JP5834047B2 - 小動物捕獲用の罠 - Google Patents
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Description
実用新案登録第3104071号公報(特許文献2)に記載のものは、構成部材として、動物の出入り口以外は金属製以外のワイヤーロープ等を用いて、軽量化を図っているが、箱型の捕獲用ケージとしてのその他の欠点は、依然として改善されない。
すなわち、その請求項1に記載された発明は、小動物を、餌によって誘引して、捕獲する小動物捕獲用の罠において、その本体が、透明な素材で作られた中筒と、前記中筒の前部に嵌着される筒状の前キャップと、前記中筒の後部に嵌着される筒状の後キャップとの3つの部材からなり、前記前キャップには、その端壁の中央部に、小動物が手を入れることができる穴が設けられ、その端壁の内側面の前記穴の周りに、小動物の腕を掴むことができる適数個の開閉自在なアームが設けられ、前記本体の前部と後部とには、前記罠を吊り下げる第1の紐の両端がそれぞれ結び付けられ、前記本体の後部には、捕獲した小動物が罠ごと逃げないように、罠を木の幹などの固定物に結び付ける第2の紐が更に結び付けられている、ことを特徴とする小動物捕獲用の罠である。
さらに、その罠は、部品点数も少なく、軽量小型に製作することができ、しかも、罠の設置は、罠を、木の枝などに、罠の前後部に結び付けた第1の紐で引っ掛け、罠拘束用のワイヤー等の第2の紐を木の幹などの固定物に巻き付けて、罠を拘束するだけの簡単な作業なので、一人でいくつもの罠を持って行って設置することができる。
一方、小動物の手首を締め付けている枝アームは、捕獲ワイヤーのように、深く手首に食い込むことはないので、小動物を傷つけることなく、捕獲することができる。
小動物は、透明な中筒を通して餌を視認でき、前キャップに設けられた穴に、その周りに備えられた開閉自在の適数個のアームを押し開いてその手を入れる時に、手を括るワイヤーとか、罠を作動させるトリガーのような部品が無いため、過度の警戒心を抱かず手を入れてしまうので、小動物の捕獲率が高い。
さらに、その罠は、部品点数も少なく、軽量小型に製作することができ、しかも、罠の設置は、罠を、木の枝などに、罠の前後部に結び付けた第1の紐で引っ掛け、罠拘束用のワイヤー等の第2の紐を、木の幹などの固定物に巻き付けて、罠を拘束するだけの簡単な作業なので、一人でいくつもの罠を持って行って設置することができる。
一方、小動物の手首を締め付けている枝アームは、捕獲ワイヤーのように、深く手首に食い込むことはないので、小動物を傷つけることなく、捕獲することができる。
本実施例の小動物捕獲用の罠は、好適には、猿捕獲用の罠として使用される。そこで、以下、小動物が猿である場合を例に取って説明する。
本実施例の猿捕獲用の罠は、猿を餌によって誘引して、罠に入れた猿の手を拘束して、猿を捕える方式の罠であって、その外観構造は、図1に示されるように、罠1の本体が、透明な素材で作られた中筒4と、中筒4の前部に外方から嵌着された筒状の前キャップ2と、中筒4の後部に外方から嵌着された筒状の後キャップ3との3つの部材からなっている。中筒4は、樹脂製であり、前キャップ2と後キャップ3とは、樹脂製又は金属製である。これらの部材は、いずれも円筒形状をなしている。
アームユニット20は、図4に示されるように、あらまし、アーム40と、アームホルダー8と、スプリング等からなる弾性体10とにより構成されている。
アーム40は、ピン9を介して、アームホルダー8に回転自在に取り付けられており、ストレート状のアーム本体6と、円弧状の枝アーム7とからなっている。枝アーム7は、アーム本体6の先端に固着されて備えられていて、猿の手を直接に把捉する。
スプリング(弾性体)10は、アーム本体6の先端部とアームホルダー8の基底部との間に介設(張設)されており、アーム40を常に閉じる方向(アームホルダー8に近づける方向)に引っ張っている。スプリング10として、ここでは、コイルスプリングが使用されている。
その結果、アームユニット20を構成するアーム40の先端部分の枝アーム7は、4個のアームユニット20に対応する4個の枝アーム7の全体が集合して、略リング状をなすようになっている。各アーム40は、猿が穴5に手を入れると、ピン9を中心として中筒4の奥方向に向かって同時に回転して開く。ボルト32は、アーム40のこの方向の回転と反対方向の回転のストッパーとしての機能も果たすことができる。
罠1の後方部分である、後キャップ3が嵌着された中筒4の後方部分の内側には、蓋14を止めるための蓋ストッパー21が、後キャップ3の端壁3aの内側面に取り付けられている。また、それよりやや前方には、ワイヤー取り付け棒22が、固定されて設けられている。
罠1に備えられた、吊り金具11に結び付けられた第1の紐25により、罠1は、木の枝などに吊るされる。また、後キャップ3の穴17を通されて出てきた第2の紐26により、罠1は、捕えた猿が罠1ごと逃げないように、木の幹などに結び付けられて、拘束される。このようにして罠1が仕掛けられた状態が、図11に示されている。
餌29の給仕方法は、先ず、蓋14を開いて、第3の紐27の基端に餌29を括りつけ、次いで、餌29を罠1の中に入れてから、蓋14を閉じて、リング30を引っ張ることにより、第3の紐27を介して餌29の位置を調整するようにする。
第4の紐28は、枝アーム7が固着されるアーム本体6の先端部に括りつけられていて、中筒4に開けられた穴19を通して外部に引き出されている。アーム本体6と枝アーム7とからなるアーム40は、この紐28の先端に取り付けられたリング30を引っ張ることにより、中筒4の奥方向に回転させられて開かれる。このようにして、前キャップ2の端壁2aの内側面に、穴5を囲むようにして取り付けられた、4個のアームユニット20が有する4個のアーム40の全てを引っ張って、これらを開かせることができる。そして、これにより、罠1に捕えられた猿を、傷つけることなく罠1から外すことができる。
第2の紐26は、後キャップ3の端壁3aに設けられた2つの穴17の一方の穴に通され、次いで、ワイヤー取り付け棒22に設けられた2つの穴24の一方の穴に通され、さらに、他方の穴に通された後、後キャップ3の端壁3aに設けられた2つの穴17の他方の穴に通されて、外部に引き出される。
この紐26を、罠1の外側で、木の幹などに巻き付けてループ状にするか(図11参照)、または、ループ状にした紐26にさらに別の紐を通して、この紐を木の幹などに巻き付けるかして、捕えた猿が、罠1ごと逃げないようにする。
猿は、餌29を取ろうとして、前キャップ2に開けられた穴5から、アーム40を押し広げながら、罠1の中に手31を入れる。この時すでに、アームユニット20に備えられたスプリング10によって、アーム40は閉まる方向に回転し、枝アーム7が猿の手31を捕えており、猿は、手31を抜くことができなくなっている。猿が、罠1に入れた手31を引き抜こうとすると、スプリング10に引っ張られて、アーム40は、引き抜かれて行く猿の手31に沿って閉じて行き、最後に、枝アーム7が、猿の手首を挟んで抜けなくする。
猿が逃れようと更に強く手31を引くと、アーム40は、猿の手31を締め付けるように猿自身の力で閉じる方向に回転し、猿の手31を更に強く締め付ける。このようにして、猿は捕獲される。
猿は、透明な中筒4を通して餌29を視認でき、前キャップ2に設けられた穴5に、その周りに備えられた開閉自在のアーム40を押し開いてその手31を入れる時に、手31を括るワイヤーとか、罠を作動させるトリガーのような部品が無いため、過度の警戒心を抱かず手31を入れてしまうので、猿の捕獲率が高い。
さらに、その罠1は、部品点数も少なく、軽量小型に製作することができ、しかも、罠1の設置は、罠1を、木の枝などに、罠1の吊り金具11に結び付けた第1の紐25で引っ掛け、罠拘束用のワイヤー等の第2の紐26を木の幹などの固定物に巻き付けて、これを拘束するだけの簡単な作業なので、一人でいくつもの罠1を持って行って設置することができる。
一方、猿の手首を締め付けている枝アーム7は、捕獲ワイヤーのように、深く手首に食い込むことはないので、猿を傷つけることなく、捕獲することができる。
例えば、罠1を構成する中筒4、前キャップ2、後キャップ3は、それらの外観構造が、いずれも円筒形状とされたが、これに限られず、四角筒形状もしくは多角筒形状とされてもよい。このようにすれば、これらの部材が、特に木板、樹脂板を用いて製作される場合に、罠1を製作し易い。
Claims (6)
- 小動物を、餌によって誘引して、捕獲する小動物捕獲用の罠において、
その本体が、透明な素材で作られた中筒と、前記中筒の前部に嵌着される筒状の前キャップと、前記中筒の後部に嵌着される筒状の後キャップとの3つの部材からなり、
前記前キャップには、その端壁の中央部に、小動物が手を入れることができる穴が設けられ、その端壁の内側面の前記穴の周りに、小動物の腕を掴むことができる適数個の開閉自在なアームが設けられ、
前記本体の前部と後部とには、前記罠を吊り下げる第1の紐の両端がそれぞれ結び付けられ、
前記本体の後部には、捕獲した小動物が罠ごと逃げないように、罠を木の幹などの固定物に結び付ける第2の紐が更に結び付けられている、
ことを特徴とする小動物捕獲用の罠。 - 前記アームは、ストレート状のアーム本体と、前記アーム本体の先端に固着される円弧状の枝アームとからなり、適数個の前記アーム本体の先端にそれぞれ固着される適数個の前記枝アームの全体が、略リングを形成するようにして配置されており、
前記アーム本体は、アームホルダーに設けられたピンを中心に、回転自在に前記アームホルダーに取り付けられ、
適数個の前記アームホルダーは、前記前キャップの端壁の内側面の、前記、小動物が手を入れることができる穴の周りに配置されて固定され、小動物が手を入れると、適数個の前記アームは、それぞれ前記ピンを中心に回転して開くようにされており、
前記アームと前記アームホルダーとの間には、スプリング等の弾性体が介設され、前記アームを閉じる方向に引っ張るように付勢されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の小動物捕獲用の罠。
- 前記第2の紐は、前記後キャップと前記中筒の後部とを貫通するボルトにその軸方向に離間して形成された2つの穴と、前記2つの穴に対応させて、前記後キャップの端壁に形成された2つの穴とにそれぞれ通されて、外部に引き出されていることを特徴とする請求項1に記載の小動物捕獲用の罠。
- 前記中筒の前記前キャップと前記後キャップとに挟まれた筒体部分には、適数個の通気孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の小動物捕獲用の罠。
- 前記後キャップの端壁には、開閉できる蓋が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の小動物捕獲用の罠。
- 前記前キャップ、前記中筒、前記後キャップの形状が、円筒形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の小動物捕獲用の罠。
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