JP5849279B2 - フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法 - Google Patents

フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5849279B2
JP5849279B2 JP2013212738A JP2013212738A JP5849279B2 JP 5849279 B2 JP5849279 B2 JP 5849279B2 JP 2013212738 A JP2013212738 A JP 2013212738A JP 2013212738 A JP2013212738 A JP 2013212738A JP 5849279 B2 JP5849279 B2 JP 5849279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
filter medium
filter device
nozzle
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013212738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014231055A (ja
Inventor
毛利 豊重
豊重 毛利
Original Assignee
豊菱産業株式会社
毛利 豊重
豊重 毛利
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 豊菱産業株式会社, 毛利 豊重, 豊重 毛利 filed Critical 豊菱産業株式会社
Priority to JP2013212738A priority Critical patent/JP5849279B2/ja
Publication of JP2014231055A publication Critical patent/JP2014231055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5849279B2 publication Critical patent/JP5849279B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

本発明は、流体に除去物が分散された混合物を濾過するフィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法に関する。
一般に液体に除去物が分散された混合物の濾過にはフィルタ装置が用いられている。フィルタ装置は、研削加工液の濾過など様々な分野で使用されている。フィルタ装置において濾過を継続していくとフィルタ装置の濾材に除去物が堆積していき、濾材に目詰まりが発生し濾過効率が低下する。従来、濾材の目詰まりを解消するために、濾過方向とは逆方向に液体を逆流させること(逆洗浄)が行われている。
特許文献1のフィルタ装置は、濾材(ろ過体)の内側から圧力の高いジェット逆洗水を濾材に吹き付けることにより、濾材の洗浄を行っている。
特開2001−269549号公報
しかしながら、特許文献1のフィルタ装置では、濾材の洗浄の際、圧力の高いジェット逆洗水を濾材に吹き付けるため、濾材に過度な負荷がかかり、濾材が破断するおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は濾材にかかる負荷を抑制しつつ、効果的に濾材の洗浄を行うことができるフィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法を提供することにある。
本発明によるフィルタ装置は、液体に除去物が分散された混合物を濾過するフィルタ装置であって、前記混合物と接触して前記混合物の前記液体を通過させる濾材と、前記濾材の端部を支持する複数の支持板とを有するフィルタを備え、前記複数の支持板の少なくとも1つの支持板には流体注入孔が形成され、前記流体注入孔は、流入口と、前記流入口に連通する流出口とを有し、前記流出口は、前記濾材の端部に沿って位置する。
ある実施形態において、前記流出口は、前記混合物と前記濾材とが接触する側に位置する。
ある実施形態において、前記濾材と前記複数の支持板とで収容空間が規定され、前記流出口は、前記収容空間の外側に位置する。
ある実施形態において、前記濾材と前記複数の支持板とで収容空間が規定され、前記流出口は、前記収容空間の内側に位置する。
ある実施形態において、前記流体注入孔には気体が注入される。
ある実施形態において、前記フィルタは、前記少なくとも1つの支持板をカバーするカバー部材をさらに有する。
ある実施形態において、前記少なくとも1つの支持板には、前記カバー部材と接触する平坦部と、前記カバー部材と接触しない溝とが形成されており、前記溝には、前記流体注入孔が形成されている。
ある実施形態において、前記カバー部材は、本体部と取付部とを有しており、前記取付部は、前記少なくとも1つの支持板と係合する。
ある実施形態において、前記カバー部材は、前記流体注入孔に連絡する流体ノズルをさらに有する。
ある実施形態において、前記フィルタ装置は、前記流体ノズルに接続され、前記流体注入孔に流体を注入する流体注入部をさらに備える。
ある実施形態において、前記少なくとも1つの支持板には、前記流体注入孔が複数形成されている。
ある実施形態において、前記濾材は、尾根、連続面、谷および連続面が繰り返して連続するプリーツ形状を有している。
ある実施形態において、前記流出口は、前記濾材に対して前記谷側または前記尾根側に位置する。
ある実施形態において、前記フィルタは、連絡部をさらに有し、前記濾材と前記複数の支持板とで収容空間が規定され、前記濾材を介して通過した液体は、前記連絡部を介して前記収容空間から取り出される、または、前記混合物は、前記連絡部を介して前記収容空間へ送りこまれる。
ある実施形態において、前記フィルタ装置は、ノズルをさらに備え、前記濾材と前記複数の支持板とで収容空間が規定され、前記ノズルには連通孔が設けられており、前記複数の支持板のうち2つの支持板には貫通孔が設けられており、前記貫通孔のそれぞれに前記ノズルが挿入されて前記2つの支持板のうち一方の支持板から他方の支持板へと前記ノズルが貫通しており、前記ノズルの一方の端部はストッパーを有し、前記連通孔から前記ノズル内に前記濾材の内部に通過した前記液体を取り込み、前記ノズルの他方の端部から前記液体を取り出す、または、前記ノズルの他方の端部から前記混合物を送りこみ、前記ノズル内に送りこまれた前記混合物を前記連通孔から前記収容空間に送りこむ。
ある実施形態において、ポンプをさらに備え、前記ポンプは、前記ノズルに接続され前記収容空間から前記液体を取り出す、または、前記ノズルに接続され前記収容空間へ前記混合物を送りこむ。
本発明によるフィルタ装置洗浄方法は、混合物と接触して前記混合物の液体を通過させる濾材と、前記濾材の端部を支持する複数の支持板とを有するフィルタを備え、前記複数の支持板の少なくとも1つの支持板には流体注入孔が形成され、前記流体注入孔は、流入口と、前記流入口に連通し、前記濾材の端部に沿って位置する流出口とを有する、フィルタ装置を用意する工程と、前記フィルタ装置によって液体に除去物が分散された混合物を濾過する工程と、前記混合物を濾過した後、または前記混合物を濾過している間に、前記流体注入孔へ流体を注入し、前記液体が前記濾材を通過する方向と垂直な方向に前記流出口から前記流体を前記濾材に流出させる工程とを包含する。
本発明のフィルタ装置は、濾材と複数の支持板とを有するフィルタを備える。複数の支持板の少なくとも1つの支持板には流体注入孔が形成されている。流体注入孔は、流入口と、流入口に連通する流出口とを有している。流出口は、混合物と濾材の端部に沿って位置する。また、流出口は、混合物と濾材とが接触する側に位置する。フィルタ装置の洗浄の際、流入口から注入した流体は、流出口から流出する。流体が濾材に付着していた除去物を取り除くため、濾材にかかる負荷を抑制しつつ、効果的にフィルタ装置の洗浄を行うことができる。
(a)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置を示す模式的な斜視図である。(b)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置の使用例を示す模式図である。 (a)は、図1(a)のIIa−IIa線に沿った模式的な断面図である。(b)は、図1(a)のIIb−IIb線に沿った模式的な断面図である。 図2(a)に示した本発明によるフィルタ装置の模式的な断面の拡大図である。 本発明の実施形態に係るフィルタ装置を示す模式的な斜視図である。 図4のV−V線に沿った模式的な断面図である。 (a)は、本実施形態に係るフィルタ装置を示す模式図である。(b)は、本実施形態に係るフィルタ装置を示す模式的な分解図である。 本発明の実施形態に係るフィルタ装置の使用例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るフィルタ装置の使用例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るフィルタ装置の使用例を示す模式図である。 (a)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置を示す模式的な斜視図である。(b)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置の使用例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るフィルタ装置が備える濾材の洗浄例を示す模式図である。 (a)は、図10(a)のXIIa−XIIa線に沿った模式的な断面図である。(b)は、図10(a)のXIIb−XIIb線に沿った模式的な断面図である。 図12(a)に示した本発明によるフィルタ装置の模式的な断面の拡大図である。 本発明の実施形態に係るフィルタ装置を示す模式的な斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置の使用例を示す模式図であり、図15(b)は、図15(a)のXVb−XVb線に沿った模式的な断面図である。
以下、図面を参照して本発明によるフィルタ装置の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1を参照して本発明によるフィルタ装置100の実施形態を説明する。図1(a)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置100を示す模式的な斜視図である。図1(b)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置100の使用例を示す模式図である。
フィルタ装置100は、液体に除去物が分散された混合物を濾過するフィルタ10を備える。例えばフィルタ装置100は研削加工液を好適に濾過する。研削加工の結果除去された研削物が除去物として分散されている。
フィルタ10は、濾材20と複数の支持板(支持板41および支持板42)とを有する。濾材20はプリーツ形状を有している。濾材20がプリーツ形状であると表面積が増大するため、濾過効率が向上する。濾材20は表面と裏面とを有しており、表面と裏面とを交互に折り曲げることで、プリーツ形状が形成される。濾材20には、細かい隙間が多数形成されている。
フィルタ10は、濾材20と支持板41と支持板42とで規定される収容空間を有している。ここでは濾材20は、円筒形状を形成している。濾材20の素材は、例えば、ポリエステル製不織布である。液体が濾材20を通過する際、通過することのできない大きさの除去物は、濾材20の外表面に付着する。例えば、濾材20は、粒径が1μm以上の除去物を外表面に付着させる。
複数の支持板(支持板41および支持板42)は、濾材20の端部を支持する。支持板41は濾材20の上面を支持する。支持板42は濾材20の下面を支持する。支持板41および支持板42は、例えば、ウレタンゴムを含んでいる。
また、フィルタ10は、さらに連絡部30を有する。連絡部30は、収容空間と収容空間の外部とを連絡している。さらに、支持板41の主面の中心に貫通孔31(図1(a)では図示せず)が設けられており、支持板42の主面の中心に貫通孔32が設けられている。ノズル50は貫通孔31と貫通孔32とに貫通するように挿入する。ノズル50については、図6を参照して後述する。
支持板42には、流体注入孔70が形成されている。流体注入孔70は、流入口71と流出口72(図1では図示せず)とを有する。流出口72は流入口71に連通している。流出口72は、濾材20の端部に沿って位置する。また、流出口72は、収容空間の外側に位置する。流体注入孔70の孔径は、例えば、1mm〜3mmである。
フィルタ装置100において、フィルタ10の外部に混合物がある場合、フィルタ10の内部の収容空間に液体が流れる際に、濾材20によって混合物は濾過される。連絡部30は、濾材20を介して通過した液体を収容空間から取り出す。
図1(b)を参照して本発明の実施形態によるフィルタ装置100の使用例を説明する。なお図1(a)ではフィルタ装置100は支持板42が上方にくるように示されているが図1(b)では支持板42は下方に位置している。ここでは混合物は液体に研削加工の結果除去された研削物(スラッジ)が除去物として分散された研削加工液である。
液槽62には研削加工液が満たされている。フィルタ装置100は、液槽62内に入れられている。連絡部30には、ノズル50が挿入されている。ホース61の一端は、ホースニップル54を介してノズル50に接続されている。ホース61の他方の一端は、液槽62に入れられている。ホース61にはポンプ60が接続されている。また、ホース64にはコンプレッサ63(流体注入部)が接続されている。ホース64の一端は、コンプレッサ63から送出した圧縮気体(例えば、圧縮空気)が気体として支持板42に形成される流体注入孔70に注入されるように連結部68を介してフィルタ10に接続されている。
液槽62内の研削加工液は、濾材20で除去物が分離されて濾材20を通過する。研削加工液が濾材20を通過する際、濾材20の外表面に除去物が付着することにより、研削物(スラッジ)は除去される。フィルタ10の収容空間内部には濾過された研削加工液が溜められている。ポンプ60を作動させると、ノズル50に濾過された研削加工液が吸い込まれる。そして、フィルタ10の収容空間外部の研削加工液が濾過方向Dの方向に吸い込まれ、フィルタ10の収容空間外部の研削加工液は濾材20で除去物が分離されて濾材20を通過する。以上のようにして研削加工液を濾過する工程が行われる。
研削加工液の濾過が行われると、除去物が濾材20の外表面に堆積する。除去物が濾材20の外表面に多量に堆積すると、濾材20に目詰まりが発生し濾過効率が低下する。目詰まりを解消するためにフィルタ装置100が備える濾材20を洗浄する。
濾材20の洗浄の際、コンプレッサ63を作動させ、支持板42に形成されている流体注入孔70に気体を注入する。コンプレッサ63の空気圧は、例えば、0.7MPaである。流体注入孔70に気体が注入されると、気体は、流体注入孔70の流出口72から濾過方向Dと垂直な方向Eに濾材20へ流出する。流出口72から流出した気体は研削加工液に触れることにより気泡となり、気泡は方向Eへ吹き上がる。そして、気泡によって濾材20に付着していた除去物が取り除かれる。以上のようにしてフィルタ装置100の洗浄が行われる。
流体の注入は、混合物を濾過した後、または混合物を濾過している間に行われる。例えば、流体の注入は、濾過を停止して定期的に行われてもよい。流体の注入時間は、3〜5分間である。あるいは、研削加工液を濾過しているときに、流体の注入が行われてもよい。濾過中に流体の注入が行わる場合、濾過を中断することなく連続的に濾過を行うことができる。フィルタ装置100の洗浄の際、液体が濾材20を通過する方向(濾過方向D)と垂直な方向Eに、流体注入孔70から流体を濾材20に流出させるため、濾材20にかかる負荷を抑制しつつ、効果的にフィルタ装置100の洗浄を行うことができる。
図2を参照して本発明によるフィルタ装置100の実施形態を説明する。図2(a)は、図1(a)のIIa−IIa線に沿った模式的な断面図であり、図2(b)は、図1(a)のIIb−IIb線に沿った模式的な断面図である。
図2(a)に示すように、濾材20はプリーツ状に形成されている。濾材20は、厚さ一定の1枚の平板を折り曲げることによって形成可能である。濾過方向Dは、濾材20の表面から裏面に向かう方向である。濾材20は円環状に形成されており、濾過方向Dは、濾材20の環状の外側から中心方向に向いている。支持板42には、流体注入孔70が形成されている。濾材20の形状および流体注入孔70の位置については、図3を参照して後述する。
図2(b)に示すように、濾材20は、支持板41と支持板42とに支持されている。支持板41は濾材20の一端を支持し、支持板42は濾材20の他端を支持する。連絡部30は、支持板41に設けられている。支持板42には、溝74が形成されている。溝74には、流体注入孔70が形成されている。流体注入孔70は、流入口71と流出口72とを有する。流出口72は、流入口71と連通している。流出口72は、濾材20の端部に沿って位置する。また、流出口72は、混合物と濾材20とが接触する側に位置する。本実施形態において、流出口72は、収容空間の外側に位置する。
図3を参照して本発明によるフィルタ装置100の濾材20の形状および流体注入孔70の位置を説明する。図3は、図2(a)に示した本発明によるフィルタ装置100の模式的な断面の拡大図である。
濾材20の裏面は、濾材20を通過した液体に接している。濾材20は、尾根、連続面、谷および連続面が繰り返して連続するプリーツ形状を有している。連続面23aは、尾根21aおよび谷22と連続している。連続面23bは、尾根21bおよび谷22と連続している。液体は濾過方向Dに流れている。濾材20は、濾材20の外部の混合物に含まれる液体を濾過方向Dに通過させる。
流体注入孔70は、フィルタ装置100の収容空間の外側に位置する。すなわち、断面視において、流体注入孔70は濾材20のプリーツ形状の外側に位置する。また、流体注入孔70は、濾材20に対して谷22側に位置する。流体注入孔70は、複数形成されることが好ましい。フィルタ装置100には、流体注入孔70がプリーツ形状の谷22の数と同じ数だけ設けられている。
以上、図1〜図3を参照して説明したように、流出口72は、濾材20の端部に沿って位置する。また、流出口72は、混合物と濾材20とが接触する側に位置する。流入口71から注入された流体は、流出口72から流出する。流体が濾材20に付着していた除去物と接触すると除去物は取り除かれるため、濾材20にかかる負荷を抑制しつつ、効果的にフィルタ装置100の洗浄を行うことができる。
また、流出口72はフィルタ装置100の収容空間の外側に位置する。したがって、濾材20に付着している外表面の除去物を取り除くことができる。その結果、効果的にフィルタ装置100の洗浄を行うことができる。
また、流体注入孔70には、気体が注入される。流入口71から注入された気体は、流出口72から流出し気泡となり吹き上がる。気体が濾材20に付着していた除去物と接触すると除去物は取り除かれるため、濾材20にかかる負荷を抑制しつつ、効果的にフィルタ装置100の洗浄を行うことができる。
また、流体注入孔70は、濾材20に対して尾根21aおよび尾根21bよりも谷22側に位置する。したがって、流出口72から流出した気体(気泡)が濾材20の外周面の外側に逃げていくことが抑制され、効果的にフィルタ装置100の洗浄を行うことができる。
また、流体注入孔70は、複数形成されている。したがって、濾材20の全面にわたって効果的にフィルタ装置100の洗浄を行うことができる。
図4を参照して本発明によるフィルタ装置100の実施形態を説明する。図4は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置100を示す模式的な斜視図である。
フィルタ装置100では、フィルタ10は、濾材20と複数の支持板(支持板41および支持板42)とカバー部材80とを有する。本実施形態に係るフィルタ装置100は、フィルタ10が、さらにカバー部材80を有する点を除いて、図1〜図3を参照して説明したフィルタ装置100と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
カバー部材80は、流体注入孔70が形成されている支持板42をカバーする。カバー部材80は金属製である。カバー部材80は、支持板42にシール接着する。カバー部材80は、本体部81と取付部82とを有する。取付部82は、本体部81の外周に設けられている。取付部82の端部が支持板42の内側の方向へ折り曲げられることにより、取付部82は支持板42と係合する。取付部82は、例えば、4個〜12個設けられる。カバー部材80が取付部82と係合することにより、コンプレッサ63から流体注入孔70に流体を注入する際に、流体の圧力に耐え得る強度を保持することができる。
また、カバー部材80は、流体ノズル83をさらに有する。流体ノズル83は、流体注入孔70に連絡する。流体ノズル83はコンプレッサ63に接続されるホース64の一端に接続する。
図5を参照して本発明によるフィルタ装置100の実施形態を説明する。図5は、図4のV−V線に沿った模式的な断面図である。
フィルタ装置100では、支持板41の主面の中心に貫通孔31が設けられており、支持板42の主面の中心に貫通孔32が設けられている。ノズル50は貫通孔31と貫通孔32とを貫通するように挿入される。ノズル50については、図6を参照して後述する。
支持板42には、平坦部73と溝74とが形成されている。平坦部73はカバー部材80と接触する一方で、溝74はカバー部材80と接触しない。溝74は、環状の形状を有している。溝74には、流体注入孔70が形成されている。このように溝74に流体注入孔70が形成されているので、流体注入孔70がカバー部材80によってふさがれない。また、平坦部73には、流体注入孔70が形成されていないので、シールが確実に行われる。
流体ノズル83の一端は、溝74に形成されている複数の流体注入孔70に連絡している。コンプレッサ63から流体ノズル83を介して圧縮気体が注入されると、溝74を介して複数の流体注入孔70の全てに流体が行き渡り、複数の流出口72のそれぞれから流体が流出する。したがって、濾材20全面にわたって流体を流出することができるため、フィルタ装置100の洗浄を容易に行うことができる。
また、支持板41は内部に補強部材43を有している。補強部材43は、例えば、貫通孔31を避けるようなドーナツ形状を有している。補強部材43は、濾材20の端部に設けられる。補強部材43は、例えば、ガラス、金属、合成繊維または天然繊維のクロスもしくは網を含んでいる。
補強部材43によって、支持板41の強度が増加する。したがって、フィルタ装置100を液中に入れた場合、液圧によってフィルタ装置100が変形することが抑制される。また、補強部材43にガラス繊維等を用いた場合は、支持板41をシュレッダーにかけることができるため、支持板41の廃棄が容易になる。
図6を参照して本発明によるフィルタ装置100の実施形態を説明する。図6(a)は、本実施形態に係るフィルタ装置100を示す模式図である。図6(b)は、本実施形態に係るフィルタ装置100を示す模式的な分解図である。
フィルタ装置100は、ノズル50をさらに備えている。ノズル50は、ノズル本体51とフランジ52とホースニップル54とストッパー58とを有している。ノズル50には連通孔53が設けられている。連通孔53から、濾材20と支持板41と支持板42とで形成される収容空間内の液体を吸い上げることができる。ホースニップル54は、フランジ52を介してノズル本体51に取り付けられている。ノズル50には、仕切板91が設けられている。仕切板91は、収容空間内の液体が収容空間外に出ていかないように、また収容空間外の液体が収容空間内に入ってこないように設けられている。
ノズル50には、ストッパー孔57が設けられている。ストッパー孔57にストッパー58を通すことによって、ストッパー58はノズル本体51に取り付けられる。
ノズル50は、支持板41の貫通孔31と支持板42の貫通孔32とを貫通するように挿入される。ノズル50を挿入する前の支持板41の貫通孔31と支持板42の貫通孔32との直径は、ノズル50の直径よりもわずかに小さい。例えば、ノズル50を挿入する前の貫通孔31と貫通孔32との直径は32mmであり、ノズル本体51の直径は34mmである。ノズル50を挿入する前の支持板41の貫通孔31と支持板42の貫通孔32との直径は、ノズル50の直径よりもわずかに小さいので、ノズル50は、貫通孔31と貫通孔32とに圧入して挿入される。したがって、ノズル50を挿入するだけでシールができるため、シール用の部品を必要としない。また、ノズル50の下端にストッパー58が取り付けられているため、ノズル50がフィルタ10から抜け落ちることが抑制される。また、簡易な部品で構成し得るため、低コスト化を図ることができる。
図7を参照して本発明によるフィルタ装置100の実施形態を説明する。図7は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置100の使用例を示す模式図である。フィルタ10がカバー部材80を有する点、およびノズル50がストッパー58を有する点を除いて、図1(b)を参照して説明したフィルタ装置100と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
フィルタ装置100では、カバー部材80が、支持板42をカバーしている。濾材20の洗浄の際、カバー部材80が有する流体ノズル83を介してコンプレッサ63から流体注入孔70に気体を注入する。流体注入孔70に注入された気体は、複数の流出口72のそれぞれから濾過方向Dと垂直な方向Eに流出する。流出口72から流出した気体は、気泡となり方向Eへ吹き上がる。そして、気泡によって濾材20に付着していた除去物が取り除かれる。
また、フィルタ装置100では、ノズル50が貫通孔31と貫通孔32を貫通するように挿入されている。したがって、フィルタ10を液槽62から引き上げる場合に、除去物が濾材20に付着することによって重くなっても、ノズル50がフィルタ10から抜けにくくなっている。また、ストッパー58を設けることにより、ノズル50がフィルタ10から抜け落ちることがさらに抑制される。
なお、図1(b)および図7を参照して説明したフィルタ装置100の使用例では、濾過した液体を再び研削加工液が満たされている液槽62に戻して循環する構成であったが、図8に示すように、液槽62を研削加工液と濾過した液体とで別々の液槽に分離する構成としてもよい。図8は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置100の使用例を示す模式図である。図1(b)および図7を参照して説明したフィルタ装置100の使用例との重複部分については説明を省略する。
液槽62は、仕切65によって第1液槽66と第2液槽67とに分離されている。第1液槽66には、研削加工液が満たされている。第2液槽67には、濾過した液体が満たされている。ホース61の一端は、第2液槽67に入れられている。フィルタ装置100で濾過した液体は、第2液槽67に送出される。なお、第2液槽67からあふれた濾過した液体は、第1液槽に戻る構成としてもよい。また、第2液槽67に満たされた液体を別のポンプ(図示せず)によって、別の場所へ汲み上げる構成としてもよい。
なお、図1〜図8を参照して説明したフィルタ装置100では、支持板41および支持板42のうち支持板42のみに流体注入孔70が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。図9を参照して説明するように支持板41および支持板42の両方に流体注入孔70が形成されていてもよい。
図9は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置100の使用例を示す模式図である。フィルタ装置100は、支持板41および支持板42の両方に流体注入孔70が形成されている点を除いて同様な構成を有するため、図1〜図8を参照して説明したフィルタ装置100との重複部分については説明を省略する。
図9に示したフィルタ装置100の使用例では、フィルタ装置100は、支持板41と支持板42との主面の法線方向が水平方向に平行であるように液槽62内に入れられている。支持板41および支持板42のそれぞれには、流体注入孔70(図1(a)参照)が形成されている。また、支持板41にはカバー部材80aが取り付けられており、支持板42にはカバー部材80bが取り付けられている。カバー部材80aは、流体ノズル83aを有しており、カバー部材80bは、流体ノズル83bを有している。ホース64aにはコンプレッサ63aが接続されており、ホース64bにはコンプレッサ63bが接続されている。ホース64aの一端は、コンプレッサ63aから送出した圧縮気体が流体注入孔70に注入されるように流体ノズル83aに接続されている。また、ホース64bの一端は、コンプレッサ63bから送出した圧縮気体が流体注入孔70に注入されるように流体ノズル83bに接続されている。
濾材20の洗浄の際、流体ノズル83aを介してコンプレッサ63aから支持板41の流体注入孔70に、圧縮気体を注入する。また、流体ノズル83bを介してコンプレッサ63bから支持板42の流体注入孔70に、圧縮気体を注入する。このようにして濾材20の両側から空気が流出される。図9に示すように、フィルタ装置100が、支持板41と支持板42との主面が水平方向に向くように液槽62内に入れられている場合、支持板41と支持板42の両方に流体注入孔70を形成することにより、効果的に濾材20を洗浄することができる。
なお、図1〜図9を参照して説明したフィルタ装置では、流出口72は収容空間の外側に位置していたが、流出口72は収容空間の内側に位置してもよい。
図10および図11を参照して本発明によるフィルタ装置200の実施形態を説明する。図10(a)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置200を示す模式的な斜視図である。図10(b)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置200の使用例を示す模式図である。図11は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置200が備える濾材20の洗浄例を示す模式図である。フィルタ装置200は、流出口72が収容空間の内側に位置することと、濾過方向が収容空間の外側に向かう方向であること以外は図1を参照して説明したフィルタ装置100と同様な構成をとるため、重複部分については詳細な説明を省略する。
フィルタ装置200は、液体に除去物が分散された混合物を濾過するフィルタ10を備える。
フィルタ10は、濾材20と複数の支持板(支持板41および支持板42)とを有する。濾材20はプリーツ形状を有している。濾材20は表面と裏面とを有しており、表面と裏面とを交互に折り曲げることで、プリーツ形状が形成される。濾材20には、細かい隙間が多数形成されている。
フィルタ10は、濾材20と支持板41と支持板42とで規定される収容空間を有している。ここでは濾材20は、円筒形状を形成している。液体が濾材20を通過する際、通過することのできない大きさの除去物は、濾材20の内表面に付着する。例えば、濾材20は、粒径が1μm以上の除去物を内表面に付着させる。
複数の支持板(支持板41および支持板42)は、濾材20の端部を支持する。支持板41は濾材20の上面を支持する。支持板42は濾材20の下面を支持する。
また、フィルタ10は、さらに連絡部30を有する。連絡部30は、収容空間と収容空間の外部とを連絡している。さらに、支持板41の主面の中心に貫通孔31(図10(a)では図示せず)が設けられており、支持板42の主面の中心に貫通孔32が設けられている。ノズル50は貫通孔31と貫通孔32とに貫通するように挿入する。
支持板42には、流体注入孔70が形成されている。流体注入孔70は、流入口71と流出口72(図10では図示せず)とを有する。流出口72は流入口71に連通している。流出口72は、濾材20の端部に沿って位置する。また、流出口72は、収容空間の内側に位置する。流体注入孔70の孔径は、例えば、1mm〜3mmである。
フィルタ装置200において、混合物は、連絡部30を介して収容空間へ送り込まれる。フィルタ10の内部に混合物がある場合、フィルタ10の収容空間の外部に液体が流れる際に、濾材20によって混合物は濾過される。
図10(b)を参照して本発明の実施形態によるフィルタ装置200の使用例を説明する。なお図10(a)ではフィルタ装置200は支持板42が上方にくるように示されているが図10(b)では支持板42は下方に位置している。ここでは混合物は液体にほこりが除去物として分散されたプールの水または大浴場の水である。
液槽62には混合物が満たされている。フィルタ装置200は、液槽62内に入れられている。連絡部30には、ノズル50が挿入されている。ホース61の一端は、ホースニップル54を介してノズル50に接続されている。ホース61の他方の一端は、液槽62に入れられている。ホース61にはポンプ60が接続されている。
液槽62内の混合物は、濾材20で除去物が分離されて濾材20を通過する。混合物が濾材20を通過する際、濾材20の内表面に除去物が付着することにより、ほこりは除去される。ポンプ60を作動させると、ノズル50から混合物が収容空間に送り込まれる。そして、フィルタ10の収容空間内部に送り込まれた混合物は、濾材20を濾過方向Dへ通過する際に、濾材20で除去物が分離される。フィルタ10の収容空間内部には除去されたほこりが溜められている。以上のようにして混合物を濾過する工程が行われる。
混合物の濾過が行われると、除去物が濾材20の内表面に堆積する。除去物が濾材20の内表面に多量に堆積すると、濾材20に目詰まりが発生し濾過効率が低下する。目詰まりを解消するためにフィルタ装置200が備える濾材20を洗浄する。
図11を参照して本発明の実施形態に係るフィルタ装置200が備える濾材20の洗浄例を説明する。
濾材20の洗浄の際、フィルタ10は液槽62から取り出し別の液槽69に入れられる。濾材20の洗浄の際、コンプレッサ63を作動させ、支持板42に形成されている流体注入孔70に気体を注入する。コンプレッサ63の空気圧は、例えば、0.7MPaである。流体注入孔70に気体が注入されると、気体は、流体注入孔70の流出口72から濾過方向Dと垂直な方向Eに濾材20へ流出する。流出口72から流出した気体は混合物に触れることにより気泡となり、気泡は方向Eへ吹き上がる。そして、気泡によって濾材20に付着していた除去物が取り除かれる。除去物は、貫通孔31(連絡部30)および貫通孔32から排出される。以上のようにしてフィルタ装置200の洗浄が行われる。
フィルタ装置200の洗浄の際、液体が濾材20を通過する方向(濾過方向D)と垂直な方向Eに、流体注入孔70から気体を濾材20に流出させるため、濾材20にかかる負荷を抑制しつつ、効果的にフィルタ装置200の洗浄を行うことができる。
図12を参照して本発明によるフィルタ装置200の実施形態を説明する。図12(a)は、図10(a)のXIIa−XIIa線に沿った模式的な断面図であり、図12(b)は、図10(a)のXIIb−XIIb線に沿った模式的な断面図である。
図12(a)に示すように、濾材20はプリーツ状に形成されている。濾材20は、厚さ一定の1枚の平板を折り曲げることによって形成可能である。濾過方向Dは、濾材20の裏面から表面に向かう方向である。濾材20は円環状に形成されており、濾過方向Dは、濾材20の環状の中心方向から外側に向いている。支持板42には、流体注入孔70が形成されている。濾材20の形状および流体注入孔70の位置については、図13を参照して後述する。
図12(b)に示すように、濾材20は、支持板41と支持板42とに支持されている。支持板41は濾材20の一端を支持し、支持板42は濾材20の他端を支持する。連絡部30は、支持板41に設けられている。支持板42には、溝74が形成されている。溝74には、流体注入孔70が形成されている。流体注入孔70は、流入口71と流出口72とを有する。流出口72は、流入口71と連通している。流出口72は、濾材20の端部に沿って位置する。また、流出口72は、収容空間の内側に位置する。
図13を参照して本発明によるフィルタ装置200の濾材20の形状および流体注入孔70の位置を説明する。図13は、図12(a)に示した本発明によるフィルタ装置200の模式的な断面の拡大図である。
濾材20の表面は、濾材20を通過した液体に接している。濾材20は、尾根、連続面、谷および連続面が繰り返して連続するプリーツ形状を有している。連続面23aは、尾根21aおよび谷22と連続している。連続面23bは、尾根21bおよび谷22と連続している。液体は濾過方向Dに流れている。濾材20は、濾材20の内部の混合物に含まれる液体を濾過方向Dに通過させる。
流体注入孔70は、フィルタ装置200の収容空間の内側に位置する。すなわち、断面視において、流体注入孔70は濾材20のプリーツ形状の内側に位置する。また、流体注入孔70は、濾材20に対して尾根21aおよび尾根21b側に位置する。流体注入孔70は、複数形成されることが好ましい。フィルタ装置200には、流体注入孔70がプリーツ形状の尾根の数と同じ数だけ設けられている。
以上、図10〜図13を参照して説明したように、流出口72はフィルタ装置200の収容空間の内側に位置する。流入口71から注入された空気は、流出口72から流出し、気泡となり吹き上がる。気泡が濾材20に付着していた除去物と接触すると除去物は取り除かれるため、濾材20にかかる負荷を抑制しつつ、効果的にフィルタ装置200の洗浄を行うことができる。
また、流体注入孔70は、濾材20に対して谷22側よりも尾根21aおよび尾根21b側に位置する。したがって、流出口72から流出した気体(気泡)が濾材20に付着している除去物へ効果的に送出することができるので、効果的にフィルタ装置200の洗浄を行うことができる。
また、流体注入孔70は、複数形成されている。したがって、濾材20の全面にわたって効果的にフィルタ装置200の洗浄を行うことができる。
また、図4および図5を参照して説明したフィルタ10がカバー部材80を有する形態、図6を参照して説明したフィルタ装置がノズル50を備える形態を、フィルタ装置200に適用し得る。
また、図7〜図9を参照して説明したフィルタ装置100の使用例を、フィルタ装置200に適用し得る。この場合、濾過方向Dはフィルタ装置100とフィルタ装置200とで異なる。
なお、図1〜図13を参照して説明したフィルタ装置100およびフィルタ装置200は円筒形状を有していたが、図14に示したフィルタ装置300のように、平板形状を有することができる。図14は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置300を示す模式的な斜視図である。図1〜図13を参照して説明したフィルタ装置100およびフィルタ装置200と重複する部分については詳細な説明を省略する。
フィルタ装置300は、平板形状を有している。フィルタ装置300は、濾材20と支持板41と支持板42とを備える。濾材20は、平板状である。
図15を参照して本発明によるフィルタ装置300の実施形態を説明する。図15(a)は、本発明の実施形態に係るフィルタ装置300の使用例を示す模式図であり、図15(b)は、図15(a)のXVb−XVb線に沿った模式的な断面図である。
液槽62は、フィルタ10が壁となって第1液槽66と第2液槽67とに分離されている。ホース59の一端は、第1液槽66に入れられている。ホース59から混合物が送出される。第1液槽66には、混合物が満たされている。第2液槽67には、濾過した液体が満たされている。ホース61の一端は、第2液槽67に入れられている。
本実施形態において濾過方向Dは第1液槽66から第2液槽67に向う方向である。混合物がフィルタ10を通過して第1液槽66から第2液槽に移動する際、濾材20で除去物が分離される。流体注入孔70は、混合物と濾材20とが接触する側に位置する。
混合物の濾過が行われると、除去物が濾材20の混合物と接触する側の表面に堆積する。濾材20の表面に多量に堆積すると、濾材20に目詰まりが発生し濾過効率が低下する。目詰まりを解消するためにフィルタ装置300が備える濾材20を洗浄する。
フィルタ装置100およびフィルタ装置200と同様に、フィルタ装置300において流出口72は混合物と濾材とが接触する側に位置する。流入口71から注入された空気は、流出口72から流出し、気泡となり吹き上がる。気泡が濾材20に付着していた除去物と接触すると除去物は取り除かれるため、濾材20にかかる負荷を抑制しつつ、効果的にフィルタ装置300の洗浄を行うことができる。
以上、図1〜図15を参照して、本発明のフィルタ装置100とフィルタ装置200とフィルタ装置300とフィルタ装置洗浄方法とを説明した。本発明によれば、濾材20にかかる負荷を抑制しつつ、効果的にフィルタ装置100とフィルタ装置200とフィルタ装置300との洗浄を行うことができるという効果を得ることができる。
なお、図2を参照して説明したフィルタ装置100では、流入口71と流出口72とは断面視において、収容空間の外側に位置していたが、これに限定されない。流出口72が収容空間の外側(混合物と濾材とが接触する側)に位置している限りは、流入口71が収容空間の外側に位置していなくてもよい。また、図12を参照して説明したフィルタ装置200では、流入口71と流出口72とは断面視において、収容空間の内側に位置していたが、これに限定されない。流出口72が収容空間の内側(混合物と濾材とが接触する側)に位置している限りは、流入口71が収容空間の内側に位置していなくてもよい。
なお、図4および図5を参照して説明したフィルタ装置100では、1つのカバー部材80に対して流体ノズル83が1つ設けられていたが、これに限定されない。1つのカバー部材80に対して流体ノズル83が複数設けられていてもよい。フィルタ10が大きい場合、流体ノズル83を介してコンプレッサ63から注入された気体が流体注入孔70に効果的に注入されるように、1つのカバー部材80に対して流体ノズル83が複数設けられることが好ましい。
なお、図4および図5を参照して説明したフィルタ装置100では、カバー部材80は、金属製であったが、金属製に限定されない。例えば、カバー部材80は、樹脂製であり得る。
なお、図1〜図13を参照して説明したフィルタ装置100およびフィルタ装置200は円筒形状を有していたが、フィルタ装置が直方体形状を有していてもよい。
なお、図1〜図9を参照して説明したフィルタ装置100は、研削加工液を濾過したが、濾過の対象は研削加工液に限定されない。例えば、濾過の対象は、洗浄液、製紙廃水、塗装ブース水、食品加工廃液または化学薬品液であり得る。
なお、図1〜図15を参照して説明したフィルタ装置100とフィルタ装置200とフィルタ装置300とは、フィルタ装置を洗浄する際、流体注入孔70から気体を注入していたが、これに限定されない。フィルタ装置を洗浄する際、流体注入孔70から液体を注入してもよい。例えば、混合物が海水(例えば、バラスト水)である場合、流体注入孔70から殺菌作用の有る液体(例えば、次亜塩素酸ナトリウム溶液)を注入することによって貝および微生物などが濾材20に付着することを好適に抑制することができる。
本発明のフィルタ装置は、液体に除去物が分散された混合物、例えば研削加工液を濾過するフィルタに好適に用いられる。
10 フィルタ
20 濾材
21a、21b 尾根
22 谷
23a、23b 連続面
30 取出部
31 貫通孔
32 貫通孔
41、42 支持板
43 補強部材
50 ノズル
51 ノズル本体
52 フランジ
53 連通孔
54 ホースニップル
57 ストッパー孔
58 ストッパー
59 ホース
60 ポンプ
61 ホース
62 液槽
63、63a、63b コンプレッサ
64 ホース
65 仕切
66 第1液槽
67 第2液槽
68 連結部
69 液槽
70 流体注入孔
71 流入口
72 流出口
73 平坦部
74 溝
80、80a、80b カバー部材
81 本体部
82 取付部
83、83a、83b 流体ノズル
91 仕切板
100 フィルタ装置

Claims (12)

  1. 液体に除去物が分散された混合物を濾過するフィルタ装置であって、
    前記混合物と接触して前記混合物の前記液体を通過させる濾材と、
    前記濾材の端部を支持する複数の支持板と
    を有するフィルタを備え、
    複数の支持板の少なくとも1つの支持板には流体注入孔が形成され、
    前記流体注入孔は、流入口と、前記流入口に連通する流出口とを有し、
    前記流出口は、前記濾材の端部に沿って位置
    前記濾材と前記複数の支持板とで収容空間が規定され、
    前記濾材は、外側の折曲点である尾根、連続面、内側の折曲点である谷および連続面が繰り返して連続するプリーツ形状を有し、
    前記濾材は、隣接する前記尾根を結ぶ尾根連絡線と、隣接する前記谷を結ぶ谷連絡線とによって規定されるプリーツ領域を有し、
    前記流出口は、前記混合物と前記濾材とが接触する側に位置し、
    前記流出口は、前記プリーツ領域内の前記収容空間の外側および前記谷側に位置する、または、前記プリーツ領域内の前記収容空間の内側および前記尾根側に位置する、フィルタ装置。
  2. 前記流体注入孔には気体が注入される、請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記フィルタは、前記少なくとも1つの支持板をカバーするカバー部材をさらに有する、請求項1または請求項2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記少なくとも1つの支持板には、前記カバー部材と接触する平坦部と、前記カバー部材と接触しない溝とが形成されており、前記溝には、前記流体注入孔が形成されている、請求項3に記載のフィルタ装置。
  5. 前記カバー部材は、本体部と取付部とを有しており、前記取付部は、前記少なくとも1つの支持板と係合する、請求項3または請求項4に記載のフィルタ装置。
  6. 前記カバー部材は、前記流体注入孔に連絡する流体ノズルをさらに有する、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  7. 前記流体ノズルに接続され、前記流体注入孔に流体を注入する流体注入部をさらに備える、請求項6に記載のフィルタ装置。
  8. 前記少なくとも1つの支持板には、前記流体注入孔が複数形成されている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  9. 前記フィルタは、連絡部をさらに有し、
    記濾材を介して通過した液体は、前記連絡部を介して前記収容空間から取り出される、または、前記混合物は、前記連絡部を介して前記収容空間へ送りこまれる、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  10. ノズルをさらに備え、
    記ノズルには連通孔が設けられており、
    前記複数の支持板のうち2つの支持板には貫通孔が設けられており、
    前記貫通孔のそれぞれに前記ノズルが挿入されて前記2つの支持板のうち一方の支持板から他方の支持板へと前記ノズルが貫通しており、
    前記ノズルの一方の端部はストッパーを有し、
    前記連通孔から前記ノズル内に前記濾材の内部に通過した前記液体を取り込み、前記ノズルの他方の端部から前記液体を取り出す、または、前記ノズルの他方の端部から前記混合物を送りこみ、前記ノズル内に送りこまれた前記混合物を前記連通孔から前記収容空間に送りこむ、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  11. ポンプをさらに備え、
    前記ポンプは、前記ノズルに接続され前記収容空間から前記液体を取り出す、または、前記ノズルに接続され前記収容空間へ前記混合物を送りこむ、請求項10に記載のフィルタ装置。
  12. 混合物と接触して前記混合物の液体を通過させる濾材と、前記濾材の端部を支持する複数の支持板とを有するフィルタを備え、前記複数の支持板の少なくとも1つの支持板には流体注入孔が形成され、前記流体注入孔は、流入口と、前記流入口に連通し、前記濾材の端部に沿って位置する流出口とを有する、フィルタ装置を用意する工程と、
    前記フィルタ装置によって液体に除去物が分散された混合物を濾過する工程と、
    前記混合物を濾過した後、または前記混合物を濾過している間に、前記流体注入孔へ流体を注入し、前記液体が前記濾材を通過する方向と垂直な方向に前記流出口から前記流体を前記濾材に流出させる工程と
    を包含
    前記フィルタ装置を用意する工程において、前記濾材と前記複数の支持板とで収容空間が規定され、
    前記濾材は、外側の折曲点である尾根、連続面、内側の折曲点である谷および連続面が繰り返して連続するプリーツ形状を有し、
    前記濾材は、隣接する前記尾根を結ぶ尾根連絡線と、隣接する前記谷を結ぶ谷連絡線とによって規定されるプリーツ領域を有し、
    前記流出口は、前記混合物と前記濾材とが接触する側に位置し、
    前記流出口は、前記プリーツ領域内の前記収容空間の外側および前記谷側に位置する、または、前記プリーツ領域内の前記収容空間の内側および前記尾根側に位置する、フィルタ装置洗浄方法。
JP2013212738A 2013-05-02 2013-10-10 フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法 Expired - Fee Related JP5849279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013212738A JP5849279B2 (ja) 2013-05-02 2013-10-10 フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013096707 2013-05-02
JP2013096707 2013-05-02
JP2013212738A JP5849279B2 (ja) 2013-05-02 2013-10-10 フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015148771A Division JP2015186808A (ja) 2013-05-02 2015-07-28 フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014231055A JP2014231055A (ja) 2014-12-11
JP5849279B2 true JP5849279B2 (ja) 2016-01-27

Family

ID=52124785

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013212738A Expired - Fee Related JP5849279B2 (ja) 2013-05-02 2013-10-10 フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法
JP2015148771A Pending JP2015186808A (ja) 2013-05-02 2015-07-28 フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015148771A Pending JP2015186808A (ja) 2013-05-02 2015-07-28 フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5849279B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230294018A1 (en) * 2021-02-26 2023-09-21 Shounan Engineering Inc. Method for removing oil in cleaning liquid

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58190490U (ja) * 1982-06-14 1983-12-17 バブコツク日立株式会社 逆浸透法脱塩装置
JPS59162907U (ja) * 1983-04-15 1984-10-31 佐藤 厳一 濾過装置
JPS59184908U (ja) * 1983-05-26 1984-12-08 宝産業株式会社 液体フイルタ装置のハウジング
JPH05137651A (ja) * 1991-11-19 1993-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気湯沸し器の浄水装置
JP3471422B2 (ja) * 1994-05-19 2003-12-02 東京精密発条株式会社 プリーツ状濾過筒を用いた浸漬吸引型濾過装置の逆洗機構
JPH11188242A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Toto Ltd 膜モジュールおよびその製造方法
JP2004237255A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Toto Ltd 浄水器
FR2869552B1 (fr) * 2004-04-29 2007-04-06 Otv Sa Dispositif de filtration pour le traitement d'eaux, du type a membranes immergees, incluant des moyens antirefoulement du milieu a filtrer vers des moyens d'injection d'un gaz de decolmatage.
JP2006341166A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Horyo Corp フィルタ装置
JP2009034610A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Horyo Corp フィルタ装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015186808A (ja) 2015-10-29
JP2014231055A (ja) 2014-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5561354B2 (ja) 濾過装置
KR100876198B1 (ko) 다중세척장치가 적용된 여과장치
US4210538A (en) Filter back-washing
KR100741851B1 (ko) 사각침지형 중공사막모듈 및 그것을 이용한 수처리장치
JP5849279B2 (ja) フィルタ装置およびフィルタ装置洗浄方法
JP5747046B2 (ja) 濾過装置
US20080099399A1 (en) Filtration system
KR100740048B1 (ko) 중공사막모듈 및 그것을 이용한 수처리 장치
JP4902684B2 (ja) 浸漬型膜分離装置における膜カートリッジ
KR100626306B1 (ko) 중공사막 모듈을 이용한 수처리 장치 및 그 중공사막 모듈의 제조방법
JP2011235205A (ja) 中空糸膜モジュールとその濾別残渣の除去方法
KR102299939B1 (ko) 하폐수 처리용 침지형 분리막 여과장치
KR100941383B1 (ko) 막분리형 모듈 및 폭기장치를 구비한 오폐수처리장치
KR101171869B1 (ko) 개착식 하상여과역세장치 및 이를 포함하는 개착식 하상여과시스템
KR102269801B1 (ko) 하폐수 처리용 침지형 분리막 모듈의 프레임 구조
JP5248938B2 (ja) 汚水処理装置
KR102269800B1 (ko) 하폐수 처리용 침지형 분리막 모듈
JP7203518B2 (ja) プール用ろ過装置
KR100674449B1 (ko) 마이크로 터보 필터
JPH0761404B2 (ja) 液中の軽比重の浮遊物の除去装置
EP3406325A1 (en) Filter assembly with filler core
JP3738277B2 (ja) 自洗式ストレーナ及び自洗式ストレーナを用いた曝気装置
KR19990076481A (ko) 섬유호스를 이용한 정밀여과방법 및 그 장치
KR102539786B1 (ko) 오폐수용 섬유여과장치
JP6133145B2 (ja) フィルターエレメント、及びこれを利用した濾過装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141029

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20141029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20141029

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150728

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5849279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees