JP5827656B2 - 回転電機 - Google Patents

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本発明は、磁石を有するロータの回転位置を検出する回転位置検出部を備えた回転電機に関する。
例えば、回転電機は、3相(U相、V相、W相)のコイルを有したステータと、磁石を有するロータと、ロータの回転位置を検出する3つのホール素子を有する回転位置検出部とを備えている。この種の回転電機では、一般的に、ロータの回転位置を正確に検出するために、3つのホール素子を電気角120°等角度で配設している。しかしながら、この場合、回転位置検出部(これらホール素子が実装される基板等)が比較的大きくなるため、回転電機の小型化を図ることが容易ではなかった。
そこで、例えば、特許文献1に開示されているモータが提案されている。このモータでは、3つのホール素子を電気角60°(機械角30°)等角度で円弧状に配設し、中央に配設されたホール素子の出力信号を反転して取り出している。このような構成によれば、電気角120°(機械角60°)等角度で配設した3つのホール素子の出力信号と同様の出力信号を得ることができる上、3つのホール素子を電気角120°等角度で配設する構成よりも回転位置検出部を小さくすることができる。
特許第3369626号公報
しかしながら、上述した従来のモータは、3つのホール素子が実装される基板がロータの軸線方向に当該ステータと対向して位置している。そのため、モータ(回転電機)を軸線方向に小型化することができないため、回転電機の小型化を効率的に行うことができないおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、ロータの回転位置を正確に検出することができると共に効率的に小型化することができる回転電機を提供することを目的とする。
本発明に係る回転電機は、以下の特徴を有する。
第1の特徴:磁石(26)を有するロータ(12)と、コイル(40)が巻回された複数の磁極部(42)を含むステータ(14、92、94)と、電気角60°等角度で配設された第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)を有して前記ロータ(12)の回転位置を検出する回転位置検出部(16、16a〜16c)と、検出された前記ロータ(12)の回転位置に基づいて所定の磁極部(42)のコイル(40)を励磁して前記ロータ(12)を回転させる駆動制御部(18)と、を備え、前記第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)の中で、中央に配設された前記第1磁気センサ(44U)の出力信号、又は外側に配設された前記第2磁気センサ(44V)及び前記第3磁気センサ(44W)の各々の出力信号を反転して取り出す回転電機(10A〜10C)であって、前記ロータ(12)が前記ステータ(14、92、94)の外周側に配設されたアウターロータであると共に前記ステータ(14、92、94)がインナーステータであって、前記第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)の全ては、前記ステータ(14、92、94)の外周で隣接する前記磁極部(42)と前記ロータ(12)との間に形成された1つの空間(S)に配設され、複数の前記磁極部(42)は、U相のコイル(40)を有する第1磁極部(42U)、V相のコイル(40)を有する第2磁極部(42V)及びW相のコイル(40)を有する第3磁極部(42W)をそれぞれ複数設けることにより構成され、前記空間(S)は、前記第1磁極部(42U)の数を前記第2磁極部(42V)及び前記第3磁極部(42W)の各々の数よりも1つ少なく設定するか又は複数の前記第1磁極部(42U)の少なくとも1つを前記第2磁極部(42V)及び第3磁極部(42W)よりも小さく構成することにより、隣接する前記第2磁極部(42V)と前記第3磁極部(42W)との間に形成される。
の特徴:少なくとも1つの前記第1磁極部(42U)の前記コイル(40)の巻き数は、各前記第2磁極部(42V)の前記コイル(40)の巻き数及び各前記第3磁極部(42W)の前記コイル(40)の巻き数のそれぞれよりも多い。
の特徴:前記回転電機(10A、10B)は、単気筒の内燃機関を始動させるためのスタータモータとして機能し、前記駆動制御部(18)は、前記内燃機関の圧縮工程直後に複数の前記第1磁極部(42U)の前記コイル(40)を励磁する。
の特徴:前記回転位置検出部(16、16a〜16c)は、前記空間(S)に配設されて前記第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)を収容するケース(50、72、82)を有し、前記空間(S)を構成する隣接する各前記磁極部(42)には、前記ケース(50、72、82)を前記ステータ(14)の周方向に位置決めする押さえ部(64、66)が形成されている。
の特徴:前記ステータ(14)は、複数の前記磁極部(42)が設けられたベース部(32)を有し、前記ケース(82)は、前記ベース部(32)と各前記押さえ部(64、66)とで挟持されている。
の特徴:前記ケース(82)は、ケース本体(84)と、前記ケース本体(84)から前記ステータ(14)の半径方向内側に延出した凸部(86)と、を含み、前記回転位置検出部(16c)は、前記ベース部(32)に形成されて前記凸部(86)が接触する凹部(90)を有し、前記ケース(82)は、前記凸部(86)を前記ステータ(14)の半径方向に圧縮変形させた状態で前記凹部(90)に接触させることによって前記ベース部(32)と各前記押さえ部(64、66)とで挟持される。
の特徴:前記ステータ(14、92、94)は、複数の前記磁極部(42)が設けられたベース部(32)を有し、前記回転位置検出部(16、16a、16b)は、前記ベース部(32)に固定されて前記ケース(50、72)を支持する支持部(52、74)を有する。
の特徴:前記回転位置検出部(16)は、前記支持部(52)に設けられて前記ケース(50)を前記ステータ(14)の半径方向外側に付勢して前記押さえ部(64、66)に押し付ける付勢部材(54)を備える。
の特徴:前記第2磁気センサ(44V)及び前記第3磁気センサ(44W)は、前記第1磁気センサ(44U)よりも前記ステータ(14、92、94)の半径方向外側に配設されている。
10の特徴:前記回転位置検出部(16、16a〜16c)は、前記空間(S)に前記ロータ(12)の回転軸線(Ax)に沿って延在するように配設された基板(46)を有し、前記第1磁気センサ(44U)は、前記基板(46)のうち前記ロータ(12)の回転軸線(Ax)側を指向する面に実装され、前記第2磁気センサ(44V)及び前記第3磁気センサ(44W)は、前記基板(46)のうち前記ロータ(12)の回転軸線(Ax)とは反対側を指向する面に、前記第1磁気センサ(44U)とは逆極性となるように実装されている。
11の特徴:前記回転位置検出部(16b)は、前記ロータ(12)の前記磁石(26)の磁束を前記第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)の各々に導く磁性体(80U、80V、80W)を有する。
本発明の第1の特徴によれば、電気角60°等角度で第1〜第3磁気センサを配設すると共に、中央に配設された第1磁気センサの出力信号又は外側に配設された第2磁気センサ及び第3磁気センサの各々の出力信号を反転して取り出している。これにより、電気角120°等角度で配設した第1〜第3磁気センサの出力信号と同様の信号を得ることができる。よって、第1〜第3磁気センサをコンパクトに配設すると共にロータの回転位置を正確に検出することができる。また、ステータの外周で隣接する磁極部とロータ(アウターロータ)とで形成された空間に第1〜第3磁気センサの全てを配設しているので、回転位置検出部を前記空間に収めることができる。従って、回転位置検出部の一部(例えば、基板等)がロータの回転軸線方向に沿ってステータと対向して位置することがないため、回転電機を効率的に小型化することができる。さらに、第1磁極部の数を第2磁極部及び第3磁極部の各々の数よりも1つ少なく設定するか又は複数の第1磁極部の少なくとも1つを第2磁極部及び第3磁極部よりも小さく構成することにより、第1〜第3磁気センサの全てが配設される空間を形成している。これにより、隣接する第2磁極部と第3磁極部との間に比較的広い空間を形成することができる。よって、当該空間に回転位置検出部を簡単且つ確実に収容することができる。
本発明の第の特徴によれば、巻き数の多い第1磁極部からロータに作用するトルクを比較的大きくすることができる。これにより、第1磁極部の数を第2磁極部及び第3磁極部の各々の数よりも1つ少なく設定するか又は複数の第1磁極部の少なくとも1つを小さく構成した場合であっても、第1磁極部全体からロータに作用する総トルクを第2磁極部全体からロータに作用する総トルク及び第3磁極部全体からロータに作用する総トルクに近づけることができる。よって、ロータに作用するトルクの変動を小さくすることができるので、ロータを円滑に回転させることができる。
本発明の第の特徴によれば、単気筒の内燃機関の圧縮工程直後であって必要トルクの比較的小さいときに第1磁極部のコイルを励磁している。そのため、第1磁極部の数を第2磁極部及び第3磁極部の各々の数よりも1つ少なく設定するか又は複数の第1磁極部の少なくとも1つを小さく構成することにより、第1磁極部全体から作用するロータの総トルクが比較的小さくなった場合であっても、内燃機関を円滑に始動させることができる。
本発明の第の特徴によれば、隣接する各磁極部の押さえ部によって、第1〜第3磁気センサを収容するケースをステータの周方向に位置決めすることができるので、簡易な構成でロータの回転位置を一層正確に検出することができる。
本発明の第の特徴によれば、ベース部と各押さえ部とでケースを挟持するので、ケースをステータに対して固定することができる。
本発明の第の特徴によれば、ケースの凸部をステータの半径方向に圧縮変形させた状態でベース部の凹部に接触させることによって当該ケースをベース部と各押さえ部とで挟持するので、ケースを簡易な構成でステータに対して確実に固定することができる。
本発明の第の特徴によれば、ベース部に固定された支持部によって第1〜第3磁気センサが収容されたケースを支持するので、ケースをステータに対して固定することができる。
本発明の第の特徴によれば、付勢部材によってケースをステータの半径方向外側に向けて付勢して各押さえ部に押し付けるので、ケースを簡易な構成でステータに対して確実に固定することができる。
本発明の第の特徴によれば、磁極部と位置が近く磁界の影響を受け易い第2磁気センサ及び第3磁気センサを第1磁気センサよりもステータの半径方向外側に配設しているので、ロータの回転位置を正確に検出することができる。
本発明の第10の特徴によれば、簡易な構成で第1磁気センサの出力信号又は第2磁気センサ及び第3磁気センサの各々の出力信号を反転して取り出すことができる。また、第2磁気センサ及第3磁気センサを第1磁気センサよりもステータの半径方向外側に配設することができる。
本発明の第11の特徴によれば、磁性体を介してロータの磁石の磁束を第1〜第3磁気センサの各々に導くことができるので、ロータの回転位置をより一層正確に検出することができる。
本発明の第1実施形態に係る回転電機の一部断面平面図である。 図1に示す回転電機の縦断面図である。 図2に示す回転位置検出部を説明するための一部省略断面図である。 図3に示す回転位置検出部の拡大断面図である。 図5Aは前記回転電機を構成する第1〜第3磁気センサの配置を説明するための模式図であり、図5Bは参考例に係る第1〜第3磁気センサの出力信号を示したタイミングチャートであり、図5Cは図5Aに示す第1〜第3磁気センサの出力信号を示したタイミングチャートである。 比較例に係る回転電機の一部断面平面図である。 図6に示す回転位置検出部の構成を説明するための模式図である。 第1変形例に係る回転位置検出部を説明するための断面図である。 第2変形例に係る回転位置検出部を説明するための断面図である。 第3変形例に係る回転位置検出部を説明するための断面図である。 図10の一部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る回転電機の一部省略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る回転電機の一部断面平面図である。
以下、本発明に係る回転電機の好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る回転電機10Aは、例えば、自動二輪車の内燃機関のクランク軸に連結され、内燃機関の始動時にはスタータモータ(3相交流モータ)として機能し、内燃機関の始動後には発電機として機能する。
図1及び図2に示すように、回転電機10Aは、ロータ12と、ロータ12を回転駆動させるための円環状のステータ14と、ロータ12の回転位置を検出する回転位置検出部16と、駆動制御部18とを備える。
ロータ12は、ステータ14の外周側に配設されたアウターロータとして構成されており、図示しないクランク軸等に連結される円環状のボス部20を含む。また、ロータ12は、ボス部20の外周面に設けられてボス部20の径方向外側に延出した円環状のフランジ部22と、フランジ部22の外周部からロータ12の軸線方向に延在した円筒部24と、円筒部24の内周面に固着された複数の磁石26とを有している。複数の磁石26は、永久磁石で構成されており、円筒部24の周方向に沿って配設されている。ただし、複数の磁石26は、電磁石で構成されていてもよい。
ステータ14は、インナーステータとして構成されており、ロータ12を構成する円筒部24の内側に配設されている。ステータ14は、複数枚の金属プレートを積層してボルト28で締結することにより形成されたステータ本体30を有する。
図2及び図3に示すように、ステータ本体30は、ボス部20の外周側に配設された円環状のベース部32と、ベース部32の外周面から半径方向外側に延出した複数のティース(鉄心)34と、各ティース34の先端部に設けられた複数のヨーク36とを含む。本実施形態では、17個のティース34がベース部32の周方向に沿って円環状に配設されている。各ヨーク36は、各ティース34の先端部から周方向両側に延出している。なお、各ヨーク36のうち半径方向外側に指向する面は、ベース部32の周方向に沿って湾曲している。
また、ステータ14は、各ティース34を囲繞するように設けられた複数のインシュレータ38と、各インシュレータ38に導線を巻回することにより形成された複数のコイル40とを有している。このように、各ティース34を導線で巻回してコイル40を形成することにより複数の磁極部42が形成されることとなる。
すなわち、ステータ14は、円環状に配設された複数(図1では、17個)の磁極部42を有する。複数の磁極部42は、U相のコイル40を有する5個の第1磁極部42Uと、V相のコイル40を有する6個の第2磁極部42Vと、W相のコイル40を有する6個の第3磁極部42Wとで構成されている。
本実施形態では、ステータ14は、U相(U1〜U5)、V相(V1〜V6)、W相(W1〜W6)の各コイル40が、図1の時計回りにU1、V1、W1、U2…W5、V6、W6の順番に並ぶように形成されている。すなわち、ステータ14は、18個の磁極部42を有するステータのうちのU6のコイル40を有する第1磁極部42Uを削除することにより形成されている。これにより、W5のコイル40を有する第3磁極部42WとV6のコイル40を有する第2磁極部42Vとロータ12の円筒部24との間に比較的広い空間Sが形成されることとなる。ただし、ステータ14の磁極部42の数は、任意に設定可能であることは勿論である。
また、少なくとも1つの第1磁極部42Uのコイル40の巻き数は、各第2磁極部42Vのコイル40の巻き数及び各第3磁極部42Wのコイル40の巻き数のそれぞれよりも多く設定されている。これにより、巻き数の多い第1磁極部42Uからロータ12に作用するトルクを各第2磁極部42V及び各第3磁極部42Wからロータ12に作用するトルクよりも大きくすることができる。よって、5個の第1磁極部42U全体からロータ12に作用する総トルクを6個の第2磁極部42V全体からロータ12に作用する総トルク及び6個の第3磁極部42W全体からロータ12に作用する総トルクに近づけることができる。従って、第1磁極部42Uの数を第2磁極部42V及び第3磁極部42Wの各々の数よりも1つ少なくした場合であっても、ロータ12に作用するトルクの変動を小さくすることができるので、ロータ12を円滑に回転させることが可能になる。
この場合、巻き数の多い第1磁極部42Uは任意に選択することが可能であり、その巻き数についても任意に設定することができる。すなわち、例えば、不足しているトルクを補うことができる巻き数を5個(複数)の第1磁極部42Uのコイル40に均等に振り分けられるように各第1磁極部42Uのコイル40の巻き数を設定してもよいし、特定の第1磁極部42U(例えば、U4、U5)のコイル40の巻き数を多く設定してもよい。
回転位置検出部16は、隣接するW5の第3磁極部42WとV6の第2磁極部42Vとロータ12の円筒部24との間に形成された空間Sに配設されている。回転位置検出部16は、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wと、ロータ12の回転軸線Axに沿って延在するように配設された基板46と、基板46と駆動制御部18とを電気的に接続するケーブル48とを有している(図2参照)。
第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wのそれぞれは、例えば、ホール素子で構成することができる。なお、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wのそれぞれは、ホール素子に限定されず、ロータ12の磁石26の磁界を検出(計測)可能であればどのような素子を用いてもよい。
第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wは、電気角60°(機械角10°)等角度となるように配設されている(図4及び図5A参照)。本実施形態では、ステータ14の径方向から視て、第1磁気センサ44Uが中央に位置すると共に第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wが両側(外側)に位置している。
第1磁気センサ44Uは、基板46のうちロータ12の回転軸線Ax側を指向する面に実装されている。一方、第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wは、基板46のうちロータ12の回転軸線Axとは反対側を指向する面に第1磁気センサ44Uとは逆極性となるように実装されている。これにより、第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wの各々の出力信号は、第1磁気センサ44Uの出力信号に対して反転して取り出されることとなる。
ここで、例えば、第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wの各々の出力信号を第1磁気センサ44Uの出力信号に対して反転させずに取り出した場合、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wの出力信号は、図5Bに示すようなタイミングチャートとなる。すなわち、第2磁気センサ44Vの出力信号が第1磁気センサ44Uの出力信号に対して電気角60°(機械角10°)だけ進み、第3磁気センサ44Wの出力信号が第1磁気センサ44Uの出力信号に対して電気角60°(機械角10°)だけ遅れることとなる。
一方、本実施形態では、第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wの各々の出力信号を反転して取り出すため、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wの出力信号は、図5Cに示すようなタイミングチャートとなる。すなわち、第1磁気センサ44Uの出力信号が第2磁気センサ44Vの出力信号に対して電気角120°(機械角20°)だけ進み、第3磁気センサ44Wの出力信号が第2磁気センサ44Vの出力信号に対して電気角120°(機械角20°)だけ遅れることとなる。これにより、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wをコンパクトに配置することができる上、電気角120°等角度で磁気センサが取り付けられた回転電機同様、ロータ12の回転位置を正確に検出することが可能となる。
図3及び図4から解かるように、第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wは、第1磁気センサ44Uよりもステータ14の半径方向外側に配設されている。つまり、W5のコイル40を有する第3磁極部42Wの磁界の影響を受け易い第2磁気センサ44VとV6のコイル40を有する第2磁極部42Vの磁界の影響を受け易い第3磁気センサ44Wとがロータ12の磁石26の近くに配設されることとなる。これにより、ロータ12の回転位置を効率的に正確に検出することができる。
また、回転位置検出部16は、基板46を支持するケース50と、ベース部32に設けられてケース50を支持する支持部52と、ケース50をベース部32の半径方向外側に沿って付勢する付勢部材としてのばね部材54とを有している。ケース50は、樹脂材料で構成されており、平面視で台形に近い形状をなしている。ケース50のうち半径方向外側に指向する面は、ベース部32の周方向に沿って湾曲している。
このケース50には、ベース部32の径方向内側に形成されて支持部52の一部が配設される孔部56と、ベース部32の径方向外側に形成されて第1〜第3磁気センサ44U、44V、44W及び基板46が収容される室58とが形成されている。なお、孔部56と室58は、ケース50のうちロータ12の軸線方向を指向する面に開口している(図2参照)。
ケース50の外周部には、その周方向の両端部が切り欠かれることによって一対の段差部60、62が形成されている(図4参照)。一方の段差部60には、W5のコイル40を有する第3磁極部42Wを構成するヨーク36の周方向の他端部(押さえ部64)が当接している。他方の段差部62には、V6のコイル40を有する第2磁極部42Vを構成するヨーク36の周方向の一端部(押さえ部66)が当接している。これにより、ケース50がロータ12の周方向に位置決めされる。
支持部52は、ティース34及びヨーク36を縮小した形状をなしている。すなわち、支持部52は、ベース部32の外周面に設けられてその半径方向外側に延出した延出部68と、延出部68の先端部に設けられた傘部70とを有している。
支持部52は、ベース部32に対して一体的に設けられている。この場合、ステータ本体30を構成する各金属プレートに支持部52を形成しておけばよい。また、支持部52は、ベース部32に対して溶接により固定してもよいし、ボルトやリベット等の締結部材を用いてベース部32に対して固定してもよい。傘部70は、ケース50の孔部56に配設されている。
ばね部材54は、ケース50の孔部56を構成する壁面と傘部70との間に介設されており、例えば、金属板で形成することができる。ただし、ばね部材54は、コイルばね等で構成しても構わない。ばね部材54を金属板で構成した場合、例えば、図4に示すように、無負荷状態で傘部70側に凸となるように湾曲した金属板(図4の二点鎖線で示した形状の金属板)をその湾曲面が平坦になるように弾性変形させた状態でケース50の孔部56に配設すればよい。
そうすると、図4の矢印に沿った方向のばね部材54(金属板)の復元力がケース50に作用するため、ケース50の段差部60、62が押さえ部64、66に押し付けられることになる。これにより、ケース50がステータ14に対して固定されるため、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wの位置ずれが抑制される。
このように構成される回転位置検出部16では、ロータ12の軸線方向に沿ってケース50をスライドさせることによって、支持部52の傘部70を孔部56に差し込み、ケース50を所定の空間Sに組み付けることができる。そのため、簡単且つ正確に第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wを所定の位置に配置することができる。
駆動制御部18は、回転位置検出部16で検出されたロータ12の回転位置に基づいて所定の磁極部42のコイル40を励磁してロータ12を回転させる。具体的には、駆動制御部18は、第1磁気センサ44Uの出力信号に基づいて各第1磁極部42Uのコイル40を励磁し、第2磁気センサ44Vの出力信号に基づいて各第2磁極部42Vのコイル40を励磁し、第3磁気センサ44Wの出力信号に基づいて各第3磁極部42Wのコイル40を励磁する。
また、回転電機10Aが単気筒の内燃機関を始動させるためのスタータモータとして機能する場合、駆動制御部18は、内燃機関の圧縮工程直後に複数の第1磁極部42Uのコイル40を励磁する。換言すれば、駆動制御部18は、単気筒の内燃機関の圧縮工程直後であって必要トルクの比較的小さいときに第1磁極部42Uのコイル40を励磁する。これにより、第1磁極部42U全体から作用するロータ12の総トルクが第2磁極部42V全体から作用するロータ12の総トルク及び第3磁極部42W全体から作用するロータ12の総トルクよりも小さい場合であっても、内燃機関を円滑に始動させることができる。
ところで、例えば、18個の磁極部を有するステータ202を備える回転電機200において、電気角120°(機械角20°)等角度で第1〜第3磁気センサ204U、204V、204Wを設ける場合、図6及び図7に示すような構成を採用することがある。
すなわち、図6及び図7に示すように、第1磁気センサ204Uは、W5のコイル40を有する第3磁極部206WとU6のコイル40を有する第1磁極部206Uの間に配置される。第2磁気センサ204Vは、V5のコイル40を有する第2磁極部206VとW5のコイル40を有する第3磁極部206Wの間に配置される。第3磁気センサ204Wは、U6のコイル40を有する第1磁極部206UとV6のコイル40を有する第2磁極部206Vの間に配置される。そのため、回転位置検出部208の一部(基板210等)は、ロータ12の軸線方向に沿ってステータ202と対向して配置される。従って、このような構成では、回転電機200をロータ12の軸線方向に効率的に小型化することができない。
これに対して、本実施形態では、電気角60°(機械角10°)等角度で第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wを配設すると共に、外側に配設された第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wの出力信号を中央に配設された第1磁気センサ44Uの出力信号に対して反転して取り出している。これにより、電気角120°(機械角20°)等角度で配設した第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wの出力信号と同様の信号を得ることができる。よって、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wをコンパクトに配設すると共にロータ12の回転位置を正確に検出することができる。
また、W5のコイル40を有する第3磁極部42WとV6のコイル40を有する第2磁極部42Vとロータ12の円筒部24との間に形成された1つの空間Sに第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wの全てを配設しているので、回転位置検出部16を当該空間Sに収めることができる。従って、回転位置検出部16の一部(例えば、基板46等)がロータ12の軸線方向に沿ってステータ14と対向して位置することがないため、回転電機10Aを効率的に小型化することができる。
本実施形態によれば、第1磁極部42Uの数を第2磁極部42V及び第3磁極部42Wの各々の数よりも1つ少なく設定することにより、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wの全てが配設される空間Sを形成している。これにより、隣接する第2磁極部42Vと第3磁極部42Wとの間に比較的広い空間Sを形成することができる。よって、当該空間Sに回転位置検出部16を簡単且つ確実に収容することができる。
また、少なくとも1つの第1磁極部42Uのコイル40の巻き数を各第2磁極部42Vのコイル40の巻き数及び各第3磁極部42Wのコイル40の巻き数のそれぞれよりも多く設定している。そのため、巻き数の多い第1磁極部42Uからロータ12に作用するトルクを比較的大きくすることができる。これにより、第1磁極部42Uの数を第2磁極部42V及び第3磁極部42Wの各々の数よりも1つ少なく設定した場合であっても、第1磁極部42U全体からロータ12に作用する総トルクを第2磁極部42V全体からロータ12に作用する総トルク及び第3磁極部42W全体からロータ12に作用する総トルクに近づけることができる。よって、ロータ12に作用するトルクの変動を小さくすることができるので、ロータ12を円滑に回転させることができる。
さらに、ケース50の一方の段差部60がW5のコイル40を有する第3磁極部42Wのヨーク36の押さえ部64に当接すると共に、ケース50の他方の段差部62がV6のコイル40を有する第2磁極部42Vのヨーク36の押さえ部66に当接している。これにより、ケース50がロータ12の周方向に位置決めされるので、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wがロータ12の周方向に位置決めされる。よって、簡易な構成でロータ12の回転位置を一層正確に検出することができる。
本実施形態によれば、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wを収容するケース50をベース部32に固定された支持部52によって支持しているので、簡易な構成でケース50をステータ14に対して固定することができる。
また、ばね部材54によってケース50をステータ14の半径方向外側に向けて付勢して各押さえ部64、66に押し付けているので、ケース50をステータ14に対して確実に固定することができる。
本実施形態では、W5のコイル40を有する第3磁極部42Wと位置が近く磁界の影響を受け易い第2磁気センサ44VとV6のコイル40を有する第2磁極部42Vの磁界の影響を受け易い第3磁気センサ44Wとを第1磁気センサ44Uよりもステータ14の半径方向外側(磁石26に近い位置)に配設している。これにより、ロータ12の回転位置を正確に検出することができる。
また、基板46のうちロータ12の回転軸線Ax側(ステータ14の半径方向内側)を指向する面に第1磁気センサ44Uを実装すると共に基板46のうちロータ12の回転軸線Axとは反対側(ステータ14の半径方向外側)を指向する面に第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wを第1磁気センサ44Uとは逆極性となるように実装している。これにより、簡易な構成で第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wのそれぞれの出力信号を第1磁気センサ44Uの出力信号に対して反転して取り出すことができる。さらに、第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wを第1磁気センサ44Uよりもステータ14の半径方向外側に配設することができる。
(第1変形例)
次に、第1変形例に係る回転位置検出部16aについて図8を参照しながら説明する。なお、本変形例に係る回転位置検出部16aにおいて、上述した回転位置検出部16と同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。後述する第3変形例についても同様である。
図8に示すように、回転位置検出部16aは、ケース50及び支持部52に換えてケース72及び支持部74を有し、ばね部材54が省略されている。ケース72には、支持部74の一部及び基板46が配設される孔部76が形成されている。支持部74は、略T字状に形成されており、ベース部32の外周面から半径方向外側に延出した延出部68と、延出部68の先端部に設けられて矩形の横断面を有する傘部78とを有している。
傘部78のうちベース部32の半径方向外側に指向する平坦面の近傍には、基板46に実装された第1磁気センサ44Uがある。また、傘部78は、第2磁気センサ44V及び第2磁気センサ44Vの裏側まで延在している。換言すると、第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wは、基板46を挟んで磁性体である傘部(ベース部材)78の前記平坦面に対向した状態で近接している。
本変形例に係る回転位置検出部16aによれば、第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wの裏側に近接して傘部78を設けている。これにより、ロータ12を構成する磁石26の磁束を第2磁気センサ44V及び第3磁気センサ44Wに対して略面直に入射させることができる(図8の矢印を参照)。よって、ロータ12の回転位置を一層正確に検出することができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係る回転位置検出部16bについて図9を参照しながら説明する。なお、本変形例に係る回転位置検出部16bにおいて、上述した回転位置検出部16aと同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9に示すように、回転位置検出部16bは、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wのそれぞれにロータ12の磁石26の磁束を導くための第1〜第3磁性体80U、80V、80Wを備えている。
第1〜第3磁性体80U、80V、80Wは、棒状に形成されており、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wに対応して配設されている。具体的には、第1磁性体80Uは、基板46を挟んで第1磁気センサ44Uと近接する位置からケース72の外周面までステータ14の径方向に沿って延在している。第2磁性体80Vは、第2磁気センサ44Vと近接する位置から第1磁性体80Uの長手方向に沿って延在し、途中部位で隣接する第3磁極部42W側に屈曲し、ケース72の外周面まで延在している。第3磁性体80Wは、第3磁気センサ44Wと近接する位置から第1磁性体80Uの長手方向に沿って延在し、途中部位で隣接する第2磁極部42V側に屈曲し、ケース72の外周面まで延在している。
本変形例に係る回転位置検出部16によれば、ロータ12の磁石26の磁束を第1〜第3磁性体80U、80V、80Wを介して対応する第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wに導く(整流する)ことができる。これにより、磁気センサ44U、44V、44Wの検出面に直角に磁束が入るようにすることができるので、基板46を小型化できると共に、ロータ12の回転位置をより一層正確に検出することができる。
また、第1〜第3磁性体80U、80V、80Wの各端面がケース72の外側に露出しているので、第1〜第3磁性体80U、80V、80Wの各端面をケース72の外側に露出させない場合と比較して、ロータ12の磁石26の磁束の整流を効率的に行うことができる。
(第3変形例)
次に、第3変形例に係る回転位置検出部16cについて図10及び図11を参照しながら説明する。図10に示すように、回転位置検出部16cは、ケース50に換えてケース82を有し、支持部52及びばね部材54が省略されている。ケース82は、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44W及び基板46を収容する室83が形成されたケース本体84と、ケース本体84からステータ14の半径方向内側に突出する凸部86とを有している。
ケース本体84には、隣接する第3磁極部42Wを構成するヨーク36の押さえ部64が当接する段差部60と、隣接する第2磁極部42Vを構成するヨーク36の押さえ部66が当接する段差部62とが形成されている。凸部86の先端側は、先端に向かって徐々に縮径したテーパ形状に形成されている。
また、回転位置検出部16cは、ベース部32の外周面から半径方向外側に突出した突出部88を有している。突出部88の先端面には、凸部86の先端部が設けられる溝部(凹部)90が形成されている。溝部90は、V字状に形成されており、その底部に向かって溝幅が徐々に狭くなっている。この場合、図11に示すように、凸部86の先端側のテーパ角度αは、溝部90の傾斜角度βよりも小さく設定される。
このように構成される回転位置検出部16cでは、ケース本体84を各押さえ部64、66に当接させた状態で凸部86の先端部をステータ14の半径方向に圧縮変形させて(潰して)溝部90を構成する壁面に接触させることにより、ケース82をベース部32と各押さえ部64、66とで挟持する。これにより、ケース82を簡易な構成でステータ14に対して確実に固定することができる。
本変形例は、上述した構成に限定されない。例えば、凸部86の先端部と溝部90を構成する壁面との間にゴム等の弾性部材を介設してもよい。この場合、ゴムの弾性力によってケース本体84を各押さえ部64、66に対して押し付けることができるので、より強固にケース82をステータ14に対して固定することが可能となる。
また、ベース部32に形成された突出部88の先端側を先端に向かって徐々に縮径したテーパ形状に形成すると共に、ケース82に突出部88の先端部が接触する凹部を形成しても構わない。この場合でもベース部32と各押さえ部64、66とでケース82を挟持することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る回転電機10Bについて図12を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る回転電機10Bにおいて、上述した回転電機10Aと同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。後述する第3実施形態についても同様である。
図12に示すように、回転電機10Bは、ステータ14に換えてステータ92を備える。ステータ92は、回転位置検出部16を構成する延出部68を囲繞するインシュレータ38と、インシュレータ38に導線を巻回することにより形成されたコイル40とをさらに有する。すなわち、支持部52を構成する延出部68がティース34として機能し、傘部70がヨーク36として機能するため、延出部68を導線で巻回してコイル40を形成することによりU6のコイル40を有する第1磁極部42Uが形成されることとなる。
この場合、第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wの全ては、ステータ92の外周で隣接する第2磁極部42V及び第3磁極部42Wとロータ12の円筒部24との間に形成された空間Sに配設されることとなる。つまり、空間Sは、U6のコイル40を有する第1磁極部42Uを第2磁極部42V及び第3磁極部42Wよりも小さく構成することにより、隣接する第2磁極部42Vと第3磁極部42Wとの間に形成されている。
このような構成によれば、U6のコイル40を有する第1磁極部42Uからロータ12にトルクを作用させることができるので、第1磁極部42Uの数を5つにした場合と比較して、ロータ12を円滑に回転させ易くすることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る回転電機10Cについて図13を参照しながら説明する。図13に示すように、回転電機10Cは、第1実施形態に係るステータ14と略同一の外径を有するステータ94を備える。
ステータ94は、9個の磁極部42を有している。このように構成されたステータ94では、隣接する磁極部42とロータ12との間で形成される空間Sが比較的広くなるため、電気角60°等間隔で配設した第1〜第3磁気センサ44U、44V、44Wの全てを当該空間Sに配設することができる。すなわち、回転位置検出部16を前記空間Sに収容することができる。よって、本実施形態に係る回転電機10Cは、第1実施形態に係る回転電機10Aと同様の効果を奏することができる。
本発明に係る回転電機は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成乃至工程を採り得ることはもちろんである。
回転位置検出部は、第2磁気センサ及び第3磁気センサの各出力信号ではなく第1磁気センサの出力信号を反転して取り出せるように構成してもよい。また、基板の同じ面に第1〜第3磁気センサを実装しておき、駆動制御部が、第1磁気センサの出力信号又は第2磁気センサ及び第3磁気センサの各々の出力信号を反転させても構わない。この場合、基板のうち回転軸線とは反対側に指向する面に第1〜第3磁気センサの全てを実装すると、第1〜第3磁気センサをロータの磁石に効率的に近づけることができるため、ロータの回転位置を一層正確に検出することができる。
10A〜10C、200…回転電機 12…ロータ
14、92、94、202…ステータ
16、16a〜16c…回転位置検出部 18…駆動制御部
26…磁石 30…ステータ本体
32…ベース部 34…ティース(鉄心)
36…ヨーク 40…コイル
42…磁極部 42U、206U…第1磁極部
42V、206V…第2磁極部 42W、206W…第3磁極部
44U、204U…第1磁気センサ 44V、204V…第2磁気センサ
44W、204W…第3磁気センサ 46、210…基板
50、72、82…ケース 52、74…支持部
54…ばね部材 60、62…段差部
64、66…押さえ部 68…延出部
70、78…傘部 80U…第1磁性体
80V…第2磁性体 80W…第3磁性体
84…ケース本体 86…凸部
88…突出部 90…溝部(凹部)

Claims (11)

  1. 磁石(26)を有するロータ(12)と、
    コイル(40)が巻回された複数の磁極部(42)を含むステータ(14、92、94)と、
    電気角60°等角度で配設された第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)を有して前記ロータ(12)の回転位置を検出する回転位置検出部(16、16a〜16c)と、
    検出された前記ロータ(12)の回転位置に基づいて所定の磁極部(42)のコイル(40)を励磁して前記ロータ(12)を回転させる駆動制御部(18)と、を備え、
    前記第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)の中で、中央に配設された前記第1磁気センサ(44U)の出力信号、又は外側に配設された前記第2磁気センサ(44V)及び前記第3磁気センサ(44W)の各々の出力信号を反転して取り出す回転電機(10A〜10C)であって、
    前記ロータ(12)が前記ステータ(14、92、94)の外周側に配設されたアウターロータであると共に前記ステータ(14、92、94)がインナーステータであって、
    前記第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)の全ては、前記ステータ(14、92、94)の外周で隣接する前記磁極部(42)と前記ロータ(12)との間に形成された1つの空間(S)に配設され、
    複数の前記磁極部(42)は、U相のコイル(40)を有する第1磁極部(42U)、V相のコイル(40)を有する第2磁極部(42V)及びW相のコイル(40)を有する第3磁極部(42W)をそれぞれ複数設けることにより構成され、
    前記空間(S)は、前記第1磁極部(42U)の数を前記第2磁極部(42V)及び前記第3磁極部(42W)の各々の数よりも1つ少なく設定するか又は複数の前記第1磁極部(42U)の少なくとも1つを前記第2磁極部(42V)及び第3磁極部(42W)よりも小さく構成することにより、隣接する前記第2磁極部(42V)と前記第3磁極部(42W)との間に形成される、
    ことを特徴とする回転電機(10A〜10C)。
  2. 請求項記載の回転電機(10A、10B)において、
    少なくとも1つの前記第1磁極部(42U)の前記コイル(40)の巻き数は、各前記第2磁極部(42V)の前記コイル(40)の巻き数及び各前記第3磁極部(42W)の前記コイル(40)の巻き数のそれぞれよりも多い、
    ことを特徴とする回転電機(10A、10B)。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機(10A、10B)において、
    前記回転電機(10A、10B)は、単気筒の内燃機関を始動させるためのスタータモータとして機能し、
    前記駆動制御部(18)は、前記内燃機関の圧縮工程直後に複数の前記第1磁極部(42U)の前記コイル(40)を励磁する、
    ことを特徴とする回転電機(10A、10B)。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の回転電機(10A〜10C)において、
    前記回転位置検出部(16、16a〜16c)は、前記空間(S)に配設されて前記第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)を収容するケース(50、72、82)を有し、
    前記空間(S)を構成する隣接する各前記磁極部(42)には、前記ケース(50、72、82)を前記ステータ(14)の周方向に位置決めする押さえ部(64、66)が形成されている、
    ことを特徴とする回転電機(10A〜10C)。
  5. 請求項記載の回転電機(10A)において、
    前記ステータ(14)は、複数の前記磁極部(42)が設けられたベース部(32)を有し、
    前記ケース(82)は、前記ベース部(32)と各前記押さえ部(64、66)とで挟持されている、
    ことを特徴とする回転電機(10A)。
  6. 請求項記載の回転電機(10A)において、
    前記ケース(82)は、ケース本体(84)と、
    前記ケース本体(84)から前記ステータ(14)の半径方向内側に延出した凸部(86)と、を含み、
    前記回転位置検出部(16c)は、前記ベース部(32)に形成されて前記凸部(86)が接触する凹部(90)を有し、
    前記ケース(82)は、前記凸部(86)を前記ステータ(14)の半径方向に圧縮変形させた状態で前記凹部(90)に接触させることによって前記ベース部(32)と各前記押さえ部(64、66)とで挟持される、
    ことを特徴とする回転電機(10A)。
  7. 請求項記載の回転電機(10A〜10C)において、
    前記ステータ(14、92、94)は、複数の前記磁極部(42)が設けられたベース部(32)を有し、
    前記回転位置検出部(16、16a、16b)は、前記ベース部(32)に固定されて前記ケース(50、72)を支持する支持部(52、74)を有する、
    ことを特徴とする回転電機(10A〜10C)。
  8. 請求項記載の回転電機(10A)において、
    前記回転位置検出部(16)は、前記支持部(52)に設けられて前記ケース(50)を前記ステータ(14)の半径方向外側に付勢して前記押さえ部(64、66)に押し付ける付勢部材(54)を備える、
    ことを特徴とする回転電機(10A)。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の回転電機(10A〜10C)において、
    前記第2磁気センサ(44V)及び前記第3磁気センサ(44W)は、前記第1磁気センサ(44U)よりも前記ステータ(14、92、94)の半径方向外側に配設されている、
    ことを特徴とする回転電機(10A〜10C)。
  10. 請求項記載の回転電機(10A〜10C)において、
    前記回転位置検出部(16、16a〜16c)は、前記空間(S)に前記ロータ(12)の回転軸線(Ax)に沿って延在するように配設された基板(46)を有し、
    前記第1磁気センサ(44U)は、前記基板(46)のうち前記ロータ(12)の回転軸線(Ax)側を指向する面に実装され、
    前記第2磁気センサ(44V)及び前記第3磁気センサ(44W)は、前記基板(46)のうち前記ロータ(12)の回転軸線(Ax)とは反対側を指向する面に、前記第1磁気センサ(44U)とは逆極性となるように実装されている、
    ことを特徴とする回転電機(10A〜10C)。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転電機(10A)において、
    前記回転位置検出部(16b)は、前記ロータ(12)の前記磁石(26)の磁束を前記第1〜第3磁気センサ(44U、44V、44W)の各々に導く磁性体(80U、80V、80W)を有する、
    ことを特徴とする回転電機(10A)。
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