JP5838380B2 - 通信システム、携帯型情報端末、通信アダプタ、及び通信方法 - Google Patents

通信システム、携帯型情報端末、通信アダプタ、及び通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハンディターミナル等の端末と、当該端末をネットワークに接続する通信アダプタとを有する通信システムに関する。
従来から、ハンディターミナル等の端末をネットワークに接続するための通信アダプタが知られていた。特許文献1には、赤外線通信をインターネット通信に変換する通信アダプタが記載されている。この文献には、通信アダプタに設定されたIPアドレスをハンディターミナルに通知し、ハンディターミナルは通知されたIPアドレスを用いて、業務サーバとの通信を行う実施例が記載されている。また、別の実施例として、ハンディターミナルがDHCPサーバからIPアドレスを入手し、入手したIPアドレスを用いて業務サーバとの通信を行う例も記載されている。これにより、IPアドレスの消費数を抑えると共に、ハンディターミナルの故障に伴うIPアドレスの再設定の負担を軽減できることが記載されている。
特許文献2には、LAN上の通信装置が送信したパケット又はMACフレームを、意図しない携帯情報端末装置が受信することのない通信アダプタが記載されている。この文献では、通信アダプタが複数のMACアドレスを記憶しておき、異なる携帯情報端末装置に対しては、異なるMACアドレスを割り当てることが記載されている。
特開2008−288771 特開2000−253004
上記した特許文献1に記載された通信アダプタのIPアドレスをハンディターミナルに使用させる方法では、ハンディターミナルが複数存在する場合に、異なるハンディターミナルを接続した場合にも同じIPアドレスが割り当てられることになってしまうという不都合がある。特許文献1では、通信アダプタとハンディターミナルとの通信が途切れたときに、一時的な瞬断なのか、それともハンディターミナルが交換されたのかを判別する手法として、ハンディターミナルの製造番号の確認とタイマー管理が開示されている。しかし、製造番号の確認は上位のアプリケーションで行うことになるので、その確認に時間がかかってしまう。また、通信が途切れた時間が短くてもハンディターミナルが交換されている可能性があるため、タイマー管理は、必ずしも確実な方法とは言えず、信頼性に欠ける。
また、特許文献1に記載された別の実施例では、DHCPサーバからIPアドレスの払い出しを受けるが、この方法だとIPアドレスとMACアドレスの対応関係を記憶したARP(Address Resolution Protocol)テーブルの書き換えを行う必要がある。ARPテーブルの更新には、秒オーダーの時間がかかるので、通信を速やかに開始できないという問題がある。
また、特許文献2には、MACアドレスとIPアドレスとの関係についての記載が一切ない。特許文献2の方法だと、一つの携帯情報端末装置に異なるMACアドレスが割り当てられた場合や、一つのMACアドレスが異なる携帯情報端末装置に割り当てられた場合には、ARPテーブルの書き換えが発生するため、上述した特許文献1と同じ問題がある。また、特許文献2では、同じ携帯情報端末装置に同じMACアドレスを割り当てるようにするためにID管理を行うことも記載されている。しかし、この方法は、携帯情報端末装置と通信アダプタがそれぞれ多数存在する場合には、ID管理の作業量が大きくなって煩雑であり、また、ID管理のために必要なメモリ容量が大きくなってしまう。携帯情報端末装置が増減したり、リプレースが発生したりしたときには、複数の通信アダプタに対する登録情報の更新が必要になる。
本発明は、上記背景に鑑み、ARPテーブルの更新を発生させることなく、速やかに通信を開始できる通信システムを提供することを目的とする。
本発明の通信システムは、第1の通信プロトコルによって通信が行われるネットワークと、前記ネットワーク上に設けられた通信アダプタと、前記通信アダプタと第2の通信プロトコルによって通信し、前記通信アダプタを介して前記ネットワークに接続する携帯型情報端末とを備える通信システムであって、前記携帯型情報端末は、その携帯型情報端末のMACアドレスを送信元MACアドレスとして含む前記第1の通信プロトコルにおける第1のヘッダを生成し、送信すべきデータに前記第1のヘッダを付加して第1のデータを生成し、前記第1のデータに前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加した第2のデータを生成する制御部と、前記第2の通信プロトコルにより前記第2のデータを前記通信アダプタに送信する通信部とを備え、前記通信アダプタは、前記第2の通信プロトコルにより前記携帯型情報端末から送信された前記第2のデータを受信する携帯端末通信部と、前記第2のデータから前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを外した前記第1のデータを前記第1の通信プロトコルにより前記ネットワークに送信するネットワーク通信部とを備える。なお、前記第1の通信プロトコルはIPプロトコル、前記第2の通信プロトコルは、P2Pプロトコルであってもよい。また、前記第1の通信プロトコルは、イーサネット(登録商標)上で送受信されるIPプロトコルであってもよい。
このように携帯型情報端末がデータ送信する際に、送信すべきデータに対して、前記第1の通信プロトコルにおける第1のヘッダを付加した第1のデータを生成し、第1のデータに第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加して通信アダプタに送信するので、通信アダプタでは、第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを外せば、新たに第1の通信プロトコルにおける第1のヘッダを生成して付加しなくても、データをネットワークに送出することができる。また、携帯型情報端末が生成する第1のデータは、その携帯型情報端末のMACアドレスを送信元MACアドレスとして含むので、通信アダプタから送信されるデータの送信元MACアドレスは、携帯型情報端末のMACアドレスとなる。これにより、ネットワークに接続された他の機器からは、通信アダプタの存在が見えなくなる。MACアドレスとIPアドレスの組合せは携帯型情報端末のものなので、ARPテーブルの書き換えが発生せず、通信を速やかに開始することができる。さらに、通信アダプタは、当該通信アダプタに接続された携帯型情報端末のMACアドレスを用いるので、同じMACアドレスを異なる携帯型情報端末に割り当ててしまうという問題も生じない。
本発明の通信システムにおいて、前記通信アダプタの前記ネットワーク通信部は、前記ネットワークから送信される第3のデータを受信し、受信した前記第3のデータに対して前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加して第4のデータを生成し、前記第4のデータを前記第2の通信プロトコルで前記携帯情報端末に送信してもよい。
この構成により、通信アダプタは第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加して転送するだけで、携帯型情報端末は、自端末のMACアドレスが送信先MACアドレスとして設定されているデータがある場合には、これを受信することができる。
本発明の通信システムにおいて、前記通信アダプタは、前記携帯型情報端末を搭載するクレードル型の形状を有し、前記携帯端末通信部の通信カプラは、前記携帯型情報端末を搭載したときに、前記携帯型情報端末と非接触通信を行える位置に設けられていてもよい。
この構成により、携帯型情報端末をクレードル型の通信アダプタに搭載したときに、両者の間の通信を行い得る状態になるので、便利である。また、携帯型情報端末をクレードル型の通信アダプタに搭載した状態では、両者の相対的な位置が安定するので、非接触通信を安定的に行うことができる。携帯型情報端末と非接触通信を行える位置とは、例えば、通信アダプタの携帯端末通信部と、携帯型情報端末の通信部とが近接して配置される位置である。
本発明の通信システムにおいて、前記通信アダプタは、前記携帯型情報端末が接続されていないときには、前記ネットワーク通信部への電源供給を停止してもよい。
このように携帯型情報端末が接続されていないときには、通信アダプタのネットワーク通信部への電源供給を停止して、ネットワーク側との通信を遮断することにより、誤って、携帯型情報端末にデータが送信されてくるというような不都合を防止することができる。
本発明の通信システムにおいて、前記通信アダプタは、前記携帯型情報端末を充電するための給電部を有し、前記給電部により前記携帯型情報端末へ給電可能な状態を検知したときに、前記携帯端末通信部を通じて前記携帯型情報端末との通信を開始してもよい。
このように携帯型情報端末への給電が可能な状態を検知したときに、通信アダプタと携帯型情報端末との通信を開始することにより、通信開始のための操作が不要であり、便利である。
本発明の通信システムにおいて、前記通信アダプタは、前記給電部により前記携帯型情報端末へ給電ができない状態を検知したときに、前記携帯型情報端末との通信を終了してもよい。
このように携帯型情報端末への給電ができない状態を検知したときに、通信アダプタと携帯型情報端末との通信を終了することにより、通信終了のための操作が不要であり、便利である。
本発明の通信システムは、複数の携帯型情報端末と複数の通信アダプタとを有してもよい。
このように複数の通信アダプタと複数の携帯型情報端末とを備えた通信システムでは、通信アダプタに搭載される携帯型情報端末が変わる可能性があるが、本発明によれば、同じMACアドレスを異なる携帯型情報端末に割り当ててしまうという問題が生じないため、特に有用である。
本発明の携帯型情報端末は、第1の通信プロトコルによって通信が行われるネットワークと、前記ネットワーク上に設けられた通信アダプタとを備える通信システムにおいて用いられ、前記通信アダプタと第2の通信プロトコルによって通信し、前記通信アダプタを介して前記ネットワークに接続する携帯型情報端末であって、前記携帯型情報端末は、その携帯型情報端末のMACアドレスを送信元MACアドレスとして含む前記第1の通信プロトコルにおける第1のヘッダを生成し、送信すべきデータに前記第1のヘッダを付加して第1のデータを生成し、前記第1のデータに前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加した第2のデータを生成する制御部と、前記第2の通信プロトコルにより前記第2のデータを前記通信アダプタに送信する通信部とを備える。
この構成により、上述した通信システムと同様に、通信アダプタは、第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを外せば、新たに第1の通信プロトコルにおける第1のヘッダを生成して付加しなくても、データをネットワークに送出することができる。ネットワークに接続された他の機器からは、通信アダプタの存在が見えなくなり、ARPテーブルの書き換えも発生しない。通信アダプタが、同じMACアドレスを異なる携帯型情報端末に割り当ててしまうという問題も生じない。
本発明の通信アダプタは、第1の通信プロトコルによって通信が行われるネットワークに第2の通信プロトコルによる通信が可能な携帯型情報端末を接続させる前記ネットワーク上に設けられた通信アダプタであって、前記第2の通信プロトコルにより前記携帯型情報端末から送信される、その携帯型情報端末のMACアドレスを送信元MACアドレスとして含む前記第1の通信プロトコルにおける第1のヘッダと送信すべきデータとを含む第1のデータに対して、前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダが付加された第2のデータを受信する携帯端末通信部と、前記第2のデータから前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを外した前記第1のデータを前記第1の通信プロトコルにより前記ネットワークに送信するネットワーク通信部とを備える。
この構成により、上述した通信システムと同様に、ネットワークに接続された他の機器からは、通信アダプタの存在が見えなくなり、ARPテーブルの書き換えも発生しない。通信アダプタが、同じMACアドレスを異なる携帯型情報端末に割り当ててしまうという問題も生じない。
本発明の通信方法は、第1の通信プロトコルによって通信が行われるネットワークと、前記ネットワーク上に設けられた通信アダプタと、前記通信アダプタと第2の通信プロトコルによって通信し、前記通信アダプタを介して前記ネットワークに接続する携帯型情報端末とを備える通信システムにおける通信方法であって、前記携帯型情報端末が、その携帯型情報端末のMACアドレスを送信元MACアドレスとして含む前記第1の通信プロトコルにおける第1のヘッダを生成し、送信すべきデータに前記第1のヘッダを付加して第1のデータを生成するステップと、前記携帯型情報端末が、前記第1のデータに前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加した第2のデータを生成するステップと、前記携帯型情報端末が、前記第2の通信プロトコルにより前記第2のデータを前記通信アダプタに送信するステップと、前記通信アダプタが、前記第2の通信プロトコルにより前記携帯型情報端末から送信された前記第2のデータを受信するステップと、前記通信アダプタが、前記第2のデータから前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを外した前記第1のデータを前記第1の通信プロトコルにより前記ネットワークに送信するステップとを備える。
本発明の通信方法は、上述した本発明の通信システムと同様に、通信アダプタで、第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを外せば、新たに第1の通信プロトコルにおける第1のヘッダを生成して付加しなくても、データをネットワークに送出することができる。ネットワークに接続された他の機器からは、通信アダプタの存在が見えなくなる。また、ARPテーブルの書き換えが発生せず、通信を速やかに開始することができる。さらに、同じMACアドレスを異なる携帯型情報端末に割り当ててしまうという問題も生じない。
本発明の通信方法は、前記通信アダプタが、前記ネットワークから送信される第3のデータを受信するステップと、前記通信アダプタが、受信した前記第3のデータに対して前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加して第4のデータを生成するステップと、前記通信アダプタが、前記第4のデータを前記第2の通信プロトコルで前記携帯情報端末に送信するステップとを備えてもよい。
この構成により、通信アダプタは第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加して転送するだけで、携帯型情報端末は、自端末のMACアドレスが送信先MACアドレスとして設定されているデータがある場合には、これを受信することができる。
本発明の通信アダプタは、ARPテーブルの書き換えが発生せず、通信を速やかに開始することができるというすぐれた効果を有する。
実施の形態の通信システムの構成を示す図 (a)実施の形態のハンディターミナルの外観を示す斜視図、(b)実施の形態のハンディターミナルを裏面から見た展開斜視図 実施の形態のハンディターミナルの構成を示す図 実施の形態のネットワーククレードルの外観を示す斜視図 実施の形態のネットワーククレードルの構成を示す図 (a)通信プロトコルとIPアドレス及びMACアドレスについて説明するための図、(b)ARPテーブルを示す図 ハンディターミナルとデータサーバとの間で送受信されるデータの形式を示す図 実施の形態の通信システムの処理の概要を示す図 実施の形態の通信システムの処理の概要を示す図 実施の形態のネットワーククレードルの動作を示す図 実施の形態のネットワーククレードルの動作を示す図 複数のハンディターミナルと複数のネットワーククレードルがある場合の効果を説明するための図 複数のハンディターミナルと複数のネットワーククレードルがある場合の効果を説明するための図
以下、本発明の実施の形態の通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態の通信システム1の構成を示す図である。本実施の形態の通信システム1は、ハンディターミナル10と、ハンディターミナル10をネットワークに接続するネットワーククレードル50と、無線LANのアクセスポイント(図1においては、「無線LAN AP」と記載している)70と、ネットワーク74上にあるデータサーバ73とを有している。ネットワーククレードル50、アクセスポイント70およびデータサーバ73は、ネットワーク74に接続されている。図1では、ハンディターミナル10とネットワーククレードル50とアクセスポイント70を各1つずつしか記載していないが、実際には、複数のハンディターミナル10、複数のネットワーククレードル50または複数のアクセスポイント70が存在してもよい。
本実施の形態のネットワーク74は、物理層及びデータリンク層がEthernet(登録商標)により規定され、ネットワーク層及びトランスポート層がTCP/IPにより規定されている。ハンディターミナル10とネットワーククレードル50との間を結ぶ近接非接触通信路75は、P2Pプロトコルによって、高速近接非接触通信(Highspeed Noncontact Communication:以下「HNC」という)が行われる。本実施の形態では、TCP/IP及びP2Pを例としているが、これ以外の通信プロトコルの組合せに対しても、本発明を適用することができる。
本実施の形態におけるネットワーククレードル50が、本発明の通信アダプタに該当する。ネットワーククレードル50は、クレードル型の形状を有しており、ハンディターミナル10を搭載することができる。ネットワーククレードル50はハンディターミナル10を搭載したときに、ハンディターミナル10の充電を行う。
ハンディターミナル10は、アクセスポイント70を通じてネットワーク74に接続すると共に、ネットワーククレードル50を通じてネットワーク74に接続する。ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載された状態では、ネットワーククレードル50の通信カプラとハンディターミナル10の通信カプラとが近接して配置された状態で、安定的に保持される。これにより、ハンディターミナル10とネットワーククレードル50との間における非接触通信が、極めて高速に実現可能である。
ネットワーク74には、データサーバ73が接続されており、ハンディターミナル10は、ネットワーク74を通じてデータサーバ73と通信を行う。これにより、ハンディターミナル10は、業務を行って蓄えたデータをデータサーバ73に送信したり、データサーバ73から顧客DBの更新データを受信したりする。さらにハンディターミナル10は、ハンディターミナル10自身やネットワーククレードル50が備えるファームウェアの更新データを、データサーバ73から受信することも可能である。なお、本実施の形態においてネットワーククレードル50のファームウェアを更新する際には、まずハンディターミナル10がデータサーバ73より更新データを一旦受信する。そして、その更新データを用いてハンディターミナル10がネットワーククレードル50のファームウェアを更新するか、またはその更新データをネットワーククレードル50がハンディターミナル10より受け取って更新する。
ネットワーク74には、ネットワーク74内でのパケット送信を制御するルータ71が備えられている。ルータ71は、ARP(Address Resolution Protocol:アドレス解決プロトコル)テーブル72を備えている。ARPテーブル72は、IPアドレスとMACアドレスとの対応関係を記憶したテーブルである。ARPテーブル72は、新しいハンディターミナル10を導入した場合や、ハンディターミナル10に新しいIPアドレスが設定された場合等に、その内容を登録または更新する。
図2(a)は、ハンディターミナル10の外観を示す斜視図である。ハンディターミナル10は、表面に、表示パネル34と入力キー35を備えている。表示パネル34はタッチパネルであり、指またはスタイラス等によって情報の入力を行うことができる。側面には、スキャンボタン36を備えている。スキャンボタン36は、後述するバーコードスキャナ部31によるバーコードの読み取り開始を指示するボタンである。ハンディターミナル10は裏面にバッテリ収納部37を備えており、図2(a)においてその一部が見えている。
図2(b)は、ハンディターミナル10を裏面から見た展開斜視図である。裏面には、レーザー光を照射するバーコードスキャナ部31を備えている。ハンディターミナル10の内部には、各種電子回路を搭載した、メイン基板38、サブ基板39、キーボード基板40がある。また、ハンディターミナル10は、充電を行うための非接触受電コイル24と、高速近接非接触通信を行うための高速近接非接触通信カプラ基板41とを有している。
図3は、ハンディターミナル10の構成を示す図である。ハンディターミナル10は、制御部であるCPU11を有し、CPU11に対して各種の構成が接続されている。局所無線通信部12は、局所無線通信アンテナ13と接続されており、例えば図1に示す局所無線通信路76を用いて無線LAN通信を行う機能を有する(Bluetooth(登録商標)その他であってもよい)。非接触ICカードリードライト部14は、非接触ICカード通信アンテナ15と接続されており、非接触ICカードとの通信を行って、ICカードに対してデータの読み書きを行う機能を有する。無線電話回線通信部16は、無線電話アンテナ17と接続されており、図示しない無線電話回線(例えばFOMA、CDMA2000、LTEなどの携帯電話回線)による通信を行う機能を有する。
高速近接非接触通信部18は、高速近接非接触通信カプラ19と接続されており、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されたときにネットワーククレードル50との間で高速近接非接触通信を行う機能を有する。高速近接非接触通信カプラ19は、図2(b)に示した高速近接非接触通信カプラ基板41に搭載されている。音声入出力部20は、マイク21及びスピーカ22と接続され、音声の入出力を制御する機能を有する。先ほど述べたように、ハンディターミナル10は無線電話回線通信部16を有するので、これらマイク21及びスピーカ22をも備えることにより、他のハンディターミナルや携帯電話、固定電話との通話が可能となる。また、スピーカ22は、ユーザがハンディターミナル10を操作する際に、ユーザへの注意を喚起する音や操作エラーを示す警告音などを発することもできる。非接触受電部23は、非接触充電コイル24と接続されており、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されたときにネットワーククレードル50から受電する機能を有する。電源部25は、ハンディターミナル10の電源であり、バッテリ26から電源の供給を受けて、CPU11を始めとするハンディターミナル10の各部へ電源を供給する。そしてCPU11は、電源部25を制御することにより、ハンディターミナル10を構成する一部または全体の回路に対して電源供給を行ったり停止したりすることが可能である。
表示部27は、図2(a)に示した表示パネル34の表示を制御する機能を有する。タッチ入力検出部28は、表示パネル34に対するタッチ入力を検出する機能を有する。カメラモジュール29は、カメラを制御して撮像を行う機能を有する(図2(a)にカメラは図示されていないが、例えば表示パネル34の上部周辺部分にあってもよい)。キー入力部30は、図2(a)に示す入力キー35からの入力を受け付ける機能を有する。バーコードスキャナ部31は、バーコードをスキャンしてその内容を解読する機能を有する。フラッシュROM32は、各種のデータを記憶する機能を有する。記憶するデータは、業務に関わるデータであってもよいし、ハンディターミナル10を制御するためのプログラムであってもよい。RAM33は、ハンディターミナル10の動作に伴う演算処理等の際に、その途中において発生する処理データを一時的に記憶する等のために用いられるメモリである。
図4は、ネットワーククレードル50の外観を示す斜視図である。ネットワーククレードル50は、ハンディターミナル10を斜めに搭載することができるクレードル型の形状を有している。ネットワーククレードル50は、非接触給電コイル57と、高速近接非接触通信カプラ53とを、そのケースの上面近くの内部に有している。非接触給電コイル57は、搭載されるハンディターミナル10の非接触受電コイル24と対向する位置に設けられている。高速近接非接触通信カプラ53は、搭載されるハンディターミナル10の高速近接非接触通信カプラ基板41と対向する位置に設けられている。なお、1点鎖線で示した非接触給電コイル57及び高速近接非接触通信カプラ53は、ケースの内部に収められており、外部に露出してはいない。
図5は、ネットワーククレードル50の構成を示す図である。ネットワーククレードル50は、CPU51を有する。そして、このCPU51に対して、高速近接非接触通信部52と、PHY IC54と、非接触給電部56と、フラッシュROM58と、RAM59と、電源部60とが接続されている。高速近接非接触通信部52は、高速近接非接触通信カプラ53と接続されており、ハンディターミナル10の高速近接非接触通信部18との間で通信を行う機能を有する。高速近接非接触通信部52は、本発明の「携帯端末通信部」に相当する。PHY IC54は、Etherネットのネットワーク74との接続のためのインターフェースである(PHYはPHYsical Layer(物理層)の略)。すなわちPHY IC54は、Ethernet(登録商標)などのインターフェースにおいて、論理信号を実際の電気的な信号に変換する役割を果たしており、本発明においては「ネットワーク通信部」に相当する。なお、CPU51、フラッシュROM58およびRAM59は、高速近接非接触通信部52や非接触給電部56、電源部60の制御部として機能する他に、Etherコントローラとしても機能する。
非接触給電部56は、非接触給電コイル57と接続されており、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されたときにハンディターミナル10に給電する機能を有する。フラッシュROM58は、各種のデータを記憶する機能を有する。記憶されるデータは、ネットワーククレードル50を制御するためのプログラムであってもよい。RAM59は、ネットワーククレードル50の動作に伴う演算処理等に用いられるメモリである。電源部60は、ネットワーククレードル50の電源であり、ACアダプタ61から電源の供給を受けて、CPU51を始めとするネットワーククレードル50の各部へ電源を供給する。そしてCPU51は、電源部60を制御することにより、ネットワーククレードル50を構成する一部または全体の回路に対して電源供給を行ったり停止したりすることが可能である。
以上の構成を有する通信システム1において、ネットワーククレードル50がハンディターミナル10をネットワーク74に接続する際に行う処理について説明する。
図6(a)は、ハンディターミナル10及びネットワーククレードル50のプロトコルスタックと、IPアドレス及びMACアドレスについて説明するための図である。図6(a)に示すとおり、ハンディターミナル10は、製品出荷時に付与されたMACアドレス「T」を有しており、例えばフラッシュROM32に記憶されている。ネットワーククレードル50は、MACアドレス「C」を有しており、例えばフラッシュROM58に記憶されている。ただし、このネットワーククレードル50のMACアドレス「C」は、ネットワーククレードル50単体としての診断や、IEEEなどの規格の認証を取得するために持っているものである。後述するように、このMACアドレス「C」は、本実施の形態に説明する実際の運用動作においては使用されない。また、ハンディターミナル10は、IPアドレス「t」を有している。IPアドレスは、本通信システム1での運用を開始する際に、固定的に設定されることとしてもよいし、ネットワーク74への接続時に動的に設定されてもよい。そしてそのIPアドレス「t」は、例えばフラッシュROM32に記憶される。なお、ネットワーククレードル50は、IPアドレスを持っていない。
ネットワーククレードル50は、そこに搭載されたハンディターミナル10をネットワーク74に接続する際には、ハンディターミナル10のIPアドレス「t」を用いると共に、ネットワーククレードル50が持つMACアドレス「C」ではなく、ハンディターミナル10のMACアドレス「T」を用いる。これにより、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているときには、ネットワーククレードル50のPHY IC54に付与されたMACアドレス「C」を含むパケットがネットワーク74に送出されることはない。また、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されていないときには、CPU51が電源部60からPHY IC54への電源供給を停止させる。これにより、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されていないときにも、ネットワーククレードル50に付与されたMACアドレス「C」を含むパケットがネットワーク74に送出されることはない。また、ネットワーククレードル50は、MACアドレス「C」を含むパケットを、ネットワーク74上にある他の機器(例えば図1におけるデータサーバ74)から受け取ることがない。すなわち、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているか否かに関わらず、ネットワーク74上にある他の装置からネットワーククレードル50自体が認識されることはない。
従来、通信アダプタが端末をネットワーク74に接続し、端末からのパケットをネットワーク74に送信する際には、送信元のMACアドレスには、通信アダプタ自身のMACアドレスを設定していた。これに対し、本実施の形態のネットワーククレードル50は、ハンディターミナル10をネットワーク74に接続し、ネットワーククレードル50からのパケットをネットワーク74に送信する際には、送信元のMACアドレスにネットワーククレードル50自身が有する「C」ではなく、ハンディターミナル10のMACアドレス「T」を用いる。次に、この方法について説明する。
図7は、本実施の形態において、ハンディターミナル10とデータサーバ73との間で送受信されるパケットのデータフォーマットを示す図である。図7において「HT」はハンディターミナル、「NC」はネットワーククレードルを意味する(なお、図8以降も同様である)。図7では、各データフォーマットは進行方向を先頭として記載している。すなわち、ハンディターミナル10からデータサーバ73へ送信されるデータにおいては右側が先頭であり、データサーバ73からハンディターミナル10に送信されるデータにおいては左側が先頭である。
図7において、「データ」は、ハンディターミナル10とデータサーバ73との間で送受信されるべきデータである。ハンディターミナル10がデータサーバ73に対してデータを送信する際には、まず、ハンディターミナル10は、ネットワーククレードル50に対してそのデータをそのまま含むパケットを生成し送信するか、あるいはそのデータを分割し、分割された各データがそれぞれ含まれる複数のパケットを生成し送信する。このとき送受信されるパケットのデータフォーマットは、P2Pプロトコルのヘッダ領域とP2Pプロトコルのデータ領域からなる。なお、この例では、ヘッダ領域とデータ領域のみを示しているが、データ領域の後ろにチェックサム等が続いていてもよい。
ハンディターミナル10は、ネットワーククレードル50に送信するパケットP1のP2Pのデータ領域に、送信すべきデータとIPプロトコルのヘッダを含ませる。ここで、IPプロトコルのヘッダとして、送信先のMACアドレス「D」、送信元のMACアドレス「T」、送信先のIPアドレス「d」、送信元のIPアドレス「t」を含んでいる。ここで付加されるヘッダは、本発明の「第1のヘッダ」に相当する。なお、図7では、説明の便宜上、送信先、送信元の情報のみを示しているが、データの種類を示す情報や、データ長を示す情報などをP2Pのデータ領域内にあるIPプロトコルのヘッダに含めることも可能である。ハンディターミナル10は、ネットワーククレードル50に送信するデータのP2Pのヘッダ領域には、P2Pのヘッダを付加する。ここで付加されるヘッダは、本発明の「第2のヘッダ」に相当する。ハンディターミナル10は、上に説明したパケットP1をネットワーククレードル50に送信する。
ネットワーククレードル50は、ハンディターミナル10から送信されたパケットP1を受信すると、受信したパケットP1からP2Pのヘッダを外して、P2Pのデータ領域の部分からなるパケットP2をネットワーク74経由でデータサーバ73に送信する。上で説明したとおり、P2Pのデータ領域には、すでに、IPプロトコルのヘッダが含まれているので、ネットワーククレードル50は、新たにヘッダを付加する処理を行わずに、P2Pヘッダをとるだけで、ハンディターミナル10から受信したパケットP1の中身(つまり送信すべきデータ)をネットワーク74に送信することができる。
そして、このように送信されたデータのヘッダには、送信元MACアドレスとして、実際に送信を行ったネットワーククレードル50に付与されたMACアドレス「C」ではなく、ハンディターミナル10のMACアドレス「T」が含まれている。このようにハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているときには、ネットワーククレードル50に付与されたMACアドレス「C」を含むパケットがネットワーク74に送出されることがないため、ネットワーク74上にある他の装置からネットワーククレードル50自体が認識されることはない。
また、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されていないときには、CPU51が電源部60からPHY IC54への電源供給を停止させる。これにより、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されていないときにも、ネットワーククレードル50に付与されたMACアドレス「C」を含むパケットがネットワーク74に送出されることはない。また、ネットワーククレードル50は、MACアドレス「C」を含むパケットを、ネットワーク74上にある他の機器(例えば図1におけるデータサーバ74)から受け取ることがない。すなわち、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているか否かに関わらず、ネットワーク74上にある他の装置からネットワーククレードル50自体が認識されることはない。
次に、データサーバ73から送信されたデータのハンディターミナル10による受信について説明する。ネットワーククレードル50は、データサーバ73から受信されるべきデータの一部または全部とIPプロトコルのヘッダを含むパケットP3を受信すると、受信したそのパケットP3にP2Pのヘッダを付加したパケットP4を、搭載しているハンディターミナル10に転送する。ここで付加されるヘッダは、本発明の「第2のヘッダ」に相当する。ここで、ネットワーククレードル50は、受信したそのパケットに付加されている送信先のIPアドレス及びMACアドレスがハンディターミナル10のものか否かによらず、受信したデータをハンディターミナル10へ転送する。このことを示すため、図7では、送信先のIPアドレス「(t)」、MACアドレス「(T)」には、括弧を付けている。ハンディターミナル10は、ネットワーククレードル50からデータの転送を受けると、送信先のMACアドレス及びIPアドレスが自端末宛てであるかを判断して、自端末宛てであれば、データを受信する。以上に述べたような、ネットワーククレードル50が行うパケット処理の動作モードのことを、これ以降は「パケット転送モード」と称することにする。
ちなみに、ネットワーククレードル50のフラッシュROM58(図5参照)に内蔵されているファームウェアを更新する際には、まずハンディターミナル10が、上記に述べた手順により、ネットワーククレードル50の「パケット転送モード」を介して、データサーバ73より送信される更新データを受信する。その後ハンディターミナル10は、P2Pプロトコル75により、ネットワーククレードル50に対して、データサーバ73より受信した更新データを送信する。その際、P2Pのデータ領域には、更新データは含まれるが、IPプロトコルのヘッダは含まれない。
図6(b)は、ルータ71が有するARPテーブル72の一例を示す図である。ハンディターミナル10は、MACアドレス「T」、IPアドレス「t」であるので、この組合せがARPテーブル72に記憶されている。上に述べたように、ネットワーククレードル50は、送信元MACアドレスとしてハンディターミナル10の「T」、送信元IPアドレスとしてハンディターミナル10の「t」をヘッダとして含むパケットをネットワーク74に送信するので、MACアドレス「T」、IPアドレス「t」という組み合わせに変更がないことになる。
図8及び図9は、本実施の形態の通信システム1の動作の概要を示す図である。図8は、ネットワーククレードル50とハンディターミナル10との接続を確立するまでの動作を示し、図9はハンディターミナル10とサーバとが通信を行い、その後、通信を終了するまでの動作を示している。なお、図8において、「HNC」は、高速近接非接触通信(Highspeed Noncontact Communication)を意味する。
ネットワーククレードル50に対してハンディターミナル10が搭載されると(S10)、ネットワーククレードル50及びハンディターミナル10はそれぞれハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されたことを検出する(ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているか否かを検知する方法については、図10の説明において後述する)。ネットワーククレードル50は、高速近接非接触通信の有効化を行い、接続待ちの状態になる(S12)。高速近接非接触通信の有効化は、例えば図5において、CPU51が電源部60を制御し、電源部60から高速近接非接触通信部52への電源供給を開始することにより、行われてもよい。この場合、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されていないときには、高速近接非接触通信部52への電源供給が停止された状態にある。ハンディターミナル10は、基本システム42がハンディターミナル10の搭載を検出すると、通信アプリ43に対して搭載通知を送信する(S14)。これを受けると、通信アプリ43は、基本システム42に対して、高速近接非接触通信部52におけるEtherモードの有効化指示を送信する(S16)。
基本システム42は、高速非接触通信を介したEtherネット接続モード(HNC Etherモード)を有効化し、接続開始の処理を行う(S18)。これにより、ネットワーククレードル50とハンディターミナル10との間で高速近接非接触通信の接続処理が行われ、高速非接触通信の接続が確立する(S20)。ネットワーククレードル50は、高速近接非接触通信の接続完了処理を行い(S22)、Etherネットの有効化を行う(S24)。このとき、ネットワーククレードル50のPHY IC54は、CPU51が電源部60を制御し、電源部60から高速近接非接触通信部52への電源供給を開始する等の手段により、有効化される。それと同時に、CPU51は、ネットワーククレードル50自身を、先ほどの図7により説明した「パケット転送モード」に設定する処理を行う。ハンディターミナル10は、高速近接非接触通信の接続完了処理を行い(S26)、高速近接非接触通信の接続完了を通信アプリ43に通知する(S28)。
続いて、図9を参照して説明を行う。ハンディターミナル10の通信アプリ43は、基本システム42に対してサーバ接続の指示を出す(S30)。ハンディターミナル10の基本システム42は、ルータ71に対し、ネットワーククレードル50を介してTCP/IPの接続要求パケットを送信する(S32)。ルータ71は、接続要求パケットを受信すると、このハンディターミナル10が初めて接続された場合に限り、ARPテーブル72の更新を行う(S34、初回接続時のみに必要な手続であることを明示するために、点線枠としている)。上で述べたとおり、ネットワーククレードル50を介して送信される接続要求パケットには、図7に示す送信パケットP2のフォーマットと同様に、送信元として、ハンディターミナル10のMACアドレス(「T」)とハンディターミナル10のIPアドレス(「t」)が含まれている。したがってルータ71は、ハンディターミナル10のMACアドレスとIPアドレスの組合せをARPテーブル72に記憶する。
ルータ71は、接続要求パケットを受信すると、当該接続要求パケットをデータサーバ73に転送する(S36)。(図6(b)に示すように、以前よりネットワーク74に接続されているデータサーバ73のMACアドレス(「S」)とIPアドレス(「s」)は、既にARPテーブル72(図1参照)に登録されている。)データサーバ73は、ハンディターミナル10に対して接続要求応答パケットを送信する(S38)。接続要求応答パケットは、ルータ71及びネットワーククレードル50を介して、ハンディターミナル10の基本システム42に送信される。ハンディターミナル10の基本システム42は、接続要求応答パケットを受信すると、通信アプリ43に対してサーバ接続完了を通知する(S40)。以上の動作により、ハンディターミナル10とデータサーバ73との間のTCP/IP通信が確立する(S42)。
その後、ハンディターミナル10とデータサーバ73との間の通信が終了し(S44)、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50から取り外されると(S46)、ネットワーククレードル50及びハンディターミナル10は、ハンディターミナル10が取り外されたことを検出する(ハンディターミナル10がネットワーククレードル50から取り外されたか否かを検知する方法については、ネットワーククレードル50に搭載されているか否かを検知する方法と同様であり、図10の説明において後述する)。ネットワーククレードル50は、ハンディターミナル10が取り外されたことを検出すると、高速非接触通信(HNC)の切断処理を行い(S48)、Etherネット接続の無効化処理を行い(S50)、高速近接非接触通信の無効化処理を行って処理を完了する(S52)。ネットワーククレードル50は、次のハンディターミナル10が搭載されるのを待つ。
なお、Etherネット接続の無効化処理(S50)は、先ほども述べたように、図5に示すCPU51が電源部60からPHY IC54への電源供給を停止させることにより行われてよい。そうすれば、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されていないときに、ネットワーククレードル50のMACアドレス「C」を含むパケットがネットワーク74に送出されることはない。そして、ネットワーククレードル50は、MACアドレス「C」を含むパケットを、ネットワーク74上にある他の機器(例えば図1におけるデータサーバ74)から受け取ることがない。すなわち、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているか否かに関わらず、ネットワーク74上にある他の装置からネットワーククレードル50自体が認識されることはない。
また、高速近接非接触通信の無効化処理(S52)についても、図5に示すCPU51が電源部60から高速近接非接触通信部52への電源供給を停止させることにより行われてよい。このようにネットワーククレードル50は、その待機時、すなわちハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されていないときにおいて、ネットワーククレードル50を構成する一部の回路に対して電源供給を停止することにより、ネットワーククレードル50全体の消費電力を抑制することができる。ちなみに、ここで言う「一部の回路」とは、図5に示す高速近接非接触通信部52やPHY IC54など、ネットワーククレードル50に搭載されるハンディターミナル10またはネットワーク74との通信回路を示す。これらの通信回路は、ネットワーククレードル50の待機時において、他の機器やネットワークとの通信を必要としないためである。
ハンディターミナル10の基本システム42は、ハンディターミナル10が取り外されたことを検出すると、通信アプリ43に対してハンディターミナル10の離脱を通知し(S54)、高速非接触通信(HNC)の切断処理を行う(S56)。ハンディターミナル10の通信アプリ43は基本システム42からの離脱通知を受け取ると、基本システム42に対して高速近接非接触通信の無効化の指示を行い(S58)、基本システム42は、高速近接非接触通信の無効化を行う(S60)。高速近接非接触通信の無効化処理(S52)については、図3に示すハンディターミナル10のCPU11が電源部25から高速近接非接触通信部18への電源供給を停止させることにより行われてよい。これによりハンディターミナル10は、ネットワーククレードル50に搭載されていないときにおいて、その消費電力を抑制することができる。
次に、上に述べた通信システム1の処理におけるネットワーククレードル50の動作の詳細について、図10及び図11を、先に示した図5、図8及び図9と併せて参照しながら説明する。図10はネットワーククレードル50の非接触給電部56の動作を示す図、図11はネットワーククレードル50の高速近接非接触通信部52の動作を示す図である。
まず、非接触給電部56の動作について説明する。図10に示すように、非接触給電部56に電源が入力されると(S70)、非接触給電部56は給電開始の準備を行い(S72)、ネットワーククレードル50にハンディターミナル10が搭載されるのを待つ(S74、S76)。
ネットワーククレードル50にハンディターミナル10が搭載されたことかどうかの判定は、次のようにして行う。図5に示すネットワーククレードル50は、非接触給電部56より定期的に磁界信号を送信しており、ハンディターミナル10が非接触受電部23(図3参照)で磁界信号を受信すると、それに対する応答磁界信号を非接触受電部23からネットワーククレードル50の非接触給電部56に対して送信する。ネットワーククレードル50は、非接触給電部56により、ハンディターミナル10から送信される応答磁界信号を受信した場合に、ハンディターミナル10が搭載されたと判定する。(なお、上記のステップS74、S76は、図8において「HT搭載」(S10)に相当する。)
図10において、ハンディターミナル10が搭載されたことを検出した場合には(S76でYES)、図5に示す非接触給電部56は、ハンディターミナル10への給電を開始する。それと共に非接触給電部56は、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されたことを示す搭載検出信号ON(図10参照)をCPU51に送信する(S78)。(なお、このステップS78は、図8において「HNC有効化・接続待ち」(S12)に相当する。)これにより、CPU51によって、高速近接非接触通信部52が起動される。その後、非接触給電部56は、先に述べた非接触給電部56において磁界信号を用いる方法により、ハンディターミナル10が搭載されているか否かの検出を行い(S80)、搭載されていないことを検出した場合には(S80でNO)、ハンディターミナル搭載検出OFFの信号をCPU51に送信する(S82)。これにより、CPU51によって、高速近接非接触通信部52による送受信が停止される。(なお、このステップS80およびS82は、図9において、それぞれ「HT離脱」(S46)および「HNC切断」(S48)に相当する。)
次に、高速近接非接触通信部52の動作について説明する。図11に示すように、図5に示す高速近接非接触通信部52に電源が入力されると(S90)、CPU51によるリセット(S92)およびリブート(S94)が行われた後、ネットワーククレードル50にハンディターミナル10が搭載されるのを待つ(S96)。CPU51が非接触給電部56から搭載検出信号ON(図10のステップS78において出力される)を受信すると(S98)、高速近接非接触通信部52は、CPU51からの指示を受けて高速近接非接触通信を起動し、ポーリングを行う(S100)。ハンディターミナル10からポーリングに対する応答信号を受信したことを検出すると(S102)、高速近接非接触通信を行う(S104)。(なお、上記ステップS96及びS98は、図8において「HT搭載」(S10)に相当する。そして、上記ステップS100及びS102は、図8において「HNC有効化・接続待ち」(S12)、「HNC接続処理」(S20)および「HNC接続完了」(S22)に相当する。)
その後、CPU51が非接触給電部56から搭載検出信号OFF(図10のステップS82において出力される)を受信すると(S106でYES)、高速近接非接触通信部52は、CPU51によるリセット(S92)およびリブート(S94)が行われた後、再びネットワーククレードル50にハンディターミナル10が搭載されるのを待つ(S96)。搭載検出信号OFFを受信しない場合には(S106でNO)、高速近接非接触通信部52は、次に、通信エラーがあるかどうかを判定する(S108)。
通信エラーがない場合には(S108でYES)、高速近接非接触通信部52は、高速近接非接触通信を継続して行う(S104)。通信エラーがあった場合には(S108でYES)、高速近接非接触通信部52は、搭載検出信号OFFを受信したかどうかを判定する(S110)。搭載検出信号OFFを受信した場合には(S110でYES)、高速近接非接触通信部52は、CPU51によるリセット(S92)およびリブート(S94)が行われた後、ネットワーククレードル50にハンディターミナル10が搭載されるのを待つ(S96)。搭載検出信号OFFを受信しない場合には(S110でNO)、搭載検出信号OFFを受信するかどうかを待つ(S110)。以上のように、高速近接非接触通信部52は、非接触給電部56でのハンディターミナル搭載検出のON/OFFに連動して、高速近接非接触通信の開始/終了を制御する。
以上のように、本実施の形態において、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載され、互いに通信可能な状態となったか否かの判定は、いわゆる二段構えで行われる。すなわち、第一の判定とは、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているか否か、そして別の装置と交換されていないか否かの判定である。その第一の判定は、ハンディターミナル10(図3参照)より送出される磁界応答信号を、非接触給電部56が検出する(図8における「HT搭載」(S10)、図10のステップS76においてyes及びS78ならびに図11のステップS96及びS98)ことにより行われる。この磁界応答信号は、ハンディターミナル10の非接触受電部23(図3参照)より送出され、ネットワーククレードル50の非接触給電部56により検出される。そして、その磁界応答信号は、ネットワーククレードル50(図5参照)より送出される定期的な磁界信号(図10のステップS74及びS76)を、ハンディターミナル10が検出した結果、送出される。ネットワーククレードル50からの定期的な磁界信号は、ネットワーククレードル50の非接触給電部56(図5参照)より送出され、ハンディターミナル10の非接触受電部23により検出される。
第二の判定とは、ハンディターミナル10とネットワーククレードル50とが、互いに通信可能な状態となっているか否かの判定である。その第二の判定は、ハンディターミナル10(図3参照)からの応答信号を、ネットワーククレードル50が検出する(図8の「HNC接続処理」(S20)、「HNC接続完了」(S22)及び図11のステップS102においてyes)ことにより行われる。この応答信号は、ハンディターミナル10の高速近接非接触通信部18(図3参照)より送出され、ネットワーククレードル50の高速近接非接触通信部52(図5参照)により検出される。そして、その応答信号は、ネットワーククレードル50より送出される起動ポーリング(図8の「HNC有効化・接続待ち」(S12)、図11のステップS100及びS102)を、ハンディターミナル10が検出した結果、送出される。ネットワーククレードル50からの起動ポーリングは、ネットワーククレードル50の高速近接非接触通信部52より送出され、ハンディターミナル10の速近接非接触通信部18により検出される。
この二段構えによる判定により、ハンディターミナル10はネットワーククレードル50に正しく搭載され、互いに通信可能な状態となったと判定される。そしてハンディターミナル10とネットワーククレードル50との間において行われる高速近接非接触通信の通信品質が確保される。
このような二段構えの判定を行う理由は次の通りである。ハンディターミナル10とネットワーククレードル50との間において行われる高速近接非接触通信は、高速ではあるが、1cm程度の非常に近接な距離でのみ有効である。しかもその転送速度は、ハンディターミナル10とネットワーククレードル50との間の距離に大きく影響される。したがってハンディターミナル10の高速近接非接触通信部18(図3参照)とネットワーククレードル50の高速近接非接触通信部52(図5参照)との距離は、あらかじめ設定されたものにできるだけ近い方が望ましい。これに対して、ネットワーククレードル50からハンディターミナル10に対して行われる非接触給電の有効性は、本実施の形態における高速近接非接触通信よりは、2つの装置の間の距離に対する依存性が低い。給電の効率は低下するものの、本来の相対位置から数センチ程度までのズレであれば、ネットワーククレードル50はハンディターミナル10に対して非接触給電を行うことが可能である。このことは、すなわち、ネットワーククレードル50の非接触給電部56(図5参照)からの定期的な磁界信号と、それに対するハンディターミナル10の非接触受電部23(図3参照)からの磁界応答信号も、ハンディターミナル10とネットワーククレードル50との間において送受信することが可能であることを意味する。
もし、両者の非接触給電部同士による第一の判定を行わず、高速近接非接触通信が可能か否かという第二の判定のみにより、ネットワーククレードル50とハンディターミナル10との接続が確認されるのであれば、例えば振動などによる通信の一時的な中断に対して脆弱なものとなる。この場合の処理フローは、例えば以下に述べるようなものとなる。すなわちその処理フローはまず、図10に示すネットワーククレードル50の非接触給電部56によるハンディターミナル10の搭載検出フローが無い状態に相当する。そして、図11に示すネットワーククレードル50の高速近接非接触通信部52による通信処理フローにおいて、ステップS96、S98、S106及びS110が削除されスルーされた状態に相当する。以上に述べた処理フローにおいて、例えば、TCP/IP通信(図11におけるS104及び図9におけるS42)がネットワーククレードル50とハンディターミナル10との間で開始され、実行されている途中で、振動などにより、一時的に通信が中断したとする。このとき、ネットワーククレードル50の高速近接非接触通信部52は通信エラーを検出し(図11より上記削除を行ったフローのステップS108においてyes)、ステップS92へと戻り、リセットされる。そうすると、ネットワーククレードル50とハンディターミナル10は、図8に示す両者の接続を確立するまでの動作から、再びやり直さなくてはならなくなる。そして、それまでに送受信を完了していたデータも含めて、全てのデータの送受信を最初からやり直さなくてはならなくなる。
この対策として従来から用いられる方法は、先に述べた第二の判定のみによる処理フローにおいて、通信エラーの検出(図11より上記削除を行ったフローのステップS108)に、いわゆるタイマー処理を付加することである。すなわち、あらかじめ設定された時間以上、またはそれを超えて通信エラーが検出された場合には、ハンディターミナル10がNC10より取り外され、そうでなければ一時的に通信が中断した、と判定することである。これは、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されたか否か、別の装置と交換されていないか否かを、タイマー処理に委ねたものである。
しかしながら以前より、このようなタイマー処理による判定方法には、確実性に欠けるという問題がある。例えば、ネットワーククレードル50に搭載されるハンディターミナル10が、あらかじめ設定された時間内に別の装置に交換されても、その通信の相手(例えば図1、図9におけるデータサーバ73)とネットワーククレードル50は、その前と同じ装置との通信が継続している、と誤って認識する。したがって、その通信の相手は、その前から行っている通信データの続きを送受信しようとする。そしてネットワーククレードル50も、その続きの通信データを、置き換わってネットワーククレードル50に搭載された別の装置に対して、受け渡しをしようとする。ところが、置き換わってネットワーククレードル50に搭載された別の装置は、その続きの通信データとは全く関係が無いので、その相手との通信はエラーとなり、切断される。そこでシステムの開発者は、そのような場合からシステムをリカバリーできる何らかの対策を考え、実装しなければならない。そして、もしこのリカバリーの対策がシステムに実装されたとしても、ハンディターミナル10と、それが搭載されるネットワーククレードル50を介して行われる通信の相手との通信が復旧するには時間を要する。結果的に、ハンディターミナル10からの迅速なデータの通信が行われなくなる。
これに対して、本実施の形態による二段構えの判定を行えば、このような通信相手における認識の不一致が生ずる可能性が低減される。すなわち、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されたか否か、別の装置と交換されていないか否かの判定は、ネットワーククレードル50の非接触給電部56(図5参照)と、ハンディターミナル10の非接触受電部23(図3参照)との間において行われる、先に述べた第一の判定により行われる。もし、ネットワーククレードル50に搭載されるハンディターミナル10が別の装置と交換される場合は、高速近接非接触通信だけでなく、非接触給電/受電が途絶える。これに対して、振動などによる高速近接非接触通信の一時的な中断が発生した場合は、非接触給電/受電が途絶えることが非常に少ない。したがって、高速近接非接触通信より通信距離の長い非接触給電/受電における通信を第一の判定に用いることにより、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているか否か、別の装置と交換されていないか否かの判定が、より確実に行われる。先に述べた従来のタイマー処理のように、時間という、実際のイベントとの一致度合いが低い不確実な要素は排除される。
ちなみにネットワーククレードル50は、先ほどの応答信号を検出し、ハンディターミナル10との通信が可能な状態となってから、ネットワーク(Ethernet(登録商標))74上での通信を有効化する(図8のステップS24、Ethernet(登録商標)接続有効化)。このネットワーク(Ethernet(登録商標))74上における通信の有効化は、電源部60からPHY IC54への電源供給を開始することにより行ってもよい。
そして、このEthernet(登録商標)接続有効化により、図5に示すネットワーククレードル50のCPU51は、高速近接非接触通信部52を介して、ハンディターミナル10とネットワーク74上にある機器との通信を橋渡しする際には、先の図7において説明したパケット転送モードによる処理を行う。すなわち、高速近接非接触通信部52を介してハンディターミナル10より受信したパケットについては、P2Pプロトコルを用いる通信路75において必要とされるP2Pヘッダ等の部分を外し、P2Pデータ部分を、そのままネットワーク74に送信する。また、ネットワーク74より受信したパケットについては、そのパケットデータを、高速近接非接触通信部52を介してハンディターミナル10に転送する。その際に、図5に示すネットワーククレードル50のCPU51は、P2Pプロトコルを用いる通信路75において必要とされるP2Pヘッダ等を付加する。これにより、ネットワーククレードル50に搭載されたハンディターミナル10は、ネットワーククレードル50を介して、ネットワーク(Ethernet(登録商標))74上にある機器(例えば図1におけるデータサーバ73)との通信が可能となる。そして、このことは、本実施の形態におけるシステム1のARPテーブル72(図1参照)にあらかじめ登録された複数のハンディターミナル10と複数のネットワーククレードル50が含まれる場合には、どのようなハンディターミナル10とネットワーククレードル50との組み合わせであっても、ARPテーブル72の書き換えが発生せず、当該ハンディターミナル10とネットワーク74上にある機器との通信を速やかに開始することができる。ネットワーククレードル50は、そこにハンディターミナル10が搭載(接続)された場合には、そのハンディターミナル10が有するMACアドレスTとIPアドレスtを用いる。また、ネットワーククレードル50は、そこにハンディターミナル10が搭載(接続)されていない場合には、ネットワーク74上にある機器との通信ができないよう、ネットワーク74上における通信機能を無効化されている。したがってネットワーククレードル50は、いかなる場合であっても、その存在がネットワーク74上にある機器に認識されることは無い。つまりネットワーククレードル50は、ネットワーク74上にいないのと同じである。ネットワーククレードル50が同じMACアドレスまたは同じIPアドレスを、異なるハンディターミナル10に割り当ててしまうという問題は生じない。
以上とは逆に、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50より離脱する場合(図9における「HT離脱(S46)」)においても、その判定はまず、先に述べた第一の判定により行われる。第一の判定とは、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているか否か、そして別の装置と交換されていないか否かの判定である。これは、図10に示すネットワーククレードル50の非接触給電部56の処理フローにおいて、ステップS80に相当し、図11に示すネットワーククレードル50の高速近接非接触通信部52の処理フローにおいて、ステップS106及びS110に相当する。そして、このステップS106とS110との間において、先に述べた第二の判定が行われる。第二の判定とは、ハンディターミナル10とネットワーククレードル50とが、互いに通信可能な状態となっているか否かの判定である。このような処理フローの構成により、ネットワーククレードル50は、先ほども述べたような、HT50との高速近接非接触通信が、振動等により一時的に中断したのか、それともネットワーククレードル50に搭載される装置が別のものと交換されたのかを、精度良く判別する。
もしHT50との高速近接非接触通信が、振動等により一時的に中断したのであれば、図11のステップS106において、非接触給電部56からの搭載検出信号はOFFとはならない。そのため、ステップS108に進んで、通信エラーが発生したか否かの判定に移る。ここでもし、通信エラーが検出され、ステップS110へ移行したとしても、振動等による高速近接非接触通信の一時的な中断であれば、非接触給電部56からの搭載検出信号は、やはりOFFとはならない。したがって高速近接非接触通信部52は、ステップS104に戻って、ハンディターミナル10との高速近接非接触通信を続行する。
また、もしネットワーククレードル50に搭載されるHT50が、別の装置との交換のためにネットワーククレードル50より離脱されたのであれば、通信エラーが検出されたか否かに関わらず、非接触給電部56からの搭載検出信号はOFFになる。したがって、図11に示すネットワーククレードル50の高速近接非接触通信部52の処理フローのステップS106またはS110において、非接触給電部56はリセットされ(ステップS92)、リブートされる(ステップS94)。こうしてネットワーククレードル50は、それ以前に搭載されていたHT50の通信をキャンセルし、新たな装置の搭載の受け入れが可能な状態へと移行する。
以上に述べたように、図10および図11に示すネットワーククレードル50の処理フローにより、ハンディターミナル10がネットワーククレードル50に搭載されているか否か、別の装置と交換されていないか否かの判定が、より確実に行われる。
このときネットワーククレードル50は、ネットワーク74への接続を無効化(図9におけるステップS50、「Ethernet(登録商標)接続無効化」)を先に行ってから、高速近接非接触通信部(図5参照)52を無効化する(図9におけるステップS52)。先にも述べたように、ネットワーク74への接続の無効化は、電源部60(図5参照)からPHY IC54(図5参照)への電源供給を停止する等の手段を用いて、PHY IC54の動作を停止することによって実現される。もし高速近接非接触通信部52の無効化が、ネットワーク74への接続の無効化よりも先に行われると、ネットワーククレードル50のCPU51は、自分自身の「パケット転送モード」の設定を解除する可能性がある。そうすると、PHY IC54の動作は停止されていないので、本来見えてはならないMACアドレス「C」が含まれたパケットが、ネットワーク74へと送信される可能性がある。これを防止するために、ネットワーククレードル50のCPU51は、ネットワーク74への接続を無効化(図9におけるステップS50、「Ethernet(登録商標)接続無効化」)を先に行ってから、高速近接非接触通信部(図5参照)52を無効化する(図9におけるステップS52)。こうして、HT50は、ネットワーク74上の通信相手に認識されなくなる。もちろん、ネットワーククレードル50自体は、HT50が搭載されているか否かに関わらず、ネットワーク74上の通信相手からは、常に認識されない状態にある。
図12及び図13は、本実施の形態の通信システム1の効果を説明するための図である。図12及び図13に示す例では、2つのハンディターミナル10a,10bと、2つのネットワーククレードル50a,50bを有している。ネットワーククレードル50aのMACアドレスは「C1」、ネットワーククレードル50bのMACアドレスは「C2」、ハンディターミナル10aのMACアドレスは「T1」、IPアドレスは「t1」、ハンディターミナル10bのMACアドレスは「T2」、IPアドレスは「t2」である。
図12では、ネットワーククレードル50aはハンディターミナル10aを搭載しており、ネットワーククレードル50aからP2P通信路75aを介してネットワーク74に接続される他の機器(例えばデータサーバ73)へと送信されるデータには、送信元MACアドレス「T1」、IPアドレス「t1」が付加される。ネットワーククレードル50bはハンディターミナル10bを搭載しており、ネットワーククレードル50bからP2P通信路75bを介してネットワーク74に接続される他の機器へと送信されるデータには、送信元MACアドレス「T2」、IPアドレス「t2」が付加される。従って、ARPテーブル72には、図12に示すように、MACアドレス「T1」とIPアドレス「t1」の組合せが記憶され、MACアドレス「T2」とIPアドレス「t2」の組合せが記憶される。
図13は、ネットワーククレードル50a,50bに搭載するハンディターミナル10a,10bの組合せを入れ替えた場合を示している。この例では、ネットワーククレードル50aはハンディターミナル10bを搭載しており、ネットワーククレードル50aからP2P通信路75aを介してネットワーク74に接続される他の機器へと送信されるデータには、送信元MACアドレス「T2」、IPアドレス「t2」が付加される。ネットワーククレードル50bはハンディターミナル10aを搭載しており、ネットワーククレードル50bからP2P通信路75bを介してネットワーク74に接続される他の機器へと送信されるデータには、送信元MACアドレス「T1」、IPアドレス「t1」が付加される。従って、ARPテーブル72には、図13に示すように、MACアドレス「T1」とIPアドレス「t1」の組合せが記憶され、MACアドレス「T2」とIPアドレス「t2」の組合せが記憶される。
図12と図13を比較すると分かるように、ネットワーククレードル50a,50bに搭載するハンディターミナル10a,10bの組合せを入れ替えたとしても、ARPテーブル72に記憶される組合せは変わらないので、ARPテーブル72は更新されない。つまり、本実施の形態の通信システム1は、複数のハンディターミナル10と複数のネットワーククレードル50を有する場合に、どのネットワーククレードル50にどのハンディターミナル10を搭載したとしても、ARPテーブル72は更新されない。従って、ネットワーククレードル50にハンディターミナル10を搭載したときにARPテーブル72の更新が行われることなく、ハンディターミナル10は速やかに通信を開始することができる。
本発明の通信システムは、ARPテーブルの書き換えが発生せず、通信を速やかに開始することができるというすぐれた効果を有し、複数の携帯型情報端末と複数の通信アダプタとを含む通信システム等に有用である。
1 通信システム
10 ハンディターミナル(HT)
11 CPU
12 局所無線通信部
13 局所無線通信アンテナ
14 非接触ICカードリードライト部
15 非接触ICカード通信アンテナ
16 無線電話回線通信部
17 無線電話アンテナ
18 高速近接非接触通信部
19 高速近接非接触通信カプラ
20 音声入出力部
21 マイク
22 スピーカ
23 非接触受電部
24 非接触充電コイル
25 電源部
26 バッテリ
27 表示部
28 タッチ入力検出部
29 カメラモジュール
30 キー入力部
31 バーコードスキャナ部
32 フラッシュROM
33 RAM
34 表示パネル
35 入力キー
36 スキャンボタン
37 バッテリ収納部
38 メイン基板
39 サブ基板
40 キーボード基板
41 高速近接非接触通信カプラ基板
42 基本システム
43 通信アプリ
50 ネットワーククレードル(NC)
51 CPU
52 高速近接非接触通信部
53 高速近接非接触通信カプラ
54 PHY IC
56 非接触給電部
57 非接触給電コイル
58 フラッシュROM
59 RAM
60 電源部
61 ACアダプタ
70 無線LANのアクセスポイント(AP)
71 ルータ
72 ARPテーブル
73 データサーバ
74 ネットワーク
75 近接非接触通信路
76 局所無線通信路

Claims (15)

  1. 第1の通信プロトコルによって通信が行われるネットワークと、前記ネットワーク上に設けられた通信アダプタと、前記通信アダプタと第2の通信プロトコルによって通信し、前記通信アダプタを介して前記ネットワークに接続する携帯型情報端末とを備える通信システムであって、
    前記携帯型情報端末は、その携帯型情報端末の固有アドレスを前記第1の通信プロトコルにおける送信元固有アドレスとして含む第1のヘッダを有する第1のデータと、前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダと、からなる第2のデータを、前記第2の通信プロトコルにより前記通信アダプタへ送信する通信部を備え、
    前記通信アダプタは、
    前記第2の通信プロトコルにより前記携帯型情報端末から送信された前記第2のデータを受信する携帯端末通信部と、
    受信した前記第2のデータに含まれ、前記携帯型情報端末の固有アドレス送信元固有アドレスとして既に設定されている前記第1のデータを前記第1の通信プロトコルにより前記ネットワークに送信するネットワーク通信部と、を備える通信システム。
  2. 前記通信アダプタの前記ネットワーク通信部は、前記ネットワークから前記第1の通信プロトコルにより送信される第3のデータを受信し、受信した前記第3のデータおよび前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダからなる第4のデータを前記第2の通信プロトコルで前記携帯情報端末へ送信する請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記携帯型情報端末の前記通信部は、前記第1の通信プロトコルにおける前記第3のデータの送信先固有アドレスに対して前記携帯型情報端末の固有アドレスの有無を判断する判断部をさらに備える請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記通信アダプタは、前記携帯型情報端末を搭載するクレードル型の形状を有し、前記携帯端末通信部の通信インタフェースは、前記携帯型情報端末を搭載したときに、前記携帯型情報端末と前記第2の通信プロトコルによる非接触通信を行える位置に設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記通信アダプタは、前記携帯型情報端末が接続されていないときには、前記ネットワーク通信部への電源供給を停止する請求項1乃至4のいずれかに記載の通信システム。
  6. 前記通信アダプタは、
    前記携帯型情報端末を充電するための給電部を有し、
    前記給電部により前記携帯型情報端末へ給電可能な状態を検知したときに、前記携帯端末通信部を通じて前記携帯型情報端末との通信を開始する請求項1乃至5のいずれかに記載の通信システム。
  7. 前記通信アダプタは、前記給電部により前記携帯型情報端末へ給電ができない状態を検知したときに、前記携帯型情報端末との通信を終了する請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記第1の通信プロトコルは、IPプロトコルである請求項1乃至7のいずれかに記載の通信システム。
  9. 前記第2の通信プロトコルは、P2Pプロトコルである請求項1乃至8のいずれかに記載の通信システム。
  10. 複数の前記携帯型情報端末と複数の前記通信アダプタとを有する請求項1乃至9のいずれかに記載の通信システム。
  11. 第1の通信プロトコルによって通信が行われるネットワークと、前記ネットワーク上に設けられた通信アダプタとを備える通信システムにおいて用いられ、前記通信アダプタと第2の通信プロトコルによって通信し、前記通信アダプタを介して前記ネットワークに接続する携帯型情報端末であって、
    前記携帯型情報端末は、その携帯型情報端末の固有アドレスを前記第1の通信プロトコルにおける送信元固有アドレスとして含む第1のヘッダを有する第1のデータと、前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダと、からなる第2のデータを、前記第2の通信プロトコルにより前記通信アダプタへ送信する通信部を備える携帯型情報端末。
  12. 前記通信アダプタが前記ネットワークから受信した第3のデータおよび前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダからなる第4のデータを、前記通信部が前記第2の通信プロトコルを用いて受信した後、前記第3のデータの送信先固有アドレスに対して前記携帯型情報端末の固有アドレスの有無を判断する判断部をさらに備える請求項11に記載の携帯型情報端末。
  13. 第1の通信プロトコルによって通信が行われるネットワークに、第2の通信プロトコルによる通信が可能な携帯型情報端末を接続させる前記ネットワーク上に設けられた通信アダプタであって、
    前記第2の通信プロトコルにより前記携帯型情報端末から送信される、その携帯型情報端末の固有アドレスを前記第1の通信プロトコルにおける送信元固有アドレスとして含む第1のヘッダを有する第1のデータと、前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダと、からなる第2のデータを受信する携帯端末通信部と、
    受信した前記第2のデータに含まれ、前記携帯型情報端末の固有アドレス前記送信元固有アドレスとして既に設定されている前記第1のデータを前記第1の通信プロトコルにより前記ネットワークに送信するネットワーク通信部と、を備える通信アダプタ。
  14. 第1の通信プロトコルによって通信が行われるネットワークと、前記ネットワーク上に設けられた通信アダプタと、前記通信アダプタと第2の通信プロトコルによって通信し、前記通信アダプタを介して前記ネットワークに接続する携帯型情報端末とを備える通信システムにおける通信方法であって、
    前記携帯型情報端末が、その携帯型情報端末の固有アドレスを前記第1の通信プロトコルにおける送信元固有アドレスとして含む第1のヘッダを有する第1のデータと、前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダと、からなる第2のデータを、前記第2の通信プロトコルにより前記通信アダプタへ送信するステップと、
    前記通信アダプタが、前記第2の通信プロトコルにより前記携帯型情報端末から送信された前記第2のデータを受信するステップと、
    前記通信アダプタが、受信した前記第2のデータに含まれ、前記携帯型情報端末の固有アドレス前記送信元固有アドレスとして既に設定されている前記第1のデータを前記第1の通信プロトコルにより前記ネットワークに送信するステップと、を備える通信方法。
  15. 前記通信アダプタが、前記ネットワークから送信される第3のデータを受信するステップと、
    前記通信アダプタが、受信した前記第3のデータに対して前記第2の通信プロトコルにおける第2のヘッダを付加して第4のデータを生成するステップと、
    前記通信アダプタが、前記第4のデータを前記第2の通信プロトコルで前記携帯情報端末へ送信するステップと、
    を備える請求項14に記載の通信方法。

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