JP5833033B2 - ガス冷却高速炉からエネルギーを生産する施設 - Google Patents

ガス冷却高速炉からエネルギーを生産する施設 Download PDF

Info

Publication number
JP5833033B2
JP5833033B2 JP2012554387A JP2012554387A JP5833033B2 JP 5833033 B2 JP5833033 B2 JP 5833033B2 JP 2012554387 A JP2012554387 A JP 2012554387A JP 2012554387 A JP2012554387 A JP 2012554387A JP 5833033 B2 JP5833033 B2 JP 5833033B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
reactor
gas
pressure
turbine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012554387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013520671A (ja
Inventor
ニコラ、トブロン
ファブリス、ベンティボリオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Original Assignee
Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA filed Critical Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Publication of JP2013520671A publication Critical patent/JP2013520671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5833033B2 publication Critical patent/JP5833033B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21DNUCLEAR POWER PLANT
    • G21D3/00Control of nuclear power plant
    • G21D3/04Safety arrangements
    • G21D3/06Safety arrangements responsive to faults within the plant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02CGAS-TURBINE PLANTS; AIR INTAKES FOR JET-PROPULSION PLANTS; CONTROLLING FUEL SUPPLY IN AIR-BREATHING JET-PROPULSION PLANTS
    • F02C1/00Gas-turbine plants characterised by the use of hot gases or unheated pressurised gases, as the working fluid
    • F02C1/04Gas-turbine plants characterised by the use of hot gases or unheated pressurised gases, as the working fluid the working fluid being heated indirectly
    • F02C1/05Gas-turbine plants characterised by the use of hot gases or unheated pressurised gases, as the working fluid the working fluid being heated indirectly characterised by the type or source of heat, e.g. using nuclear or solar energy
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C1/00Reactor types
    • G21C1/02Fast fission reactors, i.e. reactors not using a moderator ; Metal cooled reactors; Fast breeders
    • G21C1/028Fast fission reactors, i.e. reactors not using a moderator ; Metal cooled reactors; Fast breeders cooled by a pressurised coolant
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C15/00Cooling arrangements within the pressure vessel containing the core; Selection of specific coolants
    • G21C15/18Emergency cooling arrangements; Removing shut-down heat
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C15/00Cooling arrangements within the pressure vessel containing the core; Selection of specific coolants
    • G21C15/28Selection of specific coolants ; Additions to the reactor coolants, e.g. against moderator corrosion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)

Description

本発明は、特に、ガス冷却高速炉(Gas−Cooled Fast Reactor)の略であるGFRと呼ばれる第4世代原子炉に関する。本発明は、特に、事故発生状況におけるこのような原子炉の冷却に関する。
「高速」炉とは、核反応によって放出された中性子を減速せず、減速材を含まない冷却材を用いた原子炉のことである。
図1は、Proceedings of ICAPP ’09,Tokyo,Japan,10−14 May 2009,P 9378,“CATHARE SIMULATION OF TRANSIENTS FOR THE 2400 MW GAS FAST REACTOR CONCEPT”の会議で発表された論文において研究されていたタイプの組み合わせ式間接サイクルGFRからの電力生産設備を表す。冷却材として純粋なヘリウムを有する一次回路10が、原子炉12の炉心および熱交換器14を通る。ヘリウムは、熱交換器14の出力と、原子炉12の入力との間の回路に配置された電気供給ブロワ16によって循環されて維持される。ヘリウムの圧力は、約70バールである。
このタイプの間接サイクル原子炉と直接サイクル原子炉との違いは、一次回路がタービンを備えていない点である。一次回路は、原子炉12の炉心から熱交換器14へ熱を伝達することを目的としたものであり、原子炉および一次回路コンポーネントを閉じ込めやすくなることで、タービンブレードおよび水入口の損失から発生する飛来物の活性化の危険性を制限する。
冷却材ベースとしてヘリウムおよび窒素の混合物を有する二次回路17は、熱交換器14、ガスタービン18、第2の熱交換器20および圧縮機22を連続して通る。タービン18および圧縮機22は、交流発電機26も駆動する同じシャフト24に取り付けられる。
ヘリウムおよび窒素の混合物は、50〜70%体積分率がヘリウムであり、残りは窒素である。混合物の圧力は、タービン18の入口で約65バールであり、タービン18の出力で約40バールである。
ベースが気相および液相の水である三次回路28が、熱交換器20、蒸気タービン30およびポンプ32を連続して通る。蒸気タービンは交流発電機36を駆動することで、交流発電機26の電力生産が完了する。この二重の電力生産源が、組み合わせ式間接サイクルの名の由来である。
交流発電機26および36のレベルで発生した電力分布は、それぞれ約1/3および2/3である。
この設備には、緊急冷却システム38が設けられる。ヘリウムベースの緊急一次回路40は、原子炉12、熱交換器42およびブロワ44を通る。通常運転において、この緊急一次回路は、弁46によって切り離され、ブロワ44は遮断されている。水ベースの緊急二次回路48は、熱交換器42を通り、水50で満たされたタンクに通じる。一般に、複数の冗長性のある緊急システムが設けられる。
原子炉12および一次回路10および40が、図1に示していない外側格納容器に配置された内側格納容器52に配置される。内側格納容器は、破損後の原子炉が約5〜10バールの十分な代替圧力を確保できるように設計され、外側格納容器は、原子炉によって活性化しうる元素の外部への漏れを収容するように設計される。
例えば、原子炉入口に位置する配管の破損開口部などのように、原子炉一次回路に影響を及ぼす事故の場合、内側格納容器の圧力および一次回路の圧力は等しくなる。内側格納容器の圧力上昇が検出され、制御棒を炉心に挿入することで原子炉が遮断される。主要回路の全電気回路は、高電力を使用し、したがって、電力システムによって電力供給されるために遮断される一方で、緊急冷却システム38は、システム自体が低電力であるため、単独型の電源(発電セットまたはバッテリ)によってバックアップ可能であるとされる。制御棒は直ちに核反応を止めるが、残留熱が原子炉で生成され続け、除去される必要がある。緊急冷却システム弁46が開き、ブロワ44がオンに切り換えられる。このようにして、ヘリウム回路40、熱交換器42および水回路48によって、原子炉の残留熱が水タンク50に除去される。
したがって、このタイプの設備では、事故が起きた場合、ある一定数の動作を実行する必要がある。これらの動作は、当然、自動化可能なものであるが、動作数が多くなるほど、関係する要素が増えるほど、誤動作の危険性が増す。
通常の状況下では未使用の状態の緊急冷却デバイスに頼らなければならないという点で、誤動作の危険性が高まる。この危険性を抑えるために、冷却デバイスの定期的な点検とメンテナンス作業を実行する必要があり、作業コストが上がる。
信頼性を損なうことなくメンテナンスの必要がほとんどないガス冷却原子炉用の緊急冷却システムを提供する必要があることが分かる。
この要求を満たすために、原子炉、第1の熱交換器およびブロワを流れるガスを含む一次回路を備える電力生産設備が提供される。非凝縮性ガスを含む二次回路が、第1の熱交換器、ならびに同じシャフトに取り付けられているタービンおよびコンプレッサを通る。ブロワはシャフトによって駆動される。一次回路および二次回路のガスは、同じ性質のものであり、二次回路の圧力は、一次回路の圧力によって自動的に調整される。
非制限的な例示的目的でのみ与えられ、添付の図面によって例示された特定の実施形態の以下の記載から、他の利点および特徴がより明らかになるであろう。
組み合わせ式間接サイクルGFR原子炉を備えた、前述した従来の設備を表す。 自律的な緊急冷却機能を有するGFR設備を略図的に表す。 図2の設備に影響を及ぼす事故が起きた場合のパラメータ変動のさまざまなプロットを表す。 図2の設備に影響を及ぼす事故が起きた場合のパラメータ変動のさまざまなプロットを表す。 図2の設備に影響を及ぼす事故が起きた場合のパラメータ変動のさまざまなプロットを表す。 図2の設備に影響を及ぼす事故が起きた場合のパラメータ変動のさまざまなプロットを表す。
自律的で受動的な緊急冷却機能を有する設備を表す図2には、図1と同じ要素が見受けられ、同じ参照番号が付与されている。「自律的な冷却機能」とは、原子炉の遮断および交流発電機の切断以外に、オペレータまたはコントローラによる特別な介入なしに、例えば、事故後、設備が遮断された原子炉から残留熱を除去可能であることを意味する。これを実行するために、設備の通常運転時に電力を生産する目的を果たすコンポーネントが、原子炉を冷却するために使用される。
図1の設備との差は、図2では参照番号16’が付与されている一次回路10のブロワが、二次回路17’の接続タービン18および圧縮機22と同じシャフト24’によって駆動されている点である。したがって、ブロワ16’は、特に、事故時に原子炉が遮断されているとき、二次回路のタービン18に常に結合されている。
ブロワ16’を動作する別のモータが不要になることによる設備の簡略化とは別に、この構成により、図1の従来の設備の緊急冷却システム38が不要になることが以下から分かるであろう。通常運転で使用されるコンポーネントが、緊急冷却用に使用されるため、これらのコンポーネントがいつでも動作できる状態にあることを確認することができる。これにより、異例の事態でのみ動作するように想定されているシステムの点検およびメンテナンス作業を行う必要がなくなる。
好ましくは、図1の設備とは異なり、二次回路のガスは一次回路と同じ(純粋なヘリウム)であり、同じ圧力(例えば、70バール)にある。この選択肢により、シールの気密性制約が緩和され、シールの設計を簡略化できる。
さらに、シールが受ける圧力差が、事故状況を含むあらゆる状態の下でも事実上ゼロであるように、二次回路の圧力は、一次回路の圧力によって自動的に調整される。このサーボ制御は、例えば、一次回路および二次回路を接続する単純な弁によって実行される。公称条件下で、弁は閉じられる。一次回路52が減圧されるタイプの事故状況において、この弁の両側にかかる圧力差は、弁の機械的較正圧力より大きいことで、弁が開く。別の例では、二次回路17’のパイプから格納容器52に余分な体積を放出することによって、より複雑なセットの弁が、回路17’の圧力を回路10の圧力にサーボ制御する。
さらに、何らかの想定外の危険に対処できるように、緊急冷却システムに冗長性をもたせることが好ましい。このように、図2の範囲内において、複数の一次回路および二次回路、例えば、3つが、任意の1つの原子炉12の周囲に組み込まれることが好ましい。冗長一次回路10bおよび10cの2つの出口が符号で表されている。一次回路10、10bおよび10cは、原子炉において互いに通信し合う。実現性の理由から、これらの3つの一次回路は、格納容器内で互いに隔離されないことにより、これらのシステムのうちの1つが損傷すると、他の2つのシステムに影響を及ぼすことは避けられない。
各冗長二次回路には、関連する冗長一次回路のブロワ16’を駆動するシャフト24’に結合された独自のタービン18、圧縮機22および交流発電機26が設けられる。三次回路28に関しては、冗長性である必要はない。三次回路28は、すべての冗長性二次回路によって共有された熱交換器20を通るか、または冗長性二次回路のそれぞれに関連付けられた複数の熱交換器20を通りうる。
起こりうる最も深刻な事故の1つは、一次回路10の「低温」区画、すなわち、熱交換器14から原子炉12への戻り部分に25cmの破損開口が生じることが考えられる。一般に、高温区画に相当する配管が、熱最適化の理由から低温区画の配管内に配置されるため、このシステムの「高温」区画での破損は想定されない。破損の直径は、一次回路の主要パイプに接続されたパイプの最大直径に相当する。
図3A〜図3Dは、3つの冗長性一次回路および二次回路を備える設備の一例に、上述したタイプの事故が起きた後のいくつかのパラメータの時間tの変動を表す。これらの結果は、熱流体事故システムソフトウェアCATHARE2 V25_2を用いてなされたシミュレーションによって得たものである。
図3Aは、一次回路のうちの1つに破損が生じて開口した後の内側格納容器の圧力p52の変動を表す。図3Bは、原子炉出力の変動を表す。図3Cは、シャフト24’の回転速度の変動を表す。図3Dは、原子炉の炉心における燃料被膜Thの最高温度の変動、原子炉出口Toでのヘリウム温度の変動、原子炉Ti入口でのヘリウム温度の変動を表す。
設備は、例示的目的のために、以下のパラメータで動作する。
・一次回路および二次回路:70バールの純粋なヘリウム
・原子炉出力:2400MW
・各シャフト24’の公称回転速度:5900rpm
・シャフト24’での発生電力(合計):134MW
・温度(℃)
‐原子炉出口:780°
‐原子炉入口400°
‐タービン18の入口:750°
‐圧縮機22の入口:232°
・一次流量(合計):1216kg/s
・二次流量(合計):1122kg/s
これらのパラメータを使用し、CEA CYCLOPソフトウェアを用いたシミュレーションによって、45.6%の効率が得られる。
図3Aでは、t=0から始まり、一次回路10の漏れにより、圧力p10が急速に低減している。漏れは、格納容器52に収容され、格納容器の圧力p52が、80秒後に圧力p10と等しくなるように上昇し始める。二次回路の圧力は、一次回路の圧力にサーボ制御されるため、二次回路の圧力は圧力p10の変動に従う。
この圧力降下は、制御棒を原子炉の炉心に挿入して原子炉を停止するコントローラによって直ちに検出される。原子炉の出力は、図3Bに示すように、数秒以内に公称電力の数パーセントの残留電流まで落ちる。しかしながら、この残留電力は除去しなければならない。
一次回路のガスの質量流量は、圧力の低下に比例して低下する。ガスの加熱力も相関的に低下する。このようなガスの加熱力の低下と原子炉の出力低下とが組み合わさり、二次回路に伝送された電力が低下し、図3Cに示すように、タービン18の回転速度が低下する傾向がある。
しかしながら、ガスの加熱力の低下速度は、原子炉の出力の低下速度より遅いため、熱交換が好ましい状態に保たれ、図3Dに示すように、原子炉の温度が低下し始める。
80秒後、一次回路のガス圧力が最低値に達すると、タービン18の回転速度も最低レベルになる。原子炉から熱を除去する条件としては好ましくなく、原子炉の温度は上昇し始める。
しかしながら、タービン18の回転速度が公称値に対して低下するにつれ、交流発電機26は、電力網で電力を消費するモータとして動作し始めるが、この動作は、禁止事象であるとコントローラによって検出される。コントローラは、電力網から交流発電機を切り離す。この瞬間から、タービンは交流発電機に電力を伝送する必要がなくなり、今なお生産しているすべての電力が圧縮機22およびブロワ16’に伝送される。ダメージを受けた一次回路が原子炉から二次回路に伝達する電力が少ないほど、タービンの回転を高速化でき、二次回路への原子炉の一次回路による熱伝達を再活性化できるようになる。
タービンの回転速度が段階的に上がるにつれ、原子炉の温度(図3D)は最大値を通過し、タービンの回転速度が公称値に近い安定値に達した瞬間に安定した低い値に達するように再度低下し始める。この時点から、設備は、原子炉の残留熱によって維持される部分運転状態で通常通りに運転する。
この事故段階中に原子炉の炉心が達した最高温度が、通常運転の炉心の公称温度より低いことが観察される。したがって、事故段階中に危険な状態に達することはなくなる。
事故を管理するために実行される動作はさらに制限される。唯一残る実行可能な動作は、制御棒を挿入して原子炉を遮断することである。交流発電機を電力網から切り離すことを含むこの動作は、電力網への電力要求の増減に設備を適応するために、通常運転でも見込まれている動作である。
Proceedings of Gas−Cooled Reactor Information Meeting,Oak Ridge National Laboratory,27−30 April 1970,“GAS TURBINE POWER CONVERSION SYSTEMS FOR HELIUM COOLED BREEDER REACTORS”という文献には、ヘリウムを含む一次回路と、液相および気相の二酸化炭素を含む二次回路とを備える原子炉設備が記載されている。この設備では、二次回路の専用タービンが、一次回路のブロワを駆動する。交流発電機および圧縮機は、ブロワ専用のタービンとは関係なく、第2のタービンによって駆動される。
このタイプの設備には、自律的な緊急冷却機能がないことに留意されたい。事故後に原子炉の出力低下が生じると、二次回路に伝達された熱は、実際、気相の二酸化炭素を維持するには不十分になる。タービン、特に、ブロワ専用のタービンは浸水し、ブロワは停止するため、一次回路は、原子炉から残留熱を除去できなくなる。
図2の設備の二次回路に使用されたガスは、結果的に、好ましくは、非凝縮性ガス、例えば、ヘリウムである。
図2に戻ると、シャフト24’が、ブロワ16’を駆動するために、二次回路17’から一次回路10へと通ることが分かる。このシャフトには、通常、一次回路および二次回路を互いに隔離する回転シールが設けられなければならない。ブロワ16’は、上述した実施例の範囲内において、約17MWの電力を消費する。シャフト24’は、結果として生じる直径を有し、回転は比較的高速で(約6000rpm)、高温(400°)に耐性である必要がある。従来の設備(図1)の一次回路および二次回路で使用された圧力の場合、シールは、5バールの圧力差にさらに耐性である必要がある。このようなシールの設計は困難である。
図1のヘリウム/窒素の混合物の代わりに、二次回路に純粋なヘリウムが使用されることと、二次回路の圧力が一次回路の圧力に等しいということから、機械の効率およびサイズを最適化するために、二次回路と三次回路との間に図1とは異なる電力分布が使用される。このようにして、電力の20%未満、好ましくは、約15%が二次回路で生産され、残りが三次回路で生産される。
本明細書に記載した実施形態の多数の変形例および修正例が、当業者に明らかになるであろう。冷却材ガスとしてヘリウムを記載してきたが、所望の要求を満たす任意の他のガスが使用されてもよく、特に、二次回路に凝縮不能なガスが使用されてもよい。

Claims (6)

  1. 電力生産設備であって、
    ‐原子炉(12)、第1の熱交換器(14)およびシャフト(24’)によって駆動されるブロワ(16’)を通る第1のガスを含む一次回路(10)と、
    ‐前記第1の熱交換器(14)タービン(18)および圧縮機(22)を通る非凝縮性ガスを含む二次回路(17’)と、
    を備え、前記ブロワ(16’)、前記タービン(18)および前記圧縮機(22)が前記シャフト(24’)によって駆動されることを特徴とする設備。
  2. 前記一次回路(10)および二次回路(17’)が、前記第1のガスおよび前記非凝縮性ガスが同じ圧力であるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の設備。
  3. 弁が、前記一次回路(10)を前記二次回路(17’)に接続し、前記二次回路(17’)の圧力が、前記一次回路(10)の圧力によって自動的に調整されるように構成されることを特徴とする、請求項2に記載の設備。
  4. 前記非凝縮性ガスが純粋なヘリウムである、前記二次回路(17’)に配置された第2の熱交換器(20)と、
    ‐前記第2の熱交換器(20)タービン(30)およびポンプ(32)を通る凝縮性流体を含む三次回路(28)と、
    を備え前記三次回路(28)の前記タービン(30)のシャフトに生じた電力が、生産された総電力の80%を超えることを特徴とする、請求項2に記載の設備。
  5. 前記一次回路(10)の前記第1のガスおよび前記二次回路(17’)の前記非凝縮性ガスが、約70バールの圧力のヘリウムであることを特徴とする、請求項2に記載の設備。
  6. 複数の冗長性のある前記一次回路(10a、10b、10c)および前記二次回路(17’)を備え、前記回路のうち前記一次回路(10a、10b、10c)が、同じ原子炉(12)を通ることを特徴とする、請求項1に記載の設備。
JP2012554387A 2010-02-24 2011-02-23 ガス冷却高速炉からエネルギーを生産する施設 Expired - Fee Related JP5833033B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1000749A FR2956773B1 (fr) 2010-02-24 2010-02-24 Installation de production d'energie a partir d'un reacteur nucleaire rapide a gaz
FR1000749 2010-02-24
PCT/FR2011/000108 WO2011104446A1 (fr) 2010-02-24 2011-02-23 Installation de production d'energie a partir d'un reacteur nucleaire rapide a gaz

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013520671A JP2013520671A (ja) 2013-06-06
JP5833033B2 true JP5833033B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=42735462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012554387A Expired - Fee Related JP5833033B2 (ja) 2010-02-24 2011-02-23 ガス冷却高速炉からエネルギーを生産する施設

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20120314830A1 (ja)
EP (1) EP2539901B1 (ja)
JP (1) JP5833033B2 (ja)
KR (1) KR20130004305A (ja)
CN (1) CN102870165B (ja)
CA (1) CA2789172A1 (ja)
FR (1) FR2956773B1 (ja)
PL (1) PL2539901T3 (ja)
RU (1) RU2550504C2 (ja)
WO (1) WO2011104446A1 (ja)
ZA (1) ZA201206013B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101988265B1 (ko) * 2017-05-24 2019-06-12 한국원자력연구원 원자로용기 내 냉각 및 발전 시스템
CN109630212A (zh) * 2018-12-19 2019-04-16 中国船舶重工集团公司第七0三研究所 高温气冷堆氦气透平发电系统
CN112392597A (zh) * 2020-11-17 2021-02-23 哈尔滨工程大学 一种核动力发动机装置
FR3146369A1 (fr) 2023-03-01 2024-09-06 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Réacteur nucléaire à caloporteur liquide en convection forcée et assemblages combustibles solides, intégrant un système d’évacuation de la puissance nominale à bain de métal liquide et à matériau(x) (MCP) pour l’évacuation de la puissance résiduelle en cas accidentel.
FR3146368A1 (fr) 2023-03-01 2024-09-06 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Réacteur nucléaire à caloporteur liquide et assemblages combustibles solides, intégrant un système d’évacuation de la puissance nominale à bain de métal liquide et à matériau(x) (MCP) pour l’évacuation de la puissance résiduelle en cas accidentel.

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3920513A (en) * 1973-04-18 1975-11-18 Westinghouse Electric Corp Protection system for a nuclear reactor
DE3139785A1 (de) * 1980-11-25 1982-07-15 BBC Aktiengesellschaft Brown, Boveri & Cie., 5401 Baden, Aargau "gasturbinenanlage zur erzeugung von hochtemperatur-prozesswaerme"
US4576783A (en) * 1981-01-12 1986-03-18 Ga Technologies Inc. Heat pump augmentation of nuclear process heat
CH682357A5 (ja) * 1991-09-05 1993-08-31 Asea Brown Boveri
JPH05164888A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン発電装置
JPH08338892A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Japan Atom Energy Res Inst ヘリウム冷却高温ガス炉
CA2273944C (en) * 1996-12-03 2004-07-06 Elliott Energy Systems, Inc. Electrical system for turbine/alternator on common shaft
RU2160839C1 (ru) * 1999-09-30 2000-12-20 Военный инженерно-космический университет им. А.Ф. Можайского Энергетическая установка с газоохлаждаемым реактором
CN1123893C (zh) * 2000-04-24 2003-10-08 清华大学 高温气冷堆换热装置
FR2838555B1 (fr) * 2002-04-12 2006-01-06 Framatome Anp Procede et dispositif de production d'electricite a partir de la chaleur produite dans le coeur d'au moins un reacteur nucleaire a haute temperature
JP2004044533A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービン設備
EP1982336B1 (en) * 2006-02-09 2013-04-24 Pebble Bed Modular Reactor (Proprietary) Limited Nuclear plant with a pebble bed nuclear reactor
JP4774028B2 (ja) * 2007-10-12 2011-09-14 三菱重工業株式会社 クローズドサイクルプラント

Also Published As

Publication number Publication date
CN102870165A (zh) 2013-01-09
FR2956773A1 (fr) 2011-08-26
JP2013520671A (ja) 2013-06-06
WO2011104446A1 (fr) 2011-09-01
CN102870165B (zh) 2015-08-26
RU2012140437A (ru) 2014-03-27
EP2539901B1 (fr) 2014-11-26
ZA201206013B (en) 2013-05-29
PL2539901T3 (pl) 2015-05-29
US20120314830A1 (en) 2012-12-13
CA2789172A1 (en) 2011-09-01
RU2550504C2 (ru) 2015-05-10
FR2956773B1 (fr) 2012-03-23
EP2539901A1 (fr) 2013-01-02
KR20130004305A (ko) 2013-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101513139B1 (ko) 원자로냉각재펌프 및 이를 구비하는 원전
US11238998B2 (en) Cooling facility in a reactor vessel and electric power generation system
JP5833033B2 (ja) ガス冷却高速炉からエネルギーを生産する施設
US20130044851A1 (en) Backup nuclear reactor auxiliary power using decay heat
KR101973996B1 (ko) 원자로용기 외벽 냉각 및 발전 시스템
US20120328068A1 (en) Decay heat conversion to electricity and related methods
Sienicki et al. Utilization of the supercritical CO2 Brayton cycle with sodium-cooled fast reactors
CN112814747A (zh) 一种高温气冷堆二氧化碳发电的系统和方法
US20100232561A1 (en) Nuclear power generation method and system
CN104751923A (zh) 一体化高温气冷球床型核反应堆发电系统
KR20160142164A (ko) 가압기 증기를 사용한 원자로건물 살수 시스템, 이를 이용하는 방법 및 이를 포함하는 원전
CN109801722B (zh) 核电厂seu系统板式换热器的换热试验方法及系统
Golovko et al. Features of adapting gas turbine cycle and heat exchangers for HTGRs
JP2007107907A (ja) 高温ガス炉システム及び中間熱交換システム
US3666623A (en) Gas turbine installation for nuclear power plant
Nikiforova et al. Lead-cooled flexible conversion ratio fast reactor
WO2003046929A2 (en) System for and method of controlling a nuclear power plant
KR102238185B1 (ko) 원자력 발전소의 피동 붕괴열 제거계통
RU2645719C1 (ru) Интегральная схема тепловой разгрузки ядерного реактора блока аэс с турбонасосами прокачки теплоносителя
JP2016145828A (ja) 小型原子力発電所
Kodochigov et al. Turbomachine design choice for the gas-turbine cycle of NPP with HTGR
Vasyaev et al. Substantiation of the parameters and layout solutions for an energy conversion unit with a gas-turbine cycle in a nuclear power plant with HTGR
KR100448876B1 (ko) 원자력발전소의 비상급수 시스템
JP2021148611A (ja) 原子力発電システム
Kostin et al. Development of a design for the GT-MHR energy conversion unit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5833033

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees