JP5826790B2 - 人工芝の充填物分離装置 - Google Patents

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本発明は、例えばテニスコート、野球場のグランド、その他の種運動施設等の敷設場所から回収された人工芝から砂やゴムチップ等の充填物を分離するための人工芝の充填物分離装置に関するものである。
従来、テニスコート、野球場のグランド等の各種運動施設に敷設される人工芝としては、合成樹脂製のパイルが植設されたシート状の基材をアスファルト等の下地層の上に設置し、基材上のパイル間に細かい砂や珪砂、またはこれらにゴムチップを混合してなる充填物を充填したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような人工芝は、充填物層が雨や散水等の水分を透水するので、水はけが良く、コンディションの管理が容易であるとともに、緑色に着色された充填物を用いることにより、美観に優れるだけでなく、白色パイルからなるラインの視認性を高めることもできるという利点がある。また、競技者が着地した際の衝撃が充填物によって吸収されるとともに、充填物によって適度な滑りが得られるので、競技者の負担を軽減することができ、転倒時やスライディング時のパイルとの摩擦による火傷を防止する効果もある。
しかしながら、パイル間に充填物を充填した人工芝は、充填物が踏み固められるなど、経時変化により充填物が固結して硬化し、衝撃吸収性が損なわれるとともに、透水性が低下して水はけが悪くなるため、通常5〜10年で張り替える必要がある。
人工芝の張り替え工事では、既設の人工芝を充填物が入ったままの状態でフォークリフト等の建設機械を用いてロール状に巻き取り、敷設場所から撤去して産業廃棄物として処分している。しかしながら、人工芝と充填物とを分別すればそれぞれ再利用可能な場合が多いため、このような撤去後の人工芝や充填物をそのまま産業廃棄物として処分したのでは、資源の無駄な消費になるとともに、産業廃棄物の処分費用も発生し、張り替え工事費を増加させることにもなる。そこで、充填物入りの人工芝を敷設場所から回収し、工場等で人工芝と充填物に分別することにより、人工芝を再利用するとともに、人工芝と分別した充填物を新たに敷設される人工芝に充填したり、或いは土木用、建築用資材として他の用途に利用することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、敷設面から剥離した人工芝から充填物を分離する装置としては、金属ブラシからなるブラシローラによって人工芝から充填物を掻き出すようにしたものや、クランク運動するロッド材の叩打作用によって人工芝から充填物を叩き落とすようにしたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平6−193010号公報 特開2009−113020号公報 特開2000−8314号公報
しかしながら、ブラシローラによって人工芝から充填物を掻き出すようにしたものでは、硬い金属ブラシで強く擦らなければ、固結した充填物を掻き出すことができないため、人工芝のパイルがブラシローラによって損傷しやすく、特にパイルの長いロングパイル人工芝では、パイルが硬いブラシに絡み付いてパイル抜けを生じやすいという問題点があった。また、ロッド材のクランク運動によって人工芝を叩打するようにしたものでは、剛性のロッド材が人工芝に部分的に強く押し付けられるため、人工芝の基材が破断するなどの損傷を生じやすいという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人工芝を損傷させることなく充填物を除去することのできる人工芝の充填物分離装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、敷設面から剥離された人工芝を叩打することにより、人工芝のパイル間に充填された充填物を人工芝から分離する人工芝の充填物分離装置において、充填物入りの人工芝を搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送される人工芝の幅方向に延びる回転軸と、長手方向両端を回転軸の軸方向に間隔をおいて回転軸の外周面に連結され、回転軸の回転により回転軸の径方向外側に向かって撓むとともに、回転軸と共に回転しながら人工芝を叩打する可撓性の叩打部材と、叩打部材の長手方向両端側の所定範囲を除く部分の撓みを抑制する撓み抑制部材とを備えている。
これにより、搬送手段によって搬送される充填物入りの人工芝が叩打部材で叩打されることにより人工芝から充填物が分離することから、硬いブラシローラのようにパイルが絡み付くことがなく、叩打部材の可撓性により、ロッド材のように人工芝が部分的に強く押し付けられることもない。また、叩打部材の長手方向両端側の所定範囲を除く部分の撓みが撓み抑制部材によって抑制されることから、叩打部材が回転する際、叩打部材の長手方向中央側が回転軸の径方向外側に向かって大きく突出することがなく、叩打部材によって人工芝が広範囲に亘って叩打される。
本発明によれば、硬いブラシローラのようにパイルが絡み付くことがないので、ロングパイル人工芝に用いる場合に極めて有利である。また、ロッド材のように人工芝が部分的に強く押し付けられることもないので、人工芝の破断も効果的に防止することができる。従って、人工芝を損傷させることなく充填物を除去することができるので、人工芝を新たな敷設場所に敷設して再利用する場合に極めて有利である。この場合、人工芝を広範囲に亘って叩打することができるので、人工芝を効率よく叩打することができるとともに、人工芝の一部が集中的に強打されることもないので、人工芝の損傷防止に極めて効果的である。
本発明の第1の実施形態を示す人工芝の充填物分離装置の平面図 充填物分離装置の正面断面図 充填物分離機構を示すA−A線矢視方向断面図 搬送機構の一部を示すB−B線矢視方向断面図 搬送機構の他の部分を示すC−C線矢視方向断面図 充填物分離機構の一部断面部分拡大側面図 充填物分離機構の要部正面断面図 叩打部材及び撓み抑制部材の正面断面図 叩打部材及び撓み抑制部材の動作を示す要部側面図 人工芝の断面図 充填物分離装置の動作を示す正面断面図 充填物分離装置の動作を示す側面断面図 第1の実施形態の変形例を示す人工芝の充填物分離装置の正面断面図 充填物分離機構の要部を示すD−D線矢視方向断面図 本発明の第2の実施形態を示す人工芝の充填物分離装置の要部側面断面図 人工芝の充填物分離装置の正面断面図 本発明の第3の実施形態を示す人工芝の充填物分離装置の正面断面図 充填物分離装置の動作を示す正面断面図
図1乃至図12は本発明の第1の実施形態を示すもので、例えばテニスコート、野球場のグランド、その他の種運動施設等の敷設場所から回収された人工芝1から充填物2を分離するための人工芝の充填物分離装置を示すものである。
人工芝1は、図10に示すように、シート状の基材1aと、基材1aに植設されたパイル1bとからなり、パイル1bの間には充填物2が充填されている。また、人工芝1は、地盤側に形成された下地層3上に敷設される。
基材1aは、例えばポリプロピレン製の平織りまたは不織布の基布等によって形成され、排水用の孔(図示せず)が等間隔で設けられた透水性を有するシート状の部材からなる。
パイル1bは、ナイロン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン等の合成樹脂からなるパイル糸からなり、タフティング等により基布1aに植設されている。この場合、パイル糸を複数本ずつ等間隔で配置することにより芝面が形成されている。
充填物2は、細かい砂や珪砂、またはこれらにゴムチップを混合してなり、人工芝1のパイル1bの間に充填されている。この場合、充填物2は、パイル1bの高さに対して9割程度の高さまで充填される。
下地層3は、砕石や栗石等を敷き詰めた透水構造の基礎地盤4の上に、透水性のアスファルトを上面が平坦となるように施工することにより形成されている。人工芝1を敷設する場合は、人工芝1を下地層3の表面に設置した後、人工芝1のパイル1bの間に充填物2を充填する。この場合、充填物2の重量により、下地層3上に置敷き施工が可能である。
本実施形態の充填物分離装置は、金属製のフレームからなる装置本体10と、人工芝1を装置本体10の幅方向一方から他方に向かって搬送する搬送手段としての搬送機構20と、人工芝1から充填物2を分離する充填物分離機構30とから構成されている。尚、図3では搬送機構20の図示を省略し、図4では充填物分離機構30の図示を省略している。
装置本体10は、装置本体10の四隅に立設された縦フレーム11と、縦フレーム11の上端間に亘るように設けられた上横フレーム12と、上横フレーム12よりも下方に縦フレーム11間に亘るように設けられた下横フレーム13とからなる。
搬送機構20は、装置本体10の幅方向一端側に互いに上下に間隔をおいて配置された第1及び第2の送りローラ21,22と、第1及び第2の送りローラ21,22を駆動する第1のモータ23と、装置本体10の幅方向一端側に配置された第1のプーリ24と、装置本体10の幅方向他端側に配置された第2のプーリ25と、第1及び第2のプーリ24,25に巻き掛けられた複数の搬送ベルト26と、第1のプーリ24を駆動する第2のモータ27とからなり、各送りローラ21,22及び各プーリ24,25はそれぞれ装置本体10の前端側から後端側に亘って延びるように形成されている。
第1の送りローラ21は、上横フレーム12と下横フレーム13との間に配置され、その支軸21aは幅方向一方の縦フレーム11に固定された軸受21bに回動自在に支持されている。
第2の送りローラ22は、第1の送りローラ21の下方に配置され、その支軸22aは下横フレーム13に固定された軸受22bに回動自在に支持されている。
第1のモータ23は、ギヤユニット23aを介して第1及び第2の送りローラ21,22の支軸21a,22aに連結され、第1の送りローラ21を図中時計回りに回転させるとともに、第2の送りローラ22を図中反時計回りに回転させるようになっている。
第1のプーリ24は、第1及び第2の送りローラ21,22の送り出し側の近傍に配置され、その支軸24aは下横フレーム13に固定された軸受24bに回動自在に支持されている。
第2のプーリ25は、第1のプーリ24よりも上方に配置され、その支軸25aは上横フレーム12に固定された軸受25bに回動自在に支持されている。
各搬送ベルト26は、互いに各プーリ24,25の軸方向(装置本体10の前後方向)に間隔をおいて配置され、装置本体10の幅方向一端側から他端側に向かって上り傾斜をなすように各プーリ24,25に巻き掛けられている。各搬送ベルト26は、例えばゴム製のVベルトからなり、各プーリ24,25の外周面に周方向に延びるように形成された溝(図示せず)に係合しながら各プーリ24,25と共に回動するようになっている。
第2のモータ27は、ギヤユニット27aを介して第1のプーリ24の支軸24aに連結され、第1のプーリ24を図中反時計回りに回転させるようになっている。
充填物分離機構30は、搬送機構20によって搬送される人工芝1の幅方向(装置本体10の前後方向)に延びる回転軸31と、回転軸31に取り付けられた複数の叩打部材32と、回転軸31を回転させる第3のモータ33とからなる。尚、図2及び図11における叩打部材32は、その周回軌跡のみを一点鎖線で図示している(他の実施形態の図16及び図17においても同様)。
回転軸31は、各搬送ベルト26の上方に配置され、その軸方向両端は上横フレーム12に固定された軸受31aに回動自在に支持されている。回転軸31には、各叩打部材32が連結される複数の環状の連結部材31bが回転軸31の軸方向に間隔をおいて設けられ、連結部材31bの外周面には叩打部材32を着脱自在に連結するフック31cが設けられている。この場合、フック31cは可動片31c−1を開閉することにより叩打部材32の端部を着脱可能な周知の着脱構造を有している。また、各連結部材31bはボルト31dによって回転軸31の外周面に固定されている。この場合、回転軸31には、ボルト31dを螺合する複数のネジ孔31eが回転軸31の軸方向に間隔をおいて設けられ、連結部材31bは回転軸31の軸方向任意のネジ孔31eの位置に固定されるようになっている。
各叩打部材32は、所定長さの金属製の鎖からなり、その長手方向両端をそれぞれ回転軸31の連結部材31bのフック31cに連結されている。即ち、各叩打部材32は全体で可撓性を有する部材からなり、その両端を回転軸31に連結された状態で弓なりに撓み得る長さを有している。本実施形態では、回転軸31の周方向に180°ずれた位置に叩打部材32がそれぞれ2本ずつ設けられており、周方向同一位置の2本の叩打部材32は3つの連結部材31bに軸方向一つおきに直列に連結されている。この場合、回転軸31における周方向の異なった位置の各叩打部材32は、互いに長手方向一端が他の叩打部材32の長手方向両端の間に位置するように回転軸31に連結されている。
また、各叩打部材32には、叩打部材32の長手方向両端側の所定範囲Rを除く部分の撓みを規制するチューブ状の撓み抑制部材32aがそれぞれ設けられている。撓み抑制部材32aは、例えば適度な弾性を有する合成樹脂製のホースからなり、その全長が叩打部材32の全長よりも短く形成されている。この場合、撓み抑制部材32aは、図3に示すように一本の叩打部材32の両端が回転軸31に連結された位置の軸方向の距離Lよりも若干短く、好ましくは真直状態の全長が距離Lの80%以上100%以下になるように形成されている。また、撓み抑制部材32aは、内部を挿通する叩打部材32には固定されておらず、図8に示すように叩打部材32に周方向に回動自在に被着されている。
第3のモータ33は、上横フレーム12に固定され、第3のモータ33の回転軸に取り付けられた一方のプーリ33aと、回転軸31の軸方向一端に取り付けられた他方のプーリ33bと、各プーリ33a,33bに巻き掛けられたベルト33cとを介して回転力を回転軸31に伝達するようになっている。この場合、回転軸31は図中時計回りに回転するようになっており、回転軸31による各叩打部材32の周速は搬送ベルト26の移動速度よりも速くなるように設定されている。
以上のように構成された人工芝の充填物分離装置においては、敷設場所で充填物2が入った状態で所定の幅に切断されるとともに、敷設面の下地層3から剥離されてロール状に巻き取られた人工芝1が、図11に示すように、装置本体10の幅方向一側方に配置された巻き出し装置(図示せず)によって巻き出されながら搬送機構10によって搬送されるとともに、搬送機構10によって搬送される人工芝1から充填物分離機構30によって充填物2が分離され、充填物2を除去された人工芝1が装置本体10の幅方向他側方に配置された巻き取り装置(図示せず)によって巻き取られる。
即ち、巻き出し装置から巻き出される人工芝1は、パイル1b側の面を下方に向けて第1及び第2の送りローラ21,22間に送り込まれるとともに、第1及び第2の送りローラ21,22挟まれながら各搬送ベルト26側に送り出され、各搬送ベルト26によって斜め上方に向かって搬送されながらパイル1b側の面と反対の面(基材1aの裏面)を各叩打部材32によって叩打されることにより、叩打の衝撃でパイル1b間から充填物2が分離する。その際、各叩打部材32は、図12に示すように回転軸31と共に回転するとともに、その遠心力で回転軸31の径方向外側に向かって撓むことにより人工芝1に打ち付けられるが、各叩打部材32は可撓性を有するため、ロッド材のような剛性の部材によって叩打する場合に比べ、各叩打部材32が人工芝1に部分的に強く押し付けられることがない。また、各叩打部材32の長手方向両端側の所定範囲Rを除く部分の撓みが撓み抑制部材32aによって抑制される。即ち、仮に叩打部材32に撓み抑制部材32aを装着していないとすると、図9の二点鎖線で示すように叩打部材32の全体が弓なりに撓むため、叩打部材32の長手方向中央側が他の部分に比べて回転軸31の径方向外側に大きく突出することになる。これにより、叩打部材32の長手方向中央部分によって人工芝1が狭い範囲で集中的に強打され、人工芝1の損傷が生じやすくなるが、叩打部材32に撓み抑制部材32aを装着すると、撓み抑制部材32aが装着されている部分が平坦状(緩やかな曲線状)になり、人工芝1への叩打部分が広範囲に分散する。
また、各叩打部材32は、人工芝1を叩打する部分が搬送ベルト26の移動方向と同一方向に回転するとともに、その周速が搬送ベルト26の移動速度よりも速いため、叩打位置の上流側の人工芝1に搬送方向への適度な張力が加わり、叩打位置の上流側の人工芝1の弛みが抑制される。
そして、充填物分離機構30によって人工芝1から分離した充填物2は、各搬送ベルト26の間を通過して下方に落下し、例えば図示しないコンベアに受容されて所定の回収場所に搬送される。
このように、本実施形態によれば、長手方向両端を回転軸31の軸方向に間隔をおいて回転軸31の外周面に連結された可撓性の叩打部材32を、回転軸31の回転により回転軸31の径方向外側に向かって撓ませるとともに、回転軸31と共に回転させながら人工芝1を叩打することにより、人工芝1から充填物2を分離させるようにしたので、充填物層の厚いロングパイル人工芝であっても、固結した充填物2を叩打部材32で粉砕して効率よく人工芝1から分離させることができるとともに、ブラシの硬いブラシローラのようにパイルが絡み付くこともないので、ロングパイル人工芝に用いる場合に極めて有利である。また、叩打部材32は可撓性を有するので、ロッド材のように叩打部材32が人工芝1に部分的に強く押し付けられることがなく、人工芝1の破断も効果的に防止することができる。
また、叩打部材32の長手方向両端側の所定範囲Rを除く部分の撓みを撓み抑制部材32aによって抑制するようにしたので、叩打部材32が回転する際、撓み抑制部材32aが装着されている部分を平坦状にすることができる。これにより、人工芝1を叩打部材32により一度に広範囲に亘って叩打することができるので、人工芝1を効率よく叩打することができる。また、人工芝1の一部が叩打部材32の長手方向中央側で集中的に強打されることもないので、叩打部材32の叩打力を叩打部材32の長手方向に分散することができ、人工芝1の損傷防止に極めて効果的である。
従って、人工芝1を損傷させることなく充填物2を除去することができるので、人工芝1を新たな敷設場所に敷設して再利用する場合に極めて有利である。
また、人工芝1のパイル1b側の面と反対側の面を叩打部材32によって叩打するようにしたので、充填物2をパイル1bの間から容易に叩き出すことができるとともに、パイル1bが直接叩打されることがないので、パイル1bの損傷防止に効果的である。
更に、撓み抑制部材32aを、チューブ状の部材によって形成するとともに、叩打部材32に周方向に回動自在に被着したので、叩打部材32で人工芝1を叩打する際、撓み抑制部材32aが人工芝1との接触により回動し、叩打部材32と人工芝1との摩擦を低減することができる。これにより、叩打部材32との摩擦による人工芝1の損傷を少なくすることができるとともに、人工芝1との摩擦による叩打部材32の摩耗を低減することもできる。
また、回転軸31に、互いに回転軸31における周方向の異なった位置に連結された複数の叩打部材32を設けたので、人工芝1を回転軸31の一回転で複数回叩打することができ、各叩打部材32によって人工芝1を効率よく叩打することができる。
この場合、各叩打部材32を、長手方向一端が他の叩打部材32の長手方向両端の間に位置するように配置したので、各叩打部材32を回転軸31の軸方向に隙間なく配置することができ、各叩打部材32によって人工芝1を幅方向に万遍なく叩打することができる。
また、叩打部材32の長手方向両端を回転軸31に連結する連結部材31bを備え、連結部材31bを回転軸31の軸方向任意の位置に移動可能に設けたので、例えば叩打部材32を長さの異なる他の叩打部材32に交換し、叩打部材32による人工芝1の幅方向の叩打範囲を変更したい場合には、叩打部材32の長さに応じて連結部材31bを回転軸31の軸方向に移動し、ボルト31dで固定することにより、叩打部材32から人工芝1までの距離を適正な距離に調整することができる。
尚、前記実施形態では、叩打部材32に金属製の鎖を用いたものを示したが、合成樹脂製の鎖、ロープ、ワイヤ等、他の種類の可撓性部材を用いることも可能である。この場合、叩打部材32は回転軸31のフック31cに着脱自在に連結されているので、他の種類の可撓性部材を用いる場合や、消耗した叩打部材32を新たな叩打部材32に取り換える場合に容易に交換することができる。
また、前記実施形態では、撓み抑制部材32aを、適度な弾性を有する合成樹脂製のホースによって形成したものを示したが、金属製または塩化ビニール製のパイプ等、剛性の管状部材によって形成するようにしてもよい。
更に、前記実施形態では、叩打部材32の長手方向両端を回転軸31の周方向同一位置に連結したものを示したが、図13及び図14に示す変形例のように、叩打部材32の長手方向両端を回転軸31における周方向の異なった位置に連結するようにしてもよい。
即ち、本変形例では、各叩打部材32の長手方向両端が互いに回転軸31の周方向に45°ずつずれるように回転軸31の連結部材31bに連結されている。ここで、図13に示すように各連結部材31bの位置を回転軸31の軸方向一端側から順にP1 ,P2 ,P3 ,P4 ,P5 ,P6 とすると、回転軸31には、長手方向両端を位置P1 とP3 に連結された叩打部材32と、長手方向両端を位置P3 とP5 に連結された叩打部材32と、長手方向両端を位置P2 とP4 に連結された叩打部材32と、長手方向両端を位置P4 とP6 に連結された叩打部材32とが設けられている。この場合、図14に示すように、位置P2 ,P5 と、位置P4 と、位置P1 ,P6 と、位置P3 とが、回転軸31の周方向時計回りに45°ずつずれている。
これにより、各叩打部材32で人工芝1を叩打する際、一本の叩打部材32が長手方向一端側から他端側に向かって徐々に人工芝1に接するので、叩打力を分散させることができるとともに、叩打部材32が人工芝1に搬送方向に対して斜めに当たるため、一本の叩打部材32による叩打範囲が人工芝1の搬送方向に広がり、各叩打部材32によって人工芝1を搬送方向に万遍なく叩打することができる。
図15及び図16は本発明の第2の実施形態を示すもので、前記実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態では、前記搬送機構20に、充填物入りの人工芝1をパイル1b側の面が外側になるように屈曲させる屈曲ローラ28と、屈曲ローラ28に振動を付与する振動発生手段としてのバイブレータ29とが設けられている。
屈曲ローラ28は、第1及び第2の送りローラ21,22と搬送ベルト26との間の搬送経路に設けられ、その支軸28aは下横フレーム13に固定された軸受28bに回動自在に支持されている。この場合、屈曲ローラ28は、第1のプーリ24よりも装置本体10の幅方向他端側に配置され、人工芝1が屈曲ローラ28の外周面に約180°に亘って巻き掛けられるようになっている。
バイブレータ29は、例えば重心が偏心した部材をモータで回転させることにより振動を発生させる周知の構成からなり、屈曲ローラ28の内部に設けられている。
また、本実施形態の充填物分離装置は、搬送ベルト26によって搬送される人工芝2に接触しながら回転するブラシローラ34と、ブラシローラ34を駆動する第4のモータ35とを備えている。
ブラシローラ34は、外周面に金属製または合成樹脂製のブラシを有し、叩打部材32に対して搬送経路の下流側に配置されている。この場合、ブラシローラ34は、人工芝2を搬送する上側の搬送ベルト26の下方に配置され、各搬送ベルト26の間から人工芝2の下面(パイル1b側の面)にブラシを接触させるようになっている。また、ブラシローラ34は、その支軸34aを上横フレーム12に固定された軸受34bに回動自在に支持されている。尚、ブラシローラ34のブラシは、人工芝1のパイル1bに損傷を与えない程度の硬さに形成されている。
第4のモータ35は、ギヤユニット35aを介してブラシローラ34の支軸34aに連結され、ブラシローラ34を図中反時計回りに回転させるようになっている。この場合、第4のモータ35によるブラシローラ34のブラシの周速は、搬送ベルト26の移動速度よりも速くなるように設定されている。
本実施形態では、図16に示すように、第1及び第2の送りローラ21,22から送り出された人工芝1が屈曲ローラ28によってパイル1b側の面が外側になるように屈曲し、屈曲ローラ28に巻き掛けられた人工芝1のパイル1b同士の間が開くことにより、固結状態の充填物2に亀裂が入り、或いは一部の充填物2がパイル1b間から落下する。その際、屈曲ローラ28に巻き掛けられた人工芝1にはバイブレータ29によって屈曲ローラ28から振動が付与されるので、充填物2の亀裂の発生及び落下が促進される。これにより、後の叩打工程において充填物2が人工芝1から分離しやすくなり、叩打部材32による充填物2の除去効果を高めることができる。
また、搬送ベルト26によって搬送される人工芝1は、叩打部材32によって叩打されることにより大部分の充填物2を除去されるが、充填物2が僅かに残っていた場合でも、人工芝1のパイル1b側の面にブラシローラ34が回転しながら接触することにより、充填物2をほぼ完全に除去することができる。
尚、本実施形態では、第1の実施形態の構成に、屈曲ローラ28及びブラシローラ34を加えたものを示したが、屈曲ローラ28及びブラシローラ34の何れか一方のみを備えたものであってもよい。
図17及び図18は本発明の第3の実施形態を示すもので、前記第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の充填物分離装置は、各叩打部材32が連結された回転軸31が他の回転軸36と交換可能に設けられ、他の回転軸36の外周面には金属製または合成樹脂製のブラシ36aが設けられている。この場合、例えば回転軸31の軸受31bとして軸受部を開閉可能な構造のものを用いることにより、回転軸31,36を着脱することが可能である。尚、ブラシ36aは、人工芝1のパイル1bに損傷を与えない程度の硬さに形成されている。
即ち、本実施形態では、各叩打部材32が連結された回転軸31を他の回転軸36に交換し、パイル1b側の面が上方を向くように人工芝を搬送機構20によって搬送することにより、図18に示すように搬送機構20によって搬送される人工芝1からブラシ36aによって充填物2が掻き出される。これにより、例えばパイル1bが短く充填物2の層厚も小さい人工芝1から充填物2を分離する場合など、叩打部材32で叩打するまでもなく比較的容易に人工芝1から充填物2を分離可能な場合には、ブラシ36aを用いて人工芝1から充填物2を分離することができる。これにより、必要に応じて叩打部材32とブラシ36aとを使い分けることができ、汎用性の向上を図ることができる。
尚、本実施形態では、他の回転軸36に交換する構成を第1の実施形態に用いたものを示したが、第2の実施形態の構成に用いるようにしてもよい。
1…人工芝、1a…基材、1b…パイル、2…充填物、10…装置本体、20…搬送機構、21…第1の送りローラ、22…第2の送りローラ、23…第1のモータ、24…第1のプーリ、25…第2のプーリ、26…搬送ベルト、27…第2のモータ、28…屈曲ローラ、29…バイブレータ、30…充填物分離機構、31…回転軸、32…叩打部材、32a…撓み抑制部材、33…第3のモータ、34…ブラシローラ、35…第4のモータ、36…他の回転軸、36a…ブラシ。

Claims (11)

  1. 敷設面から剥離された人工芝を叩打することにより、人工芝のパイル間に充填された充填物を人工芝から分離する人工芝の充填物分離装置において、
    充填物入りの人工芝を搬送する搬送手段と、
    搬送手段によって搬送される人工芝の幅方向に延びる回転軸と、
    長手方向両端を回転軸の軸方向に間隔をおいて回転軸の外周面に連結され、回転軸の回転により回転軸の径方向外側に向かって撓むとともに、回転軸と共に回転しながら人工芝を叩打する可撓性の叩打部材と、
    叩打部材の長手方向両端側の所定範囲を除く部分の撓みを抑制する撓み抑制部材とを備えた
    ことを特徴とする人工芝の充填物分離装置。
  2. 前記搬送手段によって搬送される人工芝のパイル側の面と反対側の面を叩打部材によって叩打するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の人工芝の充填物分離装置。
  3. 前記撓み抑制部材を、叩打部材に周方向に回動自在に被着されたチューブ状の部材によって形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の人工芝の充填物分離装置。
  4. 前記回転軸に、互いに回転軸における周方向の異なった位置に連結された複数の叩打部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の人工芝の充填物分離装置。
  5. 前記各叩打部材を、長手方向一端が他の叩打部材の長手方向両端の間に位置するように配置した
    ことを特徴とする請求項4記載の人工芝の充填物分離装置。
  6. 前記叩打部材の長手方向両端を回転軸における周方向の異なった位置に連結した
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の人工芝の充填物分離装置。
  7. 前記叩打部材の長手方向両端を回転軸に連結する連結部材を備え、
    連結部材を回転軸の軸方向任意の位置に移動可能に設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項記載の人工芝の充填物分離装置。
  8. 前記搬送手段に、充填物入りの人工芝をパイル側の面が外側になるように屈曲させる屈曲ローラを設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項記載の人工芝の充填物分離装置。
  9. 前記屈曲ローラに振動を付与する振動発生手段を備えた
    ことを特徴とする請求項8記載の人工芝の充填物分離装置。
  10. 前記搬送手段によって搬送される人工芝のパイル側の面に接触しながら回転するブラシローラを備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項記載の人工芝の充填物分離装置。
  11. 前記叩打部材が連結された回転軸を、搬送手段によって搬送される人工芝から充填物を掻き出すためのブラシが外周面に設けられた他の回転軸と交換可能に設け
    ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項記載の人工芝の充填物分離装置。
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