JP5859877B2 - 風力発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風力エネルギーを電気エネルギーに変換する風力発電装置に関する。
自然界において無限に得ることができる風の力を利用し、風力エネルギーを電気エネルギーに変換する所謂風力発電装置の開発が進められている。風力発電装置は、比較的大きな立体物であり設置場所が制限されるので、少数で所望の発電量を賄えるよう1台あたりの発電量の増大が望まれている。風力発電装置の発電量を増やすためには発電機や増速機を大型化しなければならず、それに伴い発電機や増速機の発熱(エネルギー損失)も増え、冷却ユニットの拡充が必要になる。
そこで、発電機や増速機を収容するナセル内を冷却すべく、ナセルの後部からナセルの前部へファンを通じて空気を送風する技術(例えば、特許文献1)や、冷却ファンがナセル上部および後部に設置された技術(例えば、特許文献2)、主風車とファンとを同軸に設け、排気口から熱を外気に逃がす技術(例えば、特許文献3)が開示されている。
また、発電機や増速機の冷却効率を高めるべく、ラジエータ(熱交換器)を配置し、熱交換を通じて発電機や増速機を冷却する技術も公開されている(例えば、特許文献4)。
特開2010−116925号公報 特開2008−286115号公報 特開昭58−65977号公報 特開2011−112051号公報
上述した技術のように、ファンによって外気を強制的に誘引するにせよ、発電機等と熱交換器との間に循環ポンプで冷却媒体を循環させるにせよ、冷却自体には冷却ユニットを駆動する電力が必要となる。特に、発電量が大きい風力発電装置では、その発熱を抑制するためさらに膨大な電力を要する。風力発電装置には、冷却ユニットの電力を補うため、電力を蓄積する予備電源が設けられているが、ロータの高速回転時(高負荷時)に十分な電力を供給するためには、それなりに容量の大きな予備電源を準備しなくてはならない。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、冷却媒体を循環させる循環ポンプを駆動するための消費電力を抑え、風力発電装置の発電量の大小に応じた冷却効率で発電機等を適切に冷却することが可能な風力発電装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の風力発電装置は、ハブと、ハブから放射方向に延伸する複数のブレードとを有するロータと、ロータの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を有するナセルと、ナセルに回転自在に支持された羽根車と、羽根車の回転エネルギーによって冷却媒体を循環させる循環ポンプと、冷却媒体を通じて少なくとも発電機で生じた熱と熱交換を行う熱交換器とを有する冷却ユニットと、ナセルを支持するタワーと、を備え、羽根車は、抗力型であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の風力発電装置は、ハブと、ハブから放射方向に延伸する複数のブレードとを有するロータと、ロータの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を有するナセルと、ナセルに回転自在に支持された羽根車と、羽根車の回転エネルギーによって冷却媒体を循環させる循環ポンプと、冷却媒体を通じて少なくとも発電機で生じた熱と熱交換を行う熱交換器とを有する冷却ユニットと、ナセルを支持するタワーと、を備え、羽根車は、回転軸の両端が、ナセルの架台を含むナセルフレームに回転自在に支持されていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の風力発電装置は、ハブと、ハブから放射方向に延伸する複数のブレードとを有するロータと、ロータの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を有するナセルと、ナセルに回転自在に支持された羽根車と、羽根車の回転エネルギーによって冷却媒体を循環させる循環ポンプと、冷却媒体を通じて少なくとも発電機で生じた熱と熱交換を行う熱交換器とを有する冷却ユニットと、ナセルを支持するタワーと、を備え、羽根車は、ナセルの鉛直下部に設けられ、鉛直上部がナセルカバーに覆われることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の風力発電装置は、ハブと、ハブから放射方向に延伸する複数のブレードとを有するロータと、ロータの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を有するナセルと、ナセルに回転自在に支持された羽根車と、羽根車の回転エネルギーによって冷却媒体を循環させる循環ポンプと、冷却媒体を通じて少なくとも発電機で生じた熱と熱交換を行う熱交換器とを有する冷却ユニットと、ナセルを支持するタワーと、を備え、風力発電装置は、羽根車の回転に追従して回動する冷却ファンをさらに備えることを特徴とする
風力発電装置は、タワーが、ロータが風下に位置するようナセルを鉛直軸中心に回転自在に支持するダウンウィンドロータ型であってもよい。
本発明によれば、冷却媒体を循環させる循環ポンプを駆動するための消費電力を抑え、風力発電装置の発電量の大小に応じた冷却効率で発電機等を適切に冷却することが可能となる。
ダウンウィンドロータ型風力発電装置の外観を示す外観図である。 ダウンウィンドロータ型風力発電装置の概略的な機能を説明するための機能ブロック図である。 ナセルを鉛直下方から見た斜視図である。 ナセルを鉛直下方から見た斜視図である。 側部カバーの動作を説明するための下面視図である。 熱交換器の配置を説明するための説明図である。 羽根車の回転速度を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(ダウンウィンドロータ型風力発電装置100)
図1は、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100の外観を示す外観図であり、図2は、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100の概略的な機能を説明するための機能ブロック図である。以後、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100の位置関係を説明する際、図2における前方または後方の表現を用いる場合がある。また、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100は、その先端が風上を向くように設計されているので、ほぼ、前方=風上、後方=風下となる。
図1に示すように、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100は、ロータ102と、ナセル104と、タワー106とを含んで構成される。
図2に示すように、ロータ102は、ハブ112と、ハブ112から放射方向に延伸する複数のブレード114と、ハブ112に連結され、複数のブレード114で構成される面に垂直に延伸するロータ軸116とを有する。かかる複数のブレード114に風が当たると、その揚力によりロータ軸116を中心にしてロータ102が回転する。
ナセル104は、ナセルフレーム120と、増速機122と、発電機124と、制御盤126とを有する。ナセルフレーム120は、ナセル104に生じる荷重負荷に耐えるための架台や構造物を含む。増速機122は、ロータ軸116を軸支し、ロータ軸116の回転速度を増速して他の回転軸122aを回転させる。こうして、増速機122とナセルフレーム120とでロータ102を回転自在に支持する。発電機124は、増速機122によって増速された回転軸122aに接続され、ロータ102の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する。制御盤126は、ロータ102のピッチ制御や発電機124の電力制御を行う。
このようにダウンウィンドロータ型風力発電装置100では、風力エネルギーを電気エネルギーに変換するが、その過程で、発電機124や増速機122のエネルギー損失が熱となる。特に、近年では、発電量の増大が望まれ、その発熱量も増大している。したがって、発熱により発電効率が低下しないように、冷却ユニット130が必要となる。
冷却ユニット130では、冷却媒体(気体または液体)が、循環ポンプ132で昇圧されて発電機124および増速機122に導かれ、発電機124および増速機122で生じる熱を回収した後、ラジエータ等の熱交換器134に送られる。熱交換器134では、高温の冷却媒体と外気との熱交換が行われ、熱交換後の低温の冷却媒体が循環ポンプ132に帰還する。このような冷却媒体の循環により、発電機124および増速機122の発熱が抑えられる。
また、冷却ユニット130には、羽根車136と、増速機138と、冷却ファン140とが含まれる。羽根車136は、ナセル104に回転自在に支持される。増速機138は、羽根車136の回転速度を増速して他の回転軸を回転させ、循環ポンプ132を直接駆動する(回転エネルギーによって冷却媒体に直接圧力を与える)。冷却ファン140は、羽根車136または増速機138の回転軸に固定され、羽根車136の回転に追従して回動し、ナセル104内の空気を攪拌して、ナセル104内の雰囲気温度を平滑化する。かかる冷却ユニット130については後ほど詳述する。
さらに、ナセル104の外装に相当するナセルカバー150にはダウンウィンドロータ型風力発電装置100が受ける風の向きおよびその速度を計測する風向風速計152が設けられている。
タワー106は、ロータ102とナセル104のほぼ重心位置に連結され、鉛直軸160中心にナセル104を回転自在に支持する。ナセル104にはロータ102が連結され、ロータ102のブレード114が風を受けると、ロータ102がタワー106よりも風下に位置するようナセル104が回転する。このように、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100では、風自体のエネルギーを利用し、風向きに合わせて、ロータ102のブレード114で形成される仮想面が風の流れる方向と垂直となるため、風力エネルギーを効率よく取得することができる。
(冷却ユニット130)
図3は、ナセル104を鉛直下方から見た斜視図である。熱交換器134は、鉛直軸160を跨いでロータ102の反対側(ナセル104の前部)、かつ、ナセル104の比較的鉛直下側に、外気に露出させて配置される。また、本実施形態においては、熱交換器134を、鉛直下方に向かうに従い鉛直軸160との距離が短くなるように傾斜して配置する。ただし、熱交換器134のナセル104への配置態様はかかる場合に限らず、鉛直方向に立設させる等、様々な態様で配置することができる。
ダウンウィンドロータ型風力発電装置100に限らず、風力発電装置では、風力エネルギーを効率よく受けるためブレード114の面積を大きくとるのが望ましく、それに伴ってナセル104の外形も大きくなる。例えば、ナセル104の外形を、道路交通法に基づく搬送時の寸法上限(例えば、高さ4.5m×幅4.5m)近くに設定すると、ナセル104の外周に突出物を付設することで、その突出物が寸法上限を超してしまう。この場合、搬送時には、動作確認したナセルから一端突出物である熱交換器を取り外し、設置時には、再度取り付けなければならなくなる。特に熱交換器134は、外気との直接的な熱交換を要するので、ナセル104の外部に露出する必要があるが、ナセル104の外周に単に設置してしまうと、搬送および設置費用の増加を招いてしまう。また、現地で取り付けることで品質が低下するおそれがある。
本実施形態では、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100においてロータ102が風下側に位置する特性を利用し、ナセル104の風上側の先端部分に熱交換器134を配する。このようにナセル104の先端部分に熱交換器134を配することで、熱交換器134の外形寸法は、ナセル104の外周寸法内に収まり、熱交換器134の設置如何に拘わらず、ナセル104の外周(ロータ軸116の円周方向)の寸法(幅および高さ)は変化しない。換言すれば、熱交換器134を取り外さなくともナセル104の外周の上限寸法を維持できる。したがって、熱交換器134を配置したまま搬送可能となり、搬送や設置時においても熱交換器134の取り外しや取り付けを行う必要がなくなる。こうして、設置費用の増加や品質の低下といった問題を回避することができる。
また、アップウィンドロータ型の風力発電装置では、熱交換器を設置したとしても、ロータの下流に位置することとなるので、熱交換器は、ロータの干渉により、ロータが受けた風力エネルギーの例えば50%程度に減衰した風を受けることとなり、十分な冷却効率を得ることができなかった。これに対し、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100では、熱交換器134が、ナセル104の最も風上側において風力エネルギーを受けることができるので、風力エネルギーが減衰することもなく、冷却効率の向上を図ることが可能となる。
また、熱交換器134は、ナセル104から露出した状態で外気をパッシブに受け入れているため、外気を強制的に取り込むファン等を設ける必要もなく、コストおよび部品点数の削減、ならびに、設計自由度の向上を図ることができる。
ただし、上記の構成により、ロータ102が熱交換器134の風下に位置することになる。しかし、上述したように、熱交換器134は、ナセル104の外周方向に突出しないので、ロータ102が受ける風力エネルギーは減衰しない。たとえ、熱交換器134によって風力エネルギーが減衰したとしても、ロータ102においては、風力の作用点がブレード114の回転外側に位置しているので、回転中心の風力エネルギーの多少は、その発電量にほとんど影響しない。したがって、ロータ102が熱交換器134の風下に位置することは問題にならない。
(前部カバー150a)
アップウィンドロータ型の風力発電装置では、熱交換器をナセルの鉛直上方に配置せざるを得ないので、晴天時には日射の影響を受け易く、その熱により十分な冷却効率を得ることができなかった。これに対し、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100では、図3の如く、ナセル104の前方(鉛直軸160を跨いでロータ102の反対側)、かつ、熱交換器134の鉛直上方に位置し、鉛直上方から熱交換器134に入射する光を遮蔽する、ナセルカバー150の一部を成す前部カバー150aが設けられている。したがって、熱交換器134は、鉛直上方からの日射の影響を回避しつつ、ナセル104前方からの風を効率よく受けることができ、冷却効率の向上を図ることが可能となる。
ところで、一般に風力発電装置では、高効率かつ安定的に発電を行うために風向風速計を設けている。ただし、風力発電装置が受ける風向きやその速度を正確に把握するために、風向風速計は、ナセル104の外周かつ鉛直上方に設けるのが望ましい。しかし、上述したように、熱交換器134をナセル104の風上側に単に設置してしまうと、ナセル104の先端部分において鉛直上方に生じる風の流れを乱してしまうおそれがある。本実施形態では、上記前部カバー150aに曲率が滑らかに変化する曲面を形成し、前方からの風を整流しているので、ナセル104の先端部分の鉛直上方における風向や風速の乱れを最小限に抑えることができ、風向風速計152による高精度の測定を維持することができる。
(側部カバー150b)
図4は、ナセル104を鉛直下方から見た斜視図であり、図5は、側部カバー150bの動作を説明するための下面図である。本実施形態では、ナセル104の先端部分(熱交換器134を基準にしてロータの反対側)の鉛直下方、かつ、熱交換器134の風上において、ロータ軸116方向に延在する側部カバー150bを設けることができる。かかる側部カバー150bは、ナセル104に固定されているか、または、鉛直方向に延伸する回転軸150cを中心に回動可能に設けられ、風量を調整する役割を担う。
例えば、風力が、必要とする以上に強い場合、図5(a)のように、側部カバー150bを、回転軸150cを中心に回動して風上側の開口面積を小さくすることで、レデューサ効果により、熱交換器134が受ける風速を弱め、強風時の熱交換器134の風荷重を緩和することができる。
また、逆に、図5(b)のように、側部カバー150bを、回転軸150cを中心に回動して風上側の開口面積を大きくすることで、図5(b)中矢印で示すように、ナセル104前方の風を集約でき、また、流入した風を漏洩させることなく熱交換器134に誘導することができる。したがって、弱風時においても熱交換器134の冷却効率を向上することが可能となる。
(ナセルフレーム120)
図6は、熱交換器134の配置を説明するための説明図である。図6に示すように、ナセル104内には、ナセルフレーム120が配されている。本実施形態においては、熱交換器134をナセルフレーム120に、直接的またはブラケット等を介して間接的に固定することで、熱交換器134の支持強度を高めることができる。
(昇降装置170)
また、熱交換器134は、循環ポンプ132等、冷却ユニット130の各回路と継手を通じて接続されており、熱交換器134のメンテナンスや交換時に取り外しが可能となっている。さらに、ナセル104内における熱交換器134の鉛直上方には、図6に示すように、熱交換器134を張架しつつ昇降可能な昇降装置170が設けられており、熱交換器134をナセル104先端部分から水平移動を伴うことなく、直接、鉛直方向に昇降させることができる。
(羽根車136)
ところで、冷却ユニット130では、循環ポンプ132が、発電機124および増速機122と熱交換器134との間で冷却媒体を循環させている。かかる循環ポンプ132を駆動するためには多大な電力を要する。本実施形態では、循環ポンプ132に電力を供給する代わりに、羽根車136の回転力を利用して循環ポンプ132を直接駆動する。
本実施形態の羽根車136は、図3に示すように、ナセル104の先端部分の鉛直下部、かつ、熱交換器134より風下に設けられる。このように羽根車136を熱交換器134同様、ナセル104の先端部分に設けることで、減衰されていない風力エネルギーを直接受けることができ、循環ポンプ132の循環効率の向上(冷却効率の向上)を図ることが可能となる。
また、ナセル104の鉛直下側には、図6で示したように、ナセルフレーム120が配されているため、別途の固定部材を要することなく、羽根車136を回転自在に支持することができる。したがって、ナセル104自体を低コストかつ軽量に構成することが可能となる。ここで、羽根車136をナセル104の鉛直下部ではなく、側部に設けることも考えられるが、その場合、風量(風力)がナセル104の方向(回転角度)によって、ナセル104の側部が障壁となり、羽根車136が受けることができる風量(風力)が変わってしまう。また、羽根車136をナセル104の鉛直上部に設けるとすると、ナセル104の鉛直上方に生じる風の流れを乱してしまい風向風速計152の計測精度が低下するおそれがある。また、風向風速計152より風下に設置すると、風向風速計152の干渉により風力エネルギーが減衰し、十分な冷却効率を得られない可能性がある。したがって、羽根車136はナセル104の鉛直下部に配置するのが望ましい。
図7は、羽根車136の回転速度を説明するための説明図である。本実施形態では、抗力型の羽根車136が用いられている。抗力型の羽根車136を用いた場合の風力エネルギーに対する回転速度210は、揚力型の羽根車の回転速度212に比べ、風力エネルギーが小さいときからある程度の回転速度を得られることが知られている。したがって、弱風であっても循環ポンプ132を駆動することができ、所望の冷却効率を得ることができる。
また、ロータ102の高速回転時(高負荷時)、則ち、強風時には、ロータ102同様、羽根車136も高速回転しているので、循環ポンプ132の循環効率も向上し、高い冷却効率によって発電機124や増速機122を冷却することができる。したがって、本実施形態では、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100の発電量の大小に追従して冷却効率が可変するので、別途特別な冷却制御を要すことなく、堅牢な冷却ユニット130を構成することが可能となる。また、上述した冷却ファン140に関しても羽根車136の回転に追従して回動するので、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100の発電量の大小に応じてナセル104内の空気を適切に攪拌することができる。
さらに、抗力型の羽根車136は、その原理から風速以上の高速回転を得ることができず、図7に示すように、所定の風力エネルギーを越えると、回転速度の増加が抑制される。ここでは、風力エネルギーが高い場合においても回転速度が高くならない抗力型の特性を敢えて利用し、回転速度を抑制するための別途の機構を要することなく、台風等の強風時においても、羽根車136に過大な負荷を与えることなく安全性を確保しつつ、循環ポンプ132を安定して駆動することができる。
本実施形態では、上述した抗力型の羽根車136を用いるべく、回転軸が風向きに対して垂直となる垂直軸風車(サボニウス型やクロスフロー型等)が採用される。ここでは、羽根車136の回転軸がナセル104の水平面幅方向に位置するように配されている。したがって、羽根車136の回転軸はロータ軸116と直交する。
通常、垂直軸風車のような回転軸が風向きに対して垂直になる羽根車136を、回転軸が水平方向となるように配置すると、垂直軸風車のメリットである風向に依存しない特性が失われる。しかし、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100は、ロータ102のブレード114が風を受けると、ロータ102がタワー106よりも風下に位置するよう回転するので、ナセル104が風向変化に対応し、羽根車136に十分な風力を供給することが可能となる。
また、本実施形態では、羽根車136の回転軸がナセル104の幅方向に水平に取り付けられているので、図6に示すように、回転軸の両端をナセルフレーム120に回転自在に支持させることができる。したがって、羽根車136を強固に固定することができ、信頼性および安定性の高い冷却ユニット130を構築することが可能となる。
上記のように羽根車136の回転軸を両端支持すると、羽根車136の鉛直上部の半分は、ナセルカバー150に覆われることとなる。このように構成することで、羽根車136が回転する際に、風上方向に戻る羽根車136の鉛直上部の半分に風が当たらなくなる。即ち、回転方向が風の順方向と一致する部分にのみ風が当たり、回転方向が風の逆方向となる部分には風が当たらない。こうすることで、冷却効率の向上を図ることが実現可能となる。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、熱交換器134が傾斜を有して配されているので、風を羽根車136に誘導し易く、さらに冷却効率が良好となる。
以上、説明したダウンウィンドロータ型風力発電装置100によれば、熱交換器134の煩わしい着脱作業を伴うことなくナセル104の搬送や設置時の利便性を高めると共に、発電機124や増速機122に対する冷却効率の向上を図ることが可能となる。
また、冷却ユニット130によって、冷却媒体を循環させる循環ポンプ132を駆動するための消費電力を抑え、ダウンウィンドロータ型風力発電装置100の発電量の大小に応じた冷却効率で発電機124や増速機122を適切に冷却することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、冷却ユニット130をダウンウィンドロータ型風力発電装置100に適用する例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、アップウィンドロータ型の風力発電装置に適用することもできる。
また、冷却ユニット130の羽根車136は、抗力型に限らず揚力型を適用してもよいし、垂直型風車に限らず、回転軸が風向きと平行な平行型風車を用いてもよい。
また、羽根車136には増速機138を配置している例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、増速機138を配置しなくてもよい。
さらに、上述した実施形態では、増速機122を配置している例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、増速機122を配置しない形態や、増速機122を配置しないで油圧変速機を設ける形態、増速機122と油圧変速機を共に設ける形態を用いてもよい。
本発明は、風力エネルギーを電気エネルギーに変換する風力発電装置に利用することができる。
100 …ダウンウィンドロータ型風力発電装置
102 …ロータ
104 …ナセル
106 …タワー
112 …ハブ
114 …ブレード
116 …ロータ軸
120 …ナセルフレーム
122 …増速機
124 …発電機
134 …熱交換器
136 …羽根車
138 …増速機
140 …冷却ファン
150 …ナセルカバー
150a …前部カバー
150b …側部カバー
170 …昇降装置

Claims (5)

  1. ハブと、該ハブから放射方向に延伸する複数のブレードとを有するロータと、
    前記ロータの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を有するナセルと、
    前記ナセルに回転自在に支持された羽根車と、該羽根車の回転エネルギーによって冷却媒体を循環させる循環ポンプと、前記冷却媒体を通じて少なくとも該発電機で生じた熱と熱交換を行う熱交換器とを有する冷却ユニットと、
    前記ナセルを支持するタワーと、
    を備え、
    前記羽根車は、抗力型であることを特徴とする風力発電装置。
  2. ハブと、該ハブから放射方向に延伸する複数のブレードとを有するロータと、
    前記ロータの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を有するナセルと、
    前記ナセルに回転自在に支持された羽根車と、該羽根車の回転エネルギーによって冷却媒体を循環させる循環ポンプと、前記冷却媒体を通じて少なくとも該発電機で生じた熱と熱交換を行う熱交換器とを有する冷却ユニットと、
    前記ナセルを支持するタワーと、
    を備え、
    前記羽根車は、回転軸の両端が、前記ナセルの架台を含むナセルフレームに回転自在に支持されることを特徴とする風力発電装置。
  3. ハブと、該ハブから放射方向に延伸する複数のブレードとを有するロータと、
    前記ロータの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を有するナセルと、
    前記ナセルに回転自在に支持された羽根車と、該羽根車の回転エネルギーによって冷却媒体を循環させる循環ポンプと、前記冷却媒体を通じて少なくとも該発電機で生じた熱と熱交換を行う熱交換器とを有する冷却ユニットと、
    前記ナセルを支持するタワーと、
    を備え、
    前記羽根車は、前記ナセルの鉛直下部に設けられ、鉛直上部がナセルカバーに覆われることを特徴とする風力発電装置。
  4. ハブと、該ハブから放射方向に延伸する複数のブレードとを有するロータと、
    前記ロータの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を有するナセルと、
    前記ナセルに回転自在に支持された羽根車と、該羽根車の回転エネルギーによって冷却媒体を循環させる循環ポンプと、前記冷却媒体を通じて少なくとも該発電機で生じた熱と熱交換を行う熱交換器とを有する冷却ユニットと、
    前記ナセルを支持するタワーと、
    を備え、
    前記羽根車の回転に追従して回動する冷却ファンをさらに備えることを特徴とする風力発電装置。
  5. 前記タワーが、前記ロータが風下に位置するよう前記ナセルを鉛直軸中心に回転自在に支持するダウンウィンドロータ型であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の風力発電装置。
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