JP5845492B2 - 作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば削岩機、コンクリートブレーカー、はつり機、釘打機、リベット打機、杭打ち機、地ならし機、コンパクター、ランマー、タンパー、転圧機、アスファルトやコンクリートの整地機械、いわゆるジェットタガネ等のようなもの、グラインダー、又はインパクトレンチ等を対象に構成された圧縮空気(エアー)又は電気を動力源とする作業工具に関するものである。
従来、作業工具は、種々提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。また、工具内に装填されたピストンの往復動により発生する衝撃が作業者に伝わらないようにするべく、防振装置を備えた構成も既に開示されている(特許文献5参照)。例えば特許文献5に開示されている構成は、エアーハンマー本体の後端部に、緩衝用液体を充填した緩衝室と、緩衝用動作体が挿入される緩衝用シリンダと、緩衝室と緩衝用シリンダの内部を連通する緩衝用シリンダに穿設した連通孔とからなる緩衝機構が設けられている。
特許第4340081号公報 特許第3825802号公報 特許第2746712号公報 特開平8−197458号公報 特開平9−11156号公報
しかしながら、上記特許文献1〜4の構成は、ハンマーの衝突によって運動エネルギーを得たチゼル等の先端具が工具本体に対して強く振動する構成となっているため、その振動による反動で工具本体もまた強く振動する。故に、該エアーハンマー工具が跳ねたり、または先端具が破砕対象等の打撃対象から位置ずれしたりするのを防止するため、あるいは先端具の振動による力を打撃対象に有効に伝えるため、作業中の作業者は、常に該工具本体を強い振動に抗しながら押さえつけなければならず、その強い振動が作業者に伝わることで、長時間の使用により作業者の身体に白蝋病などといった重大な障害が発生してしまう可能性が高いことが問題となっていた。また、該先端具の振動や該先端具とハンマーとの衝突等により発生する作業時の騒音は、作業者や作業現場周囲の者に難聴の障害を招くおそれがあった。
上記特許文献5の構成は、上記した問題を解決しうる可能性を有しているものの、十分な緩衝効果が得られる量の緩衝用液体を工具本体内に充填するためには、緩衝室が大型化してしまい、これに伴い該エアーハンマーが全体として大型化し、また重量が増え、結局、作業者にとって非常に取り扱い難いものとなってしまう問題がある。また、エアーハンマー本体内に緩衝用液体を漏出させることなく充填しなければならないため、内部構造が高精度化、及び複雑化してしまい、製造コストが高騰してしまうという問題もある。さらに、エアーハンマー工具の部品点数も増大するため、分解清掃が極めて面倒となって、手軽にメンテナンスが行えないという問題も生じる。したがって、これらの理由により上記特許文献5に開示された構成は、極めて実用性に乏しく、現在、上市されていない。
さらに、上記構成にあっては、エアーハンマー工具の前後方向の振動だけでなく、これに直交する径方向に伝わる振動に関しても、改良の余地があった。
そこで、本発明は、作業者に伝わる振動、特に径方向への振動及び騒音が飛躍的に低減され、かつ構造が簡単かつ軽量であって、安価に製造でき、容易にメンテンスできる作業工具を提供することを目的とする。
本発明は、カバー体と、該カバー体から前方に差し出されている作業先端具と、を備え、該作業先端具をワークに当接させて作業を行う作業工具であって、前記カバー体は、前後方向に沿って形成された内空部を有し、該内空部には、前後方向に移動又は前後方向に沿った軸線を中心に回動する円柱状の動作体が装填されており、該動作体が動作することにより前記作業先端具に動作力が伝達してワークに対する作業が可能となっていると共に、該動作体に外嵌されることで該動作体の外周面と該カバー体の内周面との間に介装される筒状の振動吸収体を備え、該振動吸収体は、筒状本体と、該筒状本体の内周面及び外周面において周方向に沿って各周面に取り付けられた、弾性変形自在な環状体と、を備え、該振動吸収体が該動作体の外周面と該カバー体の内周面との間に介装された状態で、該振動吸収体の環状体が弾縮した状態にあり、この状態で該筒状本体の内周面に取り付けられた環状体の内周面が該動作体の外周面に接触し、該筒状本体の外周面に取り付けられた環状体の外周面が該カバー体の内周面に接触していることを特徴とする作業工具である。
かかる構成にあって、前記動作体の動作等に起因して発生した振動は、弾縮状態にある前記振動吸収体の環状体によって好適に吸収されるため、カバー体を保持する作業者にその大きな振動が伝達され難くなる。さらに詳述すると、該動作体内で発生した径方向の振動が該環状体に伝わったり、動作体自身が径方向に振動したりすると、弾縮状態にある該環状体がこれに対応してわずかにその外径を拡縮してこれらの振動を吸収し、カバー体への振動伝達を抑制する。具体的には、筒状本体の内周面側に配置された環状体は、該動作体と筒状本体とが過剰に接近することを防止し、一方、筒状本体の外周面側に配置された環状体は、該カバー体と筒状本体とが過剰に接近することを防止している。なお、該振動吸収体の構造は、中心軸線を前後方向とした筒状本体の周りに環状体を倣わせるようにして取り付けて動作体周りに外嵌した構造であるため、該振動吸収体の外径が過剰に大きくなってしまうことがなく、したがって該カバー体の外径を可及的に小さくすることができ、作業工具を軽量化できる利点もある。また、振動が吸収されるのに伴い、騒音の低減効果も向上する。
上記構成にあって、前記環状体は、一部が切断されてなる間隙を有し、弾性変形することで外径が拡縮するものであり、該振動吸収体が前記動作体の外周面と前記カバー体の内周面との間に介装された状態で、該環状体が拡縮自在に弾縮した状態にある構成が提案される。
上記構成は、前記カバー体内で発生した径方向の振動が前記環状体に伝わったり、動作体自身が径方向に振動したりすると、これに対応してその外径を拡大又は縮小してこれらの振動を好適に吸収することができる。
また、前記振動吸収体の前記筒状本体の内周面及び外周面には、その周方向に沿って凹溝が設けられており、該凹溝内に該環状体が嵌着するように取り付けられている構成が提案される。
かかる構成とすることにより、環状体が位置ずれしてしまうことがなり、振動吸収効果が確実に保たれる。
さらに、前記カバー体内に気体を圧入し、圧入された気体によって得た打撃力によって前記作業先端具を介してワークに対して作業を行う作業工具であって、前記カバー体の周壁には、前記内空部に気体を前方に向けて圧入する気体圧入部が形成されていると共に、前記動作体は、該内空部において前後摺動可能であり、該内空部において該動作体の後端面と、該後端面に対向する該カバー体の内周面との間に、気密性が高められた圧縮空気流入室が形成されており、該カバー体内に前記気体圧入部を介して気体が圧入されると、該気体が該圧縮空気流入室内に導入され、該気体の圧力により前記動作体が、該カバー体内で前進し、かつ前記作業先端具に繰り返し打撃力が加えられるものであり、前記環状体は、環の中心軸線を含む平面で切断された際の切断面形状が矩形であり、前記振動吸収体が前記動作体の外周面と前記カバー体の内周面との間に介装された状態で、前記筒状本体の内周面に取り付けられた環状体の内周面が該動作体の外周面に面接触し、該筒状本体の外周面に取り付けられた環状体の外周面が該カバー体の内周面に面接触している構成が提案される。
かかる構成とすることにより、前記圧縮空気流入室側に臨む環状体の環状側面が、動作体の外周面及びカバー体の内周面に対してほぼ直交することになる。そうすると、圧縮空気流入室内に圧入された圧縮空気が、前記動作体の外周面と前記カバー体の内周面との隙間に向けて流動した際に、該環状側面によって、前方に流動する圧縮空気が堰き止められ、該圧縮空気流入室に圧入された圧縮空気が該圧縮空気流入室から漏れ出てしまうことを抑制することができる。これにより、該圧縮空気流入室の気密性が向上し、圧入された気体の漏出(エアーロス)を抑えることができることになる。
また、前記環状体は前記筒状本体の内周面及び外周面において、該筒状本体の中心軸線方向に複数並設されていることが望ましい。
かかる構成とすることにより、振動吸収作用が更に向上する。
なお、前記内空部には、前後摺動可能な動作体と共に、該動作体の前端面と前記カバー体の内周面との間に前後方向に配向されたコイルバネが介装されており、該カバー体内に前記気体圧入部を介して気体が圧入されて該動作体が前進した際に、該コイルバネは弾縮して該動作体を後方へ付勢し、また、該動作体の後端面と、該カバー体の内周面との間に前後方向に配向されたコイルバネが弾縮した状態で介装されており、該コイルバネは、該カバー体内に該気体圧入部を介して気体が圧入されて該動作体が前方に前進した状態において該動作体を前方へ付勢する構成としてもよい。
本発明の作業工具は、作業者に伝わる振動及び騒音が飛躍的に低減され、かつ構造が簡単かつ軽量であるため安価に製造でき、容易にメンテンスできる効果がある。
作業工具の縦断面図 作業工具の他の状態を示す縦断面図 図1のA−A線断面図 シリンダ部内を拡大して示す部分縦断面図 (a)は筒状本体の側面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は環状体の外観斜視図 振動吸収体の、(a)は正面図、(b)は一部切欠側面図、(c)は部分拡大側面図 他の振動吸収体を示す一部切欠側断面図 別形態の作業工具の縦断面図
本発明の作業工具の実施形態を、エアーハンマー工具を例として添付図面に従って説明する。
なお、便宜上、作業工具の先端方向を前方とし、基端方向を後方として説明するが、該作業工具が上向き又は下向きで使用されることを排除するものではない。また、本発明の作業工具は、下記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
図1に示すように、作業工具1Aは、圧縮空気(気体)を用いたエアーハンマー工具であって、該圧縮空気が外部から圧入されるカバー体2と、該カバー体2から前方に差し出されている作業先端具20とを備えている。
前記カバー体2は金属材料からなり、作業者が作業時に掴むグリップ部3aと、前後方向に沿うように該グリップ部3aの上部に連成されたほぼ円筒形状の本体部3bとを有している。
前記グリップ部3aの前面部にはトリガー部4aが配設されている。該トリガー部4aを操作することにより、該作業工具1Aに対する圧縮空気の供給が制御可能となる。また、該グリップ部3aの下端には、圧縮空気を外部から導入するための給気口4bが設けられている。
なお、圧縮空気を外部からカバー体2内に導入し、かつ前記トリガー部4aにより該圧縮空気の流入を制御自在とする圧縮空気導入機構は、公知の機構が好適に採用される。
前記本体部3bは、前後方向に沿って形成された内空部2aを有している。また、該本体部3bの後端の周壁には、該内空部2aに圧縮空気を圧入するための気体圧入部6aが設けられている。また、該気体圧入部6aには、隣接してバルブ5が内装されている。前記グリップ部3aから導入される圧縮空気は、該バルブ5を介して該本体部3bの内空部2aに流入する。また、該本体部3bの前端の周壁には、気体排出部6bが設けられており、該本体部3b内に導入された圧縮空気が外部へ排出可能となっている。
また、前記本体部3bの内空部2aには、円柱形状の動作体8が前後方向に摺動可能に装填されている。該動作体8は金属材料からなり、図1に示すように、径大な動作体本体部10と、該動作体本体部10の前端面10aの中心から前方へ差し出された径小なシリンダ部11とを有している。また、該動作体本体部10の後部にはさらに径大な拡径部10cが形成されている。
前記シリンダ部11は、前記本体部3bの前端に開口したシリンダ部差出孔6cを介してカバー体2から突き出されている。該シリンダ部差出孔6cの内縁には、軸受け部材17が内接されており、該軸受け部材17によって該シリンダ部11が摺動自在に支持されている。
また、前記本体部3bの内空部2aにおいて、前記動作体8の後端面と、該後端面に対向する該本体部3bの内周面との間には、気密性が高められた圧縮空気流入室7が形成されている。
図3等に示されるように、前記動作体本体部10内には、複数の気体流路が貫設されている。そして、これら複数の気体流路のうち、前記圧縮空気流入室7と前記本体部3bの気体排出部6bとを連通する気体流路により気体排出中継部13が構成される。また、該圧縮空気流入室7と前記シリンダ部11内とを連通する気体流路により気体導入部14aが構成されている。
さらに、図4に示すように、前記動作体8のシリンダ部11は、外筒部11aを有している。また、該外筒部11a内の基端部には、給排気切り替えバルブ14cが配設されている。一方、該外筒部11aの前端開口部8aには、該前端開口部8a周辺の周壁を内側に肉厚とすることによって形成された装着部18が形成されており、該装着部18に前記作業先端具20が配設されている。
前記作業先端具20は金属材料からなり、先端具本体22を有すると共に、該先端具本体22の先端に取り付けられる杭状のはつり部20aと、該先端具本体22の中間部に形成される円板状の抜止部20bと、該抜止部20bの中心から後方へ突出した後端部20cとを有している。そして、該作業先端具20の後端部20cは、前記外筒部11aの前端開口部8aから装着部18内に挿入されてシリンダ部11内に差し出された上、該抜止部20bの表面が該外筒部11aの先端面に当接される。さらに、この当接箇所には、作業先端具20が挿通される先端具挿通孔15aが中心に開口したキャップ状のチャック体15が被せられる。該チャック体15が被せられた状態において、前記抜止部20bは該チャック体15の内面と該外筒部11aの先端面とで挟持されつつ、該装着部18の外周に取り付けられたOリング15bを介して、該チャック体15とシリンダ部11の先端部とが螺合する。これにより、該作業先端具20はシリンダ部11から脱落することなく強固に固定される。なお、前記チャック体15はシリンダ部11に対して脱着可能であり、したがって該作業先端具20は交換可能となっている。該作業先端具20の取付構造は、上記構造に限定されず、他の構成が採用されても勿論よい。
次に、上記作業先端具20の構造について、さらに詳述する。
図4に示すように、前記はつり部20aの基端部には、軸部20eが連成されており、該軸部20eにOリング20fが装着されている。そして、該軸部20eが該先端具本体22の前端に嵌入されて固定されている。なお、該軸部20eが該先端具本体22に対して抜き差しされることにより、該はつり部20aは適宜交換可能となっている。
また、図4に示すように、前記先端具本体22における抜止部20bより前方は、筒形状とされている。そして、該先端具本体22の内部にはポリエステル繊維からなるフェルト(ニードルパンチ不織布)などの繊維材料からなる緩衝材21が充填されており、該繊維材料により騒音低減が図られている。さらに、該先端具本体22の周壁において、該緩衝材21が充填された部位には、該緩衝材21が熱エネルギーを得て過剰に温度上昇することを防止する放熱孔20dが多数形成されている。
次に、前記シリンダ部11について詳述する。
前記シリンダ部11における外筒部11a内には、金属材料からなるハンマー30が前後方向に摺動可能に装填されている。該ハンマー30においては、最適な大きさや重量が適宜設定される。
さらに、図1等に示すように、該シリンダ部11の外周には、単一のコイルバネ9(弾性体)が外嵌装着されている。さらに詳述すると、前記カバー体2は、本体部3bの前端部に設けられた環状のバネ止め部16を有し、該コイルバネ9は、前後方向に沿って配向された状態で、該環状のバネ止め部16の後端面16aと、前記動作体本体部10の前端面10aとの間に介装されて圧縮バネとして機能する。
上述した作業工具1Aが使用される場合、作業先端具20の先端が岩石やコンクリートブロックなどのワーク(図示省略)に押し当てられた上で、トリガー4aが作動される。そうすると、圧縮空気が本体部3bの気体圧入部6aを介して、給気口4bへの逆流がバルブ5によって防止されつつ、圧縮空気流入室7へ圧入され続ける。そして、該圧縮空気流入室7内で高まった圧力により、動作体8が前方に向かって押し出された状態となる。該動作体8が前方に押し出されると、図2に示されるように、該圧縮空気流入室7の容積は拡張され、かつ前記コイルバネ9は、前記バネ止め部16と動作体本体部10との間で弾縮し、該動作体8を後方へ付勢する状態となる。
また、本体部3b内に圧入された圧縮空気は、動作体本体部10に形成された気体排出中継部13を経て、気体排出部6bからカバー体2外へ排出される。これと共に、本体部3b内に圧入された圧縮空気は、動作体本体部10の気体導入部14aを介してシリンダ部11内に導入され、前記給排気切り替えバルブ14cによって流動方向が適宜制御されて、ハンマー30を前後方向に往復運動させる。そして、往復運動するハンマー30は、作業先端具20の後端部20cに繰り返し衝突する。これにより、該作業先端具20を介して前記ワークに打撃力が加え続けられる。なお、前記ハンマー30がシリンダ部11内で往復運動する機構は、公知の機構が好適に採用できる。例えば、特開平9−11156号公報に開示された周知機構は、当該作業工具1Aに適用可能である。
また、前記動作体本体部10の外周面であって、前記拡径部10cの前側には、筒状の振動吸収体12が配設されている。さらに詳述すると、該振動吸収体12は、前記拡径部10cの前側で動作体本体部10に外嵌され、該動作体本体部10の外周面と該カバー体2の内周面との間に前後摺動可能に介装されている。
前記振動吸収体12は、図5a,bに示す筒状本体12aと、図5cに示す環状体12d,12eとを有している。例えば、該筒状本体12aは硬質樹脂製が好適であり、該環状体12d,12eは金属製が好適である。
図5a,bに示すように、筒状本体12aの内周面及び外周面には、その周方向に沿って凹溝12b,12cが複数設けられている。なお、内周面側の凹溝12bと、外周面側の凹溝12cは、該筒状本体12aの内周面及び外周面において、それぞれ互いに対向する位置に設けられている。
一方、図5cに示すように、環状体12d(12e)は、一部が切断されることによって間隙kを有し、全体が弾性変形することでその外径が拡縮するC字状のいわゆるウエアリングによって構成されている。さらに、該環状体12d,12eは、環の中心軸線を含む平面で切断された際の切断面形状が矩形となっている。そして、図6に示すように、該環状体12d,12eが、それぞれ前記凹溝12b,12c内に嵌めこまれて装着されている。なお、本実施例では、該環状体12d,12eが、前記筒状本体12aの内周面及び外周面において、該筒状本体12aの中心軸線方向に複数並設されている構成であるが、該内周面及び該外周面において環状体12d,12eがそれぞれ一つだけ配設されている構成であってもよい。
前記振動吸収体12が、前記動作体本体部10の外周面と前記カバー体2の内周面との間に介装された状態にあっては、前記環状体12d,12eが拡縮自在に弾縮した状態にあり、この状態で該筒状本体12aの内周面に取り付けられた環状体12dの内周面が動作体本体部10の外周面に面接触し、該筒状本体2aの外周面に取り付けられた環状体12eの外周面が該カバー体2の内周面に面接触している(図1,2参照)。
これによって、前記圧縮空気流入室7の気密性が高く保たれたまま、前記動作体8は前後移動自在に支持され、該動作体8のがたつきが防止されている。具体的には、使用時において前記ハンマー30による打撃に起因して動作体8内で発生した径方向に伝播する振動、あるいは動作体8自身の径方向への振動は、弾縮状態にある該環状体12d,12eがこれに対応してわずかにその外径を拡大又は縮小してこれらの振動を吸収し、カバー体への振動伝達を抑制する。例えば、筒状本体12aの内周面側に配置された環状体12dは、該動作体8と筒状本体12aとが過剰に接近することを防止し、一方、筒状本体12aの外周面側に配置された環状体12eは、該カバー体2と筒状本体12aとが過剰に接近することを防止している。
また、図6cに示すように、前記圧縮空気流入室7側に臨む環状体12d,12eの環状側面が、動作体8の外周面及びカバー体2の内周面に対してほぼ直交することになる。そうすると、図6cに示すように、圧縮空気流入室7内に圧入された圧縮空気が、前記動作体8の外周面と前記カバー体2の内周面との隙間から前方に向けて流動する際に、該環状側面によって、前方に流動する圧縮空気が堰き止められ、該圧縮空気流入室7から圧入された圧縮空気が漏れ出てしまうことを抑制することができる。これにより、圧入された圧縮空気の漏出(エアーロス)を抑えることができる。
なお、前記振動吸収体12の構造は、中心軸線を前後方向とした筒状本体12aの周りに環状体12d,12eを倣わせるようにして取り付けた上で動作体8の周りに外嵌した構造であるため、該振動吸収体12の外径が過剰に大きくなってしまうことがない。したがって該カバー体2の外径を可及的に小さくして作業工具1Aを軽量化することができる。
〔実施例2〕
図7に示すように、振動吸収体120は、筒状本体120aを備えている。該筒状本体120aの内周面及び外周面には、周方向に沿って凹溝120b,120cが設けられており、環状体12d,12eが該凹溝120b,120cに嵌着するように取り付けられている。ここで、該環状体12d,12eが嵌着される該凹溝120b,120cは、該筒状本体120aの内周面及び外周面において、それぞれ対向しない位置に設けられており、環状体12dと環状体12eとが互い違いに配される構造となっている。
かかる構成とすることにより、環状体12d,12eの離脱を防止できる凹溝120b,120cの所望深さを確保しつつ、全体として筒状本体120aの肉厚を薄くすることが可能となる。このため、振動吸収体120の外径をより一層小さくすることができ、全体として作業工具1Aの小型化、軽量化を図ることができる。
〔参考例〕
以下、参考例にかかる作業工具1Bを説明するが、実施例1,2と共通する点については、説明を簡略又は省略すると共に、図面において同じ符号を付す。
図8に示すように、作業工具1Bは、第1のコイルバネ91と、第2のコイルバネ92と、を備えている。第1のコイルバネ91は、動作体8における動作体本体部10の前端面10aと、前記カバー体2の前側の内周端面25aとの間に前後方向に配向された状態で介装されている。一方、第2のコイルバネ92は、上記動作体8における動作体本体部10の後端面10bと、該後端面10bより後方に位置する本体部3bの内周面に形成された端面16bと、の間に、前後方向に配向された状態で介装されている。そして、このような装着状態において、第2のコイルバネ92は、弾縮状態にあり、該動作体8を前方へ付勢している。
更に、前記動作体本体部10の外周面には、筒状の振動吸収体120が前記カバー体2の内周面との間に前後摺動可能に介装されている。
上記構成にあって、作業工具1Bを使用する際には、トリガー4aを作動して圧縮空気を前記圧縮空気流入室7へ圧入し続ける。そうすると、該圧縮空気流入室7内で高まった圧力により、動作体8が前方に向かって押し出された状態となる。該動作体8が前方に押し出されて前進した状態にあっては、第1のコイルバネ91は弾縮した状態となって該動作体8を後方へ付勢し、第2のコイルバネ92は弾縮した状態で該動作体8を前方へ付勢する。そして、この状態でシリンダ部11内のハンマー30が往復運動して作業先端具20に繰り返し衝突し、該作業先端具20を介してワークに打撃力が加え続けられる。
このような構成において、前側の第1のコイルバネ91及び前記振動吸収体120により、振動吸収効果、及び騒音抑制効果が得られる。また、後側の第2のコイルバネ92により、圧縮空気の圧力を補完して該動作体8を前方へ適度に押さえ付けて打撃力を安定化させる効果が得られる。
ここで、前記の第2のコイルバネ92のばね定数が適宜設定されることにより、最適な振動吸収効果及び騒音抑制効果を保ちつつ、打撃対象に加える打撃力を調整することができる。
例えば、打撃力を増大させたい場合は、第2のコイルバネ92のバネ定数を変更して動作体8に対する前方への付勢力を強くする。そうすると、該動作体8が適度に前方に押さえ付けられ、これに伴い、作業先端具20が打撃対象に適度に押さえ付けられ、かつ、該動作体8の内空部2a内での跳ねが防止されて、打撃力が増大する。一方、打撃力を減少させたい場合、第2のコイルバネ92のバネ定数を変更して動作体8に対する前方への付勢力を弱くする。そうすると、上記した逆の原理に基づき、打撃力が減少する。
本発明において、カバー体2や作業先端具20は他の材料で構成されていてもよく、例えば実施例1のグリップ部3aはゴム等の弾性材料にして握りやすくしてもよい。また前記ハンマー30の材料は公知材料のなかから適宜選択可能であり、また芯材と該芯材を覆う外殻体とで構成してもよい。また、該ハンマー30に適宜表面処理を施してもよい。また、複数のブロック体を連結させて該ハンマー30を構成してもよいし、該ブロック体の個数により該ハンマー30の打撃力や重量組成の調整を行ってもよい。また、繊維材料からなる弾性体を所要箇所に充填するようにしてもよい。該繊維材料としては、ポリエステル繊維からなるフェルト(ニードルパンチ不織布)などを採用することができる。また、前記繊維材料にオイルを含浸させて繊維材料の耐久性の向上を図ってもよい。さらに、前記作業先端具20は、例えば削岩機やコンクリートブレーカーやはつり機であればチゼル、釘打機やリベット打機や杭打ち機であれば釘やリベットや杭、地ならし機やコンパクターやランマーやタンパーや転圧機や整地機械であれば地面をならすプレート、ジェットタガネであればニードル束等であってもよい。また、グラインダー、又はインパクトレンチ等のように、内部に装填された動作体がカバー体2における前後方向に沿った軸線を中心に回動する構成に本発明を適用しても勿論よい。作業工具1A,1Bに圧入する気体は、圧縮空気に限らず、不活性ガスなどの気体であってもよい。また、作業工具1A,1Bは、電動工具であってもよい。
また、振動吸収体12,120の筒状本体12a,120aの材料としては特に限定されないものの、基本的に硬質樹脂や金属が好適に採用される。該筒状本体12aとして硬質樹脂よりなる場合、該硬質樹脂のゆがみを抑えるために、環状体12d,12eが嵌着される凹溝12b,12cは、該筒状本体12aの内周面及び外周面にそれぞれ対向する位置に設けられていることが望ましい。一方、該筒状本体120aが金属よりなる場合、環状体12d,12eが嵌着される凹溝120b,120cは、該筒状本体12aの内周面及び外周面において互い違いに設けられることが望ましい。これは、該筒状本体12aの肉厚を薄くして、軽量化を図ることができるためである。また、該環状体12d,12eが、ゴム材料からなるOリングで構成されてもよい。
前記環状体12d,12eの数は特に限定されないが、それぞれ2つ以上設けられることで振動吸収性能が向上する。また、特に圧縮空気流入室7が隣接する場合は、圧縮空気流入室7の気密性能が高く保たれる。
1A,1B 作業工具
2 カバー体
2a 内空部
6a 気体圧入部
7 圧縮空気流入室
8 動作体
12,120 振動吸収体
12a 筒状本体
12b,12c 凹溝
12d,12e 環状体
20 作業先端具
k 間隙

Claims (5)

  1. カバー体と、該カバー体から前方に差し出されている作業先端具と、を備え、該作業先端具をワークに当接させて作業を行う作業工具であって、
    前記カバー体は、
    前後方向に沿って形成された内空部を有し、該内空部には、前後方向に移動又は前後方向に沿った軸線を中心に回動する円柱状の動作体が装填されており、
    該動作体が動作することにより前記作業先端具に動作力が伝達してワークに対する作業が可能となっていると共に、
    該動作体に外嵌されることで該動作体の外周面と該カバー体の内周面との間に介装される筒状の振動吸収体を備え、
    該振動吸収体は、
    筒状本体と、
    該筒状本体の内周面及び外周面において周方向に沿って各周面に取り付けられた、弾性変形自在な環状体と、
    を備え、
    該振動吸収体が該動作体の外周面と該カバー体の内周面との間に介装された状態で、該振動吸収体の環状体が弾縮した状態にあり、この状態で該筒状本体の内周面に取り付けられた環状体の内周面が該動作体の外周面に接触し、該筒状本体の外周面に取り付けられた環状体の外周面が該カバー体の内周面に接触している
    ことを特徴とする作業工具。
  2. 前記環状体は、一部が切断されてなる間隙を有し、弾性変形することで外径が拡縮するものであり、
    該振動吸収体が前記動作体の外周面と前記カバー体の内周面との間に介装された状態で、該環状体が拡縮自在に弾縮した状態にある
    請求項1に記載の作業工具。
  3. 前記振動吸収体の前記筒状本体の内周面及び外周面には、その周方向に沿って凹溝が設けられており、該凹溝内に該環状体が嵌着するように取り付けられている
    請求項1又は請求項2に記載の作業工具。
  4. 前記カバー体内に気体を圧入し、圧入された気体によって得た打撃力によって前記作業先端具を介してワークに対して作業を行う作業工具であって、
    前記カバー体の周壁には、前記内空部に気体を前方に向けて圧入する気体圧入部が形成されていると共に、前記動作体は、該内空部において前後摺動可能であり、
    該内空部において該動作体の後端面と、該後端面に対向する該カバー体の内周面との間に、気密性が高められた圧縮空気流入室が形成されており、
    該カバー体内に前記気体圧入部を介して気体が圧入されると、該気体が該圧縮空気流入室内に導入され、該気体の圧力により前記動作体が、該カバー体内で前進し、かつ前記作業先端具に繰り返し打撃力が加えられるものであり、
    前記環状体は、環の中心軸線を含む平面で切断された際の切断面形状が矩形であり、前記振動吸収体が前記動作体の外周面と前記カバー体の内周面との間に介装された状態で、前記筒状本体の内周面に取り付けられた環状体の内周面が該動作体の外周面に面接触し、該筒状本体の外周面に取り付けられた環状体の外周面が該カバー体の内周面に面接触してる
    請求項2又は請求項3に記載の作業工具。
  5. 前記環状体は前記筒状本体の内周面及び外周面において、該筒状本体の中心軸線方向に複数並設されている
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の作業工具。
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