JP5843667B2 - 歩行型作業機 - Google Patents

歩行型作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP5843667B2
JP5843667B2 JP2012050791A JP2012050791A JP5843667B2 JP 5843667 B2 JP5843667 B2 JP 5843667B2 JP 2012050791 A JP2012050791 A JP 2012050791A JP 2012050791 A JP2012050791 A JP 2012050791A JP 5843667 B2 JP5843667 B2 JP 5843667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
body frame
steering handle
work machine
handle
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012050791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013183678A (ja
Inventor
林 正彦
正彦 林
博紀 斎藤
博紀 斎藤
巧 本間
巧 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Saito Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kubota Corp
Saito Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp, Saito Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2012050791A priority Critical patent/JP5843667B2/ja
Publication of JP2013183678A publication Critical patent/JP2013183678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5843667B2 publication Critical patent/JP5843667B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

本発明は、機体フレームにエンジンが支持されるとともに、前記機体フレームに固定支持され且つ機体後方に延出される状態で操縦ハンドルが備えられている歩行型作業機に関する。
この種の歩行型作業機において、従来では、機体フレームが機体横方向並びに機体前後方向夫々に幅広に形成され、この機体フレームの前部側にエンジンを搭載して支持するとともに、機体フレームの後部側が上方に向けて延出され、その上方に延出された機体フレームの上部箇所に、操縦ハンドルの基端部が連結固定される構成のものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−191747号公報
上記従来構成では、操縦ハンドルの基端部が機体フレームにおける上方に向けて延出された後部側の上部箇所に連結固定されるものであるから、エンジン及びエンジンの動力を走行車輪等に伝えるための伝動機構等から発生する振動が、機体フレームを通してそのまま操縦ハンドルに伝わることになる。
その結果、操縦ハンドルを握りながら運転操作している運転者に対して上記したような振動が伝わることになり、運転操作が行い難いものとなる不利があり、又、運転者に不快感を与えるおそれもあり、改善の余地があった。
本発明の目的は、機体フレームから操縦ハンドルに伝わる振動を極力少なくさせることが可能となる歩行型作業機を提供する点にある。
本発明に係る歩行型作業機は、機体フレームにエンジンが支持されるとともに、前記機体フレームに固定支持され且つ機体後方に延出される状態で操縦ハンドルが備えられているものであって、その第1特徴構成は、前記操縦ハンドルの基端部から二股状に分岐した状態で一対の分岐延出部が延設され、前記一対の分岐延出部のうちの一方の分岐延出部と、前記機体フレームの機体横幅方向一側箇所とは、連結部で固定連結され、前記一対の分岐延出部のうちの他方の分岐延出部と、前記機体フレームとの間には、前記機体フレームと前記操縦ハンドルとの所定方向に沿う相対変位を許容するとともに前記所定方向に沿う両者の所定量以上の相対変位を規制する変位規制機構が備えられている点にある。
第1特徴構成によれば、機体フレームと操縦ハンドルとが連結部にて固定連結され、この連結部とは異なる箇所に変位規制機構が備えられる。そして、この変位規制機構では、機体フレームと操縦ハンドルとの所定方向に沿う相対変位が許容されるとともに所定方向に沿う両者の所定量以上の相対変位が規制されることになる。
すなわち、変位規制機構が備えられる箇所では、この変位規制機構によって機体フレームと操縦ハンドルとの所定方向に沿う所定量以上の相対変位が規制されるので、その相対変位の規制により、操縦ハンドルを機体フレームに支持する機能を持たせることができる。
このように変位規制機構が備えられる箇所においては、操縦ハンドルを機体フレームに支持する機能を持たせることができるので、連結部における機体フレームに対する操縦ハンドルの連結強度をある程度低下させるようにして、この連結部を通して振動が伝わり難くなるようにしても、全体としての操縦ハンドルの支持強度を確保することが可能となる。
又、変位規制機構が備えられる箇所では、変位規制機構によって機体フレームと操縦ハンドルとの所定方向に沿う所定量よりも少ない相対変位が許容されるので、この箇所においては、エンジン及びそれに付随する伝動機構等にて発生する振動が操縦ハンドルに伝わり難いものになる。
その結果、全体としての機体フレームに対する操縦ハンドルの連結強度を確保するようにしながらも、エンジン及びそれに付随する伝動機構等にて発生する振動が機体フレーム側から操縦ハンドルに伝わり難いものにすることができる。
従って、機体フレームから操縦ハンドルに伝わる振動を極力少なくさせることが可能となる歩行型作業機を提供できるに至った。
更には、操縦ハンドルの基端部から二股状に分岐した状態で延設された一対の分岐延出部のうちの一方の分岐延出部が機体フレームの機体横幅方向一側箇所に固定連結される。又、一対の分岐延出部のうちの他方の分岐延出部と機体フレームとの間に変位規制機構が備えられている。
つまり、一方の分岐延出部と機体フレームとの連結箇所が、機体フレームと操縦ハンドルとが固定連結される連結部を構成するのであり、一対の分岐延出部のうちの他方の分岐延出部と機体フレームとの間において、それら両者の所定方向に沿う相対変位を許容するとともに所定方向に沿う両者の所定量以上の相対変位が規制されることになる。
従って、操縦ハンドルの基端部から二股状に分岐した一対の分岐延出部の夫々にて操縦ハンドルと機体フレームとの相対変位を規制することができ、全体としての操縦ハンドルの支持強度を確保することが可能となるものでありながら、一対の分岐延出部のうちの他方の分岐延出部と機体フレームとの間では振動が伝わり難いものになり、操縦ハンドルに伝わる振動を極力少なくさせることが可能となる。
本発明の第2特徴構成は、前記変位規制機構が、前記機体フレームと前記操縦ハンドルとの間における上下方向に沿う両者の所定量以上の相対変位を規制するものである点にある。
第2特徴構成によれば、変位規制機構が、機体フレームと操縦ハンドルとの間における上下方向に沿う両者の所定量以上の相対変位を規制するものであるから、例えば作業装置を上昇させたり、機体が凹部を乗り越えるような場合等、運転者が操縦ハンドルを上下方向に操作して、操縦ハンドルにて機体の重量を支持するような場合に、連結部だけでなく変位規制機構が備えられる箇所においても荷重を支持する状態で、機体を安定的に支持することが可能となる。
又、機体フレームと操縦ハンドルとの間における所定量より少ない上下方向に沿う両者の相対変位は許容されるので、操縦ハンドルの上下方向の振動が抑制されることになる。このような操縦ハンドルの上下方向の振動は運転者に不快感を与えるおそれが大きいと考えられるが、上記したように、操縦ハンドルの上下方向の振動が抑制されるので運転操作が行い易いものになる。
本発明の第特徴構成は、前記操縦ハンドルの基端部の下方側に位置する状態で走行車輪が備えられ、前記一対の分岐延出部が前記走行車輪の左右両側に跨る状態で延設されている点にある。
歩行型作業機では、操縦ハンドルは、運転者が左右両側の手で握り操作するための左右一対の握り部を備えるものであり、操縦ハンドルの基端部は、機体前後方向視で左右一対の握り部の中央部に位置するものである。
そして、第特徴構成では、操縦ハンドルの基端部すなわち、機体の横幅方向の中央部の下方側に走行車輪が備えられ、一対の分岐延出部が走行車輪の左右両側に跨る状態で延設される構成とした。
このように、機体の横幅方向の中央部に走行車輪を備えることにより、車輪の接地幅を狭くして、例えば圃場の畦等の細い箇所であっても走行しやすいものとなり、しかも、一対の分岐延出部が走行車輪の左右両側に跨る状態で延設されているから、操縦ハンドルを操作しながら、走行車輪の左右両側部にて機体フレームを支持することができ、機体の姿勢を安定化させ易いものとなる。
本発明の第特徴構成は、前記走行車輪の横一側外方箇所に、前記機体フレームに固定連結される状態で車輪用伝動ケースが備えられ、前記エンジンの動力が前記車輪用伝動ケース内部に備えられた伝動機構を介して前記走行車輪に伝えられるように構成され、前記変位規制機構が、前記一対の分岐延出部のうちの前記車輪用伝動ケースが存在する側の分岐延出部と、前記機体フレームとの間に備えられている点にある。
特徴構成によれば、エンジンの動力が走行車輪の横一側外方箇所に備えられる車輪用伝動ケース内の伝動機構を介して走行車輪に伝えられる。この車輪用伝動ケース内において伝動機構にて動力が伝えられるとき、駆動に伴う振動が発生するが、その振動は車輪用伝動ケースを経由して機体フレームに伝わることになる。
しかし、変位規制機構が、車輪用伝動ケースが存在する側の分岐延出部と機体フレームとの間に備えられていることから、このような車輪用伝動ケースを経由して振動が伝わっても、変位規制機構によって、機体フレームの車輪用伝動ケースに近い箇所の振動が操縦ハンドルに対して伝わり難いものとなる。
本発明の第特徴構成は、前記変位規制機構が、前記機体フレームに設けられた機体側の接当規制部と、前記操縦ハンドルに設けられたハンドル側の接当規制部とを、前記所定方向に沿って間隔をあけて対向する状態で備えて構成されている点にある。
特徴構成によれば、機体側の接当規制部とハンドル側の接当規制部とが所定方向に沿って間隔をあけて対向する状態で備えられるから、機体側の接当規制部とハンドル側の接当規制部との間の間隔の分だけ、機体フレームと操縦ハンドルとの所定方向に沿う相対変位が許容されることになり、機体側の接当規制部とハンドル側の接当規制部とが接当する状態にまで所定方向に相対変位すると、それ以上の相対変位が規制される。
このように両側の接当規制部の間隔をあけることで相対変位が許容されるので、機体フレーム側の振動が操縦ハンドルに伝わることを回避でき、又、両側の接当規制部が接当することにより相対変位を的確に規制することができる。
本発明の第特徴構成は、前記機体側の接当規制部と前記ハンドル側の接当規制部との間に、弾性変形により両者の相対変位を許容する弾性体が介装されている点にある。
特徴構成によれば、機体側の接当規制部とハンドル側の接当規制部との間での相対変位が、それらの間に介装されている弾性体の弾性変形により許容されるので、機体フレーム側の振動が操縦ハンドル側に伝わることを回避できるものでありながら、機体側の接当規制部とハンドル側の接当規制部とが自由に相対移動するのではなく、操縦ハンドルを機体フレームに対して支持する機能を持たせることができる。
歩行型草刈機の全体側面図である。 歩行型草刈機の全体平面図である。 路面用切断装置と法面用切断装置との伝動構造を示す断面図である。 操縦ハンドルと機体フレームとの連結箇所の側面図である。 操縦ハンドルと機体フレームとの連結箇所の平面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 操縦ハンドルと機体フレームとの連結箇所の分解斜視図である。
以下、本発明に係る歩行型作業機の実施形態を歩行型草刈機に適用したものを図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、単一の前輪1と単一の後輪2とで走行する走行機体Aの上部位置にエンジン4、燃料タンク5、マフラー6等を備え、この走行機体Aの後部位置から後方に向けて延出する形態で操縦ハンドルHを備え、走行機体Aの下面側に路面の草類を切断する路面用切断装置Bを備え、更に、この走行機体Aの左側部に法面の草類を切断する法面用切断装置Cを備えて歩行型の草刈機が構成されている。
図2、図4及び図5に示すように、走行機体Aに備えられる機体フレーム10は、機体横幅方向並びに機体前後方向に所定の幅を有する平面視で矩形状に構成されている。又、機体フレーム10の後部側にエンジン4が搭載されて固定連結されている。マフラー6及び燃料タンク5は、エンジン4に一体的に連結する状態で備えられている。
図3に示すように、機体フレーム10の下部に固定されたセンターハウジング11の内部下側にセンターブレード12を有する路面用切断装置Bが配置されている。また、機体フレーム10の左側部にサイドハウジング13を備え、この内部下側にサイドブレード14を有する法面用切断装置Cが配置されている。サイドハウジング13は、図3に示すように、ヒンジ部15を介して、走行機体Aの前後方向に沿う姿勢の揺動軸芯Pを中心にして揺動自在にセンターハウジング11に支持されている。
走行機体Aの側部位置にサイドハウジング13が揺動自在に支持されているため、走行機体Aの左側に法面が存在する環境で作業を行う場合には、サイドハウジング13を自由揺動できる状態にすることにより、図3に示すように法面用切断装置Cが法面に沿う姿勢に達するまで揺動し、法面の草類の切断を行うことができる。また、路面用切断装置Bのセンターブレード12と、法面用切断装置Cのサイドブレード14とは回転軌跡が重なり合う位置関係に配置されているが、センターブレード12とサイドブレード14との回転位相を90度ずらせることで、センターブレード12とサイドブレード14とが接触しない関係で回転できるように構成されている。
前輪1は、前輪伝動ケース16の前端側の下部に駆動回転自在に支持され、後輪2は車輪用伝動ケースとしての後輪伝動ケース17の下部に駆動回転自在に支持されている。前輪1及び後輪2は夫々単一であり、走行機体Aの横幅方向の略中央位置に備えられるものであり、例えば、圃場の畦等の細い箇所であっても走行しやすく草刈り作業が行い易いものとなっている。
走行機体Aの上部位置にはエンジン4の駆動力を後輪伝動ケース17と前輪伝動ケース16とに伝えることで前輪1と後輪2とに駆動力を伝える走行駆動機構Drが備えられている。また、センターハウジング11の上面とサイドハウジング13との上面とに亘る領域に、エンジン4からの駆動力を路面用切断装置Bと法面用切断装置Cとに伝える刈取駆動機構Dcが備えられている。この刈取駆動機構Dcは、サイドハウジング13の揺動を許容するように屈折自在に構成されている。
このような構成から、この草刈機では、エンジン4からの駆動力により、前輪1と後輪2とを駆動して走行機体Aを走行させながら、路面用切断装置Bと法面用切断装置Cとを駆動して、水平姿勢の路面の上面の草類を切断すると同時に、法面の草類を切断する作業が可能となる。
次に、走行駆動機構Drについて説明する。
図1に示すように、エンジン4の出力軸18に備えた第1出力プーリ31Aと、後輪伝動ケース17の上部に位置する入力軸19に備えた入力プーリ28とにわたり伝動ベルト32が巻回されている。後輪伝動ケース17の内部には、図示しないが、上部の入力軸19に備えられたスプロケットと下部の後輪駆動軸25に備えられたスプロケットとに亘って伝動チェーンが巻回され、入力プーリ28に伝えられる駆動力を後輪2に伝えるように構成されている。
又、後輪伝動ケース17内には、上部の入力軸19と下部の後輪駆動軸25との間の上下の中間位置に中間出力軸26が備えられ、入力軸19に伝えられた駆動力が後輪駆動軸25だけでなく中間出力軸26にも伝えられるように構成されている。尚、図示はしないが、入力軸19と同軸芯上に駆動力の断続を行う走行クラッチ機構が設けられ、操縦ハンドルHの左側握り操作部7Gの下部に備えられた走行クラッチレバー(図示せず)の操作によりクラッチ入り切り操作を行なえるようになっている。
図1及び図2に示すように、中間出力軸26が後輪伝動ケース17から横側外方に突出しており、その突出側端部に出力スプロケット29が備えられ、この出力スプロケット29と前輪伝動ケース16の入力軸20に備えた入力スプロケット22とに亘って無端チェーンで成る連動チェーン30が巻回されている。前輪伝動ケース16の内部には、図示しないが、入力軸20に備えられたスプロケットと前部の前輪駆動軸21に備えられたスプロケットとに亘って伝動チェーンが巻回され、入力スプロケット22に伝えられる駆動力を前輪1に伝えるように構成されている。
従って、エンジン4からの動力が、伝動ベルト32を介して後輪伝動ケース17に伝えられるとともに、中間出力軸26から連動チェーン30を介して前輪伝動ケース16に伝えられ、前輪1及び後輪2に夫々動力が伝達されるように構成されており、伝動ベルト32及び連動チェーン30等により走行駆動機構Drが構成されている。
尚、前輪伝動ケース16は、機体フレーム10の前部位置に横軸芯Q1を中心にして揺動自在に支持されており、この前輪伝動ケース16の揺動姿勢の設定により路面用切断装置Bによる草類の刈高さを設定することができるように構成されている。又、後輪伝動ケース17は後述するように機体フレーム10に一体的に連結固定されている。
次に、刈取駆動機構Dcについて説明する。
図3に示すように、センターハウジング11の上部位置にセンターギヤケース40が配置され、このセンターギヤケース40に横向きに突出する状態で駆動軸42が回動自在に支持されている。そして、図1に示すように、エンジン4の出力軸18に備えた第2出力プーリ31Bと、駆動軸42に備えた入力用プーリ46とにわたり伝動ベルト47が巻回されて、エンジン4の動力が駆動軸42に伝えられるように構成されている。
図3に示すように、センターギヤケース40に一体的に形成されるセンター下部ケース40Aが、機体フレーム10及びセンターハウジング11に対して上下に貫通する状態で備えられ、このセンター下部ケース40Aには縦向き姿勢のセンター駆動軸芯Xを中心にして回転自在にセンター駆動軸55が備えられている。センター駆動軸55にはセンターブレード12が取付けられており、駆動軸42に備えられたベベルギア56Aとセンター駆動軸55に備えられたベベルギア56Bとが伝動連結されている。つまり、駆動軸42に伝わる駆動力によりベベルギア56A,56B及びセンター駆動軸55が一体的に回転駆動され、センターブレード12が回転駆動されるように構成されている。
一方、サイドハウジング13の上部位置にはサイドギヤケース41が配置され、このサイドギヤケース41の内部には、サイドハウジング13の上面に沿う状態で回動自在に従動軸45が支持されている。そして、駆動軸42を入力用プーリ46配設側とは反対側にセンターギヤケース40から突出させ、その駆動軸42の突出部と従動軸45との間が、一対のユニバーサルジョイント43及び伸縮自在な中間伝動軸44を介して連動連結されている。中間伝動軸44は、外軸の内部に内軸を内嵌し、この内嵌部分にスプラインや角軸等を用いることでトルク伝動自在で軸芯方向に相対移動する形態で伸縮自在に構成されている。
サイドギヤケース41には、センターギヤケース40と同様に、一体的に形成されるサイド下部ケース41Aが、サイドハウジング13に対して上下に貫通する状態で備えられ、このサイド下部ケース41Aには、縦向き姿勢のシフト軸61と、このシフト軸61にスプライン嵌合構造を介して外嵌する筒状のサイド駆動軸62とがサイド駆動軸芯Yと同軸芯上に配置されている。サイド駆動軸62にはサイドブレード14が取付けられている。シフト軸61の下端部には、一体回転する状態で接地体72が備えられ、接地状態で回転することで法面(地面)に対する円滑な滑動性を得ることができるように構成されている。
そして、シフト軸61の上下中間位置の外周に環状溝部73が形成され、この環状溝部73にベアリング74を介して係合するシフタ78が備えられて、シフタ78の上下位置を調節することにより、シフト軸61の下方への突出量(刈高さに相当)を調節することができるように構成されている。
つまり、図3に示すように、サイド駆動軸芯Yと平行姿勢の操作軸77が、その上部をサイドギヤケース41の上面より上方に突出する状態で、且つ、上端に回転操作アーム79と操作用のノブ79Aとを備える状態で、サイドギヤケース41に備えられている。
この操作軸77の下端部にネジ部(図示せず)が形成され、このネジ部に対してシフタ78の雌ネジ部が螺合されており、作業者がノブ79Aを摘んで操作軸77を回転操作することにより、シフタ78が上下何れかの方向に作動し、この作動に伴いシフト軸61を上下動させて、下方への突出量(刈高さに相当)を調節することができるように構成されている。
従動軸45に備えられたベベルギア63Aとシフト軸61に備えられたベベルギア63Bとが連動連結され、従動軸45に伝わる駆動力によりシフト軸61及びサイド駆動軸62が一体的に駆動されてサイドブレード14が回転駆動されるように構成されている。
従って、駆動軸42からの駆動力をセンターブレード12に伝える伝動系と、駆動軸42からの駆動力をサイドブレード14に伝える伝動系とを備えて刈取駆動機構Dcが構成されている。
尚、図3に示すように、センターブレード12及びサイドブレード14には、夫々、刈草等がセンター駆動軸55やサイド駆動軸62に巻き付くことを防止する巻付き防止コーン58が備えられている。
又、図示はしていないが、第2出力プーリ31Bと入力用プーリ46とにわたり巻回される伝動ベルト47に張力を作用させるテンションプーリ48を支持するテンションアームの揺動操作により伝動ベルト47の駆動力の断続を行う刈取クラッチが備えられている。この刈取クラッチは、操縦ハンドルHの右側の握り操作部7Gの近傍に備えられた刈取クラッチレバー50の操作によりクラッチ入り切り操作を行なえるようになっている。
次に、操縦ハンドルHの支持構造について説明する。
図2に示すように、操縦ハンドルHは、左右両側の丸パイプ材からなる左右一対のハンドル杆7を備え、この左右のハンドル杆7の機体前部側の端部が前方下方側に向けて延びるハンドル基端部8に接続され、さらに、図5に示すように、ハンドル基端部8の前方下方側の前端部から左右両側の二股状に分岐する状態で一対の分岐延出部35R,35Lが形成され、これら一対の分岐延出部35R,35Lが機体フレーム10に支持される構成となっている。
一対のハンドル杆7は、後端部に夫々運転者が手で握り操作するための握り操作部7Gを備えるとともに、機体前部側ほど機体横幅方向に沿って近づくように平面視略ハの字状に延びる状態で設けられている。
又、一対のハンドル杆7は、その前端部がハンドル基端部8に横軸芯Q2周りで角度変更調整自在に且つノブ付きボルト9により締付け固定される構成となっている。
図7に示すように、ハンドル基端部8は角パイプ材にて構成され、その後方側の端部の左右両側部の外面側に夫々、側面視で菊花のように放射状に等ピッチのV字溝が形成された菊座36が固定状態で取付けられている。又、左右両側の菊座36とハンドル基端部8の左右両側部には、左右方向に貫通する貫通孔37が形成されている。
図5に示すように、ハンドル杆7の前端部7bは、丸パイプ材をプレス加工が施された平板状に成形されており、この左右の前端部7bの機体横幅方向の内方側に、ハンドル基端部8に固定された菊座36に係合するV字溝が形成された菊座38が固定状態で取付けられ、左右の前端部7bと菊座38には夫々、左右方向に貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。
図2及び図5に示すように、ハンドル基端部8の左右両側部に固定された菊座36の位置に合わせてハンドル杆7の前端部7bに固定された菊座38を位置決めし、左右両側の各菊座36,38、ハンドル基端部8の両側部の夫々に形成された貫通孔37にわたってノブ付きボルト9を挿通させて締め付け固定するように構成されている。
ノブ付きボルト9による締め付け力が、両側方からハンドル杆7の左右の前端部7bを菊座36に押し付ける力として働いて、両側の菊座36,38のV字溝同士が係合した状態が保持されて、操縦ハンドルHをハンドル基端部8に安定した状態で固定することができる。また、ノブ付きボルト9を緩めることで、両側の菊座36,38のV字溝同士の係合を解除して、操縦ハンドルHを上下に揺動させることができ、菊座36,38のV字溝のピッチに合わせて操縦ハンドルHを所定角度ずつ角度変更できる。
次に、機体フレーム10と操縦ハンドルHとの連結構造について説明する。
図4及び図5に示すように、機体フレーム10には、エンジン4を搭載支持するために、機体横幅方向に沿って延びる状態で、側面視略コの字形の前部側の補強部材63と、側面視で角形の後部側の補強部材64とが備えられている。そして、後部側の補強部材64の右側端部に固定された連結用構造体65を介して後輪伝動ケース17が機体フレーム10に固定状態で連結されている。
図6及び図7に示すように、連結用構造体65は、前後方向視で下向きに開放される略コの字形の下側ブラケット66と、前後方向視で上向きに開放される略コの字形の上側ブラケット67と、丸パイプ材からなる縦向き連結部材68とを一体的に連結して構成され、縦向き連結部材68の下部と下側ブラケット66の前部側端部が、機体フレーム10における後部側の補強部材64の右側端部に連結固定されている。
図4及び図5に示すように、下側ブラケット66は、後輪伝動ケース17の下部を左右両側から挟み込む状態でボルトで共締め連結され、上側ブラケット67は、後輪伝動ケース17の上下中間部を左右両側から挟み込む状態でボルトで共締め連結される。
図5、図6及び図7に示すように、ハンドル基端部8から二股状に分岐形成された一対の分岐延出部35R,35Lのうちの左側の分岐延出部35L(一方の分岐延出部の一例)が、滑らかな円弧状に湾曲しながら略くの字状に下方に向けて折れ曲がる状態で形成され、その下方側端部が機体フレーム10における後部側の補強部材64の左側端部の後側面に連結固定されている。
又、ハンドル基端部8から二股状に一体的に分岐形成された一対の分岐延出部35R,35Lのうちの右側の分岐延出部35R(他方の分岐延出部の一例)は横向きに短めに延設されており、その分岐延出部35Rに横向き外方に突出する状態で横向きピン69が連結固定されている。又、この横向きピン69が突出して位置する箇所に対応させて、横向きピン69が挿通するとともに横向きピン69の外径よりも大きい内径の挿通孔70aが形成された係合用板体70が備えられている。
図6及び図7に示すように、係合用板体70は、その下方側箇所が上側ブラケット67の機体内方側の縦面部67Aに対して前後2箇所にてボルト51とナット52とによる締め付け連結されて位置固定状態で取付けられている。又、上側ブラケット67の機体外方側の縦面部67Bの係合用板体70が対向する箇所には、係合用板体70の着脱作業が容易に行えるように切欠53が形成されている。
ちなみに、後輪伝動ケース17は、後輪2の機体右側に位置するので、右側の分岐延出部35Rは、一対の分岐延出部35R,35Lのうちの後輪用伝動ケース17が存在する側の分岐延出部に対応する。
図5及び図6に示すように、係合用板体70には、挿通孔70aと横向きピン69との間に介装される状態でゴムブッシュ71が備えられ、このゴムブッシュ71が弾性変形により係合用板体70と横向きピン69との相対変位を許容する弾性体として機能するように構成されている。
右側の分岐延出部35Rはハンドル基端部8から一体的に延設されたものであり、しかも、上側ブラケット67は機体フレーム10に連結固定されたものであることから、右側の分岐延出部35Rに連結固定された横向きピン69(ハンドル側の接当規制部の一例)と、横向きピン69の外径よりも大きい内径の挿通孔70aが形成された係合用板体70(機体側の接当規制部の一例)とにより、機体フレーム10と操縦ハンドルHとの相対変位を許容するとともに両者の所定量以上の相対変位を規制する変位規制機構100が構成されている。
そして、左側の分岐延出部35Lはハンドル基端部8から一体的に延設されたものであるから、左側の分岐延出部35Lと機体フレーム10における後部側の補強部材64とが連結される箇所が、機体フレーム10と操縦ハンドルHとが固定連結される連結部101に相当するものであり、その連結部101とは異なる箇所において変位規制機構100が備えられる構成となっている。
上記構成では、間隔をあけて対向する状態で備えられる横向きピン69と係合用板体70との相対変位は、上下方向、機体前後方向、機体横幅方向等、全ての方向への変位が許容されることになる。そして、上下方向を含む横向き方向と直交する方向の全ての方向について、横向きピン69と係合用板体70との間での所定量以上の相対変位を規制することができる構成となっている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、変位規制機構100として、上下方向を含む横向き方向と直交する方向の全ての方向について所定量以上の相対変位を規制する構成を示したが、このような構成に代えて、上下方向についてのみ所定量以上の相対変位を規制する構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、変位規制機構100が、係合用板体70(機体側の接当規制部)と横向きピン69(ハンドル側の接当規制部)とを間隔をあけて対向する状態で備えて、それらの間に弾性変形により両者の相対変位を許容するゴムブッシュ71(弾性体)が介装される構成としたが、このような構成に代えて、ゴムブッシュ71を設けずに、係合用板体70と横向きピン69とを所定の間隔をあけた状態で備える構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、操縦ハンドルHの基端部の下方側に位置する状態で走行車輪2が備えられ、一対の分岐延出部35R,35Lが走行車輪2の左右両側に跨る状態で延設される構成としたが、走行車輪2を操縦ハンドルHの基端部の左右両側に夫々備える構成として、左右の走行車輪の中間部から一対の分岐延出部35R,35Lが延設されるものでもよい。
(4)上記実施形態では、歩行型作業機として歩行型の草刈機を示したが、歩行型の草刈機に限らず、歩行型管理機等であってもよい。
本発明は、歩行型の草刈機や管理機等の歩行型作業機に適用できる。
2 走行車輪
4 エンジン
10 機体フレーム
17 車輪用伝動ケース
35R,35L 分岐延出部
69,70 接当規制部
71 弾性体
100 変位規制機構
101 連結部
H 操縦ハンドル

Claims (6)

  1. 機体フレームにエンジンが支持されるとともに、前記機体フレームに固定支持され且つ機体後方に延出される状態で操縦ハンドルが備えられている歩行型作業機であって、
    前記操縦ハンドルの基端部から二股状に分岐した状態で一対の分岐延出部が延設され、
    前記一対の分岐延出部のうちの一方の分岐延出部と、前記機体フレームの機体横幅方向一側箇所とは、連結部で固定連結され、
    前記一対の分岐延出部のうちの他方の分岐延出部と、前記機体フレームとの間には、前記機体フレームと前記操縦ハンドルとの所定方向に沿う相対変位を許容するとともに前記所定方向に沿う両者の所定量以上の相対変位を規制する変位規制機構が備えられている歩行型作業機。
  2. 前記変位規制機構が、前記機体フレームと前記操縦ハンドルとの間における上下方向に沿う両者の所定量以上の相対変位を規制するものである請求項1記載の歩行型作業機。
  3. 前記操縦ハンドルの基端部の下方側に位置する状態で走行車輪が備えられ、
    前記一対の分岐延出部が前記走行車輪の左右両側に跨る状態で延設されている請求項1又は2記載の歩行型作業機。
  4. 前記走行車輪の横一側外方箇所に、前記機体フレームに固定連結される状態で車輪用伝動ケースが備えられ、
    前記エンジンの動力が前記車輪用伝動ケース内部に備えられた伝動機構を介して前記走行車輪に伝えられるように構成され、
    前記変位規制機構が、前記一対の分岐延出部のうちの前記車輪用伝動ケースが存在する側の分岐延出部と、前記機体フレームとの間に備えられている請求項記載の歩行型作業機。
  5. 前記変位規制機構が、前記機体フレームに設けられた機体側の接当規制部と、前記操縦ハンドルに設けられたハンドル側の接当規制部とを、前記所定方向に沿って間隔をあけて対向する状態で備えて構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の歩行型作業機。
  6. 前記機体側の接当規制部と前記ハンドル側の接当規制部との間に、弾性変形により両者の相対変位を許容する弾性体が介装されている請求項記載の歩行型作業機。
JP2012050791A 2012-03-07 2012-03-07 歩行型作業機 Active JP5843667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050791A JP5843667B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 歩行型作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050791A JP5843667B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 歩行型作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013183678A JP2013183678A (ja) 2013-09-19
JP5843667B2 true JP5843667B2 (ja) 2016-01-13

Family

ID=49385697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012050791A Active JP5843667B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 歩行型作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5843667B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943184Y2 (ja) * 1979-09-28 1984-12-20 井関農機株式会社 耕耘機における機体フレ−ム
JP3363060B2 (ja) * 1997-04-28 2003-01-07 生物系特定産業技術研究推進機構 畦草刈機
JP2010274736A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Kubota Corp 歩行型作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013183678A (ja) 2013-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8783391B2 (en) Power vehicle with adjustable velocity profiles
JP2015113961A (ja) 作業車
EP1890528B1 (en) In-line belt driven tiller drive clutch
JP6247101B2 (ja) 歩行型草刈機
JP3185642U (ja) 草刈機
JP5843667B2 (ja) 歩行型作業機
JP2015130818A (ja) 歩行型草刈機
JP4896098B2 (ja) 農作業機
JP7313311B2 (ja) 乗用溝切機
JP2019083770A (ja) 草刈機
JP2012065585A (ja) 歩行型農作業機
KR101518102B1 (ko) 예취기
JP4082538B2 (ja) バリカン式草刈機
JP2002165509A (ja) 歩行型草刈機のハンドル長さ調節装置
JP7361652B2 (ja) 乗用溝切機
JP7055757B2 (ja) 除草装置及び除草ロータ
JP7324177B2 (ja) 作業機
JP7142342B2 (ja) 作業機
JP2976918B2 (ja) 自走式畦草刈機
KR20220040326A (ko) 승용관리기의 조향장치
JP2017023114A (ja) 歩行型耕耘機
JP2017112919A (ja) 歩行型草刈機
JPH03133309A (ja) 芝刈機
JP2023028700A (ja) 歩行型草刈り機
JP2021177703A (ja) 乗用溝切機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5843667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250