JP5860719B2 - 革洗浄用泡沫エアゾール組成物 - Google Patents

革洗浄用泡沫エアゾール組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5860719B2
JP5860719B2 JP2012030824A JP2012030824A JP5860719B2 JP 5860719 B2 JP5860719 B2 JP 5860719B2 JP 2012030824 A JP2012030824 A JP 2012030824A JP 2012030824 A JP2012030824 A JP 2012030824A JP 5860719 B2 JP5860719 B2 JP 5860719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
leather
washing
composition
foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012030824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013166860A (ja
Inventor
角田 真一
真一 角田
啓介 越塚
啓介 越塚
浩 冨沢
浩 冨沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Aerosol Industry Co Ltd filed Critical Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Priority to JP2012030824A priority Critical patent/JP5860719B2/ja
Publication of JP2013166860A publication Critical patent/JP2013166860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5860719B2 publication Critical patent/JP5860719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

本発明は革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物に関し、泡沫エアゾールによって液ダレ等を生じることなく革製品の汚れを落とすとともに、保革でき、消費者が手軽に革製品の手入れをできるようにしたものである。
かばん、バック、皮革衣料、皮手袋、革靴などの革製品を末永く使用するためには、日頃の手入れが重要であり、そのひとつに洗浄や汚れ落としがある。
これまで、革製品の洗浄や汚れ落としは、水溶性の洗浄剤を用いて行われることから革製品の劣化を促進してしまう恐れもあり、クリーニング店などの専門店に依頼することが多く、消費者が自宅などで手軽に行う事が困難であった。
消費者が使用できる革製品用の洗浄剤として皮革用石鹸やエアゾール製品の洗浄剤などが提案されており、革製品を洗浄したり、汚れ落としをすることが一部可能となっている。
例えば特許文献1の靴メンテナンス用具では、エアゾール容器内にメンテナンス用成分と靴表面を覆うことができる被覆用樹脂組成物とを収納しておき、これら両成分を靴表面に噴射することで、靴表面をメンテナンス成分と被覆用樹脂組成物で覆って皮膜状体とし、メンテナンスを行った後、皮膜状体を剥がして捨てることで、靴の清掃、つや出し、保革などを行うようにしたものが提案されている。
また、特許文献2のスプレー用液体洗浄剤組成物では、特定のセルロース繊維と界面活性剤と水とを含有するもので、洗浄剤の用途として皮革クリーナーとして用いることができるとされ、スプレーによる噴霧が可能であり、スプレー後の液ダレの発生を無くすことができるようにしたものが提案されている。
このような革製品の汚れには、疎水性の汚れである油汚れや親水性の汚れである水溶性汚れがあり、油汚れに対しては油性成分が必要であり、水溶性汚れに対しては活性剤を含む水溶性成分が必要であることが知られている。
一方、油性成分には、消泡作用があり、泡沫エアゾール組成物としては、通常は油性成分を10重量%程度しか配合していないが、保革性を確保するためには、高配合が必要となる。また、水溶性成分で洗浄すると、革製品の劣化を促進させてしまい、ひび割れによる表面劣化、縮みによる型崩れ、色落ち(しみ)などを生じてしまう。
さらに、革製品の劣化を防止するためには、洗浄と同時に保革、すなわち、革製品に油分を補給することにより柔軟になり、乾燥によるひび割れ、表面の艶が無くなる、型崩れなどの劣化を防ぐこと、ができるようにすることが好ましく、洗浄剤組成物が弱酸性であることが好ましい。
特開2005−334392号公報 特開2011−57747号公報
ところが、皮革用石鹸では、洗浄水がアルカリ性であったり、特許文献1、2に記載されている革製品洗浄用のエアゾール製品では、いずれも革製品の洗浄用として必要な油性成分の配合量が少なく油汚れの洗浄が十分にできなかったり、スプレー状に噴射できるものの泡沫状態で噴射することができず液ダレが生じ易いなどの問題があり、さらなる改良が望まれている。
本発明は、かかる従来技術における課題を解決するためなされたものであり、革製品の洗浄用組成物として必要な油汚れや水溶性の汚れの洗浄性、発泡性および弱酸性のすべてを確保することができ、泡沫状態で噴射することから液ダレせずに消費者が革製品の手入れのため手軽に使用することができる革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物は、組成物全体に対する含有割合が20〜60重量%の洗浄・保革用の油性成分、組成物全体に対する含有割合が0.5〜3.0重量%の洗浄・発泡用のアミノ酸系アニオン界面活性剤および溶剤としての水を含有してなる原液と、組成物全体に対する含有割合が3〜20重量%の液化石油ガスよりなる噴射剤とからなることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2記載の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物は、請求項1記載の構成に加え、前記原液は任意成分として、ノニオン界面活性剤または両性界面活性剤による発泡助剤、pH調整剤、防腐剤、香料、精油などを単独若しくは、2種以上を含有してなることを特徴とするものである。
本発明の請求項1記載の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物によれば、組成物全体に対する含有割合が20〜60重量%の洗浄・保革用の油性成分を原液に含有することで、高配合の油性成分によって革製品に付着した油汚れを落とすことができるとともに、保革することができる。また、組成物全体に対する含有割合が0.5〜3.0重量%の洗浄・発泡用のアミノ酸系アニオン界面活性剤および溶剤としての水を含有してなる原液とすることで、水溶性の汚れを洗浄することができるとともに、弱酸性にして洗浄することができ、洗浄による革製品の劣化を低減することができる。さらに、前記原液と組成物全体に対する含有割合が3〜20重量%の液化石油ガスよりなる噴射剤とにより、油性成分を高配合しても良好な泡沫として噴射することができ、液ダレを防止できるとともに、細かい泡によって汚れを浮かせることで、洗浄性を向上することができる。
これにより、汚れ部分や拭き取る布などに泡沫状にスプレーすることで、消費者が手軽に革製品を手入れすることができる。
また、本発明の請求項2記載の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物によれば、前記原液は任意成分として、ノニオン界面活性剤または両性界面活性剤による発泡助剤、pH調整剤、防腐剤、香料、精油などを単独若しくは、2種以上を含有してなるので、これらの任意成分を単独若しくは2種以上含有した原液とすることで、一層革製品の洗浄性能などの向上を図ることができる。
以下、本発明を実施するための形態について、詳細を説明する。
本発明の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物は、組成物全体に対する含有割合が20〜60重量%の洗浄・保革用の油性成分、組成物全体に対する含有割合が0.5〜3.0重量%の洗浄・発泡用のアミノ酸系アニオン界面活性剤および水を必須成分として含有する原液と、組成物全体に対する含有割合が3〜20重量%の液化石油ガスよりなる噴射剤とから構成される。
以下、本発明の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物を構成する成分について説明する。
(A)原液
本発明の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物を構成する原液は、洗浄・保革用の油性成分よりなる分散粒子が、溶剤として水よりなる分散媒中に、洗浄・発泡用の界面活性剤としてのアミノ酸系アニオン界面活性剤の作用により均一に分散状態とされているエマルジョンである。
(A‐1)油性成分
原液の必須成分である油性成分は、革製品に付着した油汚れを落とすことおよび革製品を保革することを目的とする成分であり、革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物全体に対する含有割合が20〜60重量%と高配合としてある。
油性成分を、組成物全体に対する含有割合を20〜60重量%と高配合とすることで、革製品に付着した油汚れの洗浄性を確保すると同時に、革製品を保革できるようにし、しかも本発明の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物は、油性成分を高配合しても泡沫状の噴射を確保し、良好な泡を得るようにしたものである。
泡沫エアゾール組成物では、油性成分は消泡作用があることから、通常は10重量%程度しか配合しないが、本発明の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物では、油性成分を組成物全体に対する含有割合を20〜60重量%と高配合しても泡沫状の噴射を確保し、良好な泡を得ることができるものである。
この革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物の油性成分としては、植物油、動物油、合成油、精製油のいずれであっても良く、これらの具体例としては、ホホバオイル、オリーブ油、アーモンド油、落花生油、マカデミアナッツ油、ひまし油、オレンジ油、カカオ脂、やし油、パーム油、大豆油、ヒマワリ油、紅花油、グレープシード油、ゴマ油、ツバキ油、トウモロコシ油、菜種油、アボガドオイル、ローズヒップオイル、白樺油、ヘーゼルナッツオイル、米油などの植物油、ミンクオイル、ラノリン、ミツロウ、スクワラン、牛脂、豚脂、馬油などの動物油、エステル油、水添油などの合成油、流動パラフィン、流動イソパラフィンなどの精製油を挙げることができる。
これらは、単独で若しくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
油性成分の組成物全体に対する含有割合は20〜60重量%とされ、好ましくは30〜50重量%である。
油性成分の組成物全体に対する含有割合が上記の範囲を満たすことにより、革製品に付着した油汚れの洗浄性と保革性を確保できるとともに、安定した乳化状態の原液が得られる。
油性成分の組成物全体に対する含有割合が20重量%より過小である場合には、当該油性成分による油性成分の洗浄作用や保革作用が十分得られにくくなるおそれがある。一方、油性成分の組成物全体に対する含有割合が60重量%より過大である場合には、安定した乳化状態の原液が得られず、さらに、起泡性が阻害されて良好な泡沫が形成される革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物を得ることが困難となる。
このように、本発明の泡沫形成エアゾール組成物は、油性成分の組成物全体に対する含有割合が20〜60質量%である場合において、革製品に付着した油汚れの洗浄性と保革性を確保できるとともに、安定した乳化状態の原液が得られ、起泡性の良好な泡沫が形成される革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物が得られる。
(A−2)アミノ酸系アニオン界面活性剤
本発明においては、原液の必須成分の洗浄・発泡用の界面活性剤として、アミノ酸系アニオン界面活性剤が用いられ、水溶性の汚れを落とす洗浄剤として作用するとともに、油性成分が高配合であっても発泡性(気泡性)を確保するものである。
また、このアミノ酸系アニオン界面活性剤を用いることで、アニオン界面活性剤でありながら革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物を弱酸性で使用することができ、洗浄による革製品の劣化を防止することができる。
このアミノ酸系アニオン界面活性剤の具体例としては、ココイルグルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩、ミリストイルグルタミン酸塩、パーム脂肪酸グルタミン酸塩、ステアロイルグルタミン酸塩、ココイルアラニン塩、ココイルグリシン塩などを挙げることができる。
このアミノ酸系アニオン界面活性剤の組成物全体に対する含有割合は0.5〜3.0重量%とされ、好ましくは1.0〜2.5重量%である。
このアミノ酸系アニオン界面活性剤の組成物全体に対する含有割合が0.5重量%より過小である場合には、革製品に付着した水溶性の汚れの洗浄作用を十分確保することができなくなるとともに、安定した乳化状態の原液が得られないおそれがあり、かつ起泡性の良好な泡沫が形成される革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物が得られないおそれがある。一方、3.0重量%を超えて含有させても洗浄性、発泡性の向上効果はなく、コストの上昇となる。
このように、本発明の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物においては、アミノ酸系アニオン界面活性剤が組成物全体に対して0.5〜3.0重量%含有されることにより、油性成分の組成物全体に対する含有割合が20〜60質量%と高い場合においても、安定した乳化状態の原液が得られ、かつ起泡性の良好な泡沫が形成される革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物が得られる。
本発明においては、アミノ酸系アニオン界面活性剤とともに、任意成分として他の界面活性剤を発泡助剤として単独若しくは2種類以上を組み合わせて用いることもでき、他の界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤および両性界面活性剤を挙げることができる。
発泡助剤であるノニオン界面活性剤の具体例としては、グリセリン脂肪酸エステル界面活性剤、ポリグリセリン脂肪酸エステル界面活性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル界面活性剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル界面活性剤などを挙げることができる。
発泡助剤である両性界面活性剤の具体例としては、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤などを挙げることができる。
(A−3)水
原液の必須成分である溶剤の水としては、精製水あるいはイオン交換水が用いられる。
この溶剤としての水は、水を含有することによって組成物全体が100重量%となるようにその含有割合が定められる。
(B)噴射剤
噴射剤としては、液化石油ガスが用いられ、組成物全体に対する含有割合は3〜20重量%とされ、好ましくは、5〜15重量%である。
この噴射剤である液化石油ガス(LPG)としては、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンまたはこれらの混合物を挙げることができる。
この液化石油ガスは、噴射剤として内容物をエアゾール容器から吐出させ、噴射後の吐出物中に含有された液化石油ガスが吐出と同時に、またはその直後に吐出物中において気化することにより泡沫を形成する。
液化石油ガスの組成物全体に対する含有割合が3重量%より過小である場合には、吐出物を良好な泡沫状に噴射できないおそれがある。一方、液化石油ガスの組成物全体に対する含有割合が20重量%を超えて過大である場合には、噴射物が飛び散り、目的の箇所に的確に噴射することができなくなり、使用性が劣るおそれがある。
本発明の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物では、原液の乳化状態が安定したものとなるので、噴射後の吐出物が常に均一の組成物となるものである。
以上の原液を構成する各成分は、必要に応じて加えられる添加成分とともに、適宜の条件下において混合されることにより原液が調製され、噴射剤とともに、噴射バルブを有する耐圧容器内に充填されることにより、革製品洗浄用泡沫エアゾール製品とされる。
このような革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物によれば、通常10重量%程度しか配合していない油性成分を20〜60重量%と高配合にしたので、革製品に付着した油汚れを落とすことができるとともに、高配合の油性成分によって保革することができる。
また、アミノ酸系アニオン界面活性剤を使用しているので、水溶性の汚れを落とすことができるとともに、弱酸性で洗浄することができ、ひび割れによる表面劣化や縮みによる型崩れなどの革製品の劣化を低減することができ、しかも良好な泡沫状とすることができる。
さらに、泡沫状とすることができるので、洗浄や汚れ落としをしたい部分のみに噴射することができるとともに、液ダレや飛散を防止することができ、エアゾールによるキメの細かい泡によって汚れを浮かせて洗浄することができる。
本発明の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物は、必須成分である洗浄・保革用の油性成分、洗浄・発泡用のアミノ酸系アニオン界面活性剤、溶剤としての水および噴射剤に加え、下記の任意成分を原液に配合することができ、任意成分の含有割合を除いた残量を水の含有割合とする。
任意成分としては、すでに説明したノニオン界面活性剤や両性界面活性剤による発泡助剤のほか、pH調整剤、防腐剤、香料、精油などを単独若しくは、2種以上を原液に配合して含有させることができる。
任意成分としてのpH調整剤の具体例は、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、アルギン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノールを挙げることができる。
また、任意成分としての防腐剤の具体例は、パラベン、フェノキシエタノールを挙げることができる。
さらに、任意成分としての香料の具体例は、天然香料、合成香料、調合香料を挙げることができる。
また、任意成分としての精油の具体例は、メボウキ油、ベルガモット果実油、レダマ花エキス、エンピツビャクシン油、カミツレ油、ローマカミツレ花油、オニサルビア油、ユーカリ葉油、ユーカリ油、ラベンダー油、レモン果皮油、レモングラス油、オレンジ花油、オレンジ油、セイヨウハッカ油、ローズマリー油、ダマスクバラエキス、ダマスクバラ花油、ティーツリー葉油、バニラ果実エキス、イランイラン花油を挙げることができる。
以下、本発明の実施例について比較例を挙げて説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
配合成分および配合割合
表1および表2に示す配合成分および配合割合(組成物全体に対する重量%)に従って各成分を混合させて調製した原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とを溶剤である水の含有割合を調整することで、組成物全体を100重量%となるようにして革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物とし、エアゾール容器内に充填することにより、革製品洗浄用泡沫エアゾール製品を作製した。
洗浄・発泡用のアミノ酸系アニオン界面活性剤として実施例では、ココイルグルタミン酸Na(アミソフトCS−11)、ミリストイルグルタミン酸K(アミソフトMK−11)を用意するとともに、比較例としてアニオン界面活性剤であるラウリル硫酸Na(NIKKOL SLS)を用意した。
洗浄・保革用の油性成分として、ホホバオイル(植物油)、ミンクオイル(動物油)、エステル油(合成油)、流動パラフィン(精製油)を用意した。
溶剤である水として、精製水を用意した。
噴射剤である液化石油ガス(LPG)として、0.49MPaのプロパンとブタンの混合ガスを用意した。
原液特性
原液特性として原液のpHを測定した。
評価
革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物について次の5項目について評価した。
1)噴射状態
布上に直径5cmの円を描いておき、布上5cmの距離から0.5g噴射した。噴射直後の噴射物が円内である場合を、噴射状態が良好であるとして○とした。噴射直後の噴射物が円よりも大きい若しくは円の外に飛び散りが認められた場合は、噴射状態が悪いとして×とした。
2)泡の保持性(液ダレ)
布上に0.5g噴射し、垂直の状態で液ダレするか確認した。液ダレしない場合を○、液ダレする場合を×とした。
3)汚れ落ち:疎水性汚れ
流動パラフィン100重量部に対してカーボンブラック5重量部を混合した物を牛革表面(5cm×5cm)に0.1g滴下して塗り広げ人工的に疎水性汚れを作製した。
疎水性汚れを作製した牛革表面に噴射し、その後拭き取った。疎水性汚れが落ちる場合を○、疎水性汚れが落ちない場合を×とした。
4)汚れ落ち:親水性汚れ
水100重量部に対して園芸用赤球土5重量部を混合した物を牛革表面(5cm×5cm)に0.1g滴下して塗り広げ人工的に親水性汚れを作製した。
親水性汚れを作製した牛革表面に噴射し、その後拭き取った。親水性汚れが落ちる場合を○、親水性汚れが落ちない場合を×とした。
5)保革性
吐出物0.5gを牛革表面(5cm×5cm)に塗り広げ、1日放置する事を10回繰り返し行い、牛革のヒビワレ、表面の艶、縮みによる型崩れについて確認した。いずれも異常が無い場合を、保革性があるとして○とした。いずれかに異常が生じた場合を保革性がないとして×とした。
実施例1〜11のいずれにおいても、原液特性としてpHは6であり、評価項目である噴射状態、泡の保持性、疎水性および親水性の汚れ落ち、保革性のすべてについて優れたものであった。
一方、比較例1では、保革性に問題が生じ、比較例2では、疎水性の汚れ落ち及び保革性に問題が生じた。比較例3、4、5、6では、発泡状態が悪く液ダレを生じたため、エアゾール製品としての実用性がないことから、各項目の評価は行わなかった。比較例7では、噴射状態および発泡状態が悪く、エアゾール製品としての実用性がないことから、各項目の評価は行わなかった。
Figure 0005860719
Figure 0005860719

Claims (2)

  1. 組成物全体に対する含有割合が20〜60重量%の革製品の洗浄・保革用の油性成分、組成物全体に対する含有割合が0.5〜3.0重量%の洗浄・発泡用のアミノ酸系アニオン界面活性剤および溶剤としての水を含有してなる原液と、組成物全体に対する含有割合が3〜20重量%の液化石油ガスよりなる噴射剤とからなることを特徴とする革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物。
  2. 前記原液は任意成分として、ノニオン界面活性剤または両性界面活性剤による発泡助剤、pH調整剤、防腐剤、香料、精油などを単独若しくは、2種以上を含有してなることを特徴とする請求項1に記載の革製品洗浄用泡沫エアゾール組成物。
JP2012030824A 2012-02-15 2012-02-15 革洗浄用泡沫エアゾール組成物 Active JP5860719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012030824A JP5860719B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 革洗浄用泡沫エアゾール組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012030824A JP5860719B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 革洗浄用泡沫エアゾール組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013166860A JP2013166860A (ja) 2013-08-29
JP5860719B2 true JP5860719B2 (ja) 2016-02-16

Family

ID=49177522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012030824A Active JP5860719B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 革洗浄用泡沫エアゾール組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5860719B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62138600A (ja) * 1985-12-11 1987-06-22 ライオン株式会社 泡状皮膚洗浄剤
JPS6469699A (en) * 1987-09-10 1989-03-15 Earth Chemical Co Detergent composition for aerosol
JP4059494B2 (ja) * 2003-03-26 2008-03-12 株式会社資生堂 泡沫状エアゾール洗浄料組成物
JP2008528721A (ja) * 2005-01-24 2008-07-31 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 混合物および表面を洗浄する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013166860A (ja) 2013-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20210149700A (ko) 안정한 무수 세정제 농축물 제제 및 이의 제조 방법
KR100868705B1 (ko) 에어로졸 2액 발포체
JP5951437B2 (ja) 発泡性洗剤組成物
CN105520840A (zh) 一种便捷温和高效免洗卸妆喷雾海绵气雾剂及其制备方法
JP2014152280A (ja) 硬質表面洗浄剤
CN104822817B (zh) 皂条组合物及制造方法
CN102470258B (zh) 具有易泵送粘度的浓缩液体皂制剂
JP5924982B2 (ja) 発泡性洗剤組成物
JP6029231B2 (ja) 発泡性洗剤組成物
JP5801525B2 (ja) 液状洗浄剤組成物
JP7473650B2 (ja) 洗浄製品
JP4830305B2 (ja) 弱酸性泡状洗浄剤組成物
CN109477039A (zh) 消泡效果增强剂和含有它的发泡性洗涤剂组合物
JP5860719B2 (ja) 革洗浄用泡沫エアゾール組成物
TW200422367A (en) Biliquid foam furniture polish
KR102106386B1 (ko) 액체 세정제 조성물
JP5827516B2 (ja) ペースト状石鹸組成物及びその製造方法
JP4631378B2 (ja) 洗浄剤組成物
KR101906857B1 (ko) 폼상 화장료
CN103103039A (zh) 一种餐具清洁剂
WO2021148806A1 (en) Oven cleaning compositions and methods of making and using same
JP3005599B2 (ja) 清拭剤
JP4386169B2 (ja) 塗布洗浄用液体洗剤製品
WO2018164204A1 (ja) 洗浄剤組成物
KR101954634B1 (ko) 스프레이형 클렌징 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5860719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250