JP5833268B1 - 車両用窓ガラス昇降装置及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性を確保しつつも利便性を向上することが可能な車両用窓ガラス昇降装置及び車両を提供する。【解決手段】窓ガラス3を移動させる駆動機構4と、駆動機構4を制御する制御部5と、ドア2及び窓ガラス3が閉じた状態で窓ガラス3の外縁に沿って設けられた検出ライン6を撮像するカメラ7とを備え、検出ライン6は、第1検出ライン61と、第1検出ライン61よりも窓ガラス3と近接した第2検出ライン62と、を有し、制御部5は、第1検出ライン61が異物によって遮蔽された第1遮蔽状態と、第2検出ライン62が異物によって遮蔽された第2遮蔽状態とを検出する検出部51と、窓ガラス3の移動中に第1遮蔽状態が検出されたとき、窓ガラス3の作動速度を低下させる制御を、第2遮蔽状態が検出されたとき、窓ガラス3による挟み込みを防止する動作を駆動機構4に行わせる挟み込み防止部52と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用窓ガラス昇降装置及び車両に関する。
近年、車両には、窓ガラスの開閉操作を容易とするため、窓ガラスを自動で昇降させる車両用窓ガラス昇降装置が搭載されている。
車両用窓ガラス昇降装置は、車両のドアに配置され窓ガラスを上下方向に移動させる駆動機構と、駆動機構を制御する制御部と、を備えて構成されている。
車両用窓ガラス昇降装置では、窓ガラスを電動で昇降させるために、窓ガラスによる挟み込みを防止する機構が設けられるのが一般的である。
このような機構として、窓ガラスを駆動するモータの回転数の変化を監視し、窓ガラスの上昇中に負荷が増加しモータの回転数が減少したときに、窓ガラスによる異物の挟み込みが発生したと判定し、窓ガラスの移動方向を反転させ自動で下降させる等の各種安全動作を行わせるものが知られている。
しかし、このような機構では、実際に異物(人体の一部等)が挟まれた後に安全動作が行われるので、人体に荷重が加わってしまうという観点から、安全性に対して問題があった。例えば、このような機構では、窓ガラスの締切を挟み込みと誤検知しないように窓ガラスの締切端から例えば4mmの領域が不感帯となっていることが多く、例えば、幼児の指が挟まれた際には安全動作が行われないおそれもあり、改善が望まれていた。
このような問題を解決した車両用窓ガラス昇降装置として、特許文献1がある。
特許文献1では、窓ガラスよりも車室内側で、かつ、窓ガラスよりも車両の前方側の下方にカメラを設置し、当該カメラにより撮像した画像を基に、窓ガラスによる挟み込みのおそれがある異物を検出し、窓ガラスを自動で下降させる等の各種安全動作を行わせる点が記載されている。
また、特許文献1では、窓枠周辺に塗布したマーカや窓枠の輪郭のエッジ等を異物判定用の特徴量として用い、特徴量として用いるマーカ等とカメラとの間に異物が介在したときに、各種安全動作を行わせる点が記載されている。
特許文献1のように、カメラで撮像した画像から窓ガラスに挟み込まれる可能性のある異物を検出することで、挟み込みが発生する前に安全動作を行わせることが可能になり、安全性がより向上する。
特開2007−186915号公報
ところで、車両では、シート位置や搭乗者の体格や搭乗者の姿勢(例えば搭乗者がドアに寄り掛かっている場合等)によっては、通常の使用であっても搭乗者の体の一部が窓ガラスの近く、すなわちカメラとマーカ等の間に位置してしまうこととなり、実際には窓ガラスが上昇作動している際、窓ガラスによる挟み込みのおそれがないにもかかわらず、窓ガラスを自動で下降させる、あるいは窓ガラスの移動を停止させる等の安全動作が行われてしまう場合がある。昇降操作時に窓ガラスを上昇もしくは下降させることができなくなる場合もある。このような場合、通常の使用の中で、窓ガラスを閉じたいときに閉じられない、あるいは、窓ガラスを動かしたいときに動かせないといったことになり、利便性が低下してしまう。
利便性を向上するために、窓ガラスの直近にカメラとマーカ等を設けることが考えられるが、この場合、窓ガラスの直近まで異物が侵入しないと当該異物を検出できなくなるため、異物の検出後に安全動作を行っても、窓ガラスの停止が間に合わずに異物が窓ガラスに挟み込まれるおそれがあり、安全性が低下するおそれがある。特に、ドアトリムの幅やサッシュ幅の小さい車両では、カメラやマーカ等を設ける位置が窓ガラスに近くなり、安全性が十分に確保できない場合も考えられる。
さらに、搭乗者がドアに寄り掛かっている場合、搭乗者の頭部が窓ガラスの比較的上方の領域に近接してしまうことも考えられる。窓ガラスの上方の領域では窓ガラスによる挟み込みが発生しやすいために十分な安全性を確保する必要があるが、上述のような搭乗者がドアに寄り掛かっている場合にも、窓ガラスによる挟み込みのおそれがない場合には窓ガラスを移動可能として、安全性と利便性を両立することが望まれている。
そこで、本発明は、安全性を確保しつつも利便性を向上することが可能な車両用窓ガラス昇降装置及び車両を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、車両のドアに配置され窓ガラスを上下方向に移動させる駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御部と、前記ドア及び前記窓ガラスが閉まっている状態において前記窓ガラスの外縁の少なくとも一部に沿って前記窓ガラスよりも車室内側に設けられた検出ラインを撮像するカメラと、を備え、前記制御部は、前記カメラによって撮像された前記検出ラインの少なくとも一部が異物によって遮蔽された遮蔽状態を検出する検出手段と、前記駆動機構による前記窓ガラスの移動時に前記検出手段によって前記遮蔽状態が検出されたとき、前記窓ガラスによる挟み込みを防止するための挟み込み防止動作を前記駆動機構に行わせる挟み込み防止手段とを有し、前記検出ラインは、少なくとも、第1検出ラインと、前記第1検出ラインよりも車幅方向において前記窓ガラスと近接して設定された第2検出ラインと、を有し、前記検出手段は、少なくとも、前記第1検出ラインの少なくとも一部が異物によって遮蔽された第1遮蔽状態と、前記第2検出ラインの少なくとも一部が異物によって遮蔽された第2遮蔽状態とを検出するように構成され、前記挟み込み防止手段は、前記窓ガラスの移動中に前記第1遮蔽状態が検出されたとき、前記窓ガラスの作動速度を低下させる制御を前記駆動機構に行わせ、前記第2遮蔽状態が検出されたとき、前記挟み込み防止動作を前記駆動機構に行わせるように構成される、車両用窓ガラス昇降装置を提供する。
本発明によれば、「検出ラインは、少なくとも、第1検出ラインと、第1検出ラインよりも車幅方向において窓ガラスと近接して設定された第2検出ラインと、を有し、検出手段は、少なくとも、第1検出ラインの少なくとも一部が異物によって遮蔽された第1遮蔽状態と、第2検出ラインの少なくとも一部が異物によって遮蔽された第2遮蔽状態とを検出するように構成され、挟み込み防止手段は、窓ガラスの移動中に第1遮蔽状態が検出されたとき、窓ガラスの作動速度を低下させる制御を駆動機構に行わせ、第2遮蔽状態が検出されたとき、挟み込み防止動作を駆動機構に行わせるように構成される」という構成を有することにより、挟み込み防止動作を行う基準となる第2検出ラインをより窓ガラスに近い位置に設定することが可能になり、窓ガラスによる挟み込みのおそれがないにもかかわらず、挟み込み防止動作が行われてしまうといった不具合を抑制し、安全性を確保しつつも利便性を向上することが可能になる。その結果、搭乗者がドアに寄り掛かっている場合であっても、窓ガラスによる挟み込みのおそれがない場合には窓ガラスを移動可能として、安全性と利便性を両立することが可能になる。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、車両用窓ガラス昇降装置を備えた車両を提供する。
本発明によれば、安全性を確保しつつも利便性を向上することが可能な車両用窓ガラス昇降装置及び車両を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る車両用窓ガラス昇降装置の概略構成図である。 ドアを車室側の上方から見た概略図である。 ドアを車両の前方側の下方から見た概略図である。 (a)は、カメラを含む位置での断面図、(b)は(a)のカメラを設けた部分の拡大図である。 検出面の一例を模式的に示す説明図である。 図5の検出面を上方から見た説明図である。 カメラの設置位置を説明する説明図である。 (a),(b)は、窓ガラスを上昇しているときに異物が侵入した場合における、窓ガラスの作動速度のタイムチャートである。 本発明の一変形例に係る車両用窓ガラス昇降装置を示す図であり、(a)はカメラを含む位置での断面図、(b)はその検出面を模式的に示す説明図である。 本発明の一変形例に係る車両用窓ガラス昇降装置を示す説明図である。 車両用窓ガラス昇降装置の制御フローを示すフロー図である。 車両用窓ガラス昇降装置の制御フローを示すフロー図である。 車両用窓ガラス昇降装置の制御フローを示すフロー図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る車両用窓ガラス昇降装置の概略構成図である。
図1に示すように、車両用窓ガラス昇降装置1を搭載する車両のドア(車両用ドア)2は、窓ガラス3を格納する格納部21と、格納部21の上方に設けられた枠部22と、を有している。格納部21の車室内側には、格納部21を覆うようにドアトリム23が取り付けられている。
枠部22は、車両の前後方向における格納部21の後側の端部から上方に延びる後方立設部22aと、後方立設部22aよりも前側で格納部21から上方に延びる前方立設部22bと、後方立設部22aの上端部から前方立設部22bの上端部に至る上方延設部22cと、からなる。窓ガラス3の全閉時には、枠部22とドアトリム23の上端部とに囲まれた空間に、窓ガラス3が配置されることになる。つまり、枠部22とドアトリム23の上端部とが、窓枠25を構成している。本実施の形態では、窓枠25とは、ドア2及び窓ガラス3が閉まっている状態で窓ガラス3の外縁に接する部分をいう。
車両用窓ガラス昇降装置1は、窓ガラス3を駆動する駆動機構4と、駆動機構4を制御する制御部5と、を備えている。
駆動機構4は、窓枠25に対して窓ガラス3を上下方向に移動させるものであり、DCモータ等のモータ41と、モータ41の駆動力を窓ガラス3の上下方向の運動力に変換する動力変換機構42と、を備えている。動力変換機構42としては、例えば、窓ガラス3を支持しガイドレールに沿って摺動するキャリアプレートを備え、モータ41の駆動力によりワイヤをガイドレールに沿って摺動させることで、ワイヤに取り付けたキャリアプレートおよび窓ガラス3をガイドレールに沿って上下方向に移動させるウインドレギュレータ等を用いることができる。また、動力変換機構42としては、Xアーム式のレギュレータやその他の方式のものを用いることもできる。
ドア2には、窓ガラス3を昇降操作するためのスイッチ(SW)24が設けられている。スイッチ24の出力信号線は、制御部5に接続されている。スイッチ24は、例えば、2段階クリック式の揺動スイッチからなり、下降側となる一端側を1段階クリックした際には下降側第1段階クリック信号、下降側となる一端側を2段階クリックした際には下降側第2段階クリック信号、上昇側となる他端側を1段階クリックした際には上昇側第1段階クリック信号、上昇側となる他端側を2段階クリックした際には上昇側第2段階クリック信号を、制御部5に出力するように構成されている。
制御部5は、スイッチ24からの信号に応じて駆動機構4を制御し、窓ガラス3を上下方向に移動させるものである。制御部5は、CPU、メモリ、インターフェイス、ソフトウェア等を適宜組み合わせたコントロールユニットとしてドア2に搭載されている。なお、制御部5は、ドア2以外では例えば車両のミラーやシート等の制御を行う電子制御ユニット(ECU)に、機能として搭載されていてもよい。
制御部5は、スイッチ24から下降側第1段階クリック信号が入力された際には、当該信号が入力されている間は窓ガラス3を下降し、下降側第2段階クリック信号が入力された際には、窓ガラス3が最下部まで下降されるか再びスイッチ24が操作されるまで窓ガラス3を自動的に下降するように駆動機構4を制御するように構成される。また、制御部5は、スイッチ24から上昇側第1段階クリック信号が入力された際には、当該信号が入力されている間窓ガラス3を上昇し、上昇側第2段階クリック信号が入力された際には、窓ガラス3が最上部まで上昇されるか再びスイッチ24が操作されるまで窓ガラス3を自動的に上昇するように駆動機構4を制御する。
以下、窓ガラス3による挟み込みを防止する構成について説明する。
車両用窓ガラス昇降装置1は、ドア2及び窓ガラス3が閉まっている状態において窓ガラス3の外縁の少なくとも一部に沿って窓ガラス3よりも車室内側に設けられた検出ライン6を撮像するカメラ7を備えている。本実施の形態では、このカメラ7で撮像した画像を基に、窓ガラス3による挟み込みのおそれがある異物が存在するのか否かを判断することになる。カメラ7の具体的な構成、および取付位置については、後述する。
検出ライン6は、窓ガラス3による挟み込みのおそれがある異物が存在するのか否かを判断する基準となるものであり、窓ガラス3よりも車室内側に設定されている。検出ライン6の具体的な構成、および設定位置については、後述する。
また、本実施の形態では、検出ライン6に向かって赤外光を照射する光源8をさらに備えている。カメラ7は、光源8から照射されて検出ライン6で反射した赤外光を撮像する赤外線カメラから構成される。光源8を備えることで、夜間および夜間以外の赤外線が届かない暗い場所、例えば地下駐車場等であっても、挟み込みのおそれがある異物を検出することが可能になる。光源8としては、近赤外光を照射するものを用いることができる。
制御部5は、カメラ7によって撮像された検出ライン6の少なくとも一部が異物によって遮蔽された遮蔽状態を検出する検出部51と、駆動機構4による窓ガラス3の移動時に検出部51によって遮蔽状態が検出されたとき、窓ガラス3による挟み込みを防止するための挟み込み防止動作を駆動機構4に行わせる挟み込み防止部52と、を有している。検出部51は、本発明の検出手段の一態様であり、挟み込み防止部52は、本発明の挟み込み防止手段の一態様である。検出部51と挟み込み防止部52の具体的な制御内容については、後述する。
次に、カメラ7と検出ライン6の具体的な構成等について説明する。
図2は、ドア2を車室側の上方から見た概略図、図3は、ドア2を車両の前方側の下方から見た概略図、図4(a)は、カメラ7を含む位置での断面図、図4(b)は図4(a)のカメラを設けた部分の拡大図である。
図2〜4に示すように、本実施の形態に係る車両用窓ガラス昇降装置1では、カメラ7は、少なくとも1つのレンズを含む光学系71と、光学系71によって被写体像が結像される撮像素子72と、を有しており、光学系71は、ドアトリム23の上面Sに形成された開口23aに対応する位置に、光学系71の光軸Cが開口23aを通るように配置されている。
つまり、本実施の形態では、カメラ7がドアトリム23の上面Sに設けられている。ここで、ドアトリム23の上面Sとは、ドアトリム23の上端部における外面のことであり、鉛直方向の上方から視認可能な面である。ドアトリム23の上面Sは、車幅方向(水平方向)に対して傾斜していてもよい。ドアトリム23は、一般に、その上面Sの位置が、窓ガラス3の近傍、すなわち格納部21から窓ガラス3が導出される導出口21aの近傍で最も高くなり、窓ガラス3から離れるほど低くなるように湾曲して形成されている。よって、ドアトリム23の上面Sとは、ドアトリム23における窓ガラス3(導出口21a)の近傍の部分における外面(窓枠25の下側の内周縁面に相当する部分)であるといえる。
開口23aは、導出口21aよりも車室内側に形成されており、カメラ7の光学系71は、導出口21aの車室内側に光軸Cが位置するように配置されている。ここでは、図4(a)の断面図において光学系71の光軸Cが鉛直方向と一致するようにカメラ7を配置しているが、光学系71の光軸Cは鉛直方向に対して車両の前後方向や車幅方向に傾斜していてもよく、カメラ7の取付位置や所望の撮像範囲に応じて適宜調整するとよい。
本実施の形態では、カメラ7は、ドアトリム23の上面Sにおける車両の前側の位置(窓ガラス3に面したドアトリム23の上面Sにおける前側の位置)に設けられた孔23bに配置されている。なお、ここでは、一例としてドアトリム23の上面Sにカメラ7を設ける場合を説明するが、カメラ7を設置する位置は、これに限定されるものではない。例えば、カメラ7は、枠部22の内周縁面に設置されていてもよいし、車室内の天井に設置されていてもよい。なお、枠部22の内周縁面とは、枠部22の窓ガラス3に臨む面であり、後方立設部22aにおける車両の前方側の面、前方立設部22bにおける車両の後方側の面、上方延設部22cの下方側の面である。つまり、枠部22の内周縁面とは、枠部22の外周面のうち窓ガラス3の近傍の部分である。カメラ7を設置する位置の詳細については後述する。
カメラ7は、全体として円柱状に形成されており、その先端部には、径方向外方に突出するフランジ73が形成されている。カメラ7は、ドアトリム23の上方から孔23bに挿入され、フランジ73を孔23bの周縁に形成された凹部23cに収容し、かつ、孔23bの下方の周縁に設けられた係止爪23dをカメラ7に設けられた溝(図示せず)に係合することで、ドアトリム23に固定される。なお、ここでは、カメラ7の先端面とドアトリム23の上面Sとを一致させるように構成しているが、カメラ7の先端面は、ドアトリム23の上面Sから上方に突出していてもよいし、ドアトリム23の上面Sよりも下方に位置していてもよい。また、ここでは、光学系71の一部が開口23aの上方に位置するようにカメラ7を配置しているが、光学系71が開口23aの下方に位置するようにカメラ7を配置しても構わない。また、カメラ7をドアトリム23に固定する構造や、カメラ7の挿入方向については、特に限定するものではなく、適宜変更可能である。
カメラ7は、その撮像範囲(視野角)が、窓ガラス3の移動領域の全てをカバーするように構成されることが望ましい。具体的には、窓ガラス3が完全に格納される場合には、カメラ7は、その視野角が、車両の後方側においては、鉛直方向上方から後方立設部22aの下端部まで、車両の前方側においては、鉛直方向上方から前方立設部22bの下端部までの範囲をカバーするように設定されることが望ましい。また、窓ガラス3が完全に格納されない場合には、カメラ7は、その視野角が、鉛直方向上方から窓ガラス3を最下部に移動させた際の窓ガラス3の上端(上縁)と後方立設部22aの交差位置まで、車両の前方側においては、鉛直方向上方から窓ガラス3を最下部に移動させた際の窓ガラス3の上端(上縁)と前方立設部22bとの交差位置までの範囲をカバーするように設定されることが望ましい。
カメラ7の光学系71としては、上述の範囲での異物の検出を可能とすべく、広角レンズを用いることが望ましい。ここでは、光学系71として、複数のレンズを組み合わせ、視野角が車両の前後方向で180°以上、取付ばらつきを考慮して190°の超広角レンズを用いた。
また、撮像素子72としては、異物の検出を速やかに行うため、なるべく画像の読み出し速度が速いものを用いることが望ましい。本実施の形態では、撮像素子72として、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサを用いた。
本実施の形態に係る車両用窓ガラス昇降装置1では、検出ライン6は、少なくとも、第1検出ライン61と、第1検出ライン61よりも車幅方向において窓ガラス3と近接して設定された第2検出ライン62と、を有している。第1検出ライン61と第2検出ライン62は、ドア2及び窓ガラス3が閉まっている状態において窓ガラス3の外縁の少なくとも一部に沿って形成されており、窓ガラス3よりも車室内側にそれぞれ設定されている。本実施の形態では、枠部22の全体に沿うように、かつ、窓ガラス3から車室内側に離間するように、両検出ライン61,62を設定した。このように、本実施の形態では、車幅方向に2重の検出ライン61,62を形成している。
検出ライン61,62は、窓枠25に沿うように設定されていればよく、ドア2側に設定されてもよいし、車体側に設定されてもよい。例えば、窓ガラス3から枠部22の車室内側の端部(端面)までの距離D(図4(a)参照)の狭い車両においては、第2検出ライン62をドア2側に設定し、第1検出ライン61を車体側に設定してもよい。なお、両検出ライン61,62はそれぞれ連続していなくてもよく、その一部がドア2側に設定され、その一部が車体側にそれぞれ設定されていてもよい。
本実施の形態では、一例として、両検出ライン61,62をドア2側に設定する場合について説明する。この場合、両検出ライン61,62は、枠部22全体の内周縁面、すなわち、後方立設部22aと前方立設部22bと上方延設部22cの全体の内周縁面に、窓ガラス3から車室内側に離間するように設定されることになる。
光源8は、両検出ライン61,62の全体を照射するように構成される。ここでは、4つの光源8を用いて、枠部22の全体の内周面に設定された両検出ライン61,62に赤外線を照射するように構成したが、光源8の個数はこれに限定されるものではない。また、ここでは、カメラ7の近傍のドアトリム23の上面Sに光源8を配置したが、光源8の配置はこれに限定されず、例えば枠部22の内周縁面に光源8が配置されていてもよい。
両検出ライン61,62は、赤外光を照射したときに周囲の部材と異なる輝度となるように構成される。例えば、ドア2を閉じたときにドア2を構成する金属(板金)と車体側のゴム部材(ウエスト)とが隣接する場合、それらの境界(すなわちドア2と車体の境界)を検出ライン61,62として用いることができる。また、枠部22の内周縁面が樹脂で構成されている場合には、当該樹脂の一部に凹凸を設けて赤外線の反射率が周囲と異なるラインを形成し、このラインを検出ライン61,62として用いることも可能である。なお、これに限らず、検出ライン61,62は、赤外線の反射率が高い塗料を枠部22の内周面に塗布して構成されてもよいし、赤外線を照射したときの輝度が周囲と異なる既存の部材から構成されてもよい。検出ライン61,62を車体側に設定する場合も同様である。
なお、本実施の形態においては、窓ガラス3の下降中においても、遮蔽状態(後述する第2遮蔽状態)が検出されたときには、挟み込み防止動作を行うように構成されている。これは、窓ガラス3を下降している際に指等の人体の一部が導出口21aに巻き込まれてしまうことを抑制するためである。導出口21aの周囲には、格納部21(ドア2の内部空間)への水等の侵入を抑止すべく、窓ガラス3に摺接するリップシール30aを有するウェザーストリップ30が設けられているが、窓ガラス3の下降時には、このリップシール30aを巻き込みつつ衣類や指等の人体の一部が格納部21側に巻き込まれてしまうおそれがある。本実施の形態によれば、このような巻き込みを抑制し、より安全性を高めることが可能である。なお、窓ガラス3の下降中に遮蔽状態が検出された際に実行される挟み込み防止動作には、窓ガラス3を下降させる動作は含まない。
以下、カメラ7の光学系71と第1検出ライン61との間で、異物が配置されたときに遮蔽状態となる位置を連続させた面を第1検出面91と呼称する。また、カメラ7の光学系71と第2検出ライン62との間で、異物が配置されたときに遮蔽状態となる位置を連続させた面を第2検出面92と呼称する。本実施の形態で形成される第1検出面91と第2検出面92を図5に示す。図5に示すように、本実施の形態では、車幅方向に2重の検出面91,92が形成されることになる。
検出面91,92は、光学系71の具体的な構造にもよるが、光学系71の中心(車幅方向、高さ方向、および車両の前後方向における中心)と検出ライン61,62とをそれぞれ結ぶ面と略等しくなる。なお、検出面91,92はその全体が連続した面でなくてもよく、例えば検出ライン61,62が連続してない場合などには、検出面91.92は複数の面で構成されることになる。また、検出ライン61,62を点とした場合におけるカメラ7の光学系71と検出ライン61,62との間で異物が配置されたときに遮蔽状態となる位置を連続させた線も、検出面91,92に含まれる。検出面91,92を複数の面または線で構成する場合、安全性を確保するために、隣接する面または線の間隔は、少なくとも幼児の指の太さ(例えば4mm)以下とされることが望ましい。
次に、検出部51と挟み込み防止部52を含む制御部5の制御内容について説明する。
本実施の形態では、検出部51は、少なくとも、第1検出ライン61の少なくとも一部が異物によって遮蔽された第1遮蔽状態と、第2検出ライン62の少なくとも一部が異物によって遮蔽された第2遮蔽状態とを検出するように構成される。
より具体的には、検出部51は、カメラ7で撮像した画像の画像処理を行い、両検出ライン61,62を抽出する画像処理部51aと、画像処理部51aで画像処理を行った画像を基に、第1検出ライン61の少なくとも一部が異物によって遮蔽された第1遮蔽状態となっているか、及び、第2検出ライン62の少なくとも一部が異物によって遮蔽された第2遮蔽状態となっているかを判定する遮蔽状態判定部51bと、を備えている。
画像処理部51aにおける検出ライン61,62を抽出する具体的な方法については、特に限定するものではないが、例えば、カメラ7で撮像した画像をトリミングして不要部分を除き、ポスタリゼーション処理もしくは2値化処理もしくはエッジ検出処理を行うことで、周囲の部材と輝度の異なる検出ライン61,62を抽出することができる。
遮蔽状態判定部51bでは、例えば、予め第1遮蔽状態および第2遮蔽状態となっていない状態の画像(画像処理部51aによる画像処理後の画像)を初期状態画像として記憶しておき、当該初期状態画像と、画像処理部51aから出力された画像とを比較することで、両検出ライン61,62が異物によって遮蔽されているか否かを判定するように構成される。遮蔽状態判定部51bは、例えば、初期状態画像と、画像処理部51aから出力された画像とを比較し、抽出した検出ライン61,62のエッジの差分や検出ライン61,62の面積の差分が予め設定した異物判定閾値を超えたとき、第1遮蔽状態あるいは第2遮蔽状態であると判定するように構成される。
また、本実施の形態では、挟み込み防止部52は、窓ガラス3の移動中に第1遮蔽状態が検出されたとき、窓ガラス3の作動速度(移動速度)を低下させる制御を駆動機構4に行わせ、第2遮蔽状態が検出されたとき、挟み込み防止動作を駆動機構4に行わせるように構成される。
このように構成することで、第2遮蔽状態が検出されるまでに、予め窓ガラス3の作動速度を低下させておくことが可能となり、第2検出ライン62(第2検出面92)をより窓ガラス3の近くに設定しても、侵入した異物が窓ガラス3に接触する前に窓ガラス3を停止あるいは反転させることが可能になる。
つまり、本実施の形態によれば、十分な安全性を確保しつつも、第2検出ライン62(第2検出面92)をより窓ガラス3の近くに設定することが可能であり、その結果、例えば搭乗者がドア2に寄り掛かったような場合であっても、窓ガラス3を移動させることが可能になる(ただし、第1遮蔽状態が検出されている場合には、窓ガラス3の作動速度は低速になる)。
なお、ここでは、両検出ライン61,62を枠部22全体の内周縁面に形成しているため、第2遮蔽状態が検出されるときには必ず第1遮蔽状態が検出されている状態となる。
挟み込み防止部52が第2遮蔽状態を検出したときに駆動機構4に行わせる挟み込み防止動作としては、窓ガラス3の移動を停止させる動作や、窓ガラス3を安全な位置まで下降させる動作や、車室内に設置した警報装置による音や光により操作者に警告を行う動作や、これらを組み合わせた動作が含まれる。
ところで、利便性をより向上させるという観点からは、第2検出面92のみならず、第1検出面91もなるべく窓ガラス3の近くに設定されることが望ましいといえる。第1検出面91を窓ガラス3の近くに設定するためには、第1遮蔽状態が検出されてから窓ガラス3の作動速度が低下するまでの時間をなるべく短くすること、すなわち、窓ガラス3の作動速度を速やかに低下させることが必要になる。
そこで、本実施の形態では、窓ガラス3の移動中に第1遮蔽状態が検出されたときには、駆動機構4に窓ガラス3の移動を停止あるいは窓ガラス3を下降させる命令(窓ガラス3の下降中には窓ガラス3を停止させる命令)を出力することで、窓ガラス3の作動速度を低下させるように挟み込み防止部52を構成した。
挟み込み防止部52は、第1遮蔽状態の検出後所定時間内に第2遮蔽状態が検出されたときには、命令を維持してそのまま窓ガラス3の移動を停止あるいは下降させ、第1遮蔽状態の検出の後所定時間第2遮蔽状態が検出されないときには、窓ガラス3を第1遮蔽状態及び第2遮蔽状態が検出されていない通常時の作動速度(通常速度という)よりも低速(低速速度という)で移動させるように駆動機構4を制御するように構成される。
ここで「所定時間」は、駆動機構4に窓ガラス3を停止あるいは下降させる命令を出力してから実際に窓ガラス3が停止あるいは下降するまでにかかる時間未満、より好ましくは、駆動機構4に窓ガラス3を停止あるいは下降させる命令を出力してから窓ガラス3の作動速度が予め設定された低速速度となるまでの時間以下に設定される。
つまり、本実施の形態では、第1遮蔽状態が検出された段階で窓ガラス3を停止あるいは下降させる命令を出力するが、この段階で窓ガラス3が停止あるいは下降してしまうことはなく、第2遮蔽状態が検出された場合にのみ、窓ガラス3が停止あるいは下降されることになる。
これは、駆動機構4のモータ41は通常PWM(Pulse Width Modulation)制御等により制御されており、モータ41に出力するパルス幅(デューティー比)を変更することにより窓ガラス3の作動速度を低下させることが可能であるが、デューティー比を変更するよりも、窓ガラス3を停止させる命令を出力しモータ41への電源供給を停止する方が、より速やかに窓ガラス3の作動速度を低下させることができるためである。窓ガラス3を下降させる命令を出力すると、モータ41を逆回転させるべく逆電圧が印加されることになるため、さらに速やかに窓ガラス3の作動速度を低下させることが可能になる。
なお、本実施の形態では、駆動機構4の制御内容を変更せず既存のまま使用するために、駆動機構4に窓ガラス3の移動を停止あるいは窓ガラス3を下降させる命令(窓ガラス3の下降中には窓ガラス3を停止させる命令)を出力するように構成したが、駆動機構4の制御内容が変更可能な場合には、専用の制御を行わせるように駆動機構4を構成することも可能である。例えば、第1遮蔽状態が検出されたときには、モータ41への電源供給を停止したりモータ41に逆電圧を加えたりすることで、速やかに窓ガラス3の作動速度を低下させるように駆動機構4を構成しても構わない。
また、本実施の形態では、窓ガラス3の移動中に第1遮蔽状態が検出されたときに、駆動機構4に窓ガラス3の移動を停止あるいは窓ガラス3を下降させる命令(窓ガラス3の下降中には窓ガラス3を停止させる命令)を出力することで、窓ガラス3の作動速度を低下させるようにしたが、この場合、例えば、搭乗者が体を揺らすなどして第1遮蔽状態の検出と非検出を繰り返すと、モータ41のオンオフが繰り返されることになり、駆動機構4の構成によっては、窓ガラス3が不自然な挙動を示すおそれがある。よって、このような窓ガラス3の不自然な挙動が顕著である場合には、窓ガラス3の移動中に第1遮蔽状態が検出されたときに、駆動機構4に窓ガラス3の作動速度を低速速度にする命令を出力するように挟み込み防止部52を構成するとよい。また、第1遮蔽状態検出後に第1遮蔽状態が非検出となった場合に、第1遮蔽状態が非検出となってから予め設定した時間が経過するまでは窓ガラス3の作動速度を低速速度のまま維持することで、窓ガラス3の不自然な挙動を抑制するようにしてもよい。
次に、窓ガラス3の移動を開始する際の制御について説明する。
制御部5は、スイッチ24により窓ガラス3の移動が指示された後であって窓ガラス3の移動開始前に、検出部51によって第1遮蔽状態が検出され第2遮蔽状態が検出されないとき、窓ガラス3を低速速度で移動させるように駆動機構4を制御する低速移動制御部53をさらに備えている。
低速移動制御部53を備えることで、第1遮蔽状態が検出されているときには低速速度で窓ガラス3の移動を開始させることが可能になる。これにより、例えば、窓ガラス3が通常速度で移動を開始した直後に第1遮蔽状態が検出されて低速速度に制御される、といったことがなくなり、窓ガラス3の不自然な挙動を抑制することが可能になる。低速移動制御部53は、本発明の低速移動制御部手段の一態様である。
また、制御部5は、スイッチ24により窓ガラス3の移動が指示された後であって窓ガラス3の移動開始前に、検出部51によって第2遮蔽状態が検出されたとき、スイッチ24からの指示を無効とする指示無効部54をさらに備えている。
指示無効部54を備えることによって、第2遮蔽状態が検出されている際にはそもそも窓ガラス3が移動しないことになるため、安全性をより高めることができる。指示無効部54は、本発明の指示無効手段の一態様である。
次に、カメラ7と検出ライン61,62の位置について検討する。
本実施の形態では、窓ガラス3の移動領域の全域において、異物が侵入しても当該異物が窓ガラス3に接触する前に挟み込み防止動作を実行させること(つまり窓ガラス3を停止あるいは反転させること)が可能となるように、カメラ7と検出ライン61,62の位置を決定している。
ここで、想定される異物の侵入速度、カメラ7の読み出し速度、制御部5の演算速度(撮像してから異物侵入を判断するまでの時間)、および駆動機構4の窓ガラス3の移動を停止する速度(窓ガラス3を停止する時間)を考慮し、異物が侵入しても当該異物が窓ガラス3に接触する前に挟み込み防止動作を実行させることが可能な最短距離(窓ガラス3の内面からの車幅方向における距離)を、安全確保距離と呼称する。
第1検出面91と窓ガラス3の内面との車幅方向の距離d1は、第1検出面91の全域において、窓ガラス3の作動速度を通常速度とした際の安全確保距離以上とされる。このため、第1検出ライン61は、窓ガラス3の内面からの車幅方向の距離が、窓ガラス3の作動速度を通常速度とした際の安全確保距離以上となる位置に形成される。また、カメラ7は、窓ガラス3の内面から光学系71の中心までの車幅方向の距離が、窓ガラス3の作動速度を通常速度とした際の安全確保距離以上となる位置に配置される。
ここでは、窓ガラス3の内面からの車幅方向の距離が等しくなる位置に、第1検出ライン61とカメラ7を設けた場合について説明する。この場合、第1検出ライン61の窓ガラス3の内面からの車幅方向の距離を一定とすると、窓ガラス3と平行に第1検出面91が形成されることになる。
第2検出面92は、その窓ガラス3の内面からの車幅方向の距離d2の最小値が、窓ガラス3の作動速度を低速速度とした際の安全確保距離以上となるように設定される。ここでは、カメラ7が車幅方向における第1検出ライン6と同じ位置に配置されているため、第2検出ライン62の近傍にて第2検出面92が最も窓ガラス3に近接することになる。よって、第2検出ライン62は、窓ガラス3の内面からの車幅方向の距離が、窓ガラス3の作動速度を低速速度とした際の安全確保距離以上となる位置に形成することで、窓ガラス3の内面から第2検出面92までの車幅方向の距離d2の最小値を、窓ガラス3の作動速度を低速速度とした際の安全確保距離以上とすることができる。
さらに、第2検出面92が最も窓ガラス3に近接する位置において、第2検出面92と第1検出面91との距離は、想定される異物の侵入速度等を考慮し、異物が第1検出面91を通過して(第1遮蔽状態が検出されて)から第2検出面92に至るまでに、窓ガラス3の作動速度を通常速度から低速速度まで減速することが可能な距離とされる。
以上の条件を満たすようにカメラ7と検出ライン61,62の位置を設定することで、窓ガラス3の移動領域の全域において、異物が侵入しても当該異物が窓ガラス3に接触する前に挟み込み防止動作を実行させること(つまり窓ガラス3を停止あるいは反転させること)が可能になる。
さらに、図6に示すように、車両では、搭乗者が搭乗するシート81が窓ガラス3の下方かつ後方の位置に配置されることが一般的であり、搭乗者がドア2に寄り掛かった際には、図6に一点鎖線で示す領域A、すなわち窓枠25内の後方の領域Aにおいて、搭乗者の肩や頭等の体の一部が窓ガラス3に近接しやすい。よって、搭乗者がドア2に寄り掛かった際にも窓ガラス3を移動させることができるように、窓枠25内の後方の領域Aにおいては、第2検出面92がなるべく窓ガラス3に近接して設定されることが望ましいといえる。
例えば、図7に示すように、カメラ7を車両の後側の位置に配置した場合、車両の後方の領域において、第2検出面92が窓ガラス3から離れた位置に形成されてしまい、搭乗者がドア2に寄り掛かった際に窓ガラス3を移動させることができなくなるおそれがある。よって、上述の窓枠25内の後方の領域Aでの利便性を向上させるためには、なるべく窓枠25の前側にカメラ7を配置すること、および、なるべく窓ガラス3に近接してカメラ7を配置することが望まれる。
本実施の形態のように第2検出ライン62よりも車室内側にカメラ7を配置する場合には、車両のシート81の位置や搭乗者の体格等にもよるが、カメラ7は、少なくとも、窓枠25の内周縁面のうち、車両の前後方向における窓ガラス3の中央よりも前方に配置されることが望ましい。つまり、カメラ7は、ドアトリム23の上面Sまたは上方延設部22cの下方側の面における窓ガラス3の中央(車両の前後方向における中央)よりも前方の位置か、前方立設部22bの後方側の面に配置されることが望ましい。
ここで、窓ガラス3を上昇しているときに異物が侵入した場合における、窓ガラスの作動速度のタイムチャートについて図8(a),(b)を用いて説明する。ここでは、一例として、第1遮蔽状態が検出されたときに、駆動機構4に窓ガラス3を停止させる命令を出力する場合を説明する。なお、図8(a),(b)における縦軸は上昇方向における窓ガラス3の作動速度を表している。
図8(a)に示すように、本実施の形態では、第1遮蔽状態および第2遮蔽状態が検出されない状態では、窓ガラス3の作動速度が通常速度に設定されている。ここで、時間t1に第1遮蔽状態が検出されると、窓ガラス3を停止させる命令(停止命令)が出力され、窓ガラス3の作動速度が低下する。
その後、時間t1から時間t2までの間、すなわち、第1遮蔽状態の検出後予め設定した所定時間が経過するまでの間に第2遮蔽状態が検出されると、窓ガラス3を停止させる命令(停止命令)が維持され、異物が窓ガラス3に到達する前(時間t3)に窓ガラス3が停止される。
他方、図8(b)に示すように、時間t1から時間t2までの間、すなわち、第1遮蔽状態の検出後予め設定した所定時間が経過するまでの間に第2遮蔽状態が検出されない場合には、時間t2の時点で窓ガラス3の作動速度が低速速度に設定され、低速速度で窓ガラス3の移動が継続される。その後、時間t3にて第2遮蔽状態が検出されると、挟み込み防止動作(ここでは、停止命令の出力)が実行され、異物が窓ガラス3に到達する前(時間t4)に窓ガラス3が停止される。
なお、本実施の形態では、窓ガラス3の移動領域の全域が、異物が侵入しても当該異物が窓ガラス3に接触する前に挟み込み防止動作を実行させることが可能な非接触領域となるように、カメラ7と検出ライン61,62の位置を決定したが、これに限らず、窓ガラス3の移動領域のうち下方の一部領域を、接触領域としてもよい。
図9(a),(b)に示すように、カメラ7を、窓ガラス3からの車幅方向の距離が、窓ガラス3の作動速度を通常速度とした際の安全確保距離未満の位置に配置した場合、カメラ7の近傍の領域は、異物の検出後に挟み込み防止動作を行っても、当該異物が移動中の窓ガラス3に接触してしまうおそれがある接触領域となる。
図9(a),(b)のようにカメラ7をドアトリム23の上面Sに配置する場合、窓ガラス3の移動領域のうち下方の領域の一部が接触領域となる。窓ガラス3の移動領域のうち下方の領域では、異物が移動中の窓ガラス3に接触してしまう可能性はあるものの、当該異物が窓ガラス3に接触した直後に挟み込み防止動作が実行されることになるため、当該異物が窓ガラス3と上方延設部22cとの間に挟み込まれてしまう可能性は小さいといえる。
図9(a),(b)では、窓ガラス3の内面からの車幅方向の距離が等しくなる位置に、第2検出ライン62とカメラ7を設けた場合を示している。この場合、第2検出ライン62の窓ガラス3の内面からの車幅方向の距離を一定とすると、窓ガラス3と平行に第2検出面92が形成されることになる。
この場合、窓ガラス3の移動領域の全域で第2検出面92と窓ガラス3との距離が一定になるため、カメラ7を窓枠25の後方の領域(上述の領域A)に配置しても、十分な利便性を確保することが可能になる。すなわち、カメラ7の設置位置の自由度が向上する。
ただし、窓ガラス3による挟み込みは、窓枠25の締め切り端の近傍、すなわち、窓ガラス3の移動領域のうち上方の領域において発生し易いため、この場合、接触領域がなるべく下方に形成されるように、カメラ7は、窓枠25の内周面のうち、少なくとも、窓ガラス3の高さ方向における中央よりも下方に配置されることが望ましいといえる。
また、より高い安全性を確保する観点から、非接触領域の高さh2は、利便性が低下しない範囲でできるだけ大きくすることが望ましく、接触領域の高さh1をなるべく小さくすることが望ましいといえる。具体的には、実際の挟み込み事故の事例より、特に3歳児以下の小児の頭部が窓ガラス3に挟み込まれた場合に重大事故につながり易いので、3歳児の頭高の平均値が191mmであることを考慮し、非接触領域の高さh2は、少なくとも200mm以上とされることが望ましい。
これまでカメラ7を1台用いる場合について説明したが、図10に示すように、複数のカメラ7を用いることも可能である。
2台のカメラ7を用いる場合、一方のカメラ(第1カメラという)7aで第1検出ライン61を撮像し、他方のカメラ(第2カメラという)7bで第2検出ライン62を撮像するようにし、検出部5にて、第1カメラ7aで撮像された画像を基に第1遮蔽状態を検出し、第2カメラ7bで撮像された画像を基に第2遮蔽状態を検出するように構成するとよい。この場合、車幅方向における第1検出ライン61と同じ位置に第1カメラ7aを配置し、車幅方向における第2検出ライン62と同じ位置に第2カメラ7bを配置することで、両検出面91,92を窓ガラス3に対して平行に形成することが可能になり、窓枠25の内周縁面のいずれの位置にカメラ7を配置しても、安全性と利便性を確保することが可能になる。
また、2台のカメラ7を用いることで、両検出面91,92のレイアウトを個別に設定することが可能になり、レイアウトの自由度が向上する。なお、2台のカメラ7を用いる場合、カメラ7は窓枠7の内周縁面のみならず、車室内のどの位置に配置することも可能である。
次に、車両用窓ガラス昇降装置1の制御フローについて図11〜13を用いて説明する。
図11に示すように、車両用窓ガラス昇降装置1では、まず、ステップS1にて、制御部5が、スイッチ24から信号が入力されたかを判断する。ステップS1にてNOと判断された場合、ステップS2にて、制御部5が、カメラ7の電源をオフ(または電源オフの状態を継続)して、ステップS1に戻る。なお、図示していないが、光源8の電源がオンとなっている場合には、ステップS2にて光源8の電源をオフにする。
ステップS1にてYESと判断された場合、ステップS3にて、制御部5が、カメラ7の電源をオン(または電源オンの状態を継続)し、ステップS4に進む。ここでは図示を省略しているが、カメラ7で撮像するための照度が不足している場合には、ステップS3にて光源8の電源をオンにする。
ステップS4では、検出部51(画像処理部51aおよび遮蔽状態判定部51b)が、カメラ7で撮像した画像を基に、第1遮蔽状態および第2遮蔽状態を検出する処理(遮蔽状態検出処理)を行う。その後、ステップS5にて、指示無効部54が、検出部51により第2遮蔽状態が検出されたかを判断する。
ステップS5でYESと判断された場合、指示無効部54は、窓ガラス3による挟み込みのおそれがあると判断し、窓ガラス3の移動を行わずに(すなわちスイッチ24からの信号を無効として)ステップS1に戻る。
ステップS5にてNOと判断された場合、ステップS6にて、低速移動制御部53が、ステップS4の遮蔽状態検出処理にて第1遮蔽状態が検出されたかを判断する。
ステップS6にてYESと判断された場合、ステップS7にて、窓ガラス3の作動速度を低速速度に設定し、図12のステップS9に進む。ステップS6にてNOと判断された場合、ステップS8にて、窓ガラス3の作動速度を通常速度に設定し、図12のステップS9に進む。
図12に示すように、ステップS9では、制御部5が、スイッチ24から入力された信号が、第1段階クリック信号(下降側第1段階クリック信号または上昇側第1段階クリック信号)であるかを判断する。
ステップS9にてNOと判断された場合、すなわち、スイッチ24から第2段階クリック信号(下降側第2段階クリック信号または上昇側第2段階クリック信号)が入力された場合、図13のステップS22に進む。ステップS9にてYESと判断された場合、ステップS10にて、制御部5が、駆動機構4を制御して、設定された作動速度にて窓ガラス3の移動制御を行う。
その後、ステップS11にて、検出部51が、カメラ7で撮像した画像を基に、第1遮蔽状態および第2遮蔽状態を検出する処理(遮蔽状態検出処理)を行う。その後、ステップS12にて、挟み込み防止部52が、検出部51により第1遮蔽状態が検出されたかを判断する。
ステップS12にてNOと判断された場合、第1遮蔽状態が検出されておらず、異物が窓ガラス3の近傍に侵入していないと考えられるため、ステップS18にて、窓ガラス3の作動速度を通常速度に設定(または継続)し、ステップS19に進む。
ステップS12にてYESと判断された場合、ステップS13にて、挟み込み防止部52が、窓ガラス3の作動速度が低速速度に設定されているかを判断する。ステップS13にてYESと判断された場合、窓ガラス3の作動速度を低下させる制御を行う必要はないため、ステップS15に進む。
ステップS13にてNOと判断された場合、ステップS14にて、挟み込み防止部52が、窓ガラス3の作動速度を低下させるために、駆動機構4に窓ガラス3を停止または反転させる命令を出力し、ステップS15に進む。なお、ステップS14では、窓ガラス3を下降させているときには窓ガラス3を停止させる命令を出力する。
ステップS15では、挟み込み防止部52が、ステップS11の遮蔽状態検出処理にて第2遮蔽状態が検出されたかを判断する。ステップS15にてYESと判断された場合、ステップS21にて、挟み込み防止動作を実行(またはステップS14の命令を維持)し、図11のステップS2に戻る。
ステップS15にてNOと判断された場合、ステップS16にて、挟み込み防止部52が、第1遮蔽状態が検出されてから所定時間が経過しているかを判断する。ステップS16にてNOと判断された場合、窓ガラス3の作動速度が既に低速となっているか、あるいは窓ガラス3を停止または反転させる命令を出力して窓ガラス3が減速されている途中と考えられるため、ステップS11に戻り、遮蔽状態検出処理を続行する。
ステップS16にてYESと判断された場合、ステップS17にて、窓ガラス3の作動速度を低速速度に設定(または継続)した後、ステップS19に進む。
ステップS19では、制御部5が、スイッチ24から信号が入力されているかを判断する。ステップS19でNOと判断された場合、スイッチ24の操作が終了したことになるので、ステップS20にて制御部5が窓ガラス3の移動を終了した後に、図11のステップS2に戻る。ステップS19でYESと判断された場合、ステップS9に戻り、窓ガラス3の移動を継続する。
図13に示すように、ステップS22では、制御部5が、駆動機構4を制御して、設定された作動速度にて窓ガラス3の移動制御を行う。
その後、ステップS23にて、検出部51が、カメラ7で撮像した画像を基に、第1遮蔽状態および第2遮蔽状態を検出する処理(遮蔽状態検出処理)を行う。その後、ステップS24にて、挟み込み防止部52が、検出部51により第1遮蔽状態が検出されたかを判断する。
ステップS24にてNOと判断された場合、第1遮蔽状態が検出されておらず、異物が窓ガラス3の近傍に侵入していないと考えられるため、ステップS30にて、窓ガラス3の作動速度を通常速度に設定(または継続)し、ステップS31に進む。
ステップS24にてYESと判断された場合、ステップS25にて、挟み込み防止部52が、窓ガラス3の作動速度が低速速度に設定されているかを判断する。ステップS25にてYESと判断された場合、窓ガラス3の作動速度を低下させる制御を行う必要はないため、ステップS27に進む。
ステップS25にてNOと判断された場合、ステップS26にて、挟み込み防止部52が、窓ガラス3の作動速度を低下させるために、駆動機構4に窓ガラス3を停止または反転させる命令を出力し、ステップS27に進む。なお、ステップS26では、窓ガラス3を下降させているときには窓ガラス3を停止させる命令を出力する。
ステップS27では、挟み込み防止部52が、ステップS23の遮蔽状態検出処理にて第2遮蔽状態が検出されたかを判断する。ステップS27にてYESと判断された場合、ステップS34にて、挟み込み防止動作を実行(またはステップS26の命令を維持)し、図11のステップS2に戻る。
ステップS27にてNOと判断された場合、ステップS28にて、挟み込み防止部52が、第1遮蔽状態が検出されてから所定時間が経過しているかを判断する。ステップS28にてNOと判断された場合、窓ガラス3の作動速度が既に低速となっているか、窓ガラス3を停止または反転させる命令を出力して窓ガラス3が減速されている途中と考えられるため、ステップS23に戻り、遮蔽状態検出処理を続行する。
ステップS28にてYESと判断された場合、ステップS29にて、窓ガラス3の作動速度を低速速度に設定(または継続)した後、ステップS31に進む。
ステップS31では、制御部5が、窓ガラス3が端まで(上端または下端の位置まで)移動されたかを判断する。ステップS31でYESと判断された場合、ステップS32にて、制御部5が窓ガラス3の移動を終了した後に、図11のステップS2に戻る。なお、窓ガラス3の位置情報は、モータ41の内部に組み込んだホールICを用いて生成した回転パルス、または電流リップルを用いて取得するとよい。
ステップS31でNOと判断された場合、ステップS33にて、スイッチ24から新たな信号が入力されたか(第2段階クリック信号の入力後に新たな信号が入力されたか)を判断する。ステップS33でYESと判断された場合、図12のステップS9に戻る。ステップS33でNOと判断された場合、ステップS22に戻り、窓ガラス3の移動を継続する。つまり、第2段階クリック信号が入力された場合、第2遮蔽状態が検出されるか、窓ガラス3が端まで移動するか、あるいは新たな信号がスイッチ24から入力されるまで、窓ガラス3の移動を継続する。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係る車両用窓ガラス昇降装置1では、第1検出ライン61と、第1検出ライン61よりも車幅方向において窓ガラス3と近接して設定された第2検出ライン62と、を有し、検出部51は、第1検出ライン61の少なくとも一部が異物によって遮蔽された第1遮蔽状態と、第2検出ライン62の少なくとも一部が異物によって遮蔽された第2遮蔽状態とを検出するように構成され、挟み込み防止部52は、窓ガラス3の移動中に第1遮蔽状態が検出されたとき、窓ガラス3の作動速度を低下させる制御を駆動機構4に行わせ、第2遮蔽状態が検出されたとき、挟み込み防止動作を駆動機構4に行わせるように構成されている。
このように構成することで、検出ライン(検出面)を1つのみとする場合と比較して、挟み込み防止動作を行う基準となる第2検出ライン62(第2検出面92)をより窓ガラス3の近くに設定しても、十分な安全性を確保することが可能になる。その結果、例えば搭乗者がドア2に寄り掛かっている場合であっても、第2遮蔽状態が検出されておらず窓ガラス3による挟み込みのおそれがない場合には、少なくとも低速速度で窓ガラス3を移動させることが可能になり、利便性を向上することが可能になる。
このように、本実施の形態によれば、十分な安全性を確保しつつも、窓ガラス3による挟み込みのおそれがないにもかかわらず挟み込み防止動作が行われ、窓ガラス3を動かしたいときに動かせない、といった不具合を抑制し、利便性を向上することが可能になる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]車両のドア(2)に配置され窓ガラス(3)を上下方向に移動させる駆動機構(4)と、前記駆動機構(4)を制御する制御部(5)と、前記ドア(2)及び前記窓ガラス(3)が閉まっている状態において前記窓ガラス(3)の外縁の少なくとも一部に沿って前記窓ガラス(3)よりも車室内側に設けられた検出ライン(6)を撮像するカメラ(7)と、を備え、前記制御部(5)は、前記カメラ(7)によって撮像された前記検出ライン(6)の少なくとも一部が異物によって遮蔽された遮蔽状態を検出する検出手段(51)と、前記駆動機構(4)による前記窓ガラス(3)の移動時に前記検出手段(51)によって前記遮蔽状態が検出されたとき、前記窓ガラス(3)による挟み込みを防止するための挟み込み防止動作を前記駆動機構(4)に行わせる挟み込み防止手段(52)とを有し、前記検出ライン(6)は、少なくとも、第1検出ライン(61)と、前記第1検出ライン(61)よりも車幅方向において前記窓ガラス(3)と近接して設定された第2検出ライン(62)と、を有し、前記検出手段(51)は、少なくとも、前記第1検出ライン(61)の少なくとも一部が異物によって遮蔽された第1遮蔽状態と、前記第2検出ライン(62)の少なくとも一部が異物によって遮蔽された第2遮蔽状態とを検出するように構成され、前記挟み込み防止手段(52)は、前記窓ガラス(3)の移動中に前記第1遮蔽状態が検出されたとき、前記窓ガラス(3)の作動速度を低下させる制御を前記駆動機構(4)に行わせ、前記第2遮蔽状態が検出されたとき、前記挟み込み防止動作を前記駆動機構(4)に行わせるように構成される、車両用窓ガラス昇降装置(1)。
[2]前記挟み込み防止手段(52)は、前記窓ガラス(3)の上昇中に前記第1遮蔽状態が検出されたときには、前記窓ガラス(3)の移動を停止あるいは前記窓ガラス(3)を下降させる命令を前記駆動機構(4)に出力し、前記窓ガラス(3)の下降中に前記第1遮蔽状態が検出されたときには、前記窓ガラス(3)の移動を停止する命令を前記駆動機構(4)に出力することで、前記窓ガラス(3)の作動速度を低下させ、前記第1遮蔽状態の検出後所定時間内に前記第2遮蔽状態が検出されたときには、前記命令を維持して前記窓ガラス(3)の移動を停止あるいは前記窓ガラス(3)を下降させ、前記第1遮蔽状態の検出の後所定時間前記第2遮蔽状態が検出されないときには、前記窓ガラス(3)を前記第1遮蔽状態及び前記第2遮蔽状態が検出されていない通常時の作動速度よりも低速で移動させるように前記駆動機構(4)を制御するように構成される、[1]に記載の車両用窓ガラス昇降装置(1)。
[3]前記制御部(5)は、前記窓ガラス(3)の移動が指示された後であって前記窓ガラス(3)の移動開始前に、前記検出手段(51)によって前記第1遮蔽状態が検出され前記第2遮蔽状態が検出されないとき、前記窓ガラス(3)を前記第1遮蔽状態及び前記第2遮蔽状態が検出されていない通常時の作動速度よりも低速で移動させるように前記駆動機構(4)を制御する低速移動制御手段(53)をさらに備える、[1]又は[2]に記載の車両用窓ガラス昇降装置(1)。
[4]前記窓ガラス(3)の移動が指示された後であって前記窓ガラス(3)の移動開始前に、前記検出手段(51)によって前記第2遮蔽状態が検出されたとき、前記指示を無効とする指示無効手段(54)をさらに備える、[1]乃至[3]の何れか1項に記載の車両用窓ガラス昇降装置(1)。
[5][1]乃至[4]の何れか1項に記載の車両用窓ガラス昇降装置(1)を備えた車両。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、第1検出ライン61と第2検出ライン62の2つの検出ライン6を形成する場合(2つの検出面91,92を形成する場合)について説明したが、これに限定されず、例えば、検出ライン6の数(検出面の数)を3つ以上とし、異物が車室内側から窓ガラス3側に近づくに従って、段階的に窓ガラス3の作動速度を低下させるように構成しても構わない。
具体的には、例えば、上記実施の形態において第1検出ライン61よりも車室内側に第3検出ラインを設定し、第3検出ラインが異物により遮蔽された第3遮蔽状態を検出したとき、窓ガラス3の作動速度を通常速度よりも低い第1低速速度に低下させ、第1遮蔽状態が検出されたとき、窓ガラス3の作動速度を第1低速速度よりも低い第2低速速度に低下させ、第2遮蔽状態が検出されたときに挟み込み防止動作を行うように車両用窓ガラス昇降装置1を構成しても構わない。
また、上記実施の形態では言及しなかったが、車両用窓ガラス昇降装置1には、モータ41の回転数を監視し、窓ガラス3の上昇中に負荷が増加しモータ41の回転数が減少したときに、窓ガラスによる異物の挟み込みが発生したと判定し、窓ガラス3の移動方向を反転させ自動で下降させる等の各種安全動作を行わせる安全装置が備えられてもよい。
また、上記実施の形態では、車両の後側のドア2に適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は車両の前側のドアにも適用可能である。
さらに、上記実施の形態では、枠部22を有するドア2に適用する場合を説明したが、本発明は、ドア2側に枠部22を有さないハードトップドアにも適用可能である。
1…車両用窓ガラス昇降装置
2…ドア(車両用ドア)
25…窓枠
3…窓ガラス
4…駆動装置
5…制御部
51…検出部(検出手段)
52…挟み込み防止部(挟み込み防止手段)
53…低速移動制御部(低速移動制御手段)
54…指示無効部(指示無効手段)
6…検出ライン
61…第1検出ライン
62…第2検出ライン
7…カメラ
91…第1検出面
92…第2検出面

Claims (6)

  1. 車両のドアに配置され窓ガラスを上下方向に移動させる駆動機構と、
    前記駆動機構を制御する制御部と、
    前記ドア及び前記窓ガラスが閉まっている状態において前記窓ガラスの外縁の少なくとも一部に沿って前記窓ガラスよりも車室内側に設けられた検出ラインを撮像するカメラと、を備え、
    前記制御部は、前記カメラによって撮像された前記検出ラインの少なくとも一部が異物によって遮蔽された遮蔽状態を検出する検出手段と、前記駆動機構による前記窓ガラスの移動時に前記検出手段によって前記遮蔽状態が検出されたとき、前記窓ガラスによる挟み込みを防止するための挟み込み防止動作を前記駆動機構に行わせる挟み込み防止手段とを有し、
    前記検出ラインは、少なくとも、第1検出ラインと、前記第1検出ラインよりも車幅方向において前記窓ガラスと近接して設定された第2検出ラインと、を有し、
    前記検出手段は、少なくとも、前記第1検出ラインの少なくとも一部が異物によって遮蔽された第1遮蔽状態と、前記第2検出ラインの少なくとも一部が異物によって遮蔽された第2遮蔽状態とを検出するように構成され、
    前記挟み込み防止手段は、前記窓ガラスの移動中に前記第1遮蔽状態が検出されたとき、前記窓ガラスの作動速度を低下させる制御を前記駆動機構に行わせ、前記第2遮蔽状態が検出されたとき、前記挟み込み防止動作を前記駆動機構に行わせるように構成される、
    車両用窓ガラス昇降装置。
  2. 前記挟み込み防止手段は、
    前記窓ガラスの上昇中に前記第1遮蔽状態が検出されたときには、前記窓ガラスの移動を停止あるいは前記窓ガラスを下降させる命令を前記駆動機構に出力し、前記窓ガラスの下降中に前記第1遮蔽状態が検出されたときには、前記窓ガラスの移動を停止する命令を前記駆動機構に出力することで、前記窓ガラスの作動速度を低下させ、
    前記第1遮蔽状態の検出後所定時間内に前記第1遮蔽状態を維持しつつ前記第2遮蔽状態が検出されたときには、前記命令を維持して前記窓ガラスの移動を停止あるいは前記窓ガラスを下降させ、
    前記第1遮蔽状態の検出の後所定時間前記第2遮蔽状態が検出されずに前記第1遮蔽状態が維持されたときには、前記窓ガラスを前記第1遮蔽状態及び前記第2遮蔽状態が検出されていない通常時の作動速度よりも低速で移動させるように前記駆動機構を制御するように構成される、
    請求項1に記載の車両用窓ガラス昇降装置。
  3. 前記制御部は、
    前記窓ガラスの移動が指示された後であって前記窓ガラスの移動開始前に、前記検出手段によって前記第1遮蔽状態が検出され前記第2遮蔽状態が検出されないとき、前記窓ガラスを前記第1遮蔽状態及び前記第2遮蔽状態が検出されていない通常時の作動速度よりも低速で移動させるように前記駆動機構を制御する低速移動制御手段をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス昇降装置。
  4. 前記窓ガラスの移動が指示された後であって前記窓ガラスの移動開始前に、前記検出手段によって前記第2遮蔽状態が検出されたとき、前記指示を無効とする指示無効手段をさらに備える、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用窓ガラス昇降装置。
  5. 前記カメラは、少なくとも、前記第1検出ラインを撮像する第1カメラと、前記第2検出ラインを撮像する第2カメラと、を有し、
    前記検出手段は、少なくとも、前記第1カメラで撮像された画像を基に前記第1遮蔽状態を検出し、前記第2カメラで撮像された画像を基に前記第2遮蔽状態を検出するように構成される、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用窓ガラス昇降装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用窓ガラス昇降装置を備えた車両。
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