JP5833993B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高確率状態中に当りの発生を期待させる演出が短くなること及び高確率状態に移行する毎に何度も同じ演出が繰り返されることを防止する遊技機を提供することにある。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機100の外観斜視図である。図示するように、遊技機100は、等縦長矩形状をした外枠10と、ヒンジ機構12により外枠10に蝶着された内枠14とを備え、内枠14の正面上部には、開閉自在なガラス枠ユニット16で覆われた遊技盤18が設けられている。
このガラス枠ユニット16の左右上角部には、効果音を出力するスピーカユニット42が設けられている。また、この遊技盤18の下方に設けられた受皿ユニット28は、図示しない貸玉装置から供給された遊技球や払い出された賞球を一時的に貯留すると共に、貯留した遊技球を発射装置24に供給する。
第1始動口60及び第2始動口70は、打ち出された遊技球が入賞すると(「始動入賞」と呼ばれる)、内部の通過センサー等の入賞検出器(不図示)により入賞が検知され、特別図柄表示器52a,52b及び演出図柄表示器30における図柄変動表示の契機を与える。
ラウンド報知器56aは、大当り遊技の5ラウンド目となった場合に点灯し、大当り遊技の5ラウンド目を報知する。ラウンド報知器56bは、大当り遊技の15ラウンド目となった場合に点灯し、大当り遊技の15ラウンド目を報知する。状態報知器57a,57bは、遊技状態を報知する。
図3は、遊技機100の制御系の構成を示すブロック図である。
第1入賞検出器62は、第1始動口60への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御基板200に出力する。第2入賞検出器76は、第2始動口70への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御基板200に出力する。大入賞口入賞検出器251は、大入賞口38への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御基板200に出力する。各種入賞口入賞検出器252は、普通図柄始動ゲート32等への入賞を検出し、検出信号を主制御基板200に出力する。各種検出器253は、発射装置24の操作や賞球の不足状態や満タン状態等を検出し、検出信号を主制御基板200に出力する。
入力ポート250は、第1入賞検出器62、第2入賞検出器76、大入賞口入賞検出器251、各種入賞口入賞検出器252、及び、各種検出器253から出力された検出信号をCPU210に出力する。
特別図柄用の記憶領域には、始動入賞時に特別図柄が変動表示中であったため当該始動入賞に基づく変動表示演出が保留された場合、始動入賞時に取得された乱数等の情報が始動記憶として所定上限数(本実施形態では8つ)まで記憶される。
主制御基板200のCPU210がROM230に記憶されている主制御用プログラムに従って処理を実行することにより、大当り抽選手段、遊技制御手段、表示演出制御手段等の各手段を実現する。
遊技制御手段は、遊技の実行や遊技状態を制御する。本実施形態に係る遊技機100は、遊技状態として「高確率状態」及び「時短状態」を有する。高確率状態とは、大当りに当選する確率が通常状態に比較して上昇した状態である。本実施形態においては、例えば、電源投入後の通常状態における大当り当選確率が1/100であるのに対して、高確率状態では1/15である。遊技制御手段は、高確率状態においては大当り値の数を増やすことにより大当りの当選確率を上昇させる。
なお、通常状態の遊技中に大当りに当選した場合は、当該当選を契機とする大当り遊技の終了後に、時短状態には移行せずに高確率状態(ST)に移行し、8回転の遊技を実行する。初当り後のST8回中に時短状態に移行しないことにより、期待感のあるSTが短時間で終了するのを防ぐことができる。
複合サブ制御基板300は、主制御基板200と同様に、CPU、RAM、ROM、入力ポート、及び出力ポート(不図示)を備えている。
賞球払出制御基板400は、複合サブ制御基板300から送信される制御コマンドに基づいて、遊技領域22に遊技球を発射する発射装置24及び賞球を払い出す払出装置410を制御する。
演出図柄表示基板320は、図示せぬ、CPU、ROM、RAM、画像処理用VDP(Video Display Processor)、入力ポート、及び、出力ポートを備えている。演出図柄表示基板320のRAMは、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータを一時記憶し、ワーク・エリアやバッファ・メモリとして機能する。VDPは、CPUからの出力指示に従って出力ポートを介して演出図柄表示器30に画像データを出力する。ROMは、図柄の変動表示演出制御を行うためのプログラム、及び、演出図柄表示器30に出力するための各種画像データを記憶する。
演出図柄表示基板320のROMに記憶されている画像データとしては、例えば、図6〜図10に示す表示演出を表示するための画像データが存在する。
図10は、「乙女モード」の表示演出の一例である。当該表示演出は、ST8回又は時短92回中に再び大当りした場合に移行する時短92回中に表示される。
演出図柄表示基板320のCPUは、複合サブ制御基板300から制御コマンドを受信すると、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、当該制御コマンドに応じた画像データをROMから読み出し、当該制御コマンドで指定された変動時間だけ画像データを演出図柄表示器30に出力することにより、図柄の変動表示演出を制御する。
図12は、主な遊技状態と演出図柄表示器30における表示演出との関係を示す図である。通常状態の遊技中においては、通常表示演出が実行される(図12(a)参照)。そして、通常状態の遊技中に大当りに当選した場合は、当該当選を契機とする大当り遊技中に大当り演出が実行される(図12(b)参照)。
また、ST8回中に大当りに当選した場合は、ST8回が終了した後に再度移行するST8回中において、「戦国モード」の表示演出が実行される(図12(d)参照)。そして、ST8回が終了した後の時短92回中において、「乙女モード」の表示演出が実行される(図12(e)参照)。
次に、上記のように構成された遊技機100において行われる遊技処理の流れについて説明する。まず、遊技機100に電源が投入されると各種初期設定が行われ、遊技機100の遊技状態は通常状態となる。そして、主制御基板200のCPU210は、所定周期毎に、乱数を更新する乱数更新処理、特別図柄に関する遊技を管理する特別遊技管理処理、普通図柄に関する遊技を管理する普通遊技管理処理、制御コマンド等を複合サブ制御基板300等に送信するコマンド出力処理、及び、賞球の払出しを管理する払出管理処理を行う。
上記処理のうち、図13に示すフローチャートを参照して、主制御基板200のCPU210が始動入賞に基づいて行う処理について説明する。この処理は、例えば、4ミリ秒周期で実行される。
主制御基板200のCPU210は、始動入賞があったか否かを判定する(ステップS101)。第1入賞検出器62又は第2入賞検出器76から検出信号を受信しなかった場合、始動入賞がないと判定し(ステップS101;No)、始動記憶の消化を進めるためステップS105に進む。
ステップS105においては、CPU210は、現在特別図柄が変動中か否かを判断する。図柄変動中でない場合は(ステップS105;No)、CPU210は始動記憶があるか否かを判定する(ステップS106)。RAM220の特別図柄用の記憶領域に乱数値が記憶されており、始動記憶があると判定した場合には(ステップS106;Yes)、CPU210は、特別図柄用の記憶領域に最も過去に記憶された乱数値と大当り値とを比較することにより、大当り判定を行う(ステップS107)。そして、CPU210は大当り判定が終了した乱数値を記憶領域から削除し、始動記憶数を1減算する。
次に、CPU210は各種制御コマンドを送信する(ステップS109)。具体的には、CPU210は、決定した変動パターンに対応する変動パターンコマンドを複合サブ制御基板300に送信する。さらに、CPU210は、大当り判定結果に基づいて特別図柄変動後の停止図柄を決定し、決定した停止図柄に対応する停止図柄指定コマンドを特別図柄表示器52a,52bに送信することにより、決定した停止図柄で特別図柄を停止させる。
次に、図14に示すフローチャートを参照して、通常状態において大当りに当選した場合の遊技処理の流れについて説明する。
主制御基板200のCPU210は、通常状態において大当りに当選した場合、大当り遊技を実行する(ステップS201)。具体的には、CPU210は、大入賞口ソレノイド500に大入賞口開放/閉鎖コマンドを送信して大入賞口38を開閉動させるとともに、ラウンド毎に複合サブ制御基板300に制御コマンドを送信することにより、大当り演出を行う。
一方、ST8回中に大当りに当選した場合は(ステップS203;Yes)、時短100回を実行する(ステップS204)。なお、CPU201は、時短100回のうち、初めの8回は高確率状態(ST)に移行し、続く92回は通常状態に移行する。また、CPU201は、初めのST8回中には「戦国モード」の表示演出を実行するための変動パターンコマンドを送信し、続く92回中には「乙女モード」の表示演出を実行するための変動パターンコマンドを送信する。
次に、図15に示すフローチャートを参照して、複合サブ制御基板300のCPUが行う演出制御処理について説明する。
複合サブ制御基板300のCPUは、主制御基板200から制御コマンドを受信すると(ステップS301)、制御コマンドを解析する(ステップS302)。制御コマンドが変動パターンコマンドの場合は、複合サブ制御基板300のCPUは、変動パターンコマンドや遊技状態等に基づき、演出図柄表示基板320、電飾制御基板31及びスピーカユニット42各々に送信すべき制御コマンドを判定して送信する(ステップS303)。
また、電飾制御基板310のCPUは、複合サブ制御基板300から受信した制御コマンドに基づいて、表示ランプ40による演出を行う。スピーカユニット42は、複合サブ制御基板300から受信した音響データに基づいて、音による演出を行う。
次に、図16に示すフローチャートを参照して、通常状態中に大当り当選を契機に移行したST8回中に、複合サブ制御基板300のCPUが行う表示演出処理について説明する。
まず、複合サブ制御基板300のCPUは、主制御基板200から変動パターンコマンド「乙女アタックリーチあたり」又は「乙女アタックリーチはずれ」を受信すると(ステップS401)、現在のST回数を判定する(ステップS402)。判定方法としては、主制御基板200から受信したST回数の情報に基づいて判定してもよいし、今までに「乙女アタックリーチあたり」又は「乙女アタックリーチはずれ」のコマンドを受信した回数で判定してもよい。
以上の処理により、ST8回中においては、STの回転数が変わる毎に、ST回転に応じた「乙女」と「敵将」が対決する表示演出が演出図柄表示器30に順次表示される。
12 ヒンジ機構
14 内枠
16 ガラス枠ユニット
18 遊技盤
20 案内レール
22 遊技領域
24 発射装置
26 アウト口
28 受皿ユニット
30 演出図柄表示器
31 電飾制御基板
32 普通図柄始動ゲート
36 開閉蓋
38 大入賞口
40 表示ランプ
42 スピーカユニット
50a,50b 普通図柄表示器
52a,52b 特別図柄表示器
54a,54b,54c,54d 特別図柄メモリ
55a,55b 普通図柄メモリ
56a,56b ラウンド報知器
57a,57b 状態報知器
60 第1始動口
62 第1入賞検出器
70 第2始動口
72 普通電動役物(電チュー)
73 電動ソレノイド
76 第2入賞検出器
100 遊技機
110 入賞装置
200 主制御基板
240 タイマ
250 入力ポート
251 大入賞口入賞検出器
252 各種入賞口入賞検出器
253 各種検出器
260 出力ポート
270 バス
300 複合サブ制御基板
310 電飾制御基板
320 演出図柄表示基板
400 賞球払出制御基板
410 払出装置
500 大入賞口ソレノイド
700 ホールコンピュータ
Claims (1)
- 遊技球の始動入賞を契機として大当りの抽選を行う大当り抽選手段と、該大当り抽選手段による抽選結果に応じて図柄の変動表示演出の実行を制御する表示演出制御手段と、前記大当り抽選手段による抽選結果が大当りの場合に遊技者にとって有利な大当り遊技を実行し、該大当り遊技が終了した後の所定回数の遊技において、大当りに当選する確率が通常状態における確率よりも高い高確率状態に移行するように制御する遊技制御手段と、
補助変動表示を行う普図表示手段と、
前記補助変動表示の停止表示態様に基づき、前記始動入賞が発生し易い状態を発生可能な普通変動入賞手段と
を備えた遊技機であって、
前記遊技制御手段は、所定条件が満たされた場合に前記補助変動表示の変動時間が短縮される時短状態に移行するように制御し、
前記表示演出制御手段は、
前記通常状態の遊技中においては通常表示演出を実行し、
前記通常状態の遊技中に大当りに当選し、その後に前記高確率状態の遊技に移行した場合には、前記通常表示演出とは異なる演出であって前記大当り遊技が終了した後の遊技の回数に応じて異なるキャラクタが表示される特別表示演出を実行し、
前記高確率状態の遊技中に大当りに当選した場合には、その後に移行する前記時短状態及び前記高確率状態の遊技において、前記特別表示演出とは異なる演出を実行するように制御し、
前記高確率状態の終了後に前記時短状態が継続する場合にも、再度大当りに当選した場合においても前記通常状態へ移行するまで前記特別表示演出を実行しないことを特徴とする遊技機。
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