JP5857808B2 - 情報処理装置、プログラム及びプレゼンス推定方法 - Google Patents

情報処理装置、プログラム及びプレゼンス推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、プログラム及びプレゼンス推定方法に関する。
近年、固定電話端末、携帯電話端末、PC(Personal Computer)のような様々な通信装置が広く普及している。これらの通信装置は、例えば、電話、電子メール、インスタントメッセージ等によるコンタクト手段をユーザに提供する。
受信側のユーザの状態によって、選択されるべきコンタクト手段は異なる。例えば、受信側のユーザが集中して作業に取り組んでいる際に、コンタクト手段として電話が選択されることは望ましくない。そのため、ユーザの状態(いわゆるプレゼンス)を提示するための技術が使用され、又は提案されている。
例えば、特許文献1には、ユーザが複数の通信装置を使用する場合に、各通信装置でプレゼンスの変化を検出し、プレゼンス情報を同期させる技術が記載されている。また、特許文献2には、ユーザ端末に接続される移動センサ及び位置センサの各々から、移動量を表すセンサ情報及び位置情報を表すセンサ情報を読込み、ユーザが移動中であるか否かを提示する技術が記載されている。
特表2010−523035号公報 特開2005−202789号公報
しかし、これらの従来の技術では、受信側のユーザの詳細なプレゼンスを知ることは困難である。例えば、特許文献1に記載の技術では、ユーザが装置において自らのプレゼンスを選択しない限り、ユーザがいずれの装置も操作していないときにどのような行動をとっているかを知ることはできない。また、特許文献2に記載の技術では、ユーザが特定の位置にいるか否かを知ることができても、特定の位置にいるユーザがどのような行動をとっているかを知ることはできない。
そこで、ユーザの詳細なプレゼンスを知ることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本発明によれば、ユーザにより使用される第1のユーザ装置の操作状況を示す操作情報、及び上記ユーザにより使用される携帯型の第2のユーザ装置の動きを示す動き情報を取得する取得部と、取得された上記操作情報及び上記動き情報に基づいて、上記ユーザの状態を示すプレゼンス情報を決定する決定部と、を備え、上記取得部は、上記第2のユーザ装置が水平方向に回転する場合に、第2の動き情報を取得し、上記決定部は、上記第2の動き情報が取得された場合に、上記ユーザが上記第1のユーザ装置以外で作業中であることを示す情報を上記プレゼンス情報として決定する、情報処理装置が提供される。
また、上記取得部は、上記第1のユーザ装置が操作されていない場合に、第1の操作情報を取得し、上記決定部は、上記第1の操作情報が取得された場合に、上記動き情報に基づいて上記プレゼンス情報を決定してもよい。
また、上記取得部は、上記第2のユーザ装置が移動する場合に、第1の動き情報を取得し、上記決定部は、上記第1の動き情報が取得された場合に、上記ユーザの離席を示す情報を上記プレゼンス情報として決定してもよい。
また、上記取得部は、上記第2のユーザ装置が移動せず、且つ水平方向に回転しない場合に、第3の動き情報を取得し、上記決定部は、上記第3の動き情報が取得された場合に、上記ユーザが休憩中であることを示す情報を上記プレゼンス情報として決定してもよい。
また、上記取得部は、上記第2のユーザ装置が垂直方向に回転する場合に、第4の動き情報を取得し、上記決定部は、上記第4の動き情報が取得された場合に、上記ユーザが休憩中であることを示す情報を上記プレゼンス情報として決定してもよい。
また、上記取得部は、上記第1のユーザ装置の電源への接続状況を示す電源接続情報をさらに取得し、上記決定部は、取得された上記操作情報、上記動き情報、及び上記電源接続情報に基づいて、上記プレゼンス情報を決定してもよい。
また、上記取得部は、上記第1のユーザ装置が電源に接続されていない場合に、第1の電源接続情報を取得し、上記決定部は、第1の電源接続情報が取得された場合に、上記ユーザの継続的な離席を示す情報を上記プレゼンス情報として決定してもよい。
また、上記取得部は、上記第1のユーザ装置における電力供給の状況を示す電力供給情報をさらに取得し、上記決定部は、取得された上記操作情報、上記動き情報、及び上記電力供給情報に基づいて、上記プレゼンス情報を決定してもよい。
また、上記取得部は、上記第1のユーザ装置がスリープ、休止又はシャットダウンのいずれかの状態となる場合に、第1の電力供給情報を取得し、上記決定部は、第1の電力供給情報が取得された場合に、上記ユーザの継続的な離席を示す情報を上記プレゼンス情報として決定してもよい。
また、上記動き情報は、上記第のユーザ装置に備えられるセンサにより検出される情報に基づいて識別され、上記取得部は、識別された上記動き情報を取得してもよい。
また、上記取得部は、上記第1のユーザ装置が操作されていない場合に、第1の操作情報を取得し、上記情報処理装置は、上記第1の操作情報が取得された場合に、上記第2のユーザ装置に上記センサへの電力供給を開始させるセンサ制御部をさらに備え、上記決定部は、上記第1の操作情報が取得された場合に、上記動き情報に基づいて上記プレゼンス情報を決定してもよい。
また、上記センサは、加速度センサを含み、上記センサにより検出される上記情報は、加速度情報を含んでもよい。
本発明によれば、コンピュータを、ユーザにより使用される第1のユーザ装置の操作状況を示す操作情報、及び上記ユーザにより使用される携帯型の第2のユーザ装置の動きを示す動き情報を取得する取得部と、取得された上記操作情報及び上記動き情報に基づいて、上記ユーザの状態を示すプレゼンス情報を決定する決定部と、として機能させるためのプログラムであって、上記取得部は、上記第2のユーザ装置が水平方向に回転する場合に、第2の動き情報を取得し、上記決定部は、上記第2の動き情報が取得された場合に、上記ユーザが上記第1のユーザ装置以外で作業中であることを示す情報を上記プレゼンス情報として決定する、プログラムが提供される。
本発明によれば、プロセッサが、ユーザにより使用される第1のユーザ装置の操作状況を示す操作情報、及び上記ユーザにより使用される携帯型の第2のユーザ装置の動きを示す動き情報を取得するステップと、上記プロセッサが、取得された上記操作情報及び上記動き情報に基づいて、上記ユーザの状態を示すプレゼンス情報を決定するステップと、上記プロセッサが、上記第2のユーザ装置が水平方向に回転する場合に、第2の動き情報を取得するステップと、上記プロセッサが、上記第2の動き情報が取得された場合に、上記ユーザが上記第1のユーザ装置以外で作業中であることを示す情報を上記プレゼンス情報として決定するステップと、を含むプレゼンス推定方法が提供される。
以上説明したように本発明に係る情報処理装置、プログラム及びプレゼンス推定方法によれば、ユーザの詳細なプレゼンスを知ることが可能となる。
一実施形態に係るプレゼンス推定システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 一実施形態に係るPCの構成の一例を示すブロック図である。 PCの電源への接続状況の例を説明するための説明図である。 一実施形態に係るスマートフォンの構成の一例を示すブロック図である。 センサにより検出される加速度の一例を説明するための説明図である。 ユーザ及びスマートフォンの移動の一例を説明するための説明図である。 スマートフォンが移動する際の加速度の方向の一例を説明するための説明図である。 スマートフォンが移動する際の加速度の変化の一例を説明するための説明図である。 ユーザ及びスマートフォンの水平方向の回転を説明するための説明図である。 スマートフォンが水平方向に回転する場合の加速度の方向の一例を説明するための説明図である。 スマートフォンが水平方向に回転する場合の加速度の変化の一例を説明するための説明図である。 ユーザ及びスマートフォンの垂直方向の回転を説明するための説明図である。 スマートフォンが垂直方向に回転する前後での重力加速度の方向の一例を説明するための説明図である。 一実施形態に係るサーバの構成の一例を示すブロック図である。 プレゼンス情報テーブルの一例を説明するための説明図である。 一実施形態に係るプレゼンス推定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付の図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以降、<1.プレゼンス推定システムの概略的な構成>、<2.PCの構成>、<3.スマートフォンの構成>、<4.サーバの構成>、<5.処理の流れ>という順序で本発明の実施形態を説明する。
<1.プレゼンス推定システムの概略的な構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るプレゼンス推定システム1の概略的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプレゼンス推定システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図1を参照すると、プレゼンス推定システム1は、PC100、スマートフォン200及びサーバ300を含む。
PC100及びスマートフォン200は、ユーザ10により使用されるユーザ装置である。また、PC100は、ユーザ10により操作される。また、スマートフォン200は、ユーザにより携行される。そして、PC100及びスマートフォン200は、ネットワーク20を介して、ユーザ10のプレゼンスの推定に用いる情報をサーバ300に送信する。
サーバ300は、PC100及びスマートフォン200から受信される情報に基づいて、ユーザ10のプレゼンスを推定する。
本実施形態では、ユーザ10の詳細なプレゼンスが推定される。以降、<2.PCの構成>、<3.スマートフォンの構成>、<4.サーバの構成>及び<5.処理の流れ>において、その具体的な内容を説明する。
<2.PCの構成>
図2及び図3を参照して、本実施形態に係るPC100の構成の一例について説明する。図2は、本実施形態に係るPC100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、PC100は、操作部110、制御部120及び通信部130を備える。
(操作部110)
操作部110は、ユーザ10による入力を受け付け、当該入力に応じた操作信号を生成する。即ち、ユーザ10は、操作部110への入力により、PC100を操作する。例えば、操作部110は、キーボード、マウス、ボタン、スイッチ、レバー等であってもよい。または、操作部110は、表示機能も有するタッチパネルであってもよい。または、操作部110は、これらのうちの2つ以上の組み合せであってもよい。操作部110は、生成した操作信号を制御部120に出力する。
(制御部120)
制御部120は、PC100全体の制御及び各種演算を行う。制御部120は、操作識別部121及び電力識別部123を含む。
(操作識別部121)
操作識別部121は、PC100の操作状況を示す操作情報を識別する。例えば、操作識別部121は、PC100が操作されていない場合に、第1の操作情報(以下、「非操作状態情報」と呼ぶ)を識別する。また、操作識別部121は、PC100が操作されている場合に、第2の操作情報(以下、「操作状態情報」と呼ぶ)を識別する。このような操作情報により、ユーザ10がPC100を操作しているか否かを知ることが可能になる。
より具体的には、例えば、操作識別部121は、PC100の操作状況を監視する。そして、操作識別部121は、ユーザ10によるPC100の操作が停止した際に、操作情報として非操作状態情報を識別する。また、操作識別部121は、PC100の操作が開始又は再開した際に、操作情報として操作状態情報を識別する。また、操作識別部121は、通信部130に、識別した操作情報をサーバ300へ送信させる。このような操作情報の識別及び送信により、サーバ300は、PC100の操作状況を迅速に知ることができる。
なお、操作識別部121は、非操作状態情報及び操作状態情報という2種類の操作情報のみではなく、より多くの種類の操作情報を識別してもよい。例えば、操作識別部121は、PC100の操作状況に応じて割込み拒否度を推定し、推定した割込み拒否度に変化があった場合に、最新の割込み拒否度に応じた操作情報を識別してもよい。この場合に、一例として、操作識別部121は、割込み拒否度に基づいて、「操作あり、割込み禁止」、「操作あり、割込み可能」及び「操作なし」のうちのいずれかを示す識別情報を識別してもよい。割込み拒否度は、例えば、キーボードの打鍵速度、マウスの操作量、ソフトウェアの切り替えのタイミング等から推定される。
(電力識別部123)
電力識別部123は、PC100の電源への接続状況を示す電源接続情報を識別する。以下、この点について図3を参照してより具体的に説明する。
図3は、PC100の電源への接続状況の例を説明するための説明図である。図3を参照すると、例えば、ケースAでは、PC100は、電源に接続されている。この場合に、電力識別部123は、第2の電源接続情報(以下、「接続状態情報」と呼ぶ)を識別する。また、ケースBでは、PC100は、電源に接続されていない。この場合に、電力識別部123は、第1の電源接続情報(以下、「非接続状態情報」と呼ぶ)を識別する。例えば、電力識別部123は、PC100が電源に接続された際に、接続状態情報を識別し、PC100が電源から外された際に、非接続状態情報を識別する。このような電源接続情報により、PC100が接続状態にあるか否か、即ちユーザ10がPC100を持って離席したか否かを知ることが可能になる。電源接続情報は、とりわけ、PC100がノート型PCのように持ち運び可能である場合に有効である。
電力識別部123は、通信部130に、識別した電源接続情報をサーバ300へ送信させる。
なお、電力識別部123は、電源接続情報の代わりに、PC100における電力供給の状況を示す電力供給情報を識別してもよい。より具体的には、例えば、電力識別部123は、PC100がスリープ、休止又はシャットダウンのいずれかの状態に変わる直前に、PC100がこれらの状態に変わることを示す第1の電力供給情報(以下、「非供給状態情報」)を識別してもよい。また、電力識別部123は、PC100がスリープ、休止又はシャットダウンのいずれかの状態から復帰した場合に、PC100がこれらの状態から復帰したことを示す第2の電力供給情報(以下、「供給状態情報」)を識別してもよい。このような電源供給情報により、PC100が接続状態にあるか否か、即ちユーザ10がPC100を持って離席したか否かを知ることが可能になる。電源供給情報は、PC100がノート型PCのように持ち運び可能である場合に限られず、PC100がデスクトップ型PCのように持ち運びされない場合にも有効である。
(通信部130)
通信部130は、他の装置と通信する。より具体的には、通信部130は、サーバ300と通信する。通信部130は、例えば、制御部120による制御に応じて、操作情報又は電源接続情報をサーバ300に送信する。
<3.スマートフォンの構成>
次に、図4〜図13を参照して、本実施形態に係るスマートフォン200の構成の一例について説明する。図4は、本実施形態に係るスマートフォン200の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、スマートフォン200は、センサ210、制御部220及び通信部230を備える。
(センサ210)
センサ210は、スマートフォン200の動きに関連する情報を検出する。より具体的には、一例として、センサ210は、加速度センサを含み、検出される上記情報は、加速度情報を含む。この場合に、センサ210は、例えば、3軸加速度センサであり、xyz軸の3方向の加速度を検出する。以下、この点について図5を参照してより具体的に説明する。
図5は、センサ210により検出される加速度の一例を説明するための説明図である。図5を参照すると、センサ210は、例えば、表示面の横方向に対応するx軸の加速度と、表示面の縦方向に対応するy軸の加速度と、表示面に垂直な方向に対応するz軸の加速度とを検出する。
なお、センサ210は、方角情報を検出する地磁気センサ、又は位置情報を検出す位置センサをさらに含んでもよい。
(制御部220)
制御部220は、スマートフォン200全体の制御及び各種演算を行う。制御部220は、動き識別部221及び電力制御部223を含む。
(動き識別部221)
動き識別部221は、センサ210により検出される情報に基づいて、スマートフォン200の動きを示す動き情報を識別する。例えば、通信部230が後述のセンサ起動指示情報をサーバ300から受信し、センサ210が起動すると、動き識別部221は、センサ210により検出される情報の取得を開始する。そして、動き識別部221は、所定の識別期間の間に、検出される情報を継続して取得する。動き識別部221は、このように取得した情報に基づいて、動き情報を識別する。以下、動き情報の識別の具体例を説明する。なお、ここでは、説明を容易にするために、スマートフォン200がユーザ10の上着の胸ポケットに入れられ、y軸と鉛直方向とが平行であるものとして説明する。
第1に、例えば、動き識別部221は、スマートフォン200が移動する場合に、第1の動き情報(以下、「移動動作情報」と呼ぶ)を識別する。以下、この点について図6〜図8を参照してより具体的に説明する。
図6は、ユーザ10及びスマートフォン200の移動の一例を説明するための説明図である。図6を参照すると、ユーザ10が、PC100で作業を行う自席から離れる場合に、スマートフォン200は、ユーザ10とともに移動する。この場合に、ユーザ10は、まず立ち上がり、その後いずれかの方向に進む。これに伴い、スマートフォン200は、上方に動いた後に、ユーザ10の進行方向に移動する。
図7は、スマートフォン200が移動する場合の加速度の方向の一例を説明するための説明図である。図7を参照すると、立ち上がり及び移動開始の際におけるユーザ10の動きとスマートフォン200の加速度Aとが示されている。ここでの加速度Aは、センサ210により実際に検出される加速度から重力加速度Gを指し引いたものである。また、加速度Aは、xyz軸の3次元のベクトルである。
まず、ユーザ10の立ち上がりの際に、スマートフォン200は、上方向、即ちy軸の正の方向に加速する。よって、ユーザ10の立ち上がり際には、動き識別部221は、まずy軸の正の方向の加速度Aを算出する。また、ユーザ10の進行開始の際に、スマートフォン200は、ユーザ10の進行方向、即ちz軸方向に加速する。よって、ユーザ10の進行開始の際には、動き識別部221は、z軸の正の方向の加速度Aを算出する。なお、その後、ユーザ10の停止時又は進行方向の変化の際には、水平方向(xz平面)におけるいずれかの加速度がさらに算出される。
図8は、スマートフォン200が移動する場合の加速度Aの変化の一例を説明するための説明図である。図8を参照すると、加速度Aのうちのy軸方向の加速度Ayの変化と、加速度Aのうちのz軸方向の加速度Azの変化とが示されている。まず、y軸方向の加速度Ayは、ユーザ10の立ち上がりに対応する時間T〜時間Tの間に一度正の値となった後に負の値になる。また、z軸方向の加速度Azは、ユーザ10の進行開始に対応する時間T〜時間Tの間に正の値となる。
以上のように、スマートフォン200の加速度Aが変化する。動き識別部221は、このような加速度Aの変化から、動き情報として移動動作情報を識別する。
まず、動き識別部221は、例えば、センサ210からはじめに取得する加速度情報を、重力加速度Gとして保持する。その後、動き識別部221は、センサ210から順次取得する加速度から重力加速度Gを差し引くことにより、加速度Aを算出する。そして、動き識別部221は、所定の識別期間において、まず垂直方向の加速度Aを算出し、その後水平方向への加速度Aを算出する場合に、動き情報として移動動作情報を識別する。より具体的には、例えば、動き識別部221は、識別期間において、いずれかのタイミングでy軸方向の加速度Ayの絶対値が第1の閾値以上となり、その後のいずれかのタイミングでz軸方向の加速度Azの絶対値が第2の閾値以上となる場合に、移動動作情報を識別する。
なお、ユーザは、自席から離れる場合に、立ち上がりの前後に向きを変えることも考えられる。そのため、例えば、図8に示される時間Tの前に、又は図8に示される時間Tと時間Tとの間に、ユーザ10の方向の変化に応じた加速度Aが算出され得る。しかし、その場合も、y軸の正の方向への加速度Aが算出され、その後、z軸の正の方向への加速度Aが算出されるので、ユーザ10の方向の変化がない場合と同様に、移動動作情報が識別される。
以上のように、動き識別部221は、スマートフォン200が移動する場合に、動き情報として移動動作情報を識別する。このような移動情報の識別により、スマートフォン200が移動したこと、即ちユーザ10が離席中であることを、サーバ300に通知することが可能になる。
第2に、例えば、動き識別部221は、スマートフォン200が水平方向に回転する場合に、第2の動き情報(以下、「水平回転動作情報」と呼ぶ)を識別する。以下、この点について図9〜図11を参照してより具体的に説明する。
図9は、ユーザ10及びスマートフォン200の水平方向の回転を説明するための説明図である。図9を参照すると、ユーザ10は、PC100での作業後にPC100以外での作業(紙面の資料の閲覧、メモの手書き、等)を開始する場合に、自席の空いているスペースの方に向きを変える。即ち、ユーザ10は、水平方向に回転する。この場合に、スマートフォン200も水平方向に回転する。
図10は、スマートフォン200が水平方向に回転する場合の加速度の方向の一例を説明するための説明図である。図10を参照すると、ユーザ10の向きの変更の際におけるユーザ10の動きとスマートフォン200の加速度Aが示されている。ここでの加速度Aも、センサ210により実際に検出される加速度から重力加速度Gを指し引いたものであり、またxyz軸の3次元のベクトルである。
ユーザ10の向きの変更の際に、スマートフォン200は、まず、回転方向、即ちx軸が正でz軸が負である方向に加速し、その後減速する。よって、ユーザ10の向きの変更の際に、動き識別部221は、まずx軸が正でz軸が負である方向の加速度Aを算出し、その後x軸が負でz軸が正である方向の加速度Aを算出する。なお、スマートフォン200は、ユーザ10を中心とする円運動を行うので、加速度Aは、厳密には、回転方向又はその逆方向よりもややユーザ10寄りの方向の加速度である。
図11は、スマートフォン200が水平方向に回転する場合の加速度の変化の一例を説明するための説明図である。図11を参照すると、加速度Aのうちのx軸方向の加速度Axの変化と、加速度Aのうちのz軸方向の加速度Azの変化とが示されている。x軸方向の加速度Axは、ユーザ10の水平方向への回転に対応する時間T〜時間Tの間に、まず正の値になり、その後負の値になる。一方、z軸方向の加速度Azは、時間T〜時間Tの間に、まず負の値になり、その後正の値になる。なお、ここでは、y軸方向の加速度Ayは、0付近の値を維持する。
以上のように、スマートフォン200の加速度Aが変化する。動き識別部221は、このような加速度Aの変化から、動き情報として水平回転動作情報を識別する。
上述したように、動き識別部221は、センサ210から順次取得する加速度から重力加速度Gを差し引くことにより、加速度Aを算出する。そして、動き識別部221は、所定の識別期間において、水平方向への加速度Aを算出し、垂直方向への加速度を算出しない場合に、動き情報として水平回転動作情報を識別する。より具体的には、例えば、動き識別部221は、識別期間において、いずれかのタイミングでx軸方向の加速度Axの絶対値及びz軸方向の加速度Azの絶対値が第3の閾値以上となり、継続的にy軸方向の加速度Ayの絶対値が第4の閾値未満となる場合に、水平回転動作情報を識別する。
以上のように、動き識別部221は、スマートフォン200が水平方向に回転する場合に、動き情報として移動動作情報を識別する。このような水平回転動作情報の識別により、スマートフォン200が水平方向に回転したこと、即ちユーザ10がPC以外で作業中であることを、サーバ300に通知することが可能になる。
第3に、例えば、動き識別部221は、スマートフォン200が移動せず、且つ水平方向に回転しない場合に、第3の動き情報(以下、「その他動作情報」と呼ぶ)を識別する。即ち、動き識別部221は、移動動作情報又は水平回転動作情報を識別しない場合に、動き情報としてその他動作情報を識別する。
そして、動き識別部221は、通信部230に、識別した動き情報をサーバ300へ送信させる。
なお、動き情報の識別手法は、上述したような加速度情報を使用する手法に限られない。動き識別部221は、様々な手法により、移動動作情報又は水平回転動作情報を識別し得る。例えば、センサ210が位置センサを含む場合に、動き識別部221は、位置センサにより検出される位置情報に基づいて、移動動作情報を識別してもよい。即ち、動き識別部221は、位置情報が変化した場合に、移動動作情報を識別してもよい。また、例えば、センサ210が地磁気センサを含む場合に、地磁気センサにより検出される方角情報に基づいて、水平回転動作情報を識別してもよい。即ち、動き識別部221は、方角情報が変化した場合に、水平回転動作情報を識別してもよい。
また、動き識別部221は、移動動作情報及び水平回転動作情報に加えて、又はこれらの情報のうちのいずれかの代わりに、動き識別部221は、スマートフォン200が垂直方向に回転する場合に、第4の動き情報(以下、「垂直回転動作情報」と呼ぶ)を識別してもよい。以下、この点について図12及び図13を参照してより具体的に説明する。
図12は、ユーザ10及びスマートフォン200の垂直方向の回転を説明するための説明図である。図12を参照すると、ユーザ10は、PC100での作業後に少し休憩する場合に、背もたれの方に体を傾ける。即ち、ユーザ10は、垂直方向に回転する。この場合に、スマートフォン200も垂直方向に回転する。
図13は、スマートフォン200が垂直方向に回転する前後での重力加速度Gの方向の一例を説明するための説明図である。図13を参照すると、ユーザ10が体を傾斜させる前後の、即ちユーザ10及びスマートフォン200の垂直方向への回転前後の、ユーザ10、スマートフォン200及びスマートフォン200の重力加速度Gが示されている。例えば、重力加速度Gは、ユーザ10が体を傾斜させる前は、y軸の負の方向の加速度であり、ユーザ10が体を傾斜させた後は、z軸及びy軸が負である方向の加速度である。このように、ユーザ10の体の傾斜前後で、スマートフォン200の重力加速度Gの方向が変わるので、センサ210により検出される重力加速度Gの変化から、垂直回転動作情報が識別され得る。
例えば、まず、動き識別部221は、センサ210からはじめに取得する加速度情報を初期の重力加速度Gとして保持してもよい。そして、動き識別部221は、所定の識別期間のいずれかのタイミング以降に、保持している初期の重力加速度Gとは異なるほぼ一定の加速度が継続して検出される場合に、動き情報として垂直回転動作情報を識別してもよい。より具体的には、例えば、いずれかのタイミング以降継続的に、センサ210により検出される加速度が、第5の閾値以上のy軸成分と、第6の閾値以上のz軸成分とを有する場合に、動き識別部221は、動き情報として垂直回転動作情報を識別してもよい。
また、スマートフォン200がユーザ10の上着の胸ポケットに入れられ、y軸と鉛直方向とが平行であるものとして説明したが、ユーザ10がスマートフォン200を保持する位置は上着の胸ポケットに限られない。スマートフォン200は、ユーザ10のいずれの位置で保持されてもよい。一例として、動き識別部221は、識別期間の開始時にセンサ210により検出される加速度を重力加速度Gと仮定し、当該重力加速度Gと平行な方向を垂直方向とみなし、当該重力加速度Gと垂直な平面を水平方向(又は水平面)とみなしてもよい。そして、動き識別部221は、垂直方向への加速度及び水平方向への加速度から、移動動作情報、水平回転動作情報、その他動作情報、又は垂直回転動作情報を識別してもよい。
(電力制御部223)
電力制御部223は、スマートフォン200における電力の供給を制御する。例えば、電力制御部223は、センサ210への電力の供給を制御する。より具体的には、電力制御部223は、通信部230を介して後述のセンサ起動指示情報をサーバ300から受信すると、スマートフォン200の電池(図示せず)に、センサ210への電力の供給を開始させる。
(通信部230)
通信部230は、他の装置と通信する。より具体的には、通信部230は、サーバ300と通信する。例えば、通信部230は、制御部220による制御に応じて、動き情報をサーバ300に送信する。また、通信部230は、センサ起動指示情報をサーバ300から受信する。
<4.サーバの構成>
次に、図14及び図15を参照して、本実施形態に係るサーバ300の構成の一例について説明する。図14は、本実施形態に係るサーバ300の構成の一例を示すブロック図である。図14を参照すると、サーバ300は、通信部310、制御部320及び記憶部330を備える。
(通信部310)
通信部310は、他の装置と通信する。より具体的には、通信部310は、PC100及びスマートフォン200と通信する。例えば、通信部310は、操作情報又は電源接続情報をPC100から受信する。また、通信部310は、動き情報をスマートフォン200から受信する。また、通信部310は、制御部320による制御に応じて、後述のセンサ起動指示情報をスマートフォン200に送信する。
(制御部320)
制御部320は、サーバ300全体の制御及び各種演算を行う。制御部320は、情報取得部321、プレゼンス情報決定部323及びセンサ制御部325を含む。
(情報取得部321)
情報取得部321は、PC100の操作状況を示す操作情報、及びスマートフォン200の動きを示す動き情報を取得する。より具体的には、例えば、通信部310が操作情報又は動き情報を受信すると、情報取得部321は、当該操作情報又は当該動き情報を通信部310から取得する。
例えば、情報取得部321は、PC100が操作されていない場合に、操作情報として非操作状態情報を取得する。また、情報取得部321は、PC100が操作されている場合に、操作情報として操作状態情報を取得する。
また、例えば、情報取得部321は、スマートフォン200が移動する場合に、動き情報として移動動作情報を取得する。また、情報取得部321は、スマートフォン200が水平方向に回転する場合に、動き情報として水平回転動作情報を取得する。また、情報取得部321は、スマートフォン200が移動せず、且つ水平方向に回転しない場合に、動き情報としてその他動作情報を取得する。
また、例えば、情報取得部321は、PC100の電源への接続状況を示す電源接続情報をさらに取得する。例えば、情報取得部321は、PC100が電源に接続されていない場合に、電源接続情報として非接続状態情報を取得し、PC100が電源に接続されている場合に、接続状態情報を取得する。電源接続情報も、通信部310から取得される。
なお、情報取得部321は、スマートフォン200が垂直方向に回転する場合に、動き情報として水平回転動作情報を取得してもよい。また、情報取得部321は、上記電源接続情報の代わりに、PC100における電力供給の状況を示す電力供給情報を取得してもよい。情報取得部321は、PC100がスリープ、休止又はシャットダウンのいずれかの状態となる場合に、電力供給情報として非供給状態情報を取得し、スリープ、休止又はシャットダウンのいずれかの状態から復帰した場合に、供給状態情報を取得してもよい。
(プレゼンス情報決定部323)
プレゼンス情報決定部323は、取得された上記操作情報及び上記動き情報に基づいて、ユーザ10の状態を示すプレゼンス情報を決定する。例えば、プレゼンス情報決定部323は、取得された上記操作情報、上記動き情報、及び上記電源接続情報に基づいて、上記プレゼンス情報を決定する。より具体的には、例えば、プレゼンス情報決定部323は、記憶部330に記憶されているプレゼンス情報テーブルを参照して、プレゼンス情報を決定する。以下、この点について図15を参照してより具体的に説明する。
図15は、プレゼンス情報テーブルの一例を説明するための説明図である。図15を参照すると、プレゼンス情報テーブルには、操作情報の種類、電源接続情報の種類、動き情報の種類及びプレゼンス情報が対応して記憶される。操作情報の種類は、操作状態情報を示す「操作」又は非操作状態情報を示す「非操作」である。また、電源接続情報の種類は、接続状態情報を示す「接続」又は非接続状態情報を示す「非接続」である。また、動き情報の種類は、移動動作情報を示す「移動」、水平回転動作情報を示す「水平回転」、その他動作情報を示す「その他」、又は任意の情報を示す「−」である。また、プレゼンス情報は、「作業中(PC)」、「離席中(継続的)」、「離席中(一時的)」、「作業中(PC以外)」又は「休憩中」のいずれかである。
例えば、プレゼンス情報決定部323は、操作情報として操作状態情報が取得された場合に、ユーザがPC100で作業中であることを示すプレゼンス情報(即ち、「作業中(PC)」)をプレゼンス情報として決定する。一方、プレゼンス情報決定部323は、非操作状態情報が取得された場合に、動き情報及び電源接続情報に基づいて、プレゼンス情報を決定する。
また、例えば、プレゼンス情報決定部323は、電源接続情報として非接続状態情報が取得された場合に、ユーザ10の継続的な離席を示す情報(即ち、「離席中(継続的)」)をプレゼンス情報として決定する。このようなプレゼンス情報によれば、例えば、ユーザ10がしばらく自席に戻らないことを知ることができる。よって、例えば、ユーザ10との通話のためには、時間を改め、又はユーザ10の携帯電話端末(例えば、スマートフォン200)に電話する必要があると、電話の前に判断することができる。
また、例えば、プレゼンス情報決定部323は、動き情報として移動動作情報が取得された場合に、ユーザ10の離席を示す情報(即ち、「離席中(継続的)」又は「離席中(一時的)」)をプレゼンス情報として決定する。ここで、例えば、接続状態情報が取得された場合には、プレゼンス情報決定部323は、ユーザ10の一時的な離席を示す情報(即ち、「離席中(一時的)」)をプレゼンス情報として決定する。このようなプレゼンス情報によれば、例えば、ユーザ10が自席にいないことを知ることができる。よって、例えば、ユーザ10との通話のためには、時間を改め、又はユーザ10の携帯電話端末(例えば、スマートフォン200)に電話する必要があると、電話の前に判断することができる。
また、例えば、プレゼンス情報決定部323は、動き情報として水平回転情報が取得された場合に、ユーザ10がPC100以外で作業中であることを示す情報(即ち、「作業中(PC以外)」)をプレゼンス情報として決定する。このようなプレゼンス情報によれば、ユーザ10が自席にいて、且つPCで作業していないものの、別の作業に取り組んでいることを知ることができる。よって、例えば、ユーザ10との通話は可能ではあるが、可能な限り避けることが望ましいと、電話の前に判断することができる。
また、例えば、プレゼンス情報決定部323は、動き情報としてその他動作情報が取得された場合に、ユーザ10が休憩中であることを示す情報(即ち、「休憩中」)をプレゼンス情報として決定する。このようなプレゼンス情報によれば、ユーザ10が休憩していることを知ることができる。よって、例えば、ユーザ10との通話は可能であると、電話の前に判断することができる。
なお、プレゼンス情報決定部323は、電源接続情報を用いずに、操作情報及び動き情報に基づいて、プレゼンス情報を決定してもよい。この場合に、例えば、「離席中(継続的)」及び「離席中(一時的)」という情報の代わりに、「離席中」という情報がプレゼンス情報として決定される。
また、移動動作情報及び水平回転動作情報に加えて、又はこれらの情報のうちのいずれかの代わりに、垂直回転動作情報が用いられてもよい。例えば、プレゼンス情報決定部323は、動き情報として垂直回転動作情報が取得された場合に、ユーザ10が休憩中であることを示す情報をプレゼンス情報として決定してもよい。このようなプレゼンス情報によれば、ユーザ10が休憩していることを知ることができる。よって、例えば、ユーザ10との通話は可能であると、電話の前に判断することができる。
また、電源接続情報の代わりに、電源供給情報が用いられてもよい。例えば、プレゼンス情報決定部323は、電力供給情報として非供給状態情報が取得された場合に、ユーザ10の継続的な離席を示す情報(即ち、「離席中(継続的)」)をプレゼンス情報として決定してもよい。このようなプレゼンス情報によれば、PC100が持ち運び可能でなかったとしても、例えば、ユーザ10がしばらく自席に戻らないことを知ることができる。
また、プレゼンス情報の表現は、上述した例に限られない。プレゼンス情報の表現は、例えば、ユーザ10が離席していること、ユーザ10が作業中であること、又はユーザ10が休憩中であることに関連する任意の表現であり得る。一例として、ユーザ10がPC100以外で作業中であることを示す情報は、「作業中(PC以外)」という表現に限られず、「作業中」のように上位概念化された表現であってもよく、又は下位概念化された表現であってもよい。また、別の例として、ユーザ10がPC100以外で作業中であることを示す情報は、「電話NGの可能性あり」のように、ユーザ10が作業中である場合の行動に関する表現であってもよい。このように、プレゼンス情報は、様々な形で表現され得る。
以上のように、プレゼンス情報決定部323は、プレゼンス情報を決定する。このようなプレゼンス情報の決定によれば、ユーザ10の詳細なプレゼンスを知ることが可能になる。とりわけ、PC100のようなユーザ装置で作業を行う環境(例えば、オフィス環境)におけるユーザ10の詳細のプレゼンスを知ることができる。
(センサ制御部325)
センサ制御部325は、操作状態情報として非操作状態情報が取得された場合に、スマートフォン200にセンサ210への電力供給を開始させる。より具体的には、例えば、
情報取得部321が、操作状態情報として非操作状態情報を取得すると、センサ制御部325は、通信部310に、センサ起動指示情報をスマートフォン200へ送信させる。これにより、スマートフォン200のセンサ210に継続的に電力を供給しなくてもよいので、スマートフォン200の消費電力を減らすことができる。また、スマートフォン200に動き情報を識別するように指示することができるので、ユーザ10がPC100を操作しなくなった直後の動き情報を取得することが可能になる。
なお、センサ制御部325は、操作情報として非操作状態情報が取得され、且つ電源接続情報として接続状態情報が取得される場合に、スマートフォン200にセンサ210への電力供給を開始させてもよい。これにより、スマートフォン200の消費電力をさらに減らすことができる。
(記憶部330)
記憶部330は、サーバ300において一時的にまたは恒久的に保持すべき情報を記憶する。例えば、記憶部330は、プレゼンス情報テーブルを記憶する。また、記憶部330は、情報取得部321により取得された最新の操作情報、動き情報及び電源接続情報を記憶する。なお、電源接続情報の代わりに電力供給情報が取得される場合には、記憶部330は、電力供給情報を記憶してもよい。
<5.処理の流れ>
次に、図16を参照して、本実施形態に係るプレゼンス推定処理について説明する。図16は、本実施形態に係るプレゼンス推定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該プレゼンス推定処理は、サーバ300における処理である。
まず、ステップS401で、通信部310が、操作情報又は電源接続情報をPC100から受信し、情報取得部321は、当該操作情報又は当該電源接続情報を取得する。操作情報は、例えば、PC100の操作が停止した際、又はPC100の操作が開始又は再開した際に、受信され、取得される。また、電源接続情報は、例えば、PC100が電源に接続された際、又はPC100が電源から外された際に、受信され、取得される。取得された操作情報又は電源接続情報は、記憶部330に記憶される。
次に、ステップS403で、プレゼンス情報決定部323は、取得された最新の操作情報が、操作状態情報であるかを判定する。操作情報が操作状態情報であれば、処理はステップS405へ進む。そうでなければ、処理はステップS407へ進む。
ステップS405で、プレゼンス情報決定部323は、ユーザがPC100で作業中であることを示すプレゼンス情報(即ち、「作業中(PC)」)をプレゼンス情報として決定する。そして、処理はステップS401へ戻る。
ステップS407で、プレゼンス情報決定部323は、取得された最新の電源接続情報が、非接続状態情報であるかを判定する。電源接続情報が非接続状態情報であれば、処理はステップS409へ進む。そうでなければ、処理はステップS411へ進む。
ステップS409で、プレゼンス情報決定部323は、ユーザ10の継続的な離席を示す情報(即ち、「離席中(継続的)」)をプレゼンス情報として決定する。そして、処理はステップS401へ戻る。
ステップS411で、センサ制御部325は、通信部310に、センサ起動指示情報をスマートフォン200へ送信させる。
ステップS415で、通信部310が、動き情報をスマートフォン200から受信し、情報取得部321は、当該動き情報を取得する。
ステップS417で、プレゼンス情報決定部323は、取得された動き情報が移動動作情報であるかを判定する。動き情報が移動動作情報であれば、処理はステップS419へ進む。そうでなければ、処理はステップS421へ進む。
ステップS419で、プレゼンス情報決定部323は、ユーザ10の一時的な離席を示す情報(即ち、「離席中(一時的)」)をプレゼンス情報として決定する。そして、処理はステップS401へ戻る。
ステップS421で、プレゼンス情報決定部323は、取得された動き情報が水平回転動作情報であるかを判定する。動き情報が水平回転動作情報であれば、処理はステップS423へ進む。そうでなければ、処理はステップS425へ進む。
ステップS423で、プレゼンス情報決定部323は、ユーザ10がPC100以外で作業中であることを示す情報(即ち、「作業中(PC以外)」)をプレゼンス情報として決定する。そして、処理はステップS401へ戻る。
ステップS425で、プレゼンス情報決定部323は、ユーザ10が休憩中であることを示す情報(即ち、「休憩中」)をプレゼンス情報として決定する。そして、処理はステップS401へ戻る。
なお、ステップS419、S423、S425で、プレゼンス情報が決定された後は、再びセンサはシャットダウンされる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、操作情報は、PCで識別される代わりに、サーバで識別されてもよい。この場合に、例えば、操作に関する情報(例えば、キーボードの打鍵速度、マウスの操作量、ソフトウェアの切り替えのタイミング)がPCからサーバに送信される。また、動き情報は、スマートフォンで識別される代わりに、サーバで識別されてもよい。この場合に、例えば、センサにより検出される情報(例えば、加速度情報、位置情報、方角情報)がスマートフォンからサーバに送信される。
また、プレゼンス推定システムは、サーバを含まず、サーバの機能は、PC又はスマートフォンに備えられてもよい。即ち、本発明における情報処理装置は、第1のユーザ装置又は第2のユーザ装置のいずれかであってもよい。
また、プレゼンス推定システムは、PC又はスマートフォンの代わりに、別の種類の装置を含んでもよい。即ち、ユーザにより使用される第1のユーザ装置及び第2のユーザ装置は、PC及びスマートフォンに限られない。第1のユーザ装置は、PCの代わりに、ユーザが作業を行う別の種類の装置であってもよい。また、第2のユーザ装置は、スマートフォンの代わりに、ユーザが携行する携帯型の別の種類の装置であってもよい。
また、本明細書のプレゼンス推定処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、プレゼンス推定処理における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、情報処理装置に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記情報処理装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
1 プレゼンス推定システム
10 ユーザ
100 PC(Personal Computer)
110 操作部
120 制御部
121 操作識別部
123 電力識別部
130 通信部
200 スマートフォン
210 センサ
220 制御部
221 動き識別部
223 電力制御部
230 通信部
300 サーバ
310 通信部
320 制御部
321 情報取得部
323 プレゼンス情報決定部
325 センサ制御部
330 記憶部

Claims (14)

  1. ユーザにより使用される第1のユーザ装置の操作状況を示す操作情報、及び前記ユーザにより使用される携帯型の第2のユーザ装置の動きを示す動き情報を取得する取得部と、
    取得された前記操作情報及び前記動き情報に基づいて、前記ユーザの状態を示すプレゼンス情報を決定する決定部と、
    を備え
    前記取得部は、前記第2のユーザ装置が水平方向に回転する場合に、第2の動き情報を取得し、
    前記決定部は、前記第2の動き情報が取得された場合に、前記ユーザが前記第1のユーザ装置以外で作業中であることを示す情報を前記プレゼンス情報として決定する、情報処理装置。
  2. 前記取得部は、前記第1のユーザ装置が操作されていない場合に、第1の操作情報を取得し、
    前記決定部は、前記第1の操作情報が取得された場合に、前記動き情報に基づいて前記プレゼンス情報を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取得部は、前記第2のユーザ装置が移動する場合に、第1の動き情報を取得し、
    前記決定部は、前記第1の動き情報が取得された場合に、前記ユーザの離席を示す情報を前記プレゼンス情報として決定する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記取得部は、前記第2のユーザ装置が移動せず、且つ水平方向に回転しない場合に、第3の動き情報を取得し、
    前記決定部は、前記第3の動き情報が取得された場合に、前記ユーザが休憩中であることを示す情報を前記プレゼンス情報として決定する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記取得部は、前記第2のユーザ装置が垂直方向に回転する場合に、第4の動き情報を取得し、
    前記決定部は、前記第4の動き情報が取得された場合に、前記ユーザが休憩中であることを示す情報を前記プレゼンス情報として決定する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記取得部は、前記第1のユーザ装置の電源への接続状況を示す電源接続情報をさらに取得し、
    前記決定部は、取得された前記操作情報、前記動き情報、及び前記電源接続情報に基づいて、前記プレゼンス情報を決定する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記取得部は、前記第1のユーザ装置が電源に接続されていない場合に、第1の電源接続情報を取得し、
    前記決定部は、第1の電源接続情報が取得された場合に、前記ユーザの継続的な離席を示す情報を前記プレゼンス情報として決定する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記取得部は、前記第1のユーザ装置における電力供給の状況を示す電力供給情報をさらに取得し、
    前記決定部は、取得された前記操作情報、前記動き情報、及び前記電力供給情報に基づいて、前記プレゼンス情報を決定する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記取得部は、前記第1のユーザ装置がスリープ、休止又はシャットダウンのいずれかの状態となる場合に、第1の電力供給情報を取得し、
    前記決定部は、第1の電力供給情報が取得された場合に、前記ユーザの継続的な離席を示す情報を前記プレゼンス情報として決定する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  10. 前記動き情報は、前記第のユーザ装置に備えられるセンサにより検出される情報に基づいて識別され、
    前記取得部は、識別された前記動き情報を取得する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記取得部は、前記第1のユーザ装置が操作されていない場合に、第1の操作情報を取得し、
    前記情報処理装置は、前記第1の操作情報が取得された場合に、前記第2のユーザ装置に前記センサへの電力供給を開始させるセンサ制御部をさらに備え、
    前記決定部は、前記第1の操作情報が取得された場合に、前記動き情報に基づいて前記プレゼンス情報を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記センサは、加速度センサを含み、
    前記センサにより検出される前記情報は、加速度情報を含む、
    請求項1又は1に記載の情報処理装置。
  13. コンピュータを、
    ユーザにより使用される第1のユーザ装置の操作状況を示す操作情報、及び前記ユーザにより使用される携帯型の第2のユーザ装置の動きを示す動き情報を取得する取得部と、
    取得された前記操作情報及び前記動き情報に基づいて、前記ユーザの状態を示すプレゼンス情報を決定する決定部と、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記取得部は、前記第2のユーザ装置が水平方向に回転する場合に、第2の動き情報を取得し、
    前記決定部は、前記第2の動き情報が取得された場合に、前記ユーザが前記第1のユーザ装置以外で作業中であることを示す情報を前記プレゼンス情報として決定する、プログラム
  14. プロセッサが、ユーザにより使用される第1のユーザ装置の操作状況を示す操作情報、及び前記ユーザにより使用される携帯型の第2のユーザ装置の動きを示す動き情報を取得するステップと、
    前記プロセッサが、取得された前記操作情報及び前記動き情報に基づいて、前記ユーザの状態を示すプレゼンス情報を決定するステップと、
    前記プロセッサが、前記第2のユーザ装置が水平方向に回転する場合に、第2の動き情報を取得するステップと、
    前記プロセッサが、前記第2の動き情報が取得された場合に、前記ユーザが前記第1のユーザ装置以外で作業中であることを示す情報を前記プレゼンス情報として決定するステップと、
    を含むプレゼンス推定方法。
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