタログ番号:856846)を精製水900mlに溶解した後、さらに2gのNaHCO3を溶解した。混合物を、1NHClでpH7.2に調整した後、精製水を用いて全量を1000mlとした。こうして得た溶液をフィルター(MILLIPORE、SLGVJ13SL)にて濾過したものをRPMI培地とし、使用時まで、4℃で保管した。
滅菌したカバーガラス(MATSUNAMI,micro cover glass,No.1)を各ウェル毎に3枚づつ入れた24穴プレート(TPP,92024)に、上記で得たマクロファージ溶液を、500μl/well(5.0×105cells/well)分注し、各ウェルにさらにRPMI培地500μl/wellを加え、全体として1ml/wellになるようにした。かかるプレートを、37℃で、1時間インキュベーションした後、各ウェル内の液を破棄し、RPMI培地1mlで、各ウェルを2回洗浄した。洗浄後、さらにRPMI培地1mlを各ウェルに加え、37℃で、15時間インキュベートした。
インキュベート後、各ウェルに、上記で調製した検体1−1〜1−6、および、比較検体1−1〜1−6を、それぞれ10μl加えた。37℃で、3時間インキュベートして、マクロファージを刺激した。インキュベート後、各ウェルの溶液部分を破棄し、0.5%オプソニン化SRBC(ヒツジ赤血球,日本生物材料センター)1mlを加え、37℃で、90分間インキュベートし、マクロファージに貪食させた。貪食後、順次1/5×PBS,1×PBS,1×PBSを用いて、カバーガラスを洗浄し、約30分間風乾させた。風乾後、各カバーガラスを、メタノール(関東化学,25183−2B)に1分程度浸し、メタノール固定した。該固定後、再び約30分間風乾し、PBSで20倍希釈したギムザ液(SIGMA,A1327)で、1時間染色した。染色後、水道水でカバーガラスの裏側から洗浄し、一晩風乾した。
風乾後、スライドガラス(MATSUNAMI,micro slide glass,S2215)にカバーガラスを裏返して貼り付けた。光学顕微鏡(Nikon ECLIPSE E200)にてカバーガラス1枚につき9点写真を撮り、観察される全マクロファージ数、貪食されたSRBC数、貪食したマクロファージ数をカウントし、9点分の計測値を合計し、計測された全マクロファージのうちSRBCを貪食したマクロファージの割合に、1つのマクロファージの平均貪食数を掛けたものを摂食指数(ingestion index)として算出した。図1にギムザ染色後の写真を示す。ギムザ染色によってマクロファージは紫色の球体として、SRBCは透明の球体として観察されている。マクロファージに接触しているSRBCを貪食されたSRBC、SRBCに接触しているマクロファージを貪食したマクロファージとして、摂食指数を算出した。
各検体について、それぞれのカバーガラスごとに、3つの摂食指数を算出し、その平均値を求めた。コントロールとして、検体若しくは比較検体の代わりにRPMI培地を用いて、上記と同様の操作を行った。
結果を表1および表2(オプソニン化SRBCを用いた、マウス腹腔マクロファージ貪食能活性)並びに図2および図3に示す。
Figure 0005860817
Figure 0005860817
3.血管新生阻害作用(漿尿膜(CAM)アッセイ)
(1日目)プレインキュベーション
孵卵0日目の鶏受精卵を、鶏卵台の上に尖った方を下に向けて置き、孵卵器で孵卵させながら37.6℃で4日間、プレインキュベーションした。器内の底部にSDW(滅菌水)を満たしたバットを置き、湿度を保った。
(5日目)試薬(ヒト血清酵素処理物)添加準備
4日間培養した受精卵を、鶏卵台に載せたまま孵卵器から取り出し、受精卵を70%エタノール綿で消毒後、卵殻の気室上方部と側部の2ヶ所に、錐で穴をあけた(図4A)。鶏卵側部の穴から約4mlの卵白を注射器(10ml,18G)の針の穴を卵殻の方に向けた状態で吸引除去した。次に気室上方部の穴にシリコンスポイトをあてて吸引し、卵殻膜から卵黄のうや胚を剥離した。鶏卵側部の穴をテガタームでシールした。シールした受精卵は、クリーンベンチに移動させ、気室上方部の穴の周りの卵殻を、先の曲がったピンセットで除去し、直径1cm程度に広げて卵殻膜を露出させた。この露出した卵殻膜の一部を、先の尖ったピンセットを用いて取り除いた(図4B)。気室上方部にステンレス製のキャップをかぶせ、39℃で湿度を保ったインキュベーターで24時間、インキュベーションした。
(6日目)試薬添加
インキュベーターから受精卵を取り出し、クリーンベンチ内に移動させた。ステンレス製のキャップを取り、CAMを3段階でサイズ分けした(1:直径5mm以上,2:直径3mm以上〜5mm未満,3:直径3mm未満)。異なる検体を添加する各群間において、CAMの大きさがほぼ平等になるように分け、いずれの検体を添加するのかわかるよう、ラベリングして並べた。このときコントロール群には、最も成長のよいものを選んだ。
シリコンリングをCAMのほぼ中心に乗せ、各検体をシリコンリングの中央に10μl添加した(図5)。なお、コントロールとして、(DMSO):(生理食塩水):(2%メチルセルロースを含む生理食塩水)=1:9:10の割合で混合した溶媒を10μl添加した。再びステンレス製のキャップを被せ、インキュベーターに戻した。
(7日目)リング位置確認
インキュベーターから受精卵を取り出し、クリーンベンチ内に移動させた。ステンレス製のキャップを取り、リングがCAMの上に乗っているかを確認し、リングが移動している場合は、先の尖ったピンセットを用いて、CAMの上にスライドさせた。その後、再びステンレス製のキャップを被せ、インキュベーターに戻した。そして、インキュベーターの温度を39.5℃に変え、インキュベートした。
(8日目)判定
インキュベーターから受精卵を取り出し、プラッテの上に置いた。ハサミを用いて殻を取り除き窓を広げ、CAMを観察しやすいようにした。このとき、卵殻膜が残っていた場合は、血管を傷つけないように先の尖ったピンセットで剥した。シリンジ(1ml,27G)に、イントラリポス輸液(大塚製薬(株)製、承認番号22000AMX00284)約1mlをとり、空気が入らないように注意しながら、CAM上の血管の少ない部分に針を刺して、ゆっくり注入した。このときイントラリポスが漏れたり、流血したりしたときはキムワイプを用いてふき取った。
各卵についての血管新生阻害効果を表3の判断基準に基づき判定した。
Figure 0005860817
各卵について得たポイントをもとに、数式(1)
Figure 0005860817
により、各検体についてのポイントを算出し、こうして得た各検体についてのポイントをもとに、数式(2)
Figure 0005860817
により、血管新生阻害指数を算出し、血管新生阻害作用を評価した。結果を表4および表5に示す。
Figure 0005860817
Figure 0005860817
4.抗腫瘍活性(エールリッヒ腹水癌担癌マウス)
1群5匹のICRマウス(10週齢、メス)に、エールリッヒ腹水癌細胞(細胞起しから、in vivoで、2代継代培養したもの)を腹腔内移植した(1×107cell/マウス)。移植翌日から、1日1回7日間、各マウスに、検体2を含む生理食塩水0.1ml/マウスを腹腔内投与した。検体2の投与量は、投与したタンパク質量の総量が、11.25μl/kgとなるようにそれぞれ調節した。なお、検体2を含む生理食塩水は、7回投与分を一度にまとめて調製後、0.22μmの滅菌フィルターに通し、4℃、遮光条件下で保存したものを使用した。コントロールとして、検体2を含む生理食塩水に代えて、等量(0.1ml/マウス)の生理食塩水を投与した。
癌細胞移植後、15日間(いずれの投与群にも、死亡・脱落が発生しなかった期間)にわたりマウスの体重変化を観察するとともに、その後引き続き、生死確認を行った。結果を表6および図6(体重は各群についての平均値である。バーは標準偏差を表す。)に示す。
Figure 0005860817
上記結果について、GraphPad Software社のPrism5.04(デモ版)を用いて,Log-rank(Mantel-Cox) Test および Gehan-Breslow-Wilcoxon Test にて有意差検定を行ったところ、検体2投与群は、コントロール群に対し、生存率を有意に高めた(P<0.01)。
また、図6の結果から、検体2投与群では、コントロール群に比べて、体重増加が抑制されていることがわかる。これは、検体投与群で、エールリッヒ腹水癌細胞の増殖が抑えられたためである。
本発明の、ヒト血清酵素処理物を含んでなる医薬組成物は、優れたマクロファージ活性化作用および/または血管新生阻害作用を有するので、癌や感染症などの疾病の治療剤や予防剤として、癌転移の抑制剤や予防剤として有用である。
1 貪食しているマクロファージ
2 貪食されているSRBC
3 マクロファージ
4 漿尿膜(CAM)
5 シリコンリング
6 胎児

Claims (6)

  1. ヒト血清を、β−ガラクトシダーゼと接触させる工程およびシアリダーゼと接触させる工程を含んでなる、ヒト血清酵素処理物を含んでなる医薬組成物の製造方法。
  2. ヒト血清をβ−ガラクトシダーゼと接触させる工程とヒト血清をシアリダーゼと接触させる工程が同一の工程である、請求項1記載の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の製造方法により得られる、ヒト血清酵素処理物を含んでなる、抗癌用または抗感染症用である医薬組成物。
  4. ヒト血清が、健康な他人から採取した血液から調製されたものである、請求項3記載の医薬組成物。
  5. ヒト血清が癌患者または感染症患者から採取した血液から調製されたものであって、かつ、医薬組成物が血液を採取した該患者への投与である、請求項記載の医薬組成物。
  6. 1回の投与用として、0.1〜2.0mg/kgのタンパク質を含む、請求項3〜のいずれか1項に記載の医薬組成物。
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