JP5837160B1 - 導電電極 - Google Patents

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Abstract

【課題】人間の肉眼にタッチパネル下方の導電電極の存在を直接視認されるのを防止し、導電電極にサイドエッチングが発生するのを低減し、製品の歩留まりを高めることができる導電電極を提供する。【解決手段】本発明の導電電極は、基材層2と、ラインパターンが形成され、基材層2の表面に配置される少なくとも1つの接着層3と、接着層3の表面に形成され、ラインパターンに対応して導電パターンが形成される導電電極層4と、易エッチング性材料からなり、ラインパターンに対応し、導電電極層4の表面に形成される第1黒化層5と、耐エッチング性材料からなり、第1黒化層5の表面に形成される耐候層6と、を含む。耐候層6の厚さは、第1黒化層5より薄い。第1黒化層5は暗色材料からなり、光線を第1黒化層によって吸収されて導電電極層4に進入せずに、ユーザに導電電極層4が直接視認されるのを防止することができるマスキング面が形成される。【選択図】図6

Description

本発明は、導電電極に関し、特に、易エッチング性の黒化層及び極薄の耐候層を含み、導電電極のラインパターンによってモアレが発生するのを低減し、ユーザが製品を見る際の快適性を高めることができる上、製造工程におけるサイドエッチングの発生を大幅に減少させ、導電電極の線径を安定させることができる導電電極に関する。
電子製品の軽薄短小化に伴い、半導体の製造方法も高密度化及び自動化生産に向けて発展している。従来のタッチ検出面を有する電子製品又は設備においては、タッチ検出面又はタッチパネル製品の大型化に伴い、導電電極の製造材料が従来普遍的に使用されていた酸化インジウムスズ(ITO)から金属導電電極へと変化している。
図1及び図2を参照する。図1及び図2に示すように、一般に、金属導電電極10の構造及び製造工程は、少なくとも1つの接着層11を介して金属導電電極10の主体である金属導電電極層を基材12上に接着することにより、金属導電電極10を基材12上から脱落しないようにするステップ(1)と、少なくとも1つの耐候層13(耐腐蝕層)を金属導電電極10上に覆設するステップ(2)と、を含む。
図3を参照する。図3に示すように、接着層11は、基材12に結合される中間層110と、金属導電電極10に結合される導電シード層111と、の2層構造に設計される。
図1を再び参照する。上述の従来の金属導電電極10の構造及び製造工程において、エッチング液を利用してエッチング工程(wet etching)を行い、金属導電電極10の電極パターン14を形成するステップ(3)を行うことにより、初期の金属導電電極10の電極パターン14の製造が完了する。また、図2に示すように、最終的な検出電極(Sensor)製品が完成した後、保護フィルム16(OCA)で電極パターン14の表面全体を被覆保護する。
また、導電電極の設計上、パネルベースを構成する導電電極の存在をユーザが目で見て分からないように、即ち、金属導電電極10がユーザに視認されないように、金属導電電極10の線径を極細に製造することが研究開発者の目標となっている。
また、従来の検出電極(Sensor)の電極パターン14の構造においては、耐腐蝕性を有する耐候層13によって導電を行う金属導電電極10部分が保護される。エッチング工程を行う際、湿式エッチングは、等方性(Isotropic)である上、耐候層13が耐エッチング性材料からなるため、耐候層13と金属導電電極10との間のエッチング液によるエッチング速度の差が非常に大きい。また、ステップ(2)によって形成される耐候層13は、厚さが不均一になりやすい。このため、エッチング液によって縦方向のエッチングを行う際、エッチング過程における金属導電電極10に重大なサイドエッチング15が発生する虞がある。
図1を再び参照する。即ち、金属導電電極10の左右の側面部分の特に幅が5μmより小さく、厚さが0.3μmより大きい範囲の金属導電電極10は、サイドエッチング15がさらに発生しやすい。このため、金属導電電極10のエッチング総面積比率が過大となり、エッチングが部分的に不均一となって電極パターン14の抵抗値が大きくなりすぎる。さらには、電極パターン14に断線が発生することにより、メーカーが生産する金属導電電極10の歩留まり及び品質の制御が困難となる。このことは、極細導電電極を製造する上で、大きな問題となっている。
前述のタッチパネル用金属導電電極10の欠点に鑑み、本発明は、導電電極の存在をユーザに視認されないようにする上、サイドエッチング15によって導電電極の線径が不均一になり、最終的に導電電極製品の歩留まりが低下する問題を解決することを目的とする。
本発明の第1の目的は、少なくとも1つの易エッチング性の黒化層を有し、エッチング技術によって導電電極を製造することにより、導電電極にサイドエッチングが発生する可能性を低減し、導電電極製品の歩留まりを高め、極細の線径を確保でき、タッチパネル光源の光線透過率を高め、色飽和度を高めることができる導電電極を提供することにある。
本発明の第2の目的は、耐候層の厚さを減少させて従来よりも薄型又は極薄の態様にし、厚さを減少した耐候層及び易エッチング性の黒化層により、導電電極にサイドエッチングが発生する可能性を低減し、導電電極製品の歩留まりを高め、線径を確保することができる導電電極を提供することにある。
本発明の第3の目的は、導電電極が少なくとも1つの黒化層を有することにより、人間の肉眼にタッチパネル下方の導電電極の存在を視認されるのを防止することができ、人間の肉眼がタッチパネルの表面を見た際にモアレ(Moire)が発生するのを防止することができる上、色かぶり現象を減少させ、ユーザに視覚的に快適なタッチ操作インターフェースを提供することができる導電電極を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明の導電電極は、基材層と、ラインパターンが形成され、基材層の表面に配置される少なくとも1つの接着層と、接着層の表面に形成され、ラインパターンに対応して導電パターンが形成される導電電極層と、易エッチング性材料からなり、ラインパターンに対応し、導電電極層の表面に形成される第1黒化層と、耐エッチング性材料からなり、第1黒化層の表面に形成される耐候層と、を含む。
設計上、耐候層の厚さを極薄にすることにより、サイドエッチングが発生するのを低減する。耐候層の厚さは、第1黒化層より薄い。即ち、耐候層の厚さを黒化層の厚さよりも薄くするか、或いは、極めて薄くする。第1黒化層の厚さは、従来の厚さと同一である。
また、第1黒化層が暗色材料からなることにより、耐候層の表面及び第1黒化層の表面において光線が反射したり、屈折したり、色かぶりしたりしない。また、光線が第1黒化層に吸収されて導電電極層に進入せずに、ユーザに導電電極層が直接視認されるのを防止することができるマスキング面が形成される。
耐候層が暗色材料からなることにより、ユーザに導電電極層が直接視認されるのを防止することができるマスキング面が形成される。
導電パターンは、格子状構造を呈する。
接着層は、以下(1)〜(3)に示す3つの異なる構造に設計することができる。
(1)接着層は、基材層の表面に位置する中間層と、中間層の表面に形成される導電シード層と、導電シード層の表面に位置する抗酸化層と、を含む。
(2)接着層は、基材層の表面に位置する第2黒化層と、第2黒化層の表面に形成される中間層と、中間層の表面に形成される導電シード層と、を含む。
(3)接着層は、基材層の表面に位置する中間層と、中間層の表面に位置する第2黒化層と、第2黒化層の表面に形成される導電シード層と、導電シード層の表面に位置する抗酸化層と、を含む。
接着層は、金属、金属酸化物、高分子材料又はそれらの複合材料からなる。金属は、タングステン、ニッケル、クロム、銅、バナジウム、モリブデン、錫、亜鉛、コバルト、鉄、チタン、アルミニウム、ニオブ又はそれらの合金からなる。金属酸化物は、タングステン、ニッケル、クロム、銅、バナジウム、モリブデン、錫、亜鉛、コバルト、鉄、チタン、アルミニウム、ニオブ又はそれらの合金の酸化物からなる。
導電電極層は、金、銅、銀、亜鉛、アルミニウム、ニッケル、錫又はそれらの合金、或いは、導電高分子材料からなる。
耐候層は、グラファイト、金属、金属酸化物、導電可能な高分子材料又はそれらの複合材料からなる。金属は、タングステン、ニッケル、クロム、銅、アルミニウム、銀、チタン、モリブデン、錫、亜鉛、コバルト、鉄、ニオブ又はそれらの合金からなる。金属酸化物は、タングステン、ニッケル、クロム、銅、アルミニウム、銀、チタン、モリブデン、錫、亜鉛、コバルト、鉄、ニオブ又はそれらの合金の酸化物からなる。
接着層の厚さは、0.01μm〜1μmである。導電電極層の厚さは、0.1μm〜6μmである。耐候層の厚さは、2nm〜50nmである。第1黒化層の厚さは、0.01μm〜1μmである。
本発明は、耐候層の厚さが第1黒化層の厚さよりも薄いか、或いは、極めて薄く、黒化層及び暗色(黒化性)の耐候層によって導電パターンを完全に遮蔽することにより、導電電極の表面にモアレが発生するのを大幅に低減することができる。これにより、ユーザに視覚的に快適なタッチ操作インターフェースを提供することができる。また、耐候層及び接着層中に少なくとも1つの暗色の黒化層構造が設けられ、耐候層の厚さが極薄であることにより、導電電極に重大なサイドエッチングが発生するのを防止することができる。
従来の導電電極の製造方法を示す断面図である。 従来の導電電極を保護フィルム層で被覆した状態を示す断面図である。 従来の接着層の構造を示す断面図である。 本発明の導電電極の製造方法を示す断面図である。 本発明の導電電極の製造方法を示す断面図である。 本発明の導電電極の構造を示す断面図である。 本発明の導電電極を保護フィルム層で被覆した状態を示す断面図である。 本発明の接着層の第1実施形態を示す断面図である。 本発明の接着層の第2実施形態を示す断面図である。 本発明の接着層の第3実施形態を示す断面図である。
本発明の構造及び特徴をさらに明確に理解できるように、好適な実施形態を挙げ、図面と共に以下に説明する。
図4及び図5を参照する。本発明の一実施形態によるタッチパネル用導電電極の製造方法のステップを以下に示す。
ステップ(A):基材を選定し、基材によって基材層2を形成する。基材層2は、柔軟性材料又はガラス板からなる。柔軟性材料は、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンスルホン(PPSU)、ポリエチレンイミン(PEI)又はポリイミド(PI)からなる。
ステップ(B):基材層2の表面上に少なくとも1つの導電性を有する接着層3を形成する。接着層3の厚さは、0.01μm〜1μmである。接着層3は、真空スパッタリング、化学鍍金、高分子塗布又はそれらの組み合わせによって形成される。接着層3は、金属、金属酸化物、高分子材料又はそれらの複合材料からなる。
接着層3の金属は、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、銅(Cu)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ニオブ(Nb)又はそれらの合金からなる。接着層3の金属酸化物は、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、銅(Cu)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ニオブ(Nb)又はそれらの合金の酸化物からなる。
図4及び図5に示すように、ステップ(B)に続き、ステップ(C):接着層3の表面に導電性を有する導電電極層4を形成する。導電電極層4は、真空スパッタリング、蒸着、化学鍍金、電気鍍金、導電高分子塗布又はそれらの組み合わせによって形成される。導電電極層4は、金(Au)、銅(Cu)、銀(Ag)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、錫(Sn)又はそれらの合金、或いは、導電高分子材料からなる。
ステップ(D):導電電極層4の表面に第1黒化層5を形成する。第1黒化層5は、エッチング液によってエッチングしやすい性質を有する材料からなる。また、第1黒化層5は、電気鍍金又はスパッタリングにより、本来暗色である酸化金属材料又は高分子材料が導電電極層4の表面に設けられたものである。或いは、本来暗色でない材料に化学的に染色工程を行うことにより、暗色の第1黒化層5が形成される。
第1黒化層5の暗色は、青色、緑色、紫色、茶色、黒色などに近い暗色であるため、製品上の反射光線又は屈折光線の吸収を助け、光線が第1黒化層5下層の導電電極層4に殆ど進入しない。このため、モアレ(moire)の発生を有効に低減し、導電電極層4がユーザに視認されにくいため、ユーザが製品の表面を見る際の快適性を高めることができる。
ステップ(E):第1黒化層5の表面に耐候層6を形成する。耐候層6は、耐エッチング性材料からなる。耐候層6は、化学鍍金、電気鍍金、導電高分子塗布又はそれらの組み合わせによって形成される。耐候層6は、グラファイト(graphite)、金属、金属酸化物、導電可能な高分子材料又はそれらの複合材料からなる。
耐候層6の金属は、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、ニオブ(Nb)又はそれらの合金からなる。耐候層6の金属酸化物は、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、ニオブ(Nb)又はそれらの合金の酸化物からなる。
耐候層6は、暗色を有する態様でもよい。即ち、第1黒化層5及び耐候層6の厚さにより、導電電極層4がユーザに視認されるのを防止することができるマスキング面50を構成することができる。詳細に説明すると、第1黒化層5が暗色の黒化性を有するように構成されるため、耐候層6の厚さを従来の耐候層13及び第1黒化層5の厚さより薄いか、或いは、極薄にすることができる。本発明中の第1黒化層5の厚さ及び従来の耐候層13の厚さは、何れも0.01μm〜1μmであり、本発明の耐候層6の厚さは、従来の耐候層13よりもさらに薄型に設計される。
ステップ(F):まず、所定のラインパターンを有するマスキング層7を耐候層6の表面に配置し、エッチング液によって湿式エッチング工程を行い、連続又は不連続の格子形状のラインパターンを形成する。マスキング層7を除去すると、図6に示すような初期の導電電極製品の態様となる。
上述のステップ(A)〜(F)によって一方の面に導電パターンを有する導電電極層4を形成することができる。しかし、両面又は多面に導電パターンを有する導電電極層4を製造する場合、上述のステップ(A)〜(F)を重複して行うことができ、製品に応じて製造ステップが変更される。
本発明の第1黒化層5及び導電電極層4は、同一のエッチング速度を有するため、エッチング工程を行う際、導電電極層4にサイドエッチングが発生する可能性を大幅に低減することができる。即ち、本発明は、従来技術とは異なり、エッチング工程の際に重大なサイドエッチング15が発生する可能性を大幅に低減することができ、導電電極の導電パターンの線径を維持及び保証することができ、導電電極製品の歩留まりを大幅に高めることができる。
第1黒化層5が易エッチング材料からなり、耐候層6が耐エッチング材料からなるため、両者のエッチング工程の進行時のエッチング速度を同一にするために、耐候層6の厚さを第1黒化層5の厚さよりも薄くするか、或いは、極めて薄くする必要がある。
図7を参照する。図7に示すように、ステップ(G):本発明の導電電極を他の加工場に送って後続の加工工程を行った後、塗布又は貼設する方式によって透明な保護フィルム層8(Optically clear adhesive)で導電電極及び基材層2を完全に被覆密封し、本発明の導電電極の保護構造を形成する。保護フィルム層8は、シリコン樹脂(Silicone)又はアクリル酸樹脂(Acrylic)からなる。
耐候層6は、暗色の黒化性を有するように構成してもよい。これにより、導電電極層4が間接的にユーザに視認されにくくなるため、モアレ(moire)の発生を有効に低減し、ユーザが製品の表面を見る際の快適性を高めることができる。
本発明の保護フィルム層8の設計に関し、導電電極は、保護フィルム層8中に完全に被覆される。保護フィルム層8は、基材層2に対して略平坦な表面を形成する上、ラインパターンを有する導電電極間に隙間を形成しない。
本発明の導電電極製品の製造が完成した際、平面図によって説明する場合、導電電極層4は、ラインパターンに対応する格子状構造の導電パターンに形成される。
(接着層の第1実施形態)
図8を参照する。従来の接着層11は、2層構造であるが、本発明の第1実施形態中、接着層3は、スパッタリングによって順番に、中間層31、導電シード層32及び抗酸化層33の3層構造に形成される。即ち、まず、基材層2の表面上に中間層31を形成し、中間層31の表面に導電シード層32を形成し、導電シード層32の表面に抗酸化層33を形成する。
(接着層の第2実施形態)
図9を参照する。本発明の第2実施形態中、接着層3は、スパッタリングによって順番に、第2黒化層30、中間層31及び導電シード層32の3層に形成される。即ち、まず、基材層2の表面上に第2黒化層30を形成し、第2黒化層30の表面に中間層31を形成し、中間層31の表面に導電シード層32を形成する。
(接着層の第3実施形態)
図10を参照する。本発明の第3実施形態中、接着層3は、スパッタリングによって順番に、第2黒化層30、中間層31、導電シード層32及び抗酸化層33の4層に形成される。即ち、まず、基材層2の表面上に第2黒化層30を形成し、第2黒化層30の表面に中間層31を形成し、中間層31の表面に導電シード層32を形成し、導電シード層32の表面に抗酸化層33を形成する。
上述の第2実施形態及び第3実施形態中の接着層3は、基材層2の方向に第2黒化層30を有する。第2黒化層30は、導電性を有する金属酸化物又は耐腐蝕性を有する金属化合物からなる。また、第2黒化層30の厚さは、5nm〜0.1μmである。
即ち、第2黒化層30を形成する材料の特性として、自身の色が青色、緑色、紫色、茶色、黒色などに近い暗色であるため、製品上の反射光線又は屈折光線の吸収を助ける働きを有する。これにより、導電電極層4は、間接的にユーザに視認されにくいため、モアレ(moire)の発生を有効に低減し、ユーザが製品の表面を見る際の快適性を高めることができる。
中間層31(Tie−coatとも称す)は、第2黒化層30と導電シード層32とを結合するために用いられる。導電シード層32(Seed layerとも称す)は、酸化しやすい特性を有するため、従来技術においては、以下に示す方法(1)〜方法(3)を利用することによって導電シード層32が酸化するのを防止する。
方法(1):酸性溶液で酸化した導電シード層32を除去する。方法(2):一時的に冷凍乾燥又は低温低湿保存する上、12時間〜24時間内に導電シード層32を使用する。方法(3)真空保存する上、3ヶ月〜6ヶ月内に導電シード層32を使用する。しかし、本発明においては、導電シード層32の表面に抗酸化層33が形成されるため、導電シード層32が酸化するのを防止することができる。
本発明の接着層3の厚さは、0.01μm〜1μmである。導電電極層4の厚さは、0.1μm〜6μmである。第1黒化層5の厚さは、0.01μm〜1μmである。耐候層6の厚さは、2nm〜50nmである。
図1に示す従来の金属導電電極10の構造と比較し、本発明の導電電極は、導電電極層4の表面に第1黒化層5が形成され、接着層3中に第2黒化層30が設けられ、基材層2の第1面の第1黒化層5の位置と基材層2の第2面の第2黒化層30の位置とが互いに交差する。第1黒化層5と第2黒化層30とが交差することにより、ユーザの肉眼が本発明の導電電極を見た際、まず、第1面の第1黒化層5が視認され、第1黒化層5と第1黒化層5との間の隙間を見た際、視線は、光線を介して基材層2に進入した後、第2面の第2黒化層30に到達する。これにより、従来技術のように、人間の肉眼が金属導電電極10と金属導電電極10との間の隙間を見た際、第2面の金属導電電極10が直接明確に視認されるのとは異なり、本発明においては、第2面の導電電極層4が視認されるのを防止することができ、完全に遮蔽する効果が形成される。また、耐候層も暗色の黒化性を有するように構成することができるため、ユーザの肉眼がタッチパネルの表面を見た際、モアレ(moire)が発生するのを防止することができる上、タッチパネル下方の導電電極層4が視認されるのを防止することができる。
上述の実施形態は、本発明の説明のためのみに用いるものであり、本発明を限定するものではない。即ち、当業者は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、本発明の特許請求の範囲及び明細書に基づいて各種の簡易な変更及び修飾を行うことができ、それらは何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
(従来技術)
10 金属導電電極 metal conductive electrode
11 接着層 adhesion layer
110 中間層 intermediate layer
111 導電シード層 conductive seed layer
12 基材 substrate
13 耐候層 weather−proof layer
14 電極パターン electrode pattern
15 サイドエッチング side etching
16 保護フィルム protection film
(本発明)
2 基材層 substrate layer
3 接着層 adhesion layer
30 第2黒化層 second blackened layer
31 中間層 intermediate layer
32 導電シード層 conductive seed layer
33 抗酸化層 anti−oxidation layer
4 導電電極層 conductive electrode layer
5 第1黒化層 first blackened layer
50 マスキング面 masking surface
6 耐候層 weather−proof layer
7 マスキング層 masking layer
8 保護フィルム層 protective film layer

Claims (10)

  1. 基材層と、
    ラ インパターンが形成され、前記基材層の表面に配置される少なくとも1つの接着層と、
    前記接着層の表面に形成され、前記ラインパターンに対応して導電パターンが形成される導電電極層と、
    易エッチング性材料からなり、前記ラインパターンに対応し、前記導電電極層の表面に形成される第1黒化層と、
    耐エッチング性材料からなり、前記第1黒化層の表面に形成される耐候層と、を備え、
    前記耐候層の厚さは、前記第1黒化層より薄く、前記第1黒化層が暗色材料からなることにより、光線が前記第1黒化層によって吸収されて前記導電電極層に進入せずに、ユーザに前記導電電極層が直接視認されるのを防止することができるマスキング面が形成されることを特徴とする導電電極。
  2. 前記耐候層が暗色材料からなることにより、ユーザに前記導電電極層が直接視認されるのを防止することができるマスキング面が形成されることを特徴とする請求項1に記載の導電電極。
  3. 前記接着層は、前記基材層の表面に位置する中間層と、前記中間層の表面に形成される導電シード層と、前記導電シード層の表面に位置する抗酸化層と、を有することを特徴とする請求項1に記載の導電電極。
  4. 前記接着層は、前記基材層の表面に位置する第2黒化層と、前記第2黒化層の表面に形成される中間層と、前記中間層の表面に形成される導電シード層と、を有することを特徴とする請求項1に記載の導電電極。
  5. 前記接着層は、前記基材層の表面に位置する中間層と、前記中間層の表面に位置する第2黒化層と、前記第2黒化層の表面に形成される導電シード層と、前記導電シード層の表面に位置する抗酸化層と、を有することを特徴とする請求項1に記載の導電電極。
  6. 前記接着層は、金属、金属酸化物、高分子材料又はそれらの複合材料からなることを特徴とする請求項1に記載の導電電極。
  7. 前記金属は、タングステン、ニッケル、クロム、銅、バナジウム、モリブデン、錫、亜鉛、コバルト、鉄、チタン、ニオブ、アルミニウム又はそれらの合金からなり、前記金属酸化物は、タングステン、ニッケル、クロム、銅、バナジウム、モリブデン、錫、亜鉛、コバルト、鉄、チタン、ニオブ、アルミニウム又はそれらの合金の酸化物からなることを特徴とする請求項6に記載の導電電極。
  8. 前記耐候層は、グラファイト、金属、金属酸化物、導電可能な高分子材料又はそれらの複合材料からなることを特徴とする請求項1に記載の導電電極。
  9. 前記金属は、タングステン、ニッケル、クロム、銅、アルミニウム、銀、チタン、モリブデン、錫、亜鉛、コバルト、鉄、ニオブ又はそれらの合金からなり、前記金属酸化物は、タングステン、ニッケル、クロム、銅、アルミニウム、銀、チタン、モリブデン、錫、亜鉛、コバルト、鉄、ニオブ又はそれらの合金の酸化物からなることを特徴とする請求項8に記載の導電電極。
  10. 前記接着層の厚さは、0.01μm〜1μmであり、前記導電電極層の厚さは、0.1μm〜6μmであり、前記耐候層の厚さは、2nm〜50nmであり、前記第1黒化層の厚さは、0.01μm〜1μmであることを特徴とする請求項1に記載の導電電極。
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