JP5846296B2 - 報知方法、報知プログラム、および報知装置 - Google Patents

報知方法、報知プログラム、および報知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5846296B2
JP5846296B2 JP2014507303A JP2014507303A JP5846296B2 JP 5846296 B2 JP5846296 B2 JP 5846296B2 JP 2014507303 A JP2014507303 A JP 2014507303A JP 2014507303 A JP2014507303 A JP 2014507303A JP 5846296 B2 JP5846296 B2 JP 5846296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
livestock
disease
measurement result
time
occurring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014507303A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013145328A1 (ja
Inventor
哲也 内野
哲也 内野
敏実 元島
敏実 元島
金森 昭人
昭人 金森
光久 稲永
光久 稲永
勝吉 渡邊
勝吉 渡邊
山野 大偉治
大偉治 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2014507303A priority Critical patent/JP5846296B2/ja
Publication of JPWO2013145328A1 publication Critical patent/JPWO2013145328A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5846296B2 publication Critical patent/JP5846296B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K29/00Other apparatus for animal husbandry
    • A01K29/005Monitoring or measuring activity, e.g. detecting heat or mating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61DVETERINARY INSTRUMENTS, IMPLEMENTS, TOOLS, OR METHODS
    • A61D17/00Devices for indicating trouble during labour of animals ; Methods or instruments for detecting pregnancy-related states of animals
    • A61D17/002Devices for indicating trouble during labour of animals ; Methods or instruments for detecting pregnancy-related states of animals for detecting period of heat of animals, i.e. for detecting oestrus
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/70ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for mining of medical data, e.g. analysing previous cases of other patients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2503/00Evaluating a particular growth phase or type of persons or animals
    • A61B2503/40Animals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/103Detecting, measuring or recording devices for testing the shape, pattern, colour, size or movement of the body or parts thereof, for diagnostic purposes
    • A61B5/11Measuring movement of the entire body or parts thereof, e.g. head or hand tremor, mobility of a limb
    • A61B5/1118Determining activity level
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/80ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics, e.g. flu

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Pregnancy & Childbirth (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Description

本発明は、報知方法、報知プログラム、および報知装置に関する。
従来、牛などの家畜を放牧して飼育する場合、畜産農家の作業者が定期的に放牧地に赴いて家畜を目視で観察したり、一頭ごとに検診を行ったりして、家畜が病気になっていないかを確認している。また、関連する先行技術として、過去の歩数の測定結果と、現在の歩数の測定結果とを比較することにより、牛の病気の開始の時期を検出する技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開2008−92878号公報
しかしながら、従来技術では、過去の歩数の測定結果によっては、病気の発症を検出できない場合があるという問題がある。例えば、過去の歩数の測定結果として既に家畜に病気が発症しているときの歩数の測定結果を用いた場合には、発症してからの歩数と、現在の歩数とを比較しても変化が少なくなり、病気の発症を検出できない場合がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、発病している家畜の発見を支援することができる報知方法、報知プログラム、および報知装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、家畜群のいずれかの家畜が発症していると確認された第1の時点と、前記家畜に発症している病気の病名とを受け付け、病気の病名と前記病気の発症期間とを対応付けて記憶する第1の記憶部を参照して、受け付けた前記家畜に発症している病気の病名に対応する発症期間を特定し、各日の時間帯ごとに、前記家畜群のうちの前記家畜とは異なる他の家畜の歩数の計測結果を記憶する第2の記憶部の中から、前記第1の時点を含む第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第1の時点から少なくとも特定した前記発症期間の時間分遡った第2の時点を含む第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果とを取得し、取得した前記第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記家畜に発症している病気に固有の歩数に関する閾値とに基づいて、前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症しているか否かを判定し、前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症していると判定した場合、前記家畜に発症している病気の病名と前記他の家畜の識別情報とを関連付けて出力する報知方法、報知プログラム、および報知装置が提案される。
本発明の一側面によれば、発病している家畜の発見を支援することができるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる報知方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、報知システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、通信機101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、中継機211のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図5は、報知装置102等のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図6は、計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、歩数情報DB202の記憶内容の一例を示す説明図である。 図8は、疾病情報DB203の記憶内容の一例を示す説明図である。 図9は、作業者情報DB204の記憶内容の一例を示す説明図である。 図10は、報知装置102の機能的構成例を示すブロック図である。 図11は、クライアント装置230に表示される画面例を示す説明図である。 図12は、中継機211の通信処理手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、報知装置102の報知処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図14は、報知装置102の報知処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図15は、報知装置102の疾病判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、クライアント装置230の報知処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、過去に感染した家畜aとその時の群れの行動の比較の一例を示す説明図である。 図18は、現在の家畜Aと当該家畜Aが属する群れの行動の比較の一例を示す説明図である。 図19は、報知装置102がおこなう閾値設定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図20は、感染可能性DB2001の記憶内容の一例を示す説明図である。 図21は、報知装置102がおこなう病気可能性判定処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる報知方法、報知プログラム、および報知装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる報知方法の一実施例を示す説明図である。図1において、作業者が管理する農場Fの敷地内では家畜Aが飼育されている。ここで、作業者とは、畜産業に従事する者である。農場Fとは、家畜Aを放牧する放牧地などを有する施設である。家畜Aとは、農場Fの敷地内、例えば農場Fの放牧地内を移動可能に飼育された動物である。例えば、家畜Aとしては、牛や豚や馬など、歩行により移動する動物を挙げることができる。
家畜A1〜Anには、それぞれ通信機101が装着されている。ここで、通信機101は、家畜Aの歩数を計測する可搬型のコンピュータである。例えば、家畜Aは、歩行の際に、まず、右足を移動方向の地面に向けて送り出す。右足が地面に着地すると、今度は左足を移動方向の地面に向けて送り出す。そして、家畜Aは、左足が地面に着地すると、再び、右足を送り出すといったような動作を繰り返す。すなわち、家畜Aの歩数は、家畜Aが右足または左足を移動方向の地面に向けて送り出した回数とすることができる。
例えば、家畜Aに病気が発症すると、家畜Aの単位時間あたりの歩数は、健康時に比べて、増加したり減少したりする。病気とは、家畜Aの身体または精神に不調または不都合が生じた状態をいう。なお、家畜Aに病気が発症することを発病という。
通信機101は、農場Fの敷地内に設けられた複数の中継機と通信可能になっており、当該中継機を介して、報知装置102と通信可能なコンピュータである。なお、複数の中継機は、農場F内に、それぞれ異なる位置に設置されており、それぞれ、例えば半径150mの通信エリアを形成する。通信機101は、通信可能ないずれかの中継機に、計測結果を表す計測結果情報と、通信機101固有の通信機IDを送信する。
報知装置102は、ディスプレイ103を有し、中継機を介して通信機101から、通信機101の計測結果情報および通信機IDを受信可能なコンピュータである。報知装置102は、1時間ごとの計測結果情報を通信機IDごとに所定期間分記憶する。報知装置102は、通信機IDごとの計測結果情報を用いて、家畜Aが発病していないかを判定するものである。
ここで、家畜Aが発病した場合には家畜Aの歩数が変化するということを利用し、一頭に発病が確認された場合に、他の牛についても過去の計測結果を用いて発病の有無を判定したとする。例えば、定期検診などにより、一頭に発病が確認された場合、他の家畜Aについて、過去の健康時の計測結果と現在の計測結果と差分が所定値以上の場合に、他の家畜Aが発病しているものと判定するようにしたとする。
既に他の家畜Aが発病してから3日が経過しているものとすると、他の家畜Aについて、健康時の計測結果として4日以上前の計測結果を用いなければならない。なお、3日以内の計測結果を用いて、この計測結果と現在の計測結果とを比較したとすると所定値以上の差分が導出されず、発病していないものと判定してしまうことがある。
近い過去では既に病気の発症後である可能性があるということを考慮し、遠い過去として例えば半年前の計測結果を用いて現在の計測結果と比較したとする。ところが、半年前では、群れの数、季節の変化による地形や餌の違いなど、環境が異なっていることがあるため、過去の計測結果と現在の計測結果とに大きな差異が生じることがある。これにより、過去の健康時の計測結果と現在の計測結果とに所定値以上の差分が導出され、健康な家畜Aに対しても、発病しているものと判定してしまうことがある。
また、家畜Aは、群れ内の家畜同士で影響を受けやすく、病気ごとの歩数の減少傾向を示す過去の統計を用いただけでは、発病の予兆を把握することは困難な場合がある。
そこで、本実施の形態では、家畜A(Ab)の確認時に、他の家畜A1〜Anの現在の歩数と現在から同病種の発症期間分遡った時の歩数との差分が、家畜Abと同様の値となった場合に他の家畜A1〜Anの発病を判断する。これにより、発病した家畜Abと同病種の病気が発症している他の家畜A1〜Anを発見することができる。なお、過去に発病した家畜Aと当該家畜Aが属する群れとの歩数の平均値を比較し、発症前の感染時点における比較結果の差異により、家畜Aが病気に感染した可能性があることを家畜Aの発症前に通知してもよい。
以下、実施の形態の報知方法の一実施例について説明する。
通信機101は、中継機を介して所定の送信間隔で、家畜Aを識別する通信機IDおよび家畜Aの歩数を表す計測結果情報を送信する。所定の送信間隔とは、例えば1時間である。
報知装置102は、通信機101から通信機IDおよび計測結果情報を受信すると、通信機IDごとに各時間帯の計測結果情報を記憶する。
ここで、定期検診などにより、家畜Abに病名B1の発病が確認されたとする。作業者は、報知装置102に家畜Abの病名B1と、発病が確認された時間とを入力する。発病が確認された時間とは、家畜Abが実際に発病したときの時間ではなく、家畜Abが発病していることを作業者が確認した時間である。報知装置102は、病名B1の発症期間を特定するとともに、病名B1に固有の歩数に関する閾値Hbの情報を取得する。発症期間とは、病名B1の病気が発症してから治るまでの期間である。発症期間よりも長い期間、家畜Aに病気が継続して発症することはないものとする。閾値Hbとは、歩数の計測結果から、病名B1であると判定するための値である。
また、報知装置102は、病名B1の発症期間分遡ったときの他の家畜A(例えばA1)の計測結果N2と、発病が確認されたときの家畜A1の計測結果N1とを取得する。例えば、病名B1の発症期間が例えば7日であり、発病が確認された時点を2月8日11:50とすると、報知装置102は、7日遡った家畜A1の2月1日11〜12時の計測結果N2と、家畜A1の2月8日11〜12時の計測結果N1とを取得する。
報知装置102は、取得した計測結果N1,N2、および閾値Hbを用いて、家畜Abに発症した病名B1の病気が他の家畜A1に発症しているか否かを判定する。報知装置102は、例えば、計測結果N2と計測結果N1との差分や比率などの値を算出し、算出した値が閾値Hb以上である場合に、病名B1の病気が他の家畜A1に発症していると判定する。
実施の形態では、報知装置102は、計測結果N1が健康時の計測結果N2に比べて、閾値Hb以上減少している場合に、家畜A1に病名B1の病気が発症していると判定するようにしている。具体的には、報知装置102は、「N2−N1=Q」を算出し、「Q<Hb」の場合、家畜A1が健康であると判定し、「Q≧Hb」の場合、家畜A1に病名B1の病気が発症していると判定する。
報知装置102は、家畜A1〜Anに対して、それぞれ、「Q」が閾値Hb以上であるか否かの判定を行う。例えば、通信機ID「G3」の家畜A3について、「Q」が閾値Hb以上であるとする。この場合、報知装置102は、閾値Hb以上である家畜A3に病名B1の病気が発症している旨をディスプレイ103に表示する。
ここで、発症期間分遡った時点の計測結果N2を取得するようにしている点について補足しておく。例えば、発症期間を7日とする。病名B1の病気が6日前に家畜A1に発症しているとすると、現在の家畜A1の発病を判定する上で、少なくとも発症期間分遡ることにより、健康時における家畜A1の計測結果N2を取得できる。一方、例えば、6日といった発症期間よりも短い日数遡った時点の計測結果N2を取得したとすると、既に病気が発症しているときの計測結果N2を取得するおそれがあり、健康時の計測結果N2を用いた計測結果の比較ができなくなってしまうことがある。そのため、実施の形態では、発症期間分遡った時点の計測結果N2を取得するようにしている。
なお、病名B1の病気が10日前に家畜A2に発症しているとすると、発症期間分遡った際の家畜A2の計測結果N2は、発症時のものとなる。ただし、発症期間は7日であるため、家畜Abに病名B1の発病が確認された現在では、既に健康状態に戻っていることになる。なお、この場合、発症期間分遡った際に発病している家畜A2についても、N1とN2の差分や比率などから病気から回復したものと判定することも可能である。
以上説明した、実施の形態の報知方法によれば、家畜Abの確認時に、他の家畜A1〜Anの現在の歩数と現在から同病種の発症期間分遡った時の歩数との差分が、家畜Abと同様の値となった場合に他の家畜A1〜Anの発病を判断することができる。これにより、発病した家畜Abと同病種の病気が発症している他の家畜A1〜Anを発見することができるとともに、他の家畜A1〜Anが病気に感染した可能性も示唆することができる。
(報知システム200のシステム構成例)
つぎに、報知システム200のシステム構成例について説明する。図2は、報知システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、報知システム200は、複数の通信機101と、報知装置102と、複数の中継機211と、クライアント装置230と、を含む。
報知システム200において、通信機101および中継機211は、無線通信ネットワーク210を介して接続されている。通信機101および中継機211は、自機を中心とした所定範囲、例えば自機を中心とした半径100mの範囲を、無線通信ネットワーク210による通信が可能な通信エリアとして有している。通信機101および中継機211は、通信可能な位置関係であった場合に無線通信ネットワーク210により接続される。例えば、無線通信ネットワーク210には、RFID(Radio Frequency IDentification)などの近距離無線通信を適用することができる。
また、中継機211、報知装置102およびクライアント装置230は、ネットワーク220を介して接続されている。例えば、ネットワーク220は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
通信機101は、計測結果情報テーブル201などを有しており、農場Fで飼育された各々の家畜Aに装着された可搬型のコンピュータである。通信機101は、自機が装着された家畜Aの歩数を計測する計測機能、および無線通信ネットワーク210による通信機能を有している。例えば、通信機101は、無線通信ネットワーク210による通信機能が付加された歩数計などを適用することができる。なお、計測結果情報テーブル201の記憶内容については図6を用いて後述する。
中継機211は、農場Fの敷地内に設置され、無線通信ネットワーク210による通信機能およびネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。複数の中継機211は、それぞれ異なる設置位置に設置されている。
報知装置102は、歩数情報DB202、疾病情報DB203、および作業者情報DB204などを有しており、ネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。例えば、報知装置102には、クラウドコンピューティングシステムに含まれるサーバや、農場Fの経営者や作業者によって使用されるPC(パーソナル・コンピュータ)、ノートPCなどを適用することができる。なお、歩数情報DB202、疾病情報DB203、および作業者情報DB204の記憶内容については図7〜図9を用いて後述する。
クライアント装置230は、ネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。例えば、クライアント装置230には、農場Fの作業者によって使用されるPCやノートPC、携帯電話、スマートフォンなどを適用することができる。
(通信機101のハードウェア構成例)
つぎに、通信機101のハードウェア構成例について説明する。図3は、通信機101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、通信機101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、センサ304と、タイマ305とを有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、通信機101の全体の制御を司る。メモリ302は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを含む。ROMおよびフラッシュROMは、例えば、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU301のワークエリアとして使用される。
I/F303は、通信回線を通じて無線通信ネットワーク210に接続され、無線通信ネットワーク210を介して他の装置(例えば中継機211)に接続される。そして、I/F303は、無線通信ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
センサ304は、通信機101の挙動を検出するための情報を出力する。例えば、センサ304は、ジャイロセンサや3軸加速度センサなどによって実現され、通信機101に加速度が生じた場合に、生じた加速度に応じた情報を出力する。センサ304により、通信機101は歩数計の機能を有している。
タイマ305は、計時機能を有する。例えば、タイマ305は実時間を計時する。また、タイマ305は所定のタイミングからの経過時間を計時してもよい。
(中継機211のハードウェア構成例)
つぎに、中継機211のハードウェア構成例について説明する。図4は、中継機211のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、中継機211は、CPU401と、メモリ402と、I/F403と、I/F404と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU401は、中継機211の全体の制御を司る。メモリ402は、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを含む。ROMおよびフラッシュROMは、例えば、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU401のワークエリアとして使用される。
I/F403は、通信回線を通じて無線通信ネットワーク210に接続され、無線通信ネットワーク210を介して、例えば通信機101などの他の装置に接続される。また、I/F404は、通信回線を通じてネットワーク220に接続され、ネットワーク220を介して、例えば報知装置102などの他の装置に接続される。そして、I/F403およびI/F404は、無線通信ネットワーク210およびネットワーク220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
(報知装置102等のハードウェア構成例)
つぎに、報知装置102およびクライアント装置230のハードウェア構成例について説明する。ここでは、報知装置102およびクライアント装置230を、単に「報知装置102等」と表記する。
図5は、報知装置102等のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5において、報知装置102等は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、磁気ディスクドライブ504と、磁気ディスク505と、光ディスクドライブ506と、光ディスク507と、ディスプレイ508(103)と、I/F509と、キーボード510と、マウス511と、スキャナ512と、プリンタ513と、を有している。また、各構成部はバス500によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU501は、報知装置102等の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ504は、CPU501の制御にしたがって磁気ディスク505に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク505は、磁気ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ506は、CPU501の制御にしたがって光ディスク507に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク507は、光ディスクドライブ506の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク507に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ508(103)は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ508(103)としては、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F509は、通信回線を通じてネットワーク220に接続され、ネットワーク220を介して他の装置(例えば、中継機211やクライアント装置230)に接続される。そして、I/F509は、ネットワーク220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F509には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード510は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス511は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を有するものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ512は、画像を光学的に読み取り、報知装置102内に画像データを取り込む。なお、スキャナ512は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ513は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ513には、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
なお、例えば、報知装置102は、上述した構成部のうち、光ディスクドライブ506や光ディスク507やディスプレイ508(103)やマウス511やスキャナ512やプリンタ513を有していなくてもよい。また、クライアント装置230は、光ディスクドライブ506や光ディスク507やマウス511やスキャナ512やプリンタ513を有していなくてもよい。
(通信機101が記憶している情報の一例)
つぎに、通信機101が記憶している情報の一例について説明する。上述したように、通信機101は計測結果情報テーブル201を記憶している。例えば、計測結果情報テーブル201は、通信機101のメモリ302によって実現される。
<計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例>
図6は、計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、計測結果情報テーブル201は、計測日時、計測値のフィールドを有する。これらのフィールドに情報を設定することにより、計測結果情報テーブル201には計測日時と計測値との組み合わせごとの計測結果情報600−1〜600−6がレコードとして記憶される。
ここで、計測日時は、過去の計測結果情報の送信タイミングの日時を表す。本実施の形態の場合、一例として、計測日時は、直近の6回分の計測結果情報の送信タイミングの日時を表している。また、計測値は、過去の計測結果情報の送信タイミングの時点における家畜Aの歩数の計測値を表す。本実施の形態の場合、一例として、計測値は、直近の6回分の計測結果情報の送信タイミングの時点における家畜Aの歩数の計測値を表している。
例えば、通信機101は、計測値を「0」に設定したタイミングなど、所定のタイミングから現在に至るまでの家畜Aの歩数を、現在の計測値として累積したものである。家畜Aが1歩歩行するごとに、通信機101に瞬間的に加速度が生じる。通信機101は、この加速度をセンサ304により検出すると、現在の計測値を「+1」カウントアップする。
そして、通信機101は、タイマ305の計時結果に基づいて、計測結果情報の送信タイミングとなると、この送信タイミングに対応する計測日時に、現在の計測値を関連付けた計測結果情報を記憶する。送信タイミングは、例えば毎時00分としている。
図6において、計測結果情報600−1は、「2012年2月20日6時00分」の時点での計測値が「C6(C6は正の整数)」であったことを表している。計測結果情報を記憶すると、通信機101は、計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報を、中継機211を介して、報知装置102に送信する。
なお、ここでは、通信機101は直近の6回分の計測結果情報を記憶している例を説明したが、これに限らない。通信機101は、過去の計測結果情報を記憶していなくてもよい。例えば、この場合、通信機101は、計測結果情報の送信タイミングとなると、現在の計測値を計測結果情報として送信し、当該計測結果情報を削除してもよい。このような構成にすることにより、計測結果情報の記憶にあたって、通信機101が記憶するデータ量を削減することができる。
また、ここでは、通信機101が計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報を送信するようにしたが、これに限らない。例えば、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報のみ、具体的には、図6の例では計測結果情報600−1のみ、を送信するようにしてもよい。このような構成にすることにより、計測結果情報の送信にあたって、通信機101が送信するデータ量を削減することができる。
さらに、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報と、過去の送信タイミングで送信に失敗した計測結果情報とを送信するようにしてもよい。例えば、この場合、中継機211は、通信機101から計測結果情報を受信すると、計測結果情報を受信したことを表す受信成功情報を通信機101に送信する。通信機101は、計測結果情報を送信してから所定期間内に受信成功情報を受信しなければ、この計測結果情報の送信に失敗したと判定する。
そして、この場合、通信機101は、送信に失敗したと判定した計測結果情報に、送信が失敗したことを表す情報を関連付けて記憶しておく。その後、計測結果情報の送信タイミングとなると、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報と、送信に失敗した計測結果情報とを送信する。このような構成にすることにより、計測結果情報の送信にあたって、通信機101が送信するデータ量を削減しながら、計測結果情報を確実に中継機211に送信することができる。
(報知装置102が記憶している情報の一例)
つぎに、報知装置102が記憶している情報の一例について説明する。上述したように、報知装置102は、歩数情報DB202、疾病情報DB203、および作業者情報DB204、を記憶している。各種DB202,203,204は、報知装置102のROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶部によって実現される。
<歩数情報DB202の記憶内容の一例>
図7は、歩数情報DB202の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、歩数情報DB202は、通信機IDごとに記憶されている。歩数情報DB202は、日付フィールドと、時間帯ごとの歩数フィールドとを有する。これらの各フィールドに情報を設定することにより、歩数情報DB202には日付と歩数履歴との組み合わせごとの歩数情報700−1〜700−3等がレコードとして記憶される。
ここで、日付は、歩数を計測された日付、例えば年月日を表す。歩数は、計測結果情報に基づく家畜Aの歩数を表す。歩数フィールドは、例えば、「0〜1時」、「1〜2時」、「2〜3時」、…、「22〜23時」、「23〜24時」といったように、時間帯ごとのフィールドが設けられている。歩数フィールドには、各時間帯における家畜Aの歩数を表す情報が記憶される。例えば、報知装置102は、各時間の末尾の時刻における計測値から先頭の時刻における計測値を減算した値を、家畜Aの歩数として歩数フィールドに記憶する。
例えば、報知装置102は、「2012年2月20日2時00分」における計測値が「C2」であり、一つ前の「2012年2月20日1時00分」における計測値が「C1」であることを表す情報を含む計測結果情報を取得したとする。この場合、報知装置102は、日付が「2012年2月20日」、時刻が「2時」で特定される歩数フィールドに、「C2」から「C1」を減算した「N302(=C2−C1)」を記憶する。
例えば、歩数情報700−1は、「0〜1時」のフィールドに「N301」が、記憶され「1〜2時」のフィールドに「N302」が記憶されている。各歩数情報は、例えば3ヶ月といった所定期間、歩数情報DB202に記憶される。
なお、歩数フィールドに、各時刻において中継機211から計測結果情報を受信した際の、送信元の中継機211を識別するための中継機IDが記憶される中継機IDフィールドを設けるようにしてもよい。例えば、中継機IDフィールドに、「2012年2月20日2時00分」に計測結果情報を受信した際、当該計測結果情報の送信元となる中継機211の中継機IDを記憶するようにしてもよい。このようにすれば、各家畜Aが時間帯ごとに、どの通信エリアに位置しているのかを把握することができる。歩数情報DB202は、通信機IDごとに、それぞれ上述した情報を記憶する。
<疾病情報DB203の記憶内容の一例>
図8は、疾病情報DB203の記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、疾病情報DB203は、病名フィールド、発症期間フィールド、および緊急度フィールドを有する。これらの各フィールドに情報を予め設定することにより、病名と、発症期間と、緊急度との組み合わせごとの疾病情報800−1〜800−3等がレコードとして記憶されている。
病名とは、家畜Aに発症する病気の種別である。発症期間とは、各病気が発症した場合に、発症してから完治するまでの期間である。発症期間は、病名ごとに異なる期間となっている。緊急度とは、早急に処置を講ずる必要があるかの度合いを表している。例えば、投薬のみが必要な場合には緊急度が「小」であり、治療が必要な場合には緊急度が「中」であり、他の家畜Aからの隔離が必要な場合には「大」となっている。
例えば、疾病情報800−1は、病名「創傷性胃炎」の発症期間が「7日」であり、緊急度が「中」であることを表している。疾病情報DB203には、このような疾病情報が病名分、記憶されている。
<作業者情報DB204の記憶内容の一例>
図9は、作業者情報DB204の記憶内容の一例を示す説明図である。図9において、作業者情報DB204は、通信機IDフィールド、作業者IDフィールド、およびアドレス情報フィールドを有する。これらの各フィールドに情報を予め設定することにより、通信機IDと、作業者IDと、アドレス情報との組み合わせごとの作業者情報900−1〜900−nがレコードとして記憶されている。
通信機IDは、通信機101に固有の識別情報であり、家畜Aを識別するための情報である。作業者IDは、家畜Aを管理するための作業者固有の識別情報である。なお、作業者とは、例えば共同経営などにおける各家畜Aの所有者や、各家畜Aを飼育する飼育員などである。アドレス情報は、各作業者が所有するクライアント装置230のメールアドレスである。
例えば、作業者情報900−1は、通信機ID「G1」の家畜Aを所有する作業者の作業者IDが「W1」であり、アドレス情報が「W1@xxx.xx」であることを表している。作業者情報DB204には、このような疾病情報が通信機ID分、記憶されている。
(報知装置102の機能的構成例)
図10は、報知装置102の機能的構成を示すブロック図である。図10において、報知装置102は、受付部1001と、第1記憶部1002と、特定部1003と、第2記憶部1004と、取得部1005と、判定部1006と、出力部1007と、算出部1008と、第3記憶部1009とを含む構成である。各機能部(受付部1001〜第3記憶部1009)は、例えば、図5に示した磁気ディスク505などに記憶されたプログラムをCPU501に実行させることにより、または、磁気ディスク505、I/F509、キーボード510などにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、RAM503に記憶される。
受付部1001は、家畜A群のいずれかの家畜Abに発症した病気の病名と、病気の発症が確認された第1の時点と、を受け付ける。家畜Aに病気が発症したか否かは、例えば、獣医などによる定期検診や、作業者の目視観察などによって行われる。病名とは、家畜Aに発症する病気の種別であり、例えば、「創傷性胃炎」、「第四胃変位」、「結核」などがある。第1の時点は、家畜Abの病気の発症が確認された時点である。病気の発症が確認された時点とは、発病したときではなく、既に発病している家畜Abが定期検診などで発病しているものと確認されたときである。
第1記憶部1002は、病気の病名と病気の発症期間とを対応付けて記憶する。発症期間とは、病気が発症してから完治するまでの期間であり、病名ごとに異なる。例えば、発症期間は、「創傷性胃炎」の場合「7日」、「第四胃変位」の場合「14日」、「結核」の場合「30日」としている。第1記憶部1002は、例えば、図8に示した疾病情報DB203を記憶する。
特定部1003は、第1記憶部1002を参照して、受付部1001によって受け付けられた病名に対応する発症期間を特定する。例えば、受付部1001に「創傷性胃炎」が受け付けられた場合、特定部1003は、発症期間として「創傷性胃炎」に対応する「7日」を特定する。
第2記憶部1004は、家畜A群のうちの発病した家畜Abとは異なる他の家畜A1〜Anの歩数の計測結果情報を記憶する。第2記憶部1004は、具体的には、例えば3ヶ月といった所定期間の各日の時間帯ごとに、各家畜A1〜Anの歩数である計測結果情報を記憶している。第2記憶部1004は、例えば、図7に示した歩数情報DB202を記憶する。
取得部1005は、第2記憶部1004の中から、第1の時点を含む第1の時間帯の他の家畜Anの計測結果N1を取得する。また、取得部1005は、第1の時点から少なくとも特定部1003によって特定された発症期間の時間分遡った第2の時点を含む第2の時間帯の他の家畜Ai(i=1〜n)の計測結果N2を取得する。言い換えれば、取得部1005は、第1の時点から最も近い、健康状態の他の家畜Aiの計測結果N2を取得する。
なお、健康状態での計測結果N2として説明しているのは、健康状態ではない他の家畜Aiの計測結果N2が取得されたとしても、後述する判定によって現在では健康であると判定され、発病していると判定されることはないためである。
ここで、例えば、第1の時点となる「2月20日11:50」に、家畜Abに「創傷性胃炎」が発症したとする。第1の時間帯は、第1の時点を含む計測結果情報が記憶されている時間帯であり、「2月20日11〜12時」である。取得部1005は、家畜Aiを対象に、「2月20日11〜12時」の計測結果N1を取得する。
第2の時点は、第1の時点である「2月20日11:50」から「創傷性胃炎」の発症期間(7日)分遡ったときであり、「2月13日11:50」である。第2の時間帯は、第2の時点を含む計測結果情報が記憶されている時間帯であり、「2月13日11〜12時」である。取得部1005は、家畜Aiを対象に、「2月13日11〜12時」の計測結果N1を取得する。第1の時間帯と第2の時間帯とは、日にちが異なるものの同じ時間帯である。複数の家畜Aは、それぞれ生活サイクルが似通っているため、第1の時間帯と第2の時間帯とを同一の時間帯とすることにより、同一時間帯の計測結果N1,N2を比較することができる。
具体的には、判定部1006は、取得部1005によって取得された第1の時間帯の他の家畜Aiの計測結果N1と、第2の時間帯の他の家畜の計測結果N2と、閾値Hとに基づいて、家畜Abに発症した病気が他の家畜Aiに発症しているか否かを判定する。閾値Hは、家畜Abに発症した病気に固有の歩数に関する値である。閾値Hは、例えば、家畜Aiが「創傷性胃炎」に発症した場合には、「創傷性胃炎」に対応する値が用いられる。
判定部1006は、計測結果N1と計測結果N2との差分や比率などの値が閾値H以上である場合に、病名B1の病気が他の家畜Aiに発症していると判定する。例えば、比率を用いた場合、「(計測結果N1/計測結果N2)≧Hw」の場合に、家畜Aiに病気が発症していると判定する。なお、Hwは、病名ごとに異なる値である。
実施の形態では、差分を用いており、判定部1006は、計測結果N2が健康時の計測結果N1に比べて、閾値Hb以上減少している場合に、家畜Aiに病気が発症していると判定する。具体的には、報知装置102は、「N2−N1<Hb」の場合、家畜A1が健康であると判定し、「N2−N1≧Hb」の場合、家畜Aiに病気が発症していると判定する。なお、閾値Hbは、病名ごとに異なる値である。
なお、閾値H以上の場合に、病気が発症していると判定することに限らず、閾値Hに近い値の場合にも病気が発症していると判定したり、また、例えば、暴れたりする症状が出る病気の場合、閾値H以下の場合に病気が発症していると判定したりしてもよい。
出力部1007は、判定部1006によって家畜Abに発症した病気が他の家畜Aiに発症していると判定された場合、病名と他の家畜Aiの識別情報とを関連付けて出力する。他の家畜Aiの病名は、発病が確認された家畜Abの病名と同じである。出力部1007は、病名と他の家畜Aiの識別情報とを、報知装置102のディスプレイ103から表示したり、I/F509からクライアント装置230へ送信したりする。
実施の形態では、健康状態の過去の歩数であり、かつ、家畜Abの発病を確認したときから最も近い過去の歩数、を用いて比較するようにしたので、正確な比較を行うことができる。
なお、第1の時間帯および第2の時間帯としては、生活サイクルのうち、健康時と発病時とにおける歩数の変動が顕著であるという観点から、歩数に変動が少ない睡眠中や食事中を除く時間帯であることが望ましい。また、実際に発病した時点を判定することは、数時間単位で行えるものではなく、例えば半日単位や1日単位で行えるものである。
このような点から、受付部1001によって食事中などの時間帯を含む第1の時点が受け付けられた場合、受け付けられた第1の時点を食事中などの時間帯を除く時間に変更してもよい。例えば、食事中の時間帯を「12〜13時」とし、受付部1001によって「12時15分」の第1の時点が受け付けられたとした場合、第1の時点を食事中などの時間帯を除く時間として、例えば11時15分に変更したり、13時15分に変更したりしてもよい。
また、第2記憶部1004は、時間帯ごとに家畜Abの歩数の計測結果を記憶している。取得部1005は、第2記憶部1004の中から、第1の時間帯の家畜Abの歩数の計測結果N3と、第2の時間帯の家畜Abの歩数の計測結果N4とを取得する。
算出部1008は、取得部1005によって取得された第1の時間帯の家畜Abの歩数の計測結果N3と、第2の時間帯の家畜Abの歩数の計測結果N4とに基づいて、閾値Hを算出する。算出部1008は、計測結果N3と計測結果N4との差分や比率などにより閾値を算出する。例えば、比率を用いた場合、「計測結果N3/計測結果N4」により閾値Hwを算出すればよい。なお、閾値Hwの算出手法は、病名ごとに異なってもよい。
実施の形態では、差分を用いており、算出部1008は、計測結果N3が健康時の計測結果N4に比べて、どれだけ減少したかの値を算出する。具体的には、算出部1008は、「N4−N3」により閾値Hbを算出する。なお、閾値Hbの算出手法は、病名ごとに異なってもよい。
判定部1006は、第1の時間帯の他の家畜Aiの計測結果N1と、第2の時間帯の他の家畜Aiの計測結果N2と、算出した閾値Hbとに基づいて、家畜Abに発症した病気が他の家畜Aiに発症しているか否かを判定する。このような閾値Hbを用いることにより、行動パターンが似通っている放牧地内の各家畜A1〜Anについて、家畜Abに発症した病気が他の家畜Aiに発症しているか否かを適切に判定することができる。また、特に、群れを成して行動する家畜A1〜Anは、行動パターンがより似通っているため、家畜Abに発症した病気が同じ群れに属する他の家畜Aiに発症しているか否かを適切に判定することができる。
また、第1記憶部1002は、病気の病名と病気の発症期間と病気の緊急度とを対応付けて記憶している。緊急度とは、早急に処置を講ずる必要があるかの度合いを表しており、度合いに応じて「大、中、小」の3段階としているが、これに限らず、2段階としてもよいし、4段階以上としてもよい。
特定部1003は、第1記憶部1002を参照して、受付部1001によって受け付けられた病名に対応する発症期間と緊急度とを特定する。例えば、受付部1001に「創傷性胃炎」が受け付けられた場合、特定部1003は、発症期間として「創傷性胃炎」に対応する「7日」と緊急度「中」を特定する。
出力部1007は、判定部1006によって家畜Abに発症した病気が他の家畜Aiに発症していると判定された場合、さらに、特定部1003によって特定された緊急度を関連付けて出力する。これにより、作業者に、他の家畜Aiの病気が直ぐに処置を施すべき病気か否かを明確に通知することができる。
第3記憶部1009は、家畜A群の各々の家畜Aを飼育している作業者の通信装置のアドレスを記憶する。第3記憶部1009は、具体的には、通信機IDと作業者IDとアドレス情報とを記憶しており、例えば、図9に示した作業者情報DB204を記憶する。通信装置は、例えば、クライアント装置230である。
特定部1003は、判定部1006によって家畜Abに発症した病気が他の家畜Aiに発症していると判定された場合、第3の記憶部を参照し、他の家畜Aiを飼育している作業者の通信装置のアドレスを特定する。出力部1007は、特定部1003によって特定されたアドレス宛に、病名と緊急度と他の家畜Aiの識別情報とを関連付けて送信する。これにより、家畜Aiを管理する作業者に、家畜Aiが発病した旨を通知することができる。また、早急に作業者に通知できるという観点から、通信装置は、作業者が所有する携帯電話、スマートフォンなどの移動体通信装置であることが望ましい。
(クライアント装置230に表示される画面例)
つぎに、クライアント装置230に表示される画面例について説明する。
図11は、クライアント装置230に表示される画面例を示す説明図である。図11において、ディスプレイ508には、ユーザ名1101と、緊急度1102と、病名1103とが表示されている。ユーザ名1101は、作業者の名前である。緊急度1102は、病名1103に対応しており、「大」が表示されている。病名1103には、作業者1101が管理する家畜A1に結核が発症しているおそれがある旨が表示されている。このような、表示画面により、家畜Aiが発病した場合に、家畜Aを管理する作業者に、家畜Aiが発病した旨を通知することができ、作業者は、例えば、家畜Aiを隔離させるなど、直ぐに対策を施すことができる。
(中継機211の通信処理手順)
つぎに、中継機211の通信処理手順について説明する。図12は、中継機211の通信処理手順の一例を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、中継機211は、通信機101から計測結果情報および通信機IDを受信したか否かを判断する(ステップS1201)。なお、計測結果情報および通信機IDは、例えば1時間おきに通信機101から送信される。
中継機211は、計測結果情報および通信機IDを受信するまで待機する(ステップS1201:No)。計測結果情報および通信機IDを受信した場合(ステップS1201:Yes)、中継機211は、受信した計測結果情報および通信機IDを報知装置102に送信し(ステップS1202)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
このように、中継機211は、計測結果情報および通信機IDを受信した場合、これらの情報を報知装置102に送信することができる。
(報知装置102の報知処理手順)
つぎに、報知装置102の報知処理手順について説明する。図13は、報知装置102の報知処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。図13のフローチャートにおいて、報知装置102は、まず、中継機211から、通信機101の計測結果情報および通信機IDを受信したか否かを判断する(ステップS1301)。報知装置102は、計測結果情報および通信機IDを受信するまで待機する(ステップS1301:No)。計測結果情報および通信機IDは、例えば1時間おきに中継機211から送信される。
計測結果情報および通信機IDを受信すると(ステップS1301:Yes)、報知装置102は、計測結果情報および通信機IDを歩数情報DB202(図7参照)に記憶し(ステップS1302)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、報知装置102は、所定時間ごとに計測結果情報および通信機IDを記憶することができる。
図14は、報知装置102の報知処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。図14のフローチャートにおいて、報知装置102は、例えば、作業者から、発病した家畜Abの通信機IDと病名と発病が確認された時点とを受け付けたか否かを判断する(ステップS1401)。発病した家畜Abの通信機IDと病名と発病が確認された時点とを受け付けるまで、報知装置102は、待機する(ステップS1401:No)。作業者から、発病した家畜Abの通信機IDと病名と発病が確認された時点とを受け付けると(ステップS1401:Yes)、報知装置102は、受け付けた病名から、疾病情報DB203を参照し、発症期間を特定する(ステップS1402)。
そして、報知装置102は、歩数情報DB202を参照し、発病した家畜Abの、発病が確認された時間帯の計測結果N4を取得する(ステップS1403)。つぎに、報知装置102は、歩数情報DB202を参照し、発病した家畜Abの、発症期間分遡った時間帯の計測結果N3を取得する(ステップS1404)。計測結果N3は、健康な状態における歩数を示すものである。
そして、報知装置102は、計測結果N3からN4を減じることにより、閾値Hbを算出する(ステップS1405)。つぎに、報知装置102は、通信機ID「G1」〜「Gn」のうち「1〜n」の値を示す「i」に「1」を設定する(ステップS1406)。そして、報知装置102は、通信機ID「Gi」を選択する(ステップS1407)。そして、報知装置102は、疾病判定処理を実行する(ステップS1408)。疾病判定処理の詳細については、図15を用いて後述する。
つぎに、報知装置102は、「i」に「1」を加算するとともに(ステップS1409)、「i」が「n」より大きいか否かを判断する(ステップS1410)。「i」が「n」以下の場合(ステップS1410:No)、報知装置102は、ステップS1407の処理に移行させる。「i」が「n」より大きい場合(ステップS1410:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、閾値Hbを算出することができるとともに、各通信機101の計測結果を選択し、対象通信機IDを疾病設定の判定対象とすることができる。
つぎに、図15を用いて、図14のステップS1408に示した疾病判定処理手順について説明する。図15は、報知装置102の疾病判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、報知装置102は、歩数情報DB202を参照し、通信機ID「Gi」について、家畜Abに発病が確認された時間帯の計測結果N2を取得する(ステップS1501)。そして、報知装置102は、歩数情報DB202を参照し、通信機ID「Gi」について、発症期間分遡った時間帯の計測結果N1を取得する(ステップS1502)。計測結果N1は、健康な状態における歩数を示すものである。
そして、報知装置102は、計測結果N1からN2を減じた値が閾値Hb以上であるか否かを判断する(ステップS1503)。計測結果N1からN2を減じた値が閾値Hb以上ではない場合(ステップS1503:No)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。計測結果N1からN2を減じた値が閾値Hb以上である場合(ステップS1503:Yes)、報知装置102は、疾病情報DB203を参照し、緊急度を特定する(ステップS1504)。
そして、報知装置102は、作業者情報DB204を参照し、通信機IDからアドレス情報を特定する(ステップS1505)。そして、報知装置102は、クライアント装置230へ、病名情報および緊急度情報を送信し(ステップS1506)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、発病した家畜Abを確認した場合、他の家畜Aiを対象に、家畜Abの病名に規定される発症期間分遡った時点と、家畜Abを確認した時点との歩数の違いから、家畜Abと同じ病気が発症している他の家畜Aiを判定することができる。これにより、他の家畜Aiの発病を早期に発見することができる。
(クライアント装置230の報知処理手順)
つぎに、クライアント装置230の報知処理手順について説明する。図16は、クライアント装置230の報知処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、クライアント装置230は、報知装置102から病名情報および緊急度情報を受信したか否かを判断する(ステップS1601)。
病名情報および緊急度情報を受信するまで、クライアント装置230は、待機する(ステップS1601:No)。病名情報および緊急度情報を受信した場合(ステップS1601:Yes)、クライアント装置230は、病名情報および緊急度情報を表示出力し(ステップS1602)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、家畜Aiに病気が発症した場合に、家畜Aiを管理する作業者に、家畜Aiが発病した旨を通知することができる。なお、例えば、緊急度に応じて、着信音やアラーム音を異ならせるようにしてもよく、このような構成にすれば、作業者が他の作業などで手が離せない場合でも、緊急度が高い場合には一旦作業を止めて、通知内容を確認することができる。
ここで、過去に発病した家畜Aと当該家畜Aが属する群れとの歩数の平均値を比較し、発症前の感染時点における比較結果の差異により、家畜Aが病気に感染した可能性があることを検出可能にした場合の構成について、図17〜図21を用いて、説明する。
(過去に感染した家畜Aとその時の群れの行動の比較の一例)
つぎに、図17を用いて、過去に感染した家畜Aとその時の群れの行動の比較の一例について説明する。図17は、過去に感染した家畜aとその時の群れの行動の比較の一例を示す説明図である。図17において、縦軸は単位時間の歩数を示し、横軸は経過した時間を示している。実線1701は、歩数が増加する発情した家畜Aを除いた、群れ内の家畜Aの平均値を示している。歩数が、増加したり減少したりしているのは、例えば、天候や地形などによるものである。
一点鎖線1702は、ある家畜Aに病気W1が発症した際の歩数の変動を示している。点線1703は、ある家畜Aに病気W2発症した際の歩数の変動を示している。ここで、病気ごとの歩数の閾値の算出について説明する。まず、病気W1の発症が確認された場合、病気ごとに予め設定される潜伏期間を発症時期から逆算した時点を感染ポイントして特定することができる。そして、感染ポイントにおける歩数と、平均値との差分に、例えば1.1〜1.2倍の安全率を乗じた値を病気W1の閾値とする。病気W2についても、同様に閾値を算出する。このように算出された病気ごとの閾値は、図20に示す感染可能性DBに記憶される。
(現在の家畜と当該家畜が属する群れの行動の比較の一例)
図18は、現在の家畜Aと当該家畜Aが属する群れの行動の比較の一例を示す説明図である。図18において、縦軸は単位時間の歩数を示し、横軸は経過した時間を示している。実線1801は、歩数が増加する発情した家畜Aを除いた、群れ内の家畜Aの平均値を示している。点線1802は、判定対象となる家畜Aの歩数の変動を示している。判定対象となる家畜Aの歩数が、平均値との差が、例えば病気W2の閾値以上となったときに、家畜Aは、病気W2に感染したものと判定することができる。
(報知装置102の閾値設定処理手順)
図19は、報知装置102がおこなう閾値設定処理手順の一例を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、報知装置102は、感染した家畜が確認され、例えば、作業者から、感染した家畜が存在するか否かの入力を受け付けるまで待機する(ステップS1901:No)。感染した家畜が存在する場合(ステップS1901:Yes)、報知装置102は、病気を特定する(ステップS1902)。病気の特定は、例えば、作業者の操作入力によって基づいて行われる。
そして、報知装置102は、予め設定される不図示の潜伏期間DBを用いて、病気の潜伏期間を参照する(ステップS1903)。そして、報知装置102は、潜伏期間分の過去の歩数情報を取得する(ステップS1904)。さらに、報知装置102は、平均値から、判定対象となる個体の歩数の値を減じたαを算出する(ステップS1905)。そして、報知装置102は、αに1.2倍の安全率を乗じたものを閾値とするとともに(ステップS1906)、感染可能性DB2000に記憶し(ステップS1907)、本フローチャートによる一連の処理を終了させる。
(感染可能性DB2001の記憶内容の一例)
つぎに、図20を用いて、報知装置102が記憶する感染可能性DB2001の記憶内容の一例について説明する。ここで、図20は、感染可能性DB2001の記憶内容の一例を示す説明図である。図20において、感染可能性DB2001は、病名フィールドと、感染可能性の閾値フィールドとを有する。これらの各フィールドに情報を設定することにより、感染可能性DB2001には、病名と感染可能性の閾値との組み合わせごとの閾値情報2000−1〜2000−mがレコードとして記憶される。
病名フィールは、例えば、W1〜Wmの病名が記憶されている。感染可能性の閾値フィールドは、図19の閾値設定処理において算出された閾値が記憶されている。例えば、図20において、閾値情報2000−1は、閾値がW1以上となった場合に、病気W1に感染した可能性があることを表している。
(報知装置102の病気可能性判定処理手順)
図21は、報知装置102がおこなう病気可能性判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、報知装置102は、平均値から判定対象となる個体の歩数の値を減じた絶対値が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS2101)。閾値未満である場合(ステップS2101:No)、報知装置102は、個体の数を示す「i」に「1」を設定する(ステップS2102)。そして、報知装置102は、全個体数Xとiが同数であるか否かを判断する(ステップS2103)。
全個体数Xとiが同数である場合(ステップS2103:Yes)、報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了させる。全個体数Xとiが同数ではない場合(ステップS2103:No)、報知装置102は、ステップS2101に移行させる。ステップS2101において、平均値から判定対象となる個体の歩数の値を減じた絶対値が閾値以上である場合(ステップS2101:Yes)、報知装置102は、判定対象となる個体の発情の兆候の有無を判定する(ステップS2104)。発情の兆候の有無は、例えば、歩数から判定することができ、具体的には、歩数が所定値以上の場合に発情しているものと判定することができる。
判定対象となる個体が発情している場合(ステップS2104:Yes)、報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了させる。判定対象となる個体が発情していない場合(ステップS2104:No)、平均値から、判定対象となる個体の歩数の値を減じたαを算出する(ステップS2105)。そして、図20の感染可能性DB2001を参照して、αがv3を超えるか否かを判定する(ステップS2106)。αがv3以下の場合(ステップS2106:No)、報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了させる。
αがv3を超える場合(ステップS2106:Yes)、報知装置102は、病気W3の可能性があると判定し(ステップS2107)、ステップS2114の処理に移行させる。αがv2以下の場合(ステップS2108:No)、報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了させる。αがv2を超える場合(ステップS2108:Yes)、報知装置102は、病気W2の可能性があると判定し(ステップS2109)、ステップS2114の処理に移行させる。
αが−v1以上の場合(ステップS2110:No)、報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了させる。αが−v1未満の場合(ステップS2110:Yes)、報知装置102は、病気W1の可能性があると判定し(ステップS2111)、ステップS2114の処理に移行させる。αが−vm以上の場合(ステップS2112:No)、報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了させる。αが−vm未満の場合(ステップS2112:Yes)、報知装置102は、病気Wmの可能性があると判定し(ステップS2113)、病気の可能性がある旨の警告をおこない(ステップS2114)、本フローチャートによる一連の処理を終了させる。
上述した処理により、病気の可能性がある家畜Aを通知することができ、病気を早期に発見することができ、他の家畜Aへの感染の予防を行うことができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる報知装置102によれば、家畜Abの確認時に、他の家畜Aiの現在の歩数と現在から同病種の発症期間分遡った時の歩数との差分が、家畜Abと同様の値となった場合に他の家畜Aiの発病を判断することができる。これにより、発病した家畜Abと同病種の病気が発症している他の家畜Aiを発見することができる。
また、実施の形態にかかる報知装置102によれば、発病した家畜Abを確認した際の発病した家畜Abの計測結果N3と、家畜Abの病名に規定される発症期間分遡った際の家畜Abの計測結果N4とに基づいて、閾値Hを算出することができる。つまり、同じ放牧地内の家畜Ab,Aiの行動パターンが似通っているという性質を利用することができる。すなわち、家畜Abと家畜Aiの歩数変動が似通うことから、家畜Aiが発病しているか否かの判定の精度を高めることができる。
また、群れを成して行動する家畜Ab,A1〜Anは、行動パターンがより似通うため。そのため、家畜Abに発症した病気が同じ群れに属する他の家畜Aiに発症しているか否の判定では、判定の精度をより高めることができる。
また、実施の形態にかかる報知装置102によれば、家畜Abに発症した病気が他の家畜Aiに発症していると判定した場合、緊急度を関連付けて出力する。これにより、作業者は、他の家畜Aiの病気の緊急度を知ることができる。したがって、作業者は直ぐに処置を施す必要があるのか否かを検討することができるとともに、発病した家畜Aの治療や介護、他の家畜Aへの感染の予防など対策を講じることができ、農場Fの損失を抑えることができる。
また、実施の形態にかかる報知装置102によれば、通信機IDに対応付けられるアドレス宛に、病名と緊急度と他の家畜Aiの識別情報とを関連付けて送信することができる。これにより、共同経営などにより家畜A1〜Anを管理する作業者がそれぞれ異なる場合でも、家畜Aiを管理する作業者にのみ発病した旨を通知することができる。この通知により、作業者は、家畜Aiの病気の緊急度を知ることができる。
なお、本実施の形態で説明した報知方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本報知プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本報知プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
101 通信機
102 報知装置
211 中継機
202 歩数情報DB
203 疾病情報DB
204 作業者情報DB
230 クライアント装置
1001 受付部
1002 第1記憶部
1003 特定部
1004 第2記憶部
1005 取得部
1006 判定部
1007 出力部
1008 算出部
1009 第3記憶部
2001 感染可能性DB

Claims (6)

  1. コンピュータが、
    家畜群のいずれかの家畜が発症していると確認された第1の時点と、前記家畜に発症している病気の病名とを受け付け、
    病気の病名と前記病気の発症期間とを対応付けて記憶する第1の記憶部を参照して、受け付けた前記家畜に発症している病気の病名に対応する発症期間を特定し、
    各日の時間帯ごとに、前記家畜群のうちの前記家畜とは異なる他の家畜の歩数の計測結果を記憶する第2の記憶部の中から、前記第1の時点を含む第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第1の時点から少なくとも特定した前記発症期間の時間分遡った第2の時点を含む第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果とを取得し、
    取得した前記第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記家畜に発症している病気に固有の歩数に関する閾値とに基づいて、前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症しているか否かを判定し、
    前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症していると判定した場合、前記家畜に発症している病気の病名と前記他の家畜の識別情報とを関連付けて出力する、
    処理を実行することを特徴とする報知方法。
  2. 前記第2の記憶部は、さらに、前記時間帯ごとに前記家畜の歩数の計測結果を記憶しており、
    前記コンピュータが、
    前記第2の記憶部の中から、前記第1の時間帯の前記家畜の歩数の計測結果と、前記第2の時間帯の前記家畜の歩数の計測結果とを取得し、
    取得した前記第1の時間帯の前記家畜の歩数の計測結果と、前記第2の時間帯の前記家畜の歩数の計測結果とに基づいて、前記閾値を算出する、処理を実行し、
    前記判定する処理は、
    前記第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、算出した前記閾値とに基づいて、前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の報知方法。
  3. 前記第1の記憶部は、病気の病名と前記病気の発症期間と前記病気の緊急度とを対応付けて記憶しており、
    前記特定する処理は、
    前記第1の記憶部を参照して、受け付けた前記家畜に発症している病気の病名に対応する発症期間と緊急度とを特定し、
    前記出力する処理は、
    前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症していると判定した場合、さらに、特定した前記緊急度を関連付けて出力することを特徴とする請求項1または2に記載の報知方法。
  4. 前記コンピュータが、
    前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症していると判定した場合、前記家畜群の各々の家畜を飼育している作業者の通信装置のアドレスを記憶する第3の記憶部を参照して、前記他の家畜を飼育している作業者の通信装置のアドレスを特定する処理を実行し、
    前記出力する処理は、
    特定した前記アドレス宛に、前記家畜に発症している病気の病名と、特定した前記緊急度と、前記他の家畜の識別情報とを関連付けて送信することを特徴とする請求項3に記載の報知方法。
  5. コンピュータに、
    家畜群のいずれかの家畜が発症していると確認された第1の時点と、前記家畜に発症している病気の病名とを受け付け、
    病気の病名と前記病気の発症期間とを対応付けて記憶する第1の記憶部を参照して、受け付けた前記家畜に発症している病気の病名に対応する発症期間を特定し、
    各日の時間帯ごとに、前記家畜群のうちの前記家畜とは異なる他の家畜の歩数の計測結果を記憶する第2の記憶部の中から、前記第1の時点を含む第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第1の時点から少なくとも特定した前記発症期間の時間分遡った第2の時点を含む第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果とを取得し、
    取得した前記第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記家畜に発症している病気に固有の歩数に関する閾値とに基づいて、前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症しているか否かを判定し、
    前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症していると判定した場合、前記家畜に発症している病気の病名と前記他の家畜の識別情報とを関連付けて出力する、
    処理を実行させることを特徴とする報知プログラム。
  6. 家畜群のいずれかの家畜が発症していると確認された第1の時点と、前記家畜に発症している病気の病名とを受け付ける受付部と、
    病気の病名と前記病気の発症期間とを対応付けて記憶する第1の記憶部を参照して、前記受付部によって受け付けられた前記家畜に発症している病名に対応する発症期間を特定する特定部と、
    各日の時間帯ごとに、前記家畜群のうちの前記家畜とは異なる他の家畜の歩数の計測結果を記憶する第2の記憶部の中から、前記第1の時点を含む第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第1の時点から少なくとも前記特定部によって特定された前記発症期間の時間分遡った第2の時点を含む第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果とを取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記第1の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記第2の時間帯の前記他の家畜の計測結果と、前記家畜に発症している病気に固有の歩数に関する閾値とに基づいて、前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記家畜に発症している病気が前記他の家畜に発症していると判定された場合、前記家畜に発症している病名と前記他の家畜の識別情報とを関連付けて出力する出力部と、
    を有することを特徴とする報知装置。
JP2014507303A 2012-03-30 2012-03-30 報知方法、報知プログラム、および報知装置 Active JP5846296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014507303A JP5846296B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 報知方法、報知プログラム、および報知装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014507303A JP5846296B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 報知方法、報知プログラム、および報知装置
PCT/JP2012/058759 WO2013145328A1 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 報知方法、報知プログラム、および報知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013145328A1 JPWO2013145328A1 (ja) 2015-12-10
JP5846296B2 true JP5846296B2 (ja) 2016-01-20

Family

ID=49258690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014507303A Active JP5846296B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 報知方法、報知プログラム、および報知装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2832216B1 (ja)
JP (1) JP5846296B2 (ja)
WO (1) WO2013145328A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019046126A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 一般社団法人家畜改良事業団 農場の管理支援システム
CN109528350B (zh) * 2018-12-12 2023-09-05 广州翼鲲生物科技有限公司 一种蹄浴系统及其控制方法
JP6828928B1 (ja) * 2020-02-28 2021-02-10 株式会社Eco‐Pork 家畜疾病管理システム、家畜疾病管理サーバ、家畜疾病管理方法、及び家畜疾病管理プログラム
CN112613726A (zh) * 2020-12-18 2021-04-06 深圳前海微众银行股份有限公司 基于联邦学习的风险检测方法、客户端、设备和存储介质
JP2023150563A (ja) * 2022-03-31 2023-10-16 古河電気工業株式会社 動物管理装置、プログラム、及び動物の体調出力方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5984875A (en) * 1997-08-22 1999-11-16 Innotek Pet Products, Inc. Ingestible animal temperature sensor
JPH1156147A (ja) * 1997-08-26 1999-03-02 Matsushita Electric Works Ltd 放牧動物管理装置、及びその装置を用いた放牧動物管理システム
IL166394A0 (en) * 2005-01-19 2006-01-15 Vladimir Voronin A system and apparatus for detecting estrus
JP4767811B2 (ja) 2006-10-12 2011-09-07 株式会社 コムテック 発情期検出方法、発情期検出装置
JP2008148569A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Oki Electric Ind Co Ltd 飼育支援システム
US8297231B2 (en) * 2009-02-03 2012-10-30 Faunus Ltd. System and methods for health monitoring of anonymous animals in livestock groups
KR20120026889A (ko) * 2010-09-10 2012-03-20 엘지이노텍 주식회사 가축의 실시간 관리를 위한 rtls 태그와 이를 이용한 가축 관리 시스템
CN102100185B (zh) * 2010-12-22 2012-12-05 银川奥特软件有限公司 奶牛发情监控系统

Also Published As

Publication number Publication date
EP2832216A1 (en) 2015-02-04
EP2832216A4 (en) 2015-04-22
EP2832216B1 (en) 2019-03-27
WO2013145328A1 (ja) 2013-10-03
JPWO2013145328A1 (ja) 2015-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5846296B2 (ja) 報知方法、報知プログラム、および報知装置
Katureebe et al. Measures of malaria burden after long-lasting insecticidal net distribution and indoor residual spraying at three sites in Uganda: a prospective observational study
Walton et al. Evaluation of construct and criterion validity for the ‘Liverpool Osteoarthritis in Dogs’(LOAD) clinical metrology instrument and comparison to two other instruments
Moore et al. The role of veterinary team effectiveness in job satisfaction and burnout in companion animal veterinary clinics
Temple et al. Application of the Welfare Quality® protocol to assess growing pigs kept under intensive conditions in Spain
Robinson et al. Investigating common clinical presentations in first opinion small animal consultations using direct observation
Vasdal et al. The relationship between measures of fear of humans and lameness in broiler chicken flocks
Muri et al. Associations between qualitative behaviour assessments and measures of leg health, fear and mortality in Norwegian broiler chicken flocks
JP6873526B1 (ja) 動物の行動情報を取得するサービスを提供するサーバ
US20130071825A1 (en) Dementia care support system
WO2016140332A1 (ja) 監視装置及び動作検出方法
JP5846292B2 (ja) 発情報知方法、発情報知装置、および発情報知プログラム
Vineer et al. Attitudes towards worm egg counts and targeted selective treatment against equine cyathostomins
JP5846294B2 (ja) 発情報知方法、発情報知装置、および発情報知プログラム
Odo et al. Personal protective equipment use and handwashing among animal farmers: a multi-site assessment
JP6191148B2 (ja) 監視プログラムおよび監視方法並びに監視装置
Louton et al. Histologically validated scoring system for the assessment of hock burn in broilers
JP7049030B1 (ja) 動物健康管理システム
Baker et al. The Behavioral Management Consortium: A partnership for promoting consensus and best practices
US20230290450A1 (en) Animal patient inspection suggestion system, animal patient inspection suggestion terminal, and animal patient inspection suggestion program
JP2020135333A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、表示制御装置、表示制御方法、及び表示制御プログラム
JP6982924B1 (ja) 動物患者の状態管理システム
Lord et al. Sensitivity of commercial scanners to microchips of various frequencies implanted in dogs and cats
JP2022022333A (ja) 電子カルテシステム
Tram et al. Changed ophthalmic workload following introduction of digital retinal photography for retinopathy of prematurity screening

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5846296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150