JP5854416B2 - トラック用リア・アンダラン・プロテクタ - Google Patents

トラック用リア・アンダラン・プロテクタ Download PDF

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Description

本発明は、乗用車がトラックの後方から突入した場合にトラックの床下に突入することを防止するトラック用リア・アンダラン・プロテクタに関する。
閉断面(横断面が閉じられた矩形)で構成されたトラック用リア・アンダラン・プロテクタは車両外側端面に、図1に示す様な樹脂製のエンドキャップ(黒で塗り潰した部分)15を樹脂クリップ(図示せず)で装着することにより、その端面エッジの露出を防止している。
道路運送車両法第180条(突入防止装置)に定められたトラック用リア・アンダラン・プロテクタの外寸は、図2に示すように、その長手方向両端が後輪タイヤの最外側から100mm以内の位置にある必要があり、断面高さ100mm以上を確保する必要がある。
上記した長さを確保したリア・アンダラン・プロテクタは車両の長いオーバーハングの最後端に装着され、車両のピッチング(図21参照)や車両が旋回する時のロール(図22(a)参照)、特にピッチングとロールが同時に発生した場合にリア・アンダラン・プロテクタの端部下面が路面に接触して、エンドキャップ15を破損することが多く、エンドキャップ15が脱落した場合、エッジを露出させたまま走行することとなり、この状態は危険であり、外観上も好ましくない。特に低床車両ではエンドキャップ15が脱落した車両が多く見られる。
この様にリア・アンダラン・プロテクタの端末が路面に接触し易い形状になっており、エンドキャップが脱落し易い理由は下記(1)〜(4)が主な理由である。
(1)道路運送車両法第180条(突入防止装置)に定められた規定荷重(図8)を満たす為の断面強度が必要である(即ち、補強を含め所定の高さが必要)こと。
(2)各種車両の各幅仕様に合わせてリア・アンダラン・プロテクタの長さを各種設定する必要があるので、それぞれの長さ別(2050〜2330mm)に金型を用意する場合、左右下端面を上方に向けて屈曲させて長さ別に金型を製作すると、莫大な投資が必要になる。これらの投資を抑制する必要上、金型はやや長めに設計されており端部を切断することで各長さに対応している。よって外寸としてはパイプ状の物も含め一定断面のリア・アンダラン・プロテクタしか製造されていない。
(3)規定荷重が高い中型以上のトラックは規定荷重(P1=20kn〜50kn以上[2012年7月より改訂適用のため2倍化した値])を満たす為に中央部に補強を必要とすることや後部反射板装着等の理由により、道路運送車両法第180条に規定された最低断面高さ100mm丁度には製造されていない。
(4)前記のエンドキャップを上下の2点で固定しており(図22(b)参照)、リア・アンダラン・プロテクタ端面を路面に接触させた場合に、下側の固定具が破損することがある。
よって現状は、道路運送車両法第180条に規定された保安基準を満足する長さ、強度を持つ一定断面のリア・アンダラン・プロテクタでも100mm以上の断面高さを有し、走行した場合にはその端面を路面に接触させてエンドキャップ15を破損する可能性が高く、実際にエンドキャップ15を脱落させたままの車両が多数見られる。
リア・アンダラン・プロテクタの端面が路面に接触しても良い発明として、リア・アンダラン・プロテクタに障害物(路面)が接触した時に上方に回避できる様な傾斜角度に屈曲させた面をリア・アンダラン・プロテクタの前後左右の端に備えると共に、後ろ面から見て前面になる方に立面を備え、さらに、その下面の前後幅を少なくともタイヤ幅とし、上下動を可能にした提案がされている(例えば、特許文献1参照。)。
この発明は、予めアンダラン・プロテクタが障害物(路面)に接触することを想定している技術であり、断面を見ると(特許文献1の図14等参照)前後左右の端にある屈曲させた面を持つ部分が下側の障害物を回避する部分に、立面が閉断面となり、立面が本来のアンダラン・プロテクタの機能である潜り込み防止の為の荷重を受ける部分となっている。そのため断面は非常に大きくなり、下面前後幅を普通トラックのタイヤ幅とすると200mmから300mm+立面の幅が必要となっている。
又この種の障害物を回避する可動タイプのアンダラン・プロテクタは他にも発明されているが、そもそも道路運送車両法第180条に規定された、突入防止装置とは、乗用車がトラックの後部に衝突した際に、乗用車がトラックの下に潜り込むことを防止し、乗用車乗員の安全を目的に設定されている装置をいい、規定の荷重要件を満足する必要がある。
トラックの積載性能を低下させずに、規定の荷重を満たす為には最小限の質量で規定荷重を満たす必要があり、可動するタイプで規定荷重を満たすためには重いプロテクタとステイを必要とすることからも、現在可動するタイプの実績は非常に少ない。
本発明は、上下に動作するタイプではなく、固定されたリア・アンダラン・プロテクタを路面に接触しにくくするタイプの発明であり、リア・アンダラン・プロテクタの断面は先願例(上記した特許文献1に記載の発明)の立面に相当する部分のみで構成される。その断面幅は小中型トラックでは50mm以下、大型トラックでも120mm以下である。
また、本発明はリア・アンダラン・プロテクタの左右下端を道路運送車両法第180条に規定された保安基準の規定荷重を満たす範囲で切断するものであり、屈曲させた面ではない。端面のエッジ露出を防止する為のエンドキャップを装着し、そのエンドキャップは傾斜した面を形成するものの、エンドキャップ自体がリア・アンダラン・プロテクタの強度に影響するものではなく、高強度のプラスチックでもない。エッジの露出による危険を防止する為のものである。本発明は最少の断面、最少の質量、最少の価格で保安基準の規定荷重に対応し、リア・アンダラン・プロテクタ端末を路面に接触しにくくするものである。
特許第4244048号公報
本発明者は、道路運送車両法第180条に規定されたP1荷重位置(加圧子の幅)とトラック用リア・アンダラン・プロテクタの幅の関係について解釈を深めると共に、構造解析を利用して応力の分布を観察することにより鋭意研究を重ね、規定荷重を満足した上でトラック用リア・アンダラン・プロテクタの端末を変化させて、車両(トラック)がロールやピッチングしても路面と接触しにくくて破損しにくい軽量なトラック用リア・アンダラン・プロテクタを低価格・低投資で提供できることを考え出した。
本発明は、上記事情に鑑み、道路運送車両法第180条に規定された規定荷重を満足すると共に、車両(トラック)がロールやピッチングしても路面と接触しにくくて破損しにくい軽量なトラック用リア・アンダラン・プロテクタを低価格・低投資で提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のトラック用リア・アンダラン・プロテクタは、トラック車体に固定され、リアタイヤの最外側よりも100mm以内にその長手方向両端が位置するように車幅方向にストレート状に延びると共に、閉断面で構成されたトラック用リア・アンダラン・プロテクタにおいて、車両旋回時に前記トラック車体がロールした際、前記リア・アンダラン・プロテクタの車幅方向端部が路面と接触することを抑えるため、前記トラック車体の後方から視て、閉断面で構成された前記リア・アンダラン・プロテクタの車幅方向端面の上端からの端面断面高さ100mm以上離れた位置から、車幅方向内方に斜め下方に直線状に傾斜して、前記リア・アンダラン・プロテクタの下面にかけて形成された傾斜部を有し、該傾斜部は、閉断面で構成された前記リア・アンダラン・プロテクタの車幅方向端の下部が下方に開放された形状であり、前記トラック車体の後方から視て、前記傾斜部の下端と、前記リア・アンダラン・プロテクタの下面と車幅方向端面との延長交点との距離が、75mm以上200mm以下、前記傾斜部の上端と、前記延長交点との距離が、20mm以上55mm以下であることを特徴とするものである。
ここで前記閉断面は、その端面断面高さが100mm以上250mm以下のものであることが好ましい。
またリア・アンダラン・プロテクタ端末と端部下面にL字型に形成されたエンドキャップを下面以外の3面に固定具で固定することが好ましい。
本発明によれば、成形により左右端を上方に屈曲させて形成する形状とは違い、予め所定の外寸に抜き型で抜いた板を曲げて溶接することにより、低投資で、車両(トラック)の各幅(車幅)仕様に合わせた長さに対応し、道路運送車両法第180条の保安基準に規定された規定荷重を満たし、最も路面と接触し易いトラック用リア・アンダラン・プロテクタ外側端末の下面を背面視で三角形に切断した形状に、形成することが出来る。
また、トラック用リア・アンダラン・プロテクタの長手方向両端部の不要な部分(荷重を負荷したときの低応力部分)が削除されることにより1〜2%(アンダランプロテクタの質量比)の軽量化効果を奏する。
従来のトラック用リア・アンダラン・プロテクタが固定されたトラックを後方から視た背面図である。 従来のトラック用リア・アンダラン・プロテクタが固定されたトラックを後方から視た背面図である。 従来のトラック用リア・アンダラン・プロテクタが固定されたトラックを後方から視た背面図である。 道路運送車両法第180条に定められた荷重を加える為の加圧子Pの寸法を示す背面図である。 P1荷重を加える加圧子Pの幅を最大の200mmとした場合、加圧子Pの一端からリア・アンダラン・プロテクタ端末までの寸法を示す背面図である。 トラック用リア・アンダラン・プロテクタ14(従来のタイプであり、閉断面の断面高さ120mmとした)をステイ16に固定して、その荷重中心P1に荷重を負荷した様子を示す模式図である。 トラック用リア・アンダラン・プロテクタ14(従来のタイプであり、閉断面の断面高さ120mmとした)をステイ16に固定して、その荷重中心P1に荷重を負荷した時の加圧子Pの外側領域(長手方向端部側領域)の応力を解析する様子を示す模式図である。 道路運送車両法第180条で規定された荷重位置P1、P2、P3を示す背面図である。 本願発明のトラック用リア・アンダラン・プロテクタの一例を示す斜視図であり、(a)は、トラック車体に固定されたトラック用リア・アンダラン・プロテクタを示す斜視図、(b)は、トラック用リア・アンダラン・プロテクタの長手方向一端部を示す斜視図である。 本願発明のトラック用リア・アンダラン・プロテクタの一例を示す4面図であり、(a)は底面図、(b)は背面図(正面図も同じ)、(c)は上面図、(d)は左側面図(右側面図も同じ)である。 断面高さ120mmをもつトラック用リア・アンダラン・プロテクタ20を背面視から見て(後方から視て)長手方向一端の上面から端面断面高さ100mm離れた位置を頂点とし、同じく長手方向一端の下面を100mmの底辺とする三角形状に相当する部分が切断された切断部分Cを切断する前と切断後のP1荷重の解析結果を比較したものである。 トラックの前後に分割した構成にして貼り合せた構造のトラック用リア・アンダラン・プロテクタを示す(a)は、長手方向中央部分の横断面図であり、(b)は長手方向一端部の斜視図である。 トラックの上下に分割した構成にして貼り合せた構造のトラック用リア・アンダラン・プロテクタを示す(a)は、長手方向中央部分の横断面図であり、(b)は長手方向一端部の斜視図である。 パイプ状の押し出し品で製造したトラック用リア・アンダラン・プロテクタの長手方向一端部を示す斜視図である。 図12に示すトラックの前後に分割した構造のトラック用リア・アンダラン・プロテクタ20の切断面と、この切断面を覆うエンドキャップを示す斜視図である。 トラック用リア・アンダラン・プロテクタを後方から視た背面図である。 寸法A(加圧子Pの端部からリア・アンダラン・プロテクタ端末までの寸法)を国内最少の106mmとし、断面高さH=120mmのリア・アンダラン・プロテクタ40一端部の上面から端面断面高さh=100mmの(100mm離れた)位置を頂点とし下面を底辺B=75mmの三角形状C1で切断したときのトラック用リア・アンダラン・プロテクタ40の右側端末背面視を示す。 寸法A(加圧子Pの端部からリア・アンダラン・プロテクタ端末までの寸法)を国内最少の106mmとし、断面高さH=155mmのリア・アンダラン・プロテクタ40一端部の上面から端面断面高さh=135mmの位置を頂点として下面を底辺B=75mmの三角形状C2で切断したときのトラック用リア・アンダラン・プロテクタ50の右側端末背面視を示す。 寸法A(加圧子Pの端部からリア・アンダラン・プロテクタ端末までの寸法)を国内最少の106mmとし、断面高さH=155mmのリア・アンダラン・プロテクタ40一端部の上面から端面断面高さh=100mmの(100mm離れた)位置を頂点として下面を底辺B=75mmの三角形状C3で切断したときのトラック用リア・アンダラン・プロテクタ50の右側端末背面視を示す。 (a)は、トラックが静止時または平坦な道路を走行時のリア・アンダラン・プロテクタを示す背面図であり、(b)は、トラックが旋回時または凹凸のある路面などを走行時のリア・アンダラン・プロテクタを示す背面図である。 前後に揺れているトラックを示す模式図である。 (a)はトラックが旋回時のリア・アンダラン・プロテクタを示す背面図である。(b)は現状のエンドキャップ固定方法を示す斜視図である。
本発明は、貨物の運送に供する自動車(トラック)であって、この自動車に後方から他の自動車(乗用車など)が追突した場合に追突した自動車の車体前部が突入することを防止できるトラック用リア・アンダラン・プロテクタ(突入防止装置)に実現された。
図1を参照して、道路運送車両法第180条の保安基準に規定された規定荷重P1の位置を説明する。
図1は、従来のトラック用リア・アンダラン・プロテクタが固定されたトラックを後方から視た背面図である。
図1に示されるように、トラック10の後輪12には通常2本のタイヤが1組となって取り付けられており、道路運送車両法第180条に定められた車両最外側の荷重中心P1の位置はタイヤ最外側から300±25mmである。なお、トラック用リア・アンダラン・プロテクタ14は、本願発明のものではなく、従来のものを示している。
図2を参照して、道路運送車両法第180条の保安基準に規定されたトラック用リア・アンダラン・プロテクタのサイズと固定位置を説明する。
図2は、従来のトラック用リア・アンダラン・プロテクタが固定されたトラックを後方から視た背面図である。
図2に示すように、トラック用リア・アンダラン・プロテクタ14の外寸はタイヤ最外側12aから100mm以内、断面高さhは100mm以上と定められている。なお、トラック用リア・アンダラン・プロテクタ14は、本願発明のものではなく、従来のものを示している。
図3を参照して、上記の図1と図2で示した結果から荷重中心P1からトラック用リア・アンダラン・プロテクタの端末までの寸法を説明する。
図3は、従来のトラック用リア・アンダラン・プロテクタが固定されたトラックを後方から視た背面図である。
荷重中心P1からトラック用リア・アンダラン・プロテクタの端末までの距離は、(図1に示す)300mm−(図2に示す)100mm以内=200mm以上300mm以内となる。道路運送車両法第180条に定められた荷重を加える為の加圧子Pの寸法は、図4に示すように、幅が200mm以内、高さが250mm以内に規定されているので、図3と図4を参照して説明した内容からP1荷重を加える加圧子Pの幅を最大の200mmとした場合、図5に示すように、加圧子Pの一端からリア・アンダラン・プロテクタ端末までの寸法は100mm以上200mm以内±25mmとなる。ここで、±25mmは荷重位置の公差である。なお、トラック用リア・アンダラン・プロテクタ14は、本願発明のものではなく、従来のものを示している。
そこで、図6及び図7に示すように、トラック用リア・アンダラン・プロテクタ14(従来のタイプであり、閉断面の断面高さ120mmとした)をステイ16に固定して、P1荷重を負荷した時の加圧子Pの外側領域(長手方向端部側領域)の応力を解析した。この解析の結果、図7に示す加圧子の外側領域には高応力が発生していないことが確認された。図中の濃淡は、応力分布を表す。
図8に道路運送車両法第180条で規定された荷重位置P1、P2、P3を示す。これらの荷重位置P2、P3にも、同様に荷重を負荷して上記の外側領域の応力を解析した。この解析の結果、P1荷重加圧子外側領域には高応力は発生していないことが確認された。なお、全ての荷重負荷において、リア・アンダラン・プロテクタ14の長手方向中央部閉断面内には十分な補強がされている。(図示せず)
図9を参照して、本願発明のトラック用リア・アンダラン・プロテクタを説明する。
図9は、本願発明のトラック用リア・アンダラン・プロテクタの一例を示す斜視図であり、(a)は、トラック車体に固定されたリア・アンダラン・プロテクタを示す斜視図、(b)は、リア・アンダラン・プロテクタの長手方向一端部を示す斜視図である。なお、図中の濃淡は応力分布を表す。
上記した加圧子Pの外側領域の解析結果に基づいて、図9に示すように、断面高さ120mmをもつトラック用リア・アンダラン・プロテクタ20の長手方向一端部を背面視から見て(後方から視て)上面から端面断面高さ100mm離れた位置を頂点として下面を底辺100mmとする三角形状に相当する切断部分Cを形成してP1荷重の解析を実施した。この解析結果を図11に示す。図11に示すように、P1荷重の低下はまったく見られなかった。図11に示す実験では、加圧子Pの端から本願発明のトラック用リア・アンダラン・プロテクタ20の端までの寸法は123mmである。
以上の結果から、トラック10(図1等参照)のリアタイヤ12(図1等参照)の最外側よりも100mm以内にその長手方向両端が位置するように延びると共に、閉断面で構成されたトラック用リア・アンダラン・プロテクタ20では、このトラック10の後方から視て、長手方向(トラックの幅方向)一端の上面から端面断面高さ100mm離れた位置を頂点として下面を底辺100mmとする三角形状に相当する切断部分をその長手方向両端部に有するトラック用リア・アンダラン・プロテクタを使用しても道路運送車両法第180条に規定された荷重位置P1、P2、P3における加圧荷重に耐えることが判明した。又さらに断面高さの高いリア・アンダラン・プロテクタのP1荷重解析結果での加圧子外側の応力も加圧子接触部よりはるかに低く、前記の三角形に相当する部分の三角形状の高さをさらに拡大しても、また三角形状の底辺長さを加圧子外端から長手方向一端の範囲で拡大しても前記のP1、P2、P3の荷重に耐えることは構造解析の応力分布動画観察から判断できる。
上記したトラック用リア・アンダラン・プロテクタ20のようにその長手方向両端部において、道路運送車両法第180条に定められた最外荷重(P1)の加圧子端から外側の下部をトラック10の背面から視て三角形に切断した形状に形成し、端面断面高さを100mm以上確保した形状であれば、成形により左右端を上方に屈曲させて形成する形状とは異なり、予め所定の外寸に抜き型で抜いた板を曲げて溶接することにより、低投資で、車両の各幅仕様に合わせた長さに対応し、道路運送車両法第180条の規定を満たし、最も路面と接触し易いリア・アンダラン・プロテクタ20の外側端末の下面を背面視で三角形に切断した形状に、形成することが出来る。
図12は、トラックの前後に分割した構成にして貼り合せた構造のトラック用リア・アンダラン・プロテクタを示す(a)は、長手方向中央部分の横断面図であり、(b)は長手方向一端部の斜視図である。
図13は、トラックの上下に分割した構成にして貼り合せた構造のトラック用リア・アンダラン・プロテクタを示す(a)は、長手方向中央部分の横断面図であり、(b)は長手方向一端部の斜視図である。
図12、図13のいずれにしても、その横断面は、閉断面であり、その断面高さhが100mm以上250mm以下のものであることが好ましい。
図14は、パイプ状の押し出し品で製造したトラック用リア・アンダラン・プロテクタの長手方向一端部を示す斜視図であり、その下面を背面視で三角形状に切断した形状に切断して切断部を形成することにより強度を確保しても道路運送車両法第180条の規定を満たすことが出来る。横断面が閉断面であり、その断面高さhが100mm以上250mm以下のものであることが好ましい点は同じである。
図15を参照して、トラック用リア・アンダラン・プロテクタの長手方向両端の切断部分を覆うエンドキャップについて説明する。
図15では,図12に示すトラックの前後に分割した構造のトラック用リア・アンダラン・プロテクタ20の切断面を覆うエンドキャップについて説明するが、他の構造のトラック用リア・アンダラン・プロテクタの切断面であっても同じである。
本願発明のエンドキャップ30は、切断部分の断面(切断面)22に倣った形状であって、この切断面22で囲まれて形成された穴22aを塞ぐようにL字状になっており、切断面22を覆う形状である。また、このエンドキャップ30は、トラック用リア・アンダラン・プロテクタ20の上面20a及び両側面20b、20bに樹脂クリップ(本願発明にいう固定具の一例である)24で固定される。トラック用リア・アンダラン・プロテクタ20の下面20cには、樹脂クリップでエンドキャップ30は固定されていない。従って、トラック用リア・アンダラン・プロテクタ20のうち路面に接触し易い下面20c以外の3面に3点以上の樹脂クリップで固定する構成としたので、たとえ下面が路面に接触したとしても固定具が破壊されることはなく、エンドキャップ30の脱落を抑制できることとなる。
図16を参照して、切断される三角形状の切断部分Cのサイズについて説明する。
図16は、トラック用リア・アンダラン・プロテクタを後方から視た背面図であり、加圧子Pを模式的に表している。
本願発明でいうリア・アンダラン・プロテクタ端面の断面高さhは道路運送車両法第180条の規定による保安基準で必要とされる断面高さ100mm以上を確保する必要があるので、三角形状の切断部分Cの頂点はリア・アンダラン・プロテクタ長手方向一端の上面から100mm以上の位置となる。
P1荷重を低下させることなく切断部分Cを切断するにあたり、加圧子Pの端(一部)が切断する三角形状の切断部分Cに重複しない様にする必要がある。よって三角形の底辺寸法Bは最大でP1荷重の加圧子P(幅を最大の200mmとした場合)の外端から長手方向端までのA寸法となる。前記図5に示す様に道路運送車両法第180条の保安基準規定値を加算した時のA寸法は100mm以上200mm以下なので、三角形状の切断部分Cの底辺B寸法最大値は200mmである。さらに実際のA寸法がいくつか、現在国内で発売されているトラックのタイヤ最外側寸法、リア・アンダラン・プロテクタ幅の寸法を調査した。この結果、加圧子Pの端部から、リア・アンダラン・プロテクタの端末までの寸法Aは、106mmから180mmの範囲内であった。国内で発売されているトラックのリア・アンダラン・プロテクタは道路運送車両法第180条の保安基準に適合している。
部品としてより多くの車両に適応する為には図15のL寸法で加圧子と三角形の切断部分Cの距離に余裕をとる必要がある。A寸法が最少の100mmの場合に前記の荷重位置の公差が25mmずれたとすると、B寸法を75mm、L寸法を25mmとすることで、実際のA寸法が100mm+αの車両でL寸法を25mm+αとすることができ、多くの車両に適応することが出来る。
図17は、寸法A(加圧子Pの端部からリア・アンダラン・プロテクタ端末までの寸法)を国内最少の106mmとし、断面高さ120mmのリア・アンダラン・プロテクタ40の端面断面高さh=100mmの位置に頂点をもつ底辺B=75mmの三角形状で切断したときのトラック用リア・アンダラン・プロテクタ40の右側端末背面視を示す。切断部分の三角形状を図17に示す形状C1にしても所望の効果が得られた。
図18は、寸法A(加圧子Pの端部からリア・アンダラン・プロテクタ端末までの寸法)を国内最少の106mmとし、断面高さ155mmのリア・アンダラン・プロテクタ40の端面断面高さh=135mmの位置に頂点をもつ底辺B=75mmの三角形状で切断したときのトラック用リア・アンダラン・プロテクタ50の右側端末背面視を示す。切断部分の三角形状を図18に示す形状C2にしても所望の効果が得られた。
図19は、寸法A(加圧子Pの端部からリア・アンダラン・プロテクタ端末までの寸法)を国内最少の106mmとし、断面高さ155mmのリア・アンダラン・プロテクタ40の端面断面高さh=100mmの位置に頂点をもつ底辺B=75mmの三角形状で切断したときのトラック用リア・アンダラン・プロテクタ60の右側端末背面視を示す。切断部分の三角形状を図19に示す形状C3にしても所望の効果が得られた。
上記した所望の効果について、図20、図21を参照して説明する。
図20(a)は、トラックが静止時または平坦な道路を走行時のリア・アンダラン・プロテクタを示す背面図であり、(b)は、トラックが旋回時または凹凸のある路面などを走行時のリア・アンダラン・プロテクタを示す背面図である。図21は、前後に揺れているトラックを示す模式図である。
本願発明では、トラック用リア・アンダラン・プロテクタ40の長手方向両端部に、トラック10の後方から視て、その長手方向一端の上面からの端面断面高さ100mm以上離れた位置を頂点とし、同じく長手方向一端の下面が200mm以内の底辺となる、三角形状に切断された切断部分をその長手方向両端部に有するので、この切断部分の断面に倣った形状のエンドキャップ30でこの断面を覆った場合、トラック10が図20(b)に示すようにロールしても、ロール角に対する路面との角度に余裕が出来て、車両10がロールした場合のリア・アンダラン・プロテクタ40の端面40eが路面と接触することを防止することが出来る。この結果、エンドキャップ30の破損などを防止できる。このような防止と同時に端面の不要な部分(荷重負荷時の低応力部)が削除されることによるトラック10全体の軽量化を図ることができる。
10 トラック
20 リア・アンダラン・プロテクタ
30 エンドキャップ
40 リア・アンダラン・プロテクタ
C 切断部分

Claims (3)

  1. トラック車体に固定され、リアタイヤの最外側よりも100mm以内にその長手方向両端が位置するように車幅方向にストレート状に延びると共に、閉断面で構成されたトラック用リア・アンダラン・プロテクタにおいて、
    車両旋回時に前記トラック車体がロールした際、前記リア・アンダラン・プロテクタの車幅方向端部が路面と接触することを抑えるため、
    前記トラック車体の後方から視て、閉断面で構成された前記リア・アンダラン・プロテクタの車幅方向端面の上端からの端面断面高さ100mm以上離れた位置から、車幅方向内方に斜め下方に直線状に傾斜して、前記リア・アンダラン・プロテクタの下面にかけて形成された傾斜部を有し、
    該傾斜部は、閉断面で構成された前記リア・アンダラン・プロテクタの車幅方向端の下部が下方に開放された形状であり、
    前記トラック車体の後方から視て、
    前記傾斜部の下端と、前記リア・アンダラン・プロテクタの下面と車幅方向端面との延長交点との距離が、75mm以上200mm以下、
    前記傾斜部の上端と、前記延長交点との距離が、20mm以上55mm以下である、ことを特徴とするトラック用リア・アンダラン・プロテクタ。
  2. 前記閉断面は、その端面断面高さhが100mm以上250mm以下のものであることを特徴とする請求項1に記載のトラック用リア・アンダラン・プロテクタ。
  3. リア・アンダラン・プロテクタ端末と端部下面にL字型に形成されたエンドキャップを下面以外の3面に固定具で固定することを特徴とする請求項1又は2に記載のトラック用リア・アンダラン・プロテクタ。
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