JP5835961B2 - 金属の浸出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、廃電子基板から各種金属を効率よく回収することができる廃電子基板からの金属の浸出方法に関する。
都市鉱山と総称される廃電子基板等には金、銀等の貴金属や銅をはじめとするベースメタルに加えて、レアメタルが含有されているため、これらの集荷及び回収について様々な方法が検討されている。従来、廃電子基板等に含まれる有価金属である、金、銀、銅等の回収には製錬工程が利用されている。
しかし、廃電子基板等に含有されているレアメタル等は含有元素数も多く、かつ含有量が低いことから、これらの回収方法として製錬工程が経済的にも十分な能力を有しているとはいえず、多くの課題が残っている状況にある。
現在、廃電子基板等に含まれる金、銀、銅、鉛、ニッケル、亜鉛等の金属を回収する方法としては、例えば、廃電子基板を粉砕し、酸で金属成分を浸出させる酸溶解方法、更に溶解性を上げるために、廃電子基板を粉砕又はそのまま焼却により酸化処理し、酸で金属成分を浸出させる方法などがある。
しかし、前記廃電子基板等をそのまま粉砕し、酸で溶解しても金属状態から酸への溶解であるため、溶解速度が遅いという課題があった(特許文献1及び特許文献2参照)。
また、廃電子基板を焼却により酸化処理したものは、酸への溶解性は向上するが、酸化処理だけでは、金属の回収状態は十分ではなく、レアメタル、金、銀等の貴金属の回収は困難であった。
一方、非鉄製錬においても、鉱石からの金属元素の浸出について種々検討されている。例えば、複雑硫化鉱の酸素加圧浸出における、銅、亜鉛、鉄及び硫黄の挙動について報告されている(非特許文献1参照)。即ち、硫化鉱を、温度が150℃〜200℃、酸素分圧が5kg/cm〜20kg/cmのオートクレーブにより浸出試験を行い、ZnS、CuFeS、FeS等が溶解浸出されている。硫化物は、液中での硫化物と酸素の反応により溶解され、硫黄が酸素により硫酸基に転換され、遊離硫酸の発生を伴いながら、金属を溶解浸出している。また、硫化物の加圧浸出における遊離硫酸と元素状硫黄の関係が示されており、温度が120℃以上では、温度の上昇に伴い、遊離硫酸濃度が上昇し、元素状硫黄から硫酸生成が増長されることが認められる。
しかし、前記非特許文献1の浸出方法は、金属の回収状態も満足できるものでない上に、ガラス、樹脂等の非金属成分と金属が、分離の困難な状態で混在する金属複合廃材になっている廃電子基板粉末から金属を回収する方法としては問題があった。
したがって、廃電子基板に含有される銅、亜鉛等の金属成分を効率良く回収することができ、レアメタル、金、銀等の貴金属も回収可能な廃電子基板からの金属の浸出方法の提供が望まれているのが現状である。
特開2009−155717号公報 特開2009−242877号公報
梅津、戸沢、佐々木著、"複雑鉱の酸素加圧浸出における銅、亜鉛、鉄、硫黄の挙動"、第29巻1号、昭和46年6月、P62−68
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、廃電子基板に含有される銅、亜鉛等の金属成分を効率良く回収することができ、レアメタル、金、銀等の貴金属も回収可能な廃電子基板からの金属の浸出方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を行った結果、銅と、鉄とを含む廃電子基板粉末を酸性液に加えて、温度が100℃以上、酸素分圧が1MPa〜4MPaの条件下で浸出処理することにより、ガラス、樹脂等の非金属成分も混在する産業廃棄物である廃電子基板から、銅、亜鉛等の金属成分を効率良く回収することができ、レアメタル、金、銀等も回収可能であることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 銅と、鉄とを含む廃電子基板粉末を酸性液に加えて、温度が100℃以上、酸素分圧が1MPa〜4MPaの条件下で、金属を浸出させることを特徴とする廃電子基板からの金属の浸出方法である。
<2> 廃電子基板粉末が、廃電子基板の粉砕粉、廃電子基板の焼却灰、及び電子部品の粉砕粉から選択される少なくともいずれかである前記<1>に記載の金属の浸出方法である。
<3> 廃電子基板粉末が、廃電子基板をそのまま粉砕したものであり、貴金属、及び鉛の少なくとも1種を更に含む前記<1>から<2>のいずれかに記載の金属の浸出方法である。
<4> 酸性液の酸濃度が、0.5mol/L〜3mol/Lである前記<1>から<3>のいずれかに記載の金属の浸出方法である。
<5> 酸性液が、硫酸水溶液である前記<1>から<4>のいずれかに記載の金属の浸出方法である。
<6> 浸出残渣中に、Au及びAgの少なくともいずれかが含まれる前記<1>から<5>のいずれかに記載の金属の浸出方法である。
<7> 浸出させる元素が、Cu、Zn、Ni、Mn、Cr、Al、Fe、As、B、Co、Ga、In、及びBrから選択される少なくともいずれかを含む前記<1>から<6>のいずれかに記載の金属の浸出方法である。
本発明によると、前記従来における諸問題を解決することができ、前記目的を達成することができ、廃電子基板に含有される銅、亜鉛等の金属成分を効率良く回収することができ、レアメタル、金、銀等の貴金属も回収可能な廃電子基板からの金属の浸出方法を提供することができる。
図1は、実施例で用いた廃電子基板粉末のX線回折(XRD)結果を示すグラフである。 図2は、廃電子基板粉末の粒度分布の測定結果を示すグラフである。 図3は、廃電子基板からの金属の浸出方法を示す工程図である。 図4は、実施例で用いたオートクレーブを示す概略図である。 図5Aは、実施例1のHSO濃度による浸出率への影響(ベースメタル)の結果を示すグラフである。 図5Bは、実施例1のHSO濃度による浸出率への影響(レアメタル)の結果を示すグラフである。 図6Aは、実施例2の浸出温度による浸出率への影響(ベースメタル)の結果を示すグラフである。 図6Bは、実施例2の浸出温度による浸出率への影響(レアメタル)の結果を示すグラフである。 図7Aは、実施例3の浸出時間による浸出率への影響(ベースメタル)の結果を示すグラフである。 図7Bは、実施例3の浸出時間による浸出率への影響(レアメタル)の結果を示すグラフである。 図8Aは、実施例4の酸素分圧による浸出率への影響(ベースメタル)の結果を示すグラフである。 図8Bは、実施例4の酸素分圧による浸出率への影響(レアメタル)の結果を示すグラフである。 図9Aは、実施例5のスラリー濃度による浸出率への影響(ベースメタル)の結果を示すグラフである。 図9Bは、実施例5のスラリー濃度による浸出率への影響(レアメタル)の結果を示すグラフである。 図10は、実施例6の最適浸出条件で浸出を行った浸出液中の金属濃度の結果を示すグラフである。 図11は、実施例6の最適浸出条件で浸出を行った浸出残渣のXRDによる分析結果を示す図である。
本発明の廃電子基板からの金属の浸出方法は、銅と、鉄とを含む廃電子基板粉末を酸性液に加えて、温度が100℃以上、酸素分圧が1MPa〜4MPaの条件下で、金属を浸出させることを特徴とする。
前記金属の浸出方法は、金属浸出工程を少なくとも含み、更に必要に応じて前処理工程、金属回収工程等のその他の工程を含んでなる。
<前処理工程>
前処理工程は、廃電子基板から廃電子基板粉末を作製する工程である。
−廃電子基板−
前記廃電子基板としては、特に制限はなく、一般の電気製品であるパーソナルコンピュータ(PC)、TV、洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫、産業機器の制御等において用いられ廃棄処分となった電子基板などが挙げられる。
前記電子基板は、例えば、ICチップ、抵抗、コンデンサー、各種センサー、積層基板等の部品から構成されている。このため、前記廃電子基板に含まれる金属成分は、その部品に応じて構成比は異なるが、例えば、銅、鉄が含まれ、他に、金、銀、鉛、亜鉛、アルミニウム、ニッケル、コバルト、ガリウム、インジウム、マンガンなどが含まれる。本発明では、廃棄された電子基板を主に原料としているが、電子基板は廃棄された状態であるか否かは問わず、廃棄処分となった電子基板以外にも未廃棄(使用中、未使用など)の電子基板を使用することもできる。主成分が同様であるからである。
−廃電子基板粉末−
前記廃電子基板粉末は、銅と、鉄とを含み、廃電子基板の粉砕粉、廃電子基板の焼却灰、及び電子部品の粉砕粉から選択される少なくともいずれかであるか、廃電子基板の粉砕粉との混合粉であることが好ましい。
前記廃電子基板粉末は、前記廃電子基板を粉砕し、粉末状にしたものである。粉砕により粉末は、単体の金属からなる金属粉末、プラスチック、ハロゲンなどが付着した金属粉末などが含まれる。粉砕だけでは、粉末もほとんど酸化されておらず、大気中での酸化程度にしか酸化されていない。このため、この粉末は単体金属のようにそのままでは、室温、常圧下では、そのまま酸に浸漬しても殆ど溶解しないものである。
前記廃電子基板の粉砕方法としては、特に制限はなく、公知の粉砕機を用いて行うことができる。前記粉砕機としては、例えば、コーヒーミル、ジョークラッシャー、ボールミル、ハンマーミル、多軸回転破砕機、ヘンシェル、竪型粉砕機などが挙げられる。
前記廃電子基板粉末は、粉末状であれば特に制限はない。前記廃電子基板をそのまま粉砕し、粉砕したままの廃電子基板粉末が好ましい。処理工程が簡略でき、処理コストをより抑制できるからである。
一方、前記廃電子基板を数センチ角に破砕した後に、焼却し粉砕した焼却粉末も原料として使用できるため、産業上で発生する電子廃棄物に広く対応できる。これらの少なくともいずれかまたは、混合によっても浸出が可能である。なお、廃電子基板以外の種々の金属粉末が混在していてもよく、例えば、金属ペースト灰などを用いることもできる。
前記廃電子基板粉末は、オートクレーブ等の浸出装置へ収納できる程度に粉砕されていればよいが、反応速度を上げる点から細かい方がよく、質量平均粒径(D50)としては、1μm〜2mmが好ましい。
前記廃電子基板粉末の質量平均粒径(D50)の測定方法としては、例えば、マイクロトラック粒度測定装置などを用いることができる。前記質量平均粒径の精度に10μm程度の誤差があっても影響が少ないため、前記マイクロトラック粒度測定装置以外の測定装置や、ふるい分けによる質量加重平均であってもよい。
前記廃電子基板粉末には、鉄が含まれている。鉄は、浸出中において、液中に鉄濃度で30mg/L以上含まれていることが好ましく、50mg/L以上含まれていることがより好ましく、浸出時間をより短時間にする点から、1g/L以上含まれていることが更に好ましい。なお、浸出中における鉄は前記廃電子基板からの浸出された鉄であることが好ましい。鉄が銅の浸出を促進し、更に他の成分への浸出の促進、又は他の成分同士の相互作用のキッカケになると思われるからである。
<金属浸出工程>
前記金属浸出工程は、前記廃電子基板粉末に酸性液を加えて、金属を浸出させる工程である。
−酸性液−
前記酸性液としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、硫酸(HSO)水溶液、塩酸水溶液、硝酸水溶液などが挙げられる。これらの中でも、金属の浸出率が高い点で硫酸水溶液が特に好ましい。その理由としては、材質が鉄系のオートクレーブ、又は材質がハステロイ系のオートクレーブを用いて浸出が行えることである。更に、浸出残渣には、金、銀、白金等の貴金属に加え、アンチモン、スズの酸化物、シリカなどが存在し、既存の製錬工程と貴金属回収工程の処理を経ることで、浸出残渣中に存在するそれぞれの金属は、個別に回収ができるからである。
前記酸性液における酸濃度としては、浸出対象である廃電子基板粉末中の可溶解金属の含有量にかなう添加量が必要になるものの、100g/L程度のスラリー濃度にて浸出を行うとなれば、廃電子基板粉末中に含有される金属のうち、浸出される金属、及び硫酸化する鉛の含有量に見合うだけのモル数に相当する硫酸量が必要であり、後述する実施例の結果から、0.5mol/L程度の硫酸濃度が最低限の濃度であるため、前記酸性液の酸濃度(硫酸濃度)は、0.5mol/L〜3mol/Lが好ましく、1mol/L程度がより好ましい。前記酸濃度が、0.5mol/L未満であると、金属の浸出率が低下することがあり、3mol/Lを超えて添加しても、金属の浸出率の上昇効果は得られない。
前記廃電子基板粉末を酸性液に投入し、混合するとスラリー(パルプ状、泥状)となる。このスラリーの状態を設定するためにスラリー濃度を指標に投入量を設定する。前記スラリー濃度(パルプ濃度と称することもある)としては、50g/L〜150g/Lが好ましく、100g/L程度がより好ましい。前記好ましい数値範囲において、金属の浸出における酸性液の混合及び流動が良好である。
−金属の浸出−
前記金属の浸出は、高温高圧を必要とするため高温高圧リアクターを用いて行われる。
前記高温高圧リアクターとしては、例えば、加圧浸出型オートクレーブなどが挙げられる。
前記金属の浸出における温度及び圧力としては、装置の仕様、原料の溶解性などに応じて適宜設定することができるが、前記金属の浸出における温度は、100℃以上であり、120℃以上が好ましく、120℃〜180℃がより好ましい。
前記金属の浸出における温度が、100℃未満であると、浸出速度が遅くなることがあり、180℃を超えると、設備コストの増大を招来することがある。
前記金属の浸出における圧力としては、酸素ガスの供給をしやすい圧力であればよく、酸素分圧で1MPa〜4MPaであり、2MPa〜3MPaが好ましい。前記酸素分圧が、1MPa未満であると、浸出速度が遅くなることがあり、4MPaを超えると、設備コストの増大を招来することがある。なお、スラリーを浸出中は撹拌することが好ましい。
前記金属の浸出における浸出時間は、0.5時間以上が好ましく、0.5時間〜3時間がより好ましく、0.5時間〜1時間が更に好ましい。前記浸出時間が、0.5時間未満であると、金属の浸出が十分に得られないことがある。
<金属回収工程>
前記金属回収工程は、前記金属浸出工程で金属を浸出させた浸出液、及び浸出残渣から金属を回収する工程である。
固液分離により浸出液と浸出残渣に分離することができる。前記固液分離の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ろ過、遠心分離、シックナーなどが挙げられる。ろ過により得た浸出液は、再度、浸出工程の浸出液として用いることも可能である。
得られた浸出液と浸出残渣は、いずれも非鉄製錬の回収方法の原料となり、非鉄製錬の工程にて利用できる。
前記廃電子基板粉末から酸性液により浸出させることのできる元素としては、例えば、Cu(銅)、Zn(亜鉛)、Ni(ニッケル)、Mn(マンガン)、Cr(クロム)、Al(アルミニウム)、Fe(鉄)、As(砒素)、B(ホウ素)、Co(コバルト)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)、及びBr(臭素)から選択される少なくともいずれかが挙げられる。
前記製錬処理には、乾式製錬と湿式製錬があり、金属を単体として回収することができる。これらの中でも、湿式製錬が好ましく、公知の製錬方法を使用すれば、前記金属を浸出させた浸出液から、固体の金属として回収することができる。例えば、銅と亜鉛を分離し、銅製錬工程又は亜鉛精錬工程に用いればよい。
前記浸出残渣には、Pb(鉛)、SiOなどが含まれ、Au(金)、Ag(銀)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)等の貴金属、また、酸化物であるがSb(アンチモン)、及びSn(錫)が含まれている。
前記浸出残渣からAu、Ag等の貴金属を回収する方法としては、例えば、(1)硝酸溶液でAgを溶解して、濾過したAgイオンを含む液に塩酸を加えて、AgClとして沈殿させることによりAgを回収する方法、(2)王水でAu等を浸出後還元してAu等を回収する方法、(3)シアン化ナトリウム溶液によりAu、Ag、Pt、パラジウム(Pd)などを溶解して、それぞれの貴金属を回収する方法、などが挙げられる。
ここで、図3は、本発明の廃電子基板からの金属の浸出方法の工程フローを示す。前記工程では、例えば、図4に示すようなオートクレーブを用い、廃電子基板粉末及び酸性液を容量200mLのテフロン(登録商標)容器に入れ、オートクレーブ内へ投入する。その後、加熱を行いながら撹拌し、所定の温度に達したところで酸素ガスを供給すると、浸出が開始する。
浸出終了後は、冷却し、濾過することにより、浸出液と浸出残渣が得られる。そして、浸出液と浸出残渣から各種金属を効率よく回収することができる。
本発明の廃電子基板からの金属の浸出方法によれば、廃電子基板に含有される銅、亜鉛等の金属成分を効率良く回収することができ、レアメタル、金、銀等の貴金属も回収することが可能である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
<廃電子基板粉末の調製>
廃電子基板粉末は、使用済み電子機器の基板を粉砕機により粒径106μmまで粉砕のみをしたものを使用した。廃電子基板粉末の組成を表1に示す。廃電子基板粉末の組成は、ICP発光分光分析法及び蛍光X線分析(XRF)法により測定した。
*表中のSiOは、蛍光X線分析(XRF)分析結果を表す。
*表中のX(g/t)は、1トンの廃電子基板粉末中にXgの金属が含有していることを示す。
表1の結果から、廃電子基板粉末には、Cuが15.48質量%、Pbが2.09質量%、Alが3.56質量%含まれていた。また、蛍光X線分析(XRF)法の結果からSiOが35.5質量%含まれていることが確認できた。また、Ni、Cr、B、Mn、Co等のレアメタルも含まれており、Au、Agも含まれていることが分かった。
次に、廃電子基板粉末のX線回折(XRD)結果を図1に示す。図1の結果により廃電子基板粉末中の含有金属成分のうちCu、Al、Pb等は金属粒として存在していることが確認できた。
また、廃電子基板粉末の粒度分布をマイクロトラック粒度測定装置(日機装株式会社製、MT3000IIFor DMS2)を用いて解析した。結果を図2に示す。廃電子基板粉末の質量平均粒径(D50)は20μmであった。粒度分布のピーク幅が狭いことから、粒径が均一であることが確認できた。
<オートクレーブを用いた実験>
実施例で用いたオートクレーブであるオーエムラボテック株式会社製の高温マイクロリアクターMMJ−300の概略図を図4に示す。反応容器には容量200mLのテフロン(登録商標)製の容器を使用した。オートクレーブを用いた実験手順は、図3に示す工程フローに基づいて行った。
まず、廃電子基板粉末及び酸性液としての硫酸を容量200mLのテフロン(登録商標)容器に入れ、オートクレーブ内へ投入した。その後、加熱を行いながら撹拌し、所定の温度に達したところで酸素ガスを供給して、浸出を開始した。浸出終了後は、冷却し、濾過することにより、浸出液と浸出残渣が得られた。
次に、上記オートクレーブを用いた実験に基づき、HSO濃度、浸出時間、酸素分圧、浸出温度、及びスラリー濃度が浸出率に与える影響について、以下のようにして、実験を行った。なお、以下の実施例において、各金属の浸出率は、下記のようにして算出した。
−各金属の浸出率の求め方−
各金属の浸出率は、以下の<数式1>又は<数式2>に基づいて算出した。
<数式1:浸出残渣の場合>
浸出率(%)=[粉砕基板中の含有量(質量%又はg/t→含有量の計算値;g)−(残渣中の含有量(含有量の計算値;g)]/[粉砕基板中の含有量(質量%又はg/t→含有量の計算値;g)]×100
<数式2:浸出液の場合>
浸出率(%)=浸出液中の金属量(g)/[粉砕基板中の含有量(質量%又はg/t→含有量の計算値;g)]×100
(実施例1)
<HSO濃度による影響>
SO濃度による浸出率への影響を調査した。実験は、酸性液のHSO濃度を0mol/L〜1.0mol/Lまで変化させ、浸出時間を1時間、浸出温度を180℃、酸素分圧2MPa、スラリー濃度100g/Lの条件で行った。結果を図5A、図5B、及び表2に示す。なお、表2の金属濃度は浸出液中の金属濃度(mg/L)を表し、ICP発光分光分析法で測定した。
図5A、図5B、及び表2の結果から、HSO濃度の上昇に伴って、浸出率が高くなる傾向が見られた。1.0mol/LのHSOを用いたとき、Cu、Zn、Al、Ni、Mn、Co、Bなどを90質量%以上の浸出ができた。
(実施例2)
<浸出温度による影響>
浸出温度による影響を調査した。浸出温度を100℃〜180℃まで変化させて、酸性液を1.0mol/LのHSO、スラリー濃度100g/L、浸出時間1時間、酸素分圧2MPaで行った。結果を図6A、図6B、及び表3に示す。なお、表3の金属濃度は浸出液中の金属濃度(mg/L)を表し、ICP発光分光分析法で測定した。
図6A、図6B、及び表3の結果から、浸出温度が高いほど各金属の浸出率は上昇し、120℃でCu、Zn、Al、Ni、Mn、及びCoは90質量%以上浸出できた。また、浸出温度が120℃以上であると、浸出率はほぼ一定になることが分かった。
(実施例3)
<浸出時間による影響>
浸出時間による影響を調査した。浸出時間を0.5時間〜3時間まで変化させて、酸性液を1.0mol/LのHSO、スラリー濃度100g/L、浸出温度120℃、酸素分圧2MPaで行った。結果を図7A、図7B、及び表4に示す。なお、表4の金属濃度は浸出液中の金属濃度(mg/L)を表し、ICP発光分光分析法で測定した。
図7A、図7B、及び表4の結果から、各種金属の浸出率は0.5時間が最も高く、Cu、Zn、Al、Ni、Mn、Coを95質量%以上浸出できた。また、0.5時間以上浸出しても、浸出率に大きな変化は見られなかった。
(実施例4)
<酸素分圧による影響>
オートクレーブ内に供給する酸素分圧による影響を調査した。酸素分圧を大気圧(0.02MPa)〜4MPaまで変化させて、酸性液を1.0mol/LのHSO、浸出温度120℃、浸出時間0.5時間、スラリー濃度100g/Lで行った。結果を図8A、図8B、及び表5に示す。なお、表5の金属濃度は浸出液中の金属濃度(mg/L)を表し、ICP発光分光分析法で測定した。
図8A、図8B、及び表5の結果から、酸素の供給がない(酸素分圧が0.02MPa(大気圧))場合にはCuの浸出率は低かったが、Zn、Al、Co、Ni、Mnなどは酸素分圧にかかわらず高い浸出率が得られた。また、酸素分圧を加えると、Cuの浸出率は上昇し、2MPaの酸素分圧で97質量%のCuを浸出でき、2MPa以上の酸素分圧を加えても浸出率に変化が見られなかった。
(実施例5)
<スラリー濃度による影響>
スラリー濃度による影響を調査した。スラリー濃度を50g/L〜300g/Lまで変化させて、酸性液を1.0mol/LのHSO、浸出温度120℃、浸出時間0.5時間、酸素分圧2MPaで行った。結果を図9A、図9B、及び表6に示す。なお、表6中の金属濃度は浸出液中の金属濃度(mg/L)を表し、ICP発光分光分析法で測定した。
図9A、図9B、及び表6の結果から、スラリー濃度50g/L〜100g/Lでは、Cu、Zn、Al、Ni、Mn、Coなどは高い浸出率を示したものの、スラリー濃度100g/L以上では減少する傾向が確認できた。これはスラリー濃度が高くなると、投入した金属量に対するHSOの量が少なくなるため、浸出率が減少したと考えられる。
(実施例6)
以上の結果から、HSO濃度、浸出時間、浸出温度、酸素分圧、及びスラリー濃度について、表7に示すような最適浸出条件が得られた。
<浸出液>
上記最適浸出条件下で浸出を行った結果を図10に示す。最適浸出条件下で浸出することで、廃電子基板粉末中に含まれるCu、Zn、Ni、Mn、及びCoを95質量%以上浸出することができ、Alを90質量%以上、Fe及びCrを80質量%以上、Bを70質量%浸出することができた。
また、上記最適浸出条件下で廃電子基板粉末の浸出を行った浸出液中の金属濃度(mg/L)をICP発光分光分析法で測定した。結果を表8に示す。
表8の結果から、浸出液中には、Cuが15,001mg/L含まれており、Fe、Al、Znが多く含まれていることが分かった。また、レアメタルとしては、Ni、B、Crが比較的多く含まれており、Mn、Coも微量含まれていることが分かった。
<浸出残渣>
浸出残渣のX線回折(XRD)による定性分析の結果を図11に示す。図11の結果から、浸出残渣中にはSiOとPbSOを多く含むことが分かった。また、浸出残渣を王水で溶解し、ICP発光分光分析法及び蛍光X線分析(XRF)で測定した残渣中成分の品位を表9に示す。
*表中のSiOは、蛍光X線分析(XRF)分析結果を表す。
*表中のX(g/t)は、1トンの廃電子基板粉末中にXgの金属が含有していることを示す。
表9の結果から、浸出残渣中には、PbとSiOを多く含むことが確認できた。また、浸出残渣中には、AuとAgが含まれており、Cu、Fe、Al、Zn、Ni、Cr、Bなどはほとんど含まれていなかった。また、Mn、Coは浸出残渣中に含まれていなかった。
(参考例1)
実施例1において、原料を純銅粉のみとした以外は、実施例1と同様にして浸出試験を行った。その結果、銅の酸性液への浸出率は30質量%程度であった。
次に、純銅粉に鉄粉を銅粉の10%質量となるように添加したところ、銅の酸性液への浸出率は50質量%程度に上昇した。
この参考例1の結果から、原料中に鉄が含まれていると銅の浸出率が向上することが分かった。
本発明の廃電子基板からの金属の浸出方法は、廃電子基板に含有される銅、亜鉛等の金属成分を効率良く回収することができ、レアメタル、Au、Ag等の貴金属も回収可能であり、かつ廃電子基板をそのまま使用でき分別処理等が不要のため、ハンドリング性もよく、薬品を殆ど使用しないため、操作の安全性にも優れ、低コストで、環境負荷も少なく、リサイクルの観点からも優れた金属の浸出方法である。

Claims (6)

  1. 銅、鉄、及びSiOを含む廃電子基板粉末を酸性液に加えて、温度が100℃以上、酸素分圧が2MPa〜4MPaの条件下で、金属を浸出させることを特徴とする廃電子基板からの金属の浸出方法。
  2. 廃電子基板粉末が、廃電子基板の粉砕粉、廃電子基板の焼却灰、及び電子部品の粉砕粉から選択される少なくともいずれかである請求項1に記載の金属の浸出方法。
  3. 廃電子基板粉末が、廃電子基板をそのまま粉砕したものであり、貴金属、及び鉛の少なくとも1種を更に含む請求項1から2のいずれかに記載の金属の浸出方法。
  4. 酸性液の酸濃度が、0.5mol/L〜3mol/Lである請求項1から3のいずれかに記載の金属の浸出方法。
  5. 酸性液が、硫酸水溶液である請求項1から4のいずれかに記載の金属の浸出方法。
  6. 浸出残渣中に、Au及びAgの少なくともいずれかが含まれる請求項1から5のいずれかに記載の金属の浸出方法。
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