JP5828056B1 - マルチ断面観察ホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の試料を固定することができ、工程の効率性を向上させるマルチ断面観察ホルダーを提供する。【解決手段】本発明の一例に関するマルチ断面観察ホルダーは、胴体と、前記胴体の前端部に形成され、複数の試料を固定することができる試料装着部と、前記胴体の内部に位置する弾性部材とを含み、前記試料装着部は、前記弾性部材の弾性力によって、前後方に移動可能なプッシュロッドと、前端には、第1の試料押板及び第2の試料押板が設けられ、後端は、前記プッシュロッドと連結されたX型梃子と、前記第1の試料押板と前記第2の試料押板との間に形成された固定鍔を含み、前記プッシュロッドが後方に移動する場合、前記第1の試料押板と前記固定鍔の一面との間に、前記試料が装着される第1の空間が形成され、前記第2の試料押板と前記固定鍔の他面との間に、前記試料が装着される第2の空間が形成される。【選択図】 図7

Description

本発明は、マルチ断面観察ホルダーに関し、より詳しくは、複数の試料を固定することができる構造からなり、工程の効率性を向上させるマルチ断面観察ホルダーに関する。
一般に、半導体素子の製造工程は、拡散工程、酸化工程、金属工程などが繰り返して行われる。これにより、ウエハ上には、様々な種類の材料、例えば、Al、Ti、 Wなどの金属膜質、窒化膜、酸化膜などの絶縁膜質などが積層される。
多数の積層された膜質において、一部の膜質に異常がある場合、後工程によって形成される半導体装置の動作に異常が起こり得るので、このような異常可否を正確で且つ効果的に分析、検証する技術が求められる。
半導体素子の更なる集積化に伴い、微細な原因で半導体素子に異常が生じることがあり、半導体装置に生じる不良を分析することに伴う難しさが更に増している。
ウエハに形成された膜やパターンの分析及び検証のために、透過電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope: TEM)、または、走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope: SEM)のような装備が利用される。
透過電子顕微鏡は、電子ビームを試料に照射して透過された電子ビームにより映像を得、回折した電子ビームを介して得られた回折図形(Diffraction Pattern)により像の結晶構造を解析する装備である。
走査電子顕微鏡は、電子銃を用いて、加速エネルギー(normal〜30K前端部)を有する電子流を発し、各種の電子系レンズ、絞りなどを用いて、電子ビームの焦点を形成する。このように形成された電子ビームを、観察しようとする対象サンプルに走査し、倍率を調節する。対象サンプルから形成された2次電子、後方散乱電子、透過電子、特性X−rayなどを検出すると、対象サンプルの表面を観察し、その特性を分析することができる。
走査電子顕微鏡は、基本的に、電子カラム(Electron Column)、サンプルチャンバ(Sample Chamber)、真空ポンプ、真空計、電子カラムを制御するための各種の制御部、画像処理システムなどを含む。電子カラムは、電子銃、レンズ、絞り、信号検出器などを含み、真空ポンプは、大気のガス分子による電子ビームの散乱、放電、汚染などの各種の障害を除去するための超高真空を形成する構成である。
走査電子顕微鏡の電子銃は、熱電子銃、冷陰極電界放出銃(CFE-Gun)、ショトキー放出銃(SFE-Gun)などがあり、電子銃の種類により、走査電子顕微鏡の性能及び構成が大きく異なる。一般に、CFE-GunとSFE-Gunを用いる走査電子顕微鏡をFE-SEM(Field Emission Scanning Electron Microscope)とし、熱電子銃を使用することをNormal SEMとする。
レンズは大きく、収束レンズと対物レンズとの2つに区分される。収束レンズは、電子銃から放出された電子ビームを1次に収束して最初の焦点を形成し、サンプルに達する走査電流量(Probe Current)などを制御し、通常、1〜2つから構成される。対物レンズは、収束レンズで形成された電子ビームが、対象サンプルに正しく焦点が合うように調節する構成であって、対象サンプルに走査される電子ビームの走査面積を制御して、倍率を形成させる走査コイルが共に構成される。
絞りは、固定型絞りと、孔のサイズを可変して使用することができる可変型絞りとから構成される。固定型絞りは、メーカの設計上の構造により、多数が電子カラム内に用途別に位置する。可変型絞りは、一般的に、対物レンズ絞りと称し、対物レンズ上に位置して、対物レンズに流入されるビームの電流量制御、焦点サイズの調節、及び各種の収差を減らす機能を果たす。
電子カラムから各分析目的による加速電圧を有する電子ビームが焦点形成及び縮小して、対象サンプルに走査されると、対象サンプルの固有特性により、2次電子と入射ビームとが後方散乱された信号(BSE)が発生する。この信号を2次電子検出器、又は、BSE検出器で捕集及び増幅して、信号量によるコントラスト及び明るさを与え、映像を処理すると、表面の形態学的な映像を、モニタで拡大観察することができる。また、入射ビームが対象サンプルに衝突するに際して発生する各元素の特性X-Rayを検出(EDXS)すると、定性及び定量の分析データを得ることができる。また、用途により、透過電子検出器(STEM)を取り付けると、対象サンプルの構造分析など、様々な応用をすることができる。
図1は、Out-Lens及びSemi-In-Lens タイプのFE-SEMを示す図であり、図2は、本発明が適用可能なIn-LensタイプのFE-SEMを示す図である。FE-SEMは、半導体、 ディスプレイ(LCD、LED、OLEDなど)、太陽光、各種のナノ素材、生物、医学、電子、 機械、物理、化学素材分野、各種の材料、及び素材研究分野などの様々な分野で活用可能である。図1及び図2に示されているFE-SEMは、電子銃31と、ビームモニタ絞り32と、第1の収束レンズ33、エアロックバルブ34、対物可動絞り35と、第2の収束レンズ36と、偏向コイル37と、EXB38と、対物レンズ39と、2次電子検出器45とから構成される。図2のIn-LensタイプのFE-SEMは、対物レンズコイル40と、ビームブランキング41とを更に含み、暗視野STEM検出器42と、明視野絞り43と、明視野STEM検出器44とが追加されてもよい。図2に示しているOut-Lens及びSemi-In-LensタイプのFE-SEMの場合は、試料11が対物レンズの下に位置し、作業距離(WD)が長く、サイズの大きいサンプルを観察することができるというメリットがあるが、作業距離が遠いため、映像分解能が低下することになる。これに対して、本発明が適用される図3のIn-LensタイプのFE-SEMの場合は、試料11が対物レンズの内部に位置し、作業距離が短く、サイズの小さいサンプルだけを観察することができるが、超高分解能の映像を得ることができる。
一方、従来には、図3及び図4に示されているように、試料を固定するために、固定ねじ12を用いる方式が利用されている。すなわち、試料11と固定ねじ12との間に、スペーサ11аを設けた後、試料11を締め付ける方式で、試料11をホルダーに固定することができる。しかし、このような従来の方式では、固定ねじ12が非常に小さいため、ホルダーに固定される試料11の高さや水平を適当に調整しにくく、固定ねじ12及びスペーサ11аの紛失の恐れがあり、固定ねじ12が容易に摩耗するという問題点があった。
一方、従来には、図5に示しているように、板バネ14の張力を用いて、試料11を固定する方式が利用されている。すなわち、ホルダーに試料11を装着し、ラッチ孔13を後進させると、固定金具15が後方に押されながら、板バネ14の張力によって試料11が固定される方式で、試料11がホルダーに固定されることができている。しかし、このような従来の方式では、板バネ14の張力が弱くなって、試料11がホルダーから離脱する危険があり、画像ドリフトが発生して、鮮明な映像が得られにくいという問題点があった。また、従来の方式は、厚さの薄い試料11を固定するには難しい構造であって、その活用に制約があった。
本出願人は、前記のような従来技術の問題点を解決するために、図6に示しているような“試料の断面観察に用いられる試料ホルダー”を特許出願して登録を受けている(大韓民国登録特許公報第10-1398455号)。 従来開発された“試料の断面観察に用いられる試料ホルダー”によると、試料装着部が開放されて、試料押板と固定鍔との間に第1の空間が形成される場合、前記第1の空間に試料が装着することができ、試料押板と固定鍔を用いて、試料を固定することができる。このような従来の特許発明は、簡便且つ迅速に試料を固定することができるという構造を有するというメリットがあるが、一つの試料だけを固定する構造に設計されていたため、大量のウエハ検査に多くの時間と手間がかかるという不都合があった。
これにより、工程の効率性をより向上させることができる試料ホルダーの開発が求められている実情である。
大韓民国公開特許公報 第10-2009-0022745号 大韓民国公開実用新案公報 第20-1999-0027792号 大韓民国公開特許公報 第10-2008-0075682号 大韓民国公開特許公報 第10-2009-0096167号 大韓民国登録特許公報 第10-1398455号
本発明は、前記のような従来の問題点を解決するために案出したものであって、複数の試料を固定することができる構造からなり、工程の効率性を向上させるマルチ断面観察ホルダーを、ユーザに提供することにその目的がある。
具体的に、本発明は、胴体とスタンドとを結合することで、簡易且つ迅速に複数の試料を固定して、複数の試料の断面を同時に観察できるように設計されたマルチ断面観察ホルダーを、ユーザに提供することにその目的がある。
また、本発明は、試料に変形を与えることなく、試料を強固に固定することにより、鮮明で且つ精密な拡大映像を得られるマルチ断面観察ホルダーを、ユーザに提供することにその目的がある。
一方、本発明で解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限することなく、言及していない他の技術的課題は、下記の記載から、本発明が属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、明確に理解されるだろう。
上述した課題を実現するための本発明の一例に関するマルチ断面観察ホルダーは、胴体(100)と、前記胴体(100)の前端部に形成され、複数の試料(11)を固定することができる試料装着部(110)と、前記胴体(100)の内部に位置する弾性部材(130)と、を含み、前記試料装着部(110)は、前記弾性部材(130)の弾性力によって、前後方向に移動可能なプッシュロッド(116)と、前端に第1の試料押板(125)及び第2の試料押板(126)が設けられ、後端は前記プッシュロッド(116)と連結されたX型梃子(120)と、前記第1の試料押板(125)と前記第2の試料押板(126)との間に形成された固定鍔(114)と、を含み、前記プッシュロッド(116)が後方に移動すると、前記第1の試料押板(125)と前記固定鍔(114)の一面との間に、前記試料(11)が装着される第1の空間が形成され、前記第2の試料押板(126)と前記固定鍔(114)の他面との間に、前記試料(11)が装着される第2の空間が形成される。
また、前記第1の空間及び前記第2の空間に前記試料(11)を装着した後、前記プッシュロッド(116)が前方に移動すると、前記第1の試料押板(125)が移動されて、前記第1の空間に装着された試料(11)を固定し、前記第2の試料押板(126)が移動されて、前記第2の空間に装着された試料(11)を固定する。
前記試料(11)の断面が前記第1の空間及び前記第2の空間の外部に向かうように、前記試料(11)が前記第1の空間及び前記第2の空間に固定され、走査電子顕微鏡を用いて、前記固定した試料(11)の断面観察が可能である。
更に、前記X型梃子(120)は、前端に、前記第1の試料押板(125)が設けられる第1の試料押板設置部(123)が形成され、梃子軸(128)を中心に回転可能な第1の梃子(121)と、前端に、前記第2の試料押板(126)が設けられる第2の試料押板設置部(124)が形成され、前記梃子軸(128)を中心に回転可能な第2の梃子(122)と、を含み、前記第1の梃子(121)の前端部と前記第2の梃子(122)の前端部とは離隔しており、前記第1の梃子(121)の後端部と前記第2の梃子(122)の後端部とは離隔しており、前記第1の梃子(121)の中間部と前記第2の梃子(122)の中間部とは、前記梃子軸(128)に結合されている。
前記プッシュロッド(116)には、前方から後方に行くほど、幅が細くなる形状の摺動溝(118)が形成されており、前記第1の梃子(121)の後端及び前記第2の梃子(122)の後端は、前記プッシュロッド(116)の摺動溝(118)に接する。
また、前記プッシュロッド(116)の移動により、前記第1の梃子(121)の後端と前記第2の梃子(122)の後端とが、前記プッシュロッド(116)の摺動溝(118)に沿って移動しながら、前記第1の梃子(121)及び前記第2の梃子(122)が、前記梃子軸(128)を中心に回転され、前記第1の梃子(121)及び前記第2の梃子(122)の回転により、前記第1の試料押板(125)と前記第2の試料押板(126)とが移動する。
前記X型梃子(120)は、一端が、前記第1の梃子(121)の後端部に連結され、他端が、前記第2の梃子(122)の後端部に連結される梃子バネ(127)を、更に含む。
更に、前記プッシュロッド(116)が後方に移動すると、前記梃子バネ(127)の弾性力が、前記第1の梃子(121)の後端部及び前記第2の梃子(122)の後端部に作用して、前記第1の梃子(121)の後端と前記第2の梃子(122)の後端との間の隔離距離が大きくなり、前記第1の梃子(121)は、前記梃子軸(128)を中心に一方向に回転し、前記第2の梃子(122)は、前記梃子軸(128)を中心に他方向に回転し、前記第1の梃子(121)の前端と前記第2の梃子(122)の前端との間の隔離距離が大きくなる。
前記プッシュロッド(116)、前記X型梃子(120)、前記第1の試料押板(125)、及び、前記第2の試料押板(126)が配置された試料装着空間部(112)の側面の一部は、開放されており、前記プッシュロッド(116)が後方に移動すると、前記第1の梃子(121)の前端部の側面と、前記第2の梃子(122)の前端部の側面とが、前記試料装着空間部(112)の側面の開放した部分に接するように、前記第1の梃子(121)及び前記第2の梃子(122)が回転する。
前記プッシュロッド(116)が前方に移動すると、前記摺動溝(118)が、前記第1の梃子(121)の後端及び前記第2の梃子(122)の後端に力を作用して、前記第1の梃子(121)の後端と前記第2の梃子(122)の後端との間の隔離距離が小さくなり、前記第1の梃子(121)は、前記梃子軸(128)を中心に他方向に回転され、前記第2の梃子(122)は、前記梃子軸(128)を中心に一方向に回転されて、前記第1の梃子(121)の前端と前記第2の梃子(122)の前端との間の隔離距離が小さくなる。


また、前記胴体(100)と締結又は分離可能なスタンド(200)を、更に含み、前記スタンド(200)は、前記スタンド(200)の下部をなすベース部(210)と、前記ベース部(210)の上面に設けられ、開口した貫通孔(222)が形成されている締結部(220)と、を含み、前記胴体(100)が前記スタンド(200)に締結されて、前記貫通孔(222)に前記試料装着部(110)の少なくとも一部が挿入されると、前記プッシュロッド(116)が後方に移動し、前記胴体(100)が前記スタンド(200)から分離されると、前記プッシュロッド(116)が前方に移動する。
更に、前記締結部(220)の上面の一部である第1の部分(223)は、前記締結部(220)の上面のうち、前記第1の部分(223)を除く第2の部分よりも高く突設され、前記第1の部分(223)は、前記貫通孔(222)に挿入された前記試料装着部(110)の少なくとも一部が位置する部分の両側部分の1つである。
本発明は、複数の試料を固定することができる構造からなり、工程の効率性を向上させるマルチ断面観察ホルダーを、ユーザに提供することができる。
具体的に、本発明は、胴体とスタンドとを結合することで、簡易且つ迅速に複数の試料を固定して、複数の試料の断面を同時に観察できるように設計されたマルチ断面観察ホルダーを、ユーザに提供することができる。
また、本発明は、試料に変形を与えることなく、試料を強固に固定することにより、鮮明で且つ精密な拡大映像を得られるマルチ断面観察ホルダーを、ユーザに提供することができる。
一方、本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限することなく、言及していない他の効果は、下記の記載から本発明が属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、明確に理解されるだろう。
本明細書で添付する下記の図面は、本発明の好適な1実施形態を例示することであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術思想を更に理解させるものであり、本発明は、そのような図面に記載した事項に限定して解析してはいけない。
図1は、Out-Lens及びSemi-In-LensタイプのFE-SEMを示す図である。 図2は、In-LensタイプのFE-SEMを示す図である。 図3は、従来の固定ねじを用いて試料を固定する、試料ホルダーの一例を示す正面図である。 図4は、従来の固定ねじを用いて試料を固定する、試料ホルダーの一例を示す平面図である。 図5は、従来の板バネを用いて試料を固定する、試料ホルダーの一例を示す平面図である。 図6は、従来開発された試料の断面観察に用いられる試料ホルダーの試料装着部の斜視図である。 図7は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタントが締結される前の状態を示す斜視図である。 図8は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタンドが締結した状態を示す斜視図である。 図9は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体の結合関係を示す分解図である。 図10は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体に対する側面断面図である。 図11は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの試料装着部の斜視図である。 図12は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのプッシュロッドの底面斜視図である。 図13は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのX型梃子の斜視図である。 図14は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのX型梃子の結合関係を示す分解図である。 図15は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのスタンドの結合関係を示す分解図である。 図16は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのスタンドの側面断面図である。 図17は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの締結部の分解図である。 図18は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの支持台の分解図である。 図19は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタントが締結される前の試料装着部の状態を示す平面図である。 図20は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタントが締結した時の試料装着部の状態を示す平面図である。 図21は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの試料装着部に試料が装着した状態を示す平面図である。 図22は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタントが分離されて、試料装着部に試料が固定した状態を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の望ましい実施形態について説明する。また、以下で説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載した本発明の内容を限定することではなく、本実施形態で説明される構成全体が、本発明の解決手段として必須であるとは言えない。
通常の半導体素子の製作工程において、試料ホルダーは、走査電子顕微鏡を用いたウエハの分析及び検査に際して、試料を固定するための必須装置である。
しかし、従来、固定ねじを用いて試料を固定する方式は、試料の高さや水平の調節が困難であり、作業時間がかかるとともに、小サイズの固定ねじを使用することになり、固定が緩まる場合が頻繁に発生し、固定ねじの紛失や磨耗の虞があるという問題点があった。
また、従来、板バネの張力を用いて試料を固定する方式は、板バネの張力が弱くなることにより、画像ドリフトを誘発して、鮮明な映像を獲得できないことがあり、試料が容易に離脱することがあり、薄い厚さの試料に適用されにくいという問題点があった。
このような問題点を解決するために、本出願人は、大韓民国登録特許公報第10-1398455号の特許発明が登録されており、前記特許発明は、その効率的な設計構造により、業界で支持を受けているが、出願人は、それよりも効率性を高める構造を設計している。
本発明は、複数の試料を簡便且つ容易に固定して、半導体素子の製作工程を増加させるマルチ断面観察ホルダーを提案する。
<マルチ断面観察ホルダーの構成>
以下では、図7及び図8を参照して、本発明のマルチ断面観察ホルダー10の全体的な構成について説明する。図7は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタンドが締結される前の状態を示す斜視図であり、図8は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタンドが締結した状態を示す斜視図である。
図7及び図8を参照すると、本発明のマルチ断面観察ホルダー10は、大きく、胴体100と、スタンド200とを含む。
胴体100は、試料11を安定して固定する試料装着部110を含み、ユーザは、 走査電子顕微鏡を用いて、試料装着部110に固定した試料11を観察する。また、胴体100は、ユーザの把持のための取っ手部140を含み、試料装着部110と取っ手部140を連結する結合部材150と、ハウジング134とを更に含む。
スタンド200は、胴体100と着脱可能である。スタンド200が胴体100と締結されると、ユーザは、胴体100の試料装着部110に試料11を装着することができる。胴体100がスタンド200から分離されると、胴体100の試料装着部110に装着された試料11を、強固に固定することができる。
以下では、胴体100とスタンド200とから構成される、本発明のマルチ断面観察ホルダー10の具体的な構成について説明する。
まず、図9〜図14を参照して、本発明のマルチ断面観察ホルダー10を構成する胴体100の構成について詳述する。図9は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体の結合関係を示す分解図であり、図10は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体に関する側面断面図である。
本発明のマルチ断面観察ホルダー10の胴体100は、長さ方向に長い管状からなり、試料装着部110と、弾性部材130、取っ手部140と、結合部材150とを含む。但し、図9及び図10に示されている構成要素が必須ではなく、それよりも多い構成要素、又は、少ない構成要素を有する胴体100が具現されることもできる。以下、前記の構成要素について、順に説明する。
試料装着部110は、胴体100の前端部に設けられることができる。本発明が適用される走査電子顕微鏡は、試料11を極めて大きく拡大観察するので、試料11を強固に固定することが非常に重要である。試料11の精密な観察のために、試料装着部110は試料11を装着し、装着した試料11を強固に固定することができる。試料装着部110には、試料11の表面と裏面が固定されるので、試料11の断面部分が上向きとなり、ユーザは、走査電子顕微鏡を用いて、試料11の断面を観察することができる。
試料装着部110に対する具体的な構成を説明するため、まず、図11〜図13を説明する。図11は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの試料装着部の斜視図であり、図12は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのプッシュロッドの底面斜視図であり、図13は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのX型梃子の斜視図であり、図14は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのX型梃子の結合関係を示す分解図である。
試料装着部110は、固定鍔114、移動可能なプッシュロッド116と、回転可能なX型梃子120と、試料11の表面を固定する試料押板125、126と、梃子バネ127とを含み、前記構成は、試料装着空間部112に位置する。試料装着部110が開放されて、第1の試料押板125と固定鍔114との一面との間に第1の空間が設けられ、第2の試料押板126と固定鍔114の他面との間に第2の空間が設けられると、前記第1の空間と第2の空間に試料11を装着することができる。このように、第1の空間と第2の空間に装着された複数の試料11は、試料押板125、126と固定鍔114によって固定される。
固定鍔114は、試料装着空間部112の中間部分に形成され、第1の試料押板125と第2の試料押板126との間に位置する。 図11に示しているように、固定鍔114は、方形状に突設する。試料装着部110が開放されて、第1の試料押板125と固定鍔114の一面との間に第1の空間が形成され、第2の試料押板126と固定鍔114の他面との間に第2の空間が形成されると、前記第1の空間及び第2の空間のそれぞれに、試料11を装着することができる。第1の試料押板125は、第1の空間に装着された試料11の表面を固定することができ、第2の試料押板126は、第2の空間に装着された試料11の表面を固定することができる。
プッシュロッド116は、連結部材132により、弾性部材130と連結されており、プッシュロッド116は、外力によって移動されることができる。プッシュロッド116は、弾性部材132の弾性力によって、前方又は後方に移動される。
図12のプッシュロッド116の底面斜視図に示しているように、プッシュロッド116の下部には、前方から後方に行くほど、幅が狭くなる‘V’字状の摺動溝118が設けられている。摺動溝118は、第1の梃子121の後端及び第2の梃子122の後端に接し、第1の梃子121の後端及び第2の梃子122の後端は、‘V’字状の 摺動溝118に沿って移動される。
プッシュロッド116の上部には、段差117が突設している。段差117は、貫通溝222の一部を閉塞している係止部材224の係止突起225と当接可能な高さに形成される。
X型梃子120と試料押板125、126は、図13及び図14に示しているような形状からなることができる。但し、本発明に適用されるX型梃子120と試料押板125、126の構成が、前記形状に限られるものではなく、様々な形状に変形可能である。
X型梃子120は、第1の梃子121と、第2の梃子122とから構成される。第1の梃子121の前端には、第1の試料押板設置部123が設けられており、第2の梃子122の前端には、第2の試料押板設置部124が設けられている。
試料押板125、126には、溝が形成されている。第1の試料押板125に形成された溝は、第1の試料押板設置部123と噛合し、ねじのような結合装置が挿入されて、第1の梃子121と第1の試料押板125とを結合することができる。同様に、第2の試料押板126に形成された溝は、第2の試料押板設置部124と噛合し、ねじのような結合装置が挿入されて、第2の梃子122と第2の試料押板126とを結合させることができる。このように第1の梃子121と第2の梃子122とはそれぞれ、第1の試料押板125と第2の試料押板126に結合されているので、第1の梃子121及び第2の梃子122とが回転するにつれ、その前端部に設けられた第1の試料押板125と第2の試料押板126とは、移動される。
第1の梃子121の中間部と第2の梃子122の中間部とは、梃子軸128に結合され、第1の梃子121は、梃子軸128を中心に回転可能であり、第2の梃子122は、梃子軸128を中心に回転可能である。第1の梃子121と第2の梃子122とは、互いに逆方向に回転するので、X型梃子120は、まるで鋏のように動作する。
図13に示しているように、第1の梃子121の前端部と第2の梃子122の前端部とは、所定の間隔で離隔しており、第1の梃子121の後端部と第2の梃子122の後端部とは、所定の間隔で離隔している。第1の梃子121及び第2の梃子122が、梃子軸128を中心に回転することにより、第1の梃子121の端部と第2の梃子122の端部との間の隔離距離が変わる。
X型梃子120の後端部には、弾性力を供する梃子バネ127が設けられる。梃子バネ127の一端は、第1の梃子の後端部121に連結され、梃子バネ127の他端は、第2の梃子122の後端部に連結される。
再度、図9及び図10を参照すると、漏斗状の試料装着部110の端部には、溝が設けられている。試料装着部110の端部の溝には、自然産サファイア材質の尖端部119が接着されており、 尖端部119の接着には、瞬間接着剤が用いられる。
また、本発明が適用される走査電子顕微鏡にも、漏斗状の空間が形成されていて、試料装着部110の端部が挿入されることができ、走査電子顕微鏡の漏斗状の空間の尖端も、サファイア材質からなっている。走査電子顕微鏡に試料装着部110の端部が挿入されると、 前記サファイア材質の尖端部119と、走査電子顕微鏡のサファイア材質部分とが互いに嵌合することになる。それで、試料装着部110が走査電子顕微鏡から滑ることなく、強固に固定され、試料11を精密に観察することができるようになる。
一方、弾性部材130は、バネのように弾性力を有する構成であって、胴体100のハウジング134内に位置する。弾性部材130の前端は、プッシュロッド116と連結され、弾性部材の後端は、結合部材150の前端に形成された結合部材嵌合部150аに連結されている。
図9及び図10に示しているように、弾性部材130の前端とプッシュロッド116との間には、連結部材132が介在している。連結部材132の前端は、前記プッシュロッド116と連結され、連結手段122の後端は、弾性部材130と直接又は間接的に連結される。
このように、プッシュロッド116は、弾性部材130と互いに連結されているので、プッシュロッド116に外力が加えられると、プッシュロッド116は、前後に移動可能である。即ち、プッシュロッド116の一部に外力に加えると、弾性部材130が圧縮されるので、プッシュロッド116が後方に移動可能である。プッシュロッド116に加えられた外力が除去されると、弾性部材130の弾性により、プッシュロッド116は、再度、原位置に移動することになる。
一方、取っ手部140は、試料装着部110の反対側である胴体100の後端に設けられる。取っ手部140は、ユーザが容易に胴体100を把持できるように、ゴムやプラスチック材質からなり、取っ手部140の表面は、容易な把持のため、凹凸状からなっている。
取っ手部140には、内部に引込まれた形状の固定溝142を含むことができ、後述するように、固定溝142は、支持台230の固定突起233と結合されることができる。
一方、結合部材150は、胴体100の取っ手部140と、ハウジング134とを連結し、管状に形成される。このような結合部材150は、本発明が適用される走査電子顕微鏡の規格により、適切な長さと厚さからなる。
結合部材150の一端には、結合部材嵌合部150аが設けられている。結合部材嵌合部150аは、弾性部材130を取り囲むハウジング134に連結されることができ、着脱自在に設けられる。結合部材嵌合部150аは、走査電子顕微鏡のチャンバが真空状態を維持できるように、空気を遮断する役目をする。また、結合部材150とハウジング134との連結端には、Oリング154が更に設けられることができ、Oリング154は、走査電子顕微鏡のチャンバが真空状態を維持できるように、外部の空気を遮断する役目をする。
結合部材150には、ポジションピン152が外部に突出している。ポジションピン152は、本発明のマルチ断面観察ホルダー10の胴体100を走査電子顕微鏡に装着するに際して、試料11が正しく装着されるようなガイドの役目を果たす。すなわち、ポジションピン152が、走査電子顕微鏡に設けられたガイドレールに沿って移動することで、試料11が走査電子顕微鏡のチャンバ内の正確な位置に装着できるようにする。
本発明のマルチ断面観察ホルダー10のハウジング134は、燐青銅材質の銅系列素材からなる。走査電子顕微鏡を用いることに際して、磁性によって焦点が合わなくないような現象を防止するため、磁化とならない材質を用いる。ハウジング134内にある弾性部材130も、燐青銅材質からなる。胴体100内にある部品は、黄銅材質からなることができる。結合部材150は、アルミニウム材質を用いることができる。
次に、図15〜図18を参照して、本発明のマルチ断面観察ホルダー10を構成するスタンド200の構成について、詳述する。図15は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのスタンドの結合関係を示す分解図であり、図16は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーのスタンドに対する側面断面図である。
図15及び図16を参照すると、本発明のマルチ断面観察ホルダー10のスタンド200は、長さ方向に長い直方体状からなり、ベース部210と、締結部220と、支持台230と、据置台240とを含む。但し、図15及び図16に示している構成要素が必須ではなく、それよりも多い構成要素、又は、少ない構成要素を有するスタンド200の具現も可能である。以下、前記構成要素について、順に説明する。
ベース部210は、スタンド200の下部をなし、スタンド200を支持する構成であって、図7及び図8に示しているように、直方体状に形成されることができる。ベース部210の上面と下面は、地面で安定した作業が行えるように、フラットに形成されており、ベース部210の上面には、締結部220、支持台230、据置台240などのスタンド200の主要構成が設けられている。
ベース部210には、締結部220と結合される溝210а、210b、210c、210dと、支持台230と結合される溝210e、210f、210g、210hが形成されている。前記締結部220と結合される溝210а、210b、210c、210dは、締結部220の下端に結合のために設けられた溝に対応して配置されるように設計される。また、支持台230と結合される溝210e、210f、210g、210hは、支持台230の下端に結合のために設けられた溝に対応して配置されるように設計される。溝210а 〜210hに、ねじのような結合装置を差し込んで、締結部220及び支持台230に、ベース部210を設けることができる。
一方、締結部220は、ベース部210の前端部の上面に突設されている。具体的には、胴体100とスタンド200が締結されると、胴体100の試料装着部110が位置する部分に、締結部220が設けられる。
締結部220に関する具体的な構成を説明するために、まず、図17を説明する。図17は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの締結部の分解図である。
締結部220には、貫通溝222が設けられており、試料装着部110の少なくとも一部が挿入されることができる。締結部220に設けられる貫通溝222は、試料装着部110の挿入に適切な大きさに設計される。締結部220の貫通溝222に、試料装着部110の少なくとも一部が挿入される場合、試料装着部110が開放しながら、第1の空間及び第2の空間が形成される。ユーザは、ピンセットなどを用いて、前記第1の空間及び第2の空間に複数の試料11を装着することができる。
図17に示しているように、締結部220の上面の一部である第1の部分223は、締結部220の上面のうち、第1の部分223を除く第2の部分よりも高く突設するように形成される。ここで、第1の部分223は、貫通溝222に挿入した試料装着部110の少なくとも一部が位置する部分の両側部分の1つである。これにより、貫通溝222に挿入された試料装着部110の一部は、第1の部分223の側壁をガイドラインとして、進行される。また、貫通溝222に挿入された試料装着部110を低く形成された第2の部分側に回転することで、容易に試料11を装着することができ、装着された試料11の水平を簡便に調整することができる。
締結部220は、第1の締結部嵌合溝220аと、第2の締結部嵌合溝220bとを含む。第1締結部嵌合溝220а及び第2の締結部嵌合溝220bは、締結部220を、後述する係止部材224に結合させるために提供される。
係止部材224には、締結部220に形成された貫通溝222の少なくとも一部を閉塞する係止突起225が設けられている。試料装着部110が貫通溝222に挿入されると、係止部材224の係止突起225は、プッシュロッド116に形成された段差117と当接することになる。係止突起225と段差117とが当接することになると、プッシュロッド116は、進行が阻止することになり、プッシュロッド116は、弾性部材130を圧縮して、後方に移動する。プッシュロッド116が後方に移動されながら、第1の梃子121及び第2の梃子122が回転することになり、これにより、試料押板125、126が移動する。第1の試料押板125と固定鍔114の一面との間に第1の空間が形成され、第2の試料押板126と固定鍔114の他面との間に第2の空間が形成されると、ユーザは、ピンセットなどを用いて、複数の試料11を前記第1の空間及び第2の空間に装着することができる。
また、係止部材224は、第1の係止部材嵌合溝224аと、第2の係止部材嵌合溝224bとを有する。第1の係止部材嵌合溝224аと第2の係止部材嵌合溝224bとはそれぞれ、締結部220に形成された第1の締結部嵌合溝220аと第2の締結部嵌合溝220bと嵌合し、締結部ねじ221а、221bのような結合装置を差し込んで、締結部220と係止部材224を結合することができる。
締結部220は、その下面に、第3の締結部嵌合溝220cと、第4の締結部嵌合溝220dと、第5の締結部嵌合溝220eと、第6の締結部嵌合溝220fとが設けられている。第3の締結部嵌合溝〜第6の締結部嵌合溝220c〜220fは、ベース部210の一端に形成された溝210а、210b、210c、210dと嵌合し、ねじのような結合装置が差し込まれて、締結部220をベース部210に結合することができる。
一方、再度、図15及び図16を参照すると、支持台230は、ベース部210の後端の上面に突設されている。具体的には、胴体100とスタンド200とが締結されると、胴体100の取っ手部140が位置する部分に、支持台230が設けられることができる。支持台230には、胴体100の取っ手部140が据置されるので、締結部220の反対側に支持台230が設けられる。ベース部210の上面に形成された支持台230と締結部220との間の間隔は、胴体100の長さに対応して設計されることができる。また、胴体100とスタンド200が締結される場合、胴体100は、水平をなして据置しなければならない。それで、支持台230及び締結部220の高さは、胴体100を水平になるように設計される。
支持台230に対する具体的な構成を説明するために、まず、図18を説明する。図18は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの支持台の分解図である。
胴体100の取っ手部140を据置する支持台230は、図18に示しているように、支持台受止部231と支持台上部232とが結合してなる。
支持台受止部231には、レバー溝231аが設けられており、レバー溝231аは、支持台上部232に設けられている回転溝232aと嵌合して、支持台受止部231と支持台上部232とを結合することができる。また、支持台受止部231には、バネ溝231bが設けられており、前記バネ溝231bには、支持台上部232と連結される第1の支持台バネ236が結合される。
支持台上部232には、回転溝232аが設けられており、回転溝232аは、支持台受止部231のレバー溝231аと嵌合し、支持台ねじ230а及び第2の支持台バネ230bなどのような結合装置を差し込んで、支持台受止部231と支持台上部232とを結合させることができる。支持台上部232は、支持台ねじ230аを中心に、一定の角度で回転可能に連結される。
支持台上部232の上面には、外部に突出した形状からなる固定突起233が設けられている。固定突起233は、取っ手部140の固定溝142と嵌合して、胴体100がスタンド200に堅固に締結できるようにする。それで、固定突起233は、内部に引込まれた形状の固定溝142に対応する形状に形成されることができる。固定突起233の形状が、固定溝142の形状と同一である必要はなく、固定突起233が固定溝142に結合可能な構造を有するようにする形状であれば十分である。固定突起233と固定溝142を結合することで、胴体100とスタンド200の締結がより容易で且つ簡便になるという効果がある。
また、支持台上部232には、レバー234が設けられており、第1の支持台バネ236が連結されている。レバー234は、支持台上部232の外部に突設され、ユーザがレバーを手で押圧することができる。ユーザがレバー234を押圧すると、支持台上部232が支持台ねじ230аを中心に、下方に回転しながら下降することになり、これは、支持台230に据置された取っ手部140を、支持台230から分離する。取っ手部140が支持台230から分離された後、ユーザがレバー234を押圧する力を解除すると、第1の支持台バネ236の弾性力によって、支持台上部232は原位置に戻る。即ち、ユーザがレバー234を押圧する力を解除すると、支持台上部232は、支持台ねじ230аを中心に、上方に回転しながら原位置に戻ることになる。このように、支持台上部232に設けられているレバー234を押圧して、取っ手部140を支持台230から分離することで、胴体100とスタンド200との分離がより容易で且つ簡便になる。
支持台受止部231は、その下部に、第1の支持台受止嵌合溝231eと、第2の支持台受止嵌合溝231fと、第3の支持台受止嵌合溝231gと、第4の支持台受止嵌合溝231hとを有する。前記第1の支持台受止嵌合溝231e〜第4の支持台受止嵌合溝231hは、ベース部210の上面に形成された溝210e、210f、210g、210hと嵌合し、ねじのような結合装置を差し込んで、支持台230とベース部210とを結合することができる。
一方、再度、図15及び図16を参照すると、据置台240は、胴体100がスタンド200に締結される場合、胴体100を支える構成であって、ベース部210の上面に突設されている。複数の据置台240が設けられることもでき、望ましくは、締結部220と支持台230との間に設けられる。図15及び図16では、スタンド200が2つの据置台240を有しているが、本発明のマルチ断面観察ホルダー10に適用可能な据置台240の個数には、特に制限はない。据置台240には、胴体100の少なくとも一部が据置されるので、締結部220、支持台230と共に、胴体100を水平に据置できるように、適切な高さをもって設計されることができる。
また、据置台240の上面には、半円形の溝が設けられており、胴体100の一部が、前記半円形の溝に据置されることができる。それで、スタンド200に締結された胴体100が容易に分離されず、安定して締結されることができる。据置台240に設けられた半円形の溝は、胴体100の大きさに対応して形成されることができる。胴体100は、一般に、試料装着部110の部分よりも、取っ手部140の方が太く形成されるので、据置台240が位置した部分により、据置台240に設けられた溝の大きさも変わることがある。胴体100とスタンド200が締結される場合、胴体100が水平を維持できるように、締結部220に形成された貫通溝222の高さ、及び支持台230と据置台240の高さが設計されなければならない。
<マルチ断面観察ホルダーの動作>
本発明のマルチ断面観察ホルダー10に試料11を装着するためには、胴体100とスタンド200とを締結しなければならず、装着された試料11を固定するためには、胴体100をスタンド200から分離しなければならない。以下では、図19〜図22を参照して、本発明のマルチ断面観察ホルダー10の具体的な動作について説明する。 図19〜図22では、説明の便宜のため、プッシュロッド11の段差17は、示していない。
まず、図19は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタンドとが締結される前の試料装着部の状態を示す平面図である。胴体100とスタンド200を締結するために、スタンド200の据置台240に、胴体100の一部を据置させる。据置台240の上面には、半円形の溝が設けられているので、円形の管状からなる胴体100の一部が、前記半円形の溝に据置されることができる。このように、胴体100の一部を据置台240に据置すると、胴体100の試料装着部110は、締結部220の貫通溝222が形成された位置に置かれることになる。
図19に示しているように、胴体100がスタンド200に締結される前には、プッシュロッド116が前方に前進した状態にある。第1の梃子121の後端及び第2の梃子122の後端は、摺動溝118の中心部分に位置し、梃子121、122の前端に設けられた試料押板125、126と固定鍔114の側面は、ほとんど当接しているので、試料11を装着できない状態にある。試料押板125、126を両側に離れるために、胴体100を前方に押し込んで、貫通溝222に試料装着部110の一部を挿入する。
次に、図20は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタンドが締結するに際して、試料装着部の状態を示す平面図である。締結部220に形成された貫通溝222に、胴体100の試料装着部110を挿入することで、胴体100とスタンド200を締結することができる。試料装着部110の一部を貫通溝222に挿入する場合、プッシュロッド116に外部に突設された段差117は、貫通溝222の一部を閉塞している係止部材224の係止突起225と当接することになる。プッシュロッド116は、連結部材132により弾性部材130と連結されているので、プッシュロッド116に外力が加えられる場合、プッシュロッド116は移動可能となる。それで、試料装着部110が前方に移動することにつれ、プッシュロッド116は、弾性部材130を圧縮し、後方に移動する。
図20に示しているように、試料装着部110を貫通溝222に十分挿入すると、プッシュロッド116は、更に後方に移動する。プッシュロッド116が後に移動すると、梃子バネ127の弾性力が第1の梃子121の後端部及び第2の梃子122の後端部に作用し、第1の梃子121は、試料装着空間部112内で梃子軸128を中心に一方向に回転し、 第2の梃子122は、試料装着空間部112内で梃子軸128を中心に他方向に回転する。
試料装着空間部112の側面のうち、一部は、開放形状からなり、第1の梃子121と第2の梃子122の回転により、第1の梃子121の前端部の側面と第2の梃子122の前端部の側面とが、前記試料装着空間部112の側面の開放部分に接することになる。このように、試料装着空間部112の側面の一部を開放したことは、限られた面積を占める試料装着部110に、複数の試料11を装着するための十分な空間を確保するためである。
第1の梃子121が一方向に回転し、第2の梃子122が他方向に回転することにより、第1の梃子121の端部と第2の梃子122の端部との間の隔離距離が大きくなる。即ち、第1の梃子121の前端と第2の梃子122の前端との間の隔離距離が大きくなり、第1の梃子121の後端と第2の梃子122の後端との間の隔離距離が大きくなる。これにより、第1の試料押板125と第2の試料押板126とが側面に移動することになり、第1の試料押板125と固定鍔114の一面との間に、試料11を装着するに十分な第1の空間が設けられ、第2の試料押板126と固定鍔114の他面との間に、試料11を装着するに十分な第2の空間が設けられる。
第1の空間及び第2の空間が形成された後、取っ手部140を、スタンド200の支持台230に据置する。取っ手部140には、内部に引込まれた形状の固定溝142が設けられており、支持台230の上面には、外部に突出した形状からなる固定突起233が設けられており、固定溝142と固定突起233とは、互いに対応する形状からなっている。固定溝142と固定突起233が結合すると、取っ手部140と支持台230が堅固に結合されるので、胴体100とスタンド200の締結がより堅固になる。
次に、図21は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの試料装着部に試料が装着した状態を示す平面図である。胴体100とスタンド200が締結されると、ユーザは、ピンセットなどを用いて、前記第1の空間及び第2の空間に試料11を装着することができる。第1の空間及び第2の空間に装着した試料11は、断面部分が上向きになるので、ユーザは、走査電子顕微鏡を用いて、試料11の断面を観察することができる。
試料11の断面を観察するために、試料11を切断すると、試料11の切断面が不均一に切断される場合が頻繁に生ずる。これにより、試料11が傾斜したままで第1の空間及び第2の空間に装着されることがある。試料11の正しい観察のためには、水平になるように、試料11を第1の 空間及び第2の空間に装着しなければならず、このため、ユーザは、胴体100を、約80゜回転させた後、試料11の水平を調整することができる。締結部220の上面のうち、第2の部分は、第1の部分223よりも低く突出しているので、試料装着部110の上面が、第2の部分に向かうように、胴体100を回転することが望ましい。
次に、図22は、本発明に適用可能なマルチ断面観察ホルダーの胴体とスタンドが分離されて、試料装着部に試料が固定した状態を示す平面図である。胴体100をスタンド200から分離する場合は、ユーザは、取っ手部140を取って、支持台上部232の外部に突設したレバー234を押圧する。ユーザがレバー234を押圧する場合、レバー234に加えられる力によって、支持台上部232が下方に回転しながら下降することになる。下降した支持台上部232は、支持台230に据置された取っ手部140を、支持台230から容易に分離できるようにする。レバー234を押圧して、取っ手部140が支持台230から分離された場合、ユーザは、取っ手部140を取って、ゆっくり胴体100を後進させて、胴体100をスタンド200から分離することができる。胴体100をスタンド200から分離する過程は、胴体100が回転した状態で行われる。
貫通溝222から試料装着部110を抜き取る場合、プッシュロッド116の段差117と、係止部材224の係止突起225とが分離されながら、プッシュロッド116の段差117に加えられた外力が除去され、弾性部材130の弾性によって、プッシュロッド116は、再度前方に移動することになる。プシュロッド116が前方に移動しながら、摺動溝118が第1の梃子121の後端と第2の梃子122の後端とに力を作用することになる。このように作用される力によって、第1の梃子121は、試料装着空間部112内で梃子軸128を中心に他方向に回転し、第2の梃子122は、試料装着空間部112内で梃子軸128を中心に一方向に回転する。第1の梃子121と第2の梃子122とが回転しながら、その端部に連結された第1の試料押板125と第2の試料押板126も共に移動し、試料押板125、126が試料11を固定することになる。それで、第1の空間に装着された試料11は、試料押板125と固定鍔114の一面によって固定され、第2の空間に装着された試料11は、第2の試料押板126と固定鍔114の他面によって固定される。ユーザは、固定した試料11を走査電子顕微鏡に適用して、精密な試料11の断面の拡大映像を得ることができる。
一方、本発明は、また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に、コンピュータが読み取り可能なコードとして具現することができる。コンピュータ読取可能な記録媒体は、コンピュータシステムにより読み取ることができるデータが格納される全ての種類の記録装置を含む。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ格納装置などがあり、また、搬送波(例えば、インターネットを通じた伝送)の形態で具現されることも含む。また、コンピュータ読取可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータが読み取ることが可能なコードが格納され、実行することができる。そして、本発明を具現するための機能的なプログラム、コード及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマーによって、容易に推論されることができる。
また、以上のように説明された装置及び方法は、前記で説明された実施例の構成と方法が限定して適用されることではなく、前記実施例は、様々な変形が行われるように、各実施例の全部又は一部が選択的に組み合わせして構成されることもできる。

Claims (12)

  1. 胴体(100)と、
    前記胴体(100)の前端部に形成され、複数の試料(11)を固定することができる試料装着部(110)と、
    前記胴体(100)の内部に位置する弾性部材(130)と、を含み、
    前記試料装着部(110)は、
    前記弾性部材(130)の弾性力によって、前後方向に移動可能なプッシュロッド(116)と、
    前端に第1の試料押板(125)及び第2の試料押板(126)が設けられ、後端は前記プッシュロッド(116)と連結されたX型梃子(120)と、
    前記第1の試料押板(125)と前記第2の試料押板(126)との間に形成された固定鍔(114)と、を含み、
    前記プッシュロッド(116)が後方に移動すると、前記第1の試料押板(125)と前記固定鍔(114)の一面との間に、前記試料(11)が装着される第1の空間が形成され、前記第2の試料押板(126)と前記固定鍔(114)の他面との間に、前記試料(11)が装着される第2の空間が形成されることを特徴とするマルチ断面観察ホルダー。
  2. 前記第1の空間及び前記第2の空間に前記試料(11)を装着した後、前記プッシュロッド(116)が前方に移動すると、
    前記第1の試料押板(125)が移動されて、前記第1の空間に装着された試料(11)を固定し、
    前記第2の試料押板(126)が移動されて、前記第2の空間に装着された試料(11)を固定することを特徴とする請求項1に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  3. 前記試料(11)の断面が前記第1の空間及び前記第2の空間の外部に向かうように、前記試料(11)が前記第1の空間及び前記第2の空間に固定され、
    走査電子顕微鏡を用いて、前記固定した試料(11)の断面観察が可能であることを特徴とする請求項2に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  4. 前記X型梃子(120)は、
    前端に前記第1の試料押板(125)が設けられる第1の試料押板設置部(123)が形成され、梃子軸(128)を中心に回転可能な第1の梃子(121)と、
    前端に前記第2の試料押板(126)が設けられる第2の試料押板設置部(124)が形成され、前記梃子軸(128)を中心に回転可能な第2の梃子(122)と、を含み、
    前記第1の梃子(121)の前端部と前記第2の梃子(122)の前端部とは離隔しており、前記第1の梃子(121)の後端部と前記第2の梃子(122)の後端部とは離隔しており、
    前記第1の梃子(121)の中間部と前記第2の梃子(122)の中間部とは、前記梃子軸(128)に結合されていることを特徴とする請求項2に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  5. 前記プッシュロッド(116)には、前方から後方に行くほど、幅が細くなる形状の摺動溝(118)が形成されており、
    前記第1の梃子(121)の後端及び前記第2の梃子(122)の後端は、前記プッシュロッド(116)の摺動溝(118)に接することを特徴とする請求項4に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  6. 前記プッシュロッド(116)の移動により、前記第1の梃子(121)の後端と前記第2の梃子(122)の後端とが、前記プッシュロッド(116)の摺動溝(118)に沿って移動しながら、前記第1の梃子(121)及び前記第2の梃子(122)が、前記梃子軸(128)を中心に回転され、
    前記第1の梃子(121)及び前記第2の梃子(122)の回転により、前記第1の試料押板(125)と前記第2の試料押板(126)とが移動することを特徴とする請求項5に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  7. 前記X型梃子(120)は、
    一端が、前記第1の梃子(121)の後端部に連結され、他端が、前記第2の梃子(122)の後端部に連結される梃子バネ(127)を、更に含むことを特徴とする請求項6に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  8. 前記プッシュロッド(116)が後方に移動すると、
    前記梃子バネ(127)の弾性力が、前記第1の梃子(121)の後端部及び前記第2の梃子(122)の後端部に作用して、前記第1の梃子(121)の後端と前記第2の梃子(122)の後端との間の隔離距離が大きくなり、
    前記第1の梃子(121)は、前記梃子軸(128)を中心に一方向に回転し、前記第2の梃子(122)は、前記梃子軸(128)を中心に他方向に回転し、前記第1の梃子(121)の前端と前記第2の梃子(122)の前端との間の隔離距離が大きくなることを特徴とする請求項7に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  9. 前記プッシュロッド(116)、前記X型梃子(120)、前記第1の試料押板(125)、及び、前記第2の試料押板(126)が配置された試料装着空間部(112)の側面の一部は、開放されており、
    前記プッシュロッド(116)が後方に移動すると、前記第1の梃子(121)の前端部の側面と、前記第2の梃子(122)の前端部の側面とが、前記試料装着空間部(112)の側面の開放した部分に接するように、前記第1の梃子(121)及び前記第2の梃子(122)が回転することを特徴とする請求項8に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  10. 前記プッシュロッド(116)が前方に移動すると、
    前記摺動溝(118)が、前記第1の梃子(121)の後端及び前記第2の梃子(122)の後端に力を作用して、前記第1の梃子(121)の後端と前記第2の梃子(122)の後端との間の隔離距離が小さくなり、
    前記第1の梃子(121)は、前記梃子軸(128)を中心に他方向に回転され、前記第2の梃子(122)は、前記梃子軸(128)を中心に一方向に回転されて、前記第1の梃子(121)の前端と前記第2の梃子(122)の前端との間の隔離距離が小さくなることを特徴とする請求項7に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  11. 前記胴体(100)と締結又は分離可能なスタンド(200)を、更に含み、
    前記スタンド(200)は、
    前記スタンド(200)の下部をなすベース部(210)と、
    前記ベース部(210)の上面に設けられ、開口した貫通孔(222)が形成されている締結部(220)と、を含み、
    前記胴体(100)が前記スタンド(200)に締結されて、前記貫通孔(222)に前記試料装着部(110)の少なくとも一部が挿入されると、前記プッシュロッド(116)が後方に移動し、
    前記胴体(100)が前記スタンド(200)から分離されると、前記プッシュロッド(116)が前方に移動することを特徴とする請求項1に記載のマルチ断面観察ホルダー。
  12. 前記締結部(220)の上面の一部である第1の部分(223)は、前記締結部(220)の上面のうち、前記第1の部分(223)を除く第2の部分よりも高く突設され、
    前記第1の部分(223)は、前記貫通孔(222)に挿入された前記試料装着部(110)の少なくとも一部が位置する部分の両側部分の1つであることを特徴とする請求項11に記載のマルチ断面観察ホルダー。
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