JP5854960B2 - 粉粒体散布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホッパーにて貯留される肥料や種籾等の粉粒体を、そのホッパーの下部に形成された出口を通して繰り出し部によって所定量ずつ繰り出して圃場に散布するように構成された粉粒体散布装置に関する。
上記粉粒体散布装置において、従来では、ホッパーには下端部の出口に向かって漏斗状の案内面が形成されており、ホッパーの内部に貯留される粉粒体が、漏斗状の案内面によって出口から繰り出し部に向けて流下案内されて、繰り出し部によって繰り出されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−37611号公報
上記粉粒体散布装置における繰り出し対象となる粉粒体としては、圃場に散布供給される肥料あるいは種籾など種々のものがある。そして、種籾において、粒の端部に細長いヒゲ状の繊維を有する種類の種籾がある。そのような種類の種籾を粉粒体散布装置の散布対象とする場合、ホッパー内部に貯留されているときに、粉粒体同士において繊維が絡み合う等の要因により、粉粒体が分離し難くなることがある。又、このような特殊な種類の種籾だけでなく、一般的な種類の種籾であっても、粉粒体に含まれる水分が多い場合においても、粉粒体同士がくっついて分離し難くなることがある。
そして、上記従来構成において、上述したような分離し難くなるおそれがある粉粒体を散布対象とする場合には、粉粒体同士が塊状になって下方側の出口付近において空洞が発生して粉粒体がブリッジ状態となることがあり、このような状態では、ホッパーの内部に粉粒体が残っているにもかかわらず、ホッパー下部の出口から繰り出し行うことができないおそれがある。
本発明の目的は、粉粒体の良好な繰り出しを行うことが可能となる粉粒体散布装置を提供する点にある。
本発明に係る粉粒体散布装置の特徴構成は、粉粒体を貯留するホッパーと、そのホッパーの下部に形成された出口を通して前記粉粒体を所定量ずつ繰り出す複数の繰り出し部と、前記ホッパーの内部に貯留される粉粒体を攪拌する攪拌用移動体とが備えられ、動力が伝動機構を介して複数の前記繰り出し部及び前記攪拌用移動体に並列的に伝達されように構成されており、複数の前記繰り出し部の各々にクラッチ機構が備えられて、複数の前記繰り出し部への動力伝達を前記クラッチ機構により各別に断続することができるように構成されている点にある。
本構成によれば、例えば、ホッパーの内部に貯留されている粉粒体が互いに分離し難く塊状になり易い性状のものであっても、ホッパーの内部に備えられる攪拌用移動体によって貯留される粉粒体を攪拌することで、塊状になっている粉粒体群を攪拌して解すことにより分離させることができる。
その結果、粉粒体群がホッパー内部でブリッジ状態になることを回避することができ、繰り出し部による繰り出し操作によってホッパー内部の粉粒体を適切に繰り出すことがで
きる。
従って、粉粒体の良好な繰り出しを行うことが可能となる粉粒体散布装置を提供できるに至った。
本発明においては、前記攪拌用移動体が、横軸芯周りで回転駆動される回転軸と、その回転軸の外周部から径方向外方に突出する攪拌用突出部とを備えて構成されていると好適である。
本構成によれば、回転軸を横軸芯周りで回転させると、径方向外方に突出する攪拌用突出部が一体的に回動するので、ホッパー内に貯留されている粉粒体群に対して、攪拌用突出部により良好に攪拌作用を発揮することができる。
このように、回転軸と攪拌用突出部という簡単な構成で、攪拌作用を発揮させて粉粒体の良好な繰り出しを行うことが可能となる。
本発明においては、複数の前記繰り出し部が横方向に沿って間隔をあけて並ぶ状態で設けられ、前記回転軸が横方向に沿って延びる状態で備えられ、且つ、前記攪拌用突出部が複数の前記繰り出し部に対応させて複数備えられていると好適である。
本構成によれば、回転軸が回転すると、複数の攪拌用突出部が複数の繰り出し部の夫々において適切に攪拌作用を発揮させることができる。つまり、複数の繰り出し部において、一挙に粉粒体を繰り出し供給して散布させることができ、粉粒体散布作業を能率よく行うことができるものでありながら、複数の繰り出し部において、ブリッジ現象等のない状態で粉粒体の良好な繰り出しを行うことが可能となる。
本発明においては、複数の前記攪拌用突出部が前記回転軸の周方向に位相を異ならせる状態で備えられていると好適である。
回転軸の回転操作に伴って攪拌用突出部によって粉粒体群を攪拌する際には、攪拌用突出部が、ホッパー内部に貯留されている粉粒体群の上方に位置する空間を移動する空転状態と、粉粒体群に対して突入して粉粒体群の攪拌作用を発揮させる作用状態とを交互に繰り返すことになる。
例えば、複数の攪拌用突出部が回転軸の周方向に同一の位相で備えられる構成とした場合、複数の攪拌用突出部が略同じタイミングで前記空転状態と前記作用状態とを交互に繰り返すことになる。このような構成では、複数の攪拌用突出部が略同時に前記空転状態から前記作用状態に切り換わると、回転軸に対して一時的に大きな駆動負荷が掛かるおそれがある。
そこで、本構成では、複数の攪拌用突出部を回転軸の周方向に位相を異ならせる状態で備えるようにした。このように構成することで、複数の攪拌用突出部における前記空転状態から前記作用状態に切り換わるタイミングを互いに異ならせることができ、回転軸に対する駆動負荷を分散させて、回転軸に対して一時的に大きな駆動負荷が掛かることを回避ることができる。
本発明においては、前記ホッパーが横方向に沿って複数並ぶ状態で備えられ、前記回転軸が複数の前記ホッパー夫々を貫通する状態で装置全幅に亘って延設されていると好適である。
本構成によれば、1つの回転軸を駆動回転させることにより、複数のホッパーの夫々において、ホッパーの下方に位置する繰り出し部により、ブリッジ現象等のない状態で粉粒体の良好な繰り出しを行うことが可能となる。
その結果、1つの回転軸を回転させるという簡素な駆動構造により、複数の繰り出し部において粉粒体の良好な繰り出しを行うことができる。
本発明においては、前記伝動機構が、前記回転軸の長手方向一端部から動力を伝達して前記回転軸を回転駆動するように構成されていると好適である。
本構成によれば、伝動機構は、回転軸の長手方向一端部、すなわち、粉粒体散布装置の横側端部に備えられる。ところで、粉粒体散布装置の横側端部には、複数の繰り出し部を駆動するための繰り出し用の伝動機構等も備えられることになる。そこで、このような繰り出し用の伝動機構等を有効に利用することで、伝動構造を大幅に改良することなく、簡単な構造改良で、攪拌用移動体における回転軸を駆動させることが可能となる。
直播機の全体側面図である。 播種装置の後面図である。 播種装置の一部を示す後面図である。 播種装置の側面図である。 種籾繰り出し部の縦断側面図である。 種籾繰り出し部の縦断後面図である。 攪拌用移動体の分解斜視図である。 別実施形態の攪拌用移動体の分解斜視図である。 播種装置の伝動構造を示す図である。 (a)は、攪拌用回転軸の右側端部の支持構造を示す一部切欠後面図、(b)は、攪拌用回転軸の右側端部の支持構造を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、粉粒体散布装置の一例としての播種装置を備えた直播機に適用したものについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、直播機は、左右一対の操向操作及び駆動自在な前輪1と左右一対の駆動自在な後輪2とによって自走する走行車体3の後部に、リンク機構4を介して作業部5が昇降自在に連結されている。又、走行車体3の後部に位置する状態で施肥装置6が備えられている。
走行車体3は、車体前部にエンジン7を備え、このエンジン7が出力する動力をミッションケース8に入力し、このミッションケース8に入力した駆動力を前輪1及び後輪2に伝達して走行する。又、ミッションケース8に入力したエンジン7からの動力を、車体フレーム9の下方に位置する第1回転軸10と、この第1回転軸10の後端部から車体後方向きに延出した第2回転軸11とを介して、作業部5の中央伝動ケース12に伝達する。
作業部5は、作業部フレーム13により支持される状態で、稲の種籾aを6条分圃場に供給する播種装置14と、雑草防止などの薬剤を圃場に供給する薬剤供給装置15と、車体横方向に並べて取り付けられた4つの接地フロート16とを備えている。
図1に示すように、リンク機構4は、車体フレーム9の後部から後方向きに上下揺動自在に延出する上部リンク4a及び下部リンク4bと、それらの後端部に連結された後部リ
ンク4cとを備えている。後部リンク4cには、作業部フレーム13が連結されている。又、リンク機構4は、車体フレーム9と後部リンク4cに亘って連結された油圧シリンダ17によって上下に揺動操作されて、作業部5を、接地フロート16が圃場に接地した下降作業位置と接地フロート16が圃場から上昇した上昇非作業位置とに昇降操作する。
図4に示すように、作業部フレーム13は、断面が角筒状で且つ車体横幅方向に沿って長尺状に延びるメインフレーム体18と、そのメインフレーム体18から後方側に車体横方向に間隔をあけ複数の前後向きフレーム体19と、その前後向きフレーム体19の後端から上向きに延設される複数の縦向きフレーム体20と、複数の縦向きフレーム体20の夫々に連結されて車体横幅方向に沿って延びる上部側横向きフレーム体21とを備えて構成されている。この上部側横向きフレーム体21は、角筒状に構成され、且つ、車体横幅方向に沿って長尺状に延びる状態で備えられている。
後部リンク4cは、作業部フレーム13を車体前後向きのローリング軸芯Xまわりにローリング自在に支持しており、作業部5は、走行車体3の左右傾斜にかかわらず車体横方向で水平状態になるように、走行車体3に対してローリング軸芯Xまわりにローリングする。
この直播機は、作業部5を下降作業位置に下降させて走行させると、播種装置14によって稲の種籾aを6条分圃場に散布供給する播種作業と、施肥装置6によって6条の種籾aに対する肥料供給を行なう施肥作業と、薬剤供給装置15によって雑草防止などの薬剤を圃場に散布供給する薬剤供給作業とを行う。播種装置14によって供給される種籾aは、接地フロート16の通過によって整地された箇所に供給される。
又、詳述はしないが、この直播機では、左右一対の作溝体22によって圃場に排水溝を形成する作溝作業も行うようになっている。尚、左右一対の作溝体22の機体前部側には、車輪走行跡を均すレーキ部材23が備えられている。
施肥装置6について説明する。
図1に示すように、施肥装置6は、走行車体3の後部の上部に備えられ、肥料タンク24に貯留された粒状の肥料を肥料タンク24の下部に連設された肥料繰り出し機構25によって肥料タンク24から各肥料排出口(図示せず)に繰り出し、各肥料排出口に繰り出した肥料を電動ブロワ26によって供給される搬送風によって肥料供給ホース27を通して作溝施肥器28に供給する。
図2及び図3に示すように、6つの作溝施肥器28は、播種装置14による6箇所の種籾aの供給箇所の横側でかつ少し前部側に一つずつ位置するように配置してあり、各作溝施肥器28は、播種装置14が圃場に供給する種籾aの横側近くで圃場に溝を形成し、その形成した溝に肥料供給ホース27を通して肥料を供給する。
薬剤供給装置15について説明する。
図1、図2及び図4に示すように、薬剤供給装置15は、作業部フレーム13における上部側横向きフレーム体21から立設された支柱29の上端部に支持されている。この薬剤供給装置15は、粉粒体からなる薬剤を貯留する薬剤タンク30と、図示しない操作機構により薬剤タンク30から所定量ずつ薬剤を繰り出す薬剤繰り出し部31と、繰り出された薬剤を拡散放出させる拡散放出部32とを備えている。図示はしないが、拡散放出部32は、モータ駆動式の掻き跳ね回転体によって繰り出された薬剤をケーシングの外部に飛散させて、播種装置14によって種籾aが供給された後の圃場に薬剤を拡散放出する。
播種装置14について説明する。
図2〜図6に示すように、播種装置14は、粉粒体の一例である鉄コーティング処理された種籾aを貯留する貯留ホッパー33と、貯留ホッパー33の下部に形成された出口34を通して種籾aを所定量ずつ繰り出す種籾繰り出し部35とを備えている。具体的には、種籾繰り出し部35を車体横幅方向に並ぶ状態で6つ備えており、種籾aを6条分圃場に供給することができるように構成されている。又、貯留ホッパー33として、左側の3つの種籾繰り出し部35に種籾aを供給する左側の貯留ホッパー33Lと、右側の3つの種籾繰り出し部35に種籾aを供給する右側の貯留ホッパー33Rとが備えられている。
種籾繰り出し部35は、上部側横向きフレーム体21に固定支持された繰り出しケース36の内部に繰り出し回転体37を備えている。図6に示すように、この繰り出し回転体37は、繰り出しケース36を横方向に貫通して回動自在に支持される回転支軸38に一体回転自在に支持されている。回転支軸38は、繰り出しケース36の左右一対の横壁36aが備える支持部36bに回転自在に支持されている。
回転支軸38は断面形状が六角形状となっており、繰り出し回転体37が角形嵌合により回転支軸38と一体回動自在に外嵌装着されており、繰り出し回転体37は、回転支軸38における車体横向きの回転軸芯Pまわりに回転駆動される。
図5及び図6に示すように、繰り出し回転体37は、周方向に間隔をあけて4つの繰り出し凹部39を備えている。又、繰り出し回転体37の外周部に摺り切りブラシ40が備えられ、この摺り切りブラシ40は、繰り出し回転体37の回転に伴って繰り出し凹部39に所定量の種籾aを残すように摺り切り作用する。そして、繰り出し凹部39に所定量の種籾aを保持したままガイド部材41により下方の排出部42にまで移送して排出部42から落下放出する。
播種筒43は、繰り出しケース36の下部に連設する状態で備えられ、繰り出しケース36の排出部42から落下した種籾aに風が当たることを防止し、排出部42から落下した種籾aを圃場の泥土面の設定供給箇所に落下させる。
つまり、走行車体3から伝達される動力により、繰り出し回転体37が回転支軸38の回転軸芯P周りに回転駆動される。繰り出し回転体37が回転することにより、貯留ホッパー33に貯留されている種籾aを繰り出し凹部39によって所定量ずつ間欠的に排出部42に繰り出して、その種籾aを排出部42から自然落下させて圃場の泥土面に供給する。
又、繰り出し回転体37は、周方向に沿って間隔をあけて4つの繰り出し凹部39が形成された回転体本体37Aと、4つの繰り出し凹部39に各別に係入して軸芯方向にスライド自在な4つの容量調整部37cを有する容量調整体37Bとを備える。
図5及び図6に示すように、繰り出し凹部39は軸芯方向に沿って溝状に形成されており、容量調整体37Bは、内部に備えたネジ送り機構44により軸芯方向にスライドさせることで、溝状の繰り出し凹部39の軸芯方向に沿う幅を変更して、繰り出し凹部39の容量を変更することができるように構成されている。
すなわち、図2、図3及び図9に示すように、横軸芯周りで回動操作自在に支持される手動式の回動操作軸45が、車体横幅方向の略全幅にわたって延設される状態で備えられ、この回動操作軸45には、6つの種籾繰り出し部35に対応させて6つの駆動ギア46が一体回動自在に備えられている。又、図6に示すように、ネジ送り機構44における回動筒軸47に一体回転自在に且つ駆動ギア46と噛み合う状態で調節用ギア48が備えられている。そして、作業者が操作ハンドル49を手動操作して回動操作軸45を回動させると、調節用ギア48が回動して6つの種籾繰り出し部35における繰り出し凹部39の
容量、すなわち、種籾aの繰り出し量を一挙に変更調整できる。
播種装置14に対する伝動構造について説明する。
図1及び図9に示すように、エンジン7の動力が、ミッションケース8、第1回転軸10及び第2回転軸11を介して、中央伝動ケース12に内装された前後向きの入力軸50に伝達され、さらに入力軸50から中央伝動ケース12内に備えられたベベルギア機構51を介して、横向き伝動軸52に動力が伝達される。
横向き伝動軸52は、中央伝動ケース12から左方向に向けて播種装置14の左側端部に備えられた側部伝動ケース53の内部に至るまで延設されている。この横向き伝動軸52は、中央伝動ケース12及び側部伝動ケース53の夫々に備えられたベアリング54,55により回転自在に支持されている。
又、各種籾繰り出し部35における前部側箇所において車体横方向に沿って延びる状態で繰り出し用回転軸56が備えられている。この繰り出し用回転軸56は、図9に示すように、左側端部が側部伝動ケース53に備えられたベアリング57により回転自在に支持されている。そして、図3に示すように、長手方向に離間した適宜箇所において、上部側横向きフレーム体21から延設されたブラケット58に回転自在に支持されている。
図9に示すように、側部伝動ケース53内において、横向き伝動軸52に備えられた駆動スプロケット59と繰り出し用回転軸56に備えられた従動スプロケット60とにわたって伝動チェーン61が巻回張設され、横向き伝動軸52と繰り出し用回転軸56とが連動連結されている。
図4に示すように、繰り出し用回転軸56は、断面形状が六角形状となっており、図9に示すように、各種籾繰り出し部35に対応させて6つの駆動ギア62が一体回転自在に外嵌装着されている。又、各種籾繰り出し部35における回転支軸38には、夫々、従動ギア63が一体回転自在に備えられ、各種籾繰り出し部35に対応させて備えられる各駆動ギア62と各従動ギア63とが夫々噛み合う状態で連動連結されている。
繰り出し用回転軸56と各駆動ギア62との間には、夫々、クラッチ機構64が備えられ、6つの種籾繰り出し部35に対する動力伝達を各別に断続させることができるように構成されている。
そして、この播種装置14には、貯留ホッパー33の内部に貯留される種籾aを攪拌する駆動操作式の攪拌用移動体65が備えられている。
図3に示すように、この攪拌用移動体65は、横軸芯周りで回転駆動される攪拌用回転軸66と、その攪拌用回転軸66の外周部から径方向外方に突出する攪拌用突出部としての攪拌用棒状体67とを備えて構成されている。
攪拌用回転軸66は、左右一対の貯留ホッパー33L,33Rの内部を貫通する状態で、播種装置14の横幅方向略全幅に亘って延設されている。図3及び図9に示すように、攪拌用回転軸66の左側端部は、側部伝動ケース53に備えられたベアリング68により回転自在に支持されている。
図10に示すように、攪拌用回転軸66の右側端部は、上部側横向きフレーム体21から延設された支持部材69により支持されている。この支持部材69は、上部側横向きフレーム体21から固定延設されたブラケット70と、そのブラケット70にボルト固定された支持アーム71と、支持アーム71の先端に固定されたベアリング保持具72とを備えている。ベアリング保持具72にベアリング73が保持されており、このベアリング73により攪拌用回転軸66の右側端部が回転自在に支持されている。
攪拌用回転軸66は、左右一対の貯留ホッパー33R,33Lの内部を貫通するが、これらの貯留ホッパー33R,33Lを貫通する箇所においては、図示はしていないが、簡易な構成のシール材にて種籾aの漏れを防止しながら回転自在に支持されている。
攪拌用棒状体67について説明する。図7に示すように、攪拌用棒状体67は、帯板状の部材の一端側箇所67aの外端縁を滑らかな湾曲状に形成し、その一端側箇所67aを他端側箇所67bに対して約45度捻り変形するように加工して構成されている。
このように、種籾aに直接作用する箇所は滑らかな形状にして種籾aが損傷するおそれを少なくしてあり、攪拌用棒状体67の一端側箇所67aを他端側箇所67bに対して約45度捻り変形していることから、回転に伴って種籾aを周方向に攪拌させるだけでなく回転軸芯方向にも攪拌させることができ、良好な攪拌作用を発揮することができる。
そして、攪拌用棒状体67の他端側箇所67bに攪拌用回転軸66を挟み込む状態で取付部材75を取付けることにより、攪拌用棒状体67が攪拌用回転軸66に一体回動自在に取り付けられている。
図7に示すように、取付部材75は、外形が略六角状で且つ内部に略六角状の通過孔76を形成した略リング状の板材を、通過孔76の左右両側をコの字状に折り曲げ形成して構成され、コの字状に折り曲げられた幅狭の中間部75aに一対のボルト挿通孔77が形成されている。
攪拌用棒状体67の他端側箇所67bに、取付部材75に形成された2つのボルト挿通孔77に対応する状態で2つのボルト挿通孔78が形成されている。そして、攪拌用棒状体67の他端側箇所67bに取付部材75の中間部75aの外面側を当て付けてボルト79とナット80で締め付け固定する。
このとき、攪拌用棒状体67の他端側箇所67bに、取付部材75の中間部75aの外面側を当て付けた状態で、側面視で取付部材75に形成される凹部81に、攪拌用回転軸66を位置させる状態で挟み込み、攪拌用棒状体67と取付部材75とをボルト79とナット80で締め付け固定することにより、攪拌用棒状体67が攪拌用回転軸66に一体回動自在に取り付けられる。
取付部材75におけるコの字状に折り曲げられた幅狭の中間部75aの幅は、ナット80の幅と略同じであり、ナット80が両側縦面部75b同士の間に嵌り合って、ボルト79を回動させるときに、ナット80両側縦面部75bによって回り止めすることができるようになっている。このようにしてメンテナンス作業時にボルト79の取り外し作業や締結作業が行い易いようになっている。
図2に示すように、攪拌用棒状体67は、6つの種籾繰り出し部35に対応させて位置する状態で6つ備えられ、6つの攪拌用棒状体67が攪拌用回転軸66の周方向に位相を異ならせる状態で備えられている。すなわち、6つの攪拌用棒状体67は、隣接するもの同士が約180度位相が異なるように、互いの周方向の位相を異ならせて攪拌用回転軸66に取付けられている。
又、図4及び図9に示すように、側部伝動ケース53内において、繰り出し用回転軸56に備えられた駆動スプロケット82と、攪拌用回転軸66に備えられた従動スプロケット83とにわたって伝動チェーン84が巻回張設され、繰り出し用回転軸56と攪拌用回転軸66とが連動連結されている。
つまり、エンジン7の動力が横向き伝動軸52、及び、側部伝動ケース53内に備えられた伝動機構、すなわち、横向き伝動軸52と繰り出し用回転軸56との間での連動機構や繰り出し用回転軸56と攪拌用回転軸66との間での連動機構等からなる伝動機構Dを介して、長手方向一端部から攪拌用回転軸66に動力が伝達される。従って、側部伝動ケース53内に備えられた伝動機構Dにより、長手方向一端部から動力を伝達されて攪拌用回転軸66が回転駆動される。
そして、横向き伝動軸52から繰り出し用回転軸56に対する伝動部は減速比率が大きく、6つの種籾繰り出し部35に備えられる各繰り出し回転体37は、横向き伝動軸52の回転速度よりも大きく減速された低速状態で回転駆動され、走行車体3が走行するに伴って適宜間隔おきに播種を行えるように構成されている。
又、繰り出し用回転軸56から攪拌用回転軸66に対する伝動部も同様に減速比率が大きく、攪拌用回転軸66は、繰り出し用回転軸56の回転速度よりも大きく減速された極低速状態で回転駆動される。その結果、種籾aを損傷するおそれがなく良好に攪拌させるのに適した速度で攪拌用棒状体67を回転させることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、複数の攪拌用棒状体67が攪拌用回転軸66の周方向に位相を異ならせる状態で備えられるものを示したが、複数の攪拌用棒状体67が同じ位相になる状態で備えられるものでもよい。
(2)上記実施形態では、攪拌用回転軸66が長手方向一端部から動力が伝達される構成としたが、長手方向両側部夫々から動力が伝達される構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、攪拌用回転軸66が播種装置14の全幅に亘って延設されるものを示したが、横方向に分割した複数の攪拌用回転軸66を備える構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、攪拌用棒状体67が、帯板材を約45度捻り変形させる構成とし、コの字形の取付部材75を備える構成したが、この構成に代えて、次のように構成するものでもよい。
すなわち、図8に示すように、攪拌用棒状体67が、帯板状の部材の一端側箇所を平坦な他端側箇所に対して左右両側が夫々約45度傾いた山形形状に折り曲げ加工され、取付部材75が、帯板状の部材の中間部が攪拌用回転軸66を抱込むように円弧状に湾曲形成され、長手方向両側部にボルト挿通孔77が形成される構成とするものでもよい。
(5)上記実施形態では、攪拌用移動体65が、攪拌用回転軸66と攪拌用回転軸66の外周部から径方向外方に突出する攪拌用突出部67とを備えて構成されるものを示したが、攪拌用移動体65としては、このような構成に限定されるものではなく、例えば、揺動運動する移動体あるいは往復スライド運動する移動体等を用いてもよく、要するに、粉粒体を攪拌するものであればよい。
(6)上記実施形態では、粉粒体として種籾aを散布供給する播種装置14を示したが、粉粒体として肥料や薬剤等の他の種類の粉粒体を散布供給する粉粒体散布装置であってもよい。
本発明は、肥料や種籾等の粉粒体を散布する粉粒体散布装置に適用できる。
33 ホッパー
34 出口
35 繰り出し部
64 クラッチ機構
65 攪拌用移動体
66 回転軸
67 攪拌用突出部
D 伝動機構

Claims (6)

  1. 粉粒体を貯留するホッパーと、そのホッパーの下部に形成された出口を通して前記粉粒体を所定量ずつ繰り出す複数の繰り出し部と、前記ホッパーの内部に貯留される粉粒体を攪拌する攪拌用移動体とが備えられ
    動力が伝動機構を介して複数の前記繰り出し部及び前記攪拌用移動体に並列的に伝達されように構成されており、
    複数の前記繰り出し部の各々にクラッチ機構が備えられて、複数の前記繰り出し部への動力伝達を前記クラッチ機構により各別に断続することができるように構成されている粉粒体散布装置。
  2. 前記攪拌用移動体が、横軸芯周りで回転駆動される回転軸と、その回転軸の外周部から径方向外方に突出する攪拌用突出部とを備えて構成されている請求項1記載の粉粒体散布装置。
  3. 複数の前記繰り出し部が横方向に沿って間隔をあけて並ぶ状態で設けられ、
    前記回転軸が横方向に沿って延びる状態で備えられ、且つ、前記攪拌用突出部が複数の前記繰り出し部に対応させて複数備えられている請求項2記載の粉粒体散布装置。
  4. 複数の前記攪拌用突出部が前記回転軸の周方向に位相を異ならせる状態で備えられている請求項3記載の粉粒体散布装置。
  5. 前記ホッパーが横方向に沿って複数並ぶ状態で備えられ、
    前記回転軸が複数の前記ホッパー夫々を貫通する状態で装置全幅に亘って延設されている請求項3又は4記載の粉粒体散布装置。
  6. 前記伝動機構が、前記回転軸の長手方向一端部から動力を伝達して前記回転軸を回転駆動するように構成されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置。
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