JP5842453B2 - 無線通信装置及び無線通信方法、並びに無線通信システム - Google Patents

無線通信装置及び無線通信方法、並びに無線通信システム Download PDF

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Description

本明細書で開示する技術は、サイズの異なるセルが階層化された無線通信環境下において基地局として動作する無線通信装置及び無線通信方法、並びに無線通信システムに係り、特に、サイズの異なるセルが階層化された無線通信環境下におけるセル間の干渉を抑制する無線通信装置及び無線通信方法、並びに無線通信システムに関する。
現在、3GPP(Third Generatoin Partnership Project)では、ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)が策定した第3世代(3G)移動通信システムの世界標準「IMT(International Mobile Telecommunications)−2000」の標準化作業が行なわれている。3GPPが策定したデータ通信仕様の1つである「LTE(Long Term Evolution)」は、第4世代(4G)のIMT−Advancedを目指した長期的高度化システムであり、「3.9G(スーパー3G)」とも呼ばれる。LTEでは、OFDM変調方式を基本とした通信方式であり、また、ダウンリンクの無線アクセス方式にはOFDMAが採用されている。
LTEでは、FDD(FreqUE端末ncy Division Duplex)とTDD(Time Division Duplex)の2通りの複信方式を選択することができる。FDDでは、アップリンク専用の帯域とダウンリンク専用の帯域を用いる。アップリンク及びダウンリンクでは、それぞれ連続する10個のサブフレームで構成される無線フレームのフォーマットを使用する。ここで言うアップリンクとは、端末局(UE端末:User Equipment)からLTEの基地局(eNodeB:evolved Node B)への通信のことであり、ダウンリンクとは、eNodeBからUE端末への通信のことである。TDDでも、連続する10個のサブフレームで構成される無線フレームのフォーマットを使用する。但し、TDDでは、アップリンク及びダウンリンクで同一の帯域を用いて通信を行なう。無線フレームを構成する各サブフレームは、eNodeBからの制御信号PDCCH(Phy Downlink Control Channel)と、ユーザー・データとして使うPDSCH(Phy Downlink Shared Channel)からなる。
また、LTEでは、1セル繰り返しで、1つの周波数を全てのセルで共通に使用する運用が行なわれる。これは、従来のセルラーの用に、隣接する基地局間で異なる周波数を使ってしまうと、周波数資源が足りなくなるためである。その場合には、セルの周辺にいるUE端末)の送受信する電波が干渉を起こすことが問題となる。そこで、3GPPのRel8であるLTEでは、Rel8のインターセル・インターフェアレンス・コーディネーション(ICIC:Inter Cell Interference Coordination)という技術が用いられる。
ICICは、例えば、1セル周波数繰り返しと複数セル周波数繰り返しを組み合わせたフラクショナル周波数繰り返しにより実現することができる。フラクショナル周波数繰り返しでは、各セルは、eNodeBから近いセル内部の中央領域と、eNodeBから離間したセル端の周辺領域に分けられる。eNodeBと中央領域のUE端末との通信に割り当てられる「中央周波数」は、隣接セルと競合するが(すなわち、1セル周波数繰り返し)、中央領域内でしか信号が届かないような小さな送信電力に抑えることで、セル間の干渉を回避する。一方、周辺領域に信号が届くには大きな電力で送信しなければならないが、隣接セルの周辺領域同士は互いに異なる「周辺周波数」を使用することによって(すなわち、複数セル周波数繰り返し)、セル間の干渉を回避する。
図24には、フラクショナル周波数繰り返しを行なう3つのセル1〜3が隣接している様子を示している。同図において、6角形は1つのセル範囲を示している。各セル1〜3は、セル内部の白抜きされた中央領域と、セル端の網掛けを施した周辺領域に分けられる。中央領域に割り当てられる中央周波数は、隣接セルと競合するが(すなわち、周波数繰り返しが1)、中央領域内でしか信号が届かないような小さな送信電力に抑えることで、セル間の干渉を回避する。一方、隣接セルの周辺領域同士は異なる周波数が割り当てられる。図24中では周波数帯の相違を網掛けの種類(斜線、縦縞線、横縞線)で表している。
また、3GPPのRel8のICICでは、上記の周波数繰り返し技術の技術以外に、基地局すなわちeNodeB間でX2インターフェースを介して干渉を抑制するための信号をやり取りしている(X2インターフェースは、eNodeB間を接続しているインターフェースであり、光ファイバーなどが代表的である)。Xインターフェース経由でやり取りするメッセージとして、具体的には、High Interference Indicator(HII)とOverload Indicator(OI)が挙げられる。ここで、HIIは、セル・エッジのUE端末に対して割り当てたリソース・ブロックの場所を隣接するeNodeBに知らせるための情報である。HIIで指定されたリソース・ブロックからは、干渉を受ける可能性が高いと判断できる。したがって、隣接セルではそのことを考慮して、当該リソース・ブロックに対してスケジューリングを行なう。一方、OIは、アップリンクのリソース・ブロックの干渉の度合いを知らせるための情報であり、Low/Medium/Highの3つのレベルを持っている。隣接するeNodeBは、あるリソース・ブロックへの干渉の度合いがHighであるとX2インターフェース経由のOIで通知されると、当該リソース・ブロックへのスケジューリングやアップリンクの電力制御を調整する。
このようにRel8のICICは、マクロセル間の干渉除去を目的として、X2インターフェース経由で調整する方法をとっている。しかしながら、この方法により調整できる箇所はサブフレームのうちPDSCHであり、PDCCHの部分に関しては調整できない。PDCCHは、隣接セル同士で同じ帯域を使い、干渉に強く作られているフォーマットだからである。
続いて、Rel10のICICについて説明する。Rel10のICICは、マクロセルとピコセルの間の干渉の抑制を目的としている。
3GPPでは、HetNetと呼ばれるMacro/Micro/Pico/Femtoなどさまざまなサイズのセルを階層化してシステム全体の容量を向上する方式が検討されている。ピコセルの基地局であるPico eNodeBは、マクロセルの基地局であるMacro eNodeBよりも送信出力が数十dBのオーダーで小さいという特徴を持つ。Macro eNodeBとPico eNodeBの間は、X2インターフェースが存在していると仮定できる(言い換えれば、サブフレームのうちPDSCHの部分についての干渉は、Rel8のICICにより解決済みである)。但し、Pico eNodeBとMacro eNodeB間のX2インターフェースは、Macro eNodeB間のX2インターフェースよりも速度や容量や遅延の特性が脆弱なイン-ターフェースを仮定しないといけない場合もある。
Pico eNodeBからの送信電力は小電力であるので、Macro eNodeBからの信号が強く受信できるエリアが多くなる。Pico cellからの伝搬ロスがMacro eNodeBからの伝搬ロスよりも小さい領域(若しくは、Macro eNodeBよりもPico cellからの距離が近い領域)であっても、Macro eNodeBからの受信電力の方が大きいと、UE端末は、近隣のPico eNodeBではなく遠くのMacro eNodeBにRRC(Radio Resource)_Connectedを試みることが多くなる。しかしながら、端末の電池の消費から考えるとアップリンクは伝搬ロスの小さい基地局に接続した方が有利であることと、HetNet環境ではピコセルにUE端末を振り分けてセル分割ゲインを得ることが重要であることから、Macro eNodeBにばかりUE端末が接続されてしまうという問題を解決する必要がある。
そこで、Rel10では、Range Expansionという技術が規定されている。図25を参照しながら、Range Expansionについて説明する。UE端末は、セル・セレクションすなわち参入する基地局を決定するときに、eNodeBからのリファレンス信号(Cell−speciffic reference signal)から得られる受信電力(RSRP:Reference Signal ReceivedPower)に基づいて、電力が大きいeNodeBに参入することを選択する。eNodeB毎のRSRPを評価するときに、Pico eNodeBのRSRPには例えば10dBのオフセットを追加して評価することにより、Pico eNodeBへ参入するUE端末が存在するエリアを拡大する。これがRange Expansionであり、拡大されたエリアのことをRange Expansion Areaと呼ぶ。Range Expansion Areaは、Pico eNodeBからのRSRPが低いため、本来ならば、UE端末はMacro eNodeBに参入するところ、RSRPのオフセットすなわちRange Expanshionの技術により、Pico eNodeBに参入できるようになった領域である。
Range Expanshion AreaにいるUE端末にとって、参入したPico eNodeBからよりもMacro eNodeBからの受信電力の方が大きいことがある。すなわち、Range Expanshion Areaでは、UE端末のPico eNodeBからの受信はMacro eNodeBからの干渉に対して弱くなっているという欠点がある。Range Expanshion Areaでは、Pico eNodeBとMacro eNodeB間でダウンリンクの干渉が問題になる訳である。
例えば、移動局装置とマクロセルを管理する基地局装置と、フェムトセルやピコセル、ナノセルホームセルを管理するホーム基地局装置を含む通信システムにおいて、ホーム基地局装置に対する干渉を調整する通信システムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。しかしながら、この通信システムは、Range Expansion AreaのUE端末へのダウンリンク時の干渉を調整するものではない。
特開2011−77964号公報
本明細書で開示する技術の目的は、サイズの異なるセルが階層化された無線通信環境下において、セル間での干渉を好適に抑制することができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びに無線通信システムを提供することにある。
本明細書で開示する技術のさらなる目的は、サイズの異なるセルが階層化された無線通信環境下において基地局として動作して、端末へのダウンリンク時のセル間干渉を好適に抑制することができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びに無線通信システムを提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の技術は、
基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した帯域に配置する、
無線通信装置である。
本願の請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の無線通信装置は、所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記所定の位置を含む帯域に前記制御情報を配置し、前記共通制御情報を含めないときは、前記所定位置を含まない帯域に前記制御情報を配置するように構成されている。
本願の請求項3に記載の技術によれば、請求項2に記載の無線通信装置は、前記隣接基地局が前記共通制御情報を含めるときは、自分は前記制御情報に前記共通制御情報を含めないように構成されている。
本願の請求項4に記載の技術によれば、請求項2に記載の無線通信装置は、前記共通制御情報を含めるときには、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置するとともに、前記隣接基地局とは分離した帯域に自セル内の端末毎の制御情報を配置し、前記共通制御情報を含めないときには、前記隣接基地局とは分離した帯域で、前記隣接基地局が前記共通制御情報を配置した領域を避けて、自セル内の端末毎の制御情報を配置するように構成されている。
本願の請求項5に記載の技術によれば、請求項1に記載の無線通信装置は、バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、前記隣接基地局よりもセル半径が大きいときには、前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、前記隣接基地局よりもセル半径が小さいときには、前記隣接基地局よりも小さいバンド幅のバンドを選択するように構成されている。
本願の請求項6に記載の技術によれば、請求項5に記載の無線通信装置は、前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択したときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する帯域を避けて、自セルの前記制御情報を配置するように構成されている。
本願の請求項7に記載の技術によれば、請求項5に記載の無線通信装置は、前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、且つ、所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する帯域を避けながら、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置するように構成されている。
本願の請求項8に記載の技術によれば、請求項5に記載の無線通信装置は、前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、且つ、所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する帯域も含めて、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置するように構成されている。
本願の請求項9に記載の技術によれば、請求項8に記載の無線通信装置は、前記隣接基地局よりも小さいバンド幅のバンドを選択したときには、前記隣接基地局が記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置した領域を避けて、自セル内の端末毎の制御情報を配置するように構成されている。
また、本願の請求項10に記載の技術は、
基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて配置する、
無線通信装置である。
本願の請求項11に記載の技術によれば、請求項10に記載の無線通信装置は、基地局間では所定の通信インターフェース経由でサブフレームのうちユーザー情報領域の干渉を除くことが可能であり、自セルのダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報のうち、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域をユーザー情報領域に変更するように構成されている。
本願の請求項12に記載の技術によれば、請求項10に記載の無線通信装置は、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて、自セルのダウンリンクのサブフレームの先頭に制御情報を配置するように構成されている。
本願の請求項13に記載の技術によれば、請求項12に記載の無線通信装置は、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて、自セル内の端末毎の制御情報を配置する場所を計算する計算方法を適用するように構成されている。
本願の請求項14に記載の技術によれば、請求項12に記載の無線通信装置は、バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、所定のバンド幅以下のバンドを選択したために、自セル内の全端末宛ての共通制御情報を規定に従って所定の位置から連続して配置すると、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域に達してしまうときには、前記共通制御情報を使用しないようにし、前記所定のバンド幅を超えるバンドを選択したときには前記共通制御情報の使用を許可するように構成されている。
本願の請求項15に記載の技術によれば、請求項12に記載の無線通信装置は、バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、所定のバンド幅以下のバンドを選択したために、自セル内の全端末宛ての共通制御情報を規定に従って所定の位置から連続して配置すると、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域に達してしまうときには、前記特定の信号と重なる前記帯域を避けながら、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置するように構成されている。
本願の請求項16に記載の技術によれば、請求項10に記載の無線通信装置は、自セルのダウンリンクの第1のサブフレームでは、先頭に含まれる制御情報のうち、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域をユーザー情報領域に変更し、自セルのダウンリンクの第2のサブフレームでは、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて制御情報を配置するように構成されている。
本願の請求項17に記載の技術によれば、請求項10に記載の無線通信装置は、複数のサブフレームからなるダウンリンクの無線フレームを基地局として送信する際に、前記隣接基地局がユーザー情報領域に前記特定の信号を含めたサブフレームと重なるサブフレームに対してのみ、前記特定の信号と重なる帯域を避ける配置を行なうように構成されている。
また、本願の請求項18に記載の技術は、
端末として動作して、基地局の同期を検出する同期検出部と、
第1の基地局に同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持する第1のフレーム・タイミング保持部と、
第2の基地局に同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持する第2のフレーム・タイミング保持部と、
前記第1のフレーム・タイミング保持部に保持されているフレーム同期位置と前記第2のフレーム・タイミング保持部に保持されているフレーム同期位置を比較して同期のずれ量を把握し、前記第1の基地局に再同期したときに前記第1の基地局に前記の把握した同期のずれ量を通知するずれ量把握及び通知部と、
を具備する無線通信装置である。
また、本願の請求項19に記載の技術は、
基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した帯域に配置するステップと、
ダウンリンクのサブフレームを送信するステップと、
を有する無線通信方法である。
また、本願の請求項20に記載の技術は、
基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて配置するステップと、
ダウンリンクのサブフレームを送信するステップと、
を有する無線通信方法である。
また、本願の請求項21に記載の技術は、
第1の基地局の同期を検出して、そのフレーム同期位置の情報を保持する第1のフレーム・タイミング保持ステップと、
第2の基地局の同期を検出して、そのフレーム同期位置の情報を保持する第2のフレーム・タイミング保持ステップと、
前記第1のフレーム・タイミング保持ステップで保持したフレーム同期位置と前記第2のフレーム・タイミング保持ステップで保持したフレーム同期位置を比較して同期のずれ量を把握するずれ量把握ステップと、
前記第1の基地局に再同期して、前記第1の基地局に前記の把握した同期のずれ量を通知するずれ量通知ステップと、
を有する無線通信方法である。
また、本願の請求項22に記載の技術は、
第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局を備え、
前記第1の基地局は、ダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、前記第2の基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した帯域に配置する、
無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下同様)。
また、本願の請求項23に記載の技術は、
第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局を備え、
前記第1の基地局は、ダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、前記第2の基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて配置する、
無線通信システムである。
また、本願の請求項24に記載の技術は、
第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局と、1台以上の端末を備え、
少なくとも1台の端末は、各基地局と同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持し、前記第1の基地局のフレーム同期位置と前記第2の基地局のフレーム同期位置を比較してそのずれ量を把握して、前記第1の基地局と再同期したときに前記ずれ量を前記第1の基地局にアップリンクで通知する、
無線通信システムである。
本明細書で開示する技術によれば、サイズの異なるセルが階層化された無線通信環境下において基地局として動作して、Range Expansion Areaの端末へのダウンリンク時のセル間干渉を好適に抑制することができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びに無線通信システムを提供することができる。
本明細書で開示する技術によれば、Macro eNodeBとPico eNodeBの間で干渉問題を効率よく解決することができるので、各セルのスループットを向上させることができる。
本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、Macro eNodeBとPico eNodeBがそれぞれPDCCHを使用する部分を、Search Spaceで分離している様子を示した図である。 図2は、PDCCHの部分の周波数の高い方をPico eNodeBに割り当て、周波数の低い方をMacro eNodeBに割り当て、Macro eNodeBがCommon Search SpaceをCCEの候補の先頭から連続的に配置する様子を示した図である。 図3は、Macro eNodeBに割り当てたCommon Search Spaceを優先して、CCEの候補の先頭から連続的に配置する様子を示した図である。 図4は、Pico eNodeBのバンド幅がMacro eNodeBのバンド幅よりも小さい場合を示した図である。 図5は、Macro eNodeBとPico eNodeBで使用するバンド幅が異なる場合に、Macro eNodeBがPico eNodeBのPDCCHをSearch Spaceの候補から除く様子を示した図である。 図6は、Macro eNodeBがPico eNodeBで使用するバンド幅を避けてCommon SearchSpaceを配置する様子を示した図である。 図7は、Macro eNodeBに割り当てたCommon Search Spaceを優先して、CCEの候補の先頭から連続的に配置する様子を示した図である。 図8は、Macro eNodeBのサブフレームがずれて、Macro eNodeBのPDCCHの3OFDMシンボル目がPico eNodeBのサブフレーム#0のBCHと時間的に同じ位置になる様子を示した図である。 図9は、Macro eNodeBがPDCCHのOFDMシンボル数を小さくして、Pico eNodeBのBCHへの干渉を回避する様子を示した図である。 図10は、Macro eNodeBのサブフレームがずれて、Macro eNodeBのPDCCHの1〜3OFDMシンボル目がすべてPico eNodeBのBCHと時間的に同じ位置になる様子を示した図である。 図11は、Macro eNodeBのPDCCHに対するUE Specific Search Spaceを中心の72サブキャリヤを除いて指定して、Pico eNodeBのBCHへの干渉を回避する様子を示した図である。 図12は、Macro eNodeBが20MHzのバンド幅を選択したときに、中心の72サブキャリヤを除いてCCEの先頭からCommon Search Spaceを連続的に配置した様子を示した図である。 図13は、Common Search Spaceを中心の72サブキャリヤを避けて配置する様子を示した図である。 図14は、TDDモードの場合に、Macro eNodeBのPDCCHがPico eNodeBのBCH並びにPSS、SSSに干渉している様子を示した図である。 図15は、図14に示したPico eNodeBのBCH並びにPSS、SSSに対するMacro eNodeBのPDCCHの干渉を異なる方法を組み合わせて回避する様子を示した図である。 図16は、FDDモードの場合に、Macro eNodeBのPDCCHがPico eNodeBのBCH並びにPSS、SSSに干渉している様子を示した図である。 図17は、Macro eNodeBとして動作する無線通信装置1700の構成例を模式的に示した図である。 図18は、Macro eNodeBに属するUE端末として動作する無線通信装置1800の構成例を模式的に示した図である。 図19は、Macro eNodeBとして動作する無線通信装置1900の構成例を模式的に示した図である。 図20は、Macro eNodeBに属するUE端末として動作する無線通信装置2000の構成例を模式的に示した図である。 図21は、Macro eNodeBとして動作する無線通信装置2100の構成例を模式的に示した図である。 図22は、Macro eNodeBに属するUE端末として動作する無線通信装置2200の構成例を模式的に示した図である。 図23は、Macro eNodeBに属するUE端末として動作する無線通信装置2100の動作手順を示したフローチャートである。 図24は、フラクショナル周波数繰り返しを行なう3つのセル1〜3が隣接している様子を示した図である。 図25は、3GPPのRel10で規定されるRange Expansionを説明するための図である。 図26は、LTEのダウンリンクの無線フレーム構成を示した図である。 図27は、FDDのダウンリンクのサブフレームに同期信号PSS、SSSが挿入される場所を示した図である。 図28は、TDDのダウンリンクのサブフレームに同期信号PSS、SSSが挿入される場所を示した図である。 図29は、ダウンリンクサブフレームにシステム・インフォメーションBCHが挿入される場所を示した図である。 図30は、通常のサブフレームの構造を例示した図である。 図31は、通常のABSが設定されたサブフレームの構造を例示した図である。 図32は、MBSFN型のABSが設定されたサブフレームの構造を例示した図である。 図33は、Macro eNodeBとPico eNodeBのサブフレームにオフセットをつけた例を示した図である。 図34は、Macro eNodeBとPico eNodeBのサブフレームにオフセットをつけない例を示した図である。
以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
図26には、LTEのダウンリンクの無線フレーム構成を示している。図示のように、無線フレームは、時間単位の短い順に、タイムスロット(Slot)、サブフレーム(Subframe)、無線フレーム(Radio Frame)の3層に階層化されている。
0.5ミリ秒長のタイムスロットは、7個のOFDMシンボルで構成され(但し、通常のユニキャスト伝送の場合)、ユーザー(移動局)側で受信する際の復調処理の単位となる。1ミリ秒長のサブフレームは、連続する2個のタイムスロット(14OFDMシンボル)で構成され、訂正符号化された1データ・パケットの送信時間単位となる。10ミリ秒長の無線フレームは、連続する10個のサブフレーム(すなわち、20個のタイムスロット)で構成され、すべての物理チャネルの多重に対する基本単位となる。サブフレームは、eNodeBからの制御信号として使うPDCCHの部分と、ユーザー・データとして使うPDSCHの部分に分けられる。
各ユーザーは、異なるサブキャリヤ、又は、異なるタイムスロットを使用すれば、互いに干渉することなく通信することができる。LTEでは、連続するサブキャリヤをブロック化して、「リソース・ブロック(RB)」と呼ばれる、無線リソース割り当ての最小単位が定義される。基地局に搭載されているスケジューラーは、各ユーザーに対して、リソース・ブロック単位で無線リソースが割り当てる。リソース・ブロックは、12サブキャリヤ×1タイムスロット(7OFDMシンボル=0.5ミリ秒)からなる。また、サブフレームの先頭から最大3OFDMシンボルが、コントロール・チャネルPDCCHに使用される。基地局のスケジューラーは、サブフレーム毎すなわち1ミリ秒間隔で、リソース・ブロックの割り当てを行なうことができる。リソース・ブロックの位置情報をスケジューリングと呼ぶ。アップリンクのスケジューリング情報及びダウンリンクのスケジューリング情報は、ともにダウンリンクのコントロール・チャネル内に記載される。各ユーザーは、コントロール・チャネルを見て、自分に割り当てられたリソース・ブロックを認識することができる。
0.5ミリ長のタイムスロットは、各ユーザーが使用できる割り当ての最小単位である。基地局に搭載されているスケジューラーは、ユーザー毎にタイムスロット単位で使用してもよいタイムスロットを割り当てる。LTEでは、FDDとTDDの2通りの複信方式を選択することができる。TDDの場合には、1サブフレーム毎にアップリンク又はダウンリンクのいずれに使用するかを選択することができる。
図26に示したように、ダウンリンクの無線フレームは10個の連続するサブフレームからなるが、所定位置に同期信号とシステム・インフォメーションがそれぞれ挿入される。
同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)とSSS(Secondary Synchronization Signal)の2種類がある。同期信号が挿入されるサブフレーム及びOFDMシンボルの位置は、Duplex modeがFDDの場合とTDDの場合で異なる。FDDの場合、図27に示すように、PSSとSSSはともにサブフレーム#0と#5に挿入される。1スロット目の最後のOFDMシンボルにPSS、その手前のOFDMシンボルにSSSがそれぞれ挿入される。また、TDDの場合には、図28に示すように、PSSはサブフレーム#1と#6の1スロット目の先頭から6OFDMシンボルの位置に挿入され、SSSはサブフレーム#0と#5の2スロット目の最後のOFDMに挿入される。どちらの場合も、使用する帯域の中心の72サブキャリヤが用いられる。同期信号は、UE端末が最初に受信する信号なので、すべてのダウンリンクの信号の中で最も重要な信号ということができる。この信号を受信できない場合は、UE端末は、セルに参入するための後のステップを実行することができない。
また、システム・インフォメーションには、MIB(Master Information Block)とSIB(System Information Block)が存在する。MIBには、使用するバンド幅、System Frame Number、Hybrid ACKのコンフィギュレーションといった、最初の段階でデータを受信するために必須の情報が格納される。SIBは、その他のシステム情報であって重要な情報であるが、MIBの方がより重要な情報である。MIBは、BCH(Broadcast CHannel)というチャネルで送信される。SIBは、PDSCHで送られると規定されている。Duplex modeがFDDの場合とTDDの場合ともに、図29に示すように、BCHはサブフレーム#0の2スロット目の先頭から4OFDMシンボルに挿入され、周波数帯域の中で中心の72サブキャリヤが用いられる。このBCHの領域は非常に重要なので、BCHへの干渉を抑制することが非常に重要である。
ここで、3GPPのRel10で規定されているRane Expansion AreaにおけるPico eNodeBとMacro eNodeB間でダウンリンクの干渉問題について、[背景技術]の欄に引き続いて考察する。
上述したように、Range Expanshion AreaにいるUE端末にとって、参入したPico eNodeBからよりもMacro eNodeBからの受信電力の方が大きいことがある。すなわち、Range Expanshion Areaでは、UE端末の受信はMacro eNodeBからの干渉に弱くなっているという欠点がある。
また、上述したように、Macro eNodeBとPico eNodeBの間は、X2インターフェースが存在していると仮定できることから、サブフレームのうちPDSCHの部分についての干渉は、Rel8のICICにより解決済みである。ところが、Range Expanshion Areaでは、PDSCHの部分についてはRel8のICIC技術を用いて調整を行なったとしても、PDCCHの部分の干渉が問題になってくる。
Rel8では、PDCCHは、同程度の送信出力を持つMacro eNodeB同士の干渉に耐えられるように設計されている。ところが、Rel10では、Range ExpanshionによりRSRPが評価されるために、Macro eNodeBからはPico eNodeBよりも数10dBの大電力で送信されることになり、Pico eNodeBから送信されるPDCCHは、Macro eNodeBから送信されるPDCCHにより干渉受け易くなるという問題がある。特にRange Expansion AreaにいるUE端末は、Pico eNodeBからのPDCCHを受信することができなくなってしまう。
このため、Rel10のICICは、マクロセルとピコセルの間の干渉の抑制を目的としている。Rel10のICICでは、Macro eNodeBが送信する無線フレーム中の10個のサブフレームのうち、出力を停止するサブフレームをいくつか設けるという解決方法をとっている。このように出力を停止するサブフレームは、ABS(Almost BlancSubframe)と呼ばれる。
図30には、通常のサブフレームの構造を例示している。同図において、横軸は時間、縦軸は周波数とする。サブフレームは、eNodeBからの制御信号PDCCHと、ユーザー・データとして使うPDSCHからなる(前述)。図示の例では、先頭から3つ目までのOFDMシンボルがPDCCHであり、4つ目以降のOFDMシンボルがPDSCHである。また、PDCCH並びにPDSCHの双方にそれぞれ、CRS(Cell−Specific Reference Signal)と呼ばれる信号が挿入されている。図30中、黒で塗り潰したリソース・ブロック部分がCRSの信号に相当する。通常のダウンロードのサブフレームの信号を停止しようとしても、PDSCHの部分のデータ部分のみ停止可能である。PDSCH部分の停止は、基地局のスケジューラーがPDSCHへの割り当てを停止することにより実現できる。しかし、基地局は、PDSCHのCRSを停止することはできない。同様に、基地局は、PDCCHのCell Specific Reference Signalも停止することはできない。すなわち、ABSが設定されても、通常のサブフレームであれば、CRSを挿入しなければならない。
3GPPのRel10では、PDSCHのCRSまで停止するために、ABSのサブフレームをMBSFN(Multimedia Broadband Single FreqUE端末ncy Network)のサブフレームに設定することが行なわれている。MBSFNのサブフレームは、SFNを用いて放送用に用いられるサブフレームであり、通常のCRSを送信しない。UE端末はMBSFNサブフレームであると認識すると、PDSCHのCRSを受信しなくてもよいという特徴がある。UE端末に対して通常のABSのサブフレームをMBSFNのように装うことで、PDSCHのCRSまで停止することができる。
要するに、Rel10では、ABSとして、通常のABSとMBSFN型のABSの2種類が存在する。通常のABSのサブフレームは、図31に示すように、PDCCHとPDSCHのCRSだけは残り、その他の部分は無送信となる。また、MBSFN型のABSのサブフレームは、図32に示すように、PDCCHのCRSだけは残り、その他の部分は無送信となる。図31及び図32中、黒で塗り潰したリソース・ブロック部分がCRSの信号に相当し、白抜きのリソース・ブロック部分は無送信に相当する。
上述したように、Range Expanshion Areaでは、UE端末のPico eNodeBからの受信はMacro eNodeBからの干渉に対して弱くなっている。一方、図31、図32に示すように、ABSが設定されたサブフレームは大部分が無送信となるから、Macro eNodeBでABSが設定されたサブフレームに対応するPico eNodeBのサブフレームは干渉に強い。したがって、Pico eNodeBは、Macro eNodeBでABSが設定されたサブフレームに、Range Expansion AreaのUE端末に対するリソースを多く割り当てると、干渉を回避して効率よくダウンリンクの通信を行なうことができる。
Macro eNodeBとPico eNodeBのサブフレームには、オフセットをつける運用とオフセットをつけない運用が考えられる。図33には、Macro eNodeBとPico eNodeBのサブフレームにオフセットをつけた場合の一例を示している。また、図34には、Macro eNodeBとPico eNodeBのサブフレームにオフセットをつけない場合の一例を示している。
図27〜図29を参照しながら既に説明したように、無線フレーム中の特定のサブフレーム位置に、干渉を抑制することが非常に重要な同期信号とシステム・インフォメーションが挿入されている。eNodeBは、これらの信号の送信を停止する訳にはいかない。図34に示したようにサブフレームにオフセットをつけないと、同期信号PSS、SSSやシステム・インフォメーションBCHが挿入されたサブフレームの位置がMacro eNodeBとPico eNodeBで揃ってしまい、Macro eNodeBがABSを設定して衝突を回避することはできない。
一方、図33に示したようにサブフレームにオフセットをつける運用では、同期信号PSS、SSSやシステム・インフォメーションBCHが挿入されたサブフレームの位置がMacro eNodeBとPico eNodeBで揃わない。例えばPico eNodeBは、Macro eNodeBがABSを設定したサブフレームで同期信号PSS、SSSやシステム・インフォメーションBCHを送れるよう、オフセットをつければよい。したがって、eNodeB間での同期信号PSS、SSSやシステム・インフォメーションBCHの信号の干渉を考慮すると、Macro eNodeBとPico eNodeBのサブフレームにオフセットをつける運用が一般的になってくると思料される。
付言すると、ABSを設定したサブフレームでは、PDCCHとPDSCHの両方の送信をほとんど停止してしまう。サブフレームのうちPDSCHの部分についての干渉は、上述したようにRel8のICICにより解決済みである。それにも拘らず、ABSでPDSCHまで送信を停止してしまうのは、PDCCHの中には各UE端末がどこのリソース・ブロックで受信を行なうかというスケジューリング情報が含まれているためであり、PDCCHだけを停止してPDSCHは送信するということはできないからである。
ここで、PDCCHのデコーディング方法について説明しておく。
PDCCHの送信は、CCE(Control Channel Element)と呼ばれる36OFDMシンボルからなるResource Elementの単位で行なわれる。PDCCHはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調されるので、CCEの1単位で72ビットの情報を送信することができる。CCEにはAggregationすなわち同じ情報の繰り返し送信が適用される。繰り返し回数すなわちCCE Aggregation Levelとして、1、2、4、8の値をとることができる。CCE Aggregation Levelが上がるとSNが向上することは自明である。セル半径が大きくなるとSNの低下を防ぐために、CCE Aggregation Levelが上がる。
UE端末は、自分宛てのCCEの場所を認識できないときには、Blind Decoding、すなわち取り敢えずデコードしてみる。そして、CRC(Cyclic Redundancy Check)エラーがなかったら、UE端末は自分宛てのCCEと認識する。eNodeBでは、UE端末固有の番号(UE identity=C−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identity)を用いて各CCEにCRCを付与しているので、対応するUE端末以外はCRCがエラーになるはずである。
上記のBlind Decodingは、UE端末がPDCCHに入っているすべてのCCEをデコードすることになり、UE端末の負荷が大きくなる。そこで、Rel8ではSearch Spaceというものが導入されている。Search Spaceは、Common Search SpaceとUE Specific Search Spaceに分かれている。Common Search Spaceは、CCEの候補の先頭から連続的に配置される。Common Search Spaceは、CCE Aggregation Level=4、8のときにしか存在しない(言い換えれば、セル半径が大きいときしかCommon Search Spaceは存在しない)。また、Common Search Spaceの領域は、16CCEを必要としている。1CCEは36シンボルなので、1OFDMシンボル目の周波数が低い方から576サブキャリヤがCommon Search Spaceになる。
UE Specific Search Spaceの中にあるCCEは、UE identityでCRCをマスクしてエンコードされている。したがって、UE端末は、UE Specific Search Spaceの中をBlind Decoding、すなわち自分のUE identiyを用いてCRCチェックを行ない、CRCにエラーがなければ自分宛てのCCEであることを知ることができる。また、Common Search Spaceは、すべてのUE端末がUE identityとCommon identityという2つのidentityでBlind decodingを試みるしくみになっている。
eNodeBとUE端末で、UE Specific Search Spaceの場所を決めるための共通の関数(ハッシュ関数)を持っている。この関数にUE identityとサブフレーム番号を入力すると、関数の出力として、当該サブフレームのUE Specific Search Space内でのSearch Space、すなわちUE端末がCCEをデコードすべき場所を得ることができる。ハッシュ関数は、入力に対してランダムに見える出力値を出す関数である(周知)。ハッシュ関数にUE identityとサブフレーム番号を入力すると一定の範囲内でランダムに見える領域が出力される。したがって、UE identity又はサブフレームが異なれば、ほとんどの場合はハッシュ関数から異なるSearch Spaceが出力される。この関数の計算で2以上のUE端末のSearch Spaceが偶然ぶつかってしまった場合でも、次のサブフレームではぶつからない可能性が高くなっている。
LTEでは、1.4MHzから20MHzまで6種類のバンド幅を選択することができる。各バンド幅におけるサブキャリヤ数を以下の表1に示す。
各バンド幅において、1OFDMシンボルに入るCCEの数は、サブキャリヤ数を36で割った値に相当する。したがって、バンド幅が20MHzの場合、1OFDMシンボルに入るCCEは、上記の表1から、1201/36≒約33個であることが分かる。
本明細書で開示する技術が解決しようとする課題及び対応する手段は、Macro eNodeBとPico eNodeBで同期がパーフェクトな場合と同期がパーフェクトではない場合、実際の運用時に起きる問題の場合と3つに大きくカテゴライズすることができる。
課題1:Macro eNodeBとPico eNodeBで同期が完全な場合のRel10のABSのPDSCHの部分の送信を可能にする方法
通常のABSのサブフレームは、図31に示したように、PDCCHとPDSCHのCRSだけは残り、その他の部分は無送信となる。また、MBSFN型のABSのサブフレームは、図32に示したように、PDCCHのCRSだけは残り、その他の部分は無送信となる。PDCCHの部分の干渉を避けるために、Macro eNodeBがPDCCHの部分の送信を停止してしまうと、制御信号がなくなるため、そのサブフレームのPDSCHの部分の信号も停止せざるを得ないからである。しかしながら、PDSCHの部分についての干渉はRel8のICICにより解決済みであるにも拘らず(前述)、このようにすべてを送信停止してしまうのでは、スループットの低下が著しい。
手段1:Macro eNodeBとPico eNodeBで同期が完全な場合において、Rel10のABSのPDSCHの部分の送信を可能にするために、Macro eNodeBとPico eNodeBでPDCCHを使用する部分を分離する方法を提案する。
上述したSearch SpaceでPDCCHの部分を分離することができる。図1には、Macro eNodeBとPico eNodeBがそれぞれPDCCHを使用する部分を、Search Spaceで分離している様子を示している。このように各eNodeBが異なるSearch Spaceを作成してPDCCHを分離すれば、PDCCHのすべての情報を干渉により失うことを避けることが可能になる。すなわち、UE端末がPDSCHの部分の制御信号を確保することが可能になるので、eNodeBからPDSCHの信号を出力することが可能となり、スループットが向上する。Macro eNodeBとPico eNodeBは、例えばX2インターフェースを用いて、PDCCHを分離する部分を通知し合うことができる。
課題1−1:手段1においてPDCCHの部分をSearch Spaceで分離することにより派生する課題1
セルの半径が小さいときには、CCE Aggregation Levelが1又は2と小さく、Common Search Spaceを配置する必要がない。ところが、セルの半径が大きいと、CCE Aggregation Levelが4、8と大きくなり、Common Search Spaceを配置しなければならなくなる。上述したように、Common Search Spaceは、CCEの候補の先頭(すなわち、PDCCHの1OFDMシンボルの周波数が低い方)から連続的に配置するよう取り決められている。図1に示したPDCCHの使用方法によれば、異なるSearch Spaceを作成してPDCCHの部分をMacro eNodeBとPico eNodeBに分離するので、いずれか一方のeNodeBのみがCCEの候補の先頭から使用することになり、他方のeNodeBにとってはCommon Search Spaceを使いづらい配置である。
手段1−1:
図25からも分かるように、マクロセルはセルの半径が大きい場合が想定されるが、ピコセルはセルの半径が小さく、そのCCE Aggregation Levelが3、4になる(すなわち、Common Search Spaceが必要になる)とは考えにくい。そこで、Macro eNodeBにCCE Aggregation Level=3、4を割り当てたときには、Pico eNodeBにCCE Aggregation Level=1、2を割り当てるようにする。この場合、Macro eNodeBはCommon Search Spaceを使用するが、Pico eNodeBはCommon Search Spaceを使用しないという組み合わせになる。したがって、PDCCHの部分の周波数の高い方をPico eNodeBに割り当て、周波数の低い方をMacro eNodeBに割り当てるようにすれば、図2に示すように、Macro eNodeBはCommon Search SpaceをCCEの候補の先頭から連続的に配置することができる。他方、Pico eNodeBはCommon Search Spaceが不要なので、PDCCHの部分の周波数の高い方にSearch Spaceを作成することができる。
Macro eNodeBは、Common Search Spaceを配置する必要がありPDCCHの部分の周波数の低い方を使用することを、例えばX2インターフェースを用いて、Pico eNodeBに通知することができる。
課題1−2:手段1においてPDCCHの部分をSearch Spaceで分離することにより派生する課題2
図2に示したように、Macro eNodeBにのみCommon Search Spaceを割り当てる方法についてさらに考察する。上述したように、Common Search Spaceの領域は、16CCEを必要とし、サブキャリヤ換算でいうと、1OFDMシンボル目の周波数が低い方から576サブキャリヤがCommon Search Spaceになる。Macro eNodeBが20MHzのバンド幅を選択したときのサブキャリヤ数は1201であるから(表1を参照のこと)、図2に示したように、PDCCHの部分の周波数の低い側の半分をMacro eNodeBに割り当てることにより、Common Search SpaceをすべてMacro eNodeBに割り当てられた周波数領域に収めることができる。ところが、例えば5MHz以下で運用する場合には、先頭から1OFDMシンボル目すべてがCommon Search Spaceになってしまうことから、手段1−1、すなわち図2に示したようなPDCCHの部分の割り当てを行なうことはできない。
手段1−2:
図3に示すように、Macro eNodeBに割り当てたCommon Search Spaceを優先して、CCEの候補の先頭から連続的に配置していく。その上で、周波数の低い方をMacro eNodeBに割り当てた後、PDCCHの部分の周波数の高い方のうちCommon Search Spaceを配置した領域を避けて、Pico eNodeBのUE Specific Search Spaceを配置するようにする。図3には示していないが、2OFDMシンボル目以降に折り返してきたCommon Search Spaceが周波数の低い側の半分を超えるときには、同様にその部分を避けてPico eNodeBに割り当てるようにする。
Macro eNodeBは、Common Search Spaceを配置する場所の情報を、例えばX2インターフェースを用いて、Pico eNodeBに通知することができる。
課題2:Macro eNodeBとPico eNodeBで同期が完全な場合に、バンド幅の異なるバンド間でのICICで、ABSのPDSCHの部分の送信を可能にする方法
これまでは、20MHz帯域で運用するMacro eNodeBと20MHz帯域で運用するPico eNodeBというように、同一のバンド幅を持つeNodeB間の干渉について採り上げてきた。
しかしながら、サイズの異なるセルが階層化されたHetNet環境では、例えば図4に示すように、Pico eNodeBのバンド幅がMacro eNodeBのバンド幅よりも小さい場合が考えられる。バンド幅を小さくすることで、出荷台数の多いPico eNodeBのコストを低減できるというメリットがある。図4から分かるように、Macro eNodeBのサブフレームにはPico eNodeBのサブフレームとは重ならない(すなわち、干渉しない)帯域がある。
Rel10のICICでは、ABSすなわち出力を停止するサブフレームをいくつか設けるという解決方法をとっている(前述)。しかしながら、Macro eNodeBのサブフレームにはPico eNodeBのサブフレームと干渉しない帯域があるにも拘らず、サブフレーム全体の出力を停止すると、マクロセル側のスループットの低下が著しいという問題がある。
手段2:
Macro eNodeBとPico eNodeBで同期が完全な場合を想定すると、Macro eNodeBとPico eNodeBで、PDCCHの部分の一部が重なることになる。そこで、その重なっている一部の部分、おそらく、中央付近をPico eNodeBのPDCCHとして使用し、自らのSearch Spaceを配置する。これに対し、Macro eNodeBは、図5に示すように、その中央付近の部分に対応する部分をSearch Spaceの候補から除いて電波を送信する。このことにより、両者の共存を図る。他方、PDSCHの部分については、Rel8のICICにより解決済み(前述)である。
課題2−2:手段2によりMacro eNodeBがPico eNodeBで使用する帯域をSearch Spaceの候補から除くことにより派生する課題
図5に示す例では、Macro eNodeBが、Pico eNodeBのPDCCHを避けるために、使用周波数帯の中央付近にブランクを設けている。ここで、Macro eNodeBがCommon Search Spaceを設定して、CCEの候補の先頭から連続的にCommon Search Spaceを配置していくと、ブランクを設けた領域を超えてしまう場合がある。このような場合、Macro eNodeBはCommon Search Spaceを送信できなくなり、問題である。
手段2−2−1:
上記の課題2−2の1つの解決手段として、図6に示すように、Macro eNodeBが、Common Search Spaceを、Pico eNodeBで使用するバンド幅を避けて配置する。本来、Common SearchSpaceは、CCEの上位から連続的に配置されるとLTEで規定されている。これに対し、手段2−2−1では、Common Search Spaceの間にブランクを作成する。
このようなサブフレームを受信したUE端末がRel8などの旧来の規格に準拠したレガシーの端末である場合、Common Search Spaceのプランクになっている部分をデコードすると、CRCがエラーになることで、制御情報を取得しないという処理を行なうことになる。一方、Common Search Spaceの一部に設けられたブランクを認識できる(すなわち、手段2−2に対応した)UE端末は、図6のCommon Search Spaceの範囲を認識して、その範囲内をBlind Decodingする。他方、Pico eNodeBは、セル半径が小さく、CCE AggregationLevelが1や2なので、Common Search Spaceを配置しない。
手段2−2−2:
上記の課題2−2の他の解決手段として、図7に示すように、Macro eNodeBに割り当てたCommon Search Spaceを優先して、CCEの候補の先頭から連続的に配置していく。その上で、Macro eNodeBは、Pico eNodeBでPDCCHとして使用する中央の帯域を避けて残りのSearch Spaceを配置する。
Macro eNodeBは、CCEの候補の先頭から連続的にCommon Search Spaceを配置した範囲を、例えばX2インターフェースを用いて、Pico eNodeBに通知することができる。これに対し、Pico eNodeBは、Macro eNodeBが配置したCommon Search Spaceと重なる部分を避けながら、中央の帯域に自らのSearch Spaceを配置していく。Pico eNodeBは、セル半径が小さく、CCE AggregationLevelが1や2なので、Common Search Spaceを配置しない。
図17には、上記の課題1、2に対する各手段を実現するMacro eNodeBとして動作する無線通信装置1700の構成例を模式的に示している。
無線通信装置1700は、アンテナで送受信する無線信号のアナログ処理を行なうRF通信処理部1701と、ディジタル送信信号の変調並びにディジタル受信信号の復調処理を行なうディジタル通信処理部1702を備えている。ディジタル通信処理部1702は、自装置1700の通信レイヤーの上位層プロトコルとの間で送受信データをやり取りする。また、ディジタル通信処理部1702は、X2インターフェース、S−GW(Serving Gateway)、並びにMME(Mobility Management Entity)経由で他のeNodeBと通信する。
Search Space決定部1704は、Search Spaceの場所を決定する。また、Search Space決定部1704は、ハッシュ関数格納部1705で格納するハッシュ関数を用いて、自セルに参入している各UE端末のUE Specific Search Spaceの場所を決定する。そして、CCE挿入制御部1703は、決定したUE Specific Search Spaceに基づいて、各CCEのPDCCHへの挿入を制御する。
また、図18には、図17に示したMacro eNodeBに属するUE端末として動作する無線通信装置1800の構成例を模式的に示している。
無線通信装置1800は、アンテナで送受信する無線信号のアナログ処理を行なうRF通信処理部1801と、ディジタル送信信号の変調並びにディジタル受信信号の復調処理を行なうディジタル通信処理部1802を備えている。ディジタル通信処理部1802は、自装置1800の通信レイヤーの上位層プロトコルとの間で送受信データをやり取りする。
Search Space決定部1804は、Search Spaceの場所を決定する。また、Search Space決定部1804は、ハッシュ関数格納部1805で格納するハッシュ関数を用いて、自端末のUE Specific Search Spaceの場所を決定する。そして、Blind decoding部1803は、決定したUE Specific Search Spaceに基づいて、Macro eNodeBのPDCCHをBlind decodingする。
続いて、eNodeB間の同期にOFDMシンボル単位で時間差を生じている場合の課題及び対応する手段について検討する。
課題3:同期信号PSS、SSSやシステム・インフォメーションBCHは非常に重要であり、これらの信号への干渉を抑制することが非常に重要である。図27〜図29に示したように、これらの信号は、特定のサブフレーム位置のPDSCHに挿入される。したがって、eNodeB間で同期がとれていれば、これらの信号への干渉はPDSCHの部分の干渉問題であり、Rel8のICICにより解決することができる。ところが、Macro eNodeBとPico eNodeBの間の同期がずれていると、一方のPDCCHが他方のBCHやPSS、SSSに対して干渉を与えるおそれがある。
Macro eNodeBとPico eNodeBの間の同期が不完全なために、PDCCHの位置がOFDMシンボル単位でずれる場合がある。また、PDCCH同士の干渉を避けるために、明示的に同期位置をOFDMシンボル単位でオフセットさせる場合も考えられる。これら2つのユース・ケースのいずれにおいても、マクロセルのPDCCHがピコセルのBCHやPSS、SSSに対して干渉を与えるという問題が存在する。
干渉源のeNodeBのPDCCHとのずれ具合からBCHやPSS、SSSの干渉への対策が異なる。また、同期信号PSS、SSSはFDDとTDDにより、サブフレーム内で挿入される場所が異なり(図27、図28を参照のこと)、TDDとFDDとで対策が異なる。
手段3−1:干渉源のeNodeBのPDCCHの後半部分を使用しないで干渉を回避する方法
図8に示すように、Macro eNodeBのサブフレームがずれて、Macro eNodeBのPDCCHの3OFDMシンボル目が、Pico eNodeBのサブフレーム#0の2スロット目の先頭フレームの中心72サブキャリヤに配置されたBCHと時間的に同じ位置になる場合の干渉が問題になる。
LTEではPDCCHの領域は2OFDMシンボルで送ることも可能であると規定されている。したがって、図8に示すような場合には、Macro eNodeBのPDCCHのうち、Pico eNodeBのBCHに干渉を与える3OFDMシンボル目をPDSCHに変更し、PDCCHを1OFDMシンボル目と2OFDMシンボル目だけで送信する(図9を参照のこと)。Macro eNodeBの3OFDMシンボル目をPDSCHに変更したので、Pico eNodeBのBCHはMacro eNodeBのPDSCHの部分のみと重なるようになる。したがって、Rel8のICICを用いてPico eNodeBのBCHへの干渉を抑制することができるようになる。
手段3−2:干渉源のeNodeBのPDCCHのUE Specific Search Spaceの範囲に制限をつける方法
図10に示すように、Macro eNodeBのサブフレームがずれて、Macro eNodeBのPDCCHの1〜3OFDMシンボル目がすべて、Pico eNodeBのBCHと時間的に同じ位置になる場合の干渉が問題になる。この場合、手段3−1の方法は使用できない。何故ならば、少なくともPDCCHの1OFDMシンボル目は送る必要があるからである。そこで、図11に示すように、Macro eNodeBのPDCCHに対するUE Specific Search Spaceを、BCHで使用する中心の72サブキャリヤを除いて指定して、Pico eNodeBのBCHを干渉しないようにする。
制御信号自体が中心の72サブキャリヤを除いて配置される。したがって、UE端末側のSearch Spaceからこの中心の72サブキャリヤを除かなくても、UE端末で中心の72サブキャリヤの部分のCCEをBlind Decodingしても、CRCがエラーになるので、問題ない。あるいは、この部分はUE端末がUE Specific Search SpaceとしてSearchしないと認識してデコードしないという動作を行なうようにしてもよい。後者は、UE端末への負担が軽減されるというメリットがある。
UE端末が中心の72サブキャリヤの部分をSearch若しくはデコードしないようにする方法として、UE Specific Search Spaceの場所を決定するハッシュ関数が、中心の72サブキャリヤの部分を避けて指定するようにすればよい。その1つの方法として、ハッシュ関数の指定するアドレスから中心の72サブキャリヤの部分を最初から除いて指定するようにすればよい。
また、ハッシュ関数の指定を72サブキャリヤの左部分の領域から指定する方法、及び、右側の領域を左側と同一にするという方法がある。
手段3−3:干渉源のeNodeBのPDCCHのCommon Search Spaceの位置に制限をつける方法
手段3−2のSearch Spaceの範囲に制限をつける方法は、Search SpaceとしてUE Specific Search Spaceを想定したものである。しかし、Macro eNodeBは、セル半径次第ではCommon Search Spaceが必要となる場合があり、これをCCEの先頭から連続して配置しなければならない。Common Search Spaceは、すべてのUE端末がSearchしてBlind Decodingを試行する領域であるので、送信を停止することは望ましくない。図11に示したように中心の72サブキャリヤを除いてCommon Search Spaceを配置する場合、このCommon Search Spaceが中心の72サブキャリヤの領域に到達してしまうと問題である。
Common Search Spaceの領域は、1OFDMシンボル目の周波数が低い方から576サブキャリヤを必要とする(前述)。Macro eNodeBが20MHzのバンド幅を選択したときのサブキャリヤ数は1201であるから(表1を参照のこと)、CCEの先頭からCommon Search Spaceを連続的に配置すると、図12に示すように中心の72サブキャリヤには達しないので、手段3−2によりCommon Search Spaceを使用することが可能である。
そこで、手段3−3として、Macro eNodeBが20MHzのバンド幅を選択したときにはCommon Search Spaceを使用することを許容するが、15MHz以下のバンド幅を選択したときにはCommon Search Spaceを使用しない、すなわちバンド幅に応じてMacro eNodeBのPDCCHのCommon Search Spaceの位置に制限をつける。
手段3−4:
手段3−2によりCCEの先頭からCommon Search Spaceを連続的に配置する方法では、15MHz以下のバンド幅を選択したときには中心の72サブキャリヤを避けてCommon Search Spaceを連続的に配置することはできない。
そこで、手段3−4として、図13に示すように、Common Search Spaceを、中心の72サブキャリヤを避けて配置することを許容する。Macro eNodeBのUE端末は、Common Search Spaceを連続してBlind decodingするが、中心の72サブキャリヤの部分ではCCEをデコードしてもCRCエラーが発生するが、その計算コストは問題ないとする。この方法により、Pico eNodeBのBCHへの干渉を抑制するとともに、Macro eNodeBは3OFDMシンボル目までをPDCCHに使用しつつ、15MHz以下のバンド幅においてもCommon Search Spaceを使用することも可能である。
手段3−5:手段3−1と手段3−2の組み合わせ
手段3−1は、PDCCHの後半部分を使用しないで干渉を回避する方法であり、手段3−2は、PDCCHのUE Specific Search Spaceの範囲に制限をつける方法である。一方、図27〜図29に示したように、BCHやPSS、SSSが挿入されるサブフレームは無線フレーム内で散在しており、言い換えれば、無線フレーム内の複数のサブフレーム位置で干渉を回避しなければならない。無線フレーム全体にわたり、手段3−1又は手段3−2のいずれか一方を用いるのではなく、手段3−5として、手段3−1と手段3−2を組み合わせて用いることもできる。
手段3−5について、TDDモードの場合で説明する。ここでは、Pico eNodeBのBCH並びにPSS、SSSに対するMacro eNodeBのPDCCHによる干渉が図14のような場合を想定する。例えば、サブフレーム#0では、図15に示すように、手段3−1の方法を用いて、Macro eNodeBのPDCCHの3OFDMシンボル目をPDSCHにすれば、Rel8のICICを適用してPico eNodeBのBCH並びにSSSの干渉を回避することができる。また、サブフレーム#1、#6では、手段3−2の方法を用い、Macro eNodeBが中心の72サブキャリヤを除いてSeaach Spaceを配置することにより、Pico eNodeBのPSSに対する干渉を回避することができる。
手段3−1の方法は、Rel8に準拠するUE端末であっても、適用可能である。一方、手段3−2の方法を用いた場合、Rel8に準拠するレガシーのUE端末のように、中心の72サブキャリヤを除いたSearch Spaceの配置に対応していないUE端末は、Search Spaceが配置されていない中心の72サブキャリヤを無駄にBlind decodingしてCRCエラーを起こしてしまうという欠点がある。したがって、なるべく手段3−1を用いた方が望ましい。
手段3−6:Search Spaceに制限を加える方法を特定のサブフレームだけにする方法
図14には、TDDモードの場合の干渉の様子を示した。これに対し、図16には、FDDモードの場合に、Macro eNodeBのPDCCHがPico eNodeBのBCH並びにPSS、SSSに干渉している様子を示している。図14と図16を比較すると、干渉が問題になるサブフレーム(言い換えれば、BCHやPSS、SSSが挿入されるサブフレーム)は、TDDの場合はサブフレーム#0、#1、#5、#6であり、FDDの場合はサブフレーム#0、#5である。
上記で説明した手段3−1から手段3−4はいずれも、Macro eNodeBのPDCCHの領域を制限することによって干渉を避ける方法である。したがって、BCHやPSS、SSSへの干渉が問題とならない他のサブフレームについても一律にPDCCHの領域に制限を加えると、Macro eNodeBのPDCCHの領域を無駄に減らしてしまうという問題がある。そこで、手段3−1から手段3−4のうちいずれを適用するにせよ、これらの手段を適用するサブフレームを、TDDの場合は、Pico eNodeB側のサブフレーム#0、#1、#5、#6と重なるサブフレームに制限することが好ましい。同様に、FDDの場合は、これらの手段を適用するサブフレームを、Pico eNodeB側のサブフレーム#0、#5と重なるサブフレームに制限することが好ましい。
図19には、上記の課題3に対する各手段を実現するMacro eNodeBとして動作する無線通信装置1900の構成例を模式的に示している。
無線通信装置1900は、アンテナで送受信する無線信号のアナログ処理を行なうRF通信処理部1901と、ディジタル送信信号の変調並びにディジタル受信信号の復調処理を行なうディジタル通信処理部1702を備えている。ディジタル通信処理部1902は、自装置1900の通信レイヤーの上位層プロトコルとの間で送受信データをやり取りする。また、ディジタル通信処理部1902は、X2インターフェース、S−GW、並びにMME経由で他のeNodeBと通信する。
干渉制御実施サブフレーム同定部1906は、自セル内のピコセルへの干渉を回避すべきサブフレームを同定する。具体的には、Pico eNodeBとのサブフレームのオフセットを基に、Pico eNodeBが送信するBCHやPSS、SSSなどの重要な信号と干渉する自セルのサブフレーム位置を同定する。PDCCHのOFDM数決定部1907は、干渉制御実施サブフレーム同定部1906で干渉を制御すると同定されたサブフレームかどうかに応じて、各サブフレームでPDCCHに使用するOFDMシンボル数を決定する。具体的には、PDCCHのOFDM数決定部1907は、干渉を回避するために、PDCCHに使用するOFDMシンボル数を低減する。
ハッシュ関数管理部1905は、干渉制御実施サブフレーム同定部1906で干渉を制御すると同定されたサブフレームかどうかに応じて、各サブフレームで使用するハッシュ関数を決定する。Search Space決定部1904は、干渉制御実施サブフレーム同定部1906で干渉を制御すると同定されたサブフレームかどうかを考慮しつつ、ハッシュ関数管理部1905で格納するハッシュ関数を用いて、自セルに参入している各UE端末のUE Specific Search Spaceの場所を決定する。具体的には、Search Space決定部1904は、干渉を回避するために、PDCCHに使用するOFDMシンボル数が低減されたことや、中心の72サブキャリヤを除くことを考慮して、Common Search Spaceを先頭のCCEから配置し、また、各UE端末のUE Specific Search Spaceの場所を決定する。そして、CCE挿入制御部1703は、決定したSpecific Search Spaceに基づいて、各CCEのPDCCHへの挿入を制御する。
また、図20には、図19に示したMacro eNodeBに属するUE端末として動作する無線通信装置2000の構成例を模式的に示している。
無線通信装置2000は、アンテナで送受信する無線信号のアナログ処理を行なうRF通信処理部2001と、ディジタル送信信号の変調並びにディジタル受信信号の復調処理を行なうディジタル通信処理部2002を備えている。ディジタル通信処理部2002は、自装置2000の通信レイヤーの上位層プロトコルとの間で送受信データをやり取りする。
干渉制御実施サブフレーム同定部2006は、自セル内のピコセルへの干渉を回避すべきサブフレームを同定する。具体的には、Macro eNodeBとPico eNodeBのサブフレームのオフセットを基に、Pico eNodeBが送信するBCHやPSS、SSSなどの重要な信号と干渉する自セルのサブフレーム位置を同定する。PDCCHのOFDM数決定部2007は、干渉制御実施サブフレーム同定部2006で干渉を制御すると同定されたサブフレームかどうかに応じて、各サブフレームでPDCCHに使用するOFDMシンボル数を決定する。具体的には、PDCCHのOFDM数決定部2007は、干渉を回避するために低減されるPDCCHのOFDMシンボル数を決定する。
ハッシュ関数管理部2005は、干渉制御実施サブフレーム同定部2006で干渉を制御すると同定されたサブフレームかどうかに応じて、各サブフレームで使用するハッシュ関数を決定する。Search Space決定部2004は、Search Spaceの場所を決定する。また、Search Space決定部2004は、干渉制御実施サブフレーム同定部2006で干渉を制御すると同定されたサブフレームかどうかを考慮しつつ、ハッシュ関数管理部2005で格納するハッシュ関数を用いて、自端末のUE Specific Search Spaceの場所を決定する。そして、Blind decoding部2003は、決定したUE Specific Search Spaceに基づいて、Macro eNodeBのPDCCHをBlind decodingする。
課題4:Macro eNodeBとPico eNodeBの間の同期のずれを検出することが困難な場合がある。これは、eNodeB間のX2インターフェースの通信速度や通信容量が十分でないことなどが原因である。また、Home eNodeBのような場合は、セルの出現と消滅が頻繁に起きると考えられることから、簡易な同期検出方法が求められている。
UE端末は、通常、1つのeNodeBに同期している。その場合に、他のeNodeBの信号を受信しようとしても、基準信号であるCRS信号が別のものになっているので、他のeNodeBのCRSを同時に受信することができない。したがって、従来のUE端末では2つのeNodeB間のタイミングのずれを測定することができない。
そこで、eNodeB間の同期検出を行えるようにするために、UE端末が2つのeNodeB間のタイミングのずれを測定できるように、設計を変更する。すなわち、UE端末は、eNodeB_1に同期している状態から、eNodeB_1のフレーム同期位置を刻むカウンターを保ったまま、eNodeB_2に同期して、eNodeB_2のフレーム同期位置を取得する。そして、eNodeB_2のフレーム同期位置を、先ほどの内部で数え続けたカウンターから計算したeNodeB_1のフレーム同期位置と比較して、eNodeB間のタイミングのずれの値を取得する。その後、UE端末は、eNodeB_1に同期し直して元の状態に戻ると、取得したタイミングのずれの値をeNodeB_1に通知する。ここで、PSSが既に干渉を受けている場合には、UE端末からeNodeB_1への同期が取り難くいる状態であるが、基本的に繰り返し受信していればSNが向上してくるので、同期獲得に時間がかかるだけであり問題ない。
新規に起動したピコセルの同期位置がずれていると、最初からBCHやPSS、SSSの情報が受信困難となり、UE端末がeNodeBに対してRRC_Connectedの状態に入れないという問題がある。基本的に、急にPico eNodeBを起動した場合には、Pico eNodeBの方が小電力なので、MacroeNodeBのセルへの影響はほとんどない。Pico eNodeBのRange expansionの領域にいるUE端末がPico eNodeBのセルへの参入ができないという問題となる。
最初のフェーズで問題になるのは、Range expansionのエリアにいるUE端末だけである。Pico eNodeBに近い端末はPico eNodeBのセルへ参入が可能なため、上記の同期検出方法を使ってタイミングづれを取得し、これをPico eNodeBに通知することができる。一方、Pico eNodeBは、通知された値をMacro eNodeBにX2インターフェース経由などの信号を用いて通知する。これによって、Macro eNodeBはPico eNodeBとの同期ズレを認識して、課題3に対応する上記の各手段をとることができる。
Pico eNodeBがずれ量を認識したときに、Pico eNodeB自身がフレームのタイミングを変更しないのは、既に自セルに参入しているUE端末がいるためである。UE端末が1台もRRC_Connectedしていなくても、RRC_Idle Modeでページングを待っている端末がいる可能性があり、途中でフレーム・タイミングを変更するべきではないと考える。
図21には、上記の課題4に対する各手段を実現するMacro eNodeBとして動作する無線通信装置2100の構成例を模式的に示している。
無線通信装置2100は、アンテナで送受信する無線信号のアナログ処理を行なうRF通信処理部2101と、ディジタル送信信号の変調並びにディジタル受信信号の復調処理を行なうディジタル通信処理部1702を備えている。ディジタル通信処理部2102は、自装置2100の通信レイヤーの上位層プロトコルとの間で送受信データをやり取りする。また、ディジタル通信処理部2102は、X2インターフェース、S−GW、並びにMME経由で他のeNodeBと通信する。
同期ずれ量保持部2103は、自セル内のUE端末から通知された、隣接のPico eNodeBとの同期ずれ量を保持する。
また、図22には、図21に示したMacro eNodeBに属するUE端末として動作する無線通信装置2100の構成例を模式的に示している。
無線通信装置2200は、アンテナで送受信する無線信号のアナログ処理を行なうRF通信処理部2201と、ディジタル送信信号の変調並びにディジタル受信信号の復調処理を行なうディジタル通信処理部2202を備えている。ディジタル通信処理部2202は、自装置2200の通信レイヤーの上位層プロトコルとの間で送受信データをやり取りする。ディジタル通信処理部2202は、eNodeBからのダウンリンクのサブフレームに含まれる同期信号PSS、SSSに基づいて、eNodeBの同期を検出する。
第1のフレーム・タイミング保持部2203は、Macro eNodeBに同期しているときに、そのフレーム同期位置を刻むカウンターを保持する。また、第2のフレーム・タイミング保持部2204は、Pico eNodeBに同期しているときに、そのフレーム同期位置を刻むカウンターを保持する。
そして、ずれ量把握及び通知部2205は、第2のフレーム・タイミング保持部2204で保持しているPico eNodeBのフレーム同期位置を、第1のフレーム・タイミング保持部2203で保持しているMacro eNodeBのフレーム同期位置と比較して、eNodeB間のタイミングのずれの値を取得する。その後、ずれ量把握及び通知部2205は、Macro eNodeBに同期し直して元の状態に戻ると、取得したタイミングのずれの値をMacro eNodeBにPDSCHで通知する。
図23には、Macro eNodeBに属するUE端末として動作する無線通信装置2100の動作手順をフローチャートの形式で示している。
まず、Macro eNodeBに同期すると、Macro eNodeBのフレーム・タイミングを第1のフレーム・タイミング保持部2203に保持する(ステップS2301)。
続いて、Pico eNodeBへ同期を行なう(ステップS2302)。
続いて、Pico eNodeBのフレーム・タイミングを第2のフレーム・タイミング保持部2204に保持したまま、Macro eNodeBに再び同期を行なう(ステップS2303)。
続いて、ずれ量把握及び通知部2205は、第2のフレーム・タイミング保持部2204で保持しているPico eNodeBのフレーム同期位置を、第1のフレーム・タイミング保持部2203で保持しているMacro eNodeBのフレーム同期位置と比較して、eNodeB間のタイミングのずれ量を測定する(ステップS2304)。
そして、ずれ量把握及び通知部2205は、測定したずれ量を、Macro eNodeBにPDSCHで通知する(ステップS2305)。
以上説明してきたように、本明細書で開示する技術によれば、サイズの異なるセルの基地局間の干渉問題を効率よく解決することができるので、スループットを向上させることができる。
なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した帯域に配置する、無線通信装置。
(2)所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記所定の位置を含む帯域に前記制御情報を配置し、前記共通制御情報を含めないときは、前記所定位置を含まない帯域に前記制御情報を配置する、上記(1)に記載の無線通信装置。
(3)前記隣接基地局が前記共通制御情報を含めるときは、自分は前記制御情報に前記共通制御情報を含めないようにする、上記(2)に記載の無線通信装置。
(4)前記共通制御情報を含めるときには、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置するとともに、前記隣接基地局とは分離した帯域に自セル内の端末毎の制御情報を配置し、前記共通制御情報を含めないときには、前記隣接基地局とは分離した帯域で、前記隣接基地局が前記共通制御情報を配置した領域を避けて、自セル内の端末毎の制御情報を配置する、上記(2)に記載の無線通信装置。
(5)バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、前記隣接基地局よりもセル半径が大きいときには、前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、前記隣接基地局よりもセル半径が小さいときには、前記隣接基地局よりも小さいバンド幅のバンドを選択する、上記(1)に記載の無線通信装置。
(6)前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択したときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する帯域を避けて、自セルの前記制御情報を配置する、上記(5)に記載の無線通信装置。
(7)前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、且つ、所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する帯域を避けながら、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置する、上記(5)に記載の無線通信装置。
(8)前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、且つ、所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する帯域も含めて、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置する、上記(5)に記載の無線通信装置。
(9)前記隣接基地局よりも小さいバンド幅のバンドを選択したときには、前記隣接基地局が記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置した領域を避けて、自セル内の端末毎の制御情報を配置する、上記(8)に記載の無線通信装置。
(10)基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて配置する、無線通信装置。
(11)基地局間では所定の通信インターフェース経由でサブフレームのうちユーザー情報領域の干渉を除くことが可能であり、自セルのダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報のうち、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域をユーザー情報領域に変更する、上記(10)に記載の無線通信装置。
(12)前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて、自セルのダウンリンクのサブフレームの先頭に制御情報を配置する、上記(10)に記載の無線通信装置。
(13)前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて、自セル内の端末毎の制御情報を配置する場所を計算する計算方法を適用する、上記(12)に記載の無線通信装置。
(14)バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、所定のバンド幅以下のバンドを選択したために、自セル内の全端末宛ての共通制御情報を規定に従って所定の位置から連続して配置すると、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域に達してしまうときには、前記共通制御情報を使用しないようにし、前記所定のバンド幅を超えるバンドを選択したときには前記共通制御情報の使用を許可する、上記(12)に記載の無線通信装置。
(15)バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、
所定のバンド幅以下のバンドを選択したために、自セル内の全端末宛ての共通制御情報を規定に従って所定の位置から連続して配置すると、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域に達してしまうときには、前記特定の信号と重なる前記帯域を避けながら、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置する、上記(12)に記載の無線通信装置。
(16)自セルのダウンリンクの第1のサブフレームでは、先頭に含まれる制御情報のうち、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域をユーザー情報領域に変更し、自セルのダウンリンクの第2のサブフレームでは、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて制御情報を配置する、上記(10)に記載の無線通信装置。
(17)複数のサブフレームからなるダウンリンクの無線フレームを基地局として送信する際に、前記隣接基地局がユーザー情報領域に前記特定の信号を含めたサブフレームと重なるサブフレームに対してのみ、前記特定の信号と重なる帯域を避ける配置を行なう、上記(10)に記載の無線通信装置。
(18)端末として動作して、基地局の同期を検出する同期検出部と、第1の基地局に同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持する第1のフレーム・タイミング保持部と、第2の基地局に同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持する第2のフレーム・タイミング保持部と、前記第1のフレーム・タイミング保持部に保持されているフレーム同期位置と前記第2のフレーム・タイミング保持部に保持されているフレーム同期位置を比較して同期のずれ量を把握し、前記第1の基地局に再同期したときに前記第1の基地局に前記の把握した同期のずれ量を通知するずれ量把握及び通知部と、を具備する無線通信装置。
(19)基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した帯域に配置するステップと、ダウンリンクのサブフレームを送信するステップと、を有する無線通信方法。
(20)基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて配置するステップと、ダウンリンクのサブフレームを送信するステップと、を有する無線通信方法。
(21)第1の基地局の同期を検出して、そのフレーム同期位置の情報を保持する第1のフレーム・タイミング保持ステップと、第2の基地局の同期を検出して、そのフレーム同期位置の情報を保持する第2のフレーム・タイミング保持ステップと、前記第1のフレーム・タイミング保持ステップで保持したフレーム同期位置と前記第2のフレーム・タイミング保持ステップで保持したフレーム同期位置を比較して同期のずれ量を把握するずれ量把握ステップと、前記第1の基地局に再同期して、前記第1の基地局に前記の把握した同期のずれ量を通知するずれ量通知ステップと、を有する無線通信方法。
(22)第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局を備え、前記第1の基地局は、ダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、前記第2の基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した帯域に配置する、無線通信システム。
(23)第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局を備え、前記第1の基地局は、ダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、前記第2の基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる帯域を避けて配置する、無線通信システム。
(24)第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局と、1台以上の端末を備え、少なくとも1台の端末は、各基地局と同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持し、前記第1の基地局のフレーム同期位置と前記第2の基地局のフレーム同期位置を比較してそのずれ量を把握して、前記第1の基地局と再同期したときに前記ずれ量を前記第1の基地局にアップリンクで通知する、無線通信システム。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、3GPPが策定したLTEに従うセルラー通信システムに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本明細書で開示する技術の要旨はこれに限定されるものではない。サイズの異なるセルが階層化されたさまざまなセルラー通信システムに、本明細書で開示する技術を同様に適用することができる。
要するに、例示という形態で本技術を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
1700…無線通信装置
1701…RF通信処理部
1702…ディジタル通信処理部
1703…CCE挿入制御部
1704…Search Space決定部
1705…ハッシュ関数格納部
1800…無線通信装置
1801…RF通信処理部
1802…ディジタル通信処理部
1803…Blind decoding部
1804…Search Space決定部
1805…ハッシュ関数格納部
1900…無線通信装置
1901…RF通信処理部
1902…ディジタル通信処理部
1903…CCE挿入制御部
1904…Search Space決定部
1905…ハッシュ関数管理部
1906…干渉制御実施サブフレーム同定部
1907…PDCCHのOFDM数決定部
2000…無線通信装置
2001…RF通信処理部
2002…ディジタル通信処理部
2003…Blind decoding部
2004…Search Space決定部
2005…ハッシュ関数管理部
2006…干渉制御実施サブフレーム同定部
2007…PDCCHのOFDM数決定部
2100…無線通信装置
2101…RF通信処理部
2102…ディジタル通信処理部
2103…同期ずれ量保持部
2200…無線通信装置
2201…RF通信処理部
2202…ディジタル通信処理部
2203…第1のフレーム・タイミング保持部
2204…第2のフレーム・タイミング保持部
2205…ずれ量把握及び通知部

Claims (23)

  1. 基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した周波数帯域に配置
    所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記所定の位置を含む周波数帯域に前記制御情報を配置し、前記共通制御情報を含めないときは、前記所定位置を含まない周波数帯域に前記制御情報を配置する、
    無線通信装置。
  2. 前記隣接基地局が前記共通制御情報を含めるときは、自分は前記制御情報に前記共通制御情報を含めないようにする、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記共通制御情報を含めるときには、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置するとともに、前記隣接基地局とは分離した周波数帯域に自セル内の端末毎の制御情報を配置し、
    前記共通制御情報を含めないときには、前記隣接基地局とは分離した周波数帯域で、前記隣接基地局が前記共通制御情報を配置した領域を避けて、自セル内の端末毎の制御情報を配置する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  4. 基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した周波数帯域に配置し、
    バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、
    前記隣接基地局よりもセル半径が大きいときには、前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、前記隣接基地局よりもセル半径が小さいときには、前記隣接基地局よりも小さいバンド幅のバンドを選択する
    無線通信装置。
  5. 前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択したときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する周波数帯域を避けて、自セルの前記制御情報を配置する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  6. 前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、且つ、所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する周波数帯域を避けながら、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  7. 前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、且つ、所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記隣接基地局が前記制御情報を配置する周波数帯域も含めて、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  8. 前記隣接基地局よりも小さいバンド幅のバンドを選択したときには、前記隣接基地局が記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置した領域を避けて、自セル内の端末毎の制御情報を配置する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  9. 基地局間では所定の通信インターフェース経由でサブフレームのうちユーザー情報領域の干渉を除くことが可能であり、
    基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報のうち、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH(Broadcast CHannel)又は同期信号と重なる前記時間領域をユーザー情報領域に変更する、
    無線通信装置。
  10. 隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域を避ける計算方法を適用して、自セル内の端末毎の制御情報を配置する周波数帯域を計算し、基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域を避けて配置する、
    無線通信装置。
  11. 基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域を避けて配置し、
    バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、
    所定のバンド幅以下のバンドを選択したために、自セル内の全端末宛ての共通制御情報を規定に従って所定の位置から連続して配置すると、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域に達してしまうときには、前記共通制御情報を使用しないようにし、前記所定のバンド幅を超えるバンドを選択したときには前記共通制御情報の使用を許可する、
    無線通信装置。
  12. 基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域を避けて配置し、
    バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、
    所定のバンド幅以下のバンドを選択したために、自セル内の全端末宛ての共通制御情報を規定に従って所定の位置から連続して配置すると、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域に達してしまうときには、前記システム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる前記周波数帯域を避けながら、前記共通制御情報を前記所定の位置から連続して配置する、
    無線通信装置。
  13. 自セルのダウンリンクの第1のサブフレームでは、先頭に含まれる制御情報のうち、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる時間領域をユーザー情報領域に変更し、
    自セルのダウンリンクの第2のサブフレームでは、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域を避けて制御情報を配置する、
    無線通信装置。
  14. 端末として動作して、基地局の同期を検出する同期検出部と、
    第1の基地局に同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持する第1のフレーム・タイミング保持部と、
    第2の基地局に同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持する第2のフレーム・タイミング保持部と、
    前記第1のフレーム・タイミング保持部に保持されているフレーム同期位置と前記第2のフレーム・タイミング保持部に保持されているフレーム同期位置を比較して同期のずれ量を把握し、前記第1の基地局に再同期したときに前記第1の基地局に前記の把握した同期のずれ量を通知するずれ量把握及び通知部と、
    を具備する無線通信装置。
  15. 基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した周波数帯域に配置する配置ステップと、
    ダウンリンクのサブフレームを送信する送信ステップと、
    を有し、
    前記配置ステップでは、所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記所定の位置を含む周波数帯域に前記制御情報を配置し、前記共通制御情報を含めないときは、前記所定位置を含まない周波数帯域に前記制御情報を配置する、
    無線通信方法。
  16. 基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した周波数帯域に配置する配置ステップと、
    ダウンリンクのサブフレームを送信する送信ステップと、
    を有し、
    前記配置ステップでは、バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、前記隣接基地局よりもセル半径が大きいときには、前記隣接基地局よりも大きいバンド幅のバンドを選択し、前記隣接基地局よりもセル半径が小さいときには、前記隣接基地局よりも小さいバンド幅のバンドを選択する、
    無線通信方法。
  17. 基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる時間領域を避けて配置する配置ステップと、
    ダウンリンクのサブフレームを送信する送信ステップと、
    を有し、
    基地局間では所定の通信インターフェース経由でサブフレームのうちユーザー情報領域の干渉を除くことが可能であり、
    前記配置ステップでは、基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報のうち、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる前記時間領域をユーザー情報領域に変更する、
    無線通信方法。
  18. 隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域を避ける計算方法を適用して、自セル内の端末毎の制御情報を配置する周波数帯域を計算し、基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域を避けて配置するステップと、
    ダウンリンクのサブフレームを送信するステップと、
    を有する無線通信方法。
  19. 基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる時間領域を避けて配置する配置ステップと、
    ダウンリンクのサブフレームを送信する送信ステップと、
    を有し、
    前記配置ステップでは、基地局として送信するダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域を避けて配置し、
    バンド幅の異なる複数のバンドを選択して使用することができ、
    所定のバンド幅以下のバンドを選択したために、自セル内の全端末宛ての共通制御情報を規定に従って所定の位置から連続して配置すると、前記隣接基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる周波数帯域に達してしまうときには、前記共通制御情報を使用しないようにし、前記所定のバンド幅を超えるバンドを選択したときには前記共通制御情報の使用を許可する、
    無線通信方法。
  20. 第1の基地局の同期を検出して、そのフレーム同期位置の情報を保持する第1のフレーム・タイミング保持ステップと、
    第2の基地局の同期を検出して、そのフレーム同期位置の情報を保持する第2のフレーム・タイミング保持ステップと、
    前記第1のフレーム・タイミング保持ステップで保持したフレーム同期位置と前記第2のフレーム・タイミング保持ステップで保持したフレーム同期位置を比較して同期のずれ量を把握するずれ量把握ステップと、
    前記第1の基地局に再同期して、前記第1の基地局に前記の把握した同期のずれ量を通知するずれ量通知ステップと、
    を有する無線通信方法。
  21. 第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局を備え、
    前記第1の基地局は、ダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、前記第2の基地局が同期して送信するダウンリンクのサブフレームの制御情報と分離した周波数帯域に配置
    所定の位置から連続して配置することが規定されている自セル内の全端末宛ての共通制御情報を含めるときには、前記所定の位置を含む周波数帯域に前記制御情報を配置し、前記共通制御情報を含めないときは、前記所定位置を含まない周波数帯域に前記制御情報を配置する、
    無線通信システム。
  22. 第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局を備え、
    前記第1の基地局は、ダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報を、前記第2の基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれる特定の信号と重なる時間領域を避けて配置
    基地局間では所定の通信インターフェース経由でサブフレームのうちユーザー情報領域の干渉を除くことが可能であり、
    前記第1の基地局は、ダウンリンクのサブフレームの先頭に含まれる制御情報のうち、前記第2の基地局が時間差を生じて送信するダウンリンクのサブフレームのユーザー情報領域に含まれるシステム情報を送信するBCH又は同期信号と重なる前記時間領域をユーザー情報領域に変更する、
    無線通信システム。
  23. 第1のセル半径からなる第1のセルを持つ第1の基地局と、前記第1のセル半径よりも小さい第2のセル半径からなり前記第1のセル内に存在する第2のセルを持つ第2の基地局と、1台以上の端末を備え、
    少なくとも1台の端末は、各基地局と同期しているときのフレーム同期位置の情報を保持し、前記第1の基地局のフレーム同期位置と前記第2の基地局のフレーム同期位置を比較してそのずれ量を把握して、前記第1の基地局と再同期したときに前記ずれ量を前記第1の基地局にアップリンクで通知する、
    無線通信システム。
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