JP5858114B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変入球口に入球した遊技球が特定領域を通過することで遊技者に有利な遊技状態を発生させる遊技機において、可変入球口の開放パターンを増やすことなく、特定領域への遊技球の通過可能性を調整可能とする。【解決手段】識別情報が特定態様で停止表示されると、可変入球口が停止表示時間の経過後に入球可能となり、可変入球口に入球した遊技球が特定領域を通過すると、有利な遊技状態を発生させる遊技機において、球誘導手段は識別情報が特定態様で停止表示されると作動を開始し、停止表示時間として、少なくとも作動時間より短い第1停止表示時間と作動時間以上の第2停止表示時間とを設ける。識別情報が特定態様で停止表示される場合の停止表示時間として、第2停止表示時間が設定されると遊技球が特定領域を通過不能となり、第1停止表示時間が設定されると遊技球が特定領域を通過可能となる。【選択図】図7

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物といったパチンコ遊技機や組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)等の遊技機(弾球遊技機)に関する。
特別図柄が小当り図柄で停止表示したことに基づいて可変入球口が開放し、可変入球口に入球した遊技球が特定領域を通過することによって大当り遊技を開始する遊技性を備える遊技機が提案されている(特許文献1参照)。このような遊技機において、可変入球口の開放時間の長短によって、遊技球が特定領域を通過する可能性を異ならせることがある。
特開2013−236851号公報
しかしながら、可変入球口の開放時間(開放パターン)を利用して特定領域の遊技球通過可能性を調整する場合には、可変入球口の開放パターンを少なくとも2種類設ける必要があり、特定領域の遊技球通過可能性を多様に変化させる場合には、可変入球口の開放パターンを多数設ける必要がある。また、特定領域の遊技球通過可能性を低くするために、可変入球口を短開放させる短開放パターンを設ける場合には、可変入球口への遊技球の入球可能性が低い短開放パターンの出現によって遊技興趣を低下させるおそれがある。さらに、可変入球口の短開放パターンでは、開放時間を極めて短い時間に設定したとしても可変入球口に遊技球が入球する可能性があるので、遊技球が特定領域を通過する可能性を確実に無くすことはできない。
そこで、本発明は上記点に鑑み、可変入球口に入球した遊技球が特定領域を通過することで遊技者に有利な遊技状態を発生させる遊技機において、可変入球口の開放パターンを増やすことなく、遊技球が特定領域を通過する可能性を異ならせることが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、
識別情報を変動表示させた後に停止表示させる識別情報表示手段と、
前記識別情報の停止表示時間を設定する停止表示時間設定手段と、
遊技球が入球不能な状態と入球可能な状態とに変化可能な可変入球口と、
所定の作動時間で作動することにより、前記可変入球口に入球した遊技球を特定領域に誘導可能な球誘導手段と、
を備え、
前記識別情報が特定態様で停止表示されたことに基づいて、前記可変入球口が前記停止表示時間の経過後に入球可能となり、
前記可変入球口に入球した遊技球が所定の特定領域を通過したことに基づいて、遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる遊技機であって、
前記球誘導手段は、前記識別情報が特定態様で停止表示されたことに基づいて作動を開始し、
前記停止表示時間として、少なくとも、前記作動時間より短い第1停止表示時間と前記作動時間以上の第2停止表示時間とが設けられており、
前記識別情報が特定態様で停止表示される場合の停止表示時間として、前記第2停止表示時間が設定されると、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過不能となり、前記第1停止表示時間が設定されると、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過可能となる
ことを特徴としている。
このように、識別情報が特定態様で停止表示を開始したことに基づき球誘導手段の作動を開始させ、さらに、特定態様の停止表示時間として、球誘導手段の作動時間よりも短い第1停止表示時間と、球誘導手段の作動時間より長い第2停止表示時間とを設けることで、識別情報が特定態様で停止表示された場合における特定領域の遊技球通過可能性を異ならせることができる。これにより、可変入球口の開放パターンを増やすことなく、特定領域の遊技球通過可能性を調整することができる。このため、可変入球口の短開放パターンに起因する遊技興趣の低下を回避することができる。
また、識別図柄の停止表示時間として球誘導手段の作動時間より長い第2停止表示時間を設定することで、可変入球口に入球した遊技球が特定領域を確実に通過しないようにすることができる。
また、本発明の遊技機は、上記構成において、
前記第1停止表示時間には、長さが異なる複数の停止表示時間が含まれており、
前記識別情報が特定態様で停止表示される場合の停止表示時間として、前記第1停止表示時間に含まれる複数の停止表示時間のうちの何れが設定されるかによって、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する可能性が異なる
ことを特徴としている。
このように、球誘導手段の作動時間よりも短い第1停止表示時間を複数設けることで、可変入球口に入球した遊技球が特定領域を通過する可能性が異なる態様を多様化することができる。
また、本発明の遊技機は、上記構成において、
前記特定態様として、少なくとも、第1特定態様と第2特定態様とが設けられており、
前記停止表示時間設定手段は、前記識別情報が前記第1特定態様で停止表示される場合には前記第1停止表示時間を設定し、前記識別情報が前記第2特定態様で停止表示される場合には前記第2停止表示時間を設定する
ことを特徴としている。
これにより、識別情報が特定態様で停止表示された場合における特定領域の遊技球通過可能性を、停止表示される特定態様の種類によって調整することができる。
また、本発明の遊技機は、上記構成において、
前記識別情報表示手段として、第1始動口への遊技球の入球に基づいて識別情報を変動表示させた後に停止表示させる第1識別情報表示手段と、第2始動口への遊技球の入球に基づいて識別情報を変動表示させた後に停止表示させる第2識別情報表示手段と、を備え、
前記第1識別情報表示手段または前記第2識別情報表示手段の一方の識別情報表示手段は他方の識別情報表示手段よりも、前記識別情報が前記第1特定態様で停止表示される可能性が高い
ことを特徴としている。
これにより、第1始動口への遊技球の入球に基づいて識別情報を変動表示させる場合または第2始動口への遊技球の入球に基づいて識別情報を変動表示させる場合の何れか一方が他方よりも遊技者に有利となる遊技性を実現できる。
以上の本発明の構成によれば、可変入球口に入球した遊技球が特定領域を通過することで遊技者に有利な遊技状態を発生させる遊技機において、可変入球口の開放パターンを増やすことなく、遊技球が特定領域を通過する可能性を異ならせることができる。
本発明を適用した実施例に係る遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 振分装置の構成を示す斜視図である。 図柄表示装置の説明図である。 遊技状態の変遷を示す説明図である。 特別図柄当否判定結果を示す説明図である。 振分部材の作動時間と小当り図柄の停止表示時間との関係を示す説明図である。 演出表示装置の表示例を示す説明図である。 電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 メインジョブの流れを示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の前半部分を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートである。 始動口入賞処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動表示処理を示すフローチャートである。 停止表示時間設定処理を示すフローチャートである。 小当り遊技処理を示すフローチャートである。 大当り遊技処理を示すフローチャートである。 大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 第2実施例の振分部材の作動時間と小当り図柄の停止表示時間との関係を示す説明図である。 第3実施例の振分部材の作動時間と小当り図柄の停止表示時間との関係を示す説明図である。 第4実施例の遊技盤の正面図である。 第4実施例の下大入賞口320の内部構造を示す説明図である。 第4実施例の電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第4実施例の振分部材の作動時間と大当り図柄の停止表示時間との関係を示す説明図である。 第4実施例のメインジョブの流れを示すフローチャートである。 第4実施例の特別図柄遊技処理の前半部分を示すフローチャートである。 第4実施例の特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートである。 第4実施例の始動口入賞処理を示すフローチャートである。 第4実施例の特別図柄変動表示処理を示すフローチャートである。 第4実施例の停止表示時間設定処理を示すフローチャートである。 第4実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄が大当り図柄で停止表示した場合には大当り遊技が開始され、特別図柄が小当り図柄で停止表示した場合には小当り遊技が開始され、小当り遊技中に遊技球が特定領域を通過することによっても大当り遊技を開始する遊技性を備える遊技機(いわゆる1種2種混合機)に本発明を適用した実施例について説明する。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1は、遊技枠2と遊技盤20等を備えている。図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。遊技枠2は、外枠3、中枠4、前面枠5、上皿部6、下皿部7等から構成される。中枠4は、前面枠5が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
外枠3は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものである。外枠3は、パチンコホールの島設備に設けられた設置部位に固定されると共に遊技機本体を支持するためのものである。この外枠3は、略矩形状の枠状体によって構成される外枠本体3aと、外枠本体3aの前面下部を覆う前板部3bとを備えている。
中枠4はプラスチック製で遊技機1の本体枠を構成するもので、外枠3の内側にはめ込まれて設置されており、外枠3に対して開閉可能に左端で軸支されている。この中枠4は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠5とが重なるように設けられている。前面枠5における下方側には、上皿部6と下皿部7が一体的に設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置(図示略)、遊技球を発射装置に供給する球送り装置(図示略)が設けられている。前面枠5の右側下方には、前面枠5を閉じた場合にこれを施錠するための施錠装置5bが設けられている。
前面枠5は、中枠4の前面側に配置され、中枠4の左端で開閉可能に支持されている。前面枠5はプラスチック製であり、その奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするための開口部5aが形成されている。前面枠5の裏面には、開口部5aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。
前面枠5における開口部5aの周囲には、LED等を用いた枠ランプ部5cが設けられている。枠ランプ部5cは、遊技効果を高めるために遊技の進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部6は、前面枠5における開口部5aの下側に設けられている。上皿部6には、賞球あるいは貸球として払い出される遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。上皿部6の上面のうち、中央には演出ボタン8、右側にはCR操作部10がそれぞれ設けられている。演出ボタン8は、中ボタン8aと、中ボタン8aの左側に設けられた左ボタン8bと、中ボタン8aの右側に設けられた右ボタン8cとからなる。
演出ボタン8は、遊技者による入力が可能な入力手段として機能するもので、遊技者が押圧操作することで基準位置から下方に移動するとともに、押圧を解くことで上方に移動して基準位置に復帰する押しボタンによって構成されている。演出ボタン8は、遊技者によって押圧操作された場合に、そのことを検知する操作検知スイッチ(図示略)をそれぞれ備えている。このような操作検知スイッチとしては、演出ボタン8が所定量押圧された場合にONとなる押圧検知スイッチや演出ボタン8に触れたことを検知するタッチスイッチ等を用いることができる。
CR操作部9は、遊技機1の左側に設けられたプリペイドカードユニット13(CRユニット)に対する処理要求を行うために用いられるもので、プリペイドカードの返却を要求する返却ボタン9aと、遊技球の貸し出しを要求する球貸ボタン9cとを備えている。また、CR操作部9には、プリペイドカードの残り度数を表示する度数表示部9bが設けられている。
下皿部7は、前面枠5における上皿部6の下方に設けられている。下皿部7の略中央には、遊技機1の内部から下皿部7に遊技球を排出するための排出口7aが設けられている。下皿部7の右端には、遊技者が発射装置を操作するための発射ハンドル10が設けられている。発射ハンドル10には、遊技者が触れていることを検知する接触検知手段としてのタッチスイッチ10aが設けられている。発射ハンドル10の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ10bが配置されている。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ11a〜11dが設けられている。スピーカ11a〜11dは、前面枠5の上部に設けられた上部スピーカ11a、11bと、前面枠5の下方の前板部2bに設けられた下部スピーカ11c、11dとからなる。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、可動役物26、普通図柄作動ゲート27、始動口28,29、第1大入賞口31、第2大入賞口32、一般入賞口34,35,36,37等の遊技装置が配設されている。遊技領域21の最下方には、遊技領域21から遊技球を排出するための排出口47が設けられている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置され、演出表示装置25を備えている。本実施例では、演出表示装置25として液晶表示装置を用いており、演出表示装置25の表示領域Vでは各種演出表示が行われる。
中央装置24における演出表示装置25の上方には、可動役物26が設けられている。可動役物26は、上下方向移動可能な装飾用の可動体であり、演出表示装置25の表示領域Vの前面側に出現すること可能となっている。可動役物26は、例えばソレノイドなどを用いて演出の進行に応じて作動するようになっている。
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の右側に設けられている。このため、遊技領域21の右側領域を狙って遊技球を発射する「右打ち」を行うことで、普通図柄作動ゲート27に遊技球を効果的に通過させることができる。普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技盤上を流下する遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s(図9参照)が設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、普通図柄が変動表示を開始する。
第1始動口28は、中央装置24の中央位置の下方に設けられ、第2始動口29は、中央装置24の右側下方に設けられている。このため、遊技領域21の左側領域を狙って遊技球を発射する「左打ち」を行うことで、第1始動口28に遊技球を効果的に入球させることができ、遊技領域21の右側領域を狙って遊技球を発射する「右打ち」を行うことで、第2始動口29に遊技球を効果的に入球させることができる。
第1始動口28は、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされる非可変始動口とされており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、第2始動口29はいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部29aを備えており、この一対の翼片部29aの上端間隙が遊技球受入口となっている。この一対の翼片部29aは、各々左右方向に傾動することで開閉動作を行うものとされており、この開閉動作により、第2始動口29は一対の翼片部29aの遊技球受入口の大きさが変化する可変始動口とされている。第2始動口29は、一対の翼片部29aが開動作することで入球可能性が高い開放状態となり、一対の翼片部29aが閉動作することで入球可能性が低い通常状態(入球不能な閉鎖状態を含む)となる。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、一対の翼片部29aが開動作して第2始動口29の遊技球受入口が拡大され、第2始動口29は普通電動役物に係る入賞口として機能する。
第1始動口28の内部には、遊技球の入球を検知する第1始動口検知スイッチ28s(図9参照)が設けられている。また、第2始動口29の内部には、遊技球の入球を検知する第2始動口検知スイッチ29s(図9参照)と、一対の翼片部29aを作動させるための始動口ソレノイド29c(図9参照)とが備えられている。この一対の翼片部29aが立設された場合には、第2始動口29の遊技球受入口の大きさが遊技球の直径より僅かに大きい(遊技球1個が通過可能な)通常の大きさとされ、第2始動口29は遊技球の入球可能性が小さくなる(または入球不能となる)閉鎖状態(第1態様)となる。一方、一対の翼片部29aが左右に開動作した場合には、第2始動口29の遊技球受入口の大きさが通常時より拡大され、第2始動口29は遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態(第2態様)となる。遊技球が第1始動口28に入球すること、すなわち遊技球が第1始動口検知スイッチ28sにより検知されることで、所定数(本実施例では3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特別図柄が変動表示を開始する。また、遊技球が第2始動口29に入球すること、すなわち遊技球が第2始動口検知スイッチ29sにより検知されることで、所定数(本実施例では3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特別図柄が変動表示を開始する。特別図柄の変動表示については、後述する。
中央装置24の右側面には、特別電動役物に係る入賞口である第1大入賞口31が設けられている。第1大入賞口31には、第1大入賞口31を開放・閉鎖する開閉部材31aが設けられている。開閉部材31aは、下端部を中心に左右方向に回動(傾動)することで開閉動作を行うものとなっており、開閉部材31aが略直立した状態にあるとき、第1大入賞口31は遊技球の入球が不能な閉鎖状態となり、開閉部材31aが開動作して右側に傾いた状態にあるとき、第1大入賞口31は遊技球の入球が可能な開放状態となる。後述のように、小当り遊技が開始することで、開閉部材31aが開動作し、第1大入賞口31に遊技球が入球可能となる。また、第1大入賞口31の下方には振分装置50が設けられており、第1大入賞口31に入球した遊技球は振分装置50に供給される。振分装置50の前面側には、透明部材が設けられており、振分装置50を流れる遊技球が視認可能となっている。
図3は、振分装置50の斜視図である。図3に示すように、振分装置50には、第1大入賞口31に入球した遊技球を誘導する誘導通路51、52、53が設けられている。誘導通路51、52、53のうち、第1誘導通路51が最上流側に設けられ、その下流側で第2誘導通路52または第3誘導通路53に分岐している。第1誘導通路51には、第1大入賞口31に入球した遊技球を検知する第1大入賞口検知スイッチ31sが設けられている。
第1大入賞口31に入球した遊技球は、第1誘導通路51を通過した後、第2誘導通路52または第3誘導通路53の何かの通路に振り分けられる。振分装置50には、第1誘導通路51を通過した遊技球を第2誘導通路52または第3誘導通路53に振り分ける振分部材54が設けられている。振分部材54は、紙面奥側と紙面手前側に移動可能となっており、図3(a)に示す紙面奥側に位置する状態では、第1誘導通路51を通過した遊技球は第3誘導通路53に振り分けられ、図3(b)に示す紙面手前側に位置する状態では、第1誘導通路51を通過した遊技球は第2誘導通路52に振り分けられる。
第2誘導通路52は、特定領域55としての機能を備えており、特定領域検知スイッチ55aが設けられている。遊技球が特定領域検知スイッチ55aで検知された場合(特定領域55を通過した場合)には、大当り遊技が開始される。大当り遊技については後述する。また、第3誘導通路53は、非特定領域56としての機能を備えており、非特定領域検知スイッチ56aが設けられている。遊技球が非特定領域検知スイッチ56aで検知された場合(非特定領域56を通過した場合)には、大当り遊技が開始することなく遊技球が排出される。
振分部材54は、通常は紙面奥側に位置しており、振分部材ソレノイド54c(図9参照)が作動することで紙面手前側に移動可能となっている。図3(a)は振分部材54が紙面奥側に位置する非作動状態を示し、図3(b)は振分部材54が紙面手前側に位置する作動状態を示している。図3(a)に示す振分部材54の非作動状態では、第1誘導通路51を通過した遊技球は非特定領域56に振り分けられるので、大当りが発生不能な状態となっている。また、図3(b)に示す振分部材54の作動状態では、第1誘導通路51を通過した遊技球は特定領域55に振り分けられるので、大当りが発生可能な状態となっている。
本実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示された場合、その停止表示の開始に伴って、振分部材54が作動を開始する。このため、小当り図柄の停止表示が開始されたことに伴って、振分部材54が作動状態になり、所定の作動時間の経過後に非作動状態に移行する。本実施例では、振分部材54の作動時間は「1.3秒」に設定されており、小当り図柄の停止表示開始後、1.3秒間は振分部材54が作動状態となる。
図2に戻り、特別電動役物に係る入賞口である第2大入賞口32は、第2始動口29の下方に配設されている。第2大入賞口32は、第2大入賞口32を開放・閉鎖する開閉板32aと、この開閉板32aを作動させるための第2大入賞口ソレノイド32c(図9参照)と、遊技球の入球を検知する第2大入賞口検知スイッチ32s(図9参照)とから主に構成されている。
遊技領域21の左下領域には、左入賞口34,35,36が設けられ、遊技領域21の右下領域には、右入賞口37が設けられている。これら一般入賞口の内部には、それぞれ入賞口検知スイッチ(図示せず)が設けられている。
遊技盤20における遊技領域21の左下には、図柄表示装置40が設けられている。図4は、図柄表示装置40を拡大して示している。図4に示すように、図柄表示装置40には、普通図柄表示部41、普通図柄保留表示部42、第1特別図柄表示部43、第2特別図柄表示部44、第1特別図柄保留表示部45が設けられている。普通図柄表示部41、第1特別図柄表示部43および第2特別図柄表示部44は、7セグメント表示装置から構成され、普通図柄保留表示部42、第1特別図柄保留表示部45は、それぞれ2個のLEDから構成されている。
普通図柄表示部41では、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。普通図柄表示部41を構成する7セグメント表示装置は、各セグメントの点灯および消灯が可能となっており、これら各セグメントの点灯および消灯の組合せにより複数の表示態様を採ることができる。
普通図柄表示部41では、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過することにより普通図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に普通図柄が当りあるいは外れの表示態様で停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当りの表示態様で停止表示されると、第2始動口29が所定の開放パターンにしたがって開放される。第2始動口29の開放パターンは複数種類設定されている。第2始動口29の開放時間を延長させる開放時間延長機能の非作動時(通常遊技状態)には、第1開放時間(例えば0.5秒)が設定された第1開放パターン(短時間開放パターン)がセットされ、開放時間延長機能の作動時(時短遊技状態)には第1開放時間より長い第2開放時間(例えば4秒)が設定された第2開放パターン(長時間開放パターン)がセットされる。なお、開放時間延長機能については後述する。
本実施例では、普通図柄当否判定値が用意されており、この普通図柄当否判定値は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に取得され、第2始動口29を作動させるか否か(開放状態とするか否か)の普通図柄当否判定に用いられる。普通図柄当否判定値には「当り値」が予め設定されており、取得された普通図柄当否判定値が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、普通図柄当否判定で当りと判定された場合には、普通図柄表示部41で停止表示される普通図柄は、当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合(取得された普通図柄当否判定値が当り値と一致しない場合)には、普通図柄表示部41で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定値としては、カウンタICによる乱数カウンタを用いたハードウェア乱数やソフトウェアによる乱数カウンタを用いたソフトウェア乱数を用いて生成することができる。
ここで、普通図柄の保留について説明する。普通図柄表示部41で普通図柄が変動表示中など、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過しても普通図柄当否判定および普通図柄の変動表示を直ちに実行できない場合には、普通図柄当否判定の権利を保留可能となっている。普通図柄保留表示部42には普通図柄保留数が表示され、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。そして、次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が開始する毎に、未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。普通図柄保留表示部42は2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、4個を上限として保留数を表示することができる。普通図柄の保留に伴って、普通図柄当否判定値が主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。
なお、普通図柄当否判定、普通図柄の停止図柄の決定、普通図柄の変動パターンの設定、普通図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
次に、特別図柄について説明する。本実施例では、第1特別図柄および第2特別図柄の2つの特別図柄が設けられており、それに伴い、第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示部43と、第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示部44とが設けられている。なお、以下の説明において「特別図柄」と記載する場合、特段の理がない限り、その記載は「第1特別図柄」または「第2特別図柄」を指すものとし、特別図柄の種類は問わないものとする。
各特別図柄表示部43,44は、それぞれ7セグメント表示装置により特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が表示される。この各特別図柄表示部43,44を構成する7セグメント表示装置は、各セグメントの点灯および消灯が可能となっており、これら各セグメントの点灯および消灯の組合せにより複数の表示態様を採ることができる。そして、第1特別図柄表示部43および第2特別図柄表示部44において、それぞれ7セグメント表示装置での点灯および消灯の組合せのうち特定の組合わせが大当り図柄として設定されており、その大当り図柄以外の組合わせが小当り図柄または外れ図柄として設定されている。
第1始動口28への遊技球の入球に基づいて、第1特別図柄表示部43で第1特別図柄の変動表示が開始され、所定時間経過後に第1特別図柄が大当り図柄、小当り図柄あるいは外れ図柄のいずれかで停止表示される第1特別図柄の図柄変動遊技が行われる。また、第2始動口29への遊技球の入球に基づいて、第2特別図柄表示部44で第2特別図柄の変動表示が開始され、所定時間経過後に第2特別図柄が大当り図柄、小当り図柄あるいは外れ図柄のいずれかで停止表示される第2特別図柄の図柄変動遊技が行われる。
本実施例では、遊技球が第1始動口28に入球した際に取得される第1特別図柄用判定値(入球情報)と、遊技球が第2始動口29に入球した際に取得される第2特別図柄用判定値(入球情報)とが設けられている。第1特別図柄用判定値には、大当り遊技を実行するか否かの第1特別図柄当否判定に用いられる第1特別図柄当否判定値と、第1特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン判定に用いられる第1変動パターン判定値と、第1特別図柄の停止図柄を決定する当り図柄判定に用いられる第1図柄判定値と、リーチ演出を行うか否かを決定するリーチ判定に用いられる第1リーチ判定値とが含まれている。同様に、第2特別図柄用判定値には、大当り遊技を実行するか否かの第2特別図柄当否判定に用いられる第2特別図柄当否判定値と、第2特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン判定に用いられる第2変動パターン判定値と、第2特別図柄の停止図柄を決定する当り図柄判定に用いられる第2図柄判定値と、リーチ演出を行うか否かを決定するリーチ判定に用いられる第2リーチ判定値とが含まれている。
第1始動口28への遊技球の入球に基づいて、第1特別図柄当否判定値と第1変動パターン判定値と第1図柄判定値と第1リーチ判定値が取得され、この取得された各判定値は、主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。また、第2始動口29への遊技球の入球に基づいて、第2特別図柄当否判定値と第2変動パターン判定値と第2図柄判定値と第2リーチ判定値が取得され、この取得された各判定値は、主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。なお、特別図柄用判定値(特別図柄当否判定値、変動パターン判定値、図柄判定値、リーチ判定値)としては、カウンタICによる乱数カウンタを用いたハードウェア乱数やソフトウェアによる乱数カウンタを用いたソフトウェア乱数を用いて生成することができる。
ここで、特別図柄の保留について説明する。特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示中、大当り遊技実行中、小当り遊技実行中など、第1始動口28に遊技球が入球しても第1特別図柄当否判定および第1特別図柄の変動表示を直ちに実行できない場合には、第1特別図柄当否判定の権利を保留可能となっている。第1特別図柄保留表示部45は2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、それぞれ4個を上限として保留数を表示することができる。つまり、第1特別図柄保留表示部45には、第1始動口28への遊技球の入球によって取得される特別図柄用判定値(入球情報)が主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されていることを示す記憶情報が表示される。
第1始動口28に入球した遊技球の数は、第1特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。第1特別図柄保留表示部45で表示される第1特別図柄保留数は、第1始動口28への遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶される第1特別図柄用判定値(第1特別図柄当否判定値、第1変動パターン判定値、第1図柄判定値、第1リーチ判定値)の個数(記憶数)に相当する。そして、第1特別図柄保留数は、第1特別図柄当否判定が行われ第1特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。第1特別図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
なお、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の図柄変動遊技中、大当り遊技実行中、小当り遊技実行中に第2始動口29に遊技球が入球しても、第2特別図柄用判定値は取得されず、第2特別図柄用判定値の保留は行われない。このため、図柄表示装置40に第2特別図柄の保留数を表示するための表示部は設けられていない。
特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が停止表示して図柄変動遊技が終了し、停止表示時間が経過すると、次の図柄変動遊技、大当り遊技または小当り遊技などが実行可能な状態となる。本実施例では、通常の停止表示時間を「0.6秒」としており、特別図柄の停止図柄が小当り図柄以外の大当り図柄または外れ図柄の場合は、通常の停止表示時間「0.6秒」が設定される。
また、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の停止図柄が小当り図柄の場合には、複数の停止表示時間が設けられている。本実施例では、振分部材54の作動時間(1.3秒)より短い停止表示時間A,Bと、振分部材54の作動時間(1.3秒)より長い停止表示時間Cとが設けられている。具体的には、停止表示時間Aは「0.5秒」とされ、停止表示時間Bは「0.8秒」とされ、停止表示時間Cは「2秒」とされている。
小当り図柄の停止表示時間は、小当り図柄の種類に基づいて設定されるようになっており、小当り図柄Aであれば停止表示時間Aが設定され、小当り図柄Bであれば停止表示時間Bが設定され、小当り図柄Cであれば停止表示時間Cが設定される。
本実施例では、小当り図柄Aまたは小当り図柄Bで停止表示する可能性は、第1特別図柄および第2特別図柄で異なっており、第1特別図柄が小当り図柄Aまたは小当り図柄Bで停止表示する可能性よりも第2特別図柄が小当り図柄Aまたは小当り図柄Bで停止する可能性の方が高くなっている。
特別図柄当否判定値には、当否判定用の当り値(大当り値、小当り値)が設定されており、遊技球が第1始動口28または第2始動口29に入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定値が、大当り値と一致する場合に「大当り」となり、小当り値と一致する場合に「小当り」となり、大当り値および小当り値の何れにも一致しない場合に「外れ」となる。第1特別図柄当否判定は第1特別図柄が変動表示を開始する際に行われ、第2特別図柄当否判定は第2特別図柄が変動表示を開始する際に行われる。
第1特別図柄当否判定で大当りと判定された場合には、第1特別図柄表示部43で停止表示される第1特別図柄が大当りを示す表示態様(大当り態様)である大当り図柄に決定され、第1特別図柄当否判定で小当りと判定された場合には、第1特別図柄表示部43で停止表示される第2特別図柄が小当りを示す表示態様(小当り態様)である小当り図柄に決定される。また、第1特別図柄当否判定で外れと判定された場合には、第1特別図柄表示部43で停止表示される第1特別図柄が外れを示す表示態様(外れ態様)である外れ図柄に決定される。同様に、第2特別図柄当否判定で大当りと判定された場合には、第2特別図柄表示部44で停止表示される第2特別図柄が大当りを示す表示態様(当り態様)である大当り図柄に決定され、第2特別図柄当否判定で小当りと判定された場合には、第2特別図柄表示部44で停止表示される第2特別図柄が小当りを示す表示態様(小当り態様)である小当り図柄に決定される。また、第2特別図柄当否判定で外れと判定された場合には、第2特別図柄表示部44で停止表示される第2特別図柄が外れを示す表示態様(外れ態様)である外れ図柄に決定される。
特別図柄は、所定の変動パターンに基づいて変動表示するように構成されている。この変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動におけるリーチ演出の有無(演出内容)を規定するものである。特別図柄の変動パターンは、特別図柄当否判定が実行される際に、1以上の変動パターンが含まれる変動パターンテーブルから変動パターン判定値を用いた変動パターン判定により決定される。
特別図柄の変動パターンテーブルは、遊技状態に応じて複数用意されており、特別図柄が変動表示を開始するときの遊技状態に応じて適宜選択される。本実施例では、特別図柄の変動パターンテーブルとして、遊技状態が通常遊技状態にあるときに用いられる通常変動パターンテーブルと、遊技状態が時短遊技状態にあるときに用いられる時短変動パターンテーブルとが設けられている。これらの各変動パターンテーブルには、特別図柄当否判定の結果が大当りの場合に選択される大当り変動パターンテーブルと、特別図柄当否判定の結果が小当りの場合に選択される小当り変動パターンテーブルと、特別図柄当否判定の結果が外れの場合に選択される外れ変動パターンテーブルとがあり、大当り変動パターンテーブルに基づいて大当り変動パターンが選択可能となり、小当り変動パターンテーブルに基づいて小当り変動パターンが選択可能となり、外れ変動パターンテーブルに基づいて外れ変動パターンが選択可能となる。各変動パターンテーブルには1以上の変動パターンが格納されるが、変動パターンテーブルに格納される変動パターンの数は1つでも複数でもよい。
なお、外れ変動パターンテーブルに格納される外れ変動パターンには、リーチ演出を伴わない「通常外れ変動パターン(リーチなし外れ変動パターン)」と、リーチ演出を伴う「リーチあり外れ変動パターン」とがある。通常外れ変動パターンは、リーチあり外れ変動パターンに比べ特別図柄の変動時間が短い変動パターンとして構成されており、リーチあり外れ変動パターンは、通常外れ変動パターンに比べ特別図柄の変動時間が長い変動パターンとして構成されている。また、リーチ演出の有無は、始動口28への遊技球入球時に取得されるリーチ判定値を用いたリーチ判定によって決定される。
第1特別図柄当否判定、第2特別図柄当否判定、第1特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第2特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第1特別図柄の停止図柄の決定、第2特別図柄の停止図柄の決定、第1特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の変動表示および停止表示は、後述の主制御部200によって行われるように構成されている。
次に、小当り遊技について説明する。本実施例では、第1特別図柄表示部43で停止表示された第1特別図柄が小当り図柄(特定態様)だった場合(第1特別図柄当否判定の結果が小当りだった場合)、または第2特別図柄表示部44で停止表示された第2特別図柄が小当り図柄(特定態様)だった場合(第2特別図柄当否判定の結果が小当りだった場合)に、小当り遊技が開始される。小当り遊技は小当り遊技フラグがONにセットされることにより行われる。小当り遊技の開始によって、第1大入賞口31の開閉部材31aが開閉動作を開始する。本実施例の小当り遊技では、第1大入賞口31が開放状態となってから所定時間経過後(本実施例では1.8秒経過後)に閉鎖状態となる開閉動作が1回行われる。小当り遊技では、第1大入賞口31への遊技球の入球に応じて、所定数(本実施例では3個)の賞球が払い出される。つまり、第1大入賞口31内に配設される第1大入賞口検知スイッチ31sが遊技球を検知することで、賞球が払い出される。
第1大入賞口31が開放状態になると遊技球が第1大入賞口31に入球可能となる。第1大入賞口31に入球した遊技球は、振分装置50にて特定領域55または非特定領域56の何れかに振り分けられ、遊技球が特定領域55を通過した場合に大当り遊技が開始される。小当り遊技は、第1大入賞口31の開放時間(本実施例では1.8秒経過後)が経過して第1大入賞口31が閉鎖するか、その開放時間が経過する前に規定数(本実施例では10個)の遊技球が第1大入賞口31に入球して第1大入賞口31が閉鎖することによって終了する。
次に、大当り遊技について説明する。特別図柄表示部43、44で停止表示された特別図柄が前述した大当り図柄であった場合(特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)、または小当り遊技中に遊技球が振分装置50の特定領域55を通過した場合に、条件装置および役物連続作動装置が作動して大当り遊技が開始される。なお、特別図柄が大当り図柄で停止表示したことに基づいて発生する大当りを「1種大当り」ともいい、小当り遊技中に遊技球が振分装置50の特定領域55を通過することに基づいて発生する小当り経由の大当りを「2種大当り」ともいう。
ここで、条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。条件装置は、後述の主制御部200のCPU200bを主体として構成され、特別図柄が大当り図柄で停止表示することまたは小当り遊技中に遊技球が振分装置50の特定領域55を通過することで作動を開始する。また、役物連続作動装置とは、主制御部200のCPU200bを主体として構成され、第2大入賞口32を連続して開放状態とする装置である。役物連続作動装置が作動することで遊技者にとって有利な大当り遊技(特定遊技)が実行される。なお、大当り遊技の実行中は大当り遊技フラグがONに設定される。
大当り遊技は、第2大入賞口32を複数回開閉させることで、第2大入賞口32への遊技球の入球を可能とし、その入球に基づいて遊技者に利益(賞球)が付与されるもので、後述の主制御部200による大当り遊技処理が繰り返し実行されることによって実現される。大当り遊技では、第2大入賞口32への遊技球の入球に応じて、所定数(本実施例では15個)の賞球が払い出される。つまり、第2大入賞口32内に配設される第2大入賞口検知スイッチ32sが遊技球を検知することで、賞球が払い出される。
大当り遊技の開始により、開閉板32aを連続して開閉動作させ、第2大入賞口32を遊技球が入球可能な開放状態(入球可能状態)と遊技球が入球不能な閉鎖状態(入球不能状態)とに切り替える大入賞口開閉動作が複数回連続して行われる。この開放状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた第2大入賞口32が閉鎖状態となる。所定の終了条件として、第2大入賞口32の開放時間が規定時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは開放状態の第2大入賞口32に入球した遊技球数が規定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。第2大入賞口32が開放状態となる遊技を「ラウンド遊技」とした場合、1回の大当り遊技で継続可能なラウンド数(本実施例では15ラウンド)が設定されている。第2大入賞口32が閉鎖状態となってラウンド遊技が終了すると、所定のインターバル時間(本実施例では2秒)の経過後、第2大入賞口32が開放状態となって次回のラウンド遊技が開始される。
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動する時短遊技状態が開始可能となっている。変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動する時短遊技状態では、それら各機能が作動しない通常遊技状態よりも有利な条件で特別図柄の図柄変動遊技を進行させることができる。変動時間短縮機能および開放時間延長機能の各機能は、それぞれ変動短縮フラグ、開放延長フラグをONに設定することで作動する。また、変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、それぞれ同時に作動を開始するとともに同時に作動を終了する。以下、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動状態に関する説明について、何れか一方の機能だけを挙げて説明している場合には、もう一方の機能も対になっているものとする。例えば、以下の説明で「変動時間短縮機能が作動している」と記載する場合、この記載は「開放時間延長機能も作動している」と解することができ、逆に、「開放時間延長機能が作動している」と記載する場合、この記載は「変動時間短縮機能が作動している」と解することができる。
特別図柄の停止図柄が時短大当り図柄の場合には、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させることで「電サポあり状態」(時短遊技状態)が開始される。電サポあり状態(時短遊技状態)は、主制御部200の制御により実現されるものである。開放時間延長機能の作動により、第2始動口29の開放時間が、通常時の設定時間である第1開放時間(例えば0.2秒)から第2開放時間(例えば5秒)に延長される。これにより、時短遊技状態は、通常遊技状態(開放時間延長機能非作動時)に比べて第2始動口29への遊技球入球頻度が高くなる高頻度状態となる。
電サポあり状態(時短遊技状態)は、大当り遊技終了後、特別図柄の変動表示(または停止表示)の実行回数が所定回数となるまで継続するように構成されており、その所定回数は時短回数として設定される。電サポあり状態(時短遊技状態)は、大当り遊技終了後、特別図柄の変動表示(または停止表示)の実行回数が所定回数(本実施例では100回)となるまで継続するように構成されており、その所定回数は時短回数として設定される。
ここで、本実施例の遊技機1の遊技状態の切り替わりを特別図柄当否判定結果とともに説明する。図5は、各遊技状態の変遷を示し、図6は、特別図柄当否判定結果を示している。
通常遊技状態は、開放時間延長機能が作動しない電サポなし状態であり、左打ちを行うことで第1始動口28への遊技球入球を効率よく行うことができ、第1特別図柄の変動表示が主体中心の遊技を行うことができる。
図6に示すように、第1特別図柄当否判定では、判定結果が大当り、小当りまたは外れの何れかになり、大当りの確率が「1/200」に設定され、小当りの確率が「2/200」に設定され、外れの確率が「197/200」に設定されている。
第1特別図柄当否判定の結果が大当り(1種大当り)になった場合には、第2大入賞口32が開閉動作する大当り遊技が行われる。また、第1特別図柄当否判定の結果が小当りになった場合には、第1大入賞口31が開閉動作する小当り遊技が行われる。小当り遊技中に第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過した場合には、大当り(2種大当り)が発生して大当り遊技が行われる。第1特別図柄当否判定の結果に基づいて発生する大当り(1種大当り、2種大当り)は、「50%」が時短遊技状態を伴う時短大当りであり、残りの「50%」が時短遊技状態を伴わない通常大当りである。このため、第1特別図柄当否判定の結果に基づく大当り遊技終了後、「50%」の確率で時短遊技状態に移行し、「50%」の確率で通常遊技状態に移行する。第1特別図柄の「時短大当り」または「通常大当り(非時短当り)」は、第1図柄判定値と図示しない図柄決定テーブルとを用いて決定される第1特別図柄の当り図柄(大当り図柄または小当り図柄)の種類に準ずるものとなっており、第1特別図柄の当り図柄として「時短当り図柄(時短大当り図柄、時短小当り図柄)」と「通常当り図柄(通常大当り図柄、通常小当り図柄)」とが設けられている。そして、第1特別図柄当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、その当り図柄が「50%」の確率で「時短当り図柄(時短大当り図柄、時短小当り図柄)」に決定され、「50%」の確率で「通常当り図柄(通常大当り図柄、通常小当り図柄)」に決定される。
時短遊技状態では、開放時間延長機能が作動する電サポあり状態であり、右打ちを行うことで普通図柄作動ゲート27への遊技球通過および第2始動口29への遊技球入球を効率よく行うことができ、第2特別図柄の変動表示が主体の遊技を行うことができる。
図6に示すように、第2特別図柄当否判定では、判定結果が大当り、小当りまたは外れの何れかになる。大当りの確率が「1/200」に設定され、小当りの確率が「198/200」に設定され、外れの確率が「1/200」に設定されている。
第2始動口29への遊技球入球に基づく第2特別図柄当否判定の結果が小当りになった場合には、第1大入賞口31が開閉動作する小当り遊技が行われ、この小当り遊技中に遊技球が特定領域55を通過した場合には、大当り(2種大当り)が発生して大当り遊技が行われる。また、小当り遊技中に遊技球が特定領域55を通過しなかった場合には、小当り遊技開始前の遊技状態(通常遊技状態または時短遊技状態)に戻る。また、第2特別図柄当否判定の結果が大当り(1種大当り)になった場合には、小当り遊技を経由することなく大当り遊技が行われる。第2特別図柄当否判定の結果に基づいて発生する大当り(1種大当り、2種大当り)は、「70%」が時短遊技状態を伴う時短大当りであり、残りの「30%」が時短遊技状態を伴わない通常大当りである。このため、第2特別図柄当否判定の結果に基づく大当り遊技終了後、「70%」の確率で時短遊技状態に移行し、「30%」の確率で通常遊技状態に移行する。第2特別図柄の「時短大当り」または「通常大当り(非時短当り)」は、第2図柄判定値と図示しない図柄決定テーブルとを用いて決定される第2特別図柄の当り図柄(大当り図柄または小当り図柄)の種類に準ずるものとなっており、第2特別図柄の当り図柄として「時短当り図柄(時短大当り図柄、時短小当り図柄)」と「通常当り図柄(通常大当り図柄、通常小当り図柄)」とが設けられている。そして、第2特別図柄当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、その当り図柄が「70%」の確率で「時短当り図柄(時短大当り図柄、時短小当り図柄)」に決定され、「30%」の確率で「通常当り図柄(通常大当り図柄、通常小当り図柄)」に決定される。
本実施例の遊技機1は、第1特別図柄当否判定より第2特別図柄当否判定の方が高い確率で小当りが発生するようになっており、時短遊技状態(電サポあり状態)において第2特別図柄に基づく小当り経由で大当りが発生しやすい遊技性となっている。また、本実施例の遊技機1は、第1特別図柄当否判定でも小当りが発生可能となっており、時短遊技状態に比べ発生可能性(発生頻度)は低いものの、通常遊技状態(電サポなし状態)においても第1特別図柄に基づく小当り経由で大当りが発生することが可能な遊技性となっている。
ここで、特別図柄が小当り図柄で停止表示された場合において、振分部材54の作動時間と小当り図柄の停止表示時間との関係を図7に基づいて説明する。
上述のように、振分部材54は、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55に振り分けられる作動状態(図3(b)参照)と、第1大入賞口31に入球した遊技球が非特定領域56に振り分けられる非作動状態(図3(a)参照)とに切り替え可能となっている。振分部材54は、特別図柄が小当り図柄で停止表示を開始したことを基に作動を開始する。
本実施例では、振分部材54の作動時間は「1.3秒」に設定されている。このため、特別図柄が小当り図柄で停止表示されると、その停止表示の開始に伴って振分部材54が作動を開始し、この作動開始から作動時間(1.3秒)が経過すると作動を終了する。
また、本実施例では、特別図柄が小当り図柄Aで停止表示する場合には、振分部材54の作動時間「1.3秒」より短い停止表示時間A「0.5秒」が設定され、特別図柄が小当り図柄Bで停止表示する場合には、振分部材54の作動時間「1.3秒」より短い停止表示時間B「0.8秒」が設定され、特別図柄が小当り図柄Cで停止表示する場合には、振分部材54の作動時間「1.3秒」より長い停止表示時間C「2秒」が設定される。
小当り図柄Aが停止表示された場合、すなわち小当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Aが設定された場合には、その停止表示の開始から0.5秒が経過すると停止表示時間が終了し、第1大入賞口31が開放状態となる。このため、停止表示時間Aが設定された場合には、振分部材54の作動時間中に第1大入賞口31が開放状態となり、第1大入賞口31が開放状態となってから0.8秒が経過すると、振分部材54の作動状態が終了することとなる。そして、振分部材54の作動時間と第1大入賞口31の開放時間とが重なっている時間(本実施例では0.8秒間)では(図7の斜線部分)、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過可能となる。
また、小当り図柄Bが停止表示された場合、すなわち小当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Bが設定された場合には、その停止表示の開始から0.8秒が経過すると停止表示時間が終了し、第1大入賞口31が開放状態となる。このため、停止表示時間Bが設定された場合には、振分部材54の作動時間中に第1大入賞口31が開放状態となり、第1大入賞口31が開放状態となってから0.5秒が経過すると、振分部材54の作動状態が終了することとなる。そして、振分部材54の作動時間と第1大入賞口31の開放時間とが重なっている時間(本実施例では0.5秒間)では(図7の斜線部分)、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過可能となる。
また、小当り図柄Cが停止表示された場合、すなわち小当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Cが設定された場合には、その停止表示の開始から2秒が経過すると停止表示時間が終了し、第1大入賞口31が開放状態となる。このため、停止表示時間Cが設定された場合には、振分部材54の作動時間(1.3秒)が経過した後に第1大入賞口31が開放状態となるので、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過することは不可能となる。
このように、特別図柄が小当り図柄Aで停止表示されて停止表示時間Aが設定される場合と、特別図柄が小当り図柄Bで停止表示されて停止表示時間Bが設定される場合には、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過することが可能となり、小当り経由で大当りを発生させることが可能となる。一方、特別図柄が小当り図柄Cで停止表示されて停止表示時間Cが設定される場合には、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過することが不可能となり、小当り経由で大当りを発生させることが不可能となる。このため、小当り経由の大当り発生に関し、小当り図柄Aまたは小当り図柄Bの方が小当り図柄Cよりも遊技者に有利になる。
また、小当り図柄Aまたは小当り図柄Bが停止表示されて、振分部材54の作動時間中に第1大入賞口31が開放状態となった場合、振分部材54の作動時間と第1大入賞口31の開放時間とが重なっている時間は、小当り図柄Bが停止表示された場合よりも小当り図柄Aが停止表示された場合の方が長いので、小当り図柄Bが停止表示された場合よりも小当り図柄Aが停止表示された場合の方が、遊技球が特定領域55を通過する可能性が高くなる(通過し易くなる)。このため、小当り経由の大当り発生に関し、小当り図柄Aの方が小当り図柄Bよりも遊技者に有利になる。
また、上述のように、第1特別図柄が小当り図柄Aまたは小当り図柄Bで停止表示される可能性よりも第2特別図柄が小当り図柄Aまたは小当り図柄Bで停止される可能性の方が高くなっている。このため、小当り経由の大当り発生に関し、第1始動口28への遊技球の入球に基づいて第1特別図柄を変動表示させる場合よりも、第2始動口29への遊技球の入球に基づいて第2特別図柄を変動表示させる場合の方が遊技者に有利となる。
本実施例の遊技機1では、第1特別図柄表示部43または第2特別図柄表示部44を用いて行われる特別図柄の図柄変動遊技に対応して、演出表示装置25にて図柄変動演出が行われる。図柄変動演出では、特別図柄の変動表示中に特別図柄の変動パターンに基づく所定の演出が行われる。図柄変動演出としては、例えば第1特別図柄表示部43での第1特別図柄または第2特別図柄表示部44での第2特別図柄の変動表示に合わせて、数字図柄からなる演出図柄(演出画像)を変動表示させる変動表示演出、演出図柄の変動表示中に行われるリーチ演出、「大当りが発生する可能性」や「後に行われるリーチ演出などの演出内容」を事前に示す予告演出、1回の特別図柄遊技中に演出図柄の変動表示および停止表示(演出図柄の単位変動)を複数回行う擬似連続変動演出などが挙げられる。図柄変動演出では、演出表示装置25の表示領域Vを用いた表示演出のみならず、可動役物26を用いた可動演出、スピーカ11a〜11dから出力される効果音を用いた音声演出、枠ランプ部5cのランプを用いたランプ演出なども行われる。図柄変動演出の演出内容(演出パターン)は複数種類存在し、これら演出用の表示データ(画像データ)は演出表示制御部280のROMに記憶されている。
ここで、後述のサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で実現される図柄変動演出について説明する。図8は、演出表示装置25の正面図である。図8に示すように、演出表示装置25の表示領域Vには演出図柄を変動表示する演出図柄表示部Vaが設けられている。図柄変動演出では、演出図柄が第1特別図柄表示部43での第1特別図柄または第2特別図柄表示部44での第2特別図柄の変動表示および停止表示に連動して表示される。つまり、演出表示装置25は、第1特別図柄表示部43および第2特別図柄表示部44と同様に図柄表示装置として機能するものである。また、演出表示装置25の表示領域Vのうち、演出図柄が変動表示する演出図柄表示部Va、及び演出図柄表示部Vaを除く表示部は、文字、図形、記号、キャラクタ(キャラクタ絵柄)等を含む種々の背景画像が表示される背景表示部Vb(キャラクタ表示部)となっている。すなわち、本実施例では、背景表示部Vbと演出図柄表示部Vaとは、表示領域V上において、一部の表示領域又は全部の表示領域が重複している。尚、演出図柄表示部Vaと背景表示部Vbとを重複しないように完全に区画して設けてもよい。この演出図柄表示部Vaおよび背景表示部Vbによって図柄変動演出画面が構成される。前述のように、演出表示装置25は、遊技盤20(遊技領域21)の中央に配置されているので、遊技者は通常、演出表示装置25の表示領域Vでの表示内容(特に演出図柄)に注目して遊技を行うこととなる。
本実施例では、演出図柄25a〜25cとして「1」〜「9」からなる3桁の数字図柄を用いており、演出図柄表示部Vaには、左演出図柄25a、中演出図柄25b、右演出図柄25cの3個の図柄が表示される。演出図柄表示部Vaは、各図柄表示部の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。
図柄変動演出では、第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示を開始することにより、演出図柄が変動表示を開始する。そして、第1特別図柄または第2特別図柄が何れかの図柄で停止表示して図柄変動演出が終了すると、演出図柄は第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄に応じた態様(当り態様または外れ態様)で停止表示される結果報知演出が行われる。演出図柄では、3桁同一の図柄組合せが特別図柄の大当り図柄に対応する第1特定態様(大当り態様)となり、それ以外の図柄組合せが特別図柄の小当り図柄に対応する第2特定態様(小当り態様)または特別図柄の外れ図柄に対応する非特定態様(外れ態様)となる。
演出図柄の変動態様(演出パターン)および停止図柄の決定は、主制御部200から送信される変動パターン指定コマンドおよび特別図柄情報指定コマンドに基づいてサブ制御部260によって行われるように構成されている。ここで、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には、特別図柄の変動時間や、リーチ演出の有無等の演出内容を示している。主制御部200は、特別図柄の当否判定結果(判定結果)に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の変動パターンに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示部Vaで表示される演出図柄の演出パターンを決定する。また、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される特別図柄情報指定コマンドは特別図柄の停止図柄を示すもので、主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の停止図柄をランダムに決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の停止図柄を示す特別図柄情報指定コマンドに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示部Vaで停止表示される演出図柄の停止図柄を決定する。
また、図8に示すように、演出表示装置25の表示領域には、保留表示部25dが設けられている。保留表示部25dは、第1特別図柄保留表示部45と連動して表示され、第1特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が表示される。つまり、保留表示部25dには、第1特別図柄保留表示部45と同様に、第1始動口28への遊技球の入球によって取得される第1特別図柄用判定値(入球情報)が主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されていることを示す記憶情報が表示される。
本実施例の保留表示部25dでは、一番左側の丸図形「○」が最先に記憶された保留を示し、右側に向かって順番に新しく記憶された保留を示している。なお、特別図柄の保留数が変化するたびに、その変化後の保留数を示す「保留数指定コマンド」が主制御部200からサブ制御部260に向けて送信され、演出表示装置25の表示領域における特別図柄の保留表示は、その保留数指定コマンドに基づいてサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で行われる。
演出表示装置25の表示領域Vでは、特別図柄の変動表示に伴う図柄変動演出の他にも、大当り遊技の進行に伴う大当り遊技演出や小当り遊技の進行に伴う小当り遊技演出などが行われる。大当り遊技演出としては、大当り遊技開始時に実行される大当り遊技開始演出(ファンファーレ演出)、大当り遊技中に実行されるラウンド演出、大当り遊技終了時に実行される大当り遊技終了演出(エンディング演出)等がある。これらの大当り遊技演出や小当り遊技演出は、サブ制御部260が大当り遊技または小当り遊技の進行に伴って主制御部200から送信されるコマンドに基づいて実行する。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図9に基づいて説明する。図9は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図9に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置される。
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、260、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給するバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU200bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の当否判定を行う当否判定手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制御周期は4msに設定されている。
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続されている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、始動口検知スイッチ28s,29s、第1大入賞口検知スイッチ31s、第2大入賞口検知スイッチ32s、特定領域検知スイッチ55s、非特定領域検知スイッチ56sが接続されており、これらの信号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、普通図柄表示部41、特別図柄表示部43,44、始動口ソレノイド29c、開閉部材ソレノイド31c、第2大入賞口ソレノイド32c、振分部材ソレノイド54cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される。
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御部250、CRユニット13等が接続されている。主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。払出制御基板230aのCPU230bは、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンドが示す賞球数に基づいて、遊技機1の裏面側に設けられた図示しない遊技球払出装置の払出モータを回転駆動することにより、指定された賞球数分の遊技球の払い出し(賞球払出)を行う。この遊技球の払い出し(賞球払出)は、遊技機1の裏面側上部に設けられた図示しない遊技球タンクに貯留された遊技球を、図示しない遊技球レールを介して遊技球払出装置に供給し、その供給された遊技球を遊技球払出装置の払出モータの回転駆動により排出することで、行われる。
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260は、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ11a〜11dから出力される効果音、演出表示装置25による演出図柄の表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
主制御部200からサブ制御部260には、特別図柄の変動表示に関連する各種図柄制御コマンド(変動パターン指定コマンド、特別図柄情報指定コマンド、図柄停止コマンドなど)、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。そして、サブ制御部260には演出表示制御部280が接続されており、サブ制御部260から演出表示制御部280には、主制御部200からの各種図柄制御コマンドに応じた演出図柄の表示(図柄変動演出)を実現するための演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
演出表示制御部280の演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御部260に接続されており、演出表示制御部280には演出表示装置25が接続されている。また、演出表示制御基板280aには、図示しない画像ROMが設けられており、その画像ROMには、演出表示装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した変動演出に関する画像データなど)が複数格納されている。
その他、サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ262とアンプ基板263が接続されている。各種LED・ランプ262には、枠ランプ部5cが含まれている。アンプ基板263には、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等を出力するスピーカ11a〜11dが接続されている。さらに、サブ制御部260には、演出ボタン基板264を介して演出ボタン8(中ボタン8a,左ボタン8b,右ボタン8c)が接続されている。サブ制御部260は、主制御部200や演出ボタン8(中ボタン8a,左ボタン8b,右ボタン8c)からの各種指令(変動パターン指定コマンドの受信、演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ11a〜11dから出力される効果音データの選択・出力処理や、演出表示装置25での図柄変動演出の実行パターン(演出パターン)の選択処理や、その実行パターンに基づく図柄変動演出の実行処理等を行う。
次に、本実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図10は、主制御部200の制御下で行われるメインジョブの一例である。図10に示すメインジョブは、主制御基板200aに実装されたCPU200bが、図示しないROM(CPU200bの内蔵ROMまたは主制御基板200aに実装されるROM)に格納されたプログラムに従って実行するもので、電源投入処理(S100)の後、遊技開始処理(S200)、普通図柄遊技処理(S300)、普通電動役物遊技処理(S400)、特別図柄遊技処理(S500)、小当り遊技処理(S600)、大当り遊技処理(S700)の各処理が、タイマリセットされる毎に繰り返し実行される。電源断発生処理(S50)は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジスタやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生した場合に電源投入処理(S100)に移るようになっている。
電源投入処理(S100)は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものであり、電源投入時にはRAM初期化処理等が行われ、電源断復帰時には電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定等が行われ。遊技開始処理(S200)では、各種スイッチ状態の検知、各種判定値(乱数カウンタ)の更新、賞球払出制御等が行われる
普通図柄遊技処理(S300)では、まず、普通図柄当否判定を行って、普通図柄表示部41(図4参照)にて普通図柄を当り普通図柄の表示態様で停止表示させるか、外れ普通図柄の表示態様で停止表示させるかを決定する。ここで、前述したように、本実施例における普通図柄当否判定は、第2始動口29の開放時間を延長させる開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動状態に応じて、当りとなる確率が異なっており、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動時の方が、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の非作動時に比べ当りとなる確率が高くなっている。
次に、普通図柄当否判定の結果が得られたら、普通図柄の変動時間を設定し、その変動時間に従って普通図柄の変動表示を開始する。そして、変動時間が経過すると、決定しておいた表示態様で普通図柄を停止表示させ、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、普通電動役物の作動を開始させる(第2始動口29を開放状態とする)。普通図柄遊技処理では、以上のようにして、普通図柄の変動表示および停止表示を行い、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、第2始動口29を作動させる処理を行う。第2始動口29が作動すると、一対の翼片部29aが左右に開動作して、第2始動口29が開放状態となる。
普通電動役物遊技処理(S400)では、第2始動口29を開放状態に維持する開放時間が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合には、第2始動口29に規定数の入球があったか否かを判定する。開放状態にある第2始動口29に規定数の入球があったと判定されるか、開放状態にある第2始動口29の開放時間が経過していると判定された場合には、一対の翼片部29aが閉動作して、第2始動口29は通常状態(閉鎖状態)となる。
次に、特別図柄遊技処理(S500)を図11〜図14のフローチャートに基づいて説明する。まず、図11(a)に示すように、始動口入賞処理を行う(S501)。ここで、始動口入賞処理(S501)について図12のフローチャートに基づいて説明する。
まず、第1始動口28に遊技球が入球したか否かを判定し(S501a)、第1始動口28に遊技球が入球していないと判定された場合には(S501a:NO)、S501dの処理に移行する。一方、第1始動口28に遊技球が入球したと判定された場合には(S501a:YES)、第1特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501b)。この結果、第1特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S501b:NO)、S501dの処理に移行し、第1特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S501b:YES)、第1特別図柄用判定値を取得してRAMの所定領域に記憶する(S501c)。第1特別図柄用判定値は、第1特別図柄当否判定値、第1図柄判定値、第1リーチ判定値などからなる。これにより、第1特別図柄保留数が1増加する。そして、第1特別図柄保留数を示す保留数指定コマンドを含んだ第1始動入賞時コマンドをサブ制御部260に送信する。
次に、第2始動口29に遊技球が入球したか否かを判定し(S501d)、第2始動口29に遊技球が入球していないと判定された場合には(S501d:NO)。始動口入賞処理を終了する。一方、第2始動口29に遊技球が入球したと判定された場合には(S501d:YES)、第2特別図柄が変動表示可能であるか否かを判定する(S501e)。第2特別図柄は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の図柄変動遊技、大当り遊技または小当り遊技が実行されていない場合に変動表示可能となっているので、S501eの判定処理では、これらの遊技が実行中であるか否かを判定すればよい。
S501eの判定処理の結果、第2特別図柄が変動表示可能でないと判定された場合には(S501e:NO)、始動口入賞処理を終了し、第2特別図柄が変動表示可能であると判定された場合には(S501e:YES)、第2特別図柄用判定値を取得してRAMの所定領域に記憶する(S501f)。第2特別図柄用判定値は、第2特別図柄当否判定値、第2図柄判定値、第2リーチ判定値などからなる。そして、第2始動入賞時コマンドをサブ制御部260に送信する。
次に、図11(a)に戻り、当り遊技中であるか否か、すなわち大当り遊技中または小当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S502)。この結果、当り遊技中である(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S502:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、当り遊技中でない(大当り遊技フラグおよび小当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S502:NO)、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)が変動中であるか否かを判定する(S503)。
この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、後述のS510の処理に移行し、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S503:NO)、特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S504)。ここで、特別図柄の停止表示時間とは、停止表示された特別図柄を確定させる時間のことであり、本実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示される場合を除いて、特別図柄の停止表示時間を「0.6秒」としており、小当り図柄が停止表示される場合の停止表示時間を「0.5秒(停止表示時間A)」、「0.8秒(停止表示時間B)」、「2秒(停止表示時間C)」の3種類としている。そして、特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S504:YES)、後述のS514の処理に移行し、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S504:NO)、第2特別図柄用判定値が記憶されているか否か、すなわち上述のS501の処理で第2始動口29への遊技球入球に基づき取得・記憶された第2特別図柄用判定値が存在しているか否かを判定する(S506)。この結果、第2特別図柄用判定値が記憶されていないと判定された場合には(S506:NO)、第1特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S507)。
そして、第1特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S507:NO)、第1特別図柄変動表示処理を行う(S508)。また、S506の判定処理で第2特別図柄用判定値が記憶されていると判定された場合には(S506:YES)、第2特別図柄変動表示処理を行う(S509)。
ここで、第1特別図柄変動表示処理(S508)と第2特別図柄変動表示処理(S509)を図13のフローチャートに基づいて説明する。第1特別図柄変動表示処理と第2特別図柄変動表示処理は同一内容の処理である。すなわち、図13における「特別図柄」が、第1特別図柄変動表示処理では「第1特別図柄」となり、第2特別図柄変動表示処理では「第2特別図柄」となるだけで、その他は同一である。以下では、第1特別図柄変動表示処理(S508)について説明し、第2特別図柄変動表示処理(S509)の説明を省略する。
まず、第1始動口28または第2始動口29への遊技球入球時に取得されて主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている特別図柄当否判定値(特別図柄当否判定用の乱数値)を読み出し(S508a)、特別図柄当否判定を行う(S508b)。
次に、特別図柄当否判定(S508b)の結果が大当りであるか否かを判定する(S508c)。この結果、大当りであると判定された場合には(S508c:YES)、大当り変動パターンテーブル設定処理を行う(S508d)。一方、大当りでないと判定された場合には(S508c:NO)、特別図柄当否判定(S508b)の結果が小当りであるか否かを判定する(S508e)。この結果、小当りであると判定された場合には(S508e:YES)、小当り変動ターンテーブル設定処理を行う(S508f)。一方、小当りでないと判定された場合には(S508e:NO)、外れ変動パターンテーブル設定処理を行う(S508g)。これらの変動パターンテーブル処理では、現在の遊技状態が通常遊技状態であれば、特別図柄当否判定の結果に応じた変動パターンテーブルとして「通常変動パターンテーブル」に属するものが設定され、現在の遊技状態が時短遊技状態であれば、特別図柄当否判定の結果に応じた変動パターンテーブルとして「時短変動パターンテーブル」に属するものが設定される。
次に、第1始動口28または第2始動口29への遊技球入球時に取得されて主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている変動パターン判定値と図柄判定値を読み出す(S508h)。
次に、特別図柄の変動パターンと停止図柄を決定する(S508i)。特別図柄の変動パターンは、S508hで読み出した変動パターン判定値(変動パターン決定用の乱数値)と、S508d、S508fまたはS508gの処理で設定した変動パターンテーブルとを用いて決定する。S508d、S508fまたはS508gの処理で設定される各変動パターンテーブルには、変動パターン判定値と変動パターンとが関連付けられており、S508hで取得した変動パターン判定値に対応する変動パターンが、今回使用する変動パターンとして決定される。また、特別図柄の停止図柄は、特別図柄当否判定の結果が大当りまたは小当りの場合には、S508hで読み出した図柄判定値(特別図柄決定用の乱数値)と、主制御部200の所定領域に記憶されている図柄決定テーブルとを用いて大当り図柄または小当り図柄に決定し、特別図柄当否判定の結果が外れの場合には所定の外れ図柄に決定する。図柄決定テーブルについても、変動パターンテーブルと同様に、図柄判定値と大当り図柄、小当り図柄とが関連付けられており、S508hで読み出した図柄判定値に対応する大当り図柄または小当り図柄が、今回停止表示する大当り図柄または小当り図柄として決定される。
次に、S508iの処理で決定された停止図柄および変動パターンに基づいて、第1特別図柄表示部43または第2特別図柄表示部44で特別図柄の変動表示を開始し(S508j)、サブ制御部260に図柄変動開始時コマンドを送信する(S508k)。第1特別図柄が変動表示を開始した場合には、第1特別図柄保留数を1減算する。
「図柄変動開始時コマンド」には、変動パターン指定コマンド、特別図柄情報指定コマンドが含まれ、第1特別図柄の場合は保留数指定コマンドも含まれる。変動パターン指定コマンドは、S508iの処理で決定された変動パターンを指定するコマンドであり、特別図柄情報指定コマンドは、同じくS508iの処理で決定された停止図柄を指定するコマンドである。保留数指定コマンドは、第1特別図柄の変動表示開始後の第1特別図柄保留数を指定するコマンドである。この図柄変動開始時コマンドをサブ制御部260に送信すると、これらコマンドを受信したサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で図柄変動演出(演出図柄の変動表示)が開始される。以上までが、特別図柄の変動表示を開始する際の処理である。
次に、図11(a)に戻り、上記S503で特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、変動中の特別図柄の変動表示時間が経過しているか否かを判定する(S510)。この結果、特別図柄の変動表示時間が経過していないと判定された場合には(S510:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の変動表示時間が経過していると判定された場合には(S510:YES)、停止表示関連処理を実行する(S511)。ここで、停止表示関連処理を図14のフローチャートに基づいて説明する。
まず、特別図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する(S511a)。この結果、小当り図柄でないと判定された場合には(S511a:NO)、特別図柄の停止図柄が大当り図柄または外れ図柄であるので、特別図柄の停止表示時間として通常の停止表示時間「0.6秒」を設定する(S511b)。一方、小当り図柄であると判定された場合には(S511a:YES)、小当り図柄の種類に基づいて停止表示時間を設定する(S511c)。具体的には、小当り図柄Aであれば停止表示時間A「0.5秒」を設定し、小当り図柄Bであれば停止表示時間B「0.8秒」を設定し、小当り図柄Cであれば停止表示時間C「2秒」を設定する。そして、振分部材54の作動パターンを設定する(S511d)。本実施例では、小当り図柄の停止表示が開始されたことに基づき振分部材54の作動を開始させ、所定の作動時間(1.3秒)が経過すると振分部材54の作動を終了させる作動パターンが設定される。
次に、特別図柄の停止表示を開始し(S511e)、特別図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する(S511f)。この結果、小当り図柄でないと判定された場合には(S511f:NO)、停止表示関連処理を終了する。一方、小当り図柄であると判定された場合には(S511f:YES)、S511dの処理で設定した作動パターンに基づいて振分部材54の作動を開始させる(S511g)。
次に、図11(a)に戻り、特別図柄の変動表示が停止したことを示す図柄停止コマンドをサブ制御部260に送信する(S513)。特別図柄が停止図柄が小当り図柄である場合には、小当り図柄の停止表示が開始されたことに基づいて、振分装置50の振分部材54が作動を開始し、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55に振り分け可能な状態となる。
次に、特別図柄の停止表示時間が経過したか否かを判定する(S514)。この結果、特別図柄の停止表示時間が経過していないと判定された場合には(S514:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の停止表示時間が経過していると判定された場合には(S514:YES)、第1特別図柄表示部43または第2特別図柄表示部44に停止表示された特別図柄の停止図柄が当り図柄である否かを判定する(図11(b)のS515)。
この結果、特別図柄の停止図柄が当り図柄であると判定された場合には(S515:YES)、当り遊技開始時の遊技状態を主制御部200のRAMの所定領域に記憶する(S516)。「当り遊技開始時の遊技状態」には、その時点で停止表示された当り図柄の種類やその時点での遊技状態フラグ(変動短縮フラグ、開放延長フラグ)の設定状態が含まれている。
次に、第1特別図柄表示部43または第2特別図柄表示部44に停止表示された当り図柄が小当り図柄であるか否かを判定する(S517)。この結果、停止表示された当り図柄が小当り図柄でないと判定された場合には(S517:NO)、停止表示された当り図柄が大当り図柄であるので、大当り遊技フラグをONにセットする(S518)。これにより、小当り遊技を介することなく大当り(1種大当り)が発生して大当り遊技が開始される。
次に、変動短縮フラグがONに設定されているか否かを判定する(S519)。この結果、変動短縮フラグがONに設定されていないと判定された場合には(S519:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮フラグがONに設定されていると判定された場合には(S519:YES)、変動短縮フラグをOFFに設定し(S520)、開放延長フラグをOFFに設定する(S521)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を停止する。
また、上記S517の判定処理で、第1特別図柄表示部43または第2特別図柄表示部44に停止表示された当り図柄が小当り図柄であると判定された場合には(S517:YES)、小当り遊技フラグをONにセットする(S523)。これにより、小当り遊技が開始され、第1大入賞口31が開放状態になる。特別図柄の停止図柄が小当り図柄Aの場合には、停止表示時間A「0.5秒」が経過した後の振分部材54の作動時間中に第1大入賞口31の開放が開始され、振分部材54の残り作動時間(0.8秒)が経過するまで第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過可能となる。また、特別図柄の停止図柄が小当り図柄Bの場合には、停止表示時間B「0.8秒」が経過した後の振分部材54の作動時間中に第1大入賞口31の開放が開始され、振分部材54の残り作動時間(0.5秒)が経過するまで第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過可能となる。また、特別図柄の停止図柄が小当り図柄Cの場合には、停止表示時間C「2秒」が経過した後に第1大入賞口31の開放が開始される。この場合には、第1大入賞口31の開放が開始された時点で振分部材54の作動時間が経過しているので、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過することは不可能となる。
次に、変動短縮フラグがONであるか否かを判定する(S524)。この結果、変動短縮フラグがONでないと判定された場合は(S524:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮フラグがONであると判定された場合は(S524:YES)、変動短縮カウンタを「1」減算し(S525)、変動短縮カウンタが「ゼロ」になったか否かを判定する(S526)。変動短縮カウンタが「ゼロ」でないと判定された場合には(S526:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮カウンタが「ゼロ」であると判定された場合には(S526:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S520)、開放延長フラグをOFFにセットする(S521)。これにより、変動時間短縮機能、開放時間延長機能が作動を停止する。
次に、上記S515の判定処理で、第1特別図柄表示部43または第2特別図柄表示部44に停止表示された特別図柄の停止図柄が当り図柄でないと判定された場合(外れ図柄の場合)には(S515:NO)、変動短縮フラグがONであるか否かを判定する(S527)。この結果、変動短縮フラグがONでないと判定された場合には(S527:NO)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONであると判定された場合には(S527:YES)、変動短縮カウンタから「1」を減算する(S528)。
そして、S528で「1」を減算した変動短縮カウンタが「ゼロ」であるか否かを判定する(S529)。この結果、変動短縮カウンタが「ゼロ」でないと判定された場合には(S529:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮カウンタが「ゼロ」であると判定された場合には(S529:YES)、変動短縮フラグをOFFに設定し(S530)、さらに開放延長フラグをOFFに設定する(S531)。
これにより、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を停止する。そして、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動しない遊技状態であることを示す遊技状態指定コマンドを、サブ制御部260に送信する(S532)。この遊技状態指定コマンドを受けたサブ制御部260は、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が非作動の状態(通常状態)である旨を示す文字やキャラクタ、背景等を演出表示装置25の表示領域Vに表示する処理を行う。
次に、小当り遊技処理(S600)について図15のフローチャートに基づいて説明する。まず、小当り遊技中であるか否か(小当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S601)。この結果、小当り遊技中でない(小当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S601:NO)、小当り遊技処理を終了する。一方、小当り遊技中である(小当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S601:YES)、第1大入賞口31が開放中であるか否かを判定する(S602)。
この結果、第1大入賞口31が開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、S605の処理に移行する。一方、第1大入賞口31が開放中であると判定された場合には(S602:YES)、第1大入賞口31の開放時間(本実施例では1.8秒)が経過したか否かを判定する(S603)。
この結果、第1大入賞口31の開放時間が経過していないと判定された場合には(S603:NO)、第1大入賞口31に規定入賞数(本実施例では10個)の入賞があったか否か(規定数の遊技球が入球したか否か)を判定する(S604)。第1大入賞口31に規定入賞数の入賞があったか否かは、第1大入賞口検知スイッチ31sで検知された遊技球の数に基づいて判定することができる。S604の判定処理の結果、第1大入賞口31に規定入賞数の入賞がない(規定数の遊技球が入球していない)と判定された場合には(S604:NO)、小当り遊技処理を終了する。一方、第1大入賞口31の開放時間が経過したと判定された場合(S603:YES)または第1大入賞口31に規定入賞数の入賞(規定数の遊技球が入球した)と判定された場合(S604:YES)には、第1大入賞口31を閉鎖する(S605)。
次に、S602の処理で、第1大入賞口31が開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、小当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S606)。本実施例の「小当り遊技の終了条件」は、第1大入賞口31が1回の開閉動作を終了した場合に成立する。S606の判定処理の結果、小当り遊技の終了条件が成立していないと判定された場合には(S606:NO)、小当り遊技の開始タイミングか否かを判定する(S607)。この結果、小当り遊技の開始タイミングであると判定された場合には(S607:YES)、第1大入賞口31を開放する(S608)。一方、小当り遊技の開始タイミングでないと判定された場合には(S607:NO)、そのまま小当り遊技処理を終了する。
また、S606の判定処理で、小当り遊技の終了条件が成立したと判定された場合には(S606:YES)、小当り遊技フラグをOFFにセットする(S609)。これにより、小当り遊技が終了する。
次に、第1大入賞口31に入球した遊技球が振分装置50の特定領域55を通過したか否かを判定する(S610)。遊技球が特定領域55を通過したか否かは、遊技球が特定領域検知スイッチ55sで検知されたか否かによって判定することができる。
S610の判定処理の結果、遊技球が特定領域55を通過していないと判定された場合には(S610:NO)、小当り遊技処理を終了する。一方、遊技球が特定領域55を通過したと判定された場合には(S610:YES)、大当り遊技フラグをONにセットする(S611)。これにより、小当り遊技を経由して大当り(2種大当り)が発生して大当り遊技が開始されることとなる。
次に、変動短縮フラグがONに設定されているか否かを判定する(S612)。この結果、変動短縮フラグがONに設定されていないと判定された場合には(S612:NO)、小当り遊技処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONに設定されていると判定された場合には(S612:YES)、変動短縮フラグをOFFに設定し(S613)、開放延長フラグをOFFに設定する(S614)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を停止する。
次に、大当り遊技処理(S700)について図16のフローチャートに基づいて説明する。まず、大当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S701)。この結果、大当り遊技中でない(大当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S701:NO)、大当り遊技処理を終了し、大当り遊技中である(大当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S701:YES)、第2大入賞口32が開放中であるか否かを判定する(S702)。この結果、第2大入賞口32が開放中であると判定された場合には(S702:YES)、第2大入賞口32の開放時間が経過したか否かを判定し(S703)、第2大入賞口32の開放時間が経過していないと判定された場合には(S703:NO)、第2大入賞口32に規定入賞数の入賞があったか否か(規定数の遊技球が入球したか否か)を判定する(S704)。第2大入賞口32に規定入賞数の入賞があったか否かは、第2大入賞口検知スイッチ32sで検知された遊技球の数に基づいて判定することができる。
この結果、第2大入賞口32に規定入賞数が入賞していないと判定された場合には(S704:NO)、大当り遊技処理を終了し、第2大入賞口32に規定入賞数が入賞していると判定された場合(S704:YES)または第2大入賞口32の開放時間が経過していると判定された場合には(S703:YES)、第2大入賞口32を閉鎖する(S705)。
また、上記S702の判定処理で、第2大入賞口32が開放中でないと判定された場合には(S702:NO)、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S706)。S706の判定処理では、ラウンド数が「15ラウンド」に達したか否かを判定する。そして、ラウンド数が「15ラウンド」に達した場合に、大当り遊技の終了条件が成立したと判定する。
この結果、大当り遊技終了条件が成立していないと判定された場合には(S706:NO)、第2大入賞口32の閉鎖時間(インターバル時間)が経過しているか否かを判定し(S707)、第2大入賞口32の閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S707:NO)、大当り遊技処理を終了し、第2大入賞口32の閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S707:YES)、第2大入賞口32を開放する(S708)。
上記S706の判定処理で、大当り遊技終了条件が成立していると判定された場合には(S706:YES)、大当り遊技終了時処理を行う(S709)。ここで、大当り遊技終了時処理(S709)について図17のフローチャートに基づいて説明する。
まず、大当り遊技フラグをOFFにセットし(S709a)、今回の大当りが時短大当りであるか否かを判定する(S709b)。この結果、時短大当りでないと判定された場合には(S709b:NO)、S709fの処理に移行する。一方、時短大当りであると判定された場合には(S709b:YES)、変動短縮フラグをONにセットし(S709c)、開放延長フラグをONにセットする(S709d)。これにより、大当り遊技の終了に伴って変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を開始する。そして、変動短縮カウンタに「100」をセットする(S709e)。
次に、変動時間短縮機能、開放時間延長機能の作動状態を示す遊技状態指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S709f)。
以上説明した本実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示を開始されたこと(停止表示の開始)に基づいて振分部材54の作動を開始させており、また、小当り図柄の停止表示時間として、振分部材54の作動時間よりも短い停止表示時間A,Bと、振分部材54の作動時間より長い停止表示時間Cとを設けている。
特別図柄が小当り図柄で停止表示する際に停止表示時間Aまたは停止表示時間Bが設定されると、振分部材54の作動時間中に第1大入賞口31が開放状態になる。この結果、第1大入賞口31の作動時間が経過するまで、第1大入賞口31に入球した遊技球は特定領域55を通過可能となる(小当り経由で大当りを発生させることが可能となる)。また、特別図柄が小当り図柄で停止表示する際に停止表示時間Cが設定されると、振分部材54の作動時間が経過した後に第1大入賞口31が開放状態になる。この結果、第1大入賞口31に入球した遊技球は特定領域55を通過不能となる(小当り経由で大当りを発生させることが不可能となる)。
つまり、本実施例では、小当り図柄の停止表示の開始を基に振分部材54の作動を開始させ、さらに、小当り図柄の停止表示時間として、振分部材54の作動時間よりも短い(遊技球が特定領域55を通過する可能性が高い)停止表示時間A,Bと、振分部材54の作動時間より長い(遊技球が特定領域55を通過する可能性が低い)停止表示時間Cとを設けることで、特別図柄が小当り図柄で停止表示した場合における特定領域55の遊技球通過可能性を異ならせることができる。これにより、第1大入賞口31への遊技球の入球可能性が異なる第1大入賞口31の開放パターンを増やすことなく、特定領域55の遊技球通過可能性を異ならせることができる。特に、特定領域55の遊技球通過可能性を低くする、あるいは遊技球通過可能性を無くすために、第1大入賞口31への遊技球の入球可能性が低い第1大入賞口31の短開放パターンを設ける必要がないので、このような第1大入賞口31の短開放パターンに起因する遊技興趣の低下を回避することができる。
また、特定領域55の遊技球通過可能性を低くする、あるいは遊技球通過可能性を無くすために、第1大入賞口31の短開放パターンを設けたとしても、第1大入賞口31に遊技球が入球する可能性を皆無にすることはできず、短開放した第1大入賞口31に遊技球が入球する可能性はあるので、遊技球が特定領域55を確実に通過しないようにすることはできない。これに対し、本実施例のように、小当り図柄の停止表示時間として振分部材54の作動時間より長い停止表示時間Cを設定することで、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を確実に通過しないようにすることができる。
なお、本実施例では、小当り遊技にて第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過しないようにするために、小当り図柄Cが停止表示された場合の停止表示時間Cを、振分部材54の作動時間より長い時間としているが、小当り図柄の停止表示時間と振分部材54の作動時間とが同じであっても、小当り遊技にて第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過しないようにすることができる。小当り図柄の停止表示時間が振分部材54の作動時間と同じである場合、振分部材54の作動時間が経過した時点、すなわち振分部材54の作動状態が終了した時点で第1大入賞口31が開放状態となるので、第1大入賞口31の開放開始とともに振分部材54は非作動状態となり、第1大入賞口31の開放中は、遊技球が特定領域55を通過することは不可能となる。よって、小当り図柄の停止表示の開始を基に振分部材54が作動を開始する場合、小当り図柄の停止表示時間を振分部材54の作動時間以上に設定する構成とすれば、小当り遊技にて第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を確実に通過しないようにすることができる。
また、本実施例では、小当り図柄の停止表示時間を、振分部材54の作動時間よりも短い時間とし、その停止表示時間として、長さが異なる複数の停止表示時間A,Bを設けている。これにより、停止表示時間Aが設定された場合と停止表示時間Bが設定された場合とで、振分部材54の作動時間と第1大入賞口31の開放時間とが重なる時間の長さが異なるため、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過する可能性を異ならせることができる。この結果、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過する可能性が異なる態様を多様化することができる。
また、本実施例では、小当り図柄の種類が小当り図柄Aの場合には停止表示時間Aを設定し、小当り図柄Bの場合には停止表示時間Bを設定し、小当り図柄Cの場合には停止表示時間Cを設定するようにしている。これにより、小当り図柄の種類に基づいて停止表示時間を設定することができ、設定された停止表示時間に基づいて、小当り遊技での特定領域55の遊技球通過可能性を調整することができる。
また、本実施例では、小当り図柄Cに比べ遊技者にとって有利な小当り図柄Aまたは小当り図柄Bで停止表示される可能性が、第1特別図柄よりも第2特別図柄の方が高くなっている。これにより、小当り経由の大当り発生に関し、第1始動口28への遊技球の入球に基づいて第1特別図柄を変動表示させる場合よりも、第2始動口29への遊技球の入球に基づいて第2特別図柄を変動表示させる場合の方が遊技者に有利となる遊技性を実現できる。
ここで、本実施例の主要な要素と本発明の主要な要素との対応関係について説明すると、「第1特別図柄」および「第2特別図柄」が「識別情報」に対応し、「第1始動口28への遊技球入球」または「第2始動口29への遊技球入球」が「所定の変動条件」に対応し、「第1特別図柄表示部43」および「第2特別図柄表示部44」が「識別情報表示手段」に対応し、「第1特別図柄表示部43」が「第1識別情報表示手段」に対応し、「第2特別図柄表示部44」が「第2識別情報表示手段」に対応し、「第1大入賞口31」が「可変入球口」に対応し、「振分部材54」が「球誘導手段」に対応している。また、「小当り図柄」が「特定態様」に対応し、「小当り図柄A」および「小当り図柄B」が「第1特定態様」に対応し、「小当り図柄C」が「第2特定態様」に対応している。また、「停止表示時間A」および「停止表示時間B」が「球誘導手段の作動時間より短い第1停止表示時間」に対応し、「停止表示時間C」が「球誘導手段の作動時間より長い第2停止表示時間」に対応し、「大当り遊技が行われる状態(特定遊技状態)」が「遊技者にとって有利な遊技状態」に対応し、「主制御部200」が「停止表示時間設定手段」に対応している。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明する。本第2実施例では、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。上記第1実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示されたことに基づいて振分部材54(図3参照)の作動を開始させるようにしたのに対し、本第2実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示されてから所定の作動前時間が経過した後に振分部材54の作動を開始させるようにしている点が異なっている。
図18は、本第2実施例の振分部材54の作動時間と小当り図柄の停止表示時間との関係を示しており、上記第1実施例の図7に対応している。図18に示すように、本第2実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示されると、その停止表示の開始から所定の作動前時間が経過した後に振分部材54が作動を開始する。ここで、本第2実施例における所定の作動前時間は「1秒」となっており、小当り図柄の停止表示開始から1秒後に振分部材54が作動を開始する。また、本第2実施例における振分部材54の作動時間は「1秒」に設定されている。このため、特別図柄が小当り図柄で停止表示された場合、その停止表示の開始から所定の作動前時間「1秒」が経過するまでは振分部材54が非作動状態(図3(a)参照)となり、作動前時間「1秒」が経過した後に振分部材54が作動状態(図3(b)参照)となる。そして、振分部材54が作動状態となってから作動時間「1秒」が経過した後に、振分部材54は非作動状態に移行する。
本第2実施例においても小当り図柄の停止表示時間が複数設けられている。本第2実施例では、小当り図柄の停止表示時間として、停止表示時間経過後に振分部材54が作動を開始することとなる停止表示時間Aと、停止表示時間中に振分部材54が作動を開始することとなる停止表示時間Bおよび停止表示時間Cが設けられている。本第2実施例では、停止表示時間Aは所定の作動前時間「1秒」より短い時間に設定され、停止表示時間Bおよび停止表示時間Cは所定の作動前時間「1秒」より長い時間に設定されている。具体的には、停止表示時間Aは「0.5秒」とされ、停止表示時間Bは「1.5秒」とされ、停止表示時間Cは「2.5秒」とされている。また、停止表示時間B(1.5秒)は、振分部材54の作動前時間「1秒」と作動時間「1秒」の合計時間「2秒」より短い時間とされており、停止表示時間C(2.5秒)は、振分部材54の作動前時間「1秒」と作動時間「1秒」の合計時間「2秒」より長い時間とされている。
このような本第2実施例では、特別図柄が小当り図柄Aで停止表示され、その停止表示時間として停止表示時間A(0.5秒)が設定された場合には、その停止表示時間が経過して第1大入賞口31が開放状態となった後に、小当り図柄の停止表示開始に基づき計時開始となる作動前時間(1秒)が経過して振分部材54が作動を開始する。このため、小当り図柄Aが停止表示された場合、すなわち小当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Aが設定された場合には、振分部材54の作動時間の全期間(図18の斜線部分、図18に示す例では1秒)と第1大入賞口31の開放時間が重なるので、第1大入賞口31に入球した遊技球は、振分部材54の作動時間の全期間で特定領域55を通過することが可能となる。
また、小当り図柄Bが停止表示された場合、すなわち小当り図柄の停止表示時間として停止表示時間B(1.5秒)が設定された場合には、その停止表示時間中に前述の作動前時間(1秒)が経過して振分部材54が作動を開始し(作動状態)、振分部材54が作動状態となっている間(振分部材54の作動時間中)に停止表示時間Bが経過して第1大入賞口31が開放状態となる。このため、小当り図柄Bが停止表示された場合、すなわち小当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Bが設定された場合には、振分部材54の作動時間の一部期間(図18の斜線部分、図18に示す例では0.5秒)と第1大入賞口31の開放時間が重なるので、第1大入賞口31に入球した遊技球は、振分部材54の作動時間の一部期間で特定領域55を通過することが可能となる。
また、小当り図柄Cが停止表示された場合、すなわち小当り図柄の停止表示時間として停止表示時間C(2.5秒)が設定された場合には、その停止表示時間中に前述の作動前時間(1秒)が経過して振分部材54が作動を開始し(作動状態)、振分部材54の作動時間(1秒)が経過して振分部材54が非作動状態となった後に停止表示時間Cが経過して第1大入賞口31が開放状態となる。このため、小当り図柄Cが停止表示された場合、すなわち小当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Cが設定された場合には、第1大入賞口31が開放状態となった時点で振分部材54の作動が既に終了しており(非作動状態)、振分部材54の作動時間と第1大入賞口31の開放時間が重なることはないので、第1大入賞口31に入球した遊技球は特定領域55を通過することが不可能となる。
以上説明した本第2実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示された場合、その停止表示の開始から所定の作動前時間の経過後に振分部材54の作動を開始させている。また、小当り図柄の停止表示時間として、振分部材54の作動前時間よりも短い停止表示時間Aと、振分部材54の作動前時間よりも長く当該作動前時間と振分部材54の作動時間との合計時間よりも短い停止表示時間Bと、振分部材54の作動前時間よりも長く当該作動前時間と振分部材54の作動時間との合計時間よりも長い停止表示時間Cとを設けている。これにより、特別図柄が小当り図柄で停止表示する際に停止表示時間Aが設定されると(小当り図柄Aが停止表示されると)、第1大入賞口31に入球した遊技球は振分部材54の作動時間の全期間で特定領域55を通過可能となるので、遊技球が特定領域55を通過する可能性は極めて高くなる。また、特別図柄が小当り図柄で停止表示する際に停止表示時間Bが設定されると(小当り図柄Bが停止表示されると)、第1大入賞口31に入球した遊技球は振分部材54の作動時間の一部期間で特定領域55を通過可能となるので、遊技球が特定領域55を通過する可能性はあるものの、停止表示時間Aが設定される場合よりも遊技球が特定領域55を通過する可能性は低くなる。また、特別図柄が小当り図柄で停止表示する際に停止表示時間Cが設定されると(小当り図柄Cが停止表示されると)、振分部材54の作動が終了した後に第1大入賞口31が開放状態となるので、第1大入賞口31に入球した遊技球は特定領域55を通過することが不可能となる。
このように、本第2実施例においても、小当り図柄の停止表示時間の種類(小当り図柄の種類)に基づいて、小当り遊技での特定領域55の遊技球通過可能性を調整することができ、また、特定領域55の遊技球通過可能性の多様化を図ることができる。この結果、第1大入賞口31の開放パターンを増やすことなく、特定領域55の遊技球通過可能性の調整や多様化が可能となる。
つまり、本第2実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示を開始したことを契機として所定の作動前時間の経過後に振分部材54の作動を開始させ、さらに、小当り図柄の停止表示時間として、特別図柄の停止表示時間経過後に振分部材54が作動開始する停止表示時間Aと、特別図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動開始する停止表示時間B、Cとを設けることで、特別図柄が小当り図柄で停止表示した場合における特定領域55の遊技球通過可能性を調整することができる。これにより、本第2実施例においても、第1大入賞口31への遊技球の入球可能性が異なる第1大入賞口31の開放パターンを増やすことなく、特定領域55の遊技球通過可能性を調整することができる。
また、本第2実施例では、特別図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動開始する停止表示時間として、停止表示時間中に振分部材54が作動開始した後、停止表示時間経過後に振分部材54の作動時間が経過する停止表示時間Bと、停止表示時間中に振分部材54が作動開始した後、停止表示時間中に振分部材54の作動時間が経過する停止表示時間Cとを設けている。これにより、停止表示時間Bが設定された場合には、振分部材54の作動時間の一部期間で第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過可能となるのに対し、停止表示時間Cが設定された場合には、振分部材54の作動時間の全期間で第1大入賞口31に遊技球が入球不能となり、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過する可能性を異ならせることができる。この結果、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過する可能性が異なる態様を多様化することができる。
ここで、本第2実施例の主要な要素と本発明の主要な要素との対応関係について説明すると、「停止表示時間Aが設定された場合」が「停止表示時間経過後に前記球誘導手段が作動を開始する場合」に対応し、「停止表示時間Bまたは停止表示時間Cが設定された場合」が「停止表示時間中に前記球誘導手段が作動を開始する場合」に対応している。また、「停止表示時間Bが設定された場合」が「停止表示時間中に球誘導手段が作動を開始した後、該停止表示時間経過後に作動時間が経過する場合」に対応し、「停止表示時間Cが設定された場合」が「停止表示時間中に球誘導手段が作動を開始した後、該停止表示時間中に作動時間が経過する場合」に対応している。また、「停止表示時間A」が「停止表示時間経過後に球誘導手段が作動を開始する第1停止表示時間」に対応し、「停止表示時間B」および「停止表示時間C」が「停止表示時間中に球誘導手段が作動を開始する第2停止表示時間」に対応している。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について説明する。本第3実施例では、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。本第3実施例では、上記第2実施例と同様に、特別図柄が小当り図柄で停止表示された場合、その停止表示の開始から所定の作動前時間が経過した後に振分部材54が作動を開始するものとなっているが、振分部材54の作動パターンが複数設けられている点で上記第2実施例と異なっている。
図19は、本第3実施例の振分部材54の作動時間と小当り図柄の停止表示時間との関係を示しており、上記第1実施例の図7、上記第2実施例の図18に対応している。図19に示すように、本第3実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示される場合の停止表示時間が1種類となっている。なお、本第3実施例では、小当り図柄の停止表示時間が「2秒」に設定される。
また、本第3実施例では、振分部材54の作動パターンが複数設けられている。具体的には、作動前時間が「0.5秒」に設定され、作動時間が「1秒」に設定された作動パターンAと、作動前時間が「0.5秒」に設定され、作動時間が「2秒」に設定された作動パターンBと、作動前時間が「1.5秒」に設定され、作動時間が「1秒」に設定された作動パターンCと、作動前時間が「2.5秒」に設定され、作動時間が「1秒」に設定された作動パターンDとが設けられている。
振分部材54の作動パターンは、例えば小当り図柄の種類に基づいて設定することができる。本第3実施例では、特別図柄の停止図柄が小当り図柄Aであれば作動パターンAが設定され、小当り図柄Bであれば作動パターンBが設定され、小当り図柄Cであれば作動パターンCが設定され、小当り図柄Dであれば作動パターンDが設定される。
作動パターンAと作動パターンBは作動前時間が同一であり、これらの作動パターンA,Bと作動パターンC、作動パターンDは、それぞれ作動前時間が異なっている。また、作動パターンA、作動パターンCおよび作動パターンDは作動時間が同一であり、これらの作動パターンA,C,Dと作動パターンBは、作動時間が異なっている。
作動パターンA、作動パターンBおよび作動パターンCでは、小当り図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動を開始し、作動パターンDでは、小当り図柄の停止表示時間経過後に振分部材54が作動を開始する。また、作動パターンAでは、小当り図柄の停止表示時間中に振分部材54の作動時間が経過し、作動パターンBおよび作動パターンCでは、小当り図柄の停止表示時間経過後に振分部材54の作動時間が経過する。
小当り図柄Aが停止表示された場合、すなわち振分部材54の作動パターンとして作動パターンAが設定された場合には、小当り図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動を開始し(作動状態)、その停止表示時間(2秒)中に振分部材54の作動時間(1秒)が経過して、振分部材54が非作動状態となる。このため、振分部材54の作動パターンとして作動パターンAが設定された場合には、振分部材54の作動時間の全期間において第1大入賞口31が閉鎖しているので、振分部材54が作動状態となっても第1大入賞口31に遊技球が入球することはなく、遊技球が特定領域55を通過することは不可能となる。
また、小当り図柄Bまたは小当り図柄Cが停止表示された場合、すなわち振分部材54の作動パターンとして作動パターンBまたは作動パターンCが設定された場合には、小当り図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動を開始し(作動状態)、その停止表示時間経過後に振分部材54の作動時間が経過して、振分部材54が非作動状態となる。このため、振分部材54の作動パターンとして作動パターンBまたは作動パターンCが設定された場合には、振分部材54の作動時間の一部期間(図19の斜線部分、図19に示す例では0.5秒)において第1大入賞口31が開放しており、この間に第1大入賞口31に入球した遊技球は特定領域55を通過することが可能となる。
また、小当り図柄Dが停止表示された場合、すなわち振分部材54の作動パターンとして作動パターンDが設定された場合には、小当り図柄の停止表示時間が経過して第1大入賞口31が開放状態となった後に振分部材54が作動を開始する。このため、振分部材54の作動パターンとして作動パターンDが設定された場合には、振分部材54の作動時間の全期間(図19に示す例では1秒)で第1大入賞口31が開放しており、この間に第1大入賞口31に入球した遊技球は特定領域55を通過することが可能となる。
以上説明した本第3実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示を開始されたこと(停止表示の開始)に基づき所定の作動前時間の経過後に振分部材54の作動を開始させており、また、振分部材54の作動パターンとして、小当り図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動を開始する作動パターンA,B,Cと、小当り図柄の停止表示時間経過後に振分部材54が作動を開始する作動パターンDとを設けている。これにより、特別図柄が小当り図柄で停止表示する際に振分部材54の作動パターンA,B,Cの何れかが設定されると、振分部材54の作動時間の全期間で遊技球が特定領域55を通過不能となるか、あるいは振分部材54の作動時間の一部期間で遊技球が特定領域55を通過可能となり、特別図柄が小当り図柄で停止表示する際に振分部材54の作動パターンDが設定されると、振分部材54の作動時間の全期間で遊技球が特定領域55を通過可能となる。
このように、本第3実施例においても、振分部材54の作動パターン(小当り図柄の種類)に基づいて、小当り遊技での特定領域55の遊技球通過可能性を調整することができ、また、特定領域55の遊技球通過可能性の多様化を図ることができる。この結果、第1大入賞口31の開放パターンを増やすことなく、特定領域55の遊技球通過可能性の調整や多様化が可能となる。
つまり、本第3実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示を開始したことを契機として所定の作動前時間の経過後に振分部材54の作動を開始させ、さらに、振分部材54の作動パターンとして、特別図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動開始する作動パターンA,B,Cと、特別図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動開始する作動パターンDとを設けることで、特別図柄が小当り図柄で停止表示した場合における特定領域55の遊技球通過可能性を調整することができる。これにより、本第3実施例においても、第1大入賞口31への遊技球の入球可能性が異なる第1大入賞口31の開放パターンを増やすことなく、特定領域55の遊技球通過可能性を調整することができる。
また、本第3実施例では、特別図柄の停止表示時間中に振分部材54が作動開始する振分部材54の作動パターンとして、停止表示時間中に振分部材54が作動開始した後、停止表示時間中に振分部材54の作動時間が経過する作動パターンAと、停止表示時間中に振分部材54が作動開始した後、停止表示時間経過後に振分部材54の作動時間が経過する作動パターンB、Cとを設けている。これにより、作動パターンAが設定された場合には、振分部材54の作動時間の全期間で第1大入賞口31に遊技球が入球不能となるのに対し、作動パターンBまたは作動パターンCが設定された場合には、振分部材54の作動時間の一部期間で第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過可能となり、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過する可能性を異ならせることができる。この結果、第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過する可能性が異なる態様を多様化することができる。
ここで、本第3実施例の主要な要素と本発明の主要な要素との対応関係について説明すると、「作動パターンDが設定された場合」が「停止表示時間経過後に前記球誘導手段が作動を開始する場合」に対応し、「作動パターンA、作動パターンBまたは作動パターンCが設定された場合」が「停止表示時間中に前記球誘導手段が作動を開始する場合」に対応している。また、「作動パターンBまたは作動パターンCが設定された場合」が「停止表示時間中に球誘導手段が作動を開始した後、該停止表示時間経過後に作動時間が経過する場合」に対応し、「作動パターンAが設定された場合」が「停止表示時間中に球誘導手段が作動を開始した後、該停止表示時間中に作動時間が経過する場合」に対応し、「作動パターンA、B、Cの作動前時間」が「第1作動前時間」に対応し、「作動パターンDの作動前時間」が「第2作動前時間」に対応している。
(第4実施例)
次に、本発明の第4実施例について説明する。本第4実施例では、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。上記第1〜第3実施例では、小当り遊技中に第1大入賞口31に入球した遊技球が特定領域55を通過することで大当り遊技を開始する遊技機(いわゆる1種2種混合機)を用いた例について説明したが、本第4実施例では、小当り遊技が設けられておらず、特別図柄が大当り図柄が停止表示されたことに基づいて大当り遊技が開始される遊技機(いわゆるセブン機)を用いた例について説明する。
図20は本第4実施例の遊技機1の遊技盤20を示し、図21は下大入賞口320の内部構造を示しており、図22は本第4実施例の電子制御装置の概略構成を示している。図20は上記第1実施例の図2に対応し、図22は上記第1実施例の図9に対応している。
図20に示すように、本第4実施例の遊技盤20には、上記第1〜第3実施例において設けられていた第1大入賞口31および振分装置50が設けられておらず、本第4実施例では、大当り遊技中に開放する2つの大入賞口(上大入賞口310、下大入賞口320)が設けられている。上大入賞口310は、上記第1〜第3実施例の第2大入賞口32と同一構造であり、第2始動口29の下方に設けられている。また、下大入賞口320は上大入賞口310の下方に設けられている。これらの大入賞口310,320は、基本的に同一の構造を備えており、大入賞口310,320を開放・閉鎖する開閉板310a,320aと、この開閉板310a,320aを作動させるための大入賞口ソレノイド310c,320c(図22参照)と、遊技球の入球を検知する大入賞口検知スイッチ310s,320s(図22参照)とから主に構成されている。また、下大入賞口320の内部には、特定領域301および非特定領域302が設けられている点が上大入賞口310と異なっている。
図21に示すように、下大入賞口320の内部には、下大入賞口320に入球した遊技球が通過可能な特定領域301および非特定領域302とが設けられている。特定領域301および非特定領域302は、上下方向に並んで配置されており、特定領域301は下方に設けられ、非特定領域302は上方に設けられている。特定領域301の内部には、遊技球が特定領域301を通過したことを検出する特定領域検知スイッチ301s(図22参照)が設けられ、非特定領域302の内部には、遊技球が非特定領域302を通過したこと検出する非特定領域検知スイッチ302s(図22参照)が設けられている。
また、下大入賞口320の内部には、下大入賞口320に入球した遊技球を特定領域301または非特定領域302の何れかに振り分けるための振分部材303が設けられている。振分部材303は、板状体であって、左方から右方に向けて下方に傾斜している。振分部材303は、振分部材ソレノイド303c(図22参照)が作動することで、左端の回転軸303aを中心として右端が上下方向に回動可能となっている。
図21(a)は、振分部材303の右端が上方に位置している非作動状態を示し、図21(b)は、振分部材303の右端が下方に位置している作動状態を示している。図21(a)に示す非作動状態では、下大入賞口320に入球した遊技球が非特定領域302に振り分けられる。また、図21(b)に示す作動状態では、下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301に振り分けられる。
本実施例では、特別図柄が大当り図柄で停止表示されたこと(停止表示の開始)に基づいて振分部材303が作動を開始する。このため、特別図柄が大当り図柄で停止表示されることで振分部材303が作動状態になり、所定の作動時間の経過後に非作動状態に移行する。また、本実施例では、振分部材303の作動時間は「1秒」に設定されている。
また、本第4実施例では、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示中、大当り遊技実行中など、第2始動口29に遊技球が入球しても第2特別図柄当否判定および第2特別図柄の変動表示を直ちに実行できない場合には、第2特別図柄当否判定の権利を保留可能となっている。第2始動口29に入球した遊技球の数は、第2特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。
本第4実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能が作動して有利な遊技状態(後述する「電サポあり非確変状態」や「電サポあり確変状態」など)が開始される。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能が作動する有利な遊技状態では、それら各機能が作動しない通常状態よりも有利な条件で特別図柄の図柄変動遊技を進行させることができる。ここで、有利な遊技状態としては、(a)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のすべてが作動する状態(電サポあり確変状態)、(b)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のうち確率変動機能だけが作動する状態(電サポなし確変状態)、(c)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のうち変動時間短縮機能および開放時間延長機能だけが作動する状態(電サポあり非確変状態)を例示できる。
大当りの種類が通常大当りの場合には、大当り遊技の終了後、確率変動機能を作動させることなく、変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させることで「電サポあり非確変状態」(時短遊技状態)が開始される。また、大当りの種類が確変大当りの場合には、大当り遊技の終了後、確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させることで「電サポあり確変状態」(確変遊技状態)が開始される。なお、本第4実施例では、大当りの種類は大当り遊技の1ラウンド目に決定される。この点については、後述する。
電サポあり確変状態(確変遊技状態)は、主制御部200の制御により実現されるものであり、この状態では、変動時間短縮機能および開放時間延長機能とともに、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率(判定確率、当り確率、当否判定確率ともいう)、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を通常よりも高くする確率変動機能が作動する。本第4実施例における電サポあり確変状態は、大当り遊技の終了後、所定回数(例えば100回)の特別図柄の変動表示が行われるまで継続するように構成されており、本第4実施例の遊技機は所謂「ST機」とされている。なお、電サポあり確変状態を、次回の大当り遊技が開始されるまで継続するように構成してもよい。
確率変動機能の作動時は、特別図柄当否判定用の大当り値の個数が増加することで、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率が高くなる。具体的には、大当り値が設定された当否判定テーブルとして、「0」〜「199」の200個の特別図柄用判定値(当否判定乱数)のうち1個の判定値が大当り値とされる低確率当否判定テーブルと、「0」〜「199」の200個の特別図柄用判定値(当否判定乱数)のうち20個の判定値が大当り値とされる高確率当否判定テーブルとが用意されており、高確率当否判定テーブルでは低確率当否判定テーブルより大当り値の個数が多く設定されている。
そして、確率変動機能の非作動時には、低確率当否判定テーブルを用いて特別図柄当否判定を行うことで、特別図柄当否判定値が大当り値と一致する確率が低確率(本実施例では1/200)となり、確率変動機能の作動時には、高確率当否判定テーブルを用いて特別図柄当否判定を行うことで、特別図柄当否判定値が大当り値と一致する確率が高確率(本実施例では1/20)となる。
本第4実施例では、大当り遊技の1ラウンド目で大当りの種類が確変大当りまたは通常大当りの何れかに決定される。つまり、大当り遊技の1ラウンド目が、大当り遊技終了後に確変遊技状態が発生するか否かが決定される特定ラウンド(アタックラウンド)となっている。
本第4実施例の大当り遊技では、1ラウンド目に下大入賞口320が開閉動作し、2〜15ラウンド目に上大入賞口310が開閉動作する。そして、1ラウンド目に下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過した場合には、大当りの種類が確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動する。一方、1ラウンド目に下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過しなかった場合あるいは下大入賞口320に遊技球が入球しなかった場合には、大当りの種類が通常大当りとなり、大当り遊技終了後に確率変動機能が作動せず、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動する。
図23は、本第4実施例の振分部材303の作動と大当り図柄の停止表示時間との関係を示しており、上記第1実施例の図7に対応している。
図23に示すように、本第4実施例では、振分部材303の作動時間を「1.5秒」としており、大当り図柄の停止表示時間として、振分部材303の作動時間(1.5秒)より短い停止表示時間A,Bと、振分部材303の作動時間(1.5秒)より長い停止表示時間Cとが設けられている。具体的には、停止表示時間Aは「0.5秒」とされ、停止表示時間Bは「0.8秒」とされ、停止表示時間Cは「2秒」とされている。大当り図柄の停止表示時間は、大当り図柄の種類に基づいて設定されるようになっており、大当り図柄Aであれば停止表示時間Aが設定され、大当り図柄Bであれば停止表示時間Bが設定され、大当り図柄Cであれば停止表示時間Cが設定される。
大当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Aが設定されると、特別図柄(この場合は大当り図柄A)が停止表示を開始してから0.5秒経過後に停止表示時間が終了し、下大入賞口320が開放状態となる。このため、停止表示時間Aが設定された場合には、振分部材303の作動時間中(作動状態中)に下大入賞口320が開放状態となり、下大入賞口320が開放状態となってから1秒後に振分部材303の作動状態が終了することとなる(非作動状態となる)。そして、振分部材303の作動時間と下大入賞口320の開放時間とが重なっている時間(図23の斜線部分)では、下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過することが可能となる。
また、大当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Bが設定されると、特別図柄(この場合は大当り図柄B)が停止表示を開始してから0.8秒経過後に停止表示時間が終了し、下大入賞口320が開放状態となる。このため、停止表示時間Bが設定された場合には、振分部材303の作動時間中(作動状態中)に、下大入賞口320が開放状態となり、下大入賞口320が開放状態となってから0.7秒後に振分部材303の作動状態が終了することとなる(非作動状態となる)。そして、振分部材303の作動時間と下大入賞口320の開放時間とが重なっている時間(図23の斜線部分)では、下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過することが可能となる。
また、大当り図柄の停止表示時間として停止表示時間Cが設定されると、特別図柄(この場合は大当り図柄C)が停止表示を開始してから2秒経過後に停止表示時間が終了し、下大入賞口320が開放状態となる。このため、停止表示時間Cが設定された場合には、振分部材303の作動時間が経過した後に下大入賞口320が開放状態となるので、下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域55を通過することは不可能となる。
次に、本第4実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図24は、本第4実施例のメインジョブを示すフローチャートであり、上記第1実施例の図10に対応している。図24に示すように、本第4実施例では、小当り遊技処理(S600)が設けられていない。
図25は、本第4実施例の特別図柄遊技処理(S500)のフローチャートであり、図26は、本第4実施例の始動口入賞処理(S501)のフローチャートであり、図27は、本第4実施例の特別図柄変動処理(S508、S509)のフローチャートであり、図28は本第4実施例の停止表示関連処理(S511)のフローチャートである。図25、図26、図27、図28は、それぞれ上記第1実施例の図11、図12、図13、図14に対応している。
本第4実施例では、第2特別図柄の保留が可能となっているため、図26に示す始動口入賞処理(S501)では、S501eの判定処理で第2特別図柄保留数が4を下回っているか否かを判定し(S510e)、第2特別図柄保留数が4を下回っている場合に(S501e:YES)、第2特別図柄用判定値を取得してRAMの所定領域に記憶する(S501f)。
また、図25(a)に示すように、S506の判定処理では、第2特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定し(S506)、第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S506:NO)、第2特別図柄変動表示処理を行う(S509)。つまり、第2特別図柄保留数がゼロでない場合には、第1特別図柄保留数がゼロでなくても(1以上であっても)第2特別図柄の変動表示処理が実行される。これにより、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄よりも優先して行われることとなり、S506の判定処理によって第2特別図柄の優先変動機能が実現される。
また、図27に示す特別図柄変動処理(S508、S509)では、小当りに関する変動パターンテーブル設定処理(S508e、S509e、S508f、S509f)が設けられていない点が上記第1実施例と異なっている。
また、図28に示す停止表示関連処理(S511)では、停止図柄の種類が大当り図柄の場合には(S511a:YES)、大当り図柄の種類に基づいて停止表示時間を設定する(S511c)。具体的には、大当り図柄Aであれば、停止表示時間A「0.5秒」が設定され、大当り図柄Bであれば、停止表示時間B「0.8秒」が設定され、大当り図柄Cであれば、停止表示時間C「2秒」が設定される。そして、振分部材303の作動パターンを設定する(S511d)。本実施例では、大当り図柄の停止表示が開始されたことに基づいて振分部材303の作動を開始させ、所定の作動時間(1.5秒)が経過すると振分部材303の作動を終了させる作動パターンが設定される。
次に、特別図柄の停止表示を開始し(S511e)、特別図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定し(S511f)、大当り図柄であると判定された場合には(S511f:YES)、S511dの処理で設定した作動パターンに基づいて振分部材303の作動を開始させる(S511g)。
また、図25(b)に示す特別図柄変動処理(S500)の後半部分では、小当りに関する処理(S517、S523〜S526)が設けられていない。また、S518の処理で大当り遊技フラグをONにセットした後に、確変フラグがONにセットされているか否かを判定し(S533)、確変フラグがONにセットされていれば(S533:YES)、確変フラグをOFFにセットする(S534)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、確率変動機能の作動が停止する。
また、図示を省略しているが、本第4実施例の大当り遊技処理(S700)におけるS701〜S708の各処理は、図16で示した上記第1実施例と同一である。
図29は、本第4実施例の大当り遊技終了時処理(S709)のフローチャートであり、上記第1実施例の図17に対応している。図29に示すように、S709aの処理で大当り遊技フラグをOFFにセットした後、今回の大当りが確変大当りであるか否かを判定する(S709g)。本第4実施例では、大当り遊技の1ラウンド目で下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過することで、大当りの種類が確変大当りになる。このため、S709bの判定処理では、大当り遊技の1ラウンド目で下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過したか否かを判定すればよい。
S709gの判定処理の結果、確変大当りでないと判定された場合には(S709g:NO)、S709cの処理に移行する。一方、確変大当りであると判定された場合には(S709g:YES)、確変フラグをONにセットする(S709h)。これにより、大当り遊技の終了に伴って確率変動機能が作動を開始する。
そして、変動短縮カウンタをONにセットし(S709c)、開放延長フラグをONにセットし(S709d)、変動短縮カウンタに「100」をセットし(S709e)、確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能の作動状態を示す遊技状態指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S709f)。
以上説明した本第4実施例によれば、特別図柄が大当り図柄で停止表示されたこと(停止表示の開始)に基づいて振分部材303の作動を開始させており、また、大当り図柄の停止表示時間として、振分部材303の作動時間よりも短い停止表示時間A,Bと、振分部材303の作動時間より長い停止表示時間Cとを設けている。これにより、大当り図柄として大当り図柄Aまたは大当り図柄Bが停止表示された場合、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する際に停止表示時間Aまたは停止表示時間Bが設定された場合には、振分部材303の作動時間中に下大入賞口320が開放状態となる。この結果、下大入賞口320が開放状態となった後、振分部材303の作動時間が経過するまでに下大入賞口320に入球した遊技球は特定領域301を通過することが可能となる(大当り遊技終了後に確変遊技状態を発生させることが可能となる)。また、大当り図柄として大当り図柄Cが停止表示された場合、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する際に停止表示時間Cが設定された場合には、振分部材303の作動時間が経過した後に下大入賞口320が開放状態になる。この結果、下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過することは不可能となる(大当り遊技終了後に確変遊技状態を発生させることが不可能となる)。
つまり、本実施例では、大当り図柄で停止表示が開始されたことに基づいて振分部材303の作動を開始させ、さらに、大当り図柄の停止表示時間として、振分部材303の作動時間よりも短い停止表示時間A,Bと、振分部材303の作動時間より長い停止表示時間Cとを設けることで、特別図柄が大当り図柄で停止表示した場合における特定領域301の遊技球通過可能性を調整することができる。これにより、下大入賞口320の開放パターンを増やすことなく、特定領域301の遊技球通過可能性を調整することができる。特に、特定領域301の遊技球通過可能性を低くする、あるいは遊技球通過可能性を無くすために、下大入賞口320への遊技球の入球可能性が低い下大入賞口320の短開放パターンを設ける必要がないので、このような下大入賞口320の短開放パターンに起因する遊技興趣の低下を回避することができる。
また、特定領域301の遊技球通過可能性を低くする、あるいは遊技球通過可能性を無くすために、下大入賞口320の短開放パターンを設けたとしても、下大入賞口320に遊技球が入球する可能性を皆無にすることはできず、短開放した下大入賞口320に遊技球が入球する可能性はあるので、遊技球が特定領域301を確実に通過しないようにすることはできない。これに対し、本実施例のように、大当り図柄の停止表示時間として振分部材303の作動時間より長い停止表示時間Cを設定することで、下大入球口320に入球した遊技球が特定領域301を確実に通過しないようにすることができる。
なお、本第4実施例では、大当り遊技の1ラウンド目にて下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過しないようにするために、大当り図柄Cが停止表示された場合の停止表示時間Cを、振分部材303の作動時間より長い時間としているが、大当り図柄Cの停止表示時間と振分部材303の作動時間とが同じであっても、大当り遊技の1ラウンド目にて下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過しないようにすることができる。大当り図柄の停止表示時間が振分部材303の作動時間と同じである場合、振分部材303の作動時間が経過した時点、すなわち振分部材303の作動状態が終了した時点で大当り遊技の1ラウンド目が開始されて下大入賞口320が開放状態となるので、下大入賞口320の開放開始とともに振分部材303は非作動状態となり、下大入賞口320の開放中は、遊技球が特定領域301を通過することは不可能となる。よって、大当り図柄の停止表示の開始を基に振分部材303が作動を開始する場合、大当り図柄の停止表示時間を振分部材303の作動時間以上に設定する構成とすれば、大当り遊技の1ラウンド目にて下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を確実に通過しないようにすることができる。
また、本第4実施例では、大当り図柄の停止表示時間を、振分部材303の作動時間よりも短い時間とし、その停止表示時間として、長さが異なる複数の停止表示時間A、Bを設けている。これにより、停止表示時間Aが設定された場合と停止表示時間Bが設定された場合とで、振分部材303の作動時間と下大入賞口320の開放時間とが重なる時間の長さが異なるため、下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過する可能性を異ならせることができる。この結果、下大入賞口320に入球した遊技球が特定領域301を通過する可能性が異なる態様を多様化することができる。
ここで、本第4実施例の主要な要素と本発明の主要な要素との対応関係について説明すると、「大当り図柄」が「特定態様」に対応し、「大当り図柄A」および「大当り図柄B」が「第1特定態様」に対応し、「大当り図柄C」が「第2特定態様」に対応し、「下大入賞口320」が「可変入球口」に対応し、「確変遊技状態」が「遊技者にとって有利な遊技状態」に対応し、「停止表示時間A」および「停止表示時間B」が「球誘導手段の作動時間より短い第1停止表示時間」に対応し、「停止表示時間C」が「球誘導手段の作動時間より長い第2停止表示時間」に対応している。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上記第1実施例では、振分部材54の作動時間よりも短い特別図柄の停止表示時間A,Bを2種類設けたが(図7参照)、振分部材54の作動時間よりも短い特別図柄の停止表示時間を3種類以上設けてもよい。
また、上記第1実施例では、小当り図柄C(第2特定態様)に比べ遊技者にとって有利な小当り図柄Aまたは小当り図柄B(第1特定態様)が停止表示される可能性を、第1特別図柄よりも第2特別図柄の方が高くなるようにしたが、小当り図柄Aまたは小当り図柄B(第1特定態様)が停止表示する可能性を、第2特別図柄よりも第1特別図柄の方が高くなるようにしてもよい。つまり、第1始動口28への遊技球の入球に基づいて変動表示する第1特別図柄または第2始動口29への遊技球の入球に基づいて変動表示する第2特別図柄の何れか一方が他方よりも、小当り図柄Aまたは小当り図柄B(第1特定態様)で停止表示される可能性が高くなっていればよい。
また、上記第2実施例では、停止表示時間中に振分部材54が作動を開始するようにするための停止表示時間として停止表示時間B,Cの2種類を設けたが(図18参照)、その停止表示時間中に振分部材54が作動開始する停止表示時間を3種類以上設けてもよい。
また、上記第3実施例では、停止表示時間中に振分部材54が作動を開始するようにするための振分部材54の作動パターンとして作動パターンA,B,Cの3種類を設けたが(図19参照)、その作動パターンを4種類以上設けてもよい。
また、上記第4実施例では、振分部材303の作動時間よりも短い停止表示時間として停止表示時間A,Bの2種類を設けたが(図23参照)、その停止表示時間を3種類以上設けてもよい。
また、上記第4実施例では、大当り遊技の1ラウンド目を、遊技球が特定領域301を通過したことに基づいて確変遊技状態を発生させることができる特定ラウンド(アタックラウンド)としたが、大当り遊技の1ラウンド目に加えて2ラウンド目以降にも特定ラウンド(アタックラウンド)を設けてもよい。2ラウンド目以降に特定ラウンドを設ける場合には、複数のラウンド(例えば5ラウンド目、10ラウンド目、15ラウンド目)としてもよく、あるいは1つのラウンド(例えば最終ラウンドの15ラウンド目)としてもよい。このように2ラウンド目以降に設けられる特定ラウンドでは、下大入賞口320の開放開始に基づいて振分部材303の作動を開始させればよい。
また、上記第4実施例では、大当り遊技中における特定領域301への遊技球通過に基づいて確変遊技状態(電サポあり確変状態)を大当り遊技終了後に発生させるようにしたが、これに限らず、大当り遊技中における特定領域301への遊技球通過に基づいて時短遊技状態(電サポあり非確変状態)を大当り遊技終了後に発生させるようにしてもよい。つまり、大当り遊技中に特定領域301を通過した場合には時短遊技状態(電サポあり非確変状態)を大当り遊技終了後に発生させ、大当り遊技中に特定領域301を通過しなかった場合には通常遊技状態(電サポなし非確変状態)を大当り遊技終了後に発生させるようにすればよい。これにより、可変入球口に入球した遊技球が特定領域を通過することに基づいて発生する有利な遊技状態を時短遊技状態とすることができる。
また、上記第4実施例では、特別図柄が大当り図柄で停止表示された場合に、停止表示の開始を基に振分部材303が作動を開始するようにしたが、上記第4実施例においても、上記第2実施例や上記第3実施例のように、大当り図柄の停止表示の開始を基に所定の作動前時間が経過した後に振分部材303の作動を開始するようにしてもよい。この場合、上記第2実施例(図18参照)のように大当り図柄の停止表示時間を複数設けてもよく、上記第3実施例(図19参照)のように振分部材303の作動パターンを複数設けてもよい。
また、上記各実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。
例えば、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAMに記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプの遊技機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
また、上記実施例では、本発明をパチンコ遊技機に適用した例について説明したが、これに限らず、本発明は回胴式遊技機(スロットマシン)にも適用可能である。
また、上記各実施例では、特別図柄が当り図柄(小当り図柄、大当り図柄)で停止表示した場合に、特別図柄の停止表示時間経過後に可変入球口(第1大入賞口31、下大入賞口320)を開放させるようにしたが、これに限らず、特別図柄の停止表示時間経過後、さらに所定の開始前時間(ファンファーレ時間)が経過してから可変入球口(第1大入賞口31、下大入賞口320)を開放させるようにしてもよい。開始前時間(ファンファーレ時間)では、当り遊技が開始することを報知する当り遊技開始演出(ファンファーレ演出)を行うことができる。
また、上記第1実施例において、所定の開始前時間(ファンファーレ時間)を設けた場合には、以下の発明(1)を特定することができる。
(1)識別情報を変動表示させた後に停止表示させる識別情報表示手段と、
前記識別情報の停止表示時間を設定する停止表示時間設定手段と、
遊技球が入球不能な状態と入球可能な状態とに変化可能な可変入球口と、
所定の作動時間で作動することにより、前記可変入球口に入球した遊技球を特定領域に誘導可能な球誘導手段と、
を備え、
前記識別情報が特定態様で停止表示されて前記停止表示時間が経過すると、所定の開始前時間が経過した後に前記可変入球口が入球可能となり、
前記可変入球口に入球した遊技球が所定の特定領域を通過したことに基づいて、遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる遊技機であって、
前記球誘導手段は、前記識別情報が特定態様で停止表示されたことに基づいて作動を開始し、
前記停止表示時間として、少なくとも、第1停止表示時間と該第1停止表示時間より長い第2停止表示時間とが設けられており、
前記第1停止表示時間と前記開始前時間との合計時間は前記作動時間より短く、前記第2停止表示時間と前記開始前時間との合計時間は前記作動時間以上となっており、
前記識別情報が特定態様で停止表示される場合の停止表示時間として、前記第2停止表示時間が設定されると、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過不能となり、前記第1停止表示時間が設定されると、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過可能となる
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第2実施例において、所定の開始前時間(ファンファーレ時間)を設けた場合には、以下の発明(2)〜(4)を特定できる。
(2)識別情報を変動表示させた後に停止表示させる識別情報表示手段と、
前記識別情報の停止表示時間を設定する停止表示時間設定手段と、
遊技球が入球不能な状態と入球可能な状態とに変化可能な可変入球口と、
所定の作動時間で作動することにより、前記可変入球口に入球した遊技球を特定領域に誘導可能な球誘導手段と、
を備え、
前記識別情報が特定態様で停止表示されて前記停止表示時間が経過すると、所定の開始前時間が経過した後に前記可変入球口が入球可能となり、
前記可変入球口に入球した遊技球が所定の特定領域を通過したことに基づいて、遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる遊技機であって、
前記識別情報が特定態様で停止表示されたことに基づいて、前記停止表示時間設定手段により設定された停止表示時間中に前記球誘導手段が作動を開始する場合と、該停止表示時間経過後に前記球誘導手段が作動を開始する場合とがあり、
前記停止表示時間と前記開始前時間との合計時間が経過する前に前記球誘導手段が作動を開始する場合よりも、前記合計時間の経過後に前記球誘導手段が作動を開始する場合の方が、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する可能性が高い
ことを特徴とする遊技機。
(3)(2)の構成において、
前記停止表示時間と前記開始前時間との合計時間が経過する前に前記球誘導手段が作動を開始した後、前記合計時間が経過する前に前記作動時間が経過する場合と、前記合計時間の経過後に前記作動時間が経過する場合とがある
ことを特徴とする遊技機。
(4)(2)または(3)の構成において、
前記停止表示時間として、少なくとも、第1停止表示時間と該第1停止表示時間より長い第2停止表示時間とが設けられており、
前記識別情報が特定態様で停止表示される場合の停止表示時間として前記第2停止表示時間が設定されると、該第2停止表示時間と前記開始前時間との合計時間が経過する前に前記球誘導手段が作動を開始し、前記第1停止表示時間が設定されると、該第1停止表示時間と前記開始前時間との合計時間経過後に前記球誘導手段が作動を開始する
ことを特徴とする遊技機。
1…遊技機、25…演出表示装置、28…第1始動口、29…第2始動口、31…第1大入賞口(可変入球口)、32…第2大入賞口、320…下大入賞口(可変入球口)、43…第1特別図柄表示部(識別情報表示手段、第1識別情報表示手段)、44…第2特別図柄表示部(識別情報表示手段、第2識別情報表示手段)、54…振分部材(球誘導手段)、55…特定領域、200…主制御部(停止表示時間設定手段)、260…サブ制御部、280…演出表示制御部、301…特定領域、303…振分部材。

Claims (4)

  1. 識別情報を変動表示させた後に停止表示させる識別情報表示手段と、
    前記識別情報の停止表示時間を設定する停止表示時間設定手段と、
    遊技球が入球不能な状態と入球可能な状態とに変化可能な可変入球口と、
    所定の作動時間で作動することにより、前記可変入球口に入球した遊技球を特定領域に誘導可能な球誘導手段と、
    を備え、
    前記識別情報が特定態様で停止表示されたことに基づいて、前記可変入球口が前記停止表示時間の経過後に入球可能となり、
    前記可変入球口に入球した遊技球が所定の特定領域を通過したことに基づいて、遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる遊技機であって、
    前記球誘導手段は、前記識別情報が特定態様で停止表示されたことに基づいて作動を開始し、
    前記停止表示時間として、少なくとも、前記作動時間より短い第1停止表示時間と前記作動時間以上の第2停止表示時間とが設けられており、
    前記識別情報が特定態様で停止表示される場合の停止表示時間として、前記第2停止表示時間が設定されると、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過不能となり、前記第1停止表示時間が設定されると、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過可能となる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1停止表示時間には、長さが異なる複数の停止表示時間が含まれており、
    前記識別情報が特定態様で停止表示される場合の停止表示時間として、前記第1停止表示時間に含まれる複数の停止表示時間のうちの何れが設定されるかによって、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する可能性が異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特定態様として、少なくとも、第1特定態様と第2特定態様とが設けられており、
    前記停止表示時間設定手段は、前記識別情報が前記第1特定態様で停止表示される場合には前記第1停止表示時間を設定し、前記識別情報が前記第2特定態様で停止表示される場合には前記第2停止表示時間を設定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記識別情報表示手段として、第1始動口への遊技球の入球に基づいて識別情報を変動表示させた後に停止表示させる第1識別情報表示手段と、第2始動口への遊技球の入球に基づいて識別情報を変動表示させた後に停止表示させる第2識別情報表示手段と、を備え、
    前記第1識別情報表示手段または前記第2識別情報表示手段の一方の識別情報表示手段は他方の識別情報表示手段よりも、前記識別情報が前記第1特定態様で停止表示される可能性が高い
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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