JP5837022B2 - 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置 - Google Patents

四輪駆動車両の駆動力配分制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5837022B2
JP5837022B2 JP2013229684A JP2013229684A JP5837022B2 JP 5837022 B2 JP5837022 B2 JP 5837022B2 JP 2013229684 A JP2013229684 A JP 2013229684A JP 2013229684 A JP2013229684 A JP 2013229684A JP 5837022 B2 JP5837022 B2 JP 5837022B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
driving force
wheel
rotation difference
theoretical value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013229684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014208516A (ja
Inventor
翔一 大八木
翔一 大八木
典久 二飯田
典久 二飯田
孝幸 関
孝幸 関
知樹 渡部
知樹 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013229684A priority Critical patent/JP5837022B2/ja
Priority to US14/226,819 priority patent/US9315101B2/en
Publication of JP2014208516A publication Critical patent/JP2014208516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5837022B2 publication Critical patent/JP5837022B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K23/00Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for
    • B60K23/08Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles
    • B60K23/0808Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles for varying torque distribution between driven axles, e.g. by transfer clutch
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/348Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed
    • B60K17/35Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches
    • B60K17/3505Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches with self-actuated means, e.g. by difference of speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K23/00Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for
    • B60K23/08Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles
    • B60K2023/085Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles automatically actuated

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、四輪駆動車両において前輪及び後輪への駆動力配分を制御する四輪駆動車両の駆動力配分制御装置に関する。
下記特許文献1においては、前後輪のうち一方(主駆動輪)にはエンジン駆動力を直接伝達し、他方(副駆動輪)にはトルク配分用クラッチを介して配分制御された駆動力を伝達するトルクスプリット式の四輪駆動車両が示されている。そこに示された配分制御の手法は、原則として、前後輪回転速度差を零に収束させる方向に制御するようにしており、特に、前後輪のタイヤ異径を検出し、タイヤ径差と車速に応じて補正した前後輪回転速度差により駆動力配分制御を行うようにした技術が示されている。また、下記特許文献2においては、横加速度を考慮して駆動力配分制御を行うようにした技術が示されている。
特開平4−103433号公報 特開2007−302024号公報
しかし、単純に前後輪回転速度差を零に収束させる方向に制御する方式では、様々な変動ファクターに対して総合的に対応することが困難である。様々な変動ファクターに対して総合的に対応するためには、車両の走行状態に応じて、様々な変動ファクターを考慮に入れて理論的な規範モデルに従って駆動力配分を行うことが考えられる。しかし、そのような規範モデルでは、理論値では補償できないバラツキ(個別車両毎のタイヤ径の変動、個別車両毎のセンサ誤差、規範モデルの設定誤差など)に対して対応しきれない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、駆動源からの駆動力を前後輪へ任意に配分する四輪駆動車両において、理論的な規範モデルに従って駆動力配分を適切に制御すると共に、理論的な規範モデルでは補償できないバラツキにも対処できるように工夫し、もって、前後輪への駆動力の適切な配分によって、タイヤグリップ力を最適化し、車両挙動を安定させることができるようにした駆動力配分制御装置を提供しようとするものである。
請求項1の本発明に係る四輪駆動車両の駆動力配分制御装置は、駆動源(3)からの駆動力を主駆動輪及び副駆動輪に伝達する駆動力伝達経路(20)と、前記駆動力伝達経路において前記駆動源と副駆動輪との間に配置された駆動力配分装置(10)とを備えた四輪駆動車両において、前記四輪駆動車両の操舵角、車速、ヨーレート及びスリップ角に基づいて前記主駆動輪の回転数理論値と前記副駆動輪の回転数理論値をそれぞれ求め、その値から前記駆動力配分装置の入出力軸回転数理論値の差である回転差規範理論値を求める理論値算出部(71)と、前記駆動力配分装置の入出力軸回転差測定値と前記回転差規範理論値との偏差に基づき、前記回転差規範理論値を修正した回転差規範値を求める規範値算出部(72)と、前記回転差規範値を目標値とする前記回転差測定値のサーボ制御により、前記駆動力配分装置により配分する前記副駆動輪への駆動力を補正するサーボ制御部(73)とを備え、前記規範値算出部は、前記回転差測定値と前記回転差規範理論値との前記偏差の一時的な変化に応答して前記回転差規範値が変化しないようにするフィルタ要素(743)を含むことを特徴とする。括弧内に記載した符号は、後述する実施例における対応する構成要素を、単なる参考のために例示するものである。
請求項3の本発明に係る四輪駆動車両の駆動力配分制御装置は、駆動源からの駆動力を主駆動輪及び副駆動輪に伝達する駆動力伝達経路と、前記駆動力伝達経路において前記駆動源と副駆動輪との間に配置された駆動力配分装置と、を備えた四輪駆動車両において、前記四輪駆動車両の操舵角、車速、ヨーレート及びスリップ角に基づいて前記主駆動輪の回転数理論値と前記副駆動輪の回転数理論値をそれぞれ求め、その値から前記駆動力配分装置の入出力軸回転数理論値の差である回転差規範理論値を求める理論値算出部と、前記駆動力配分装置の入出力軸回転差測定値と前記回転差規範理論値との偏差に基づき、前記回転差規範理論値を修正した回転差規範値を求める規範値算出部と、前記回転差規範値を目標値とする前記回転差測定値のサーボ制御により、前記駆動力配分装置により配分する前記副駆動輪への駆動力を補正するサーボ制御部と、前記主駆動輪及び副駆動輪の荷重比に従って前記副駆動輪に対する駆動力の基本配分比を決定する基本配分決定部と、前記基本配分決定部で決定した基本配分比を車両の走行状態に応じて補正する基本配分補正部と、前記基本配分補正部による前記基本配分比の補正量に基づいて、前記サーボ制御部における前記目標値となる前記回転差規範値を修正する目標値修正部とを備える。
本発明によれば、車両の操舵角、車速、ヨーレート及びスリップ角に基づいて主駆動輪の回転数理論値と副駆動輪の回転数理論値をそれぞれ求め、その値から駆動力配分装置の入出力軸回転数理論値の差である回転差規範理論値を求めることにより、車両の走行状況に応じた理論上の駆動力配分装置の入出力軸回転差を回転差規範理論値として算出する。そして、この回転差規範理論値と実際の駆動力配分装置の入出力軸回転差測定値との偏差に基づき、該回転差規範理論値を修正した回転差規範値を求める。これにより、理論値では補償しきれないバラツキ(例えば、個別車両毎のタイヤ半径の変動、個別車両毎のセンサ誤差、規範モデルの設定誤差等)に適応して適切な回転差規範値を求めることができる。そして、この回転差規範値に回転差測定値を追従させるようにサーボ制御を行うことにより、前後輪(主及び副駆動輪)間で摩擦係数が異なる場合のトラクション性能や旋回中のコントロール性を向上させ、かつ、バラツキに適応した駆動力配分制御を行うことができる。また、センサ誤差あるいは規範モデルの設定誤差等によるリスクを低減することもできる。また、フィルタ要素を設けたことにより、一時的な(若しくは急激な)変化分を吸収し、車両挙動の安定した領域に応答するものとなる。
本発明の実施形態に係る駆動力配分制御装置を備えた四輪駆動車両の概略構成を示す図。 図1における4WD・ECUが実行する本発明の第1の実施例に従う制御機能を概略的に示すブロック図。 図2におけるΔNサーボ制御部の詳細例を示すブロック図。 車両の二輪モデルを示す図。 図1における4WD・ECUが実行する本発明の第2の実施例に従う制御機能を概略的に示すブロック図。 図5における目標値修正部の詳細例を示すブロック図。
図1に示す四輪駆動車両1は、車両の前部に横置きに搭載したエンジン(駆動源)3と、エンジン3と一体に設置された自動変速機4と、エンジン3からの駆動力を前輪W1,W2及び後輪W3,W4に伝達するための駆動力伝達経路20とを備えている。
エンジン3の出力軸(図示せず)は、自動変速機4、フロントディファレンシャル(以下「フロントデフ」という)5、左右のフロントドライブシャフト6,6を介して、主駆動輪である左右の前輪W1,W2に連結されている。さらに、エンジン3の出力軸は、自動変速機4、フロントデフ5、プロペラシャフト7、リアデファレンシャルユニット(以下「リアデフユニット」という)8、左右のリアドライブシャフト9,9を介して副駆動輪である左右の後輪W3,W4に連結されている。
リアデフユニット8には、左右のリアドライブシャフト9,9に駆動力を配分するためのリアデファレンシャル(以下、「リアデフ」という。)11と、プロペラシャフト7からリアデフ11への駆動力伝達経路を接続・切断するための前後トルク配分用クラッチ10とが設けられている。前後トルク配分用クラッチ10は、駆動力伝達経路20において後輪W3,W4に配分する駆動力を制御するための駆動力配分装置であり、例えば電磁クラッチからなる。後述する4WD・ECU50は、この前後トルク配分用クラッチ10で後輪W3,W4に配分する駆動力を制御することで、前輪W1,W2を主駆動輪とし、後輪W3,W4を副駆動輪とする駆動制御を行うようになっている。
すなわち、前後トルク配分用クラッチ10が解除(切断)されているときには、プロペラシャフト7の回転がリアデフ11側に伝達されず、エンジン3のトルクがすべて前輪W1,W2に伝達されることで、前輪駆動(2WD)状態となる。一方、前後トルク配分用クラッチ10が接続されているときには、プロペラシャフト7の回転がリアデフ11側に伝達されることで、エンジン3のトルクが前輪W1,W2と後輪W3,W4の両方に配分されて四輪駆動(4WD)状態となる。この場合、前後トルク配分用クラッチ10の締結力(締結量)を可変制御しうるようになっており、締結力(締結量)に応じた駆動力が後輪(副駆動輪)W3,W4に配分される。
また、四輪駆動車両1には、車両の駆動を制御するための制御手段であるFI/AT・ECU30、VSA・ECU40、4WD・ECU50が設けられている。また、左のフロントドライブシャフト6の回転数に基づいて左前輪W1の車輪速を検出する左前輪速度センサS1と、右のフロントドライブシャフト6の回転数に基づいて右前輪W2の車輪速を検出する右前輪速度センサS2と、左のリアドライブシャフト9の回転数に基づいて左後輪W3の車輪速を検出する左後輪速度センサS3と、右のリアドライブシャフト9の回転数に基づいて右後輪W4の車輪速を検出する右後輪速度センサS4とが設けられている。これら4つの車輪速度センサS1〜S4は、左右前後の車輪W1〜W4の車輪速度VW1〜VW4をそれぞれ検出する。車輪速度VW1〜VW4の検出信号は、VSA・ECU40に送られるようになっている。
また、この四輪駆動車両1には、ステアリングホイール15の操舵角を検出する操舵角センサS5と、車体のヨーレートを検出するヨーレートセンサS6と、車体の横加速度を検出する横加速度センサS7と、車両の車体速度(車速)を検出するための車速センサS8などが設けられている。これら操舵角センサS5、ヨーレートセンサS6、横加速度センサS7、車速センサS8による検出信号は、4WD・ECU50に送られるようになっている。
FI/AT・ECU30は、エンジン3及び自動変速機4を制御する制御手段であり、RAM、ROM、CPUおよびI/Oインターフェースなどからなるマイクロコンピュータ(いずれも図示せず)を備えて構成されている。このFI/AT・ECU30には、スロットル開度センサS9で検出されたスロットル開度Thの検出信号、エンジン回転数センサS10で検出されたエンジン回転数Neの検出信号、及びシフトポジションセンサS11で検出されたシフトポジションの検出信号などが送られるようになっている。また、FI/AT・ECU30には、エンジン回転数Neとスロットル開度Thとエンジントルク推定値Teとの関係を記したエンジントルクマップが格納されており、スロットル開度センサS9で検出されたスロットル開度Thと、エンジン回転数センサS10で検出されたエンジン回転数Neとに基づいて、エンジントルクの推定値Teを算出するようになっている。
VSA(Vehicle Stability Assist)・ECU40は、左右前後の車輪W1〜W4のアンチロック制御を行うことでブレーキ時の車輪ロックを防ぐためのABS(Antilock Braking System)としての機能と、車両の加速時などの車輪空転を防ぐためのTCS(Traction Control System)としての機能と、旋回時の横すべり抑制システムとしての機能とを備えた制御手段であって、上記3つの機能をコントロールすることで車両挙動安定化制御を行うものである。このVSA・ECU40は、上記のFI/AT・ECU30と同様に、マイクロコンピュータで構成されている。
4WD・ECU50は、FI/AT・ECU30及びVSA・ECU40と同様に、マイクロコンピュータで構成されている。4WD・ECU50とFI/AT・ECU30及びVSA・ECU40とは相互に接続されている。したがって、4WD・ECU50には、FI/AT・ECU30及びVSA・ECU40とのシリアル通信により、上記の車輪速度センサS1〜S4,シフトポジションセンサS10などの検出信号や、エンジントルク推定値Teの情報などが入力されるようになっている。4WD・ECU50は、これらの入力情報に応じて、ROMに記憶された制御プログラムおよびRAMに記憶された各フラグ値および演算値などに基づいて、後述するように、後輪W3,W4に配分する駆動力およびこれに対応する前後トルク配分用クラッチ10への駆動電流値を演算すると共に、当該演算結果に基づく駆動信号を前後トルク配分用クラッチ10に出力する。これによって前後トルク配分用クラッチ10の締結力を制御し、後輪W3,W4に配分する駆動力を制御するようになっている。
図2は、4WD・ECU50が実行する制御機能を概略的に示すブロック図であり、本発明の第1の実施例を示す。図示された各制御機能は、当該機能を実現するようにプログラムが組まれたコンピュータプログラムによって実現される。配分制御部60は、前輪(主駆動輪)W1,W2及び後輪(副駆動輪)W3,W4の荷重比に従って、後輪(副駆動輪)W3,W4に対する駆動力の配分制御量(0〜1の小数からなる配分比)を決定する。ΔNサーボ制御部70は、前輪(主駆動輪)W1,W2及び後輪(副駆動輪)W3,W4の回転差(ΔNと略称する)の規範値(目標値)を算出し、実際のΔNの測定値が該規範値(目標値)に収束するようにサーボ制御を行う。配分制御部60で決定した配分制御量とΔNサーボ制御部70から出力されるサーボ制御用の偏差信号とが加算部80で加算され、後輪(副駆動輪)W3,W4の駆動力配分値(0〜1の小数からなる配分比)として出力される。なお、最終的な制御量は、乗算部81において推定駆動力に駆動力配分値(配分比)を掛けたものが出力される。
配分制御部部60は、基本配分決定部61、ヨーレートフィードバック制御部62、タイヤ力限界判定部63を含む。基本配分決定部61は、車体の前後方向の加速度(前後Gという)に基づいて、前後輪の接地荷重を推定し、接地荷重比に基づく後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力の理想配分である基本配分比(0〜1の小数)を決定する。ヨーレートフィードバック制御部62は、操舵角と推定車体速(すなわち車速)とに基づいて算出される規範ヨーレートに対する実ヨーレート(ヨーレートセンサS6によるヨーレート検出データ)の偏差に基づく補正値を算出し、ヨーレートのフィードバック制御を行う。算出されたヨーレート偏差に基づく補正値は、加算部64において、基本配分決定部61で決定された基本配分比に加算される。これにより、ヨーレートフィードバック制御に応じて、基本配分決定部61で求めた基本配分比が補正される。このヨーレートフィードバック制御により、車両が旋回しているときの制御性を向上させることができる。ヨーレートフィードバック制御部62及び加算部64は、基本配分決定部61で決定した基本配分比を車両の走行状態に応じて補正する基本配分補正部として機能する。
タイヤ力限界判定部63は、推定車体速(車速)とヨーレート(旋回角速度)とに基づいて算出される規範横G(車体の横方向の加速度)と推定駆動力に基づき、設定した摩擦係数基準の前輪(主駆動輪)W1,W2のタイヤ力使用率を算出し、タイヤ力限界に応じて後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力の配分比を制御する。タイヤ力限界判定部63から出力される配分比制御係数が乗算部65に与えられ、前記加算部64から出力される基本配分比の修正値に対して乗算される。これにより、前輪(主駆動輪)W1,W2のタイヤ力使用率に応じた基本配分比の修正が行われる。乗算部65から出力される修正済みの配分値は、後輪(副駆動輪)W3,W4に対する駆動力の基本配分制御量として出力される。
ΔNサーボ制御部70は、理論値算出部71、規範値算出部72、サーボ制御部73を含む。理論値算出部71は、車両1の操舵角、推定車体速(車速)、ヨーレート及びスリップ角に基づいて前輪(主駆動輪)W1,W2の回転数理論値と後輪(副駆動輪)W3,W4の回転数理論値をそれぞれ求め、その値から前後トルク配分用クラッチ10の入出力軸回転数理論値の差である回転差規範理論値(ΔN規範理論値という)を算出する。規範値算出部72は、実際のクラッチ10の入出力軸の回転差ΔNの測定値(以下、ΔN測定値という)と前記回転差規範理論値との偏差に基づき、前記回転差規範理論値を修正した回転差規範値を算出する。なお、ΔN測定値は、一例として、フロントドライブシャフト6に設けられた前輪速度センサS1,S2の出力に基づく前輪軸平均速度と前後トルク配分用クラッチ10の入力軸(前輪側クラッチ回転軸)からフロントドライブシャフト6に至るギヤ比とに基づき算出される該クラッチ10の入力軸(前輪側クラッチ回転軸)の回転数と、リアドライブシャフト9に設けられた後輪速度センサS3,S4の出力に基づく後輪軸平均速度と前後トルク配分用クラッチ10の出力軸(後輪側クラッチ回転軸)からリアドライブシャフト9に至るギヤ比とに基づき算出される該クラッチ10の出力軸(後輪側クラッチ回転軸)の回転数との差に基づいて算出される。あるいは、これに限らず、前後トルク配分用クラッチ(駆動力配分装置)10の入力軸と出力軸にそれぞれ回転センサを設け、測定した該クラッチ入出力軸の回転数の差を算出するようにしてもよく、その他、適宜の手法で測定(算出)すればよい。この実施例では、クラッチ10の入力軸回転数(主駆動輪側)からクラッチ10の出力軸回転数(副駆動輪側)を引いたものをクラッチ回転差ΔNとする。サーボ制御部73は、前記規範値算出部72で算出した前記回転差規範値を目標値とする前記回転差ΔNの測定値のサーボ制御により、前後トルク配分用クラッチ(駆動力配分装置)10により配分する後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力を補正する。このようにして、理論値では補償しきれない車両状態のバラツキに適応して適切な回転差規範値を求め、これに基づき後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力配分を制御することができる。
図3を参照して、ΔNサーボ制御部70の詳細について更に説明する。理論値算出部71は、一例として、下記式に基づいて、前輪(主駆動輪)W1,W2側のクラッチ10の回転軸(入力軸)の回転数理論値と後輪(副駆動輪)W3,W4側のクラッチ10の回転軸(出力軸)の回転数理論値をそれぞれ求め、両回転数理論値の差である回転差規範理論値(ΔN規範理論値という)を算出する。
クラッチ入力軸回転数理論値=A{V・cos(δ−β)+γ・Lf・sinδ}
クラッチ出力軸回転数理論値=B・V・cos β
ΔN規範理論値=クラッチ入力軸回転数理論値−クラッチ出力軸回転数理論値
上記式は、図4に示すような公知の理想的な車両二輪モデルに基づいて設定されるもので、δは操舵角、βは規範スリップ角、γは規範ヨーレート、Lfは車両の重心点からフロントドライブシャフト6までの距離、Vは車体速度、Aは車速をクラッチ10の前輪側回転軸の回転数に変換するための係数、Bは車速をクラッチ10の後輪側回転軸の回転数に変換するための係数、である。前輪側の変換係数Aは、前輪(主駆動輪)W1,W2のタイヤ動荷重半径、前輪駆動ギヤレシオ、ハイポイドギヤレシオ等に基づいて決定される。前輪側の変換係数Bは、後輪(副駆動輪)W3,W4のタイヤ動荷重半径、後輪デフギヤレシオ等に基づいて決定される。なお、規範ヨーレートγは、理想的な車両二輪モデルに基づいて、車両1の現在の車速V、操舵角δから算出される。また、規範スリップ角βは、理想的な車両二輪モデルに基づいて、車両1の現在の車速V、前後G及び横Gから算出される。
図3において、規範値算出部72は補正係数算出部74を含む。補正係数算出部74は、理論値算出部71で算出したΔN規範理論値を実際のΔN測定値に応じて補正するための補正係数を算出する。補正係数算出部74において、引算器741は、理論値算出部71で算出したΔN規範理論値からΔN測定値を引算し、これにより、実際のΔN測定値とΔN規範理論値との偏差(実際値と理論値の偏差)を求める。割算器742は、引算器741で求めた該偏差を、理論値算出部71で算出したクラッチ入力軸回転数理論値によって割算することにより、該偏差のクラッチ入力軸回転数理論値に対する比を求める。つまり、クラッチ10の入出力軸回転差ΔNの実際値と理論値の偏差を、クラッチ入力軸回転数理論値に対する比に変換する。割算器742の出力はフィルタ処理部743に入力される。割算器742の出力は「0」の前後の(正又は負の)小数を含む値である。フィルタ処理部743は、その入力信号の一時的な変化に応答しないようにローパスフィルタ処理を行う。フィルタ処理部743の出力は、加算器744に与えられ、基準係数値「1」と加算される。フィルタ処理部743の出力は「0」の前後の(正又は負の)小数を含む値であり、一時的な(若しくは急激な)変化分を吸収し、車両挙動の安定した領域に応答するものである。加算器744の出力が、補正係数算出部74が算出した補正係数として出力される。この補正係数は、「1」の前後の小数を含む値である。以上から明らかにように、この補正係数はクラッチ入力軸回転数理論値に対する比の性格を持っている。
加算器744から出力される補正係数は、乗算器75に入力され、理論値算出部71で算出したクラッチ入力軸回転数理論値に乗算される。これにより、理論値算出部71で算出したクラッチ入力軸回転数理論値が補正係数によって修正される、つまり、クラッチ10の入出力軸回転差ΔNの実際値と理論値の偏差を考慮に入れた値に修正される。乗算器75の出力は引算器76に入力され、理論値算出部71で算出したクラッチ出力軸回転数理論値との差が求められる。つまり、前後回転差ΔNの実際値と理論値の偏差を考慮に入れて修正したクラッチ入力軸回転数理論値からクラッチ出力軸回転数理論値が引かれ、理論値に基づく、修正されたクラッチ回転差ΔNの規範値が得られる。こうして、引算器76からは、実際のΔN測定値とΔN規範理論値との偏差に基づき、ΔN規範理論値を修正した回転差規範値(ΔN規範値という)が得られる。
こうして規範値算出部72で算出されたΔN規範値は、サーボ制御部73の引算器77に入力され、ΔN測定値から引かれる。この引算器77の出力がサーボ制御の偏差値「ΔN測定値−ΔN規範値」として、PID(比例・積分・微分)制御部78に入力される。PID制御部78の出力は、ΔNサーボ制御部70のサーボ制御出力信号として加算器80(図2)に入力され、基本配分制御量に対して加算(負の場合は減算)される。加算器80の出力に応じて、前後トルク配分用クラッチ(駆動力配分装置)10の締結力が可変制御される。こうして、前後トルク配分用クラッチ(駆動力配分装置)10により配分する後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力を補正するサーボ制御が行われる。例えば、後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力が不足している場合は、引算器77から出力される偏差値「ΔN測定値−ΔN規範値」が正となり、後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力を増加するようにサーボ制御が行われる。反対に、後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力が過剰な場合は、引算器77から出力される偏差値「ΔN測定値−ΔN規範値」が負となり、後輪(副駆動輪)W3,W4への駆動力を減少するようにサーボ制御が行われる。
以上の構成により、理論値算出部71においては、車両の走行状況に応じた理論上のクラッチ回転差を、ΔN規範理論値として算出するが、これをそのままサーボ制御の規範値(目標値)として使用することなく、規範値算出部72において、このΔN規範理論値と実際のΔN測定値との偏差に基づき、該ΔN規範理論値を修正したΔN規範値を求めるようにしている。これにより、理論値では補償しきれないバラツキに適応して適切なΔN規範値を求めることができる。すなわち、ΔN規範理論値と実際のΔN測定値との偏差が常に存在している場合、そのような偏差が定常的なバラツキ(例えば、タイヤ半径、センサ誤差、規範モデルの設定誤差等)により生じていると見なし、規範値算出部72において、そのような定常的な偏差を検出し、該定常的な偏差に応じた補正係数を算出し(補正係数算出部74)、この補正係数によって補正したΔN規範値を求めている。こうして、理論値では補償しきれないバラツキに適応して適切なΔN規範値を求め、ΔN測定値がこのΔN規範値に収束するようにサーボ制御を行うことにより、前後輪(主副駆動輪)間で摩擦係数が異なる場合のトラクション性能や旋回中のコントロール性を向上させ、かつ、バラツキに適応した駆動力配分制御を行うことができる。また、センサ誤差あるいは規範モデルの設定誤差等によるリスクを低減することもできる。
上記実施例では、規範値算出部72において、補正係数によってクラッチ入力軸回転数理論値を補正するようにしているが、これに限らず、クラッチ出力軸回転数理論値を補正するようにしてもよく、あるいは、クラッチ入力軸回転数理論値とクラッチ出力軸回転数理論値の両方を補正するようにしてもよい。あるいは、ΔN規範理論値を直接的に補正するように演算を行ってもよい。また、後輪を主駆動輪とし、前輪を副駆動輪とする構成であってもよい。前後トルク配分用クラッチ(駆動力配分装置)10は、電磁クラッチに限らず、流体圧クラッチであってもよい。
図5は、本発明の第2の実施例を示す。図5において、図2と同一の参照番号が付された構成要素は同一機能の要素であり、それらについては重複説明を省略する。この第2の実施例においては、基本配分決定部61で決定された基本配分比に対するヨーレートフィードバック制御などの車両の走行状態に応じた補正(調整)の度合いを、ΔNサーボ制御部70における差回転制御に反映させるようにしている。この第2の実施例においては、基本配分決定部61で決定された基本配分比に対して、車両の走行状態に応じた補正(調整)を付加するためのファクターとして、前記ヨーレートフィードバック制御のほかに、車速制御及び舵角制御を行うように構成している。基本配分比を車両の走行状態に応じて補正(調整)するためのファクターは、この3種に限らず他の要素であってもよく、あるいはこれらのファクター及び/又は要素のうちのいずれか少なくとも1つであってもよい。
基本配分決定部61で求める前後荷重比に基づく基本配分比では、オーバーステアリング傾向になりがちであるため、そのようなオーバーステアリング傾向を抑制するために、車速制御量補正部66及び舵角制御量補正部67を設けている。車速制御量補正部66は、推定車体速(車速)に応じて補正係数を生成するもので、例えば推定車体速(車速)に応じた補正係数を記憶したテーブルを持っている。舵角制御量補正部67は、規範スリップ角の絶対値に応じて補正係数を生成するもので、例えば規範スリップ角の絶対値に応じた補正係数を記憶したテーブルを持っている。
両補正部66,67から発生された補正係数は、乗算器68Aで乗算され、その積である補正係数が乗算器68Bにおいて基本配分決定部61で求められた基本配分比に対して乗算される。こうして、基本配分決定部61で求められた基本配分比が、推定車体速(車速)及び規範スリップ角に応じてオーバーステアリング傾向を抑制するように、補正される。補正された基本配分比は、加算器64に与えられ、前述と同様に、ヨーレートフィードバック制御部62から出力されるヨーレート偏差に基づく補正値に応じた補正がなされる。加算器64から出力される補正後の基本配分比が前記乗算器65に入力される。第2の実施例においては、ヨーレートフィードバック制御部62、車速制御量補正部66、舵角制御量補正部67、乗算器68A、68B、加算器64の部分が、基本配分決定部61で決定した基本配分比を車両の走行状態に応じて補正するための基本配分補正部に相当する。ヨーレートフィードバック制御部62、車速制御量補正部66、舵角制御量補正部67のうちいずれか1つを具備する構成であってもよい。
引算器69は、基本配分決定部61で求められた基本配分比から加算器64の出力である補正後の基本配分比を減算し、該基本配分比に対して加えられた補正量を算出する。算出した補正量は、目標値修正部79に入力される。
目標値修正部79は、引算器69で算出された補正量に基づいて、サーボ制御部73における目標値となる回転差規範値(ΔN規範値)を修正する。図6は、目標値修正部79の具体例を示している。引算器69から出力された前記補正量が加算器791に入力され、乗算用の係数(1を基準とする係数)に変換される。乗算器792は、加算器791の出力に対して可変のゲイン調整係数を乗算し、その積が乗算器793において前記規範値算出部72で求められた前記ΔN規範値(図3の引算器76の出力)に対して乗算される。なお、ゲイン調整係数は、ゲインを大きくしたいときに1より大の値(小数を含む値)をとる。乗算器793の出力は、サーボ制御部73の前記引算器77に、サーボ制御の目標値として、入力される。こうして、目標値修正部79は、基本配分補正部による基本配分比の補正量(引算器69の出力)に基づいて、サーボ制御部73におけるサーボ制御の目標値となる回転差規範値(ΔN規範値)を修正する。
このような構成によって、第2の実施例によれば、例えば、基本配分決定部61で求められた基本配分比(前輪に対する後輪の駆動力の配分比)が「0.42」であるとするとき、加算器64から出力される補正後の基本配分比が「0.2」であったとすると、引算器69から出力される補正量は、「0.22」となり、ゲイン調整係数をkとすると、乗算器792の出力は、1.22kとなり、引算器76(図3)から出力される前記ΔN規範値が1.22kの比率で増加され、サーボ制御の目標値となる回転差規範値(ΔN規範値)が増加するように修正される。回転差規範値(ΔN規範値)の増加とは、後輪駆動力が前輪駆動力に対して相対的に減少することである。つまり、車両の走行状況に応じて後輪に対する基本配分比が減少するように制御されるとき、サーボ制御の目標値となる回転差規範値(ΔN規範値)が増加するように(つまり、後輪駆動力が相対的に減少するように)制御される。これによって、前後輪の差回転制御を車両の走行状況に応じて適切に行われるように、差回転サーボ制御の目標値を修正することができ、車両操作性を、従来に比べてより一層安定したものとして、向上することができる。
1 四輪駆動車両
W1,W2 前輪(主駆動輪)
W3,W4 後輪(副駆動輪)
3 エンジン
4 自動変速機
8 リアデフユニット
10 前後トルク配分用クラッチ(駆動力配分装置)
20 駆動力伝達経路
50 4WD・ECU
60 配分制御部
70 ΔNサーボ制御部
71 理論値算出部
72 規範値算出部
73 サーボ制御部
74 補正係数算出部
743 フィルタ処理部

Claims (5)

  1. 駆動源からの駆動力を主駆動輪及び副駆動輪に伝達する駆動力伝達経路と、
    前記駆動力伝達経路において前記駆動源と副駆動輪との間に配置された駆動力配分装置と、
    を備えた四輪駆動車両において、
    前記四輪駆動車両の操舵角、車速、ヨーレート及びスリップ角に基づいて前記主駆動輪の回転数理論値と前記副駆動輪の回転数理論値をそれぞれ求め、その値から前記駆動力配分装置の入出力軸回転数理論値の差である回転差規範理論値を求める理論値算出部と、
    前記駆動力配分装置の入出力軸回転差測定値と前記回転差規範理論値との偏差に基づき、前記回転差規範理論値を修正した回転差規範値を求める規範値算出部と、
    前記回転差規範値を目標値とする前記回転差測定値のサーボ制御により、前記駆動力配分装置により配分する前記副駆動輪への駆動力を補正するサーボ制御部と
    を備え、前記規範値算出部は、前記回転差測定値と前記回転差規範理論値との前記偏差の一時的な変化に応答して前記回転差規範値が変化しないようにするフィルタ要素を含むことを特徴とする、四輪駆動車両の駆動力配分制御装置。
  2. 前記主駆動輪及び副駆動輪の荷重比に従って前記副駆動輪に対する駆動力の基本配分比を決定する基本配分決定部を更に備えた、請求項の四輪駆動車両の駆動力配分制御装置。
  3. 駆動源からの駆動力を主駆動輪及び副駆動輪に伝達する駆動力伝達経路と、
    前記駆動力伝達経路において前記駆動源と副駆動輪との間に配置された駆動力配分装置と、
    を備えた四輪駆動車両において、
    前記四輪駆動車両の操舵角、車速、ヨーレート及びスリップ角に基づいて前記主駆動輪の回転数理論値と前記副駆動輪の回転数理論値をそれぞれ求め、その値から前記駆動力配分装置の入出力軸回転数理論値の差である回転差規範理論値を求める理論値算出部と、
    前記駆動力配分装置の入出力軸回転差測定値と前記回転差規範理論値との偏差に基づき、前記回転差規範理論値を修正した回転差規範値を求める規範値算出部と、
    前記回転差規範値を目標値とする前記回転差測定値のサーボ制御により、前記駆動力配分装置により配分する前記副駆動輪への駆動力を補正するサーボ制御部と、
    前記主駆動輪及び副駆動輪の荷重比に従って前記副駆動輪に対する駆動力の基本配分比を決定する基本配分決定部と、
    前記基本配分決定部で決定した基本配分比を車両の走行状態に応じて補正する基本配分補正部と、
    前記基本配分補正部による前記基本配分比の補正量に基づいて、前記サーボ制御部における前記目標値となる前記回転差規範値を修正する目標値修正部と
    備える四輪駆動車両の駆動力配分制御装置。
  4. 前記規範値算出部は、
    前記主駆動輪と副駆動輪の回転差測定値と前記回転差規範理論値との偏差に基づき、前記回転差規範理論値を補正するための補正係数を算出する補正係数算出部と、
    前記補正係数に従って前記回転差規範理論値を修正した前記回転差規範値を算出する演算部と
    を備える、請求項1乃至3のいずれかの四輪駆動車両の駆動力配分制御装置。
  5. 前記規範値算出部は、前記回転差測定値と前記回転差規範理論値との前記偏差の一時的な変化に応答して前記回転差規範値が変化しないようにするフィルタ要素を含む、請求項3の四輪駆動車両の駆動力配分制御装置。
JP2013229684A 2013-03-28 2013-11-05 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置 Active JP5837022B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013229684A JP5837022B2 (ja) 2013-03-28 2013-11-05 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置
US14/226,819 US9315101B2 (en) 2013-03-28 2014-03-27 Driving force distribution control apparatus for four-wheel drive vehicle and driving force distribution control method for four-wheel drive vehicle

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013069575 2013-03-28
JP2013069575 2013-03-28
JP2013229684A JP5837022B2 (ja) 2013-03-28 2013-11-05 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014208516A JP2014208516A (ja) 2014-11-06
JP5837022B2 true JP5837022B2 (ja) 2015-12-24

Family

ID=51621649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013229684A Active JP5837022B2 (ja) 2013-03-28 2013-11-05 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9315101B2 (ja)
JP (1) JP5837022B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5837022B2 (ja) * 2013-03-28 2015-12-24 本田技研工業株式会社 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置
US9662974B2 (en) * 2015-02-11 2017-05-30 GM Global Technology Operations LLC Torque control for vehicles with independent front and rear propulsion systems
US9925871B2 (en) * 2015-04-10 2018-03-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for vehicle four-wheel drive device
DE102015113080B4 (de) * 2015-08-07 2018-02-22 Gkn Automotive Ltd. Verfahren zum Betrieb eines Antriebsstranges eines Fahrzeugs mit einem Kupplungsaggregat zur Verteilung von Drehmoment und Fahrzeug
JP6521450B2 (ja) * 2015-08-26 2019-05-29 株式会社Subaru 車両の駆動力制御装置
CA2917373A1 (en) * 2016-01-12 2017-07-12 2Low Two wheel drive low range devices and systems
US9809207B2 (en) 2016-02-23 2017-11-07 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle control system
US9821778B2 (en) 2016-02-23 2017-11-21 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle control system
DE102017212650B4 (de) * 2017-07-24 2019-02-28 Magna powertrain gmbh & co kg Steuersystem in einem vierradangetriebenen Kraftfahrzeug sowie Verfahren zur Steuerung
JP7109743B2 (ja) * 2019-01-30 2022-08-01 マツダ株式会社 車両システム
EP4136368A4 (en) * 2020-04-17 2024-04-24 Polaris Industries Inc. TORQUE VECTORIZATION FOR COMMERCIAL VEHICLES

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS644530A (en) * 1987-06-26 1989-01-09 Toyota Motor Corp Control device in differential operation limiting device in four-wheel-drive vehicle
JP2646820B2 (ja) 1990-08-21 1997-08-27 日産自動車株式会社 四輪駆動車の駆動力配分制御装置
US5270930A (en) * 1990-11-30 1993-12-14 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Four wheel driving vehicle of a front/rear wheel differential operation limiting type
DE4202026A1 (de) * 1992-01-25 1993-07-29 Deere & Co Antriebsanordnung zur steuerung und verteilung der antriebskraft fuer ein fahrzeug
DE19706720A1 (de) * 1996-04-06 1997-10-09 Volkswagen Ag Verfahren zum Steuern einer steuerbaren Kupplung eines Kraftfahrzeuges mit Vierradantrieb
JP4237378B2 (ja) * 2000-06-29 2009-03-11 富士重工業株式会社 車両の駆動力伝達制御装置
DE60306024T2 (de) * 2002-04-26 2007-01-04 Jtekt Corp. Verfahren und System zur Antriebskraftverteilung für ein Kraftfahrzeug mit Allradantrieb
JP2005343419A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 4輪駆動車の前輪回転制御装置
JP4417203B2 (ja) * 2004-08-23 2010-02-17 本田技研工業株式会社 4輪駆動車両の駆動力制御方法
JP5095953B2 (ja) * 2006-05-08 2012-12-12 本田技研工業株式会社 四輪駆動車両の走行制御装置
JP4807164B2 (ja) * 2006-06-30 2011-11-02 トヨタ自動車株式会社 車両の操舵装置
JP2008143259A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Nissan Motor Co Ltd 制駆動力制御装置、自動車及び制駆動力制御方法
US7771312B2 (en) * 2007-03-14 2010-08-10 Honda Motor Co., Ltd. Selectable drivetrain control for a vehicle
JP5837022B2 (ja) * 2013-03-28 2015-12-24 本田技研工業株式会社 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置
JP5801839B2 (ja) * 2013-03-28 2015-10-28 本田技研工業株式会社 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置
JP6122757B2 (ja) * 2013-10-17 2017-04-26 本田技研工業株式会社 車両の駆動力配分制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20140297150A1 (en) 2014-10-02
US9315101B2 (en) 2016-04-19
JP2014208516A (ja) 2014-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5837022B2 (ja) 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置
JP5801839B2 (ja) 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置
US7680577B2 (en) Estimating method for road friction coefficient and vehicle slip angle estimating method
JP3268124B2 (ja) 車両のトルク配分制御装置
EP1424263B1 (en) Vehicle steering control device
EP1652752B1 (en) Ackerman angle based vehicle steering angle correction
US20060025896A1 (en) Coordination of a vehicle dynamics control system with a rear-wheel steering system
US20050216156A1 (en) Vehicle stability control device
KR20090014989A (ko) 4륜 구동차의 구동력 배분 제어 방법 및 장치
JP2008081006A (ja) 車両用走行制御装置
JP5195132B2 (ja) 車両用舵角推定装置及びそれを搭載した電動パワーステアリング装置
EP1610999A1 (en) Rack force disturbance rejection
JP2018069998A (ja) 車両用姿勢制御装置
JP2004224172A (ja) 横加速度センサのドリフト量推定装置、横加速度センサの出力補正装置及び路面摩擦状態推定装置
KR20210014821A (ko) 차량의 휠 슬립 제어 방법
US20060278460A1 (en) Front and rear drive power distribution control device for vehicle
US20190351942A1 (en) Traction steer compensation with steering torque overlay
JP5848149B2 (ja) 車両に働く駆動力を制御する制御装置
JP5351814B2 (ja) 車両の運動制御装置
JP2012210921A (ja) 車両に働く駆動力を制御する制御装置
JP2008239115A (ja) 車両の運動制御装置
JP6674769B2 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
WO2018159559A1 (ja) 車両制御装置
JP6122757B2 (ja) 車両の駆動力配分制御装置
JP6428497B2 (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5837022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250