JP5833479B2 - クロック同期方法及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クロック同期方法及び無線通信装置に関する。
無線による映像伝送のニーズが高まっている。しかし、無線による映像伝送を実現するためには、送信装置と受信装置との間における時刻同期を確立する必要がある。
無線による映像伝送では時刻同期が確立されていないため、送信装置と受信装置とにおいて時刻同期を確立するために、送信装置の時刻情報を受信装置に通知して、時刻情報に基づいて受信装置内の時刻情報を補正する。
無線映像伝送における時刻同期を確立する方法として特許文献1が提案されている。特許文献1では送信されるまでの遅延時間を固定として、固定された遅延時間を考慮して受信装置での時刻同期を確立する方法である。
特開2011−199689号公報
しかし、送信信号を生成してから送信装置から送出されるまでの時間は、無線環境、または、送信装置内部の遅延によって一定ではない。
無線通信では時刻情報を含む送信信号を生成するタイミングと実際に送信信号を無線空間へ送出するタイミングとは異なり、さらに、遅延時間を含む。なお、遅延時間は一定ではなく、揺らぎを持つ。
例えば、無線LAN(Wireless Local Area Network)では、送信信号を送信する前に使用するチャネルの空き状況を確認(以下キャリアセンスと呼ぶこともある)し、チャネルが空いている場合には送信信号を送出する。しかし、キャリアセンスした結果、チャネルが空いていない場合には、チャネルが空くまで送信が待たされることになる。つまり、時刻情報を含む送信信号を生成するタイミングと実際に送信信号を送信するタイミングとは、送信信号毎に異なることになる。
そのため、遅延時間として、チャネルが開くまでの待機時間を考慮した上で受信装置は内部の時刻を補正する必要がある。
本発明の目的は、映像信号が入力されるタイミング、すなわち、送信信号が送信可能となる時刻と、実際に送信信号が送出されるタイミングと、が異なる、または、送信信号毎に、遅延量が一定でない場合において、送信装置と受信装置との間における同期を確立するためのクロック同期方法及び無線通信装置を提供することである。
本発明は、受信装置として機能する無線通信装置であって、受信信号の受信順番を示す情報であるシーケンス番号、以前に受信した受信信号を示す情報である補正用シーケンス番号、以前に受信した受信信号が送信された時刻を示す情報である補正用時刻情報、及びデータを含む受信信号から、前記シーケンス番号、前記補正用シーケンス番号、及び前記補正用時刻情報を抽出し、前記受信信号を受信したことを示す受信通知を出力するフレーム生成部と、前記受信通知の入力によって、前記シーケンス番号を記憶し、記憶している以前に受信したシーケンス番号を出力する受信側補正用シーケンス番号取得部と、時刻を逐次出力する受信側タイマ部と、前記受信通知の入力によって、前記受信側タイマ部から入力される時刻を前記受信信号の第1の受信時刻として記憶し、記憶している以前に受信した受信信号の第2の受信時刻を出力する受信側補正用時刻情報取得部と、前記受信通知の入力によって、前記補正用シーケンス番号と前記シーケンス番号とを用いて、前記受信側タイマ部の時刻を補正するか否かを決定し、前記受信側タイマ部の時刻を補正する場合に、前記補正用時刻情報、前記第1の受信時刻及び前記第2の受信時刻を用いて前記受信側タイマ部の時刻を補正するタイマ補正部と、前記受信信号に含まれるデータを前記受信側タイマ部の時刻に基づいて処理するデータ処理部と、を含む無線通信装置を提供する。
本発明は、送信装置として機能する無線通信装置であって、送信するデータを生成し、前記データの生成が完了したことを示す入力通知を出力するデータ生成部と、前記入力通知の入力によって、送信する送信信号の順番を示すシーケンス番号を含む送信信号を生成し、前記シーケンス番号を出力するフレーム生成部と、前記入力通知の入力によって、記憶されている以前に送信した送信信号のシーケンス番号を補正用シーケンス番号として出力する送信側補正用シーケンス番号取得部と、時刻を逐次出力する送信側タイマ部と、前記入力通知の入力によって、記憶されている以前に送信した送信信号の送信時刻を補正用時刻情報として出力する送信側補正用時刻情報取得部と、を含み、前記送信信号は、更に、前記補正用シーケンス番号及び前記補正用時刻情報を含み、前記フレーム生成部は、前記送信信号の生成完了後に、前記送信信号の生成完了を示すフレーム生成完了通知を出力し、前記送信側補正用シーケンス番号取得部は、前記フレーム生成完了通知の入力によって、前記シーケンス番号を記憶し、前記送信側補正用時刻情報取得部は、前記フレーム生成完了通知の入力によって、前記送信信号の送信時刻を記憶する無線通信装置を提供する。
本発明は、受信装置として機能する無線通信装置によるクロック同期方法であって、受信信号の受信順番を示す情報であるシーケンス番号、以前に受信した受信信号を示す情報である補正用シーケンス番号、以前に受信した受信信号が送信された時刻を示す情報である補正用時刻情報、及びデータを含む受信信号から、前記シーケンス番号、前記補正用シーケンス番号、及び前記補正用時刻情報を抽出し、前記受信信号を受信したことを示す受信通知を出力するステップと、前記受信通知の入力によって、前記シーケンス番号を記憶し、記憶している以前に受信したシーケンス番号を出力するステップと、前記無線通信装置が含む受信側タイマ部が時刻を逐次出力するステップと、前記受信通知の入力によって、入力された時刻を前記受信信号の第1の受信時刻として記憶し、記憶している以前に受信した受信信号の第2の受信時刻を出力するステップと、前記受信通知の入力によって、前記補正用シーケンス番号と前記シーケンス番号とを用いて、前記受信側タイマ部の時刻を補正するか否かを決定し、前記受信側タイマ部の時刻を補正する場合に、前記補正用時刻情報、前記第1の受信時刻及び前記第2の受信時刻を用いて前記受信側タイマ部の時刻を補正するステップと、前記受信信号に含まれるデータを前記受信側タイマ部の時刻に基づいて処理するステップと、を含むクロック同期方法を提供する。
本発明は、送信装置として機能する無線通信装置によるクロック同期方法であって、送信するデータを生成し、前記データの生成が完了したことを示す入力通知を出力するステップと、前記入力通知の入力によって、送信する送信信号の順番を示すシーケンス番号を含む送信信号を生成し、前記シーケンス番号を出力するステップと、前記入力通知の入力によって、記憶されている以前に送信した送信信号のシーケンス番号を補正用シーケンス番号として出力するステップと、前記無線通信装置が含む送信側タイマ部が時刻を逐次出力するステップと、前記入力通知の入力によって、記憶されている以前に送信した送信信号の送信時刻を補正用時刻情報として出力するステップと、を含み、前記送信信号の生成完了後に、前記送信信号の生成完了を示すフレーム生成完了通知を出力するステップと、前記フレーム生成完了通知の入力によって、前記シーケンス番号を記憶するステップと、前記フレーム生成完了通知の入力によって、前記送信信号の送信時刻を記憶するステップと、を含み、前記送信信号は、更に、前記補正用シーケンス番号及び前記補正用時刻情報を含む、クロック同期方法を提供する。
本発明によれば、受信装置は、受信信号の受信時刻と、以前に受信した受信信号の受信時刻と、受信信号に含まれる、以前に受信した受信信号が送信された時刻を示す情報である補正用時刻情報と、を用いて受信装置のタイマ部の時刻を補正するため、映像信号が入力されるタイミングと送信信号が送出されるタイミングが異なり、更に、一定でない場合において、送信装置と受信装置との間における同期を確立するためのクロック同期方法及び無線通信装置を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す図 本発明の実施の形態1に係る送信装置の構成を示す図 本発明の実施の形態1に係る送信装置の動作を説明する図 送信信号のフレームの構成を示す図 本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示す図 本発明の実施の形態1に係る受信装置の動作を説明する図 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの動作を説明する図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す。無線通信システムは、制御装置101、送信装置103及び受信装置105を含む。
(送信装置の説明)
図2に送信装置103の構成を示す。送信装置103は、映像信号発生部111と、フレーム生成部113と、送信側補正用シーケンス番号取得部115と、送信側補正用時刻情報取得部117と、送信側タイマ部119とを含む。図3は、送信装置103の動作を説明する図である。
映像信号発生部111は、映像信号を生成し、映像信号をフレーム生成部113に出力し、映像信号の発生を通知するための入力通知をフレーム生成部113に出力する。映像信号には例えばHDMI信号がある。
フレーム生成部113は、映像信号発生部111から入力通知が入力されると、映像信号に、後述するヘッダと、補正用シーケンス番号と、補正用時刻情報と、CRC(巡回冗長検査:Cyclic Redundancy Check)符号とを付与して送信信号を生成する。フレーム生成部113は、フレーム生成を完了後、フレーム生成完了通知を、送信側補正用シーケンス番号取得部115及び送信側補正用時刻情報取得部117に出力し、シーケンス番号を送信側補正用シーケンス番号取得部115へ出力する。
なお、フレーム生成完了通知とは、生成されたフレームを送信する送信時刻と同じ時刻、つまり、送信装置103と受信装置105において、同期を確立するために、支障のないレベルにおける時間差において、通知される。
なお、キャリアセンスによって、チャネルが空くまで待機した場合は、チャネルが確保した後にフレーム生成完了通知が出力される。
また、フレーム生成が短時間であり、フレーム生成完了と実際の送信信号の送信時刻にと差異が生じる場合は、フレーム生成完了通知とは、別に、送信信号を送信した時刻を通知する信号を他に用いてもよい。
図4にフレーム生成部113において生成される送信信号のフレームの構成を示す。フレームは、ヘッダと、データと、CRC符号とを含む。ヘッダは、フレーム種別と、宛先アドレスと、送信元アドレスと、シーケンス番号とを含む。例えば、宛先アドレスと送信元アドレスは送信装置103、受信装置105のMAC(Medium Access Control)アドレスが付与される。
シーケンス番号は、入力された映像信号に対して付与される番号であり、フレーム生成部113において、映像信号発生部111から出力される映像信号毎に、初期値に対してインクリメントされた(加算した)番号が付与される。初期値として、例えば0が付与される。(図4は無線LANのフレーム構造を参考に示しているが、他のフレーム構造でもよい。例えば、WiGig、IEEE802.11ad、又は、IEEE802.15.3cがある)
データは、補正用シーケンス番号部と、補正用時刻情報部と、データ部とを含む。補正用シーケンス番号と補正用時刻情報とは、後述する送信側補正用シーケンス番号取得部115と送信側補正用時刻情報取得部117とから各々入力される補正用シーケンス番号と補正用時刻情報とを含む。
送信側補正用シーケンス番号取得部115は、フレーム生成完了通知が入力されるとフレーム生成部113から入力されるシーケンス番号を記憶する。
送信側補正用シーケンス番号取得部115は、入力通知が入力されると補正用シーケンス番号として、以前に送信した映像信号のシーケンス番号をフレーム生成部113へ出力する。
なお、補正用シーケンス番号は、1つの前に送信した映像信号に限られず、送信装置103と受信装置105とにおいて、予め設定した値の範囲内であれば良い。
送信側タイマ部119は、時刻を逐次、送信側補正用時刻情報取得部117に出力し、送信側補正用時刻情報取得部117に、フレーム生成完了通知が入力された場合に出力された時刻を第1の受信時刻とする。なお、単なるカウント値でもよく、送信装置103と受信装置105との間の時刻同期を確立するための値であればよい。
送信側補正用時刻情報取得部117は、フレーム生成完了通知が入力されると、送信側タイマ部119より入力される時刻を第一の時刻として記憶する。送信側補正用時刻情報取得部117は、フレーム生成完了通知を入力すると、記憶されている第一の時刻、つまり、前回送信した映像信号の第1の受信時刻を、第2の受信時刻としてフレーム生成部113に出力する。
送信信号は、無線送信処理(例えば、変調処理、ディジタル・アナログ変換、アップコンバート)を施された後アンテナを介して送信される。
次に、図5に受信装置105の構成を示す。図6は、受信装置105の動作を説明する図である。
受信装置105は、フレーム処理部121と、受信側補正用シーケンス番号取得部123と、受信側補正用時刻情報取得部125と、受信側タイマ部127と、タイマ補正部129と、映像信号処理部131とを具備する。
フレーム処理部121は、受信装置105においてアンテナを介して受信された無線受信信号を無線受信処理(例えばダウンコンバート、アナログディジタル変換)を施された送信信号を受信信号として入力する。
フレーム処理部121は、受信信号のCRCを演算した結果が正常であれば、受信通知を出力し、受信信号から抽出した補正用シーケンス番号と、補正用時刻情報と、シーケンス番号と、映像信号(データ部)とを出力する。なお、受信信号のCRCを演算した結果が異常であれば受信処理を中止し、入力した受信信号を廃棄する。
受信側補正用シーケンス番号取得部123は、受信通知を入力すると、フレーム処理部121より入力されるシーケンス番号を記憶し、記憶されている以前に受信した受信信号のシーケンス番号をタイマ補正部129に出力する。
受信側補正用時刻情報取得部125は、受信通知を入力すると、受信通知を入力した時点での後述する受信側タイマ部127から入力される時刻を受信時刻として記憶し、さらに、第1の受信時刻として、タイマ補正部129に出力する。また、受信側補正用時刻情報取得部125は、受信通知を入力すると、記憶されている以前に受信した受信信号の受信時刻を第2の受信時刻としてタイマ補正部129に出力する。なお、タイマ補正部129において、シーケンス番号と受信時刻とは、受信信号毎に関連付けられて記憶される。
受信側タイマ部127は、時刻を逐次、受信側補正用時刻情報取得部125に出力する。なお、時刻とは、単なるカウント値でもよい。送信装置と受信装置と間の時刻同期を確立するための値であればよい。
なお、受信側タイマ部127は、後述する時刻補正値を入力すると、時刻補正値を受信装置の時刻とする。
タイマ補正部129は、補正用シーケンス番号、補正用時刻情報、受信通知が、フレーム処理部121から入力され、受信通知を入力すると、今回受信した受信信号の補正用シーケンス番号と記憶されている以前に受信した受信信号のシーケンス番号を比較することによって、受信側タイマ部127の受信時刻を補正するかを判断する。なお、補正用シーケンス番号と補正用時刻情報とは、受信信号毎に関連付けられて記憶される。
具体的には、タイマ補正部129は、今回受信した受信信号の補正用シーケンス番号と記憶されている以前に受信した受信信号のシーケンス番号を比較し、一致していれば、記憶されている以前に受信した受信信号に含まれる時刻補正値を受信側タイマ部127に出力する。
なお、時刻補正値は、次式(1)を用いて計算される。
時刻補正値=補正用時刻情報−第2の受信時刻+第1の受信時刻・・・(1)
タイマ補正部129は、補正用シーケンス番号とシーケンス番号を比較し、一致していなければ、受信側タイマ部127を補正しない。
映像信号処理部131は、受信側タイマ部127から入力される補正後の第1の受信時刻を用いて映像信号を再生する。
(動作の説明)
以上の構成を有する無線通信システムの動作について説明する。図7は、実施の形態1に係る無線通信システムの動作を説明する図である。
本実施の形態に係る無線通信システムは、送信装置103から受信装置105への送信期間が制御装置101によって制御されている場合を想定している。制御装置101は、例えば、無線LANのアクセスポイントがある。制御装置101は、送信装置103と受信装置105の3つの装置とを含むネットワークを構築している。
制御装置101は、管理しているネットワークの帯域情報を含むビーコンを周期的に報知している。送信装置103と受信装置105は、制御装置101より送信されるビーコンを受信することによって、送信装置103若しくは受信装置105が送信するタイミングを知ることができる。
図7では、制御装置101が送信装置103及び受信装置105に対してビーコンを送信する第1の期間と、受信装置105から送信装置103へ送信する第2の期間と、送信装置103から受信装置105へ送信する第3の期間とを含み、第1の期間から第3の期間が繰り返される。例えば、第2の期間では、受信装置105からの送信が許可され、送信装置103から受信装置105への送信は許可されていない。
一般的に、送信信号1と受信信号1の間、送信信号2と受信信号2との間には、それぞれ、空間の伝搬遅延(電波伝搬遅延)と受信回路の内部処理による遅延が生じるが、以下説明では遅延がないと仮定して説明する。
映像信号がフレーム生成部113に入力されるタイミングと送信信号が出力するタイミングは一致していないことを前提とする。このため、映像信号がフレーム生成部113に入力されるタイミングである時刻t1は、送信信号が出力するタイミングである時刻t2とは異なる時刻となる。
送信装置103におけるフレーム生成部113は、入力された第一の映像信号に、シーケンス番号を1、補正用シーケンス番号を0、補正用時刻情報を0として付与し、第一の送信信号を生成し、出力する。なお、第一の送信信号は、送信装置103が送信できる時刻t2のタイミングにおいて送信される。補正用シーケンス番号は、前回の送信時のシーケンス番号を付与するが、今回は、最初の送信であるために、0を付与する。
また続いてフレーム生成部113に入力される第二の映像信号に、シーケンス番号を2、補正用シーケンス番号を前回の送信時のシーケンス番号である1、補正用時刻情報を第1の映像信号が送信された時刻であるt2として付与し、第二の送信信号を生成し、出力する。なお、第二の送信信号は、送信装置103が送信できる時刻t4のタイミングにおいて送信される。
受信装置105におけるフレーム処理部121は、フレーム処理部121に入力される第一の受信信号のCRCを演算し、正常であれば、受信通知を出力する。
受信側補正用シーケンス番号取得部123は、受信通知を入力すると、第一の受信信号のシーケンス番号1を記憶し、記憶している前回の受信信号のシーケンス番号を出力する。しかし、今回は、最初の受信であるため、記憶しているシーケンス番号がないため、シーケンス番号を出力しない。
受信側補正用時刻情報取得部125は、受信通知を入力すると、第一の受信信号の受信時刻としてtt2を記憶し、記憶している前回の受信信号の受信時刻を出力する。しかし、今回は、最初の受信であるため、記憶している受信時刻がないため、受信時刻を出力しない。
タイマ補正部129は、受信通知を入力すると、第一の受信信号の補正用シーケンス番号と、記憶している前回の受信信号のシーケンス番号を比較する。ここでは、第1の受信信号については、記憶している前回の受信信号のシーケンス番号が出力されていないため、補正用シーケンス番号とシーケンス番号は一致しないので、タイマ補正部129は補正情報を出力しない。
次に、第二の受信通知についての処理を記載する。受信装置105におけるフレーム処理部121は、フレーム処理部121に入力される第二の受信信号のCRCを演算し、正常であれば、第二の受信信号の受信通知を出力する。
受信側補正用シーケンス番号取得部123は、第2の受信信号の受信通知を入力すると、第二の受信信号のシーケンス番号2を記憶し、記憶している第1の受信信号のシーケンス番号を出力する。
受信側補正用時刻情報取得部125は、第2の受信信号の受信通知を入力すると、第二の受信信号の受信時刻tt4を記憶し、記憶している第1の受信信号の受信時刻tt2を出力する。
タイマ補正部129は、第二の受信信号の受信通知を入力すると、第二の受信信号の補正用シーケンス番号と、記憶している第1の受信信号のシーケンス番号を比較する。ここでは、第二の受信信号の補正用シーケンス番号が1であり、記憶している第1の受信信号のシーケンス番号が1であるため、一致する。このため、受信側タイマ部127を補正する。
具体的には、タイマ補正部129は、補正用時刻情報としてt2、記憶されている第1の受信信号の受信時刻である第2の受信時刻としてtt2、第2の受信信号の受信時刻である第1の受信時刻としてtt4を用いて前述した式(1)から時刻補正値を算出し、受信側タイマ部127に出力する。
受信側タイマ部127は、時刻補正値を入力すると、時刻補正値を受信装置105の時刻とする補正を行う。
なお、映像信号がフレーム生成部113に入力されるタイミングと、送信信号が送出されるタイミングと、が異なる場合として、キャリアセンス(帯域割り当て)を一例として説明したが、他にも、例えば、受信装置105から送信した映像信号に対する応答が返ってこない場合、送信装置103のフレーム生成部113内において、フレームが暗号化されている場合があげられる。
上記各実施の形態では、本発明を、ハードウェアを用いて構成する場合を例にとって説明したが、本発明はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、各機能ブロックの一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法にはLSIに限らず、専用回路または汎用プロセッサを用いて実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続、設定が再構成可能なリコンフィグラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、別技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本発明は、送信装置において映像信号からフレーム生成を開始するタイミングと送信信号が送出されるタイミングとが異なり、かつ一定でない場合において、送信装置と受信装置との間における同期を確立するため無線通信装置として有用である。
101 制御装置
103 送信装置
105 受信装置
111 映像信号発生部
113 フレーム生成部
115 送信側補正用シーケンス番号取得部
117 送信側補正用時刻情報取得部
119 送信側タイマ部
121 フレーム処理部
123 受信側補正用シーケンス番号取得部
125 受信側補正用時刻情報取得部
127 受信側タイマ部
129 タイマ補正部
131 映像信号処理部

Claims (6)

  1. 受信装置として機能する無線通信装置であって、
    受信信号の受信順番を示す情報であるシーケンス番号、以前に受信した受信信号を示す情報である補正用シーケンス番号、以前に受信した受信信号が送信された時刻を示す情報である補正用時刻情報、及びデータを含む受信信号から、前記シーケンス番号、前記補正用シーケンス番号、及び前記補正用時刻情報を抽出し、前記受信信号を受信したことを示す受信通知を出力するフレーム生成部と、
    前記受信通知の入力によって、前記シーケンス番号を記憶し、記憶している以前に受信したシーケンス番号を出力する受信側補正用シーケンス番号取得部と、
    時刻を逐次出力する受信側タイマ部と、
    前記受信通知の入力によって、前記受信側タイマ部から入力される時刻を前記受信信号の第1の受信時刻として記憶し、記憶している以前に受信した受信信号の第2の受信時刻を出力する受信側補正用時刻情報取得部と、
    前記受信通知の入力によって、前記補正用シーケンス番号と前記シーケンス番号とを用いて、前記受信側タイマ部の時刻を補正するか否かを決定し、前記受信側タイマ部の時刻を補正する場合に、前記補正用時刻情報、前記第1の受信時刻及び前記第2の受信時刻を用いて前記受信側タイマ部の時刻を補正するタイマ補正部と、
    前記受信信号に含まれるデータを前記受信側タイマ部の時刻に基づいて処理するデータ処理部と、
    を含む無線通信装置。
  2. 前記タイマ補正部は、前記補正用時刻情報から前記第2の受信時刻を減算した値に、前記第1の受信時刻を加算した値を用いて、前記受信側タイマ部の時刻を補正する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記タイマ補正部は、前記補正用シーケンス番号と前記シーケンス番号とが一致する場合に、前記受信側タイマ部の時刻を補正する、
    請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 送信装置として機能する無線通信装置であって、
    送信するデータを生成し、前記データの生成が完了したことを示す入力通知を出力するデータ生成部と、
    前記入力通知の入力によって、送信する送信信号の順番を示すシーケンス番号を含む送信信号を生成し、前記シーケンス番号を出力するフレーム生成部と、
    前記入力通知の入力によって、記憶されている以前に送信した送信信号のシーケンス番号を補正用シーケンス番号として出力する送信側補正用シーケンス番号取得部と、
    時刻を逐次出力する送信側タイマ部と、
    前記入力通知の入力によって、記憶されている以前に送信した送信信号の送信時刻を補正用時刻情報として出力する送信側補正用時刻情報取得部と、を含み、
    前記送信信号は、更に、前記補正用シーケンス番号及び前記補正用時刻情報を含み、
    前記フレーム生成部は、前記送信信号の生成完了後に、前記送信信号の生成完了を示すフレーム生成完了通知を出力し、
    前記送信側補正用シーケンス番号取得部は、前記フレーム生成完了通知の入力によって、前記シーケンス番号を記憶し、
    前記送信側補正用時刻情報取得部は、前記フレーム生成完了通知の入力によって、前記送信信号の送信時刻を記憶する
    無線通信装置。
  5. 受信装置として機能する無線通信装置によるクロック同期方法であって、
    受信信号の受信順番を示す情報であるシーケンス番号、以前に受信した受信信号を示す情報である補正用シーケンス番号、以前に受信した受信信号が送信された時刻を示す情報である補正用時刻情報、及びデータを含む受信信号から、前記シーケンス番号、前記補正用シーケンス番号、及び前記補正用時刻情報を抽出し、前記受信信号を受信したことを示す受信通知を出力するステップと、
    前記受信通知の入力によって、前記シーケンス番号を記憶し、記憶している以前に受信したシーケンス番号を出力するステップと、
    前記無線通信装置が含む受信側タイマ部が時刻を逐次出力するステップと、
    前記受信通知の入力によって、入力された時刻を前記受信信号の第1の受信時刻として記憶し、記憶している以前に受信した受信信号の第2の受信時刻を出力するステップと、
    前記受信通知の入力によって、前記補正用シーケンス番号と前記シーケンス番号とを用いて、前記受信側タイマ部の時刻を補正するか否かを決定し、前記受信側タイマ部の時刻を補正する場合に、前記補正用時刻情報、前記第1の受信時刻及び前記第2の受信時刻を用いて前記受信側タイマ部の時刻を補正するステップと、
    前記受信信号に含まれるデータを前記受信側タイマ部の時刻に基づいて処理するステップと、
    を含むクロック同期方法。
  6. 送信装置として機能する無線通信装置によるクロック同期方法であって、
    送信するデータを生成し、前記データの生成が完了したことを示す入力通知を出力するステップと、
    前記入力通知の入力によって、送信する送信信号の順番を示すシーケンス番号を含む送信信号を生成し、前記シーケンス番号を出力するステップと、
    前記入力通知の入力によって、記憶されている以前に送信した送信信号のシーケンス番号を補正用シーケンス番号として出力するステップと、
    前記無線通信装置が含む送信側タイマ部が時刻を逐次出力するステップと、
    前記入力通知の入力によって、記憶されている以前に送信した送信信号の送信時刻を補正用時刻情報として出力するステップと、を含み、
    前記送信信号の生成完了後に、前記送信信号の生成完了を示すフレーム生成完了通知を出力するステップと、
    前記フレーム生成完了通知の入力によって、前記シーケンス番号を記憶するステップと、
    前記フレーム生成完了通知の入力によって、前記送信信号の送信時刻を記憶するステップと、を含み、
    前記送信信号は、更に、前記補正用シーケンス番号及び前記補正用時刻情報を含む、
    クロック同期方法。
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