JP5842051B1 - 流体圧シリンダのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】河川や湖沼の各種水門ゲートなどの開閉に用いられる流体圧シリンダに係り、特に、シリンダ本体を設置した状態で流体圧シリンダをオーバーホールなどの分解保守後に、再組立てを容易に行うことができるようにした技術である。【解決手段】ピストンロッド3の外周に設けられたパッキン5と、複数のコイルばね6と、複数のばね収納部71及び底面が開口したコイルばね6の出入口を有するばねアダプタ7とを備え、コイルばね6の下端が当接する当接部44aと筒状部44bとを備えたスリーブ44を設けるとともにピストンロッド3のロッドカバー4側が上方位置となるように傾斜させた流体圧シリンダ1のシール構造1aにおいて、各コイルばね6の各ばね収納部71への挿入側端部61と、各ばね収納部71とを固定する固定部8aを形成して、分解保守後の再組立ての際に、各コイルばね6を固定したばねアダプタ7をシリンダ本体2に組付け可能としたものである。【選択図】図3

Description

本発明は、河川や湖沼の各種水門ゲートなどの開閉に用いられる流体圧シリンダのシー構造に係り、特に、シリンダ本体を設置した状態で流体圧シリンダをオーバーホールなどの分解保守後に、再組立てを容易に行うことができるようにした技術である。
従来、河川や湖沼の水門ゲートを開閉する駆動装置として油圧シリンダが用いられ、油圧シリンダはピストンロッドを貫通する貫通部を有するロッドカバーを上部にしてシリンダ本体をコンクリートなどで埋設したものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、従来、前記貫通部におけるピストンロッドの外周に設けられるとともにピストンロッドの軸方向に圧縮されることで変形して径方向に押圧力を発生するパッキンと、パッキンを軸方向に圧縮するコイルばねと、コイルばねを収納するばね収納部等を備えたシール構造も公知である(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特開2005−248474号公報 特開2004−68577号公報 実公平6−3220号公報 特許第3814531号公報
特許文献1及び特許文献2に記載された従来の技術は、水門ゲートを開閉する油圧シリンダを開示しているが、油圧シリンダのシール構造に関し、特に、シリンダ本体を設置した状態で流体圧シリンダをオーバーホールなどの分解保守後に、再組立てを容易に行うことができるようにした構成については開示されていない。
また、特許文献3又は特許文献4に記載された従来のシール構造を特許文献1又は特許文献2に適用したとしても、特許文献3及び特許文献4のいずれにもシリンダ本体を設置した状態で流体圧シリンダをオーバーホールなどの分解保守後に、再組立てを容易に行うことができるようにした構成について開示されていない以上、再組立てを容易に行う技術が開示されていないといえる。
したがって、従来の油圧シリンダのシール構造では、シリンダ本体を設置した状態で油圧シリンダをオーバーホールなどの分解保守後に、再組立てが煩雑であるという課題があった。
以下、上記従来の課題を詳細に説明する。
従来の流体圧シリンダは、シリンダ本体と、シリンダ本体内を往復動するピストンロッドと、ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、貫通部におけるピストンロッドの外周に設けられるとともにピストンロッドの軸方向に圧縮されることで変形して径方向に押圧力を発生するパッキンと、パッキンを軸方向に圧縮する複数のコイルばねと、各コイルばねを収納する断面円形の孔からなる複数のばね収納部を有するばねアダプタとを備え、ピストンロッドをロッドカバーが上方位置となるように傾斜して立設し、パッキンの下方にばねアダプタを配設し、各ばね収納部はばねアダプタの底面を開口させて、コイルばねの出入口に形成し、コイルばねの下端が当接する当接部とパッキン及びばねアダプタの外周を覆う筒状部とを備えたスリーブを設けたものが知られている。
そして、従来の流体圧シリンダにおいては、シリンダ本体を設置した状態における分解保守後の再組立ては、ピストン及びピストンロッドをシリンダ本体内に組み込み、前記スリーブを組み込んで、各コイルばねをばねアダプタのばね収納部に収納した状態で前記スリーブに組み込むのであるが、その際に、コイルばねがばね収納部から落下してしまうことがあり、コイルばねが落下すると、ばねアダプタを取外して落下したコイルばねを工具で取出して再度ばねアダプタに収納して、ばねアダプタの組み込みをやり直さなければならず、流体圧シリンダの設置現場における分解保守後の再組立てが非常に煩雑となる課題があった。
なお、コイルばねが落下しないように、コイルばねを収納したばねアダプタをスリーブと一緒にシリンダ本体内に組み込むことも考えられる。
しかしながら、ばねアダプタは、パッキンが摩耗した際にコイルばねの弾性力により軸方向に摺動してパッキンを径方向に押圧力を作用させてシールするようにしているから、ばねアダプタとスリーブとは一体ではなく、双方の芯あわせを行うことが困難であった。
したがって、ばねアダプタとスリーブの双方を芯あわせして組み込むことが困難なため、スリーブを組み込んだ後にコイルばねを収納したばねアダプタを組み込まざるを得ないのである。
そこで、本発明は、このような従来の技術が有していた課題を解決しようとするものであり、各コイルばねの各ばね収納部への挿入側端部と、各ばね収納部とを固定する固定部を形成し、分解保守後の再組立ての際に、スリーブをシリンダ本体に組付けるとともに、各コイルばねを固定したばねアダプタをシリンダ本体に組付け可能とすることを目的としている。
請求項1に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造は、シリンダ本体と、前記シリンダ本体内を往復動するピストンロッドと、前記ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、前記貫通部における前記ピストンロッドの外周に設けられるとともに前記ピストンロッドの軸方向に圧縮されることで変形して径方向に押圧力を発生するパッキンと、前記パッキンを軸方向に圧縮する複数のコイルばねと、前記各コイルばねを収納する断面円形の孔からなる複数のばね収納部を有するばねアダプタとを備えるとともに、
前記ピストンロッドを前記ロッドカバーが上方位置となるように水平から上方に傾斜又は垂直に立設し、前記パッキンの下方に前記ばねアダプタを配設し、前記各ばね収納部は前記ばねアダプタの底面を開口させて前記コイルばねの出入口に形成し、前記コイルばねの下端が当接する当接部と前記パッキン及び前記ばねアダプタの外周を覆う筒状部とを備えたスリーブを設けた流体圧シリンダのシール構造において、
前記各コイルばねの前記各ばね収納部への挿入側端部と、前記各ばね収納部とを固定する固定部を形成し、
前記シリンダ本体を設置した状態で流体圧シリンダの分解保守後の再組立ての際に、前記スリーブを前記シリンダ本体に組付けるとともに、前記各コイルばねを固定した前記ばねアダプタを前記シリンダ本体に組付け可能としたものである。
請求項2に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造は、請求項1に記載の流体圧シリンダのシール構造の構成に加え、前記固定部は、前記ばね収納部の奥側に、前記コイルばねのらせん状巻部の外径よりも小さい内径の縮径段部又は前記コイルばねのらせん状巻部の内径よりも大きい外径の突出部を形成して、前記コイルばねの挿入側端部、前記ばね収納部の前記縮径段部又は前記ばね収納部の前記突出部に圧入した状態で固定されているものである。
請求項3に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造は、請求項1に記載の流体圧シリンダのシール構造の構成に加え、前記固定部は、丸棒の外周に前記コイルばねのらせん状巻部の内側が圧入可能な雄ねじを形成するとともに、前記ばね収納部の奥側に前記丸棒の雄ねじに螺合可能な雌ねじを形成し、一端側の前記雄ねじに前記コイルばねの挿入側端部が圧入されている前記丸棒の他端側の前記雄ねじを前記ばね収納部の前記雌ねじに螺合して固定されるようにしたものである。
請求項4に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造は、請求項1に記載の流体圧シリンダのシール構造の構成に加え、前記固定部は、前記ばね収納部の奥側に、前記コイルばねのらせん状巻部の外側が螺合する雌ねじを備えた凹部又は前記コイルばねのらせん状巻部の内側が螺合する雄ねじを備えた突出部を形成して、前記コイルばねの挿入側端部を、前記ばね収納部の前記凹部又は前記突出部に螺合して固定されるようにしたものである。
請求項5に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造は、請求項1に記載の流体圧シリンダのシール構造の構成に加え、前記固定部は、前記ばね収納部の奥側であって、奥側最端壁から前記コイルばねの挿入側端部の数巻分の螺旋部に相当する距離だけ離れた位置の内周面に前記コイルばねの挿入側端部が乗越えた状態で固定される複数の突起を備えているものである。
請求項6に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造は、請求項1〜5のいずれかに記載の流体圧シリンダのシール構造の構成に加え、前記流体圧シリンダは、水門ゲートを開閉する水門用単動ラム用の油圧シリンダとしたものである。
請求項1に係る本発明の液圧シリンダのシール構造の効果は、前記各コイルばねの前記各ばね収納部への挿入側端部と、前記各ばね収納部とを固定する固定部を形成し、前記シリンダ本体を設置した状態で流体圧シリンダの分解保守後の再組立ての際に、前記スリーブを前記シリンダ本体に組付けるとともに、前記各コイルばねを固定した前記ばねアダプタを前記シリンダ本体に組付け可能としたから、分解保守後の再組立て時にコイルばねがばねアダプタの出入口から落下するおそれがなく、再組立てを容易に行うことができるのである。
請求項2に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果は、請求項1に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果に加え、前記固定部は、前記ばね収納部の奥側に、前記コイルばねのらせん状巻部の外径よりも小さい内径の縮径段部又は前記コイルばねのらせん状巻部の内径よりも大きい外径の突出部を形成して、前記コイルばねの挿入側端部、前記ばね収納部の前記縮径段部又は前記ばね収納部の前記突出部に圧入した状態で固定されているから、簡単な構成で確実にコイルばねとばね収納部とを固定できるのである。
請求項3に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果は、請求項1に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果に加え、前記固定部は、丸棒の外周に前記コイルばねのらせん状巻部の内側が圧入可能な雄ねじを形成するとともに、前記ばね収納部の奥側に前記丸棒の雄ねじに螺合可能な雌ねじを形成し、一端側の前記雄ねじに前記コイルばねの挿入側端部が圧入されている前記丸棒の他端側の前記雄ねじを前記ばね収納部の前記雌ねじに螺合して固定されるようにしたから、安価な雄ねじを形成した丸棒により確実にコイルばねとばね収納部とを固定できるのである。
請求項4に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果は、請求項1に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果に加え、前記固定部は、前記ばね収納部の奥側に、前記コイルばねのらせん状巻部の外側が螺合する雌ねじを備えた凹部又は前記コイルばねのらせん状巻部の内側が螺合する雄ねじを備えた突出部を形成して、前記コイルばねの挿入側端部を、前記ばね収納部の前記凹部又は前記突出部に螺合して固定されるようにしたから、雌ねじを備えた凹部の形成又は雄ねじを備えた突出部の形成には、専用の工具を製作すれば容易に加工でき、確実にコイルばねとばね収納部とを固定できるのである。
請求項5に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果は、請求項1に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果に加え、前記固定部は、前記ばね収納部の奥側であって、奥側最端壁から前記コイルばねの挿入側端部の数巻分の螺旋部に相当する距離だけ離れた位置の内周面に前記コイルばねの挿入側端部が乗越えた状態で固定される複数の突起を備えているから、専用の工具を製作すれば加工でき、ワンタッチで確実にコイルばねとばね収納部とを固定できるのである。
請求項6に係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果は、請求項1〜5のいずれかに係る本発明の流体圧シリンダのシール構造の効果に加え、前記流体圧シリンダは、水門ゲートを開閉する水門用単動ラム用の油圧シリンダであるから、作業の困難な水門ゲートの設置された場所での再組立てを容易とすることができるのである。
本発明の実施の形態に係る水門ゲートの開閉を示す概略説明図である。 本発明の第一の実施の形態に係る油圧シリンダの一部断面図である。 図2のA部拡大図である。 図3の部分拡大図である。 本発明の第一の実施の形態に係るパッキンの一部、ばねアダプタ及びコイルばねを示す斜視図である。 図5の部分断面図である。 本発明の第二の実施の形態に係るパッキンの一部、ばねアダプタ及びコイルばねを示す部分断面図である。 本発明の第三の実施の形態に係るパッキンの一部、ばねアダプタ及びコイルばねを示す部分断面図である。 本発明の第四の実施の形態に係るパッキンの一部、ばねアダプタ及びコイルばねを示す部分断面図である。 本発明の第五の実施の形態に係るパッキンの一部、ばねアダプタ及びコイルばねを示す部分断面図である。 本発明の第六の実施の形態に係るパッキンの一部、ばねアダプタ及びコイルばねを示す部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る概略説明図、図2〜図6は本発明の第一の実施の形態に係る図面、図7〜図11は本発明の第二〜第六の実施の形態に係る図面である。
以下、図1〜図6に基づいて、本発明の第一の実施の形態を説明する。
図1において、油圧シリンダ1は河川に設置された水門ゲート101を起伏させて開閉することにより、下流側の水流を調節するようにしており、水門ゲート101の軸102を支持部103に固定した軸受により起伏可能としている。
油圧シリンダ1は、単動ラム用であり、コンクリート104に埋設固定したシリンダ本体2に油圧配管11を接続している。
次に、本発明の第一の実施の形態に係る油圧シリンダ1のシール構造1aについて、図2〜図6に基づき説明する。
油圧シリンダ1は、前記シリンダ本体2と、シリンダ本体2内を往復動するラム形のピストンロッド3と、ピストンロッド3を貫通する貫通部4aを有するロッドカバー4と、貫通部4aにおけるピストンロッド3の外周に設けられるとともにピストンロッド3の軸方向に圧縮されることで変形して径方向に押圧力を発生するパッキン5と、パッキン5を軸方向に圧縮するコイルばね6と、コイルばね6を収納するばね収納部71を有するばねアダプタ7とを備えている。
前記ロッドカバー4は、パッキン押え41と、リテーナ42と、フランジ43と、スリーブ44とに4分割して構成しており、フランジ43はシリンダ本体2の上端に溶接で固定している。
また、油圧シリンダ1は、ピストンロッド3をロッドカバー4が上方位置となるように水平から上方に約60度傾斜させて立設している。
前記パッキン5は、材質をNBRとした3つの布入り合成ゴム製Vパッキンと2つの合成ゴム製Vパッキンとを5層に交互に積層して前記パッキン押え41側の雌アダプタ51と前記ばねアダプタ7側の雄アダプタ52とで圧縮するようにしている。
雄アダプタ51及び雌アダプタ52はパッキン5と同様に材質をNBRとした布入り合成ゴム製である。
前記コイルばね6は、8個で形成しており、ばねアダプタ7に設けた8個の断面円形の孔71aにより形成したばね収納部71にそれぞれ収納するようにしている。
そして、パッキン5の下方に前記ばねアダプタ7を配設し、各ばね収納部71はばねアダプタ7の底面を開口させてコイルばね6の出入口71bに形成している。
また、前記スリーブ44は、図3に示すように、コイルばね6の下端が当接する当接部44aとパッキン5及びばねアダプタ7の外周を覆う筒状部44bとを備えている。
ばねアダプタ7の各ばね収納部71には、各コイルばね6の各ばね収納部71への挿入側端部61と、各ばね収納部71とを固定する固定部8aを形成している。
シリンダ本体2を設置した状態で流体圧シリンダ1の分解保守後の再組立ての際に、前記スリーブ44をシリンダ本体2に組付けるとともに、各コイルばね6を固定したばねアダプタ7をシリンダ本体2に組付け可能とするのである。
そして、図4に示すように、前記固定部8aは、ばね収納部71の奥側に、コイルばね6のらせん状巻部の外径よりも小さい内径の縮径段部81aを形成して、コイルばね6の挿入側端部61、ばね収納部71の縮径段部81aに圧入した状態で固定されているのである。
したがって、分解保守後の再組立て時にコイルばねがばねアダプタの出入口から落下するおそれがなく、簡単な構成で確実にコイルばねとばね収納部とを固定でき、再組立てを容易に行うことができるのであるのである。
ここで、具体的な一例を示せば、ばねアダプタ7のばね収納部71の孔71の内径が5.2mmで、縮径段部81aの内径が4.8mmで、コイルばね6の素線径が0.8mm、らせん状巻部の外径が5mmで、ばね収納部71の孔71aの深さが16.5mm、孔71aの深さ16.5mmのうち、縮径段部81aの深さが2mmである。
コイルばね6のらせん状巻部の外径と縮径段部81aの内径とは、コイルばね6を圧入しやすく、固定が確実となるように、適宜選定するのである。
次に、第二の実施の形態を図7に基づいて説明する。
第二の実施の形態は、第一の実施の形態における固定部8aを、固定部8bとした構成が異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、固定部8bの構成についてのみ説明する。
図7は、ばねアダプタ7とコイルばね6との固定部8bにおけるばねアダプタ7の1つのばね収納部71の孔71aと、1個のコイルばね6とを示す部分断面図である。
図7において、固定部8bは、ばね収納部7の奥側に、コイルばね6のらせん状巻部の内径よりも大きい外径の突出部81bを形成して、コイルばね6の挿入側端部61、ばね収納部7の突出部81bに圧入した状態で固定されているのである。
したがって、この第二の実施の形態は、第一の実施の形態と同様に、分解保守後の再組立て時にコイルばねがばねアダプタの出入口から落下するおそれがなく、簡単な構成で確実にコイルばねとばね収納部とを固定でき、再組立てを容易に行うことができるのであるのである。
また、コイルばね6のらせん状巻部の内径が3.4mmで、突出部81bの外径を3.8mmとして、コイルばね6を圧入しやすく、固定が確実となるようにしている。
次に、第三の実施の形態を図8に基づいて説明する。
第三の実施の形態は、第一の実施の形態における固定部8aを、固定部8cとした構成が異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、固定部8cの構成についてのみ説明する。
図8は、ばねアダプタ7とコイルばね6との固定部8cにおけるばねアダプタ7の1つのばね収納部71の孔71aと、1個のコイルばね6とを示す部分断面図である。
図8において、固定部8cは、丸棒81cの外周にコイルばね6のらせん状巻部の内側が圧入可能な雄ねじ82cを形成するとともに、ばね収納部71の奥側に丸棒81cの雄ねじ82cに螺合可能な雌ねじ83cを形成し、一端側の雄ねじ82cにコイルばね6の挿入側端部61が圧入されている丸棒81cの他端側の雄ねじ82cをばね収納部71の雌ねじ83cに螺合したものである。
したがって、この第三の実施の形態では、分解保守後の再組立て時にコイルばねがばねアダプタの出入口から落下するおそれがなく、安価な雄ねじを形成した丸棒により確実にコイルばねとばね収納部とを固定でき、再組立てを容易に行うことができるのであるのである。
また、コイルばね6のらせん状巻部の内径が3.4mmで、丸棒81の雄ねじ82cの外径を3.8mmとして、コイルばね6を圧入しやすく、固定が確実となるようにしている。
次に、第四の実施の形態を図9に基づいて説明する。
第四の実施の形態は、第一の実施の形態における固定部8aを、固定部8dとした構成が異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、固定部8dの構成についてのみ説明する。
図9は、ばねアダプタ7とコイルばね6との固定部8dにおけるばねアダプタ7の1つのばね収納部71の孔71aと、1個のコイルばね6とを示す部分断面図である。
図9において、固定部8dは、ばね収納部71の奥側に、コイルばね6のらせん状巻部の外径よりも小さい内径の縮径段部にコイルばね6のらせん状巻部の外側が螺合する雌ねじ81dを備えた凹部82dを形成して、コイルばね6の挿入側端部61を、ばね収納部71の凹部82dに螺合して固定されるようにするのである。
この第四の実施の形態は、雌ねじ81dを備えた凹部82dを形成するために、専用の工具が必要であるが、専用の工具を製作すれば加工が容易であり、かつ、確実にコイルばね6とばね収容部71とを固定することができるのである。
次に、第五の実施の形態を図10に基づいて説明する。
第五の実施の形態は、第一の実施の形態における固定部8aを、固定部8eとした構成が異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、固定部8eの構成についてのみ説明する。
図10は、ばねアダプタ7とコイルばね6との固定部8eにおけるばねアダプタ7の1つのばね収納部71の孔71aと、1個のコイルばね6とを示す部分断面図である。
図10において、固定部8eは、ばね収納部71の奥側に、コイルばね6のらせん状巻部の内側が螺合する雄ねじ81eを備えた突出部82eを形成して、コイルばね6の挿入側端部61を、ばね収納部71の突出部81eに螺合して固定されるようにするのである。
この第五の実施の形態は、雄ねじ81eを備えた突出部82eを形成するために、専用の工具が必要であるが、専用の工具を製作すれば加工が容易であり、かつ、確実にコイルばね6とばね収容部71とを固定することができるのである。
次に、第六の実施の形態を図11に基づいて説明する。
第六の実施の形態は、第一の実施の形態における固定部8aを、固定部8fとした構成が異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、固定部8fの構成についてのみ説明する。
図11は、ばねアダプタ7とコイルばね6との固定部8fにおけるばねアダプタ7の1つのばね収納部71の孔71aと、1個のコイルばね6とを示す部分断面図である。
図11において、固定部8fは、ばね収納部71の奥側であって、奥側最端壁からコイルばね6の挿入側端部61の数巻の螺旋部に相当する距離だけ離れた位置の内周面にコイルばね6の挿入側端部61が乗越えた状態で固定される複数の突起81fを備えているものである。
この第六の実施の形態は、複数の突起81fを形成するために、専用の工具が必要であるが、専用の工具を製作すれば加工が可能であり、かつ、ワンタッチで確実にコイルばね6とばね収容部71とを固定することができる。
以上の実施の形態では、油圧を用いた油圧シリンダについて説明したが、水圧などの各種液圧を用いた液圧シリンダとしてもよく、空気圧を用いた空気圧シリンダとしてもよい。
また、以上の実施の形態では、油圧シリンダの負荷を水門ゲートの開閉としたが、各種の負荷に適用することができる。
以上の実施の形態では、油圧シリンダを単動ラム用としたが、ピストンの両側に油圧を作用させる複動ピストン用としてもよい。
以上の実施の形態では、8個のコイルばねを使用してパッキンに押圧力を発生させたが、個数やコイルばねの線径、寸法などは油圧シリンダの仕様により決定すればよい。
また、以上の実施の形態では、パッキンは材質をNBRとした3つの布入り合成ゴム製Vパッキンと2つの合成ゴム製Vパッキンとを5層に交互に積層して合成ゴム製の雄アダプタと雌アダプタで圧縮するようにしたが、合成ゴム製の雄アダプタと雌アダプタを省略して、パッキン押えの端部を雌型に形成し、ばねアダプタの端部を雄型に形成してもよい。
また、VパッキンのV字方向を逆にして、パッキン押えの端部を雄型に形成し、ばねアダプタの端部を雌型に形成してもよい。
さらに、Vパッキンに替えて、Uパッキン、Lパッキン、Jパッキなどの各種リップパッキンやグランドパッキンを用いてもよい。
また、以上の実施の形態では、油圧シリンダは、ピストンロッドをロッドカバーが上方位置となるように水平から上方に約60度傾斜させて立設したが、傾斜角度は小さくてもよく、垂直でもよい。
1 油圧シリンダ
1a シール構造
2 シリンダ本体
3 ピストンロッド
4 ロッドカバー
4a 貫通部
44 スリーブ
44a 当接部
44b 筒状部
5 パッキン
6 コイルばね
61 挿入側端部
7 ばねアダプタ
71 ばね収納部
71a 孔
71b 出入口
8a〜8e 固定部
81a 縮径段部
81b、82e 突出部
81c 丸棒
82c、81e 雄ねじ
83c、81e 雌ねじ
82d 凹部
81f 突起

Claims (6)

  1. シリンダ本体と、前記シリンダ本体内を往復動するピストンロッドと、前記ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、前記貫通部における前記ピストンロッドの外周に設けられるとともに前記ピストンロッドの軸方向に圧縮されることで変形して径方向に押圧力を発生するパッキンと、前記パッキンを軸方向に圧縮する複数のコイルばねと、前記各コイルばねを収納する断面円形の孔からなる複数のばね収納部を有するばねアダプタとを備えるとともに、
    前記ピストンロッドを前記ロッドカバーが上方位置となるように水平から上方に傾斜又は垂直に立設し、前記パッキンの下方に前記ばねアダプタを配設し、前記各ばね収納部は前記ばねアダプタの底面を開口させて前記コイルばねの出入口に形成し、前記コイルばねの下端が当接する当接部と前記パッキン及び前記ばねアダプタの外周を覆う筒状部とを備えたスリーブを設けた流体圧シリンダのシール構造において、
    前記各コイルばねの前記各ばね収納部への挿入側端部と、前記各ばね収納部とを固定する固定部を形成し、
    前記シリンダ本体を設置した状態で流体圧シリンダの分解保守後の再組立ての際に、前記スリーブを前記シリンダ本体に組付けるとともに、前記各コイルばねを固定した前記ばねアダプタを前記シリンダ本体に組付け可能としたことを特徴とする流体圧シリンダのシール構造。
  2. 前記固定部は、前記ばね収納部の奥側に、前記コイルばねのらせん状巻部の外径よりも小さい内径の縮径段部又は前記コイルばねのらせん状巻部の内径よりも大きい外径の突出部を形成して、前記コイルばねの挿入側端部、前記ばね収納部の前記縮径段部又は前記ばね収納部の前記突出部に圧入した状態で固定されていることを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダのシール構造。
  3. 前記固定部は、丸棒の外周に前記コイルばねのらせん状巻部の内側が圧入可能な雄ねじを形成するとともに、前記ばね収納部の奥側に前記丸棒の雄ねじに螺合可能な雌ねじを形成し、一端側の前記雄ねじに前記コイルばねの挿入側端部が圧入されている前記丸棒の他端側の前記雄ねじを前記ばね収納部の前記雌ねじに螺合して固定されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダのシール構造。
  4. 前記固定部は、前記ばね収納部の奥側に、前記コイルばねのらせん状巻部の外側が螺合する雌ねじを備えた凹部又は前記コイルばねのらせん状巻部の内側が螺合する雄ねじを備えた突出部を形成して、前記コイルばねの挿入側端部を、前記ばね収納部の前記凹部又は前記突出部に螺合して固定されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダのシール構造。
  5. 前記固定部は、前記ばね収納部の奥側であって、奥側最端壁から前記コイルばねの挿入側端部の数巻分の螺旋部に相当する距離だけ離れた位置の内周面に前記コイルばねの挿入側端部が乗越えた状態で固定される複数の突起を備えていることを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダのシール構造。
  6. 前記流体圧シリンダは、水門ゲートを開閉する水門用単動ラム用の油圧シリンダであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の流体圧シリンダのシール構造。
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