JP5451827B2 - 移動局装置 - Google Patents
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Description
この移動局装置では、移動局装置が在圏している在圏セルの基地局との間のOFDMによる下りリンクの無線通信に干渉している干渉セルを検知する。そして、在圏セルの基地局及び干渉セルの基地局それぞれから報知チャネルを介して送信される報知情報を取得する。更に、前記在圏セルの基地局からの報知情報に基づいて在圏セルの基地局から参照信号を受信し、その在圏セルの基地局から受信した参照信号に基づいて在圏セルの基地局との間の伝送路応答を推定する。また、前記干渉セルの基地局からの報知情報に基づいて干渉セルの基地局から参照信号を受信し、その干渉セルの基地局から受信した参照信号に基づいて干渉セルの基地局との間の伝送路応答を推定する。この互いに時間同期された在圏セルの基地局及び干渉セルの基地局それぞれとの間の伝送路応答の推定結果と、OFDM方式の下りリンクの制御チャネルに用いられている送信方式の情報とに基づいて、制御チャネルにおける干渉セルの基地局からの干渉信号を抑圧又は除去する。この干渉信号の抑圧又は除去により、制御チャネルで伝送される制御信号領域の受信誤りを低減し、制御情報を適切に取得することができる。よって、OFDM方式の下りリンクにおける制御チャネルの干渉に起因したデータ信号領域の受信誤りの増大を防止することができる。
また、前記移動局装置において、複数のアンテナを備え、複数の干渉セルが検知された場合、前記複数の干渉セルの受信電力の高いほうから当該移動局装置のアンテナの自由度の数だけ選択した干渉セルのみを、前記干渉信号の抑圧又は除去の対象としてもよい。検知された複数の干渉セルのうち、在圏セルの制御チャネルに干渉しやすいのは受信電力の高い干渉セルであり、しかも、ZF(Zero Forcing)やMMSE(Minimum Mean Square Error)に代表される線形処理アルゴリズムで抑圧又は除去の対象とすることができる干渉信号の数は、移動局装置のアンテナの自由度の数まである。そこで、この移動局装置では、複数の干渉セルの受信電力の高いほうから移動局装置のアンテナの自由度の数だけ選択した干渉セルについてのみについて干渉信号の抑圧又は除去の対象とすることにより、ZF、MMSE等の線形処理アルゴリズムを用いて干渉信号の抑圧又は除去を確実に行うとともに、移動局装置における制御の負荷の増加を抑えつつ、制御チャネルの干渉に起因したデータ信号領域の受信誤りの増大を効率的に防止することができる。
また、前記移動局装置において、前記基地局が適用する前記制御チャネルのプリコーディング方式が送信アンテナ数で決定される場合、前記報知情報に基づいて、前記在圏セルの基地局及び前記干渉セルの基地局それぞれの送信アンテナ数を識別する手段を、更に備えてもよい。この移動局装置では、前記報知情報から得られる在圏セルの基地局及び干渉セルの基地局それぞれの送信アンテナ数情報によって、前記在圏セルの基地局及び干渉セルの基地局がそれぞれ適用する制御チャネルのプリコーディング方式の情報を取得できるため、前記干渉信号の抑圧又は除去をより適切に行うことができる。
また、前記移動局装置において、前記報知情報に基づいて、前記下りリンクの制御チャネルで使用するシンボル数が可変であるか否かを判断する手段と、前記下りリンクの制御チャネルで使用するシンボル数が可変である場合は、前記制御チャネルのサイズを通知する制御チャネルを受信して前記シンボル数の情報を取得する手段と、を更に備えてもよい。この移動局装置では、下りリンクの制御チャネルで使用するシンボル数に応じて、前記干渉信号の抑圧又は除去をより適切に行うことができる。
また、前記移動局装置において、前記報知情報に基づいて、前記下りリンクの制御チャネルの送信電力が制御されている否かを判断する手段を更に備え、前記制御チャネルの送信電力が制御されている場合、前記制御チャネルの送信電力の制御情報を用いることなく、下りリンクの受信信号と、前記複数の伝送路応答の推定結果とに基づいて、前記干渉信号を抑圧又は除去してもよい。この移動局装置では、制御信号の送信電力の制御情報を取得する必要がないため、移動局装置における制御の負荷の増加を抑えることができるとともに、ZF、MMSE等の線形処理アルゴリズムを用いて干渉信号の抑圧又は除去を行うことができる。
また、前記移動局装置において、前記報知情報に基づいて、前記下りリンクの制御チャネルの送信電力が制御されている否かを判断する手段と、前記制御チャネルの送信電力が制御されている場合、前記制御チャネルの送信電力の制御情報を取得する手段とを、更に備え、下りリンクの受信信号と、前記複数の伝送路応答の推定結果と、前記制御チャネルの送信電力の制御情報と、前記制御チャネルの変調方式及びプリコーディング方式の情報とに基づいて、前記干渉信号のレプリカを生成し、前記レプリカを用いて前記干渉信号を抑圧又は除去してもよい。この移動局装置では、制御チャネルの送信電力が制御されている場合に、制御チャネルの送信電力の制御情報などに基づいて生成した干渉信号のレプリカを用いることにより、干渉信号をより確実に抑圧又は除去することができる。
また、前記移動局装置において、前記OFDMによる下りリンクの無線フレームの制御信号領域が参照信号を含むOFDMシンボルと参照信号を含まないOFDMシンボルとで構成されている場合、参照信号が含まれる制御信号領域中のOFDMシンボルでは、前記在圏セルの制御信号が、前記干渉セルの制御信号のみならず、前記干渉セルの参照信号からの干渉を受ける。そのため、実効的な干渉信号数が増大し、移動局装置のアンテナのアレーの自由度が不足し、十分な干渉抑圧効果が得られにくくなる。そこで、このような場合には、前記制御信号領域の参照信号を含まないOFDMシンボルについてのみ前記干渉信号の抑圧又は除去を行い、前記制御信号領域の参照信号を含むOFDMシンボルについては前記干渉信号の抑圧又は除去は行わず希望信号の受信電力を向上させる信号合成を行うようにしてもよい。この移動局装置では、前記干渉基地局が送信する参照信号に起因して、アンテナのアレーの自由度が不足する制御信号領域のOFDMシンボルにおいても、希望信号電力を向上させることにより、受信品質の向上効果を安定的に得ることができる。
ここでは、LTE/LTE−Advancedへの適用を前提に本発明の実施形態を説明するが、類似のセル構成、物理チャネル構成を用いるシステムであれば、本発明の概念はどのようなシステムにも適用可能である。また、伝搬路の推定に用いられる参照信号系列や誤り訂正のために用いられる符号化方式はLTE/LTE−Advancedで定義されているものに限定されず、これらの用途に適合するものであれば、どのような種類のものでも構わない。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動局装置が通信可能な移動通信システムの概略構成を示す説明図である。図1において、本実施形態の移動通信システムは、前述のLTE/LTE−Advancedの仕様に準拠するとともに、複数のアンテナでデータの送受信を行うMIMO(Multi Input Multi Output)無線伝送方式を採用したものである。この移動通信システムは、マクロ基地局10と、そのマクロ基地局10の無線通信エリアであるセル10A内に位置する小型基地局20とを備え、異種混在ネットワーク(HetNet)を構成している。小型基地局20の無線通信エリアであるセル20Aは、マクロ基地局10のセル10Aよりもセルサイズが小さく、そのセル10Aの内側に含まれている。ユーザ装置としての移動局装置30は、小型基地局20のセル20Aに在圏し、小型基地局20から電話やデータ通信などの下りリンクの無線信号を希望信号(希望波)s(k)として受信可能な状態にある。また、移動局装置30は、小型基地局20のセル20Aの外縁部(マクロ基地局10のセル10Aとの境界部)に位置しているため、マクロ基地局10から送信された下りの無線信号を干渉信号(干渉波)u(k)として受信するおそれがある。
移動局装置30が接続先の最適なセルを探索することを「セルサーチ」と呼び、セルサーチに用いられる信号を同期信号(SS:Synchronization Signal)と呼ぶ。同期信号SSは、システム帯域の中央72サブキャリア分を用い、最小周波数帯域幅内で送信される。この最小周波数帯域幅内で同期信号SSを送信することにより、移動局装置30がシステムで使用されているシステム帯域幅を意識せずにセルサーチが可能となる。同期信号SSは2種類の符号系列を持っており、シンボルタイミング同期およびローカルID検出を目的としたP−SS(Primary-SS)と、無線フレーム同期およびセルIDグループ検出を目的としたS−SS(Secondary-SS)とがある。これらの2系列の組合せを検出することにより、当該セルの識別情報である物理レイヤセルID(以下、「セルID」という。)を取得することが可能となる。また、複数アンテナ送信適用時の同期信号SSのプリコーディング方式として、移動局装置30がマクロ基地局10送信アンテナ数情報を用いずに送信ダイバーシティ効果を得るため、複数のプリコーディングベクトルを時間的に切り替えるPVS(Precoding Vector Switching)が適用可能である。
物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)には、移動局装置30がセルサーチ後に最初に読むべき最低限の情報のみが含まれる。これらの情報はMIB(Master information Block)と呼ばれ、システム帯域幅やシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)等の基本情報が含まれる(非特許文献2参照)。その他のシステム情報であるSIB(System Information Block)に関しては、後述する物理共有データチャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)で送信される。PBCHは、送信アンテナ数に関わらず常に単一ストリーム送信であり、送信アンテナ数によってプリコーディング方式が異なるだけである。単一アンテナ送信時はPBCHのプリコーディングは適用されず、複数アンテナ送信時のPBCHのプリコーディング方式として、Alamouti符号に基づくSFBC(Space Frequency Block Coding)またはSFBC/FSTD(Space Frequency Block Coding/Fast Switching Transmit Diversity)が適用される(非特許文献3参照)。移動局装置30は、PBCHを復号することにより、当該セルの基地局の送信アンテナ数の情報を取得することができる。また、PBCHもSSと同様にシステム帯域幅の事前情報なしで復号できる必要があるため、帯域の中心において最小帯域幅内で送信される。
図6及び図7はそれぞれ、LTE及びLTE−AdvancedのNormal CP仕様における下りリンクの参照信号の構成例を示す説明図である。
図6に示すように、LTEにおいてサブフレーム内の時間領域で14OFDMシンボルのうち、第1、5、8、12OFDMシンボル内、周波数領域で6サブキャリア間隔でセル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)はCC全体(周波数軸上および時間軸上)に分散して規則的に配置され常時送信される。また、CRSは、移動局装置30におけるチャネル品質情報(CSI:Channel State Information)の測定用の基準信号及びデータ復調用の基準信号という2つの役割を担っている。CRSはセルIDによって、異なるスクランブリングとマッピングされるサブキャリア位置の周波数シフトが適用される。
下りリンクL1/L2制御信号はLayer−1(L1)およびLayer−2(L2)に閉じた制御情報であり、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical HARQ Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)という3つの異なる物理チャネルに対応する。
PDSCHは、下りリンクデータを送信する物理チャネルであり、MIMO伝送方式としてMIMOダイバーシティに加え、LTEでは最大4レイヤのMIMO多重、LTE−Advancedでは最大8レイヤのMIMO多重に対応する。また、MIB以外の報知情報であるSIBや着信時の呼び出しであるページング情報、その他上位レイヤの制御メッセージ、例えばRRC(Radio Resource Control protocol)レイヤの制御情報もPDSCHで送信される。移動局装置30は、PDCCHから取得した無線リソース割当位置、変調方式、データサイズ(TB:Transport Block size)等の情報に基づいてPDSCHを復号する。
本実施形態の移動通信システムの全体については次のようにモデル化した。前述の図1に示すように、本実施形態の移動通信システムは、マクロ基地局10のセル10A内に小型基地局20のセル20Aがオーバーラップする構成であり、小型基地局20はマクロ基地局10にサブフレーム同期している。小型基地局20のセル20Aをサービングセル、マクロ基地局10のセル10Aを干渉セルとし、図1内のマクロ基地局10以外のマクロ基地局から受ける移動局装置30への干渉はガウス雑音とみなす。また、残りのOFDMシンボルがデータ領域となる。また、本実施形態のモデル化した移動通信システムでは、小型基地局20及びマクロ基地局10はともにユーザ数が十分多い場合を想定し、制御信号領域のOFDMシンボル数は3(すなわち、制御信号領域が第1、第2、第3の3つのOFDMシンボルで構成される場合)に固定して検討する。
移動局装置30がマクロ基地局10及び小型基地局20から受信する受信信号については、次のようにモデル化を行った。図1に示すように、小型基地局(サービングセル基地局)20と移動局装置30との間の下りリンクのチャネル応答行列、マクロ基地局(干渉セル基地局)と移動局装置30との間の下りリンクのチャネル応答行列および雑音ベクトルをそれぞれH(s)(k)、H(u)(k)、n(k)とおき、各基地局の送信アンテナ数をNtおよび移動局装置30のアンテナ数をNrとすると、移動局装置30における受信信号ベクトルx(k)は次式(1)で表される。
LTE/LTE−Advancedでは、Nt=2のとき、制御領域の信号のPrecoding方式として、Alamoutiの符号に基づくSFBC(Space Frequency Block Coding)が適用される。Colliding CRSの場合、各サブフレームにおいて、小型基地局20の下りリンクL1/L2制御信号が受ける干渉はマクロ基地局10から送信される下りリンクL1/L2制御信号のみであり、マクロ基地局10が送信するCRSからの干渉を受けない。従って、SFBC符号化ブロックのインデックスをiとし、各SFBC符号化ブロックにおける受信信号ベクトルを周波数方向に拡張し、拡張受信信号ベクトルを次式(8)のように定義すると、式(9)が成り立つ。
(1)第1OFDMシンボル
l(s)及びl(u)をそれぞれサービングセル基地局(小型基地局20)及び干渉セル基地局(マクロ基地局10)のセルIDとし、次式(17)のΔ(q)を定義する。
各サブフレームにおいて、第2OFDMシンボルおよび第3OFDMシンボルで送信される、小型基地局20のセルの下りリンクL1/L2制御信号は、マクロ基地局10が送信する下りリンクL1/L2制御信号からの干渉とのみとなるため、拡張受信信号ベクトルx(i)は、前述のColliding CRSの場合と同じように、次式(24)で表される。
SFBC等の開ループ送信ダイバーシティでは、信号検出アルゴリズムとしてMRCが一般的に用いられる。ここで、隣接するサブキャリアの周波数応答はほぼ等しく、次式(25)を満たすとすると、近似式(26)が成立する。
Non−colliding CRSの場合においてCRSが含まれない制御信号領域のOFDMシンボル(すなわち、第1のOFDMシンボルを除き、第2および第3のOFDMシンボル)やColliding CRSの場合における制御信号領域の全OFDMシンボル(すなわち、第1から第3のOFDMシンボル)では、ZF等の線形空間フィルタリングの原理に基づき、マクロ基地局10からの干渉を除去することができる。
ZFのウェイト行列W(s)(i)を次式(31)で表すと、式(32)が得られる。
図9において、PDCCHの送信信号は次にように生成・送信される。下りリンクの専用制御情報である各DCI(下りリンク制御情報)のビット列は、CRC付与(CRC bits attachment)部101で16ビットのCRC(巡回冗長検査符号)が付与され、通信路符号化器(Channel encoder)102で拘束長7及び原符号化率1/3のTail−Biting畳み込み符号により誤り訂正符号化される。CRCビットに対するマスクパターンを移動局識別情報であるUE−ID毎に変えることにより、受信側の移動局装置は自局宛のDCIを識別することができる。
図10に示すように、通信中の移動局装置30は、同期信号(SS)の受信信号を用いて、サービングセル(本実施形態では小型基地局20のセル20A)のみならず、干渉となる周辺セル(本実施形態ではマクロ基地局10のセル10A)についても受信電力を測定している。
第1のシミュレーションでは、LTE/LTE−Advancedにおける下りリンクL1/L2制御チャネルのうち、必要とするリソースが最も多く、セルのカバレッジに最も大きな影響を与えると考えられるPDCCHについて、前述のセル間干渉キャンセラの適用効果を評価した。
第2のシミュレーションでは、LTEへ本発明の下りリンクL1/L2制御チャネルセル間干渉キャンセラを適用した場合の下りリンク共有チャネルにおけるH−ARQ再送特性の改善効果を評価した。
図1に示すような小型基地局20が混在したHetNet構成において、マクロセル10Aから小型基地局20のセル(以下、「ピコセル」という。)20Aへ積極的なオフロードを図るため、セル選択・セル再選択パラメータにおいてピコセル20Aの受信電力を高い値へオフセットさせる設定に加え、マクロセル10Aからピコセル20Aへのハンドオーバマージン(以下、「HOマージン」という。)値は小さく設定し、ピコセル20Aからマクロセル10AへのHOマージン値を大きく設定する必要がある。しかし、このようなパラメータ設定はピコセル端領域における受信SIRの劣化を発生させ、ピコセル20Aからマクロセル10AへのHO成功率を大きく低下させる問題が指摘されている。LTEの場合,受信SIRがH−ARQ制御情報を有する下りリンクL1/L2制御チャネル(PDCCH)の所要品質を下回ると、H−ARQ再送が適用される下りリンク共有チャネル(DL−SCH)で伝送されるHO制御メッセージを含む上位レイヤ(RRCレイヤ)の制御情報がH−ARQ等のパケット再送技術を適用してもUE側で正常に受信できない確率が増えるためと考えられる。この問題を解決するためには,特に低い受信SIR環境となるピコセル端領域におけるPDCCHのセル間干渉を抑圧することが効果的と考えられる。そこで、本シミュレーションでは下りリンクL1/L2制御チャネルセル間干渉キャンセラを適用した場合の下りリンク共有チャネル(DL−SCH)におけるH−ARQ再送の適用効果をPDCCHの受信誤りの影響を考慮して評価した。
第3のシミュレーションでは、3GPPのLTE/LTE−Advancedにおいて、本発明である下りリンクL1/L2制御チャネルセル間干渉キャンセラを用いたHO品質の改善効果について評価した。
前述の図2を用いて説明したように、LTE/LTE−Advancedにおけるハンドオーバ(HO)は、移動局装置30における通信中セルと周辺セルとの参照信号受信電力(RSRP)の差に基づき行われる。
また、本実施形態によれば、L1/L2制御チャネルの受信品質を向上させることにより、異種混在ネットワーク(HetNet)構成における小型基地局20のセル20Aへのトラフィックオフロード効果を更に積極的に行うことができ、オフロード先の小型基地局20のセル20A内で通信品質向上に寄与することができる。
また、従来の移動通信システムでは低受信SINR領域におけるデータチャネルのHARQ再送適用効果はL1/L2制御チャネルの受信品質によって制限されていたが、本実施形態によれば、L1/L2制御チャネルの受信品質向上の副次的な効果として、低受信SINR環境におけるデータチャネルのHARQ再送の適用効果を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、LTE/LTE−Advancedでは、データチャネル上でハンドオーバの制御メッセージを伝送しているため、本発明の干渉除去技術の適用によるHARQ再送適用効果改善に伴い、小型基地局20のセル20Aからマクロ基地局10のセル10Aへのハンドオーバ品質の向上も図ることができる。
10A マクロ基地局のセル
20 小型基地局
20A 小型基地局のセル
30 移動局装置
Claims (8)
- 互い時間同期された複数の基地局を含む移動通信システムにおいて、該基地局との間でOFDMによる下りリンクの無線通信が可能な移動局装置であって、
前記基地局から受信するOFDMの信号は、前記移動局装置へのデータ信号を伝送するチャネルにおける送信方式の情報を含む制御情報を伝送する下りリンクの制御チャネルを有し、
当該移動局装置が在圏している在圏セルの基地局との間のOFDMによる下りリンクの無線通信に干渉している干渉セルを検知する手段と、
前記在圏セルの基地局及び前記干渉セルの基地局それぞれから報知チャネルを介して送信される報知情報を取得する手段と、
前記在圏セルの基地局からの報知情報に基づいて該在圏セルの基地局から参照信号を受信し、該参照信号に基づいて該在圏セルの基地局との間の伝送路応答を推定する手段と、
前記干渉セルの基地局からの報知情報に基づいて該干渉セルの基地局から参照信号を受信し、該参照信号に基づいて該干渉セルの基地局との間の伝送路応答を推定する手段と、
前記在圏セルの基地局との間の伝送路応答の推定結果と、前記干渉セルの基地局との間の伝送路応答の推定結果と、前記下りリンクの制御チャネルに用いられている送信方式の情報とに基づいて、前記下りリンクの制御チャネルにおける前記干渉セルの基地局からの干渉信号を抑圧又は除去する手段と、
を備えたことを特徴とする移動局装置。 - 請求項1の移動局装置において、
複数の干渉セルが検知された場合、その複数の干渉セルのうち最も受信電力の高い干渉セルのみを、前記干渉信号の抑圧又は除去の対象とすることを特徴とする移動局装置。 - 請求項1の移動局装置において、
複数のアンテナを備え、
複数の干渉セルが検知された場合、前記複数の干渉セルの受信電力の高いほうから当該移動局装置のアンテナの自由度の数だけ選択した干渉セルのみを、前記干渉信号の抑圧又は除去の対象とすることを特徴とする移動局装置。 - 請求項1乃至3のいずれかの移動局装置において、
前記基地局が適用する前記制御チャネルのプリコーディング方式が送信アンテナ数で決定される場合、前記報知情報に基づいて、前記在圏セルの基地局及び前記干渉セルの基地局それぞれの送信アンテナ数を識別する手段を、更に備えたことを特徴とする移動局装置。 - 請求項1乃至4のいずれかの移動局装置において、
前記報知情報に基づいて、前記下りリンクの制御チャネルで使用するシンボル数が可変であるか否かを判断する手段と、
前記下りリンクの制御チャネルで使用するシンボル数が可変である場合は、前記制御チャネルのサイズを通知する制御チャネルを受信して前記シンボル数の情報を取得する手段と、を更に備えたことを特徴とする移動局装置。 - 請求項1乃至5のいずれかの移動局装置において、
前記報知情報に基づいて、前記下りリンクの制御チャネルの送信電力が制御されている否かを判断する手段を更に備え、
前記制御チャネルの送信電力が制御されている場合、前記制御チャネルの送信電力の制御情報を用いることなく、下りリンクの受信信号と、前記複数の伝送路応答の推定結果とに基づいて、前記干渉信号を抑圧又は除去することを特徴とする移動局装置。 - 請求項1乃至6のいずれかの移動局装置において、
前記報知情報に基づいて、前記下りリンクの制御チャネルの送信電力が制御されている否かを判断する手段と、
前記制御チャネルの送信電力が制御されている場合、前記制御チャネルの送信電力の制御情報を取得する手段とを、更に備え、
下りリンクの受信信号と、前記複数の伝送路応答の推定結果と、前記制御チャネルの送信電力の制御情報と、前記制御チャネルの変調方式及びプリコーディング方式の情報とに基づいて、前記干渉信号のレプリカを生成し、前記レプリカを用いて前記干渉信号を抑圧又は除去することを特徴とする移動局装置。 - 請求項1乃至7のいずれかの移動局装置において、
前記OFDMによる下りリンクの無線フレームの制御信号領域が参照信号を含むOFDMシンボルと参照信号を含まないOFDMシンボルとで構成されている場合には、前記制御信号領域の参照信号を含まないOFDMシンボルについてのみ前記干渉信号の抑圧又は除去を行い、前記制御信号領域の参照信号を含むOFDMシンボルについては前記干渉信号の抑圧又は除去は行わず希望信号の受信電力を向上させる信号合成を行うことを特徴とする移動局装置。
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