JP5828234B2 - 空容器回収装置 - Google Patents
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Description
尚、前記デポジットと同様に、装置に投入された空容器に応じてポイントや特典を付与する回収装置においても、前記デポジットと同様であった。
また、本発明の空容器回収装置は、投入口から投入され回収される空容器に対しデポジット或いは特典を付与する空容器回収装置において、前記空容器の種別を検知する種別検知手段と、前記種別検知手段により検知された前記空容器の種別情報に基づき仕分けをする送り手段と、前記送り手段が配置されている領域における空容器の有無を検知する第一の容器検知手段と、を備え、前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されたとき前記デポジット或いは特典の付与をせず、前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されないとき前記デポジット或いは特典の付与をする制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の空容器回収装置は、投入口から投入され回収される空容器に対しデポジット或いは特典を付与する空容器回収装置において、前記投入された空容器を後段に送る送り手段と、前記送り手段が配置されている領域における空容器の有無を、重量を計量する計量器が出力する計量値の増減によって検知する第一の容器検知手段と、前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されたとき前記デポジット或いは特典の付与をせず、前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されないとき前記デポジット或いは特典の付与をする制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記第一の容器検知手段が、前記送り手段における計量器の場合には、一旦、空容器が送り手段の作動で送られて減った計量値が増えている場合には、不正により空容器が引き戻されたと判断することができる。
以上のように、送り手段の送りが開始後、送り手段が配置されている領域で空容器が検知されたか否かを判断し、いずれのタイミングでも空容器が検知されない場合は、空容器を正しく回収できたと判断され、付与手段がデポジット或いは特典を付与する。逆に送り手段の動作後、いずれかの過程、タイミングで空容器が検知された場合には、デポジット或いは特典を付与しないよう制御する。
また、従来は、減容手段の近傍に設けられるセンサで空容器を検知しているので、該センサが空容器内の飲み残し等により汚れ、頻繁なメンテナンスが必要であるが、前記のように送り手段により容器を送った後、送り手段が送り位置へ移動する過程、また、初期位置へ戻る過程、更に、初期位置における空容器の有無を判断するので、前記送り手段を減容手段の前段に配置し、減容手段とは離れた位置に配置できるので、空容器が潰された際に飛び散る液体等があったとしても影響を与えることがなく頻繁なメンテナンスは必要ない。
前記種別検知手段は、例えば、PETボトルと缶、或いはアルミ缶とスチール缶等を判別する。その検知手段としては、容器に貼付されているバーコードから容器の種別情報を読み取り判別する方法、容器を撮影し画像より種別を判別する方法、或いは金属検知器を設けて、金属系の容器と、その他の容器とを判別する方法等が挙げられ、回収対象の容器に合わせて最適な方法を選択する。また、前記読み取ったバーコードから投入された空容器が、当該店舗にて回収対象の容器であるか否かを同時に判断するようにしてもよい。つまり、当該店舗で販売している商品か否かを判断し、当該店舗で扱っていないボトルは受け付けないようにしてもよい。また、該バーコードとは別のマークが付されたシール等を検知するか否かにより、回収すべきか否かを判断するようにしてもよい。
また、光学センサ等で仕分け手段(送り手段)の初期位置における空容器の有無を検知する場合、該仕分け手段(送り手段)は減容手段より上流で離れている位置に配置されているので、空容器が減容された(潰された)際に飛び散る液体等が該センサに付着せず、従って該センサが汚れることがなく、頻繁なメンテナンスは必要なくなる。
また、計量手段(計量器)で空容器があるか否かを判断する場合、例えばロードセル式の計量器で物の重さを判断する場合、物を計量部に載せた場合、出力される重量値が安定するまでには一定の時間がかかる。しかし、本発明の第一の容器検知手段では、空容器の正確な重量を計量する必要はないので、空容器が仕分けられ、計量器から出力される重量値がゼロになり、その後に、不正により空容器が戻された場合は、空容器が計量器に載ることで、計量器から一定の重量でないにしろ重量が出力されるようになる、このような状態を把握することで、仕分けられた後に、空容器が検知されたと判断することが可能になる。
つまり、送り手段(仕分け手段)により、空容器が送られている(仕分けされている)間に搬送路を通る空容器が検出された場合には、空容器が引き戻されたと判断し、デポジット或いは特典の付与をしないことで不正によるデポジット、あるいは特典の付与を防止することができる。
また、前記第二の容器検知手段は、容器が移動する向きを更に検知し、前記空容器が装置内から前記投入口へ移動すると判断されたとき、前記デポジット或いは特典の付与をしないよう制御してもよい。つまり、前記のように、送り手段(仕分け手段)により空容器が送くられている時に搬送路を通る空容器を検知した場合には、不正とみなすこともできるが、搬送される空容器の向きを検知して、装置内から投入口へ移動する空容器が検知された場合には、空容器が引き戻されたと判断し、デポジットや特典を付与しないようにすることができる。換言すれば、搬送路を通過する空容器が検知されても、空容器の順方向への移動、つまり、投入口から装置内への移動であれば、次の空容器が投入されたと判断することで、前のデポジットや特典付与の処理の完了を待たずに、次の空容器の投入を許容することができるので、単位時間当たりの空容器の処理量を多くすることができる。
図1は空容器回収装置Aの概略を示し、1は容器回収装置Aのケース、2は前記ケース1の前面に開設された空容器aの投入口で、該ケース1内には前記投入口2から投入された空容器aを装置内に搬入する前部搬送手段(搬送路)3,後部搬送手段4、前部搬送手段3で搬入された空容器をバーコード読み取り位置に支持する転動支持手段5、前部搬送手段3から前記転動支持手段5に空容器aを載せ替えるために前記前部搬送手段3を上下揺動させる上下移動手段6、前記転動支持手段で支持される空容器aに表示(貼付)されたバーコード(種別)を読み取るバーコード用カメラ(種別検知手段)7、前記バーコードカメラ(種別検知手段)7で種別検知が終わり後部搬送手段4上に搬送された空容器aを、前記バーコードカメラ(種別検知手段)7の検知情報に基づき仕分ける仕分け手段(送り手段)8、前記仕分け手段(送り手段)8の初期位置における空容器の有無を検知する計量器(第一の容器検知手段)9、前記仕分け手段(送り手段)8で仕分けられた空容器を減容処理する減容手段10,10’、回収した空容器に対してデポジット或いは特典のチケットを発行するプリンタ11等が装備されている。
前部搬送手段3は、断面円形の無端状ベルト3aを、駆動プーリ3bと従動プーリ3cとに亘り所定間隔(筒状の空容器を二点で支持する間隔)を置いて2本平行に巻回したベルトコンベアで構成され、前記駆動プーリ3bはモータ3dの回転が動力伝達手段を介し伝達され、駆動回転されるように構成されている。
そして、搬送面を構成する無端状ベルト3aの表面は、後述する転動支持手段5を構成するローラの表面(アルミ材)における摩擦抵抗より大きい材質、例えば、ウレタン樹脂、或いは塩化ビニル樹脂等で構成されている。
また、その前部搬送手段3は、ケース1内に架設した基台12上にロードセル13を介して支持した取付台14上に上下揺動可能に載置されている。
上下移動手段6は、モータ6aとそのモータの出力軸に取り付けた偏心回転板6bと偏心回転板6bと前記前部搬送手段3を連結するアーム6cとで構成され、モータ6aが作動することでアーム6cが揺動し、それにより前部搬送手段3が搬送始端(駆動プーリ3b)側を支点として搬送終端(従動プーリ3c)側が上下される。尚、この上下移動手段6は、図示の構成に限定されず、搬送始端側を支点として反対側を上下し得る方法であれば何れの方式でもよい。
また、前記容器検出用カメラ16による撮像を鮮明に行うために照明の光源(LED)17が配置されている。
そして、前記前部搬送手段3が上下移動手段6によって前方下向きに傾斜下降されると、それまで無端状ベルト3aと2本のローラ5a,5bの片方の二点で支持されていた空容器は、無端状ベルト3aによる支持がなくなることで2本のローラ5a,5bによる二点支持に切り替わり、ローラの回転によって転動されることになる。
このバーコード用カメラ(種別検知手段)7によるバーコードの読み取りは、バーコード用カメラにて空容器aのバーコードが検知され、そのデータを、制御部のデータベースに格納されているデータと比較して処理される。例えば、PETボトルの場合であれば、PETボトルの色情報、PETボトルの商品の名称、PETボトルの空の重量値に対する基準重量値(空のボトルの重量よりも若干重い重量が設定され、飲み残しの有無の判断に利用される)、ボトルにより付与すべきデポジット額等が読み出される。尚、デポジットシステムに対応する装置においては、仮に投入された空容器aがデポジット対象でない空容器である場合は、容器の回収は行うが、デポジットの付与を行わないようにすることも可能である。
後部搬送手段4は、前記前部搬送手段3と同様、断面円形の無端状ベルト4aを、駆動プーリ4bと従動プーリ4cとに亘り所定間隔(筒状の空容器を二点で支持する間隔)を置いて2本平行に巻回したベルトコンベアで構成され、前記駆動プーリ4bはモータ4dの回転が動力伝達手段を介し伝達され、駆動回転されるように構成されている。
そして、搬送面を構成する無端状ベルト4aは、空容器aを安定して搬送し得るように摩擦係数の大きい材質、例えば、ウレタン樹脂、或いは塩化ビニル樹脂等で構成されている。
また、後部搬送手段4は、前記仕分け手段(送り手段)8の初期位置における空容器の有無を検出する計量器(第一の容器検知手段)9を介して支持されている。即ち、後部搬送手段4は、ケース1内に架設した基台12上に、計量器(第一の容器検知手段)9を介して支持した取付台18上に載置されている。これにより、仕分け手段8の初期位置(後部搬送手段4が空容器を載承支持する位置)における該仕分け手段8の仕分け位置から初期位置へ移動した時の重量変化を検出でき、計量器9の計量値に変化(仕分け手段の動作前における計量値>仕分け手段の動作後の計量値)があれば、空容器は正しく仕分け回収されたと判断でき、逆に仕分け手段8の動作前後における計量器9の計量値に変化がなければ、空容器は正しく仕分け回収されず、不正行為が行われたものと判断される。
左右方向への揺動は、後部搬送手段3上に支持されている空容器aを、前記バーコード用カメラ(種別検知手段)7の検知情報に基づいて前記後部搬送手段4の左右両側に配置した減容手段10,10’に振り分けるもので、ケース1内に垂下固着した取付板19に前記振分け枠8aの長手方向の先端側上部中央が軸20で揺動可能に軸支されている。
前記振分け枠8aの揺動位置の検出は、該振分け枠8aの初期位置を検出する仕分けセンサ(1)23a、仕分けセンサ(2)23bが固定フレームに取り付けられ、フラグ24が前記振分け枠8aの軸20に固着されている。これにより、仕分けセンサ(1)23a、仕分けセンサ(2)23bがフラグ24で遮られていれば振分け枠8aは初期位置に位置し、前記仕分けセンサ(1)23aと仕分けセンサ(2)23bの両方が前記フラグ24で遮られていなければ、振分け枠8aは左右の仕分け位置に移動したことが検知される。
減容手段10,10’は、図1に示すように、仕分け手段8で仕分けられた空容器aを減容化するもので、2個の歯付きドラム10a,10bと、空容器を前記歯付きドラム10a,10bに押し込む回転羽根10cと前記振分け枠8aで振り分けられた空容器aを前記歯付きドラム10a,10bに案内するホッパー10dで構成されている。そして、左右の減容手段10,10’は1個のモータ(図示省略)で駆動するように構成されている。
前記ホッパー10dは金属材又は樹脂材によって樋状に形成され、そのホッパー10dが前記後部搬送手段4を挟む左右両側位置に平行、且つ長さ方向の後端側(ケース1の投入口と対向する端部)を下向きに傾斜させて配置され、そのホッパー10dの案内方向先端部に回転羽根10cが配置されている。それにより、振分け枠8aで仕分け位置に振り分けられた空容器aはホッパー10dを通り回転羽根10cで歯付きドラム10a,10b間に押し込まれ、小片状に破砕される。尚、この減容手段10,10’は、図示の形態に限定されず、例えば、2本のローラの間に空容器aを通して扁平状に潰すようなもの等、適宜選択し得るものである。
上記ROM27には、CPU25が実行する各種プログラムが記憶されている。
上記RAM28は、CPU25が実行するためのデータなどを一時記憶するもので、空容器の材質(アルミ缶、スチール缶、PETボトル等)、飲料メーカー、商品の種類などの商品ファイルを記憶している。
上記キー操作部30は、各種情報等を入力するためのタッチキー、或いはキー入力のためのテンキー等を備え、表示部29は液晶表示器等で構成され、前記キー操作部30を操作して入力された情報、処理内容等が表示されるように構成されている。
プリンタ11は、本装置に投入された空容器aのうち、デポジット対象の空容器を持ち込んだ提供者に容器回収のチケットを発行するものである。提供者はこのチケットを所定のお店等に持っていくことで、所定の対価の金額、或いは商品と交換することができる。また、回収した空容器aの材質(アルミ缶、スチール缶、PETボトル等)、飲料メーカー、商品種類、数量等のデータは、全てケース内のデータ処理装置(図示省略)に記憶し、その集計データは随時取り出せるようになっている。
(S1)…PETボトル(空容器)aが投入口から投入されたか否かが容器検出用カメラ(第二の容器検知手段)16で検知判断される。PETボトル(空容器)aの投入の有無は画像の変化によって判断される。PETボトル(空容器)aの投入が検知された場合(YES)は(S2)に進み、それ以外の場合(NO)は前記検知動作を一定間隔で繰り返す。
(S2)…後部搬送手段4上にPETボトル(空容器)aが存在するか否かが計量器(容器検出手段)9で判断される。PETボトル(空容器)aが存在する場合(YES)は(S18)へ進み、PETボトル(空容器)aが存在しない場合(NO)は(S3)へ進む。PETボトル(空容器)aが存在する場合とは、今回の空容器投入より前に投入された空容器が前部搬送手段3で後部搬送手段4まで搬送され、仕分け手段8の仕分け動作で仕分けられたにもかかわらず、不正行為により該仕分け手段の初期位置に空容器aが存在する場合が挙げられる。また、前部搬送手段3に載承支持されたPETボトル(空容器)aの重量がロードセル(第1の計量部)13で計量される。
(S4)…PETボトル(空容器)aの先端(投入方向前側)が、転動支持手段5の略先端位置に位置したと前記容器検出用カメラ16による撮像された画像データにより判断された場合、前記前部搬送手段3の駆動が停止され、且つ該前部搬送手段3は上下移動手段6の作動で下方に下げられる。それにより、前部搬送手段3で支持されていたPETボトル(空容器)aは転動支持手段5の2本のローラ5a,5bに移載支持される(図3、図4参照)。
(S5)…転動支持手段5の2本のローラ5a,5bが駆動回転し、PETボトル(空容器)aを回転させる。
(S6)…バーコード用カメラで、PETボトル(空容器)aの周面に貼付されたバーコードが検知され、バーコードの情報が読み出される。例えば、PETボトルの色情報、商品の名称、PETボトルの空の重量値に対する基準重量値等、該ボトルにより返却すべきデポジット額等が読み出される。前記「基準重量値」は、誤差等を考慮し、空のボトルの重量値より若干重い重量値が設定される。そして、この「基準重量値」はPETボトルに飲み残しがあるか否かの判断基準に使用される。
(S7)…前記バーコード用カメラによるバーコードの検知が完了した後、転動支持手段5の駆動を停止し、上下移動手段6を作動して前部搬送手段3を元の位置に上昇させ、PETボトル(空容器)aを転動支持手段5から前部搬送手段3に移載し、PETボトル(空容器)aを搬送可能な状態にする。
(S9)…前部搬送手段3の駆動用モータ3dを逆回転駆動し、載承保持したPETボトル(空容器)aを投入口に向けて搬送する。
(S10)…前部搬送手段3の駆動用モータ3d及び後部搬送手段4の駆動用モータ4dを正回転駆動する。そして、前記容器検出用カメラ16からの画像データと、容器の位置を示す座標データに基づき、PETボトル(空容器)aの後端部(搬送方向後端側)が前記画像データから消えた後、所定の時間が経過するまで、前記前部搬送手段3及び後部搬送手段4を駆動する。つまり、前記前部搬送手段3及び後部搬送手段4は、連続し隣接して配置されているので、前部搬送手段3での画像データからPETボトル(空容器)aが消えて、ごく僅かな所定時間が経過すると確実にPETボトル(空容器)aは、後部搬送手段4へ乗り移っていることになる。それにより、PETボトル(空容器)aは後部搬送手段4上の所定位置、即ち、初期位置に搬送支持される。
そして、この場合、前記のように、PETボトル(空容器)aの後端部(搬送方向後端側)が前記画像データから消えて所定時間経過するまで、前記前部搬送手段3及び後部搬送手段4が駆動されるので、PETボトル(空容器)長さにより、後部搬送手段4上における該PETボトル(空容器)の搬送方向の先頭位置は異なるが、振分け枠8aは後部搬送手段4上の全ての領域を覆うように設けられているので、PETボトル(空容器)の搬送方向の先頭がどの位置であっても、確実にPETボトル(空容器)aを振り分けることができる。
そして、例えば、透明(無色)のPETボトルは後部搬送手段4の右側、有色のPETボトル(空容器)aは後部搬送手段4の左側に仕分ける。そして、前記振分け枠8aの揺動は、仕分けセンサ(1)23aと仕分けセンサ(2)23bの両方がフラグ24で遮られなくなる(仕分けセンサ(1)23a、仕分けセンサ(2)23b:OFF)まで駆動される(図6(a)、(b)参照)。なお、前記例では、後部搬送手段4の駆動が停止した後、ごく僅かな所定の時間経過後に、PETボトル(空容器)aが後部搬送手段4上に位置すると推定して、仕分け手段の仕分け手段駆動用モータ22を駆動させる例を示したが、これに限らず、計量器(第一の容器検知手段)9以外に、後部搬送手段4上にPETボトル(空容器)aが位置することを検知する手段、例えば光学センサや、カメラ等を設け、これらから出力される信号により、後部搬送手段4上にPETボトル(空容器)aが位置することを確認してから、仕分け手段の仕分け手段駆動用モータ22を駆動させるようにしてもよい。
(S13)…仕分け手段8の振分け枠8aを、前記揺動機構8bの逆方向駆動によって仕分け位置から初期位置に戻す。前記振分け枠8aの揺動は、前記仕分けセンサ(1)23aと仕分けセンサ(2)23bの両方がフラグ24で遮られるまで駆動する。
(S14)…前記仕分けセンサ(1)23aと仕分けセンサ(2)23bの両方がフラグ24で遮られる(センサ:ON)を検知する。これにより、仕分け手段8の振分け枠8aが仕分け位置から初期位置に移動したことが確認される。
このように計量器(第一の容器検知手段)9で空容器があるか否かを判断する場合、通常、例えばロードセル式の計量器で物の重さを判断する場合、物を計量部に載せた場合、出力される重量値が安定するまでには一定の時間がかかる。しかし、本発明の計量器(第一の容器検知手段)では、空容器の正確な重量を計量する必要はないので、空容器が仕分けられ、計量器から出力される重量値がゼロになり、その後に、不正により空容器が戻された場合は、空容器が計量器に載ることで、計量器から一定の重量でないにしろ重量が出力されるようになる、このような状態を把握することで、仕分けられた後に、空容器が検知されたと判断することが可能になる。
(S17)…(S16)で付与されたデポジット額がチケットに印字されて発行される。そして、前記チケットを取得したボトル提供者は、該チケットを店員のいるレジに持っていき、差し出すことで、該デポジット額の金額を受け取ることができる。
(S18)…(S15)で仕分け手段の振分け枠8aが仕分け位置から初期位置に戻った時の計量器(第一の容器検知手段)9の出力(重量値)により、後部搬送手段4上にPETボトル(空容器)aが載っていると判断され、不正の疑いがあるので、後部搬送手段4及び前部搬送手段3の駆動用モータを逆回転駆動して、後部搬送手段4上のPETボトル(空容器)aを投入口に戻し、装置から排出する。
(S19)…そして、例えば、表示部に「店員をお呼び下さい。」等のエラーメッセージをエラー音と共に表示する。また、「デポジット額は生成されなかった。」旨の表示をしてもよい。
(S20)…(S8)で投入したPETボトル(空容器)aの重量が基準重量値より重いと判断され、(S9)で前部搬送手段3を逆回転駆動して当該PETボトル(空容器)aを投入口側に戻したので、例えば、表示部に「中身を捨ててから再度、投入して下さい。」等のエラーメッセージを表示する。
また、(S14)で、仕分けセンサ(1)、(2)がONになった際、つまり、仕分け手段8の仕分け枠8aが初期位置に位置した時に、計量器(第一の容器検知手段)9に物があるか否かを判断するようにしたが、これに限らず、(S12)で仕分けセンサ(1)、(2)がOFFになり、仕分けされた後、該仕分けセンサ(1)、(2)がONになるまでの間(仕分け手段8が初期位置に戻るまでの間)に計量器(第一の容器検知手段)9に空容器があると判断されたかを判断し、空容器があると判断した場合にはデポジット、特典を付与しないよう制御してもよい。この場合、空容器が仕分けられれば、通常であれば後段へ移行するので、再び計量器(第一の容器検知手段)9により空容器があると検出されることはないが、空容器に紐等をつけておき、該紐が引かれて該容器が引き戻される場合には、仕分け手段8が初期位置に戻る過程で一緒に空容器が引き戻されて不正が行われる可能性がある。このような場合でも、一旦、仕分け手段8による仕分けされた後に空容器が検出された場合は、不正の疑いがあるのでデポジットや特典を付与しないようにする。つまり、仕分け手段8により仕分けされた後(仕分けセンサ(1)、(2)がONになった後)、仕分け手段8が初期位置に移動する過程、更に、初期位置に位置したときに、例えば計量器からなる第一の容器検知手段9により空容器が検出されない場合に、デポジットや特典を付与するようにする。
つまり、CPU25は仕分け手段8の駆動モータ22が駆動し仕分けが開始した後に、第一の容器検知手段である計量器9から空容器を検出した信号を受けたか否かを常に監視している。なお、一つの空容器が装置へ投入され、デポジットを付与する、あるいは、しないを判断し、デポジットを付与する場合には、(S17)で示したようにチケットを発行し、付与しない場合は、(S19)でエラー表示をするまで、次の空容器の投入口からの受け入れを許可しないので、仕分け手段8が駆動した後に、次の空容器のために計量器9の計量値が増えることはない。
また、前記デポジット付与を決定する仕分け手段の初期位置における空容器の有無検出(第一の容器検知手段)を、該初期位置(後部搬送手段)における重量を計量する計量器、或いはセンサ、カメラとしたことで、減容手段付近にセンサを配置し、該センサで空容器の通過の有無を検知して、デポジット付与を判断した従来構造と比べて、第一の容器検知手段のメンテナンスの煩わしさ、及びセンサの汚れによる誤検知等の問題を解消することができる。
(1)実施の形態では、PETボトル(空容器)の色(有色/無色(透明))により仕分ける方向を変える例を示したが、これに限らず、例えば、PETボトルと缶(アルミ缶、スチール缶)、或いはアルミ缶とスチール缶に仕分けるようにしてもよい。この場合、転動支持手段に移載した空容器を回転させて該容器に貼付されたバーコードから容器の種別情報を読み出す、或いは、前部搬送手段の下部に金属検知器を設け、PETボトルか、その他の金属系の容器かを識別するようにしてもよい。
(2)実施の形態では、仕分け手段を門型の枠体で構成した例を示したが、これに限らず、例えば搬送手段の両側に、搬送される空容器を移載支持するローラ部材を配置し、そのローラ部材を左右何れかに傾けて仕分けるようにしてもよい。この場合、搬送手段が水平である位置を初期位置とし、左右の何れかに傾けられた位置を送り位置とし、搬送手段が初期位置と送り位置との間を移動するようになる。また、装置内に投入され仕分けのために待機している空容器の一方の側部に回転するローラ部材が、例えば上方から出現し、その回転するローラと空容器とが接触することで、該空容器が一方向へ弾き飛ばされることで、仕分けるようにしてもよい。この場合、仕分ける側と反対の空容器の側部に前記回転するローラ部材が出現するようになる。この場合は、空容器は回転するローラ部材と接触するだけでローラの回転方向へ弾き飛ばされるので、前記実施の形態のように初期位置、仕分け位置(送り位置)は有さないことになる。
(3)実施の形態では、空容器の投入をカメラが撮影した画像の変化で検知する例を示したが、これに限らず、例えば、投入口に光学センサを設け、該センサによる検知信号で空容器の投入を判断するようにしてもよい。
(4)実施の形態では、前部搬送手段から後部搬送手段へ乗り移ったかの判断を、前部搬送手段上方に配置したカメラの画像の変化で判断したが、これに限らず、例えば、前部搬送手段と後部搬送手段との間に光学センサを配置し、該センサの検知内容の変化(容器先端検知、検知継続、検知なし)で判断するようにしてもよい。
(5)実施の形態では、空容器に付されたバーコードのバーコード情報を取得するためにバーコード用カメラ(種別検知手段)で該バーコードを撮像する例で示したが、バーコードの他に、例えば一定の国に販売したことを示す情報をコード化したものが、バーコードと共に付されており、そのコードの情報も、バーコード情報と共に取得するようにしてもよい。つまり、バーコード情報を取得するための専用のカメラでなく、他の情報も併せて取得するカメラであってもよい。
(6)実施の形態では、仕分け手段が送り手段に相当し、仕分けをして後段に位置する減容手段へ送る説明をしたが、仕分け(振分け)機能は有さず、例えば前記仕分け手段にて、必ず一方向のみに振るようにし、決まった方向へ容器を送る送り手段であってもよい。
(7)実施の形態では、減容手段の直前にセンサを設けない構成の例により説明をしたが、減容手段の直前にセンサを設けて、該センサにより検知されるとデポジットや特典を付与する場合であっても、該センサを検知した後に、第一の容器検知手段である計量器9で空容器が検知された場合には、付与するとカウントされたデポジットを、付与しないように制御してもよい。つまり、センサで空容器が検知されてから、一定時間を待ってその間に計量器(第一の容器検知手段)9にて容器が検出されるか否かにより、正式にデポジットを付与するか否かを決定するようにしてもよい。
2…投入口 3…前部搬送手段(搬送路)
4…後部搬送手段(搬送路) 5…転動支持手段
6…上下移動手段 7…バーコード用カメラ(種別検知手段)
8…仕分け手段(送り手段) 9…計量器(第一の容器検知手段)
10…減容手段 11…プリンタ
16…容器検出用カメラ(第二の容器検知手段)
25…CPU(制御手段)
Claims (6)
- 投入口から投入され回収される空容器に対しデポジット或いは特典を付与する空容器回収装置において、
前記投入された空容器を後段に送る送り手段と、
前記送り手段が配置されている領域における空容器の有無を検知する第一の容器検知手段と、
前記後段に前記空容器を減容する減容手段と、を備え、
前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されたとき前記デポジット或いは特典の付与をせず、前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されないとき前記デポジット或いは特典の付与をする制御手段と、
を備えることを特徴とする空容器回収装置。 - 投入口から投入され回収される空容器に対しデポジット或いは特典を付与する空容器回収装置において、
前記空容器の種別を検知する種別検知手段と、
前記種別検知手段により検知された前記空容器の種別情報に基づき仕分けをする送り手段と、
前記送り手段が配置されている領域における空容器の有無を検知する第一の容器検知手段と、を備え、
前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されたとき前記デポジット或いは特典の付与をせず、前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されないとき前記デポジット或いは特典の付与をする制御手段と、
を備えることを特徴とする空容器回収装置。 - 投入口から投入され回収される空容器に対しデポジット或いは特典を付与する空容器回収装置において、
前記投入された空容器を後段に送る送り手段と、
前記送り手段が配置されている領域における空容器の有無を、重量を計量する計量器が出力する計量値の増減によって検知する第一の容器検知手段と、
前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されたとき前記デポジット或いは特典の付与をせず、前記送り手段の動作後、前記第一の容器検知手段により空容器が検知されないとき前記デポジット或いは特典の付与をする制御手段と、
を備えることを特徴とする空容器回収装置。 - 前記第一の容器検出手段の略直上に前記送り手段が位置していることを特徴とする請求項1または3記載の空容器回収装置。
- 前記投入口から投入された空容器を装置内へ案内する搬送路と、
該搬送路を通る空容器を検知する第二の容器検知手段と、を有し、
前記送り手段が前記搬送路の後段に設けられ、
前記送り手段が動作している間に、前記第二の容器検知手段により空容器が検知された時前記デポジット或いは特典の付与をしないことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の空容器回収装置。 - 前記第二の容器検知手段は、空容器の移動する向きを更に検知し、該第二の容器検知手段が、前記空容器が装置内から前記投入口へ移動すると判断した時、前記デポジット或いは特典の付与をしないことを特徴とする請求項5記載の空容器回収装置。
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