JP5831884B2 - 取鍋搬送システム - Google Patents

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Description

本発明は取鍋搬送システムに関し、更に詳しくは、カルシウムカーバイド製造炉のタップ口から溶融した製品(カルシウムカーバイド)を受け取る取鍋を、炉周囲の製品受取領域と、炉から離れた製品降ろし領域との間にワイヤー牽引方式で搬送するためのシステムに関する。
カルシウムカーバイド(以下単に「カーバイド」ともいう)は、石灰とコークスの混合物を電気炉内で2000℃以上に加熱して製造される。炉内で溶融している製品は、タップ口から複数の取鍋に順次受け取られ、これら取鍋は台車を介して製品降ろし領域に搬送され、ここで天井クレーン等を使用して取鍋から製品が降ろされる。その後、製品は、更なる冷却、粉砕等の処理にかけられる。製品降ろし領域で空になった取鍋は再びタップ口に搬送されて製品を受け取る。取鍋一枚の重量は一例として約1400kgであり、一枚の取鍋が一回で受け取る溶融カーバイドの重量は一例として約700kgであり、更に、大型炉では約百枚近くの取鍋を同時に搬送する必要がある。このような大重量物である取鍋群を搬送する方式として、実開昭51−57487号公報、特開平4−235808号公報等には、ループ状の軌道に沿って旋回可能に配設した無端アンカーチェーンに多数の取鍋用台車を連結し、アンカーチェーンを油圧駆動装置で旋回させることにより、取鍋群を軌道に沿って移動させるものが開示されている。しかし、このようなアンカーチェーン駆動方式は、牽引力は高いものの、設備費が嵩み、消費電力も大きい等の問題がある。そのため、取鍋が三十枚前後で済む比較的小型の炉では、取鍋を載せた台車をワイヤーで牽引するワイヤー牽引方式が採用されている。しかし、上記実開昭51−57487号全文公開公報第1頁末行〜第2頁第3行に「牽引設備としてワイヤーを使用した場合にはワイヤーを掛け替えなければならないために、操作上きわめて不便であり」と記載されるように、従来のワイヤー方式は、次に述べるように煩わしいワイヤーの掛け替えや軌道の切り替えが必要であった。
図3〜11は従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。図中、参照番号101は水平断面円形のカーバイド製造炉であり、炉101は周方向120度間隔で三つのタップ口102a、102b、102cを有する。参照番号120は、長円ループ状に敷設された主軌道であり、主軌道120の下方(上下は図3等に基づく)の円弧部は、二つのタップ口102a、102bを通るが、残り一つのタップ口102cは通らない。そのため、タップ口102cを通る円弧状の副軌道120’が別途敷設され、副軌道120’と主軌道120の下方円弧部は炉101周囲に製品受取領域121を形成する。副軌道120’が主軌道120に接続する左右の接続部150L、150Rには軌道切替機構がそれぞれ設けられる。参照番号110A、110Bは、複数の取鍋110’と各取鍋110’がそれぞれ載置される複数の台車110’(参照番号110’で取鍋と台車を表す)とからなる二組の鍋群を示し、各鍋群110A、Bは、隣り合う台車110’間が連結されて一体的に移動可能となっている。なお、図3において、両鍋群110A、110Bは、主軌道120の上方の円弧部に対応する製品降ろし領域122にあり、鍋群110Aの取鍋110’は空の状態であり、鍋群110Bの取鍋110’は製品を積載している状態(製品を積載した取鍋110’を×印を付して表す)である。参照番号110”は、鍋群110A、Bと切り離されて副軌道120’のタップ口102c前に配置された二つの取鍋(及び台車)であり、これら取鍋110”は、閉鎖状態のタップ口102cが何らかの原因で破れて溶融製品が流出する場合に備えてここに置かれる。参照番号141、142、143は、それぞれワイヤー131、132、133を巻き取り及び繰り出すウインチであり、一端が後述するように鍋群110A、110Bに連結されたワイヤー131、132、133をウインチ141、142、143で巻き取ることにより、鍋群110A、110Bが主・副軌道120、120’に沿って移動させられる。参照番号160は、鍋群110A、Bを主・副軌道120、120’に沿って牽引する方向にワイヤー131、132、133を掛け替えるためのワイヤー掛け替えホイルであり、主・副軌道120、120’内外に多数設けられる。
従来のワイヤー式取鍋搬送の一例として、図3において製品降ろし領域122で製品が降ろされて空の状態の鍋群110Aを製品受取領域121に移動させてタップ口102cから製品を受け取った後、再び製品降ろし領域122に戻す手順を説明する。まず、図3に示すように、ウインチ141から延びるワイヤー131の一端を鍋群110Aの時計回り方向(A方向)先頭の台車110’に連結し、ワイヤー131をウインチ141で巻き取る。これにより、鍋群110Aは主軌道120に沿ってA方向に移動し、鍋群110Aが右側接続部150Rを越えた時点(図4参照)でウインチ141を停止し、鍋群110Aの移動を止める。なお、鍋群110Bは製品降ろし領域122で製品が降ろされる。次に先のワイヤー131を鍋群110Aから取り去り、図5に示すように、ウインチ142から延びるワイヤー132の一端を、鍋群110AのA方向先頭(反時計回り方向最後部)の台車110’に連結し、更に、右側接続部150Rの軌道を副軌道120’に切り替えた後、ワイヤー132をウインチ142で巻き取る。これにより、鍋群110Aは図6に示すように右側接続部150Rから副軌道120’へと反時計回り方向に進行する。次いで、タップ口102c前に口破れ対策のために残していた二つの取鍋・台車110”を鍋群110Aの反時計回り方向先頭に連結して組み込んだ後、上記ワイヤー132を取り去り、図7に示すように、ウンチ143から延びるワイヤー133の一端を鍋群110Aの反時計回り方向先頭の台車110’に連結し、ウインチ143でワイヤー133を間欠的に巻き取り、鍋群110Aを副軌道120’に沿って反時計回り方向に移動させながら、各取鍋110’でタップ口102cから溶融製品を順次受け取る。なお、この際、鍋群110Aの反時計回り方向最後方二台の取鍋・台車が鍋群110Aから切り離され、タップ口102cに対する今後の口破れ対策用に空の状態でここに放置される(図8に参照番号110”で表す)。製品積載状態の鍋群110Aは、ワイヤー133により更に牽引され、図8に示すように、事前に副軌道120’に切り替えられていた左側接続部150Lを通過して主軌道120の下方円弧部に至る。次いで、ワイヤー133を鍋群110Aから取り去り、図9に示すようにウインチ141から延びるワイヤー131の一端を鍋群110AのA方向先頭の台車110’に連結し、更に左側接続部150Lを主軌道120に戻した後、ウインチ141を作動させて、鍋群110Aを製品降ろし領域122までワイヤー131で牽引する(図10参照)。これと同時並行で、鍋群110Aから切り離したワイヤー133の一端を、製品降ろし領域122で待機している空の鍋群110BのA方向先頭の台車110’に連結し(図9参照)、ウインチ143を作動させて、鍋群110Bを製品受取領域121までワイヤー133で引っ張る(図10参照)。この時、右側接続部150Rは主軌道120に戻されている。鍋群110Bは、タップ口102cの次の製品流出口となるタップ口(ここではタップ口102a)から順次製品を受け取る。その後、鍋群110Bからワイヤー133を外し、図11に示すようにワイヤー131を鍋群110Bに連結して、ウインチ141を駆動して積載状態の鍋群110Bを降ろし領域122へと搬送する。
従来のワイヤー牽引方式では、上述したように、煩わしいワイヤーの掛け替えや軌道の切り替えが必要であり、また、二組の鍋群を別個独立に移動させるものであるため、取鍋搬送作業の効率が悪く、多数の人員を要した。
実開昭51−57487号公報 特開平4−235808号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ワイヤーの掛け替えや軌道の切り替えが不要で、取鍋搬送作業の効率を高めることができるワイヤー牽引方式による取鍋搬送システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、カルシウムカーバイド製造炉のタップ口から溶融した製品を受け取る取鍋を、該タップ口を含む製品受取領域と、該炉から離れた製品降ろし領域との間に搬送するための取鍋搬送システムであって、製品受取領域と製品降ろし領域とを結ぶループ状の軌道と、複数の取鍋と各取鍋がそれぞれ載置される軌道を走行可能な複数の台車とからなり、隣り合う台車間が連結される第1鍋群と、複数の取鍋と各取鍋がそれぞれ載置される軌道を走行可能な複数の台車とからなり、隣り合う台車間が連結される、軌道において前記第1鍋群とは反対側に配置される第2鍋群と、第1鍋群の軌道における時計回り方向先頭の台車に連結した第1ワイヤーと、第2鍋群の反時計回り方向先頭の台車に連結した第2ワイヤーと、第1鍋群の時計回り方向最後部の台車と第2鍋群の反時計回り方向最後部の台車との間を弛みなく連結する連結ワイヤーと、第1ワイヤーを巻き取ることによって第1鍋群を製品受取領域から製品降ろし領域へかつ第2鍋群を製品降ろし領域から製品受取領域へと軌道に沿って時計回り方向に移動させる第1ウインチと、第2ワイヤーを巻き取ることによって第2鍋群を製品受取領域から製品降ろし領域へかつ第1鍋群を製品降ろし領域から製品受取領域へと軌道に沿って反時計回り方向に移動させる第2ウインチとを備えることを特徴とする取鍋搬送システムが提供される。
本発明では、第1鍋群が製品受取領域にある際、第2鍋群は製品降ろし領域にあり、この状態から第1ワイヤーを第1ウインチで巻き取ると、第1鍋群は第1ワイヤーに牽引されて軌道を時計回り方向に移動し始める。この第1鍋群の移動に伴い、連結ワイヤーが第2鍋群を時計回り方向に牽引して移動させる。この第2鍋群の移動に従って第2ウインチは第2ワイヤーを繰り出す。そして、第1鍋群が製品降ろし領域に到達したら第1ウインチを停止する。この際、第2鍋群は製品受取領域に達している。また、第2鍋群が製品受取領域にある際、第1鍋群は製品降ろし領域にあり、この状態から第2ワイヤーを第2ウインチで巻き取ると、第2鍋群は第2ワイヤーに牽引されて軌道を反時計回り方向に移動し始める。この第2鍋群の移動に伴い、連結ワイヤーが第1鍋群を反時計回り方向に牽引して移動させる。この第1鍋群の移動に従って第1ウインチは第1ワイヤーを繰り出す。そして、第2鍋群が製品降ろし領域に到達したら第2ウインチを停止する。この際、第1鍋群は製品受取領域に達している。従って、ワイヤーの掛け替え作業や軌道の切り替え作業は必要なく、また、第1及び第2鍋群が連結ワイヤーを介して連動する。
本発明の一実施形態において、前記カルシウムカーバイド製造炉は水平断面円形であり、周方向120度間隔で三つのタップ口を有する。この場合、製品の取り出し作業は三つのタップ口の一つから行われ、残りの二つのタップ口はタッピング開口作業、閉口作業等が行われるか、あるいは閉鎖される。
本発明では、前記第1ウインチと第2ウインチは単一の回転駆動源(モータ)を共有することができる。この場合、駆動機構のコストを下げることができる。更に、本発明では、前記第1及び第2ウインチは遠隔操作され得る。
本発明に係る取鍋搬送システムでは、上記のように構成したため、ワイヤーの掛け替えや軌道の切り替えが不要となり、また、第1鍋群と第2鍋群が連結ワイヤーを介して連動するため、取鍋搬送作業の効率を高め、作業要員を大幅に削減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る取鍋搬送システムを概略的に示す平面説明図である。 図2は、図1の状態から第1鍋群を製品降ろし領域へと移動させた状態を概略的に示す平面説明図である。 図3は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。 図4は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。 図5は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。 図6は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。 図7は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。 図8は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。 図9は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。 図10は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。 図11は、従来のワイヤー牽引方式による取鍋搬送手順を概略的に示す平面説明図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は、本発明の一実施形態に係る取鍋搬送システムを概略的に示す平面説明図であり、該図中の参照番号1はカルシウムカーバイド製造用の電気炉である。炉1は水平断面円形で、周方向120度間隔で三つのタップ口2a、2b、2cを有する。本システムは、タップ口2a、2b、2cを含む炉1周囲の製品受取領域21と、炉1から離れた製品降ろし領域22との間に取鍋10を搬送するためのものであり、多数(本実施形態において一例として三十枚)の取鍋10及び各取鍋10に一対一で対応する台車(以下、参照番号10で台車も表す)を同数(十五)の二組に分けてなる第1鍋群10A及び第2鍋群10Bと、第1及び第2鍋群10A及び10Bの走行を案内するための歪なループ状の軌道20と、第1及び第2鍋群10A及び10Bを軌道20に沿って移動させるためのワイヤー31、32、33及びウインチ41、42を含む駆動機構とを備えている。第1及び第2鍋群10A、10Bそれぞれは、隣り合う二つの台車10同士が近接して連結され、進行方向先頭の台車10をワイヤーで引っ張ることにより、後続の台車群も一体的に移動するように構成される。
軌道20は、図1において第1鍋群10Aが配置される製品受取領域21と、第2鍋群10Bが配置される、軌道20において製品受取領域21とは反対側の製品降ろし領域22とを結ぶように敷設される。軌道20のループは真円、長円等であってもよいが、障害物を避ける必要がある等の軌道敷設環境に応じて、屈曲部がない限り、どのようなループ形状にも設計することができる。製品降ろし領域22に対応する軌道部分の内側には、天井クレーン(図示せず)等を使用して取鍋10から降ろした製品を更なる冷却、粉砕等するための製品処理スペースが確保される。
図1を参照して、第1鍋群10Aの軌道20における時計回り方向(矢印A参照)(以下「A方向」という)の先頭の台車10Aには、第1ウインチ41から供給された第1ワイヤー31の先端が連結される。第1ウインチ41は、製品受取領域21と製品降ろし領域22間の右側(左右は図1等に基づく)の軌道部分付近に設置される。第1ワイヤー31は、第1ウインチ41から軌道20に沿って反時計回り方向(矢印B参照)(以下単に「B方向」という)に延び、第2鍋群10Bの下を通って更にB方向に延びた後、第1鍋群10Aに接続する。また、第2鍋群10BのB方向先頭の台車10bには、第2ウインチ42から供給された第2ワイヤー32の先端が連結される。第2ウインチ42は第1ウインチ41に隣接して設置される。第2ワイヤー32は、第2ウインチ42から軌道20に沿ってA方向に延び、第1鍋群10Aの下を通って更にA方向に延びた後、第2鍋群10Bに接続する。更に、第1鍋群10AのA方向最後部の台車10a’と第2鍋群10BのB方向最後部の台車10b’とが連結ワイヤー33で弛みなく連結される。第1及び第2ウインチ41、42は、単一の回転駆動源であるモータ43を共有する。また、図示はしないが、各ウインチ41、42は、ワイヤー31、32の巻き取り及び繰り出しを行うウインチドラムと、モータ43の出力をウインチドラムに伝達可能なクラッチと、ウインチドラムの回転を止めるためのウインチブレーキとを含む。モータ43及びクラッチは、遠隔操作によってON/OFFの切替が行われ、ワイヤー31又は32を巻き取る時のみウインチ41又は42のクラッチがONにされ、ワイヤー31又は32を繰り出す時はクラッチはOFFにされる。更に、クラッチをONからOFFに切り替えてワイヤー31又は32の巻き取りを停止すると、ウインチブレーキが自動的に作動してウインチドラムの回転を止める。
次に、上述した取鍋搬送システムの使用状態を説明する。電気炉1からの製品取り出し作業は、タップ口2a、2b、2cのうちの一つのみから行われ、この際、他の二つのタップ口はタッピング開口作業、閉口作業等が行われるか、あるいは閉鎖される。図1において、第1鍋群10Aは製品受取領域21にてタップ口2aから各取鍋10が溶融製品を順次受け取った直後の積載状態であり(製品を積載した取鍋10を×印を付して表す)、他方、第2鍋群10Bは製品降ろし領域22にて各取鍋10から製品が降ろされた空の状態である。この状態から遠隔操作により第1ウインチ41のクラッチをONにし、第2ウインチのクラッチはOFFのままとする(モータ43はOFF状態の場合のみONにされる)。第1ウインチ41が第1ワイヤー31を巻き取り始め、これに伴い、第1ワイヤー31が第1鍋群10Aを軌道20に沿ってA方向に牽引して移動させる。この第1鍋群10AのA方向への移動に伴い、連結ワイヤー33が第2鍋群10Bを引っ張って軌道20をA方向に移動させる。このように第2鍋群10BがA方向に移動する際、クラッチがOFF状態でモータ43の出力部から切り離されている第2ウインチ42は惰性的に第2ワイヤー32を放出する。なお、図示はしないが、ウインチから放出されるワイヤーの弛みを防ぐためにワイヤー緊張装置が設けられている。そして、図2に示すように、第1鍋群10Aが製品降ろし領域22に、第2鍋群10Bが製品受取領域21に到達したら第1ウインチ41を停止する。次いで、第1ウインチ41を間欠的に作動させながら第2鍋群10BのA方向先頭の台車10Aから次の製品受取用のタップ口(例えばタップ口2c)から製品を順次受け取る。第1鍋群10Aは製品の降ろし作業が行われる。
図2の状態から第1鍋群10Aを製品受取領域21に、第2鍋群10Bを製品降ろし領域22に移動させる場合は、第2ウインチ42を作動させて第2ワイヤー32により第2鍋群10BをB方向に引っ張るようにする。これにより、第1鍋群10Aは第2鍋群10Bにより連結ワイヤー33によってB方向に引かれ、この際、第1ワイヤー31は第1ワイヤーを放出する。
以上のように、本実施形態に係る取鍋搬送システムでは、ワイヤーの掛け替え作業や軌道の切り替え作業を必要とせず、また、第1鍋群10Aと第2鍋群10Bを連結ワイヤー33を介して連動させることができるため、取鍋搬送作業の効率を高めることができ、作業員も駆動機構のオペレータ一人で済む。更に、第1及び第2ウインチ41、42及びモータ43を含む駆動機構を遠隔操作することが可能となる。
1 カーバイド製造用の電気炉
2a、2b、2c タップ口
10 取鍋(台車)
10A 第1鍋群
10B 第2鍋群
20 軌道
21 製品受取領域
22 製品降ろし領域
31 第1ワイヤー
32 第2ワイヤー
33 連結ワイヤー
41 第1ウインチ
42 第2ウインチ
43 モータ

Claims (4)

  1. カルシウムカーバイド製造炉のタップ口から溶融した製品を受け取る取鍋を、該タップ口を含む製品受取領域と、該炉から離れた製品降ろし領域との間に搬送するための取鍋搬送システムであって、
    製品受取領域と製品降ろし領域とを結ぶループ状の軌道と、
    複数の取鍋と各取鍋がそれぞれ載置される軌道を走行可能な複数の台車とからなり、隣り合う台車間が連結される第1鍋群と、
    複数の取鍋と各取鍋がそれぞれ載置される軌道を走行可能な複数の台車とからなり、隣り合う台車間が連結される、軌道において前記第1鍋群とは反対側に配置される第2鍋群と、
    第1鍋群の軌道における時計回り方向先頭の台車に連結した第1ワイヤーと、
    第2鍋群の反時計回り方向先頭の台車に連結した第2ワイヤーと、
    第1鍋群の時計回り方向最後部の台車と第2鍋群の反時計回り方向最後部の台車との間を弛みなく連結する連結ワイヤーと、
    第1ワイヤーを巻き取ることによって第1鍋群を製品受取領域から製品降ろし領域へかつ第2鍋群を製品降ろし領域から製品受取領域へと軌道に沿って時計回り方向に移動させる第1ウインチと、
    第2ワイヤーを巻き取ることによって第2鍋群を製品受取領域から製品降ろし領域へかつ第1鍋群を製品降ろし領域から製品受取領域へと軌道に沿って反時計回り方向に移動させる第2ウインチとを備えることを特徴とする取鍋搬送システム。
  2. 前記カルシウムカーバイド製造炉は水平断面円形であり、周方向120度間隔で三つのタップ口を有する請求項1の取鍋搬送システム。
  3. 前記第1ウインチと第2ウインチは単一の回転駆動源を共有する請求項1又は2の取鍋搬送システム。
  4. 前記第1及び第2ウインチは遠隔操作される請求項3の取鍋搬送システム。
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