JP5836798B2 - 分離返液返血装置 - Google Patents

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Description

本発明は、体腔内から取り出した血液と等張液との混合液を処理して等張液と血液とを生体に戻す分離返液返血装置の構造に関する。
内視鏡による手術は医学分野で急速に発展している技術である。この手術は開腹手術に比べて傷が小さく、患者の回復が早いことが特徴である。一方、内視鏡を用いた手術では腹腔を膨らませなければならない。現在、腹腔を膨らませる技術としては、無水炭酸ガスを使用する方法と、生理食塩水のような等張液を使用する方法とがある。ガスを使用する方法は、二酸化炭素が血中に入り込んだり、内臓が乾燥したりするという問題があり、このような問題を解決するために、等張液を腹腔に充填して手術を行う腹腔内液充填手術がある(例えば、特許文献1参照)。
一方、手術中に患者が出血を起こす場合がある。この場合、出血量が多くなると患者に輸血が必要となってくる。そこで、出血した血液を患者から回収し、洗浄して患者に返血する方法が提案されている。このような装置は、患者から吸い込んだ血液に洗浄液を混合した後、フィルタによって空気泡や比較的大きな粒子を除去し、膜フィルタを通してヘマトクリット値が患者への返血が可能となる程度の血液を抽出し、患者に返血するものである(例えば、特許文献2,3参照)。
特許第3301614号公報 特許第3012689号公報 特開2000−217908号公報
ところで、引用文献1に記載されたように、人体の腹腔内に等張液を入れて内視鏡によって手術を行う場合でも、手術中に出血が発生する場合がある。この場合、出血した血液は腹腔内に満たされている等張液ににごりを生じさせて、内視鏡の視野が妨げられ、手術の継続が困難になる場合が多い。このような場合、従来は、腹腔の中に充満させている等張液を交換したり、出血した血液を含む等張液を還流し、出血した血液をフィルタで分離し、血液を患者に戻したりする方法が用いられている。
一方、血液を人体に戻す場合には、そのヘマトクリット値を、例えば、40%程度まで高めるように、血液の濃縮を行う必要があるが、ヘマトクリット値(血球濃度)の低い血液を人体に返血できる程度のヘマトクリット値まで高めるには、別途設置した血液濃縮機などが必要となり、タイムリーに患者に返血することができないという問題があった。
そこで、本発明は、出血による血液を含む等張液から連続的に血液を分離、濃縮して患者に返血することを目的とする。
本発明の分離返液返血装置は、体腔内から取り出した血液と等張液の第1の混合液を、前記等張液と、前記第1の混合液よりヘマトクリット値が大きい第2の混合液と、に分離する第1のフィルタと、分離した等張液を、前記第1の混合液を取り出した前記体腔内に返液する第1の返液流路と、前記第2の混合液を流出する血液分離流路と、を含む血液分離部と、前記血液分離流路から流入した第2の混合液を第2のフィルタに再循環させて等張液を分離し、前記第2の混合液のヘマトクリット値を増加させる再循環流路と、分離した等張液を、前記第1の混合液を取り出した体腔内に返液する第2の返液流路と、ヘマトクリット値が所定の値まで増加した混合液を血液として血管に返血する返血流路とを含む血液濃縮部と、を有する分離返液返血装置であって、体腔内からの第1の混合液の取り出しと、等張液の体腔内への返液と、血液の血管への返血とを平行して行うこと、を特徴とする。
本発明の分離返液返血装置において、前記第1のフィルタに流入する前記第1の混合液の流量を規定する第1のポンプと、前記血液分離流路または前記第1の返液流路に設けられ、前記第1のフィルタから流出し、前記第2のフィルタに流入する前記第2の混合液の流量を規定する第2のポンプと、前記第2のフィルタの下流側の循環流路または前記第2の返液流路に設けられ、前記第2のフィルタから流出する第3の混合液の流量を規定する第3のポンプと、前記第2のフィルタの下流側に接続され、前記第3の混合液を貯留するタンクと、前記タンクに接続され、前記循環流路を通って前記第2のフィルタに流入する第3の混合液の流量を規定する第4のポンプと、を備えること、としても好適である。
本発明の分離返液返血装置において、前記第1の混合液のヘマトクリット値を検出する第1の血液モニタと、前記第3の混合液のヘマトクリット値を検出する第2の血液モニタと、前記返血流路に設けられる返血弁と、前記第1、第2の血液モニタからの信号が入力され、前記各ポンプの駆動、停止及び返血弁の開閉を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の血液モニタで取得する第1の混合液のヘマトクリット値が第2の所定の閾値を下回る前に、前記第2の血液モニタで取得する第3の混合液のヘマトクリット値が前記第1の所定の閾値に達した場合には、返血弁を開として返血を行い、前記第2の血液モニタによって取得する前記第3の混合液のヘマトクリット値が第1の所定の閾値に達する前に、前記第1の血液モニタによって取得する第1の混合液のヘマトクリット値が前記第2の所定の閾値を下回った場合には、前記第1、第2のポンプを停止し、前記第4のポンプの流量を前記第3のポンプの流量よりも大きくし、前記第2の血液モニタで取得する第3の混合液のヘマトクリット値が前記第1の所定の値に達するまで前記第3、第4のポンプにより前記第2のフィルタに前記第3の混合液を循環させること、としても好適である。
本発明の分離返液返血装置の作動方法は、体腔内から取り出した血液と等張液の第1の混合液を、前記等張液と、前記第1の混合液よりヘマトクリット値が大きい第2の混合液と、に分離する第1のフィルタと、分離した前記等張液を前記第1の混合液を取り出した体腔内に返液する第1の返液流路と、前記第2の混合液を流出する血液分離流路と、を含む血液分離部と、前記血液分離流路から流入した第2の混合液を第2のフィルタに再循環させて等張液を分離し、前記第2の混合液のヘマトクリット値を増加させる再循環流路と、分離した等張液を前記第1の混合液を取り出した体腔内に返液する第2の返液流路と、ヘマクトリット値が第1の所定の閾値まで増加した第3の混合液を血液として血管に返血する返血流路と、を含む血液濃縮部と、前記第1のフィルタに流入する前記第1の混合液の流量を規定する第1のポンプと、前記血液分離流路または前記第1の返液流路に設けられ、前記第1のフィルタから流出し、前記第2のフィルタに流入する前記第2の混合液の流量を規定する第2のポンプと、前記第2のフィルタの下流側の循環流路または前記第2の返液流路に設けられ、前記第2のフィルタから流出する第3の混合液の流量を規定する第3のポンプと、前記第2のフィルタの下流側に接続され、前記第3の混合液を貯留するタンクと、前記タンクに接続され、前記循環流路を通って前記第2のフィルタに流入する第3の混合液の流量を規定する第4のポンプと、を備える分離返液返血装置の作動方法であって、前記第1の混合液のヘマトクリット値が第2の所定の閾値を下回る前に、前記第3の混合液のヘマトクリット値が第1の所定の閾値に達した場合には、返血を行うとともに、前記タンクに所定の量の等張液を入れ、前記第3の混合液のヘマトクリット値が前記第1の所定の閾値に達する前に、前記第1の混合液のヘマトクリット値が前記第2の所定の閾値を下回った場合には、前記第1、第2のポンプを停止し、前記第4のポンプの流量を前記第3のポンプの流量よりも大きくし、前記第3の混合液のヘマトクリット値が前記第1の所定の値に達するまで前記第3、第4のポンプにより前記第2のフィルタに前記第3の混合液を循環させること、を特徴とする。
本発明は、出血による血液を含む等張液から連続的に血液を分離、濃縮して患者に返血することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態における分離返液返血装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施形態における分離返液返血装置のタンクと腹腔内のヘマトクリット濃度の変化を示すグラフである。 本発明の実施形態における分離返液返血装置のタンクと腹腔内のヘマトクリット濃度の変化を示す他のグラフである。 本発明の実施形態における分離返液返血装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態における分離返液返血装置の構成を示す系統図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本発明の実施形態の分離返液返血装置100は、体腔である患者の腹腔10に差し込まれた内視鏡手術用のトロッカー11の充填液出口12から腹腔10の中に充填されている等張液15と血液16が混合した第1の混合液17を吸い出して第1のフィルタ20に送る第1のポンプ51と、第1の混合液17を、等張液15と、第1の混合液17よりヘマトクリット値が大きい第2の混合液18とに分離する第1のフィルタ20と、第1のフィルタ20から第2の混合液18を流出する血液分離流路31と、分離した等張液15を、トロッカー11の充填液入り口13を通して腹腔10の中に返液する第1の返液流路23,24と、血液分離流路31から流入した第2の混合液18を第2のフィルタ30に再循環させて等張液15を更に分離し、第2の混合液18のヘマトクリット値を増加させる再循環流路50と、第2のフィルタ30で分離した等張液15を、トロッカー11の充填液入り口13を通して腹腔10の中に返液する第2の返液流路34,24と、ヘマトクリット値が所定の値まで増加した第2のフィルタ30の出口の第3の混合液19を血液としてトロッカー11と異なる位置の患者の部位に返血する返血流路43とを含んでいる。なお、図1では、各流路あるいは管を流れる流体の流れの方向を矢印で示し、その矢印に流れている流体の種類の符号を付して、各流路あるいは管を流れる流体の流れの方向と種類を示す。例えば、図1の血液分離流路31に沿って記載された矢印には符号18が付されているが、これは、血液分離流路31を流れる流体が第2の混合液18であることを示す。以下、同様に、矢印に付された符号15,17,19はそれぞれ等張液15、第1の混合液17、第3の混合液19の流れの方向を示す。
トロッカー11の充填液出口12と第1のポンプ51の入り口とは第1のポンプ入り口管21によって接続され、第1のポンプ51と第1のフィルタ20とは第1のポンプ出口管22で接続され、第1のフィルタ20の出口には第1のフィルタ出口管(血液分離流路)31が接続され、第1のフィルタ出口管31には第2のポンプ52が接続され、第2のポンプ52の出口に接続された第2のポンプ出口管32は再循環流路50に接続されている。また、第1のポンプ出口管22には第1の混合液17のヘマトクリット値を検出する第1の血液モニタ55が取り付けられている。
再循環流路50は、第2のフィルタ30と、第2のフィルタ出口管41と、第2のフィルタ出口管41に接続された第3のポンプ53と、第3のポンプ出口管42と、第3のポンプ出口管42に接続されたタンク入り口管44と、タンク60と、タンク60に接続されたタンク出口管45と、タンク出口管45に接続された第4のポンプ54と、第4のポンプ54の出口に接続された第4のポンプ出口管46と、第4のポンプ出口管46に接続された第2のフィルタ入り口管33とを含んでいる。
第3ポンプ出口管42には第2のフィルタ30の出口の第3の混合液19のヘマトクリット値を検出する第2の血液モニタ56が取り付けられている。また、第3のポンプ出口管42の血液モニタ56より下流側には、血管への返血を行う返血流路43が接続されている。返血流路43には返血流路43を開閉する返血弁48が取り付けられている。
制御部70は、内部に演算を行うCPUとプログラムや制御データを格納するメモリを含むコンピュータである。第1〜第4のポンプ51〜54及び返血弁48のアクチュエータはそれぞれ制御部70に接続されており、制御部70の指令によって動作する。また、第1、第2の血液モニタ55,56の信号は制御部70に入力されるよう構成されている。
図1に示すように、第1のポンプ51、第1のフィルタ20、第2のポンプ52及び、第1、第2のポンプの入り口管21,31(血液分離流路)、出口管22,32、第1の返液流路23,24は血液分離部200を構成する。また、第2のフィルタ30と第3、第4のポンプ53,54とタンク60とを含む再循環流路50と、第2の返液流路34、返血流路43、返血弁48は、血液濃縮部300を構成する。
第1〜第4の各ポンプ51〜54は例えば、蠕動ポンプなどのポンプであり、第1、第2のフィルタ20,30は、中空糸膜フィルタなどの膜フィルタであって、血球をフィルタリングすることができるものである。また、トロッカー11は、円筒形状を有し、その中空部に手術用器具14または内視鏡(図示せず)を挿入して液で充填された腹腔内で内視鏡手術を行うことができるものである。
以上のように構成された、分離返液返血装置100の動作について、以下に説明する。腹腔10の中に浸透圧が血液と同一の等張液である生理食塩水を充填し、手術用器具14によって手術をしている最中に出血が発生すると、出血した血液16は腹腔10の中に広がり、腹腔10に充填された等張液15は血液16が混合した第1の混合液17となる。第1の混合液17は血球が含まれているので、トロッカー11に挿入された内視鏡の視野を妨げ、手術を続行することが困難となってくる。このような等張液15と血液16の混合した第1の混合液17は、トロッカー11の充填液出口12からポンプ入り口管21を通って第1のポンプ51に吸い込まれ、第1のポンプ51によって加圧されて第1のフィルタ20に流入する。
第1のフィルタ20に流入した第1の混合液17に含まれている等張液15は第1のフィルタ20によって分離され、第1の返液流路23,24を通ってトロッカー11の充填液入り口13から腹腔10の中に返液される。また、第1のフィルタ20からは、第1の混合液17から分離された等張液だけ等張液が減少し、そのヘマトクリット値が第1の混合液17よりも増加した第2の混合液18が流出する。流出する第2の混合液18の量は、第2のポンプ52の流量となり、第1のポンプ51によって第1のフィルタ20に流入した第1の混合液17の内、第1の返液流路23,24を通って腹腔10に戻る等張液15の量は、第1のポンプ51と第2のポンプ52の流量の差となる。例えば、第1のポンプ51の流量をF1とし、第2のポンプ52の流量をF2とすると、第1のフィルタ20から腹腔10に返液される等張液15の量は、F1−F2となる。また、血球は第1のフィルタ20の膜を通り抜けないので、第1の混合液17と第2の混合液18にそれぞれ含まれる血球体積は同一である。したがって、第2の混合液18のヘマトクリット値は、第1の混合液17のヘマトクリット値の(F1/F2)倍となる。例えば、F1が100、F2が50の場合、第2の混合液18のヘマトクリット値は第1の混合液17のヘマトクリット値の2倍となる。このように、第1の混合液17から一部の等張液15を分離し、ヘマトクリット値が増加した第2の混合液18は、第2のポンプ52によって加圧され、再循環流路50に流入する。
一方、再循環流路50のタンク60の中には、所定の量の等張液15が初期充填されている。また、最初は、第3のポンプ53と第4のポンプ54の各流量F3,F4は同一流量なので、第2の混合液18が流入するまでは、第3、第4のポンプ53,54を運転しても等張液15は腹腔10には流入していかない。この状態で、第2の混合液18が再循環流路50に流入してくると、第2のフィルタ30に流入する液体の流量はF2+F4であり、第2のフィルタ30から流出する液体の流量は第3のポンプ53の流量F3であることから、この差、つまり、(F2+F4)−F3、の流量が第2のフィルタ30から第2の返液流路34,24を通って腹腔10に戻る。そして、第2のフィルタ30の出口のヘマトクリット値は第2のフィルタ30の入り口のヘマトクリット値に比べて(F2+F4)/F3となる。例えば、F2,F3,F4が50であったとすると、第2のフィルタ30の出口の混合液のヘマトクリット値は、第2のフィルタ30の入り口の混合液のヘマトクリット値の(50+50)/50=2、つまり2倍となる。そして、第2のフィルタ30を通るたびに混合液のヘマトクリット値は上昇していく。つまり、血液が濃縮されていく。そして、ヘマトクリット値の上昇した混合液はタンク60に溜まる。
このように、タンク60に溜まっている混合液の中のヘマトクリット値は次第に上昇する一方、第1、第2の返液流路23,24,34からは、血球を含まない等張液15が腹腔10に流入してくるので、腹腔10の中のヘマトクリット値は次第に低下してくる。つまり、最初、腹腔10の内部に入っていた第1の混合液17の血液16が等張液15と分離され、タンク60に濃縮されて溜まっていくこととなる。図2は、線aで示す腹腔10の中のヘマトクリット値と線bで示すタンク60の中のヘマトクリット値の時間変化を示すものである。この様に、時間とともに、腹腔10の中のヘマトクリット値は低下し、タンク60の中の混合液のヘマトクリット値は増加してくる。
第2のフィルタ30下流の第3の混合液19のヘマトクリット値を第2の血液モニタ56によって取得し、図2の時間tに示すように、そのヘマトクリット値が第1の所定の閾値Ht、例えば、40%に達した場合には、患者に返血できる程度に血液が濃縮されたと判断して、返血弁48を開とする。すると、ヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達した第3の混合液19は血液として返血流路43を通って患者に返血される。返血は、患者の腹腔10とは異なる位置、すなわち患者の血管に戻される。
一方、腹腔10の中のヘマトクリット値は、初期のHtから時間と共に低下し、図2に示す時間tに、腹腔10の中のヘマトクリット値が図2に示すHtまで低下すると、図1に示す手術用器具14に取り付けられている内視鏡の視野が確保でき、手術を続行することができる。そして、図2の時間tでは略ゼロ近くまで低下し、ヘマトクリット値の第2の閾値Htを下回るようになっている。このように、時間tにおいて、第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htを越え、腹腔10のヘマトクリット値が第2の所定の閾値Htを下回るので、出血した血液は略患者に返血され、腹腔10の中での内視鏡の視野も確保されるので、分離返液返血装置100の運転は停止する。なお、図2の時間t以降は、第3、第4のポンプ53,54を停止し、第1、第2のポンプ51,52を運転し、血液分離部200のみを継続して運転するようにしてもよい。
以上、説明した本実施形態では、従来技術のように、一旦取り出した血液と等張液との混合液を別の装置に導入し、その装置で血液を分離、濃縮して患者に戻すというオフライン処理では無く、腹腔10から血液16と等張液15との混合した第1の混合液17の取り出しと、等張液15の腹腔10への返液と、血液16の血管への返血とをオンラインで平行して行うことができ、手術中に必要に応じて患者に返血を行うことができるという効果を奏する。
また、本実施形態では、出血による血液を含む等張液の混合液から一旦、等張液の一部を分離して混合液中のヘマトクリット値を高め、ヘマトクリット値の高くなった混合液を返血できるヘマトクリット値まで濃縮することとしているので、含有血液の量が少ない混合液から連続的な処理で血液を分離、濃縮してオンラインで患者に返血することができるという効果を奏する。更に、本実施形態では、患者に返血すると共に、血液を分離した等張液を腹腔10の中に返液することにより、腹腔10の中のヘマトクリット値を低減し、内視鏡の視野を回復することができるという効果を奏する。
先に説明した実施形態では、図2に示す時間tに、第2のフィルタ20出口の第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達し、略同時に腹腔10内のヘマトクリット値が第2の所定の閾値Htを下回ることで説明したが、第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達する時間と腹腔10の中のヘマトクリット値が第2の所定の閾値Htを下回る時間は、出血の量や、図1に示すタンク60への等張液の初期充填量等によって大きく異なってくる。そこで、第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達する時間と、腹腔10内のヘマトクリット値が第2の所定の閾値Htを下回る時間とがずれている場合の運転について説明する。なお、以下の説明において先に図1、図2を参照して説明したのと同様の部位には同様の符号を付して説明は省略する。
図3に示すように、タンク60或いは、第2のフィルタ30の出口の第3の混合液19のヘマトクリット値の上昇が早い場合について説明する。例えば、最初にタンク60に充填する等張液が少なかった場合には、再循環流路50による血液の濃縮時間は短縮され、図3の線bに示すように、タンク60の中に貯留されている混合液のヘマトクリット値は急速に高くなって行く。そして、図3の時間tで腹腔10の中のヘマトクリット値が手術を続行できるHtまで低下しないうちに返血できる第1の所定の閾値Htまで達してしまう。この場合、返血を行った後、分離返液返血装置100を停止してしまうと、出血した患者に一部の血液を返血することはできるが、腹腔10の中のヘマトクリット値は手術が続行できるHtよりも高いHtであり、内視鏡の視野を確保できず、すぐに手術を続行できない。そこで、図3の時間tに返血弁48を開として返血を行った後に返血弁48を閉とし、返血によって水位の低下しているタンク60に等張液を補充して、分離返液返血装置100の運転を継続する。
図3の時間tでタンク60に等張液を補充すると、図3の線bに示すように、タンク60の中のヘマトクリット値はゼロまで低下し、その後の分離返液返血装置100の運転に従って上昇してくる。一方、腹腔10の中のヘマトクリット値は図3の線aに示す様に、時間t2のHtから低下し続け、図3に示す時間tに、腹腔10のヘマトクリット値は、手術の続行に問題のないHtまで低下する。そして、更に分離返液返血装置100の運転を継続すると、図3に示す時間tに腹腔10のヘマトクリット値が第2の閾値Htを下回り、腹腔10の中の血液は略分離されたものと判断される。この状態では、腹腔10の中には血液はほとんど残っていないが、分離返液返血装置100の再循環流路50の中、特にタンク60の中にはまだ出血した血液が残存している。そこで、第1、第2のポンプを停止し、第3、第4のポンプのみを運転し、タンク60に残存している混合液の血液を返血することができる程度まで濃縮する。
第2のフィルタ30に混合液を循環させて血液の濃縮を行うためには、第2のフィルタ30に流入する混合液の流量を第2のフィルタ30から流出する第3の混合液の流量よりも大きくすることが必要となる。第2のポンプ52が停止するので、その分、第4のポンプの流量を増加させ、或いは、その分だけ第3のポンプの流量を減少させて、第4のポンプの流量F4>第3のポンプの流量F3となるようにする。すると、(F4−F3)の等張液15が第2のフィルタ30から第2の返液流路34,24を通って腹腔10に戻り、第2のフィルタ30の出口の第3の混合液のヘマトクリット値は、第2のフィルタ30の入口の混合液のヘマトクリット値よりも、F4/F3だけ高くなる。この様に、第4のポンプの流量を第3のポンプの流量よりも大きくして再循環流路50に混合水を再循環させることによって血液の濃縮ができる。そして、図3の時間tに示すように、第2のフィルタ30の出口の第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達したら返血弁48を開として患者に返血を行い、その後返血弁48を閉とし、分離返液返血装置100の運転を停止する。
以上説明したように、分離返液返血装置100を運転することによって、出血した血液を略全て患者に返血することができる。また、出血量に応じて分離返液返血装置100を柔軟に動作させることが可能となる。
次に、上記の運転を制御部70によって自動的に行う場合について説明する。先に図3を参照して説明したと同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。制御部70は、分離返液返血装置100を始動したら、第1のフィルタ20及び、第2のフィルタ30によって等張液の分離、血液の濃縮を行えるように、第1〜第4のポンプ51〜54、の各流量F1〜F4を、F1>F2、(F2+F4)>F3となるように設定する。例えば、F1=100、F2〜F4=50としてもよい。この場合、第1のフィルタ20の入り口と出口の混合液のヘマトクリット値の比率は、F1/F2=100/50=2、第2のフィルタ30の入り口と出口の混合液のヘマトクリット値の比率は、(F2+F4)/F3=100/50=2となる。制御部70は、図4のステップS101に示すように、第1の血液モニタ55と第2の血液モニタ56によってそれぞれ第1の混合液17のヘマトクリット値と第3の混合液19のヘマトクリット値を取得する。そして、制御部70は、図4のステップS102に示すように、図1に示す第2フィルタ30の出口の第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達したかどうかを判断する。そして、制御部70は、第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達していない場合には、ステップS107に示すように、第1の混合液17にヘマトクリット値は第2の閾値Htを下回ったかどうかを判断する。なお、腹腔10の中のヘマトクリット値と第1のポンプ51の出口で測定するヘマトクリット値は同等の値となることから、腹腔10の中のヘマトクリット値ではなく、第1のポンプ51の出口で第1の混合液17のヘマトクリット値を取得する。そして、図4のステップS107に示すように、第1の混合液17にヘマトクリット値は第2の閾値Htを下回っていない場合には、ステップS101に戻って分離返液返血装置100の運転を継続する。
一方、制御部70は、図4のステップS102で第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達していると判断した場合には、図3の時間tと同様、第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達しているが、腹腔10の中のヘマトクリット値が第2の閾値Htを下回っていない状態となっていると判断する。この場合、制御部70は、返血弁48を開とする指令を出力し、その指令によって返血弁48が開となり、ヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達している第3の混合液19が血液として返血流路43から患者に返血される。返血が終了したら、制御部70は、返血弁48を閉とする。そして、制御部70は、図4のステップS104に示す様に、タンク60に等張液を補充する指令を出力する。この指令によって、図示しない等張液タンクから所定の量の等張液がタンク60に補充される。
制御部70は、等張液が補充されたら、図3のステップS105に示すように、第1,第2のポンプ51,52がすでに停止しているかどうかを確認する。そして。第1,第2のポンプ51,52が停止していない場合には、また、第1の混合液17のヘマトクリット値が第2の所定の閾値Htを下回ってしないと判断し、図3のステップS107で再度第1の混合液17が第2の所定の閾値Htを下回っていないかどうか確認する。
そして、第1の混合液17が第2の所定の閾値Htを下回っていない場合には、再度ステップS101に戻って第1、第2の血液モニタ55,56から第1、第3の混合液17,19のヘマトクリット値を取得する。一方、第1の混合液17が第2の所定の閾値Htを下回っている場合には、制御部70は、図3の時間tのように、腹腔10の中の血液の分離が完了したと判断し、図4のステップS108に示すように、第1、第2のポンプ51,52を停止する。そして、図3のステップS109に示すように、第4のポンプ54の流量を第3のポンプ53の流量よりも大きくし、再循環流路50に残存している混合液の濃縮を開始する。
制御部70は図3のステップS101に戻って、第2の血液モニタ56から第3の混合液19のヘマトクリット値を取得し、図3のステップS103に示すように、第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達しているかどうかを判断する。そして、図3の時間tに示すように、第3の混合液19のヘマトクリット値が第1の所定の閾値Htに達している場合には、図3の時間tのように、第3の混合液19は、患者に返血可能な濃度に濃縮されたと判断し、ステップS103に示すように、返血弁48を開として返血流路43から患者に返血を行う。そして、ステップS104に示すように、タンク60に所定の量だけの等張液を補充した後、図3のステップS105に示すように、第1、第2のポンプ51,52が停止しているかどうか確認する。そして、第1、第2のポンプ51,52が停止している場合には、すでに腹腔10の中に出血した血液は略全て分離されており、腹腔10の内部は内視鏡による手術が可能な状態となっていると判断し、図3のステップS106に示すように、第3、第4のポンプ53,54を停止する。
以上、説明した実施形態の効果は先に図3を参照して説明した制御方法と同様の効果を奏する。また、本実施形態では、制御部70により自動的に運転ができるので、運転が容易になるという効果を奏する。なお、上記実施形態において、体腔として患者の腹腔10に等張液を充填して内視鏡手術を行う場合について説明したが、腹腔10に限るものではなく、体腔であれば本発明を適用可能である。また、本発明は、人間に限らず、動物の内視鏡手術にも適用可能である。
また、以上説明した実施形態では、第2のポンプ52は、第2のポンプの入り口管31(血液分離流路)に設けられ、第3のポンプ53は、第2のフィルタ出口管41に取り付けられることとして説明したが、第2のフィルタ30に流入する第2の混合液18の流量は、第1のポンプ51の流量と第1の返液流路23を流れる等張液15の流量との差によって決まり、第2のフィルタ30から流出する第3の混合液19の流量は、第4のポンプ54の流量と第2のフィルタ30に流入する第2の混合液18の流量との合計流量と、第2の返液流路34を流れる等張液15の流量との差によって決まるので、図5に示すように、第2のポンプ52を第1の返液流路23に、第3のポンプ53を第2の返液流路34にそれぞれ設けるようにしてもよい。本実施形態も先に説明した実施形態と同様の効果を奏する。
10 腹腔、11 トロッカー、12 充填液出口、13 充填液入り口、14 手術用器具、15 等張液、16 血液、17 第1の混合液、18 第2の混合液、19 第3の混合液、20 第1のフィルタ、21 第1のポンプ入り口管、22 第1のポンプ出口管、23,24,34 返液流路、30 第2のフィルタ、31 第2のポンプ入り口管(血液分離流路)、32 第2のポンプ出口管、33 第2のフィルタ入り口管、41 第2のフィルタ出口管、42 第3のポンプ出口管、43 返血流路、44 タンク入り口管、45 タンク出口管、46 第4のポンプ出口管、48 返血弁、50 再循環流路、51 第1のポンプ、52 第2のポンプ、53 第3のポンプ、54 第4のポンプ、55,56 血液モニタ、60 タンク、70 制御部、100 分離返液返血装置、200 血液分離部、300 血液濃縮部、Ht、Ht 閾値。

Claims (4)

  1. 体腔内から取り出した血液と等張液の第1の混合液を、前記等張液と、前記第1の混合液よりヘマトクリット値が大きい第2の混合液と、に分離する第1のフィルタと、分離した等張液を、前記第1の混合液を取り出した前記体腔内に返液する第1の返液流路と、前記第2の混合液を流出する血液分離流路と、を含む血液分離部と、
    前記血液分離流路から流入した第2の混合液を第2のフィルタに再循環させて等張液を分離し、前記第2の混合液のヘマトクリット値を増加させる再循環流路と、分離した等張液を、前記第1の混合液を取り出した体腔内に返液する第2の返液流路と、ヘマトクリット値が所定の値まで増加した混合液を血液として血管に返血する返血流路とを含む血液濃縮部と、を有する分離返液返血装置であって、
    体腔内からの第1の混合液の取り出しと、等張液の体腔内への返液と、血液の血管への返血とを平行して行うこと、を特徴とする分離返液返血装置。
  2. 請求項1に記載の分離返液返血装置であって、
    前記第1のフィルタに流入する前記第1の混合液の流量を規定する第1のポンプと、
    前記血液分離流路または前記第1の返液流路に設けられ、前記第1のフィルタから流出し、前記第2のフィルタに流入する前記第2の混合液の流量を規定する第2のポンプと、
    前記第2のフィルタの下流側の循環流路または前記第2の返液流路に設けられ、前記第2のフィルタから流出する第3の混合液の流量を規定する第3のポンプと、
    前記第2のフィルタの下流側に接続され、前記第3の混合液を貯留するタンクと、
    前記タンクに接続され、前記循環流路を通って前記第2のフィルタに流入する第3の混合液の流量を規定する第4のポンプと、
    を備えること、
    を特徴とする分離返液返血装置。
  3. 請求項2に記載の分離返液返血装置であって、
    前記第1の混合液のヘマトクリット値を検出する第1の血液モニタと、
    前記第3の混合液のヘマトクリット値を検出する第2の血液モニタと、
    前記返血流路に設けられる返血弁と、
    前記第1、第2の血液モニタからの信号が入力され、前記各ポンプの駆動、停止及び返血弁の開閉を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の血液モニタで取得する第1の混合液のヘマトクリット値が第2の所定の閾値を下回る前に、前記第2の血液モニタで取得する第3の混合液のヘマトクリット値が前記第1の所定の閾値に達した場合には、返血弁を開として返血を行い、
    前記第2の血液モニタによって取得する前記第3の混合液のヘマトクリット値が第1の所定の閾値に達する前に、前記第1の血液モニタによって取得する第1の混合液のヘマトクリット値が前記第2の所定の閾値を下回った場合には、前記第1、第2のポンプを停止し、前記第4のポンプの流量を前記第3のポンプの流量よりも大きくし、前記第2の血液モニタで取得する第3の混合液のヘマトクリット値が前記第1の所定の値に達するまで前記第3、第4のポンプにより前記第2のフィルタに前記第3の混合液を循環させること、
    を特徴とする分離返液返血装置。
  4. 体腔内から取り出した血液と等張液の第1の混合液を、前記等張液と、前記第1の混合液よりヘマトクリット値が大きい第2の混合液と、に分離する第1のフィルタと、分離した前記等張液を前記第1の混合液を取り出した体腔内に返液する第1の返液流路と、前記第2の混合液を流出する血液分離流路と、を含む血液分離部と、
    前記血液分離流路から流入した第2の混合液を第2のフィルタに再循環させて等張液を分離し、前記第2の混合液のヘマトクリット値を増加させる再循環流路と、分離した等張液を前記第1の混合液を取り出した体腔内に返液する第2の返液流路と、ヘマクトリット値が第1の所定の閾値まで増加した第3の混合液を血液として血管に返血する返血流路と、を含む血液濃縮部と、
    前記第1のフィルタに流入する前記第1の混合液の流量を規定する第1のポンプと、
    前記血液分離流路または前記第1の返液流路に設けられ、前記第1のフィルタから流出し、前記第2のフィルタに流入する前記第2の混合液の流量を規定する第2のポンプと、
    前記第2のフィルタの下流側の循環流路または前記第2の返液流路に設けられ、前記第2のフィルタから流出する第3の混合液の流量を規定する第3のポンプと、
    前記第2のフィルタの下流側に接続され、前記第3の混合液を貯留するタンクと、
    前記タンクに接続され、前記循環流路を通って前記第2のフィルタに流入する第3の混合液の流量を規定する第4のポンプと、を備える分離返液返血装置の作動方法であって、
    前記第1の混合液のヘマトクリット値が第2の所定の閾値を下回る前に、前記第3の混合液のヘマトクリット値が第1の所定の閾値に達した場合には、返血を行うとともに、前記タンクに所定の量の等張液を入れ、
    前記第3の混合液のヘマトクリット値が前記第1の所定の閾値に達する前に、前記第1の混合液のヘマトクリット値が前記第2の所定の閾値を下回った場合には、前記第1、第2のポンプを停止し、前記第4のポンプの流量を前記第3のポンプの流量よりも大きくし、前記第3の混合液のヘマトクリット値が前記第1の所定の値に達するまで前記第3、第4のポンプにより前記第2のフィルタに前記第3の混合液を循環させること、を特徴とする分離返液返血装置の作動方法。
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