JP5826803B2 - 需給バランス制御システム及び需給バランス制御方法 - Google Patents

需給バランス制御システム及び需給バランス制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、需給バランス制御システム及び需給バランス制御方法に関し、とくに電力系統における需給バランスを制御する技術に関する。
昨今、太陽光発電機等の自然エネルギーを利用した発電方法が注目されており、今後は商用電力系統等の電力系統に自然エネルギーを利用した大量の発電機が接続されることが予想される。しかし自然エネルギーを利用した発電機は、気象条件等の自然環境により出力が変動しやすく、こうした発電機が電力系統に与える影響が懸念されている。
電力の需給調整を行う技術に関し、例えば、特許文献1には、電力需給調整システムであって、施設ごとに設置される子局装置が、施設に設置される電力機器が必要な電力の合計である施設電力を計算し、計算した施設電力を中継局装置に送信し、変圧器ごとに設置され、各子局装置と通信可能な中継局装置が、各子局装置から施設電力を受信し、受信した各施設電力の合計を負荷電力合計として算出し、負荷電力合計を親局装置に送信し、各中継局装置と通信可能な親局装置が、各中継局装置から負荷電力合計を受信し、受信した各負荷電力合計の合計を総合負荷電力合計として算出し、総合負荷電力合計が系統電力より大きい場合に、蓄電池から配電線への放電を指示し、総合負荷電力合計が系統電力より大きく、かつ、総合負荷電力合計から系統電力を減算した値である不足電力が蓄電池からの放電電力より大きい場合に、不足電力から放電電力を減算した値を融通電力として求め、その融通電力の出力を要請する要請メッセージを、親局装置と通信可能な他の親局装置に送信し、他の親局装置が、当該親局装置から要請メッセージを受信した場合に、当該他の親局装置が設置された変電所に付設の蓄電池から配電線への放電を指示することが記載されている。
また特許文献2には、電力供給システムの制御方法であって、発電機の夫々に、無線通信する情報処理装置である発電機エージェントを付設し、負荷の夫々に、無線通信する情報処理装置であり夫々に対して消費電力制御を行う負荷エージェントを付設し、発電機エージェントは、自発電機の発電電力量を取得して負荷エージェントに送信し、負荷エージェントは、発電電力量と消費電力量とによる運転状態と消費電力制御との組み合わせに対応づけて、その消費電力制御を行った場合の電力供給システムの需給制御の効果を示す評価値を記憶し、発電機エージェントから発電電力量を受信し、自負荷の消費電力量を取得し、これらの電力量により定まる運転状態の全ての評価値を選出し、需給制御の効果が最大の消費電力制御を自負荷に行うことが記載されている。
また特許文献3には、1つ以上の発電機及び1つ以上の負荷が接続する下位配電線と、変圧器を介して下位配電線が配下に接続される上位配電線とを含む配電系統と、配電系統に接続する負荷周波数制御装置とを含む電力供給システムの制御方法であって、負荷の夫々に情報処理装置である負荷エージェントを付設し、上位配電線の電流値である上位配電線電流値を取得する情報処理装置である親エージェントを設け、負荷エージェントと親エージェントとを通信可能に接続し、親エージェントが、上位配電線電流値の時間変化を取得し、取得した上位配電線電流値の時間変化のうち所定の周期成分を抽出し、抽出した所定の周期成分の電流値が、負荷周波数制御装置が調整可能な範囲を逸脱したと判断した場合に、その逸脱分の電流値を、自身が設けられている上位配電線の配下の下位配電線に接続している負荷に付設されている負荷エージェントに送信し、負荷エージェントが、親エージェントから逸脱分の電流値を受信し、受信した逸脱分の電流値が予め設定された閾値を超える場合に、自身が付設されている負荷の電力消費を制御することが記載されている。
特開2012−19598号公報 特開2012−139007号公報 特開2012−05329号公報
上記特許文献3に記載の制御方法では、親エージェントが逸脱分の電流値を配下の下位配電線に接続している負荷に付設されている負荷エージェントに送信する、いわばピラミッド型の制御体系になっており、上位系が下位系の電力の総和が0になるように制御を行っている。このため、制御対象が多数にのぼる場合は制御体系が大規模化し、全体の制御が完了するまでに長時間を要する可能性がある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、電力系統の需給バランスを効率よく制御することが可能な需給バランス制御システム及び需給バランス制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一つは、電力系統の需給バランスを制御するシステムであって、電力系統に接続している発電機又は負荷の夫々に付設される情報処理装置である制御エージェントと、前記制御エージェントと通信可能に接続する情報処理装置である制御量生成エージェントとを含み、前記制御量生成エージェントは、前記電力系統における電力の需給差を解消するための前記発電機の発電出力又は前記負荷の消費電力の制御量を算出し、前記制御エージェントに対してマルチホップ通信により前記制御量を送信し、前記制御エージェントは、前記制御量を受信すると、受信した前記制御量について、自身が付設されている前記発電機又は前記負荷によって対応可能か否かを判断し、対応可能であれば、前記制御量の全部または一部について、前記発電機又は前記負荷の制御を行い、前記制御量の一部について前記制御を行った場合は、残存する制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送し、対応可能でなければ、受信した前記制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送する。
本発明によれば、電力系統における需給バランスを効率よく制御することができる。例えば、太陽光発電機等の出力変動の大きな発電機が接続している電力系統において、発電機の出力変動の電力系統への波及を抑えることができ、電力系統の需給調整幅を緩和することができる。また本発明においては、制御量生成エージェントから制御エージェントに一方向的に制御量を伝搬させることにより需給バランスを調整するので、通信ネットワークの輻輳等の問題を生じる可能性が少なく、効率よく迅速に需給バランスを調整することができる。また制御エージェントはいずれもほぼ同一の構成及びほぼ同一の機能を有し、いずれも単体で独立して動作することができるため、制御対象である負荷や発電機の増減に低コストで柔軟に対応することができる。
尚、前記制御量生成エージェントは、例えば、前記電力系統の送配電線に現在供給されている電力量と前記送配電線に供給されるべき電力量の目標値との差を前記制御量として算出し、前記目標値を、前記送配電線について過去に計測された電力量の実績値、又は現在から所定時間遡った日時から現在までの期間に前記送配電線に供給された電力量の平均値のうちの何れかとする。
本発明の他の一つは、上記需給バランス制御システムであって、前記制御量生成エージェントは、前記制御量とともに、前記制御エージェントが付設されている前記発電機又は前記負荷が存在する地域を特定する情報をマルチホップ通信により前記制御エージェントに送信し、前記制御エージェントは、夫々が付設されている前記発電機又は前記負荷が存在する地域を示す情報を記憶し、記憶している前記地域が前記制御量とともに受信した前記地域を特定する情報と一致しない場合は前記制御量について対応不可と判定する。
本発明によれば、特定の地域に存在する制御エージェントに制御量の制御を担当させることができる。これにより例えば需給バランスの調整が必要な地域に存在する制御エージェントに制御量の制御を行わせることができ、需給バランスの調整を効率よく行うことができる。
本発明の他の一つは、上記需給バランス制御システムであって、前記制御量生成エージェントは、前記制御量とともに、前記制御エージェントが付設されている前記発電機又は前記負荷の種類を特定する情報をマルチホップ通信により前記制御エージェントに送信し、前記制御エージェントは、夫々が付設されている前記発電機又は前記負荷の種類を示す情報を記憶し、記憶している前記種類が前記制御量とともに受信した前記種類を特定する情報と一致しない場合は前記制御量について対応不可と判定する。
本発明によれば、特定の種類の負荷又は発電機に付設されている制御エージェントに制御量の制御を担当させることができる。これにより例えば需給バランスの調整を効果的に行うことができる負荷や発電機(例えば発電出力や消費電力を大きく制御することが可能な負荷や発電機)を選択して制御量を解消することができ、需給バランスの調整を効率よく行うことができる。
本発明の他の一つは、上記需給バランス制御システムであって、前記制御エージェントは、前記マルチホップ通信により既に受信済みの前記制御量を再度受信した場合は前記制御量について対応不可と判定する。
本発明によれば、制御量の制御を担当する制御エージェントを広域に分散させることができ、特定の負荷や発電機に制御量の制御が集中するのを防ぐことができる。
本発明の他の一つは、上記需給バランス制御システムであって、前記制御エージェントは、前記マルチホップ通信における前記制御量のホップ数に応じて、前記制御量についての対応可否を判定する。
本発明によれば、制御量の制御を担当する制御エージェントを広域に分散させることができ、特定の負荷や発電機に制御量の制御が集中するのを防ぐことができる。
本発明の他の一つは、上記需給バランス制御システムであって、前記制御量生成エージェントは、前記マルチホップ通信における前記制御量の送信先を随時変更する。
本発明によれば、制御量の制御を担当する制御エージェントを分散させることができ、特定の負荷や発電機に制御量の制御が集中してしまうのを防ぐことができる。
本発明の他の一つは、上記需給バランス制御システムであって、前記制御エージェントは、前記マルチホップ通信における前記制御量の転送先を随時変更する。
本発明によれば、制御量の制御を担当する制御エージェントを分散させることができ、特定の負荷や発電機に制御量の制御が集中するのを防ぐことができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電力系統の需給バランスを効率よく制御することができる。
需給バランス制御システム1の概略的な構成図である。 制御量生成エージェント10の主なハードウエア構成を示す図である。 制御量生成エージェント10の主な機能を示す図である。 電力量計測値104のレコード構成を示す図である。 負荷エージェント30の主なハードウエア構成を示す図である。 負荷エージェント30の主な機能を示す図である。 発電機エージェント40の主なハードウエア構成を示す図である。 発電機エージェント40の主な機能を示す図である。 制御量パケット900のデータフォーマットを示す図である。 制御量生成エージェント処理S1000を説明するフローチャートである。 負荷エージェント処理S1100を説明するフローチャートである。 対応可否判定処理S1112を説明するフローチャートである。 発電機エージェント処理S1300を説明するフローチャートである。 対応可否判定処理S1312を説明するフローチャートである。 需給バランスの制御例を示す図である。 需給バランスの制御例を示す図である。 複数の送配電線2全体で需給バランスをとる場合の需給バランスの制御例を示す図である。
図1に、本実施形態として説明する、電力系統の需給バランスを制御するシステム(以下、需給バランス制御システム1と称する。)の概略的な構成を示している。同図に示すように、需給バランス制御システム1は、送配電線2、負荷3、発電機4、通信ネットワーク5、発電所や変電所等の設備6に設置される制御量生成エージェント10、負荷3ごとに付設される情報処理装置である負荷エージェント30、発電機4ごとに付設される情報処理装置である発電機エージェント40等を含む。以下の説明において、負荷エージェント30並びに発電機エージェント40のことを制御エージェントと総称することがある。
負荷3は、例えば、工場等における電気設備、家庭等における家電製品の他、蓄電負荷(電気自動車(EV)のバッテリー、電気自動車等に用いる蓄電池等)や蓄熱負荷(給湯器や業務用蓄熱式空調等)のように消費電力を制御可能なものを含む。
発電機4は、例えば、自然エネルギーを利用した発電機(太陽光発電機、水力発電、風力発電機等)、コージェネレーション発電機(ディーゼル発電機、ガスタービン発電機、ガスエンジン発電機等)等である。
制御量生成エージェント10並びに各制御エージェント(負荷エージェント30、発電機エージェント40)は、無線又は有線によるマルチホップ通信が可能な通信ネットワーク5を構成している。通信ネットワーク5は、例えば、LAN、WAN、インターネット、電力線通信(PLC(Power Line Communication))、専用線(電力系統制御用情報伝送システム(CDT:Cyclic Digital data Transmission equipment)、メタル線、光ファイバ等)などである。
上記マルチホップ通信には、通信ネットワークに存在する全ての通信ノードに対して同一データを送信する通信形態であるブロードキャスト型通信と、通信ネットワークに存在する任意の2つの通信ノード間でデータを送受信する通信形態であるユニキャスト型通信とがある。ブロードキャスト型通信では、フラッディング(シンプルフラッディング、確率に基づく転送方式、エリアに基づく転送方式、隣接ノード情報に基づく転送方式等)により、メッセージを通信ネットワーク全体に送信する。ユニキャスト側通信では、所定の経路制御方式(動的経路制御方式(フラット型、階層型)、静的経路制御方式)により経路を選択しつつ通信ノード間の通信を行う。
フラット型の動的経路制御方式は、プロアクティブ型、リアクティブ型、及び位置情報利用型に分類できる。プロアクティブ型のプロトコルとして、OLSR (Optimized Link State Routing)、TBRPF (Topology Broadcast based on Reverse-Path Forwarding) 、FSR(Fisheye State Routing)がある。リアクティブ型のプロトコルとして、AODV(Ad hoc On Demand Distance Vector)、DYMO(DYnamic MANET On-demand routing)がある。また位置情報利用型のプロトコルとして、GPSR (Greedy Perimeter Stateless Routing)、DREAM (Distance Routing Effect Algorithm for Mobility)がある。
図2に制御量生成エージェント10の主なハードウエア構成を示している。同図に示すように、制御量生成エージェント10は、中央処理装置11、高速アクセスが可能な半導体記憶装置等を用いて構成される主記憶装置12、ハードディスク等の不揮発性の記憶デバイスを用いて構成される外部記憶装置13、通信ネットワーク5を介して通信を行う通信装置14、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成され、現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時装置15、及び送配電線2に供給される電力量(送配電線2に供給される電流量)を計測する計測装置16を備えている。尚、計測装置16の電力量(電流量)の計測点は、例えば、設備6における送配電線2への電力(電流)の供給点である。
図3に制御量生成エージェント10が備える主な機能を示している。同図に示すように、制御量生成エージェント10は、電力量計測値取得部101、制御量算出部102、及び制御量送信部103を備える。これらの機能は、制御量生成エージェント10が備えるハードウエアによって、もしくは、制御量生成エージェント10の中央処理装置11が、主記憶装置12や外部記憶装置13に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
電力量計測値取得部101は、送配電線2に供給される電力量(電流量)を計測装置16によって計測し、これを計測日時と対応づけて電力量計測値104として記憶する。
図4に電力量計測値104のレコード構成を示す。同図に示すように、このレコードには、計測装置16によって計測された電力量(電流量)の計測値1041とその計測日時1042とが対応づけられている。
制御量算出部102は、電力量計測値取得部101によって取得された電力量(電流量)に基づき、電力系統における電力の需給差を解消するための、負荷3又は発電機4に対する発電出力又は消費電力の制御量を算出する。制御量算出部102は、例えば、計測された電力量(電流量)の計測値1041と、送配電線2に供給される電力量(電流量)の目標値との差を制御量として算出する。尚、制御量算出部102は、上記目標値として、例えば、送配電線2について過去に計測された電力量(電流量)の実績値(例えば、前日の計測値、前年の計測値等)や、現在から所定時間遡った日時から現在(直前)までの期間における電力量(電流量)の平均値を用いる。
制御量送信部103は、制御量算出部102によって算出された制御量をマルチホップ通信により制御エージェントに送信する。尚、制御量送信部103は、制御量を後述する制御量パケット900に載せて制御エージェントに送信する。
図5に制御エージェントである負荷エージェント30の主なハードウエア構成を示している。同図に示すように、負荷エージェント30は、中央処理装置31、高速アクセスが可能な半導体記憶装置等を用いて構成される主記憶装置32、ハードディスク等の不揮発性の記憶デバイスを用いて構成される外部記憶装置33、通信ネットワーク5を介して通信を行う通信装置34、RTC等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時装置35、及び自身が付設されている負荷3の消費電力を制御する制御装置36を備えている。
図6に負荷エージェント30が備える主な機能を示している。同図に示すように、負荷エージェント30は、制御量受信部301、対応可否判定部302、負荷消費電力制御部303、残存制御量算出部304、及び制御量転送部305を備える。これらの機能は、負荷エージェント30が備えるハードウエアによって、もしくは、負荷エージェント30の中央処理装置31が、主記憶装置32や外部記憶装置33に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
制御量受信部301は、制御量生成エージェント10、他の負荷エージェント30、及び発電機エージェント40のいずれかから、マルチホップ通信により送信もしくは転送されてくる制御量を受信する。
対応可否判定部302は、制御量受信部301が受信した制御量について、自身が付設されている負荷3によって対応することが可能か、即ち、自身が付設されている負荷3に対して制御量の全部又は一部についての制御を行うことができるか否かを判定する。
負荷消費電力制御部303は、制御量受信部301が受信した制御量について、対応可否判定部302が、自身が付設されている負荷3により対応可能と判定した場合に、自身が付設されている負荷3に対してその制御量の全部又は一部の制御を行う。
残存制御量算出部304は、制御量受信部301が受信した制御量から、負荷消費電力制御部303が負荷3に対して行った制御量を減算した値を残存制御量として算出する。
制御量転送部305は、残存制御量算出部304によって算出された残存制御量が0でない場合(もしくは残存制御量の絶対値が所定の正の閾値を超えている場合)、残存制御量を他の負荷エージェント30又は発電機エージェント40に転送する。
図7に制御エージェントである発電機エージェント40の主なハードウエア構成を示している。同図に示すように、発電機エージェント40は、中央処理装置41、高速アクセスが可能な半導体記憶装置等を用いて構成される主記憶装置42、ハードディスク等の不揮発性の記憶デバイスを用いて構成される外部記憶装置43、通信ネットワーク5を介して通信を行う通信装置44、RTC等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時装置45、及び自身が付設されている発電機4の出力を制御する制御装置46を備えている。
図8に発電機エージェント40が備える主な機能を示している。同図に示すように、発電機エージェント40は、制御量受信部401、対応可否判定部402、発電機出力制御部403、残存制御量算出部404、及び制御量転送部405を備える。これらの機能は、発電機エージェント40が備えるハードウエアによって、もしくは、発電機エージェント40の中央処理装置41が、主記憶装置42や外部記憶装置43に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
制御量受信部401は、制御量生成エージェント10、負荷エージェント30、及び他の発電機エージェント40のいずれかから、マルチホップ通信により送信もしくは転送されてくる制御量を受信する。
対応可否判定部402は、制御量受信部401が受信した制御量について、自身が付設されている発電機4によって対応することが可能か、即ち、自身が付設されている発電機4に対してその制御量の全部又は一部についての制御を行うことができるか否かを判定する。
発電機出力制御部403は、制御量受信部401が受信した制御量について、対応可否判定部402が、自身が付設されている発電機4により対応可能と判定した場合に、自身が付設されている発電機4に対してその制御量の全部又は一部の制御を行う。
残存制御量算出部404は、制御量受信部401が受信した制御量から、発電機出力制御部403が発電機4に対して行った制御量を減算した値を残存制御量として算出する。
制御量転送部405は、残存制御量算出部404によって算出された残存制御量が0でない場合(もしくは残存制御量の絶対値が所定の正の閾値を超えている場合)、残存制御量を負荷エージェント30又は他の発電機エージェント40に転送する。
図9は、制御量生成エージェント10から制御エージェントに送信され、制御エージェント間で転送される、制御量(又は残存制御量)を載せたパケット(以下、制御量パケット900と称する。)のデータフォーマットである。
同図に示すように、制御量パケット900は、ヘッダ911、対象地域ID912、ホップ数913、制御対象装置種別914、経由済みエージェントED915、制御量916、送信時刻917等の情報を含む。
ヘッダ911には、当該制御量パケット900の送信元のエージェントのネットワークアドレスや経路選択に利用される情報等が含まれている。
対象地域ID912には、当該制御量パケット900に設定されている制御量916について制御を行う制御エージェントを特定の地域に存在する制御エージェントに限定する情報(以下、対象地域IDと称する。)が設定される。尚、制御エージェントは夫々が付設されている負荷3又は発電機4が設けられている地域に対応する対象地域IDを記憶しているものとする。尚、制御量パケット900が制御量916について制御を行う制御量生成エージェントについて地域による限定をしていない場合、対象地域ID912にはその旨を示す情報(例えば空白(スペース))が設定される。
ホップ数913には、当該制御量パケット900が制御量生成エージェント10から送信された後に経由してきた制御エージェントの数を示す情報(以下、ホップ数と称する。)が設定される。
制御対象装置種別914には、当該制御量パケット900に設定されている制御量916についての制御を行う装置を限定する情報(例えば、負荷3のみ、発電機4のみ、特定の種類の負荷3のみ、特定の種類の発電機4のみ等)が設定される。尚、負荷エージェント30及び発電機エージェント40は、夫々が付設されている負荷3又は発電機4の種類を特定する情報を記憶しているものとする。尚、制御量の制御を行わせる装置を限定しない場合、制御対象装置種別914にはその旨を示す情報(例えば空白(スペース))が設定される。
経由済みエージェントID915には、当該制御量パケット900が制御量生成エージェント10から送信された後に当該制御量パケット900が経由してきた負荷エージェント30又は発電機エージェント40の識別子(以下、エージェントIDと称する。)の一覧が設定される。尚、経由済みエージェントID915は、制御量パケット900の送信に際して制御エージェントが設定する。
制御量916には、前述した制御量又は残存制御量が設定される。
送信日時917には、当該制御量パケット900が制御量生成エージェント10から送信された日時が設定される。
続いて、各エージェントが行う処理について説明する。
図10は、制御量生成エージェント10が行う処理(以下、制御量生成エージェント処理S1000と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、制御量生成エージェント10は、送配電線2に供給される電力量(電流量)を計測装置16によって随時計測(リアルタイム、所定時間おき、予め設定されたタイミング等で計測)し、これと計測日時を対応づけて電力量計測値104として記憶する(S1011)。
制御量生成エージェント10は、制御量を送信するタイミングが到来したか否かを随時判定する(S1012)。制御量生成エージェント10は、制御量を送信するタイミングが到来すると(S1012:YES)、制御量を算出し(S1013)、算出した制御量を設定した制御量パケット900をマルチホップ通信により制御エージェントに送信する(S1014)。尚、制御量を送信するタイミングは、例えば、予め設定された日時が到来した場合や計測された電力量(電流量)が予め設定された閾値を超えて逸脱した場合等に到来する。
図11は、制御エージェントである負荷エージェント30の処理(以下、負荷エージェント処理S1100と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、負荷エージェント30は、制御量生成エージェント10、他の負荷エージェント30、及び発電機エージェント40のうちのいずれかから送信又は転送されてくる制御量パケット900の受信有無をリアルタイムに監視している(S1111)。制御量パケット900を受信すると(S1111:YES)、負荷エージェント30は、制御量パケット900に設定されている制御量916について自身が付設されている負荷3によって対応することが可能か否かを判定する処理(以下、対応可否判定処理S1112と称する)を行う。
図12は上記対応可否判定処理S1112を説明するフローチャートである。負荷エージェント30は、制御パケット900に設定されている情報を参照しつつ、制御量パケット900に設定されている制御量916について自身が付設されている負荷3によって対応することが可能か否かを判定する。
同図に示すように、負荷エージェント30は、まず自身が付設されている負荷3が、対象地域ID912で特定される地域内に設けられているか否かを判定する(S1211)。自身が付設されている負荷3が対象地域ID912で特定される地域内に設けられている場合は(S1211:YES)、S1212に進み、設けられていない場合は(S1211:NO)、S1221に進む。
S1212では、負荷エージェント30は、自身が付設されている負荷3の種別が、制御対象装置種別914に設定されている種別であるか否かを判定する。自身が付設されている負荷3の種別が、制御対象装置種別914に設定されている種別である場合は(S1212:YES)、S1213に進み、制御対象装置種別914に設定されている種別でない場合は(S1212:NO)、S1221に進む。
S1213では、負荷エージェント30は、受信した制御量パケット900が、当該負荷エージェント30を既に経由(以前に当該負荷エージェント30が受信)したものであるか否かを判定する。尚、負荷エージェント30は、この判定を、制御量パケット900の経由済みエージェントID915に当該負荷エージェント30のエージェントIDが含まれているか否かを調べることにより行う。受信した制御量パケット900が、当該負荷エージェント30を既に経由したものである場合は(S1213:YES)、S1221に進み、未だ経由したことがない場合は(S1213:NO)、S1214に進む。
S1214では、負荷エージェント30は、受信した制御量パケット900に設定されている制御量又は残存制御量の全部又は一部について、自身が付設されている負荷3によって対応することが可能か否かを判定する(S1214)。自身が付設されている負荷3によって対応することが可能な場合は(S1214:YES)、S1222に進み、制御することができない場合は(S1214:NO)、S1221に進む。
S1221では、負荷エージェント30は、当該対応可否判定処理S1112の戻り値に「対応不可」を設定する。その後、処理は負荷エージェント処理S1100のS1113に進む。
S1222では、負荷エージェント30は、当該対応可否判定処理S1112の戻り値に「対応可」を設定する。その後、処理は負荷エージェント処理S1100のS1113に進む。
このように、負荷エージェント30は、自身が付設されている負荷3が制御量パケット900で指定される地域内である場合にのみ対応可とするので、特定の地域に存在する負荷エージェント30に制御量の制御を担当させることができる。これにより例えば需給バランスの調整が必要な地域に存在する負荷エージェント30に制御量の制御を行わせることができ、需給バランスの調整を効率よく行うことができる。
また負荷エージェント30は、自身が付設されている負荷3が特定の種類の負荷3である場合にのみ対応可とするので、例えば需給バランスの調整を効果的に行うことができる負荷3(例えば消費電力を大きく制御することが可能な負荷)を選択して制御量を解消することができ、需給バランスの調整を効率よく行うことができる。
また負荷エージェント30は、既に受信済みの制御量パケット900についてはその制御量の制御を行わないので、制御量の制御を担当する負荷エージェント30を広域に分散させることができ、特定の負荷3に制御量の制御が集中するのを防ぐことができる。
図11に戻り、負荷エージェント30は、対応可否判定処理S1112の戻り値が「対応可」であるか否かを判定する(S1113)。戻り値が「対応可」であれば(S1113:YES)、S1114に進み、戻り値が「対応不可」であれば(S1113:NO)、S1118に進む。
S1118では、負荷エージェント30は、受信した制御量パケット900の制御量916を変更することなく、他の負荷エージェント30又は発電機エージェント40に転送する。その後、処理はS1111に戻る。
S1114では、負荷エージェント30は、自身が付設されている負荷3の消費電力を制御して、受信した制御量の全部又は一部についての制御を行う。
続いて負荷エージェント30は残存制御量を算出し(S1115)、算出した残存制御量が0か否か(もしくは残存制御量の絶対値が所定の正の閾値を超えている場合)を判定する(S1116)。残存制御量が0であれば(もしくは残存制御量の絶対値が所定の正の閾値を超えていなければ)(S1116:YES)、処理はS1111に戻る。残存制御量が0でなければ(もしくは残存制御量の絶対値が所定の正の閾値を超えていれば)(S1116:NO)、残存制御量を他の負荷エージェント30又は発電機エージェント40に転送する。その後、処理はS1111に戻る。
図13は、発電機エージェント40の処理(以下、発電機エージェント処理S1300と称する。)を説明するフローチャートである。同図に示すように、発電機エージェント40は、制御量生成エージェント10、負荷エージェント30、及び他の発電機エージェント40のうちのいずれかから送信又は転送されてくる制御量パケット900の受信有無をリアルタイムに監視している(S1311)。制御量パケット900を受信すると(S1311:YES)、発電機エージェント40は、制御量パケット900に設定されている制御量を自身が付設されている発電機4で制御することが可能か否かを判定する処理(以下、対応可否判定処理S1312と称する)を行う。
図14は対応可否判定処理S1312を説明するフローチャートである。発電機エージェント40は、制御パケット900に設定されている情報を参照しつつ、制御量パケット900に設定されている制御量916を自身が付設されている発電機4によって対応することが可能か否かを判定する。
同図に示すように、発電機エージェント40は、まず自身が付設されている発電機4が、対象地域ID912で特定される地域内に設けられているか否かを判定する(S1411)。自身が付設されている発電機4が対象地域ID912で特定される地域内に設けられている場合は(S1411:YES)、S1412に進み、設けられていない場合は(S1411:NO)、S1421に進む。
S1412では、発電機エージェント40は、自身が付設されている発電機4の種別が、制御対象装置種別914に設定されている種別であるか否かを判定する。自身が付設されている発電機4の種別が、制御対象装置種別914に設定されている種別である場合は(S1412:YES)、S1413に進み、制御対象装置種別914に設定されている種別でない場合は(S1412:NO)、S1421に進む。
S1413では、発電機エージェント40は、受信した制御量パケット900が、当該発電機エージェント40を既に経由(以前に当該発電機エージェント40が受信)したものであるか否かを判定する。尚、発電機エージェント40は、この判定を、制御量パケット900の経由済みエージェントID915に当該発電機エージェント40のエージェントIDが含まれているか否かを調べることにより行う。受信した制御量パケット900を以前に受信したことがある場合は(S1413:YES)、S1421に進み、以前に受信したことがない場合は(S1413:NO)、S1414に進む。
S1414では、発電機エージェント40は、受信した制御量パケット900に設定されている制御量又は残存制御量の全部又は一部について、自身が付設されている発電機4によって制御することが可能か否かを判定する(S1414)。自身が付設されている発電機4によって制御することが可能な場合は(S1414:YES)、S1422に進み、制御することができなければ(S1414:NO)、S1421に進む。
S1421では、発電機エージェント40は、当該対応可否判定処理S1312の戻り値に「対応不可」を設定する。その後、処理は発電機エージェント処理S1300のS1313に進む。
S1422では、発電機エージェント40は、当該対応可否判定処理S1312の戻り値に「対応可」を設定する。その後、処理は発電機エージェント処理S1300のS1313に進む。
このように、発電機エージェント40は、自身が付設されている発電機4が制御量パケット900で指定される地域内である場合にのみ対応可とするので、特定の地域に存在する発電機エージェント40に制御量の制御を担当させることができる。これにより例えば需給バランスの調整が必要な地域に存在する発電機エージェント40に制御量の制御を行わせることができ、需給バランスの調整を効率よく行うことができる。
また発電機エージェント40は、自身が付設されている発電機4が特定の種類の発電機4である場合にのみ対応可とするので、例えば需給バランスの調整を効果的に行うことができる発電機4(例えば発電出力を大きく制御することが可能な発電機)を選択して制御量を解消することができ、需給バランスの調整を効率よく行うことができる。
また発電機エージェント40は、既に受信済みの制御量パケット900についてはその制御量の制御を行わないので、制御量の制御を担当する発電機エージェント40を広域に分散させることができ、特定の発電機4に制御量の制御が集中するのを防ぐことができる。
図13に戻り、発電機エージェント40は、対応可否判定処理S1312の戻り値が「対応可」であるか否かを判定する(S1313)。戻り値が「対応可」であれば(S1313:YES)、S1314に進み、戻り値が「対応不可」であれば(S1313:NO)、S1318に進む。
S1318では、発電機エージェント40は、受信した制御量パケット900の制御量916を変更せずに、負荷エージェント30又は他の発電機エージェント40に転送する。その後、処理はS1311に戻る。
S1314では、発電機エージェント40は、自身が付設されている発電機4の出力を制御することにより、受信した制御量の全部又は一部についての制御を行う。
続いて発電機エージェント40は、残存制御量を算出し(S1315)、残存制御量が0か否か(もしくは残存制御量の絶対値が所定の正の閾値を超えている場合)を判定する(S1316)。残存制御量が0であれば(もしくは残存制御量の絶対値が所定の正の閾値を超えていなければ)(S1316:YES)、処理はS1311に戻る。残存制御量が0でなければ(もしくは残存制御量の絶対値が所定の正の閾値を超えていれば)(S1316:NO)、残存制御量を負荷エージェント30又は他の発電機エージェント40に転送する。その後、処理はS1311に戻る。
続いて、以上のように各エージェントが動作することにより行われる需給バランスの制御例を示す。
図15に需給バランスの制御例を示している。この例では、まず制御量生成エージェント10が、制御量を送信するタイミングが到来したことを検知し、制御量として−5kWを算出し、これを制御量916として設定した制御量パケット900を、設備6の近隣に存在する発電機エージェント40aに送信している(符号S1)。
発電機エージェント40aは、上記制御量パケット900を受信すると、発電機4aを制御して自身が対応可能な制御量である+3kW分を出力抑制する。そして発電機エージェント40aは、残存制御量(=−5kW+3kW=−2kW)を算出し、これを設定した制御量パケット900を近隣に存在する負荷エージェント30aに転送する(符号S2)。
負荷エージェント30aは、上記制御量パケット900を受信すると、自身が対応可能な制御量ではないと判定し、受信した制御量パケット900を近隣に存在する発電機エージェント40bにそのまま(少なくとも残存制御量については変更せずに)転送する(符号S3)。尚、負荷3aが、例えば、蓄電負荷や蓄熱負荷のような消費電力を増大する方向に制御が可能な装置であり、負荷3aの消費電力を増やすことで残存制御量の制御が可能な場合には、負荷エージェント30aが残存制御量の全部又は一部について制御を行うようにしてもよい。
発電機エージェント40bは、上記制御量パケット900を受信すると、自身が対応可能な制御量である+2kW分を出力抑制し、残存制御量(=−2kW+2kW=0kW)を算出する。発電機エージェント40bは、残存制御量が0kWであるため、制御量パケット900を更に他のエージェントに転送することはしない。以上で当該制御量パケット900についての処理が終了する(符号S4)。
図16に需給バランスの他の制御例を示している。この例では、まず制御量生成エージェント10が、制御量を送信するタイミングが到来したことを検知し、制御量として+5kWを算出し、これを制御量916として設定した制御量パケット900を、設備6の近隣に存在する発電機エージェント40aに送信している(符号S1)。
発電機エージェント40aは、上記制御量パケット900を受信すると、自身が対応可能な制御量ではないと判定し、受信した制御量パケット900を近隣に存在する負荷エージェント30aにそのまま(少なくとも制御量については変更せずに)転送している(符号S2)。尚、発電機4aが、例えば、コージェネレーション発電機のように出力を増大する方向に制御が可能な装置であり、出力を増やすことで制御量の制御が可能な場合には、発電機エージェント40aが制御量の全部又は一部について制御を行うようにしてもよい。
負荷エージェント30aは、上記制御量パケット900を受信すると、負荷3aを制御して自身が対応可能な制御量である−3kW分消費電力を抑制し、残存制御量(=+5kW−3kW=+2kW)を算出し、これを設定した制御量パケット900を近隣に存在する発電機エージェント40bに転送する(符号S3)。
発電機エージェント40bは、上記制御量パケット900を受信すると、自身が対応可能な制御量ではないと判定し、受信した制御量パケット900を近隣に存在する負荷エージェント30bにそのまま(少なくとも制御量については変更せずに)転送している(符号S4)。尚、発電機4aが、例えば、コージェネレーション発電機のように出力を増大する方向に制御が可能な装置であり、出力を増やすことで制御量の制御が可能な場合には、発電機エージェント40aが制御量の全部又は一部について制御を行うようにしてもよい。
負荷エージェント30bは、上記制御量パケット900を受信すると、自身が対応可能な制御量である−2kW分の消費電力を抑制し、残存制御量(=+2kW−2kW=0kW)を算出する。負荷エージェント30bは、残存制御量が0kWであるため、制御量パケット900を更に他のエージェントに転送することはしない。以上で当該制御量パケット900についての処理が終了する(符号S5)。
以上詳細に説明したように、本実施形態の需給バランス制御システム1によれば、電力系統における潮流変動を抑制することができ、送配電線2の電圧変動を抑制することができる。また太陽光発電等の出力変動の大きな発電機4が接続する電力系統において、発電機4の出力変動の電力系統への波及を抑えることができ、電力系統の需給調整幅を緩和することができる。制御量生成エージェント10から負荷エージェント30や発電機エージェント40に一方向的に制御量パケット900を伝搬させることにより需給バランスを調整するので、通信ネットワーク5の輻輳等の問題が少なく、効率よく迅速に需給バランスを調整することができる。また負荷エージェント30や発電機エージェント40はいずれもほぼ同一の構成及びほぼ同一の機能を有し、いずれも独立して動作させることができるため、制御対象である負荷3や発電機4の増減に低コストで柔軟に対応することができる。
ところで、以上に説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、発電所、変電所等の設備6から複数の送配電線2が延びており、各送配電線2に接続している負荷3及び発電機4の夫々に接続しているエージェント間でマルチホップ通信が可能な場合には、それら複数の送配電線2全体で需給バランスをとるようにしてもよい。この場合、例えば、図17に示すように、設備6から2つの送配電線2A,2Bが延びており、例えば、送配電線2Aに接続している負荷3aに付設されている負荷エージェント30aと送配電線2Bに接続している負荷3cに付設されている負荷エージェント30cとマルチホップ通信が可能な場合には、これらの間でマルチホップ通信を行い、送配電線2の垣根を越えて制御量パケット900を伝搬させるようにしてもよい。この場合、制御量生成エージェント10は、例えば、送配電線2Aについて計測された電力量(電流量)の計測値と送配電線2Bについて計測された電力量(電流量)の計測値との和の電力量(電流量)と、送配電線2A及び送配電線2Bの夫々の目標値の和との差を制御量として算出する。
以上に説明した実施形態では、発電所、変電所等の設備6に制御量生成エージェント10を設け、この制御量生成エージェント10によって電力量(電流量)を計測し、これを用いて制御量を算出し、制御エージェント(負荷エージェント30、発電機エージェント40)に制御量パケット900を送信するようにしているが、制御量生成エージェント10の機能を備えた装置を負荷3や発電機4に付設し、負荷3や発電機4の設置位置における送配電線2の電力量(電流量)を計測し、その計測値を用いて制御量を算出して負荷3や発電機4の設置位置から制御量パケット900を送信するようにしてもよい。尚、この場合における電力量(電流量)の計測点は、例えば、負荷3や発電機4と送配電線2との接続点である。またこの場合、制御量生成エージェント10の機能を負荷エージェント30や発電機エージェント40に持たせるようにしてもよい。そのようにすれば、例えば、送配電線2の需給バランスの調整ニーズの高い部位を中心として需給バランスの調整を迅速かつ効果的に行うことができる。
以上に説明した実施形態の仕組みでは、制御量生成エージェント10の近傍に存在する負荷3や発電機4に制御量を減少させるための制御が集中する傾向があるが、制御量を広域に存在する負荷3や発電機4に分散させて担当させたい場合には、例えば、負荷エージェント30又は発電機エージェント40が受信した制御量パケット900のホップ数913に応じてその負荷エージェント30又は発電機エージェント40に制御量の全部又は一部を制御させるようにしてもよい(例えば、ホップ数913が所定の整数の倍数に一致した場合にのみ、その負荷エージェント30又は発電機エージェント40に制御量を減少させるための制御を行わせるようにする)。また制御量パケット900の制御量生成エージェント10による送信先や制御エージェントによる転送先を随時変更(例えばランダムに変更)するようにしてもよい。また負荷エージェント30又は発電機エージェント40の夫々において夫々の過去の制御回数を管理しておき、各エージェントの制御回数が等しくなるように夫々の制御回数に応じて受信した制御量の制御を担当するか否かを判定するようにしてもよい。
1 需給バランス制御システム、2 送配電線、3 負荷、4 発電機、5 通信ネットワーク、6 設備、10 制御量生成エージェント、30 負荷エージェント、40 発電機エージェント、101 電力量計測値取得部、102 制御量算出部、103 制御量送信部、104 電力量計測値、301 制御量受信部、302 対応可否判定部、303 負荷消費電力制御部、304 残存制御量算出部、305 制御量転送部、401 制御量受信部、402 対応可否判定部、403 発電機出力制御部、404 残存制御量算出部、405 制御量転送部

Claims (9)

  1. 電力系統の需給バランスを制御するシステムであって、
    電力系統に接続している発電機又は負荷の夫々に付設される情報処理装置である制御エージェントと、
    前記制御エージェントと通信可能に接続する情報処理装置である制御量生成エージェントと
    を含み、
    前記制御量生成エージェントは、
    前記電力系統における電力の需給差を解消するための前記発電機の発電出力又は前記負荷の消費電力の制御量を算出し、
    前記制御エージェントに対してマルチホップ通信により前記制御量とともに、前記制御エージェントが付設されている前記発電機又は前記負荷が存在する地域を特定する情報を送信し、
    前記制御エージェントは、
    夫々が付設されている前記発電機又は前記負荷が存在する地域を示す情報を記憶し、
    前記制御量を受信すると、記憶している前記地域が前記制御量とともに受信した前記地域を特定する情報と一致しない場合は、受信した前記制御量について、自身が付設されている前記発電機又は前記負荷によって対応不可であると判定し
    対応可能であれば、前記制御量の全部または一部について、前記発電機又は前記負荷の制御を行い、前記制御量の一部について前記制御を行った場合は、残存する制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送し、
    対応可能でなければ、受信した前記制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送する
    需給バランス制御システム。
  2. 電力系統の需給バランスを制御するシステムであって、
    電力系統に接続している発電機又は負荷の夫々に付設される情報処理装置である制御エージェントと、
    前記制御エージェントと通信可能に接続する情報処理装置である制御量生成エージェントと
    を含み、
    前記制御量生成エージェントは、
    前記電力系統における電力の需給差を解消するための前記発電機の発電出力又は前記負荷の消費電力の制御量を算出し、
    前記制御エージェントに対してマルチホップ通信により前記制御量とともに、前記制御エージェントが付設されている前記発電機又は前記負荷の種類を特定する情報を送信し、
    前記制御エージェントは、
    夫々が付設されている前記発電機又は前記負荷の種類を特定する情報を記憶し、
    前記制御量を受信すると、記憶している前記種類が前記制御量とともに受信した前記種類を特定する情報と一致しない場合は、受信した前記制御量について、自身が付設されている前記発電機又は前記負荷によって対応不可であると判定し
    対応可能であれば、前記制御量の全部または一部について、前記発電機又は前記負荷の制御を行い、前記制御量の一部について前記制御を行った場合は、残存する制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送し、
    対応可能でなければ、受信した前記制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送する
    需給バランス制御システム。
  3. 請求項1又は2に記載の需給バランス制御システムであって、
    前記制御量生成エージェントは、前記電力系統の送配電線に現在供給されている電力量と前記送配電線に供給されるべき電力量の目標値との差を前記制御量として算出し、前記目標値を、前記送配電線について過去に計測された電力量の実績値、又は現在から所定時間遡った日時から現在までの期間に前記送配電線に供給された電力量の平均値のうちの何れかとする
    需給バランス制御システム。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の需給バランス制御システムであって、
    前記制御エージェントは、前記マルチホップ通信により既に受信済みの前記制御量を再度受信した場合は前記制御量について対応不可と判定する
    需給バランス制御システム。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の需給バランス制御システムであって、
    前記制御エージェントは、前記マルチホップ通信における前記制御量のホップ数が所定の整数の倍数に一致する場合にのみ前記制御を行う
    需給バランス制御システム。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の需給バランス制御システムであって、
    前記制御量生成エージェントは、前記マルチホップ通信における前記制御量の送信先を随時変更する
    需給バランス制御システム。
  7. 請求項1から3のいずれかに記載の需給バランス制御システムであって、
    前記制御エージェントは、前記マルチホップ通信における前記制御量の転送先を随時変更する
    需給バランス制御システム。
  8. 電力系統に接続している発電機又は負荷の夫々に付設される情報処理装置であり、夫々が付設されている前記発電機又は前記負荷が存在する地域を示す情報を記憶する制御エージェントと、
    前記制御エージェントと通信可能に接続する情報処理装置である制御量生成エージェントと
    を含んで構成される需給バランス制御システムを用いて行われる、電力系統の需給バランスの制御方法であって、
    前記制御量生成エージェントが、
    前記電力系統における電力の需給差を解消するための前記発電機の発電出力又は前記負荷の消費電力の制御量を算出するステップ、及び
    前記制御エージェントに対してマルチホップ通信により前記制御量とともに、前記制御エージェントが付設されている前記発電機又は前記負荷が存在する地域を特定する情報を送信するステップと、
    前記制御エージェントが、
    前記制御量を受信すると、記憶している前記地域が前記制御量とともに受信した前記地域を特定する情報と一致しない場合は、受信した前記制御量について、自身が付設されている前記発電機又は前記負荷によって対応不可であると判定するステップ、
    対応可能であれば、前記制御量の全部または一部について、前記発電機又は前記負荷の制御を行い、前記制御量の一部について前記制御を行った場合は、残存する制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送するステップ、及び
    対応可能でなければ、受信した前記制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送するステップ
    とを含む、
    需給バランス制御方法。
  9. 電力系統に接続している発電機又は負荷の夫々に付設される情報処理装置であり、夫々が付設されている前記発電機又は前記負荷の種類を特定する情報を記憶する制御エージェントと、
    前記制御エージェントと通信可能に接続する情報処理装置である制御量生成エージェントと
    を含んで構成される需給バランス制御システムを用いて行われる、電力系統の需給バランスの制御方法であって、
    前記制御量生成エージェントが、
    前記電力系統における電力の需給差を解消するための前記発電機の発電出力又は前記負荷の消費電力の制御量を算出するステップ、及び
    前記制御エージェントに対してマルチホップ通信により前記制御量とともに、前記制御エージェントが付設されている前記発電機又は前記負荷の種類を特定する情報を送信するステップと、
    前記制御エージェントが、
    前記制御量を受信すると、記憶している前記種類が前記制御量とともに受信した前記種類を特定する情報と一致しない場合は、受信した前記制御量について、自身が付設されている前記発電機又は前記負荷によって対応不可であると判定するステップ、
    対応可能であれば、前記制御量の全部または一部について、前記発電機又は前記負荷の制御を行い、前記制御量の一部について前記制御を行った場合は、残存する制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送するステップ、及び
    対応可能でなければ、受信した前記制御量をマルチホップ通信により他の制御エージェントに転送するステップ
    とを含む、
    需給バランス制御方法。
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