JP5851281B2 - ディスペンサ - Google Patents

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Description

本発明は、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するディスペンサに関する。
従来から、シロップと削氷を攪拌して製造したシャーベット状の飲料を提供するためのフローズン飲料ディスペンサが知られている(例えば特許文献1及び2参照)。このようなフローズン飲料ディスペンサで取り扱うフローズン飲料は高粘度(例えば、凍結)による機器の損傷を防止するため、対象飲料は高糖度を要件としている。なお、フローズン飲料ディスペンサで要件とされている糖度(ブリックス度)は、例えば11度〜14.5度となっている。
特開2000−163651号公報 特開2001−122396号公報
上述したフローズン飲料と異なり、ビールのような穀類分解物含有発泡性飲料は、上述したフローズン飲料と比較して糖度が低く、ビールの糖度(ブリックス度)は例えば5.5度となっている。このため、穀類分解物含有発泡性飲料を冷却しつつ攪拌すると粘度が高くなり、さらに冷却しつつ攪拌することで、空気等の外気が巻き込まれ、結果として、かなり高い粘度の凍結発泡体になる。従来からあるフローズン飲料ディスペンサを、そのままこのような凍結発泡体に流用すると、凍結発泡体の粘度が高いことが原因で様々な不都合が発生してしまう。
以上のような点に鑑み、本発明は、高い粘度からなる穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体でも問題なく利用することができるディスペンサを提供することを目的とする。
ところで、従来から、ビールを冷却して氷結させた物を、ビール飲料の上に重層させたものは知られている。しかしながら、本発明のディスペンサで供給される凍結発泡体は、凍結した穀類分解物含有発泡性飲料の微粒子と、微粒子間に存在して外気から巻き込んだ気体を含む気泡とを含む混合物からなるものである。本発明は、このような凍結発泡体を供給するために発明者らが鋭意研究した結果なされたものである。
本発明の第1の態様によるディスペンサは、
穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、
前記タンク内に設けられ、前後方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却体と、
前記冷却体の外側に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を前方に移動させる攪拌外羽根と、
前後方向で見たときに前記冷却体と前記ノズルとの間に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体に対して前方へ押し出す力を与える先端羽根部材と、
を備える。
本発明の第1の態様によるディスペンサにおいて、
前記先端羽根部材は、複数の先端羽根を有してもよい。
本発明の第1の態様によるディスペンサにおいて、
前記先端羽根部材は、3枚以上の先端羽根を有してもよい。
本発明の第1の態様によるディスペンサにおいて、
前記先端羽根部材は、他の先端羽根よりも翼長が短い短長先端羽根を有し、
前記短長先端羽根は、前記攪拌外羽根の径方向の内方に位置してもよい。
本発明の第1の態様によるディスペンサにおいて、
前記先端羽根部材は、先端羽根を有し、
前記先端羽根は、径方向の一方の端部で後方側に突出した後方突出部と、径方向の他方の端部に向かって後方側に傾斜した後方傾斜部を含んでもよい。
本発明の第2の態様によるディスペンサは、
穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、
前記タンク内に設けられ、前後方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却体と、
前記冷却体の外周面に沿って設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を前方に移動させるスクリュウ式の攪拌外羽根と、
を備え、
前記攪拌外羽根の巻き数が3以上からなる。
本発明の第3の態様によるディスペンサは、
穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、
前記タンク内に設けられ、前後方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却体と、
前記冷却体の外側に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を前方に移動させる攪拌外羽根と、
を備え、
前記攪拌外羽根は、その前方端部に、前方に突出した外羽根先端突出部を有する。
本発明の第4の態様によるディスペンサは、
穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、
前記タンク内に設けられ、中空部を有するとともに前後方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却筒と、
前記冷却筒の前記中空部内に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を後方に移動させる攪拌内羽根と、
前記冷却筒の外側に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を前方に移動させる攪拌外羽根と、
を備え、
前記冷却筒の前面側外部又は前面側内部に、流量調整板が設けられる。
本発明の第4の態様によるディスペンサにおいて、
前記流量調整板は、円形状からなってもよい。
本発明の第4の態様によるディスペンサにおいて、
前記流量調整板は、扇形状からなってもよい。
本発明の第4の態様によるディスペンサにおいて、
前記流量調整板は、切欠きの形成された円形状からなってもよい。
本発明の第4の態様によるディスペンサにおいて、
前記流量調整板は、複数の切欠きの形成された円形状からなってもよい。
本発明の第4の態様によるディスペンサにおいて、
前記流量調整板は、半円形状からなってもよい。
本発明の第5の態様によるディスペンサは、
穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、
前記タンク内に設けられ、前後方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却体と、
前記冷却体の外側に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を前方に移動させる攪拌外羽根と、
を備え、
前記タンクの内面と前記攪拌外羽根の外面との間の間隙Cが、
0mm<C≦7mm
となっている。
本発明の第6の態様によるディスペンサは、
穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
前記タンク内に設けられ、所定方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却体と、
前記冷却体の外側に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を移動させる攪拌外羽根と、
を備え、
前記冷却体の外周面と前記攪拌外羽根の内面との間の間隙Cが、
0mm<C≦1.5mm
となっている。
本発明の第7の態様によるディスペンサは、
穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
前記タンクに設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、
前記ノズルの開閉を行うピストンと、
前記タンク内に設けられ、所定方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却体と、
前記冷却体の外側に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を移動させる攪拌外羽根と、
を備え、
前記ピストンは、前記凍結発泡体と接触可能な端部に、平坦な形状からなる平坦部又は凹部形状からなる凹部形状部を有する。
本発明の第7の態様によるディスペンサにおいて、
前記ピストンは、前記端部に、凹部形状からなる凹部形状部を有し、
前記凹部形状部の縦断面が略U字形状からなってもよいし、また、前記凹部形状部が略円錐形状からなる凹部を有してもよい。
本発明の第7の態様によるディスペンサにおいて、
前記ピストンの前記端部の表面は、疎水性材料からなってもよい。
本発明の第8の態様によるディスペンサは、
穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
前記タンク内に設けられ、所定方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却体と、
前記冷却体の外側に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を移動させる攪拌外羽根と、
を備え、
前記攪拌外羽根は偏心して回転され、該攪拌外羽根の内面の一部が前記冷却体の外周面に接触する。
上述した各ディスペンサは、
前記タンク内に気体を供給し、該タンク内の圧力を該タンク外の圧力よりも高くする加圧部をさらに備えてもよい。
上述した各ディスペンサは、
前記タンク内の温度を測定する温度センサと、
前記温度センサによる測定結果を受けて制御される加熱部と、
をさらに備えてもよい。
上述した各ディスペンサは、
前記タンク内の前記凍結発泡体の残量を測定する残量測定部と、
前記残量測定部からの測定結果を受けて、前記タンク内に穀類分解物含有発泡性飲料を供給する穀類分解物含有発泡性飲料供給部と、
をさらに備えてもよい。
本発明の第2乃至第5の態様によるディスペンサは、
前後方向で見たときに前記冷却体と前記ノズルとの間に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体に対して前方へ押し出す力を与える先端羽根部材をさらに備えてもよい。
本発明の第6及び第8の態様によるディスペンサは、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、
前後方向で見たときに前記冷却体と前記ノズルとの間に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体に対して前方へ押し出す力を与える先端羽根部材と、をさらに備え、
前記冷却体は前後方向に延在してもよい。
本発明の第7の態様によるディスペンサは、
前後方向で見たときに前記冷却体と前記ノズルとの間に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体に対して前方へ押し出す力を与える先端羽根部材をさらに備え、
前記ノズルは前記タンクの前面側に設けられ、
前記冷却体は前後方向に延在してもよい。
本発明の第1、第3乃至第5の態様によるディスペンサにおいて、
前記攪拌外羽根はスクリュウ式からなり、
前記攪拌外羽根の巻き数は3以上からなってもよい。
本発明の第6及び第8の態様によるディスペンサは、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルをさらに備え、
前記冷却体は前後方向に延在し、
前記攪拌外羽根はスクリュウ式からなり、
前記攪拌外羽根の巻き数が3以上からなってもよい。
本発明の第7の態様によるディスペンサにおいて、
前記ノズルは前記タンクの前面側に設けられ、
前記冷却体は前後方向に延在し、
前記攪拌外羽根はスクリュウ式からなり、
前記攪拌外羽根の巻き数が3以上からなってもよい。
本発明の第1、第2、第4及び第5の態様によるディスペンサにおいて、
前記攪拌外羽根は、その前方端部に、前方に突出した外羽根先端突出部を有してもよい。
本発明の第6及び第8の態様によるディスペンサは、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルをさらに備え、
前記冷却体は前後方向に延在し、
前記攪拌外羽根は、その前方端部に、前方に突出した外羽根先端突出部を有してもよい。
本発明の第7の態様によるディスペンサにおいて、
前記ノズルは前記タンクの前面側に設けられ、
前記冷却体は前後方向に延在し、
前記攪拌外羽根は、その前方端部に、前方に突出した外羽根先端突出部を有してもよい。
本発明の第1乃至第3及び第5の態様によるディスペンサにおいて、
前記冷却体は、中空部を有する冷却筒であり、
前記冷却筒の前記中空部内に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を後方に移動させる攪拌内羽根をさらに備え、
前記冷却筒の前面側外部又は前面側内部に、流量調整板が設けられてもよい。
本発明の第6及び第8の態様によるディスペンサは、
前記冷却体は、中空部を有するとともに、前後方向に延在する冷却筒であり、
前記冷却筒の前記中空部内に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を後方に移動させる攪拌内羽根と、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、をさらに備え、
前記冷却筒の前面側外部又は前面側内部に、流量調整板が設けられてもよい。
本発明の第7の態様によるディスペンサにおいて、
前記ノズルは前記タンクの前面側に設けられ、
前記冷却体は、中空部を有するとともに、前後方向に延在する冷却筒であり、
前記冷却筒の前記中空部内に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を後方に移動させる攪拌内羽根をさらに備え、
前記冷却筒の前面側外部又は前面側内部に、流量調整板が設けられてもよい。
本発明の第1乃至第4の態様によるディスペンサにおいて、
前記タンクの内面と前記攪拌外羽根の外面との間の間隙Cが、
0mm<C≦7mm
となってもよい。
本発明の第6及び第8の態様によるディスペンサは、
前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルをさらに備え、
前記冷却筒は前後方向に延在し、
前記タンクの内面と前記攪拌外羽根の外面との間の間隙Cが、
0mm<C≦7mm
となってもよい。
本発明の第7の態様によるディスペンサにおいて、
前記ノズルは前記タンクの前面側に設けられ、
前記冷却筒は前後方向に延在し、
前記タンクの内面と前記攪拌外羽根の外面との間の間隙Cが、
0mm<C≦7mm
となってもよい。
本発明の第1乃至第5、第7及び第8の態様によるディスペンサにおいて、
前記冷却筒の外周面と前記攪拌外羽根の内面との間の間隙Cが、
0mm<C≦1.5mm
となってもよい。
本発明の第1乃至第5の態様によるディスペンサにおいて、
前記ノズルの開閉を行うピストンをさらに備え、
前記ピストンは、前記凍結発泡体と接触可能な端部に、平坦な形状からなる平坦部又は凹部形状からなる凹部形状部を有してもよい。
本発明の第6及び第8の態様によるディスペンサは、
前記タンクに設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルと、
前記ノズルの開閉を行うピストンを有し、
前記ピストンは、前記凍結発泡体と接触可能な端部に、平坦な形状からなる平坦部又は凹部形状からなる凹部形状部を有してもよい。
本発明の第1乃至第7の態様によるディスペンサにおいて、
前記攪拌外羽根は偏心して回転され、該攪拌外羽根の内面の一部が前記冷却筒の外周面に接触してもよい。
本発明の第1乃至第3及び第5乃至第7の態様によるディスペンサは、
前記冷却体は、中空部を有する冷却筒であり、
前記冷却筒の前記中空部内に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を後方に移動させる攪拌内羽根をさらに備えてもよい。
穀類分解物含有発泡性飲料を冷却しつつ攪拌すると、外気が巻き込まれて、高い粘度の凍結発泡体を得られる。本発明によれば、様々な構成によって、高い粘度からなる穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を問題なく供給することができる。
本発明の第1の実施の形態によるディスペンサを示した斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサの構成を概略で示した概略側方図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサのタンク蓋を示した斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサの冷却筒を示した斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサのピストンを、前方から見た前面図及び側方から見た側方図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサのピストンの変形例を示した図であり、平坦部を有するピストンを前方側から見た図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサの攪拌内羽根を示した斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサの攪拌外羽根を示した斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサにおける、タンクの内面と攪拌外羽根の外周面との間の間隙Cと、冷却筒の外周面と攪拌外羽根の内周面との間の間隙Cを示した拡大図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサの先端羽根部材が取り付けられた態様を示した斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサの先端羽根部材を示した上方平面図。 本発明の第1の実施の形態によるディスペンサにおける信号の流れを説明するためのブロック図。 本発明の第2の実施の形態によるディスペンサの攪拌外羽根を示した側方図。 本発明の第3の実施の形態によるディスペンサの攪拌外羽根を示した側方図。 本発明の第3の実施の形態の変形例2によるディスペンサの攪拌外羽根を示した斜視図。 本発明の第3の実施の形態の変形例2によるディスペンサの攪拌外羽根を示した側方図。 本発明の第4の実施の形態によるディスペンサの流量調整板が取り付けられた態様を示した斜視図。 本発明の第4の実施の形態によるディスペンサの流量調整板の形状を示した上方平面図。 本発明の第4の実施の形態の変形例1によるディスペンサを示した斜視図。 本発明の第7の実施の形態によるディスペンサの攪拌外羽根を示した斜視図。 本発明の第7の実施の形態における攪拌外羽根と冷却筒を前面側から見た概略前面図。 本発明の第8の実施の形態によるディスペンサの構成を概略で示した概略側方図。 本発明の第9の実施の形態によるディスペンサの構成を概略で示した概略側方図。 本発明の第9の実施の形態によるディスペンサにおける信号の流れを説明するためのブロック図。 本発明の第10の実施の形態によるディスペンサの構成を概略で示した概略側方図。 本発明の第10の実施の形態によるディスペンサにおける信号の流れを説明するためのブロック図。 ビール又はビールから製造された凍結発泡体の温度(℃)(縦軸)と、冷却及び攪拌時間(経過時間(分))(横軸)との関係を表すグラフ。
第1の実施の形態
以下、本発明に係るディスペンサの第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図12及び図27は本発明の第1の実施の形態を説明するための図である。
《穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体》
まず、本実施の形態のディスペンサで供給される穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体について説明する。
本実施の形態のディスペンサは、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのものである。この穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を得るには、まず、穀類分解物含有発泡性飲料を冷却しつつ攪拌する。このように穀類分解物含有発泡性飲料を冷却及び攪拌することで、スラリーが形成される。さらに、当該スラリーを冷却しつつ攪拌することで、当該スラリー内に空気等の外気が巻き込まれ、この結果、上述した穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体が得られる。得られた凍結発泡体は、雪のような爽快な食感とクリーミーで持続する泡持ちの新食感の泡からなっている。
このような凍結発泡体が形成されるメカニズムは、明らかにはなっていないが、以下のことが推測される。
ビールのような穀類分解物含有発泡性飲料を冷却しながら攪拌することで、まず、穀類分解物含有発泡性飲料の水分が凍結される。このように水分が凍結すると、結果的に穀類分解物含有発泡性飲料のエキスが濃縮され、粘度が上昇しスラリーが形成される。
上述のように粘度が上昇したうえで、冷却及び攪拌を続けることで、スラリーに周囲の空気等からなる外気が巻き込まれ始め、それに起因する体積膨張が始まる。この場合、飲料液より熱伝導率が小さい空気等の外気を巻き込むため、温度の低下は緩やかになる(図27参照)。また、外気を巻き込み始めた時点で、温度低下傾向の変曲点が現れることとなる。そして、さらに冷却しつつ攪拌して外気ガスを巻き込むことで、周囲の外気を飽和状態まで巻き込んだ穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体(フローズン泡)が形成される。
得られた穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体(フローズン泡)は、凍結した穀類分解物含有発泡性飲料の微粒子と、微粒子間に存在する気泡とを含む混合物からなるものである。当該微粒子間に存在する気泡は、穀類分解物含有発泡性飲料中に溶存している気体(例えば、二酸化炭素や窒素)に由来する気泡を含んでいてもよいが、撹拌等により、外気から巻き込んだ気体を含む気泡である。本実施の形態のディスペンサで供給される凍結発泡体に含まれる凍結した微粒子は、穀類分解物含有発泡性飲料に含まれる水由来の微粒子であってもよく、また穀類分解物含有発泡性飲料に含まれるエキス分(例えば、炭水化物、窒素化合物、グリセリン、ミネラルなどを含む)由来の微粒子であってもよく、また穀類分解物含有発泡性飲料にアルコールが含まれる場合には、そのアルコール分由来の微粒子を含んでいてもよく、またそれらの二以上の成分を含む成分由来の微粒子であってもよい。また、本実施の形態のディスペンサで供給される凍結発泡体は、凍結した穀類分解物含有発泡性飲料の微粒子と、当該微粒子間に存在する気泡とに加えて、穀類分解物含有発泡性飲料由来の液体成分も凍結発泡体の構成成分とすることができる。本実施の形態のディスペンサで供給される凍結発泡体は、雪のような爽快な食感とクリーミーで持続する泡持ちの新食感であることが好ましい。なお、この凍結発泡体は、例えば、コップ等の容器に注がれた穀類分解物含有発泡性飲料(例えばビール)の上に注出され、泡沫成分として用いられうる。
穀類分解物含有発泡性飲料としては、穀類の分解物を含む発泡性飲料であればどのような種類の飲料であっても対象とすることができるが、特に、好ましくは、麦芽や、大麦の分解物を含む飲料を挙げることができる。ここで、穀類とは、穀物であれば特に限定されないが、大麦、小麦、大豆、エンドウ豆であることが好ましく、より好ましくは大麦である。穀類の分解物の具体的な態様としては、特に限定されないが、麦芽、大麦、小麦、大豆、エンドウ豆、トウモロコシの分解物であり、例えば、大豆タンパク、大豆ペプチド、エンドウ豆タンパク、コーンタンパク分解物が挙げられる。
穀類分解物含有発泡性飲料の調製に際しては、従来から発泡性飲料の泡持ち向上に用いられている泡持ち向上成分を添加することができる。泡持ち向上成分としては、泡持ちを向上できる成分であれば特に限定されないが、好ましくはタンパク質、糖タンパク質、ホップ由来苦味物質(例えば、イソフムロン、イソコフムロン)、サポニン、遷移金属イオン、低分子ポリフェノール、α−グルカン、β−グルカン及びベントーザンからなる群から選択されるものを挙げることができる。泡持ち向上成分としてのタンパク質としては、例えば、大豆ペプチド、大豆タンパク、エンドウ豆タンパク、大麦タンパク、コーンタンパク分解物、オクテニルコハク酸タンパク等を挙げることができる。
穀類分解物含有発泡性飲料の具体例を挙げれば、好ましくは麦芽分解物含有発泡性飲料であるが、より好ましくはビール系飲料を挙げることができる。ビール系飲料とは、通常、ビールを製造した場合、すなわち酵母等による発酵に基づいてビールを製造した場合に得られるビール特有の味わい、香りを有する飲料をいい、例えば、ビール、発泡酒、リキュール等の発酵麦芽飲料や、その他の醸造酒又は完全無アルコール麦芽飲料(非アルコール麦芽飲料)等の非発酵麦芽飲料が挙げられる。アルコールを含有する飲料を凍結させた場合には、アルコールを含有しない飲料を凍結させた場合に比べて、柔らかくなることから、その後の加工の観点からは、アルコールを含む飲料の方が好ましい。また、ビール系飲料である限り、麦芽飲料に限定されるものではなく、麦や麦芽を使用しない非麦飲料の形態であってもよい。ビール系飲料の特に好ましい態様としては、ビール、発泡酒若しくはその他の醸造酒からなる発酵アルコール飲料又は非アルコール麦芽飲料を挙げることができる。
「非麦飲料」としては、エンドウ豆や、大豆や、とうもろこしを用いた、ビール風の発泡性飲料を挙げることができるが、「非麦飲料」としては、アルコール含量が0重量%である完全無アルコール飲料のような非発酵飲料や、アルコールを含有するアルコール含有飲料が挙げられる。泡沫形成の観点からは、アルコールを含む態様が好ましい。このアルコール含有非麦飲料としては、発酵して得られた発酵飲料とアルコールが添加された飲料が挙げられる。非麦飲料としては、また、発酵して得られた発酵飲料からアルコール、その他の低沸点成分や低分子成分を除去して得られた非アルコール発酵飲料が挙げられる。
《基本構成》
次に、本実施の形態のディスペンサの基本構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態のディスペンサは、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を貯留するためのタンク10と、タンク10の前面側に設けられてタンク10内の穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズル11と、ノズル11の開閉を行うための開閉部20と、を備えている。また、図2に示すように、タンク10内には、前後方向に延びた円筒形状からなる冷却可能な冷却筒(特許請求の範囲の「冷却体」に該当する。)30が設けられている。この冷却筒30は、図4に示すように、中空形状となっており、中空部33を有している。ところで、本実施の形態では、中空形状を有する冷却筒30を用いて説明しているが、これに限られることはなく、中空形状を有さない冷却体を用いてもよい。この場合には、後述する攪拌内羽根40は設けられない態様となる。
ここでは「穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を貯留するためのタンク」としているが、時系列で見ると、タンク10は、まず、穀類分解物含有発泡性飲料を貯留し、その後、この穀類分解物含有発泡性飲料を冷却及び攪拌することで得られるスラリーを貯留し、その後、このスラリーを冷却及び攪拌しスラリーに外気を巻き込ませることで得られる発泡性飲料の凍結発泡体を貯留する。
なお、タンク10は円筒形状からなる部分を有しているが、当該部分の内径は例えば158.5mm〜159.0mm程度からなっている。また、冷却筒30の外径は例えば106.0mm〜108.5mm程度からなっている。
本願で「前面側」とは、冷却筒30の先端(ノズル11の存在する側の端部)を起点として、ノズル11の存在する側の領域のことを意味する。また、「後面側」とは、冷却筒30の後端(ノズル11の存在しない側の端部)を起点として、前面側と逆方向に延びる領域のことを意味する。また、本願で「前方」とは、「後面側」から「前面側」に向かう方向のことを意味し、「後方」とは、「前面側」から「後面側」に向かう方向のことを意味する。なお、本実施の形態では、ノズル11がタンク10の前面に設けられているが、ノズル11がタンクの底面に設けられていても、ノズル11が、冷却筒30の先端(ノズル11の存在する側の端部)を起点として、ノズル11の存在する側の領域に位置していれば、当該ノズル11は「前面側」に設けられていることとなる。また、冷却筒30が「前後方向」に延びているとしているが、この意味は、冷却筒30の長手方向が「前後方向」成分を含んでいるという意味であり、冷却筒30は前後方向に対して斜めになって延びてもよい。
上述した開閉部20は、図1に示すように、タップ21等からなる把持部と、このタップ21を前後方向に沿って揺動させることで上下方向に移動するピストン22とを有している。そして、タップ21を前方へ揺動させることでピストン22が上方に移動して、ノズル11を介して穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体が供給される。他方、タップ21を後方へ揺動させることでピストン22が下方に移動し、ノズル11がピストン22で閉じられ、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体の供給が停止される。なお、ピストン22を下方に移動させた際、ピストン22の下端とノズル11の下端は概ね同じ高さになっている。
図5(a)(b)に示すように、本実施の形態のピストン22は、その下端(特許請求の範囲の「凍結発泡体と接触可能な端部」に該当する。)に、凹部形状からなる凹部形状部25を有している。この凹部形状部25の縦断面は、略U字形状からなっている(正確には「U」を逆さまにした形状からなっている。)。なお、図5(a)はピストン22を前方側から見た図であり、図5(b)はピストン22を側方側から見た図である。
図1に示すように、ディスペンサは、タンク10を収納するための本体部70を有している。この本体部70は、タンク10を載置するための載置部71と、タンク10を覆うためのカバー部72と、を有している。なお、カバー部72は、開閉可能となっており、カバー部72を開けることで、タンク10を本体部70内に出し入れすることができる。また、必要に応じて、カバー部72の内面には保温部材を設けてもよい。
本体部70の前面には、コップ等を載置したり、ノズル11からの雫を受けたりするための受け皿75と、操作者が触れることで操作することができるタッチパネル76が設けられている。また、載置部71の内部には冷却筒30に冷媒を送るコンプレッサ35(図12参照)が設けられている。また、本体部70の背面には外気を取り込むための通気口(図示せず)が設けられ、本体部70の側面には外気を排出するための通気口78が設けられている。なお、コンプレッサ35から送られる冷媒の温度は例えば−20℃〜−12℃となっている。
本実施の形態のタンク10は大気開放型のタンク10であり、タンク10の上部にはタンク開口部(図示せず)が設けられている。また、タンク10の底面は、前方に向かって下方へ傾斜している。タンク開口部には、当該タンク開口部を覆うためのタンク蓋12(図3参照)が着脱自在になっている。このタンク蓋12は、穀類分解物含有発泡性飲料を投入するための投入口13と、投入口13に設けられ、穀類分解物含有発泡性飲料以外の異物等を除去するためのフィルター部14と、を有している。投入口13には、当該投入口13に対して着脱自在となる投入口蓋15が設けられている。なお、タンク10内に投入される穀類分解物含有発泡性飲料の温度は、好ましくは10℃以下となり、より好ましくは4℃以下となり、さらに好ましくは0℃以下となり、穀類分解物含有発泡性飲料が凍結していない温度となっている。
図4に示すように、冷却筒30は、内周面31と外周面32とを有するエバポレータからなっており、内周面31と外周面32との間には、コンプレッサ35(図12参照)等の冷却器から冷媒が供給されることとなる。なお、本実施の形態では、冷却がコンプレッサ35から供給される冷媒によって行われる態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、冷却はペルチェ素子や液化窒素等によって行うこともできる。
図4に示すように、冷却筒30は後方側の端部で支持されている。また、冷却筒30の後方側の端部であって前方側から見て左下の位置に温度センサ39が設けられている。
図2に示すように、冷却筒30の中空部33内には、モータ60(図12参照)からの駆動力を受けて回転され、タンク10内の穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を後方側に移動させるスクリュウ式の攪拌内羽根40(図7参照)が設けられている。また、図2に示すように、冷却筒30の外方には、冷却筒30の外周面32に沿って、スクリュウ式の攪拌外羽根50(図8参照)が設けられている。この攪拌外羽根50もモータ60からの駆動力を受けて回転されるが、攪拌外羽根50は、タンク10内の穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体をかき取って前方側に移動させる。なお、攪拌外羽根50の外径は例えば142.5mm〜148.0mm程度となっており、攪拌外羽根50の内径は例えば107.0mm〜109.0mm程度となっている。また、攪拌外羽根50の先端部50tは、シャフト61に向かって延びた径方向延在部50trを有している。
図7に示すように、攪拌内羽根40の中心にはモータ60に連結されたシャフト61が設けられている。そして、このシャフト61の先端部61tは攪拌外羽根50の先端部50tに連結される(図8参照)。このため、モータ60によってシャフト61が回転されると、シャフト61の回転に伴って、攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50の各々が回転されることとなる。なお、本実施の形態では、攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50の各々は、前面側から見て時計回りに回転される。但し、攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50の各々は、前面側から見て反時計回りに回転することも当然可能である。この場合には、攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の巻方向は本実施の形態で示したものと逆方向になり、温度センサ39は前方側から見て右下の位置に設けられることとなる。
攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数は、特に限定されないが、10〜1000rpmとなっていることが好ましく、10〜500rpmとなっていることがより好ましい。また、モータ60にトルクリミッタ(図示せず)が設けられ、モータ60に一定程度以上のトルクが付与されると、モータ60によって攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40が回転されないようになっていてもよい。
なお、攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数は一定であってもよいが、状況に応じて回転数を変えてもよい。例えば、穀類分解物含有発泡性飲料をタンク10に投入したばかりで、穀類分解物含有発泡性飲料の温度が比較的高い場合には、攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数を高くし、所定の温度より低くなった時点で攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数を低くするように制御してもよい。また、凍結発泡体の注出頻度が低い場合にはタンク10内の凍結発泡体の食感や泡持ち時間が悪化する可能性があることから、凍結発泡体の注出頻度が低い場合には攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数を低くし、他方、凍結発泡体の注出頻度が高い場合には攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数を高くしてもよい。
攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50の各々は、冷却筒30の表面に形成された氷を削り取るオーガとしての機能も有している。本実施の形態の攪拌内羽根40の巻き数は「4.5」であり、攪拌外羽根50の巻き数は「2.5」である。また、攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50の各々のピッチは均等になっている。なお、本実施の形態では、このように攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50の各々のピッチが均等になっている態様を用いて説明するが、必ずしもこのような態様に限られることはなく、例えば、前方側に向かうにつれて攪拌外羽根50のピッチが徐々に狭くなるような態様を用いることもできる。
図12に示すように、温度センサ39、コンプレッサ35、タッチパネル76及びモータ60は制御部100に接続されており、これら温度センサ39、コンプレッサ35、タッチパネル76及びモータ60は、制御部100によって制御されるようになっている。
制御部100は、スムーズに穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を注出することができるよう、攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を、凍結発泡体の粘度、温度、体積膨張率、明度及び経過時間に基づいて制御してもよい。
制御部100が凍結発泡体の粘度に基づいて制御を行う場合には、例えばタンク10内に、制御部100に接続され、凍結発泡体の粘度を測定するための粘度センサ81(図12参照)が設けられる。そして、制御部100は、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体の粘度が、0.4〜30pa・s、より好ましくは0.7〜30pa・s、更に好ましくは1.5〜25pa・s、より一層好ましくは1.5〜9pa・s、更に一層好ましくは2〜9pa・s、更により一層好ましくは2〜3pa・sになるように、攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御する。
また、制御部100が凍結発泡体の温度に基づいて制御を行う場合には、制御部100は、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体の温度が、−15〜−1.8℃、より好ましくは−8〜−2.5℃、更に好ましくは−8〜−3.5℃、より一層好ましくは−7〜−4℃、更に一層好ましくは−4.5〜−3.5℃になるように、攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御する。
また、制御部100が凍結発泡体の体積膨張率に基づいて制御を行う場合には、例えばタンク10内に、制御部100に接続され、凍結発泡体の体積膨張率を測定するための体積膨張率測定部82(図12参照)が設けられる。そして、制御部100は、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体の体積膨張率が、1.3〜3.5、より好ましくは2〜3.5、更に好ましくは2〜3、より一層好ましくは2〜2.5になるように、攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御する。なお、体積膨張率は、凍結発泡体の体積を、凍結発泡体とする前の穀類分解物含有発泡性飲料の体積で割ることにより求めることができる。
また、制御部100が凍結発泡体の明度に基づいて制御を行う場合には、制御部100に接続され、例えば色彩色差計等からなる明度測定部83(図12参照)が設けられる。そして、制御部100は、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体の明度と、凍結発泡体とする前の穀類分解物含有発泡性飲料の明度との差ΔLが、8〜45、より好ましくは30〜45、更に好ましくは40〜45、より一層好ましくは41〜44になるように、攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御する。
なお、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体の上記粘度、温度、体積膨張率及び明度差(ΔL)の物性を適宜組み合わせて制御することもできる。
例えば、凍結発泡体の粘度が2〜3pa・sとなり、凍結発泡体の体積膨張率が2〜2.5となるよう、制御部100で攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御してもよい。より好ましい態様によれば、凍結発泡体の粘度が2〜3pa・sとなり、凍結発泡体の温度が−4.5〜−3.5℃となり、凍結発泡体の体積膨張率が2〜2.5となり、かつ、凍結発泡体の明度と凍結発泡体とする前の穀類分解物含有発泡性飲料の明度との差(ΔL)が41〜44となるよう、制御部100で攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御してもよい。
また、別の態様としては、凍結発泡体の粘度が0.4〜30pa・sとなり、凍結発泡体の明度と凍結発泡体とする前の穀類分解物含有発泡性飲料の明度との差(ΔL)が8〜45(好ましくは、30〜45)となるよう、制御部100で攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御してもよい。
また、別の態様としては、凍結発泡体の体積膨張率が1.3〜3.5となり、凍結発泡体の明度と、凍結発泡体とする前の穀類分解物含有発泡性飲料の明度との差(ΔL)が8〜45(好ましくは、30〜45)となるよう、制御部100で攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御してもよい。
また、別の態様としては、凍結発泡体の粘度が2〜6pa・sとなり、凍結発泡体の体積膨張率が2.4〜2.7となるよう、制御部100で攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御してもよい。より好ましくは、凍結発泡体の粘度が2〜6pa・sとなり、凍結発泡体の体積膨張率が2.4〜2.7となり、凍結発泡体の明度と発泡体とする前の穀類分解物含有発泡性飲料の明度との差(ΔL)が40〜42となるよう、制御部100で攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40の回転数、コンプレッサ35から冷却筒30に供給される冷媒の温度・流量等を制御してもよい。
ところで、本実施の形態では、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面(特許請求の範囲に記載された「外面」に該当する。)52との間の間隙C(図9(a)参照)は、8.25mmからなっている。また、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面(特許請求の範囲に記載された「内面」に該当する。)51との間の間隙C(図9(b)参照)は、1.5mmからなっている。
ところで、本実施の形態のディスペンサは、タンク10又はグラス等の容器へ香料、色素、甘味料を添加する装置を別途備えてもよい。
《先端羽根部材》
次に、本実施の形態のディスペンサが備えている先端羽根部材110について説明する。
本実施の形態では、ノズル11と攪拌内羽根40との間に、モータ60の駆動力を受けて回転され、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体に対してタンク10の前面側へ押し出す力を与える先端羽根部材110(図10参照)が設けられている。
より具体的には、攪拌内羽根40の先端部40t(図7参照)と攪拌外羽根50の先端部50t(図8参照)との間で、先端羽根部材110がシャフト61に連結されている(図10参照)。このため、モータ60によってシャフト61が回転されると、シャフト61の回転に伴って先端羽根部材110が回転されることになる。
図11に示すように、本実施の形態の先端羽根部材110は、互いに均等間隔で配置された3枚の先端羽根111を有している。但し、これは一例に過ぎず、これに限られることはない。先端羽根部材110を構成する先端羽根111は1枚であってもよいし、2枚であってもよいし、4枚以上あってもよい。
本実施の形態の先端羽根部材110は、他の2つの先端羽根111よりも翼長が短い短長先端羽根111aを有している。そして、この短長先端羽根111aは、攪拌外羽根50の径方向の内方に位置している。
また、先端羽根111は、前方側でシャフト61と垂直な面内で径方向に延びた前面部113bと、前面部113bの端部から後方側に突出した後方突出部114と、を有している。また、前面部113bには、後方突出部114が設けられたのと逆側の端部に向かって後方側に傾斜した後方傾斜部113aが設けられている。なお、本実施の形態では、前面部113b及び後方傾斜部113aによって、前方延在部113が構成されている。
ところで、後方側に突出した後方突出部114の長さが長いと、当該後方突出部114によって穀類分解物含有発泡性飲料から生成された凍結発泡体が叩かれ、凍結発泡体が必要以上に泡立ってしまう。このため、本実施の形態の後方突出部114は極力短くなっており、一例として5mmの長さからなっている。
《凍結発泡体の製造方法》
次に、上述した構成からなるディスペンサによって、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を製造する方法について一例を用いて説明する。
まず、タンク10内に穀類分解物含有発泡性飲料が投入口13を介して投入される(図3参照)。このときの穀類分解物含有発泡性飲料の温度は例えば5℃となっており、その量は例えば3Lとなっている。また、穀類分解物含有発泡性飲料は例えばビール等である。
タンク10内に投入された穀類分解物含有発泡性飲料は、攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50によって攪拌されつつ、冷却筒30の周りで循環されて冷却される。冷却筒30内の冷媒の温度は、外気温度が22℃くらいであれば例えば−20℃程度である。また、攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50の回転数は例えば30rpmである。
上述したように、穀類分解物含有発泡性飲料を冷却及び攪拌することで、まず、スラリーが形成される。さらに、当該スラリーを冷却しつつ攪拌することで、当該スラリー内に空気等の外気が巻き込まれ、この結果、凍結した穀類分解物含有発泡性飲料の微粒子と、微粒子間に存在する気泡とを含む混合物からなる穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体が得られる。このような凍結発泡体が得られるのに要する時間は、穀類分解物含有発泡性飲料の温度、外気温度、攪拌内羽根40及び攪拌外羽根50の回転数等によって左右されるが、例えば25分〜90分程度である。
《作用・効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果について説明する。
《先端羽根部材の作用効果》
本実施の形態では、図10に示す先端羽根部材110が設けられていることから、以下に説明するように、粘度の高い凍結発泡体をノズル11からスムーズに注出することができる。
従来のフローズン飲料ディスペンサでは、フローズン飲料を冷却筒30の前方側から中空部33へと循環させる羽根が設けられることはあったが、タンク10の前面側へ押し出す力を与える先端羽根部材110は設けられていなかった。
フローズン飲料のように糖度の高いものでは、冷却して攪拌しても粘度がそれほど高くならず、特にタンク10の前面側へ押し出す力を与えなくても(逆に、フローズン飲料を冷却筒30の前方側から中空部33へと循環させる羽根が設けられ、タンク10の後方側へ押し出す力が与えられていても)、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させてノズル11を開けるだけで、ノズル11からスムーズにフローズン飲料を注出させることができる。
他方、ビールに代表されるような穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体では粘度が高くなるため、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけではノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができない。
この点、本実施の形態によれば、凍結発泡体に対してタンク10の前面側へ押し出す力を与える先端羽根部材110が設けられている。このため、先端羽根部材110からの力で凍結発泡体をタンク10の前方へ押しやることができ、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけでノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
また、図11に示すように、本実施の形態では、3枚の先端羽根111が均等間隔で配置されているので、効率よく均等な力を凍結発泡体に与えることができ、よりスムーズにノズル11から凍結発泡体を注出させることができる。
また、本実施の形態では、他の2つの先端羽根111よりも翼長が短い短長先端羽根111aが設けられ、当該短長先端羽根111aが攪拌外羽根50の径方向の内方に位置している(図10参照)。このため、攪拌外羽根50が存在する位置にも短長先端羽根111aを位置づけることができ、上述したような先端羽根111の均等配置が可能となる。
なお、先端羽根111の枚数、大きさ等は、ノズル11からの凍結発泡体の注出容易性等から決定される。この点、本願の発明者らは、3枚の先端羽根111を均等間隔で配置することが、凍結発泡体の注出容易性において良い効果をもたらすことを見いだした。
《ピストンの作用効果》
本実施の形態のピストン22は、図5(a)(b)に示すように、その下端に、凹部形状からなる凹部形状部25を有している。このため、以下に説明するように、注出された凍結発泡体の最終端を円錐形状にすることができる。
従来のフローズン飲料ディスペンサでは、フローズン飲料がピストンの下端へ付着することを防止するために、ピストンの下端は先端が凸形状になっていた。従来のフローズン飲料ディスペンサで採用されているようなピストンを粘度の高い穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体に用いると、当該ピストンの下端に凍結発泡体が付着することや、ピストンを下方へ移動させる際に生じる凍結発泡体とピストン22の下面との間に入り込んだ空気等のガスによる圧で、注出された凍結発泡体の最終端が円錐形状とならず、ビール等の穀類分解物含有発泡性飲料の上に載せられる凍結発泡体の見た目が悪くなる。
この点、本実施の形態のピストン22はその下端が凹部形状になっていることから、注出された凍結発泡体の最終端が円錐形状になる。このため、本実施の形態のピストン22によれば、ビール等の穀類分解物含有発泡性飲料の上に載せられる凍結発泡体の見た目をよくすることができる。なお、凹部形状部25の縦断面を略U字形状とすることで、注出された凍結発泡体の最終端の見た目をよりよくできることが発明者らによって確認されている。
なお、ピストン22の下端は必ずしも凹部形状となっていなくてもよく、例えば、図6(a)(b)に示すように、ピストン22の下端は平坦な形状からなる平坦部26を有してもよい。なお、図6(a)は、平坦部26を有するピストン22を前方側から見た図であり、図6(b)は、当該ピストン22を側方側から見た図である。また、ピストン22の凹部形状部25は、略円錐形状からなる凹部を有してもよい。
ピストン22の材質及びピストン22の下端形状を変えて、ピストン22で液垂れしたか否か、凍結発泡体の最終端の形状が円錐形状となったか否かの実験を行ったので、その結果を以下の表1に示す。
Figure 0005851281
表1において、液垂れの「○」は、実験した10回の全てにおいてピストン20の下端から液垂れをしなかったことを示し、液垂れの「△」は、実験した10回のうち5回以上9回以下でピストン20の下端から液垂れをしなかったことを示し、液垂れの「×」は、実験した10回において、ピストン20の下端から液垂れをしなかったのが4回以下となったことを示す。また、表1において、フローズン最終端形状の「○」は、実験した10回の全てにおいて凍結発泡体の最終端の形状が円錐形状となったことを示し、フローズン最終端形状の「△」は、実験した10回のうち5回以上9回以下で凍結発泡体の最終端の形状が円錐形状となったことを示し、フローズン最終端形状の「×」は、凍結発泡体の最終端の形状が円錐形状となったのが4回以下となったことを示す。
表1に示した結果から、ピストン22は、疎水性材料からなる表面(すなわち下面)を持つ、平坦部26若しくは凹部形状部25を有するか、又は、親水性材料からなる表面(すなわち下面)を持つ平坦部26を有することが好ましいことが分かる。また、ピストン22は、疎水性材料からなる表面(すなわち下面)を持つ平坦部26からなることがさらに好ましいことも分かる。なお、ピストン22が疎水性材料からなる下面を持つ場合には、当該ピストン22の下面は例えばテフロン(登録商標)から形成され、ピストン22が親水性材料からなる下面を持つ場合には、当該ピストン22の下面は例えばポリカーボネートから形成される。
また、本実施の形態では、ピストン22を下方に移動させた際、ピストン22の下端とノズル11の下端は概ね同じ高さになっている。このため、注出された粘度の高い凍結発泡体の最終端がノズル11に付着することを防止することができる。
ところで、ピストン22の下面には、注出された凍結発泡体の最終端が星型形状やハート型形状等の所定の形状となるような凹部が形成されてもよい。また、注出された凍結発泡体の最終端にこのような所定の形状を形成するために、横断面が星型形状やハート型形状等の所定の形状からなる、ピストン22を覆う注出口アダプタ(図示せず)を設けてもよい。
《その他の作用効果》
本実施の形態の攪拌外羽根50及び攪拌内羽根40は、前面側から見て時計回りに回転する。このため、粘度の高い穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体は、前面側から見て左側に傾く。
この点、本実施の形態では、図4に示すように、冷却筒30の後方側の端部であって前面側から見て左下の位置に温度センサ39が設けられている。このため、本実施の形態では、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体の残量が少なくなったときでも、凍結発泡体内に温度センサ39を位置づけることができ、凍結発泡体の温度を正確に測定することができる。
なお、カバー部72の内面に保温部材が設けられた場合には、当該保温部材によって、タンク10内の穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体への外気による温度の影響を極力遮断することができる。したがって、タンク10内の凍結発泡体の冷却効率を上げるとともに、凍結発泡体の温度をより容易に制御することができる。
ところで、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出す力を強くするには、本実施の形態のように先端羽根部材110を設けるのではなく、攪拌外羽根50の回転数を増加させることも考えられる。また、当然、本実施の形態のように先端羽根部材110を設けるとともに、攪拌外羽根50の回転数を増加させることもできる。但し、攪拌外羽根50の回転数を増加させると、必要以上に外気を巻き込んでしまうことには留意する必要がある。
第2の実施の形態(攪拌外羽根の巻き数が多い)
次に、図13を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態は、先端羽根部材110が設けられている態様であったが、第2の実施の形態では、このような先端羽根部材110が設けられておらず(但し、後述する変形例では設けられている。)、攪拌外羽根50の巻き数が多い態様からなっている。具体的には、第1の実施の形態では、攪拌外羽根50の巻き数は「2.5」であったが、第2の実施の形態では、図13に示すように、攪拌外羽根50の巻き数が「3」になっている。なお、本実施の形態では、攪拌外羽根50の巻き数が「3」になっている態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、攪拌外羽根50の巻き数が「3」より大きくなってもよい。
第2の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、攪拌外羽根50の巻き数が「3」となっていることから、以下に説明するように、粘度の高い凍結発泡体をノズル11からスムーズに注出することができる。
従来のフローズン飲料ディスペンサでは、攪拌外羽根50の巻き数が「2.5」程度となっていた。フローズン飲料のように糖度の高いものでは、冷却して攪拌しても粘度がそれほど高くならない。このため、攪拌外羽根50の巻き数が「2.5」程度であっても、フローズン飲料を前方側へ押しやる力としては十分であり、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけで、ノズル11からスムーズにフローズン飲料を注出させることができる。
他方、ビールに代表されるような穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体では粘度が高くなるため、攪拌外羽根50の巻き数が「2.5」程度の場合には、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけでは、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができない。
この点、本実施の形態によれば、攪拌外羽根50の巻き数が「3」となっているので、巻き数が「2.5」の場合と比較して、攪拌外羽根50から凍結発泡体に対してタンク10の前方へ押しやる力を連続的に与えることができる。このため、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
なお、攪拌外羽根50の巻き数を増やしすぎるとモータへの負荷が大きくなる。このため、攪拌外羽根50の巻き数は、ノズル11からの凍結発泡体の注出容易性、モータに加わる負荷等から決定される。
第2の実施の形態の変形例(先端羽根部材付き)
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、先端羽根部材110が設けられてもよい。
このように先端羽根部材110を設けることで、巻き数の多い攪拌外羽根50から連続的に加えられる力と、先端羽根部材110による力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第3の実施の形態(外羽根先端突出部)
次に、図14乃至図16を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態は、先端羽根部材110が設けられている態様であったが、第3の実施の形態では、このような先端羽根部材110が設けられておらず(但し、後述する変形例1では設けられている。)、攪拌外羽根50が、その先端部(特許請求の範囲の「前方端部」に該当する。)に、タンク10の前面側に突出した外羽根先端突出部130を有した態様からなっている。
第3の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第3の実施の形態において、第1又は第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、攪拌外羽根50の先端部50tに、タンク10の前面側に突出した外羽根先端突出部130が設けられていることから、以下に説明するように、粘度の高い凍結発泡体をノズル11からスムーズに注出することができる。
上述のように、従来のフローズン飲料ディスペンサで取り扱われるフローズン飲料のように糖度の高いものと異なり、ビールに代表されるような穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体では粘度が高くなるため、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけではノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができない。
この点、本実施の形態によれば、攪拌外羽根50の先端部50tに、タンク10の前面側に突出した外羽根先端突出部130が設けられている。このため、外羽根先端突出部130によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押しやる力を与えることができ、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけで、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第3の実施の形態の変形例1(先端羽根部材付き)
第3の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、先端羽根部材110が設けられてもよい。
このように先端羽根部材110を設けることで、外羽根先端突出部130による力と先端羽根部材110による力の二つの力で凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第3の実施の形態の変形例2(攪拌外羽根の巻き数が多い)
第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様、攪拌外羽根50の巻き数が「3」以上となってもよい。
図15及び図16に示すように、攪拌外羽根50の巻き数を「3」以上とすることで、外羽根先端突出部130による力と、巻き数の多い攪拌外羽根50から連続的に加えられる力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
変形例の組み合わせ
なお、第3の実施の形態の変形例1及び変形例2を組み合わせることもでき、外羽根先端突出部130が設けられ、先端羽根部材110が設けられ、かつ、攪拌外羽根50の巻き数が「3」以上となってもよい。
このような態様によれば、外羽根先端突出部130による力及び先端羽根部材110による力と、巻き数の多い攪拌外羽根50から連続的に加えられる力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、さらに確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第4の実施の形態(流量調整板)
次に、図17及び図18を用いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態は、先端羽根部材110が設けられている態様であったが、第4の実施の形態では、このような先端羽根部材110が設けられておらず(但し、後述する変形例1では設けられている。)、冷却筒30の前面側外部に、冷却筒30の延在する方向で前面側から見たときに冷却筒30の中空部33の一部を覆う平板状の流量調整板140が設けられる態様からなっている。なお、本実施の形態では、冷却筒30の前面側外部に流量調整板140が設けられる態様を用いて説明するが、流量調整板140は冷却筒30の前面側内部(すなわち中空部33内であって前方側の部分)に設けられてもよい。
第4の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第4の実施の形態において、第1乃至第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、図17に示すように、冷却筒30の前面側外部に流量調整板140が設けられることから、以下に説明するように、凍結発泡体をノズル11からスムーズに注出することができる。
上述のように、従来のフローズン飲料ディスペンサで取り扱われるフローズン飲料のように糖度の高いものと異なり、ビールに代表されるような穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体では粘度が高くなるため、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけではノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができない。
この点、本実施の形態によれば、冷却筒30の前面側外部に、冷却筒30の中空部33の一部を覆う流量調整板140が設けられている。このため、冷却筒30の前方側から中空部33内に流入する凍結発泡体の量を減らすことができる。この結果、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけで、凍結発泡体をノズル11からスムーズに注出させることができる。
流量調整板140は、中空部33の全部を覆わず一部を覆うものであれば特に形状は限定されない。例えば、流量調整板140は、図17に示すように円形状からなってもよいし、図18(a)に示すように扇形状からなってもよいし、図18(b)に示すように切欠き144の形成された円形状からなってもよいし、図18(c)に示すように複数の切欠き144の形成された円形状からなってもよいし、図18(d)に示すように半円形状からなってもよい。
流量調整板140が円形状である場合には、その直径は例えば70mm程度になっている。ところで、図17に示すように、冷却筒30の前面にはシャフト61を支持する支持リング64が設けられており、この支持リング64の内径は例えば84mmになっている。また、冷却筒30の内径は例えば94mmとなっている。流量調整板140の厚みは、例えば1mm〜3mm程度になっている。また、流量調整板140の材料としては、例えばSUS、アクリル等を用いることができる。
なお、流量調整板140が冷却筒30の中空部33を完全に覆って蓋をしてしまうと、凍結発泡体が冷却筒30の前方側から中空部33内に流入することができず、凍結発泡体を冷却筒30の内周面31で冷却することができなくなる。また、温度センサ39が冷却筒30の後方側の端部に設けられていることから、凍結発泡体が中空部33を通過して後方側へ移動できなくなると、温度センサ39によって凍結発泡体の温度を正確に測定することができなくなる。このため、流量調整板140は、冷却筒30の中空部33を完全には覆わないように設計されることが好ましい。また、流量調整板140が冷却筒30の中空部33を完全に覆ってしまわなくても、冷却筒30と流量調整板140とで形成される間隙が小さく、冷却筒30の前方側から中空部33内に流入する凍結発泡体の通路が極端に狭いと、流量調整板140と冷却筒30との間で凍結発泡体が凍ってしまい、結果として凍った凍結発泡体で凍結発泡体の通路が塞がれるため、好ましくない。
なお、流量調整板140の大きさ、形状等はノズル11からの凍結発泡体の注出容易性等から決定される。
ところで、加工がし易いという視点からは、流量調整板140は円形状になっていることが好ましい。
他方、凍った凍結発泡体によって、冷却筒30の前方側から中空部33内に流入する凍結発泡体の通路が塞がれることを防止する視点からは、流量調整板140は切欠き144の形成された形状からなることが好ましい。このような態様によれば、切欠き144の設けられた箇所において、冷却筒30と流量調整板140との間の間隙を大きくすることができる。このため、たとえ流量調整板140と冷却筒30との間の一部の箇所で凍結発泡体が凍ってしまっても、切欠き144の設けられた箇所において凍結発泡体の通路を確保することができる。なお、切欠き144が大きい場合には、凍った凍結発泡体が切欠き144の端部から成長して大きくなっても、切欠き144を完全に塞ぐ前に凍った凍結発泡体が崩れるので、冷却筒30の前方側から中空部33内に流入する凍結発泡体の通路が完全に塞がれることはまず起こらない。
第4の実施の形態の変形例1(先端羽根部材付き)
図19に示すように、第4の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、先端羽根部材110が設けられてもよい。
このように先端羽根部材110を設けることで、流量調整板140によって冷却筒30の前方側から中空部33内に流入する凍結発泡体の量を減らすとともに、先端羽根部材110によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第4の実施の形態の変形例2(攪拌外羽根の巻き数が多い)
第4の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様、攪拌外羽根50の巻き数が「3」以上となってもよい。
このように攪拌外羽根50の巻き数を「3」以上とすることで、流量調整板140によって冷却筒30の前方側から中空部33内に流入する凍結発泡体の量を減らすとともに、巻き数の多い外羽根先端突出部130によって連続的に凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第4の実施の形態の変形例3(外羽根先端突出部付き)
第4の実施の形態においても、第3の実施の形態と同様、外羽根先端突出部130が設けられてもよい。
このように先端羽根部材110を設けることで、流量調整板140によって冷却筒30の前方側から中空部33内に流入する凍結発泡体の量を減らすとともに、外羽根先端突出部130によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
変形例の組み合わせ
なお、第4の実施の形態の変形例1、変形例2及び変形例3を適宜組み合わせることもできる。すなわち、変形例1及び変形例2が組み合わされて、流量調整板140及び先端羽根部材110が設けられ、かつ、攪拌外羽根50の巻き数が「3」以上となってもよい。また、変形例1及び変形例3が組み合わされて、流量調整板140、先端羽根部材110及び外羽根先端突出部130が設けられてもよい。また、変形例2及び変形例3が組み合わされて、流量調整板140及び外羽根先端突出部130が設けられ、かつ、攪拌外羽根50の巻き数が「3」以上となってもよい。もちろん、変形例1、変形例2及び変形例3の全てを組み合わせることもできる。
第5の実施の形態(タンクと攪拌外羽根との間の間隔が狭い)
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態は、先端羽根部材110が設けられている態様であったが、第5の実施の形態では、このような先端羽根部材110が設けられておらず(但し、後述する変形例1では設けられている。)、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙(すなわち、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙のうち、攪拌外羽根50の中心よりも下方における鉛直方向の間隙の最大値)C(図9(a)参照)が、0mm<C≦7mmとなり、好ましくは0mm<C≦6.75mmとなり、より好ましくは5.25mm<C≦6.75mmとなり、さらに好ましくは5.25mm<C≦5.50mmとなっている。具体的には、第1の実施の形態では、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cは8.25mmとなっているが、第5の実施の形態では、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cが0mm<C≦7mmとなっている。なお、以下では、一例として、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cが5.50mmとなっている態様を用いて説明する。
第5の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第5の実施の形態において、第1乃至第4の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cが5.50mmとなっていることから、以下に説明するように、粘度の高い凍結発泡体をノズル11からスムーズに注出することができ、かつ、タンク10内の凍結発泡体の残量をより少なくして、ノズル11から注出させることができる。
従来のフローズン飲料ディスペンサでは、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cが8.25mm程度となっていた。フローズン飲料のように糖度の高いものでは、冷却して攪拌しても粘度がそれほど高くならないことから、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cが8.25mm程度となり攪拌外羽根50の厚みT(図9(a)参照)が薄くても、フローズン飲料を前方側へ押しやる力としては十分であり、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけで、ノズル11からスムーズにフローズン飲料を注出させることができる。
他方、ビールに代表されるような穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体では粘度が高くなるため、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cが8.25mm程度となり攪拌外羽根50の厚みTが薄い場合には、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけではノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができない。
この点、本実施の形態によれば、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cを5.50mmとして攪拌外羽根50の厚みTを厚くしたので、攪拌外羽根50によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押しやる力を大きくすることができる。このため、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけで、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
また、タンク10内の凍結発泡体の残量が少なくなると、従来のようにタンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cが大きい場合には、タンク10内に残った凍結発泡体を前方へ押し出すことができなくなり、ノズル11から凍結発泡体を注出させることができないが、本実施の形態のようにタンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cを小さくすることで、残量が少なくてもタンク10内に残った凍結発泡体を前方へ押し出すことができ、ノズル11から凍結発泡体を注出させることができる。
なお、残量が少なくなるとノズル11から凍結発泡体を注出させることができないという課題は、凍結発泡体の粘度が高いことに起因している。すなわち、フローズン飲料のように糖度の高いものでは、冷却して攪拌しても粘度がそれほど高くならない。そして、タンク10の底面が前方に向かって下方へ傾斜していることから、攪拌外羽根50で前方へ押し出さなくても、タップ21を前方へ揺動させてピストン22を上方に移動させるだけでノズル11からフローズン飲料を注出させることができる。他方、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体のように粘度の高いものでは、攪拌外羽根50で凍結発泡体を前方へ押し出さないと、ノズル11から凍結発泡体が注出することができない。
穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体とフローズン飲料の両方について、注出がスムーズに行えたか否か、また、タンク11内の残量がどの程度になったか、について実験した結果を以下の表2に示す。
Figure 0005851281
表2において、注出適性の「○」は、実験した10回全てにおいて、凍結発泡体のタンク10内の残量が3Lのときに50gを15秒以内で注出できたことを示し、注出適性の「△」は、実験した10回において、凍結発泡体のタンク10内の残量が3Lのときに50gを15秒以内で注出できたときとできなかったときが混在したことを示し、注出適性の「×」は、実験した10回全てにおいて、凍結発泡体のタンク10内の残量が3Lのときに50gを15秒以内で注出できなかったことを示している。
また、残量の「○」は、実験した10回全てにおいて、注出限界におけるタンク10内の残量が2L以下となったことを示し、残量の「△」は、実験した10回において、注出限界におけるタンク10内の残量が2L以下となったときとそうならなかったときが混在したことを示し、注出適性の「×」は、実験した10回全てにおいて、注出限界におけるタンク10内の残量が2L以下とならなかったことを示している。なお、50gの凍結発泡体をタンク10から注出するのに20秒以上かかるときを、上述の「注出限界」とした。
表2に示されるように、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cが7mmより大きくなると、凍結発泡体の注出速度が有意に低下するのに対して、7mm以下となると、凍結発泡体のスムーズな注出が可能となる。このため、Cが7mm未満となるか7mm以上となるかで、質的に顕著な差異があるということができ、C=7mmという数値は、臨界的意義を有している、ということができる。
第5の実施の形態の変形例1(先端羽根部材付き)
第5の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、先端羽根部材110が設けられてもよい。
このように先端羽根部材110を設けることで、厚みTの厚い攪拌外羽根50によって強くなった力と、先端羽根部材110による力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第5の実施の形態の変形例2(攪拌外羽根の巻き数が多い)
第5の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様、攪拌外羽根50の巻き数が「3」以上となってもよい。
このように攪拌外羽根50の巻き数を「3」以上とすることで、厚みTが厚く、かつ、巻き数の多い攪拌外羽根50によって連続的に凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第5の実施の形態の変形例3(外羽根先端突出部付き)
第5の実施の形態においても、第3の実施の形態と同様、外羽根先端突出部130が設けられてもよい。
このように外羽根先端突出部130を設けることで、厚みTの厚い攪拌外羽根50によって強くなった力と、外羽根先端突出部130による力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
第5の実施の形態の変形例4(流量調整板付き)
第5の実施の形態においても、第4の実施の形態と同様、流量調整板140が設けられてもよい。
このように流量調整板140を設けることで、厚みTの厚い攪拌外羽根50によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すとともに、流量調整板140によって冷却筒30の前方側から中空部33に流入する凍結発泡体の量を減らすことができる。このため、より確実に、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させることができる。
変形例の組み合わせ
なお、第5の実施の形態の変形例1、変形例2、変形例3及び変形例4を適宜組み合わせることもできる。
すなわち、変形例1及び変形例2が組み合わされてもよいし、変形例1及び変形例3が組み合わされてもよいし、変形例1及び変形例4が組み合わされてもよい。また、変形例2及び変形例3が組み合わされてもよいし、変形例2及び変形例4が組み合わされてもよいし、変形例3及び変形例4が組み合わされてもよい。
さらに、変形例1、変形例2及び変形例3が組み合わされてもよいし、変形例1、変形例2及び変形例4が組み合わされてもよいし、変形例2、変形例3及び変形例4が組み合わされてもよい。もちろん、変形例1、変形例2、変形例3及び変形例4の全てを組み合わせることもできる。
第6の実施の形態(冷却筒と攪拌外羽根との間の間隙が狭い)
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態は、先端羽根部材110が設けられている態様であったが、第6の実施の形態では、このような先端羽根部材110が設けられておらず(但し、後述する変形例1では設けられている。)、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙(すなわち、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の鉛直方向における間隙の最大値)C(図9(b)参照)が、0mm<C≦1.5mmとなり、好ましくは0mm<C≦0.60mmとなり、より好ましくは0.25mm<C≦0.60mmとなり、さらに好ましくは0.25mm<C≦0.50mmとなっている。具体的には、第1の実施の形態では、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cは1.5mmとなっているが、第6の実施の形態では、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cが0mm<C≦1.5mmとなっている。なお、以下では、一例として、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cが0.50mmとなっている態様を用いて説明する。
第6の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第6の実施の形態において、第1乃至第5の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cが0.50mmとなっており、以下に説明するように、食感のよい凍結発泡体を提供することができる。
従来のフローズン飲料ディスペンサでは、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cが1.5mm程度となっていた。フローズン飲料のように糖度の高いものでは冷却して攪拌しても粘度がそれほど高くならないことから、このように冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cが1.5mm程度となっていても、冷却筒30の外周面32にフローズン飲料が固着してそのまま固まってしまうことはなかった。
他方、ビールに代表されるような穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体では粘度が高くなるため、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cが大きいと、冷却筒30の外周面32に凍結発泡体が固着してしまい、大きな固い塊となってしまうことがある。このように大きな固い塊が生成されてしまうと、コンプレッサ35の電源がOFF状態となり冷却筒30が温かくなったタイミング等で、大きな固い塊が冷却筒30からはがれて、当該大きな固い塊がそのままノズル11から注出されてしまうことがある。注出される凍結発泡体にこのような大きな固い塊が混じると、凍結発泡体の食感が非常に悪くなる。
この点、本実施の形態では、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cを0.50mmとして狭くしたので、常時、冷却筒30の外周面32に固着した凍結発泡体を削ぎ取ることができ、上述したような大きな固い塊がそもそも生成されない。このため、本実施の形態によれば、上述したような大きな固い塊によって食感が悪くなることを防止することができる。
また、本実施の形態では、冷却筒30に固着した凍結発泡体の小さな塊を、常時、削ぎ取ることができ、その塊を凍結発泡体と一緒にノズル11から注出させることができる。そして、この凍結発泡体の小さな塊によって、凍結発泡体に新たな好ましい食感(シャリシャリ感)を加えることができる。
本実施の形態のディスペンサから注出された穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体について、小さな塊による新たな食感(シャリシャリ感)が得られたか否か、また、大きな固い塊が注出されたか否か、について実験した結果を以下の表3に示す。
Figure 0005851281
表3において、食感の「○」は、注出された凍結発泡体について小さな塊による新たな食感が得られたことを示し、食感の「×」は、注出された凍結発泡体について小さな塊による新たな食感が得られなかったことを示す。また、固い塊の「○」は、タンク10内の温度が設定下限値を下回りコンプレッサ35の電源がOFFとなったときでも、大きな固い塊が注出されなかったことを示し、固い塊の「×」は、タンク10内の温度が設定下限値を下回りコンプレッサ35の電源がOFFとなったときに、大きな固い塊が注出されたことを示している。
表3に示されるように、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cが1.5mmより大きくなると、注出された凍結発泡体について小さな塊による新たな食感が得られず、かつ、大きな固い塊が出てきて食感が悪くなるのに対して、1.5mm以下となると、注出された凍結発泡体について小さな塊による新たな食感が得られ、かつ、大きな固い塊は出てこなくなり良好な食感が得られる。このため、Cが1.5mm以下となるか1.5mmを超えるかで、質的に顕著な差異があるということができ、C=1.5mmという数値は、臨界的意義を有している、ということができる。
ところで、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cを狭くすることで、攪拌外羽根50の厚みT(図9(b)参照)をわずかながらも厚くすることができる。このため、本実施の形態によれば、攪拌外羽根50によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押しやる力を多少ながらも大きくすることができる。
第6の実施の形態の変形例1(先端羽根部材付き)
第6の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、先端羽根部材110が設けられてもよい。
このように先端羽根部材110を設けることで、先端羽根部材110によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止し、さらに凍結発泡体の小さな塊による新たな食感(シャリシャリ感)を加えるという効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させる効果も得ることができる。
第6の実施の形態の変形例2(攪拌外羽根の巻き数が多い)
第6の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様、攪拌外羽根50の巻き数が「3」以上となってもよい。
このように攪拌外羽根50の巻き数を「3」以上とすることで、巻き数の多い攪拌外羽根50から連続的に加えられる力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止し、さらに凍結発泡体の小さな塊による新たな食感(シャリシャリ感)を加えるという効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させる効果も得ることができる。
第6の実施の形態の変形例3(外羽根先端突出部付き)
第6の実施の形態においても、第3の実施の形態と同様、外羽根先端突出部130が設けられてもよい。
このように外羽根先端突出部130を設けることで、外羽根先端突出部130によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止し、さらに凍結発泡体の小さな塊による新たな食感(シャリシャリ感)を加えるという効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させる効果も得ることができる。
第6の実施の形態の変形例4(流量調整板付き)
第6の実施の形態においても、第4の実施の形態と同様、流量調整板140が設けられてもよい。
このように流量調整板140を設けることで、流量調整板140によって冷却筒30の前方側から中空部33に流入する凍結発泡体の量を減らすことができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止し、さらに凍結発泡体の小さな塊による新たな食感(シャリシャリ感)を加えるという効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させる効果も得ることができる。
第6の実施の形態の変形例5(攪拌外羽根とタンクとの間の間隔が狭い)
第6の実施の形態においても、第5の実施の形態と同様、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cを0mm<C≦7mmとすることができる。
このようにタンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cを0mm<C≦7mmとすることで、厚みTの厚い攪拌外羽根50によって強くなった力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができ、かつ、タンク10内の凍結発泡体の残量が少なくなっても当該凍結発泡体をノズル11から注出させることができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止し、さらに凍結発泡体の小さな塊による新たな食感(シャリシャリ感)を加えるという効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させるとともに、残量の少ないタンク10内の凍結発泡体をノズル11から注出させるという効果も得ることができる。
変形例の組み合わせ
なお、第6の実施の形態の変形例1、変形例2、変形例3、変形例4及び変形例5を適宜組み合わせることもできる。
すなわち、変形例1及び変形例2が組み合わされてもよいし、変形例1及び変形例3が組み合わされてもよいし、変形例1及び変形例4が組み合わされてもよいし、変形例1及び変形例5が組み合わされてもよい。また、変形例2及び変形例3が組み合わされてもよいし、変形例2及び変形例4が組み合わされてもよいし、変形例2及び変形例5が組み合わされてもよい。また、変形例3及び変形例4が組み合わされてもよいし、変形例3及び変形例5が組み合わされてもよいし、変形例4及び変形例5が組み合わされてもよい。
また、変形例1、変形例2及び変形例3が組み合わされてもよい、変形例1、変形例2及び変形例4が組み合わされてもよいし、変形例1、変形例2及び変形例5が組み合わされてもよい。また、変形例2、変形例3及び変形例4が組み合わされてもよいし、変形例2、変形例3及び変形例5が組み合わされてもよいし、変形例3、変形例4及び変形例5が組み合わされてもよい。
さらに、変形例1、変形例2、変形例3及び変形例4が組み合わされてもよいし、変形例1、変形例2、変形例3及び変形例5よいし、変形例1、変形例2、変形例4及び変形例5が組み合わされてもよいし、変形例1、変形例3、変形例4及び変形例5が組み合わされてもよいし、変形例2、変形例3、変形例4及び変形例5が組み合わされてもよい。もちろん、変形例1、変形例2、変形例3、変形例4及び変形例5の全てを組み合わせることもできる。
第7の実施の形態(攪拌外羽根が偏心)
次に、図20及び図21を用いて、本発明の第7の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態は、先端羽根部材110が設けられている態様であったが、第7の実施の形態では、このような先端羽根部材110が設けられておらず(但し、後述する変形例1では設けられている。)、攪拌外羽根50は偏心して回転され、攪拌外羽根50の内周面(特許請求の範囲の「内面」に該当する。)51の一部が冷却筒30の外周面32に接触する構造となっている。具体的には、第1の実施の形態では、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間に間隙Cが設けられていたが、本実施の形態では、シャフト61に連結された攪拌外羽根50の径方向延在部50tr(図20参照)の長さが短くなり、外羽根50の内周面51の一部が冷却筒30の外周面32に接触している。より具体的には、第1の実施の形態では冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間に間隙Cが1.5mmとなっていたが、本実施の形態では、第1の実施の形態の攪拌外羽根50の径方向延在部50trと比較して1.5mmだけ短くなり、攪拌外羽根50の内周面51のうち、前方側から見て径方向延在部50trの設けられている面が冷却筒30の外周面32に接触している(図21(a)−(d)参照)。この図21(a)−(d)は、攪拌外羽根50の内周面51が冷却筒30の外周面32に接触しながら回転する態様を示した図である。図21(b)は図21(a)から90°時計回りに回転した際の図であり、図21(b)は図21(a)から180°回転した際の図であり、図21(d)は図21(a)から270°時計回りに回転した際の図である。
また、上述のように径方向延在部50trの長さが短くなっていることから、本実施の形態では、攪拌外羽根50が偏心して回転されることになる。
ところで、本実施の形態では径方向延在部50trの長さが短くなる態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、径方向延在部50trの長さを長くすることで、外羽根50の内周面51の一部を冷却筒30の外周面32に接触させ、かつ、攪拌外羽根50を偏心して回転させてもよい。
第7の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第7の実施の形態において、第1乃至第6の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、攪拌外羽根50が偏心して回転され、攪拌外羽根50の内周面51の一部が冷却筒30の外周面32に接触することから、以下に説明するように、凍結発泡体の食感が悪くなることを防止することができる。
従来のフローズン飲料ディスペンサでは、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間に間隙が設けられていた。フローズン飲料のように糖度の高いものでは冷却して攪拌しても粘度がそれほど高くならないことから、このように冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間に間隙が設けられていても、冷却筒30の外周面32にフローズン飲料が固着してそのまま固まってしまうことはなかった。
他方、ビールに代表されるような穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体では粘度が高くなるため、冷却筒30の外周面32に凍結発泡体が固着してしまい、大きな固い塊となってしまうことがある。このように大きな固い塊が生成されてしまうと、コンプレッサ35の電源がOFF状態となり冷却筒30が温かくなったタイミング等で、大きな固い塊が冷却筒30からはがれて、当該大きな固い塊がそのままノズル11から注出されてしまうことがある。注出される凍結発泡体にこのような大きな固い塊が混じると、凍結発泡体の食感が非常に悪くなる。
この点、本実施の形態では、攪拌外羽根50の内周面51の一部が冷却筒30の外周面32に接触することから、冷却筒30の外周面32に固着する凍結発泡体を削ぎ取ることができ、冷却筒30の外周面で大きな固い塊が成長することを防止することができる。このため、本実施の形態によれば、上述したような大きな固い塊によって食感が悪くなることを防止することができる。
また、攪拌外羽根50が偏心して回転され、攪拌外羽根50の内周面51の一部のみが冷却筒30の外周面32に接触することから、攪拌外羽根50を回転させるモータに加わる負荷が大きくなることを防止することができる。
第7の実施の形態の変形例1(先端羽根部材付き)
第7の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、先端羽根部材110が設けられてもよい。
このように先端羽根部材110を設けることで、先端羽根部材110によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止する効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させる効果も得ることができる。
第7の実施の形態の変形例2(攪拌外羽根の巻き数が多い)
第7の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様、攪拌外羽根50の巻き数が「3」以上となってもよい。
このように攪拌外羽根50の巻き数を「3」以上とすることで、巻き数の多い攪拌外羽根50から連続的に加えられる力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止する効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させる効果も得ることができる。
第7の実施の形態の変形例3(外羽根先端突出部付き)
第7の実施の形態においても、第3の実施の形態と同様、外羽根先端突出部130が設けられてもよい。
このように外羽根先端突出部130を設けることで、外羽根先端突出部130によって凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止する効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させる効果も得ることができる。
第7の実施の形態の変形例4(流量調整板付き)
第7の実施の形態においても、第4の実施の形態と同様、流量調整板140が設けられてもよい。
このように流量調整板140を設けることで、流量調整板140によって冷却筒30の前方側から中空部33に流入する凍結発泡体の量を減らすことができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止する効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させる効果も得ることができる。
第7の実施の形態の変形例5(攪拌外羽根とタンクとの間の間隔が狭い)
第7の実施の形態においても、第5の実施の形態と同様、タンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cを0mm<C≦7mmとすることができる。
このようにタンク10の内面と攪拌外羽根50の外周面52との間の間隙Cを0mm<C≦7mmとすることで、厚みTの厚い攪拌外羽根50によって強くなった力で、凍結発泡体をタンク10の前方へ押し出すことができ、かつ、タンク10内の凍結発泡体の残量が少なくなっても当該凍結発泡体をノズル11から注出させることができる。このため、本変形例によれば、大きな固い塊で食感が悪くなることを防止する効果に加え、ノズル11からスムーズに凍結発泡体を注出させるとともに、残量の少ないタンク10内の凍結発泡体をノズル11から注出させるという効果も得ることができる。
第7の実施の形態の変形例6(冷却筒と攪拌外羽根との間の間隙が狭い)
第7の実施の形態においても、第6の実施の形態と同様、冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cを0mm<C≦1.5mmとすることができる。
このように冷却筒30の外周面32と攪拌外羽根50の内周面51との間の間隙Cを0mm<C≦1.5mmとすることで、冷却筒30の外周面32に大きな固い塊が生成されることをより確実に防止し、ひいては、大きな固い塊で食感が悪くなることをより確実に防止することができる。また、凍結発泡体の小さな塊による新たな食感(シャリシャリ感)を加えるという効果も得ることができる。
変形例の組み合わせ
なお、第7の実施の形態の変形例1、変形例2、変形例3、変形例4、変形例5及び変形例6を適宜組み合わせることもできる。
組み合わせが多数に及ぶため、上述した各実施の形態における「変形例の組み合わせ」のように組み合わせを具体的に記載しないが、変形例1乃至6の任意の2つを組み合わせることができ、また、変形例1乃至6の任意の3つを組み合わせることができ、また、変形例1乃至6の任意の4つを組み合わせることもでき、さらに、変形例1乃至6の任意の5つを組み合わせることもでき、もちろん、変形例1乃至6の全てを組み合わせることもできる。
第8の実施の形態(加圧部)
次に、図22を用いて、本発明の第8の実施の形態について説明する。
図22に示すように、第8の実施の形態のディスペンサは、上述した各実施の形態及び各変形例において、タンク10内に気体を供給し、タンク10内の圧力を常圧よりも高くする加圧部170をさらに備えた構成からなっている。
第8の実施の形態において、その他の構成は、上述した各実施の形態及び各変形例と同一の態様となっている。第8の実施の形態において、上述した各実施の形態及び各変形例と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
上述したように、穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を得るには、まず、穀類分解物含有発泡性飲料を冷却しつつ攪拌する。このように穀類分解物含有発泡性飲料を冷却及び攪拌することで、スラリーが形成される。さらに、当該スラリーを冷却しつつ攪拌することで、当該スラリー内に空気等の外気が巻き込まれ、この結果、凍結した穀類分解物含有発泡性飲料の微粒子と、微粒子間に存在する気泡とを含む混合物からなる穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体が得られる。
本実施の形態によれば、加圧部170から気体を供給することでタンク10の内部の圧力をタンク10の外部の圧力よりも高くすることができる。このため、スラリー内に外気が巻き込まれる際に、加圧部170から供給される気体を効率よくスラリー内に巻き込ませることができ、凍結発泡体を効率よく製造することができる。
また、このように加圧部170から気体を供給することで、外部から異物が混入することを防ぐことができる。このため、中華料理店等の油を多く取り扱う店舗にディスペンサを導入する際には、本実施の形態のように加圧部170を設けることが非常に有益である。
なお、加圧部170から供給される気体としては、空気(窒素が約76〜80%、酸素が約19〜23%、その他アルゴン、二酸化炭素等からなる外気)を用いることができる。
但し、これに限られることはなく、加圧部170から供給される気体として、例えば、空気の一部もしくは全部を窒素ガスで置換した気体を用いることもできる。窒素含有割合は、1〜100%で用いることができるが、好ましくは70〜100%の割合で用いられる。ところで、加圧部170から供給される気体に、窒素を含有させることにより、形成される穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体からなる泡沫の泡持ちをより向上することができる。
また、加圧部170から供給される気体は二酸化炭素を含んでいてもよい。この際、当該気体の中の二酸化炭素の含有割合を、100%未満とすることが好ましく、90%未満とすることがより好ましい。加圧部170から供給される気体の中の二酸化炭素含有割合を100%未満、好ましくは90%未満とすることにより、形成される穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体からなる泡沫の泡持ちをより向上させることができる。
なお、加圧部170から供給される気体として空気を用いると、窒素ガスを供給するための窒素ガスボンベや二酸化炭素を供給するための炭酸ガスボンベ等が不要となり、コストを削減でき有益である。
加圧部170からの加圧は例えば空気、窒素及び/又は二酸化炭素によって行うことができる。加圧する量は、例えば0.01〜0.5MPa加圧することができ、0.01〜0.1MPa加圧することが好ましく、0.02〜0.07MPa加圧することがより好ましい。
ところで、本実施の形態では加圧部170で加圧することを前提として説明しているが、加圧部170は、タンク10内を加圧することなく、単に空気、窒素及び/又は二酸化炭素をタンク10内に送り込むためだけに用いることもできる。
第9の実施の形態(加熱部)
次に、図23及び図24を用いて、本発明の第9の実施の形態について説明する。
第9の実施の形態のディスペンサは、上述した各実施の形態及び各変形例において、タンク10内に入れられた水等の液体を加熱し、タンク10内の冷却筒30、攪拌内羽根40、攪拌外羽根50等の部材を湯殺菌するために用いられる加熱部180をさらに備えた構成からなっている。なお、この加熱部180は、制御部100に接続され、温度センサ39による測定結果を受けて制御されるように構成されている。
第9の実施の形態において、その他の構成は、上述した各実施の形態及び各変形例と同一の態様となっている。第9の実施の形態において、上述した各実施の形態及び各変形例と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
穀類分解物含有発泡性飲料は、糖度が低いため、フローズン飲料のようなものと異なり、雑菌が発生しやすい。このため、穀類分解物含有発泡性飲料を取り扱う本発明のディスペンサにおいては、毎日、タンク10内を湯殺菌することが求められる。
従来のフローズン飲料ディスペンサのタンク10を湯殺菌するには、温められた湯をタンク10内に流し入れることが行われているが、上述したように、本発明のディスペンサではタンク10内を毎日湯殺菌する必要があり、大量の湯(例えば7リットルの湯)を毎日準備し流し入れることは大変な作業になる。
この点、本実施の形態によれば、タンク10内に水を入れて加熱部180によって水を加熱するだけで湯殺菌することができる。また、本実施の形態では、図24に示すように、加熱部180が制御部100に接続され、当該制御部100によって、温度センサ39からの測定結果を受けて加熱部180が制御されることから、単に水を入れて加熱部180をON状態にするだけで、タンク10内を湯殺菌することができる。
具体的な工程としては、まず、タンク10内に例えば7リットルの水が入れられる。次に、加熱部180がON状態となり、タンク10内の水が所定の温度(例えば65℃)まで加熱される。その後、温められた湯が、所定の温度で所定の時間(例えば15分)の間、維持される。その後、加熱部180の電源が自動で切れ、タンク10内の湯殺菌が完了する。このように湯殺菌が完了すると、その旨がタッチパネル76に表示される。このため、本実施の形態によれば、タンク10内を湯殺菌する作業を格段に容易にすることができる。
なお、何らかの理由で湯の温度が下がってしまって、所定の温度(例えば65℃)で所定の時間(例えば15分)の間だけ湯殺菌できなかった場合には、温度が上昇して所定の温度(例えば65℃)になった時点から再び所定の時間(例えば15分)だけ湯殺菌されるように制御してもよい。また、所定の温度(例えば65℃)で所定の時間(例えば15分)の間だけ湯殺菌できなかった場合には、タッチパネル76にその旨が表示されるようにしてもよい。
ところで、加熱部180はタンク10内に設けられていても良いし、投げ込みヒーターのように湯殺菌をするときにだけタンク10内に入れられるようになってもよい。
第10の実施の形態(穀類分解物含有発泡性飲料供給部)
次に、図25及び図26を用いて、本発明の第10の実施の形態について説明する。
上述した各実施の形態及び各変形例では、投入口13から穀類分解物含有発泡性飲料が投入されることを前提として説明していたが、第10の実施の形態は、タンク10内の凍結発泡体の残量を測定する残量測定部191と、タンク10内に穀類分解物含有発泡性飲料を供給する冷却飲料ディスペンサ190(特許請求の範囲の「穀類分解物含有発泡性飲料供給部」に該当する。)が設けられた態様からなっている。なお、残量測定部191は、タンク10内の残量を実際に測定してもよいし、タンク10内から注出された凍結発泡体の量からタンク10内の残量を計算して測定してもよい。
また、残量測定部191の一例としては、水平方向に光を発光する発光部と、発光部と同じ高さに位置し、発光部から発光された光を受光する受光部とを有するものを用いることができる。この場合には、発光部から発光された光が受光部で受光されるか否かで、タンク10内の凍結発泡体の量が検知されることとなる。すなわち、発光部から発光された光が受光部で受光されない場合には、発光部から発光された光と同じ高さ位置まで凍結発泡体があると判断され、他方、発光部から発光された光が受光部で受光された場合には、発光部から発光された光よりも低い位置まで凍結発泡体が減っていることが判断される。なお、発光部及び受光部の高さ位置は可変になってもよく、例えば凍結発泡体の注出頻度が高い場合には発光部及び受光部の高さを高く設定し、穀類分解物含有発泡性飲料を頻繁に補給するようにし、逆に、凍結発泡体の注出頻度が低い場合には発光部及び受光部の高さを低く設定して、穀類分解物含有発泡性飲料を補給する頻度を低くすることができる。
第10の実施の形態において、その他の構成は、上述した各実施の形態及び各変形例と同一の態様となっている。第10の実施の形態において、上述した各実施の形態及び各変形例と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、例えばビール樽のような穀類分解物含有発泡性飲料を貯留した発泡性飲料搬送容器199と連結され、当該発泡性飲料搬送容器199から穀類分解物含有発泡性飲料が供給される冷却飲料ディスペンサ190が設けられている。この冷却飲料ディスペンサ190では、発泡性飲料搬送容器199から供給された穀類分解物含有発泡性飲料が冷却されて、注出口193から注出可能となっている。なお、発泡性飲料搬送容器199には、発泡性飲料搬送容器199内を加圧するための加圧ボンベ198が連結されている。
上述したように、図25に示した態様では、冷却飲料ディスペンサ190が「穀類分解物含有発泡性飲料供給部」を構成しており、注出口193近辺でタンク10と連結され、タンク10内に冷却された後の穀類分解物含有発泡性飲料を供給するようになっている。そして、冷却飲料ディスペンサ190からタンク10内に供給される穀類分解物含有発泡性飲料の量は、タンク10内の凍結発泡体の残量に応じて制御部100で制御されることとなる。具体的には、図26に示すように、残量測定部191及び開閉部194が制御部100に接続され、制御部100が残量測定部191及び開閉部194を制御するように構成されている。そして、残量測定部191によって測定されたタンク10内の凍結発泡体の残量に応じて、制御部100によって開閉部194の開閉が制御され、冷却飲料ディスペンサ190からタンク10内に所定量の穀類分解物含有発泡性飲料が供給されるようになっている。
このような態様によれば、店舗の従業員等の操作者が、タンク10内の凍結発泡体の残量が少なくなったときにわざわざ投入口13から穀類分解物含有発泡性飲料を投入する必要がなくなる点で、有益である。
また、タンク10内の凍結発泡体の残量に応じて穀類分解物含有発泡性飲料を、適宜、タンク10内に補給することができるので、投入口13から大量の穀類分解物含有発泡性飲料が投入される場合のように、タンク10内の温度が急激に上昇することを避けることができる。このため、常時、凍結発泡体を供給できる状態に維持することができる。
また、本実施の形態では、冷却飲料ディスペンサ190から、当該冷却飲料ディスペンサ190で冷却された穀類分解物含有発泡性飲料をタンク10内に供給することができる。このため、タンク10内の温度が上昇することをより確実に防止することができ、ひいては、より確実に凍結発泡体を常時供給することができる。
10 タンク
11 ノズル
20 開閉部
21 タップ(把持部)
22 ピストン
25 凹部形状部
26 平坦部
30 冷却筒
33 中空部
39 温度センサ
40 攪拌内羽根
50 攪拌外羽根
50tr 径方向延在部
110 先端羽根部材
111 先端羽根
111a 短長先端羽根
113 前方延在部
113a 後方傾斜部
113b 前面部
114 後方突出部
130 外羽根先端突出部
140 流量調整板
143 扇形状部
144 切欠き
170 加圧部
180 加熱部
190 穀類分解物含有発泡性飲料供給部
191 残量測定部
タンクの内面と攪拌外羽根の外周面との間の間隙
冷却筒の外周面と攪拌外羽根の内周面との間の間隙

Claims (5)

  1. 穀類分解物含有発泡性飲料やその凍結発泡体を貯留するためのタンクと、
    前記タンク内に設けられ、所定方向に延びた円筒形状からなり、冷却可能な冷却体と、
    前記冷却体の外側に設けられ、駆動力を受けて回転されることで前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を移動させる攪拌外羽根と、
    を備え、
    前記冷却体の外周面と前記攪拌外羽根の内面との間の間隙Cが、
    0mm<C≦1.5mm
    となることを特徴とするディスペンサ。
  2. 前記タンクの前面側に設けられ、該タンク内の前記穀類分解物含有発泡性飲料の凍結発泡体を供給するためのノズルをさらに備え、
    前記冷却筒は前後方向に延在することを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
  3. 前記タンクの内面と前記攪拌外羽根の外面との間の間隙C が、
    0mm<C ≦7mm
    となることを特徴とする請求項2に記載のディスペンサ。
  4. 前記攪拌外羽根は、その前方端部に、前方に突出した外羽根先端突出部を有することを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載のディスペンサ。
  5. 前記攪拌外羽根はスクリュウ式からなり、
    前記攪拌外羽根の巻き数が3以上からなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のディスペンサ。
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