JP5845933B2 - アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナに関し、特に、アレーアンテナと線状アンテナとを備えたアンテナに関する。
アレーアンテナとして、無線信号を受信するための励振素子と、その励振素子から所定の間隔だけ離れて配置された複数の非励振素子とを円形地板上に備え、各非励振素子にそれぞれ接続された複数の可変リアクタンス素子のリアクタンス値が変化することにより、指向性が変化するアレーアンテナが知られている(たとえば、特許文献1)。なお、この形式のアレーアンテナは電子走査導波器アレーアンテナと呼ばれことも多いが、以下では、単にアレーアンテナという。
アレーアンテナは指向性が可変であることを利用して、無線端末(たとえば、無線タグ)の方向探知に用いられることがある。また、無線タグの方向探知を利用した不審者侵入防止システムが知られている。
無線タグの方向探知を利用した不審者侵入防止システムでは、監視エリアに侵入した者が許可者かそうでないかを区別するため、許可者にアクティブタグを所持させる。そして、監視センサで検出した物標方位とアレーアンテナで探知したタグ方位とが一致する場合には許可者であると判定する。
特開2002−16427号公報
上記不審者侵入防止システムにおいて、アクティブタグの電池寿命を長くするためには、監視エリア外では出来る限り通信頻度を低くする一方、監視エリアに判定対象者が入った際には、迅速にタグリーダによって判定対象者の方位判定を行なうことが求められる。迅速な方位判定のためには、判定対象者が監視エリアに入る前に通信頻度を高頻度に変更する必要があり、そのためには、判定対象者が監視エリアに入る直前に、アクティブタグとタグリーダとの間の通信を確立させる必要がある。
人に携帯されるアクティブタグとの間で迅速に通信を確立させるには、人体回折に有利な水平偏波を利用することが好ましいが、上記アレーアンテナは水平偏波に対する感度が低い。そこで、アレーアンテナとは別に、水平偏波アンテナを設けることが考えられる。
ところで、不審者侵入防止システムにおいてタグリーダは、家屋壁面付近に設置される場合が多い。従って、水平偏波利得を前方見開き180度範囲で同等にすることで、前方見開き180度範囲における通信距離をできるだけ均等とすることが望ましい。
水平偏波を水平面内で無指向性に放射するアンテナとしては、ターンスタイルアンテナが広く知られている。しかし、ターンスタイルアンテナをタグリーダに搭載するとすれば、アレーアンテナが要求する円形地板サイズ(半径0.5波長)に加え、ターンスタイルアンテナの領域として0.5波長正方領域が必要となる。よって、ターンスタイルアンテナを円形地板と同じ面内に配置する場合も、また他面内に配置する場合も、タグリーダの体格が大きくなってしまう。
加えて、ターンスタイルアンテナを機能させるにはターンスタイルアンテナへの給電が必須であるが、給電は90度の位相差給電で行なう必要がある。この位相差給電を行なう方法としては、パターンを利用する方法や、小型チップ移相器を用いる方法が考えられる。しかし、前者は0.25波長正方領域が必要となることから、体格の一層の大型化を招き、後者は一層のコストアップ要因となる。
さらに、ターンスタイルアンテナを用いる場合には、通信エリア(監視エリア)でない後方見開き180度の範囲に対しても前方と同等の利得を持つことから、家屋壁面からの反射と前方への放射位相の逆相合成によって前方通信エリアの不感帯(空間上のヌル点)が発生する可能性もある。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、大型化を抑制しつつ、アレーアンテナに加えて水平偏波アンテナを備え、この水平偏波アンテナが見開き180度範囲において利得の変化が小さく且つ不感帯の発生も抑制されているアンテナを提供することにある。
その目的を達成するための請求項1記載の発明は、
板状の誘電体基板に円形地板が配置され、この円形地板に、無線信号を受信するための励振素子と、その励振素子から所定の間隔だけ離れて設けられた複数の非励振素子とが円形地板から絶縁された状態で設けられ、各非励振素子にそれぞれ接続された複数の可変リアクタンス素子のリアクタンス値が変化することにより指向性が変化するアレーアンテナと、
線状アンテナと、
を備えたアンテナであって、
前記円形地板は、半径が0.5波長以上であり、
前記線状アンテナは、
1.互いに直交する第1直線部および第2直線部を有するL型の線状アンテナであって、
2.前記誘電体基板において、円形地板と同一面上、且つ、その円形地板が配置されていない部分に配置され、
3.前記第1直線部において第2直線部との連結側ではない側の端部、および、前記第2直線部において第1直線部との連結側ではない側の端部のいずれか一方に給電され、
4.給電されていない側の端部は、前記円形地板から、0.006〜0.017波長離隔しており、
5.給電されている側の端部を有する直線部は、アンテナの通信エリアとする前方と通信不要エリアである後方とを区分するとともに前記円形地板の中心を通る直線状の設置軸に平行であり、
6.線幅が0.005〜0.01波長であり、
7.前記円形地板の中心と線状アンテナの給電側の端部とを結ぶ直線(D2)と、前記円形地板の中心と線状アンテナの給電されていない側の端部とを結ぶ直線(D1)との成す角をβ、前記円形地板の中心と線状アンテナの給電されていない側の端部とを結ぶ直線(D1)と、前記設置軸との成す角をφとすると、β、φが、以下の(1)〜(11)のいずれかの条件を満たし、
8.前記線状アンテナの給電側の端部を延長して前記円形地板の外周と交差する点および前記円形地板の中心を結ぶ直線(D3)と、前記円形地板の中心と線状アンテナの給電側の端部とを結ぶ直線(D2)との成す角をδとしたとき、給電されている側の端部は、βよりもδが十分に小さくなる位置となっていることを特徴とする。
(1) β=28 43≦φ≦47
(2) 28<β<29 44≦φ≦46
(3) β=29 44≦φ≦46、52≦φ≦57.5
(4) 29<β<30 44≦φ≦46、52≦φ≦57.5
(5) β=30 40≦φ≦49、51.5≦φ≦62.5
(6) 30<β<31 40≦φ≦49
(7) β=31 40≦φ≦67
(8) 31<β<32 53.5≦φ≦67
(9) β=32 53.5≦φ≦67
(10)32<β<33 59.5≦φ≦67
(11) β=33 45≦φ≦50、59.5≦φ≦67.5
上記条件を線状アンテナが満たす場合、半値角が180度〜215度程度となることをシミュレーションにより確認できた。半値角が180度を超えていることから、見開き180度の範囲における利得変化が少なくなり、且つ、半値角はせいぜい215度程度と360度よりはずっと狭いことから、逆相合成によって不感帯が生じてしまうことも抑制できる。また、この線状アンテナは、アレーアンテナの誘電体基板上に配置されることから、アンテナの大型化を抑制することができる。
このように構成されたアンテナにおける線状アンテナの利得変化が小さい範囲が監視範囲をカバーするようにアンテナを配置することで、不審者監視システムにおけるタグリーダ用のアンテナとして好適に使用することができる。
本発明が適用されたアンテナ100の構成図である。 線状アンテナ20の構成を詳しく示す図である。 φ、βと半値角との関係を示すシミュレーション結果である。 αと半値角との関係を示すシミュレーション結果である。 地板半径rと半値角との関係を示すシミュレーション結果である。 線状アンテナ20の線幅wと半値角との関係を示すシミュレーション結果である。 線状アンテナ20の代表指向性である。 アンテナ100の利用した監視装置200の説明図である。 監視装置200における処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用されたアンテナ100の構成図である。アンテナ100は、電子制御導波器アレーアンテナ(以下、単にアレーアンテナ)1と、線状アンテナ20とを備えている。
アレーアンテナ1は、1本の励振素子10と6本の非励振素子11A〜11Fとを備えている。これら励振素子10、非励振素子11A〜11Fは、円形地板17の上に、その円形地板17から絶縁された状態に設けられている。
励振素子10および6本の非励振素子11A〜11Fはいずれも直棒形状であって円形地板17から垂直に突き出している。これらの素子10、11は、円形地板17の上面から素子上端までの長さがいずれも同一の長さであり、ここでは約λ/4となっている。また、励振素子10は円形地板17の中心に配置される一方、非励振素子11A〜11Fは、励振素子10を中心とする円周上に等間隔に設けられており、励振素子10と非励振素子11との間もλ/4に設定されている。なお、λは、アレーアンテナ1が受信する電波の波長である。
円形地板17は導体性であり、その形状は真円である。また、半径はたとえばλ/2である。この円形地板17は、矩形(より詳しくは正方形)板状の誘電体基板19に固定されている。円形地板17の誘電体基板19上の位置は、誘電体基板19の中心に、円形地板17の中心が一致する位置となっている。また、誘電体基板19の各辺の長さは、円形地板17の直径よりもやや大きい程度となっている。
励振素子10の給電点は同軸ケーブル30に接続されている。非励振素子11A〜11Fには、可変リアクタンス回路18A〜18Fがそれぞれ接続されている。この可変リアクタンス回路18は、電子制御導波器アレーアンテナにおいて一般的に用いられるものと同一の回路であり、たとえば、バイアス電圧が印加されることによってリアクタンス値が変化する可変リアクタンス素子(例えば可変容量ダイオード)を含む回路として構成される。この回路は、高周波的に円形地板17に接続されている。リアクタンス値は電子的に変化させられ、リアクタンス値が変化させられることにより、アレーアンテナ1は方位角が変化する。
線状アンテナ20は、L型であり、誘電体基板19において円形地板17と同一面、且つ、円形地板17が配置されていない、誘電体基板19の隅部に設けられている。
図2は、線状アンテナ20の構成を詳しく示す図である。この図2を用いて線状アンテナ20の構成を詳しく説明する。
(線状アンテナ20の形状)
線状アンテナ20の形状は、前述のようにL型であり、第1直線部21と第2直線部22とからなる。第1直線部21、第2直線部22との成す角は直角である。
(直線部21、22の方向)
線状アンテナ20は、第1直線部21、第2直線部22のうちのいずれか一方(以下では、図2に示すように、第2直線部22とする)が設置軸Cと平行となるように配置される。ここで、設置軸Cとは、円形地板17の中心を通るとともに、円形地板17と同一面上の軸である。このアンテナ1を備えたタグリーダが家屋壁面付近に配置された場合には、この設置軸Cが家屋壁面と平行となるように、且つ、励振素子10および非励振素子11が鉛直となるように配置される。図示しないが、タグリーダは、上記設置軸Cの方向を外部形状から判断できるようになっている。たとえば、タグリーダの筐体において、家屋壁面に向けて配置される側の面が設置軸Cと平行となっていることにより、設置軸Cの方向が外部形状から判断できるようになっている。この設置軸Cを基準として、家屋とは反対側が、アンテナ100が通信する必要がある範囲すなわち前方であり、図2で両矢印で示す範囲が、水平面における見開き180度範囲である。一方、設置軸Cを基準として、家屋側は、通信不要範囲すなわち後方である。
また、タグリーダが家屋壁面あるいはその付近に配置された状態では、誘電体基板19は、線状アンテナ20が配置された隅部が、家屋壁面から遠い側の隅部となるようにタグリーダに収容される。
第2直線部22が設置軸Cと平行となるように配置された状態では、この第2直線部22は、誘電体基板19の一つの辺19aと平行となっている。また、このとき、第1直線部21は、辺19aと直交する誘電体基板19の辺19bと平行となっている。
(線状アンテナ20の給電点)
第2直線部22において、第1直線部21と連結されていない側の端部は、円形地板17に対して僅かな隙間を有して位置している。この端部には、円形地板17の裏面より図示しない給電ケーブルが接続されており、これにより、この端部が線状アンテナ20の給電点となる。上記給電点から線状アンテナ20に給電を行なうことにより、図2に直線矢印で示す方向に水平偏波の電波が放射される。
給電点と円形地板17との隙間の大きさは、以下のようにβ、δを定義したとき、δがβよりも十分に小さくなるようにする。
βは次のように定義する。第1直線部21の開放端と円形地板17の中心点Oとを結ぶ直線をD1とし、給電点と円形地板17の中心点Oとを結ぶ直線をD2とし、これら直線D1と直線D2との成す角をβとする。
δは次のように定義する。線状アンテナ20の給電側の端部を第2直線部22と平行に延長して円形地板17の外周と交差する点と、円形地板17の中心Oとを結ぶ直線をD3とする。この直線D3と、前述した直線D2との成す角をδとする。
この成す角δをβよりも十分に小さい角度とすると、線状アンテナ20の第2直線部22の長さは、δを無視して考えてもよいことになる。たとえば、δをβの1/10以下とし、より好ましくは、1/20以下とする。なお、後述するシミュレーションでは、給電点と円形地板17との間の隙間は、後述するクリアランスαと同じとした。
また、後述するが、開放端と円形地板17との間のクリアランスαはアンテナ特性に影響する。これに対し、給電点は給電の影響が大きいことから、開放端と異なり、給電点と円形地板との間の隙間はアンテナ特性に影響しない。よって、給電点と円形地板17との隙間は、必ずしもクリアランスαと同じ範囲に制限されるものではなく、δがβよりも十分に小さくなれば、すなわち、線状アンテナ20の第2直線部22の長さにδが影響しない小さなδとなる隙間であればよい。
(線状アンテナ20の詳細位置)
以上の条件のもとでは、線状アンテナ20の詳細な位置は、次のパラメータφ、β、αにより定まる。
φは、前述の直線D1と設置軸Cとの成す角であり、端点角と呼ぶ。αは、第1直線部21の開放端から円形地板17の外周までのクリアランスである。
端点角φとクリアランスαにより、第1直線部21の開放端の位置が定まる。また、前述したように、第1直線部21と第2直線部22の方向は定まっている。また、第2直線部22の給電点は、δがβよりも十分に小さくなる位置である。よって、第1直線部21の開放端の位置が定まった状況において、さらに上記成す角βが定まると、線状アンテナ20の詳細位置が定まるのである。
(線状アンテナ20の特性)
本願の発明者は上記パラメータφ、β、α、円形地板17の半径(以下、地板半径)r、線状アンテナ20の線幅wを変化させることで、線状アンテナ20の半値角を前方見開き180〜215度程度とすることができることを見出した。以下、シミュレーション結果を用いて、φ、β、α、r、wと半値角との関係を説明する。
(φ、βと半値角との関係)
図3は、φ、βと半値角との関係を示すシミュレーション結果である。このシミュレーションにおいて、その他のパラメータの値は、λ=122mm(2.45GHz)、α=0.8mm、r=61mm(0.5λ)、w=1mmとした。
本発明では、半値角を180度以上とすることを目的としている。図3のグラフにおいて、半値角が180度以上となる範囲は以下の通りである。
(A) β=28(●印)のとき 43≦φ≦47
(B) β=29(▲印)のとき 44≦φ≦46、52≦φ≦57.5
(C) β=30(■印)のとき 40≦φ≦49、51.5≦φ≦62.5
(D) β=31(▼印)のとき 40≦φ≦67
(E) β=32(◆印)のとき 53.5≦φ≦67
(F) β=33(○印)のとき 45≦φ≦50、59.5≦φ≦67.5
上記(A)〜(F)の範囲では、半値角は180度以上となるものの、180度よりも極端に広い半値角とはならず、最大でも215度程度となる。
また、上記(A)〜(F)を比較すると、β=31度に限定した場合には、端点角φが40度〜67度の範囲で半値角が180度以上となることが分かる。よって、β=31度に限定した場合には、端点角φの自由度、ひいては、線状アンテナ20の配置の自由度が大きくなる。
図3のグラフにおいてβは離散点であるが、たとえば、隣接するβの角度(たとえばβ=28度と29度)でともに半値角が180度を超えているφの範囲においては、その間のβでも半値角が180度を超えていると推定できる。よって、図3において数値を示した以外のβについては、半値角が180度以上となるφの範囲を以下のように推定できる。
(A)、(B)におけるφの重複範囲より、28<β<29のとき44≦φ≦46
(B)、(C)におけるφの重複範囲より、29<β<30のとき44≦φ≦46、52≦φ≦57.5
(C)、(D)におけるφの重複範囲より、30<β<31のとき40≦φ≦49
(D)、(E)におけるφの重複範囲より、31<β<32のとき53.5≦φ≦67
(E)、(F)におけるφの重複範囲より、32<β<33のとき59.5≦φ≦67
以上をまとめると、β、φの範囲は特許請求の範囲に記載の(1)〜(11)となる。
(クリアランスαと半値角との関係)
図4は、αと半値角との関係を示すシミュレーション結果である。このシミュレーションにおいて、その他のパラメータの値は、λ=122mm、r=61mm、β=31度、φ=55度、w=1mmとした。
図4から、0.7mm≦α≦2.05mmの範囲であれば半値角が180度以上となることが分かる。これを波長λで正規化すると、0.006λ≦α≦0.017λとなる。
(地板半径rと半値角との関係)
図5は、地板半径rと半値角との関係を示すシミュレーション結果である。このシミュレーションにおいて、その他のパラメータの値は、λ=122mm、α=0.8mm、β=31度、φ=55度、w=1mmとした。図5から、地板半径rは61mm以上であればよいことが分かる。これを波長λで正規化すると、λ/2≦rとなる。
(線状アンテナ20の線幅wと半値角の関係)
図6は、線状アンテナ20の線幅wと半値角との関係を示すシミュレーション結果である。このシミュレーションにおいて、その他のパラメータの値は、λ=122mm、r=61mm、α=0.8mm、β=31度、φ=55度とした。図6から、線幅wは0.51≦w≦1.25mmであればよいことが分かる。これを波長λで正規化すると、0.004λ≦w≦0.01λとなる。
(代表指向性)
図7に、上述の種々のパラメータ条件を満たした線状アンテナ20の代表指向性を示す。この図7に示す指向性は、λ=122mm、α=0.8mm(0.0065λ)、β=31度、φ=55度、r=61mm(λ/2)としたときのものである。指向性は、メインローブが320度の方向にあり、半値角が212.9度となっている。
(アンテナの利用例)
図8はアンテナ100の利用例である。図8において、監視装置200は、前述のタグリーダとしての機能、および、レーザセンサ等の侵入検知センサよって物体検知を行なう機能を備える。
この監視装置200は、家屋の壁300の付近に設置される。また、図8には設置軸Cも示している。図8に示すように、設置軸Cが家屋の壁300と平行になるように監視装置200は設置される。よって、監視装置200が線状アンテナ20によりアクティブタグと通信を行なうことができる通信エリア210は、おおよそ前方(設置軸Cに対して壁300と反対側)見開き180度となる。また、侵入検知センサが侵入者を検知するセンサ検知エリア220は同図に示すように、通信エリア210よりもやや小さい範囲に設定される。
図9は、この監視装置200が行なう処理を示すフローチャートである。ステップS1では侵入検知センサによって移動物の検出を行なう。ステップS2では、ステップS1における移動物検出処理の結果、人を検知したかどうかを判断する。人を検知していなければ(S2:No)、ステップS1へ戻り、人を検知したと判断した場合には(S2:Yes)、ステップS3に進む。ステップS3では侵入検知センサが検知した人が、タグを所持しているかどうかを、タグと通信できるか、および、通信できたタグの方位が侵入検知センサが検知した人の方位と一致するか否かにより判断する。
タグの方位と侵入検知センサが検知した人の方位とが一致する場合には、ステップS4へ進み、侵入検知センサが検知した人は家人と判定する。一方、タグの方位と侵入検知センサが検知した人の方位とが一致しない場合には、ステップS5へ進み、侵入検知センサが検知した人は不審者であると判定する。そして、警報を行なう(ステップS6)。
このような利用例において、アクティブタグとの通信に用いる線状アンテナ20は、前方見開き180度範囲において利得変化が小さいことから、通信エリア210の境界までの距離を監視装置200からの方向によらず略一定にすることができる。よって、アクティブタグの無駄な電力消費を抑制しつつ、センサ検知エリア220に近づいた場合には、迅速に、アクティブタグとの通信を確立することができる。
1 アレーアンテナ、 10 励振素子、 11 非励振素子、 17 円形地板、 18 可変リアクタンス回路、 19 誘電体基板、 19a 誘電体基板の辺、 19b 誘電体基板の辺、 20 線状アンテナ、 21 第1直線部、 22 第2直線部、 30 同軸ケーブル、 100 アンテナ、 200 監視装置、 210 通信エリア、 220 センサ検知エリア、 300 家屋の壁

Claims (1)

  1. 板状の誘電体基板に円形地板が配置され、この円形地板に、無線信号を受信するための励振素子と、その励振素子から所定の間隔だけ離れて設けられた複数の非励振素子とが円形地板から絶縁された状態で設けられ、各非励振素子にそれぞれ接続された複数の可変リアクタンス素子のリアクタンス値が変化することにより指向性が変化するアレーアンテナと、
    線状アンテナと、
    を備えたアンテナであって、
    前記円形地板は、半径が0.5波長以上であり、
    前記線状アンテナは、
    互いに直交する第1直線部および第2直線部を有するL型の線状アンテナであって、
    前記誘電体基板において、円形地板と同一面上、且つ、その円形地板が配置されていない部分に配置され、
    前記第1直線部において第2直線部との連結側ではない側の端部、および、前記第2直線部において第1直線部との連結側ではない側の端部のいずれか一方に給電され、
    給電されていない側の端部は、前記円形地板から、0.006〜0.017波長離隔しており、
    給電されている側の端部を有する直線部は、アンテナの通信エリアとする前方と通信不要エリアである後方とを区分するとともに前記円形地板の中心を通る直線状の設置軸に平行であり、
    線幅が0.005〜0.01波長であり、
    前記円形地板の中心と線状アンテナの給電側の端部とを結ぶ直線(D2)と、前記円形地板の中心と線状アンテナの給電されていない側の端部とを結ぶ直線(D1)との成す角をβ、前記円形地板の中心と線状アンテナの給電されていない側の端部とを結ぶ直線(D1)と、前記設置軸との成す角をφとすると、β、φが、以下の(1)〜(11)のいずれかの条件を満たし、
    前記線状アンテナの給電側の端部を延長して前記円形地板の外周と交差する点および前記円形地板の中心を結ぶ直線(D3)と、前記円形地板の中心と線状アンテナの給電側の端部とを結ぶ直線(D2)との成す角をδとしたとき、給電されている側の端部は、βよりもδが十分に小さくなる位置となっていることを特徴とするアンテナ
    (1) β=28 43≦φ≦47
    (2) 28<β<29 44≦φ≦46
    (3) β=29 44≦φ≦46、52≦φ≦57.5
    (4) 29<β<30 44≦φ≦46、52≦φ≦57.5
    (5) β=30 40≦φ≦49、51.5≦φ≦62.5
    (6) 30<β<31 40≦φ≦49
    (7) β=31 40≦φ≦67
    (8) 31<β<32 53.5≦φ≦67
    (9) β=32 53.5≦φ≦67
    (10)32<β<33 59.5≦φ≦67
    (11) β=33 45≦φ≦50、59.5≦φ≦67.5
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