JP5643577B2 - 電力網制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、自然エネルギー、化石燃料、原子力といった多種類の電力供給源のそれぞれの性質に基づいて電力分配を決めることにより電力消費のピークを平準化することを狙った電力網の制御ネットワークの構成に関する。
従来の電力網は、火力発電所や原子力発電所などの大規模な発電所からの大容量の電力を家庭などの大量の小口のユーザーに配分することを前提としており、各家庭の太陽光発電や小型ガスタービンなどの小規模な発電源の存在を考慮して設計されていないものであった。
なお、複数の発電事業者と複数の需要家間で電力を供給するシステムとしては、特許文献1、2のものが提案されている。
特開2000−333369号公報 特開2002−123578号公報
近年の動向として、エネルギー問題への関心の高まりにより、従来の火力・原子力発電から、再生可能エネルギーである風力、太陽光発電などに注目が集まっている。従来の火力や原子力発電を中心とした電力網では、給電能力の非常に大きいソースから多数のユーザー(シンク)に対して電力を供給するアーキテクチャをとっている。一方、これからの電力網では、風力や太陽光発電、また、各家庭の燃料電池やプラグインハイブリッド車からも電力供給が行われるため、一つ一つは小規模であるが多数のソースが多数のシンクに対して電力を供給するアーキテクチャとなる。このようなマルチソース・マルチシンクのアーキテクチャに対して、電力網を効率的に制御し、全体の電力使用量を最適化することが課題となっている。
そこで本発明は、従来考慮されていなかった電力供給源、電力消費源の性質に基づいて電力分配を行うことにより、電力網全体での電力消費の無駄、時間による消費電力のアンバランスが生じることを解決することができる電力網制御システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の電力網制御システムは、電力消費源又は電力供給源と、前記電力消費源又は前記電力供給源にそれぞれ設置されスマートメータと、前記電力消費源又は前記電力供給源を前記スマートメータを介してメッシュ状に接続し、前記電力消費源又は前記電力供給源間の電力の伝送を行う送電網とからなる電力網を制御する電力網制御システムであって、前記スマートメータをノードとし、各ノード間を接続する通信ネットワークである制御網を有し、前記スマートメータは、前記電力消費源又は電力供給源と前記送電網との間の電力需給を制御する機能と、前記電力消費源に電力の供給要求が発生したとき又は前記電力供給源に電力の供給能力が存在するときに、必要とする電力量又は供給可能な電力量情報を含む電力需給情報を生成し前記制御網に出力して他のスマートメータに広告する機能と前記制御網から電力需給情報を受信した場合に、自ノードに、前記受信した電力需給情報に含まれている必要とする電力量又は供給可能な電力量に対応する供給能力又は電力需要があるか否かを判定し、供給能力又は電力需要があるときには、自ノードが供給できる電力量又は必要とする電力量の情報を含むレスポンスパケットを生成して、当該電力需給情報を生成したスマートメータに送信し、供給能力又は電力需要がないときには、前記受信した電力需給情報を隣接する他のスマートメータに送信する機能とを有し、前記レスポンスパケットを送信したスマートメータと前記電力需給情報を生成したスマートメータとの間で電力の需給を行うように制御するものである。
また、前記制御網を複数の第1の領域に分割し、該第1の領域における電力配分は、第1の領域ごとに設けられたサーバーにより集中的に制御し、前記第1の領域をさらに複数の第2の領域に分割し、該第2の領域内における電力配分は、前記スマートメータが前記電力需給情報をフラッディング広告することにより分散制御するものである。
さらに、前記電力配分は、消費電力量、供給可能電力量、及び、それぞれの電力消費源又は電力供給源の有する性質に基づいて決定されるものである。
さらにまた、前記スマートメータは、配電会社指定部と、前記配電会社指定部により設定された配電会社のユーザーからの電力需給情報のみを受信する手段を備えており、仮想的に配電会社ごとに分割された前記制御網を実現するものである。
本発明の電力網制御システムによれば、発電量・消費量だけではなく、電力供給源と電力消費先の間の距離を考慮して、電力網全体の送電ロスを最適化し、電力供給源の発電電力を最大限に有効利用することが可能となる。
また、集中制御に基づく広域的な最適化と分散制御に基づく局所的な最適化を組み合わせることにより、全体の電力使用量を最適化することができる。
さらに、管理サーバーによる時間的な電力のスケジューリングと近隣での分散的な電力の融通を行うことによって、電力消費を平準化することで、電力消費を削減することができる。
さらにまた、電力会社の発電所等からユーザー(家庭、オフィスなど)に電力供給される1:N型のツリー構造の電力網から、家庭の太陽光発電や小型ガスタービンなどの小規模な発電源といった従来考慮されていなかった電力供給源も含めたM:N型の新しい電力網を構築することができ、距離(ユーザーの位置)と要求電力に応じて電力供給源とユーザーの間に低コストの仮想送電線を提供することができる。
本発明の電力網制御システムの概略構成を説明するための図である。 本発明の電力網制御システムの構成を示す図である。 ゾーン内での電力需給情報の広告について説明するための図である。 スマートメータの内部構成の一例を示す図である。 ゾーンにおけるマッチング処理(ゾーン内の電力需給制御処理)の流れを示すフローチャートである。 ゾーン内のリクエスト動作例を説明するための図である。 エリア内での電力の融通について説明するための図である。 エリアブローカーの構成の一例を示す図である。 タイムスケジュールテーブルの一例を示す図である。 エネルギーQoSテーブルの一例を示す図である。 エリアブローカーにおいて電力の配分を決定するためのアルゴリズムの一例を示す図である。 電力予約のアルゴリズムの他の例を示す図である。 実際の電力網の一例を示す図である。 仮想電力網を説明するための図である。 スマートメータの内部構成の一例を示す図である。
図1を参照して、本発明の電力網制御システムの概略構成について説明する。
この図において、1は電力消費源(需要家)、電力供給源(発電源)、又は、電力消費源及び電力供給源の両方である家庭やオフィス(以下、「電力消費源又は電力供給源」とよぶ。なお、煩雑さを避けるために単に「家庭」とよぶこともある)である。ここで、発電源としては、太陽光発電システム、小型ガスタービン、燃料電池など各種のものがある。
各電力消費源又は電力供給源1にはスマートメータ2が備えられており、各電力消費源及び電力供給源1はスマートメータ2を介して送電網3に接続されている。
送電網3は、各電力消費源又は電力供給源1をスマートメータ2を介してメッシュ状に接続し、電力消費源又は電力供給源1間の電力の伝送を行う。なお、図示していないが、送電網3には、送電網を管理する配電会社の設備なども含まれている。
スマートメータ2は、各家庭の電力の供給や需要情報を取得して通信網に出力する機能、各家庭内設備機器の制御機能、電力源の時間軸方向での予約や家電の使用予約機能などを備えている。
前記スマートメータ2は、また、制御網4にも接続されている。制御網4は、各スマートメータ2をノードとし、各ノード間を接続する前記送電網3と同じメッシュ状に構成された通信ネットワークである。制御網4は、例えば、インターネットなどにより実現することができる。
本発明では、制御網4及びスマートメータ2からなるネットワークを用いて、電力消費源又は電力供給源1、スマートメータ2及び送電網3からなる電力網の電力供給を制御するようにしている。
図2は、本発明の電力網制御システムの構成を示す図である。
図示するように、本発明の電力網制御システムにおいては、制御対象の電力網10(電力消費源及び電力供給源1、スマートメータ2及び送電網3からなるネットワーク)をエリアと呼ぶ広域的な複数の第1の領域21〜24に分割し、さらに、各エリア21〜24を、ゾーンと呼ぶ局所的な複数の第2の領域に分割している。図2には、エリア22が複数のゾーン31〜34に分割されている様子のみを示しているが、他のエリア21、23及び24も同様に複数のゾーンに分割される。ゾーンは、例えば、10戸〜20戸程度の領域とされ、エリアは、例えば、市町村レベルの領域とされる。
エリア21〜24には、それぞれ、そのエリア内の電力配分を集中的に制御するサーバーであるエリアブローカー40が設けられている。エリアブローカー40は例えばデータセンター内に設けられる。
このように構成された本発明の電力網制御システムにおいては、ゾーン内では各スマートメータ2が必要な電力量もしくは供給可能な電力量を広告することで分散制御により電力需給の制御を行い、エリア内では前記エリアブローカーによる集中制御により電力需給の制御を行う。なお、エリア間の電力配分が必要な場合には、エリアブローカー間で調整を行う。
まず、ゾーン内の電力需給の制御方法について説明する。
各家庭(電力消費源又は電力供給源)1に備えられているスマートメータ2は、電力の供給可能量もしくは要求する電力消費量の情報を含む電力需給情報を自身のゾーン内に広告し、一方で、受信した広告情報に対して自身の電力需給情報に基づき応答を行う。これにより、ゾーン内では分散的に電力需要のマッチングを行うことで、中央サーバーを用いずに高速に電力使用の最適化を図るとともに、電力の長距離伝送による送電ロスを減らすことが可能になる。なお、電力需給情報には、電力が必要となる時間の制約条件に関する情報や、電力供給源の性質(制御可能か、自然環境に左右されるか、CO2排出の有無など)に関する情報が含まれていてもよい。
図3〜図6を参照して、電力需給情報を広告することによるゾーン内の電力使用の最適化について説明する。ゾーン内最適化の目的は、ゾーン内においてローカルにマルチソースマルチシンクの最適化を行うことにより、電力の長距離伝送による送電ロスを削減することである。
図3は、ゾーン内における電力需給情報の広告の様子を示す図である。図示するように、ゾーン30内にこのゾーンに属するスマートメータ51〜57が存在している。各スマートメータ51〜57は、自身の管理する家庭(電力消費源又は電力供給源)の電力需給情報を記述したパケット60をゾーン30内の隣接するスマートメータに送信する。各スマートメータ51〜57は、前記パケット60を受信すると、自身の電力需給情報と受信したパケット60に記述されている電力需給情報とのマッチングを行い、受信したパケット60の電力需給情報を更新してフラッディングを行う。すなわち、受信パケットを送信したスマートメータ以外の全ての隣接するスマートメータに該更新した電力需給情報を記述したパケット60を送信する。このようにすることで、一定時間後には電力需要が収束し、このゾーンに属する電力消費源又は電力供給源1間での電力の融通が行われる。同一のゾーン内のスマートメータ(ノード)間は、常時通信をしており、各スマートメータ51〜57は、ゾーン内の全てのスマートメータにおける電力の過不足の情報を取得することとなる。
図4は、スマートメータの内部構成の一例を示す図である。
この図に示すように、スマートメータ70には、このスマートメータ70内各部の制御を行うとともに、このスマートメータ70が設けられている家庭やオフィス(電力消費源又は電力供給源)1内に設置されている設備機器とZigbeeやEthernet(登録商標)で接続され、それら設備機器の動作を制御する制御部71、前記設備機器に接続された家庭内配電線と前記送電網3に接続され、電力の供給可能量や要求する電力消費量の情報を取得する使用状況処理部72、及び、前記制御網4と接続する通信部73が設けられている。スマートメータ70は、前記使用状況処理部72により電力の消費又は発電をモニタすると同時に、家庭内のセンサや機器に接続されている前記制御部71により、家庭内のエネルギー状況を把握することができる。
スマートメータ70は、自身が供給可能な、もしくは、必要とする電力量を使用状況処理部72により把握し、通信部73からインターネット等の制御網4を通して近隣のスマートメータに対して電力需給情報を広告する。電力需給情報を受信したスマートメータは、自身の供給可能電力量もしくは必要電力量と受信した情報とのマッチングを行い、差し引きした電力需給情報をさらに近隣に広告する。
マッチング処理の一例について図5及び図6を用いて説明する。
図5は、ゾーンにおけるマッチング処理(ゾーン内の電力需給制御処理)の流れを示すフローチャートである。この図において、ステップS1とS2は電力の供給要求を行うリクエストノード(スマートメータ)において実行される処理であり、ステップS3〜S7はゾーン内のリクエストノード以外のノード(スマートメータ)において実行される処理である。
ある電力消費源又は電力供給源に取り付けられたスマートメータにおいて電力の供給要求が発生すると(S1)、該スマートメータ(リクエストノード)は、フラッディングにより電力の供給先を探索する(S2)。すなわち、発生した供給要求を含む電力需給情報のパケットを生成して隣接するノードに送信する。電力供給情報は、例えば、必要とする電力量及びノードのホップ数の情報などが含まれている。
前記リクエストノードからのパケットを受信したノードは、自ノードにそのパケットに含まれている電力需要に対応する供給能力があるか否かを判定し(S3)、供給能力がある場合には、レスポンスパケットを生成して前記リクエストノードに送信する(S7)。このレスポンスパケットには、例えば、自ノードが供給できる電力量、ノードのホップ数、及び、このレスポンスパケットを送信するノード(スマートメータ)の識別番号SID(スマートメータID)などの情報が含まれる。
自ノードにその電力需要に対する供給能力がない場合には、電力需給情報に含まれているホップ数を+1して(S4)、ホップ数が予め定められているホップリミット数よりも小さいか否かを判定する(S5)。ホップ数がホップリミット数よりも小さい場合には、隣接ノードに更新されたホップ数を含む電力需給情報をフラッディングする(S6)。一方、ホップ数がホップリミット数以上となったときは、フラッディングすることなく処理を終了する。
図6を用いて具体的に説明する。図6の(a)は各ノード間でフラッディングにより転送される電力需給情報の例を示す図であり、(b)は電力需給情報がフラッディングされる様子を平面的に示す図である。
電力の供給要求が発生したスマートメータをノードAとする。ノードAは、隣接するノード(ノードB、ノードD)に対して電力の供給依頼(必要とする電力量の情報を含む電力需給情報)をフラッディングさせる。すなわち、ノードAは必要とする電力量の情報を含む電力需給情報のパケットを隣接する全てのノードに送信する。図6の(a)には、ノードAが必要とする電力量「-10kWh」及びノードのホップ数「1hop」を含む電力需給情報のパケット61をノードBとノードDに送信している様子が示されている。
該ノードAからのパケット61を受信したノードAの隣接ノード(ノードB、ノードD、・・・)は、自ノードに依頼された電力を供給する能力があるか否かを判定する。図6に示した例では、ノードBは供給能力がないが、ノードDは供給可能電力に余裕があり、ノードAに電力を供給することができる。この場合は、ノードBは、受信したパケット61に含まれているホップ数を+1して「2hop」とし、該+1したホップ数が予め設定されているホップリミット数よりも小さいので、電力量「-10kWh」、ノードのホップ数「2hop」を含む電力需給情報のパケット63をノードA以外の隣接ノード(ノードCなど)に送信する。
ノードDはノードAが要求する10kWh以上の電力を供給する能力があるものとする。このときノードDは、ノードAに対して供給できる電力量「+10kWh」及びノードのホップ数「1hop」を含むレスポンスパケット62を作成して送信する。そして、ノードAが要求する電力量は全て供給することができたので、ノードAから受信したパケットの隣接する他のノードへのフラッディングは行わない。
また、前記ノードBによりフラッディングされた電力需給情報のパケット63を受信したノードCも、ノードDと同様に電力に余裕があり、ノードAが要求する電力を供給することができるものとする。このとき、ノードCは、ノードDと同様に、ノードAに供給する電力量「+10kWh」、ノードのホップ数「2hop」のレスポンスパケット64を作成して送信する。また、ノードBから受信したパケット63の隣接するノードへのフラッディングは行わない。
リクエストノードであるノードAには、ノードDからのレスポンスパケット62とノードCからのレスポンスパケット64が送信されるが、ノードAは、レスポンスパケットに含まれているホップ数がより少ないレスポンスパケット62を選択し、該レスポンスパケット62を選択したこと(ノードDから10kWhの電力の供給を受けること)を示す情報を含むパケットを、ノードDに送信するか、あるいは、ノードDを含む全てのノードに広告する。これにより、ノードDのスマートメータは10kWhの電力を送電網3を介してノードAのスマートメータに供給することとなる。
上記においては、電力の供給要求が発生したスマートメータから送信される電力需給情報に応じてマッチング処理を行う場合について説明したが、電力供給能力があるスマートメータからの供給可能電力量の情報を含む電力需給情報に応じて、電力を必要とするスマートメータがレスポンスパケットを返すことによっても同様にマッチング処理が行われる。
このようにして、ゾーン内でローカルに太陽光パネルなどの発生電力を消費し、電力の長距離伝送による送電ロスを低減することができる。
なお、この実施の形態においては、ホップリミット数を設定することにより、ホップ数がある数以上、すなわち、近隣でエネルギー供給を受けられない可能性がある上限を超えた信号をフラッディングしないようにしているが、ホップリミット数を設定せず、ゾーン内の全てスマートメータからエネルギー供給を受けることができるようにしてもよい。
上述したゾーン内最適化は、ローカルでの即時マッチングを基本とするため、ゾーン内での電力需給の大幅な偏りや時間軸方向での電力使用量のばらつきを最適化することは難しい。そこで、エリアブローカーがエリア内での広域な電力需給の最適化を行う。
前述のように、各エリアには、そのエリア内の電力需給を管理し、エリア内の広域的な最適化を行うエリアブローカーが設けられている。エリアブローカーは、そのエリア内の各ゾーンの代表と定められたノード(代表ノード)と接続されている。前述のようにゾーン内の各ノード(スマートメータ)は、ゾーン内の全てのスマートメータにおける電力の過不足の情報を取得しており、代表ノードはそれらを集約したそのゾーンにおける電力の需給情報をそのエリアのエリアブローカーに通知する。エリアブローカーは、各ゾーン内で集約された電力の需給情報に基づいて、管理するエリア内のゾーンの電力の過不足を把握し、ゾーン間での電力の融通を行うことで、広域的な電力使用の最適化を図る。また、エリアブローカーは、各電力供給源や電力消費源が有する、環境負荷や環境による変動の有無、時間制約、保持時間などの特性の違い(以下、「電力QoS」という)を考慮して、各家庭のスマートメータと連携することにより、時間軸方向のスケジューリングを用いた最適化を行う。これによって、電力QoSも考慮した最適化を行うことが可能となる。
エリア内での電力の融通による電力使用量のばらつきの補正について図7を参照して説明する。
図7に示した例では、ゾーンA〜ゾーンEの5つのゾーンを有するエリア20が記載されており、各ゾーンの代表ノードがそれぞれのゾーン内で集約した電力需給情報がこのエリアを管理するエリアブローカー40に通知される。これにより、エリアブローカー40はエリア20内の電力の過不足を把握することができる。なお、上記においては、各ゾーンの代表ノードのみがエリアブローカーに接続するものとしたが、各ゾーン内の複数のノードがエリアブローカー40に接続するようにしてもよい。
ここで、図7に示すように、ゾーンA、ゾーンB及びゾーンEが、それぞれ、35kWh、10kWh及び35kWhの電力を供給することができ、ゾーンCは電力需要が±0kWhであり、ゾーンDが80kWhの電力を必要としているものとする。この場合には、ゾーンA、ゾーンB及びゾーンEからの供給可能電力量の合計が80kWhであり、ゾーンDで必要とする電力量が80kWhであるので、エリアブローカー40はゾーンA、ゾーンB及びゾーンEからゾーンDへの電力の融通を行うことを決定し、対象となる各ゾーンに対応する指示を送信する。これにより、エリア20におけるゾーン間の電力使用量のばらつきを補正して、エリア内で電力を融通することができる。
次に、エリアブローカーによる電力の予約処理について説明する。この処理により、電力使用量の時間軸方向での最適化を行うことが可能となる。
図8はエリアブローカー40の構成例を示す図である。
図8に示すように、エリアブローカー40は、このエリア内の電力配分を決定する処理、電力予約処理などの各種処理を行う制御部41、ゾーンA、ゾーンB、・・・、ゾーンEの各ゾーンと信号の授受を行う信号受信部42、各ゾーンにおける電力需要のスケジュール情報を記録したタイムスケジュールテーブル43、ゾーンごとにその電力供給源から供給される電力の性質を示すエネルギーQoSテーブル44を備えている。
ゾーンA〜ゾーンEから通知される各ゾーンの電力需給情報には、電力が必要となる時間の制約条件や電力供給源の性質(電力QoS)などの情報が含まれている。前記制御部41は、各ゾーンから通知される電力需給情報に基づいてタイムスケジュールテーブル43及びエネルギーQoSテーブル44を作成する。
図9は、タイムスケジュールテーブル43の一例を示す図である。この図に示した例では、1時にゾーンEが5kWhの電力を必要とし、2時にゾーンAが10kWhの電力を必要とし、3時にゾーンBが40kWhの電力を必要としていることを示している。
このように、タイムスケジュールテーブル43は、時間ごとに各ゾーンで必要とされる電力の情報が記録される。
図10はエネルギーQoSテーブル44の一例を示す図である。
この例のエネルギーQoSテーブル44は、ゾーンごとに、そのゾーンから供給することができる電力量を電力QoSを3種類に分類したカテゴリー別に記録したものである。図示する例では、ゾーンAはカテゴリー1(太陽光、クリーンエネルギーなど)の供給可能量が10kWh、カテゴリー2(蓄電池など)の供給可能量が30kWh、カテゴリー3(自家発電などのCO2排出量が大なもの)の供給可能量が170kWhであることが示されている。他のゾーンについても同様に供給可能な電力量がカテゴリー別に記録されている。なお、ここでは、電力QoSを3つのカテゴリーに分類した例を示したがこれに限られることはなく、任意の数のカテゴリーに分類することができる。
エリアブローカー40の制御部41は、タイムスケジュールテーブル43及びエネルギーQoSテーブル44を用いて、電力の配分を決定する。そして、該決定した配分に基づいて、電力の予約を行う。
エリアブローカーによる電力の予約方式としては、エリアブローカーがエリア内の各ノード(スマートメータ)に対して個別に予約の指示を行う集中管理型、あるいは、エリアブローカーがゾーンに対してゾーンに割り当てる電力量のみの指示を行い、各ゾーン内でエリアブローカーに指示された電力量を元に自律分散的に各スマートメータへの個別の予約量を決定する分散管理型のいずれであってもよい。
図11は、エリアブローカーにおいて電力の配分を決定するためのアルゴリズムの一例を示す図である。
前記制御部41は、まず、最初のゾーン(この場合はゾーンA)を選択し(S11)、その必要としている電力量を前記タイムスケジュールテーブル43から取得する(S12)。
そして、そのゾーンのカテゴリー1の供給可能量を使用することで、そのゾーンが必要としている電力量を満足するか否かを判定し(S13)、満足しているときは、カテゴリー1の供給電力を使用することに決定し、次のゾーンの処理に進む。
そのゾーンのカテゴリー1の供給可能量では必要としている電力量に不足しているとき(S13が不足)は、そのゾーンのカテゴリー2の供給可能量を用いることにより必要としている電力量を満足するか否かを判定する(S14)。その結果、必要としている電力量を満足するときは、カテゴリー1及びカテゴリー2の供給電力を使用することに決定し、次のゾーンに進む。
そのゾーンのカテゴリー1の供給可能量及びカテゴリー2の供給可能量によっても必要とする電力量に不足である場合(S14が不足)には、隣接ゾーンのエネルギーQoSテーブルを参照する(S15)。そして、該隣接ゾーンのエネルギーQoSテーブルに記録されている情報について、前記ステップS13、S14及びS15の処理を行う。すなわち、隣接ゾーンがカテゴリー1又はカテゴリー2の電力を供給可能である場合にはその隣接ゾーンのカテゴリー1又はカテゴリー2の電力を使用するようにする。そして、参照する隣接ゾーンがなくなったときには、ステップS16に進み、自ゾーンのカテゴリー3の供給可能量を使用することで必要とする電力量を満足するか否かを判定する。その結果、満足する場合は、次のゾーンに進み、不足である場合には、電力予約不可とする。
このようにこの実施の形態では、カテゴリー3の電力を極力使用しないようにして電力予約を行うようにしている。
図12は、電力予約のアルゴリズムの他の例を示す図である。
この例は、電力を使用するデッドラインが存在する場合の電力QoSカテゴリーの使い方の一例を示す。例えば、乾燥機のように、翌朝までに乾燥すればよい場合であるとする。図12に示すように、時刻tまでに、30kWhの電力を必要とする場合、該デッドラインの時刻tまでに比較的余裕がある時間帯(図中のベストエフォート時間)には、前記エネルギーQoSテーブル44のカテゴリー1又はカテゴリー2の電力源の中から使用する電力供給源を探索し、電力供給源が決定できないうちにデッドラインに近づいてきたら(図中の優先時間になったら)、カテゴリー3の中から電力供給源を探す。
このように、この例では、デッドラインまでの時間に応じて、探索するカテゴリーを変えることにより、カテゴリー1又は2を優先して使用するようにしている。
次に、複数の配電会社が存在する場合に好適な実施の形態について図13〜図15を参照して説明する。図13はこの実施の形態の実際の電力網の一例を示す図、図14はこの実施の形態において実現される仮想電力網を説明するための図、図15はこの実施の形態におけるスマートメータ90の内部構成の一例を示す図である。
図13に示すように、実際の電力網は、異なる配電会社と契約している複数のユーザーのスマートメータが同一の送電網80に接続されている。ここで、A-1、A-2、A-3、A-4はA社という配電会社のユーザーのスマートメータ、B-1、B-2、B-3はB社という配電会社と契約しているユーザーのスマートメータ、C-1及びC-2はC社という配電会社と契約しているユーザーのスマートメータである。このように、この実施の形態では、送電網80は1つで共用であるが、A,B,C3社が共有して利用することができる。
図15に示すように、この実施の形態におけるスマートメータ90には、前述した制御部91、使用状況処理部92及び通信部93に加え、フィルタ94と配電会社指定部95が設けられている。配電会社指定部95は、このスマートメータ90が備えられている電力消費源又は電力供給源のユーザーが契約している配電会社を指定する手段であり、ユーザーは自己が契約している配電会社を指定する。図示する例では、A社が指定されている。フィルタ94は、配電会社指定部95で指定された配電会社と契約しているスマートメータ(ノード)(この例では、A-1〜A-4)からのパケットのみを通過させる。なお、このような動作をさせるためには、例えば、各ノードは送信するパケットに契約した配電会社を示すデータを付加して送信し、フィルタ94は該配電会社を示すデータを判定してそのパケットを通過させるか否かを決定するようにする。
これにより、フラッディングされる電力需給情報のパケットは、同じ配電会社を指定しているノードの間にのみ送信され、同じ配電会社を指定しているノード間でのみマッチング処理が行われることとなる。図15の場合ように配電会社Aを指定している場合は、スマートメータ90は、フィルタ94で選択されたA-1〜A-4からの電力需給情報のマッチングを行なう。
この結果、図14に示すように、同一の送電網80の上に、A社のユーザーのノードA-1〜A-4が接続された仮想電力網81、B社のユーザーのノードB-1〜B-3が接続された仮想電力網82、及び、C社のユーザーC-1及びC-2が接続された仮想電力網83が構築されていることとなる。
このようにA社〜C社が各々独立に、給電と売電のバランスをとることで、トータルでもバランスがとれることとなる。
また、図15に示すように、配電会社を指定すると、仮想網として、その電力会社のみの制御パケットを受信するので、配電会社指定部95の指定を変更することにより、任意の配電会社より電力を購入していることにもなる。
1:家庭やオフィスなどの電力消費源又は電力供給源、2:スマートメータ、3:送電網、4:制御網、10:電力網、20〜24:エリア、30〜34:ゾーン、40:エリアブローカー、41:制御部、42:信号受信部、43:タイムスケジュールテーブル、44:エネルギーQoSテーブル、51〜57:ノード(スマートメータ)、60,61,63:電力需給情報のパケット、62,64:レスポンスパケット、70:スマートメータ、71:制御部、72:使用状況処理部、73:通信部、80:送電網、81〜83:仮想電力網、90:スマートメータ、91:制御部、92:使用状況処理部、93:通信部、94:フィルタ、95:配電会社指定部

Claims (4)

  1. 電力消費源又は電力供給源と、前記電力消費源又は前記電力供給源にそれぞれ設置されスマートメータと、前記電力消費源又は前記電力供給源を前記スマートメータを介してメッシュ状に接続し、前記電力消費源又は前記電力供給源間の電力の伝送を行う送電網とからなる電力網を制御する電力網制御システムであって、
    前記スマートメータをノードとし、各ノード間を接続する通信ネットワークである制御網を有し、
    前記スマートメータは、
    前記電力消費源又は電力供給源と前記送電網との間の電力需給を制御する機能と、
    前記電力消費源に電力の供給要求が発生したとき又は前記電力供給源に電力の供給能力が存在するときに、必要とする電力量又は供給可能な電力量情報を含む電力需給情報を生成し前記制御網に出力して他のスマートメータに広告する機能と
    前記制御網から電力需給情報を受信した場合に、自ノードに、前記受信した電力需給情報に含まれている必要とする電力量又は供給可能な電力量に対応する供給能力又は電力需要があるか否かを判定し、供給能力又は電力需要があるときには、自ノードが供給できる電力量又は必要とする電力量の情報を含むレスポンスパケットを生成して、当該電力需給情報を生成したスマートメータに送信し、供給能力又は電力需要がないときには、前記受信した電力需給情報を隣接する他のスマートメータに送信する機能とを有し、
    前記レスポンスパケットを送信したスマートメータと前記電力需給情報を生成したスマートメータとの間で電力の需給を行うように制御することを特徴とする電力網制御システム
  2. 前記制御網を複数の第1の領域に分割し、該第1の領域における電力配分は、第1の領域ごとに設けられたサーバーにより集中的に制御し、前記第1の領域をさらに複数の第2の領域に分割し、該第2の領域内における電力配分は、前記スマートメータが前記電力需給情報をフラッディング広告することにより分散制御することを特徴とする請求項1記載の電力網制御システム
  3. 前記電力配分は、消費電力量、供給可能電力量、及び、それぞれの電力消費源又は電力供給源の有する性質に基づいて決定されることを特徴とする請求項2に記載の電力網制御システム
  4. 前記スマートメータは、配電会社指定部と、前記配電会社指定部により設定された配電会社のユーザーからの電力需給情報のみを受信する手段を備えており、仮想的に配電会社ごとに分割された前記制御網を実現することを特徴とする請求項1記載の電力網制御システム
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